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IANO EDUCATION SEMINAR SERIES イタリア語で書かれている音楽用語について 作品の初めに書かれている標語には、基本 的なテンポ表示のほか、微妙なニュアンス、 表現を伝えるものがあります。言葉本来の意 味からの単純な速さだけではなく、精神状態 をも表しているということです。作曲家が、 楽曲をこのように弾いてほしいと表示した言 葉について、述べていきたいと思います。 (1)基本的なテンポ表示 Largo ラテン語のlargusから来ていて、 幅広い、豊かな、ゆったりした、という意味。 例えば、広い展望、幅広いパノラマという とき、また、大き過ぎる服、ぶかぶかのセー ターやズボンという意味でも使います。 Lento lenireという言葉から来ていて、窮 屈ではない、例えば柔らかいとか、ぐにゃ ぐにゃしたという意味合い。敏 びんしょう 捷や素早い とは反対のタイプを指します。 Grave 肉体的、物理的、あるいは精神的、 道徳的の両方において、重さがある、とい う意味。頭を抱 かか えていつも思い悩んでいる 人、重たい考え、という意味で使います。 Adagio ad agio「心地よさにおいて」という ラテン語から来ています。Adagioと聞くと、 すごくゆっくりと考えてしまいがちですが、 イタリア語では、ソファーの上でくつろぐ、 という表現で使います。 Andante andare(行く、歩く)という意味 で、散歩をする、ぶらぶらすることから来 ている言葉。 Vivace いつでもぱっと反応できる、また、 心や精神が活性化している、覚 かくせい 醒してい るという意味。例えば小学校でbambino vivaceというと、勉強においても、遊び や運動においても活発なお子さん、とい う意味で使います。私は学校時代、troppo vivaceで、活発過ぎるくらいの子どもでした。 Allegro ラテン語の、何かにすぐ対応でき るという意味から来ています。 Presto イタリア語の意味では、前に行く、 先行するという語源があります。 楽曲の最初に書かれている標語で、本当 に真の意味から速さを表しているのはとて も少ないのです。Veloceなど、一定の速さ を持っている言葉もありますが、Veloceだけ 書いてあるものを探すのはいくらか難しく、 AllegroやVivaceと書かれているほうが多い と思います。 21 ピアノ教育セミナーシリーズ Ⅺ 音楽用語の真の意味 ック チェンバロを弾きながら 通訳:浅野菜生子 講師:ミケーレ・ベヌッツィ 〈特集〉第28回全国研究大会

EDUCATION SEMINAR SERIESIANO EDUCATION SEMINAR SERIES Ⅺ イタリア語で書かれている音楽用語について 作品の初めに書かれている標語には、基本 的なテンポ表示のほか、微妙なニュアンス、

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IANO

EDUCATION

S E M I N A R

S E R I E SⅪ

イタリア語で書かれている音楽用語について

 作品の初めに書かれている標語には、基本的なテンポ表示のほか、微妙なニュアンス、表現を伝えるものがあります。言葉本来の意味からの単純な速さだけではなく、精神状態をも表しているということです。作曲家が、楽曲をこのように弾いてほしいと表示した言葉について、述べていきたいと思います。 (1)基本的なテンポ表示Largo ラテン語の largus から来ていて、

幅広い、豊かな、ゆったりした、という意味。例えば、広い展望、幅広いパノラマというとき、また、大き過ぎる服、ぶかぶかのセーターやズボンという意味でも使います。

Lento lenireという言葉から来ていて、窮屈ではない、例えば柔らかいとか、ぐにゃぐにゃしたという意味合い。敏

びんしょう

捷や素早いとは反対のタイプを指します。

Grave 肉体的、物理的、あるいは精神的、道徳的の両方において、重さがある、という意味。頭を抱

かか

えていつも思い悩んでいる人、重たい考え、という意味で使います。

Adagio ad agio「心地よさにおいて」というラテン語から来ています。Adagioと聞くと、

すごくゆっくりと考えてしまいがちですが、イタリア語では、ソファーの上でくつろぐ、という表現で使います。

Andante andare(行く、歩く)という意味で、散歩をする、ぶらぶらすることから来ている言葉。

Vivace いつでもぱっと反応できる、また、心や精神が活性化している、覚

かくせい

醒しているという意味。例えば小学校でbambino vivaceというと、勉強においても、遊びや運動においても活発なお子さん、という意味で使います。私は学校時代、troppo vivaceで、活発過ぎるくらいの子どもでした。

Allegro ラテン語の、何かにすぐ対応できるという意味から来ています。

Presto イタリア語の意味では、前に行く、先行するという語源があります。

楽曲の最初に書かれている標語で、本当に真の意味から速さを表しているのはとても少ないのです。Veloceなど、一定の速さを持っている言葉もありますが、Veloceだけ書いてあるものを探すのはいくらか難しく、AllegroやVivaceと書かれているほうが多いと思います。

ピアノ教育セミナー

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ピアノ教育セミナーシリーズ Ⅺ

音楽用語の真の意味とレトリック ̶チェンバロを弾きながら

通訳:浅野菜生子

講師:ミケーレ・ベヌッツィ

〈特集〉第28回全国研究大会

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AllegroとVivaceについては、心の状況、精神状態の違いがあります。Vivaceは、とても軽く、その軽さは薄いのではなく弾むような、水面のほうの意味合いです。Allegroは、陽気な、という意味で出てきますが、下のほう、もっと深い所、底のほうから湧

いてくるような感情です。また、私が頭を抱えてしまう言葉でTempo

giustoという表記があります。文字どおり訳すと正しいテンポとなりますが、正確な速度によってという意味です。

(2)語尾の表現(-issimo、-etto、-ino)-issimoという語尾がつくものは、最上級の

形。Allegrissimo、Prestissimo、Adagissimo、Larghissimo、Vivacissimoなど、その意味を極限まで上げたということです。

逆に、-etto、-inoという語尾は、愛情を持ってその量を減らす、あるいはかわいいという意 味 合 い。(Larghetto、Andantino な ど。) イタリア語の理論から考えると、Andante よりAndantinoが遅いと考えることになりますが、音楽においてAndantinoはAndanteよりも速くなります。また、AdagettoはAdagioよりも遅いと誤解されがちですが、Adagioの縮小、減ったものと考え、Adagioよりいくらか速めに弾くというふうになります。

(3)意味を弱める表現の例mezzo 半分とか真ん中という意味。例えば

mezzo allegro は、Allegro の 半 分 で は な く、Allegroよりも少し遅めという意味です。

poco 100%ではないが、それよりはいくらか少ないという意味です。

ma non troppo  Allegroを100としたら、ma non troppoがつくと100%ではないという意味になり、よって速さは少し遅くなります。

(4)Allegroに続く形容詞の例serioso 真面目な人間、物事に集中している

という意味で、giocoso、scherzosoの反対。ソナタの第1楽章などに出てくるAllegro seriosoは、Allegro giocoso、Allegro scherzoso と 反対側。

aperto 開いた、という意味。会話において、persona apertaは心が開いた人という言い方で、いろいろなことを知ったり、迎え入れたり、心が閉じていない、という意味。微笑みを表すsorrisoに、apertoという形容詞をつけたsorriso apertoは、心地よくなって笑ったり、それを見て心地よくなるという表現です。

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(5)Allegroに続く表現(増える表現、分量の多い表現の例)次は、増える表現で、100だったものが105や

110になるものがあります。con moto motoとは英語のmovementで、動き、

運動という意味。Allegro con motoは動きを持ったAllegroで、より速くなります。

risoluto 何かを解決したという意味。目的がわかっている、解決したからそこへまっしぐらという意味で、速度が速くなります。会話では、議論が横道に逸

れずに、時間を最大限短縮して結論を導き出したというときに、この形容詞を使います。

maestoso 名詞maesta(威厳、権威)から来ています。

spiritoso、con spirito spiritoは精神で、Allegro con spiritoは心を持ったAllegroという意味。イタリア語で精神、魂

たましい

を表す単語は、spiritoとanimaの2つあって、大きな意味では同じ枠の中に入っています。spirito は、光り輝く太陽や、ポジティブで明るい意味で使ったり、皮肉(プラスの意味で)や、 風

ふ う し

刺をこめてとも解釈できます。それに対してanimaは、もっと心の内側、内的なものを表現したいときに使います。キリスト教では、身体と魂という表現、あるいは聖なるものとして考えます。Allegro con spirito あるいは Allegro con animaと書かれている場合、意味合いはほとんど同じですが、animaは、より内側、内的、内密なものを扱っています。

energico とてもエネルギッシュに、力に満ちてという形容詞。例えば、ミネストローネスープを作るとき、高速回転で力を使ってかき回すという言い方もできます。

brillante 輝かしいという意味で、ダイヤモンドが輝く、目が潰

つぶ

れそうなくらい眩まぶ

しいというニュアンスです。精神、頭脳という名詞menteと合体させると、mente brillante頭脳

明晰となります。agitato tranquillo(穏やかな、落ち着いた)の

反対の意味。とても強い感情が起こったとき、冷静に落ち着いてはいられない、例えば演奏会の直前に出番を待っているときの、とても興奮している、ドキドキしているといった精神状態を表したりします。

con fuoco fuocoは直訳では火、炎ですが、直接、炎そのものではなく、内側で何か燃えている、自分を熱くするものがあると置き換えて表現します。やる気に燃えているというとき、自分の意見を最後まで守り抜くというとき、名詞fuoco、形容詞focosoという言葉を使います。Allegroにcon fuocoや、focosoがつくと、とてもエネルギー、力に満ちたものになります。

molto Allegro molto は、たくさん Allegro をしてください、陽気にしてくださいという意味。

assai これはmoltoとほとんど同じ意味で、たくさんという意味。

(6)Andanteに続く表現(内的、心の内側に入って来る表現の例)

cantabile 歌い手が歌っているように真似るがごとくの表現。cantabileはcanto(歌)が語源です。

con dolcezza、dolce、soave、delicato 優しさ、甘さ、柔らかさを表す表現。dolceは甘いケーキを食べるというときに使います。soaveはワインの表記にもよくあり、甘いワインに対して使います。delicatoは、英語でもデリケートと言うように、甘さもあるのですが、もっとシンプルな中に存在している繊細さという意味を強く持っています。Andante dolce、Andante delicatoという曲を弾くとき、差を出すのは難しいかもしれませんが、作曲家が楽曲の最初に挿入したという意味合いを考えなければならないし、何らかのことを表現しなければなりません。

〈特集〉第28回全国研究大会

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con aff� etto aff� ettoとは感情、誰かに対する愛情、大切にしたいという気持ち。aff� ettuosoと形容詞化して、愛情的にと表現することができます。このように、con+名詞(英語のwith+名詞と同じ)という使い方と、形容詞化する使い方があります。

con grazia、grazioso クラシックバレエのダンサーが、優美さを持って踊るような表現で使います。

con espressione、espressivo 自分が感じている感情を最大の効果を持って表現するということです。

con anima (P.23 con spiritoの箇所に記述)con passione、appassionato ベートーヴェ

ンの熱情ソナタが一番有名だと思いますが、ある物事、ある人に対して、とても強く、濃い情熱を持っているということです。

con dolore、doloroso、con duolo 肉体はもちろん、心、精神が傷ついてしまったという、否定的な意味合いを持っています。

patetico 悲しみを持った感情を表します。ベートーヴェンの悲愴ソナタがあります。

mesto、malinconico mestoはラテン語のmaestusという言葉から来ていて、悲しみ、悲痛、悲哀という意味。malinconicoは、恋人や愛しい人が離れてしまった、地理的に遠い所に行ってしまったときに芽生える、寂しさ、寂

せきりょうかん

寥感、哀愁、落ち込んでしまうという感情です。

 (7)曲の途中に出てくる言葉perdendosi 何かを失ってしまう、道に迷って

しまうという意味合い。行き先がわからなくなってしまい、結果的に速度を遅くしていくということです。

mancando 動詞はmancareで、何かが欠ける、不足する、なくなるという意味。コップが1つ足りないとき、または人が亡くなったとき、私から欠けてしまった、何かが不足してしまっ

たという意味で使います。languido 肉体的に弱っていく、衰える、やつ

れる、しおれる、精神的にもやつれる、がっくりするという意味。

triste、tristemente 悲しみを持ってという意味。

piangendo 動詞piangereの泣くという意味で、泣きながら、という意味。

morendo 元の動詞はmorire(死ぬ)。endoは何々しながら(英語の-ingの形に近い)という意味。

<チェンバロ演奏>

 今から、フローベルガーというドイツの1600年代の作曲家の曲を弾きます。これまで挙げた形容詞や速度表示を耳から体感していただけると思います。malinconico、perdendosi、languire(languidoの動詞)などの表現を織り込んでいきたいと思います。

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レトリックについて レトリック、日本語では修辞学というふうに訳されますが、それと音楽の関連性についてお話します。レトリックというのは、うまく話す、人に伝わるように話す方法です。2500年ほど前、紀元前5世紀にギリシャで生まれた方法で、それが紀元前1世紀にローマに到着します。 ローマには、キケロとクィンティリアヌスの二大雄弁家がいました。クィンティリアヌスは、「イスティトゥーティオ・オラトリア」という有名な本を書き遺しました。この本は1416年に発見され、様々な言語に訳され、16世紀頃までいろいろな所で印刷されました。 レトリックは元々弁護士のために生まれた方法です。彼らは、自分が担当している被告人などを勝たせたり、裁判官などにこちらが正しいというふうに持っていかなければなりません。同じように、優秀な音楽家たちにとって、聴き手にこの曲はこういうことを伝えているのだと説得させる、そういう意味において、音楽でもレトリックは大事です。

 時代が現代に近づき 14 世紀から 16 世紀にumanesimo(ウマネーズィモ 人文主義)、あるいはルネサンスという文化運動が起きてきますが、そういう時代を経てロマン主義になると、レトリック(修辞学)という分野が、estetica(エステーティカ 美学)に置き換わっていくのです。この時代になるまでは、レトリックは重要な位置を占めていました。 例えば、J.S.バッハは、この「イスティトゥーティオ・オラトリア」をよく知っていて、「音楽の捧

ささ

げもの」を演奏する場合、どのような順番で演奏するかという議論において参考にしていました。フェデリーコ2世に、この「音楽の捧げもの」を献呈するとき、(昔は簡単に印刷できないため、印刷の材料を節約する意味で)どのような曲順で演奏するかというのは省いてしまったのです。のちにドイツの音楽学者が「インスティトゥーティオ・オラトリア」を参考に、バッハがおそらくこの形での演奏を望んだのではないかという研究に行きつき、現在ほとんどの演奏家がこの曲を演奏する際におこなわれている曲順にたどり着いたのです。

〈特集〉第28回全国研究大会

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○レトリック(修辞学)の5つの技法について 次に、音楽ということではなく、会話、議論においてということで考えたいと思います。1.Inventioは、話題を見つける、どれが真実か、

正しいものに近いのかを見つける能力です。2.Dispositioは、どういう順番で話をしていく

か、その順番付けです。3.Elocutioは、弁護士が自分の抱えている被

告人をどうやったら弁護できるか、どの言葉を使ってどう訴えかけていけば良いか、というふうに言葉を選ぶ方法です。

4.Memoriaは、聴き手に対して覚えて話すときの記憶力です(弁護士が法律をすべて記憶していくように)。

5.Pronuntiatio は、どのように声を使うか、あるいは身振り、手振りをどう使ったらうまく訴えかけていけるかという方法です。

 キケロは、これらの面において、最も素晴らしい雄弁家でした。また、古代ギリシャなど、古代の時代において悲劇作家は、上手い俳優たちに深い声や低い声を使わせたり、上手く身振

り、動作を使わせたりすることによって、芝居の悲劇性を際立たせました。 では、私たち音楽家にとってどれが一番重要かというと、5番目のPronuntiatioだと私は思っています。演奏家にとっては、あるフレーズ、楽曲の一部分をどのように演奏したら良いか、そしてどのように演奏すれば、これまで挙げてきた楽語の微妙なニュアンス、表現を訴えかけられるかということにつながっていくと思います。 これまで列挙してきた様々な音楽用語(特に楽曲の最初に書かれているもの)は、単純にメトロノームでいくつという速さではなく、曲の内容(内側)や性格を表したり、修辞学的(どうやったら訴えかけられるか)という面において必要だと思っています。このようなことから1つの和として、演奏することとレトリックがおさまるのではないかと思います。 今日お話ししたことはレトリックのほんの序文に過ぎないのですが、作曲家がレトリックを踏まえたうえで楽曲を作ってきた、ということを覚えておいていただきたいと思います。

<チェンバロ演奏>J.W.Hassler (1747~1822)作曲 Sonata a-moll 第1楽章

(編 広報部 相馬泉美)

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主催: 公益財団法人 日本ピアノ教育連盟〒 102-0072 東京都千代田区飯田橋 4-4-8 東京中央ビル 403号 ☎ 03-3237-1441 E-mail:[email protected] http://www.jpta.jp

協賛:㈱音楽之友社 /㈱河合楽器製作所 /㈱全音楽譜出版社 /ヤマハ㈱

第12回 ピアノ・フレッシュコンサートピアニストの育成を目指し、ピアノ・オーディション地区優秀賞受賞者及び全国優秀者演奏会出演者によるコンサートです。今年も北海道・関東・関西の3地区で開催。全国から選ばれた次代を担う出演者たちの熱演にご期待ください。

関東地区

日 時:2012年7月29日(日)13:00 開演〈予定〉会 場:品川区立五反田文化センター 〒141-0031 品川区西五反田6-5-1

(JR山手線「五反田駅」徒歩15分、東急池上線「大崎広小路駅」徒歩10分、東急目黒線「不動前駅」徒歩7分)入場料:会員=無料 学生=1,000円 一般=2,000円お問合せ:☎ 090-3434-6195(関東甲信越支部)

関西地区

日 時:2012年6月17日(日)13:00 開演〈予定〉会 場:あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール 

〒530-0047 大阪市北区西天満4-15-10(梅田新道・東南角 ニッセイ同和損保フェニックスタワー内)入場料:会員=無料 学生=1,000円 一般=2,000円お問合せ:☎ 06-6831-6945(㈱ヤマハミュージック大阪 千里店)

北海道地区

日 時:2012年6月16日(土)18:00 開演〈予定〉会 場:ヤマハ・アベニューホール 〒064-0810 札幌市中央区南十条西1丁目 (地下鉄南北線「中島公園」下車、徒歩2分)入場料:会員=無料 学生=500円 一般=1,000円お問合せ:☎ 011-530-6636(北海道支部幹事〈佐藤〉)

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〈特集〉第28回全国研究大会

1.Inventio(インヴェンツィオ):真の、あるいは真と思われるテーマを見つける能力。

2.Dispositio(ディスポズィーツィオ):各要因の整理と配置。 a . Exordium,Proemium,Principium・・・序論、前文、出だし b . Narratio・・・叙述。物語ること。各要因の提示 digressio,egressus・・・本題からの逸脱 probatio,exposition・・・主題の提示 partitio,enumeration・・・分割、細分化 c . Argumentatio・・・論証、証明 confi rmatio,probation・・・確認、証明 refutatio,confutatio,reprehension・・・反証 d . Epilogus,Peroratio,Conclusio・・・結び、締めくくり、結論

3.Elocutio(エロクーツィオ):注意を惹き付ける様に、適切な言葉、文章を使う事。

4.Memoria(メモーリア):記憶力を使う事。

5.Pronuntiatio(プロヌンツィアーツィオ):声の抑揚、身振り、動作などを使う事。

《 レトリック(修辞学)の5つの技法 》講演資料より