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No19 3沿便PNo21 鹿西20 P「天空の道展望所」から中津市街を望む。 ◉ここでは気軽に周回できる山頂探訪コースを 紹介。 ◉小池入口の駐車スペース(テーブルとベンチあ り、トイレなし)をスタートし、1番奥の駐車ス ペースに降りてくる右回りで周回。 ◉散策マップは中津市のホームページからダウ ンロードできる。山中の各遊歩道入口にも設置 されている。  ◉コースタイム(山頂探訪コース):登山口→10分 →小池→30分→山頂→20分→ゴール地点→3 分→登山口(1周:約1時間) ◉国道500号沿い「鹿嵐山登山口」の看板から入り、 3kmほど先に駐車場あり(トイレなし)。 ◉登山道入口の看板から小さな橋を渡り山道へ。 ◉「万里の長城」は切り立った岩稜帯。雨天時は足 元が滑りやすい。天気を選んで登ろう。初心者だ けでの入山は避けよう。 ◉岩稜帯の最端へは万里の長城の先にある、「鹿嵐 山山開登山順路」の看板を右へ下る。 ◉コースタイム:登山口→30分→地蔵峠→20分→ 万里の長城→15分→最端展望所(往復:約2時 間) 津民 耶馬渓 本耶馬渓 東耶馬渓 深耶馬渓 椎屋耶馬渓 南耶馬渓 裏耶馬渓 No17 701殿P奥耶馬渓 登山口 入口 看板 石畳 木の橋 地蔵峠 道標 万里の長城 山頂下分岐 岩場危険 最端 鹿嵐山 757.8m 第1展望地 八面山平和公園 八面山平和公園バス停前 八面山野外音楽堂 イチイガシの林 天空の道展望所 箭山神社 修験の滝 和与石 地球が丸く見える丘 夕日を望む丘 第2展望地 第5展望地 八面山 小池 八面山大池 アマチュア無線基地 八面山山頂 しょうけのはな 第3展望地 第4展望地 :その他の一般登山コース :山頂探訪コース

東耶馬渓 - NakatsuYaba · 山山開登山順路」の看板を右へ下る。 コースタイム:登山口→30分→地蔵峠→20分→ 万里の長城→15分→最端展望所(往復:約2時

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Page 1: 東耶馬渓 - NakatsuYaba · 山山開登山順路」の看板を右へ下る。 コースタイム:登山口→30分→地蔵峠→20分→ 万里の長城→15分→最端展望所(往復:約2時

轟の景

 No・19

 

裾野を流れる東谷川が、洪水の際に岩

にぶつかる音が峰々にこだましたことか

らこう呼ばれる。凹凸のある岩峰は東か

ら轟峰、奥峰、下峰の3峰からなる。国

道500号沿いの東谷簡易郵便局から2

キロほど先に轟の景。すぐ先に地蔵峠へ

の入口がある。(Pなし)

地蔵峠の景

No・ 21

 

鹿嵐山の北西に位置する峠を地蔵峠と

いう。お地蔵さんと休憩所がある。見所

は峠から20分ほど登った先にある岩稜

帯。万里の長城といわれる岩尾根からは

これぞ耶馬渓という光景が眼下に広が

る。岩稜帯の最端までは切り立った尾根

を歩くので無理は禁物。(Pあり)

「天空の道展望所」から中津市街を望む。

◉ここでは気軽に周回できる山頂探訪コースを紹介。

◉小池入口の駐車スペース(テーブルとベンチあり、トイレなし)をスタートし、1番奥の駐車スペースに降りてくる右回りで周回。

◉散策マップは中津市のホームページからダウンロードできる。山中の各遊歩道入口にも設置されている。 

◉コースタイム(山頂探訪コース):登山口→10分→小池→30分→山頂→20分→ゴール地点→3分→登山口(1周:約1時間)

◉国道500号沿い「鹿嵐山登山口」の看板から入り、3kmほど先に駐車場あり(トイレなし)。

◉登山道入口の看板から小さな橋を渡り山道へ。

◉「万里の長城」は切り立った岩稜帯。雨天時は足元が滑りやすい。天気を選んで登ろう。初心者だけでの入山は避けよう。

◉岩稜帯の最端へは万里の長城の先にある、「鹿嵐山山開登山順路」の看板を右へ下る。

◉コースタイム:登山口→30分→地蔵峠→20分→万里の長城→15分→最端展望所(往復:約2時間)

津民耶馬渓 本耶馬渓

東耶馬渓

深耶馬渓 椎屋耶馬渓

南耶馬渓

裏耶馬渓

東耶馬渓

見下ろす耶馬渓もいい

八面山の山頂から、万里の長城から。

見上げるのではなく、耶馬渓の中に分け入り、景色を見下ろしてみる。

耶馬渓を再発見してみませんか。

八面山の景

No・ 17

 

どこから見ても同じ形の八面山だが、

南側の山麓から眺めると、見慣れた優し

い山容とは違う表情が見られる。昔は竹

が多かったことから箭山とも呼ばれる。

山上部には、大宝元(701)年、法蓮上

人により開山された箭山神社上宮が鎮座

する。社殿の北にある鷹石は御神体で、

その一帯の巨石は古代祭祀が行われてい

たといわれる。英彦山と国東六郷満山の

中継的役割をもつ霊山であり、山中には

巨石信仰の謂れをもつ石が点在する。(P

あり)

奥耶馬渓

はちめんざん

じぞうとうげ

とどろき

や やま

たかいし

登山口入口看板

石畳 木の橋

地蔵峠

道標

万里の長城山頂下分岐岩場危険

最端

鹿嵐山757.8m

第1展望地

八面山平和公園 八面山平和公園バス停前八面山野外音楽堂

イチイガシの林天空の道展望所箭山神社修験の滝和与石

地球が丸く見える丘

夕日を望む丘

第2展望地

第5展望地八面山小池

八面山大池

アマチュア無線基地

▲八面山山頂 しょうけのはな

第3展望地第4展望地

:その他の一般登山コース:山頂探訪コース

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仙岩山の景

 No・23

 

県道664号沿いに「仙岩山自然散策展

望台」の看板があり、山道を少し登ると岩

場の上に展望地がある。岩峰群を正面に

望む景観は圧巻。中腹にある宝陀寺奥の

堂へは、山麓の仙人入口バス停から徒歩

15分ほどで鳥居に出る。鳥居からさらに

登ると岩窟に建てられた奥の堂がある。

干ばつ時には汐汲と称し、多くの村人が

雨を願い参詣していた。仙岩山へは、お堂

の右手から山道を入るが岩場で危険。(P

なし)

高野堂の景

 No・22

 

本堂の裏をめぐる周遊道は、間近に鋭

い岩峰を望みながら岩場を歩くことがで

き、趣がある。危険な箇所もあるため慎重

に。入口に周遊案内図がある。江戸中期に

弘法大師の石像が安置され、大師信仰が

流行。遠方からも参詣者が訪れ、山麓は菓

子や酒を振る舞う店で賑わったという。

その後も盛衰を繰り返しながら昭和初期

まで宇佐の名所として人気を博した。県

道664号沿いの古い石橋の奥に仁王像

が見える。(Pなし)

中ノ迫の景

 No・18

 

県道44号を「八面山神護寺奥の院」の看板か

ら入ってしばらく登ると前方に奇岩が見え

てくる。車道はやや不安になる狭さで落石も

多いが、秘境感溢れる。奥には和気清麻呂伝説

が残る阿羽羅堂がある。この地を訪れた和気

清麻呂は、洞窟から湧き出る霊水で、痛めた

足を治した。従者の阿羽羅が歌に残している。

 「君がため

祈る箭山の岩清水

汲みとらしめ

阿羽羅の願い」(Pあり)

引水の景

No・20

 

静かな引水集落の中を進むと、目

の前に突如現れる日本昔ばなしに出

てくるような小山。轟の景の先、引水

迫延命水の看板を過ぎた次の角を右

折し、すぐのY字路を右折後しばら

く進むと正面に見える。戻って延命

水も汲んで帰りたい。(Pなし)

だい ししんこう

わ けのきよまろ

ひきゅうず

さこえんめいすい

あ ば ら どう

しおくみ

ほう だ 

せんがんざん

こう や どう

なかのさこ

ひきゅうず

←至中津

東谷簡易郵便局 19 轟の景

20 引水の景引水迫延命水

地蔵峠登山口

21 地蔵峠の景

23 仙岩山の景

22 高野堂の景

18 中ノ迫の景

↓至院内

至宇佐→

鹿嵐山

展望台入口

乙村岳

=ビューポイント

●轟の景→引水の景→引水迫の延命水→地蔵峠の景●中ノ迫の景→高野堂の景→仙岩山の景

〈東耶馬渓おすすめコース〉

18 中ノ迫の景

17 八面山の景

足嶽

八面山金色温泉館

八面山平和公園バス停前

深水小学校

東九州自動車道

Page 3: 東耶馬渓 - NakatsuYaba · 山山開登山順路」の看板を右へ下る。 コースタイム:登山口→30分→地蔵峠→20分→ 万里の長城→15分→最端展望所(往復:約2時

見上げれば景 この辺りに差しかかると、川を挟んで右に左に見上げれば景なのである。この4景の見分けがつけばもう耶馬渓通。

1690

津民耶馬渓

本耶馬渓東耶馬渓

深耶馬渓 椎屋耶馬渓

南耶馬渓

奥耶馬渓

裏耶馬渓

「行くままに、進むままにさながら文人画の絵巻でも

紐解くように、次第に現れてくる様」と田山花袋が

耶馬渓を表現したように、次々と景は現れる。

津民耶馬渓

絵にも描けない美しさ

擲筆峰の景

 No・28

 

この地を訪れた頼山陽は、「此の山に至り筆を

投じて嘆ず」と、描ききれないほどの景観美に感

嘆し筆を投げたという。仙岩山や羅漢寺も訪れ

たが、「山は水と呼応しなければ生気を帯びて

迫ってこない。石は樹を配さなければ蒼い潤い

は出ない」と言い、数日後に柿坂を再訪してい

る。まさに、「耶馬渓」の名が生

まれた場所といえる。頼山陽の

詩碑が建つ河岸へは、柿坂郵便

局裏手の駐在所の前から入れ

る。(Pあり)

祇園洞の景

 No・29

 

国道212号沿いの耶馬渓中学校を左に見た

先の交差点を過ぎ、すぐ左手に石段が見える。石

段を登りきると岩洞窟に祇園社が祀ってある。耶

馬渓ふるさと村旬菜館から歩いてすぐ。(Pなし)

大屋敷の景

No・26

 

高城山が山国川に接する一帯。頼山陽が

友人たちと酒を酌み交わしながら景色を眺

めた眺望岩がある。現在は木が生い茂り分

かりづらい。耶馬渓鉄道の廃線跡、第二山国

川橋からの眺めがいい。(Pあり)

酔仙岩の景

No・25

 「菩薩峰の景」とも呼ばれる。頼山陽が「二十

五菩薩が楽を奏して至るが如く」と述べてい

る。確かに眺めていると、観音菩薩に見えて

くる。左岸のサイクリングロードや県道2号

に入る橋の辺りから見るといい。(Pなし)

朝天峰の景

No・27

 

国道212号沿い、大屋敷の景の向かい

に見られる。木に隠れてやや見づらいが、見

る方向で違った形の岩峰が見られる。2つ

の景のちょうど間に駐車スペースがある。

(Pあり)

烏帽子岳の景

No・24

 

山国川と津民川の合流点の北側にそびえ

る烏帽子岳の山腹に見られる。山腹の下方

は机峰、山裾の淵は机淵と称され、文人たち

が訪れた。現在では木が生い茂り分かりづ

らい。(Pなし)

てきひっぽう

ぎ おん どう

え  ぼ 

し だけ

おお や しき

すいせんがん

ちょうてんぽう

つくえぶち

つくえみね

耶馬渓ふるさと村 旬菜館

耶馬渓アクアパーク

耶馬渓ダム

耶馬渓中学校

柿坂警察官駐在所

24 烏帽子岳の景

●烏帽子岳の景→酔仙岩の景→朝天峰の景→ 擲筆峰の景→耶馬渓ふるさと村旬菜館→ 祇園堂の景→山瀬の景(ダム湖対岸から)※山国川沿いに景が集中するこのエリアは、耶 馬渓サイクリングターミナルで自転車を借 りてのんびり周回するのもおすすめ※擲筆峰の景周辺一帯は県指定天然記念物 「ゲンカイツツジ」の群生地

〈津民耶馬渓おすすめコース〉

=ビューポイント至中津↑

至山国

26 大屋敷の景

27 朝天峰の景25 酔仙岩の景

中津市役所 耶馬渓支所

耶馬渓サイクリングターミナル

29 祇園洞の景

28 擲筆峰の景

30 山瀬の景

中津南高校耶馬渓校

御霊もみじ

渓石園

至玖珠↑

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柾木の景

No・33

 

県道646号を萩原バス

停から左折し、萩原氏宅前

バス停を過ぎ少し上がった

辺り。正面には多くのウメ

が植えられた大岩壁がそび

え、振り返ると山々の山腹

から奇岩が飛び出ている様

が見られる。(Pなし)

柾木の滝の景

 No・32

 

長岩城の城主、野仲氏の

遊宴の地だったといわれる

のも頷ける水と苔むした岩

と緑豊かな一帯。「滝おり

口」の看板から川へ。対岸

の鎖を伝った先で滝壺を鑑

賞できるが、現在は対岸へ

渡る堰が崩壊しており注意

が必要。遊歩道の補修計画

がある。(2019年3月現

在)(P・トイレあり)

落合の滝の景

 No・34

 

深い緑の滝壺に、真っ直ぐに落ちる水柱

の白さが際立つ。周囲を美しい節理の岸壁

に囲まれ、静かに滝見できる。県道2号の

左手に滝入口の看板がある。河川プールの

駐車場より徒歩5分ほど。(Pあり)

山瀬の景

 No・30

 

県道28号の柿瀬橋の北側に並ぶ

3峰。対岸の耶馬渓ダム湖畔より

望める。ダム湖の北には桜と紅葉

の名所「渓石園」がある。(Pなし)

潜岩の景

 No・31

 

津民川に沿って奇岩がそびえ立つ。いたるところ

に大小の洞穴があり潜岩と呼ばれ、その間から清水

が湧き出る。背後には修験の山、桧原山があり、山

腹の正平寺では700年以上に渡り継承されてき

た御田植祭「桧原マツ」が行われる。切り立った岩壁

は津民小学校から見られる。(Pなし)

おち あい  

たき

まさ き   たき

まさ き

やま せ

くぐりいわ

ひ ばるさん

長岩城永岩小学校跡

津民小学校

31潜岩の景

落合の滝の景入口

34 落合の滝の景

33 柾木の景

鋸岩・古峠の景入口

●潜岩の景→柾木の滝の景→柾木の景→ 落合の滝の景→川原口の景→長岩城

〈津民耶馬渓おすすめコース〉

=ビューポイント

35 川原口の景

32 柾木の滝の景36 鋸岩・古峠の景

鋸岩・古峠の景入口

Page 5: 東耶馬渓 - NakatsuYaba · 山山開登山順路」の看板を右へ下る。 コースタイム:登山口→30分→地蔵峠→20分→ 万里の長城→15分→最端展望所(往復:約2時

◉県道2号沿いの永岩小学校跡から1kmほど先の右手に2台ほどの駐車スペースと古峠の看板がある。

◉古峠から左へ取ると古峠の景展望所、右へ取ると鋸岩へ。鋸岩への山道は崩壊しているため、林道へ迂回する。

◉稜線の岩場には鎖を伝って登る。十分に注意が必要。 

◉コースタイム:登山口→30分→分岐→45分→古峠→15分→古峠の景(往復:約3時間)

登山口

分岐右へ

古峠の景

鎖場鋸岩

新古峠雁股山

経読岳

古峠

鋸岩・古峠の景

 No・36

 

古峠は、経読岳と雁股山を

つなぐ稜線のちょうど間にあ

る。この尾根は福岡と大分の

県境で、九州自然歩道が整備

されている。

 

登山口からしばらく舗装さ

れた道を登っていく。切り開

かれた杉林を抜けた先の分岐

を右に取り、ひたすらまっす

ぐ登る。しばらく登ると前方

に尖った岩が見えてくる。道

が広くなり、登りつめると古

峠。峠から左に向かい、古峠

の景へ。最初の岩峰に出ると

眼下に大きな窟が見える。さ

らに進むと、窟の上に出られ

る。風化した岩峰群を見下ろ

す景観は、耶馬渓の上に乗っ

ている感覚になり足がすくむ

ほど。

 

鋸岩へは古峠へ戻り脇の林

道を経て登り返す。尾根伝い

は通行禁止。(Pあり)

川原口の景

 No・35

 

落合の滝から2キロほど先の

右岸にそびえる一帯で、凝灰角礫

岩が差別侵食されできた岩峰。大

分県の天然記念物ゲンカイツツ

ジが群生する。この景の奥に続く

山中には、地形を活かした奇岩の

要塞、長岩城跡があり、石塁、石

積櫓などが数多く残る。全国的に

も貴重な中世山城の遺構である。

(P・トイレあり)

のこいわ 

ことうげ

かわ らぐち

せきるい

いし

つみやぐら

きょうよみだけ

かりまたやま