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軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付について 堺市介護保険課 平成27年9月

軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付について · 1 居宅介護支援事業者、介護予防支援事業者、(介護予防)福祉用具貸与事業者の

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軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付について

堺市介護保険課

平成27年9月

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目次

居宅介護支援事業者、介護予防支援事業者、(介護予防)福祉用具貸与事業者の方へ ............ 1

1 軽度者に係る福祉用具貸与基準設定の経緯 ........................................................................ 1

2 軽度者に対する福祉用具貸与について ................................................................................ 2

3 例外給付について ................................................................................................................ 3

(1)厚生労働省告示第94号第31号のイで定める状態像に該当する方 ......................... 3

(2)「(1)厚生労働省告示第94号第31号のイで定める状態像に該当する方」に該当し

ない場合 ................................................................................................................................... 7

4 指定(介護予防)福祉用具貸与理由書の作成について ..................................................... 11

(1)理由書作成者 ............................................................................................................... 11

(2)医師の医学的所見/サービス担当者会議の開催状況等 .............................................. 11

(3)家族による介護・支援の状況 ..................................................................................... 13

(4)サービス担当者会議の意見......................................................................................... 13

(5)主治医から得た情報やサービス担当者会議等の結果を踏まえたケアプラン作成担当者

の意見 .................................................................................................................................... 13

(6)添付書類 ...................................................................................................................... 13

5 理由書の提出方法について ................................................................................................ 14

(1)提出先 ......................................................................................................................... 14

(2)提出の時期 .................................................................................................................. 14

(3)区分変更申請中(要支援者の要介護新規申請を含む。)・新規申請中などの場合 ..... 15

(4)保険給付の対象月について......................................................................................... 16

(5)自己作成の方についての取り扱い .............................................................................. 16

(6)問い合わせ先 .............................................................................................................. 16

参考省令、告示及び関係通知等 ............................................................................................... 17

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居宅介護支援事業者、介護予防支援事業者、(介護予防)福祉用具貸与事業者の

方へ

本冊子は、要支援1・2及び要介護1の認定を受けている方(以下「軽度者」といいます。)

に係る福祉用具貸与に必要な手続方法等をまとめたものです。

軽度者に係る福祉用具貸与については、指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する

基準(平成十二年厚生省告示第十九号)及び指定介護予防サービスに要する費用の額の算定に

関する基準(平成十八年厚生労働省告示第百二十七号)の中で、その状態像から見て利用が想

定しにくい品目については算定しない旨が示されており、あくまで例外的な保険給付であるこ

とに留意し、本冊子を熟読のうえ、適切な手続を行ってください。

本冊子及び指定(介護予防)福祉用具貸与理由書の様式は堺市ホームページの以

下の場所からダウンロードができます。

http://www.city.sakai.lg.jp/benri/download/download_kigyo/mokuteki/kenko/ka

igo/index.html

掲載場所:堺市ホームページトップ>便利情報>申請書ダウンロード

>申請書ダウンロード(企業の方へ)>目的別検索>健康・福祉>介護

1 軽度者に係る福祉用具貸与基準設定の経緯

介護保険における福祉用具貸与においては、平成18年4月から、軽度者について、自立支

援に十分な効果を上げる観点から、その状態像から見て利用が想定しにくい品目については、

別に告示で定められた一定の例外となる者を除き保険給付の対象としないこととなりました。

(既に福祉用具貸与を受けている利用者に対しては、平成18年4月1日から6月間の経過措

置が置かれました。)

別に告示で定められた一定の例外となる者、つまり、種目ごとに必要性が認められる一定の

状態にある人については、保険給付の対象として例外的に福祉用具貸与が行われています。そ

の妥当性については、原則として、要介護認定の認定調査票(基本調査)の直近の結果を活用

して客観的に判定することとなりました。

その後、利用実態等を踏まえ、その運用を一部見直すこととなり、平成19年4月から、認

定調査票(基本調査)の活用による判定方法に加え、新しい判断基準(7ページ参照)が設け

られ、現在に至っています。

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2 軽度者に対する福祉用具貸与について

軽度者は、その状態像から見て使用が想定しにくい「車いす」、「車いす付属品」、「特殊寝台」、

「特殊寝台付属品」、「床ずれ防止用具」、「体位変換器」、「認知症老人徘徊感知機器」、「移動用

リフト(つり具の部分を除く。)」及び「自動排泄処理装置」(以下、「対象外品目」といいます。)

に対しては、原則として福祉用具貸与を利用しても保険給付が受けられません。

なお、「自動排泄処理装置」については要介護2・3の方も貸与不可です。ここでいう「自

動排泄処理装置」は尿のみを自動的に吸引するものは除かれます。尿のみを自動的に吸引する

ものについては、軽度者による制限はありません。

≪福祉用具貸与の種目≫ (○…貸与可能、×…貸与不可)

種目 軽度者への貸与

車いす ×

車いす付属品 ×

特殊寝台 ×

特殊寝台付属品 ×

床ずれ防止用具 ×

体位変換器 ×

手すり ○

スロープ ○

歩行器 ○

歩行補助つえ ○

認知症老人徘徊感知機器 ×

移動用リフト(つり具の部分を除く。) ×

自動排泄処理装置 尿のみを自動的に吸引するもの→○

上記以外→×(要介護2及び要介護3の方も

貸与不可)

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3 例外給付について

(1)厚生労働省告示第94号第31号のイで定める状態像に該当する方

厚生労働省告示第94号第31号のイで定める状態像に該当する方については、軽度者で

あっても、その状態像に応じて利用が想定される対象外種目に対して保険給付が受けられま

す。

※該当するかどうかは、直近の認定調査結果を用いて確認します。確認に用いた文書等については

サービス記録と併せてサービス完結の日から2年間保存しなければなりません。

○厚生労働大臣が定める基準に適合する利用者等

(平成二十七年三月二十三日 )

(厚生労働省告示第九十四号 )

三十一 指定居宅サービス介護給付費単位数表の福祉用具貸与費の注4の厚生労働大臣が定

める者

イ 次に掲げる福祉用具の種類に応じ、それぞれ次に掲げる者

(1) 車いす及び車いす付属品 次のいずれかに該当する者

(一) 日常的に歩行が困難な者

(二) 日常生活範囲において移動の支援が特に必要と認められる者

(2) 特殊寝台及び特殊寝台付属品 次のいずれかに該当する者

(一) 日常的に起きあがりが困難な者

(二) 日常的に寝返りが困難な者

(3) 床ずれ防止用具及び体位変換器 日常的に寝返りが困難な者

(4) 認知症老人徘徊感知機器 次のいずれにも該当する者

(一) 意思の伝達、介護を行う者への反応、記憶又は理解に支障がある者

(二) 移動において全介助を必要としない者

(5) 移動用リフト(つり具の部分を除く。) 次のいずれかに該当する者

(一) 日常的に立ち上がりが困難な者

(二) 移乗において一部介助又は全介助を必要とする者

(三) 生活環境において段差の解消が必要と認められる者

(6) 自動排泄処理装置 次のいずれにも該当する者

(一) 排便において全介助を必要とする者

(二) 移乗において全介助を必要とする者

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下表アの(二)「日常生活範囲における移動の支援が特に必要と認められる者」及びオの(三)

「生活環境において段差の解消が必要と認められる者」については、該当する基本調査結果が

ないため、主治医から得た情報及び福祉用具専門相談員のほか、軽度者の状態像について適切

な助言が可能な者が参加するサービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメントにより、

指定居宅介護支援事業者が判断することになります。

厚生労働大臣が定める者(堺市介護保険認定調査票の結果を確認してください。)

(一) 日常的に歩行が困難な者    ●基本調査第1群7 歩行      「できない」

(二) 日常生活範囲における移動の支援が特に必要と認められる者(該当する基本調査結果がない)

→ケアマネジメントにより居宅介護支援事業者が判断

(一) 日常的に起きあがりが困難な者    ●基本調査第1群4 起き上がり      「できない」

(二) 日常的に寝返りが困難な者    ●基本調査第1群3 寝返り      「できない」

日常的に寝返りが困難な者    ●基本調査第1群3 寝返り      「できない」

次のいずれにも該当するもの【(一)と(二)の両方に該当する場合】

(一) 意思の伝達、介護者への反応、記憶・理解のいずれかに支障がある者    ●基本調査第3群1 意思の伝達      「できる」以外または●基本調査第3群2~7のいずれか      「できない」または●基本調査第3群8~9、第4群1~15のいずれか      「ない」以外その他、主治医意見書において認知症の症状がある旨が記載されている場合も含む。

(二) 移動において全介助を必要としない者    ●基本調査第2群2 移動      「全介助」以外

(一) 日常的に立ち上がりが困難な者    ●基本調査第1群8 立ち上がり      「できない」

(二) 移乗が一部介助又は全介助を必要とする者    ●基本調査第2群1 移乗      「一部介助」または「全介助」(三) 生活環境において段差の解消が必要と認められる者    (該当する基本調査結果がない)

→ケアマネジメントにより居宅介護支援事業者が判断

次のいずれにも該当するもの【(一)と(二)の両方に該当する場合】

(一)排便が全介助を必要とする者    ●基本調査第2群6 排便      「全介助」

(二) 移乗が全介助を必要とする者    ●基本調査第2群1 移乗      「全介助」

カ 自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引する機能のものを除く。)

対象外種目

ア 車いす及び車いす付属品

イ 特殊寝台及び特殊寝台付属品

ウ 床ずれ防止用具及び体位変換器

エ 認知症老人徘徊感知機器

オ 移動用リフト(つり具の部分を除く。)

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≪移動用リフト(つり具の部分を除く。)の判断について≫

【移動用リフト全般】

(一) 日常的に立ち上がりが困難な者

いずれかに該当して

いる場合は貸与可

●基本調査1-8

「3.できない」

(二) 移乗が一部介助又は全介助を必要

とする者

●基本調査2-1

「3.一部介助」

または

「4.全介助」

(三) 生活環境において段差の解消が必要と認め

られる者

(該当する基本調査結果がない)

ケアマネジメントに基

づき判断する。

以下の移動用リフトについては、その種類によって判断する認定調査項目が異なります。

【段差解消機】

(三) 生活環境において段差の解消が必要と認め

られる者

(該当する基本調査結果がない)

ケアマネジメントに

基づき判断する。

段差解消機については、「生活環境において段差の解消が必要と認められる者」について該

当する基本調査結果がないため、主治医から得た情報及び福祉用具専門相談員のほか軽度者の

状態像について適切な助言が可能な者が参加するサービス担当者会議等を通じた適切なケア

マネジメントにより指定居宅介護(介護予防)支援事業者が判断すれば、軽度者であっても貸

与が可能です。

⇒ 段差解消機については、指定(介護予防)福祉用具貸与理由書の提出は不要です。

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【昇降座椅子】

昇降座椅子は「立ち上がり」ではなく「移乗」で判断することとなります。

(二) 移乗が一部介助又は全介助を必要

とする者

●基本調査2-1

「3.一部介助」

または

該当していれば貸与可

「4.全介助」

参考 軽度者に対する福祉用具貸与の取扱いについて

平成19年3月30日厚生労働省老健局振興課

2 移動用リフトのうち「昇降座椅子」については、認定調査項目の「立ち上がり」による必要性の判断

ができないと思うが、考え方如何。

(答)

認定調査項目で判断する場合、「立ち上がり」ではなく「移乗」で判断することとなる。

その理由は、「床からの昇降」を補助する「昇降座椅子」は「床から椅子の高さまでの動き」を評価す

る必要があり、「畳からポータブルトイレへ」の「乗り移り」を評価する「移乗」の認定調査項目を用いる

必要があるためである。

したがって、昇降座椅子について「立ち上がり」で必要性を判断することは妥当ではない。

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(2)「(1)厚生労働省告示第94号第31号のイで定める状態像に該当する方」に該当

しない場合

(1)に該当しない場合は、指定(介護予防)福祉用具貸与理由書(以下「理由書」という。)

を堺市に提出してください。堺市が、提出された理由書をもとに福祉用具貸与が特に必要であ

ると判断した場合、保険給付が可能となります。理由書の提出先は14ページを参照してくだ

さい。

理由書の提出がないにもかかわらず、福祉用具貸与の算定をしている場合、給付費を返還し

ていただくことになりますので、未提出ということがないようにご注意ください。

次のⅰ)~ⅲ)のいずれかに該当することが医師の医学的な所見に基づき判断され、かつ、

サービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメントにより福祉用具貸与が特に必要であ

ることが判断された場合、指定(介護予防)福祉用具貸与理由書を提出することで、保険給付

が可能になります。

ⅰ) 疾病その他の原因により、状態が変動しやすく、日によって又は時間帯によって、頻繁

に94号告示第31号のイ(3ページ参照)に該当する者

例 パーキンソン病の治療薬によるON・OFF現象

ⅱ) 疾病その他の原因により、状態が急速に悪化し、短期間のうちに94号告示第31号の

イに該当することが確実に見込まれる者

例 がん末期の急速な状態悪化

ⅲ) 疾病その他の原因により、身体への重大な危険性又は症状の重篤化の回避等医学的判断

から94号告示第31号のイに該当すると判断できる者

例 ぜんそく発作等による呼吸不全、心疾患による心不全、嚥下障害による誤嚥性肺炎の回

≪注意≫

例は、ⅰ)~ⅲ)の状態に該当する可能性のあるものを例示したにすぎません。

したがって、例以外の者であっても、ⅰ)~ⅲ)の状態であると判断される場合もありますの

でご注意ください。

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指定(介護予防)福祉用具貸与理由書 堺 市 長 様

医師の医学的所見に基づき、下記利用者の居宅(介護予防)サービス計画に指定(介護予防)福祉用具

貸与を位置付けることについて、居宅サービス計画書(第1表、第2表、第3表)、又は介護予防サービス・支援計画表(A表、B 表、C表、D表)の写しと、「サービス担当者会議の要点」(第4表又はE表等)を添えて、以下のとおり届出します。

年 月 日

居宅介護(介護予防)支援事業者名

代表者名 ○印(担当者名 )

( )地域包括支援センター ○印(確認者名 )

被保険者番号 被保険者氏名

住 所 〒

電話( )

生年月日 明治・大正・昭和 年 月 日 ( 歳)

要介護度等 □要支援1 □要支援2 □要介護1 □要介護2 □要介護3

認定有効期間 年 月 日 ~ 年 月 日

認定調査実施日 年 月 日

【必要な福祉用具の種類】 ※必要な貸与品目に○を付けること。

特殊寝台及び特殊寝台付属品 (特殊寝台をお持ちでない方は付属品のみの貸与はできません)

移動用リフト

床ずれ防止用具及び体位変換器

自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引するものを除く)

注)自動排泄処理装置については、要介護2、3の方も軽度者となりますので、理由書の提出が必要です。

認知症老人徘徊感知機器

【医師の医学的所見/サービス担当者会議の開催状況等】

医師の医学的所見 ※原因となる疾病

名及び具体的状

態像については、

診断書等の添付

に替えても可

主 治 医 名

医療機関名

医師の医学的 所見の確認方法 ※該当するものにチェックすること

□ 主治医意見書 □ 医師連絡(医師への聴取日) 年 月 日 □ 診断書等 □ その他( )

【例外的貸与基準の該当性】 ※該当するものにチェックすること □ 疾病その他の原因により、状態が変動しやすく、日によって又は時間によって、

頻繁に第94号告示第31号のイに該当する者 □ 疾病その他の原因により、状態が急速に悪化し、短期間のうちに第94号告示第31

号のイに該当することが確実に見込まれる者 □ 疾病その他の要因により、身体への重大な危険性又は症状の重篤化の回避等医学

的判断から第94号告示第31号のイに該当すると判断される者 【原因となる疾病等】 【当該利用者の具体的状態像】

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家族による介護・支援の状況

サービス担当者会議の意見

【サービス担当者会議開催日】 年 月 日

【ケアプラン作成担当者】 氏 名( ) 所属事業所名( ) (注)ケアプラン作成担当者は、要支援者でケアプランの原案作成を委託している場合は、委託先の

ケアマネジャーについて記載すること。

【サービス担当者会議出席者】 □ 本人 □ 家族、同居人 □ 主治医 □ 福祉用具相談員 □ ケアプラン作成担当者 □ サービス提供事業者(サービス種別: ) □ その他( )

【福祉用具専門相談員の意見】 福祉用具専門相談員氏名 ( ) 指定福祉用具貸与事業所名 ( )

【サービス担当者の意見の要約】 【本人・家族の意向】

主治医から得た情報やサービス担当者会議等の結果を踏まえたケアプラン作成担当者の意見

【市確認欄】 確認年月日 年 月 日

確認印

(注)1.本理由書は、認定の更新、要支援・要介護状態区分又は居宅介護(介護予防)支援事業者の変更があっ

た場合には、再度作成し提出すること。 2.本理由書は、市長に提出するとともに、その写しをサービス担当者会議の記録とともに、居宅介護(介

護予防)支援事業所において保管しておくこと。 3.本理由書は、原則的にサービス提供月の前月末までに提出すること。

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軽度者に対する福祉用具貸与に係る判断フロー図

次の(一)、(二)のいずれかに該当するか (一)に該当する場合

(二)に該当する場合

次の(一)、(二)のいずれかに該当するか

レンタルする製品 主治医から得た情報およびサービス担当者会議等を通じた適切な

ケアマネジメントによりケアマネジャー等が判断する。

次の(一)、(二)のいずれかに該当するか

次の(一)と(二)の両方に該当するか

貸与可能

理由書必要

手すり(取付工事不要のもの)スロープ(取付工事不要のもの)歩行器歩行補助つえ

理由書必要

(三) 生活環境において段差の解消が必要と認められる者(該当する基本調査結果がない)

オ 移動用リフト(つり具の部分を除く)

①段差解消機

②昇降座椅子

③その他の移動用リフト全般

カ 自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引する機能のものを除く。)

(一) 意思の伝達、介護者への反応、記憶・理解のいずれかに支障がある者●基本調査3-1 「1.調査対象者が意思を他者に伝達できる」以外または●基本調査3-2~7のいずれか 「2.できない」または●基本調査3-8~4-15のいずれか 「1.ない」以外その他,主治医意見書において認知症の症状がある旨が記載されている場合も含む

(二)移乗が一部介助又は全介助を必要とする者●基本調査2-1「4.全介助」

貸与可能

理由書必要

(一)排便が全介助を必要とする者●基本調査2-6「4.全介助」

●基本調査2-1 「3.一部介助」 または 「4.全介助」

貸与可能

イ 特殊寝台及び特殊寝台付属品

(一) 日常的に起きあがりが困難な者●基本調査1-4 「3.できない」

(二) 日常的に寝返りが困難な者●基本調査1-3 「3.できない」

主治医から得た情報およびサービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメントによりケアマネジャー等が判断する。

(凡例)

右の項目に進む。

      項目に該当する。

        項目に該当しない。

厚生労働省告示第94号第31号のイで定める状態像に該当するか貸与を考えている種目

利用者が軽度者

(要支援1

、2又は要介護1の方

。ただし

、自動排泄処理装置については

、要介護2

、3の者を

含む

)である

ア 車いす及び車いす付属品

(一) 日常的に歩行が困難な者●基本調査1-7 「3.できない」

(二) 移動において全介助を必要としない者●基本調査2-2 「4.全介助」以外

(二) 移乗が一部介助又は全介助を必要とする者

(一) 日常的に立ち上がりが困難な者●基本調査1-8 「3.できない」

(二) 移乗が一部介助又は全介助を必要とする者●基本調査2-1 「3.一部介助」 または 「4.全介助」

(二) 日常生活範囲における移動の支援と認められる者(該当する基本調査結果がない)

エ 認知症老人徘徊感知機器

次の(一)と(二)の両方に該当するか

ウ 床ずれ防止用具及び体位変換器 理由書必要

日常的に寝返りが困難な者●基本調査1-3 「3.できない」

貸与可能

理由書必要

貸与可能

貸与可能

貸与可能

理由書必要

貸与可能

貸与可能

貸与可能

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11

4 指定(介護予防)福祉用具貸与理由書の作成について

理由書を提出することにより福祉用具を貸与する場合は、以下のことに注意して理由書を作

成してください。

(1)理由書作成者

ア 作成日

福祉用具貸与理由書を作成した日を記入して

ください。

イ 作成者

理由書を作成した居宅介護支援専門員の所属

している事業者名と代表者名、担当者名を記入

し、代表者印を押印してください。

被保険者が要支援者で、地域包括支援センター

から介護予防サービス計画作成を委託されている

場合は、必ず委託元の地域包括支援センターにも

確認してもらい、確認者名を記入し、地域包括支

援センターの代表者印を押印してもらってくださ

い。

(2)医師の医学的所見/サービス担当者会議の開催状況等

医師の医学的所見を確認し、主治医から得た情報を居宅介護(介護予防)支援専門員が記

入してください。

この欄は医師や医療機関が直接記入する必要はありません。主治医から得た情報を理由書

作成者が記入してください。

【例外的貸与基準の該当性】には必ずチェックをしてください。【原因となる疾病等】、【当

該利用者の具体的状態像】については主治医意見書や診断書等に記載がある場合は、資料の

添付に替えることができます。

≪根拠≫

平成12年3月1日老企第36号厚生省老人保健福祉局企画課長通知

平成18年3月17日老計発 0317001 老振発 0317001 老老発 0317001 老健局計画・振興・老人

保健課長連名通知

(1)

(2)

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12

≪注意≫

医師の医学的所見の【当該利用者の具体的状態像】の欄に「特殊寝台が必要である。」といっ

た記載が見受けられますが、この欄では福祉用具が必要な理由ではなく、以下の例のように、

医学的な所見から利用者が例外的貸与基準に当てはまる状態であることが具体的にわかるよ

うに記入してください。

【当該利用者の具体的状態像】(特殊寝台の場合の記載例)

例 パーキンソン病により、時間帯によっては起き上がりが困難となる。

例 がん末期のため短期間のうちに起き上がりも出来ない状態となることが見込まれる。

例 呼吸不全を防ぐため、体位を起き上がった状態で保持することが必要である。

医師の医学的所見をいただくに際しての聴取例(特殊寝台の場合)

要介護1以下の方が介護保険での特殊寝台貸与を給付するにあたっては、

患者様が

①日常的に起き上がりが困難

②日常的に寝返りが困難

のいずれかの状態に該当していることが必要です。

この患者様は、介護保険の認定調査では、「起き上がり」・「寝返り」とも「できない」にチェックされていませんので、

医師の医学的な所見が必要です。お手数ですが、この患者様についての所見についてお聞かせください。

【特殊寝台の貸与基準の該当性】について、困難な動作とその動作についての患者様の状態をお聞かせください。

「起き上がりが困難」でしょうか。

患者様はいずれにあたりますか

□①状態が変動しやすく、日によって又は時間帯によって、頻繁に起き上がりが困難になる

□②状態が急速に悪化し、短期のうちに起き上がりが困難な状態に至ることが確実に見込まれる

□③身体への重大な危険性又は症状の重篤化の回避等医学的判断から起き上がり困難に該当すると判断できる

「寝返りが困難」でしょうか。

患者様はいずれにあたりますか

□①状態が変動しやすく、日によって又は時間帯によって、頻繁に寝返りが困難になる

□②状態が急速に悪化し、短期のうちに寝返りが困難な状態に至ることが確実に見込まれる

□③身体への重大な危険性又は症状の重篤化の回避等医学的判断から寝返り困難に該当すると判断できる

【原因となる疾病等】について、お聞かせください。

【当該患者様の具体的状態】について、お聞かせください。

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13

(3)家族による介護・支援の状況

家族やボランティア等による介護保険サービス

外での介護・支援を受けている場合は、その状

況を具体的に記入してください。

(4)サービス担当者会議の意見

ア 福祉用具専門相談員の意見

被保険者の身体状況や住環境を踏まえて福

祉用具を貸与することについて、担当福祉

用具専門相談員からの意見を記入してくだ

さい。複数の福祉用具を貸与する場合は、

貸与する品目すべてについて意見を書いて

ください。

イ サービス担当者の意見の要約

福祉用具貸与について、サービス担当者会

議で出た各担当者からの意見の要約を記入

してください。

ウ 本人・家族の意向

サービス担当者会議で示された本人・家族の福祉用具貸与に関する意向について記入し

てください。

(5)主治医から得た情報やサービス担当者会議等の結果を踏まえたケアプラン作成担当

者の意見

これまで出された医師、各サービス担当者、本人、家族の意見を踏まえて、本理由書作

成者である居宅(介護予防)サービス作成担当者の福祉用具貸与についての意見を記入して

ください。

(6)添付書類

理由書と共に利用者・家族に説明し、同意が得られている居宅サービス計画書(第1表、

第2表、第3表)、又は介護予防サービス・支援計画表(A 表、B 表、C 表、D 表)の写し

と、「サービス担当者会議の要点」(第4表又は E 表等)を提出してください。

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14

5 理由書の提出方法について

(1)提出先

指定(介護予防)福祉用具貸与理由書の提出先は各区役所地域福祉課介護保険係です。

各区役所生活援護課ではありません。

ただし、みなし2号被保険者の理由書は、各区役所生活援護課が提出先となります。

(2)提出の時期

ア 新規に貸与を開始するとき

原則として貸与提供開始月の前月末までに提出してください。

急遽、福祉用具貸与が必要になった場合や転入等により、やむを得ず貸与提供開始月に

提出する場合は、提出時にその旨を伝えてください(事前の連絡は必要ありません。)。

貸与提供開始月を過ぎて理由書を提出した場合は、提出された日の属する月からの保険

給付となります。提出が遅れる場合は、必ず貸与提供開始月中に各区役所地域福祉課介

護保険係までご連絡ください。

イ 再提出時

認定の更新、要支援・要介護状態区分変更又は居宅介護(介護予防)支援事業者の変

更がある場合には、再度、理由書を作成し提出してください。

※福祉用具貸与事業者を変更し、貸与品目の変更のない場合は、理由書の再提出は不要

です。

ある貸与品目について理由書をすでに提出している場合であっても、理由書の提出が

必要な貸与品目を追加する場合は、追加する福祉用具についての理由書を提出してくだ

さい。

ただし、特殊寝台付属品等、すでに理由書を提出して貸与している福祉用具と一体的に

使用するものを追加する場合は理由書を提出する必要はありません。

(例)特殊寝台付属品であるサイドレールを理由書提出により貸与後、さらにマットレ

スを貸与する場合には理由書提出不要です。

≪注意≫

理由書の提出がないにもかかわらず、福祉用具貸与の算定をしている場合、給付費を返還し

ていただくことになりますので、未提出ということがないようにご注意ください。

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15

(3)区分変更申請中(要支援者の要介護新規申請を含む。)・新規申請中などの場合

ア 新たに福祉用具貸与を利用しようとする場合

(ア) 「要介護1」等の利用者が状態悪化により区分変更申請中で、認定結果がまだ出てい

ない場合

明らかに要介護2以上(自動排泄処理装置の場合は要介護4以上)の認定結果が想定

される場合を除き、貸与開始前に理由書を作成し、提出してください。認定結果と提出

された理由書の内容が異なる場合は、改めて理由書を作成し提出してください。

(イ) 「要支援1」・「要支援2」の利用者が状態悪化により区分変更申請中(要支援者の要

介護新規申請を含む。)で、認定結果がまだ出ていない場合

必要な手続は、(ア)と同様ですが、介護予防サービス計画作成の委託を受けている居宅

介護支援事業者が理由書を作成する際は、必ず地域包括支援センターに承認を得てく

ださい。

(ウ) 新規申請中で認定結果がまだ出ていない場合

明らかに要介護2以上(自動排泄処理装置の場合は要介護4以上)の認定結果が想定

される場合を除き、貸与開始前に理由書を作成し、提出してください。新規申請中のサ

ービス利用は暫定ケアプランに基づき、提供されますので、暫定ケアプランとの整合性

がとれた理由書を提出してください。認定結果と提出された理由書の内容が異なる場合

は、改めて理由書を作成し提出してください。

イ 福祉用具貸与をすでに利用している場合

(ア) 区分変更申請(要支援者の新規要介護認定申請を含む。)の場合

明らかに要介護2以上(自動排泄処理装置の場合は要介護4以上)の認定結果が想定

される場合を除き、区分変更申請と同時に理由書を作成し、提出してください。認定結

果と提出された理由書の内容が異なる場合は、改めて理由書を作成し提出してください。

(イ) 更新申請の場合

更新申請の認定結果が、軽度者に該当した場合は、更新後の認定有効期間開始日前ま

でに理由書を提出してください。認定結果が出るのが、認定有効期間開始日を超える場

合は、認定結果通知後、速やかに提出してください。

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16

(4)保険給付の対象月について

軽度者の福祉用具貸与の例外給付については、①医師の医学的所見及び②適切なマネジメ

ントにより必要性が判断されたことを、堺市(各区役所地域福祉課)が理由書により確認し

た場合に限られます。したがって、福祉用具貸与の開始月を過ぎても理由書の提出がない場

合は、保険給付の対象とならず、後日給付費を返還していただくことになります。

やむを得ない理由により、遅れる場合は、各区役所地域福祉課介護保険係に相談してくだ

さい。

(5)自己作成の方についての取り扱い

自己作成の方については、サービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメントを行う

ことができないため、理由書による福祉用具の例外的貸与は認められません。福祉用具貸与

を利用する際に理由書が必要となる場合は、ケアプランの作成を居宅介護支援事業者(要支

援の方は地域包括支援センター)へ依頼し、担当となるケアマネジャーが理由書を作成する

ようにしてください。

(6)問い合わせ先

堺区役所 堺保健福祉総合センター 地域福祉課

堺市堺区南瓦町3番1号 電話 228-7520(直通)

中区役所 中保健福祉総合センター 地域福祉課

堺市中区深井沢町2470-7 電話 270-8195(直通)

東区役所 東保健福祉総合センター 地域福祉課

堺市東区日置荘原寺町195-1 電話 287-8112(直通)

西区役所 西保健福祉総合センター 地域福祉課

堺市西区鳳東町6丁600 電話 275-1912(直通)

南区役所 南保健福祉総合センター 地域福祉課

堺市南区桃山台1丁1-1 電話 290-1812(直通)

北区役所 北保健福祉総合センター 地域福祉課

堺市北区新金岡町5丁1-4 電話 258-6651(直通)

美原区役所 美原保健福祉総合センター 地域福祉課

堺市美原区黒山167-1 電話 363-9316(直通)

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17

参考省令、告示及び関係通知等

1 指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(平成十二年厚生省告示第十九号)

指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援

に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について

(平成12年3月1日老企第36号厚生省老人保健福祉局企画課長通知)

指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する

基準(平成十二年厚生省告示第十九号)

(中略)

11 福祉用具貸与費(1月につき)

(中略)

注4 要介護状態区分が要介護1である者に対

して、厚生労働大臣が定める福祉用具貸与及

び介護予防福祉用具貸与に係る福祉用具の

種目(平成 11年厚生省告示第 93 号)第1

項に規定する車いす、同告示第2項に規定す

る車いす付属品、同告示第3項に規定する特

殊寝台、同告示第4項に規定する特殊寝台付

属品、同告示第5項に規定する床ずれ防止用

具、同告示第6項に規定する体位変換器、同

告示第 11 項に規定する認知症老人徘徊感

知機器及び同告示第 12 項に規定する移動

用リフトに係る指定福祉用具貸与を行った

場合は、福祉用具貸与費は算定しない。また、

要介護状態区分が要介護1、要介護2又は要

介護3である者に対して、同告示第 13 項に

規定する自動排泄処理装置(尿のみを自動的

に吸引する機能のものを除く。)に係る指定

福祉用具貸与を行った場合は、福祉用具貸与

費は算定しない。ただし、別に厚生労働大臣

指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福

祉用具貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実

施上の留意事項について

(平成12年3月1日老企第36号厚生省老人保健福祉局企画課長通知)

(中略)

9 福祉用具貸与費

(中略)

⑵ 要介護一の者等に係る指定福祉用具貸与費

① 算定の可否の判断基準

要介護一の者に係る指定福祉用具貸与費については、その状態像から見て使用が想定しにく

い「車いす」、「車いす付属品」、「特殊寝台」、「特殊寝台付属品」、「床ずれ防止用具」、

「体位変換器」、「認知症老人徘徊感知機器」、「移動用リフト(つり具の部分を除く。)」

及び「自動排泄処理装置」(以下「対象外種目」という。)に対しては、原則として算定でき

ない。また、「自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引する機能のものを除く。)」につい

ては、要介護一の者に加え、要介護二及び要介護三の者に対しては、原則として算定できない。

しかしながら利用者等告示第三十一号のイで定める状態像に該当する者については、軽度者(要

介護一の者をいう。ただし、自動排泄処理装置については、要介護一、要介護二及び要介護三

の者をいう。以下⑵において同じ。)であっても、その状態像に応じて利用が想定される対象

外種目について指定福祉用具貸与費の算定が可能であり、その判断については、次のとおりと

する。

ア 原則として次の表の定めるところにより、「要介護認定等基準時間の推計の方法」(平成

十一年厚生省告示第九十一号)別表第一の調査票のうち基本調査の直近の結果(以下単に「基

本調査の結果」という。)を用い、その要否を判断するものとする。

イ ただし、アの㈡「日常生活範囲における移動の支援が特に必要と認められる者」及びオの

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18

が定める者に対する場合については、この限

りでない。

※ 自動排泄処理装置の定義の内容は次のとおり。

尿又は便が自動的に吸引されるものであり、か

つ、尿や便の経路となる部分を分割することが可能

な構造を有するものであって、居宅要介護者等又は

その介護を行う者が容易に使用できるもの(交換可

能部品(レシーバー、チューブ、タンク等のうち、

尿や便の経路となるものであって、居宅要介護者等

又はその介護を行う者が容易に交換できるもの)を

除く。)。

※ 自動排泄処理装置に係る厚生労働大臣が定める

者の内容は次のとおり。

次のいずれにも該当する者

㈠排便において全介助を必要とする者

㈡移乗において全介助を必要とする者

㈢「生活環境において段差の解消が必要と認められる者」については、該当する基本調査結

果がないため、主治の医師から得た情報及び福祉用具専門相談員のほか軽度者の状態像につ

いて適切な助言が可能な者が参加するサービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメン

トにより指定居宅介護支援事業者が判断することとなる。なお、この判断の見直しについて

は、居宅サービス計画に記載された必要な理由を見直す頻度(必要に応じて随時)で行うこ

ととする。

ウ また、アにかかわらず、次のⅰ)からⅲ)までのいずれかに該当する旨が医師の医学的な所

見に基づき判断され、かつ、サービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメントにより

福祉用具貸与が特に必要である旨が判断されている場合にあっては、これらについて、市町

村が書面等確実な方法により確認することにより、その要否を判断することができる。この

場合において、当該医師の医学的な所見については、主治医意見書による確認のほか、医師

の診断書又は担当の介護支援専門員が聴取した居宅サービス計画に記載する医師の所見によ

り確認する方法でも差し支えない。

ⅰ) 疾病その他の原因により、状態が変動しやすく、日によって又は時間帯によって、頻繁

に利用者等告示第三十一号のイに該当する者

(例 パーキンソン病の治療薬によるON・OFF現象)

ⅱ) 疾病その他の原因により、状態が急速に悪化し、短期間のうちに利用者等告示第三十一

号のイに該当することが確実に見込まれる者

(例 がん末期の急速な状態悪化)

ⅲ) 疾病その他の原因により、身体への重大な危険性又は症状の重篤化の回避等医学的判断

から利用者等告示第三十一号のイに該当すると判断できる者

(例 ぜんそく発作等による呼吸不全、心疾患による心不全、嚥下障害による誤嚥性肺

炎の回避)

注 括弧内の状態は、あくまでもⅰ)~ⅲ)の状態の者に該当する可能性のあるものを例示し

たにすぎない。また、逆に括弧内の状態以外の者であっても、ⅰ)~ⅲ)の状態であると判

断される場合もありうる。

② 基本調査結果による判断の方法

指定福祉用具貸与事業者は、軽度者に対して、対象外種目に係る指定福祉用具貸与費を算定

する場合には、①の表に従い、「厚生労働大臣が定める者」のイへの該当性を判断するための

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基本調査の結果の確認については、次に定める方法による。なお、当該確認に用いた文書等に

ついては、サービス記録と併せて保存しなければならない。

ア 当該軽度者の担当である指定居宅介護支援事業者から当該軽度者の「要介護認定等基準時

間の推計の方法」別表第一の認定調査票について必要な部分(実施日時、調査対象者等の時

点の確認及び本人確認ができる部分並びに基本調査の回答で当該軽度者の状態像の確認が必

要な部分)の写し(以下「調査票の写し」という。)の内容が確認できる文書を入手するこ

とによること。

イ 当該軽度者に担当の指定居宅介護支援事業者がいない場合にあっては、当該軽度者の調査

票の写しを本人に情報開示させ、それを入手すること。

(中略)

表 対象外種目

厚生労働大臣が定める者のイ 厚生労働大臣が定める者のイに該当する基

本調査の結果

ア 車いす及び

車いす付属品

次のいずれかに該当する者

(一)日常的に歩行が困難な者

(二)日常生活範囲における移動の支援が特

に必要と認められる者

基本調査1-7 「3.できない」

イ 特殊寝台及び

特殊寝台付属品

次のいずれかに該当する者

(一)日常的に起き上がりが困難な者

(二)日常的に寝返りが困難な者

基本調査1-4 「3.できない」

基本調査1-3 「3.できない」

ウ 床ずれ防止用具

及び体位変換器

日常的に寝返りが困難な者

基本調査1-3 「3.できない」

エ 認知症老人徘徊

感知機器

次のいずれにも該当する者

(一)伝達、介護者への反応、記憶・理解の

いずれかに支障がある者

基本調査3-1

「1.調査対象者が意思を他者に伝達でき

る」以外

又は

基本調査3-2~3-7のいずれか

「2.できない」

又は

基本調査3-8~4-15のいずれか

「1.ない」以外

その他、主治医意見書において、認知症の

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(二)移動において全介助を必要としない者

症状がある旨が記載されている場合も含

む。

基本調査2-2 「4.全介助」以外

オ 移動用リフト

(つり具の部分を除く)

次のいずれかに該当する者

(一)日常的に立ち上がりが困難な者

(二)移乗が一部介助又は全介助を必要とす

る者

(三)生活環境において段差の解消が必要と

認められる者

基本調査1-8 「3.できない」

基本調査2-1

「3.一部介助」又は「4.全介助」

カ 自動排泄処理

装置

次のいずれにも該当する者

(一)排便が全介助を必要とする者

(二)移乗が全介助を必要とする者

基本調査2-6 「4.全介助」

基本調査2-1 「4.全介助」

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2 指定介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準(平成十八年厚生労働省告示第百二十七号) 指定介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について

(平成18年3月17日老計発 0317001 老振発 0317001 老老発 0317001 老健局計画・振興・老人保健課長連名通知)

指定介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準

(平成十八年厚生労働省告示第百二十七号)

(中略)

11 介護予防福祉用具貸与費(1月につき)

(中略)

4 要支援者に対して、厚生労働大臣が定める福祉用具貸与及

び介護予防福祉用具貸与に係る福祉用具の種目(平成11年

厚生省告示第93号)第1項に規定する車いす、同告示第2

項に規定する車いす付属品、同告示第3項に規定する特殊

寝台、同告示第4項に規定する特殊寝台付属品、同告示第

5項に規定する床ずれ防止用具、同告示第6項に規定する

体位変換器、同告示第11項に規定する認知症老人徘徊感知

機器、同告示第12項に規定する移動用リフト及び同告示第

13項に規定する自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引

する機能のものを除く。)に係る指定介護予防福祉用具貸

与を行った場合は、指定介護予防福祉用具貸与費は算定し

ない。ただし、別に厚生労働大臣が定める者に対する場合

については、この限りでない。

※ 自動排泄処理装置の定義の内容は次のとおり。

尿又は便が自動的に吸引されるものであり、かつ、尿や便の経路と

なる部分を分割することが可能な構造を有するものであって、居宅要

介護者等又はその介護を行う者が容易に使用できるもの(交換可能部

品(レシーバー、チューブ、タンク等のうち、尿や便の経路となるも

のであって、居宅要介護者等又はその介護を行う者が容易に交換でき

指定介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の

留意事項について

(平成18年3月17日老計発 0317001 老振発 0317001 老老発 0317001 老健局計画・

振興・老人保健課長連名通知)

(中略)

11 介護予防福祉用具貸与費

(中略)

⑵ 要支援一又は要支援二の者に係る指定介護予防福祉用具貸与費

① 算定の可否の判断基準

要支援一又は要支援二の者(以下⑵において「軽度者」という。)に係る

指定介護予防福祉用具貸与費については、その状態像から見て使用が想定

しにくい「車いす」、「車いす付属品」、「特殊寝台」、「特殊寝台付属

品」、「床ずれ防止用具」、「体位変換器」「認知症老人徘徊感知機器」、

「移動用リフト(つり具の部分を除く。)」及び「自動排泄処理装置(尿の

みを自動的に吸引する機能のものを除く。)」(以下「対象外種目」という。)

に対しては、原則として算定できない。

しかしながら利用者等告示第八十八号において準用する第三十一号の

イで定める状態像に該当する者については、軽度者であっても、その状態

像に応じて利用が想定される対象外種目について指定介護予防福祉用具

貸与費の算定が可能であり、その判断については、次のとおりとする。

ア 原則として次の表の定めるところにより、「要介護認定等基準時間の

推計の方法」(平成十一年厚生省告示第九十一号)別表第一の調査票のう

ち基本調査の直近の結果(以下単に「基本調査の結果」という。)を用い、

その要否を判断するものとする。

Page 24: 軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付について · 1 居宅介護支援事業者、介護予防支援事業者、(介護予防)福祉用具貸与事業者の

22

るもの)を除く。)。

※ 自動排泄処理装置に係る厚生労働大臣が定める者の内容は次のと

おり。

次のいずれにも該当する者

㈠排便において全介助を必要とする者

㈡移乗において全介助を必要とする者

イ ただし、アの㈡「日常生活範囲における移動の支援が特に必要と認め

られる者」及びオの㈢「生活環境において段差の解消が必要と認められ

る者」については、該当する基本調査結果がないため、主治の医師から

得た情報及び福祉用具専門相談員のほか軽度者の状態像について適切

な助言が可能な者が参加するサービス担当者会議等を通じた適切なケ

アマネジメントにより指定介護予防支援事業者が判断することとなる。

なお、この判断の見直しについては、介護予防サービス計画に記載され

た必要な理由を見直す頻度(必要に応じて随時)で行うこととする。

ウ また、アにかかわらず、次のⅰ)からⅲ)までのいずれかに該当する旨

が医師の医学的な所見に基づき判断され、かつ、サービス担当者会議等

を通じた適切なケアマネジメントにより介護予防福祉用具貸与が特に

必要である旨が判断されている場合にあっては、これらについて、市町

村が書面等確実な方法により確認することにより、その要否を判断する

ことができる。この場合において、当該医師の医学的な所見については、

主治医意見書による確認のほか、医師の診断書又は担当職員が聴取した

介護予防サービス計画に記載する医師の所見により確認する方法でも

差し支えない。

ⅰ) 疾病その他の原因により、状態が変動しやすく、日によって又は時

間帯によって、頻繁に利用者等告示第八十八号において準用する第三

十一号のイに該当する者

(例パーキンソン病の治療薬によるON・OFF現象)

ⅱ) 疾病その他の原因により、状態が急速に悪化し、短期間のうちに利

用者等告示第八十八号において準用する第三十一号のイに該当する

ことが確実に見込まれる者

(例がん末期の急速な状態悪化)

ⅲ) 疾病その他の原因により、身体への重大な危険性又は症状の重篤化

の回避等医学的判断から利用者等告示第八十八号において準用する

第三十一号のイに該当すると判断できる者

(例ぜんそく発作等による呼吸不全、心疾患による心不全、嚥下障害

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23

による誤嚥性肺炎の回避)

注 括弧内の状態は、あくまでもⅰ)~ⅲ)の状態の者に該当する可能性

のあるものを例示したにすぎない。また、逆に括弧内の状態以外の者

であっても、ⅰ)~ⅲ)の状態であると判断される場合もありうる。

② 基本調査結果による判断の方法

指定介護予防福祉用具貸与事業者は、軽度者に対して、対象外種目に係

る介護予防福祉用具貸与費を算定する場合には、①の表に従い、「厚生労

働大臣が定める者」のイへの該当性を判断するための基本調査の結果の確

認については、次に定める方法による。なお、当該確認に用いた文書等に

ついては、サービス記録と併せて保存しなければならない。

ア 当該軽度者の担当である指定介護予防支援事業者から当該軽度者の

「要介護認定等基準時間の推計の方法」別表第一の認定調査票について

必要な部分(実施日時、調査対象者等の時点の確認及び本人確認ができ

る部分並びに基本調査の回答で当該軽度者の状態像の確認が必要な部

分)の写し(以下「調査票の写し」という。)の内容が確認できる文書を

入手することによること。

イ 当該軽度者に担当の指定介護予防支援事業者がいない場合にあって

は、当該軽度者の調査票の写しを本人に情報開示させ、それを入手する

こと。

(中略)

(表は省略)

Page 26: 軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付について · 1 居宅介護支援事業者、介護予防支援事業者、(介護予防)福祉用具貸与事業者の

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3 厚生労働大臣が定める福祉用具貸与及び介護予防福祉用具貸与に係る福祉用具の種目(平成11年3月31日厚生省告示第93号)

介護保険の給付対象となる福祉用具及び住宅改修の取扱いについて(平成12年1月31日老企第34号厚生省老人保健福祉局企画課長通知)

厚生労働大臣が定める福祉用具貸与及び介護予防福祉用具貸与

に係る福祉用具の種目

(平成11年3月31日厚生省告示第93号)

介護保険法 (平成九年法律第百二十三号 )第七条第十

七項の規定に基づき、厚生大臣が定める福祉用具貸与に

係る福祉用具の種目を次のように定め、平成十二年四月

一日から適用する。

厚生労働大臣が定める福祉用具貸与及び介護予防福祉

用具貸与に係る福祉用具の種目

(平一二厚告四七九・平一八厚労告二五六・改称 )

1 車いす

自走用標準型車いす、普通型電動車いす又は介助用

標準型車いすに限る。

2 車いす付属品

クッション、電動補助装置等であって、車いすと一

体的に使用されるものに限る。

3 特殊寝台

サイドレールが取り付けてあるもの又は取り付け

ることが可能なものであって、次に掲げる機能のいず

れかを有するもの

一 背部又は脚部の傾斜角度が調整できる機能

二 床板の高さが無段階に調整できる機能

4 特殊寝台付属品

マットレス、サイドレール等であって、特殊寝台と

一体的に使用されるものに限る。

5 床ずれ防止用具

次のいずれかに該当するものに限る。

一 送風装置又は空気圧調整装置を備えた空気マッ

二 水等によって減圧による体圧分散効果をもつ全

介護保険の給付対象となる福祉用具及び住宅改修の取り扱いについて

(平成12年1月31日老企第34号厚生省老人保健福祉局企画課長通知)

第一 福祉用具 1 厚生労働大臣が定める福祉用具貸与及び介護予防福祉用具貸与に係る福祉用

具の種目

( 1 ) 車いす

貸与告示第一項に規定する「自走用標準型車いす」、「普通型電動車い

す」及び「介助用標準型車いす」とは、それぞれ以下のとおりである。

① 自走用標準型車いす

日本工業規格( J I S ) T 9 2 0 1:2006のうち自走用標準形、自走用

座位変換形及びパワーアシスト形に該当するもの

及びこれに準ずるもの(前輪が大径車輪であり後輪がキャスタのものを含

む。) をいう。

また、自走用スポーツ形及び自走用特殊形のうち要介護者等が日常生活の

場面で専ら使用することを目的とするものを含む。

② 普通型電動車いす

日本工業規格( J I S ) T 9 2 0 3:2010のうち自操用標準形、自操用

ハンドル形、自操用座位変換形に該当するもの及びこれに準ずるものをい

う。

なお、自操用簡易形及び介助用簡易形にあっては、車いす本体の機構に応

じて①又は③に含まれるものであり、電動補助装置を取り付けてあることを

もって本項でいう普通型電動車いすとかいするものではないものである。

③ 介助用標準型車いす

日本工業規格( J I S ) T 9 2 0 1:2006のうち、介助用標準形、介助

用座位変換形、介助用パワーアシスト形に該当するもの及びそれに準ずるも

の(前輪が中径車輪以上であり後輪がキャスタのものを含む。)をいう。

また、日本工業規格( J I S ) T 9 2 0 3:2010のうち、介助用標準

形に該当するもの及びこれに準ずるもの(前輪が中径車輪以上であり後輪が

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身用のマット

6 体位変換器

空気パッド等を身体の下に挿入することにより、居

宅要介護者等の体位を用意に変換できる機能を有す

るものに限り、体位の保持のみを目的とするものを除

く。

7 手すり

取付けに際し工事を伴わないものに限る。

8 スロープ

段差解消のためのものであって、取付けに際し工事

を伴わないものに限る。

9 歩行器

歩行が困難な者の歩行機能を補う機能を有し、移動

時に体重を支える構造を有するものであって、次のい

ずれかに該当するものに限る。

一 車輪を有するものにあっては、体の前及び左右を

囲む把手等を有するもの

二 四脚を有するものにあっては、上肢で保持して移

動させることが可能なもの

10 歩行補助つえ

松葉づえ、カナディアン・クラッチ、ロフストラ

ンド・クラッチ、プラットホームクラッチ及び多

点杖に限る。

11 認知症老人徘徊 は い か い感知機器

介護保険法第五条の二に規定する認知症である

老人が屋外へ出ようとした時等、センサーにより感

知し、家族、隣人等へ通報するもの

12 移動用リフト (つり具の部分を除く。 )

床走行式、固定式又は据置式であり、かつ、身体

をつり上げ又は体重を支える構造を有するもので

あって、その構造により、自力での移動が困難な者

の移動を補助する機能を有するもの (取付けに住宅

の改修を伴うものを除く。 )

13 自動排泄 せ つ処理装置

キャスタのものを含む。)をいう。

(2)車いす付属品

貸与告示第二項に掲げる「車いす付属品」とは、利用することにより、

当該車いすの利用効果の増進に資するものに限られ、例えば次に掲げるも

のが該当する。

なお、同項にいう「一体的に貸与されるもの」とは、車いすの貸与の際

に併せて貸与される付属品又は既に利用者が車いすを使用している場合に

貸与される付属品をいう。

① クッション又はパッド

車いすのシート又は背もたれに置いて使用することができる形状のもの

に限る。

② 電動補助装置

自走用標準型車いす又は介助用標準型車いすに装着して用いる電動装置

であって、当該電動装置の動力により、駆動力の全部又は一部を補助する機

能を有するものに限る。

③ テーブル

車いすに装着して使用することが可能なものに限る。

④ ブレーキ

車いすの速度を制御する機能を有するもの又は車いすを固定する機能を

有するものに限る。

( 3 ) 特殊寝台

貸与告示第三項に規定する「サイドレール」とは、利用者の落下防止に

資するものであるとともに、取付けが簡易なものであって、安全の確保に

配慮されたものに限られる。

( 4 ) 特殊寝台付属品

貸与告示第四項に掲げる「特殊寝台付属品」とは、利用することにより、

当該特殊寝台の利用効果の増進に資するものに限られ、例えば次に掲げる

ものが該当する。

なお、同項にいう「一体的に使用されるもの」とは、特殊寝台の貸与の

際に併せて貸与される付属品又は既に利用者が特殊寝台を使用している場

合に貸与される付属品をいう。

① サイドレール

特殊寝台の側面に取り付けることにより、利用者の落下防止に資するもの

であるとともに、取付けが簡易なものであって、安全の確保に配慮されたも

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尿又は便が自動的に吸引されるものであり、か

つ、尿や便の経路となる部分を分割することが可能

な構造を有するものであって、居宅要介護者等又は

その介護を行う者が容易に使用できるもの (交換可

能部品 (レシーバー、チューブ、タンク等のうち、

尿や便の経路となるものであって、居宅要介護者等

又はその介護を行う者が容易に交換できるものを

いう。 )を除く。 )。

改正文 (平成一二年一一月一六日厚生省告示第三四八

号 ) 抄

平成十二年十二月一日から適用する。

改正文 (平成一二年一二月二八日厚生省告示第四七九

号 ) 抄

平成十三年一月六日から適用する。

改正文 (平成一五年二月二四日厚生労働省告示第五七

号 ) 抄

平成十五年四月一日から適用する。

改正文 (平成一七年八月一六日厚生労働省告示第三七

六号 ) 抄

平成十七年八月十六日から適用する。

改正文 (平成一八年三月三一日厚生労働省告示第二五

六号 ) 抄

平成十八年四月一日から適用する。

改正文 (平成二四年三月一三日厚生労働省告示第一〇

四号 ) 抄

平成二十四年四月一日から適用する。

のに限る。

② マットレス

特殊寝台の背部又は脚部の傾斜角度の調整を妨げないよう、折れ曲がり可

能な柔軟性を有するものに限る。

③ ベッド用手すり

特殊寝台の側面に取り付けが可能なものであって、起き上がり、立ち上が

り、移乗等を行うことを容易にするものに限る。

④ テーブル

特殊寝台の上で使用することができるものであって、門型の脚を持つも

の、特殊寝台の側面から差し入れることができるもの又はサイドレールに乗

せて使用することができるものに限る。

⑤ スライディングボード・スライディングマット

滑らせて移乗・位置交換するための補助として用いられるものであって、

滑りやすい素材又は滑りやすい構造であるものに限る。

⑥ 介助用ベルト

居宅要介護者等又はその介護を行う者の身体に巻き付けて使用するもの

であって、起き上がり、立ち上がり、移乗等を容易に介助することができる

もの。

ただし、購入告示第三項第七号に掲げる「入浴用介助ベルト」は除かれる。

( 5 ) 床ずれ防止用具

貸与告示第五項に掲げる「床ずれ防止用具」とは、次のいずれかに該当

するものをいう。

① 送風装置又は空気圧調整装置を備えた空気パッドが装着された空気マッ

トであって、体圧を分散することにより、圧迫部位への圧力を減ずることを

目的として作られたもの。

② 水、エア、ゲル、シリコン、ウレタン等からなる全身用のマットであって、

体圧を分散することにより、圧迫部位への圧力を減ずることを目的として作

られたもの。

( 6 ) 体位変換器

貸与告示第六項に掲げる「体位変換器」とは、空気パッド等を身体の下

に挿入し、てこ、空気圧、その他の動力を用いることにより、仰臥位から

側臥位又は座位への体位の変換を容易に行うことができるものをいう。

ただし、専ら体位を保持するためのものは除かれる。

( 7 ) 手すり

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貸与告示第七項に掲げる「手すり」とは、次のいずれかに該当するもの

に限られる。

なお、前記(4 )の③ に掲げるものは除かれる。また、取付けに際し工事

(ネジ等で居宅に取り付ける簡易なものを含む。以下同じ。) を伴うものは

除かれる。

工事を伴う場合であって、住宅改修告示第一号に掲げる「手すりの取つ

け」に該当するものについては、住宅改修としての給付の対象となるとこ

ろである。

① 居宅の床に置いて使用すること等により、転倒予防若しくは移動又は移乗

動作に資することを目的とするものであって、取付けに際し工事を伴わない

もの。

② 便器又はポータブルトイレを囲んで据え置くことにより、座位保持、立ち

上がり又は移乗動作に資することを目的とするものであって、取付けに際し

工事を伴わないもの。

( 8 ) スロープ

貸与告示第八項に掲げる「スロープ」には、個別の利用者のために改造し

たもの及び持ち運びが容易でないものは含まれない。

なお、取付けに際し工事を伴うものは除かれる。工事を伴う場合であって、

住宅改修告示第二号に掲げる「段差の解消」に該当するものについては、住

宅改修としての給付の対象となるところである。

( 9 ) 歩行器

貸与告示第九項に規定する「把手等」とは、手で握る又は肘を載せるため

のフレーム、ハンドグリップ類をいい、「体の前及び左右を囲む把手等を有

する」とは、これらの把手等を体の前及び体の左右の両方のいずれにも有す

ることをいう。ただし、体の前の把手等有することをいう。

ただし、体の前の把手等については、必ずしも手で握る又は肘を載せる機

能を有する必要はなく、左右の把手等を連結するためのフレーム類でも差し

支えない。また、把手の長さについては、要介護者等の身体の状況等により

異なるものでありその長さは問わない。

( 1 0 ) 歩行補助つえ

松葉づえ、カナディアン・クラッチ、ロフストランド・クラッチ、プラ

ットホームクラッチ及び多点杖に限る。

( 1 1 ) 認知症老人徘徊感知機器

貸与告示第十一項に掲げる「認知症老人徘徊感知機器」とは、認知症で

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ある老人が徘徊し、屋外に出ようとした時又は屋内のある地点を通過した

時に、センサーにより感知し、家族、隣人等へ通報するものをいう。

( 1 2 ) 移動用リフト(つり具の部分を除く。)

貸与告示第十二項に掲げる「移動用リフト」とは、次の各号に掲げる型

式に応じ、それぞれ当該各号に定めるとおりであり(つり具の部分を除く。)

住宅の改修を伴うものは除かれる。

① 床走行式

つり具又はいす等の台座を使用して人を持ち上げ、キャスタ等で床又は階

段等を移動し、目的の場所に人を移動させるもの。

② 固定式

居室、浴室、浴槽等に固定設置し、その機器の可動範囲内で、つり具又は

いす等の台座を使用して人を持ち上げるもの又は持ち上げ、移動させるも

の。

③ 据置式

床又は地面に置いて、その機器の可動範囲内で、つり具又はいす等の台座

を使用して人を持ち上げるもの又は持ち上げ、移動させるもの( エレベ

ーター及び階段昇降機は除く。)

( 1 3 ) 自動排泄処理装置

貸与告示第十三項に掲げる「自動排泄処理装置」とは、尿又は便が自動

的に吸引されるものであり、かつ、尿や便の経路となる部分を分割するこ

とが可能な構造を有するものであって、居宅要介護者等又はその介護を行

う者が容易に使用できるもの。交換可能部品( レシーバー、チューブ、タ

ンク等のうち、尿や便の経路となるものであって、居宅要介護者等又はそ

の介護を行う者が容易に交換できるもの。)及び専用パッド、洗浄液等排

泄の都度消費するもの並びに専用パンツ、専用シーツ等の関連製品は除か

れる。

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4 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(平成 11 年3月31日厚生省令第38号)

指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について(平成 11 年 7 月 29 日厚生省老人保健福祉局企画課長通知)(老企第 22号)

指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準

(平成11年3月31日厚生省令第38号)

介護保険法(平成9年法律第123号)第47条第1項第1号並びに第81条第1

項及び第2項の規定に基づき、指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関す

る基準を次のように定める。

(中略)

(指定居宅介護支援の具体的取扱方針)

第13条 指定居宅介護支援の方針は、第1条に規定する基本方針及び前条に規定

する基本取扱方針に基づき、次に掲げるところによるものとする。

二十二 介護支援専門員は、居宅サービス計画に福祉用具貸与を位置付ける場合

にあっては、その利用の妥当性を検討し、当該計画に福祉用具貸与が必要な理

由を記載するとともに、必要に応じて随時サービス担当者会議を開催し、継続

して福祉用具貸与を受ける必要性について検証をした上で、継続して福祉用具

貸与を受ける必要がある場合にはその理由を居宅サービス計画に記載しなけれ

ばならない。

指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について

(平成11年7月29日付老企第22号厚生省老人保健福祉局企画課長通知)

(中略)

(7) 指定居宅介護支援の基本取扱方針及び具体的取扱方針

⑳福祉用具貸与及び特定福祉用具販売の居宅サービス計画への反映(第 22

22号・第 23号)

福祉用具貸与及び特定福祉用具販売については、その特性と利用者の心身

の状況等を踏まえて、その必要性を十分に検討せずに選定した場合、利用者

の自立支援は大きく阻害されるおそれがあることから、検討の過程を別途記

録する必要がある。

このため、介護支援専門員は、居宅サービス計画に福祉用具貸与及び特定

福祉用具販売を位置付ける場合には、サービス担当者会議を開催し、当該計

画に福祉用具貸与及び特定福祉用具販売が必要な理由を記載しなければなら

ない。

なお、福祉用具貸与については、居宅サービス計画作成後必要に応じて随

時サービス担当者会議を開催して、利用者が継続して福祉用具貸与を受ける

必要性について専門的意見を聴取するとともに検証し、継続して福祉用具貸

与を受ける必要がある場合には、その理由を再び居宅サービス計画に記載し

なければならない。

また、福祉用具貸与については以下の項目について留意することとする。

ア 介護支援専門員は、要介護1の利用者(以下「軽度者」という。)の居宅

サービス計画に指定福祉用具貸与を位置付ける場合には、「厚生労働大臣

が定める基準に適合する利用者等」(平成27年厚生労働省告示第94号)第

31号のイで定める状態像の者であることを確認するため、当該軽度者の

「要介護認定等基準時間の推計の方法」(平成12年厚生省告示第91号)別

表第1の調査票について必要な部分(実施日時、調査対象者等の時点の確認

及び本人確認ができる部分並びに基本調査の回答で当該軽度者の状態像の

確認が必要な部分)の写し(以下「調査票の写し」という。)を市町村か

ら入手しなければならない。

ただし、当該軽度者がこれらの結果を介護支援専門員へ提示することに、

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あらかじめ同意していない場合については、当該軽度者の調査票の写しを

本人に情報開示させ、それを入手しなければならない。

イ 介護支援専門員は、当該軽度者の調査票の写しを指定福祉用具貸与事業

者へ提示することに同意を得たうえで、市町村より入手した調査票の写し

について、その内容が確認できる文書を指定福祉用具貸与事業者へ送付し

なければならない。

ウ 介護支援専門員は、当該軽度者が「指定居宅サービスに要する費用の額

の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具

貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する

基準の制定に伴う実施上の留意事項について」(平成 12 年老企第 36号)

の第 2の 9(2)①ウの判断方法による場合については、福祉用具の必要性

を判断するため、利用者の状態像が、同i)から iii)までのいずれかに該当

する旨について、主治医意見書による方法のほか・医師の診断書又は医師

から所見を聴取する方法により、当該医師の所見及び医師の名前を居宅サ

ービス計画に記載しなければならない。この場合において、介護支援専門

員は、指定福祉用具貸与事業者より、当該軽度者に係る医師の所見及び医

師の名前について確認があったときには、利用者の同意を得て、適切にそ

の内容について情報提供しなければならない。

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平成22年10月25日付け事務連絡 厚生労働省老健局振興課、老人保健課発出「末期がん等の方への福祉用具貸与の取扱等について」

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別添3は省略する。

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平成21年4月10日付け老振発第0410001号「厚生労働大臣が定める特定福祉用具販売に係る特定福祉用具の種目及び厚生労働大臣

が定める特定介護予防福祉用具販売に係る特定介護予防福祉用具の種目」及び「介護保険の給付対象となる福祉用具及び住宅改修の取扱いに

ついて」の改正等に伴う実施上の留意事項について

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