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帯域制御に関する実態調査結果
調査期間 :平成22年12月16日~平成23年3月18日
調査方法 :郵送等によるアンケート
調査対象者 :ISPを中心とする電気通信事業者等
有効回答数 :188社
調査項目 :帯域制御の実施の有無、帯域制御の方式、トラヒック傾向等
回答のあった188社のうちISP事業を行う者が111社あり、59%を占める一方、CATVなどのキャリア・アクセス系事業者は 42%(昨年は約48%)。
1 帯域制御の実施状況に関する調査の概要
42
225
0
6
27
37
75
130
3
4
15
9
86
97
1
5
10
8
79
111
4
9
24
0 50 100 150 200 250
キャリア・
アクセス系事業者
ISP
MVNO
ローミング事業者
コンテンツプロバイダ
その他
19年度 20年度 21年度 22年度
(280社) (195社)
※ MVNOの属性は平成20年度に新設。 ※ 複数回答あり。
回答者の属性
調査の概要
1
(179社) (188社)
50
18 41
70
0
帯域制御を実施
ローミング提供事業者、アクセス網事業者が帯域制御を実施
帯域制御の実施を検討中
帯域制御を実施する予定はない
回答のあった188社のうち、
帯域制御の実施事業者の比率は微増(約28%→約29%)。 ローミング提供者やアクセス網事業者等の他の事業者が制御を行っているところを含めると大幅増(約38%→52%)。 約11%の事業者が帯域制御の実施を検討中であり、帯域制御の予定のない事業者が微減(約39%→約37%)。
2-1 帯域制御の実施状況
平成22年度
2
平成21年度
n=179
(28%)
38%
(39%)
(10%)
54
43 21
70
帯域制御を実施
ローミング提供事業者、アクセス網事業者が帯域制御を実施
帯域制御の実施を検討中
帯域制御を実施する予定はない
(29%)
52%
(23%)
n=188
(11%)
(37%)
(23%)
回答のあった188社のうち、 キャリア・アクセス系事業者については、帯域制御を実施中の事業者は微増(約35%→約36%)。
帯域制御の実施を検討中の事業者は大幅に減少(約37%→約20%)。 ISPについては、実施中の事業者は減少(約34%→24%)。検討中の事業者も減少(約21%→約11%)。
2-2 回答者属性別の実施状況
(注)複数回答あり。
平成22年度
3
(注)複数回答あり。
属性 実施中 ローミング 検討中 予定なし 計
キャリア・ アクセス系事業者
29 3 16 31 79
ISP 28 43 13 33 117
うちMVNO 2 2 0 0 4
ローミング事業者 2 5 1 1 9
その他 7 2 2 13 24
29
28
2
2
7
3
43
2
16
13
1
2
31
33
0
13
0% 20% 40% 60% 80% 100%
キャリア・
アクセス事業者
ISP
うちMVNO
ローミング事業者
その他
(36%) (20%)
(24%) (37%) (11%)
平成21年度
属性 実施中 ローミング 検討中 予定なし 計
キャリア・ アクセス系事業者
30 0 32 24 86
ISP 33 12 20 32 97
うちMVNO 1 0 0 0 1
ローミング事業者 1 2 2 0 5
その他 3 0 2 3 8
(35%) (37%)
(34%) (12%)
30
33
1
1
3
0
12
0
32
20
2
2
24
32
0
3
0% 20% 40% 60% 80% 100%
キャリア・
アクセス事業者
ISP
うちMVNO
ローミング事業
者
その他
(35%) (37%)
(34%) (12%) (21%)
2-3 ガイドラインの認知
「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」を知っている事業者はほぼ横ばい(86%→83%)、
内容まで知っている事業者は減少(約49%→約40%)。
75
80
33 内容まで理解している
存在は知っているが、内容
はよく知らない
存在を知らない
n=188
4
(40%)
83%
(43%)
平成22年度
帯域制御を実施中または検討中で、制御方式についての回答のあった75社のうち、
帯域制御装置によるP2P等特定アプリケーションの制御を実施または検討中の事業者は減少(約37%→32%) 。 ヘビーユーザを特定し、その帯域を制限する方式(総量規制)の実施事業者は微増(約36%→37%)。
3-1 帯域制御の方式 5
項目 実施中 検討中
帯域制御装置により特定アプリケーションの帯域を制御 31 3
うちP2Pを規制 25 2
特定ポートの帯域を制御、遮断 3 1
ヘビーユーザを特定し、その帯域を制御 18 4
その他、検討中等 4 3
計 50 41
7
22
4
34
0 10 20 30 40 50
その他、検討中等
ヘビーユーザを特定し、 …
特定ポートの帯域を制御
P2P等の特定アプリケーション …
平成21年度
n=91 (複数回答あり)
37%
36%
アプリケーション規制
総量規制
平成22年度
項目 実施中 検討中
帯域制御装置により特定アプリケーションの帯域を制御 19 5
うちP2Pを規制 19 0
特定ポートの帯域を制御、遮断 6 0
ヘビーユーザを特定し、その帯域を制御 20 0
その他、検討中等 5 0
計 54 21
5
20
6
24
0 10 20 30
その他、検討中等
ヘビーユーザを特定し、
その帯域を制限
特定ポートの帯域を制御
P2P等の特定アプリケーション
の帯域を制御
n=75 (複数回答あり)
32%
37%
3-2 帯域制御の実施理由
帯域制御を実施中または検討中で、帯域制御の実施理由に回答のあった75社のうち、 昨年に引き続き、大半の事業者がユーザ間の公平性確保、サービスの品質確保のために帯域制御を実施または検討中 と回答。
「回線利用料の増加抑制」の比率が下がっている。
6
項目 実施中 検討中
ユーザ間の公平性 34 27
サービスの品質確保 41 33
回線利用料の増加抑制 15 17
P2P対策 18 15
動画サービス等の増加対策 3 5
その他 5 9
計 50 41
平成21年度
14
8
33
32
74
61
0 20 40 60 80
その他、検討中等
動画サービス等の増加対策
P2P対策
回線利用料の増加抑制
サービスの品質確保
ユーザ間の公平性
n=91 (複数回答あり)
項目 実施中 検討中
ユーザ間の公平性 27 13
サービスの品質確保 43 16
回線利用料の増加抑制 7 5
P2P対策(情報漏えい、不正利用等) 19 7
動画サービス等の増加対策 2 3
その他 1 0
計 54 21
平成22年度
1
5
26
12
59
40
0 10 20 30 40 50 60 70
その他、検討中等
動画サービス等の増加対策
P2P対策
回線利用料の増加抑制
サービスの品質確保
ユーザ間の公平性
n=75 (複数回答あり)
帯域制御を実施中で、制御効果の有無に回答のあった60社のうち、
全ての事業者が、帯域制御の効果があったと回答。
昨年に続き、サービス品質の改善や、一般利用者の速度が改善したとの回答が多い。
3-3 帯域制御の効果 7
平成21年度
1
0
20
18
38
39
0 10 20 30 40 50
効果なし
その他
設備投資・
トランジット料の減少
クレームの減少
一般利用者の速度改善
サービス品質の改善
48社 98%
n=49 (複数回答あり)
(81%)
(79%)
(38%)
(42%)
平成22年度
0
9
14
21
39
43
0 10 20 30 40 50
効果なし
その他
設備投資・
トランジット料の減少
クレームの減少
一般利用者の速度改善
サービス品質の改善
60社 100%
n=60 (複数回答あり)
(23%)
(72%)
(65%)
(35%)
帯域制御を実施中で、ユーザへの周知状況に回答のあった63社のうち、
昨年と同様に、約款・会員規約への記載や、Webによる周知を行っているとの回答が多い。
3-5 ユーザへの周知状況 8
34
28
11
3
14
14
0 10 20 30 40
約款・会員規約に記載
Web
メール
郵送
その他手段
不明
平成21年度
(注)複数回答あり。
22
12
14 2 約款・会員規約への記載状況
約款・規約に明記
約款・規約に包括的に記載
約款・会員規約に記載なし
回答なし・不明
n=50
44
35
14
2
17
0 10 20 30 40 50
約款・会員規約に…
Web
メール
郵送
その他手段
平成22年度
(注)複数回答あり。
24
20
11 8
約款・会員規約への記載状況 約款・規約に明記
約款・規約に包括的に記載
約款・会員規約に記載なし
回答なし・不明
n=63
9 4-1 トラヒック分析(プロトコル別) トラヒックの状況に回答した157社のうち、 トラヒックの上位を占めるプロトコルとして、約30%がHTTP、約20%がストリーミング・動画、約19%がP2Pを挙げた。 P2Pプロトコルの具体的名称を挙げた事業者からは、トラヒックを大量に使用するプロトコルとして、これまで代表的なP2P
とされていたWinnyに加えShareやBitTorrentといったプロトコルがほぼ同数挙げられた。
79
26
6
25
32
46
30
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90
調査せず、不明
上位プロバイダに依存
ゲーム
メール(POP,SMTP等)
ストリーミング、動画
HTTP
P2P
トラヒックの多いプロトコル
n=157 (複数回答)
52社
(19%)
(29%)
(20%)
4
5
5
7
8
11
0 5 10 15
その他
WinMX
Gnutella
Share
BitTorrent
Winny
P2Pの名称
n=13 (複数回答)
(16%)
0
7
8
9
5
1
0
0
1
0
0
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
0
0-10
10-20
20-30
30-40
40-50
50-60
60-70
70-80
80-90
90-100
10 4-2 トラヒック分析(占有率)
トラヒック上位を占めるプロトコルとしてP2Pと回答した19社におけるP2P占有率の平均は約29%。昨年(約36%)から減少。 一方、ストリーミング・動画と回答した31社におけるストリーミング・動画の占有率の平均は約24%。昨年(約14%)から増加。
0
4
3
5
2
3
1
0
1
0
0
0 1 2 3 4 5 6
0
0-10
10-20
20-30
30-40
40-50
50-60
60-70
70-80
80-90
90-100n=19
平均28.5%
P2Pの占有率
n=31 平均24.3%
ストリーミングの占有率
インターネット接続料金のあるべき姿について回答があった175社のうち、 約半数の事業者が 「事業者の自由な判断に任せるべき」との意見を有しており、「定額制を維持すべき」とする事業者も 35%いる。 「従量制を導入すべき」とする事業者は少数。
5 インターネット接続料金体系のあるべき姿 11
7
12
28
86
26
5
61
0 20 40 60 80 100
その他
事業者間の清算関係を補完する仕組みを検討すべき
コンテンツプロバイダの負担を増加すべき
事業者の自由な判断に任せるべき
段階的定額制を導入すべき
従量制を導入すべき
定額制を維持すべき
n=175 (複数回答あり)
(35%)
(49%)
(16%)
(15%)