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授業の到達目標 及びテーマ 準備学習 (予習・復習等) 授業の概要 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 英語学概論 通年(前期) 4 単位 1年 英語を通して言葉の科学を学ぶ 水澤 祐美子(みずさわ ゆみこ) 言葉の様々な側面を科学的視点から捉えていきながら、英語学について基本的な事項を理解していきます。 Introduction What is English linguistics? (英語学ってなんだろう?) What is language? (ことばってなんだろう?) History of English1 (様々な言語) History of English2 (英語の歴史) Phonetics and Phonology1 (発話のメカニズム) Phonetics and Phonology2 (音の分類) Phonetics and Phonology3 (イントネーションとリズム) Morphology1 (語の特徴) Morphology2 (語の形成) Morphology3 (語の変化) Syntax1 (句の構造) Syntax2 (文の構造) Syntax3 (情報の構造) Review (まとめ) 慣れ親しんだ日本語と対照しながら英語学を学び、身近な事柄をテーマに授業を進めます。 予習:教科書の該当箇所を読む 復習:新しく学んだ知識や専門用語を確認する 長谷川瑞穂(編) (2006)『はじめての英語学』研究社 授業内に随時指示します。 期末試験:50% 中間テスト:30% 授業参加:20%

英語学概論 通年(前期) 4 単位 1年 · 2019-03-06 · Pragmatics1 (談話のしくみ) Pragmatics2 (ことばと文脈) Pragmatics3 (発話行為) Pragmatics4 (ポライトネス)

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Page 1: 英語学概論 通年(前期) 4 単位 1年 · 2019-03-06 · Pragmatics1 (談話のしくみ) Pragmatics2 (ことばと文脈) Pragmatics3 (発話行為) Pragmatics4 (ポライトネス)

授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

英語学概論 通年(前期) 4 単位 1年

英語を通して言葉の科学を学ぶ 水澤 祐美子(みずさわ ゆみこ)

言葉の様々な側面を科学的視点から捉えていきながら、英語学について基本的な事項を理解していきます。

Introduction

What is English linguistics? (英語学ってなんだろう?)

What is language? (ことばってなんだろう?)

History of English1 (様々な言語)

History of English2 (英語の歴史)

Phonetics and Phonology1 (発話のメカニズム)

Phonetics and Phonology2 (音の分類)

Phonetics and Phonology3 (イントネーションとリズム)

Morphology1 (語の特徴)

Morphology2 (語の形成)

Morphology3 (語の変化)

Syntax1 (句の構造)

Syntax2 (文の構造)

Syntax3 (情報の構造)

Review (まとめ)

慣れ親しんだ日本語と対照しながら英語学を学び、身近な事柄をテーマに授業を進めます。

予習:教科書の該当箇所を読む復習:新しく学んだ知識や専門用語を確認する

長谷川瑞穂(編) (2006)『はじめての英語学』研究社

授業内に随時指示します。

期末試験:50% 中間テスト:30% 授業参加:20% 

Page 2: 英語学概論 通年(前期) 4 単位 1年 · 2019-03-06 · Pragmatics1 (談話のしくみ) Pragmatics2 (ことばと文脈) Pragmatics3 (発話行為) Pragmatics4 (ポライトネス)

授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

英語学概論 通年(後期)  1年

英語を通して言葉の科学を学ぶ 水澤 祐美子(みずさわ ゆみこ)

言葉の様々な側面を科学的視点から捉えていきながら、英語学について基本的な事項を理解していきます。

Semantics1 (ことばの意味)

Semantics2 (さまざまな意味関係)

Semantics3 (メタファー)

Pragmatics1 (談話のしくみ)

Pragmatics2 (ことばと文脈)

Pragmatics3 (発話行為)

Pragmatics4 (ポライトネス)

Sociolinguistics1 (ことばと社会)

Sociolinguistics2 (ことばと文化)

Sociolinguistics3 (ことばの違い)

Psycholinguistics1 (心とことば)

Psycholinguistics2 (ことばの習得)

Neurolinguistics (ことばと脳)

Other issues (ことばを取り巻く諸問題)

Review (まとめ)

慣れ親しんだ日本語と対照しながら英語学を学び、身近な事柄をテーマに授業を進めます。

予習:教科書の該当箇所を読む復習:新しく学んだ知識や専門用語を確認する。

長谷川瑞穂(編) (2006)『はじめての英語学』研究社

授業内で随時指示します。

期末試験:50% レポート:30% 授業参加:20% 

Page 3: 英語学概論 通年(前期) 4 単位 1年 · 2019-03-06 · Pragmatics1 (談話のしくみ) Pragmatics2 (ことばと文脈) Pragmatics3 (発話行為) Pragmatics4 (ポライトネス)

授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

英国史 通年(前期) 4 単位 1年

イギリスの歴史をつくった女性たち──古代から近世まで 梅垣 千尋(うめがき ちひろ)

古代から近世にいたるまで、イギリスのさまざまな時代を生きてきた女性たちの姿をつうじて、イギリス史の流れをつかみ、イギリス社会の成り立ちを理解する。また、それぞれの女性たちがどのようにして自分の人生を意味あるものにしていったのかを学ぶことにより、女性の生き方についての考察を深められるようになる。

イントロダクション:イギリス史を学ぶ意味

概説:16世紀までのイギリス

エリザベス1世:英国国教会体制の確立

『エリザベス』:宗教対立の時代

メアリ・ステュワート:連合王国の成立過程

マーガレット・キャヴェンディッシュ:17世紀の科学革命

アフラ・ベーン:演劇文化と非ヨーロッパ世界

メアリ・アステル:18世紀の啓蒙と宗教

フィリス・ウィートリー:アメリカ独立と奴隷貿易

デヴォンシャー公爵夫人:議会政治の形成過程

『ある公爵夫人の生涯』:貴族の政治と文化

メアリ・ウルストンクラフト:革命の時代とフェミニズム

ジェイン・オースティン:近代小説の成立過程

『いつか晴れた日に』:女性にとっての結婚

まとめ:最終レポート

近世までのイギリス史を取り上げる。イギリスが島国国家として統一される16世紀までの歴史を概説したのち、16世紀以降の各時代に活躍した歴史上の女性に焦点を合わせながら、国教会体制の成立、連合王国の成立、科学革命、名誉革命、議会制度の形成、出版文化の繁栄などのイギリス史の流れをたどる。

○各回でテーマとする女性について、できれば授業前に簡単な情報を集めておくことが望ましい。○初回に参考文献一覧を配布するので、各回で取り上げた女性について、各自の関心に合わせて授業後に文献を読んで、さらに理解を深めていくことが期待される。○授業の最後では、この授業で扱った女性のうち任意でひとりを選んでレポートを執筆してもらうので、その準備は授業時間外に進めることになる。

特に使用せず、授業中に配布するプリント(パワーポイントのスライド・コピー)を教材にする。

授業中に配布する参考文献一覧表を参照のこと。

授業への参加姿勢:20% 最終レポート:30% 試験:50% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

英国史 通年(後期)  1年

イギリスの歴史をつくった女性たち──近代から現代まで 梅垣 千尋(うめがき ちひろ)

近代から現代にいたるまで、イギリスのさまざまな時代を生きてきた女性たちの姿をつうじて、イギリス史の流れをつかみ、イギリス社会の成り立ちを理解する。また、それぞれの女性たちがどのようにして自分の人生を意味あるものにしていったのかを学ぶことにより、女性の生き方についての考察を深められるようになる。

イントロダクション:19世紀以降のイギリス

ヴィクトリア女王:大英帝国の繁栄

シャーロット・ブロンテ:ヴィクトリア時代の道徳規範

『ジェイン・エア』:ガヴァネスとしての女性

フローレンス・ナイティンゲール:戦争と看護の専門化

アンナ・レオノーウェンス:大英帝国とその周縁

『アンナと王様』:オリエンタリズムと帝国主義

ミリセント・フォーセット:女性参政権運動の展開

ビアトリクス・ポター:工業化と自然保護

『ミス・ポター』:女性にとっての家庭

ヴァージニア・ウルフ:戦間期イギリス社会の変容

マーガレット・サッチャー:新自由主義の功罪

『マーガレット・サッチャー』:女性政治家の生き方

ヴィヴィアン・ウエストウッド:ファッションと文化創造

まとめ:最終レポート

イギリスの近現代史を取り上げる。19世紀から21世紀までの各時代を代表する女性の活躍に迫りながら、イギリスが大英帝国として世界各地に勢力を広げていく過程と、その時期の国内の政治、社会、文化の動き、さらに帝国支配終焉後のイギリスの独自の発展の過程を跡づける。

○各回でテーマとする女性について、できれば授業前に簡単な情報を集めておくことが望ましい。○初回に参考文献一覧を配布するので、各回で取り上げた女性について、各自の関心に合わせて授業後に文献を読んで、さらに理解を深めていくことが期待される。○授業の最後では、この授業で扱った女性のうち任意でひとりを選んでレポートを執筆してもらうので、その準備は授業時間外に進めることになる。

特に使用せず、授業中に配布するプリント(パワーポイントのスライド・コピー)を教材にする。

授業中に配布する参考文献一覧表を参照のこと。

授業への参加姿勢:20% 最終レポート:30% 試験:50% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

米国史 通年(前期) 4 単位 1年

女性の視点からみたアメリカ史―植民地期から南北戦争まで― 後藤 千織(ごとう ちおり)

植民地時代から南北戦争にいたるまでの、人種・エスニシティ・階級・セクシュアリティを異にする女性のアメリカでの経験を理解する。アメリカ史の大きな流れを把握し、女性の視点からアメリカの歴史を考える意義を理解する。

はじめに:女性史・ジェンダー史とは?

「新世界」の女性たち①先住民女性

「新世界」の女性たち②南部植民地

「新世界」の女性たち③ニューイングランド・中部植民地

アメリカ革命

革命の遺産

銃規制の歴史

市場革命と女性

民主制の発達

南部奴隷制社会と女性

南北戦争前の改革運動

映画『若草物語』

「明白な運命」と領土膨張

南北対立の激化

南北戦争

植民地時代から南北戦争までのアメリカの歴史を扱う。まず、女性史・ジェンダー史という学問領域がどのように発達したのかを確認する。その後、植民地建設・奴隷制の確立・アメリカ革命・連邦共和国の成立・市場革命・南北戦争などアメリカ史の様々な出来事を、女性の経験からたどる。英語の一次資料も使用する。

授業で使用した一次史料(日本語・英語)を各自で読んで復習すること。

特にテキストは使用せず、レジュメを配布する。

授業時に配布するレジュメの参考文献を参照。

授業への参加姿勢:20% レスポンス・ペーパー:30% 期末試験:50% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

米国史 通年(後期)  1年

女性の視点からみたアメリカ史―19世紀後半から現代まで― 後藤 千織(ごとう ちおり)

南北戦争後から現代にいたるまでの、人種・エスニシティ・階級・セクシュアリティを異にする女性のアメリカでの経験を理解する。アメリカ史の大きな流れを把握し、女性の視点からアメリカの歴史を考える意義を理解する。

再建期の政治

西部併合

金ぴか時代

海外膨張:大国アメリカの登場

女性の労働と労働文化(1890年~1930年)

革新主義

第一次世界大戦

繁栄の1920年代

大恐慌とニューディール

第二次世界大戦中の女性

冷戦と「フェミニン・ミスティーク」

公民権運動の高揚

ウーマンリブの時代

ニューライトの台頭

冷戦の終結、グローバル化、テロリズム

南北戦争後から現代までのアメリカの歴史を扱う。産業社会の発展・革新主義改革・世界大戦・大恐慌・冷戦・公民権運動などアメリカ史の様々な出来事を、女性の経験からたどる。最後に女性の視点から歴史を学ぶ意義を考える。

授業時に使用した一次史料(日本語・英語)を各自で読んで復習すること。

特にテキストは使用せず、レジュメを配布する。

授業時に配布するレジュメの参考文献を参照。

授業への参加姿勢:20% レスポンス・ペーパー:30% 期末試験:50% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

イギリスの文化と社会 通年(前期) 4 単位 2年

イギリス社会の諸問題──階級、福祉国家、家族 梅垣 千尋(うめがき ちひろ)

イギリスが直面してきた問題を学ぶことで、現代日本のあり方を相対化できる視点を養う。具体的には、①イギリスにおける階級の成り立ちと構造、階級に根ざした文化のかたち、②イギリスにおける福祉国家体制の成立と解体、新自由主義の台頭とその葛藤、③イギリスにおける近代家族の成立と変容、現代の家族の多様化について理解を深める。

イントロダクション

イギリス社会を生きる人びと

社会階級(1)階級社会イギリスの成り立ちと構造

社会階級(2) 『マイ・フェア・レディ』

社会階級(3)階級にねざした文化のかたち

社会階級(4)ディベート・小レポート

福祉国家(1)福祉国家イギリスの変容

福祉国家(2)『ナビゲーター』

福祉国家(3)社会民主主義と新自由主義の相克

福祉国家(4)ディベート・小レポート

家族と女性(1)近代家族モデルの形成と変容

家族と女性(2) 『Dear フランキー』

家族と女性(3)家族の多様化と女性の「自己決定」

家族と女性(4)ディベート・小レポート

まとめ:『リトル・ダンサー』

「社会階級」「福祉国家」「家族と女性」という3つのテーマからイギリスの文化と社会の諸特徴を明らかにする。各テーマにつき、3回の授業と1回のディベートを行い、イギリスが直面してきたさまざまな問題にたいする複眼的な思考の習得を促す。

○各回の授業では、あらかじめ調べてきたことを発表してもらい、それを導入として授業を進めていく場合もある。○各テーマの締め括りとなる回の授業では、グループに分かれてディベートを行ったのち、それぞれのテーマにかんする小レポートを書いてもらう。この準備として、授業時間外に各自が参考文献などをもとに、みずからの考えをまとめておく作業が求められる。

特に使用せず、授業中に配布するプリントを教材とする。

必要に応じて授業中に適宜紹介する。

授業への参加姿勢:15% 小レポート(3回分):45% 試験:40% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

イギリスの文化と社会 通年(後期)  2年

イギリス社会の諸問題──帝国、植民地、多文化主義 梅垣 千尋(うめがき ちひろ)

イギリスが直面してきた問題を学ぶことで、現代日本のあり方を相対化できる視点を養う。具体的には、①イギリスによるインド支配の事例にみられる帝国支配の歴史の功罪、②北アイルランド紛争の事例にみられる植民地問題の解決の難しさとその可能性、③イギリスにおける移民社会の成り立ち、多文化共生にむけた模索過程について理解を深める。

イントロダクション

帝国支配(1)大英帝国としてのイギリス

帝国支配(2)イギリスのインド支配

帝国支配(3)植民地支配の功罪とグローバリゼーション

帝国支配(4)ディベート・小レポート

北アイルランド問題(1)イギリスのアイルランド支配

北アイルランド問題(2)北アイルランド紛争の展開

北アイルランド問題(3) 『ナッシング・パーソナル』

北アイルランド問題(4)ロールプレイング・小レポート

北アイルランド問題(5)和解にむけた取り組み

多文化主義(1)移民社会イギリスの成り立ちと構造

多文化主義(2)『ぼくの国、パパの国』

多文化主義(3)多文化共生の模索

多文化主義(4)ディベート・小レポート

まとめ:『ベッカムに恋して』

「帝国支配」「北アイルランド問題」「多文化主義」という3つのテーマからイギリスの文化と社会の諸特徴を明らかにする。各テーマにつき、3~4回の授業と1回のディベート(またはロールプレイング)を行い、イギリスが直面してきたさまざまな問題にたいする複眼的な思考の習得を促す。

○各回の授業では、あらかじめ調べてきたことを発表してもらい、それを導入として授業を進めていく場合もある。○各テーマの締め括りとなる回の授業では、グループに分かれてディベートを行ったのち、それぞれのテーマにかんする小レポートを書いてもらう。この準備として、授業時間外に各自が参考文献などをもとに、みずからの考えをまとめておく作業が求められる。

特に使用せず、授業中に配布するプリントを教材とする。

必要に応じて授業中に適宜紹介する。

授業への参加姿勢:15% 小レポート(3回分):45% 試験:40% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

アメリカの文化と社会 通年(前期) 4 単位 2年

現代アメリカ社会を知る 後藤 千織(ごとう ちおり)

アメリカ合衆国の成り立ちや、現代アメリカ社会が直面する諸問題を理解する。アメリカに関する情報を理解し、議論できるようにする。また、アメリカ社会の経験と比較することで、私たちが生きる日本社会の特徴や問題を考える視点を身につける。

イントロダクション

多文化社会①人種とは何か?

多文化社会②移民国家アメリカの生成

多文化社会③アメリカ先住民

多文化社会④アジア系アメリカ人

多文化社会⑤ラティーノ・ヒスパニック

多文化社会⑥セクシュアリティ①

多文化社会⑦セクシュアリティ②

多文化社会⑧宗教

多文化社会⑨国民統合の仕組み

アメリカ政治①アメリカの民主主義

アメリカ政治②大統領

アメリカ政治③保守/リベラル

格差社会アメリカ

アメリカ外交

多文化社会・政治・経済・外交という4つのテーマに分けて、現代アメリカ社会の特徴と諸問題を明らかにする。講義にくわえて、アメリカの社会問題に関する映像資料を見て、自分の考えをまとめてもらう。

授業中に配布する参考資料を各自で読んで復習すること。

特にテキストは使用せず、レジュメを配布する。

授業時に配布するレジュメの参考文献を参照。

授業への参加姿勢:20% レスポンス・ペーパー:30% 期末試験:50% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

アメリカの文化と社会 通年(後期)  2年

映画から見るアメリカ社会 後藤 千織(ごとう ちおり)

20世紀初頭から現代にいたるまで、アメリカ映画のなかでアメリカの人種/エスニシティ・階級・ジェンダー・セクシュアリティがどのように描かれてきたかを理解する。また、映画の中のイメージと「現実の世界」がどのように関係しているのかを考える視点を身につける。

イントロダクション:アメリカ映画と日本

ハリウッドの歴史

人種・エスニシティ①映画の中の白人性

人種・エスニシティ②アフリカ系アメリカ人

人種・エスニシティ③アメリカ先住民

人種・エスニシティ④アジア系アメリカ人

人種・エスニシティ⑤ラティーノ

階級①初期の階級の表象

階級②大恐慌以降の階級表象

ジェンダー①女性らしさの表象

ジェンダー②見るということ

ジェンダー③男性らしさの表象

ジェンダー④1960年代以降のジェンダー表象

セクシュアリティ①異性愛/同性愛

セクシュアリティ②性革命以降

最初の2回でハリウッドの歴史と文化理論を概観し、人種/エスニシティ、階級、ジェンダー、セクシュアリティの4つのテーマに沿って、アメリカ映画の中で多様性がどのように表象されてきたかをたどる。

講義のテーマに関連する映画などを各自で観て講義内容を復習すること。

特にテキストは使用せず、レジュメを配布する。

授業時に配布するレジュメの参考文献を参照。

授業への参加姿勢:20% レスポンス・ペーパー:30% 期末試験:50% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

比較文化 通年(前期) 4 単位 2年

自然と芸術 中井 章子(なかい あやこ)

「自然と芸術」をめぐる思想を歴史的背景を考慮しつつ理解する。「自然に学ぶ」ということの多様なあり方を考える。ヨーロッパと中国・日本の芸術思想を比較する。

「自然と芸術」について

美術のはじまり~先史時代の美術

神話における自然と芸術

ギリシアの古代哲学における自然

キリスト教の自然観と芸術

中国の自然哲学と山水画

レオナルド・ダ・ヴィンチにおける自然と芸術

近世オランダにおける自然と芸術~DVD「オランダの光」

ロマン主義自然哲学と芸術

ロマン主義の絵画

ゴッホと日本

パウル・クレーにおける自然と芸術~クレーの日記

クレーにおける自然と芸術~作品

抽象絵画と自然

現代美術における自然

講義を中心とする。講義を踏まえて、考えたことをコメントとして提出する。「芸術と自然」に関する文章を読む。画像やDVD、図書館の画集などを実際に見る。

次週に読むテキストを配り、各人それについてのコメントを書いてくることを課題とする。

文章を配布する。画像、DVDを教室で鑑賞する。

図書館の蔵書のなかから紹介する。

コメント:40% レポート(複数回):30% 試験:30% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

比較文化 通年(後期)  2年

ヨーロッパ文化と日本文化 中井 章子(なかい あやこ)

来日したヨーロッパ人の眼に映った日本文化を考察する。ヨーロッパ文化と日本文化の出会いの時代背景を理解する。現代文明と伝統的な日本文化・ヨーロッパ文化を比較する。日本人のヨーロッパ理解について考える。日本文化の魅力や特徴を発見する。

ヨーロッパ文化と日本文化の比較について

マルコ・ポーロと「東方見聞録」

大航海時代~コロンブスとラス・カサス

ロヨラとイエズス会

フランシスコ・ザビエルと日本

フロイスの「日欧文化比較」

さまざまなイエズス会士と日本

「南蛮文化」

キリスト教と日本人~キリシタン

江戸時代とヨーロッパ~ケンペルの日本論

ツュンベリーの日本旅行記

新井白石と「世界」

蘭学について~「蘭学事始」を読む

雨森芳洲と朝鮮通信使

幕末明治の来日欧米人の見た日本

時代背景や文化の背景を講義する。来日ヨーロッパ人の日本紀行・旅行記や手紙を直接読み、理解する。ほぼ毎回、講義を聴いて考えたことについてコメントを提出する。

次週に読むテキストを配り、各人それについてのコメントを書いてくることを課題とする。

授業時間内に配布する。

図書館蔵書のなかから紹介する。

授業コメント:40% レポート(複数回):30% 試験:30% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

英文法 通年(前期) 4 単位 2年

文法理論:形態論 狩野 郁子(かのう いくこ)

形態論に焦点を当て、講義を展開する。形態論を学習することで、語彙力の強化に繋がり、同時に母国語に関する知識をも深めてもらうこととなる。

Introduction to Morphology

Classes of words: lexical content/function words

Morphemes in English: free/bound morphemes

Morphemes in English: prefix and suffix

Morphemes : derivational and inflectional morphemes

Review of morphemes

Quiz on morphemes

Word coinage: compounds and blends

Acronyms and back-formations

Other types of word coinage

Review of word coinage

Morphosyntax

Morphosyntax in other languages: Dutch and Russian

Morphosyntax in other languages: Zulu and Swahili

Wrap-up on morphology and morphosyntax

英語のmorphemesに関しての認識を深めた後, affixes, free/bound morphemes, derivational / inflectionalmorphemesを把握, 判別しながら, 形態論を習得していく。次に, word coinageと題して, 新単語生成の過程を学習する。最後には,英語の形態論の概念を基に,世界の様々な言語においても同様の分析を行い,言語の普遍文法の一端を知ってもらう。

Students are expected to review previous classes each time.

Hand-outs

They will be introduced in class.

In-class tasks:20% Homework and a quiz:20% Term examination:60% 

Page 14: 英語学概論 通年(前期) 4 単位 1年 · 2019-03-06 · Pragmatics1 (談話のしくみ) Pragmatics2 (ことばと文脈) Pragmatics3 (発話行為) Pragmatics4 (ポライトネス)

授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

英文法 通年(後期)  2年

文法理論:統語論 狩野 郁子(かのう いくこ)

英語の統語論を展開する。高校までの学校文法で学習してきたであろうtraditional grammarに関する知識を駆使しながら、transformational grammarを紹介し、知識を深めてもらう。

Introduction to Syntax

Grammatical or ungrammatical?

Sentence structure: syntactic categories

Phrase structure trees

More phrase structure trees

The infinitude of language

Phrase structure rules

The relationship between phrase structure rules

Review of tree diagrams through a quiz

More phrase structure rules

Introduction to X-bar theory

The lexicon: subcategorization

Transformational rules

NP-movement and V-movement

WH-movement

まずは、phrase structure rulesを適用しtree diagramを作成していく方法を学ぶ。これにより、 文章がphrasesの結合による立体構造をもつものであると認識してもらう。その後、日本語の文章構造との対照分析を行い、母語に関する知識も定着させていく。統語論の学習を通して、listening, speaking, reading, writingの4技能の向上を図る。

Students are expected to review previous classes each time.

Hand-outs

English Syntax and Argumentation by Bas Aarts / Transformational Grammar by Andrew Radford

In-class tasks:20% Homework and a quiz:20% Term examination:60% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

対照言語学 通年(前期) 4 単位 1年

日英語の音 湯本 久美子(ゆもと くみこ)

本講座では言語を科学的に研究する第一歩として、日英語の音声を取り上げ、受講生自身の口の動き、耳の働きをデータとして発音の仕組み・音韻構造の「なぜ」を明らかにしていく。毎回自身で課題と取り組むことにより、観察から仮説構築、そして仮説検証という一連の研究方法を習得する。加えて、英語の母音発音及び音変化の習得も目標とする。

Introduction:音声器官・調音の仕組み

日本語の母音の発音のメカニズム

英語の母音の発音のメカニズム

英語の母音発音練習

英語の母音発音練習

日本語の連母音と英語の二重母音

開音節構造とモーラ

日本語の50音図:母音の歴史的変化とハ行転呼

日本語の音変化(連濁・促音・撥音)

音素と異音

音節と聞こえ度

英語の音変化(短縮・消失・連結):メカニズムと聞き取り練習

英語の音変化(脱落・同化・弱化):メカニズムと聞き取り練習

日英語のアクセント

まとめ

毎回、担当者のイントロダクションに引き続き、課題について各自の考察またはグループ毎によるディスカッションを行い、その結果を発表するという形で授業を進める。課題に取り組むことにより、受講者自らがデータを分析し、そこからメカニズムを導き出すという手法を習得する。毎回クイズを実施し、理解を確認し、期末には全課題のレポートの提出を求める。

毎回授業で行う各自またはグループによる課題考察の結果(上述)を完成させ期末に提出。

特定のテキストを用いず担当者によるプレゼンテーションで進め、プリントを配布する。発音記号の記載のある学習用英語辞書・A4サイズのバインダーを必ず持参。

風間喜代三・上野善道・松村一登・町田健.2009.『言語学第2版』東京大学出版会

期末試験:60% クイズ・課題レポート:40% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

対照言語学 通年(後期)  1年

日英語の構造 湯本 久美子(ゆもと くみこ)

本講座では、日英語の語彙(形態)・文の仕組み(統語)・意味(意味)の「なぜ」を取り上げる。受講生自らがデータを分析することにより、「なぜ」に対して説明を与えられるようにするのが目標である。また、母語である日本語と英語を対照することにより、英語の仕組みの理解を深めることも目標である。

Introduction

語の仕組み:拘束形態素・派生形態素

語の仕組み:転換・複合語・日本語複合動詞と英語表現

語の仕組み:逆形成・短縮・略語・頭文字語

文の仕組み:日本語の格助詞・英語の動詞と文型

文の仕組み:構造的曖昧性・構成素

文の仕組み:英語文の分析

生成文法概説・認知言語学概説

意味の仕組み:多様な意味

意味の仕組み:多義語・同意語・反意語・類義語・上位語

意味の仕組み:意味変化

意味の仕組み:メタファー・メトニミー

意味の仕組み:日英語語彙対照分析

意味の仕組み:日英語語彙対照分析

まとめ

毎回、担当者のイントロダクションに引き続き、課題を提示する。各自の分析またはグループ毎のディスカッションを行い、その結果を発表するという形で授業を進める。課題に取り組むことにより、受講者自らがデータを分析し、そこからメカニズムを導き出すことを学ぶ。毎回クイズを行い、3回の課題レポートの提出を求める。

毎回授業で行う各自またはグループによる課題考察の結果(上述)を完成させ3回に分けて提出。

特定のテキストは用いず、担当者によるプレゼンテーションで進め、プリントを配布する。学習用英語辞書・A4サイズのバインダーを必ず持参。

風間喜代三・上野善道・松村一登・町田健.2009.『言語学第2版』東京大学出版会.三原健一・高見健一.2013.『日英対照英語学の基礎』くろしお出版.その他授業中に適宜紹介する。

期末試験:60% クイズ・課題レポート:40% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

異文化間コミュニケーション 通年(前期) 4 単位 1・2年

近代の文学者たちの異文化体験から学ぶ 長島 裕子(ながしま ゆうこ)

日本近代の文学者、芸術家たちの作品、日記、書簡などを読み、異文化に接した体験が、どのように受け止められ、問題意識となり、表現されてきたのかを理解する。異文化間コミュニケーションを実践してきた人々の言葉を通じて、時代を超えた、現代にも共通する問題を理解する。ここで学んだことを、各自が異文化に接した時のコミュニケーションに活かすことができるようになる。

異文化間コミュニケーションとは

『三四郎』にとっての異文化

夏目漱石のパリーエッフェル塔と万国博覧会

夏目漱石のロンドンー「倫敦消息」「自転車日記」

漱石の手紙を読むー漱石が妻に宛てた手紙

森鷗外のドイツー「航西日記」「独逸日記」

鷗外の「舞姫」「うたかたの記」を読む

永井荷風の「あめりか物語」「ふらんす物語」

与謝野晶子のフランス

林芙美子のパリ体験

さまざまな西欧体験1ー上田敏、高村光太郎、島崎藤村

さまざまな西欧体験2ー和辻哲郎、岡本太郎、横光利一

画家の滞欧体験ー浅井忠、中村不折と『吾輩は猫である』の装幀

「白樺」の作家たちと西洋芸術ーロダンとの交流

まとめ

近代の文学者たちの滞欧体験にもとづく作品、日記、書簡などを読み、問題点をとらえていく。異なる文化の特徴や時代背景について考える。講義を通して各自が考えたことについてコメントを提出する。

授業時に指定する作品をあらかじめ読んでおく。配布したプリントを、再度、精読する。

授業時にプリントで配布する。

授業時に適宜紹介する。

授業コメント:40% レポート:20% 試験:40% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

異文化間コミュニケーション 通年(後期)  1・2年

日本国内の異文化間コミュニケーション 栁田 直美(やなぎだ なおみ)

・日本国内の多文化化の現状を知る・異文化に接した時の自らの感情および行動パターンを知る・外国人と日本語でコミュニケーションする方法がわかる

オリエンテーション

データから見る日本国内の多文化化①国際結婚・子育て

データから見る日本国内の多文化化②留学・就職

データから見る日本国内の多文化化③支えあう

ディスカッション:日本国内の多文化化

異文化間コミュニケーション①カルチャーショック

異文化間コミュニケーション②アサーティブ、DIE法

異文化間コミュニケーション③コンフリクトマネジメント

ディスカッション:異文化間コミュニケーション

外国人とのコミュニケーション①やさしい日本語とは

外国人とのコミュニケーション②やさしい日本語(書き言葉)

外国人とのコミュニケーション③やさしい日本語(話し言葉)

外国人とのコミュニケーション④やさしい日本語に対する評価

ディスカッション:外国人とのコミュニケーション

まとめ

日本国内の多文化化の現状を知り、異文化間コミュニケーションで起こる問題などについて考えると同時に、外国人と日本語でコミュニケーションする方法を学ぶ。

特に定めず、配布資料を活用する。

授業中に紹介する。

試験:40% 提出物:40% 授業への貢献度:20% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

東南アジア諸国の文化と社会 通年(前期) 4 単位 2年

国際協力と民際協力〜協力のありかたを考える〜 佐伯 奈津子(さえき なつこ)

〇国際化、グローバル化といわれる今日、開発、人権、紛争、労働、女性、環境などは、一国内にとどまらない地球的問題になっている。このような地球的問題から、国際協力が必要とされる背景を理解する。〇国際協力は、国家から草の根までさまざまなレベルで実施されている。具体的な協力の事例を挙げつつ、国際協力の意義や課題を理解する。

オリエンテーション:授業の進め方とねらい

日本の国際協力:戦後賠償から政府開発援助(ODA)へ

訴えられたODA:インドネシアのダム開発と住民の立ち退き

開発と環境:パームオイルは「環境にやさしい」のか

持続可能な開発を模索する

児童労働:おいしいチョコレートの裏側

公正な貿易(フェア・トレード)の意義と課題

グローバル化と食:わたしたちの食卓の現実

安全で環境にやさしい食のありかた

グローバル化時代の労働:「世界の工場」中国とスウェット・ショップ(搾取工場)

「底辺への競争」を断ち切るために

日本に暮らす外国人:研修生から難民まで

多様な民族、文化の共生を目指して

ロールプレイ

国際協力について再考する:スマトラ沖地震・津波後の緊急人道支援を中心に

〇身の回りのモノを通じて、わたしたちが暮らす世界の仕組みを明らかにする。〇地球的問題に対するさまざまな取り組みを紹介する。〇地球的問題とわたしたちの関わりを理解し、自身の暮らしを見つめ直す。〇視聴覚資料やロールプレイを通じて、国際協力をより身近なものとして理解する。

新聞によく目を通す

授業時に配布

授業時に提示

ロールプレイと課題:60% コメントシート:40% 

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東南アジア諸国の文化と社会 通年(後期)  2年

東南アジア-身近な異文化・社会の理解のために 長瀬 理英(ながせ りえい)

<授業の到達目標及びテーマ>〇自然環境、社会・文化・政治・経済、人々の暮らしについて親しみを持ちながら理解し、固定観念から脱却できるようにする。〇多様な環境や価値観・基準(モノサシ)について理解する。〇日本との関わり、その影響について理解する。〇以上の理解を通じ、自らの「モノサシ」や暮らし、集団間に作用する力関係について複眼的に捉え直し、再考し、自ら選び直す機会が得られる。 <授業の概要>①入門編では様々な地図や人々による表現から、多様な成り立ちと複雑さについて明らかにする。②大陸部編ではメコン河流域に焦点を当て、近年の経済開発と人々への暮らしの影響について概観する。③島嶼部編ではフィリピンのミンダナオ島に焦点を当て、紛争について普遍的な観点から理解を導き、多様性や多文化共生の重要性について明らかにする。

<授業計画>第 1回 イントロダクション/オリエンテーション第 2回 なぜ「モノサシ」が重要か?-3.11後と私たち第 3回 地図から見えてくるもの(1)自然・人びと・歴史第 4回 地図から見えてくるもの(2)社会・文化・政治・経済第 5回 表現から見えてくるもの(1) 絵画・詩からみる多様性第 6回 表現から見えてくるもの(2)映画からみる政治と宗教第 7回 大陸部の暮らし(1)メコン河流域の自然と人々の暮らし第 8回 大陸部の暮らし(2)カンボジア・トンレサップ湖周辺の暮らし第 9回 大陸部の暮らし(3)メコン河流域開発と日本の関わり第10回 大陸部の暮らし(4)メコン河流域開発をどのように評価するかー様々なモノサシ第11回 島嶼部の暮らし(1)フィリピン・ミンダナオの人々と争い第12回 島嶼部の暮らし(2)国民国家・エスニック集団と紛争および解決に向けた努力第13回 島嶼部の暮らし(3)日本とフィリピンをまたぐ移民と多文化主義の課題第14回 島嶼部の暮らし(4)ミンダナオの紛争と子ども第15回 全体のまとめ<準備学習(予習・復習等)> 配布したプリントを読んで復習し、次の授業に備えること。<テキスト> 特に定めない。主としてプリントを用いる。<参考文献> プリントの中で随時紹介する。<評価方法> 授業感想文:30% レポート:70% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

アフリカ諸国の文化と社会 通年(前期) 4 単位 2年

イスラームの文化と社会:ムスリム社会の女性をとりまく環境、地位に注目して

椎野 若菜(しいの わかな)

2010年末にチュニジアを筆頭に始まった最近のアフリカが国際ニュースを賑わせている理由や、その流れをおえるようにする。イスラームの人々に起きている変化とは何か、当該文化と社会の歴史的文化的背景をみながら、とくに女性の地位、境遇に注目して迫り生活者の視点からの理解を深め語れるようになることが目標。

イントロダクション

アラブの春:チュニジアの場合

アラブの春:エジプトの場合

イスラームの親族家族、結婚、女性の地位

北アフリカの場合:チュニジアの女性たち

結婚生活:スーダンの場合

イスラームのセクシュアリティ

ムスリム社会の女性解放

イスラームにおけるファッション、ビジネス

イスラームにおけるシングル

イスラーム都市

東アフリカ、スワヒリ世界の形成

ザンジバルの女性たち

コモロの女性:結婚・離婚とシングルの生き方

まとめ

現在イスラーム社会は10億人以上の人口を抱え急成長している。2001年の9.11米国同時多発テロ事件以降、一部の原理主義者たちの活動によりイスラームの暴力性が強調され、誤解を生んでいることは周知の事実だ。本講義では、日本人にとり未だ理解しづらいイスラームの文化と社会の人々の生活について、映像を用いながらアフリカ大陸を中心にみていく。

毎回の授業の始まりに、前回のレスポンスペーパーの優れた記述、質問をとりあげる。採用されるように毎回の記述を努力すること。また、前回の復習の議論についていけるように個々人で授業の概要をまとめておくこと。

授業時に紹介する

授業時に紹介する

レスポンスペーパー:20% レポート:80% 

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授業の到達目標及びテーマ

準備学習(予習・復習等)

授業の概要

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

授業計画

アフリカ諸国の文化と社会 通年(後期)  2年

現代アフリカの多様な人々の暮らしと文化 椎野 若菜(しいの わかな)

アフリカの特徴的な自然環境、人間集団、社会、文化、経済活動、国民国家群の様相を、歴史的変遷とともに現代的社会問題に至るまで幅広く知識を蓄積。いま、アフリカで何がおこっているのか。アフリカとはどのような土地か。どのような人々が暮らしているのか。人々の視点からみて、世界情勢との関係を双方から捉えられるようになることが目標。

イントロダクション

狩猟採集民 ブッシュマンの食べ物

狩猟採集民 森のくらし

農牧漁撈民ルオの民族誌:ジェンダーの視点から

牧畜民 バンナの民族誌、通過儀礼(男子)

通過儀礼(女子) 

アフリカの結婚の多様性

牧畜民 トゥルカナの結婚

一夫多妻の運営の方法

寡婦のくらし

ルオにおける子育て

アフリカの植民地期と今

シングルをはじく村、うけいれる都市ナイロビ

都市:ナイロビ・スラムと開発の問題

まとめ

アフリカ大陸が、西洋列強による植民地化から脱するのは1960年代。その「アフリカの年」から約半世紀がたった現在、またアフリカは急速に変化する新たな時代に突入している。本講義では、人類学視点から、多様なアフリカ人の社会と文化とその変化を具体的事例から映像を交え学ぶ。

毎回の授業の始まりに、前回のレスポンスペーパーの優れた記述、質問をとりあげる。採用されるように毎回の記述を努力すること。また、前回の復習の議論についていけるように個々人で授業の概要をまとめておくこと。

『文化人類学のレッスン 増補版 フィールドからの出発』奥野克巳・花渕馨也共編、学陽書房『アフリカ社会を学ぶ人のために』松田素二・津田みわ編、世界思想社、2014年

『「シングル」で生きる―人類学者のフィールドから』椎野若菜編、御茶の水書房。ほか授業時に提示。

レスポンスペーパー:20% レポート:80%