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69 パラメータを設定する場合は、取扱説明書(詳細編)を参照の上、注意事項などをご理解の上設定してください。 モータの加減速時間を設定します。 ゆっくり加減速したいときは長く、速く加減速したいときは短く設 定してください。 Pr.7 加速時間は、停止から Pr.20 加減速基準周波数まで加速す る時間を設定します。 Pr.8 減速時間は、Pr.20 加減速基準周波数から停止まで減速す る時間を設定します。 Pr.44、Pr.45 は、RT 信号が ON または、出力周波数が Pr.147 加 減速時間切換え周波数 に設定した周波数以上のとき、Pr.110、 Pr.111 は、X9 信号が ON のときに有効になります。 PM センサレスベクトル制御時で低速域(モータ定格周波数の 10% 未満)においてトルクが必要な場合は、Pr.791 低速域加速 時間Pr.792 低速域減速時間 Pr.7 加速時間、Pr.8 減速時間 より大きな値を設定し、低速域のみ緩やかに加減速させるよう にしてください。 電子サーマルの電流値を設定して、モータの過熱保護を行います。 低速運転時、モータ冷却能力の低下も含んだ最適の保護特性を得る ことができます。 モータの過負荷(過熱)を検出し、インバータの出力トランジ スタの動作を止め出力停止します。 モータの定格電流値 (A) を Pr.9 に設定します。 (誘導モータの定格が 50Hz と 60Hz で、60Hz が Pr.3 基底周波 に設定されている場合、60Hz のモータ定格電流を 1.1 倍して 設定してください。) モータに外部サーマルリレーを使用する時など、電子サーマル を動作させたくない場合は、Pr.9 に “0” を設定します。( た だしインバータの出力トランジスタの保護機能(E.THT)は動 作します。) 三菱製定トルクモータを使用する場合 Pr.71 に “1、13 ~ 18、50、53、54” のいずれかを設定して ください。(低速域で100%連続トルク特性になります。) IPM モータを使用する場合、 IPM パラメータ初期化設定を行うと 自動で IPM モータの定格電流値が設定されます。 モータ内蔵の PTC サーミスタ出力を端子 2、端子 10 に入力でき ます。PTC サーミスタからの入力が Pr.561 に設定された抵抗値 になると、PTC サーミスタ動作(E.PTC)により、インバータ が出力遮断します。 Pr.600 ~ Pr.604(Pr.692 ~ Pr.696)により、モータの温度特性 にあわせて電子サーマルの動作レベルを可変できます。 RT 信号 ON のときには、 Pr.51、Pr.692~ Pr.696 の設定値を基に サーマル保護します。定格電流が異なるモータ 2 台を 1 台のイ ンバータでそれぞれを回転させる場合に使用します。(2 台一緒 に回転させる場合は、外部サーマルリレーを使用してくださ い。) モータ停止時に直流制動をかけて、停止させるタイミングや制動ト ルクを調整できます。 Pr.10 直流制動動作周波数 に直流制動(ゼロ速制御、 サーボロック)が動作する 周波数を設定すると、減速 時にこの周波数になると直 流制動(ゼロ速制御、サー ボロック)動作となります。 直流制動(ゼロ速制御、 サーボロック)をかけてい る時間を Pr.11 直流制動動作時間に設定します。 Pr.12 直流制動動作電圧は、電源電圧に対するパーセントを設定 します。(ゼロ速制御、サーボロック時には使用しません) リアルセンサレスベクトル制御時、Pr.850 で直流制動(設定値 “0” 初期値)、ゼロ速制御(設定値 “1”)と磁束減衰出力遮 断(設定値 “2”)が選択できます。 加減速時間の設定 名称 名称 7 F010 加速時間 8 F011 減速時間 20 F000 加減速基準周波数 21 F001 加減速時間単位 44 F020 第 2 加減速時間 45 F021 第 2 減速時間 147 F022 加減速時間切換え周波数 110 F030 第 3 加減速時間 111 F031 第 3 減速時間 791 F070 低速域加速時間 792 F071 低速域減速時間 Pr.21 設定値 内容 0(初期値) 単位:0.1s 範囲:0 ~ 3600s 加減速時間設定の単位と設定範囲を 選択します。 1 単位:0.01s 範囲:0 ~ 360s Pr. GROUP Pr. GROUP 運転周波数 加速 時間 減速 時間 時間 Pr.20 (60Hz/50Hz) Pr.7 Pr.8 出力周波数(Hz) Pr.110 Pr.111 Pr.44 Pr.45 時間 出力周波数 (Hz) 設定 周波数 Pr.147 設定値 Pr.7 Pr.44 Pr.44 (Pr.45) Pr.8 Pr.7 Pr.44 Pr.44 (Pr.45) Pr.8 Pr.110 Pr.111 RT信号 X9信号 ON ON 低速域(モータ定格周波数/10) 加速時間 Pr.7の傾き 減速時間 Pr.8の傾き 低速域減速時間 Pr.792の傾き 低速域加速時間 Pr.791の傾き 時間 出力周波数(Hz) モータの過熱保護(電子サーマル) 名称 名称 9 H000 電子サーマル 51 H010 第 2 電子サーマル 561 H020 PTC サーミスタ保護レベル 600 H001 第 1 自由サーマル低減周波数 1 601 H002 第 1 自由サーマル低減率 1 602 H003 第 1 自由サーマル低減周波数 2 603 H004 第 1 自由サーマル低減率 2 604 H005 第 1 自由サーマル低減周波数 3 692 H011 第 2 自由サーマル低減周波数 1 693 H012 第 2 自由サーマル低減率 1 694 H013 第 2 自由サーマル低減周波数 2 695 H014 第 2 自由サーマル低減率 2 696 H015 第 2 自由サーマル低減周波数 3 直流制動とゼロ速制御、サーボロック 名称 名称 10 G100 直流制動動作周波数 11 G101 直流制動動作時間 12 G110 直流制動動作電圧 802 G102 予備励磁選択 850 G103 制動動作選択 Pr. GROUP Pr. GROUP Pr. GROUP Pr. GROUP 動作周波数 時間 Pr.10 時間 動作電圧 Pr.12 直流制動 電圧 動作時間 Pr.11 出力周波数(Hz)

加減速時間の設定 モータの過熱保護(電子サーマル)...だしインバータの出力トランジスタの保護機能(E.THT)は動 作します。) •

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Page 1: 加減速時間の設定 モータの過熱保護(電子サーマル)...だしインバータの出力トランジスタの保護機能(E.THT)は動 作します。) •

      

69 パラメータを設定する場合は、取扱説明書(詳細編)を参照の上、注意事項などをご理解の上設定してください。

モータの加減速時間を設定します。ゆっくり加減速したいときは長く、速く加減速したいときは短く設定してください。 • Pr.7 加速時間は、停止から Pr.20 加減速基準周波数まで加速する時間を設定します。

• Pr.8 減速時間は、Pr.20 加減速基準周波数から停止まで減速する時間を設定します。

• Pr.44、Pr.45 は、RT信号が ONまたは、出力周波数が Pr.147 加減速時間切換え周波数 に設定した周波数以上のとき、Pr.110、Pr.111 は、X9信号がONのときに有効になります。

• PMセンサレスベクトル制御時で低速域(モータ定格周波数の10%未満)においてトルクが必要な場合は、Pr.791 低速域加速時間、Pr.792 低速域減速時間 に Pr.7 加速時間、Pr.8 減速時間 より大きな値を設定し、低速域のみ緩やかに加減速させるようにしてください。

電子サーマルの電流値を設定して、モータの過熱保護を行います。低速運転時、モータ冷却能力の低下も含んだ最適の保護特性を得ることができます。 • モータの過負荷(過熱)を検出し、インバータの出力トランジスタの動作を止め出力停止します。

• モータの定格電流値 (A) を Pr.9に設定します。(誘導モータの定格が 50Hz と 60Hz で、60Hz が Pr.3 基底周波数に設定されている場合、60Hz のモータ定格電流を 1.1 倍して設定してください。)

• モータに外部サーマルリレーを使用する時など、電子サーマルを動作させたくない場合は、Pr.9 に“0”を設定します。( ただしインバータの出力トランジスタの保護機能(E.THT)は動作します。)

• 三菱製定トルクモータを使用する場合Pr.71に“1、13~ 18、50、53、54”のいずれかを設定してください。(低速域で 100%連続トルク特性になります。)

• IPMモータを使用する場合、IPMパラメータ初期化設定を行うと自動で IPMモータの定格電流値が設定されます。

• モータ内蔵の PTCサーミスタ出力を端子 2、端子 10 に入力できます。PTCサーミスタからの入力が Pr.561に設定された抵抗値になると、PTC サーミスタ動作(E.PTC)により、インバータが出力遮断します。

• Pr.600 ~ Pr.604(Pr.692 ~ Pr.696)により、モータの温度特性にあわせて電子サーマルの動作レベルを可変できます。

• RT信号ONのときには、Pr.51、Pr.692 ~ Pr.696の設定値を基にサーマル保護します。定格電流が異なるモータ 2台を 1台のインバータでそれぞれを回転させる場合に使用します。(2台一緒に回転させる場合は、外部サーマルリレーを使用してください。)

モータ停止時に直流制動をかけて、停止させるタイミングや制動トルクを調整できます。 • Pr.10 直流制動動作周波数に直流制動(ゼロ速制御、サーボロック)が動作する周波数を設定すると、減速時にこの周波数になると直流制動(ゼロ速制御、サーボロック)動作となります。

• 直流制動(ゼロ速制御、サーボロック)をかけている時間を Pr.11 直流制動動作時間に設定します。

• Pr.12 直流制動動作電圧は、電源電圧に対するパーセントを設定します。(ゼロ速制御、サーボロック時には使用しません)

• リアルセンサレスベクトル制御時、Pr.850で直流制動(設定値“0” 初期値)、ゼロ速制御(設定値“1”)と磁束減衰出力遮断(設定値“2”)が選択できます。

加減速時間の設定名称 名称

7 F010 加速時間 8 F011 減速時間20 F000 加減速基準周波数 21 F001 加減速時間単位44 F020 第 2 加減速時間 45 F021 第 2 減速時間147 F022 加減速時間切換え周波数 110 F030 第 3 加減速時間111 F031 第 3 減速時間 791 F070 低速域加速時間792 F071 低速域減速時間

Pr.21 設定値 内容

0(初期値) 単位:0.1s範囲:0~ 3600s 加減速時間設定の単位と設定範囲を

選択します。1 単位:0.01s

範囲:0~ 360s

Pr. GROUP Pr. GROUP

運転周波数

加速時間

減速時間

時間

Pr.20(60Hz/50Hz)

Pr.7 Pr.8

出力周波数(Hz)

Pr.110 Pr.111Pr.44 Pr.45

時間

出力周波数(Hz)設定周波数

Pr.147設定値

Pr.7 Pr.44 Pr.44(Pr.45)

Pr.8Pr.7 Pr.44 Pr.44(Pr.45)

Pr.8Pr.110 Pr.111

RT信号

X9信号

ON

ON

低速域(モータ定格周波数/10)

加速時間 Pr.7の傾き

減速時間Pr.8の傾き

低速域減速時間Pr.792の傾き

低速域加速時間 Pr.791の傾き

時間

出力周波数(Hz)

モータの過熱保護(電子サーマル)名称 名称

9 H000 電子サーマル 51 H010 第 2電子サーマル561 H020 PTCサーミスタ保護レベル 600 H001 第 1自由サーマル低減周波数1601 H002 第 1自由サーマル低減率 1 602 H003 第 1自由サーマル低減周波数2603 H004 第 1自由サーマル低減率 2 604 H005 第 1自由サーマル低減周波数3692 H011 第 2自由サーマル低減周波数1 693 H012 第 2自由サーマル低減率 1694 H013 第 2自由サーマル低減周波数2 695 H014 第 2自由サーマル低減率 2696 H015 第 2自由サーマル低減周波数3

直流制動とゼロ速制御、サーボロック

名称 名称

10 G100 直流制動動作周波数 11 G101 直流制動動作時間12 G110 直流制動動作電圧 802 G102 予備励磁選択850 G103 制動動作選択

Pr. GROUP Pr. GROUP

Pr. GROUP Pr. GROUP

動作周波数時間

Pr.10

時間動作電圧Pr.12直流制動

電圧

動作時間Pr.11

出力周波数(Hz)