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参考資料4
重防食水性塗料の標準化重防食水性塗料の標準化(JIS)の取組み
平成31年 3月 18日一般社団法人 日本塗料工業会般社団法人 日本塗料工業会
1. 塗料分野別VOC排出量比率(平成28年度)
木工製品
家庭用
3%
路面表示
0%その他
3%塗料・塗装からのVOC排出量: 26万トン建築塗料分野(建物): 6.5万トン(25%)
建物金属製品
木工製品
2%3%
重防食分野(構造物): 2.5万トン(10%)
分野 塗料出荷量 VOC排出量
建物
25%
機械
6%
金属製品
8% 建築(建物) 39.9万トン(34%)
6.5万トン(25%)
重防食(構造物) 8.4万トン(7%)
2.5万トン(10%)
建築資材
4%自動車補修
7%
電気機械
4%
(7%) (10%)
船舶 11.3万トン(9%)
3.0万トン(13.5%)
構造物
10%船舶
14%自動車・新車
14%
7%
建築塗料分野(建物)の塗料出荷量とVOC排出量の割合に比較して、重防食塗料分野(構造物)のVOC排出量は多い。14%14%
2
2. 需要業種分野別塗料出荷量(平成15~28年度)
建物
建築塗料(建物)は水性塗料が多い。建築塗料(建物)は水性塗料が多 。
重防食塗料(構造物)・船舶塗料はハイソリッド(高固形分)塗料が多いが水性塗料はほとんどない。
自動車塗料
建築
金属製品
料出荷数量(トン 建築
資材
構造物
船舶
自補修電気 機械
家庭用
路面表示
その他
ン
)
自補修
木工製品
家庭用 そ 他
3平成年度
3.重防食水性塗料はなぜ普及しないか?
環境対応の遅れ(VOC排出量が多い) 重防食水性塗料の普及
イ リ ド塗料は 大幅削減に繋がらな
1 各塗料塗装標準仕様書に記載
重防食水性塗料を普及させるには
ハイソリッド塗料はVOCの大幅削減に繋がらない。粉体塗料は屋外塗装では適用できない。(静電塗装や焼付乾燥)
1.各塗料塗装標準仕様書に記載公共建築工事標準仕様書建築工事標準仕様書(JASS18)鋼道路橋防食便覧機械電気設備工事標準仕様書 その他
施主の発注は塗料・塗装基準書による
民間工事にも引用される。
機械電気設備工事標準仕様書 その他
標準仕様書に記載されるためには重防食水性塗料の規格化が必須
2.環境配慮と健康意識発注者・設計者・施工業者
VOC・有害性の理解
新たな仕様採用を促進
規格化で促進
3.設計・施工計画・コストの許容性
4.普及促進のため制度
施工環境・工期・コストの配慮
塗装要領・仕様書に明記
公的補助金・公的優遇制度(グリーン調達)・技能検定制度・環境ラベル(エコマーク)
4
4 水性塗料JIS規格(鉄部)4.水性塗料JIS規格(鉄部)
光・UV水・酸素・塩分
JIS K 5660:2008つや有合成樹脂エマルションペイント
建築塗料分野 重防食塗料分野
重防食塗料分野で、水性塗料のJIS品質規格は制定され なか た
中塗
上塗
つや有合成樹脂エマルションヘ イント
JIS K 5663:2003合成樹脂エマルションシーラー
平成30年9月20日に制定(改正)された
質規格は制定されていなかった
鋼板
下塗
中塗JIS K 5674:2008 2種鉛・クロムフリーさび止めペイント
平成30年9月20日に制定(改正)された。JIS K 5659:2018 B種鋼構造物用耐候性塗料(中塗り含む)
JIS K 5551:2018 D・E種構造物用さび止めペイント
鋼板
建築用水性塗料JIS: 国交省「公共建築工事標準仕様書」に標準仕様として記載されている。重防食水性塗料JIS 「鋼道路橋防食便覧」日本道路協会に水性標準仕様はない
JIS K 5621:2008 4種一般用さび止めペイント
重防食水性塗料JIS: 「鋼道路橋防食便覧」日本道路協会に水性標準仕様はない。JISが制定されたため、今後、記載のための活動を実施する。
5
5.屋外塗装水性塗料の実績
■歩道橋 塗装実績(東京都・大阪府)の例
(東京都) (大阪府)
■道路橋 塗装実績(東京都)の例■道路橋 塗装実績(東京都)の例
6
6. 日塗工の環境への取組み
「コーティングケア」活動
国際塗料印刷インキ協会(IPPIC)提唱
各塗料製造会社が 廃棄 全 程 「 境 「安全 「健康 保全を責任各塗料製造会社が開発から廃棄に至るまでの全工程で「環境」「安全」「健康」の保全を責任を持って行う自主管理活動。活動宣言会社:55社(会員100社)。当工業会は活動成果をコーティングケア報告書として発行している。その中で、各社はVOC削減塗料の生産比率向上と普及に取り組んでいる。
VOC削減活動
工業会としてのVOC削減自主取組みと排出抑制ガイドライン①「塗料からのVOC排出実態推計のまとめ」毎年発行②「低VOC塗料(溶剤形)」自主表示 「環境配慮塗料」の指針提示②「低VOC塗料(溶剤形)」自主表示、 「環境配慮塗料」の指針提示③「非トルエン・キシレン」塗料自主表示④ホルムアルデヒド自主管理(シックハウス)⑤建築・構造物向け水性JISの制定⑥関係業界、国・地方自治体におけるVOC削減セミナー講演
環境配慮活動
①塗料中鉛の廃絶宣言①塗料中鉛の廃絶宣言平成31年3月末までに鉛含有製品の製造と販売を中止する。
②船舶国際会議に基づく取組み非有機スズ船底塗料・防汚剤及び防汚塗料の自主管理
③省エネ遮熱塗料の自主管理
7
遮熱塗料の自主管理④アスベスト、水銀、PCB含有塗料の調査 (現在は使われていない)⑤GHSによるラベル表示とSDSのシステム提供