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平成27年12月21日 養父市長 広瀬 栄
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関西自治体地方創生ネットワークセミナー資料
資料1
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中国自動車道
三田
福崎
播但連絡道路
兵庫県
八鹿氷ノ山IC
【養父市の状況】 ○人口 26,501人 (H22国勢調査) ※対前回比 △6.38% ○面積 422.91㎢ ○高齢化率 34.2% (H26年6月末現在) ○合計特殊出生率 1.73 (県下第5位) (H22国勢調査) ○地域指定 市全域過疎地域、豪雪地帯 ○市花・市木 ミズバショウ・ブナ ○特産品 蛇紋岩米、朝倉山椒、轟大根、 富有柿、 おおや高原野菜、 仙櫻(日本酒)、醸造酢 北近畿豊岡自動車道『和田山八鹿道路』平成24年11月 開通
兵庫県養父市
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国家戦略特区の概要
国家戦略特区とは
大胆な金融政策 ① 国が規制改革、民間事業者が経済活動の実践、 養父市がモデル地域となる。 ② 規制改革を実践しながら更なる規制改革を行う。
国(特区担当大臣)、地方(市長)、 民間(代表者)の3者で
ミニ独立政府の様に 決められる主体性を持った特区
産業競争力会議委員 竹中平蔵氏の説明
内閣総理大臣主導の特区
国家戦略特区とは
◇アベノミクス「3本の矢」
第1の矢
金融緩和で流通するお金の量を増やし、デフレマインドを払拭
➸
➸ 第2の矢
機動的な財政政策
約10兆円規模の経済対策予算によって、政府自ら率先して需要を創出
➸ 第3の矢
民間投資を喚起する成長戦略
規制緩和等によって、民間企業や個人が真の実力を発揮できる社会へ
国家戦略特区
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国家戦略特区の概要について (1) 国家戦略特別区域法とは、経済社会の構造改革を重点的に推進することにより、産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点の形成を促進する観点から、国が定めた国家戦略特別区域において、規制改革等の施策を総合的かつ集中的に推進するために必要な事項を定めたもの。
国家戦略特別区域会議
国家戦略特区担当大臣
関係地方公共団体の長
総理大臣が選定した民間事業者
• 容積率、用途等土地利用規制に見直し • エリアマネジメントの民間開放 • 雇用条件の明確化 など・・・
国際的ビジネス拠点の形成
• 外国医師の診察、外国看護師の業務解禁 • 病床規制の特例 • 保険外併用療養の拡充 など・・・
医療等の国際的イノベーション拠点の形成
• 農業生産法人の要件緩和 • 農業委員会と市町村の事務分担 • 農業への信用保証制度の適用 • 歴史的建築物に関する旅館業法の特例 など・・・
革新的な農業等の産業の実践拠点の形成
国家戦略特区 規制改革の内容(抜粋)
国家戦略特別区域諮問会議
国家戦略特区の推進体制
内閣総理大臣
区域計画の作成
認定申請
① 国が規制改革、民間事業者が経済活動の実践、養父市がモデル地域となる。 ② 支援措置として金融支援(利子補給)と税制支援(法人税減税等)が設けられている。 ③ 規制改革を実践しながら更なる規制改革を行う。
※特区ごとに設置
認定 ※ 特区法成立時 H25.12現在
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国家戦略特区の概要について (2)
国家戦略特別区域に指定された区域 (平成26年5月1日 政令公布)
① 東京圏 「東京圏国家戦略特別区域」 対象区域 (東京都千代田ほか8区、神奈川県並びに千葉県成田市)
② 関西圏 「関西圏国家戦略特別区域」 対象区域 (大阪府、兵庫県及び京都府)
③ 新潟市 「新潟市 革新的農業特区」 ④ 養父市 「中山間農業改革特区」 ⑤ 福岡市 「福岡市 グローバル創業・雇用創出特区」 ⑥ 沖縄県 「沖縄県 国際観光イノベーション特区」 (地方創生特区 平成27年3月19日 追加3地区) ⑦ 秋田県仙北市 ⑧ 仙台市 ⑨ 愛知県
兵庫県が所轄庁として実施するNPO法人の設立認証手続における申請書類の縦覧期間を、2ケ月から2週間に短縮することでNPO法人設立を円滑に行う。※市では認証は行わない。 7
1.農業委員会と市町村の事務分担 【農地流動化の促進】
養父市と養父市農業委員会との同意に基づき、養父市内全域の農地について、農地法3条第1項本文に掲げる権利の設定又は移転に係る同委員会の事務の全部を、養父市長が行う。
農業生産法人の 6次産業化を推進する観点から、農業及び関連事業(加工・販売等)を行う法人は農作業に従事する役員が1人いれば、農業生産法人と同様の扱いとする。
6次産業化の推進のために主として養父市内で生産される農畜産物又はそれを原材料として製造加工したものの提供を行う農家レストランは農業用施設として、農業者が農用地区域内に設置することを可能とする。
商工業とともに農業を行おうとする者には商工業信用保証制度が適用される。
歴史上価値の高い建築物又は周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的な建造物群で価値の高いものを構成している建築物に人を宿泊させる事業において、玄関帳場の設置を緩和する。
3.農家レストランの農用地区域内設置容認【6次産業化の推進】
2.農業生産法人の要件緩和 【6次産業化の推進】
4.農業への信用保証制度の適用 【資金調達の円滑化】
5.歴史的建築物に関する旅館業法の特例 【地域活性化】
養父市の規制改革メニューについて
公益社団法人兵庫県シルバー人材センター協会(兵庫県神戸市)が、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の特例を活用し、シルバー会員の就業時間を20時間から40時間に引き上げる。
6.高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の特例 【地域活性化】
7. NPO法人の設立手続きの迅速化に係る特定非営利活動促進法の特例 【地域活性化】
出資者 農業生産法人
6次産業化の実施(生産+製造・加工+販売)
生産・・・担い手の確保、農地の活用 製造・加工、販売・・・雇用の創出
地域
○個人 ○団体 ○企業 ○自治組織
連携
※ 農産物の高付加価値化 = 持続可能な農業へ
○農家(必須) ○市・農協等 75%以上
○取引企業 25%以下
養父市国家戦略特区(農業関連)推進の流れ
役員要件緩和
(農地法により農地を所有している法人)
農業委員会との事務分担
農家レストランの設置容認
①経済活動の拠点形成 ②波及効果
6次産業化による経済活性化 ・ 雇用の創出
農業への信用保証制度適用
農業の現状は、担い手不足・高齢化などにより耕作放棄地が拡大している
対策1 地域で農地を守り、農業を営む ○家族農業 or 集落営農 or 認定農業者 and more・・・ 対策2 地域だけでは守れない場合、新たな農家を確保 ○新規就農者 ○農業生産法人
国家戦略特区の活用へ 農業生産法人の設立促進が求められる
農業生産法人について ・単に企業でなく「農家」である ・法人化による持続可能な組織 ・(企業参入の場合)企業ノウハウ、ネットワー ク、技術などの活用が可能
特定事業者(民間事業者)による農業生産法人の設立
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農業の課題
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特区のねらい
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国家戦略特区の実績
◆事務処理期間を26日(昨年度平均)→13日に短縮 ◆H26.10~H27.11まで69件の許可実績(約11ha) ◆農家とみなす農地所有面積(下限面積)を 10aに引き下げ
☑耕作放棄地の再生 ☑農地の流動化を促進
規制緩和メニューの活用
農業委員会と市の事務分担
農業生産法人の設立(11社) (「役員要件緩和」のメニューを活用)
・㈲新鮮組 ・㈱マイハニー ・㈱近畿クボタ ・吉井建設㈲ ・㈱姫路生花 ・山陽Amnak㈱ ・オリックス㈱ & やぶパートナーズ㈱ ・ヤンマーアグリイノベ―ジョン㈱ ・㈱アグリイノベーターズ ・㈱トーヨーエネルギーファーム ・福井建設㈱ & ㈱オーク ※うち市外(赤文字)が9事業者
養父市アグリ特区保証融資(3件) (「農業への信用保証制度適用」のメニューを活用)
7,500万円の実績、雇用の創出
◆八鹿鉄工㈱ ・・・ 10人の雇用増
◆(農)八鹿畜産 ・・・ 1人の雇用見込 ◆谷常製菓㈱ ・・・ 2人の雇用増
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農業以外の規制緩和の実現
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シルバー人材センター会員の労働時間の拡大 (農業等に従事する高齢者の就業時間の柔軟化)
シルバー人材の積極的活用 高齢化の進展等の問題を抱える中山間地地域においては、シルバー人材の積極的活用が重要。(平成26年度末、養父市の高齢化率は約35%)
旅館業法施行規則の要件緩和
木造三階建て養蚕住宅群の空き家を活用して宿泊施設として整備。 地域の歴史文化資源と併せて地域の活性化に寄与。
空き家が旅館「大屋大杉」として再生
☞ 改正特区法に!
インターネットによる酒類販売の要件緩和
第2次国家戦略特区の提案募集に養父市内の事業者(日の出通商㈱)が、 「酒類のインターネット販売」を特区提案
全国規模の規制緩和として実現 ☞ H27.3月に通達一部改正
☞ H27.10月にオープン
規制緩和を超えた民間主導の取組 みずほ銀行・但馬銀行との協定
「但馬・養父6次産業化支援ファンド」の設立
◆6次産業化推進のための情報交換 ◆市外からの企業誘致の推進
三井物産株式会社との連携
◆養父市への人的支援(1名) ◆ドローンを活用した遠隔医療 について 三井物産と共同提案。 実施に向け、検討中 ◆三井物産アグロビジネス㈱による養父市産 農作物の新たな販売ルート(市外・県外販売 先)の確立。
▼新聞、テレビ等メディアによる知名度の向上 養父市への注目度によるPR効果アップ! 全国の自治体・議会・農業委員会等の視察受入れ ⇒ 平成26年度実績 51件 約530人
▼地域特産品を使用した商品の活性化 例)朝倉山椒を使った商品 (ジェノベーゼ、タプナード、ペースト、カレー、ソフトクリームなど)
←H26.10.20 みずほ銀、但馬銀と の調印式。 「6次産業化推進」の ため、総額2億円の ファンドを設立した。
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キーワード
≪農業の工業化≫ ■担い手不足が全国的に深刻な問題となっている。 ■企業による農業が求められている。 ■オランダ型農業をモデルに。 ■企業の積極的な参入が求められている。 ■必要な規制改革は特区で!
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更なる規制改革に向けて 1 農業生産法人の更なる要件緩和
◇農業者以外の議決権(出資比率)を1/2以上にする。 ◇農業以外の売上高が1/2以上でも認める。
農地が企業所有により、耕作放棄地・産廃置場に繋がらないよう、市独自に農地の適正管理に係る条例を可決(全国初)。
関西経済連合会の視察 (H27.11.17)
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更なる規制改革に向けて 2
ライドシェアの活用
◇交通手段の乏しい地域での市民の足を確保 ◇従来の交通手段に加え新たな選択肢 ◇地域での新たなビジネスチャンスを期待
◆利用時間や行先など市民の細かいニーズに対応 ◆地域の交通事業者との調整によりWIN-WINを目指す ※例)交通空白地や行先限定(医療・金融・行政機関、商店等)
遠隔医療と処方箋医薬品について
遠隔医療とドローンの活用
◇交通手段の乏しい地域での遠隔医療 ◇ドローンの活用による医薬品の販売 ◇三井物産株式会社との共同提案
◆中山間地等の患者の通院等の負担軽減 ◆定期的な診療による、糖尿病患者等の重症化予防 ◆重症化予防による医療費の削減
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今後、期待すること
当初営農面積:8.5ha ⇒ 5年後 70haに
特例農業法人の6次産業化に伴う雇用の創出
◇特例農業法人の設立 11法人設立
特例農業法人による営農面積の拡大
5年後 100名の雇用創出(関連事業含む)
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従来の発想 ・中山間地は、条件不利益地(地形的・物理的条件) ・集約化、大規模化ができない ・経営の合理化ができない ・コスト競争ができない ・後継者がいない ・耕作放棄地が増大⇒農業農村の荒廃 ・・・・・・
国土の約70%は(?) になろうとしている・・・
これからは、 ・農業の産業化、農地の高度利用(立体的利用) ・農業の工業化 ・高付加価値化 ・海外市場への展開
従来の発想からの脱却 中山間地農業の振興と活性化
従来の発想・制度等では生産性が低く(?)なろうとしていたモノが実は価値を生むものとなる。
0(無)から価値あるモノ(有)への転換⇒仕組を変える!
中山間地域のあり方を変える
中山間地農業の新しい仕組みを創る(無から有へ)
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国家戦略特区と地方創生
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地方創生フォーラム (H27.1.24 京都 主催:内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局) 石破地方創生担当大臣 「この国に多くの時間や選択肢は残っていない。今こそ、地方が主役となり、日本のあり方や人の生きざまを見直す日本創生を起こしてほしい。」 (1月26日神戸新聞)
国主導ではもう地方を変えることができない。 地方自身が考え、思い切ったことを
進めろ!! ⇒ 「地方の反乱」を促す
「地方創生」
養父市は、『国家戦略特区』を中心に、地域を変えていく。
養父市の反乱~地方から国を変える
人口減少に歯止めをかける 新しい人の流れ、ふるさと回帰の流れを作るために、 しごとの創生を図る。 国家戦略特区の指定により、しごとを増やし、 新たなひとの流れを創る!
画一化は、地方の発展につながらない<滅ぼす>
地方創生 養父市国家戦略特区
【まち・ひと・しごと・ふるさと養父市創生】
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養父市創生のポイント
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国家戦略特区から養父市創生への展開
植物工場の立地・ 創業
日本一農業のしやすいまち
有機栽培等の露地農業の推進
朝倉山椒やにんにくなどの産地化
付加価値が高い作物の栽培を推奨
国家戦略特区の推進と活用(新たな規制緩和へのチャレンジ)
農地流動化の促進 企業参入(6次化の推進)
遠隔医療と無人飛行機を活用した医療サービスの提供
新たな規制緩和による経済活動
元気な高齢者が働きやすい環境づくり
U・Iターンなどの新しい人の流れをつくる
若い世代の結婚・子育てをサポート
安心・安全な暮らしを守る
安定した雇用をつくる
養父市創生総合戦略とは ◇ まち・ひと・しごと・ふるさと養父市創生総合戦略
【副題】 “農”が拓く養父(やぶ)の未来 若者と女性が活躍する豊かな“やぶぐらし”創造への挑戦 政 策 分 野 数値目標 副題からの施策の展開の考え方
基本目標1 “住みたいまち”に ふるさとへの愛着と魅力の醸成・発信による新しい「ひと」の流れを創る
◇5年後の転入者数 80人の増加
※社会減180人(現在) → 100人(平成31年度)
“農”と“自然”との調和が豊かな暮らしにつながる“やぶぐらし”を創造し発信します。
基本目標2 “チャレンジできるまち”に 恵まれた機会と養父市が持つ強みを生かし、養父らしい「しごと」を創る
◇新たな雇用創出数 200人/5年間 ◇新たな起業・創業件数
50件/5年間
特区事業者をはじめとする事業者の多様な農業参入や6次産業化、それらの関連産業を支援するとともに、“農”や“自然”を活用した新しいツーリズムに重点を置いて雇用の創出を図ります。
基本目標3 “子育てしたいまち”に 安心して出産・子育てができる環境と地域全体で将来の担い手を創る
◇出生者数 770人/5年間
“農”や“自然”に重点化した取組や関わりにより、養父市に愛着を持つ次世代を担う“ひと”を育み、人の流れの土台をつくります。
基本目標4 “健康長寿のまち”に 生涯現役で安心して幸せに暮らせる環境を創る
◇介護を必要としない 人の年齢 85歳(現在83.81歳)
安全安心な“食”と“農”が“やぶぐらし”の基盤であり、ここに住む元気な高齢者が経済活動へ参加できる環境をつくります。
おわりに
So
Yabu has nothing to lose
Yabu continues to challenge 22