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業務仕様書 国際協力人材部所管ファイルメーカーシス テム等一括運用支援業務

国際協力人材部所管ファイルメーカーシス テム等一括運用支 …# 分類 期間 1. 業務引継期間 2019年1月中旬(契約締結後)~2019年3月31日

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業務仕様書

国際協力人材部所管ファイルメーカーシス

テム等一括運用支援業務

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1. はじめに .......................................................................................................................................... 2

独立行政法人国際協力機構について ........................................................................................... 2

本調達の背景 ............................................................................................................................... 2

2. 調達概要 .......................................................................................................................................... 3

業務対象範囲 ............................................................................................................................... 3

契約期間 ....................................................................................................................................... 3

3. 調達要件 .......................................................................................................................................... 4

業務実施要件 ............................................................................................................................... 4

FM共通基盤上で稼働する人材部主管 FMシステムの運用保守等の支援業務 ....................... 4

FM共通基盤上の FMサーバーにかかる運用管理業務 ........................................................... 4

データ抽出、集計等のデータ処理支援業務 ......................................................................... 5

人材部主管システムにかかる技術支援業務 ......................................................................... 5

人材部主管システム文書整備、分析、改修業務 ................................................................. 6

業務報告 ............................................................................................................................... 6

成果品 .......................................................................................................................................... 6

経費の請求・支払方法 ................................................................................................................. 7

実施体制 ....................................................................................................................................... 8

業務実施体制 ........................................................................................................................ 8

執務場所・執務環境 ............................................................................................................. 8

業務引継 ....................................................................................................................................... 8

現行業務引継 ........................................................................................................................ 8

契約終了時の業務引継.......................................................................................................... 9

実績・資格に求められる要件 ...................................................................................................... 9

社の実績/資格について ...................................................................................................... 9

業務従事者の実績/資格について ....................................................................................... 9

4. 留意事項 ........................................................................................................................................ 10

業務内容にかかる留意事項 ....................................................................................................... 10

セキュリティ管理にかかる留意事項 ......................................................................................... 10

再委託に関する留意事項 ........................................................................................................... 10

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1. はじめに

独立行政法人国際協力機構について

独立行政法人国際協力機構(以下、「JICA」という。)は、開発途上にある国、地域への技術協力

(研修員受入、専門家派遣、機材供与、技術協力センター協力、開発調査)、有償資金協力(円借款等)、

無償資金協力(調査・実施の促進)、青年海外協力隊員の派遣、海外移住者・日系人への支援、技術協

力のための人材の養成及び確保、国際緊急援助隊の派遣、援助効率促進業務等、総合的な政府開発援

助(ODA)の実施機関である。

東京都千代田区に麹町本部ビルがあるほか、JICA 市ヶ谷ビル、15の日本国内拠点、60以上の在

外事務所、その他在外支所等が存在する。詳細は JICA 公式サイト1 を参照すること。

本調達の背景

JICA国際協力人材部(以下、「人材部」という。)では、開発途上国等における問題を解決する

ために派遣される専門家、調査団及びボランティア等の国際協力人材の確保、養成、派遣、派遣に

かかるサポート等を実施している。概要は以下のとおり。

専門家等海外派遣人員の登録・確保・養成、派遣手続き、派遣中の支援(健康管理等)等

職員、調査団にかかる海外派遣手続きや派遣中の支援、国内出張手続き等

これらの業務の遂行にあたり、詳細な作業を遅延なく正確に実施する必要があるため、JICAの大

規模な基幹システムに加え、人材部内において独自のシステム群からなる環境を整備している。こ

のシステム群は、人材部の派遣業務を総合的に管理するための「派遣システム」及び国際協力人材

に関する情報を蓄積するための「人材データベース(以下、「人材 DB」という。)」、並びに FileMaker

(以下、「FM」という。)を用いて開発された業務単位の小規模なシステム等で構成されている。

本システム環境にかかる運用支援業務については、高度な専門知識が必要不可欠であるため本業

務を専門とする受注者の調達を実施する。

1 https://www.jica.go.jp

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2. 調達概要

業務対象範囲

本調達の業務対象範囲は以下とする。

図表:本調達の業務対象範囲

# 業務対象

1. FM共通基盤23上で稼働する人材部主管 FMシステムの運用保守等の支援業務

2. FM共通基盤上の FMサーバーにかかる運用管理業務

3. データ抽出、集計等のデータ処理支援業務

4. 人材部主管システムにかかる技術支援業務

5. 人材部主管システムにかかる文書整備、分析、改修業務

図表:本調達の業務対象範囲に含まれるシステム及び情報の流れの概念図

契約期間

本調達の契約期間は、以下とする。

2019年 1月中旬(契約締結後)~2022年 3月 31日

図表:本調達の契約期間の内訳

# 分類 期間

1. 業務引継期間 2019年 1月中旬(契約締結後)~2019年 3月 31日

(上記期間中、最大 1人月4で業務引継ぎを実施する。)

2. 運用支援業務実施期間 2019年 4月 1日~2022年 3月 31日(36ヶ月間)

2 情報システム室が主管するデータセンターに構築された FMシステムを集約管理するための環境。 3 契約開始時(2019年 1月)から 2020年 3月まで現行環境(FM11)と新環境(FM16)が並行稼働している。 4 本調達では 1人月=20人日、1人日=8時間とする。

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3. 調達要件

業務実施要件

受注者は各年度(2019~2021 年度)年間 12 人月相当の工数の範囲で JICA の指示に基づいて主に

以下の業務を実施することとする。工数の内訳及び優先順位等は適宜 JICA と協議して決定する。以

下の業務は基本的に週 3 回を想定している JICA での勤務日(3.4.1 を参照)に実施することを想定

している。(「3.1.5 人材部主管システム文書整備、分析、改修業務」を除く。)

なお、以下に記載のない人材部の IT・システムにかかる業務が発生した際は、JICA の依頼または

承認を経て当該業務を実施するものとする。また、これらの現行業務、システム等について、改善、

並びに、環境・状況の変化等に対応するために、追加・改修を含めた提案を積極的にすること。

FM共通基盤上で稼働する人材部主管 FMシステムの運用保守等の支援業務

FM共通基盤上で稼働する人材部主管 FMシステム(以下、「FMシステム」という。)にかかる業務

として想定されるのは下記のとおり。

図表:想定される FM システムの運用保守等の支援業務

# 業務内容

1. FMシステムの操作等にかかるユーザーからの問い合わせ対応

2. FMシステムデータなしコピーの作成

3. FMシステムのアクセス権限情報の設定・管理

4.

FMシステムの不具合にかかる一次対応

(例)

・仕様によるものか、不具合によるものかの一次識別

・不具合の運用回避の可否についての調査、対処方法の支援

・不具合調査のための開発業者との調整対応の実施/支援

‐瑕疵担保責任の対象かどうか調査の実施/支援

・その他、復旧支援のために必要な対応

5. FMバージョン更新等の環境変化にかかる FMシステムの影響調査

6. FMシステムにかかるドキュメント管理支援

7. FMシステムのテーブル定義・ロジックの変更を伴わない軽微な改修

8. FMシステム改修等にかかる技術的相談対応

FM共通基盤上の FMサーバーにかかる運用管理業務

FMシステムを安定して稼働させるために必要な FMサーバーにかかる運用管理業務として想定され

るのは下記のとおり。なお、FM共通基盤は情報システム室及び JICA本部ヘルプデスクが主管してい

るため、情報システム室及び JICA 本部ヘルプデスクとのデマケーション及び各種調整も業務に含ま

れる。

図表:想定される FM サーバーの運用管理業務

# 業務内容

1. FMサーバー上の FMシステムアップロード/ダウンロード

2. FMシステムバックアップの設定・取得

3. FMサーバーの設定にかかる検討・値の設定

4. FMサーバーの各種ログ取得・調査

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5. FMサーバー不具合時の人材部 FMシステム環境復旧支援

6. FMサーバー運用管理等のために本部ヘルプデスクと連携が必要な場合、作業日時等の調整

7.

FMサーバー定期メンテナンス(月 1回を想定)にかかる対応

(例)

・メンテナンス前の FMシステムバックアップ取得

・FMシステムファイル停止

・その他メンテンナンス時に必要な対応

データ抽出、集計等のデータ処理支援業務

JICAの依頼に基づき、人材部主管システム及び JICAが提供するデータの抽出・集計等の処理、並

びに、依頼内容に応じたデータの加工処理等を行い、結果を提示する。また、人材部が主管するデー

タ/マスタのメンテナンス等、円滑な運用のために必要な対応を実施する。想定される業務内容は下

記のとおり。

図表:想定されるデータ処理支援業務

# 業務内容

1. 派遣システム、人材 DBで GUIを用いた汎用的な項目についてのデータ抽出

2. 派遣システム、人材 DB で詳細項目データ抽出のための派遣システム・人材 DB ヘルプデスク

との調整

3. 人材部が管理する各種データの抽出・集計等及び依頼内容に応じたデータの加工処理

4. JICAが提供した各種データの抽出・集計等及び依頼内容に応じたデータの加工処理

5.

人材 DBのデータメンテナンス

(例)

・データ連携によって人材 DBに取り込まれたデータの GUI操作による重複人材データ排除、

整理

・データ連携用データ上での Excel等による重複人材データ排除・整理

6.

FMシステム等人材部主管システムのマスタメンテナンス

(例)

・GUI操作によるマスタの値編集

・インポート機能等を利用したマスタデータ更新

人材部主管システムにかかる技術支援業務

人材部が主管するシステムについて技術的な側面から支援を行う。想定される業務は下記のとお

り。

図表:想定される人材部主管システムにかかる技術支援業務

# 対象 業務内容

1. 人材 DB・派遣シス

テム

システム改修検討時における仕様の技術的検証、及び、人材部(ユ

ーザー)の要望との調整

2. 人材 DB データ連携の仕様に不具合等あった場合、人材部内システムにおい

て原因の一次調査及び関連システム運用保守業者との連絡・調整等

3. 人材 DB

他システムの改修等が行われる場合、ユーザーの立場での人材 DBへ

の影響確認、並びに、影響回避のための当該システム保守・運用業

者や人材 DB保守業者との諸調整等

4. 人材 DB

他システムとのデータ連携等にかかり、ユーザーの立場での人材部

の取るべき措置について助言・調整

※JICAからの依頼による他システム関係者との連絡・確認(必要に

応じて関係者で実施している定例会に参加)を含む。

5. 人材部主管システ

ム全般

システム改修等検討時における仕様・要件定義書等のドキュメント

草案の作成/支援

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6. 人材部主管システ

ム全般 システム改修等実施時における作業工程管理の実施/支援

7. 人材部主管システ

ム全般 システム改修等実施時におけるテスト・検査の実施/支援

8. 人材部主管システ

ム全般

システム改修等検討・実施時におけるシステム開発業者等との調整

対応の実施/支援

9. 人材部主管システ

ム全般

システムの脆弱性、セキュリティ等にかかる確認・検査の実施/支

人材部主管システム文書整備、分析、改修業務

人材部が主管するシステム/ツールについて、各年度につき年間最大 4人月相当で下記に想定され

る業務を実施する。対象とするシステム及び作業は JICAと協議して決定する。想定される工数が本

業務の範囲と大幅に異なることが見込まれる場合は、事前に JICAと業務範囲の調整等を協議するこ

と。

図表:想定されるシステム文書整備、分析、改修業務

# 報告書種別 内容

1. 現状システム

/ツール調査

人材部が主管する FMシステム等についての調査

(例)

・システム/ツールの洗い出しと機能整理

・システム/ツールにかかるドキュメント有無の整理

2.

運用マニュア

ル・設計書の

整備

継続利用が想定されており重要度が高いシステム/ツールにかかるシステ

ム設計、仕様及び操作方法を示すドキュメントの作成

※ドキュメント作成に必要な場合はシステム/ツールの分析を含む。

3. システム環境

整備

・JICA のシステムにかかる計画・指針に基づいたシステム/ツールの改修

及び統廃合にかかるアドバイス

・JICA の要請に応じたシステム/ツール改修

※瑕疵担保責任対象外の不具合対応を含む。

業務報告

月に一度、前月の業務内容及び現状の共有を目的として月次報告会に参加する。月次報告会では下

記に想定される業務内容にかかる共有を行う。報告内容は下記に限らず JICA と協議の上、適宜変更

するものとする。

図表:想定される月次報告内容

# 報告書種別 内容

1. 月次報告書 前月の業務実施内容を記載する。

2. システム運用

保守記録台帳

管理者権限を用いてシステム・サーバー等にアクセスして作業した記録を

記載する。利用を許可されているユーザー権限を用いた作業は本資料の記

録対象に含まない。

3. 課題/タスク

管理表5

報告会時点で発生している課題/タスクについて下記等を記載する。

(例)

・課題/タスクの概略

・これまで当該課題/タスクに要した作業工数概算

・当該課題/タスクに今後必要と見込まれる作業工数概算

成果品

成果品等の納入にあたり、次の要件に従うこと。

5 業務量、優先順位を共有・協議するための参考資料であり、成果品には含めない。

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本業務の受注者は成果品それぞれについて、JICAと成果品の構成等について確認すること。

納入に先立って成果品(案)を適宜提示し、JICAとの協議及び調整を踏まえ、必要に応じて見

直しを行うこと。

納入期限までの納入を守ること。

成果品として指定された文書類については、同一の内容を記録した電子媒体(e-mail、CD-ROM、

DVD-R 等)とともに提出すること。なお、電子媒体等に保存する形式は、原則 Microsoft

Office形式(Word、Excel、PowerPoint)または PDF形式とする。

用紙サイズ等は、日本工業規格 A4 版で縦置き横書きを原則とする。図表については、必要に

応じ、A3版縦置き横書き若しくは A3版横置き横書きを使用することができる。

成果品については、エコマークやグリーンマーク認定等の環境へ配慮したものを使用するこ

と。

提出部数は、原則書面(紙媒体)で正本 1部、電子媒体で 1部とする。

成果品は原則日本語で作成すること。

成果品の著作権及び所有権は JICAの検査合格をもって、受注者から JICAに移転する。

成果品の納入先は、独立行政法人国際協力機構 国際協力人材部 計画・専門員支援課6とする。

本業務の成果品一覧は下表の通り。

図表:本業務の成果品一覧

# 成果品 説明 提出時期目処

1 月次報告書 前月の業務実施内容を記載する。 毎月初から 15営業日以内。

契約最終月の内容は最終報告書と同時に提出。

2

業務実施報告書 四半期ごとの業務実施内容を記載する。特別な内容がない限り月次報告書(写)の添付でも可。

四半期ごと。

各四半期終了日の翌月末日までに提出。第 4四半期は最終月の最終営業日に提出。

3 最終報告書 契約期間全体の業務実施内容を報告

する。 契約終了日までの JICA が指定する日まで。

4

定型業務マニュアル、システムマニュアル、設計書、運用保守報告等の業務指示に基づく各ドキュメント

JICA が求め、受注者が業務を実施する中で作成したもの。

随時。

経費の請求・支払方法

経費の請求・支払方法は以下のとおり。

受注者は、四半期毎に当該四半期に属する最後の月の翌月の末日までに、3.2 に定める成果品

を JICAに提出し、JICAの検査を受ける。

上記の検査に合格した場合には、当該四半期の金額を記載した請求書を JICAに提出する。

JICA は、受注者から提出のあった請求書に基づき、請求書を受領した日から 30 日以内に受注

者指定の口座に振り込みを行う。

6 部署の改編等により名称等に変更がある場合は JICAと協議の上、適宜新しい名称に読み替えること。

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実施体制

JICAの実施体制は国際協力人材部を主たる窓口とし、次の通り本業務を実施する。本体制はあく

まで想定であるため、受注者は業務を実施するために必要な提案を適宜行うこと。

業務実施体制

(ア)本業務には業務従事者として業務責任者 1名が配置されることを想定しているが、専門性等を

鑑みて複数名体制による業務実施も可能である。その場合、業務従事者間の情報の共有に万全

を期し、円滑な業務の遂行に努めること。

(イ)複数名体制とする場合は、全業務従事者について技術提案書に提示するとともに、そのうち、

1名を業務責任者として明記すること。「4.調達対象となる委託業務の内容」に記載された業

務従事者に求められる技能要件を各業務従事者に漏れなく分割することができる。

(ウ)JICA執務スペースにて業務を実施する場合、原則、平日の火曜日、木曜日及び金曜日を想定し

ているが、それらの日に加えて、別の平日に業務を行うことを妨げるものではない。

(エ)システムメンテナンス対応、緊急時の対応、並びに、JICAのシステム環境変更等により、JICA

の就業時間外(休日や夜間)に作業を依頼する場合がある。これらの作業は年間 12日程度を想

定しているが、JICA との協議に応じて実施することとする。

(オ)システムの障害が生じ、執務室内にて業務を行っていない場合は、JICAの就業時間中(9:30~

17:45)において、常時連絡が取れる体制を整えなければならない。

また、状況によっては緊急で JICA 執務室内で作業を行う場合もあり、その作業は、半期に 1

度、1日程度を想定している。

(カ)アプリケーションに関する運用保守業務については、受注者の自社内で一連の業務を行うこと

ができる(オフサイト対応)。その場合、メール及び電話等の連絡体制を確立しておくこと。

また、JICA 内での作業が必要となる場合、JICA の指示・許可のもと、作業を行うことができ

る。

執務場所・執務環境

(ア)業務従事者は、JICA が所在する次の住所にて、1 名に限り JICA 執務スペースで業務を行うこ

とができる。

住所: 東京都千代田区二番町 5番地 25 二番町センタービル JICA 本部

(イ)国際協力人材部計画・専門員支援課執務室内においては、『別紙 1:機構が用意する機材・執

務環境』に示す機材などを提供するが、業務に使用するコンピュータについては、『別紙 2:

持込 PCの仕様と制限7』の仕様を満たすものを受注者が用意すること。

(ウ)業務を遂行するのに必要なソフトウェア(例:FileMaker Advanced)がある場合は、JICAのセ

キュリティ上問題ないかを確認の上、使用することができる。但し、そのソフトウェアは受注

者が用意すること。

(エ)本件業務実施に必要とされるユーザーID、メールアドレスなどは JICAにて用意する。

(オ)執務スペースにおいて本件業務上発生する光熱費および通信費については、JICA が負担する。

業務引継

現行業務引継

契約締結から 2019 年 3 月 31 日までの期間に、最大 1 人月の範囲で、現行業務の委託先の JICA

内勤務日(週 3回程度を想定)に OJT形式の業務引継ぎを受けられるものとし、JICAの負担により

現行委託先を配置する。受注者は当該期間中に業務引継ぎができるよう取り組むこと。現行業務に

含まれない内容は現行業務引継ぎとは別途 JICA と協議して実施する。なお、現行契約の受注者が

受注した場合、JICAは引継ぎにかかる費用を負担しない。

7 持込 PCの仕様は JICAから共有される最新の内容を満たすこと。大きな環境変更等により本業務内での対応が困難

な場合は JICAと別途協議すること。

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契約終了時の業務引継

本業務の契約履行期間の満了、全部もしくは一部の解除、またはその他契約の終了事由の如何を

問わず、本業務が終了となる場合には、受注者は、他社・JICAが継続して本業務を遂行できるよう

に必要な措置を講じ、他社に移行する作業の支援を行うこと。

受注者の契約終了時においては、後続で業務を引き継ぐ次期受注者に対する業務引継ぎ作業とし

て、契約終了時から約一ヶ月間を想定(JICA内の勤務タイミングと同様に週 3回)し、実施するこ

と。引継ぎにかかる経費(人件費)は、本体契約同等とする。

受注者は業務引継期間と運用支援業務実施期間の別に関わらず、契約履行期間中において、円滑

に業務を引き継ぐことができ、俗人的な業務にならないよう定型業務のドキュメント化に取り組む

こと。

実績・資格に求められる要件

社の実績/資格について

本業務の受注者として有することが望ましい経験・能力等を以下に列挙する。

(ア)システム開発に関するコンサルティング、又は統括業務に関し、過去 5年以内に 3件以上のプ

ロジェクトを実施した実績を有している。

(イ)FMシステム開発に関するコンサルティング、又は開発業務を過去 3年以内に 3件以上実施した

実績を有している。

(ウ)FileMaker認定デベロッパーの資格を有している。

(エ)FileMaker Business Alliance(FBA)を保有している。

(オ)情報セキュリティに関する資格・認証を有している。(JIS Q 27001又は ISO/IEC27001等)

(カ)個人情報保護に関する資格を有している。(プライバシーマーク等)

(キ)ITサービスマネジメントに関する資格・認証を有している。(ISO/IEC20000等)

業務従事者の実績/資格について

本業務の業務従事者として有することが望ましい経験・能力等を以下に列挙する。

(ア)FMシステム開発に関するコンサルティング、又は開発業務を 3年以上、5件以上実施した実績

を有し、FMを用いた業務システムの設計・開発ができる。

(イ)FM にかかる全般的な知識を有しており、人材部内で利用する FM システムに関する問い合わせ

に対する受付及び回答ができる。

(ウ)FM サーバーの運用経験を 3 年以上有し、FM サーバーに不具合が発生した場合に、サーバーロ

グ等から障害原因を分析し、サーバーの保守事業者や FM の保守業者と連携し、サーバー復旧

にかかる作業ができる。

(エ)サーバー(Windows Server)の管理者権限による実務運用経験を 3年以上有する。

(オ)Microsoft社から配信されるパッチについて、そのパッチの重要度に応じて適用可否を判断し、

サーバーへの適切な適用ができる。

(カ)サーバー上で稼働するセキュリティソフトに関する運用経験を有し、セキュリティスキャンの

設定やログ解析及び解析結果に基づいた適切な対処が実施できる。

(キ)サーバーのバックアップの運用経験を 3年以上有し、汎用的なバックアップソフトの設定、正

常動作の確認、並びに有事の際にはバックアップデータからの復元対応ができる。

(ク)Microsoft社の技能資格(MCP)において、サーバー管理者クラスの資格を複数有する。

(ケ)CSV等のデータ形式を Excelや Accessに取り込んで、各種のデータ修正、統計処理及び可視化

等のデータ処理を用いた実務経験が 5年以上ある。

(コ)Excelマクロ(VBA)で構築されたソースコードを読むことができる。また、Excelマクロでプ

ログラムを構築できる。

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4. 留意事項

業務内容にかかる留意事項

① 本業務については、JICAと受注者との間の協議の上、環境の変化に対する対応、並びに、効

率化等のため内容、手順等を変更する場合がある。

② 本仕様書に定めた内容を超過する業務が発生する場合は、JICA と受注者で別途協議を行う。

③ 契約期間中に人材部の執務場所の移転等が発生した場合、本件業務のシステム場所も変更し、

合わせて、JICAからの事務機器貸与についても変更となる場合がある。なお、執務場所の変

更が発生し、本件業務に必要な受注者保有の事務機器等を移転する際、新たな経費が生じる

場合にあっても、必要な経費は受注者が負担すること。

④ 本契約履行期間中に変更契約を行う場合については、落札金額の内訳の単価を使用すること

とする。

セキュリティ管理にかかる留意事項

JICA の「情報セキュリティ管理規程」及び「情報セキュリティ管理細則」も踏まえ、次に示す業

務等を実施し、情報セキュリティに関する事故及び障害等の発生を未然に防ぐこと、及び発生し

た場合に被害を最小限で止めること。

① 本業務について、内部の情報セキュリティ管理を行う管理者を配置すること。

② 情報セキュリティ対策状況について、JICA に報告すること。

③ 情報セキュリティ対策について、各作業工程の状況に応じて、適宜改善策を検討し、JICA

の承認を得ること。

④ 情報セキュリティ対策状況について、公正な立場で監査できる者によるセキュリティ監査

が実施された場合には、受託事業者の負担と責任において迅速に対応すること。

⑤ 情報セキュリティに関する事故及び障害等が発生した場合には、速やかに JICA に報告し、

対応策について協議すること。

⑥ 本仕様書の業務を履行する上で知り得たシステムの構造、機器、情報セキュリティ設計及

びソフトウェアで新たに開発された技術、知識並びに本調達において知り得た一切の情報

等については、その機密を保持するものとし、JICA に無断で公開又は第三者への提供を行

ってはならない。

再委託に関する留意事項

本調達の受注者は、業務の全部を第三者に再委託することはできない。業務の一部を再委託する

場合は、事前に再委託する業務、再委託先等を JICAに書面で提出し、承認を受けること。

業務の一部を委託する際の条件は、以下のとおり。

① 本調達の受注者は、業務を一括して再委託してはならない。

② 本調達の受注者における責任者を再委託先事業者の社員や契約社員とすることはできない。

③ 本調達の受注者は再委託先の行為について一切の責任を負うものとする。

④ 再委託先における情報セキュリティの確保については本調達の受注者の責任とする。

また、本調達の受注者は、機密保持、知的財産権等に関して本仕様書が定める本調達の受注者の

債務を再委託先業者も負うよう、必要な処置を実施し、JICA に書面で提出し、承認を受けること。

なお、第三者に再委託する場合であっても、その最終的な責任を本調達の受注者が負うこと。

別紙 1:機構が用意する機材・執務環境

別紙 2:持込 PCの仕様と制限

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別添:業務仕様書にかかる関連資料一式8

■関連資料一式の対象となっているシステム/ツール

01.派遣者システム・派遣者ポータル

02.人材データベース

03.アクセス管理システム

04.公用旅券データベース

05.在外職員システム

06.法定調書作成システム

07.ジュニア専門員募集選考管理システム

08.専門家特別嘱託募集選考管理システム

09.国際協力人材研修管理システム

10.評価ビューアシステム

11.調査団業務進捗管理及び国内旅費内訳書作成システム

12.(健康管理)健康管理センター進捗システム

13.(健康管理)功労金加入システム

14.(健康管理)労災手続きに係るシステム

15.(健康管理)在外健康管理システム

16.業務進捗 FM

17.pangea

以上

8 別添資料「業務仕様書にかかる関連資料一式」を必要とする場合は指定期間中に JICA内で電子データを閲覧するこ

と。