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外装内装モルタル下地材 [標準施工法] 施工のポイント ■防火性能及び壁倍率 ラスカット モルタル塗りの防火性能一覧 防火性能 モルタル種類 塗り厚 適応下地及び工法 認定番号 準防火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 10㎜以上 木造軸組 通気工法 PC030BE-0002を使用 防火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 10㎜以上 木造軸組 直張り PC030BE-0001 1 通気工法 PC030BE-0002 1 PC030BE-0302 1 16㎜以上 鉄骨下地 直張り PC030BE-9191 2 45準耐火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 10㎜以上 木造軸組 通気工法 QF045BE-0003 1 直張り・通気工法 QF045BE-0240 1 16㎜以上 木造軸組 直張り QF045BE-9210 2 鉄骨下地 直張り 1時間 準耐火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 17㎜以上 木造及び鉄骨下地 直張り QF060BE-9212 3 16㎜以上 木造軸組 通気工法 QF060BE-0008 1 1 指定の内装仕様(P.349参照)をする必要があります。 2 告示に定められた内装材(P.349参照)を施工する必要があります。 3 告示に定められた内装材(P.349参照)を施工し、壁内にグラスウール50㎜厚以上を使用する必要があります。 ■推奨モルタル 商品名 製造メーカー モルタル混和剤 塗装 タイル ラスカル 昭和電工建材(株) ハイモルエマルジョン × ライトモルタル 太平洋マテリアル(株)モルトップエマルジョン ○(2階高さまで可) ラスモル 富士川建材工業(株) シーレックス △(玄関等、部分使用のみ可) ◦推奨モルタルについては、各社の仕様に基づいてモルタル混和剤を現場調合したモルタルをご使用ください。 ◦目地補強ネット、モルタル混和剤についてはモルタルメーカー純正品も使用可能です。 ◦推奨モルタルメーカーの指定モルタル以外を使用された場合、モルタルの不具合等については 当社及び推奨モルタルメーカーではご相談を受けかねますので、予めご了承ください。 ◦ラスモルタルの下塗り用モルタル及び、発泡スチロール系骨材を用いた現場調合モルタルは、 ラスカットとの密着不良を生じやすいので使用しないでください。 ◦推奨メーカー以外のモルタルを使用する場合はJASS15M-102の品質基準に適合する既調合軽量モルタルとしてください。 ◦販売エリアは各モルタルメーカー様へお問合せください。 ラスカット タイル張り工法の防火性能 防火性能 製品厚さ タイル仕上げ厚さ 適応下地 根拠となる法令 防火構造 9㎜・12㎜共通 モルタル+タイルの 合計25㎜以上 4 木造及び 鉄骨下地 建設省告示第135911号ロ(2iv5 45準耐火構造 木造及び 鉄骨下地 建設省告示第135813号ロ(36 4 タイル張り工法は、タイル張り用既調合モルタルをご使用ください。樹脂系 の接着剤を使用した場合は、防火構造・準耐火構造に適合しないと判断され る場合があります。 56 屋内側に、告示に定められた内装材(P.349参照)を施工する必要があります。 ラスカットの壁倍率 壁倍率 製品厚さ 工 法 認定番号 2.5 7.5㎜、9㎜、 12㎜共通 木造軸組工法 直張り仕様(大壁) 平成12526建設省東住指発 226受材仕様(真壁) 通気受材仕様(通気工法) 4.0 7.5㎜、9㎜、 12㎜共通 木造軸組工法 通気受材仕様(通気工法) FRM-0049 ■使用禁止場所 ◦以下のような場所にはラスカットを使用しないでください。変形、劣化、モルタルの割れ等を生じることがあります。 ○ 屋根、傾斜パラペット ○ 煙突への施工 ○ 床面、天井面 ○ 裏面から水のかかる場所 ○ 営業用浴室及びこれに準ずる場所 ○ 常時水のかかる場所 概要/施工要領 ■ラスカット使用上のご注意 ◦ラスカットは、正しい施工と塗装の定期的な塗り替え等のメンテナンスがおこなわれないと商品の性能が発揮されず、不具合が発生する場合があります。 標準施工法に基づいて専用コーキング等の指定部材を必ず使用し、正しい施工をおこなってください。 ◦建物の耐久性向上のため、断熱材及び防湿層の施工を確実におこなってください。 ◦標準施工法以外で施工した物件の苦情・お取り替えには応じかねますので、予めご了承ください。 ◦ラスカットは建物高さ13m以下で、建築基準法21条、同施行令129条の2、その他関係する法および条例等に基づいた住宅でご使用ください。 ◦下屋のある外壁の2階部分は耐力壁にはなりませんのでご注意ください。

外装内装モルタル下地材 [標準施工法] · 2014-11-12 · 外装内装モルタル下地材 [標準施工法] 施工のポイント 単位:㎜ 参考資料 ラスカット防火構造・準耐火構造の施工例および内装仕様

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外装内装モルタル下地材 [標準施工法]施工のポイント

■防火性能及び壁倍率ラスカット モルタル塗りの防火性能一覧

防火性能 モルタル種類 塗り厚 適応下地及び工法 認定番号

準防火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル 10㎜以上 木造軸組 通気工法 PC030BE-0002を使用

防火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル10㎜以上 木造軸組

直張り PC030BE-0001※1

通気工法PC030BE-0002※1

PC030BE-0302※1

16㎜以上 鉄骨下地 直張り PC030BE-9191※2

45分準耐火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル

10㎜以上 木造軸組通気工法 QF045BE-0003※1

直張り・通気工法 QF045BE-0240※1

16㎜以上木造軸組 直張り

QF045BE-9210※2

鉄骨下地 直張り

1時間準耐火構造 モルタスⅠ(専用モルタル)および推奨モルタル

17㎜以上 木造及び鉄骨下地 直張り QF060BE-9212※3

16㎜以上 木造軸組 通気工法 QF060BE-0008※1

※1 指定の内装仕様(P.349参照)をする必要があります。※2 告示に定められた内装材(P.349参照)を施工する必要があります。※3 告示に定められた内装材(P.349参照)を施工し、壁内にグラスウール50㎜厚以上を使用する必要があります。

■推奨モルタル商品名 製造メーカー モルタル混和剤 塗装 タイル

ラスカル 昭和電工建材(株) ハイモルエマルジョン ○ ×

ライトモルタル 太平洋マテリアル(株) モルトップエマルジョン ○ ○(2階高さまで可)

ラスモル 富士川建材工業(株) シーレックス ○ △(玄関等、部分使用のみ可)

◦推奨モルタルについては、各社の仕様に基づいてモルタル混和剤を現場調合したモルタルをご使用ください。◦目地補強ネット、モルタル混和剤についてはモルタルメーカー純正品も使用可能です。◦推奨モルタルメーカーの指定モルタル以外を使用された場合、モルタルの不具合等については 当社及び推奨モルタルメーカーではご相談を受けかねますので、予めご了承ください。◦ラスモルタルの下塗り用モルタル及び、発泡スチロール系骨材を用いた現場調合モルタルは、 ラスカットとの密着不良を生じやすいので使用しないでください。◦推奨メーカー以外のモルタルを使用する場合はJASS15M-102の品質基準に適合する既調合軽量モルタルとしてください。◦販売エリアは各モルタルメーカー様へお問合せください。

ラスカット タイル張り工法の防火性能防火性能 製品厚さ タイル仕上げ厚さ 適応下地 根拠となる法令

防火構造

9㎜・12㎜共通 モルタル+タイルの合計25㎜以上※4

木造及び鉄骨下地

建設省告示第1359号第1第1号ロ(2)(iv)※5

45分準耐火構造

木造及び鉄骨下地

建設省告示第1358号第1第3号ロ(3)※6

※4 タイル張り工法は、タイル張り用既調合モルタルをご使用ください。樹脂系の接着剤を使用した場合は、防火構造・準耐火構造に適合しないと判断される場合があります。

※5、6 屋内側に、告示に定められた内装材(P.349参照)を施工する必要があります。

ラスカットの壁倍率壁倍率 製品厚さ 工 法 認定番号

2.5 7.5㎜、9㎜、12㎜共通 木造軸組工法

直張り仕様(大壁)平成12年5月26日建設省東住指発第226号

受材仕様(真壁)

通気受材仕様(通気工法)

4.0 7.5㎜、9㎜、12㎜共通 木造軸組工法 通気受材仕様(通気工法) FRM-0049

■使用禁止場所◦以下のような場所にはラスカットを使用しないでください。変形、劣化、モルタルの割れ等を生じることがあります。 ○ 屋根、傾斜パラペット ○ 煙突への施工 ○ 床面、天井面 ○ 裏面から水のかかる場所 ○ 営業用浴室及びこれに準ずる場所 ○ 常時水のかかる場所

概要/施工要領

■ラスカット使用上のご注意◦ラスカットは、正しい施工と塗装の定期的な塗り替え等のメンテナンスがおこなわれないと商品の性能が発揮されず、不具合が発生する場合があります。標準施工法に基づいて専用コーキング等の指定部材を必ず使用し、正しい施工をおこなってください。◦建物の耐久性向上のため、断熱材及び防湿層の施工を確実におこなってください。◦標準施工法以外で施工した物件の苦情・お取り替えには応じかねますので、予めご了承ください。◦ラスカットは建物高さ13m以下で、建築基準法21条、同施行令129条の2、その他関係する法および条例等に基づいた住宅でご使用ください。◦下屋のある外壁の2階部分は耐力壁にはなりませんのでご注意ください。

外装内装モルタル下地材 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

参考資料

■ラスカット防火構造・準耐火構造の施工例および内装仕様

■“構造用合板”とは−

■“AQマーク製品”とは−

◦構造用合板とは建築物の構造耐力上主要な部分に使用する合板をいいます。 構造用合板の特類とは屋外または常時湿潤状態にある場所に使用される構造用合板であっ

て、その接着性能は日本農林規格(JAS)により、72時間連続煮沸した後なお7kg/㎠以上の接着力がなければならない(連続煮沸試験)等のきびしい条件に合格しなくてはなりません。

 このようにしてつくられた構造用合板特類は、従来の普通合板とは性能的には格段の差がある合板といえます。

◦AQマークとは、(公財)日本住宅・木材技術センターが当該建材についてその品質性能が優良であることを認証したものに表示するものであり、この主旨に即した英文名ApprovedQualityの頭文字を用いての呼称です。このAQマーク表示に関する制度は、認証制度と勧告制度からなっている「木質建材認証・勧告制度」の認証制度です。

◦木質建材認証・勧告制度とは 新しい木質建材のうち、良質な製品を選定する基準には、従来、国で設けている“JAS”という制度

があります。製材・合板集成材等にはこれが適用され、新しい建材のうち多く出回っているものについても適用範囲が広げられてきましたが、JAS規格だけでは応じきれないのが現状です。そこで登場したのが木質建材認証・勧告制度です。適切な検査を施し、優良と認めたものにAQマークがつくというわけです。このように、AQマークはJASマークとともに信頼の目じるしともいえます。この制度は、一方で、すでに出回っている建材のなかに不良品がないか検査し改善の勧告もおこないます。

[ノダのAQ認証商品]◦ノダラスカット(付着・防水性) ノダラスカットは「付着・防水性」に優れた製品としてAQマーク表示製品の認証を受けています。

〈防火構造(PC030BE-0002)〉

通気受材

ラスカット

石膏ボード9.5㎜厚

柱透湿防水シート

グラスウール10K 50㎜厚

専用目地材 モルタスⅠ 10㎜塗り

※指定の内装仕様とする必要があります。

〈45分準耐火構造(QF045BE-0003)〉〈45分準耐火構造(QF045BE-0240)〉

通気受材

ラスカット

石膏ボード12.5㎜厚+9.5㎜厚

グラスウール10Kまたはロックウール、押出法ポリスチレンフォーム

透湿防水シート

専用目地材 モルタスⅠ 10㎜塗り

※指定の内装仕様とする必要があります。

告示に定められた内装材◦準防火構造・防火構造(建設省告示第1359号第1第1号ハ(3)、PC030BE-9191) 1. 厚さ9.5㎜以上の石膏ボード 2. 厚さ75㎜以上のグラスウール若しくはロックウールを充填した上に厚さ4㎜以上の合板、

木材、パーティクルボード、構造用パネルを張ったもの◦45分準耐火構造(建設省告示第1358号第1第3号ロ QF045BE-9210) 1. 厚さ15㎜以上の石膏ボード 2. 厚さ12㎜以上の石膏ボードの上に厚さ9㎜以上の石膏ボードまたは難燃合板を張ったもの 3. 厚さ9㎜以上の石膏ボードまたは難燃合板の上に厚さ12㎜以上の石膏ボードを張ったもの 4. 厚さ7㎜以上の石膏ラスボードの上に8㎜以上の石膏プラスターを塗ったもの◦1時間準耐火構造(QF060BE-9212)※ 1. 厚さ12㎜以上の石膏ボードの上に厚さ12㎜以上の石膏ボードを張ったもの 2. 厚さ8㎜以上のスラグ石膏系セメント板の上に厚さ12㎜以上の石膏ボードを張ったもの 3. 厚さ16㎜以上の強化石膏ボード 4. 厚さ12㎜以上の強化石膏ボードの上に厚さ9㎜以上の石膏ボードまたは難燃合板を張ったもの※壁内にグラスウール10K(JIS A 6301)を50㎜以上充填する

指定の内装仕様◦防火構造(PC030BE-0001および0002) 内装材を 1. 厚さが9.5㎜以上の石膏ボード

2. 厚さが7㎜以上の石膏ラスボードの上に厚さ8㎜以上の石膏プラスターを塗ったもの3. 厚さが25㎜以上の岩綿保温板の上に亜鉛鉄板を張ったもの4. モルタル塗りの上にタイルを張ったものでその厚さの合計が25㎜以上のもの5. 厚さが12.5㎜以上の火山性ガラス質複層板  のいずれかとし、かつ壁内に

 1. グラスウール10K 50㎜以上(JIS A 6301) 2. 住宅用ロックウール断熱材50㎜以上(JIS A 9521) のいずれかを充填する◦防火構造(PC030BE-0302) 内装材同上 断熱材を 1. ポリスチレンフォーム105㎜以下

2. グラスウール又はロックウール  のいずれか◦45分準耐火構造(QF045BE-0003) 45分準耐火構造(QF045BE-0240)※1 内装材を 1. 厚さ12.5㎜以上の石膏ボードの上に厚さ9.5㎜以上の石膏ボードを張ったもの

2. 厚さ9.5㎜以上の石膏ボードの上に厚さ12.5㎜以上の石膏ボードを張ったもの のいずれかとし、かつ壁内に

 1. グラスウール10K(JIS A 6301)50㎜以上 2. 住宅用ロックウール断熱材(JIS A 9521)50㎜以上  のいずれかを充填する  ※1 断熱材としてグラスウール、ロックウール以外に押出法ポリスチレンフォームが使用可能◦1時間準耐火構造(QF060BE-0008) 内装材を 1. 厚さ12.5㎜以上の石膏ボードの上に厚さ12.5㎜以上の石膏ボードを張ったもの

とし、かつ壁内に 1. グラスウール10K(JIS A 6301)50㎜以上 2. 住宅用ロックウール断熱材(JIS A 9521)50㎜以上  のいずれかを充填する

構造用合板

日本合板検査

(財)

特類 7.5㎜

認証番号

製品名認証区分

認証業者(連絡先)

製造年月

製造業者製造工場

使用上の注意事項

AQ-217-E1-1

ノダモルタル下地用合板項目認証「付着・防水性」

富士川事業所

03(5687)6222

カタログに記載

各枚ごとに裏面に表示

この製品は、当センターの定める品質性能基準を満たしていることを認証されたものです。財団法人 日本住宅・木材技術センター

外装内装モルタル下地材 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

1.ラスカットの特長と概要 ラスカットは昭和51年に発売された、モルタル下地合板として最も実績のある製品です。過去の多くの地震では、住宅が倒壊したり、ラス網ごとモルタル壁が落下して延焼するという被害がありました。 ラスカットは構造用合板基材で住宅の構造強度を高めているので倒壊を防ぎ、またラスカット自体が住宅に釘でしっかりと打ち付けられ、モルタル層の密着も強固であるので、木ずり−ラス網によるモルタルと比べて「地震に強いノダラスカット」として数多くの地震から住宅と財産を守ってきました。 従来は壁倍率2.5倍の認定商品でしたが、平成15年2月に新施工法による壁倍率4.0の大臣認定を取得し、いっそうの木造軸組工法(在来工法)住宅の性能向上を実現しました。※ラスカットの壁倍率4.0の認定は、木造軸組工法(在来工法)の通気受材仕様で取

得しています。直張り施工、真壁施工での認定は取得していません。壁倍率 工法 仕様 認定番号 認定日

ラスカット 4.0 木造軸組工法 通気受材仕様 FRM-0049 平成15年2月5日

2.壁倍率4.0の特長①壁倍率4.0のメリット◦構造強度の向上 同じ設計の住宅であれば、4.0/2.5=1.6なので壁倍率2.5に比べて、構造強度が1.6倍になります。 住宅の性能表示制度の耐震等級では、建築基準法の規定(等級1)に対して1.5倍の構造強度で等級3(最高等級)となるので、壁倍率2.5で建築基準法の規定ギリギリで設計した住宅の場合でも、壁倍率4.0では最高等級になります。◦設計の自由度アップ 従来の設計でも構造強度が充分な場合には、壁倍率4.0では開口部を増やすことが可能なので、採光性能の向上をはかれます。また、外周だけで必要な耐力を確保する設計をおこなうことも可能なので、内部間仕切りを耐力壁としないことも可能となり、間仕切り壁を自由な位置に設定できます。◦バランスの良い設計 面材耐力壁で壁倍率を確保する場合、南面に開口部を多く取る設計では北面や西面に耐力壁が集中するため、耐力壁をバランス良く配置することが難しいケースがあります。南面を壁倍率4.0、北面を壁倍率2.5と組み合わせて施工することで、釣り合いの良い耐力壁の配置が容易になります。◦制約の多い敷地の設計 間口が狭い敷地等で設計に制約がある場合にも、壁倍率4.0が有効です。◦3階建ての設計に有利 木造3階建て住宅では、2階建てに比べて必要壁量が大幅に増えます。こういった場合にも、壁倍率4.0は有効です。

②壁倍率2.5倍と4.0倍の施工法の違いの概要ラスカット

壁倍率 2.5倍 4.0倍使用釘 N50 N50

釘打ち方法外周 150㎜※1

内部 150㎜外周 100㎜内部 200㎜四隅  50㎜ 2本

通気受材の取付け方法※2

両側をあける 片寄せにする

※1 標準施工法では土台や胴差等は100㎜間隔となります。※2 4.0倍では四隅に釘打ちをおこなうために、面材隅の位置の横通気受材は縦   通気受材に寄せて施工します。

参考資料 3.壁倍率4.0の通気受材の施工 壁倍率4.0の施工法では、従来の標準施工法から通気受材の取付け方法が変更となっています。従来の方法では縦通気受材と横通気受材の間の両側に30㎜程度のすき間をあけることになっていました。壁倍率4.0の施工では四隅に50㎜間隔で釘打ちをおこなうので、四隅の位置にはすき間をあけずに横通気受材を取付けます。

200㎜以内

50㎜程度あける

耐力壁の四隅は横通気受材を縦通気受材に寄せて取付ける

①通気受材の配置と取付け方法(横張りの例)

胴差

柱(105×105㎜以上)間柱(30×60㎜以上)

通気受材

200㎜以内

200㎜以内

土台50㎜程度

200㎜以内

四隅にあたる部分は片寄せで取付ける

下地組図(横張り)

◦柱、横架材の通気受材は90㎜幅の製品を取付けます。◦間柱、継手受材の横通気受材は45㎜幅の製品を取付けます。◦通気受材の取付けは、鉄丸くぎN65を200㎜以内の間隔で打ち付けます。

◦幅90㎜の通気受材の釘打ちは、2列打とします。◦製品の四隅に当たる部分の横通気受材は縦通気受材に寄せて取付け、通気性の確保のために反対側に50㎜程度のすき間をあけます。

◦壁倍率4.0の場合には、通気受材に防腐処理が必要になります。防腐処理済の製品を使用するか、現場で防腐処理をおこなってください。

外装内装モルタル下地材 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

壁倍率と柱の補強 平成12年6月の建築基準法の改正で、耐力壁の仕様ごとに柱と横架材の接合仕様が定められました(平成12年建設省告示第1460号)。 告示では壁倍率0.5から4.0までの仕様が例示されていますが、壁倍率が高い材料では倍率に見合った強固な緊結方法が必要となっています。 これは、部分的に高い壁倍率を用いて耐力を確保した設計では、その部分の柱の引抜きによる被害が最近の大地震で多く発生した結果を受けての規定です。 ラスカットも他の工法と同様に、壁倍率に応じた柱脚柱頭の補強が必要ですのでご注意ください。壁倍率の加算 ラスカットは単体で壁倍率2.5または4.0ですが、筋かいや内装側の面材耐力壁との併用で最大5.0までの壁倍率の加算が認められています。倍率は次のとおりになります。

◦ラスカット単体 倍率2.5/倍率4.0◦ラスカット+筋かい(1.5×9㎝) 倍率3.5/倍率5.0◦ラスカット+筋かい(3×9㎝) 倍率4.0/倍率5.0◦ラスカット+筋かい(4.5×9㎝) 倍率4.5/倍率5.0

ラスカットのメリット(1)�一般的な筋かい工法では、半割筋かい(4.5×9㎝)の壁倍率が

2.0なので、住宅に必要な耐力を確保するために一部たすき掛けで壁倍率4.0として施工されています。ラスカットは釘打ち方法の使い分けで壁倍率2.5と4.0が可能なので、4.0倍の部分を増やすことで、構造強度を増すことも、開口部を増やして設計の自由度を高めることも可能です。

(2)�外壁下地の工事と耐力壁の施工が一体となっているので、工程・工期の短縮となり、筋かい施工を省けるのでコストダウンにつながります。

確認申請の記載方法 建築確認申請の際には、仕様欄にそれぞれ認定番号を記入してください。ラスカット 壁倍率2.5:平成12年建設省東住指発第226号 ラスカット      壁倍率4.0:FRM-0049 モルタル下地用合板張り木造軸組耐力壁                  (通気受材仕様)

■建築基準法施行令第46条第4項 参 照 �P.413

■壁量計算の方法 参 照 �P.413

■耐震リフォームの強度計算 耐震リフォームの場合に基準耐力(又は壁強さ倍率)が必要な場合は、施工仕様に応じて壁倍率を1.96倍した数値をご使用ください。

◦壁倍率2.5×1.96=基準耐力4.9(KN/m)

4.壁倍率4.0の施工方法◦壁倍率2.5と4.0の釘打ち方法の違い壁倍率2.5倍

壁倍率4.0倍

横張り

150㎜以内

150㎜以内

150㎜以内

150㎜以内

100㎜以内

100㎜以内

100㎜以内

100㎜以内

200㎜以内

50㎜以内

50㎜以内

壁倍率4.0倍の釘打ち方法外周:間隔100㎜以内内部:間隔200㎜以内四隅:隅から50㎜間隔で各隅2本釘打ち位置:木口から10㎜以上内側

壁倍率2.5倍の釘打ち方法外周:間隔150㎜以内内部:間隔150㎜以内釘打ち位置:木口から10㎜以上内側※標準施工法では土台等の横架材部分は間隔100㎜以内

横張り

■木造軸組工法の柱頭、柱脚の金物補強について(平成12年建設省告示第1460号)

参 照 �P.411

耐力壁と壁倍率

耐力壁と壁倍率 建築物の壁には、構造上の主要部分として地震や台風等の外力に耐える壁(耐力壁と呼びます)と、開口部を取付けた部分等の非耐力壁があります。 耐力壁は土台−胴差(1階部分)や、胴差−軒または桁(2階部分)のように横架材の間を通して張り上げられた、柱で囲まれた部分です。 横架材間を同一の材料で、決められた施工方法で張り上げた壁でなくては耐力壁と認められないので、開口部の含まれる部分や、下屋のみに施工した部分は耐力壁にはなりません。 高さは横架材間の距離と決まっているので、耐力壁の量(壁量と呼びます)を計算する場合には耐力壁部分の水平方向の長さで表示します。 耐力壁には使用する材料の強度によって倍率が決まっています。それが壁倍率です。壁倍率の認定 住宅の構造強度を高めるための手段として、木造住宅では主に筋かいを入れる方法と、耐力面材を壁に取付ける方法があります。 ラスカットは木造軸組工法用の面材耐力壁として、昭和56年建設省告示第1100号に基づく、壁倍率2.5及び壁倍率4.0の認定を取得した製品です。 木造軸組工法では、標準施工法にしたがって下地を作りラスカットを施工することで、壁倍率2.5または壁倍率4.0の耐力壁となります。 壁倍率とは、使用する材料ごとに決められている、耐力壁の長さに掛ける係数です。 耐力壁の長さが1mの時に、その部分の壁倍率が1であれば壁量は1mとなります。壁倍率2.5では壁量は2.5m、壁倍率4.0では壁量は4mとなります。

外装内装モルタル下地材 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

概要/施工要領

■施工上のご注意

◦雨天時の施工は避けてください。施工中に雨が降りだした場合は工事を中断し、ラスカットにシート掛けをしてぬらさないようにしてください。◦ラスカットの割り付けに従って必要な継ぎ手受材、補強用受材、入隅受材等の受材を取付けてください。◦ラスカットは横張りを標準施工としています。◦ラスカットは、正しい施工がおこなわれることが前提になっています。下地及び継ぎ手受材等の配置、釘打ち間隔、釘打ち位置、仕様に合わせた釘の使用を厳守してください。◦サッシ、開口部廻りには必ず両面防水テープを併用してください。◦ラスカットの防水層と専用コーキング目地材で防水性能は確保されていますが、工事期間中の建物の雨ぬれ防止もかねて透湿防水シートの使用をお薦めします。◦ラスカットの目地処理はひび割れ防止と雨水の浸入を防止するための重要ポイントですので、専用コーキング目地材を使用し、目地処理仕様を順守してください。また、ラスカットの継ぎ手部分にはGネットを併用してください。◦モルタル施工後の仕上げ塗装に関しては、塗料メーカー等の標準現場塗装仕様書をご参照ください。◦モルタルのクラックを完全に防ぐことは困難です。モルタル塗り後に充分なモルタル硬化期間を確保し、必要に応じてクラック部分の補修をおこなってから弾性塗料で仕上げてください。

■保管・管理◦ラスカットを保管する場合は、板の反り・波打ち防止のため、平らな場所に3本(長さ6尺の製品)または5本(長さ9尺以上の製品)の角材を敷いて平置きしてください。

◦屋外で保管する場合には、雨水等がかからないように必ずシート掛けをおこなってください。雨水がかかると、板の寸法変化や木材のアクによる汚染が生じる場合があります。

〈保管方法〉

■施工手順

下地工事

水切り・サッシ等取付け工事

透湿防水シート張り工事

  通気受材

取付け工事

ラスカット張り工事

目地処理(コーキング)工事

Gネット張り工事

モルタル工事

点検・確認

仕上げ塗装工事

タイル用下地

モルタル工事

タイル張り工事

点検・確認

土台部分

間柱部分間柱部分柱・継手

150㎜以内

150㎜以内

100㎜以内

〈ラスカットの割り付け例〉

直張り工法

左:横張り 割り付け例1(横架材をまたぐ)中央:横張り 割り付け例2(横架材で縁を切る)

外装内装モルタル下地材 [木造軸組直張り工法用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

施工要領 ■接合金物の取付け◦接合金物は壁体内・内装側に取付け可能なZマーク同等品を使用し、ラスカットを施工する壁面に金物による不陸が生じないようにしてください。

◦やむを得ずラスカットを施工する面に接合金物を取付ける場合は、欠きこんで埋めこむ等の方法で、不陸を解消してください。

胴差

筋かい

土台

接合金物(Zマーク同等品)

筋かい金物(Zマーク同等品)

◦サッシ及びひさし、水切り等の板金工事はラスカットの施工前に必ず終了しておいてください。

■水切り・板金等の取付け◦基礎水切りジョイナー(現場調達)は土台との水平を見ながら取付けてください。

◦基礎水切りジョイナーを継ぐ場合は、30㎜以上の重ね代をとってください。

◦下屋、ひさし等との境界部分は予めルーフィング、水切りを取付けてください。柱・間柱の間にはルーフィング・板金の押さえとラスカットの下地を兼用させて、幅90㎜以上厚さ45㎜以上の受材を入れてください。

雨押え板

立ち上げ250㎜以上

120㎜以上

雨押え板金

ルーフィング

受材(90×45㎜以上)

土台

重なり30㎜以上

半分程度かぶせる

裏側にシーリング

基礎水切りジョイナー

透湿防水シート

木造軸組直張り工法用

■下地工事◦構造材は構造用集成材又は乾燥材をご使用ください。◦柱、間柱間隔は500㎜以内としてください。◦ラスカットの継ぎ手は柱、間柱上になるように割り付けてください。またラスカットの継ぎ手となる間柱及び、サッシを取付ける間柱は幅45㎜以上としてください。◦ボルト、座金部は“座掘り”して埋め込んでおいてください。◦接合金具はラスカットの釘打ちの邪魔にならないように配慮してください。◦背割り柱で継ぐとクラックの原因になりますので、背割り部が外壁側を向かないようにしてください。◦横張りの場合は3尺ピッチに45×45㎜以上の継ぎ手受材を設けてください。釘打の失敗を防ぐために、幅は60㎜以上の平使いをお薦めします。◦下屋より上の部分は耐力壁として認められません。筋かいを使用するか、内壁側で耐力を確保してください。

基礎水切り

継ぎ手受材

間柱

ジョイナー

ラスカット

受材透湿防水シート

柱 

500㎜以下500㎜以下500㎜以下

◦入隅部はP.357の入隅部納まり図を参照し、受材を取付けてください。◦穴開け部分周辺等で下地がない場合には、45×45㎜以上の受材を予め取付けて、釘打ちするための下地を確保してください。

◦ラスカットを確実に固定できるように、開口部廻り等は必要に応じて45×45㎜以上の受材を取付けてください。◦下屋、ひさし等との取り合い部分には納まり図を参照し、釘打ち用の受材を入れてください。◦通し柱と管柱の断面が異なる場合は、外面合わせか芯合わせとしてください。芯合わせの場合は欠きこみをおこなうか、受材施工としてください。

外装内装モルタル下地材 [木造軸組直張り工法用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

◦左右の重なり位置は、柱、間柱等の下地上とし上下の透湿防水シートで位置が一致しないようにしてください。

間柱上に留める

基礎水切りジョイナー

透湿防水シート

重なり部分は柱、

150㎜以上

90㎜以上

◦出入隅部分の透湿防水シートは、重ね代片側90㎜以上の二重張りとしてください。

重ね150㎜以上

両面防水テープ

透湿防水シート

重ね90㎜以上

出隅・入隅は二重張り

■土台部、下屋部◦土台部、下屋部等の水切りジョイナー部分は、立ち上がり寸法の半分程度、透湿防水シートをかぶせてください。

土台

重なり30㎜以上

半分程度かぶせる

裏側にシーリング基礎水切りジョイナー

透湿防水シート

■サッシ、換気口等開口部◦サッシはラスカットとモルタルの厚さを考慮し、外壁仕上げ面よりサッシ枠が充分に出るタイプを選定してください。◦サッシ下枠水切りの出寸法は、30㎜以上確保してください。30㎜未満の場合には、仕上げ表面より30㎜以上突き出す皿板を取付けてください。皿板端部はストッパーを取付け、外壁面への水の伝わリを防止してください。◦サッシの取付けはラスカット施工前におこなってください。◦サッシの外周部分には、ラスカットを釘打ちできるように受材を入れてください。◦サッシのツバ部分には両面防水テープを貼ってください。

■開口部廻りの両面防水テープの貼り方◦サッシ、換気口等の開口部廻りには、予め両面防水テープを図の順序で貼り付けてください。◦両面防水テープは、柱等下地が乾いていることを確認して施工してください。

両面防水テープ

両面防水テープ

②②

②②

両面防水テープ 透湿防水シート

50㎜以上 50㎜以上

50㎜以上

〈開口部上部〉                    〈開口部側面〉

ラスカット

透湿防水シート

両面防水テープ

ラスカット

専用コーキング

専用コーキング

両面防水テープ

透湿防水シート

■透湿防水シートの施工◦ラスカットの防水層と専用コーキング材には充分な防水性能がありますが、外壁面の防水紙として、透湿防水シートの使用をお薦めします。工事中の雨の屋内への影響が抑えられ、外壁全体の防水性能も向上します。◦透湿防水シートは横張りで、下から上へと張り上げてください。柱・間柱上及び土台、胴差梁等の横架材上にタッカーステープルを100㎜程度の間隔で打ち、緩みや破れのないように貼ってください。◦透湿防水シートは両面防水テープに確実に密着させて施工してください。◦上下の重なり位置は90㎜以上、左右の重なりは150㎜以上としてください。

外装内装モルタル下地材 [木造軸組直張り工法用 標準施工法]

製品掲載ページ 196

施工のポイント 単位:㎜

◦外周の釘打ち位置は木口から約10㎜のところに打ち付けてください。

◦釘は柱、間柱および継ぎ手受材に確実に打ち込んでください。◦釘頭は表面の特殊セメント凹凸層の凹部〜合板表面まで打ち込んでください。

◦釘頭が残った場合はハンマーで打ち込んでください。◦釘頭が3㎜以上めり込んだ箇所は増し打ちをおこなってください。増し打ち釘はめり込んだ釘から15〜30㎜程度離した位置におこなってください。

◦釘頭がめり込んで合板断面が見える場合は、コーキング工事で補修穴埋めをおこなってください。

◎正しい釘打ち ×打ち込み不足

15から30㎜離した位置に増し打ちする釘頭のめり込み過ぎた部分はコーキング処理

×めり込み過ぎ

〈釘打ち位置〉

基礎木口から約10㎜

基礎水切りジョイナー

150㎜以下

間隔100㎜以下

〈出隅柱の小幅板〉

基礎

小幅板

100㎜以下

100㎜以下

基礎水切りジョイナー150㎜以下

■透湿防水シートの補修◦透湿防水シートが破損した場合には、破損部分に補修用の透湿防水シートをあてがい、上段の透湿防水シートの重ね目に差込んで所定の重なりを確保してください。破損部分と補修用透湿防水シートの間にも、上下・左右各方向の重なりを確保してください。◦直線的に透湿防水シートが破損した場合には、両面防水テープで補修してください。

防水テープ

透湿防水シートの損傷部分下から挿入する

90㎜以上

150㎜以上150㎜以上

透湿防水シートの損傷部分

補修用の透湿防水シート透湿防水シート

透湿防水シート

■ラスカット張り◦ラスカットの継ぎ手部分や入隅、開口部廻り等の下地に、受材が正しく施工されていることを確認してから張り工事をおこなってください。◦塗装仕上げ部分とタイル仕上げ部分はラスカットの種類が異なります。下表に従って張り分けて施工してください。

塗装仕上げ部分 タイル仕上げ部分

使用するラスカット

LC-3675LC-3675WLC-1M2M75

LC-369LC-369WLC-1M2M9

張り方向 横張り 横張り

◦ラスカットの釘打ち間隔は厳守してください。2.5倍及び非耐力部分

使用釘 N50またはCN50

釘打ち間隔

外周150㎜以下土台、胴差し、窓廻り( 小幅板は100㎜以下 )内部150㎜以下

◦ラスカットの釘打ちは、下地にしっかりと押しつけておこなってください。下地との間にすき間があると、突付け目地に段差が生じたり、固定不良でトラブルの原因になります。◦ラスカットの釘打ちは、突付け部分からおこなってください。突付け部分を後にすると、板同士が重なって不陸が生じる場合があります。

〈横張りの施工例〉

継ぎ手受材

500㎜以下 500㎜以下

基礎水切りジョイナー ラスカット 基礎

間隔100㎜以下

間隔150㎜以下

土台

N50釘

外装内装モルタル下地材 [木造軸組直張り工法用 標準施工法]

製品掲載ページ 196

施工のポイント 単位:㎜

■土台部◦ラスカットは基礎水切りジョイナーと5〜10㎜程度のすき間を設けて取付け、留め付けはラスカット下端より約10㎜の位置に100㎜以内の間隔で釘打ちしてください。◦ラスカットと基礎水切りジョイナーの間は専用コーキングで埋めてください。

モルタル

ラスカット

専用コーキング

基礎水切りジョイナー

基礎

透湿防水シート

■軒裏部◦ラスカットは軒、桁に釘打ちしてください。軒天下地を先行すると、耐力壁になりません。◦軒裏に隠れるラスカット目地にも確実にコーキングをおこなってください。◦軒天は受材を取付けるか、たる木に直接施工してください。◦軒天材とラスカットの境界は専用コーキングで目地処理をおこなってください。◦有孔軒天を使用するか、防火ダンパーを設け、軒裏からの換気を考慮してください。

モルタル

ラスカット

専用コーキング

軒天材 透湿防水シート

■継手部分◦継手部は突付け張りとしてください。切り回し部分は面取り加工をおこない、同様に突付け張りとしてください。◦面取り加工ができない場合は、下地材の上で3〜5㎜の目透し張りとし、切断木口にはプライマーとしてラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボンド(4倍希釈)又は、日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

Gネット専用コーキングGネット専用コーキング

3~5㎜

◦背割り柱は原則として避けてください。◦乾燥済みの背割り柱を使用する場合は、背割り部分を壁内に向けるか、背割り部分を避けて継いでください。ラスカットの目地が背割り部分をまたぐと、大きなクラックが発生する場合があります。

〈背割り部分を壁内に向ける〉     〈背割り部分を外して継ぐ〉

Gネット専用コーキング

背割り柱

Gネット専用コーキング

背割り柱

■出隅部分◦出隅部はラスカットがかぶらないように施工してください。出隅部でラスカットがかぶっていると、釘打ち位置が不適切になるばかりか、コーキング代の確保ができないためクラックの原因となります。

禁止

ラスカット

専用コーキング

透湿防水シート

◦小幅板の釘打ちは必ず2列打ち(千鳥打ち)を100㎜以内の間隔でおこなってください。

◦出隅端部の釘打ちは柱方向へ斜め打ちしてください。◦横張りの場合、ラスカット関西間を使用すると小幅板が不要になります。

◦コーナー定規(現場調達)は動かないように固定してください。固定力不足は、ひび割れの原因になります。

ラスカット

専用コーキングコーナー定規

透湿防水シート

専用コーキングGネット

コーナー定規

ラスカット

透湿防水シート

外装内装モルタル下地材 [木造軸組直張り工法用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

透湿防水シート

ラスカット

両面防水テープ

専用コーキング

■胴差部◦ラスカットを胴差部分で継ぐ場合、突き付けにせずに6㎜程度すき間をあけて施工してください。ラスカットジョイント部分には予め両面防水テープを貼ってください。

6㎜程度

透湿防水シート

胴差

Gネット

ラスカット

専用コーキング

両面防水テープ

■入隅部分◦入隅は図のように予め柱に受材を取付けてください。受材は断面寸法45×45㎜以上とし、N90釘を300㎜以下の間隔で打ち、固定してください。◦入隅部の透湿防水シートは二枚重ねとし、ラスカットのジョイント部分に予め両面防水テープを貼ってください。

受材:45×45㎜以上Gネット

透湿防水シート

ラスカット

専用コーキング

両面防水テープ

■サッシ廻り◦ラスカット施工後、開口部廻りを専用コーキングで目地処理してください。◦ラスカットと開口部の間には、コーキング目地材を奥まで入れるために、10㎜程度すき間をあけてください。◦開口部廻りは100㎜間隔で釘打ちして、ラスカットを固定してください。◦窓台、まぐさは幅45㎜以上の製材を使用してラスカットの下地を兼用させてください。釘打ちの余裕がない場合には受材をいれてラスカットを釘打ちしてください。◦サッシ廻りはできるだけ小幅板を使用せずに、大判のラスカットをサッシの形状に合わせて加工し、施工してください。◦サッシや換気口の枠の出が仕上げ表面から30㎜以上とれるようなものを選択するか、仕上げ表面より30㎜以上突き出す皿板を取付けてください。皿板両端は水返しの処理を講じてください。

ラスカット

透湿防水シート

透湿防水シート

窓台専用コーキング

ラスカット

両面防水テープ

専用コーキングまぐさ

サッシ

両面防水テープ

外装内装モルタル下地材 [木造軸組直張り工法用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

■下屋部◦ラスカットの施工前に屋根部分の施工をおこなってください。◦水切板金がすべて取付けられていることを確認してください。◦ラスカットは水切板金と5〜10㎜程度のすき間を設けて取付けてください。◦ラスカットと水切板金の間は専用コーキングを埋めてください。

水切板金 

ラスカット

専用コーキング

ルーフィング

受材:45×90㎜以上

のし水切

専用コーキング

ラスカット

受材:45×90㎜以上

ルーフィング

■通し柱部分◦芯合わせの場合には、通し柱を欠きこむか受材施工としてください。

◦透湿防水シートは欠きこみ部分(受材部分)まで、両面防水テープ併用で施工してください。

◦通し柱の外壁側は、RAテープを貼ってモルタル塗りをおこないます。

◦ラスカットと通し柱、RAテープと通し柱の境界部分は専用コーキングを使用してください。

◦ラスカットと通し柱の取り合い部分は、Gネットを張ってください。

〈欠きこみ施工〉

RAテープ Gネット

専用コーキング

透湿防水シート

両面防水テープ30㎜程度

RAテープ重ね幅30㎜以上

Gネット

専用コーキング

30㎜程度

透湿防水シート

両面防水テープ

ラスカット

ラスカット

〈受材施工〉

両面防水テープ

Gネット

受材:30×40㎜以上

専用コーキング

RAテープ

透湿防水シート

透湿防水シート

両面防水テープ

Gネット ラスカットRAテープ

重ね幅30㎜以上

受材:30×40㎜以上

受材:30×40㎜以上

専用コーキング

ラスカット

外装内装モルタル下地材 [木造軸組直張り工法用 壁内結露防止工法(推奨工法)]施工のポイント 単位:㎜

施工要領 ◦住宅の断面図

受材45×45㎜隙間15㎜

棟換気

◦胴差し部分の例           ◦窓台部分の例

胴差し

切り欠き

まぐさ

窓台

切り欠き

■エアロスペーサーの材質と使い方◦エアロスペーサーは断熱材が外装材の裏面に接触して結露が発生するのを防ぐために用います。

◦エアロスペーサーを壁内に入れると、外装下地材と断熱材の間に連続した空気層が出来、この空気を動かすことによって壁内を乾燥することができます。

◦エアロスペーサーには発泡スチロール等(現場調達)を用い、市販の酢酸ビニール系接着剤で接着してください。

◦割り付け図

柱 間柱100㎜

ラスカット裏面エアロスペーサー100㎜

125㎜

455㎜

125㎜

455㎜

断熱材

断熱材アルミ箔

内装材

モルタルラスカット

エアロスペーサー(50×50×30㎜)

■ラスカット壁内結露防止工法1.概要◦ラスカット壁内結露防止工法は、直張り施工で壁内に通気層を設け、壁内結露を防止する工法です。結露が発生する条件ではカビや腐朽菌が発生しやすく、建物の寿命を縮める原因となります。建物の寿命を延ばすには断熱材や防湿層の正しい施工で壁内結露の発生を抑えることと、結露が発生した場合に乾燥させることの二つが重要です。2.壁内結露防止法◦壁内結露の発生を抑える方法には、大きく二つの考え方があります。一つは内装側に防湿気密フィルム、断熱材の防湿層等の防湿層を設ける方法。(住宅金融支援機構仕様)これは、室内の暖かい湿った空気を壁内に入れないことで結露を抑制する方法です。 もう一つは通気工法で、壁体内に空気を流通させる通気層を作り、乾燥した空気を壁内に取り入れることで壁内に入ってきた湿った空気を排出する方法です。

低温側 高

温側

(温度変化曲線)

断熱材層

3.壁内結露防止工法◦ラスカット壁内結露防止工法は前述の二つの考え方を同時に取り入れ、なおかつ施工法の簡便化をはかった工法です。この工法では通気用エアロスペーサーを使用し、ラスカットの壁内側に取付けます。◦断熱材の室内側に防湿層を施工し、エアロスペーサーによって 断熱材がラスカット裏面に触れないように施工することで、ラス カット裏面に通気層が形成できます。◦壁内に湿った空気が浸入した場合にも、通気層から排出することで壁内結露を抑制します。

(外) (内)

断熱材

内装材

防湿シート裏紙

モルタル

ラスカット

エアロスペーサー(50×50×30㎜)

◦壁内結露防止工法図

柱・間柱

防湿シート

内装材

エアロスペーサー(現場調達)

モルタル

ラスカット

断熱材

外装内装モルタル下地材 [木造軸組通気工法用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

木造軸組通気工法用

■下地組◦建物の耐久性向上のため寒冷地では特に通気工法をおすすめします。◦柱、間柱は外面合わせとし、間隔は500㎜以下としてください。◦ラスカットの継ぎ手は柱、間柱上になるように割り付けてください。またラスカットの継ぎ手となる間柱及び、サッシを取付ける間柱は幅45㎜以上としてください。◦ボルト、座金部は“座掘り”して埋め込んでおいてください。◦接合金具はラスカットの釘打ちの邪魔にならないように配慮してください。◦背割り柱が継ぎ手となる際は、背割り部を外側に向かないようにするか又は背割り部を外した位置でラスカットをジョイントしてください。◦水平方向の継ぎ手には、45㎜×45㎜以上の継ぎ手受材を取付けてください。◦下地に透湿防水シート(防水紙)を横張りしてください。◦通気層を確保するため、柱、間柱、土台部、胴差部、開口部廻り等に通気受材を取付けてください。◦積雪地域では、雪の積もる高さまで、補強のための補強用受材を通気受材間に取付けてください。

通気受材

通気受材

基礎水切り

継ぎ手受材

通気受材

間柱

ジョイナー

ラスカット

受材透湿防水シート(防水紙)

柱 

500㎜以下500㎜以下500㎜以下

ご注意

施工上のご注意◦柱等は、充分乾燥した木材をご使用ください。◦野積みをする場合は、必ずシートがけをしてください。◦両面防水テープやRAテープの施工は、柱やラスカットがぬれている場合は避けてください。◦テープの上に直接モルタルを塗る場合は、RAテープをご使用ください。◦コーナー定規の取付けは、タッカーステープルまたは専用目地材で留め付けてください。◦屋根、傾斜パラペット、床面、天井面、煙突部へはラスカットを使用しないでください。

施工要領 ■基礎水切りジョイナーの取付け及び防水紙張り◦防水紙を張る前に、基礎水切りジョイナーを水平を見ながら取付けてください。

◦基礎水切りジョイナーを継ぐ場合は、30㎜以上の重ね代をとってください。

◦防水紙は透湿防水シートを用い、横張りで下から上へ張りあげてください。

◦留付けはタッカーステープルで柱、間柱、土台、横架材に100㎜程度の間隔で打ち付けてください。

◦透湿防水シートの重ね代は、縦方向90㎜以上、横方向150㎜以上としてください。

◦透湿防水シートの左右の重なり位置は、柱、間柱等の下地上としてください。

◦出入隅部分の透湿防水シートは、重ね代片側90㎜以上の二重張りとしてください。

重なり部分は柱、間柱上に留める

基礎水切りジョイナー

透湿防水シート(防水紙)

150㎜以上

90㎜以上

重ね90㎜以上

透湿防水シート(防水紙)

は二重張り出隅・入隅

両面防水テープ

重ね150㎜以上

外装内装モルタル下地材 [木造軸組通気工法用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

■透湿防水シートの補修◦透湿防水シートが破損した場合には、破損部分に補修用の透湿防水シートをあてがい、上段の透湿防水シートの重ね目に差込んで所定の重なりを確保してください。破損部分と補修用透湿防水シートの間にも、上下・左右各方向の重なりを確保してください。また、通気受材施工後に透湿防水シートが破損した場合には、両面防水テープ又はRAテープで補修してください。

150㎜以上

透湿防水シート

透湿防水シートの損傷部分

90㎜以上

透湿防水シート

150㎜以上

透湿防水シートの損傷部分

下から挿入する

補修用の透湿防水シート

縦通気受材

防水テープ

■通気受材の取付け◦通気受材のサイズは厚さ12〜18㎜で、柱、土台部、胴差部は幅90㎜、間柱部、入隅部、継ぎ手受材上は幅45㎜としてください。

◦その他、開口部の上下は幅45㎜の通気受材を取付けてください。◦通気受材はN65以上の釘を使用し、200㎜以下の間隔で留め付けてください。また幅90㎜の通気受材は2列打ちで留め付けてください。

◦横通気受材は、釘2本以上で留め付けてください。◦開口部の上下の縦通気受材は、開口部廻りの通気受材から約30㎜の通気のためのすき間を設けて留め付けてください。

◦上下端部及び横架材部等の横通気受材は幅90㎜以上のものを使用し、両端に30㎜程度のすき間を設けて取付けてください。

〈開口部廻り〉          〈通気受材の留め付け〉

横通気受材(幅90㎜)

200㎜以下

縦通気受材(幅45㎜)

横通気受材

縦通気受材30㎜

30㎜

30㎜30㎜ ラスカット 柱上縦通気受材(幅90㎜)

透湿防水シート

N65以上の釘2列打ち

200㎜以下

■開口部廻りの両面防水テープの貼り方◦サッシ、換気口等の開口部廻りには、予め幅50㎜以上の両面防水テープを図の順序で貼り付けてください。◦透湿防水シートは両面防水テープに確実に密着させて施工してください。

両面防水テープ

両面防水テープ

②②

②②

両面防水テープ 透湿防水シート

50㎜以上 50㎜以上

50㎜以上

〈開口部上部〉

〈開口部側面〉

両面防水テープコーキング目地材

透湿防水シート

ラスカット

開口部受材

透湿防水シート

透湿防水シート

ラスカットコーキング目地材

縦通気受材

両面防水テープ

■土台部、下屋部◦土台部、下屋部等の水切りジョイナー部分は、立ち上がり寸法の半分程度、透湿防水シートをかぶせてください。

透湿防水シート

縦通気受材

基礎水切りジョイナー

ラスカット

10~15㎜

外装内装モルタル下地材 [木造軸組通気工法用 標準施工法]

製品掲載ページ 196

施工のポイント 単位:㎜

■ラスカット張り◦ラスカットの施工前に必ず下地の確認をしてください。◦横張り突付けで、釘は必ず柱、間柱および継ぎ手受材まで打ち込んでください。通気受材への固定だけではモルタルクラックの原因となります。◦釘はN50を使用し、木口から約10㎜のところに打ち付けてください。◦釘打ち間隔は土台部、横架材、小幅板、窓廻りの継ぎ手部が100㎜以下の間隔で、その他の部分は150㎜以下の間隔としてください。◦タイル張り仕上げの場合は、必ずラスカットの9㎜厚又は12㎜厚をご使用ください。

ラスカット

土台

基礎水切りジョイナー

通気受材

通気受材

基礎

500㎜以下

透湿防水シート

間隔150㎜以下

N50釘

間柱

継ぎ手受材500㎜以下

間柱

〈釘打ち位置〉

木口から約10㎜

基礎水切りジョイナー

基礎

以下150㎜

通気受材

間隔100㎜以下

〈出隅柱の小幅板〉

150㎜以下

基礎水切りジョイナー

基礎 100㎜以下

100㎜以下

小幅板

■土台部◦土台部は基礎水切りジョイナーを取付けてください。ラスカットは水切りジョイナーと10〜15㎜のすき間を設けて取付けてください。またラスカット下端は、モルタルの塗り厚に合わせたL型定規をご使用ください。ただし、基礎水切りジョイナー使用の場合、土台部下端に幅50㎜以上の両面防水テープを貼り、透湿防水シートを重ねてください。基礎水切りジョイナーは、通気受材施工後に取付けてください。

◦ラスカットの土台への釘留めは、ラスカット下端より約10㎜の位置に50〜100㎜ピッチで留め付けてください。

10~15㎜

基礎水切りジョイナー(現場調達)

通気受材

胴縁取付けタイプの基礎水切りジョイナー(現場調達)

L型定規

ラスカット

通気受材

基礎 基礎

透湿防水シート

透湿防水シート

ラスカット

両面防水テープ

専用コーキング

■軒裏部◦軒天は通気層を確保するため、ラスカットを施工した後で施工してください。

◦軒天材とラスカットの境界は専用コーキングで目地処理をおこなってください。

◦換気孔や防火ダンパー等を設け、空気を排出できるよう考慮してください。

◦通気は軒裏からおこなうか小屋裏を通しておこなってください。

ラスカット

専用コーキング

通気受材

透湿防水シート

軒天材

外装内装モルタル下地材 [木造軸組通気工法用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

■サッシ廻り◦サッシを取付け後、ラスカットを張る前に必ず幅50㎜以上の両面防水テープを貼ってください。

◦ラスカット施工後、開口部廻りを専用コーキングで目地処理してください。

専用コーキングラスカット

透湿防水シート

両面防水テープ

専用コーキング

サッシ ラスカット

両面防水テープ

透湿防水シート通気受材

専用コーキング

ラスカット

通気受材

透湿防水シート

両面防水テープ

◦サッシや換気口の枠の出がモルタル表面から30㎜以上とれるようなものを選択するか、モルタル表面より30㎜以上突き出す皿板を取付けてください。皿板両端は水返しの処理を講じてください。

30㎜以上

◦樹脂サッシ等でサッシのつばが肉厚の場合には、通気受材をつばにかぶせずに取付けます。その場合は、開口部廻りには専用目地材ではなく、ノンブリードタイプのウレタン系シーリング材をバックアップ材併用でご使用ください。(現場調達) 〈例:オート化学工業(株) オートンシーラー101NB〉 なお、一般の開口部や穴開け部分にも上記シーリング材は使用できます。

バックアップ材ラスカット

シーリング材(現場調達)

樹脂サッシ等

■継手部分◦継手部は突付け張りとしてください。切り回し部分は面取り加工をおこない、同様に突付け張りとしてください。◦面取り加工ができない場合は、下地材の上で3〜5㎜の目透し張りとし、切断木口にはプライマーとしてラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボンド(4倍希釈)又は、日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

専用コーキング

Gネット

ラスカット

Gネット

ラスカット

通気受材

透湿防水シート

3~5㎜専用コーキング

透湿防水シート

通気受材

■出隅部分◦出隅部はラスカットがかぶらないように施工してください。◦小幅板の釘打ちは必ず2列打ち(千鳥打ち)をおこなってください。◦出隅端部の釘打ちは柱方向へ斜め打ちしてください。◦ラスカット関西間を使用すると小幅板が不要になります。◦コーナー定規(現場調達)は動かないように固定してください。◦固定力不足は、ひび割れの原因になります。

専用コーキングコーナー定規

透湿防水シート

ラスカット ラスカット

専用コーキングGネット

透湿防水シート

コーナー定規

ご注意

出隅部でラスカットがかぶっていると、釘打ち位置が不適切になるばかりか、コーキング代の確保ができないためクラックの原因となります。

透湿防水シート柱

専用コーキング

ラスカット

■入隅部分◦入隅は図のように受材をご使用ください。受材はN90釘を300㎜以下の間隔で打ち、固定してください。◦ラスカットはコーキング代として5㎜程度すき間をあけて施工してください。◦バルコニーや出窓の入隅は伸縮目地納めをおすすめします。

Gネット

専用コーキング

受材60×45㎜以上

ラスカット

5㎜程度すき間をあけて施工する

受材45×45㎜以上

透湿防水シート

外装内装モルタル下地材 [木造軸組通気工法用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

■胴差部◦胴差部分は幅90㎜以上の通気受材を両端に約30㎜の通気用のすき間をあけて取付けてください。◦胴差部の通気受材は釘2列打ちでしっかりと留め付けてください。

ラスカット

30㎜程度

胴差

間柱

100㎜以下

透湿防水シート

通気受材 幅90㎜

通気受材 幅45㎜

■下屋部◦水切板金がすべて取付けられていることを確認してください。◦ラスカットは板金とのすき間を10〜15㎜あけて取付けてください。◦ラスカットの下端はモルタルの塗り厚に合わせたL型定規をご使用ください。

ラスカット

のし水切

透湿防水シート

ルーフィング

L型定規

透湿防水シート

通気受材

通気受材

水切板 

ルーフィング

ラスカット

L型定規

受材(45×90㎜以上)

受材(45×90㎜以上)

サイディングとの張り分け

a)下地部◦階によって張り分ける場合、通気層が確保できるよう考慮してください。胴差以外で張り分ける場合は、継ぎ手受材を取付けてください。

◦ラスカットの上端部(または下端部)を釘打ちするために、通気受材(幅90㎜以上)を入れてください。この際、通気層を確保するために通気受材の左右に30㎜程度のすき間を設けてください。継ぎ手受材で継ぐ場合、ラスカットを留める釘が継ぎ手受材に確実に打込まれるよう考慮してください。

◦サイディングの施工はメーカー指定の標準施工法に従ってください。

〈1階サイディング、2階ラスカットの場合〉

胴差

サイディング継ぎ手部縦胴縁(幅90㎜)

ラスカット通気受材

通気受材(幅90㎜)

縦胴縁(幅45㎜)

透湿防水シート

30㎜程度 間柱

b)横方向の取り合い◦サイディングとラスカットの境界は見切り縁を入れてください。◦ラスカットの端部はバックアップ材(現場調達)を入れ外装用のシーリング材を充填し、伸縮目地を設けてください。

バックアップ材窯業系サイディングモルタル

ラスカット

通気受材(幅90㎜)

透湿防水シート

見切り縁シーリング材

外装内装モルタル下地材 [木造軸組通気工法用・浴室への施工 標準施工法]施工のポイント

c)縦方向の取り合い◦サイディングとラスカットの境界は水切りジョイナー(現場調達)を入れてください。◦モルタル面とサイディング面の厚さ調整のため、不燃破風板(現場調達)等を取付けると外観のバランスが良くなります。

ご注意

モルタルの施工は、サイディング施工終了後に実施してください。サイディング工事前、または工事中におこないますと振動によりモルタルにクラックや剥落が生ずることがあります。

L型定規

1F ラスカット2F サイディング

透湿防水シート縦胴縁 通気受材

透湿防水シート

サイディング

モルタル 

水切り(現場調達)

1F サイディング2F ラスカット

コーキング

水切り(現場調達)

ラスカット

サイディング

モルタル 

ラスカット

不燃破風板(現場調達)

不燃破風板(現場調達)

シーリング

ラスカットの浴室への施工

◦ラスカットを浴室に使用する場合は、構造の劣化を防ぐため壁内に湿気が滞留しないよう注意が必要です。

A部

B部

外壁側 浴室側

(土台)ラス網

専用コーキング

RAテープ

ステープル

ラス網

立上がり基礎又は防水フロ゙ック

ラスカット

専用コーキング

透湿防水シート

土台

サイディング等外装材

ラスカット

断熱材

専用コーキング

ステープルRAテープ

タイル

下地モルタル

シリコーンコーキング

浴槽

ラスカットを留め付けた釘の釘頭すべてをコーキング処理してください。

A

B

通気胴縁(縦)

サイディング等外装材

通気胴縁(縦)

◦ラスカットと立上がり基礎等との継ぎ手部分には専用コーキングを充分に充填し、RAテープおよびラス網を張って補強します。

◦タイルと浴槽やサッシ等の取り合い部および浴室の入隅部にはシリコーンコーキング等で伸縮目地を設けてください。

◦ラスカットが腐朽するおそれがありますので、ポリエチレンフィルム等の防湿材は使用しないでください。

◦外壁の裏面は必ず通気層を確保してください。◦営業用浴室およびこれに準ずる所にはラスカットを使用しないでください。

外装内装モルタル下地材 [木造軸組真壁造り 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

木造軸組真壁造り

■ラスカット真壁造り◦柱、間柱間隔は455㎜以内としてください。また、継ぎ手部分の間柱は幅45㎜以上としてください。◦ラスカットを留め付ける受材は、外周部の受材は30㎜×40㎜以上とし、N75以上の釘を用いて300㎜以下の間隔で柱及び梁、桁、土台その他の横架材に留め付けてください。◦水平方向の継ぎ手は、45㎜角以上の受材を取付けてください。◦釘はN50を使用し、木口から約10㎜のところに打ち付けてください。◦釘打ち間隔はラスカットの外周部及び開口部廻りは100㎜以下、面内は200㎜以下としてください。◦真壁造りは防火性能が要求されない地域、部位としてください。

基礎水切りジョイナー

100㎜以下

両面防水

100㎜以下

土台

ラスカット

透湿防水シート

テープ

200㎜以下

455㎜以下 455㎜以下 455㎜以下 455㎜以下

受材

間柱

受材

受材

基礎

土台

専用コーキング

専用コーキング

水切りジョイナー

両面防水テープ

ラスカット

基礎水切りジョイナー

受材

胴差

両面防水テープ

専用コーキングラスカット

受材(30×40㎜以上)

釘(N75)

釘(N50)

透湿防水シート

施工要領 ◦外装に使用する場合は、受材から柱まで両面防水テープを貼りつけ、透湿防水シートを施工後ラスカットを釘留めしてください。また、土台部には基礎水切りジョイナーを取付けてください。

〈サッシ廻り〉

専用コーキング

専用コーキング

たる木受け

たる木

ラスカット 透湿防水シート

屋根 金属板

水切り金属板

ラスカット 透湿防水シート

内付けサッシ

L型定規

専用コーキング

ラスカット

まぐさ ラスカット

ルーフィング

屋根 金属板

水切り金属板

両面防水テープ

両面防水テープ

両面防水テープ

内付けサッシ

L型定規

野地板

たる木

ルーフィング

L型定規

野地板

間柱

L型定規

間柱

L型定規

間柱

透湿防水シート

透湿防水シート

窓台

専用コーキング

外装内装モルタル下地材 [鉄骨構造用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

鉄骨構造用

■下地組◦455㎜間隔で下地となるC形鋼を取付けてください。◦C形鋼は厚さ2.3㎜で、75×45×15㎜以上のサイズのものをご使用ください。◦出隅は角パイプを使用するか、C形鋼を2本合わせとしてください。◦層間変形角は1/200以内としてください。◦ラスカット使用部位は高さ13m以下としてください。◦階高が3mを超える部分に使用する場合は、適切な振止め措置を講じてください。◦鉄骨構造の場合、モルタル塗りによる防火性能は木造下地と異なりますので、モルタル塗りの防火性能一覧表(P.348)をご参照ください。◦表面は面一とし、溶接バリやビス頭等の不陸は2㎜以下としてください。◦C形鋼の下地精度は、ねじれが1㎜以内、曲がりは3㎜ /1500㎜以内および、立ちや通りを3㎜ /1000㎜以内としてください。◦室内側からの湿気の浸入を防ぐため、必要な防湿処置を講じてください。

間隔100㎜以下

150㎜以下

基礎

土台(横流し□形鋼)

455㎜455㎜

C形鋼C-75×45×15以上t=2.3

◦ラスカットは厚さ9㎜又は12㎜のタイル下地用を使用し、突付け横張り(レンガ張り)としてください。◦ビスは太さ4㎜、長さ40㎜以上のドリル付きタッピングビスを使用し、木口から約10㎜のところに150㎜以下の間隔で留め付けてください。◦土台部、開口部廻り、小幅板は100㎜以下の間隔でビス留めしてください。

施工要領 ■基礎水切りジョイナーの取付け及び防水紙張り◦防水紙を張る前に、基礎水切りジョイナーを水平を見ながら取付けてください。

◦基礎水切りジョイナーを継ぐ場合は、30㎜以上の重ね代をとってください。

◦防水紙は透湿防水シートを用い、横張りで両面テープ等で留め付けてください。

◦透湿防水シートの重ね代は、縦方向90㎜以上、横方向150㎜以上としてください。

◦出隅、入隅部は横方向の重ね代を片側90㎜以上とり、二重張りとしてください。

基礎水切りジョイナー

150㎜以上

透湿防水シート(防水紙)

重なり部分は柱、間柱上に留める

90㎜以上

■土台部分◦ラスカットは基礎水切りジョイナーと10〜15㎜のすき間をあけて留め付けてください。

◦モルタルの塗り厚に適したL型定規を取付けてください。◦ラスカットと基礎水切りジョイナーとの境界部を、専用目地材で塞がないでください。

土台横流し□形鋼

透湿防水シート

基礎水切りジョイナー

10~15㎜

L型定規

ラスカット

外装内装モルタル下地材 [鉄骨構造用 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

■継ぎ手部分◦継手部は突付け張りとしてください。切り回し部分は面取り加工

をおこない、同様に突付け張りとしてください。◦面取り加工ができない場合は、下地材の上で3〜5㎜の目透し張

りとし、切断木口にはプライマーとしてラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボンド(4倍希釈)又は日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

◦コーキング目地部の養生後、その上にGネットをタッカーステープル等で張り付けてください。

透湿防水シート

専用コーキング

ラスカット

Gネット

C形鋼

ラスカット

Gネット

透湿防水シートC形鋼

専用コーキング3~5㎜

■出隅部分◦出隅部はラスカットがかぶらないように施工してください。◦小幅板のビス留めは必ず2列打ちをおこなってください。◦コーナー部は市販のコーナー定規を動かないように固定してくだ

さい。

コーナー定規

角パイプ

ラスカット

専用コーキング

Gネット

透湿防水シート

角パイプ

透湿防水シート

ラスカット専用コーキング

コーナー定規

■入隅部分◦防水紙の上に予め両面防水テープを貼ってください。◦入隅は充分なコーキング処理をおこなってください。◦コーキング養生終了後、Gネットを施工してください。

Gネット

専用コーキング

透湿防水シート両面防水テープ

ラスカット

C形鋼

■サッシ廻り◦サッシを取付け後、ラスカットを張る前に必ず両面防水テープを

貼ってください。◦ラスカット端部は充分な目地処理をおこなってください。

〈サッシ廻り〉

ラスカット

透湿防水シート

ラスカット

透湿防水シート

透湿防水シート

専用コーキング

両面防水テープ

両面防水テープ

専用コーキング

サッシ

専用コーキング

両面防水テープ

ラスカット

■下屋、庇部◦水切板金はラスカットを張る前に取付けてください。◦モルタルの塗り厚に適したL型定規を取付けてください。

透湿防水シート

ラスカット

ルーフィング水切板 L型定規

ご注意

施工上のご注意鉄骨下地にラスカットを使用する場合、下記の部位への使用はできませんのでご注意ください。

①屋根として機能する部分(傾斜パラペットを含む)②床又は天井として機能する部分③躯体から張り出した部分④独立した柱の外周部分⑤煙突部分

外装内装モルタル下地材 [軽量鋼製壁下地用(店舗改修等・屋内用途) 標準施工法]施工のポイント

参考:インテリア工事標準仕様書より抜粋   JIS A 6517「建築用鋼製下地材」   間仕切りの場合の軽量鋼製下地の構成材の断面寸法と適用箇所

種類スタッドの高さによる区分(㎜以下)

スタッド ランナーレール 振れ止め断面寸法(㎜) 断面寸法(㎜) 断面寸法(㎜)

50形 ※ 2700 50×45×0.8 52×45×0.8 19×10×1.265形 3600 65×45×0.8 67×45×0.8 25×10×1.275形 4000 75×45×0.8 72×45×0.8 〃90形 4500 90×45×0.8 92×45×0.8 〃100形 5000 100×45×0.8 102×45×0.8 〃

※間仕切り壁として使用する場合は65形以上、片面仕上げでスタッドが中間部分で固定できる場合に限り、50形としてください。

◦出入り口等の開口部周囲には、開口部補強材(軽量型鋼材)を取付けてください。

 取付けに際しては、インテリア工事標準仕様書あるいは公共建築改修工事標準仕様書等の記載内容に準拠して取付けてください。

壁下地材参考図(JIS A 6517 より)

ランナーレール

スタッド

振れ止め取付け用金物

ランナーレール

縦枠補強材 上枠補強材

取付け用金物

参考:インテリア工事標準仕様書より抜粋   間仕切りの出入り口等のための補強材の軽量形鋼寸法

種類 スタッドの高さによる区分(㎜以下)

出入り口及びこれに準ずる開口部の補強材断面寸法(㎜)

補強材用取付け金物断面寸法(㎜)

50形 ※ 2700 C型 50×30×10×1.6 L30×30×365形 3600 C型 60×30×10×2.3 〃75形 4000 C型 60×30×10×2.3 L50×50×490形 4500 C型 75×45×15×2.3 〃100形 5000 C型 75×45×15×2.3 〃

※間仕切り壁として使用する場合は65形以上、片面仕上げでスタッドが中間部分で固定できる場合に限り、50形としてください。

軽量鋼製壁下地組

本編では、店舗改修等・屋内用途で軽量鋼製壁下地にラスカット(モルタル下地材:7.5㎜厚以上)を施工、内装用仕上げ(タイル等)をおこなう場合の仕様を記載します。◦防耐火認定が必要な部位(主要構造部位)には、使用できません。◦ラスカットが施工可能な高さは、3,000㎜以下となります。仕上げ

天井高さが3,000㎜を超える場合、ラスカットは施工できません。◦間仕切りの上下には、ランナーレールを確実に固定してください。

ランナーレールを固定する下地には、充分な強度を持たせてください。

◦壁下地材は、JIS A 6517(建築用鋼製下地材)該当品、又はそれに準ずるものをご使用ください。

 角パイプ形状の軽量鋼製壁下地材は、使用しないでください。◦間仕切り壁として使用する場合は65形以上、片面仕上げでスタッ

ドが中間部分で固定できる場合に限り、50形としてください。

インテリア工事標準仕様書 15章 軽量鋼製下地工事 4節 壁装用軽量鋼製下地(インテリア工事標準仕様書委員会制定)あるいは公共建築改修工事標準仕様書 建築工事編 6章 内装改修工事 7節 軽量鉄骨壁下地(国土交通省監修)をご確認ください。

■下地組

壁下地材参考図(JIS A 6517 より)ランナーレール

スタッド

振れ止め

スペーサー

◦取付け部には、支障を生じるような凹凸・欠点のないことを確認してください。

◦墨出しに従い、間仕切りの上下にランナーレールを固定してください。固定に際しては、インテリア工事標準仕様書等の記載内容に準拠して、しっかり固定してください。

◦スタッドの間隔は、ラスカットを直張りする場合は303㎜以下、下地張りのある場合は455㎜以下としてください。下地張りについては、7.5㎜厚以上の構造用合板・9.5㎜厚以上の石膏ボード等としてください。

◦スタッド・スペーサー・振れ止めの施工に関しても、インテリア工事標準仕様書等の記載内容に準拠して施工してください。

施工要領

外装内装モルタル下地材 [軽量鋼製壁下地用(店舗改修等・屋内用途) 標準施工法]

製品掲載ページ 196

施工のポイント 単位:㎜

ラスカット張り:軽量鋼製壁下地

◦ラスカットあるいは下地材の施工前に、必ず下地組の確認をしてください。下地組の精度は、ねじれが1㎜以内、曲がりは3㎜/1,500㎜以内、及び立ちどおりを3㎜ /1,000㎜以内としてください。表面は面一、溶接バリやビス頭等の不陸は2㎜以下としてください。

◦ラスカットの施工は突付け横張りで、下地材張りをする場合(スタッド間隔455㎜)は、下地材とラスカットの目地が重ならないように施工してください。ラスカットを直張りする場合 (下地材張りなし:スタッド間隔303㎜)は、P.367鉄骨構造用の記載にあるとおり、ラスカットをレンガ張り施工としてください。ラスカットあるいは下地材は、固定用ビスを用いて確実にスタッド等の下地まで留め付けてください。

◦固定用ビスは、ボード張り施工用のタッピングスクリューネジをご使用ください。ネジ長さは、軽量鋼製壁下地の裏面に10㎜以上突出する長さとし、目安としてラスカットを直張り(スタッド303㎜間隔)する場合、太さ3.5㎜×長さ22㎜以上、下地張りがある(スタッド455㎜間隔)場合は太さ3.5㎜×長さ32㎜以上のものをご使用ください。詳細は、建築用鋼製下地材メーカーの仕様等を確認してください。

◦軽量鋼製壁下地以外の部分(補強材:2.3㎜厚C型チャンネル等)に留め付ける場合は、太さ4㎜×長さ40㎜以上のドリル付きタッピングビスをご使用ください。

◦ラスカット外周部の固定は、木口から約10㎜のところに留め付けてください。

◦ラスカットへの固定用ビスの留め付け間隔は、外周部・面内とも150㎜としてください。ただし、開口部廻り・小幅板の留め付けは、100㎜間隔としてください。小幅板への留め付けは、必ず2列留め(千鳥)をおこなってください。

参考図 スタッド間隔455㎜:下地材張りがある場合

スタッドラスカット

455㎜ 455㎜下地材(石膏ボード等)

ライナー

※ラスカットを直張りする場合(スタッド間隔303㎜:下地材張りなし)は、ラスカットをレンガ張り施工としてください。(P.367鉄骨構造用参照)

■継ぎ手部分◦継ぎ手部は、突付け張りとしてください。切り回し部分は面取り

加工をおこない、同様に突付け張りとしてください。◦面取り加工ができない場合は、下地材等の上で3〜5㎜の目透し

張りとし、切断木口にはラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボンド(4倍希釈)又は日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

◦ラスカット目地処理標準施工法の施工法に従い、目地部のコーキング処理をおこなってください。(P.374参照)

 ただし、水かかりのない場所でも、ひび割れ防止等の為、専用コーキングで確実に目地処理をおこなってください。

◦コーキングの養生期間は、夏季2日以上、冬季3日以上とってください。

継ぎ手部分参考図(スタッド間隔303㎜:下地材なし)

スペーサー

ラスカット

ラスカット

専用コーキング

専用コーキング

スタッド

スタッド

■コーナー部分◦出隅部分は、ラスカットがかぶらないように施工してください。◦出隅・小幅部分のビス留めは、必ず2列留めをおこなってください。◦入隅部のラスカットは、コーキング代として5㎜程度のすき間をあ

け、充分なコーキング処理をおこなってください。◦切断木口にはラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボ

ンド(4倍希釈)又は日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

◦コーキングの養生期間は、夏季2日以上、冬季3日以上とってください。

コーナー部分参考図(スタッド間隔303㎜:下地材なし)ラスカット ライナー スタッド

専用コーキング

ラスカットは5㎜程度のすき間をあけて施工する

ラスカット

ラスカット

ラスカット(小幅板)

ライナー

スタッド

専用コーキング

外装内装モルタル下地材 [軽量鋼製壁下地用(店舗改修等・屋内用途) 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

■開口部との取り合い部分◦ラスカットはコーキング代として、開口端部から5㎜程度のすき間

をあけて施工してください。◦切断木口にはラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボ

ンド(4倍希釈)又は日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

◦開口端部とラスカットのすき間には、充分なコーキング処理をしてください。

◦コーキングの養生期間は、夏季2日以上、冬季3日以上とってください。

開口部分取り合い参考図(スタッド間隔303㎜:下地材なし)

ラスカット

ラスカットは5㎜程度のすき間をあけて施工する

専用コーキング

サッシ等

内装材・ラスカット等

スタッド

ライナー

開口部補強材等

■壁との取り合い部分◦ラスカットはコーキング代として、壁端部から5㎜程度のすき間を

あけて施工してください。◦切断木口にはラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボ

ンド(4倍希釈)又は日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

◦開口端部とラスカットのすき間には、充分なコーキング処理をしてください。

◦コーキングの養生期間は、夏季2日以上、冬季3日以上とってください。

壁部分取り合い参考図(スタッド間隔303㎜:下地材なし)

スタッド

ライナー

ラスカット

専用コーキング

ラスカット

壁下地ディティールに関しては、(一社)公共建築協会の建築工事標準詳細図、あるいは建築用鋼製下地材メーカーの壁下地ディティールも参照してください。

■天井との取り合い部分◦ラスカットは、天井材あるいは野縁等に突付けて施工してくださ

い。◦切断木口にはラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボ

ンド(4倍希釈)又は日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

◦天井材等とのすき間には、コーキング処理をしてください。◦コーキングの養生期間は、夏季2日以上、冬季3日以上とってくだ

さい。

天井部取り合い参考図(スタッド間隔303㎜:下地材なし)

野縁受け野縁

天井材 専用コーキング

ラスカット

スタッド

スペーサー

内装材・ラスカット等

■床との取り合い部分◦ラスカットはコーキング代として、床レベルから5㎜程度のすき間

をあけて施工してください。◦切断木口にはラスカットM専用切断木口用シーラー、モルタルボ

ンド(4倍希釈)又は日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈)を塗ってください。

◦スラブあるいは床等とのすき間には、コーキング処理をしてください。

◦コーキングの養生期間は、夏季2日以上、冬季3日以上とってください。

床部分取り合い参考図(スタッド間隔303㎜:下地材なし)

ラスカット

専用コーキング

床材

スラブ

スタッド

スペーサー

内装材・ラスカット等

ライナー

5㎜程度

外装内装モルタル下地材 [軽量鋼製壁下地用(店舗改修等・内装用途) 標準施工法]

製品掲載ページ 196

施工のポイント 単位:㎜

下地モルタル塗り・内装用タイル張り:軽量鋼製壁下地

■伸縮目地の設置◦タイル等の施工をする部分については、下地モルタルに必ず伸縮

目地を入れてください。目地はラスカットの継ぎ手位置に合わせ、目地処理にはバックアップ材(発泡ポリエチレン・ポリスチレン等)と、伸縮性のある目地材(変性シリコーン系シーリング材)をご使用ください。

◦伸縮目地の間隔は、横方向3,640㎜(2間)、高さ方向2,730㎜(9尺)以内に設けてください。

◦伸縮目地に必要な目地棒、バックアップ材、変性シリコーン系シーリング材等は、現場調達で手配してください。

伸縮目地取り合い参考図

バックアップ材

内装用タイル等

伸縮目地材

張り付けモルタル

下地モルタル

専用コーキング ラスカット

スタッド

■下地モルタル塗り◦コーキングの養生期間が終了していることを確認してください。◦下地モルタルは、(株)豊運 ベースモルタルB・ネクストウォール

又は薄塗りに対応できる同等品をご使用ください。コンクリート補修用の下地調整用モルタルは、使用できません。

◦調合に関しては、モルタルメーカーの仕様に従ってください。◦モルタルの塗り厚さは、5㎜程度としてください。◦モルタルの養生期間は、1週間以上とってください。冬季、暖房

設備等がなく、著しく室温が低下する場合は、養生期間を延長してください。

■貼り付け材料◦内装タイルは、JIS A 5209に定める内装タイルとし、二丁掛け(60×227㎜)以下、厚さは15㎜以下のもの(重量45kg/㎡以下)としてください。

◦擬石(ストーンタイプ)については規格サイズ等ない為、最大長さ500㎜程度・最大幅250㎜程度・厚さは20〜70㎜程度を目安に、45kg/㎡以下の製品をご使用ください。

◦ブリックタイルは、擬石同様焼成されているタイルに比べ強度が低く、薄くなる程割れやすくなります。最低厚さ12㎜以上を目安にし、45kg/㎡以下の製品をご使用ください。

◦内装タイル・擬石・ブリックタイル及び当社製品でない施工部材の品質に関わる苦情・取替え等、当社では応じかねます。製造メーカーに、ご相談ください。

◦ブリックタイルは製品によっては強度が弱く、施工時及び施工後に割れる場合があります。特に厚さ12㎜未満の製品では、躯体の動き等によって容易に割れる場合があります。予めご承知おきください。

◦張り付けモルタルは、内装用既調合張り付けモルタルを、製造メーカーの仕様に従ってご使用ください。

◦目地材には、既調合目地材をご使用ください。

■点検・確認◦下地モルタルの養生期間を確保してください。◦モルタル面の点検をおこない、汚れている場合は清掃し、クラッ

ク等がある場合はセメントノロまたは共ネタで補修してください。

■内装タイル・擬石・ブリックタイルの施工◦施工は、改良圧着張り工法でおこなってください。(P.379改良

圧着張り工法 参照)◦張り付けモルタルは、メーカーの指定品をご使用ください。特に

指定がない場合は、日本化成(株)NS-STモルタルをご使用ください。

◦擬石・ブリックタイルを施工する際には、予めメーカー指定の接着用プライマーを塗布してください。特に指定がない場合は、モルタルボンド4倍希釈液を塗布してください。

◦内装タイル・擬石等の仕上げ材をおこなう場合以外は、必ず塗装仕上げをおこなってください。塗装は弾性塗料かコテやローラー等でおこなう微弾性塗料を使用し、塗装メーカーの現場標準塗装仕様に従ってください。

ラスカット施工面全面にタイル施工を施す場合、ラスカットに直接張り付けモルタルを塗布し、タイル等の張り付けをおこなう事が可能です。この場合、張り付けモルタルの塗布量確保等の為、かならず改良圧着張り工法でおこなってください。下地モルタルの施工・養生が省略される為、工期短縮となります。◦下地モルタルを省略する施工法については、外装部分はもとより

常時水のかかる場所での施工はできません。◦ラスカットは、モルタル下地材として開発された商品です。ラスカ

ットへ直接接着剤を用いて、タイル等施工することはできません。

改良圧着張り工法参考図

ラスカット ラスカット

内装用タイル等 内装用タイル等

張り付けモルタル(下地側:3㎜厚程度)

張り付けモルタル(下地側:3㎜厚程度)

張り付けモルタル(タイル側:2㎜厚程度)

張り付けモルタル(タイル側:2㎜厚程度)

下地モルタル(5㎜厚程度)

下地モルタルあり 下地モルタルなし

外装内装モルタル下地材 曲面施工のポイント施工のポイント 単位:㎜

◦最初に四隅を固定すると曲面になりにくいので、下図の手順でラスカットを曲面に倣って固定してください。

②’

③ ⑤

④’

7575

75757575

木ネジ又は釘の間隔拡大図

◦高さ方向に継手がある場合には桟を2本入れて施工します。桟の部分にラスカットを固定する時は必ず木ネジ(38㎜以上)を用いて施工してください。

◦高さが1,820㎜以上の場合には、下地間隔を303㎜(メーターモジュールは333㎜)とし、高さ方向の継手には桟を2本入れて木ネジ施工してください。

303 303303

下地は303(333)㎜間隔とする

継手は桟を当て、木ネジで固定する(桟は幅30×奥行45、長さ100㎜程度)

桟を入れた部分にも、木ネジで固定する

(3)ラスカット工事以降の工程◦ラスカット工事以降の、目地処理・モルタル工事・仕上げ工事に

ついては、P.374〜377を参照してください。各工程の養生期間を厳守してください。

■適用範囲○ラスカット曲面施工は木造または鉄骨造の住宅・店舗等の曲面

部分に適用可能です。○外壁部分で曲面施工をおこなう場合は、必要な防火性能に応じ

た内装仕様(せっこうボード等)としてください。○曲面施工が可能なラスカットは、台板厚さ7.5㎜のLC-3675、

LC-3675W、LC-1M2M75です。厚さ9㎜、12㎜のラスカットは曲がりにくく反発力が強いので曲面施工に適していません。

○鉄骨下地やタイル仕上げの場合でも、曲面部分は台板厚さ7.5㎜のLC-3675、LC-3675W、LC-1M2M75をご使用ください。

○ラスカット張り以降の工事は、各工法の施工要領をご参照ください。

■設計・施工上の注意事項◦ラスカット曲面施工では、原則として曲げやすい縦張り施工をお

こないます。910㎜又は1mの製品幅に合わせた下地を準備してください。

◦最小曲率半径は2.4mです。(横張りの場合は4.0m)◦曲面と平面の取り合い部分は伸縮目地を設置し、縁を切ってくだ

さい。◦モルタル塗り厚さは10㎜以上としてください。◦コーキングおよびモルタル塗りの後には、所定の養生期間を確保

してください。

■施工手順(1)曲面用下地作り◦下地は455㎜間隔(メーターモジュールでは500㎜以下)としてくだ

さい。面積が広い場合や高さが1,820㎜を超える場合等は、303㎜間隔(333㎜以下)として強化してください。

◦下地材は原則として30×105㎜以上とし、ラスカットの継手部分は45×105㎜以上としてください。

◦下地材はしっかりと固定してください。

継手部分は45×105以上

30×105以上

455455

455

(2)ラスカット工事◦曲面施工をおこなう部分のラスカットは、縦張りで施工してくだ

さい。◦ラスカットは木ネジ(長さ38㎜以上)又は鉄丸くぎN50を用いて、

75㎜程度の間隔で固定してください。

通常施工仕様 曲面施工仕様

柱、間柱 150㎜以内 75㎜程度

土台、胴差等 100㎜以内 75㎜程度

施工要領

外装内装モルタル下地材 [目地処理 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

目地処理

■専用目地材◦ラスカットのジョイント部分の目地材は必ずラスカットモルタル専用コーキング目地材をご使用ください。

■コーキング必要箇所◦コーキング処理はラスカットのすべての目地部分、出隅、入隅、開口部廻り、軒部、配線、配管等の穴開けした部分に確実に充填してください。◦基礎水切部、下屋部や屋根との取合部はコーキング処理で塞がないでください。◦ラスカットの継ぎ手部はコーキング養生後、Gネットをタッカーステープル等で留め付けてください。◦開口部廻りや配線、配管等の穴開けした部分はウレタン系シーリング材(ノンブリードタイプ)も使用できます。(現場調達)〈例:オート化学工業(株)オートンシーラー101NB〉

目地処理は、ひび割れ防止と雨水の浸入を防止するための重要なポイントですから、専用目地材で確実におこなってください。

■施工法◦まずラスカットに釘又はビスの打ち忘れがないかチェックをおこなってください。

◦コーキング目地材を目地幅いっぱいに、切れ目なく盛り上げるように充填し、目地材を目地部の内部までしっかり押し込むようにヘラ又はコテを往復してください。

◦コーキング目地材は乾燥時若干の目痩せを生じるため、2〜3日以上の養生期間をとってください。

◦ラスカット表面にて、釘のめり込みが大きく合板基材が表面に露出した箇所は釘頭を覆うようにコーキング処理をおこなってください。(コーキング処理が必要なめり込み深さの目安3㎜以上)

専用コーキング

通気受材

ラスカット

透湿防水シート

幅40㎜程度のへら

養生期間(2〜3日以上)

◦コーキング目地材は乾燥時若干の目痩せを生じるため、夏季2日以上、冬季3日以上の養生期間をとってください。コーキングの養生が不足すると、目地部分のモルタルに割れが発生しやすくなるため、必ず養生期間を守ってください。

◦コーキングガン

 

◦コーキング目地材(大) 通常タイプ10本入 補助ノズル・ヘラ付

 

 ノズルタイプ2本入

 

◦コーキング目地材(小) 通常タイプ20本入 ヘラ付

施工要領(木造・鉄骨共通項目)

外装内装モルタル下地材 [目地処理 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

◦開口部の角には目地がない場合も、補強のために斜めにGネットを施工してください。長さは200㎜以上としてください。

開口角部補強Gネット

200㎜以上

開口部

ご注意

施工上のご注意◦ラスカットの切断木口には、目地処理前にラスカットM専用切断木口用シーラー、希釈モルタルボンド(4倍希釈液)又は、日本化成(株)NSハイフレックスHF-1000(3倍希釈液)を塗ってください。◦目地処理をおこなう場合は、目地部が乾いていることを確認してから施工してください。◦降雨時または、目地処理直後に降雨のおそれのある場合は目地処理施工は避けてください。◦専用目地材の保存は雨にぬれないように、また冬期は凍結にご注意ください。◦外気温5℃以下のときには目地処理を避けてください。

■Gネット(LGN-93)施工◦モルタルクラックの削減のため、ラスカットの継ぎ手部はコーキング養生後、Gネットを取付けてください。◦Gネットはタッカーステープルで留付けをおこなってください。留付けピッチは200㎜以下としてください。◦タイル張りの伸縮目地となる部分は、Gネットを使用しないでください。◦コーナー定規(現場調達)は動かないように固定してください。留め付けは300㎜ピッチ以下をおすすめします。コーナー定規の固定が不充分な場合、コーナー定規付近のモルタルにクラックが発生する場合があります。◦ポーチ柱等、下地の動きが大きくなるおそれがある部分のコーナー定規の留め付けは200㎜ピッチ以下とし、モルタル施工時にGネットを伏せ込んでください。クラックの発生を軽減する効果があります。

〈継ぎ手部〉Gネット

透湿防水シート

専用コーキング

ラスカット

通気受材

〈本体出隅部〉コーナー定規

透湿防水シート

専用コーキング

ラスカット

〈入隅部〉

透湿防水シート

Gネット

専用コーキング

受材60×45㎜以上

受材45×45㎜以上

ラスカット

〈ポーチ柱等 出隅部〉

ラスカット

透湿防水シート

ラスカット

Gネットコーナー定規

透湿防水シート

専用コーキング

専用コーキング

Gネットコーナー定規

◦専用コーキング目地材(大)には補助ノズルが同梱されています。 細かいすき間や本体のノズルが届かない場合にご使用ください。◦基礎水切部、下屋部や屋根との取合部はコーキング処理で塞がないでください。

外装内装モルタル下地材 [モルタル塗り工法 標準施工法]施工のポイント

モルタル塗り工法

施工要領(木造・鉄骨共通項目)

モルタスⅠ(専用モルタル)塗り ラスカル(推奨モルタル)塗り

ラスモル(推奨モルタル)塗りライトモルタル(推奨モルタル)塗り

モルタル調合 モルタル調合

モルタル調合モルタル調合

[標準配合]モルタスⅠ 25kg(1袋)モルタルボンド 500g水 7~8L

[標準配合]ラスカル 25kg(1袋)ハイモルエマルジョン 1kg水 7~8L

[標準配合]ラスモル 25kg(1袋)シーレックス又は 500gシーレックス#50水 9~10L

[標準配合]ライトモルタル 25kg(1袋)モルトップエマルジョン 1kg水 9~10L

(塗り厚10㎜の目安2.9㎡ /袋)※混練りはミキサーを使用し 充分におこなってください。

(塗り厚10㎜の目安2.8㎡ /袋)※混練りはミキサーを使用し 充分におこなってください。

(塗り厚10㎜の目安3.0㎡ /袋)※混練りはミキサーを使用し 充分におこなってください。

(塗り厚10㎜の目安3.0㎡ /袋)※混練りはミキサーを使用し 充分におこなってください。

モルタル塗り モルタル塗り

モルタル塗り及びネット伏せ込みモルタル塗り及びネット伏せ込み

養 生 養 生

養 生養 生

仕上げ塗装 仕上げ塗装

仕上げ塗装仕上げ塗装

[標準施工仕様]3~4㎜厚コテ圧をかけ塗り付け後に6~7㎜厚を重ね塗りし10㎜厚以上としてください。水引き具合を見ながらムラ直しをおこない仕上げてください。

[標準施工仕様]3~4㎜厚コテ圧をかけ塗り付け後に6~7㎜厚を重ね塗りし10㎜厚以上としてください。水引き具合を見ながらムラ直しをおこない仕上げてください。

[標準施工仕様]3~4㎜厚コテ圧をかけ塗り付け直後に「アリスネット16㎝幅」をラスカットのジョイント及び開口部四隅に張りつけ、コテでなじませて、直ちに全体に6~7㎜厚を重ね塗りし10㎜厚以上としてください。水引き具合を見ながらムラ直しをおこない仕上げてください。※必要に応じてラスカット表面へシーレックスのおよそ5倍希釈液で吸水調整処理(シーラー処理)をおこなってください。

[標準施工仕様]コテ圧をかけ3~4㎜厚コテ塗り直後に継手目地部及び開口部四隅に専用ネット(16㎝幅)を伏せ込み、追いかけて6~7㎜厚を重ね塗りし10㎜厚以上としてください。水引き具合を見ながらムラ直しをおこない仕上げてください。

※必要に応じてラスカット表面へハイモルエマルジョンのおよそ5倍希釈液で吸水調整処理(シーラー処理)をおこなってください。

[クラック防止強化施工仕様]ラスカット表面へシーレックスのおよそ5倍希釈液を塗布、乾燥後にコテ圧をかけて3~4㎜厚でコテ塗りをおこない、追っかけで6~7㎜厚を上塗りし、10㎜厚以上に均一に塗り付けた後で、予め裁断した「アリスネット1m幅」を全面に張り付け、ネットの浮きがなくなるようにコテでなじませて平坦に押さえ、仕上げてください。仕上げが細目仕上げとなる場合は、上塗り材の締まり具合を見ながら再度1~2㎜重ね塗りするか、上塗りの硬化後に、フジライト#10または#20(シーレックス1kg混入)を約1㎜厚に塗り付け平滑に仕上げてください。

[クラック防止強化施工仕様]コテ圧をかけ3~4㎜厚でコテ塗り直後に予め裁断した「太平洋CRネット」を全面に伏せ込み、追いかけて6~7㎜厚を重ね塗りして10㎜厚以上にしてください。水引き具合を見ながらムラ直しをおこない仕上げてください。(使用する仕上げ材に応じて、更に平坦な下地が必要な場合は上付けをおこなってください)

養生期間は2週間(夏季は10日)~1カ月程度※厚さ15㎜以上とする場合は養生期間後に塗り重ねて改めて養生期間を確保してください。

養生期間は2週間(夏季は10日)~1カ月程度※厚さ15㎜以上とする場合は養生期間後に塗り重ねて改めて養生期間を確保してください。

養生期間は2週間(夏季は10日)~1カ月程度※厚さ15㎜以上とする場合は養生期間後に塗り重ねて改めて養生期間を確保してください。

養生期間は2週間(夏季は10日)~1カ月程度※厚さ15㎜以上とする場合は養生期間後に塗り重ねて改めて養生期間を確保してください。

弾性または微弾性塗料をご使用ください。※仕上げ工事の前にモルタル面の点検をおこない、汚れている場合には清掃し、クラック等がある場合にはノロまたは共ネタで補修してください。

弾性または微弾性塗料をご使用ください。※仕上げ工事の前にモルタル面の点検をおこない、汚れている場合には清掃し、クラック等がある場合にはノロまたは共ネタで補修してください。

弾性または微弾性塗料をご使用ください。※仕上げ工事の前にモルタル面の点検をおこない、汚れている場合には清掃し、クラック等がある場合にはノロまたは共ネタ(シーレックス混入)で補修してください。

弾性または微弾性塗料をご使用ください。※仕上げ工事の前にモルタル面の点検をおこない、汚れている場合には清掃し、クラック等がある場合にはノロまたは共ネタで補修してください。

※養生期間が不足すると塗装後に塗膜の膨れやはく離を生じる場合があります。

※養生期間が不足すると塗装後に塗膜の膨れやはく離を生じる場合があります。

※養生期間が不足すると塗装後に塗膜の膨れやはく離を生じる場合があります。

※養生期間が不足すると塗装後に塗膜の膨れやはく離を生じる場合があります。

ラスカットの継手目地部は専用コーキング目地材を充填し、コーキング材硬化後、Gネットをタッカーステープル等で留め付けてください。また、開口部廻りは20㎝以上の長さのGネットを四隅に留めてください。

ラスカットの継手目地部は専用コーキング目地材を充填し、コーキング材硬化後、Gネットをタッカーステープル等で留め付けてください。また、開口部廻りは20㎝以上の長さのGネットを四隅に留めてください。

ラスモルを施工する場合は目地部の補強ネットはモルタル伏せ込みのみとなりますので、ラスカットの目地部及び開口部四隅のGネットは施工しないでください。(隅部には通常通り施工してください)

ラスカットの継手目地部は専用コーキング目地材を充填し、コーキング材硬化後、Gネットをタッカーステープル等で留め付けてください。また、開口部廻りは20㎝以上の長さのGネットを四隅に留めてください。

※上記以外のモルタルを使用する場合は、JASS15M-102の品質基準を満たす既調合軽量モルタルとしてください。

外装内装モルタル下地材 [モルタル塗り工法 標準施工法]施工のポイント

モルタル塗り工法

施工要領(木造・鉄骨共通項目)

しっくい調仕上げ工法

モルタル調合〔標準配合〕モルタスⅠ 25kg(1袋)モルタルボンド 500g水  適量

又は〔推奨モルタルのクラック防止強化施工仕様〕

モルタル塗りおよびネット張り

養 生

しっくい調合

しっくい塗り

目地部に厚さ5㎜程度、幅150㎜程度モルタル塗りし、その上にGネット(LGN-93)を伏せ込んでください。その後追かけ2回塗りで全面をモルタル厚10㎜以上に仕上げてください。

養生期間は2~3週間以上。

市販の既配合しっくいを調合。

既配合しっくい材料メーカーの仕様に従って施工、仕上げをおこなってください。

ご注意

施工上のご注意■モルタル塗り工法◦養生期間を厳守してください。必要に応じて水打ち養生、シート養生をおこなってください。◦施工直後や養生中の振動は避けてください。◦モルタルの剥離防止、ドライアウト防止にモルタルボンドを必ずご使用ください。◦軽量モルタルの上への普通モルタル等の塗り重ねは、クラックや剥離の原因となりますので避けてください。◦モルタスⅠの塗り厚と防火性能は、下地によって異なりますのでご注意ください。◦モルタルの最大塗り厚は25㎜を目安としてください。

■共通事項◦ラスカットの表面のホコリ等は取り除いてください。◦コテ圧は強くかけてください。◦気温が5℃以下の施工は避けてください。◦モルタスⅠは、セメントと同様に湿気を避けて保管してください。◦モルタルボンドの保管には、高温、直射日光、凍結を避けてください。◦モルタル施工後、必ず塗装仕上げをおこなってください。塗装は塗料メーカーの現場標準塗装仕様に従ってください。◦塩化ゴム系、塩化ビニル系等の防湿被膜を形成するシーラーは塗膜の浮き、剥離を生ずる場合があるため、使用を避けてください。◦モルタルのクラックを完全に防ぐことは困難です。美観を損なうおそれがありますので、弾性塗料の使用をおすすめします。

外装内装モルタル下地材 [タイル下地用・タイル張り 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

専用コーキング

通気受材

タイル

ラスカット

軒天材

基礎水切りジョイナー

■ラスカットの優れた性能を生かすためには施工が正しくおこなわれることが必要です。ラスカットにタイルを張ると、 下塗りモルタルがラスカットに密着し、 タイルの固着に優れています。内・外装タイル張り施工がやさしく、 美しく仕上がり、 木造、鉄骨構造用のどちらにも適応できます。

■タイル張り用ラスカットの仕様区分用途区分

構造区分外 装 用 内 装 用

木 構 造 ラスカットタイル下地用(9㎜)

ラスカット     (7.5㎜)

鉄 骨 構 造 ラスカットタイル下地用(9㎜)

ラスカットタイル下地用(9㎜)

※ラスカットの製品仕様はP.200を参照してください。専用部材一覧表はP.201を参照してください。

■タイル張り用工法と用途区分

工  法 用  途

改 良 圧 着 張 り 工 法 外装用タイル

密 着 張 り(ヴ ィ ブ ラ ー ト )工 法 外装用タイル

接 着 剤 張 り 工 法 内装用タイル

■ラスカット張り標準施工法各標準施工法の掲載ページを参照してください。◦木造軸組工法用…P.353◦鉄骨構造用…P.367

■伸縮目地の設置◦外装下地には必ず伸縮目地を入れてください。

◦広いタイル壁に伸縮目地を設ける場合は目地をラスカットの継ぎ手位置に合わせ、 目地処理にはバックアップ材(発泡ポリエチレン、 ポリスチレン等)と伸縮性のある目地材(変成シリコーン系シーリング材)をご使用ください。

◦伸縮目地の間隔は横方向で3,640㎜(2間)、高さ方向で2,730㎜(9尺)以内に設けてください。

■ラスカット目地処理標準施工法コーキング目地処理工法P.374をご参照ください。

施工要領

バックアップ材伸縮目地材

張り付けモルタル

下塗りモルタル

専用コーキング材

ラスカットタイル

ご注意

ラスカット使用上のご注意ださい。変形、劣化、モルタルの割れ等を生じることがあります。

◦屋根、傾斜パラペット・煙突への施工・床面・天井面・裏面から水のかかる場所・浴室及びこれに準じる場所・常時水のかかるおそれのある場所

■施工上のご注意◦ラスカットは横張り突付け施工としてください。◦サッシ、開口部廻りには必ず両面防水テープを併用してください。

◦ラスカットの目地処理はひび割れ防止と雨水の浸入を防止するための重要ポイントですので、専用コーキング目地材を使用し、目地処理仕様を順守してください。ただし、伸縮目地部分についてはGネットを使用しないでください。◦下地モルタルは砂セメントモルタル(普通モルタル)又は指定のモルタルをご使用ください。◦使用するタイル張り付けモルタル、接着剤に関しては、材料メーカーの標準施工仕様書に従ってください。

◦標準施工法に基づいて専用コーキング等の指定部材を必ず使用し、正しい施工をおこなってください。◦標準施工法以外で施工した物件の苦情、お取替えには応じかねますので、予めご了承ください。◦建物の耐久性向上のため、木造下地では通気工法を標準としています。

■使用禁止場所※以下のような場所にはラスカットを使用しないでく

鉄骨造 レンガ張りの場合

通常の目地

ラスカット切断

最大2,730㎜

最大3,640㎜

伸縮目地設置位置

ラスカット

ラスカット切断

外装内装モルタル下地材 [タイル下地用・タイル張り 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

■タイル用下地モルタル塗り工法 ■タイル張り付け材料

A.タイルラスカット下地に適用できるタイルは、 JIS A 5209陶磁器質タイルに該当するものとし、 外装タイルは裏足がある二丁掛けサイズ(60×227㎜)以下で厚さ15㎜以下のもの(重量45kg/㎡以下)、 モザイクタイルは50角、 50二丁以下のサイズで厚さ15㎜以下とします。

B.タイル張り付け用既調合モルタル  (改良圧着張り・密着張り・モザイクタイル張り工法用)タイル張り付け用既調合モルタルは、 製造メーカーの仕様に従ってご使用ください。

C.接着剤(接着剤張り工法)下地の種類、 タイルの材質、 施工箇所、 施工時の環境や条件に応じて、 接着剤の特長が最も適合するものを選定してください。

■タイル用接着剤の分類

有機質接着剤

乾燥硬化型(一液タイプ)

反応硬化型(二液タイプ)

水分散型

溶剤型エポキシ樹脂系

エポキシ変成合成ゴムラテックス系

アクリルエマルジョン系

変成アクリルエマルジョン系

合成ゴム系

D.タイル目地材目地材には、 内外装とも既調合目地材をご使用ください。

■改良圧着張り工法

ラスカット(9㎜厚)

下地モルタル

張り付けモルタル3~5㎜(下地側)

タイル

仕上がり寸法 A.悪い例 B.正しい例

張り付けモルタル裏足+2㎜以上(タイル側)

■密着張り(ヴィブラート)工法

ラスカット(9㎜厚)

下地モルタル10㎜以上

張り付けモルタル5~8㎜

タイル

目地深さ(5~8㎜)

仕上がり寸法

①タイルを 埋めこむ

②目地押さえを して仕上がり

目地押さえ

下地モルタル塗り(タイル張り用)

モルタル調合〔標準配合〕セメント(50kg)1:砂3 (容積比)クラックカットA 1セット水  適量

※既調合品では太平洋マテリアル(株)の「ライトモルタル」が使用できます。他の軽量モルタルは使用しないでください。「ライトモルタル」の施工は、

「ライトモルタル施工マニュアル」の加工合板下地の記載を参照し、必ず混和剤をご使用ください。

モルタル塗り

養 生

タイル張り

3~4㎜厚コテ塗り後に6~7㎜厚を重ね塗りし刷毛引き仕上げしてください。

2~3週間以上。(期間厳守)

◦下地面の平坦さは、 タイル張り工法によって、 改良圧着張り工法は±2.0㎜以下/2m、 密着張り工法は±2.0㎜以下/2m、 接着剤張り工法は±1.5㎜以下/2mが標準です。

◦現場調合のタイル下地モルタルは砂セメントモルタル(普通モルタル)に必ずクラックカットAを添加してご使用ください。

◦クラックカットAの保管は、高温、直射日光、凍結を避けてください。◦気温が5℃以下の施工は避けてください。◦タイル下地モルタルの割れを出してから、タイルを施工してください。養生期間

が不足していると、タイルが割れるおそれがあります。

※モルタスⅠ(専用モルタル)はタイル下地用としては使用できません。

外装内装モルタル下地材 [タイル下地用・タイル張り 標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

■外装タイル張り工法

下地モルタル塗り(タイル張り用)

改良圧着張り工法(外装タイル用)

密着張り(ヴィブラート)工法(外装タイル用)

張り付けモルタル塗り 張り付けモルタル塗り下地材に張り付けモルタル3~5㎜厚コテ塗りしてください。

下地側に張り付けモルタル3~5㎜厚コテ塗りし、 追いかけ塗りで総厚5~8㎜(タイル厚の約半分)重ね塗りしてください。

◦外装タイル張りは改良圧着張り工法、 または密着張り工法としてください。

◦タイル下地モルタル塗りの要領についてはP.379をご参照ください。

2時間以内でタイル張りが完成する面積。

30分以内でタイル張りが完成する面積。1回3㎡以下。

タイル張り タイル張り

タイル押さえ タイル押さえ

目地押さえ 目地押さえ

養 生 養 生

タイル目地詰め タイル目地詰め

タイル裏面全体に張り付けモルタルを裏足+2㎜以上コテ塗り。 直ちに壁面上部より下部へ張り付けてください。

1枚ずつタイル表面にヴィブラートをあて、 タイルをモルタル面に埋め込んでください。

コテの柄等でタイル周辺からモルタルがはみ出すまでたたき、 平らにしてください。

タイル表面にモルタルが盛り上がるまで埋め込む。 タイルは1段おきに下方へ張り、 後で残りの段を張ってください。

目地部からはみ出したモルタルを除き、目地ゴテで押さえて仕上げてください。

目地部からはみ出たモルタルがやや硬くなったとき小端切りをして、 目地ゴテで目地押さえをしてください。

1日以上。 1日以上。

◦タイル目地詰めの要領についてはP.382をご参照ください。 ◦タイル目地詰めの要領についてはP.382をご参照ください。

ラスカット(9㎜厚)

下地モルタル10㎜以上

張り付けモルタル3~5㎜(下地側)

張り付けモルタル裏足+2㎜以上(タイル側)

タイル

ラスカット(9㎜厚)

下地モルタル10㎜以上

張り付けモルタル(2度塗り5~8㎜)

タイル タイル張り衝撃工具(ヴィブラート)

外装内装モルタル下地材 [タイル下地用・タイル張り 標準施工法]施工のポイント

■内装タイル張り工法

下地モルタル塗り(タイル張り用)

モザイクタイル張り工法(内装用)

接着剤張り工法(内装用)

張り付けモルタル塗り 接着剤塗布張り付けモルタルの塗り厚は、 3~5㎜程度を標準とし木ゴテで平らに押さえてください。

規定量を塗布。 くし目ゴテで、 くし目をたててください。

◦タイル下地モルタル塗りの要領についてはP.379をご参照ください。◦浴室の下地にラスカットを使用する場合はP.365をご参照ください。

張り付け用モルタルの塗り付け面積は、1回につき3㎡以下。

およそ30分以内でタイル張りが完成する面積。

タイル張り タイル張り

タイル押さえ タイル押さえ

養 生 養 生

タイル目地詰め タイル目地詰め

目地割りに従い、 通りよく平らに張り付ける。

壁面上部より張りはじめる。 張り直しは接着剤が軟らかいうちにおこなってください。

目地部分に盛り上がる程度に板等で平らにたたく。

木づち等を用いて充分にたたき、 押さえてください。

◦表面紙張りのモザイクタイルは、 張り付け後、 時期をみて水湿しをして紙をはがす。

◦目地幅を揃えて、 縦・横の通りを修正する。

1日以上。 1日以上。

※オープンタイムに充分ご注意ください。◦タイル目地詰めの要領についてはP.382をご参照ください。

◦タイル目地詰めの要領についてはP.382をご参照ください。

張り付けモルタル

ラスカット

下地モルタル タイル

ラスカット

下地モルタル タイル

接着剤

外装内装モルタル下地材 [タイル下地用・タイル張り 標準施工法]施工のポイント

■タイルの目地詰め・施工検査・仕上がり程度について

◦タイルの目地詰め

①タイルを張り付け後、24時間以上経過し、モルタル、接着剤の硬化を見はからって目地詰めをしてください。②化粧目地の形状は、図面または指示によるものとし、目地用モルタルは目地用既調合モルタルをおすすめします。③目地詰めにさきだち必要に応じて水湿しをしたあと、目地詰めはゴムゴテですり込むようにしておこない、目地モルタルのしまりを見はからって目地ゴテで押さえます。ただし、すり込めない場合は、空隙ができないように原則として2回に分けて詰めた後、目地ゴテで押さえます。仕上がり目地深さはタイル厚の1/2以内にします。

◦施工検査

①施工検査は、工事のそれぞれの工程でおこない、仕上がり後は全数打音検査により浮きがないことを確認し、万一浮きが発見された場合は直ちに補修してください。

◦仕上がり程度

①仕上がり面は著しい不陸・反り・ゆがみ・割れ・かけ・汚れ等がないようにしてください。②目地については、引通しよく目違いがなく、目地幅、目地の深さが均一で目地きれのないようにしてください。

■擬石仕上げ

①注意事項

◦擬石、ブリックタイルは、セメントに軽量骨材を混ぜて成形した製品で、厚さと形状によって擬石(ストーンタイプ)とブリックタイルに分類されます。

◦擬石には規格サイズがないので、最大長さ500㎜程度、最大幅250㎜程度、厚さ20〜最大70㎜程度を目安に、45kg/㎡以下の製品をご使用ください。

◦ブリックタイルは二丁掛けタイルに近いサイズですが、焼成されているタイルに比べて強度が低く、薄くなるほど割れやすい製品です。最低厚さ12㎜以上を目安としてください。重量は擬石と同様に、45kg/㎡以下の製品をご使用ください。

◦擬石、ブリックタイル及び当社製品ではない施工部材の品質に係わる苦情、お取り替えは当社では応じかねます。擬石、ブリックタイル、及び施工部材に関しては製造メーカーにご相談ください。

◦擬石、ブリックタイルは吸水性が高いため、製品によっては寒冷地の施工に適さない場合があります。寒冷地域で採用される場合には、事前に製造メーカーにご確認ください。

◦ブリックタイルは製品によっては強度が弱く、施工時及び施工後に割れる場合があります。特に厚さ12㎜未満の薄い製品では施工時の衝撃や施工後の躯体の動きによって容易に割れが生じる場合がありますので、予めご承知おきください。

※2階建て・3階建て住宅への擬石の全面使用は避けてください。

②伸縮目地の設置

◦広い面積に施工すると割れの原因になりやすいため、長さ3.6m及び高さ3mを超える場合、または面積が10㎡を超える場合には、ラスカットの目地位置に伸縮目地を設置してください。

③擬石・ブリックタイル張り工事

◦擬石及びブリックタイルの施工方法については、各メーカーの標準施工仕様にしたがってください。

◦擬石、ブリックタイルを施工する部分のモルタル表面には、予めメーカー指定の接着用プライマー(指定がない場合はモルタルボンド4倍希釈液)を塗布してください。

◦張り付けモルタルは、メーカーの指定にしたがってください。(指定がない場合は日本化成(株)NS-STモルタル)

◦裏面(張り付け面)には各メーカーの指定にしたがって、接着用プライマーの塗布等の処理をおこなってください。

◦張り付けは改良圧着張り工法でおこなってください。(タイル張りの項目参照)

④吸水防止処理

◦擬石、ブリックタイルは吸水性が高い材料です。施工後1週間以上の養生をした後に、メーカー指定の吸水防水剤(指定がない場合は日本化成(株)NSシランガード等)を塗布してください。

◦吸水防止剤の塗布量、塗布回数については擬石、ブリックタイルメーカーの指定にしたがってください。

ご注意

お願い③出入口上部等にタイルを張る場合は必要に応じ受け木・支持枠を設け、 タイルのはく落防止の養生をおこなってください。④タイル張り面に、 施工中の大きな振動や衝撃を与えないように注意し、 適切な養生をおこなってください。

◦清掃・後片付け①目地詰め完了後、タイル面の清掃をおこないます。②清掃は水洗いを原則とし、 ブラシ等でタイル表面に汚れが残らないよう施工面に注意しながらおこなってください。③モルタルによる汚れがひどいときは、工業用塩酸30倍溶液を用いて酸洗いをおこない、 酸洗い後ただちに酸が残らないように充分水洗いしてください。

①材料の取り扱い 雨水が当たらないよう乾燥した室内に保管するか、シートがけをしてください。②養生・清掃 タイル張りにおける養生・清掃は下記のとおりにおこなってください。◦養生①タイル張り面が日光の直射または風雨の影響を受けるおそれがある場合は、適切な養生をしてください。②冬期のタイル張りは、 風通し等を考慮し、 施工面をできる限り保護し凍害や急激な温度変化による損害を避けてください。気温5℃以下で凍結のおそれがある場合には、 仮設暖房・保温等による施工面の養生をおこない、 もし以上の養生ができないときは施工を中止してください。