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平成 29 年(2017 年) 4 月 高 島 市 高島市行財政改革推進計画 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度

高島市行財政改革推進計画 - Takashima...- 1 - w ¸ w z d 4 H v) H / 2 ; 58 $ ( H7C µ6õH / 2 ; 58 N4 4 H Ç Æ) )ÊH /²H0£#ì Æ G v) G "g #H 0£#ì'Ç G 4 "g # Ì 0

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平成 29 年(2017 年) 4 月

高 島 市

高島市行財政改革推進計画

平成29 年度 ~ 平成31 年度

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- 1 -

市 民

市役所

各部局

(各取組)

行財政改革

委員会(附属機関)

行財政改革

推進本部(庁内組織)

公表(計画内容・取組み状況)

計画策定・

進捗状況

報 告

指 示助言等

代表者の参加

1 行財政改革推進計画の趣旨と位置づけ

確かな行財政基盤を確立し、効率的で効果的な行政運営と住民自治を実行するため、平成 26

年 3 月に「高島市行財政改革計画」(以下「行革計画」という。)を策定しました。行革計画

は、平成 26 年度から平成 32 年度までの 7 年間を計画期間とし、3 つの改革の方向性を定めて、

地方自治の原則である住民福祉の増進、最小で最大の効果、組織及び運営の合理化を基本に、

行政サービスの見直しと更なる市民参加等により、持続可能な行財政運営の実現を図ることと

しています。

「行財政改革推進計画」(以下「行革推進計画」という。)は、高島市総合計画(H29~H38)

の実現に向けて、「長期財政計画(H29~H38)」と整合を図りながら、全庁あげて取り組む行

財政改革の具体的な内容や実施時期を明確にします。行革推進計画は、直近 3 か年の計画とし、

毎年度、進捗状況や効果を検証し、計画の進行管理および評価を行い、計画的で確実な推進を

図っていきます。

2 行革推進計画の計画期間

行革推進計画の期間は、平成 29 年度(2017 年度)から平成 31 年度(2019 年度)までの 3

年間としており、平成 26 年度から 3 か年間の取組み実績を踏まえた、向こう 3 年間の取組み

を定めています。

3 行革推進計画の推進体制と進行管理

(1) 推進本部における進行管理

副市長を本部長とし、幹部職員で組織する「行財政改革推進本部(以下「推進本部」とい

う。)」は、各部局における行革推進計画の着実な推進とその進行管理を行います。推進本

部は、行革推進計画の策定や進捗状況について、附属機関である「高島市行財政改革委員会」

に報告するとともに、市民に公表します。

(2) 推進体制

行財政改革は全庁的に取り組むものであり、全部門が協力しながら推進します。また、全

庁的な取組みであることを意識づけるため、本部員は司令塔として進行管理を的確に行うと

ともに、所属職員に対して必要な指示を行い改革意識の醸成に努めます。

(3) 行財政改革委員会における助言等

行財政改革の実効性を高めるとともに、開かれた行財政改革を推進するため、行財政改革

委員会は、行革推進計画の進捗状況の報告を受け、必要に応じて助言や提言を行います。

行財政改革推進計画の基本事項

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■基本方向1 市民ニーズに応える的確な行政運営(行政の質や仕事の仕方を変える取組み) 

1 行政サービスの質的向上 1 市民ニーズを反映した行政サービス 1 多様な行政ニーズや課題への対応 5

2 市民の利便性の向上 7

2 適正かつ効率的な事務処理の推進 3 さらなる業務改善の推進 8

4 外部委託の推進 10

5 指定管理者制度の適正運用 12

2 市民主体の行政運営 1 地域資源の活用と人材育成 6 地域資源を活用した経済循環づくり 13

7 自治会活動の活性化 15

2 市民参画の推進 8 広報公聴機能の充実 16

9 市民参加によるまちづくりの推進 17

3 協働事業の推進 10 市民協働の推進(協働の場づくり) 18

■基本方向2 より実効的な組織体制づくり(組織体制の改革、職員の資質向上と意識改革の取組み)

1 執行体制の見直し 1 組織機構の見直し 11 より機動的な組織づくり 20

2 職員数の適正化 12 業務量に応じた職員の適正配置 21

2 自律型の人材育成 1 人材の育成、活用 13 人材マネジメントの実施 22

■基本方向3 新たな行政需要に対応する財政基盤の確立(市の財政基盤の強化にかかる取組み) 

2 公の施設の見直し 16 公共施設の適正管理 27

3 人件費の適正化 17 給与費等の適正化の推進 29

4 市債残高等の圧縮 18 市債残高の圧縮・債務負担行為の抑制 30

2 財源の確保 1 財産処分等の促進 19 市有資産の有効活用 31

2 ふるさと納税の推進 20 自主財源確保の促進 32

3 債権管理の強化 21 市税等の債権回収強化 33

22 市税の収納率向上対策 35

4 受益者負担の適正化 23 使用料・手数料等の見直し 36

1 水道事業 24 水道事業の経営健全化 37

2 下水道事業 25 下水道事業の経営健全化 38

3 病院事業 26 病院改革プランに基づく経営の健全化 40

4 介護老人保健施設事業 27 陽光の里の経営安定化 42

5 国民健康保険事業 28 国民健康保険事業の財政健全化 43

6 介護保険事業 29 介護保険事業の運営健全化 44

計画の進行管理 30 改革の取り組みの進行管理 46

実施項目推進方向 推進項目

251

2

実施項目

14 24高い倫理観と使命感を備えた職員の育成

更なる歳出の見直し

推進方向

推進方向

職員の意識改革の徹底

選択と集中による徹底した歳出の見直し

推進項目

推進項目 実施項目

3

1 15 施策の選択と集中

特別会計、地方公営企業会計の経営健全化

行財政改革推進計画の実施項目

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- 3 -

担当課 頁

1 多様な行政ニーズや ① (新) 妊娠期から子育て期の切れ目ない支援体制 健康推進課 5

課題への対応 ② (新) 認知症総合支援事業 地域包括支援課 5

③ 学校教育環境の充実 教育総務課 5

④ バス交通体系の見直し 交通政策課 5

⑤ ごみ減量化と一般廃棄物処理計画等の見直し ごみ減量対策課 6

⑥ (新) 防災体制の強化 防災課 6

2 市民の利便性の向上 ① コンビニエンスストアでの各種証明書の交付 市民課 7

② 市庁舎整備後の窓口体制の見直し 財産管理課、市民課 7

3 さらなる業務改善の ① 業務の可視化とチェック強化による組織力の向上 関係各課(行財政改革課) 8

推進 ② 各種団体事務支援の見直し(公金外現金の取扱い) 関係各課(総務課 他) 8

③ 業務改善運動の推進(職員提案制度等) 人事課 8

④ 内部事務におけるICTの推進 情報統計課 8

⑤ イベント事業の見直し 関係各課(行財政改革課) 8

⑥ (新) 高島地域農業センター等の再編 農業政策課 9

4 外部委託の推進 ① 外部委託の推進 関係各課(行財政改革課) 10

② 学校給食調理業務の民間委託化 学校給食課 10

③ 可燃ごみ処理業務の外部委託化 環境センター 10

④ 特殊検査業務の民間委託化 契約検査課 10

5 指定管理者制度の適 ① 指定管理者制度の適正運用 行財政改革課 12

正運用 ② 指定管理施設の管理形態の見直し 行財政改革課 12

6 地域資源を活用した ① (拡) 新たな産業・雇用の創出による地域活性化 農業政策課、森林水産課 13

経済循環づくり ② 高島産農産物や特産品の販路拡大 農業政策課、商工振興課 13

③ (新) 特産品海外販売戦略事業 商工振興課 13

④ (新) 高島いいモノ・いいコトグランプリの開催 商工振興課 13

⑤ (拡) 地域資源を活かした観光の魅力発信 観光振興課 13

⑥ 重要文化的景観の保存活用 文化財課 14

7 自治会活動の活性化 ① 人口減少時代の地域住民組織の在り方検討 市民協働課、支所 15

② 自治会と行政の連携強化 市民協働課、支所 15

③ 各種補助金・まちづくり交付金の見直し 市民協働課 15

8 広報公聴機能の充実 ① わかりやすい市政情報の発信 企画広報課 16

② 公聴活動の推進 企画広報課 16

9 市民参加によるまちづくりの推進 ① 「まちづくり推進会議」による新たなまちづくり 市民協働課 17

10 市民協働の推進(協 ① 市民協働推進体制の整備 市民協働課 18

働の場づくり) ② 協働提案事業の推進 市民協働課 18

③ 地域防災力の向上(自主防災組織の育成) 防災課 18

11 より機動的な組織づ ① 執行体制の見直し 人事課 20

くり ② 庁用車両の保有台数の適正化 財産管理課、総務課、教育総務課 20

③ 部局横断的な体制の整備 関係各課(行財政改革課) 20

12 業務量に応じた職員 ① 職員数適正化の推進 人事課 21

の適正配置 ② 職員再任用制度の運用 人事課 21

13 人材マネジメントの ① 職場内研修(OJT)の実践 人事課 22

実施 ② 職場外研修の推進 人事課 22

③ 女性職員の活躍の推進 人事課 22

④ 新たな人事評価制度の効果的な運用 人事課 22

⑤ (新) 職員相互の「褒め合う文化」の形成 人事課 23

                      (新):H29-31計画における新規項目

                      (拡):前期計画の取組みを拡充するもの

実施項目 具体的な取組項目

実施項目ごとの具体的取組み

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- 4 -

担当課 頁

14 高い倫理観と使命感 ① リスク管理と内部統制の取組み 人事課 24

を備えた職員の育成 ② 行財政改革を進める職員の意識改革 行財政改革課 24

15 施策の選択と集中 ① 選択と集中の更なる徹底 関係各課(財政課) 25

② 補助費等の見直し 関係各課(財政課) 25

③ 普通建設事業費(公共事業関連費)の重点化 財政課 26

④ さらなる基金残高の確保 財政課 26

16 公共施設の適正管理 ① 「公共施設再編計画」の策定 行財政改革課 27

② 計画的な除却の推進 財産管理課 27

③ インフラ資産の適正管理 土木課、上下水道課 27

17 給与費等の適正化の ① 給与費の適正化 人事課 29

推進 ② 時間外勤務手当の縮減 人事課 29

18 市債残高の圧縮・債 ① 市債残高の圧縮 財政課 30

務負担行為の抑制 ② 債務負担行為の抑制 財政課 30

19 市有資産の有効活用 ① 未利用市有地(遊休財産)の売却処分等の推進 財産管理課 31

② 借地の解消・借地料の見直し 財産管理課 31

20 自主財源確保の促進 ① 高島市に対する寄附の促進 総合戦略課 32

21 市税等の債権回収強 ① 庁内連携体制の強化 市税等収納対策推進本部 33

化 ② 債権回収手続きの民間委託化 都市計画課 33

③ 収納率の向上(滞納金の縮減) 関係各課(納税課) 33

22 市税の収納率向上対 ① 新たな収納方法の検討 納税課 35

策 ② 適正な滞納処分の実施 納税課 35

23 使用料・手数料等の ① ごみ処理手数料の見直し ごみ減量対策課 36

見直し ② 学校給食費負担金の見直し 学校給食課 36

24 水道事業の経営健全 ① (拡) 水道料金の見直し、アセットマネジメント 上下水道課 37

化 ② 民間委託の推進 上下水道課 37

③ 簡易水道の統合整備事業 上下水道課 37

25 下水道事業の経営健 ① (拡) 下水道使用料の見直し、アセットマネジメント 上下水道課 38

全化 ② 民間委託の推進 上下水道課 38

③ 農業集落排水処理施設を公共下水道へ接続 上下水道課 38

26 病院改革プランに基 ① 地域完結型医療の推進(地域医療支援病院の指定) 市民病院経営統括課 40

づく経営の健全化 ② 病床数の適正化と効率的な運用 市民病院経営統括課 40

③ DPCの導入による経営効率の向上 市民病院医事課 41

④ 未収金対策の強化 市民病院医事課 41

⑤ 市民病院改革プランによる経営指標の改善 市民病院経営統括課 41

27 陽光の里の経営安定 ① 健全な経営基盤の確立 陽光の里 42

化 ② 医療福祉関係機関との連携 陽光の里 42

③ 職員のスキルアップと意識改革 陽光の里 42

28 国民健康保険事業の ① 健康づくりと疾病予防対策(特定健診の受診率向上) 保険年金課、健康推進課 43

財政健全化 ② 国民健康保険税の税率の見直し 税務課、納税課 43

③ 国民健康保険事業の広域化 保険年金課 43

29 介護保険事業の運営 ① 日常生活支援サービスの充実 長寿介護課、地域包括支援課 44

健全化 ② 介護保健事業の運営健全化 長寿介護課 44

③ 第7期介護保険事業計画の策定 長寿介護課 44

④ (新) 地域での介護予防の推進とリーダーの育成 地域包括支援課 45

30 改革の取り組みの進 ① 推進計画の評価方法の確立 行財政改革課 46

行管理 ② 推進計画の進行管理と評価 行財政改革課 46

実施項目 具体的な取組項目

担当課欄の( )はとりまとめ課

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- 5 -

実施項目

1-1-1

市民ニーズを反映した行政サービス 担当部

課(室)

健康福祉部健康推進課

健康福祉部地域包括支援課

教育委員会教育総務課

都市建設部交通政策課

環境部ごみ減量対策課

政策部危機管理局防災課 多様な行政ニーズや課題への対応

1.現状および課題

多様かつ複雑化する行政課題に対し、現在の仕組みのままでは将来立ち行かなくなる部分を

徹底して見直し、行政の根底をなす「市民のくらしと安全・安心を守る」という使命を果たし、

将来の世代に大きな負担を残さない取り組みを実行する必要があります。

そのため、将来への展望をもって、今後のまちづくりを下支えするために、これまでの経営

改革を一歩推し進めた行財政の改革に取り組む必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

歳入の約 40%を占める地方交付税は合併特例措置の終了により、平成 27 年度から段階的

に削減され、今後ますます一般財源収入が減少する中で施策や事業の見直しが急務となって

います。ここでは、現在の施策やしくみを見直すことにより、市民サービスの向上と行政の

効率化の両方が図れる施策を見極め、健全で持続可能な行財政運営に繋げていきます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

①(新)妊娠期から子育て期の切れ目ない支援体制

少子化・核家族化・地域のつながりの希薄化等により、地域において妊産婦やその家族

を支える力が弱くなってきており、妊娠・出産・子育てにかかる妊産婦等の不安や負担が

増しています。妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目ない支援を行い、不安の解消お

よび孤立化を防ぎ、虐待の予防にもつながる「妊娠・出産包括支援事業」を実施すること

で、安心して子育てが出来る環境を整えます。

②(新)認知症総合支援事業

認知症の人が可能な限り住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるために、認知症の

人やその家族に早期に関わり、必要な医療や介護につなげる体制づくりを進めます。認知

症の人の状態の変化に応じ、医療・介護・生活支援サービスが連携して効果的な支援が提

供できるよう認知症地域支援推進員を配置し、医療機関やサービス提供者がさらに連携す

ることにより認知症ケアの向上を図ります。

③ 学校教育環境の充実

少子化が進行し児童数が減少する中で、教育の質を確保し子どもたちにとって望ましい

学校教育環境を整えるため、平成 26 年 3 月に策定した「高島市学校規模適正化(学校再

編)基本方針」をもとに、市内小学校の統廃合を推進しています。平成 26 年度から平成 27

年度にかけて市内 3 小学校の統廃合を進めており、今後は、マキノ地域の小学校 1 校化に

向けた取組みを進めます。

④ バス交通体系の見直し

現行のバス体系は、バス運行事業者による自主運行路線(2 路線)と運行協定路線(20

路線)ならびに直営路線(4 路線)を運行していますが、利用者が少なく多額の経費を要

している状況です。継続的に運行可能な、効率的で低コストな運行体系への見直しを引き

続き検討します。さらに、バス利用促進につながる取組みを行います。

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⑤ ごみ減量化と一般廃棄物処理計画等の見直し

環境センター在り方検討委員会の答申で、環境センターの後継処理施設の整備、ごみ減

量の推進、運営方式の見直し、広域処理の検討などが示されたことから、生ごみ・紙ごみ

の減量に取組むと共に、廃プラスチックボトルの分別収集を各自治会へ広げていきます。

また、ごみ分別の徹底や食品ロスの削減を図ることにより環境センターの負荷軽減に努め

ます。上位計画である市総合計画や市環境基本計画に基づき一般廃棄物処理基本計画の策

定に取り組みます。

・1 人 1 日当たりのごみの排出量 901g/日(平成 27 年度)

⑥(新)防災体制の強化

大規模災害時における具体的な課題の整理や対応策について、庁内プロジェクトチーム

を立ち上げて検討・検証を行い、平成 28 年 8 月に地域防災計画の改訂を行いました。平

成 28 年 7 月には業務継続計画も策定し、大規模災害発生時に資源が制約を受けるなかで、

優先して執り行うべき業務を特定し業務の執行体制や手順等について定めています。ま

た、毎年行っている防災訓練においてもマニュアル等の検証を行い、実効性について確認

を行っています。近年は台風等により「避難準備・高齢者等避難開始」などの避難情報を

発令する機会も増えています。こういった緊急時において、行政の的確な対応が求められ

ることから、正確な情報収集や速やかな対策本部の設置などの体制強化に努めます。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

新生児全数訪問、

産後の母子に対する心

身のケア

⇒ ⇒

認知症地域支援推進員

の配置、認知症初期集

中支援チームの設置

⇒ ⇒

マキノ地域 3 小学校

(東小・西小・南小)

の 1 校化に向けた検討

⇒ ⇒

④ バス交通体系の検証・

見直し、利用促進 ⇒ ⇒

「一般廃棄物処理基本計

画」の策定、

ごみ減量の推進

ごみの排出量 883g/人日

ごみ減量の推進

ごみの排出量 874g/人日

ごみ減量の推進

ごみの排出量865g/人日

必要に応じて地域防災

計画等の改訂

河川カメラの設置

⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

③ 平成 26 年度末統廃合 マキノ北小学校(マキノ東小へ)、今津西小学校(今津東小へ)

平成 27 年度末統廃合 広瀬小学校(安曇小学校へ)

④ 高島地域の定時乗合タクシーを予約乗合制に変更し、運行便数を増便(H27.4.1~)

バス事業利用促進計画の策定(H28 年度)

⑤ 環境センターの在り方答申(H27.12)、環境基本計画の策定(H28 年度)

循環型社会形成推進地域計画の策定(H28 年度)

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- 7 -

実施項目

1-1-1

市民ニーズを反映した行政サービス 担当部

課(室)

市民生活部市民課

総務部財産管理課 市民の利便性の向上

1.現状および課題

市民の皆さんにとって利便性の高い行政をめざし、窓口時間延長やコンビニエンスストアで

の収納業務などに取り組んでいます。生活の多様化や高齢化が進む中にあって、より利用しや

すい窓口づくりに努め、更なる市民サービスの向上に取り組む必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

市民の皆さんが求める質の高い行政サービスを提供するため、利便性の向上の視点から行

政事務の見直しや改善に取り組みます。

窓口ワンストップサービスの充実や職員の接遇改善を図るとともに、各種申請書や届出書

等の記載事項の簡略化や電子化など窓口サービスの改善に取り組みます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① コンビニエンスストアでの各種証明書の交付

本庁・支所窓口の開設時間の延長や総合窓口体制による利便性の向上に努めており、平

成 29 年 7 月より、コンビニエンスストアでの各種証明書の交付(以下「コンビニ交付」

という。)を開始します。さらに、コンビニ交付の普及のために「マイナンバー制度」に

よる個人番号カードの取得者を増加させる取り組みを推進します。

② 市庁舎整備後の窓口体制の見直し

「市本庁舎・支所整備方針」に基づき本庁舎や支所の整備を進め、個人情報やプライバ

シーに配慮した窓口環境を実現し、利便性の高いワンストップ窓口を構築します。また、

徹底した業務の効率化を図るため既存の総合窓口システムを改修し、他課業務の簡易な手

続きを総合窓口で対応することにより市民サービスの向上を目指します。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① コンビニ交付サービス開始

番号カード交付数 9%

番号カード交付数 11%

番号カード交付数 13%

本庁舎(増築工事)

朽木支所(改修工事)

マキノ支所(改修工事)

総合窓口支援システム改修

本庁舎(増築・改修工事)

高島支所(改修工事)

総合窓口体制スタート

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 窓口基幹系システムの更新、職員の接遇マニュアルの作成(H27 年度)

個人番号カード申請率約 7%(H28 年末)

② 今津支所(増築工事)、安曇川支所(移転改修工事)(H28 年度)

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- 8 -

実施項目

1-1-2

適正かつ効率的な事務処理の推進 担当部

課(室)

総務部行財政改革課

総務部総務課

総務部人事課

政策部情報統計課

農林水産部農業政策課

関係各課 さらなる業務改善の推進

1.現状および課題

職員による公金外現金の私的流用事案や公文書偽造事案をはじめ、複数の事務の不適正処理

事案が発生した事態を受け、あらためて事務業務の点検を行い再発防止に努めるほか、行政の

スリム化に向けた事務事業の見直しに取り組む必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

市民目線に立った業務改善の視点で事務事業を見直すとともに、組織としてのチェック体

制を確立して事務の適正処理に徹底して取り組みます。

また、自治体を取り巻く厳しい財政状況により、今後は職員、施設、予算といった経営資

源が減少する中で、一定の行政サービスを維持するため、市民サービスの向上と行政の効率

化の両面から、事務・事業の見直しに取り組みます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 業務の可視化とチェック強化による組織力の向上

事務や業務の属人化やチェック体制の欠如は、効率性のみならず、職員の能力育成やコ

ンプライアンスにも弊害を与える可能性が大きくなります。内部事務や窓口手続きにかか

る業務プロセスの点検等を通して、事務(業務)マニュアル等の整備により業務の可視化

を行い、事務の効率化や省力化を進めるとともに、不適正事案を発生させないチェック体

制を確立します。

② 各種団体事務支援の見直し(公金外現金の取扱い)

補助金団体を含む各種団体に対する行政の関与を見直すため、市が所持する公金外現金

を極力減らし、各種団体の自立を支援する必要があります。市が所持する公金外現金につ

いては、「高島市における公金外現金の取扱要領」に基づき、適正な取扱いや検査の厳格化

を図るほか、公金外現金の取扱い件数の縮減を図ります。

・市が所持する公金外現金 238 件(平成 28 年度)

③ 業務改善運動の推進(職員提案制度等)

市の業務の中で、前例踏襲的な考えを取り除き、意欲的に業務の効率化、市民サービス

の向上などを考え行動できる職員の育成と意識改革を図るため、継続的に事務・業務改善

に取り組む手法として、職員提案制度(業務改善、施策提案)等を実施します。

④ 内部事務におけるICTの推進

内部事務の効率化やコスト削減を図ることを目的に、ICTの推進に向けたアクション

プラン策定の取り組みとして、庁内全システムの現状把握や内容分析、市場調査、クラウド

情報収集などの準備作業を行うとともに、総合型による電子決裁システムの整備に向けた

検討を行います。

⑤ イベント事業の見直し

厳しい財政状況のもと、予算の重点的・効率的な配分・執行が求められる中、市関連の

イベント事業についても、真に行政が行うべきイベントであるか、効果に比して財政的・

人的な負担は適切であるか、合併したメリットを活かすイベントの在り方になっているか

等の観点から、既存のイベント事業について、存続や廃止、統合等の検証を進めます。

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⑥(新)高島地域農業センター等の再編

平成 29 年産米をもって国による米穀生産目標数量配分の仕組みが終わる時期を目途に、

高島地域農業センターおよび高島市農業再生協議会の在り方を見直し、地域農業の総合的

な支援体制の構築を検討します。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 事務マニュアルの整備、

チェック機能の強化 ⇒ ⇒

公金外現金の所持件数

の縮減、

適正管理の厳格化

⇒ ⇒

③ 改善運動の取組み

業務改善に反映 ⇒ ⇒

④ ICT 推進にかかるアク

ションプランの策定 電子決裁システム整備 電子決裁システム運用

「見直し方針」の検討

イベントごとに検証し

次年度予算に反映

イベントごとに検証し

次年度予算に反映 ⇒

⑥ 組織統合の検討 ⇒ 行政と統合組織でのワ

ンストップ化

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 事務(事業)マニュアルの整備(68 事業)、未整理公文書の適正保管を実施

③ 全庁的(77 部署)業務改善運動を実施・全庁報告会を開催(H28 年度)

⑤ 関係部署を集めた検討会議を開催(H28 年度)

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- 10 -

実施項目

1-1-2

適正かつ効率的な事務処理の推進 担当部

課(室)

総務部行財政改革課

教育委員会学校給食課

環境部環境センター

総務部契約検査課 外部委託の推進

1.現状および課題

事務事業の外部委託について、合併後は一般廃棄物収集運搬業務や学校給食業務などに民間

委託を導入し、さらに平成 21 年度には、「アウトソーシング推進指針」を策定し、上下水道

事業における料金徴収業務を民間事業者に委託するなど民間委託の拡大に取り組んでいます。

外部委託については、民間が持つノウハウや技術の活用、コストの縮減等の効果を踏まえ、

引き続き、民間活力の活用を推進します。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

民間のノウハウや経営資源を活用することで、サービスの維持向上、効率化、経費の縮減

等につながるものについては、アウトソーシング推進指針に基づき、積極的に外部委託を推

進します。なお、行政計画としての基本方針・基本計画の策定については、職員の政策形成

能力向上等の観点から、基本的に外部委託は行わないものとします。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 外部委託の推進

外部委託については、国の公共サービス改革基本方針や他の自治体の民間委託等の導入

実績を踏まえ、サービス向上やコストの削減、効率化などの効果が見込まれる業務につい

ては、費用対効果や事務量軽減効果等を見極めた上で、導入拡大を推進します。

② 学校給食調理業務の民間委託化

民間の高い技術力やコスト意識を活用した、安心安全な学校給食の提供を目的として、

平成 20 年度から安曇川学校給食センター(安曇川・高島・朽木管内の小・中学校分)で、

平成 29 年度から新旭学校給食センターで民間委託を実施します。他のマキノ・今津の 2 セ

ンターについても、円滑な民間委託の導入を図ります。

③ 可燃ごみ処理業務の外部委託化

「環境センターの在り方についての答申(平成 27 年 12 月)」を踏まえ、廃棄物処理施

設の効率的かつ効果的な管理運営を図るため、今後においては民間委託などあらゆる方法

について調査・研究を行い、方向性を決定します。

④ 特殊検査業務の民間委託化

専門性の高い特殊検査については、引き続き、(公財)滋賀県建設技術センター等の機関へ

検査支援業務を委託します。また、大規模建築工事については建築士会への検査委託を検

討します。

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3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 導入拡大に向けた検討

導入済み業務の検証 ⇒ ⇒

② 新旭学校給食センターに導

マキノ・今津学校給食

センターの民間委託検

③ 環境センターの管理運営方

法の調査研究 ⇒ ⇒

検査支援委託(継続)

大規模建築工事の委託化検

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

② 新旭学校給食センターで民間委託を実施(H29 年度~)

③ 環境センターの在り方検討(検討委員会から答申)

④ (公財)県建設技術センターによる検査委託(H28 年度 2 件)

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- 12 -

実施項目

1-1-2

適正かつ効率的な事務処理の推進 担当部

課(室)

総務部行財政改革課

施設所管課 指定管理者制度の適正運用

1.現状および課題

民間事業者等の専門知識やノウハウの活用により、質の高いサービスの提供を目的に、「高

島市指定管理者制度運用指針」に基づき、現在 66 施設で指定管理者制度を導入しています。指

定管理者制度のこれまでの取組み効果や課題を踏まえて運用指針等の見直しを行うなど、引き

続き、適正な制度運用に努めます。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

指定管理者制度については、施設所管課と指定管理者が課題を共有しながら円滑な施設運

営が図れるよう、運用指針に基づき、制度のより適切かつ効果的な運用ができるよう改善に

努めます。また、制度の目的である「市民サービスの向上」と「管理経費の縮減」を実現す

るため、指定管理者の更新施設にあっては、公募の拡大に取り組みます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 指定管理者制度の適正運用

導入効果が見込まれる施設への制度の導入を検討するほか、導入済み施設の更新は、原

則として公募による選定を基本として実施します。また、指定管理者制度を導入している

施設については、モニタリングの実施により管理運営状況を的確に把握するほか、制度の

適切な運用を図ります。

・指定管理者導入施設 66 施設

・更新手続き施設数(H29 年度/26 施設、H30 年度/4 施設、H31 年度/3 施設)

② 指定管理施設の管理形態の見直し

指定管理施設の今後の管理形態については、公共施設再編計画を検討する中で、すべて

の施設を対象にして、譲渡・廃止、多機能化(集約化・複合化)、転用、維持の方針を明

確にし、施設の効率的な運用を図ることとします。

[関連]実施項目 16 公共施設再編計画の策定

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

モニタリングの実施

更新にかかる公募施設

の拡大(17 施設)

モニタリングの実施 ⇒

② 公共施設再編計画の策

計画に基づく管理形態

の見直し ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 指定管理施設の管理運営状況評価。指定管理 3 施設を公募に切り替えた。

② 計画策定にかかるデータ整理

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実施項目

1-2-1

地域資源の活用と人材育成 担当部

課(室)

農林水産部森林水産課

農林水産部農業政策課

商工観光部商工振興課

商工観光部観光振興課

教育委員会文化財課 地域資源を活用した経済循環づくり

1.現状および課題

自然豊かな本市には、悠久の歴史の中で育まれてきた自然資源や文化資源、観光資源など多

くの貴重な地域資源が存在しています。こうした多様な地域資源を活かして集客を図るととも

に、地域経済の好循環と市政の活性化につなげる必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

地域にある多様な資源が市民主体の行動によって活用され、農林水産業や商工業、観光の

振興を通じて地域に還元される経済循環をめざし、資源の発掘や普及促進事業に取り組みま

す。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

①(拡)新たな産業・雇用の創出による地域活性化

本市において企業誘致により取り組んでいる、菌床キノコ類栽培事業および琵琶湖淡水

魚養殖事業を支援することにより、企業誘致した実施企業と地域が連携した生産体制をと

り、地域の雇用の拡大と産業振興による地域活性化を図ります。また、会員制リゾートホ

テルの開業に向けて、地域の雇用拡大や地元食材利用などの地域資源の活用促進を働きか

けます。

② 高島産農産物や特産品の販路拡大

高島市農産ブランド認証制度の見直しを行い、戦略的に高島産農産物のブランド力の向

上を図ります。国内販売事業による新たな商品開発や産直市等を活用した農産物の販路拡

大に取り組むとともに、農産品の安定供給や生産拡大・認知度向上を図ります。

また、「高島ちぢみ」「高島帆布」「扇子」など伝統産業については、展示会や百貨店

でのイベント出店などを通じた販路開拓の取り組みを更に進めていきます。

③(新)特産品海外販売戦略事業

特産品である「高島ちぢみ」「高島帆布」を支える織物の若手後継者の新たなチャレン

ジの場として、海外での販路開拓に挑戦するとともに、地場産品の魅力を高めます。

④(新)高島いいモノ・いいコトグランプリの開催

高島市内における新商品・新サービス開発の促進・育成を図り、より広く消費者に受け

入れられる商品・サービスとして認知度向上に努めるとともに市内事業者の活性化と高島

市の魅力発信のために「高島いいモノ・いいコトグランプリ」を開催し、新商品・新サー

ビスの開発促進につなげます。

⑤(拡)地域資源を活かした観光の魅力発信

高島の魅力である自然や暮らしを活用した着地型ツアーの構築・情報発信を行い、魅力

を広めます。また、訪日外国人旅行客(インバウンド)が増加のなか、日本遺産など高島

が持つ特性を活かしたオンリーワン的な魅力発信を行い、他地域との差別化による集客を

行います。

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⑥ 重要文化的景観の保存活用

市内に 3 地域となった重要文化的景観の保存と継承を進めながら、地域の活性化につな

げるとともに、選定地域の住民で組織される「文化的景観まちづくり協議会」の活動・運

営を支援します。平成 27 年に発足した「高島市重要文化的景観整備活用委員会」におい

て、行政・住民・関係団体が連携した今後の整備活用方法を検討します。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

・菌床キノコ類生産および

琵琶湖淡水魚養殖の振

興に向けた支援制度の

検討

・提供可能食材の調査

・菌床キノコ類支援制度およ

び琵琶湖淡水魚の普及支

援の実施

・地元食材利用促進協議

・農産ブランド認証制度の

あり方を検討

・都市での地場産業特産

品の販売促進

・新たな農産ブランド認証

制度での運用

・都市での地場産業特産

品の販売促進

③ 台湾・マレーシアで現地

調査の実施 海外での販路開拓 ⇒

高島いいモノ・いいコ

トグランプリ開催

商品開発 2 商品

⇒ ⇒

・高島着地型観光事業

の推進

・台湾メディア招聘、台湾

の旅行者への売り込み

・高島着地型観光事業の

推進

・受入体制整備

⑥ 「高島市重要文化的景

観整備計画」の策定

計画に沿った整備事業の

実施 ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 種苗養殖企業誘致(H27.7)、菌床キノコ企業誘致(H28.4)、

会員制リゾートホテル誘致(H28.2)

② 産直市等での販売促進、農産ブランド認証委員会の開催

④ 高島いいモノ・いいコトグランプリ開催(H28 年度)

⑤ 台湾エージェント等を招聘したファムトリップを実施(H28 年度)

⑥ 「大溝の水辺景観」が重要文化的景観に選定(H27.1)

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- 15 -

実施項目

1-2-1

地域資源の活用と人材育成 担当部

課(室)

市民生活部市民協働課

各支所 自治会活動の活性化

1.現状および課題

人口が減少し、高齢化が進むなか、共助の担い手である区や自治会の力が弱まり、伝統行事

や共同作業が行えないなどの課題が増えており、近い将来、個々の区や自治会単位ではコミュ

ニティが十分に機能しなくなる時代がやってきます。また、もともと単独の区や自治会だけで

は解決できないさまざまな広域的な課題も存在します。そのため、従来の区や自治会の単位を

超えた新たな地域住民組織の枠組みの検討が必要になってきています。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

市内には 204 の区や自治会があります。今後、高齢化や過疎化が進み個々の区や自治会の

活力が低下する中においても、地域住民による支え合いはまちづくりに不可欠であるため、

地域住民の顔の見えるまとまりに配慮した、新たな地域住民組織の枠組みについて検討し、

コミュニティの強化を図ります。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 人口減少時代の地域住民組織の在り方検討

人口減少や少子高齢化に伴い、区や自治会をはじめとした住民間の支え合いの仕組みや

地域の運営および活動の継続が危ぶまれています。地域課題を解決するために、具体的な

自治の在り方に関する検討を行う研究会等を立ち上げ、地縁型、属性型組織および目的型

組織が垣根を越えて「地域まるごとでの地域づくり」の考え方による地域の将来展望を議

論します。

② 自治会と行政の連携強化

地域の現状や課題を把握するとともに、行政と地域住民が連携して将来展望を描くため

に、支所(市民協働課)まちづくり担当における地域訪問や集落座談会を行い、地域から

信頼され納得の関係で協働できる相談体制を充実します。また、庁内地域づくり担当課や

社会福祉協議会などの関係機関による「地域づくり応援チーム」を立ち上げ、課題の共有

を図るとともに「地域丸ごとでの地域づくり」の考え方により連携強化の検討を進めます。

③ 各種補助金・まちづくり交付金の見直し

「みんなで創るまちづくり交付金(以下「交付金」)」により自治会等の活動支援を行

っています。今後は、交付金制度や各種補助金について、区や自治会と行政の責任分担や

市民協働の視点から検証を加え、より良い制度となるよう見直しを進めます。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 地域点検カルテの策定

市の推進方針の確立

新たな地域運営組織の

形成 ⇒

② 支所による地域訪問

区・自治会との連携 ⇒ ⇒

各種補助金の見直し

交付金制度の検証

交付金制度見直し方針

の検討

交付金制度見直し方針

の検討・改正案作成

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

② 地域づくり応援チームの設置(H28 年度)、支所による地域訪問、活動事例の紹介

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実施項目

1-2-2

市民参画の推進 担当部

課(室) 政策部企画広報課

広報公聴機能の充実

1.現状および課題

広報誌やホームページなど各種の広報媒体を活かした市政情報の発信に努めていますが、一

部でホームページの情報更新が遅れることも見受けられます。また、市の施策等に市民の意見

を反映するための「パブリックコメント」や「市政モニター」制度を設けていますが、これら

の制度に加え、広く市民の声を聴く機会の充実を図り、まちづくりへの市民参加を促します。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

誰もが市政情報を入手できるよう広報媒体や情報発信の方法を検討するほか、パブリック

コメントや市政モニター制度は、より市民に参画いただけるよう制度や運用の見直しを継続

します。また、新たな公聴機能も検討し、市政への関心と参画がより高まるように努めます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① わかりやすい市政情報の発信

市政情報の発信源として、広報誌、ホームページ、防災行政無線など、各種媒体の特徴

を活かしながら的確でわかりやすい発信に努め、SNS による情報発信の本格的な運用に取

り組みます。さらに今後は、ホームページの情報の最新化や分かりやすさに努めるととも

に、スマートフォン版サイトの充実を図ります。

・市ホームページの閲覧数(月平均) H28/203,400 件、 H27/203,376 件

② 公聴活動の推進

市政モニター制度は、平成 27 年度にモニター数の拡大を図りより気軽に参加できるよ

う見直しを行いました。今後も回答しやすさなどの改善を加え制度の充実を図ります。パ

ブリックコメント制度についても、より市民に身近なものとなるよう制度を検証します。

また、簡便な選択方式で意見を提出できる、メール配信システムのアンケート機能を活用

し、市民参加を推進します。

・H28 年度市政モニター事業 モニター/91 人、モニタリング/4 回、回答率/85%

・メール配信システム登録者数 H28/8,305 人、 H27/7,840 人

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 市 HP 閲覧数(目標)

213,500 件/月平均

市 HP 閲覧数(目標)

224,100 件/月平均

市 HP 閲覧数(目標)

235,300 件/月平均

市政モニターアンケート 4 回

制度の検証

メール配信システム登録者数

8,600 人

市政モニターアンケート 4 回

制度の検証

メール配信システム登録者数

9,000 人

市政モニターアンケート 4 回

制度の検証

メール配信システム登録者数

9,300 人

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① SNS による情報発信(H28 年度)

② 市政モニターを無作為 100 人に拡大(H27 年度)、パブリックコメント制度の庁内への

周知徹底、メール配信システムによるアンケート

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実施項目

1-2-2

市民参画の推進 担当部

課(室) 市民生活部市民協働課

市民参加によるまちづくりの推進

1.現状および課題

合併後の 10 年間、旧町村単位に設置してきた「地域審議会」や「まちづくり委員会」で、地

域特有の課題解決や魅力あるまちづくり事業に取り組んできましたが、合併後 10 年を機に、

「まちづくり推進会議」を設置し、これまでの実績や課題を総括した上で、市全体としての一

体感あるまちづくりに繋げてきました。この推進会議を通じて、各地域の良さを全市に広げ、

繋げ、市全体で取り組む市民参加・市民協働のまちづくりを進めます。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

合併後 10 年となる平成 27 年度に、各地域のまちづくり委員会を 1 つの「高島市まちづく

り推進会議」として再編し、一体感のあるまちづくりの推進を図っています。今後は、この

推進会議を通じて、各地域の良さを全市に広げ、繋げ、市全体で取り組む市民参加・市民協

働のまちづくりを進めます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 「まちづくり推進会議」による新たなまちづくり

平成 27 年度から、まちづくり委員会にかわり新しく「高島市まちづくり推進会議」を

設置しました。

会議では、地域課題を、市民レベルで洗い出し、分析し、解決していくことによって、

市民参加・市民協働のまちづくりを進めます。また、これまでの多くの活動で培われてき

た地域づくりのノウハウを活かし、地域を支える様々な人や組織が一緒になって、まちづ

くりのあるべき姿を考え、実践つなげていけるよう取り組みます。委員による議論に市職

員も参画し、委員自らが選定したテーマに基づき、実現可能な諸施策や市民活動について

協議、検討し、市民と行政が一体となってまちづくりに取り組みます。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

地域課題の解決や振興

策について市民の立場

で検討・実践、市の施

策への反映

⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 推進会議の意見を H28 事業に反映(3 事業)

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実施項目

10

1-2-3

協働事業の推進 担当部

課(室)

市民生活部市民協働課

政策部危機管理局防災課 市民協働の推進(協働の場づくり)

1.現状および課題

市民協働のまちづくりを推進するため「たかしま市民協働交流センター」の設置や市民協働

提案事業の実施に取り組んでいます。人口減少社会や少子高齢社会に向かう中、これまで以上

に、市民と行政がそれぞれの特性や強みを活かして地域課題に取り組む、真の協働を実践する

体制や環境づくりに努める必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

平成 27 年度に設置した「高島市まちづくり推進会議(以下「推進会議」)」において課題

の発掘や協働の可能性を見出すとともに、庁内の協働推進体制をさらに強化し、地域を支え

る様々な組織や人々がともに考え、力を出し合って連携できる地域づくりを進めます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 市民協働推進体制の整備

政策課題と生活課題の共有化を図るため、広く市民が地域情報を共有することで、まち

づくりへの意識醸成を図ります。また、高島市民協働交流センターを中心にまちづくりを

実践する人材の確保、育成に向けたプログラムの実践などを推進します。あわせて、現に

まちづくりに取り組む多様な主体間の連携と協働の機運も高め、市民協働によるまちづく

りを推進します。

・「市民が集い、高島市のまちづくりについて意見交換や情報共有する場づくり」

(まちづくりシンポジウム、高島を知る連続講座、行政意見交換会)

・市民協働のまちづくり推進本部の取り組み

② 協働提案事業の推進

平成 23 年度から開始した協働提案事業により、地域課題を市民と行政が一緒になって

解決する取組みが定着してきました。市民と行政がそれぞれの特性や強みを活かして地域

課題に取り組む土台づくりのため、市民協働提案事業を継続して展開します。暮らしの中

で顕在化する課題の発掘や解決策を多角的な視点で見出すとともに、同じベクトルで課題

解決に取り組む様々な組織や人々がともに考え、力を出し合って連携する活動を進めます。

・採択事業:23 事業/提案件数 53 件(H23 年度~H28 年度)

③ 地域防災力の向上(自主防災組織の育成)

平成 27 年度に「高島市総合防災マップ(保存版)」を作成し利活用を推進しています。

大規模災害により被害が広範囲に及んだ場合、公的機関の活動には限界があり、地域内で

互いに協力しながら防災活動を行うことが重要となります。こうした防災活動の核となる

自主防災組織の組織率を上げ、活動の強化を図ることで地域防災力の向上につなげます。

また、災害時の避難行動要支援者への支援を円滑に行うため、市と民生委員児童委員、

各区長、自治会長等が要支援者名簿の共有を図り、地域における見守り活動の強化に努め

ます。

・自主防災組織の組織率(H28 年度) 88.2%(180 自治会/204 自治会)

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3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 協働推進事業の実施 ⇒ ⇒

② 協働提案事業の実施

3 事業

協働提案事業の実施

3 事業

協働提案事業の実施

3 事業

組織率目標 89%

防災リーダー研修会、

防災出前講座の実施等

組織率目標 90%

組織率目標 91%

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 庁内協働のまちづくり推進本部における検討

② 協働提案制度の見直し(H27 年度)

③ 高島市総合防災マップ(保存版)の作成(H27.8)

利活用について出前講座や広報誌等で周知

避難行動要支援者名簿の作成、自治会等への提供

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実施項目

11

2-1-1

組織機構の見直し 担当部

課(室)

総務部人事課・各支所

総務部財産管理課

総務部総務課

教育委員会教育総務課

総務部行財政改革課 より機動的な組織づくり

1.現状および課題

市の行政組織機構は、迅速かつ確実に取り組むべき課題や行政需要に的確に対応するため、

これまで、効率的で政策課題に対応した組織体制となるよう見直しを行ってきました。今後も、

毎年度必要な見直しを行い、より機動的な組織づくりを進める必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

複雑化する行政課題や重要課題に機動的に対応できる組織体制とするため、毎年度、組織

体制について必要な見直しを進めます。また、市庁舎(本庁・支所)の整備に合わせ、より

簡素で効率的な組織体制の構築を図ります。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 執行体制の見直し

職員数と事務事業について随時点検を行い、機動的な組織体制への見直しを行うほか、

よりスリムな組織体制の構築を図ります。また、窓口への専門職員(嘱託)の配置により、

利便性の高いワンストップ窓口を実現します。各支所については、住民窓口と保健福祉窓

口の一体化により、より利便性の高い窓口体制を整備します。

[関連]実施項目 2 市庁舎整備後の窓口体制の見直し

② 庁用車両の保有台数の適正化

今後の統合庁舎の整備等により、現在分散配置している庁用車両について、稼働率など

を考慮した適正な台数に削減することが可能となります。そのため、車両の実態を把握し、

保有台数の最終目標を設定した更新計画を策定し、保有台数の適正化を図ります。

・庁用車保有台数 ・普通車両 159 台

(H28.4 現在) ・マイクロバス 3 台、中型バス 2 台、大型バス 2 台

③ 部局横断的な体制の整備

各行政課題に部局間での連携した対応が求められるもの、また、各部局間の枠組みを超

えて取り組みが必要な課題については、今後も庁内組織として本部会議や連絡会議、研究

会等の組織を設置し、一体的な対応を図ります。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 組織体制の見直し、支所・

保健センターの窓口統合 組織体制の見直し ⇒

② 庁用車保有台数の目標設定 庁用車保有台数の縮減 ⇒

③ 機動的に部局横断組織を設

置 ⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

③ 大規模災害対応等検討プロジェクトチーム等 17 組織を設置

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実施項目

12

2-1-2

職員数の適正化 担当部

課(室) 総務部人事課

業務量に応じた職員の適正配置

1.現状および課題

平成 17 年の合併時の本市職員数は 724 人(病院・消防・陽光の里除く)で、その後職員数

の削減に取組み、平成 24 年度には合併協定の目標であった 564 人(△160 人)まで削減を図

り、平成 28 年度現在では 549 人となっています。今後も人口減少や財源不足が予想される中

において、人件費についても縮減に向け、更なる定員管理の徹底を図る必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

厳しい財政状況の中で、職員数を必要最小限のものとし、人件費の縮減に取り組むことが

必要です。そのため、引き続き、職員数の抑制に取り組みます。職員数の適正化については、

正規職員のみを対象とした定員管理手法ではなく、職員再任用制度の運用を含めて人的資源

を最適配置することにより、業務量の変化に的確に対応し、組織力を最大限に引き出す定員

管理に努めます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 職員数適正化の推進

本市の組織体制や個々の事務事業に要する事務量を把握して、事務事業の徹底した見直

しや外部委託の推進、多様な雇用形態の活用などを行うとともに、計画的な職員採用を行

い、「職員数適正化計画(H28.3 策定)」に基づく適正な職員数の確保に取り組みます。

・適正化計画に基づく目標職員数 510 人(H33 年度)

参考:H28.4.1 現在 正職員数 549 人(病院・陽光の里・消防を除く)

② 職員再任用制度の運用

意欲ある定年退職職員の知識や経験を活用することにより、総人件費の抑制を図りつつ、

事務負担の軽減と円滑な事務ノウハウが引き継がれるよう、実績や勤務評価を踏まえ、必

要とされる機関等への任用を検討します。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

職員数(病院・陽光の里・

消防を除く)

543 人

(H29.4.1 現在)

職員数(病院・陽光の里・

消防を除く)

535 人

(H30.4.1 現在)

職員数(病院・陽光の里・

消防を除く)

525 人

(H31.4.1 現在)

② 再任用対象事務やポス

トの検討 再任用職員数 若干名 再任用職員数 若干名

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 職員数適正化計画の策定

② 再任用制度運用にかかる要項検討

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実施項目

13

2-2-1

人材の育成、活用 担当部

課(室) 総務部人事課

人材マネジメントの実施

1.現状および課題

「高島市人材育成基本方針(H20.3 策定)」では、「豊かな感性を持って自ら考え行動する

自律型職員」を目指すべき職員像に掲げ、職員の能力開発や資質の向上を図るための様々な研

修を実施しています。

平成 26 年からは、組織力の向上を図るため若手職員を対象にした実践型政策形成研修を実

施しており、今後も、自ら考え行動する自律型職員の育成と、職員の意欲や能力が最大限に引

き出せる総合的、戦略的な人材マネジメントを実施する必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

組織力の最大化を図るためには、職員一人ひとりが持てる力を最大限に発揮し、地域の

様々な課題を自ら解決する能力が求められます。そのため、「高島市人材育成基本計画(H28.3

策定)」に基づき、職員の主体的な能力開発の取り組みや、上司が積極的に人材育成に関わ

る職場づくり(OJT)を進めるなどの人材マネジメントに取り組みます。また、女性職員が

能力を最大限に発揮できる職場環境を整えるとともに、新たな人事評価制度により、職員の

意欲や能力を高め、組織全体の士気高揚を図ります。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 職場内研修(OJT)の実践

新規採用職員や若手職員の育成は組織力の最大化を図る上で最も重要です。そのため、

仕事を通して上司や経験豊かな先輩職員がメンターとなって部下の指導育成にあたる「メ

ンター制度」を実施するとともに、「OJT ハンドブック(H26.3 策定)」を活用して働き

やすい職場環境の整備に努めます。

② 職場外研修の推進

職場内研修を補完し、新たな専門的知識を習得するものとして、市と県の双方向の人的

交流や研修機関への派遣を引き続き実施し、職場での人材育成ニーズの把握に努めながら、

より質の高い研修機会の提供を図ります。

③ 女性職員の活躍の推進

女性職員の能力を最大限発揮することで組織力の向上を図るため、女性活躍推進法に基

づく「高島市特定事業主行動計画(H28.3 策定)」により、女性職員の管理職への積極的

な登用や職域の拡大を進めるとともに、職員の意欲や能力が発揮できるよう、必要な研修、

指導を行います。

・全管理職に占める女性管理職の割合(病院・陽光の里除く)

行動計画に基づく目標割合 平成 37 年度 目標 35%

参考:H28.4 現在 24.3%(58 人/239 人)

④ 新たな人事評価制度の効果的な運用

地方公務員法の一部が改正され、平成 28 年度から新たな人事評価制度が義務化されま

した。この評価制度において、職員の能力や業績を的確に評価し、処遇や能力開発に反映

する必要があります。人事評価制度を適切に運用し、職員の意欲や能力を高めるとともに、

組織全体の士気高揚を図ります。

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⑤(新)職員相互の「褒め合う文化」の形成

職員一人ひとりが能力を発揮していきいきと働くためには、本人の意識はもちろんのこ

と、組織としての関わり方も大切です。平成 28 年度に実施した業務改善運動で効果的な

実践事例の報告があった、「ポストイットでメンタル強化」を参考に、職員間で、頑張っ

ている点・工夫している点や感謝の気持ちなどを目に見えるかたちで互いに伝える取組み

を全庁的に実施します。「褒め合う文化」の形成により、職員満足度の向上と組織の活性

化を図ります。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① OJT の実践(OJT 推進

委員・メンターの指名) ⇒ ⇒

研修参加者(目標)

研修センター 160 人以上

JIAM 研修等 10 人以上

研修参加者(目標)

研修センター 160 人以上

JIAM 研修等 12 人以上

研修参加者(目標)

研修センター 160 人以上

JIAM 研修等 14 人以上

③ 女性管理職の割合 26% 女性管理職の割合 28% 女性管理職の割合 30%

人事評価制度の実施

評価者研修の実施

運用の検証・見直し

評価結果の人事管理反

映案の検討

評価結果を人事管理に

反映

⑤ 全庁的に「褒め合う文

化」を形成

全庁的に「褒め合う文

化」を定着 ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① OJTハンドブックの職員周知、メンター育成研修会、

職場研修計画・第 2 次人材育成基本方針・人材育成基本計画を策定

② 職場外研修の計画的な参加

③ 次長以上の管理職に女性職員を登用(H28/4 人、H27/1 人)

④ 評価マニュアル作成、制度研修、制度実施

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実施項目

14

2-2-2

職員の意識改革の徹底 担当部

課(室)

総務部人事課

総務部行財政改革課 高い倫理観と使命感を備えた職員の育成

1.現状および課題

これまで法令遵守や服務規律の徹底を図ってきていますが、職員の不祥事や不適切な事務処

理が改善できず、平成 27 年度には職員による公文書偽造や、公金外現金の私的流用事案など、

あってはならない不祥事が発生しました。こうした度重なる不祥事の発生が市民の信頼を大き

く失墜させる結果を招いています。今後、こうした事案の再発を防ぎ、市民の信頼を回復する

ために、組織が一丸となって職員の高い倫理観と使命感の高揚に取り組む必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

市民の理解や協力を得ながら、様々な施策や事業を推進していくためには、職員は使命感

や責任感を持ち、高い倫理観を兼ね備えた、信頼される公務員でなければなりません。

また、市民目線で、地域の課題に前向きに取り組み、市民の思いを共有できる職員となれ

るよう、意識改革に取り組みます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① リスク管理と内部統制の取組み

市民の信頼を回復し、行政運営上のさまざまなリスクを未然に防止し、高い倫理観と危

機管理意識を備えた組織となるよう改革を進めます。「高島市コンプライアンス推進指針

(H26.10)」に基づき、職員一人ひとりの意識を高める研修や、管理監督職員への研修を

実施し、リスクマネジメントやコンプライアンスの徹底を図ります。また、若手職員を対

象にして、管理職員による課題対応や政策形成のための研修会等を実施することにより、

組織力の強化を図ります。

② 行財政改革を進める職員の意識改革

行政の仕組みや施策を見直し、行政システムをより良い形に変えていく行財政改革を進

めるため、具体的な改革を推進していくのはあくまでも一人ひとりの職員であることを認

識し、改革に臨む職員の心構えとして、「改革スピードの重視」、「行政運営にあたって

のコスト意識の徹底」の視点をもって取り組みます。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

研修の実施(コンプラ

イアンス・組織マネジ

メント・政策形成)

⇒ ⇒

② 行財政改革計画の周知

徹底、実践 ⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 高島市コンプライアンス推進指針の策定(H26.10)、0のつく日のキャンペーン実施

② 行財政改革推進計画に関する研修会(H28 年度)

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実施項目

15

3-1-1

選択と集中による徹底した歳出の見直し 担当部

課(室)

総務部財政課

関係各課

施策の選択と集中

1.現状および課題

平成 29 年 2 月策定の「高島市長期財政計画(H29-H38)」における本市の財政収支見通しは、

将来の人口減少や少子高齢化の進展により市税の減収が続く一方、財源の多くを占める地方交

付税は、合併算定替えの特例措置の終了により平成 27 年度から段階的縮減が始まり、平成 28

年度普通交付税の算定結果を踏まえ試算すると、その影響額は 5 年間で約 17 億 5 千万円となる

見込みです。

一方、歳出面においては、扶助費等の社会保障関連経費や、道路・橋梁、公共施設の大規模改

修経費等の増加が見込まれ、平成 32 年度以降は大幅な基金の取り崩しに頼らざるを得ない状況

になります。このため、当面する危機的な財政状況に対応するとともに、将来を見据えた持続可

能な財政基盤の構築に取り組む必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

長期財政計画の財政見通しを確かなものとし、さらなる財源確保を図るため、高島市行財政

改革計画に基づき、歳出削減のための取組み内容を具体化し、改革の道筋を明らかにするとと

もに、毎年度の予算編成を通じて歳出の抑制を図ります。各所管課は、年度当初から事務事業

の必要性や費用対効果、市の関与のあり方などの見直しに取り組み、次年度の予算要求を行う

ものとします。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 選択と集中の更なる徹底

物件費の削減にあたっては、各所管課において、事務事業の必要性や費用対効果を十分に

検証し、廃止や整理・統合を含めて、事務事業全般について抜本的な見直しを行います。な

お、事業を維持・継続する場合は現状分析を行い必要な工夫や見直しを図ります。

【物件費の削減目標】(H28 年度は決算見込) (百万円)

H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 H33 年度

支出見込額 4,166 4,132 4,098 4,064 4,023 3,990

対前年度

(削減目標額) - ▲34 ▲34 ▲34 ▲41 ▲33

(市長期財政計画 H29-H38 より)

② 補助費等の見直し

補助金については、市が担うべき役割を踏まえた上で、公益性や公平性、事業の達成状況

など、個々の実情を見極めます。また、地域課題が変化する中、交付対象事業の必要性や補

助基準を検証し、補助金の整理や統合、終期の設定も含めた見直しを行います。

【補助費等(事業会計繰出金を除く)の削減目標】(H28 年度は決算見込) (百万円)

H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 H33 年度

支出見込額 1,781 1,764 1,747 1,730 1,713 1,696

対前年度

(削減目標額) - ▲17 ▲17 ▲17 ▲17 ▲17

(市長期財政計画 H29-H38 より)

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③ 普通建設事業費(公共事業関連費)の重点化

投資的経費については、それぞれの分野における整備状況を踏まえ、ストックマネジメン

トの観点から、既存施設の長寿命化により将来負担コストの低減を図るなどの工夫を行うと

ともに、事業箇所の緊急性や必要性を十分見極めたうえで事業の優先付けを行い、必要に応

じ進度調整を行いながら効果的で重点的な整備を進めます。

なお、合併特例債発行期限の平成 31 年度までは、今後必要となる普通建設事業を精査し

前倒しして実施します。

【普通建設事業費の目標】(H28 年度は決算見込) (百万円)

H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 H33 年度

支出見込額 6,691 5,516 4,762 3,962 3,000 2,500

対前年度

(削減目標額) - ▲1,175 ▲754 ▲800 ▲962 ▲500

(市長期財政計画 H29-H38 より)

④ さらなる基金残高の確保

平成 32 年度以降は、合併特例債に代わる有利な制度が見込めないため、毎年度増加する

扶助費等の義務的経費や一定規模の普通建設事業費を維持するために、基金の取崩しに頼ら

ざるを得ず、平成 38 年度の基金残高は、平成 28 年度末残高の 3 分の 1 程度にまで減少す

る見込みです。将来の経済情勢の変動や不測の事態による緊急的な財政支出により財源不足

がさらに拡大することも懸念されるため、さらなる収入確保と歳出の削減により、毎年度、

下記の年度末残高(見込)を超える基金残高を確保していく必要があります。

【基金残高の推移】(H28 年度は決算見込) (百万円)

H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 H33 年度

年度末残高 11,874 11,586 11,298 11,009 10,254 9,253

H34 年度 H35 年度 H36 年度 H37 年度 H38 年度

年度末残高 8,356 7,415 6,274 5,388 4,016

(市長期財政計画 H29-H38 より)

3.具体的取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 予算編成過程で見直し

目標額:上記のとおり ⇒ ⇒

② 予算編成過程で見直し

目標額:上記のとおり ⇒ ⇒

③ 予算編成過程で見直し

目標額:上記のとおり ⇒ ⇒

④ 基金残高の確保 ⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

①②③ 予算編成において枠配分予算編成方式を採用した。

行財政改革推進計画に関する研修会を実施し、事務事業見直しを依頼(H28 年度)

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実施項目

16

3-1-2

公の施設の見直し 担当部

課(室)

総務部行財政改革課

総務部財産管理課

都市建設部土木課

都市建設部上下水道課 公共施設の適正管理

1.現状および課題

本市の人口一人当りの公共施設延床面積は、県内他市や全国類似団体の平均の約 2 倍であ

り、これらの施設が老朽化した場合に、従来どおりの改修や更新を続けていくと市の財政が破

たんするか、もしくは他の行政サービスに重大な影響を及ぼすことが避けられない状況です。

このため財政健全化に向け、公共施設(ハコモノ施設)保有量の縮減に取り組む必要がありま

す。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

公共施設の最適化を目的として、平成 26 年度に「公共施設等総合管理計画」を策定し、公

共施設マネジメントの推進方向を定めました。この計画に基づき、公共施設(ハコモノ施設)

は再配置と施設保有量の縮減に取り組むほか、道路や橋梁等のインフラ資産については、ラ

イフサイクルコストの縮減と長寿命化の推進を図ります。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 「公共施設再編計画」の策定

「高島市公共施設等総合管理計画(H27.3 策定)」における施設保有量の縮減目標によ

る削減を計画的に進めるため「公共施設再編計画」を策定し、施設の中長期的な方向性を

示すとともに、公共施設の再編に取り組みます。

・再編の方向性/譲渡・廃止、多機能化(集約化・複合化)、転用、維持

施設削減目標 30 年間に延床面積ベースで 50%削減(△182,000 ㎡)

平成 27~36 年度 △5% ( △ 18,200 ㎡)

平成 37~46 年度 △20% ( △ 72,800 ㎡)

平成 47~56 年度 △25% ( △ 91,000 ㎡)

② 計画的な除却の推進

用途廃止した公共施設については、維持管理経費や老朽化の度合いを踏まえ、除却後の

土地の処分見込みや事業計画の有無を検証し、安全管理面にも配慮しながら、計画的な除

却を推進します。

③ インフラ資産の適正管理

市民生活に必要不可欠なインフラ資産(道路・橋梁・上下水道施設等)は、長寿命化を

可能な限り図るとともに、計画的、効率的な改修・更新を行うため、種別ごとに「長寿命

化計画」を策定し、施設保有量や整備内容の最適化に取り組むほか、予防保全型の考え方

を重視した維持修繕により、将来負担コストの低減と財政負担の平準化を図ります。

・橋梁 全 670 橋の点検を行い「橋梁長寿命化修繕計画」を策定。(H28.11)

・水道 「水道ビジョン(仮称)」を策定する。

[関連]実施項目 24 水道料金の見直し、アセットマネジメント

・下水道 資産調査を行い「下水道経営計画」を策定する。

[関連]実施項目 25 下水道使用料の見直し、アセットマネジメント

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3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

公共施設再編計画の

策定

計画に基づく再編

計画に基づく再編 ⇒

② 用途廃止施設の除却

1 施設

施設再編に合わせて

検討 ⇒

橋 梁 点検診断 168 橋

補修の実施 17 橋

点検診断 222 橋

補修の実施

点検診断 134 橋

水 道 水道事業基本計画の

策定準備

水道事業基本計画の

策定

水道ビジョン(仮称)の

策定準備

水道ビジョン(仮称)の

策定

下水道 業務継続計画(概要版)

の策定

業務継続計画(網羅版)

の策定

下水道経営計画の策

定準備

下水道経営計画の策

定準備

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 公共施設等総合管理計画の策定(H26 年度)

再編計画の基礎調査(市民アンケート、施設の実態調査)(H27 年度)

③ 橋梁点検 H27 年度/123 橋、H28 年度/153 橋)

「橋梁長寿命化修繕計画」を策定。(H28.11)

下水道 資産台帳の整備

都市公園 都市公園施設長寿命化計画策定(H27 年度)

公営住宅 公営住宅等長寿命化計画策定(H27 年度)

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- 29 -

実施項目

17

3-1-3

人件費の適正化 担当部

課(室) 総務部人事課

給与費等の適正化の推進

1.現状および課題

合併後の厳しい財政状況に対応するため、合併協定に基づく職員数の適正化に取り組み、平

成 27 年度末までに 175 人の職員数削減を図り、これによる人件費の抑制を図ってきました。

また、平成 18 年度の給与制度改革による給与削減や、平成 25 年度下半期には国の要請を受け

て給与削減特例措置を実施してきました。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

「職員数適正化計画」に基づく人事管理を行うとともに、職員給与については、民間給与

水準や国・他自治体の状況等を踏まえつつ、国の基準に準拠した制度運用を基本に給与水準

の適正化を図ります。また、各種手当については、その内容や必要性を十分に精査します。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 給与費の適正化

国の基準等に準拠した制度および運用を基本としつつ、人件費を必要最小限のものとす

る基本認識のもと、これまでの取組みに対する検証と改善や、人事評価における目標化の

検討など、新たな縮減策について検討するとともに、「職員数適正化計画」に基づく人事

管理を行います。

② 時間外勤務手当の縮減

業務量に応じた適正な人員配置を行うとともに、業務改善や状況に応じた応援体制づく

りの推進、所属長による勤務命令の適正な執行管理を行い、縮減に努めます。

・職員一人当りの年間時間外勤務時間数 142 時間(H27 年度、病院・陽光の里除く)

【人件費の削減目標】(H28 年度は決算見込) (百万円)

H28 年

度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 H33 年度

支出見込額 4,508 4,450 4,402 4,350 4,321 4,321

対前年度

(削減目標額) - ▲58 ▲48 ▲52 ▲29 0

(市長期財政計画 H29-H38 より)

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 人件費総額の縮減

▲58 百万円(対前年度)

人件費総額の縮減

▲48 百万円(対前年度)

人件費総額の縮減

▲52 百万円(対前年度)

② 時間外勤務時間数

5%削減(対前年度)

時間外勤務時間数

5%削減(対前年度)

時間外勤務時間数

5%削減(対前年度)

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 給与水準の検証と見直しを行った。

② 時間外勤務手当削減のため、人員配置の適正化と業務の進行管理に努めた。

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- 30 -

実施項目

18

3-1-4

市債残高の圧縮 担当部

課(室) 総務部財政課

市債残高の圧縮・債務負担行為の抑制

1.現状および課題

合併以降、後年度の交付税算入率が 70%未満の市債発行の抑制とあわせ、貸付利率の高い市

債の繰上償還を実施し、後年度負担の軽減を図っています。平成 27 年度決算における実質公債

費比率は 11.3%(前年度比△0.8 ポイント)と年々改善が見られるものの、未だ県内市町の平均

(7.9%)を上回っていることや、将来負担比率 71.9%(前年度比△18.8 ポイント)においては、

県内市町の平均(14.5%)を大きく上回っていることから、引き続き、市債残高の圧縮に努め、

将来世代に過度の負担を強いることのない健全な財政運営に努めていく必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

普通交付税の合併特例期間の終了による減額措置に対応し、今後の財政構造のスリム化を

図る必要があります。将来的な財政の硬直化を避け、弾力的な財政運営を可能とするため、

市債の積極的な繰上償還を行うとともに、交付税算入率が 70%未満の市債発行を抑制する

方針のもと、計画的な財政運営に努めます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 市債残高の圧縮

繰上償還の実施や新規発行額の抑制により、市債残高の圧縮に努めます。

平成 31 年度までは合併特例債を活用した普通建設事業を前倒しで実施するため、起債

借入額が元金償還額を上回り、年度末残高が一時的に増加する傾向にありますが、平成 32

年度以降は、起債借入額を元金償還額以下に抑えることで、財政指標の改善を図ります。

【市債残高の推移見込み】(H28 年度は決算見込) (百万円)

H28 年度 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 H33 年度

年度末残高 25,488 26,238 26,523 26,082 24,793 23,240

対前年度

(削減目標額) - 750 285 ▲441 ▲1,289 ▲1,553

(市長期財政計画 H29-H38 より)

② 債務負担行為の抑制

債務負担行為の設定は、事業内容や必要性、妥当性を十分に精査した上で最小限のもの

とし、将来負担の軽減を図り、財政の健全化に努めます。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 市債残高の圧縮 ⇒ ⇒

② 債務負担行為の抑制 ⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 繰上げ償還による市債残高の圧縮

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実施項目

19

3-2-1

財産処分等の促進 担当部

課(室) 総務部財産管理課

市有資産の有効活用

1.現状および課題

未利用市有地の処分については、「遊休財産処分方針(H28.7 改訂)」に基づき取り組んで

いますが、近年は、景気の影響等から売却が進まない状況です。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

将来にわたり利用計画のない市有地については、積極的な利活用や売却、貸付などに取り

組み、未利用市有地における維持管理費の削減に取り組みます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 未利用市有地(遊休財産)の売却処分等の推進

「遊休財産処分方針」に基づき遊休地の有効活用や売却に取り組むこととし、推進本部

において処分箇所、処分方法等を定めて処分を進めます。また、行政財産についても余裕

敷地や余裕床を洗い出し、貸付に向けた環境整備や要件緩和などの条件整備を進めます。

② 借地の解消・借地料の見直し

市が借り受けている土地の借地料については、今後の使用状況等を検討した上で、借地

契約の解消(返還・買収)や、地権者との合意に基づく借地料の見直しを進めます。

・借地状況 184 件 面積 812,531 ㎡ 借地料 23,027 千円(H28 年度現在)

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 目標額(予算額)

20,000 千円 資産売却の推進 ⇒

② 借地の解消・見直し ⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 遊休財産の処分 売却実績 188,416 千円(H29.2 月末現在)

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実施項目

20

3-2-2

ふるさと納税の推進 担当部

課(室) 政策部総合戦略課

自主財源確保の促進

1.現状および課題

ふるさと納税については、市ホームページにおいて制度周知を図っているほか、外部のサイ

トを活用した特産品のPRやクレジットカード決済システムの導入により、寄附額の増加と寄

附者の利便性向上に努めています。

近年は、全国の自治体が、ふるさと納税の促進に向けて趣向を凝らしたPRや制度の運用を

図っていることから、ふるさと納税への関心が高まっており、本市においても、さらなる寄附者

獲得と必要な財源の確保に取り組むことが必要です。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

多様な人々の参加による個性あふれるふるさとづくりの実現のため、「高島市水と緑のふ

るさとづくり寄附条例」に基づき、寄附者の高島市に対する思いを十分に活かすとともに、

寄附がより促進されるような仕組みについて検討を行います。

ふるさと納税(寄附金)は、新たな財源を確保する手段として有効であることから、さら

なる寄附者の拡大に向けて、寄附者への速やかな対応、継続した情報発信により高島市の魅

力を広くPRします。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 高島市に対する寄附の促進

高島市のふるさと納税は市外の人と高島市をつなぐ「えんむすび」納税であると位置づ

け、寄附者の寄附行為が「高島の自然環境」を維持することへの貢献であり、貢献で守られ

た自然から生み出される「恵み」が返礼品であるという、新しい価値観(高島市に住んでい

なくても貢献できる)を創造します。

具体的には、寄附者への返礼品の拡充、県人会、百貨店等でのPRによる寄附喚起や、平

成 28 年度より創設された、企業版ふるさと納税制度を活用し、寄附額の増加につなげま

す。

・高島市ふるさと応援寄付金(びわ湖高島えんむすび)

カタログの刷新、民間事業者と協定(㈱JTB 西日本、㈱髙島屋)

企業版ふるさと納税の活用

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

寄附目標額(予算額)

400,000 千円

カタログ掲載商品充実

民間事業者と協定、

三大都市圏での PR 強化

寄附目標額

400,000 千円

カタログ掲載商品充実

民間事業者と協定、

三大都市圏での PR 強化

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 寄附額 平成 27 年度実績 281,193 千円

平成 28 年度(H29.2 月末現在) 384,824 千円

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実施項目

21

3-2-3

債権管理の強化 担当部

課(室)

市税等収納対策推進本部

都市建設部都市計画課

関係各課 市税等の債権回収強化

1.現状および課題

市税ならびに税外徴収金の自主納付の促進、滞納金の早期解消、および住民負担の公平性確

保と自主財源の確保は、市財政の健全化に向けた喫緊の課題であり、この課題に全庁的に取り

組むため「市税等収納対策推進本部」を設置しています。

推進本部会議では、関係部局の収納対策を情報交換し進行管理を行っていますが、顕著な成

果が見えにくいため、今後は、徴収技術の向上と、新たな徴収体制の構築に向けて専門部会の

活動を推進する必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

庁内連携体制の強化、債権回収手続きの外部化の検討および収納率の向上(滞納金の縮減)

を図ります。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 庁内連携体制の強化(収納対策推進本部・専門部会)

公債権、私債権の徴収事務に携わる関係各課の連携体制を強化し、滞納整理計画や進捗

状況の報告、情報交換を行うため、公債権・私債権の各徴収部会の活動の活性化を図るほ

か、債権回収技術の向上に向けた専門研修会を開催します。

② 債権回収手続きの民間委託化

非強制徴収公債権・私債権回収の民間委託は、費用対効果や事務軽減効果を見極めて検

討します。上下水道料金は平成 26 年度から実施した包括的業務委託を継続し、市営住宅

使用料と住宅駐車場使用料は平成 29 年度から弁護士法人に債権回収等を委託します。さ

らに、他債権についても外部化の検討を行います。

③ 収納率の向上(滞納金の縮減)

市税および税外徴収金のそれぞれの数値目標を設定したうえで、納税指導に努めるとと

もに、効果的な滞納処分を実施します。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 滞納整理計画に基づく

徴収強化 ⇒ ⇒

市営住宅使用料等債権

回収委託の導入

他債権の外部化を検討

他債権の外部化を検討 ⇒

③ 別紙の収納率(数値目

標)を上回る 前年度実績を上回る ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 本部会議の開催(年 4 回)

③ H28.12 月末収納率 81.50%(前年同期 81.77%)

債権管理マニュアルの策定(H27 年度)

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【別紙】債権ごとの目標収納率(実施項目 21-③)

(%)

担当課 債権名 区分 H27年度実績 H29年度目標

納税課 市税 現年度分 98.46 98.80

滞納繰越分 19.47 20.00

納税課 国民健康保険税 現年度分 94.35 95.00

滞納繰越分 16.96 18.00

上下水道課 水道料金 現年度分 98.82 98.90

滞納繰越分 19.56 20.00

公共下水道使用料 現年度分 99.06 99.10

滞納繰越分 27.12 28.00

農業集落排水使用料 現年度分 98.74 98.80

滞納繰越分 25.64 25.70

林業集落排水使用料 現年度分 100.00 100.00

滞納繰越分 - -

受益者分(負)担金 現年度分 100.00 100.00

滞納繰越分 31.14 10.00

子育て支援課 保育園保育料 現年度分(公立) 99.67 100.00

滞納繰越分(公立) 71.22 71.50

滞納繰越分(私立) 31.30 31.50

幼稚園保育料 現年度分(公債権) 100.00 100.00

現年度分(私債権) 100.00 100.00

滞納繰越分 100.00 100.00

長寿介護課 介護保険料(普通徴収) 現年度分 92.84 93.00

滞納繰越分 21.11 21.50

保険年金課 後期高齢者医療保険料 現年度分 99.05 99.10

(普通徴収) 滞納繰越分 55.57 56.00

都市計画課 住宅使用料 現年度分 95.19 96.00

滞納繰越分 15.15 25.00

住宅駐車場使用料 現年度分 96.79 97.00

滞納繰越分 21.22 42.00

学校給食課 学校給食費負担金 現年度分 99.41 99.50

滞納繰越分 13.05 14.00

市民病院医事課 診療費 現年度分 99.91 99.93

滞納繰越分 15.94 20.00

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実施項目

22

3-2-3

債権管理の強化 担当部

課(室) 総務部納税課

市税の収納率向上対策

1.現状および課題

市税の滞納者に対しては、文書による督促、催告、窓口面談等口頭による納税指導に努め、

高額滞納者や納税意識の低い方に対しては財産調査を行い、預貯金や不動産の差押え・公売等

の滞納処分を実施しています。今後も、一層の収入未済額の縮減に取り組む必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

自主財源の確保と税負担の公平性を確保するため、適切な滞納処分の実施や徴収体制の強

化を行い、更なる収納率向上(未納額の縮減)を図ります。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 新たな収納方法の検討

新規滞納者発生の抑制を図るため、口座振替による納付を推奨するとともに、金融機関

やコンビニでの窓口収納に加え、その他の収納方法の拡大について、会計課とともに調査

研究を継続して行います。

② 適正な滞納処分の実施

「徴収・差押・停止」という徴収の基本姿勢を堅持し、納付勧奨による自主納税が見込

めない場合は、債権差押えを積極的に進めるとともに、滞納者の内容に応じて厳正な滞納

処分を進めます。また、滋賀県西部県税事務所高島納税課との共同徴収(H25.8~)により、

引き続きスケールメリットを活かしたきめ細やかな徴収体制を確保し、情報の共有と徴収

技術の研鑽に努め、収納率の向上を図ります。

※参考:収納率の状況 (%)

H27 年度 H28 年度(12 月末)

現年分 滞納繰越分 合計 合計 前年同期比

市税 98.46 19.47 93.83 82.81 -0.70 ポイント

国民健康保険税 94.35 16.96 78.98 57.34 +0.49 ポイント

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 調査検討 ⇒ ⇒

目標収納率(現年・滞繰)

・市税 98.8%・20.0%

・国保税 95.0%・18.0%

目標収納率(現年・滞繰)

・市税 98.9%・20.0%

・国保税 95.2%・20.0%

目標収納率(現年・滞繰)

・市税 98.9%・20.0%

・国保税 95.4%・20.0%

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 口座振替の推進、新たな収納方法の研究

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実施項目

23

3-2-4

受益者負担の適正化 担当部

課(室)

環境部ごみ減量対策課

教育委員会学校給食課

使用料・手数料等の見直し

1.現状および課題

使用料および手数料の設定については、利用する方としない方の立場を考慮した「市民負担

の公平性」が必要であり、納税者または受益者のそれぞれの立場から理解と納得が得られるも

のでなければなりません。そのため、平成 27 年度には公共施設の使用料等の全面的な見直し

を行いました。今後も物価変動等の社会経済情勢の変化を見極めつつ、受益者負担の原則に基

づき使用料や手数料の見直しを行う必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

公の施設や行政財産の使用料、行政手続きなど役務の提供に係る手数料については、受益

者負担の原則の観点から、利用者に応分の負担をいただくことが適当であるため、社会経済

情勢の変化を踏まえ、必要に応じて適正な水準への見直しを図ります。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① ごみ処理手数料の見直し

ごみ処理にかかる手数料は、ごみ処理に要する経費について応分の負担を求めていく必

要がありますが、環境センター在り方検討委員会の答申で、環境センターの後継処理施設

の整備、ごみ減量の推進、運営方式の見直し、広域処理の検討などが示されたことから、

これらを具現化していくなかで手数料の改正について検討します。

② 学校給食費負担金の見直し

学校給食費負担金は、平成 20 年度に改定を行い現在に至っています。その後、物価上昇

や消費税の改正(8%)がされた中で献立の工夫等により現行の額を維持してきましたが、

物価動向等に注視し、食材費を確保するための給食費負担金の見直しについて検証を行い

ます。

・現行負担金:小学生 3,800 円、中学生 4,200 円

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 手数料改正時期の検討 ⇒ ⇒

食材の物価動向にかか

る調査

負担金見直しの検証

⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

公共施設使用料の全面改正(H27.7)

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実施項目

24

3-3-1

水道事業 担当部

課(室) 都市建設部上下水道課

水道事業の経営健全化

1.現状および課題

水道は、市民生活に欠くことのできない重要なインフラで、水質の確保、安定した供給、健

全な経営が求められています。近年の生活スタイルの変化や人口減少等により、水道事業の経

営環境は年々厳しくなっており、今後は、水道施設の老朽化対策や耐震化対策が本格的に必要

となるため、収支バランスのとれた健全な事業経営を維持する取り組みが必要となります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

水道施設の計画的な統合や更新、耐震化に取り組み、維持管理コストの縮減に努めます。

また、給水原価(生産コスト)と供給単価(販売価格)の収支バランスを維持しながら、「高

島市水道事業基本計画(H21-H30)」に基づく事業経営に取り組みます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

①(拡)水道料金の見直し、アセットマネジメント

水道料金は、平成 27 年度に改定(平均改定率 22.3%増)し、経常的な赤字体質の改善

を図っています。施設のアセットマネジメントの実施や耐震化計画を盛り込んだ、次期水

道事業基本計画を策定し、健全な事業経営のもと水道施設の老朽化対策や耐震化対策に取

り組めるよう定期的に検証し、必要な見直しを進めます。

② 民間委託の推進

効率的な事業運営と経営コストの縮減を図るため、平成 26 年度から導入している窓口

業務、検針業務、賦課調定・収納業務、滞納整理業務、給水停止措置に係る業務等の民間

委託(高島市上下水道包括的業務委託)を継続し、サービス向上に努めます。

③ 簡易水道の統合整備事業

平成 22 年度から整備を進めている新旭地区の 3 つの簡易水道(中部、西部、東部)統

合整備事業は、平成 29 年度の事業完了に向けて取り組みます。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 水道事業基本計画の策

定準備

水道事業基本計画の策定

水道料金の見直し 水道料金の改定

収納率(目標)

・現年分 99.0%

・滞繰分 20.0%

収納率(目標)

・現年分 99.0%

・滞繰分 20.0%

収納率(目標)

・現年分 99.0%

・滞繰分 20.0%

③ 施設整備

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 水道料金の見直し(H27.4 月施行)

② 民間委託導入(H26.4 月から)

③ 整備事業に着手

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- 38 -

実施項目

25

3-3-2

下水道事業 担当部

課(室) 都市建設部上下水道課

下水道事業の経営健全化

1.現状および課題

公共下水道は、平成 23 年度で計画区域内の整備を概ね完了し、農林業集落排水は、現在 30

施設が稼働しています。合併協定で整備完了後に統一するとしていた公共下水道受益者負担金

(分担金)は、平成 27 年 4 月に金額等の統一を図りました。

平成 26 年 7 月に策定された国の新下水道ビジョンでは、管理体制(人)と経営管理(カネ)の制

約がある中で、経営資源を一体的に捉えたアセットマネジメントによる事業管理が求められて

いるため、今後、下水道施設を適切に維持管理し、将来的な老朽化対策を視野に入れた健全な

事業経営に取り組んでいく必要があります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

的確な現状把握を行い、中長期的な視野に基づく計画的な事業に取り組み、経営の健全化

を行うため、下水道事業に地方公営企業会計を導入します。また、農業集落排水施設につい

ては、施設管理コストを削減するため、計画的に公共下水道へ接続します。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

①(拡)下水道使用料の見直し、アセットマネジメント

平成 29 年度から地方公営企業会計に移行し、経営の健全化を目指します。施設のアセ

ットマネジメントの実施等を盛り込んだ下水道事業計画を策定し、施設管理とサービス水

準の健全な事業経営ができるよう、適正な下水道使用料のあり方を検討します。

② 民間委託の推進

効率的な事業運営と経営コストの縮減を図るため、平成 26 年度から導入している窓口

業務、検針業務、賦課調定・収納業務、滞納整理業務等の民間委託(高島市上下水道包括

的業務委託)を継続し、サービス向上に努めます。

③ 農業集落排水処理施設を公共下水道へ接続

公共下水道整備区域内で先行整備した農業集落排水処理施設を、計画的に公共下水道へ

接続し、施設の維持管理費削減と流域下水道処理施設での一括処理による経営の効率化を

図ります。

○接続済施設 平成 25 年度以前 日爪地区、北仰地区、岸脇地区、田井・森地区

平成 26 年度 マキノ中央地区

平成 28 年度 マキノ南部地区

〇接続予定施設 平成 29 年度 今津西部地区、下開田地区

平成 30 年度 今津北部地区

平成 31 年度 古川地区

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- 39 -

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 地方公営企業会計へ移

下水道事業計画の検討

下水道使用料の検証

下水道事業計画の策定

下水道使用料の検証

収納率(目標)

・現年分 99.0%

・滞繰分 25.0%

収納率(目標)

・現年分 99.0%

・滞繰分 25.0%

収納率(目標)

・現年分 99.0%

・滞繰分 25.0%

公共下水道へ接続

・今津西部地区

・下開田地区

公共下水道へ接続

・今津北部地区

公共下水道へ接続

・古川地区

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 受益者負担金(分担金)の統一(H27.4 月施行)

② 民間委託導入(H26.4 月から)

③ 公共下水道へ接続(マキノ中央地区、マキノ南部地区)

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- 40 -

実施項目

26

3-3-3

病院事業 担当部

課(室)

高島市民病院経営統括課

高島市民病院医事課 病院改革プランに基づく経営の健全化

1.現状および課題

市民病院では、「市民に選ばれる病院、医療従事者に選ばれる病院、経営の健全化」を目標

に掲げ、経営改革に取り組んできました。平成 26 年 6 月に成立した医療介護総合確保推進法

の施行により、総務省が求める新公立病院改革ガイドラインの 4 つの視点「地域医療構想を踏

まえた役割の明確化」「経営の効率化」「再編・ネットワーク化」「経営形態の見直し」を骨

子に、安定した病院経営のもとで、長期的に医療サービスを提供できる病院体制を確立するた

め、平成 28 年 12 月に「新高島市民病院改革プラン(H29~H32)」を策定しました。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

「新高島市民病院改革プラン(H29~H32)」は、滋賀県地域医療構想と整合し、「経営の

効率化」「再編ネットワーク化」「経営形態の見直し」に「地域医療構想を踏まえた役割の

明確化」を加えた 4 つの視点に立った病院改革を推進し、地域医療を継続的に提供できる病

院体制の確立を目指します。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 地域完結型医療の推進(地域医療支援病院の指定)

地域全体で医療を支える地域完結型医療を推進するため、平成 30 年度に「地域医療支

援病院」の指定を目指します。そのため、当圏域内の開業医との連携を強化してかかりつ

け医登録制度を実施すること等により、地域医療支援病院の指定要件である紹介率(65%)

と逆紹介率(40%)の向上を図ります。

② 病床数の適正化と効率的な運用(地域包括ケア病棟の充実)

今後の地域医療構想において、急性期病床から回復期病床への病床機能の転換が求めら

れる中、最近の病床稼働率が 80%を下回る実態であったことから、平成 28 年 5 月より、

急性期病床 5 病棟(210 床)のうち、1 病棟(42 床)を地域包括ケア病棟へ転換し、急性

期治療が終了し症状が安定した患者に対してリハビリ等の在宅復帰支援を行い、効率的な

病床運用を図りました。その結果、病床利用率は向上しています。

(病床数の適正化)

年度 H26 H27 H28 H29 H30

許可病床数 210 床 210 床 210 床 210 床 210 床

急性期病床数(感染症病床 4 床含む) 210 床 210 床 168 床 168 床 168 床

地域包括ケア病床(1 病棟) - - 42 床 42 床 42 床

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③ DPCの導入による経営効率の向上

過剰診療の防止と経費抑制のチェック体制を整備するため、平成 28 年 4 月から DPC 請

求を開始しました。DPC データに基づき他病院との比較分析を行い、入院期間の適正化、

後発医薬品の使用促進等を図ることで経営効率の向上をめざします。また、コーディング

委員会等を通じ関係職員に周知することで、コーディングの適正化を図ります。

・H26~H27 年度 DPC 準備病院としての取組み

・H28 年度~ DPC 対象病院として、DPC 請求を開始

※DPC とは

従来の診療行為ごとに計算する「出来高払い」方式とは異なり、入院患者の病名や症状をもとに手術

などの診療行為の有無に応じて、厚生労働省が定めた 1 日当たりの診断群分類点数をもとに医療費を

計算する新しい定額払いの会計方式です。

④ 未収金対策の強化

新たな未収金滞納者を発生させないために、平成 27 年度に策定した「未収金管理マニ

ュアル」に基づき、未収金管理の強化を図ります。また、平成 28 年 10 月より未収金回収

業務の一部を外部委託しており、回収率の向上を図ります。

(未収金の収納率目標) (%)

H26 年度 H27 年度 H28 年度 H29 年度 H30 年度

現年分 99.44% 99.91% 99.93% 99.93% 99.93%

過年度滞納分 12.07% 15.94% 20.00% 20.00% 20.00%

⑤ 「市民病院改革プラン(H29~H32)」による経営指標の改善

平成 28 年 12 月に策定した「市民病院改革プラン(H29~H32)」に基づき経営の健全

化に努めます。(目標指標は、下記のとおり)

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 28 年度

(実績見込) 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

常勤医師数(歯科医師含む) 32 人 ⇒ ⇒ ⇒

看護部職員数(非常勤職員含む) 170 人 175 人 ⇒ ⇒

一般病床利用率(168 床) 85.0% 86.0% ⇒ 87.0%

地域包括ケア病床利用率(42 床) 85.0% 86.0% ⇒ 87.0%

紹介率 65.0% ⇒ ⇒ ⇒

逆紹介率 40.0% ⇒ ⇒ ⇒

健康診断受診件数 3,780 件 4,523 件 4,600 件 4,960 件

経常収支比率(経常収益/経常費用) 98.6% 102.3% 101.3% 101.5%

純損益(総収益-総費用) ▲104 百万円 84 百万円 33 百万円 45 百万円

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実施項目

27

3-3-4

介護老人保健施設事業 担当部

課(室) 健康福祉部陽光の里

陽光の里の経営安定化

1.現状および課題

介護保健施設「陽光の里」は、平成 9 年に開設し、平成 25 年から入所部分を 40 床増やし、

計 100 床とし、経営の効率化に努めています。平成 25 年度の収支は黒字に転換したものの、

平成 26 年度の地方公営企業法の会計基準の改正、平成 27 年度の介護報酬の減額改正などによ

り、施設の経営環境は一層の厳しさを増してきています。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

良質な介護サービスの提供を図るため、平成 25 年 12 月に策定した「陽光の里中期経営計

画(H26~H30)」の目標指標を達成する取組みを進めるとともに、施設・設備等の老朽化に

よる大規模修繕を行い、経営の健全化を図ります。また、サービスの質の向上と経営状況に

配慮しながら看護師、介護士等の必要数の確保に努めます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 健全な経営基盤の確立

施設運営委員会による運営状況の検証(介護体制等の組織機能の評価、運営コスト等の

見直し改善、事業の効率化、簡素化に係る調査検討)を行い、良質な介護サービスの提供

を図るため、「中期経営計画(H26~H30)」に基づき経営改善の取組みを進めます。

(目標指標は、下記のとおり)

② 医療福祉関係機関との連携

施設利用者の確保および退所後のサービス利用調整、入所待機者への相談体制の強化等、

積極的な利用調整を行い稼働率の向上に努めます。

③ 職員のスキルアップと意識改革

職員の介護知識や技術のさらなる向上を図るための研修を充実するとともに、経営状況

や当面する課題を共通認識し、職員の経営感覚を培い組織の活性化を図ります。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 28 年度

(実績見込) 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

運営委員会の開催 12 回 12 回 12 回 12 回

経常収支比率(収益/費

用) 102.0% 105.3% 104.7% 104.1%

入所稼働率 92.5% 95.0% 95.0% 95.0%

純損益 10 百万円 25 百万円 22 百万円 19 百万円

内部研修の実施 10 回 10 回 10 回 10 回

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実施項目

28

3-3-5

国民健康保険事業 担当部

課(室)

健康福祉部保険年金課

健康福祉部健康推進課

総務部税務課

総務部納税課 国民健康保険事業の財政健全化

1.現状および課題

国民健康保険事業は、高齢化や医療技術の高度化による医療費の増大と、加入者の減少や低

所得者層の増加などで財源の確保が困難となっており、国民健康保険会計を取り巻く環境はさ

らに厳しい財政状況に直面しています。今後の国保財政の健全化に向けて、平成 27 年度から 2

ヵ年にわたり税率改正を行いました。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

国民健康保険事業会計の現状について被保険者への周知を図り、国民健康保険税の税率を

見直すことで、財源不足を解消し事業の安定化を図ります。また、国民健康保険の財政安定

化や負担の格差是正を図るため、平成 30 年度より都道府県単位による広域化になることか

ら、広域化に向けて市として適切に対応していきます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 健康づくりと疾病予防対策(特定健診の受診率向上)

国保加入者の健康増進と医療費の抑制に向け、特定健診の受診率向上を図り、疾病の早

期発見、早期治療に努めるとともに、特定保健指導の強化を図ります。

・平成 27 年度特定健診受診率 37.3% 特定保健指導実施率 37.0%

② 国民健康保険税の税率の見直し

健全な財政運営のため、国保運営協議会等での審議を踏まえ、平成 27 年度、28 年度の

2 カ年で税率改正を行いました。今後は、平成 30 年度からの県を単位とする国民健康保

険事業の広域化に向けた税率改正について検討します。

③ 国民健康保険事業の広域化

平成 30 年度から県を単位とする国民健康保険事業(国保の広域化)になるため、広域化

に向けて国民健康保険事業の財政健全化を図ります。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

特定健診受診率 60%

特定保健指導実施率

60%

⇒ ⇒

② 広域化による税率検討 広域化による税率見直し ⇒

③ 調査・研究

移行準備 広域化に移行

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 特定健診受診率 37.3%(H27 年度)

② 税率改正(H27 年度、H28 年度)

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実施項目

29

3-3-6

介護保険事業 担当部

課(室)

健康福祉部長寿介護課

健康福祉部地域包括支援課 介護保険事業の運営健全化

1.現状および課題

団塊世代の 65 歳到達等、高齢化の進展に伴い、要介護認定者の増加はより一層顕著となっ

ており、サービス利用量と介護保険給付費は増加の一途をたどっています。こうした中、介護

保険事業の安定的な運営を図るため、介護予防・生活支援サービスの充実を図り、在宅を基本

とした地域包括ケアシステムを構築するとともに、介護保険料の確実な収納と介護保険給付の

適正化により、介護保険財政健全化への取組みが重要となっています。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

介護の状態にあっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らせるよう、医療・介護・予防・

住まい・生活支援を一体的に提供できる地域包括ケアシステムの構築を推進します。

また、介護保険事業会計の収支の均衡を図り、安定した財政運営を行うため、保険料の徴収

強化や介護保険給付費の適正化に努めます。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 日常生活支援サービスの充実

介護保険事業のうち、要支援者が利用する介護予防訪問介護と通所介護サービスについ

ては平成 28 年度に、介護保険制度内の地域支援事業へ移行し、新たに「介護予防・日常生

活支援総合事業」として実施しています。さらに平成 37 年(団塊世代が後期高齢に到達)

を目指し、NPO 法人やボランティア等の日常生活支援サービスを自主的継続的に行う団体

を育成支援し、多様なサービスの充実を図るよう、生活支援体制整備にかかる協議体を設

置し検討するとともに、生活支援コーディネーターの養成、配置、充実に努めます。

② 介護保険事業の運営健全化

本市の高齢化率は、平成 26 年度に 30%を超え、高齢化の進展に伴う要介護認定者が増

加していることにより、介護サービス利用量と介護保険給付費も増加の一途をたどってい

ます。介護保険事業の安定的な運営を図るため、「第 6 期介護保険事業計画(H27~H29)」

に基づき、介護保険料の収納と適切な介護サービスの提供に努めます。

・平成 27 年度介護保険料(普通徴収)収納率

現年分 92.84% 滞納繰越分 21.11%

③ 第7期介護保険事業計画の策定

10 年後には団塊の世代全てが 75 歳以上の後期高齢者となり、一人暮らし高齢者や高齢

者のみの世帯、要支援・要介護認定者、認知症高齢者が増加することが見込まれています。

こうしたなか、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自立した日常生活を営むために、住

まい、医療、介護、介護予防、日常生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステ

ム」の構築が重要となっています。このため、「第 7 期介護保険事業計画(H30~H32)」

の策定にあたっては、地域包括ケアシステムの下で必要となる介護サービス量を的確に把

握し、適正な介護保険料の設定に努めます。

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④(新)地域での介護予防の推進とリーダーの育成

高齢期の生きがいをもって健康に暮らすため、介護予防に関する知識の普及や介護予防

活動を進めるための啓発を行います。また、身近な地域での介護予防の取組みを支援する

とともに、高齢者自身がリーダーとなり介護予防に取り組める体制を整えます。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 総合事業実施 ⇒ ⇒

保険料収納率(目標)

・現 年 93.0%

・過年度 21.5%

介護給付の適正化点検

⇒ ⇒

第 7 期介護保険事業計

画(H30~32)策定、

介護保険料の設定

第 7 期計画による運営 ⇒

介護予防体操の普及

介護予防に取り組む団

体 80 団体

介護予防に取り組む団

体 90 団体

介護予防に取り組む団

体 100 団体

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 総合事業実施

② 介護保険料の改正(H27 年度)

③ 介護予防に取り組む団体 66 団体(H29.1)

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実施項目

30

計画の進行管理 担当部

課(室) 総務部行財政改革課

改革の取り組みの進行管理

1.現状および課題

行財政改革推進計画は、行財政改革計画(H26~H32)に定める方向性をより具体化し、行

財政改革を全庁あげて着実に進めるために、具体的な改革の取り組み内容、実施時期および目

標を明確にしています。推進計画は、直近 3 ヶ年の計画とし、毎年度、進捗状況や効果を検証

することが重要になります。

2.行財政改革の取組み方向

■ 基本的な考え方

高島市行財政改革計画の具体的な実施内容を示す推進計画(平成 29 年度から 3 か年計画)

の進行管理を行政評価と位置づけ、行財政改革推進本部において、推進計画の着実で効果的

な推進を図ります。

また、評価結果は、高島市行財政改革計画の実績として、市民や学識経験者などで構成す

る行財政改革委員会および市議会に報告し、広報紙や市ホームページにより市民に公表しま

す。

■ 具体的な取組項目(H29~H31)

① 推進計画の評価方法の確立

推進計画の目標と効果、実施方法・手段を明確にして、各年度の計画目標と進捗状況が

把握しやすい評価手法を確立します。

平成 29 年 3 月 行財政改革推進計画(H29~H31)の策定

6 月 取組みの進行管理(H28 年度実績とりまとめ)

10 月 取組みの進行管理(H29 上半期実績の把握)

平成 30 年 3 月 行財政改革推進計画(H30~H32)の策定

6 月 取組みの進行管理(H29 年度実績とりまとめ)

② 推進計画の進行管理と評価

推進計画の目標に対する各年度の達成状況の進行管理と評価を行い、評価の結果や進捗

状況、環境変化に応じて、毎年度見直しや新たな取組項目の追加を行います。

3.取組項目のスケジュール(目標)

取組項目 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度

① 運用、必要に応じて見

直し ⇒ ⇒

② 進行管理評価、計画の

更新 ⇒ ⇒

【各項目にかかる平成 26~28 年度の取組み経過】

① 行財政改革推進計画進行管理要領の策定(H28 年度)

② 平成 27 年度取組実績の公表(H28.7)

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高島市行財政改革推進計画 <平成 29年度~平成 31年度>

平成 29年(2017年) 4月

高島市行財政改革推進本部