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平成30年度(2018年度) 平成29年(2017年)11月 京都市予算編成に対する要望書 民進党京都市会議員団

京都市予算編成に対する要望書 · 平成29年度から地域水道、京北地域水道、特別環境保全下水道事業の会計一元化 により、3事業未償還残高の180億円をこれまでの水道会計が今後償還していく。

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平成30年度(2018年度)

平成29年(2017年)11月

京都市予算編成に対する要望書

民進党京都市会議員団

民進党京都市会議員団京都市中京区河原町御池(京都市役所内)

E-mail:[email protected] http://www.minshin-kyoto.jp

075(222)3724 075(211)0523

TELFAX

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【 目 次 】

Ⅰ はじめに ・・・・ 1

Ⅱ 平成30年度予算要望 ・・・・ 2

1.重点要望 ・・・・ 2~5

2.要 望 ・・・・ 6~20

Ⅲ 行政区要望 ・・・・ 21

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はじめに

京都市会では 11 月 2 日に平成 28 年度決算を認定した。

その平成 28 年度とは門川市長が市長選挙 3選目を果たされた初年度であり、「はばたけ未来

へ!京プラン」実施計画第 2ステージに掲げられた施策 307 事業中 299 事業に着手された。市

民生活の安心・安全と京都の未来の開拓には必要不可欠な事業と位置づけ、全体の 97.4%に着

手されたことについては評価している。しかし一方で、公債償還基金の取崩しを予算計上額の

50 億円全額取崩し、財政調整基金も追加で 8億円取崩さざるを得ない、大変厳しい決算となっ

た。京都市では平成 13 年に行った「財政非常事態宣言」が現在も継続されており、毎年度、予

算段階では多額の公債償還基金取崩しを見込まざるを得ない状況にあったが、これまでは決算

時に圧縮もしくは取崩しの回避がなされてきた。しかし、平成 28 年度は予算計上額全額を取

り崩さなくてはならないほどに厳しい決算となっており、国家財政や地方景気から判断すれば、

今後はさらに厳しい財政状況下での市政運営を見込まざるを得ず、それを乗り越え、未来の安

心を実現するためには職員の意識改革と市民の理解とが欠かせないと考えている。

平成 30 年度についてはこのような財政状況下であるものの、引き続き、市民生活の安心・

安全と京都の未来の開拓に必要な事業を実施していかなくてはならない。そのためにも、聖域

無く全ての事業をゼロベースで見直すことによる財源ねん出が必要であり、税収増につなげる

とした事業の効果検証、投資的経費の再度の見直しなども改めて実施し、将来負担をこれ以上

増やすことのない財政運営を強く求めたい。

平成 30 年度は民泊新法が公布され、宿泊税も課税が実施されることから、京都市の基幹産

業である観光業において、大きな変化が起こることも予想される。事業者にも観光客にも、そ

して京都市民にとっても納得できるように、しっかりとした体制作りとともに効果を期待した

い。また、国民健康保険も都道府県に一元化される。制度変更による弊害が京都市民ならびに

市財政に生じないよう、京都府とも十分な協議を行い、万全な対応で実施されることを求めたい。

門川市長におかれては、平成 30 年度がこのように制度変更の見受けられる 1 年ではあるも

のの、引き続き、地域力・市民力を生かしながら、まちづくりや地域福祉などに取り組み、「私

たちが目指す京都市像」(平成 27 年 12 月)の 8 つの政策方針の実現に向けて引き続き頑張っ

ていただきたい。

以上、民進党京都市会議員団として重点 12 項目(新規 5項目)、要望 81 項目(新規 17 項

目)、行政区要望 20 項目、計 113 項目を私たちの思いとして最大限尊重し、予算編成に反映さ

れるよう取り組まれることを要望する。

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Ⅱ 平成 30 年度予算要望

重点要望

1 地球温暖化対策の更なる強化

条例に掲げる平成 32 年度 25%、平成 42 年度 40%の温室効果ガス削減目標の達成

に向け、地球温暖化対策が推進されている。しかし、省エネは着実に進んでいるも

のの、温室効果ガスの削減はほとんど進んでいない。今後世界的な地球温暖化対策

の枠組は、京都議定書からパリ協定に移っていく。そこで、京都議定書誕生の地で

あり、環境政策局を筆頭局とし、国内外で環境政策のリーダー役を務める本市とし

て、友情盟約締結 60 周年を機に姉妹都市のパリ市と地球温暖化対策でもしっかり

と連携し、両市で世界の自治体をリードする役割を果たすこと。

2 「京都市エネルギー政策推進のための戦略」の推進

「京都市エネルギー政策推進のための戦略」に基づき、「省エネルギーの推進」、「再

生可能エネルギーの飛躍的な普及拡大」、「京都ならではのスマートシティの構築」、

「グリーンイノベーションの創出」に向けて以下の各種施策を推進すること。

①小水力発電など市民協働発電制度が一層拡大するように取り組むこと。

②エネルギーの地産地消や林業振興のみならず、防災の観点からも、木質バイオ

マスエネルギーの活用は欠かせない。端材を使ったペレット作成や公的支援に

取り組むなど、ペレット単価を引き下げ、ペレットボイラーの普及に努めるこ

と。その上で、平成 32 年 3500tの目標を必達すること。

③家庭・事業所における省エネ・節電対策は技術革新が進む限り限度は無い。岡

崎地域で実施している CEMS の効果を広く発信し、HEMS・BEMS への取組が家庭や

事業所に一層拡大するよう努めること。

3 宿泊税の第三者納付および使途の透明化等(新規)

宿泊税の運用あたり以下の点に取り組むこと。

①民泊業者からの徴収については、仲介サイト業者に協力を求め、第三者納付の仕

組みを構築すること。

②宿泊税の税収は、すべて目的にかなう政策に使うとともに、使途の透明化を図る

こと。

4 府市協調の取組の推進

府市行政協働パネルが功を奏し、施設の共同化や施策の一本化などが進んでいる。

この取組を一層推進すること。なお、二重行政の観点のみならず、警察も含んだ行

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政窓口のワンストップ化も一層進めること。また、広域災害を想定し府市が一体と

なった災害対策本部の設置、並びに訓練も進めること。

5 庁内分権の推進と区長等の権限強化

行政区独自の課題に対応できるよう、本庁から区役所等への財源と権限の分権を

更に進め、区長等の権限強化を図ること。また、区役所事務においても事務事業

評価の対象とし、PDCA サイクルが適用されるように努めること。

6 上下水道事業への継続的な一般会計繰入金の実施

平成 29 年度から地域水道、京北地域水道、特別環境保全下水道事業の会計一元化

により、3 事業未償還残高の 180 億円をこれまでの水道会計が今後償還していく。

収支決算については、一般会計からの繰入金を含め収支ゼロを計上してきた。この

ことから、今後の水道会計収支に大きな影響を与えることになっている。よって、

今後も一般会計からの繰り入れを継続すること。

7 世界の文化首都・京都の確立

京都で生活する者全てが文化を通じ充実した暮らしをすることで本市の可能性は

更に広がる。同時に本市の多数の有形無形の文化を守り育んでいくことは私たちの

役割でもある。そのためにも、生活に文化が息づいている姿、一人ひとりが文化に

親しみ交わることができる機会を提供し、心の豊かさを実感できる環境づくりを目

指すため、下記の事項に取り組むこと。

①姉妹都市やパートナーシティとの交流については、市民や事業者の参加が広がる

ように努め、教育・環境・産業面など多彩な面で両都市の発展につながる交流を

進めること。

②平成 31 年には世界博物館大会が京都で開催されることが決定している。文部科

学省、文化庁、京都府と連携しながら成功を収めるように、準備を進めること。

また、この機会を活用し、市民に博物館・美術館を楽しみ文化的生活を送る醍醐

味を味わえるように政策展開していくこと。

8 LGBT対策について(新規)

生まれながらの性別に捉われない性のあり方が見直され、世界中で同性間の結婚

や、同等の権利を認める動きが活発化している。日本においても一部の自治体

で、パートナーシップ制度が制定され、公営住宅の入居を可能にしている自治体

もある。セクシャルマイノリティについては学校、社会においていじめの対象に

なりやすく、自殺リスクが高いことも指摘されており、誰もが自分の個性を発揮

できる社会の構築には更なる行政支援が必要である。よって、京都市に置かれて

は以下の事項に取り組むこと。

①セクシャルマイノリティについての市民理解を促進するための啓発の充実

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②教員への正しい理解の促進と、授業において児童・生徒にセクシャルマイノリ

ティへの理解促進

③専用電話窓口の設置など、アウトリーチ型支援の充実

④セクシャルマイノリティについて積極的に取り組む民間企業の顕彰制度の創設

など、民間企業との連携強化

9 保育環境の充実

この間、待機児童解消に向けて様々な取組が進められてきた。しかし、いまなお地

域によっては解消されていないところもある。更に、保育所の新設や定員増など、

保育環境の充実に向け、下記の取組を進めること。

①保育所施設の耐震化支援制度について、市としても宗教法人立にも平等に耐震助

成できるように検討するとともに、社会福祉法人化を進めるところには、協力を

すること。

②市民の幅広いニーズに対応した保育環境を整備するため、夜間休日保育の充実な

ど保育サービスの拡大を行うこと。

③保育士の人材確保のために就職フェアの実践や人材サポートセンターの開設な

ど、人材確保に取り組まれているが、更なる保育士の獲得に努めること。加えて、

保育士の待遇改善を支援すること。

④安心・安全な保育環境を充実させるため、更なる職員配置への支援を行うこと。

⑤病児・病後児保育を拡充するため、各行政区に1施設以上の整備促進を図ること。

⑥市営保育所の民間移管については、障害児保育のあり方など、これまで果たして

きた役割を十分に認識し、今後も保護者や保育士など関係者に丁寧な説明を行い、

理解を得て進めること。委託先については、優良な運営をできる法人を選定する

こと。

⑦認可外保育施設利用者の負担軽減のため、他都市で制度化されている利用者への

助成を実施すること。(例:6000 円/月)

⑧保育所等の開所時間帯の設定については、保育所等の判断によりニーズにあった

決定ができるように変更していくこと。

⑨小規模保育事業所について、安定した経営が継続できるような体制が実現できる

ように財政支援を行うこと。(新規)

10 住民と宿泊客の共存のための「民泊条例」の制定

「民泊」が市内各地で急激に増えている。不誠実な運営により市民生活が脅かさ

れている事案が多発している。現在制定を目指し議論を始めた京都市の民泊条例

には、運用規定として下記の項目も含めて盛り込み、違反施設などを強力に指導

し、住民と宿泊観光客の共存を目指し早急に取り組むこと。

①営業開始前の近隣住民への事前説明。

②民泊の名前、緊急連絡先、責任者名、防火対象物適合表示(適マーク)など防

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火対策済みの印を施設の外側に見えるように掲げること。

③近隣住民からの苦情などに 24 時間対応できる窓口の設置。

④宿泊客が出すゴミの事業系廃棄物としての処理の徹底。

⑤火災報知器及び消火器設備の設置など防火体制の徹底。

⑥事業者は、施設の滞在者に対し使用開始時に、次に掲げる施設使用の際の注意

事項を説明すること。

(1)施設に備え付けられた設備の使用方法。

(2)騒音等により周囲に迷惑をかけないこと。

(3)火災等の緊急事態が発生した場合の通報先及び初期対応の方法(防火、防災

設備の使用方法を含む。)

11 救急体制の充実

高齢化等もあり、救急搬送が年々増加している。今後も需要に応じた適正配置を進

めること。また、メディカルコントロールなど救急救命士に求められる技術も高度

化している。救命士に必要な訓練の機会を確保するなど人材育成に努めること。

12 小・中学校教育の充実

人間形成の基盤となる小・中学校教育は、本市政策の全てにおいて最優先されるべ

きものである。従って、下記の点に積極的に取り組むこと。

①小学校と中学校の学び・育ちを、義務教育 9年間の連続性の基で捉え直し、中学

校区ごとの状況に応じた小中一貫教育を展開している。成果と課題を点検し、地

元住民、保護者の理解を得ながら、小中一貫教育を進めること。

②就学前の児童がスムーズに小学校生活を送れるよう、就学通知書を提出後、すみ

やかに就学前児童の全員の個人情報を就学前施設と小学校が共有できる環境整

備を行うこと。(新規)

③障害のある児童・生徒への教育は、総合支援教育として取組が進んでいるが、共

生社会を目指して、「インクルーシブ教育」(包容する教育)の理念を広く取り入

れ、現場で実践すること。

④平成 26 年に「子どもが安心して生活し、学ぶことができる環境の実現のために

京都市いじめの防止等に関する条例」が制定されている。いじめ根絶に向けて学

校、保護者、地域を挙げて、未然にいじめを防ぐこと。

⑤教職員の慢性的な超過勤務状態が全国的に課題になっている。市教委としてま

ず、実態把握に努め、適切な対策を講じること。また、職場環境についても、

報告・連絡・相談しやすい職場改善を一層推進し、超過勤務の抑制、メンタル

ヘルスによる休職の予防に努めること。(新規)

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要望

1 ごみ減量の推進

「しまつのこころ条例」がスタートして約 2年が経過し、「新・京都市ごみ半減

プラン」の目標を上回った削減状況にある。しかし、ここからの削減が困難性を

極めると言われている。全ての市民・事業者が一体となって取り組めるように徹

底した周知を行い、早期にピーク時の半分以下の 39 万トンを達成すること。

2 南部クリーンセンター第二工場(仮称)の建替え整備

平成 31 年度の稼働に向けて整備中だが、下記の点に留意して取り組むこと。

①想定外の土壌汚染対策により工事に 8か月の遅れが生じている。そのことで今後

のごみ処理体制が不十分となり、ごみを処理し切れず市民に迷惑を掛けることの

ないよう、様々なケースを想定し、万全の体制を整備すること。また、そのこと

を市民にわかりやすく説明すること。(新規)

②最新の廃棄物処理設備と共に、先進的な環境学習施設が整備される計画となって

いる。見学施設やくつろぎのスペースの充実のみならず、公共交通機関の改善に

もしっかり取り組むこと。

③環境学習施設の運営については、地域住民の協力を得ながら持続可能なものとす

ること。

3 バイオマス産業都市構想の具体化

10 月に国の「バイオマス産業都市」に選定された。「京都市バイオマス活用推進

計画」において、「バイオマスの総利用率」を平成 32 年度には 55%まで高めるこ

とを目標としている。高い目標ではあるが、「バイオマス産業都市」に選定され

た今、必ず達成できるように事業の具体化と年度目標を明確にして取り組むこ

と。

4 エコ学区の取組強化

エコ学区が現在市内全学区に設置されている。今後は家庭部門の中心を担い、地球

温暖化対策やごみ減量等、本市の環境政策を市民に浸透・推進する新たな組織とし

て展開すること。

5 真のクリーンエネルギー車の普及

内燃機関の廃止が各国で発表される状況となっている。EV や PHV,燃料電池自動車

の普及に一層努めることが望まれる。充電設備の太陽光発電システム採用や普及

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制度の補助の在り方を見直すとともに、現在所有する 3台の燃料電池自動車の効

果的活用を行うこと。

6 有料化財源の活用

有料化財源はごみ減量の取組により減少傾向にある。予算段階のみならず、決算

段階でもその活用の成否を判断し、ごみ減量、まち美化、地球温暖化対策に効果

のある事業に限定して実施すること。

7 市庁舎整備の財政計画など

市庁舎整備経費は約 340 億円となっている。引き続き、積極的な国の交付金活用

を目指すとともに、これ以上増額とならないように努めること。また、市庁舎は

本市のシンボルである。来庁者が本市の環境政策や文化政策などを理解できると

ともに、議会や市政に関心が持てるきっかけとなるような施設整備とすること。

8 公共事業費の効果を考えた適切な見直し

将来の財政負担とならないよう、公共事業費は必要最小限に抑える中、防災や社会

基盤の老朽化などへの対策を最優先に進めること。また、施設やインフラ規模の適

切な縮小・見直し・府施設との連携を進めること。

9 指定管理者・管理の受委託等の人件費におけるインフレスライド条項の適用

指定管理者や管理の受委託における委託期間が 3 年から 5 年となっている。現在、

公共工事については人件費もインフレスライド条項が適用されているが、委託期間

が工期よりも長い指定管理者や管理の受委託においては適用されない。適正な労働

環境を整えるためにインフレスライド条項の適用を検討すること。

10 市営住宅跡地の有効活用

市営住宅跡地など部分的に空き地となっているものもある。売却のみならず、定

期借地権の活用など、本市の政策目的にあった活用も進めること。また、短期的

な利用についても積極的に取り組むこと。

11 東部クリーンセンターの跡地活用

東部クリーンセンターの跡地活用は、地域住民の意見を尊重し、交通問題にも配慮

して地下鉄増客をはじめ地域発展に大きく貢献できる活用策の検討と共に、早期の

事業化を推進すること。

12 停電時における関西電力との連携強化(新規)

台風 21 号の倒木被害により、広域に渡って停電が発生した。住民からは関西電力

とも連絡がつかない状況であり、情報収集手段が絶たれている停電エリアにおいて

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は不安が一層増幅する状況となっていた。停電エリアへの正確な情報を伝えるため

にも、関西電力からの情報を正確に入手できる体制づくりに努めること。

13 文化庁移転の体制整備

文化庁が府警本部跡地に全面移転することが決まった。本市も応分の負担をする

こととなっていることから、本市の負担額をできるだけ早期に確定させ、市民に

開示すること。なお、文化庁と一緒に日本の文化行政を担う覚悟で、体制を整え

るとともに、文化庁との関係を更に深めること。

14 地籍調査の一層の促進

地籍調査が進められている上京区出水学区、右京区花園地区では、住民理解が必

ずしも得られておらず、なかなか進んでいないのが実情である。今後は、新たに

進めようとしている北区上賀茂南地区のように、新興住宅地比率が高い地域など

を選定して、一層の促進を図ること。また、建設局とも連携し、官民明示が行わ

れる際に地籍調査が進むよう連携すること。

15 リニア中央新幹線の「京都駅ルート」の実現

「京都駅ルート」の実現はますます厳しい状況になっていると思われる。文化庁

の京都全面移転が進む中、全国から京都への利便性を高めることが不可欠であ

り、文部科学省とも連携して全国的な誘致活動を行うこと。

16 京都市立芸術大学の移転地域におけるまちづくり

このたびの移転整備により、大学のみならず移転先である崇仁地域およびその周辺

も活性化することが重要である。特に崇仁地域では、高齢化や人口減少が顕著とな

っているため、若い世代が居住できる環境を整備し、地域の担い手を増やすまちづ

くりを進めること。

17 地域コミュニティの活性化

「京都市地域コミュニティ活性化推進計画」が策定された。災害発生時に地域力

で乗り切るには日頃からの連携が欠かせない。各行政区の各学区自治連合会はじ

め、活発かつ積極的な各種団体との連携を強化し、地域コミュニティを活かし、

防火・防犯や、独居する高齢者のサポート等、安心・安全のまちづくりを目指し

ていくこと。また、自治連合会加盟促進活動を中心としつつも、地域内にある企

業や NPO などとの連携構築など、一層多岐に渡っての連携がなされるように、地

域への働き掛けを更に進めること。

18 利用者の立場に立った区民提案・共汗型まちづくり支援事業予算の充実

「区民提案・共汗型まちづくり支援事業予算」は、年々予算規模も拡大し、各行政

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区における区民主体のまちづくりに活用されている。そうした活動を更に後押しす

るため、補助金の申請・交付・使用について、利用者の立場に立った使いやすい制

度となるよう更に工夫すること。

19 関西ワールドマスターズゲームズ 2021 を通じた市民スポーツの充実

日本初開催であり、誰もが参加のできる国際大会が関西ワールドマスターズゲー

ムズ 2021 である。積極的に市民参加できるよう、全ての競技に関する広報を積極

的に行うこと。

20 多文化共生のまちづくり

特定の民族や国籍の人々を排斥する差別的言動、ヘイトスピーチに対して、ヘイト

スピーチ解消法も施行されている。今後、条例化を検討するなどヘイトスピーチの

根絶に向けて努めること。また、今後も外国籍市民等に対する差別や偏見のないま

ちづくり、多文化共生のまちづくりを推進すること。

21 人権文化の構築

同和問題は解決に向かってはいるものの、インターネット上に同和地区と称して地

名を書き込むなどの行為が発生している。このような中、「部落差別の解消の推進

に関する法律」が平成 28 年 12 月に施行された。この法の趣旨を活かして、相談体

制の充実や啓発の推進に努め、部落差別のない社会を実現することを目指し、人権

文化の構築に向けて更に努めること。

22 伏見桃山城の有効活用策の検討と早期補修の実施等について

伏見桃山城の今後のあり方の庁内での検討結果を明らかにするとともに、今後は市

民を巻き込んで本格的に有効活用策を検討すること。また、お城を有効活用するに

相応しい部局に所管させ、長年手付かずとなっている補修を早期に実施すること。

23 新京都市美術館のコンテンツの創出と充実(新規)

京都市美術館が平成 31 年秋に再オープンする。今後、美術館を文化発信の中核と

して位置づけ様々な展開を多くの市民と共に進めていき、美術館等の持つ文化遺産

を多くの市民の文化への導き手として活用していくことが重要である。ついては、

以下の点で積極的な政策展開を行っていくこと。

①独自の企画展を催す機会を増やすと同時に、美術館が誇る多くのコレクションを

活用した展示会を常設・特設併せて行うことで、市民の芸術・文化に対しての欲

求を充実させること。

②美術館のプログラムとして乳幼児から児童生徒対象の作品を楽しむ機会、中学・

高校生など多感な世代に作品からメッセージを感じ取る機会、多くの市民に対し

て作品を味わうコツを知る機会など様々な美術館独自のプログラムを創出し充

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実させていくこと。

③企画展等、美術館の文化事業の充実の為には学芸員の拡充が欠かせない。積極的

に学芸員を登用し美術館の中身の充実に努めること。

④「学校歴史博物館」所蔵の作品については、維持補修などを考え今後美術館での

一括管理に移行していくこと。

24 真のワーク・ライフ・バランスの実現

「真のワーク・ライフ・バランス」の実現については、世界の成長都市や成長企業

の基礎になっているというデータを積極的に示し、市民や事業者が実践できるよう

支援を拡充すること。

25 現代芸術の発信

文化庁の京都移転に向け準備が進む中、京都から広く文化芸術を発信していくこ

とが求められる。京都市美術館においては、現代芸術の展示を中心とした新館を

建設することも決まっている。美術館新館の竣工を待つことなく、現代芸術の展

示など一層の発信がなされるように、作家や団体とも協議を進めること。

26 北部山間地域の活性化

①京北地域は京都市合併後、1000 人を超える人口減となっている。現在、「京北

未来かがやきビジョン」が策定され、京北地域の定住化への取組が進められて

いる。これまでの 10 年とは違い、具体的な成果が出るようにしっかりと取り組

むこと。

②北部山間地域も残念ながら人口減が進んでいる。かがやき隊員が設けられ、地

域に住んで地域活性化に向けた取組を進めている。地域が主体的に活動できる

体制となるように支援していくこと。

27 青少年条例の制定(新規)

若者の抱える課題は子どものころに起因していることを踏まえ、それを総合的に考

えていく局としてはユースアクションプランの骨格ともなる青少年条例の制定も

検討すること。

28 青少年育成事業のアウトリーチ化(新規)

ユースサービス協会等に委託して実施している青少年育成事業についても、各行政

区や各中学校区など、青少年の住まいする地域で実施できるように、アウトリーチ

化を進めていくこと。

29 育児休暇等の取得拡大への取組

中小企業の労働者における育児や介護休暇等の休暇者に対する代替え者の給与費

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用助成制度は創設されているが、まだまだ普及しているとは言えない。育児休暇等

を取得しやすい環境にするために、更なる拡充と一層の周知に努めること。

30 桃山御陵(明治天皇伏見桃山陵)の森林地域の国民公園化と木幡山伏見城の遺跡の保

存(新規)

国が進める明治 150 年記念事業の中に、明治時代の象徴である明治天皇が永眠され

ている桃山御陵の陵墓およびその関連施設を除く広大な森林地域を整備し、国民に

親しまれる自然公園として活用する施策を盛り込むよう国に強く働きかけること。

また、その際、ほとんど手つかずとなっている木幡山伏見城の発掘調査を実施し、

伏見城の遺跡の保存を進めること。

31 新産業ならびにソーシャルビジネスの育成

①KYOTO CMEX が広く定着し、コンテンツ産業と異業種との連携や様々な分野への

活用などが進みつつある。連携商品が京都市限定版として常に販売される環境整

備や、フランスのみならず広く日本のコンテンツに関心のある国々で普及される

ように引き続き海外に発信していくこと。

②ソーシャルビジネスに関して、「京都市ソーシャル・イノベーション・クラスタ

ー構想」に基づき、サミットの開催や認定企業化に努めている。今後は認定企業

の支援など、ソーシャルビジネスの起業・誘致につながる支援を行うこと。

32 中央卸売市場第一市場の再整備

第一市場の再整備が進んでいる。建設費は総額で 600 億円が見込まれており、建築

費の削減、京都府や国の補助金獲得は、市場内事業者の負担を軽減することになる。

再整備後に安定した市場運営がなされるためにも、一層の負担軽減につながる取組

を進めること。

33 CLT(合板)の活用

CLT は木材の需要拡大に貢献しうる有望な製品の1つであり、国も統一的な規格や

基準づくりに着手しており。官民挙げてその普及が進みつつある。京都府とも連携

をし、利用促進を図ること。また、学校建設など公共建築物の整備において、積極

的に活用すること。

34 「中小企業振興条例」(仮称)の制定

本市の産業の根幹を支える中小企業の振興をより強力に推進できるよう、市の役割

や責任等を明記した「中小企業振興条例」(仮称)を制定すること。

35 中小企業の海外展開支援

中小企業の海外展開は、成果が出るまでに相当時間がかかることに配慮し、継続的

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に支援すること。併せて、既に展開している企業を紹介・斡旋するなど様々な支援

策を進めること。また、特許取得の支援にも力を注ぐこと。

36 商店街活性化の取組の充実

新規店舗の立地促進策や住居兼店舗の店舗部分だけを貸し出すための改修支援な

ど、空き店舗の流通促進につながる支援に改善していくこと。また、防犯カメラ導

入、街灯の LED 化などの周辺環境整備を進めること。

37 国立京都国際会館の再整備による MICE 戦略の推進

平成 30 年度には国立京都国際会館に 2500 人規模の多目的ホールが建設されるこ

とになっている。しかし、世界の主要都市における多目的ホールの規模には満た

ない。5000 人規模の多目的ホールの早期着工に向け、一層の働き掛けを進めてい

くこと。

38 スポーツツーリズムの振興

東京オリンピック・パラリンピック前後にはスポーツ分野の国際大会が国内で多く

開催される。この機会を活かし、スポーツ観戦・スポーツ参加と日本文化観光を一

緒に行うスポーツツーリズムを大きく伸ばすべきである。そのためにも、観光関連

事業者とも連携して更に進めていくこと。

39 野生鳥獣被害対策の充実

有害鳥獣対策は、長年様々な取組が進んでいるが、今なお、農作物への被害に加え

市民に危害を及ぼす傾向にある。従来の猿・猪・鹿対策に併せて烏対策も充実する

こと。併せて、府と連携して山間地域での熊対策や周辺地域でのアライグマ対策も

更に充実すること。更に、野生鳥獣被害の根本的原因に山の荒廃が挙げられる。長

期的視野で山を豊かにする取組を積極的に進めること。

40 里山の維持保全

「楢枯れ」「松枯れ」などで荒廃が進む里山維持保全にしっかり取り組み、鳥獣との

共存を図ること。また、里山の維持保全に取組むグループを積極的に支援すること。

41 観光地の更なる分散化への取組(新規)

平成 28 年の京都観光総合調査において、観光客の 1 割以上の方が訪れる地域は、

京都駅周辺を含んで 10 地域に限られている。特定の観光地に集客が偏っている状

況が交通網における混雑を助長し、一方で観光客増の恩恵を被れない地域を生んで

いる。観光スポットが分散するように、これまで以上に観光資源の発掘と情報発信、

集客に努めること。

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42 ラグジュアリー層の誘客の為の他都市との連携(新規)

平成28年 4月に設立した日本ラグジュアリートラベルアライアンスの取組として、

本年も「アラビアントラベルマーケット」に参加している。より一層、ラグジュア

リー層の誘客に向け、オールジャパンの発想を持って、他都市との連携による取組

を進めること。

43 健康寿命を延ばす長寿社会対策

健康長寿のまち・京都を目指し市民会議も発足し、取組がスタートした。高齢者の

社会参加や生きがいづくり、健康づくりを進め、地域で安心して暮らせるまちづく

りを進めるため下記の点に取り組むこと。

①高齢者の健康維持のために公園体操や介護予防教室や居場所づくりなど地域で

の取組を更に支援すること。

②健康サポーターの人材を養成すること。

③高齢者サポート活動を充実させて、地域の民生委員などのボランティアと共に高

齢者包括支援ネットワークを更に推進すること。

44 国民健康保険制度の見直し

①平成 30 年度から国保の財政運営については都道府県単位化が決定している。制

度の円滑な移行に向けて京都府や府内市町村と連携を図りながら被保険者及び

保険者にこれまで以上に負担が生じないようにすること。

②本市の国民健康保険料は周辺市と比較して高く、特に中間所得層に過度の負担と

なっている。このことは就労意欲の低下や定住の妨げにもなりかねない。改めて

国民健康保険料の制度見直しを進めること。

③医療費適正化計画の見直しや予防・健康づくりの促進による医療費適正化の推進

を図り、高額な新薬の低減を国に要望すること。

45 生活保護受給者自立促進の取組の充実

①相談事業などを充実して、生活保護受給者にならないように自立に向けた支援を

進めること。

②長期受給は労働意欲を減退させ、社会復帰を困難にさせる。新たな就労機会づく

りや就労につながる研修や訓練の一層の推進と共に、就労意欲を喚起する取組を

更に進めること。

③保護の長期化を防ぎ、早い段階で自立が促進されるよう、保護継続時の状況調査

を充実させ把握すること。

④不正受給防止の観点から、福祉専門職や警察 OB による適正化推進支援員の拡充

を行い、不正受給根絶に更に取り組むこと。

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46 認知症・徘徊対策

①認知症安心サポーターを通じて認知症に対する正しい理解を市民に広く伝わる

ように努めること。

②認知症患者の家族のネットワークづくりなど、特に NPO 等とも連携しながら介護

者の心のケアに努めること。

47 障がい者が豊かに暮らせるまちづくり

①手話言語がつなぐ心豊かな共生社会を目指す条例が議員提案により制定、施行さ

れた。ついては条例の趣旨を踏まえて、市の責務、市民や事業者への啓発や学校

における手話の普及など、市民・観光客に向けて関係者の協力を得ながら積極的

に取り組むこと。

②ジョブパークなどと連携して、総合支援学校の卒業生の就職後の支援にも努める

こと。

③障がい者優先調達推進法を率先して活用し、物品などの調達を図るだけでなく、

商品企画への助言を実施するなど民間での調達を更に支援すること。

④障がい児の放課後デイサービスが民間事業者によって設置が進んでいる。地域に

根差して適切なサービスが行われるように指導すること。

48 地域あんしん支援員の充実

既存の福祉サービスだけでは対応できない事象に対応し解決するため、地域包括支

援センターなどと連携して、地域あんしん支援員を充実し、少しでも早く全区に広

めること。

49 口腔保健の充実

妊婦歯科健康診査での利用実績は対象者の 10%未満に留まっている。妊婦の口腔環

境は子どもにも大きな影響を与えるので、利用者が増えるようプレママパパ教室で

の同時開催や「こんにちは赤ちゃん事業」との連携を検討するなど、更なる啓発と

工夫により利用者を増やすこと。また、口腔保健推進行動指針「歯ッピー・スマイ

ル京都」に基づき、施策を充実拡大して取り組むこと。加えて、歯と口の健康づく

りのため、歯周病疾患健診も行われているが受診率が低い。市民周知するとともに、

成人期以降、特に後期高齢者歯科検診の充実を図ること。

50 人と動物が共生できるうるおいのあるまちづくり

「京都市動物との共生に向けたマナー等に関する条例」の施行、京都動物愛護セン

ターの開設など、人と動物との共生社会実現に向けた取組が進められている。更に

推進するために下記の事項に取り組むこと。

①殺処分ゼロを目指し、終生飼養に関する教育と、ペットに関連する事業者への指

導を徹底すること。

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②京都動物愛護センターでは動物由来の感染症に関し、情報の集約と発信拠点とな

るように体制を整えること。

③避難所においてペットとの同行避難が実現するように、避難所運営マニュアルの

見直しなど、地域理解を得る取組を進めること。

51 ヘルプマークの普及

平成 28 年 4 月から京都府でも東京都に次いで導入し、この 1 年間で周知はしてい

るが、まだまだ必要としている方が取得している状況ではない。そのためにも、認

知度を高める取組が必要である。認知度を高める目標を持って取り組むこと。

52 子どもを安心して産み育てられる社会の実現

①市営住宅における子育て世帯向けリノベーション住宅を充実することで枠を広

げること。また、民間賃貸住宅についても家賃補助や分譲住宅の購入支援など住

宅支援の導入を検討すること。

②ひとり親家庭に対しては、ファミリーサポート事業の利用助成や減免を実施する

こと。

③子育て世代を応援するためにも、乳幼児を連れて親子が一緒に過ごせる場、「つ

どいの広場」など子どもたちが安心して遊ぶことができる場を増やすこと。

53 児童虐待対応の強化

虐待の連鎖、貧困の連鎖を断ち切るためには社会全体の応援が必要であることから、

以下の点に取り組むこと。

①児童虐待の対応や児童虐待未然防止の相談事業等を充実させるため、児童福祉セ

ンターや児童福祉関係機関との連携強化を図ること。特に保育所、学校、児童館

や学童クラブをはじめ、民生児童委員連盟や社会福祉協議会との情報共有を図り、

地域や団体、警察や病院と連携したチーム対応が一層進むよう取り組むこと。

②被虐待児のケアとサポートに加え、虐待をしてしまった保護者に対する「保護者

支援プログラム」の実施や、経済的な課題を抱えるひとり親家庭が「ファミリー

サポート事業」を一層利用しやすいようにするなどの支援を充実させること。

③児童相談所の相談員・専門職数の増加を含め体制の拡充を図ること。

④施設や里親のもとを巣立った児童には被虐待児が多いなどの実情から、愛着障

害などを克服できる環境を整え、家庭的養育が可能な里親委託率を向上させる

こと。また、ファミリーホームへの支援制度の拡充を実施し、事業者が新たに

参画しやすい基盤を整えること。

54 医療的ケア児に対する在宅医療環境の整備(新規)

医療的ケアを必要する子どもの在宅医療を支えるため、次の事項に取り組むこと。

①学校、保育所、放課後等デイサービスなどの利用施設において、看護師の確保に

取り組むこと。

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②レスパイト入院を推進するため、利用できる医療機関を増やすとともに、京都市

独自に報酬単価の上乗せを検討すること。

③重症心身障害児、医療的ケアを必要とする子どもたちのための取組を積極展開す

ること。

55 新景観政策の進化

本市の土地の有効利用を促進し、活気あるまちづくりを実現するため、高さ規制や

用途規制などを細かな地区ごとに設定するよう努めること。また、のれんや提灯な

ど京都らしい景観づくりに助成金が出されているが、簡易な手続きにすること。併

せて、他の市町村との隣接地域では、高さ規制や屋外広告物の規制が効かず、良好

な景観を損ねる事態が発生している。他の市町村の理解を得るよう努めること。

56 主要ターミナルの分散化

京都駅一極集中を避けるため、東の玄関口として三条京阪駅や、西の玄関口として

市立芸大跡地にバス等のターミナルを整備するなど取り組むこと。

57 京都駅東部エリアの整備計画推進について

①崇仁地域は平成 32 年度を目途に住宅地区改良事業を完了させることになってい

る。京都市立芸術大学が移転することも決まっているが、このことも起爆剤とな

って地域の活性化が実現できるよう、住民と共に計画を推進すること。

②東九条地区コミュニティ住環境整備の事業計画が平成 29 年度末で終了する。総

事業費 230 億円の事業であるにもかかわらず、広く市民理解を得る努力がまだま

だ不足している。今後の一時利用も含め、将来構想が京都駅東南部エリアの活性

化につながるよう、全市的課題として取組を進めること。

58 パークアンドライドの推進

更なる効果を生み出すため、今年度から導入した、ETC2.0 データを分析・活用した

上で、選定を行い、駐車場やスペースを官民問わず積極的に活用すること。

また、駐車料金や地下鉄運賃で利用者に特典を設けるものについては、事業者負担

とされている。宿泊税の財源を充てるなど,市が負担し、更に市内マイカーの流入

抑制と地下鉄利用促進に向けて事業展開すること。併せて、その告知についてはス

マホアプリやカーナビ等 ICT を活用し、初めて京都に訪れる方にも分かりやすい手

法で行うこと。

59 交通不便地域の解消

市内周辺地域においては、公共交通機関の未整備地域が残存するが、地域住民と連

携したモビリティ・マネジメントの取組を推進するなど、交通不便地域の解消に向

けて取り組むこと。

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60 京都型密集市街地再生事業の推進(新規)

5 地区でのケーススタディーも終えており、既存施策の柔軟化や、道路制度におけ

る既存制度の柔軟化の必要性など、課題も浮き彫りになっている。本事業が早期実

現を見るためにも、課題への対応について期限を切って結論を出すように取り組む

こと。

61 避難所運営の支援(新規)

近年、豪雨に起因する避難勧告並びに避難指示が、頻繁に出される状況にある。地

域は地域の力で守ることを前提としながらも、避難所開設に関わる地域の世話役が

疲弊しつつある。避難所開設における負担軽減につながる支援のあり方を検討する

こと。

62 河川整備における雨に強いまちづくりの推進

雨に強いまちづくりについては、全市的視点のみならず、国や府との緊密な連携の

下で総合的に進めること。特に河川整備については、住民に最も身近な基礎自治体

である本市として、国や府の取組を十分把握し、全体としてどのような取組が進め

られているのかを住民にわかりやすく伝えるとともに、住民の意見・要望を国や府

にきっちり伝えられるよう、日常のコミュニケーションを充実させて取組を進める

こと。また、地元の水防団をはじめ関係団体が連携を強化し、防災計画の徹底など

水害対策の強化に努めること。

63 被災時の安心・安全のまちづくりの推進

①物資の分散備蓄を進め、避難直後から生命に直結する水や食料を提供できる避難

所づくりに努めること。

②障がい児者や高齢者がより安心・安全に過ごせるよう、事前指定を進めている福

祉避難所がスムーズに開設され機能するよう整備を進めること。

③被災時、高齢者が速やかに移動できる手段をソフト・ハード両面で具体的に検討

すること。

64 森林の治水能力の向上

河川や森林の治水能力を向上させるためには、河川管理者や山林所有者との協議が

欠かせない。当事者の理解の下で治水能力の向上につながる対策を国や府と一体的

に進めること。

65 土砂災害対策の推進

土砂災害の備えには砂防ダム・砂防えん堤が有効である。国・府とも連携して必要

に応じて整備すること。併せて、本市では土砂災害特別警戒区域内にある建物の安

全対策に対する補助金制度があるが、活用は進んでおらず、まずは制度の周知と、

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その必要性について理解を求め、発災時の安全対策に努めること。

66 液状化対策の強化

震災対策として公共施設(学校を含む)や橋梁の耐震化が進められてきた。しかし、

一方で進んでいないのが南部地域を中心に発生すると見込まれる液状化への備え

である。避難所としての適否や危険個所の把握・情報提供など、液状化対策に万全

を期すこと。

67 花背峠トンネル等の地域整備計画の策定

「花背峠トンネルの実現」の請願は全会派が賛成して可決された。これは本市財政

が厳しいことを十分に理解した上での議員の判断である。北部山間地域の将来ビジ

ョンにもつながることから、一日も早く地域整備計画を策定すること。

68 JR 奈良線の複線化と JR 桃山駅のバリアフリー化

JR 奈良線の複線化の整備に当たっては、踏切の統廃合など沿線住民の生活環境に悪

影響を与えないように事業を推進すること。また、JR 桃山駅のバリアフリー化につ

いては、複線化を見据えつつ、できるところから優先的に整備すること。

69 京都市所有地が起因となる土砂災害危険個所解消への取組(新規)

京都市が所有している急傾斜地は約 1400 箇所にのぼり、土砂災害被害を被る可能

性のある民間住宅は約 300 棟である。京都市の所有地が土砂災害を引き起こして人

命に影響を与えることは許されないことから、京都市所有地による土砂災害危険箇

所解消への取り組みを促進させること。

70 非常用発電機負荷運転点検の徹底(新規)

消防法による一定規模以上の建物所有者は自家発電機設備の設置と専門家資格者

による負荷運転の定期的実施の上、各消防署に報告することが義務付けられている。

しかし、実際には負荷運転をせず報告されているケースが全国的にも高く、問題化

されている。本市においても点検対象物約 800 棟の内約 4割しか実施されていない

ことが判明した。よって、今後は建物所有者又、点検に関わる業界への周知徹底を

図るとともに、正確な点検が推進されるよう努めること。

71 周辺地域のバス待ち環境の整備

市バスのバス待ち環境は近年、飛躍的に向上し、多くの市民の方から高く評価をい

ただく一方で、周辺部における民間バス路線のバス待ち環境は改善されていない。

昨年度の道路占有料の減免、今年度から実施されている民間事業者に対してバス待

ち環境整備に対する支援が進められているが、それらが活かされるよう、民間バス

事業者にバス待ち環境の整備をより強く促すとともに、本市としても協力をすること。

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72 市バス・地下鉄における IC カードの有効活用

IC カードから得られる膨大な乗降データもダイヤの改正などに最大限活用するこ

と。更に、今後行われる可能性のある消費税増税については、IC カード利用者は1

円単位での料金改定とすることや、一日乗車券を購入しなくても同等のサービスが

受けられるなど IC カードを利用するインセンティブを与え、普及促進に努めるこ

と。

73 利用者に安全な地下鉄の充実

近年市営地下鉄を利用する方が急増している。しかし混雑時は狭いホームから転

落する恐れも指摘されている。ホームドアの設置は現在 3駅に留まっている。費

用負担を考える中、新規の設置は難しい状況だが、引き続き積極的に国の補助を

求めていくこと。一方簡易な形で防護柵を車両の扉が来る位置を外して設置する

等、転落防止策を早急に検討すること。

74 上下水道局営業所跡地の有効活用

営業所跡地活用については、地域住民の意見も聞きながら、地域の向上に資する施

設として活用すること。

75 疏水通船復活事業(新規)

4 月から本格的に始まる。ついては、京都-大津を結ぶ新しい観光資源として、全

国にアピールするとともに、近代遺産として学びの場にすること。

76 水道施設維持負担金制度の周知徹底

平成 29 年 2 月市会で可決・創設された「水道施設維持負担金制度」は水道水と地

下水を混合して利用する「地下水利用専用水道」の使用者の負担の適性化を図り、

一般水道利用者との公平性を確保することを目的とし創設された。

平成 34 年度完全実施までの経過措置として平成 31 年度から段階的に導入される

が、既存対象者をはじめ、新規対象者の点検及び制度の周知徹底と共に理解を深

め、スムーズな実施に向けた広報に努めること。

77 投票率の向上に向けた取組

若者の社会参加・政治参加は民主主義の更なる発展にとって大いに意義がある。出

前授業を活用して、主権者教育を進めること。また、新たな投票率向上策として、

駅や商業施設など利便施設への期日前投票所の設置拡大を検討・実施すること。併

せて、期日前投票が増えていることを考え、適正な人員配置など体制の充実を図る

こと。

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78 学校施設の防災機能強化

体育館をはじめとする学校施設の防災機能強化が巨額の改築・リニューアル費用の

ため、進捗が思うに任せない状況となっている。災害時に市民の生活拠点となる大

切な役割を果たすのが避難所であることを踏まえ、全市的な観点でその取組をスピ

ードアップさせること。

79 図書館の充実

①図書館を人の集う場所と位置づけ、保健福祉局や子ども若者はぐくみ局と連携し

た取り組みを行うことで、読書に関心がなかった層にも出向いてもらえる機会を

作っていく。(新規)

②子ども達や青少年の図書館利用を促進させるために、学校図書館に定期的な図書

館司書の派遣を行い、図書館の魅力や推薦図書の紹介などを行うなどして、図書

館利用者の増加を図る。(新規)

③移動図書館利用者については、平成 28 年度、個人貸出冊数も約 50000 冊、団体

貸出は 1600 冊に達している。現在1車両での巡回をされているので利用者ニー

ズにあった取組は難しい。巡回箇所の工夫などと共に、巡回車の増車も検討する

こと。(新規)

80 安心・安全な学校給食の充実

安心安全な食を提供する観点や地域農業の活性化の観点から市内産や近郷の食材

を一層活用し、同時にフードマイレージを活用し環境負荷の少ない給食になるよう

更に努めること。

81 市立小・中学生への通学費助成の拡充

通学の際に交通機関の利用が不可欠な児童・生徒がおり、従来から通学費を全額自

己負担したり、規定に基づき一定の助成を受けている。しかし、学校の統廃合では

通学費が助成されるなど適用に差異があり、その結果、助成額や負担額に差が生じ

ている。財政的な状況はあるが教育の機会均等の視点から、通学費助成の適用範囲

を拡大し、保護者負担の軽減を図ること。

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Ⅲ 行政区要望

左京区

〇左京区地域体育館の建設については、平成 25 年に基本調査がされて、埋設管の移設などさ

れて 29 年度中に着工の予定になっているが、早期の竣工を図り、球技場、こども体育館と

連携して、スポーツゾーンとして、発展させること。

〇出町柳の河合橋の補修工事については、関係住民の代表や学識経験者を交えた河合橋デザイ

ン検討会議も設置されて、検討が始まっているが、京都が誇る景観に調和したデザインにす

ること。加えて平成 25 年 9 月市会で採択された請願「歩道の安全対策」にも配慮すること。

〇北泉橋が開通することで、左京区の東西をつなぐ準幹線通りが開通するだけでなく、区役

所へのアクセスが改善することになる。工事の遅滞ない進捗と共に、区役所へのバスルー

ト新設についても検討を行うこと。

東山区

〇鴨川河川敷が夜間非常に暗い。近年、河川敷を走る市民が急激に増えるのと併せて、散策す

る方や自転車で通行する方も多い。この状況は昼夜を問わず言える。それぞれの方や車両が

夜間は衝突しかねない状況が頻発している。従って、京都府と協議の上、夜間の河川敷を真

っ暗な状況から改善する具体的な取組を進めること。

〇三条市営住宅では耐震化も含めて団地再生計画が検討されている。しかし、建設費用や代地

の関係で進展していないのが現状である。建替済みの棟に発生している空き室も長期間放置

されており、残されている住民にとって同階層の住民が極端に少なくなり、地域のコミュニ

ティが崩壊しかねない状況となっている。現在の地域の環境を改善するために、本来の中途

になっている計画を早急に進めること。また、住民の不安を解消して行く為進捗状況をその

都度報告し、竣工までの改善策を提示しつつ取り組むこと。

〇東山地域から京都駅に向かう超人数の観光客が長時間バス停で待たされていることが常態

化している。以下の 2点について積極的に展開していくこと。

①東山からの京都駅八条口経由のバス 202 号系統、207 号系統を周知徹底し、全便を八条

口経由とし積極的な長時間のバス待ち解消につなげていくこと。そして京都駅八条口を

新幹線口と位置づけ積極的な活用を図ること。

②「地下鉄・バス一日乗車券」を新たに発行するのに併せて、連休のみの運行であった「東

山シャトル」を、烏丸口の混雑回避も兼ねて「京都駅への輸送」から「京都駅直通の地

下鉄駅への輸送」に切り替え、「五条坂⇔地下鉄五条駅」の路線で毎土日運行し、東山地

域での長時間のバス待ち解消につなげていくこと。

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中京区

〇中京区東部地域では、新たに 2園を新設されるなど保育所確保を進めている。今後もニーズ

をふまえ、保育施設の充実に努められたい。また、新設される柳馬場通周辺では通園の際の

安全対策を地域・警察などと連携しながら進めること。

〇高倉小学校校区全般や竹間公園周辺、御前通丸太町下る(JR 高架下まで)を中心に、通学路

の安全対策をより一層推進すること。

右京区

〇嵐山ロイヤルハイツから上野橋への道路の拡幅

〇宇多野学区の児童公園と自治会館の整備

〇西院小学校の児童増大に伴う十分な教室確保と環境整備

西京区

○阪急電鉄と本市が包括連携協定を締結した、鉄道高架化に伴う「洛西口~桂駅間プロジェク

ト」が、西京区エリアのまちづくりに大きく貢献することを期待する。高架下利用について

は、協定の趣旨に沿って、区民要望が反映され、広く喜んでいただける施設になるよう取り

組むこと。それに伴っては、協定近隣住民の穏やかな生活を確保すること。

○本市においては、梅小路公園における京都水族館、上鳥羽公園における京都動物愛護センタ

ー、大宮公園における北消防署の設置等、公園敷地内利用を進めている。今後は、洛西ニュ

ータウン内の多くの公園について、敷地利用の可能性を調査すると同時に、近隣住民の意見

を聞きながら、広く京都市民に資する利用目的が何であるかを研究すること。

○京都市立芸術大学跡地利用については、広く市民の意見を聞き、まちづくりや経営感覚の視

点を持った識者の意見を反映させながら、議論を進めること。併せて、跡地に隣接している

にそと沓掛 IC、大原野 IC は、京都市外からのアクセスがしやすい状況にあり、観光・雇用

等の可能性や近隣住民と本市外の住民との交流拠点など、あらゆる視点での可能性を追求す

ること。

伏見区

〇平成 28 年 8 月に計画が見直しされた(仮称)水垂運動公園整備事業の早期着工に向け、事

業手法の検討を含め早期に進めること。

○伏見西部地域での土地整備事業について、特に地域発展に向け策定された横大路ルネッサン

ス計画の進捗に伏見西部第 4地区土地区画整理事業は欠かすことができない。同事業の早期

完成を目指すとともに、続く第 5地区同事業も併せて更に進捗を図ること。

○「向島ニュータウンまちづくりビジョン」の具体化については、計画期間が平成 32 年度ま

でとされているが、多少の計画の遅れは容認しつつ、住民の意向に沿った取組ペースで進め

ること。また、エリアが国道 24 号線の東と西で区分されるが、一方だけに偏らない、バラン

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スのとれた取組を進めること。

また、平成 31 年度より向島中学校区に施設一体型・小中一貫教育校が整備されるが、それ

以外の向島地域の小中学校においても小中一貫校が整備されるのと同等の学力向上が図れ

る取組を推進すること。

〇平成 24 年の宇治市における水害以降、木幡池の整備は治水対策優先で進められている。今

後は京都府、宇治市と連携しながら浸水対策も同時に進め、数十年来の地元住民の悲願であ

る憩いの場として整備すること。更に、桃山南小学校へ通う六地蔵大島の児童の通学路の安

全対策も兼ね、北池に小学校へ便利に通える歩行者用通路を設けること。

〇外環状線の六地蔵奈良町交差点から観月橋交差点にかけて時間帯や場所にバラつきはある

ものの、常に深刻な渋滞が問題となっている。京都府とも連携し、実態調査を行った上で渋

滞解消に向け抜本的に取り組むこと。

〇上下水道局、伏見営業所跡地については、地域の意見も聞きながら、公共の福祉に資する利

用を行うこと。

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平成30年度(2018年度)

平成29年(2017年)11月

京都市予算編成に対する要望書

民進党京都市会議員団

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