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全学部全学科の学生に開かれた副専攻プログラム 通 訳・翻 訳 プ ロ グ ラ ム 全学部全学科の学生に開かれた副専攻プログラム 通 訳・翻 訳 プ ロ グ ラ ム

全学部全学科の学生に開かれた副専攻プログラム 通訳・翻訳プロ … · また翻訳では「英→日」以上に需要の高い「日→英」の基礎を学びます。

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神 戸 女 学 院 大 学神 戸 女 学 院 大 学

全学部全学科の学生に開かれた副専攻プログラム

通訳・翻訳プログラム全学部全学科の学生に開かれた副専攻プログラム

通訳・翻訳プログラム

相手に誤解されないように伝えるべきことをことばで伝えるための技を身につけた人を、私たちは「ことばのデザイナー」と捉えています。例を使って具体的に見てみましょう。

あなたは自分が勤める会社の新製品について、アメリカの取引先からやって来たお客さんに対してプレゼンをしていて、その製品の「色はシルバー、ブラック、ホワイトです。」と伝えたいとします。このとき英語で何と言いますか? (A) “Colours are silver, black and white.” (B) “It comes in three di�erent colours: silver, black, and white.”ここで(A)の表現をする人は、ただの「直訳者」です。一見正しく訳せているようでも、これでは「シルバーと白黒」の2種類なのか「シルバーと黒と白」の3種類なのかがはっきりしません。このようなあいまいさを避けて(B)のような明確な表現ができる人こそが、ことばのデザイナーです。

ことばのデザイナーには幅広い知識と教養に加えて、日本語も英語も自由に操るための高度な言語運用力、それを駆使して相手を説得する交渉力、他人が発したメッセージをしっかり受け取るための傾聴力・分析的思考力・理解力、自分が伝えたいことを相手に誤解されないように伝える論理力・表現力・対話力などが不可欠ですので、通訳・翻訳プログラムではこれら全ての力を本格的なエクササイズを通して総合的に鍛えます。

全学部全学科の学生に開かれた副専攻プログラム

通訳・翻訳プログラム

通訳・翻訳プログラムの授業には他の授業では得られないものがあります。個性豊かな先生方が自分の経験などを話してくださったり、身近なものを訳してみたりとても楽しく充実しています。テストでは実際に通訳翻訳に挑戦します。日頃の成果を発揮すると同時に実際の現場のような緊張感を味わえるので、大変ではありますが面白さもあります。最初の頃は不安に思うこともあると思います。しかし毎回の授業に積極的に参加し、自分自身で勉強していく姿勢があれば大丈夫です。英語が好きという単純な理由で受講を始めた私ですが、今では将来通訳を仕事に出来たらと考えています。

大学見学の際、今まで見たことのない通訳ブースで先輩方がヘッドホンをつけて流暢に話しておられるのを見て、大変驚き、また大変魅了されました。入学後は様 な々場面で必要とされる英語力をしっかりと身につけたいと思い、本プログラムを受講しました。授業の題材は、絵本、スピーチ、映画、洋楽など身近で実用的なものでしたが、その中で作者や発言者の意図をくみ取りながら、相手に伝えることの大切さや難しさを基礎から学びました。将来は海外勤務を夢見ているので、コミュニケーション力を向上させるためにも大変有意義なプログラムだと感じています。

音楽学部生にも通訳・翻訳プログラムが開かれていることは、神戸女学院大学への進学を決めた大きな理由の一つでした。どうしても通訳・翻訳プログラムで学びたい!という気持ちいっぱいに、一年生の時はTOEICのスコアアップに励みました。私は今、アメリカのボーリンググリーン州立大学に留学していますが、通訳・翻訳プログラムでの学びがいつも私を助けてくれます。伝える力だけではなくて、自分の意見を進んで発言したり、クラスメイトの前でプレゼンテーションをしたり。ネイティブでない学生はどのクラスでも私一人ですが、通訳・翻訳プログラムで学んだ積極的な姿勢でアメリカでも楽しく勉強しています。このプログラムで学んだ、英語で伝える力と積極性、また大好きな音楽を生かして、将来の夢を叶えたいと 思います。

将来通訳を仕事に出来たらと考えています。

留学先で、通訳・翻訳プログラムの学びがいつも私を助けてくれます。

相手に伝えることの大切さや難しさを基礎から学びました。

応募期間7~9月。問い合わせは広報室 ☎ [email protected] まで。

説明会は5月、11月。問い合わせは文学研究科☎0798-51-8557g-o�[email protected]まで。

─平成16年度現代教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)─

ことばのデザイナーとは?

プログラムで鍛える力

通訳・翻訳プログラムとは?

プロの通訳者・翻訳者を育てるための本格的トレーニング法を応用した独自のエクササイズを通して、 日本語でも英語でも実社会において効果的にコミュニケーションできる力を伸ばすプログラムで、次の2つの特徴があります。

[1]本物志向

[2]世界標準

期間は2年次からの3年間で、選考に合格(めやすは1年次終了時点でTOEIC 600点程度取得済み)すれば、どの学部や学科の学生でも副専攻として履修することができ、職場・地域社会・家庭など、社会のどんな場でも高いコミュニケーション力を発揮する「ことばのデザイナー」を目指すことができます。

架空の教材は使用せず、実際に行われたスピーチや原稿といった本物の素材を教材として使用し、現場で豊かな実務経験を積んだプロの通訳者や翻訳者が教えます。

英日方向は日本語を母語とする教員が、日英方向は英語を母語とする教員が教える、という世界標準をクリアした教員陣があなたの挑戦を支えます。

藤井ひかり 音楽学部 音楽学科3年生

森本祐紀 文学部 英文学科4年生

田辺希久子 教授(翻訳担当)

中村昌弘 准教授(通訳担当)

奥村キャサリン 准教授(通訳担当)

徳永貴菜 文学部 英文学科4年生

Voice ~受講生からの声~

教員紹介

高校生対象の絵本翻訳コンクール

大学院 秋入試(9月)春入試(2月)実施。

通訳ブースで同時通訳の実習を行う学生。本学には講堂の他にも常設通訳ブースを完備し同時通訳を行うことのできる教室が3つあり、授業の一環として同時通訳の実技訓練を行ったり、海外から招聘した講師が学内外の聴衆に向けて講演する際などには実際に同時通訳サービスを提供したりしています。

講堂での遠隔同時通訳付き講演。テレビ会議と同時通訳のシステムを独自に融合させ、遠隔地に同時通訳を届けることが可能な設備を学内に複数構築しています。例えばイギリス会場に居る講師が行うスピーチに神戸女学院からリアルタイムで同時通訳をつけ、学内だけでなく東京会場の聴衆にもお届けすることができます。

英文和訳から発想を転換し、コミュニケーション指向で翻訳スキルを学びます。英文の内容を母語である日本語でどう表現するのか ─ 知恵を絞る過程で分析力が自然に深まっていきます。

分析力・論理力・表現力・説得力などが必要とされる通訳という営為を一種の情報デザインと捉え、情報を効率よく効果的に受け取り伝える技術としての通訳を実践します。

コミュニケーションはことばを駆使する能力に加え、相手の意図を読み取ることも必要です。相手の発言に秘められているその意図を把握するための聴解力や分析力を身につけます。

神戸女学院大学 〒662-8505 兵庫県西宮市岡田山 4-1 TEL. 0798-51-8548 FAX. 0798-51-8532

全学部全学科の学生に開かれた副専攻プログラム

通訳・翻訳プログラム

卒業 後 の 進 路

神戸女学院を卒業後、ダイキン工業株式会社に入社し、グロー

バル戦略本部に配属され営業業務を担当しています。海外との

連携がスムーズにいくようサポートする役割を担う中で、語学だけ

ではなく相手のバックグラウンドを知り何を考えているかを汲み取

りながらのコミュニケーションが大事だと毎日のように感じていま

す。通訳・翻訳プログラムの授業やOJT(実施訓練)で学んだ「伝える力・聴く力」をさらに磨きながら日々 成長していきたいです。

土台作りのエクササイズを行います。例えば、誰もが知る物語をもとに、その続編をグループに分かれて創作し、劇やデジタル紙芝居にして互いに演じたり通訳したりして表現力やスピーキング力を高めます。また、ストーリーを聞いて、あとから記憶を頼りに出来事を順番通りに再現したり全体を要約したりして、傾聴力・記憶力・分析力・理解力を高めます。他にも、機械などの取扱説明書を翻訳しながら、読み手に理解しやすい表現や専門用語などを身につけます。

他者が発したメッセージを正確に理解し、その内容を第三者に日本語でも英語でもわかりやすく伝える力を鍛えます。国際社会・地球環境・女性を取り巻く問題などに関するスピーチを通訳する訓練を行ったのち、同じテーマについて今度は各自が意見や問題解決策を主張するスピーチを行い、それをクラスメイトが通訳する複合的な訓練を行い、社会の中で実際に役立つコミュニケーション力を伸ばします。また翻訳では「英→日」以上に需要の高い「日→英」の基礎を学びます。

日本語でも英語でも効果的に説得や交渉を行うためのコミュニケーション力を鍛える訓練を行います。例えば「新商品企画プレゼン(社内通訳あり)」といったロールプレイングです。学生は企画担当者として実際に新商品を考え、企画書や資料を作成し、上司を演じるクラスメイトたちに対してプレゼンします(誰がどの言語を使うかは抽選)。プレゼンや質疑応答は社内通訳者役の学生が通訳します。このような訓練を通して、日本語でも英語でも職場にふさわしい表現を身につけ、ビジネスで通用する対話力を伸ばします。

 通訳・翻訳プログラムの修了生は、高いコミュニケーション力を就活や日常業務に活かして航空・ホスピタリティ・金融・製造業など各業界で活躍しています。 また、本学大学院文学研究科・通訳翻訳コースに進学し、優秀な成績を修めプロになった人はもとより、在学中にプロ・デビューを果たす学生もでてきています。 将来は英語も日本語と同じように自由に操りグローバルな仕事で活躍したいという人も、通訳や翻訳のプロを目指すという人も、本プログラムを履修し「ことばのデザイナー」を目指してみませんか?

通訳・翻訳プログラムには「学生が先生の講義を聞くだけ」という授業は一つもありません。どの先生のどの授業も 「学生が自らやってみる」創造的で実践的なエクササイズを通して確かな力を身につけられるよう設計されています。

・Interpreting: �eory and Technique(I)〈通訳理論と技術(I)〉・Translation: �eory and Technique(I)〈翻訳理論と技術(I)〉・Public Speaking 〈パブリック・スピーキング〉

・Conference Interpreting 〈会議通訳〉・Business Interpreting 〈ビジネス通訳〉

・Research Presentation in English 〈英語プレゼンテーション:実践〉2年次

3年次

4年次

踏み出そう! ことばのデザイン入門

さあ、修行だ! ことばのデザイン基礎

・Interpreting: �eory and Technique(Ⅱ)〈通訳理論と技術(Ⅱ)〉・Translation: �eory and Technique(Ⅱ)〈翻訳理論と技術(Ⅱ)〉

・Interpreting: �eory and Technique(Ⅲ)〈通訳理論と技術(Ⅲ)〉

まだまだこれから! ことばのデザイン応用

德島 基子さんname

company

(文学部英文学科卒業)

ダイキン工業株式会社

─ 初歩的な逐次通訳・翻訳ができるようになります。

─ 基本的な逐次通訳・翻訳ができるようになります。

─ ある程度専門的な内容の逐次通訳とウィスパリング通訳(同時通訳の一種)ができるようになります。

Voice ~卒業生からの声~

~履修の流れ~

SophomoreYear

Junior Year

Senior Year