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1 都内ひとり親家庭 新型コロナウイルスによる高校生活への経済的影響 ~新型コロナウイルス感染症対応・都内ひとり親家庭高校生給付金利用者の申込項目から~ 2020 年 11 月 30 日 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

都内ひとり親家庭 新型コロナウイルスによる高校生活への経 …...5 Q2. 新型コロナウイルスによる経済的な理由により、今後高校就学を続けられない可能性はありますか。(任意項目、単一回答、n=355)

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都内ひとり親家庭 新型コロナウイルスによる高校生活への経済的影響

~新型コロナウイルス感染症対応・都内ひとり親家庭高校生給付金利用者の申込項目から~

2020 年 11 月 30 日

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

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【実施期間】 ・受付:1 次募集 2020 年 8 月 8 日~8 月 18 日

2 次募集 2020 年 8 月 27 日~9 月 9 日 ※2 次募集は抽選

・給付:2020 年 9 月~11 月

【高校生・世帯数】 400 人、355 世帯 ※同一世帯で複数の利用有

【対象者】 東京都内に住んでいる、以下の申込条件1~4をすべて満たすひとり親家庭の高校生

※ひとり親家庭には、別居など事実上のひとり親世帯も含む。(単身赴任などは含まない。)

※生活保護世帯や、児童養護施設や里親等社会的養護のもとに生活している高校生は含まない。

【申込条件】 1. 次の①②いずれかに当てはまる世帯

① 保護者の 2020 年度(令和 2 年度)市町村民税(所得割額)が非課税の世帯

② 2020 年 4 月~7 月までの収入から、非課税世帯相当と判断できる世帯

2020 年 4 月~7 月分の収入の平均に 12 か月をかけたものが、非課税世帯の収入ベースの目安を下回っている場合

②の目安となる金額:*参考 住民税非課税(収入ベース)

扶養親族(子ども)

1 人 204.4 万円、2 人 206万円、3 人 256万円、4 人 306万円、5 人 356万円

2. 新型コロナウイルスの影響により、家計の収入が減ったもしくは支出が増えた世帯

3. 新型コロナウイルスの影響により、高校就学にかかる費用が支払えなかったことがある、もしくは今後支払えない可能性がある世帯

4. 高等学校に在籍していること

※学校は、東京都内外を問わず、国公私立、特別支援学校、義務教育学校、中等教育学校、フリースクールも含む。ただし、その教育課程の高等学

校相当最終学年までとし、例えば高等専門学校 4 年生以上は対象外。

【給付内容】 高校生一人につき 3 万円を給付、返還の必要なし

【実施目的】 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、家計が影響を受けた東京都内のひとり親家庭の高校生の学校生活に関わる経済的負担を軽減するため。

<都内ひとり親家庭高校生給付金 実施概要>

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【世帯の情報】

決定時条件 ※書類確認時の対象条件より作成 人数 割合

(1) 保護者など主たる生計維持者の 2020 年度(令和 2 年

度)住民税が非課税の世帯(所得割と均等割がともに非課税) 291 72.8%

(2) 2020 年 4 月~7 月までの保護者など主たる生計維持

者の収入から、非課税世帯相当と判断できる世帯 109 27.2%

合計 400 100%

【高校生の情報】

保護者の性別 世帯数 割合

女 346 97.5%

男 9 2.5%

その他 0 0.0%

合計 355 100%

住所 世帯数 割合

23 区 265 74.6%

23 区外 90 25.4%

合計 355 100%

保護者の就業状況

(複数回答) 世帯数 割合

正規 33 9.3%

パート・アルバイト 171 48.2%

自営 38 10.7%

契約・派遣 50 14.1%

無職 31 8.7%

求職中 45 12.7%

その他 17 4.8%

高校生学年

※給付時に確認 人数 割合

高校 1 年 151 37.8%

高校 2 年 118 29.5%

高校 3 年 126 31.5%

定時制高校 4 年 5 1.3%

合計 400 100.1%

高校生性別 人数 割合

女 209 52.3%

男 191 47.8%

その他 0 0.0%

合計 400 100.1%

学校種別

※給付時に確認 人数 割合

国立・都立・区立 218 54.5%

私立・その他 182 45.5%

合計 400 100%

利用した世帯・高校生の情報

【申込結果概要】

集計対象:「都内ひとり親家庭高校生給付金」を利用した 355 世帯の保護者 (同一世帯で複数の利用があるため)

質問方法:利用世帯が申込時にフォームへ記入。給付条件に関わる必須項目と、給付条件によらない任意項目を設定。

回答期間:1 次募集時 2020 年 8 月 8 日(土)~18 日(火)、2 次募集時 8 月 27 日(木)~9 月 9 日(水) 回答数:355 件

※これ以降の本文およびグラフの数値は、その表章単位に合わせて計算された数値を四捨五入しているため、合計と内訳の計は必ずしも

一致しない。複数回答の場合は、%の合計は 100%を超えている。

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Q1. 新型コロナウイルスの影響により、高校生活にかかる費用を支払えなかったことはありますか。(必須項目、単一回答、n=355)

1. 高校生活にかかる経済的な負担について

13.0%

10.4%

7.9%

14.4%

7.6%

7.3%

7.0%

8.5%

48.2%

55.2%

52.1%

59.2%

46.2%

58.9%

59.4%

82.5%

38.9%

34.4%

40.0%

26.5%

46.2%

33.8%

33.5%

9.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

授業料

教材費

通学費

塾や資格取得など、学校外でかかる教育費

部活動の費用

修学旅行費

修学旅行以外の学校行事に関わる費用

進学や就職など進路に関わる費用

支払えなかったことがある これまでにはないが、今後支払えなくなる可能性がある これまでになく、 今後もその可能性はない

~自由回答抜粋~

二人とも私立高校に通っており、授業料の支払いが出来ていない状態です。授業料が支払えていなくても、国と都の就学支援金等で補填する形で、請求

が直接こなければ、精神的に追い詰められず、子供の退学や進学を諦めることを考えずにいられるので、助けていただきたいです。

収入も減っているが、子供たちの食費や部活等色々出費が増えている。でも部活を辞めさせる事は可愛そうでなのでもう少し支援とかあったらと思います。

※Q「差し支えない範囲で、新型コロナウイルスに関連した影響があるなかで、あなたがいま悩んでいることや心配なこと、政府や

自治体、社会に求めたいことや伝えたいことがあれば教えてください。(自由記述)」という質問に対する記載内容

すべての費用について「支払えなかったことがある」という回答があり、「今後支払えなくなる可能性がある」を合わせると半数を超える。

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Q2. 新型コロナウイルスによる経済的な理由により、今後高校就学を続けられない可能性はありますか。(任意項目、単一回答、n=355)

2. 高校就学の継続について

3 割以上の世帯が「はい」と回答し、新型コロナウイルスによる経済的

な影響によって高校中退の可能性があると考えられる。 はい, 31.8%

いいえ,

65.9%

無回答,

2.3%

~保護者の声~

コロナウィルス感染拡大防止の為、仕事も減り、当然ですが…収入も減り、私立高校に2人も通わせている我が家では、学校の支払だけで…本当に大変

で、上の子は受験生でもあり、保育士になりたい夢を叶えてあげるため、悩んだ結果、短大進学へ変更しました。就学支援も後払いて戻ってくるので…決定

がついた時点で学費の支払を免除して欲しいです。本当に今後の支払が心配で仕方ありません。

男の子が二人おり、一人前に育て上げたいが、大学費用を含めて、無事に育て上げられる自信がないです。在学中の高校に費用の面で通えなくなったらか

わいそうだなと悩んでいます。

元旦那が飲食店勤務なので、コロナ影響で所得が激減し、養育費が振り込まれなくなり先々高校に通い続けられるが不安。

高校入学してから何かと出費が多く、今現在は貯金が出来ず、貯金をきりくずして生活してるので、来年再来年とこれから先が金銭的にとても不安です。

※Q「差し支えない範囲で、新型コロナウイルスに関連した影響があるなかで、あなたがいま悩んでいることや心配なこと、政府や自治体、社会に求めたいことや伝えたいことがあれば教

えてください。(自由記述)」という質問に対する記載内容

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Q3. 本給付金の使途予定をお教えください。(必須項目、複数回答、n=355)

3. 本給付金の使途予定

40.0%

30.7%

22.3%

20.6%

40.6%

21.1%

22.8%

15.5%

3.4%

29.9%

25.6%

5.9%

4.8%

15.5%

2.0%

0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0%

1.授業料

2.教科書など授業で必須な教材の購入費

3.部活動の費用

4.修学旅行費

5.通学費

6. 1から5 以外の学校生活に関わる費用

7. 参考書など授業以外で必要な教材の購入費

8. 塾の経費

9.習い事の経費

10.進学のための受験料・交通費

11.進学に関わる備品などその他の経費

12. 就職活動のための経費

13. 就職に関わる備品などその他の経費

14. 資格取得に関わる経費

「その他」

高校就学のために必須である授業料、通学費への活用予定が4割となった。

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4. 世帯の経済状況

Q4-①. あなたの世帯の家計の状況は、現在、どのような状況ですか。(任意項目、単一回答、n=355)

Q4-②. 新型コロナウイルスの影響で、家庭の収入はどの程度減少しましたか?(必須項目、単一回答、n=355)

27.6% 50.1% 20.0%0.8%

0.3%

1.1%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%

割合

赤字であり、借金をして生活している 赤字であり、貯蓄を取り崩している 赤字でも、黒字でもなく、ぎりぎりである

黒字であるが、貯蓄はしていない 黒字であり、毎月貯蓄をしている 無回答

12.4% 11.8% 9.9% 7.6% 9.9% 3.9% 3.4%

2.8%

1.4% 18.3% 18.6%

0.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

割合

1割減 2割減 3割減 4割減 5割減 6割減 7割減 8割減 9割減 収入がゼロになった 収入に変化はない 収入が増えた

約 8 割の世帯が赤字で生活している。

約 4 割の世帯の収入が半減以上。

約 2 割の世帯の収入がゼロになった。

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92.1%

85.1%

44.5%

28.2%

27.0%

19.4%

6.8%

80.6%

54.1%

3.7%

3.1%

0.3%

2.8%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%

食費

水道光熱費

通信費

教材費(問題集・参考書など)

教材費(オンライン)

学習費(教材費用以外)

遊具費

衛生用品費

日用品(衛生用品費以外)

娯楽費

支出は増えていないが家計のために支出を削っている

支出は増えておらず支出を削ってもいない

その他

Q4-③. 新型コロナウイルスの影響で、支出が増えた費目を選択してください。(必須項目、複数回答、n=355)

~保護者の声~

子供が高校生になってもバイトしてても家計の収入は増えません。更なる食費が増える一方。

実質母子家庭で母子の手当が受けることが出来ず、毎月赤字で暮らしている。食費をかなり切り詰めているので、子供達の食事の栄養面が心配。

コロナで収入がなく受験に必要な塾へ通わせてあげられない。大学も沢山受けさせてあげられない。十分な食料や参考書、文具を買ってあげられない。

※Q「差し支えない範囲で、新型コロナウイルスに関連した影響があるなかで、あなたがいま悩んでいることや心配なこと、政府や

自治体、社会に求めたいことや伝えたいことがあれば教えてください。(自由記述)」という質問に対する記載内容

食費が増えた世帯が 9 割を超える。

通信費・教材費・学習費といった高校生の学びに関わる費用負担が増加した

世帯も一定数(約 2 割~4 割超)存在した。

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5. 高校生等奨学給付金について

Q. 新型コロナウイルスの影響により、学校教育にかかる費用を支払えなかったことはありますか。(単一回答) Q5-①. あなたの世帯は、高校生等奨学給付金(東京都国公立高等学校等奨学のための給付金)を利用していますか。(任意項目、単一回答、n=355)

Q5-②. 利用状況にかかわらず、高校生等奨学給付金について、改善してほしい点はどのようなものですか。(任意項目、複数回答、n=355)

41.1% 37.5% 8.2% 12.4%

0.8%

割合

利用している 申請中・申請予定 利用したことがない わからない 無回答

38.9%

43.7%

23.1%

16.3%

12.1%

19.4%

47.3%

60.3%

38.3%

3.7%

5.9%

5.1%

1.1%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

説明資料をわかりやすくする

申請書をわかりやすくする

対象となる世帯をわかりやすくする

対象世帯の範囲を広げる

認定される世帯の所得の目安額を明らかにする

周囲の目が気にならないよう申請できるようにする

家庭での立て替えが必要ない支給時期・方法にする

支給金額が増える

オンライン授業やオンライン学習に関わる費用も支給対象となる

特にない

わからない

その他

無回答

回答者は利用できる可能性がある世帯だが、「利用したことがない」「わからない」世帯が 2 割。

最も多かったのは「支給金額が増える」60.3%、次いで「立て替えが必

要ない支給時期・方法」が 47.3%。

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6. 子どもの過ごす環境・必要なサポート

Q. 現在の高校生の過ごす環境について、当てはまるご家庭の状況を選択してください。(任意項目、複数回答、n=355)

24.5%

31.3%

11.3%

2.8%

9.3%

44.8%

13.8%

37.5%

1.1%

5.1%

10.1%

0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0% 50.0%

勉強する場所がない

勉強机がない

教材がない

文房具がない

インターネット環境がない

子どもが使えるパソコンやタブレットがない

これまで利用していた学習支援などが利用できない

近くに自由に過ごせるような居場所がない

特にない

その他

無回答

~その他に記載された内容の一部~

大学生がパソコンを使うため高校生は使えないことが多い

学校帰りに図書館で勉強していましたが、時間制限で長居できない。

通信教育に欠かせない PC 等古く買い換えをなかなかしてあげれてない。

新型コロナウイルス感染症の影響によりオンライン教育などが導入されているが、高校生の過ごす環境で最も多かったのは

「子どもが使えるパソコンやタブレットがない」で半数近くとなった。

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Q. 子どもの生活・学習環境における経済的な不安を解消するために、どのようなことが必要だと思われますか。(任意項目、複数回答)、n=355)

67.9%

82.5%

22.3%

33.0%

23.9%

37.2%

36.3%

69.3%

58.0%

9.3%

50.7%

49.0%

40.0%

45.1%

21.4%

5.9%

1.1%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0%

1.小中高校生活にかかる費用をすべて無料にすること(制服代や教材費などを含…

2.大学教育にかかる費用の家庭負担を減らすこと(大学の授業料引き下げなど)

3.保育にかかる費用はすべて無料にすること

4.子どもが無料で過ごせる居場所が増えたり、充実すること(児童館や子ども食…

5.子どもの意見を政策や施策に反映することができる制度・仕組みを作ること

6.労働市場を改善すること(最低賃金を引き上げることや性別間賃金格差をなく…

7.保護者の就職支援を充実させること

8.子どものいる保護者に対して給付される制度が充実すること(児童手当の増額…

9.子どものいる保護者に対する税金や保険料を軽減すること

10.生活保護の基準額を上げること

11.子ども・子どものいる世帯の医療費の補助・無償化を充実させること

12.子どものいる世帯向けの住宅支援(補助など)を充実させること

13.公的な食料支援をおこなうこと

14.本来制度を利用できる人が制度を知らない・利用できないことがないようにする…

15.子どもの生活実態について詳しく調査すること

その他

無回答

1. 小中高校生活にかかる費用をすべて無料にすること(制服代や教材費などを含む)

2. 大学教育にかかる費用の家庭負担を減らすこと(大学の授業料引き下げなど)

3. 保育にかかる費用はすべて無料にすること

4.子どもが無料で過ごせる居場所が増えたり、充実すること

(児童館や子ども食堂、ティーンエイジャーなども利用しやすい施設など)

5.子どもの意見を政策や施策に反映することができる制度・仕組みを作ること

6.労働市場を改善すること(最低賃金を引き上げることや性別間賃金格差をなくすことなど)

7.保護者の就職支援を充実させること

8.子どものいる保護者に対して給付される制度が充実すること

(児童手当の増額や上限年齢を上げることなど)

9.子どものいる保護者に対する税金や保険料を軽減すること

10.生活保護の基準額を上げること

11.子ども・子どものいる世帯の医療費の補助・無償化を充実させること

12.子どものいる世帯向けの住宅支援(補助など)を充実させること

13.公的な食料支援をおこなうこと

14.本来制度を利用できる人が制度を知らない・利用できないことがないようにする

取り組みを進めること

15.子どもの生活実態について詳しく調査すること

その他

無回答

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7.求めたいこと・伝えたいこと(自由回答) 特に高校生年代に関するもの

Q. 差し支えない範囲で、新型コロナウイルスに関連した影響があるなかで、あなたがいま悩んでいることや心配なこと、政府や自治体、社会に求めたいことや伝えたいことがあれば教えてください。(自由記述)

➢ 高校生への経済的支援

母子家庭で生活をし、一番お金のかかる高校で児童手当が終了し、就学援助もなくなり、家計への負担が増えた中でのコロナでの休業になり給料も減ったので今後の生

活に不安しかありません。(23 区内・高校 1 年・母)

高校生の年齢にも手当てを出して欲しいです。食費は一番かかる年齢だし、成長もするので洋服代もかかります。(23 区内・高校 1 年・母)

児童手当が中学校までなのを、高校在学に限り引き延ばしてほしい。高校生は義務教育でない分、何かとかかる。親元で生活する環境は変わらず、育ち盛りで食費など

も増えていく。(23 区外・高校 3 年・母)

児童手当ですが、新生児から3歳くらいまでは金額が高いですが、高校生は食費や交通費がかかります。何故?中学生までで打ち切りなんでしょうか?出費が多過ぎて

困ってます。(23 区内・高校 1 年・母)

子供が大きい方がお金がかかります。高校生といっても、まだ扶養している家庭がほとんどの中、せめて医療費だけでも 18 歳まで負担してくれる国になってほしいです。(23

区内・高校 3 年・母)

➢ 高校生への就学・学習支援

特に大学受験には塾が必要ですが、高すぎて通わせられない。高校生の学習支援は少なく上位校を望み教えてもらうのは無理のようです。チャレンジ支援で都から高3生

に大学に合格した場合は返済不要の 20 万円は貸付があるが、少ない。医者を目指す選択肢も本人にはあったが、お金がないので選択肢から外してもらった。私立高校

であれば、塾費用がそれほど掛からずに済むと思い特待生で入ったが、やはり塾は必要のようです。(23 区内・高校 2 年・母)

定時制高校4年生のため、児童扶養手当が終了し、高校3年生まで受給できるひとり親家庭で受給できる公的給付金を、受け取ることができなかった。定時制高校4

年や通信高校に通う子供の支援がなく困窮しています。(23 区内・定時制高校 4 年・母)

公立高校に落ち、私学へ入学し、学費の支払いをどう工面するか、入学金や諸費を借金している為、早く返したいが、返せない状況。授業料無償化であるなら、最初か

ら払わずにいられる対策をしてほしい。借りないと支払えない。(23 区外・高校 1 年・母)

高校生等奨学給付金の制度は大変有難い制度ですが、毎年年末に振り込まれるため、それまでがとても大変なこと、またそれまでの学費の滞納があると振り込まれないこ

と、私立高校は授業料の他に教育費が倍以上かかるため、とても給付金では賄えず、立て替えるのはとても大変です。給付の時期や、私立高校の場合の給付額などが、

改善されると良かったと思います。(23 区外・高校 3 年・母)