4
大雪タイムライン(案)の作成及び課題の整理 稲沢太志 *1 ,神田忠士 *1 ,松本幸司 *1 1. はじめに 近年、気候変動等の影響で、普段ほとんど雪の積もらな い非豪雪地域においても、まとまった降雪により幹線道路で 車両スタックによる通行支障が発生し、多数の孤立集落や、 長期にわたる車両の立ち往生等、大きな社会的影響が生じ ている。 風水害に対しては、大規模水災害が発生することを前提 として、平常時から地方自治体や関係機関等が共通の時間 軸(タイムライン)に沿った具体的な対応を協議し、防災行動 計画を策定し、災害時にはそれを実践していくことが重要と されており、運用が始まっている。 大雪時においても、被害を最小化するための対応を迅速 かつ的確に実施し、集落の孤立や車両の立ち往生等を未 然に防ぐため、大雪に備えた対応行動タイムライン(以下、 大雪タイムライン(案)という。)の策定が求められている。 2. 大雪による通行支障要因の抽出と整理 2.1 事例収集及び整理 大雪タイムライン(案)作成に先立ち、過去の大雪における 通行支障の様相や道路管理者の対応行動について、事例 収集及び整理を行った。 大雪による道路の通行支障に関して、過去10年間の車両 スタック等により通行支障が発生した事例を対象に、ウェブ サイト等を活用して地域バランスを考慮しつつ106事例を選 定収集し、個々の事例について災害事象の推移、災害対応 状況等を時系列で整理した。106事例の通行支障要因別事 例数を表1に、地域別事例数を表2にそれぞれ示す。 また、事例から抽出された課題を、後で整理する道路管 理者の対応行動に対応させるため、①情報収集、②情報提 供・啓発、③通行規制措置、④関係機関との連携、⑤除雪 体制・緊急体制、⑥資機材確保に分類・整理した。その結果 を表3に示す。 表1 通行支障要因別事例数 通行支障要因 事例数 吹雪、地吹雪、視界不良 32 雪崩、倒木 6 車両スタック 28 積雪 26 不明 14 合計 106 表2 地域別事例数 地域 都道府県 ( )は、事例を整理しなかった都道府県 事例 北海道 北海道 25 東北 青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島 17 関東 茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、 神奈川、山梨、長野 15 北陸 新潟、富山、石川 27 中部 (岐阜)、静岡、愛知、(三重) 5 近畿 福井、滋賀、(京都)、(大阪)、(兵庫)、 (奈良)、和歌山 5 中国 鳥取、島根、(岡山)、(広島)、(山口) 3 四国 徳島、香川、愛媛、(高知) 4 九州・ 沖縄 福岡、(佐賀)、(長崎)、(熊本)、大分、 宮崎、(鹿児島)、(沖縄) 5 合計 106 表3 大雪時の対応行動の課題 対応行動 情報収集 気象予測情報の早期把握 気象予測情報の正確性の向上 危険箇所の事前把握 通行支障情報等のリアルタイム把握 複数の情報入手手段の確保 情報入手時間の短縮 情報提供、 啓発 早期(事前)の情報提供 リアルタイムでの情報提供 通行規制情報以外の情報提供 情報提供方法の拡充 住民からの問合せへの対応 道路利用者の認識変化の推進 道路情報の国、県、市町村での一元化 通行規制 措置 通行規制の判断基準の整備 事前の通行規制対応 関係機関と の連携 通行規制情報の共有 連絡手段の確保 窓口の集約化 連携体制の構築 除雪体制・ 緊急体制 緊急時の必要体制確保 優先順位の明確化 人員の不足 管理区分を超えた応援体制 除雪機の配置 除雪した雪の置き場 立ち往生車両・放置車両の対応 チェーン規制体制の強化 資機材確 防雪柵の整備 除雪機の強化 *1 国土交通省 国土技術政策総合研究所 国土防災研究室

大雪タイムライン(案)の作成及び課題の整理 - MLIT大雪タイムライン(案)の作成及び課題の整理 稲沢太志*1,神田忠士*1,松本幸司*1

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Page 1: 大雪タイムライン(案)の作成及び課題の整理 - MLIT大雪タイムライン(案)の作成及び課題の整理 稲沢太志*1,神田忠士*1,松本幸司*1

大雪タイムライン(案)の作成及び課題の整理

稲沢太志*1,神田忠士*1,松本幸司*1

1. はじめに

近年、気候変動等の影響で、普段ほとんど雪の積もらな

い非豪雪地域においても、まとまった降雪により幹線道路で

車両スタックによる通行支障が発生し、多数の孤立集落や、

長期にわたる車両の立ち往生等、大きな社会的影響が生じ

ている。

風水害に対しては、大規模水災害が発生することを前提

として、平常時から地方自治体や関係機関等が共通の時間

軸(タイムライン)に沿った具体的な対応を協議し、防災行動

計画を策定し、災害時にはそれを実践していくことが重要と

されており、運用が始まっている。

大雪時においても、被害を最小化するための対応を迅速

かつ的確に実施し、集落の孤立や車両の立ち往生等を未

然に防ぐため、大雪に備えた対応行動タイムライン(以下、

大雪タイムライン(案)という。)の策定が求められている。

2. 大雪による通行支障要因の抽出と整理

2.1 事例収集及び整理

大雪タイムライン(案)作成に先立ち、過去の大雪における

通行支障の様相や道路管理者の対応行動について、事例

収集及び整理を行った。

大雪による道路の通行支障に関して、過去10年間の車両

スタック等により通行支障が発生した事例を対象に、ウェブ

サイト等を活用して地域バランスを考慮しつつ106事例を選

定収集し、個々の事例について災害事象の推移、災害対応

状況等を時系列で整理した。106事例の通行支障要因別事

例数を表1に、地域別事例数を表2にそれぞれ示す。

また、事例から抽出された課題を、後で整理する道路管

理者の対応行動に対応させるため、①情報収集、②情報提

供・啓発、③通行規制措置、④関係機関との連携、⑤除雪

体制・緊急体制、⑥資機材確保に分類・整理した。その結果

を表3に示す。

表1 通行支障要因別事例数

通行支障要因 事例数

吹雪、地吹雪、視界不良 32

雪崩、倒木 6

車両スタック 28

積雪 26

不明 14

合計 106

表2 地域別事例数

地域 都道府県

( )は、事例を整理しなかった都道府県

事例

北海道 北海道 25

東北 青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島 17

関東 茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、

神奈川、山梨、長野

15

北陸 新潟、富山、石川 27

中部 (岐阜)、静岡、愛知、(三重) 5

近畿 福井、滋賀、(京都)、(大阪)、(兵庫)、

(奈良)、和歌山

5

中国 鳥取、島根、(岡山)、(広島)、(山口) 3

四国 徳島、香川、愛媛、(高知) 4

九州・

沖縄

福岡、(佐賀)、(長崎)、(熊本)、大分、

宮崎、(鹿児島)、(沖縄)

5

合計 106

表3 大雪時の対応行動の課題

対応行動 課 題

① 情報収集 ・ 気象予測情報の早期把握

・ 気象予測情報の正確性の向上

・ 危険箇所の事前把握

・ 通行支障情報等のリアルタイム把握

・ 複数の情報入手手段の確保

・ 情報入手時間の短縮

② 情報提供、

啓発

・ 早期(事前)の情報提供

・ リアルタイムでの情報提供

・ 通行規制情報以外の情報提供

・ 情報提供方法の拡充

・ 住民からの問合せへの対応

・ 道路利用者の認識変化の推進

・ 道路情報の国、県、市町村での一元化

③ 通行規制

措置

・ 通行規制の判断基準の整備

・ 事前の通行規制対応

④ 関係機関と

の連携

・ 通行規制情報の共有

・ 連絡手段の確保

・ 窓口の集約化

・ 連携体制の構築

⑤ 除雪体制・

緊急体制

・ 緊急時の必要体制確保

・ 優先順位の明確化

・ 人員の不足

・ 管理区分を超えた応援体制

・ 除雪機の配置

・ 除雪した雪の置き場

・ 立ち往生車両・放置車両の対応

・ チェーン規制体制の強化

⑥ 資機材確

・ 防雪柵の整備

・ 除雪機の強化

*1 国土交通省 国土技術政策総合研究所 国土防災研究室

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2.2 道路管理者へのヒアリング

事例の詳細を把握するため、被災状況と通行支障要因の

関係が明らかになっている事例から、H22年12月~H23年1

月の国道9号(鳥取県)、H24年1月の国道12号他(北海道)、

H26年2月の国道20号他(山梨県)、H26年12月の国道192

号(愛媛県、徳島県)の4事例を選定し、道路管理者に対し

て、詳細な通行支障の発生状況、雪害対応マニュアルの設

定状況、雪害対応の状況、反省等についてヒアリングを実施

した。ヒアリング結果の代表例を表4に示す。

表4 ヒアリング結果の代表例

豪雪地域

・ 除雪に必要な資機材が備えられており、関係機関

との協力の必要はない。

・ 対応人員が十分に確保されている。

・ 事前通行規制に関する基準はないが、関係機関

の職員や維持業者は経験が豊富であり、状況に応

じて適切な判断が可能である。

・ 道路利用者が積雪に慣れているため、積極的な広

報がなくても、各自が冬期装備を行っている。

・ 大雪に対する住民の意識が高いため、事前に通

行規制を実施しても苦情は出ない。

・ 事前の予報にない降雪があり、手持ちのグレーダ

及び除雪トラックで除雪を開始したが、除雪が間に

合わない状況だった。

・ 年末年始の降雪の際に、十分な除雪体制の確保

が困難であった。また自治体等との連絡体制も十

分ではなかった。

・ 登録制メール配信やSNS等を活用して情報提供を

行ったが、十分ではなかった。

・ その年の最初の雪が大雪となったため、道路利用

者の準備が出来ていなかった。

非豪雪地域

・ 予測を大きく上回る降雪が発生したため、所有して

いる除雪機械の不足もあり、対応しきれなかった。

・ 対応する人員が不足していた。

・ 各機関が慣れない対応に追われており、関係機関

間での連携が十分に図られていなかった。

・ 通行支障が発生する前に通行規制を実施する判

断基準が不明確で、事前の実施ができなかった。

・ 道路利用者や住民が大規模な積雪に慣れておら

ず、車両スタックの多発や道路管理者への問合せ

が殺到し、対応に追われた。

収集した事例は、ヒアリング結果と併せ、被災状況、気象

条件、災害対応行動とその課題について事例毎にカルテ形

式でとりまとめた。

とりまとめの結果、豪雪地域と非豪雪地域では、体制確保

の状況や関係機関との連携の内容、職員の慣れ、道路利用

者の理解等に大きな差が見られた。また、降雪に慣れている

豪雪地域であっても、気象予測が大きく外れ、事前の体制

確保や道路利用者の準備が不十分の場合は、通行機能に

大きな影響を及ぼすため、事前準備が重要であることがわか

った。

3. 大雪タイムライン(案)の作成

3.1 管理水準の違いによる感度分析

平成26年2月の山梨県内の国道20号(神奈川県境から大

月市真木までの約26kmの区間)の降雪事例を基に、除雪管

理水準の違う3パターン(①通行規制をせず除雪作業を実施、

②通行規制し既存機材で集中除雪を実施、③通行規制し

機材を倍増し集中除雪を実施)の簡易な机上シミュレーショ

ンを行うことにより除雪効果を分析した。除雪シミュレーション

の計算条件を表5に、その結果を図1に示す。2月14日6時の

降雪開始から2月15日17時の除雪終了までの間の対象区間

の最大積雪深をプロットした。

表5 除雪シミュレーションの条件

項 目 パターン

パターン

パターン

除雪車台数 1台 1台 2台

除雪速度 10km/h 15km/h 15km/h

出動基準(積雪深) 5cm

準備時間 1時間

路面積雪深(夜間) 降雪量の60%

路面積雪深(昼間) 降雪量の30%

(1) 通行規制をせず除雪作業を実施した場合

通行規制をせず交通開放しながら除雪作業した場合は、

除雪作業に2月14日14時から15日17時までの24時間(準備

時間3時間含まず)を要した。今回の簡易な机上シミュレーシ

ョンでは、車両スタックによる除雪作業への支障を考慮して

いないため過小評価となるが、除雪作業中に車両の走行が

困難となる積雪15cmを超える状態が2月14日22時から15日7

時までの9時間続いた。

(2) 通行規制し既存機材で集中除雪を実施した場合

車両スタックが発生する前に通行規制し、除雪車1台で集

中除雪した場合は、作業の効率化が図られるため作業時間

が2月14日14時から15日14時までの20時間(準備時間4時間

含まず)に短縮されたが、その間準備時間を含め作業終了

までの24時間は通行止めとなる。

(3) 通行規制+機材を倍増し集中除雪を実施した場合

通行規制し、支援等により機材を倍増し除雪車2台で集中

除雪した場合は、作業時間がさらに短縮され2月14日14時か

ら15日9時までの12時間(準備時間7時間含まず)となり、事

前通行規制と機材の増強が早期開放に大きな効果があるこ

とがわかった。

実際は、当該区間の通行規制が解除されるまでに約120

時間を要しており、このシミュレーションで現象を再現できて

いるとは考えていないが、早期交通開放に関しては、通行規

制を伴う集中除雪の優位は明らかであり、大雪タイムライン

(案)に集中除雪を盛り込むこととした。

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図1 除雪シミュレーションの結果

3.2 事前に対応可能な行動の検討

大雪時の道路災害対応行動の整理に当たり、2.で整理し

た課題を解決するための事前行動を、特に①情報収集、②

意志決定、③情報伝達・発信に着目し下記の通り整理した。

ただし、本報告では、課題に対する実施すべき対応行動

の整理を行ったものであり、その実施に当たっては、各現場

における人員・資機材の不足が否めない。後述するが、これ

らの課題解決のためには、更なる検討が必要である。

(1) 情報収集

概ね72時間前に発表される気象情報をもとに情報収集を

開始する。事前に構築したホットラインを確保し関係機関と

の連絡体制をとる。12時間前には路面状況、車両の通行状

況について情報収集を始める。

(2) 意志決定

72時間前の気象情報から大雪による通行規制が予測され

る場合は、人員・資機材の確保、準備を行う。状況に応じて

地方整備局等から現場事務所等へリエゾン派遣を準備する。

道路利用者は、冬期装備を装着し、沿道住民は不要不急

な外出を控える。

12時間前から、パトロールを強化し路面状況の把握に努

め、状況に応じて、通行規制準備のため警察をはじめとする

関係機関と協議を行う。

車両スタックや立ち往生車両が発生する恐れがある場合

は躊躇することなく通行規制を行い、集中除雪を行う。

(3) 情報伝達・発信

72時間前には、事前に構築した連絡手段、連絡体制を確

保し、関連機関への情報発信を開始する。ドライバーに対し

ては、それ以前に引き続き冬期装備の装着を広報する。

冬期装備を繰り返し広報すると共に、24時間前には不要

不急の外出を控えるよう広報する。

12時間前には、被害状況、迂回路情報の提供を開始する。

通行規制が実施された場合は、詳細情報を定期的に発信

する。

3.3 立ち往生が発生した場合

立ち往生が発生した場合は、ドライバーの安否や立ち往

生の状況を確認し、場合により改正災対法による車両の移

動の手配を行う等、人員配置や資機材のオペレーション変

更をする必要がある。

3.4 大雪タイムライン(案)の作成

2.で整理した通り、豪雪地域と非豪雪地域では、対応行

動が異なるため、これらの地域ごとに大雪タイムライン(案)を

作成した。非豪雪地域のタイムライン(案)を図2に示す。な

お、作成に当たり、既に運用が開始されている水害対応のタ

イムラインも参考にした。

作成した大雪タイムライン(案)では、大雪警報発令を基準

とし、72時間前から24時間後までを対象に、気象情報入手

先、地方整備局、国道事務所・出張所、地方自治体、警察・

交通関係事業者、道路利用者・住民が何を行うかを整理し

Page 4: 大雪タイムライン(案)の作成及び課題の整理 - MLIT大雪タイムライン(案)の作成及び課題の整理 稲沢太志*1,神田忠士*1,松本幸司*1

た。

図2 非豪雪地域の大雪タイムライン(案)

3.5 実効性確保のための課題整理

作成した大雪タイムライン(案)は、一般論に留まっており、

対応行動に繋がる具体的な判断基準や実行手段等の検討

が必要である。大雪タイムライン(案)の実効性を確保するた

めの前提条件であり、今後の検討課題でもある項目を以下

に整理した。

・ 人員及び体制確保のための近隣関係機関との協議

・ 事前通行規制を実施する際の判断基準の設定

・ 情報共有の仕組みの構築

・ 道路利用者の意識の向上

実効性をさらに向上させるために、重要と考える項目につ

いて、以下に整理した。

豪雪地域では、入手できる数少ない情報から担当者の経

験により、降雪予測や積雪状況把握を行っている場合があ

る。この経験的技術力の伝承に加え、経験の浅い技術者で

も正確な降雪予測を可能とするため、CCTVの増強や情報

収集手段を複数確保し、情報の量及び質を向上させること

が重要である。

非豪雪地域では、日常の管理で豪雪に対応することが殆

ど無いうえに、資機材についても近隣からの支援を受ける必

要がある。関係機関との連携についても、訓練等の十分な

準備が必要である。

また、同様に道路利用者も経験が浅いため、冬期装備の

装着や事前通行規制による集中除雪への理解が得られるよ

う、日頃から啓発活動を行うことが重要である。

4. まとめと今後の展開

人員及び体制確保の実行手段や事前通行規制の判断基

準は、豪雪地域、非豪雪地域にかかわらず重要であり、その

具体的内容は今後の研究課題である。

今年度は、大雪の被害を最小化するための対応行動につ

いて、ケーススタディーを通じた検討を実施しており、機会が

あれば発表したい。

謝辞

本研究の実施に関して、ヒアリングに協力を頂いた、寒地

土木研究所寒地道路研究グループ、北海道開発局建設部、

甲府河川国道事務所、岡山国道事務所、徳島河川国道事

務所の担当者各位に謝意を示す。