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りんかい日産建設ら3社 くさび形で外挿管省略
洋上風力発電
杭打設・引き抜き作業容易に りんかい日産建設寄神建設
︵神戸市兵庫区寄神正文社
長︶ユニバサルエネルギ
研究所︵東京都港区金田武司
社長︶の3社は洋上風力発電
設備の設置・撤去を効率化する
工法の開発に乗りだした先細
りした﹁テパ型基礎杭﹂を
採用して海底への打設と引き抜
き作業を容易にし工期と工事
費の抑制につなげる実用化で
きれば杭1本の引き抜きに必要
な経費を半減できるという
共同研究は昨年新工法開発
に向けた実証試験が環境省の補
助事業に採択されたことを受
けスタトした3社は年
度までにテパ型基礎杭と新
工法の実用化にめどを付けたい
考え
既存工法では真すぐな柱状
の杭とそれよりも一回り大き
い外挿管を合わせて海底に打ち
込み杭を引き抜く際の摩擦を
減らす手法が採用されている
3社が開発を目指す工法は摩
擦抵抗が小さいくさび形の杭を
使用し外挿管を省略する杭が
地中にしかりと固定できるよ
う地表付近に触れる杭の形は
柱状にしてある
杭を引き抜く際の費用と施
工中の二酸化炭素排出をいずれ
も約5割削減するのが目標風
力発電事業だけでなく工事に
使う仮設桟橋など海洋構造物へ
の応用も視野に入れている
年度は室内でテパ杭
を押し込んだり引き抜いたりす
る際の耐久性などを調査・研究
する年度は陸上で年度
は海域で真すぐな柱状の杭
と新型のテパ杭を比較し
施工の歩掛かりや海洋環境への
影響を評価する直径6程度
の杭を従来の3倍の速度で引き
抜けるよう技術開発を進める
世界的な傾向として洋上風
力発電設備は大型化が進む事
業終了後には環境保全などの観
点から杭の完全撤去が求められ
るようになており風力発電
の杭施工を簡易化する需要はさ
らに高まる見通しだ
国内では2025年までに東
北や九州などカ所で風車の
基礎杭を海底に打ち込んで固定
する着床式洋上風力発電の事業
が計画されている
開発中のテパ型基礎杭のイメジ
本紙 2 0 1 8 年 0 2 月 0 5 日 0 0 1 面 0 1 版 N o . 0 4