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関東地方整備局における iConstructionの取り組み ICT施工技術の全面的活用について- Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 《説明項目》 iConstructionの取り組み概要 ICT施工技術の全面的な活用(土工)の概要 ・3次元出来形管理に使用する基準類 ・関東地整での取り組み及びICT活用工事(土工)の実施方針 ・情報化施工の実施方針 ICT建設機械(土工)の概要 ICT検査(土工)の概要 (補足) iConstructionの取り組み」 施工段階における建設生産性向上の取り組み ICT施工技術の活用推進」 施工の全ての段階でICT技術を活用する取り組み 「情報化施工の活用推進」 機械施工でのICT技術を活用する従来からの取り組み ICT活用工事」 施工の全ての段階でICT技術を活用する工事 JCMAのクレジット入りスライドは、日本建設機械施工協会の資料をお借りしています。 資料-1 平成28年8月 1 【機密性2】 i-Constructionの取り組み概要(H27.11.24大臣会見資料より) 一人一人の生産性を向上させ、企業の経営環境を改善 建設現場に携わる人の賃金の水準の向上を図るなど魅力ある建設現場に 死亡事故ゼロを目指し、安全性が飛躍的に向上 □規格の標準化② 寸法等の規格の標準化された部材の拡大 □施工時期の平準化③ 2ヶ年国債の適正な設定等により、年 間を通じた工事件数の平準化 プロセス全体の最適化へ プロセス全体の最適化 依然として多い建設現場の労働災害 全産業と比べて、2倍の死傷事故率(年間労働者の約0.5%(全産業約0.25%)) 予想される労働力不足 技能労働者約340万人のうち、約110万人の高齢者が10年間で離職の予想 労働力過剰時代から労働力不足時代への変化が起こると予想されている。 建設業界の世間からの評価が回復および安定的な経営環境が実現し始めている今こそ、抜本的な生産性向上に取り組む大きなチャンス □ICT技術の全面的な活用① 調査・設計から施工・検査、さらには維持管理・更新までの全ての プロセスにおいてICT技術を導入 従来 施工段階の一部 今後 調査・設計から施工・検査、さらには維持管理・更新まで iConstructionの目指すもの 労働力過剰を背景とした生産性の低迷 バブル崩壊後、建設投資が労働者の減少を上回って、ほぼ一貫して労働力過 剰となり、省力化につながる建設現場の生産性向上が見送られてきた。 生産性向上が遅れている土工等の建設現場 ダムやトンネルなどは、約30年間で生産性を最大10倍に向上。一方、土工や コンクリート工などは、改善の余地が残っている。(土工とコンクリート工で直轄 工事の全技能労働者の約4割が占める)(生産性は、対米比で約8割) 今こそ生産性向上のチャンス 2

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関東地方整備局における

i‐Constructionの取り組み-ICT施工技術の全面的活用について-

Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

《説明項目》

・i‐Constructionの取り組み概要・ICT施工技術の全面的な活用(土工)の概要・3次元出来形管理に使用する基準類・関東地整での取り組み及びICT活用工事(土工)の実施方針・情報化施工の実施方針・ICT建設機械(土工)の概要・ICT検査(土工)の概要

(補足)「i‐Constructionの取り組み」 施工段階における建設生産性向上の取り組み「ICT施工技術の活用推進」 施工の全ての段階でICT技術を活用する取り組み「情報化施工の活用推進」 機械施工でのICT技術を活用する従来からの取り組み「ICT活用工事」 施工の全ての段階でICT技術を活用する工事

※JCMAのクレジット入りスライドは、日本建設機械施工協会の資料をお借りしています。

資料-1

平成28年8月

1

【機密性2】i-Constructionの取り組み概要(H27.11.24大臣会見資料より)

一人一人の生産性を向上させ、企業の経営環境を改善建設現場に携わる人の賃金の水準の向上を図るなど魅力ある建設現場に死亡事故ゼロを目指し、安全性が飛躍的に向上

□規格の標準化②• 寸法等の規格の標準化された部材の拡大

□施工時期の平準化③•2ヶ年国債の適正な設定等により、年間を通じた工事件数の平準化

プロセス全体の最適化へ

プロセス全体の最適化

依然として多い建設現場の労働災害• 全産業と比べて、2倍の死傷事故率(年間労働者の約0.5%(全産業約0.25%))

予想される労働力不足• 技能労働者約340万人のうち、約110万人の高齢者が10年間で離職の予想

• 労働力過剰時代から労働力不足時代への変化が起こると予想されている。• 建設業界の世間からの評価が回復および安定的な経営環境が実現し始めている今こそ、抜本的な生産性向上に取り組む大きなチャンス

□ICT技術の全面的な活用①• 調査・設計から施工・検査、さらには維持管理・更新までの全ての

プロセスにおいてICT技術を導入

従来 : 施工段階の一部今後 : 調査・設計から施工・検査、さらには維持管理・更新まで

i‐Constructionの目指すもの

労働力過剰を背景とした生産性の低迷• バブル崩壊後、建設投資が労働者の減少を上回って、ほぼ一貫して労働力過

剰となり、省力化につながる建設現場の生産性向上が見送られてきた。

生産性向上が遅れている土工等の建設現場• ダムやトンネルなどは、約30年間で生産性を最大10倍に向上。一方、土工や

コンクリート工などは、改善の余地が残っている。(土工とコンクリート工で直轄工事の全技能労働者の約4割が占める)(生産性は、対米比で約8割)

今こそ生産性向上のチャンス

2

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【機密性2】③施工時期の平準化(H27.11.24大臣会見資料より)

平準化

<受注者>・繁忙期は監理技術者が不足・閑散期は人材・機材が遊休

<受注者>・人材・機材の効率的配置

<発注者>・監督・検査が年度末に集中

<技能者>・閑散期は仕事がない・収入不安定・繁忙期は休暇取得困難

発注前倒し

<発注者>・計画的な業務遂行

<技能者>・収入安定・週休二日

(月)(月)

○2カ年国債の活用等により、4~6月の閑散期、年度末の繁忙期を解消し、資機材・人材の

効率的な活用を図ると共に、労働環境の改善を図る。

(工事件数)(工事件数) 閑散期 繁忙期

平準化のイメージ

(i-Construction)(現状)現状の工事件数

平準化された工事件数

3

【機密性2】②規格の標準化(コンクリート工)(H27.11.24大臣会見資料より)

○効率的な工法による省力化、工期短縮(施工)

(例)各部材の規格(サイズ)を標準化し、定型部材を組み合わせて施工

クレーンで設置

脱型不要鉄筋、型枠の高所作業なし

中詰めコン打設

©大林組

従来方法

現場打ちの効率化

鉄筋組立 生コン打設型枠設置 脱型

(例)鉄筋をプレハブ化、型枠をプレキャスト化することにより、型枠設置作業等をなくし施工

©三井住友建設

ラーメン構造の高架橋の例

プレキャストの進化

4

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MC/MG施工・重機の日当たり

施工量最大1.5倍・作業員 約1/3

ICT活用工事

設計図に合わせ丁張り設置

丁張りに合わせて施工

測量設計・

施工計画検査従来方法

測量の実施

平面図 縦断図

横断図

設計図から施工土量を算出

施工

②UAV等による3次元出来形管理要領の整備

これまでの情報化施工の部分的試行 3次元

データ作成

書類による検査

測量 検査

④数量算出の3次元化

施工者の任意データ

施工

②3次元計測

3次元データ修正

①3次元データの契約図書化

ドローン等による写真測量等により、短時間で面的(高密度)な3次元測量を実施。

①3次元データの契約図書化

設計・施工計画

③3次元出来形管理

書類作成

⑤3次元データの納品

⑥3次元モデルによる検査

③3次元出来形管理基準の整備

多点観測を前提とした面的な施工管理基準の設定

⑥3次元モデルによる検査基準の整備

平均値

施工段階の一連の利用の前提として、施工前に契約図書を3次元化。

3次元設計データとの差を面的に評価する

契約図書化

i-construction内要は、実施はイメージ

①ICT技術の全面的な活用(土工) ICT施工技術の活用推進

検測と施工を繰り返して整形

5

◆ICT活用工事の流れ3次元

データによる検査

3次元データ納品3次元

出来形管理

3次元出来高管理

ICT施工3次元計測

3次元データ修正

3次元データの契約図書化

○2次元図面⇒3次元

設計データ

○UAV(写真測量)

○LS○TS

3次元設計データ(修正済み)

○MC/MGブルドーザ

○MC/MGバックホウ

662

662

○UAV(写真測量)

○LS

出来形ヒートマップ

3次元点群データ(当初の現況)

○UAV(写真測量)○LS○ICT機械履歴

(ブルドーザ・バックホウ・ローラ)

3Dデータによる数量算出

3次元点群データ(出来形)

3次元点群データ(施工中の現況)

3次元設計データ(発注図相当)

計測点群データ(ポイント)撮影したデジタル写真※1

出来形管理図表(PDF)or

ビュワー付き3次元データ

○TS○GNSS

無線受信器GNSSアン

ルPC受信器

合否判定

出来形評価用データ(ポイント)出来形計測データ(TIN)計測点群データ(ポイント)

撮影したデジタル写真※1

数量算出に利用した場合

2次元図面の修正(土工以外を含む)

従来管理による完成図納品

○DVD/BD

※1 UAV(写真測量時)

工事基準点(ポイント)標定点(ポイント)

3次元計測データ(TIN)

計測点群データ(ポイント)計測データ(TIN)撮影したデジタル写真※1

合否判定

6

Page 4: 関東地方整備局における i Constructionの取り組み · 関東地方整備局における i‐Constructionの取り組み -ICT施工技術の全面的活用について-

◆ICT活用工事の流れと主な関連基準類

3次元

データの契約図書化

3次元

計測(現況)

ICT施工

3次元

出来形管理

3次元

出来高管理

3次元

データ納品

3次元

データによる検査

①UAVを用いた公共測量マニュアル(案) ○ ○ ○

②工事完成図書の電子納品要領③LANDXML1.2に準じた3次元設計データ交換標準(案)Ver.1.0

④ICTの全面的な活用の実施方針 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

⑤土木工事施工管理基準(案) 出来形管理基準及び規格値⑦土木工事共通仕様書 施工管理関係書類(帳票)

○ ○

⑥土木工事数量算出要領(案)⑪既済部分検査技術基準(案)及び同解説⑫部分払いにおける出来高取扱い方法(案)

○ ○

⑧空中写真測量を用いた出来形管理要領(案)⑬空中写真測量を用いた出来形管理の監督・検査要領(案)

○ ○ ○ ○ ○ ○

⑨LSを用いた出来形管理要領(案)⑭LSを用いた出来形管理の監督・検査要領(案)

○ ○ ○ ○ ○ ○

⑩土木工事検査技術基準(案)⑮工事成績評定要領の運用について

⑯施工履歴データによる土工の出来高算出要領(案)ICTバックホウの情報化施工管理要領(案)ICTブルドーザの情報化施工管理要領(MC/MG編)(案)TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理要領(案)TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理の監督・検査要領 (案)

○ ○

※番号は、国土工通省HPで公表されている15基準の番号、⑯は15の基準類には掲載されていないが、出来高管理時に遵守する要領(案)

7

施工者の自主管理等で事例のあるUAV写真測量または地上型レーザースキャナ測量を出来形

管理に使用できるように要領を整備する。⇒計測手法、精度、データの処理手順等の規定。

②3次元出来形管理要領の整備

レーザースキャナ

【計測手法】・対地高度 約50m・評定点(既知点)

外縁(両側)100m毎中心延長200m毎

・検証点(既知点)中心延長200m毎

・ラップ率進行方向 90%以上横方向 60%以上

【精度確認手法】3Dデータ上の検証点座標値

と事前計測した検証点座標値との比較

UAV

【計測手法】・計測間隔

LS機の性能による【精度確認手法】・当該LS機の測定域超箇所においた既知2点間距離と比較

ツールの選択 データ処理手順

オリジナル゙データ

グラウンド゙データ

※地表面以外を削除

グリッドデータ

※内挿補完により、平面上等間隔に並べなおしたデータ

・起工測量・出来形管理(面的管理)

・部分払い数量算出

【要求性能】・測定精度σ=±5cm

・点群密度1点/0.01m2

以上

【要求性能】・測定精度σ=±2cm

・点群密度1点/0.01m2

以上

用途 要求性能×

×

【空撮⇒写真測量】

ICT活用工事 3次元計測方法のイメージ用途と要求性能

のイメージ

「地理院作成のマニュアル」:UAV写真測量のマニュアル

「出来形管理要領」:3次元計測技術を用いた

出来形管理全般のマニュアル(地理院マニュアルを参照) 8

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起工測量

◆3次元計測要領のポイント

利用場面ごとに要求される計測精度が異なる。

出来形計測 岩線形測 部分払出来高

出来高数量 6000m3

9

工種別

UAV レーザースキャナー 評価に必要な点群密度(メッシュの大きさ)

※計測時の密度設定要求精度精度確認

地上画素寸法要求精度精度確認

計測最大距離

出来形計測 ±5cm以内 1cm/画素以内 ±20mm以内

精度確認試験の

測定距離以内

1点以上/1㎡(1m×1m)

※出来形計測時は1点以上/0.01㎡(10cm×10cm)にて実施

起工測量 10cm以内 2cm/画素以内 10cm以内 1点以上/0.25㎡(50cm×50cm)

※計測密度は上記以上を確保する設定

岩線計測 10cm以内 2cm/画素以内 10cm以内 1点以上/0.25㎡(50cm×50cm)※計測密度は上記以上を確保する設定

部分払出来高 20cm以内 3cm/画素以内 20cm以内 1点以上/0.25㎡(50cm×50cm)※計測密度は上記以上を確保する設定

◆3次元データ処理

点群データ取得からデータ処理の流れ

密度処理 出来高、出来形

処理前計測点群 クリーニング済み計測点群 → TINに変換

設計と計測面の差異の算出

帳票化

10

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③3次元データによる出来形管理基準の整備

UAVの写真測量等で得られる3次元点群データからなる面的な竣工形状で評価

3次元計測により計測された点群(多数の点)の標高データを使って、効率的な面的施工管理を実施 ⇒従来施工と同等以上の出来形品質を確保できる面的な管理基準・規格値の設定。

既存の出来形管理基準では、代表管理断面において高さ、幅、長さを測定し評価

従来

<例:道路土工(盛土工)>測定基準:測定・評価は施工延長40m毎規格値 :基準高(H):±5cm

法長 (ℓ):-10cm幅 (w):-10cm

従来と同等の出来形品質を確保できる面的な測定基準・規格値を設定

<例:道路土工(盛土工)>測定基準:測定密度は1点/m2以上、評価は平均値と全測点規格値 :設計面との標高較差(設計面との離れ)

平場 平均値:±5cm 全測点:±15cm法面 平均値:±8cm 全測点:±19cm

点群データ

1m2に1点以上

H

平場

法面

法面

小段

※法面には小段含む

ICT活用工事

11

④3次元点群データを活用した数量(出来高)算出

掘削土

盛土

メッシュを細かく設定することでより精度の

高い数量算出が可能(1m 以下とする)

各メッシュの施工前・後の標高差

メッシュ:(50cm×50cm以下)

※メッシュ法のイメージ図

従来の管理断面にこだわらず、計測された点群(多数の点)の標高データ利用した数量算出要領を作成する。⇒点群から面を作成し、面の比較(標高差)により数量を算出する。

・メッシュ法のイメージ

L(断面間距離)

V=(A1+A2)÷2×L

中心線形

従来

寸法の計測

従来は平均断面法による体積計算、三斜法による面積計算が標準として利用されている。

横断図の作成平均断面法

UAVの空中写真測量等により計測した施工前後の3次元データを3次元CADで比較

して施工土量を算出。<多点群から作成した面>

ICT活用工事数量算出のイメージ

最終の出来形面

施工途中

12

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様式-31

工 種

種 別

測定項目 測定項目 測定項目

規 格 値 規 格 値 規 格 値

測点又は区別 設計値 実測値 差 測点又は区別 設計値 実測値 差 測点又は区別 設計値

平 均 値 大 値 小 値 多 値

データ数標準偏差

出 来 形 管 理 図 表

設計値との差

0

⑤3次元データでの納品取得した3次元施工データをそのまま利用できる納品方法を実現する。

⇒3次元設計データと3次元管理結果(画面設計)、計測データの納品仕様を定めた。

従来

紙面での判断が容易な整理形式(帳票:PDF)

出来形管理図表の折れ線グラフに相当する、設計との差を可視化したヒートマップ(出来形展開図に代わる物)

ICT活用工事

規格値が平場と法面で2種類あるため、2枚となる。

13

監督・検査要領(⼟⼯編)(案)等の導⼊により、検査にかかる⽇数が約1/5に短縮

⑥ICT検査(1/2)

ICT機器を活用し、3次元モデルを用いた検査に対応するように要領・基準を改定。⇒受発注者双方にとって、検査の大幅な省力化を図る。

検査⽇数が⼤幅に短縮⼈⼒で計測

GNSSローバーまたはTSで計測

10断⾯ / 2km

2枚程度 / 1現場

検査書類が⼤幅に削減

受注者(設計と完成形の比較図表)

工事書類(計測結果を手入力で作成)

任意の数箇所のみ / 1現場

監督・検査要領(⼟⼯編)(案)等の導⼊により、検査書類が2/50に削減

50枚 / 2km

3次元モデルによる検査

(2kmの⼯事の場合 10⽇→2⽇へ)

ヒートマップを⾒て、標⾼の⾼い部分、低い部分を計測

14

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⑨ICT検査(臨場)

設計値との標高差設計値に対して10mm高い

計測箇所 確認内容 検査頻度

検査職員が指定する平場上あるいは天端上の任意の箇所

3次元設計データの設計面と実測値との標高較差または水平較差

1工事につき任意の数箇所

検査官が任意の検査箇所を決め、GNSSを設置し、座標を取得する

設計データ(面データ)との高さの比較

表 出来形計測に係わる実地検査の検査頻度

施工者より提出された出来形帳票の確認

GNSSローバーでの実地検査イメージ

⑥ICT検査(2/2)

15

⑥ICT検査機器

GNSSローバー 製品例

16

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◆ICT活用工事の電子納品

ICT活用工事における納品データ形式が定められた。データ名 概要 データのイメージ

3次元設計データ 道路中心線軽又は法線(平面線形、縦断線形)、出来形横断面形状、工事基準点及び利用する座標系情報など設計図書に規定されている工事目的物の形状とともに、それらをTINなどの面データで出力したもの。(LandXML等のオリジナルデータ(TIN))

出来形管理資料 3次元設計データと出来形評価用データ用いて、設計面と出来形評価用データの各ポイントとの離れ等の出来形管理基準上の項目計算結果(標高較差の平均値等)と出来形の良否の評価結果、及び設計面と出来形用データの各ポイント離れを表した分布図を整理した帳票、もしくは3次元モデルをいう。(出来形図表(PDF)または、ビュワー付き 3次元データ)

出来形評価用データ 計測点群データから不要な点を削除し、さらに出来形管理基準を満たす点密度に調整したポイントデータ。(CSV、LandXML等のポイントファル)

出来形計測データ 計測点群データから不要な点を削除し、不等三角網の面の集合として出来形地形としての面を構成したデータ。(LandXML等のオリジナルデータ(TIN))

17

ICT活用工事に関する問合せ窓口の活用する

国総研のHPでICT活用工事に関する問合せ窓口と Q&Aが掲載されている。

18

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関東地方整備局i‐Construction推進本部(H28.2.29設置)について<設置目的>

○ 国土交通省においては、建設現場における生産性を向上させ、魅力ある建設現場を目指す新しい取組であるi-Construction を開始。

○ 関東地方整備局においては、i-Constructionの効果的な具体的手法を追求することや、活用可能な技術の導入を図る取り組みを実行するため、i-Construction推進本部を設置する。

①ICT施工技術活用推進部会 ※旧情報化施工推進会議を充当

②規格標準化推進部会 ※必要に応じて開催

i‐Construction推進本部・幹事会

③施工時期平準化推進部会 ※必要に応じて開催

※課題に応じて、部会を設定する

関東地方整備局 i‐Construction推進本部

〈アクションプランの骨子〉1.i‐Constructionの効果的な具体的手法を追求する活動

(1)調査、検討、基準類の整備(本省への提案及び地整分担での作業)(2)地場業者への効果的な具体的普及方策の立案(3)技術情報収集及びデータ蓄積・共有の活動

2.積極的な広報活動3.i‐Construction技術の教習等の活動

4.フォローアップ活動

19

○H28実施報告

実施日 平成28年6月1・2日 (水・木)

場 所 関東技術事務所 船橋防災センター

講 習技 術

○3次元出来形管理技術・UAV写真測量技術を用いた3次元計測・レーザースキャナを用いた出来形管理・3次元データ処理・ICT検査(TS,GNSSローバー)

○ICT建設機械技術・MCブルドーザー(敷き均し)・MGバックホウ(切土掘削)

備 考

○講習会 87名施工業者、コンサル等の土木技術者

○見学会 156名国、自治体、施工業者、コンサル等の土木技術者

【共催】(一社)日本建設機械施工協会(一社)日本建設機械レンタル協会(一社)日本測量機器工業会(一社)日本道路建設業協会

情報化施工技術講習会(見学会)ICT活用工事【土工】の教習活動(H28 ICT施工技術講習会)

20

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ICT活用工事【土工】の実施方針

【施工者希望Ⅱ型】《①~⑤を全面活用する場合》

(1)総合評価の対象としない(2)工事成績で加点評価する(3)必要経費は変更計上する

土工(対象工種)を含む「一般土木工事」

入札公告時に「ICT活用工事」に設定※土工量1,000m3以上

予定価格が3億円以上

土工量20,000m3以上

Yes

Yes

No

【発注者指定型】(1)総合評価の対象としない(2)工事成績で加点評価する(3)必要経費は当初設計で計上

【施工者希望Ⅰ型】《①~⑤を全面活用する場合》

(1)総合評価で加点評価する(2)工事成績で加点評価する(3)必要経費は変更計上する

No

(1)工事成績の加点対象としない

(2)機械施工経費のみ変更計上する

《③ICT建機による施工だけを選択した場合》

「ICT活用工事」

建設生産プロセスの全ての段階においてICT施工技術を全面的に活用する工事

① 3次元起工測量② 3次元設計データ作成③ ICT建機による施工④ 3次元出来形管理等の施工管理⑤ 3次元データの納品

○河川土工、砂防土工、海岸土工、道路土工(掘削工、盛土工、法面整形工)を対象とし、対象工種を出来形管理基準及び規格値(従来管理)により出来形管理する工事。

※ICT活用工事設定していない一般土木工事(1,000m3未満等)についても協議によりICT活用工事の設定が可能。21

監督・検査河川土工 道路土工 施工管理

空中写真測量(無人航空機)による起工測量

測量 - ○ ○ ①、②、③、⑧

レーザースキャナーによる起工測量

測量 - ○ ○ ④、⑤

3次元マシンコントロール(ブルドーザ)技術3次元マシンガイダンス(ブルドーザ)技術

まきだし敷均し掘削整形

ブルドーザ ○ ○

3次元マシンコントロール(バックホウ)技術3次元マシンガイダンス(バックホウ)技術

掘削整形

バックホウ ○ ○

空中写真測量(無人航空機)による出来形管理技術(土工)

出来形計測出来形管理

- ○ ○ ①、②、③、⑧

レーザースキャナーによる出来形管理技術(土工)

出来形計測出来形管理

- ○ ○ ④、⑤

TS・GNSSによる締固め管理技術

締固め回数管理

ローラーブルドーザ

○ ○ ⑥、⑦

【要領一覧】    ①空中写真測量(無人航空機)を用いた出来形管理要領(土工編)(案)②空中写真測量(無人航空機)を用いた出来形管理の監督・検査要領(土工編)(案)③無人飛行機の飛行に関する許可・承認の審査要領④レーザースキャナーを用いた出来形管理要領(土工編)(案)⑤レーザースキャナーを用いた出来形管理の監督・検査要領(土工編)(案)⑥TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理要領⑦TS・GNSSを用いた盛土の締固めの監督・検査要領⑧UAVを用いた公共測量マニュアル(案)

段階

3次元測量

技術名

ICT建設機械による施工

3次元出来形管理等の施工管理

対象作業 建設機械適用工種

備考

【凡例】 ○:適用可能、 △:一部適用可能、 -:適用外

ICT活用工事【土工】の実施方針

○活用可能なICT施工技術

22

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≪確認段階技術≫・MC(アスファルトフィニッシャ)技術(3次元MC)

(1)総合評価の加点対象とする(2)工事成績の加点対象とする(3)機器費等は計上しない

《施工者希望型》 ※総合評価の「情報化施工の活用」様式は変更します。

≪実用化検討技術≫・TSによる出来形管理技術(舗装工)

・MC(路面切削機)技術

≪一般化推進技術≫・MC(モータグレーダ)技術

・MC・MG(ブルドーザ)技術

・MC・MG(バックホウ)技術

総合評価項目設定条件

・路 盤 工・AS舗装工・浚渫工*

:2,000m2以上:2,000m2以上:2,000m3以上

(1)総合評価の加点対象としない(2)工事成績の加点対象とする(3)機器費等は計上しない

※データ作成費(TS)は 計上しない

情報化施工の実施方針【路盤工・浚渫工】

※路盤工、浚渫工においては《発注者指定型》の発注は行いません。

*土工から独立させた「浚渫工」への適用については、8月1日より審査基準日を適用する工事とします。

参考

23

・ICT建設機械とは、MC/MG(Machine Contorol system/Machine Guidance system)

マシンコントロール/マシンガイダンス・システムを搭載した建設機械。

・建設機械に3次元設計データを取り込み、排土板の機械操作ガイド(MG)、機械自動制御(MC)を行う。

ICT建設機械の概要

GNSS又はTS

3 次 元⾃動制御

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施工用指標不要 目安(トンボ)減少

オペに頼らず排土板を自動制御繰返回数も減少

従来施工

TS又はGNSS

設計図を現場に再現

ICT活用施工

指標を目安に施工

仕上がりは、オペレータの技量に依存

設計図から指標(測量ポール等)設置

繰返す

施工後の高さを確認しオペレータに指示

指標を目安に確認

従来施工からICT施工へMCブルドーザによる敷き均し

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繰返す

設計図から丁張り設置 丁張りを目安に検測

オペレータにバケット位置を明示

作業中に基準値内か判る施工用丁張りが減少

従来施工からICT施工へMGによる掘削、切土

仕上がりは、オペレータの技量に依存

丁張りを目安に施工

施工後の出来形を断面毎計測し基準値内でなければ、オペレータに指示

設計図を現場に再現

従来施工

ICT活用施工

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測定

測定

測定

従来施工

施工毎 品質計測(1000m3毎に1点)

帳票作成

・走行軌跡図・回数分布図・・・等

書類は自動作成

ICT施工

2回3回

品質計測不要

締固め回数を自動記録

帳票作成

・盛土施工管理データ・現場密度試験結果一覧

・・・等

書類を多数作成

・計測結果は記録紙施工土量に比例し整理に労力を要する

・計測結果を転記・品質管理帳票作成

施工土量に比例して増加

施工土量に関わらず一定結果整理は自動

従来施工からICT施工(品質管理)へ盛土の締固め回数管理

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(参考)情報化施工技術MGによる河道浚渫

丁張りが設置できない、潮位や方角を確認し、アームの目印を頼りに掘削

設計図を現場に再現

○モニターに水中のバケット位置を表示○施工箇所の掘削記録も表示

水中部は黒く濁り不可視、オペレータの技量、経験に依存

潮位や方角等、周囲を気にせず作業に集中出来る

勘頼みから確実な施工へ、空堀や余堀を減少出来る

従来施工

情報化施工

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◆3次元出来形管理(土工)に用いる監督・検査要領(検査関係)

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1)出来形計測に係わる書面検査

①空中写真測量(UAV)を用いた出来形管理に係わる施工計画書の記載内容

②設計図書の3次元化に係わる確認

③空中写真測量(UAV)を用いた出来形管理に係わる工事基準点等の測量結果等の確認

④3次元設計データチェックシートの確認

⑤3次元計測に関する精度確認試験結果報告書の確認

⑥3次元出来形管理に使用する「出来形管理図表」の確認

⑦品質管理及び出来形管理写真の確認⑧電子成果品の確認

2)出来形計測に係わる実地検査⑨GNSSローバーまたはTSを用い、3次元設計デー

タの設計値と実測値との標高差が規格値内であるかを臨場検査

※詳細は、「空中写真測量(UAV)を用いた出来形管理の監督・検査要領」を参照のこと。

※赤字は、従来(TS出来形管理)と異なる箇所。

空中写真測量(UAV)出来形管理を実施した場合の検査方法は、従来と異なり、「空中写真測量(UAV)を用いた出来形管理の監督・検査要領」に従って実施される。

検査職員の実施項目

◆検査職員の実施項目

1)出来形計測に係わる書面検査・出来形管理用TSに係わる施工計画書の

記載内容・出来形管理用TSに係わる工事基準点の

測量結果等・基本設計データチェックシートの確認・出来形管理用TSに関わる「出来形管理図表」

の確認・品質管理及び出来形管理写真の確認・電子成果品の確認

2)出来形計測に係わる実地検査・検査職員が指定する管理断面の出来形検査

従来(TS出来形管理) 3次元出来形管理

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④3次元設計データチェックシートの確認(2/2)

←TINデータ構造TIN(不等三角網)とは、triangulated irregular networkの略。

地形や出来形形状などの表面形状を、3次元表示する、最も一般的なデジタルデータ構造。

ソフトウェアによる表示あるいは印刷物の3次元ビューの確認(例)

(参考)3次元設計データのイメージ

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④3次元設計データチェックシートの確認

3次元設計データが設計図書を基に正しく作成されていることを受注者が確認した「3次元設計データチェックシート」が、提出されていることを工事打合せ簿で確認する。

様式-1

平成 年 月 日

工 事 名:

受注会社名:

作 成 者: 印

3次元設計データチェックシート

項目 対象 内容 チェック

結果

1)基準点及び

工事基準点 全点

・監督職員の指示した基準点を使用しているか?

・工事基準点の名称は正しいか?

・座標は正しいか?

2)平面線形 全延長

・起終点の座標は正しいか?

・変化点(線形主要点)の座標は正しいか?

・曲線要素の種別・数値は正しいか?

・各測点の座標は正しいか?

3)縦断線形 全延長

・線形起終点の測点、標高は正しいか?

・縦断変化点の測点、標高は正しいか?

・曲線要素は正しいか?

4)出来形横断

面形状 全延長

・作成した出来形横断面形状の測点、数は適切か?

・基準高、幅、法長は正しいか?

・出来形計測対象点の記号が正しく付与できているか?

5)3次元設計

データ 3次元

・入力した2)~4)の幾何形状と出力する3次元設計データは

同一となっているか?

※1 各チェック項目について、チェック結果欄に“○”と記すこと。

※2 受注者が監督職員に様式-1を提出した後、監督職員から様式-1を確認するための

資料の請求があった場合は、受注者は以下の資料等を速やかに提出するものとする。

・工事基準点リスト(チェック入り)

・線形計算書(チェック入り)

・平面図(チェック入り)

・縦断図(チェック入り)

・横断図(チェック入り)

・3次元ビュー(ソフトウェアによる表示あるいは印刷物)

※ 添付資料については、上記以外にわかりやすいものがある場合は、これに替えること

ができる。 32

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⑤精度確認試験結果報告書の確認(UAV)(1/2)

空中写真測量が適正な計測精度を満たしているかについて、受注者が確認した「カメラキャリブレーショ

ンおよび精度確認試験結果報告書」が、提出されていることを工事打合せ簿で確認する。

(1/2)

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⑤精度確認試験結果報告書の確認(UAV)(2/2)

(2/2)

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⑤精度確認試験結果報告書の確認(レーザースキャナ)(1/2)

LSを用いた出来形計測が適正な計測精度を満たしているかについて、受注者が確認した「精度確認試

験結果報告書」が、提出されていることを工事打合せ簿で確認する。

(1/2)

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⑤精度確認試験結果報告書の確認(レーザースキャナ)(2/2)

(2/2)

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⑥出来形管理図表の確認(1/2)

6)3次元計測技術を用いた出来形管理に係わる「出来形管理図表」の確認

出来形管理図表について、出来形管理基準に定められた測定項目、測定頻度並びに規格値を満足しているか否かを確認する。

バラツキについては、各測定値の設計との離れの規格値に対する割合をプロットした分布図の凡例に従い判定する。

(※)出来形管理要領によれば、分布図が具備すべき情報としては、以下のとおりとする。・離れの計算結果の規格値に対する割合示すヒートマップとして-100%~+100%の範囲で出来形評価用データのポイント毎に結果示す色をプロットするとともに,色の凡例を明示・±50%の前後、±80%の前後が区別出来るように別の色で明示・規格値の範囲外については、-100%~+100%の範囲とは別の色で明示・発注者の求めに応じて規格値の50%以内に収まっている計測点の個数、規格値の80%以内に収まっている計測点の個数について図中の任意の箇所に明示できることが望ましい。とされている。

出来形管理図表 作成例 (合格の場合) 出来形管理図表 作成例 (異常値有の場合) 37

⑥出来形管理図表の確認(2/2)

作成帳票(平場)作成例(出来形管理図表)

平場

規格値の80%以内のデータ数

268

規格値の50%以内のデータ数

260

規格値の80%以内のデータ数

規格値の50%以内のデータ数

平場のばらつき

法面のばらつき

規格値の±50%以内のデータ数

規格値の±80%以内のデータ数 38

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⑧電子成果品の確認

出来形管理や数量算出の結果等の工事書類(電子成果品)が、「工事完成図書の電子納品等要領」で定める「ICON」フォルダに格納されていることを確認する。

※ 3次元計測に関わる全てのデータが保存することとなっており、トレーサビリティを確保している。※ H28年度の電子納品要領から、協議により、Blu-rayも提出媒体として可能となっている。

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⑨ICT検査(臨場)

設計値との標高差設計値に対して10mm高い

計測箇所 確認内容 検査頻度

検査職員が指定する平場上あるいは天端上の任意の箇所

3次元設計データの設計面と実測値との標高較差または水平較差

1工事につき任意の数箇所

検査官が任意の検査箇所を決め、GNSSを設置し、座標を取得する

設計データ(面データ)との高さの比較

表 出来形計測に係わる実地検査の検査頻度

施工者より提出された出来形帳票の確認

GNSSローバーでの実地検査イメージ

⑨ICT検査(実地)(1/2)

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【参考】その他

本要領に記載のない事項については、下記の要領を参照すること。

1)土木工事共通仕様書 [国土交通省各地方整備局]

2)土木工事施工管理基準及び規格値 [国土交通省各地方整備局]

3)写真管理基準(案) [国土交通省各地方整備局]

4)土木工事数量算出要領(案) [国土交通省各地方整備局]

5)工事完成図書の電子納品等要領 [ 国土交通省]

6)国土交通省 公共測量作業規程 [国土交通省]

7)無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領 [国土交通省]

8)UAVを用いた公共測量マニュアル(案) [国土交通省]

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