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(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメット No.1・製品名:tanked Racing-T503 ・種別:0.125 リットル以下用 ・事業者名:トラストジェイシー(株) ・法人番号:5090001007130 ・生産国:中国 ●不適合の概要 ①2(2)帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「帽体及び衝撃吸収ライナ の保護範囲」について、以下のように定めている。 技術基準 別表第1 2(2)帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲は、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘル メット6.2b)に適合すること。ただし、原動機付自転車又は総排気量0.125リットル 以下の自動二輪車を対象とするハーフ形又はスリークォーターズ形のヘルメット(以下「原付 等用ヘルメット」という。)にあつては、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘル メット6.2a)に適合すること。 運用及び解釈 別表 2(2)日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘルメット附属書Aに規定する手順に従って 装着して確認すること。 なお、帽体及び衝撃吸収ライナに通気用の穴や溝を設けることができるものとする。 本製品は、JIS T 8133 乗車用ヘルメット(20076.2 保護範囲 a)1種ヘルメット において、J 人頭模型の A-C のライン上の保護範囲を満足しない((参考2)図参照)。ま た、JIS T 8133 の附属書Aの A.2 b)及び A.3 を満足しないため、AA'ラインを引けないた め、「2(2) 帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲」の項目に適合しない。 ②3(4)構成部品(あごひもの幅) 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「構成部品」について、以下 のように定めている。 技術基準 別表第1 3(4)ヘルメットは、帽体、衝撃吸収ライナ、内装クッション及び保持装置から構成されているこ と。また、耳おおい、ひさし、シールド及びあごガードを備えてもよい。 なお、保持装置にはチンカップを取り付けてはならない。 運用及び解釈 別表 3(4)目視及び触感により確認すること。

不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

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Page 1: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

(別添資料)

1

不適合が確認された製品の詳細

1.乗車用ヘルメット

(乗車用ヘルメット No.1)

・製品名:tanked Racing-T503

・種別:0.125リットル以下用

・事業者名:トラストジェイシー(株)

・法人番号:5090001007130

・生産国:中国

●不適合の概要

①2(2)帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲

「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「帽体及び衝撃吸収ライナ

の保護範囲」について、以下のように定めている。 技術基準 別表第1 2(2)帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲は、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘル

メット6.2b)に適合すること。ただし、原動機付自転車又は総排気量0.125リットル

以下の自動二輪車を対象とするハーフ形又はスリークォーターズ形のヘルメット(以下「原付

等用ヘルメット」という。)にあつては、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘル

メット6.2a)に適合すること。

運用及び解釈 別表

2(2)日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘルメット附属書Aに規定する手順に従って

装着して確認すること。

なお、帽体及び衝撃吸収ライナに通気用の穴や溝を設けることができるものとする。

本製品は、JIS T 8133 乗車用ヘルメット(2007) 6.2 保護範囲 a)1種ヘルメット

において、J 人頭模型の A-C のライン上の保護範囲を満足しない((参考2)図参照)。ま

た、JIS T 8133 の附属書Aの A.2 b)及び A.3 を満足しないため、AA'ラインを引けないた

め、「2(2) 帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲」の項目に適合しない。

②3(4)構成部品(あごひもの幅)

「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「構成部品」について、以下

のように定めている。 技術基準 別表第1

3(4)ヘルメットは、帽体、衝撃吸収ライナ、内装クッション及び保持装置から構成されているこ

と。また、耳おおい、ひさし、シールド及びあごガードを備えてもよい。

なお、保持装置にはチンカップを取り付けてはならない。

運用及び解釈 別表

3(4)目視及び触感により確認すること。

Page 2: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

2

(中略)

保持装置があごひもを含む場合には、150プラスマイナス5ニュートンの静荷重の下で少な

くとも20ミリメートルの幅を有しているものとする。

(以下略)

本製品は、あごひもの幅が「少なくとも 20 ミリメートルの幅を有している」という要求

仕様を満たさため、「3(4) 構成部品」の項目に適合しない。

③5 衝撃吸収性

「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「衝撃吸収性」について、以

下のように定めている。

技術基準 別表第1

5 衝撃吸収性試験を行つたとき、最大衝撃加速度が2,940メートル毎秒毎秒以下であり、か

つ、1,470メートル毎秒毎秒以上の継続時間が6ミリセコンド以下(原付等用ヘルメット

にあつては4ミリセコンド以下)であること。

運用及び解釈 別表

5 確認方法は、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘルメット7.4に規定する衝撃吸

収性試験に以下に記述する項目を考慮した方法と同等以上の方法で行うこと。

イ 衝撃吸収性試験に使用する人頭模型については、日本工業規格T8133(2007)乗車

用ヘルメット附属書B及び附属書Cに規定する形状及び寸法を有するものとする。

ロ 衝撃試験範囲内に衝撃吸収性に係る安全性を損なうおそれのある部分については、その部分

を試験箇所に含めること。よって、通気溝(通気穴を含む。)がある場合には、当該箇所

の中心付近が衝撃点となるよう衝撃吸収性試験を行い、確認すること。

ハ 「衝撃吸収性に係る安全性を損なうおそれがある部分」に衝撃を加える目的により、合理的

な範囲において日本工業規格T8133(2007)7.4.1c)ヘルメットの位置決

めの規定から逸脱してもよい。

ニ ひさしが固定されているために前頭部に衝撃を加えられない構造のものにあっては、ひさし

を取り外し又は切り取った状態で衝撃吸収性試験を行って確認すること。

ホ あごガードが衝撃吸収性試験用支持アーム等と干渉する構造のものにあっては、あごガード

の一部又は前部を切り取った状態で衝撃吸収性試験を行ってもよい。

ヘ 試験により破壊変形してもよいが、使用者に危険であるような破壊又は変形しないものであ

ること。

本製品は、JIS T 8133(2007) 7.4 衝撃吸収性試験で定める試験(参考試験)を実施した際

に、以下の試験条件で要求仕様を満たさないため、「5 衝撃吸収性」の項目に適合しないと

考えられる。

Page 3: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

3

表1.1.1 乗車用ヘルメット No.1 衝撃吸収性試験の不適合

試験条件 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

前処理:高温前処理 50±2℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:前頭部平面形アンビル 9,331m/s2

前処理:高温前処理 50±2℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:左側頭部半球形アンビル 5,893m/s2

前処理:低温前処理 -10±2℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:前頭部半球形アンビル 6,564m/s2

前処理:浸せき前処理 25±5℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:前頭部平面形アンビル

最大衝撃加速度

2,940m/s2以下 6,936m/s2 参考試験

前処理:浸せき前処理 25±5℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:左側頭部半球形アンビル 5,304m/s2

前処理:浸せき前処理 25±5℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:右側頭部半球形アンビル 4,115m/s2

前処理:常温前処理 25±5℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:前頭部半球形アンビル 7,946m/s2

前処理:常温前処理 25±5℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:右側頭部半球形アンビル 4,456m/s2

※JIS T 8133(2007)「6.2 保護範囲」において保護範囲が不十分であり、衝撃吸収性試験及び耐貫

通性試験の試験条件を満たさないため、衝撃吸収性試験及び耐貫通性試験は参考試験とした。

※衝撃吸収性試験は、前処理(高温、低温、浸せき、常温)ごとに異なる製品で試験を実施(前処理

条件が同一なら、同一の製品を使用)。

④6 耐貫通性

「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「耐貫通性」について、以下

のように定めている。 技術基準 別表第1

6 耐貫通性試験を行つたとき、ストライカの先端が耐貫通性試験用人頭模型に接触しないこと。

運用及び解釈 別表

6 確認方法は、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘルメット7.5に規定する耐貫通性

試験に以下に記述する項目を考慮した方法と同等以上の方法で行うこと。

なお、耐貫通性試験範囲内に耐貫通性に係る安全性を損なうおそれのある部分については、その

部分を試験箇所に含めること。

また、試験により破壊変形してもよいが、使用者に危険であるような破壊又は変形しないもので

あること。

本製品は、JIS T 8133(2007) 7.5 耐貫通性試験で定める試験(参考試験)を実施し

た際に、左右の通気溝でストライカの先端が人頭模型に接触したため、「6 耐貫通性」の

項目に適合しないと考えられる。

⑤7 保持装置の強さ

「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「保持装置の強さ」について、

以下のように定めている。

Page 4: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

4

技術基準 別表第1

7 保持装置の強さ試験を行つたとき、動的伸びが35ミリメートル以下であり、かつ、残留伸びが

25ミリメートル以下であり、また、試験後にヘルメットを人頭模型から簡単に外すことができ

ること。

運用及び解釈 別表

7 確認方法は、日本工業規格T8133(2015)乗車用ヘルメット7.6に規定する保持装置

の強さ試験に以下に記述する項目を考慮した方法と同等以上の方法で行うこと。ただし、原付等用

ヘルメットにあっては、1種ヘルメットに係る保持装置の強さ試験を行って確認することとする。

「試験後にヘルメットを人頭模型から簡単に外すことができること」とは、締結具の破損の有無

にかかわらず簡単に締結具が解離できて容易に外すことができることをいい、締結具が破損した場

合には再締結が可能であることを求めないものとする。

使用する人頭模型は、原則として参照平面上方の形状が附属書Bで定めた形状及び寸法を考慮し

て製作したものとするが、ヘルメットを人頭模型に被せた際に著しいがたつき等が生じない範囲

で、人頭模型を共通的に使用してもよい。

本製品は、JIS T 8133(2007) 7.6 保持装置の強さ試験 で定める試験を実施した際

に、あごひものバックルが破損して保持ができないため、「7 保持装置の強さ」の項目に

適合しない。 (参考)

JIS T 8133(2007)乗車用ヘルメット

6 構造一般

6.1 基本構造

n) ヘルメットは,規定する各試験を実施した後,使用者に危険であるような破壊又は変形しては

ならない。

⑥9(1)表示(届出事業者名) 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「表示(届出事業者名)」に

ついて、以下のように定めている。 技術基準 別表第1

9(1)届出事業者の氏名又は名称が容易に消えない方法により表示されていること。ただし、届出

事業者の氏名又は名称は、経済産業大臣の承認を受けた略称若しくは記号又は経済産業大臣に届

け出た登録商標をもつて代えることができる。

運用及び解釈 別表

9(1)表示は読みやすく、容易に理解できること。また、目視及び触感により確認すること。

本製品は、「届出事業者名」が、製品の帽体外表面及び外装等に記載されていないため、

「9(1) 表示(届出事業者名)」の項目に適合しない。

Page 5: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

5

⑦9(2)表示(総排気量0.125リットル以下) 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「表示(総排気量0.125

リットル以下)」について、以下のように定めている。 技術基準 別表第1

9(2)総排気量0.125リットル以下の自動二輪車又は原動機付自転車に限り使用するものにあ

つては、その旨が容易に消えない方法により適切に表示されていること。

運用及び解釈 別表

9(2)表示については、次の方法にて行うこと。

イ 0.125リットルに代えて以下の記載を行ってもよい。

・0.125リットル(125cc)

・原動機付自転車用又は原付用

ロ この表示は、帽体外側に14ポイント(4.9ミリメートル)以上の文字で表示するとともに、

購入時に理解できるように外装等にも記載されていること。

本製品は、「総排気量0.125リットル以下の自動二輪車又は原動機付自転車に限り使

用する」旨が、製品の帽体外表面及び外装等に記載されていないため、「9(2) 表示

(総排気量 0.125リットル以下)」の項目に適合しない。

(参考1)製品の外観 (参考2)帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲不足

破損箇所

(参考3)保持装置の強さ試験で破損した

あごひものバックル

Page 6: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

6

(乗車用ヘルメット No.2)

・製品名:TOYS McCOY JET500-TX-XL

・種別:その他

・事業者名:(株)立花

・法人番号:6011701004951

・生産国:台湾

●不適合の概要

①5 衝撃吸収性

「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「衝撃吸収性」について、

以下のように定めている。

技術基準 別表第1

5 衝撃吸収性試験を行つたとき、最大衝撃加速度が2,940メートル毎秒毎秒以下であり、かつ、

1,470メートル毎秒毎秒以上の継続時間が6ミリセコンド以下(原付等用ヘルメットにあつて

は4ミリセコンド以下)であること。

運用及び解釈 別表

5 確認方法は、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘルメット7.4に規定する衝撃吸収

性試験に以下に記述する項目を考慮した方法と同等以上の方法で行うこと。

イ 衝撃吸収性試験に使用する人頭模型については、日本工業規格T8133(2007)乗車用

ヘルメット附属書B及び附属書Cに規定する形状及び寸法を有するものとする。

ロ 衝撃試験範囲内に衝撃吸収性に係る安全性を損なうおそれのある部分については、その部分を

試験箇所に含めること。よって、通気溝(通気穴を含む。)がある場合には、当該箇所の中心付

近が衝撃点となるよう衝撃吸収性試験を行い、確認すること。

ハ 「衝撃吸収性に係る安全性を損なうおそれがある部分」に衝撃を加える目的により、合理的な

範囲において日本工業規格T8133(2007)7.4.1c)ヘルメットの位置決めの規定

から逸脱してもよい。

ニ ひさしが固定されているために前頭部に衝撃を加えられない構造のものにあっては、ひさしを

取り外し又は切り取った状態で衝撃吸収性試験を行って確認すること。

ホ あごガードが衝撃吸収性試験用支持アーム等と干渉する構造のものにあっては、あごガードの

一部又は前部を切り取った状態で衝撃吸収性試験を行ってもよい。

ヘ 試験により破壊変形してもよいが、使用者に危険であるような破壊又は変形しないものである

こと。

本製品は、JIS T 8133(2007)7.4 衝撃吸収性試験で定める試験を実施した際に、以下

の試験条件で要求仕様を満たさないため、「5 衝撃吸収性」の項目に適合しない。

表1.2.1 乗車用ヘルメット No.2 衝撃吸収性試験の不適合

試験条件 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

前処理:低温前処理 -10±2℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:左側頭部平面形アンビル

最大衝撃加速度

2,940m/s2以下 3,546m/s2

Page 7: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

7

※衝撃吸収性試験は、前処理(高温、低温、浸せき、常温)ごとに異なる製品で試験を実施(前

処理条件が同一なら、同一の製品を使用)。

②9(1) 表示(届出事業者名) 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「表示(届出事業者名)」

について、以下のように定めている。

技術基準 別表第1

9(1) 届出事業者の氏名又は名称が容易に消えない方法により表示されていること。ただし、

届出事業者の氏名又は名称は、経済産業大臣の承認を受けた略称若しくは記号又は経済産

業大臣に届け出た登録商標をもつて代えることができる。

運用及び解釈 別表

9(1) 表示は読みやすく、容易に理解できること。また、目視及び触感により確認すること。

本製品は、届出事業者の名称・略称等が、製品の帽体外表面及び外装等に記載されていな

い。また、製品本体には「TOYS McCOY., ltd」、取扱説明書には輸入元として「TACHIBANA

CO.,LTD.」と表示されているが、実際に事業者から届出のあった名称・略称等と一致するも

のではないため、「9(1) 表示(届出事業者名)」の項目に適合しない。

③9(3) 表示(使用上の注意事項) 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「表示(使用上の注意事

項)」について、以下のように定めている。 技術基準 別表第1

9(3) 安全に使用する上で必要となる使用上の注意事項が容易に消えない方法により適切に表

示されていること。

運用及び解釈 別表

9(3) 「安全に使用する上で必要となる使用上の注意事項」とは、少なくとも次の事項が記載

されていることが必要である。

イ 製造年月(製造年月日でも可)の明確な表示。なお、輸入品の場合、製造年月は輸入年月

でも構わない。

また、表示は刻印でも構わない。

ロ 改造禁止については、その旨をヘルメットへ表示又は取扱説明書へ記載。

ハ 塗装禁止又は塗料の制限については、ヘルメットの材質によって浸されるおそれのある製

品について、その旨をヘルメットへ表示又は取扱説明書へ記載。

本製品は、「製造年月」が、製品の帽体外表面及び外装等に記載されていないため、「9

(3) 表示(使用上の注意事項)」の項目に適合しない。

Page 8: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

8

(参考1)製品の外観 (参考2)製造年月表示の不適合

Page 9: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

9

(乗車用ヘルメット No.3) ・製品名:500-TXJ

・種別:その他

・事業者名:(株)アクティブ

・法人番号:5180001066654

・生産国:ベトナム

●不適合の概要

①2(2) 帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲

「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「帽体及び衝撃吸収ライナ

の保護範囲」について、以下のように定めている。

技術基準 別表第1

2(2) 帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲は、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘル

メット6.2b)に適合すること。ただし、原動機付自転車又は総排気量0.125リット

ル以下の自動二輪車を対象とするハーフ形又はスリークォーターズ形のヘルメット(以下

「原付等用ヘルメット」という。)にあつては、日本工業規格T8133(2007)乗車

用ヘルメット6.2a)に適合すること。

運用及び解釈 別表

2(2) 日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘルメット附属書Aに規定する手順に従って

装着して確認すること。

なお、帽体及び衝撃吸収ライナに通気用の穴や溝を設けることができるものとする。

本製品は、JIS T 8133(2007) 6.2 保護範囲 b)2種ヘルメットにおいて、J 人頭模

型の A-C のライン上の保護範囲を満足しない((参考2)図参照)。また、JIS T 8133 の

附属書Aの A.2 b)及び A.3 を満足しないため、AA'ラインを引けないため、「2(2)

帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲」の項目に適合しない。

②5 衝撃吸収性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「衝撃吸収性」について、

以下のように定めている。 技術基準 別表第1

5 衝撃吸収性試験を行つたとき、最大衝撃加速度が2,940メートル毎秒毎秒以下であり、か

つ、1,470メートル毎秒毎秒以上の継続時間が6ミリセコンド以下(原付等用ヘルメットに

あつては4ミリセコンド以下)であること。

運用及び解釈 別表

5 確認方法は、日本工業規格T8133(2007)乗車用ヘルメット7.4に規定する衝撃吸

収性試験に以下に記述する項目を考慮した方法と同等以上の方法で行うこと。

イ 衝撃吸収性試験に使用する人頭模型については、日本工業規格T8133(2007)乗車

用ヘルメット附属書B及び附属書Cに規定する形状及び寸法を有するものとする。

Page 10: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

10

ロ 衝撃試験範囲内に衝撃吸収性に係る安全性を損なうおそれのある部分については、その部分

を試験箇所に含めること。よって、通気溝(通気穴を含む。)がある場合には、当該箇所の中

心付近が衝撃点となるよう衝撃吸収性試験を行い、確認すること。

ハ 「衝撃吸収性に係る安全性を損なうおそれがある部分」に衝撃を加える目的により、合理的

な範囲において日本工業規格T8133(2007)7.4.1c)ヘルメットの位置決めの

規定から逸脱してもよい。

ニ ひさしが固定されているために前頭部に衝撃を加えられない構造のものにあっては、ひさし

を取り外し又は切り取った状態で衝撃吸収性試験を行って確認すること。

ホ あごガードが衝撃吸収性試験用支持アーム等と干渉する構造のものにあっては、あごガード

の一部又は前部を切り取った状態で衝撃吸収性試験を行ってもよい。

ヘ 試験により破壊変形してもよいが、使用者に危険であるような破壊又は変形しないものであ

ること。

本製品は、JIS T 8133(2007)7.4 衝撃吸収性試験で定める試験(参考試験)で実施し

た際に、以下の試験条件で要求仕様を満たさないため、「5 衝撃吸収性」の項目に適合し

ないと考えられる。

表1.3.1 乗車用ヘルメット No.3 衝撃吸収性試験の不適合

試験条件 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

前処理:常温前処理 25±5℃ 4時間以上 衝撃箇所及び衝撃面:前頭部半球形アンビル

最大衝撃加速度

2,940m/s2以下 5,353m/s2 参考試験

※JIS T 8133(2007)「6.2 保護範囲」において保護範囲が不十分であり、衝撃吸収性試験の

試験条件を満たさないため、同試験は参考試験とした。

※衝撃吸収性試験は、前処理(高温、低温、浸せき、常温)ごとに異なる製品で試験を実施(前

処理条件が同一なら、同一の製品を使用)。

(参考1)製品の外観 (参考2)帽体及び衝撃吸収ライナの保護範囲の不足

Page 11: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

11

(乗車用ヘルメット No.5)

・製品名:HJC IS-17 Iron Man MC-1

・種別:その他

・事業者名:メリケン商会(販売事業者)

・生産国:ベトナム

●不適正表示の概要

「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「特定製品の解釈」について、以下のように

定めている。

運用及び解釈

1 特定製品

消費生活用製品安全法施行令(昭和49年政令第48号)別表第1に掲げる特定製品について

の解釈は、次のとおりとする。

(2)乗車用ヘルメット

「乗車用ヘルメット」とは、自動二輪車又は原動機付自転車に乗車する者が衝突等の事故の際

に頭部への衝撃を緩和するために着用するヘルメットをいう。

なお、電気用、荷役用、鉱山用、工事用等の業務で使用することを目的としたヘルメットや玩

具、スポーツ用(レース用を含む。)のへルメット等その外観、形状等からみて明らかに「乗車

用へルメット」と異なるものは規制の対象とならない。

また、ここでいう「乗車用」とは、国内外の規格で、消費生活用製品安全法(昭和48年法律

第31号。以下「法」という。)関係法令及び本解釈で定める「乗車用ヘルメット」に該当する

規格に適合している旨の説明・表示をして販売されているヘルメットも含み、玩具等の「装飾

用」と表示して販売することで法の対象外となるものではない。

ここで、「国内外の規格」とは、日本工業規格(JIS:Japanese Industr

ial Standards)、米国運輸省規則(DOT:Department of Tra

nsportation)、国際連合欧州経済委員会規則(ECE:Economic Com

mission for Europe)、SNELL規格等のうち、「乗車用ヘルメット」に係

る規格をいう。

法の対象外とできる「レース用」としては、オートレースのような公営競技又はサーキットを

走行するロードレースやモトクロスのようなクロスカントリーレース等の特定のレース場で走行

することを目的として設計したヘルメットをいう。ただし、そのヘルメットがレースだけではな

く、上述の「乗車用」に該当するものは、たとえレースで使用するものであっても、法の対象と

する。四輪車用のヘルメットについても、自動二輪車等用に公道で用いるために、一般消費者が

購入できるものについては、同じく法の対象とする。

本製品は、米国運輸省規則の乗車用ヘルメットの規格に適合する旨の表示(DOT

(FMVSS-218))はあるが、PSC マークの表示がない。 販売事業者は当該製品の購入者に対し、注文から発送までの過程において、「国内の安全

規格(PSC)は取得していないこと」、「クローズドコースで使用される競技専用製品であ

ること」の注意喚起を実施しているが、当該製品は外観、形状等から乗車用ヘルメットと推

定され、また、同一型式の製品を乗車用ヘルメットとして販売する事業者がいることが確認

Page 12: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

12

されることからも、法の対象外製品とはならないと考えられる。 本件については、販売事業者に対して報告徴収(事実確認)を実施したが、本結果の公

表時点で明確な返答がないことから、不適正表示製品とした。 なお、同一型式の PSC 表示製品(正規品)は、保持装置に改良を加えて販売されており、

本製品の保持装置の強度が不足している可能性がある。

(参考1)製品の外観 (参考2)PSCマーク以外の規格の表示

Page 13: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

13

(乗車用ヘルメット No.6)

・製品名:BELL Custom 500 ・種別:その他 ・事業者名:メリケン商会(販売事業者) ・生産国:中国

●不適正表示の概要

「運用及び解釈」では、乗車用ヘルメットの「特定製品の解釈」について、以下のように

定めている。 運用及び解釈

1 特定製品

消費生活用製品安全法施行令(昭和49年政令第48号)別表第1に掲げる特定製品について

の解釈は、次のとおりとする。

(2)乗車用ヘルメット

「乗車用ヘルメット」とは、自動二輪車又は原動機付自転車に乗車する者が衝突等の事故の際

に頭部への衝撃を緩和するために着用するヘルメットをいう。

なお、電気用、荷役用、鉱山用、工事用等の業務で使用することを目的としたヘルメットや玩

具、スポーツ用(レース用を含む。)のへルメット等その外観、形状等からみて明らかに「乗車

用へルメット」と異なるものは規制の対象とならない。

また、ここでいう「乗車用」とは、国内外の規格で、消費生活用製品安全法(昭和48年法律

第31号。以下「法」という。)関係法令及び本解釈で定める「乗車用ヘルメット」に該当する

規格に適合している旨の説明・表示をして販売されているヘルメットも含み、玩具等の「装飾

用」と表示して販売することで法の対象外となるものではない。

ここで、「国内外の規格」とは、日本工業規格(JIS:Japanese Industr

ial Standards)、米国運輸省規則(DOT:Department of Tra

nsportation)、国際連合欧州経済委員会規則(ECE:Economic Com

mission for Europe)、SNELL規格等のうち、「乗車用ヘルメット」に係

る規格をいう。

法の対象外とできる「レース用」としては、オートレースのような公営競技又はサーキットを

走行するロードレースやモトクロスのようなクロスカントリーレース等の特定のレース場で走行

することを目的として設計したヘルメットをいう。ただし、そのヘルメットがレースだけではな

く、上述の「乗車用」に該当するものは、たとえレースで使用するものであっても、法の対象と

する。四輪車用のヘルメットについても、自動二輪車等用に公道で用いるために、一般消費者が

購入できるものについては、同じく法の対象とする。

本製品は、米国運輸省規則の乗車用ヘルメットの規格に適合する旨の表示(DOT

(FMVSS-218))、国際連合欧州経済委員会規則の乗車用ヘルメットの規格に適合する旨

の表示(ECE(R22/05))はあるが、PSC マークの表示がない。 販売事業者は当該製品の購入者に対し、注文から発送までの過程において、「国内の安全

規格(PSC)は取得していないこと」、「クローズドコースで使用される競技専用製品であ

ること」の注意喚起を実施しているが、当該製品は外観、形状等から乗車用ヘルメットと推

Page 14: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

14

定され、また、同一型式の製品を乗車用ヘルメットとして販売する事業者がいることが確認

されることからも、法の対象外製品とはならないと考えられる。 本件については、販売事業者に対して報告徴収(事実確認)を実施したが、本結果の公

表時点で明確な返答がないことから、不適正表示とした。

(参考1)製品の外観 (参考2)PSC マーク以外の規格の表示

Page 15: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

15

2.乳幼児用ベッド

(乳幼児用ベッド No.1)

・製品:LETTO COU COU BEBE’ BLU N2601B ・事業者名:(株)nana’n Japan ・法人番号:1010001163331 ・生産国:表示なし ・検査機関:表示なし

●不適合の概要 ① 20(1)表示(届出事業者名、検査機関名)、20(2)表示(使用上の注意事項)

及び PSC マークの表示 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、乳幼児用ベッドの「表示(届出事業者名、検査

機関名、使用上の注意事項)」について、以下のように定めている。 技術基準 別表第1

20(1)届出事業者の氏名又は名称及び国内登録検査機関又は外国登録検査機関の氏名又は名称

が容易に消えない方法により表示されていること。ただし、届出事業者の氏名又は名称及び国

内登録検査機関又は外国登録検査機関の氏名又は名称は、経済産業省大臣の承認を受けた略称

若しくは記号又は経済産業省大臣に届け出た登録商標をもつて代えることができる。

20(2)安全に使用する上で必要となる使用上の注意事項が容易に消えない方法により適切に表

示されていること。

運用及び解釈 別表

20(1)ベッドの前枠又は妻枠の外面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示が付されてい

ること。また、目視により確認すること。次項において同じ。

「外面の見やすい箇所」とは、使用者が一見して認識できる箇所とし、例えばベッド専用の

ものにあっては、妻枠中さん、サークル兼用のものにあっては、前枠横さんとし、金属製その

他のものにあっては、前枠の部分等とする。

20(2)「安全に使用する上で必要となる使用上の注意事項」とは、次に揚げるもの等をいい、

製品の種類、用途等を勘案して必要な表示を行うこと。ただし、支柱が前枠、後枠及び妻枠の

上さんから突き出ていないものにあっては、ロの表示を要せず、また、7 項前段ただし書きに

掲げる表示をしているものにあっては、への表示を要しない。また、表示は読みやすく容易に

理解できること。

ホ及びへの図表示にあっては、青色で枠を設け白地とし、文字は黒色で表示すること。また、

エクスクラメーションマークの背景は黄地、矢印は赤色とし、それ以外の絵については青色と

すること。なお、図表示は、使用者が一見して認識しやすい配置とすること、及びエクスクラ

メーションマークの背景の黄地以外について、使用者が一見して認識しやすい他の色とするこ

とを妨げない。

イ 出生後 24 月以内の乳幼児が使用する旨

ロ 支柱に乳幼児の衣服のひも等が引っ掛かることがないよう注意すべき旨

ハ 止め金具及びねじ類の取り付きが確実であることを点検すべき旨

二 前枠で囲まれた面、後枠で囲まれた面及び妻枠で囲まれた面との間に隙間のないマットレ

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ス又は敷布団等を使用すべき旨

ホ 前枠が開閉式又はスライド式のベッドにあっては、使用を終えたら、前枠を所定の位置に

固定する旨及び図 3-11

へ 床板の位置を変更できるベッドにあっては、つかまり立ちができるようになった乳幼

児(概ね出生後 5 月以上)の睡眠又は保育に使用する場合には、床板を最低の位置に

おいて使用すべき旨及び図 3-12

ト 乳幼児がつかまり立ちができるようになったら(概ね出生後 5 月以上)、足がかりと

なる物をベッドの中に入れない旨

チ マットレス又は敷布団等を使用する際には、乳幼児が容易に枠を乗り越えて落下する

高さとならないように注意すべき旨

本製品は、届出事業者名、登録検査機関の名称及び略称が表示されていないため、「20

(1)表示(届出事業者名、検査機関名)」の項目に適合しない。 また、使用上の注意事項も表示されていないため、「20(2)表示(使用上の注意事

項)」の項目にも適合していない。 さらに、PSC マークも表示されていない。

(参考1)製品の外観

Page 17: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

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3.携帯用レーザー応用装置

(携帯用レーザー応用装置 No.5)

・製品名:PLR 15 ・種別:レーザー距離計 ・事業者名: ボッシュ(株) ・法人番号:7011001012340 ・生産国:マレーシア ・検査機関:表示なし

●不適合の概要

①4(1)表示(検査機関名)、4(2) 表示(使用上の注意事項)及び PSC マークの表示 「運用及び解釈」では、携帯用レーザー応用装置の「表示(届出事業者名、検査機関名)」に

ついて、以下のように定めている。

技術基準 別表第1

4(1) 届出事業者の氏名又は名称及び国内登録検査機関又は外国登録検査機関の氏名又は名称

が容易に消えない方法により表示されていること。ただし、届出事業者の氏名又は名称及び国

内登録検査機関又は外国登録検査機関の氏名又は名称は、経済産業大臣の承認を受けた略称若

しくは記号又は経済産業大臣に届け出た登録商標をもつて代えることができる。

4(2) 次に掲げる注意事項その他安全に使用する上で必要となる使用上の注意事項が容易に消

えない方法により適切に表示されていること。ただし、外形上玩具として使用されることが明

らかなものにあつては③の注意事項を表示することを要せず、それ以外の形状のもののうち、

装置の設計上又は機能上長時間レーザー光を目に向けて照射することを目的として設計したも

のにあつては①及び②の注意事項を表示することを要せず、カメラにあつてその焦点を自動的

に調節する機能を有するもの(日本工業規格C6802(2014)レーザ製品の安全基準3.

18クラス1レーザ製品(その放出持続時間が8.3e)時間基準3)を満たし、かつ、レー

ザー光を連続して照射する時間が3秒未満であるものに限る。))にあつては②の注意事項を

表示することを要しない。

① レーザー光をのぞきこまない旨

② レーザー光を人に向けない旨

③ 子供に使わせない旨

運用及び解釈 別表

4 携帯用レーザー応用装置の外面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示をすること。表示

は読みやすく、容易に理解できること。また、目視及び触感により確認すること。

本製品は、パッケージ等から一般家庭で使用されることが前提で販売される製品であると

判断されるが、登録検査機関の名称及び略称が表示されていないため、「4(1) 表示

(検査機関名)」の項目に適合しない。 また、使用上の注意事項も表示されていないため、「4(2) 使用上の注意事項」の項

目にも適合していない。 さらに、PSC マークも表示されていない。

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(参考)製品の外観

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4.ライター

(ライター No.2)

・製品名:広島東洋カープ キラリッチ ライター ・事業者名:(株)ジーアップ ・法人番号:9030001104128 ・種別:たばこ用押しボタン式 ・生産国:中国 ・検査機関:JHIA

●不適合の概要 ①2 火炎の高さ 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「火炎の高さ」について、以下のよ

うに定めている。 技術基準 別表第1

2 火炎の高さは、使用者の想定を超える高さとならないよう制限されたものであること。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)多

目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合する

こと。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(2010)

たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス機能)安

全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4801(2010)では、「3.2 火炎の高さ」について、以下のように定めている。

JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

3.2 火炎の高さ

3.2.2 調整式ライター

3.2.2.1 調整式ライター(2.8 参照)では,異なる使用条件下でユーザーが得る最高の火炎の高さ

は,5.2によって試験したとき,次の要求事項に適合しなければならない。

3.2.2.2 調整式ポストミキシングバーナーライターは,ユーザーによって調整を変えることなく最

初に点火したとき,火炎の高さが 100 mm を超えないように,製造業者によって火炎の高さを調

整しておく。

3.2.2.3 調整式ポストミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の高さにま

でユーザーが意図的に調整しても,火炎の高さが 120 mm を超えてはならない。

3.2.2.4 調整式プリミキシングバーナーライターは,ユーザーによって調整を変えることなく最初

に点火したとき,火炎の高さが 60 mm を超えないように,製造業者によって火炎の高さを調整

しておく。

3.2.2.5 調整式プリミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の高さにまで

ユーザーが意図的に調整しても,火炎の高さが 75 mm を超えてはならない。

3.2.2.6 調整式ポストミキシングバーナー及び調整式プリミキシングバーナーライターは,最低の

火炎の高さに調整したとき,火炎の高さが 50 mm を超えてはならない。(以下略)

Page 20: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

20

本製品は、JIS S 4801(2010) 5.2 火炎の高さの測定 で定める試験手順により火炎の

消火の試験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「2 火炎の高

さ」の項目に適合しない。

表4.2.1 ライターNo.2 火炎の高さの不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.2 火炎の高さ 3.2.2.3 調整式ポストミキ

シングバーナーライター 最高の火炎の高さ

火炎の高さが 120 mm を超えてはならな

い。 製品⑤130mm

他の 4 台の結

果: ①110mm ②70mm ③70mm ④70mm

②8 燃料適性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「燃料適性」について、以下のよう

に定めている。

技術基準 別表第1

8 燃料適性試験を行つたとき、燃料に対して、構成部品の劣化がないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)

多目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合

すること。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(20

10)たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス

機能)安全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4801(2010) では、燃料適性について、所定の試験を実施した際に、以下の要件を定め

ている。

JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

4.2 燃料適性

4.2.2 ガスライター(2.3 参照)の構成部品で製造業者が推奨する燃料に触れるものは,5.5 に

よって試験したとき,その燃料にさらした後でも,この規格に適合しないか,又は毎分 15 mg

を超えるガス漏れを招くような劣化があってはならない。

4.2.3 4.2.1 及び 4.2.2 の規定に適合した点火可能なライターは,3.1~3.5 の適合すべきすべて

の規定に適合しなければならない。点火しないライターは,不合格としない。

Page 21: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

21

JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様の 3.1~3.5 の各項目は、以下である。 JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

本製品は、JIS S 4801(2010) 5.5 燃料適性試験 で定める試験手順により燃料適性試

験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「8 燃料適性」の項目

に適合しない。

表4.2.2 ライターNo.2 燃料適性の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.2 火炎の高さ 3.2.2.3 調整式ポストミキシング

バーナーライター 最高の火炎の高

火炎の高さが 120 mm を超え

てはならない。

製品①130mm、 製品②130mm、 製品③130mm、 製品④150mm、 製品⑤130mm

3.4 スピッティング及びフレアリング

の防止 5.3 スピッティング及びフレアリング

試験 5.3.2.7 垂直で上向きに火炎が出る

ように元の方向に戻した場合の火

炎の高さ/水平から下方に 45°の

角度の状態にした場合の火炎の高

3.4 最高の火炎の高さに調整

し,5.3 によって試験したとき,ス

ピッティング及びフレアリングを

起こしてはならない。 5.3.2.7 5 秒間で安定した火炎

の高さが 50 mm を超える場

合,又は 3.2 に規定する最大値

を超える場合は不合格とする。

製品⑤

130mm/130mm

他の 4 台の結

果: ①異状なし ②異状なし ③異状なし ④異状なし

③10 耐落下性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「耐落下性」について、以下のよう

に定めている。 技術基準 別表第1

10 耐落下性試験を行つたとき、各部に異状が生じないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)

多目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合

すること。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(20

10)たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス

機能)安全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

Page 22: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

22

JIS S 4801(2010)では、耐落下性について、所定の試験を実施した際に、以下の要件を

定めている。 JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

4.4 耐落下性

4.4.1 ライターは,5.8 によって 3 回別々に落下させ(1.5±0.1 m),次の事項に耐えることがで

きるものとし,その後のライターの安全操作を損なってはならない。

a) 燃料タンクの破裂・破砕がない。

b) 自然点火が持続しない(2.18 参照)。

さらに,ガスライターについては,ガス漏れが毎分 15 mg を超えてはならない。

4.4.2 これらの要求事項に適合した点火可能なライターは,3.1~3.5 の適合すべきすべての規定

に適合しなければならない。点火しないライターは,不合格としない。

耐落下性試験中にシールドが外れた場合は,それが使用できる状態であり,また,試験が続けら

れるようであれば再度取り付けてもよい。

JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様の 3.1~3.5 の各項目は、以下である。

JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

本製品は、JIS S 4801(2010) 5.8 耐落下性試験 で定める試験手順により耐落下性試

験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「10 耐落下性」の項

目に適合しない。

表4.2.3 ライターNo.2 耐落下性試験の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.2 火炎の高さ 3.2.2.3 調整式ポストミキシングバーナーライター 最高の火炎の高さ 5.8 耐落下性試験 5.8.3.1 試料 1 ライターは 23±2 ℃で少なくとも 10 時間置き,

安定させる。火炎調整式ライターの場合は,火炎

を最高の高さに調整する。

火炎の高さが 120 mm を超えてはならない。

製品③130mm、 製品⑤140mm

他の 3 台

の結果: ①100mm ②60mm ④60mm

3.2 火炎の高さ 3.2.2.3 調整式ポストミキシングバーナーライター 最高の火炎の高さ 5.8 耐落下性試験 5.8.3.1 試料 2 ライターは-10±2 ℃で 24 時間置き,その後

23±2 ℃で少なくとも 10 時間置き,安定させる。

火炎調整式ライターについては,火炎の高さを最

高 50 mm に調整する。

火炎の高さが 120 mm を超えてはならない。

製品④140mm、 製品⑤140mm

他の 3 台

の結果: ①110mm ②80mm ③110mm

Page 23: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

23

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止 5.3 スピッティング及びフレアリング試験 5.3.2.7 垂直で上向きに火炎が出るようにした場

合の火炎の高さ/水平から下方に 45°の角度の

状態にした場合の火炎の高さ 5.8 耐落下性試験 5.8.3.1 試料 2 ライターは-10±2 ℃で 24 時間置き,その後

23±2 ℃で少なくとも 10 時間置き,安定させる。

火炎調整式ライターについては,火炎の高さを最

高 50 mm に調整する。

3.4 最高の火炎の高さ

に調整し,5.3 によって

試験したとき,スピッティ

ング及びフレアリングを

起こしてはならない。 5.3.2.7 5 秒間で安定し

た火炎の高さが 50 mm を超える場合,又は 3.2 に規定する最大値を超

える場合は不合格とす

る。

製品④

130mm/130mm、 製品⑤

130mm/130mm

他の 3 台

の結果: ①異状なし ②異状なし ③異状なし

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止 5.3 スピッティング及びフレアリング試験 5.3.2.10 垂直で上向きに火炎が出るようにした場

合の火炎の最小高さ/最大高さ 5.8 耐落下性試験 5.8.3.1 試料 2 ライターは-10±2 ℃で 24 時間置き,その後

23±2 ℃で少なくとも 10 時間置き,安定させる。

火炎調整式ライターについては,火炎の高さを最

高 50 mm に調整する。

3.4 最高の火炎の高さ

に調整し,5.3 によって

試験したとき,スピッティ

ング及びフレアリングを

起こしてはならない。 5.3.2.12 安定した火炎

の高さが 50 mm を超

える場合,又は 3.2 に規定する最大値を超え

る場合は不合格とする。

製品④

110mm/130mm

他の 4 台

の結果: ①異状なし ②異状なし ③異状なし ⑤異状なし

④11 耐熱性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「耐熱性」について、以下のように

定めている。 技術基準 別表第1

11 耐熱性試験を行つたとき、各部に異状が生じないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)

多目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合

すること。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(20

10)たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス

機能)安全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4801(2010)では、耐熱性について、所定の試験を実施した際に、以下の要件を定

めている。 JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

4.5 耐熱性

4.5.1 ガスライター及び非吸収燃料が注入される密閉タンクをもつ液体ライターは,5.9 によって

試験したとき,65 ℃の温度に 4 時間耐えなければならない。

4.5.2 この要求事項に適合した点火可能なライターは,23±2 ℃に安定させた後,3.1~3.5 の適

合すべきすべての規定に適合しなければならない。点火しないライターは,不合格としない。

Page 24: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

24

なお、JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様の 3.1~3.5 の各項目は、以下である。

JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

本製品は、JIS S 4801(2010) 5.9 耐熱性試験 で定める試験手順により耐熱性試験を

実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「11 耐熱性」の項目に適

合しない。 表4.2.4 ライターNo.2 耐熱性試験の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.2 火炎の高さ 3.2.2.3 調整式ポストミキシング

バーナーライター 最高の火炎の高

火炎の高さが 120 mm を超え

てはならない。 製品②130mm

他の 4 台の結

果: 製品①80mm、 製品③115mm、 製品④65mm、 製品⑤75mm

3.4 スピッティング及びフレアリング

の防止 5.3 スピッティング及びフレアリング

試験 5.3.2.7 垂直で上向きに火炎が出る

ように元の方向に戻した場合の火

炎の高さ/水平から下方に 45°の

角度の状態にした場合の火炎の高

3.4 ガスライター(2.3 参照)は,

最高の火炎の高さに調整し,5.3 によって試験したとき,スピッティ

ング(2.19 参照)及びフレアリン

グ(2.17 参照)を起こしてはなら

ない。 5.3.2.7 5 秒間で安定した火炎

の高さが 50 mm を超える場

合,又は 3.2 に規定する最大値

を超える場合は不合格とする。

製品②

130mm/100mm

他の 4 台の結

果: ①異状なし ③異状なし ④異状なし ⑤異状なし

⑤14 耐繰返し燃焼性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「耐繰返し燃焼性」について、以下

のように定めている。 技術基準 別表第1

14 耐繰返し燃焼性試験を行つたとき、各部に異状が生じないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)

多目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合

すること。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(20

10)たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス

機能)安全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

Page 25: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

25

JIS S 4801(2010)では、耐繰返し燃焼性について、所定の試験を実施した際に、以下の

要件を定めている。 JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

4.8 耐繰返し燃焼性

次の種類のライターは,5.11 によって試験したとき,20 秒間の燃焼を 10 回繰り返し,これに

耐えなければならない。

a) 液体ライター

b) 恒久的に火炎の高さを設定した非調整式ガスライター

c) 火炎の高さを 50 mm,又は火炎の高さが 50 mm より低い高さで最高の位置に調整されている調

整式ガスライター

この要求事項に適合した点火可能なライターは,3.1~3.5 の適合すべきすべての規定に適合し

なければならない。点火しないライターは不合格としない。 JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様の 3.1~3.5 の各項目は、以下である。 JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

本製品は、JIS S 4801(2010) 7.7 耐繰返し燃焼性試験 で定める試験手順により耐繰

返し燃焼性試験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「14 耐

繰返し燃焼性」の項目に適合しない。

表4.2.5 ライターNo.2 耐繰返し燃焼性試験の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.2 火炎の高さ 3.2.2.3 調整式ポストミキシングバー

ナーライター 最高の火炎の高さ

火炎の高さが 120 mm を超えてはならない。 製品③130mm

他の 4 台の結果: ①35mm ②40mm ④45mm ⑤70mm

Page 26: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

26

(参考)製品の外観

Page 27: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

27

(ライター No.5)

・製品名:タイメリー CR RIO スライド式電子ライター ・事業者名:タイメリージャパン(有) ・法人番号:1140002066405 ・種別:たばこ用スライド式 ・生産国:中国 ・検査機関:MGSL

●不適合の概要 ①2 火炎の高さ 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「火炎の高さ」について、以下のよ

うに定めている。 技術基準 別表第1

2 火炎の高さは、使用者の想定を超える高さとならないよう制限されたものであること。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)

多目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合

すること。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(20

10)たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス

機能)安全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4801(2010)では、「3.2 火炎の高さ」について、以下のように定めている。 JIS S 4801(2010)たばこライター-安全仕様

3.2 火炎の高さ

3.2.2 調整式ライター

3.2.2.1 調整式ライター(2.8 参照)では,異なる使用条件下でユーザーが得る最高の火炎の高さ

は,5.2によって試験したとき,次の要求事項に適合しなければならない。

3.2.2.2 調整式ポストミキシングバーナーライターは,ユーザーによって調整を変えることなく最

初に点火したとき,火炎の高さが 100 mm を超えないように,製造業者によって火炎の高さを調

整しておく。

3.2.2.3 調整式ポストミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の高さにま

でユーザーが意図的に調整しても,火炎の高さが 120 mm を超えてはならない。

3.2.2.4 調整式プリミキシングバーナーライターは,ユーザーによって調整を変えることなく最初

に点火したとき,火炎の高さが 60 mm を超えないように,製造業者によって火炎の高さを調整

しておく。

3.2.2.5 調整式プリミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の高さにまで

ユーザーが意図的に調整しても,火炎の高さが 75 mm を超えてはならない。

Page 28: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

28

3.2.2.6 調整式ポストミキシングバーナー及び調整式プリミキシングバーナーライターは,最低の

火炎の高さに調整したとき,火炎の高さが 50 mm を超えてはならない。

(以下略)

本製品は、JIS S 4801(2010) 5.2 火炎の高さの測定 で定める試験手順により火炎の

高さの試験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「2 火炎の高

さ」の項目に適合しない。

表4.5.1 ライターNo.5 火炎の高さの不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.2 火炎の高さ 3.2.2.3 調整式ポストミキ

シングバーナーライター 最高の火炎の高さ

火炎の高さが 120 mm を超えてはならな

い。 製品④160mm

他の 4 台の結

果: ①110mm ②55mm ③60mm ⑤100mm

(参考)製品の外観

Page 29: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

29

(ライター No.7)

・製品名:レインボーファイヤーRS ・事業者名:(株)ナガシマ ・法人番号:4011501003404 ・種別:多目的押しボタン式 ・生産国:中国 ・検査機関:JS

●不適合の概要 ①10 耐落下性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「耐落下性」について、以下のよう

に定めている。 技術基準 別表第1

10 耐落下性試験を行つたとき、各部に異状が生じないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)

多目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合

すること。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(20

10)たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス

機能)安全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4802(2010)では、耐落下性について、所定の試験を実施した際に、以下の要件を

定めている。

JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

4.2 耐落下性

4.2.1 多目的ライター(2.6 参照)は,7.4 によって 3 回別々に落下させ(1.5±0.1 m),燃料タ

ンクを破損させることなく,自然点火が持続しないで(2.15 参照),毎分 15 mg を超える漏れ

がなく,また,多目的ライターのその後の安全な操作が損なわれてはならない。

4.2.2 4.2.1 の規定に適合し,かつ,点火可能な多目的ライターは,更に,箇条 3 の規定に適合し

なければならない。

4.2.3 点火しない多目的ライターは不合格としない。

箇条 3 の内容は以下である。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

3 機能的要求事項

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

Page 30: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

30

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

3.6 燃料充てん量 本製品は、JIS S 4802(2010) 7.4 耐落下性試験 で定める試験手順により耐落下性試

験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「10 耐落下性」の項

目に適合しない。

表4.7.1 ライターNo.7 耐落下性試験の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.3 火炎の高さの調整 3.3.2 火炎調整機構の操作力 7.4 耐落下性試験 7.4.4.2 試料 1 多目的ライターを,23±2 ℃で少なくとも 10 時間

置き,安定させる。また,火炎調整式の場合は,火

炎を最高の高さに調整する。

調整範囲全体に

わたって、接線方

向に 1 N 以上の

操作力を必要と

する。

製品②0.9N

他の 4 台の結果: ①1.2N ③1.4N ④1.2N ⑤1.2N

3.3 火炎の高さの調整 3.3.2 火炎調整機構の操作力 7.4 耐落下性試験 7.4.4.3 試料 2 多目的ライターを,-10±2 ℃の温度で 24 時間

置き,その後 23±2 ℃で少なくとも 10 時間置き,

安定させる。調整式多目的ライターの場合は,火炎

の高さを最高 75 mm に設定する。

調整範囲全体に

わたって、接線方

向に 1 N 以上の

操作力を必要と

する。

製品④0.8N

他の 4 台の結果: ①1.8N ②1.0N ③1.3N ⑤1.3N

②14 耐繰返し燃焼性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「耐繰返し燃焼性」について、以下

のように定めている。 技術基準 別表第1

14 耐繰返し燃焼性試験を行つたとき、各部に異状が生じないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)

多目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合

すること。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(20

10)たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス

機能)安全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

Page 31: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

31

JIS S 4802(2010)では、耐繰返し燃焼性について、所定の試験を実施した際に、以下の

要件を定めている。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

4.6 耐繰返し燃焼性

多目的ライターは,7.7 によって試験したとき,20 秒間の燃焼を 10 回繰り返し,これに耐えな

ければならない。

JIS S 4802(2010)の 7.7 では、以下の要件を定めている。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

7.7 耐繰返し燃焼性

7.7.4.7 点火可能な多目的ライターは,その後,3.1~3.5 の適合すべきすべての規定に適合しな

ければならない。

7.7.4.8 点火しない多目的ライターは不合格としない。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様の 3.1~3.5 の各項目は、以下である。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

本製品は、JIS S 4802(2010) 7.7 耐繰返し燃焼性試験 で定める試験手順により耐繰

返し燃焼性試験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「14 耐

繰返し燃焼性」の項目に適合しない。

表4.7.2 ライターNo.7 耐繰返し燃焼性試験の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.3 火炎の高さの調整 3.3.2 火炎調整機構の操作力

調整範囲全体にわたって、接

線方向に 1 N 以上の操作

力を必要とする。

製品②0.8N、 製品⑤0.7N

他の 3 台の結果: ①1.6N ③1.7N ④1.3N

(参考)製品の外観

Page 32: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

32

(ライター No.8)

・製品名:UF-10 CRガスチャッカーミニ ・事業者名:三岩国際企業(有) ・法人番号:4010502019970 ・種別:多目的押しボタン式 ・生産国:中国 ・検査機関:JS

●不適合の概要 ①5 火炎の消火 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「火炎の消火」について、以下のよ

うに定めている。 技術基準 別表第1

5 火炎の消火は、使用者が想定する時間内で適切に行えること。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)多目

的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合するこ

と。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(2010)たば

こライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス機能)安全仕様

の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4802(2010)では、「3.5 火炎の消火」について、以下のように定めている。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

3.5 火炎の消火

3.5.1 調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,最高の火炎の高さで 10 秒間燃焼させた

後にボタン又はレバーを解除するなどで消火する場合,7.3 によって試験したとき,そのような

行為が終了してから 3 秒以内に露出した火炎が完全に消えなければならない。シールドをもつポ

ストミキシングバーナー多目的ライターの場合は,更に,3 秒間のアフターバーン(継続燃焼)

(以下,アフターバーンという。)があっても,その間に火炎の高さがシールドの高さを越えな

ければ,この 3 秒間のアフターバーンは差し支えない。

3.5.2 調整式及び非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター

100 mm の火炎の高さ(又は 100 mm よりも低い場合は,調整できる最高の高さ)に設定した調

整式ポストミキシングバーナー多目的ライター,又は恒久的に設定した火炎の高さをもつ非調整

式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,20 秒間燃焼させた後にボタン又はレバーを解

除するなどで消火する場合,7.3 によって試験したとき,そのような行為が終了してから 3 秒

以内に露出した火炎が完全に消えなければならない。シールドをもつポストミキシングバーナー

多目的ライターの場合は,更に,3 秒間のアフターバーンがあっても,その間に火炎の高さが

シールドの高さを越えなければ,この 3 秒間のアフターバーンは差し支えない。

Page 33: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

33

本製品は、JIS S 4802(2010) 7.3 消火試験 で定める試験手順により火炎の消火の試

験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「5 火炎の消火」の項

目に適合しない。

表4.8.1 ライターNo.8 火炎の消火の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.5 火炎の消火 3.5.2 調整式及び非調整

式ポストミキシングバー

ナー多目的ライター

3 秒以内に露出した火炎が完全に消えな

ければならない。シールドをもつポストミキ

シングバーナー多目的ライターの場合は,

更に,3 秒間のアフターバーンがあって

も,その間に火炎の高さがシールドの高さ

を越えなければ,この 3 秒間のアフター

バーンは差し支えない。

製品②9 秒(消火

まで)+ 0 秒(アフター

バーン)

他の 4 台の結

果: ①0 秒+0 秒 ③2 秒+0 秒 ④0 秒+0 秒 ⑤0 秒+0 秒

②8 燃料適性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「燃料適性」について、以下のよう

に定めている。 技術基準 別表第1

8 燃料適性試験を行つたとき、燃料に対して、構成部品の劣化がないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たば

こライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)

多目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合

すること。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(20

10)たばこライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス

機能)安全仕様の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4802(2010)では、燃料適性について、所定の試験を実施した際に、以下の要件を

定めている。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

4.8 燃料適性

製造業者が多目的ライターとともに提供する燃料,又は推奨する燃料と接触する多目的ライ

ターの構成部品は,燃料にさらした後,7.8 によって試験したとき,この規格に適合しないか,

又は毎分 15 mg を超えるガス漏れを招くような劣化があってはならない。

Page 34: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

34

JIS S 4802(2010)の 7.8 では、以下の要件を定めている。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

7.8 燃料適性試験

7.8.4.5 温度を安定させた後 1 分間にわたって質量を測定して,燃料漏れが毎分 15 mg を超えな

いかどうか測定する。毎分 15 mg を超える漏れは不合格とする。

7.8.4.6 燃料タンクのすべて又は一部が透明の場合は,燃料タンク内の液体燃料の存在を目視で観

察する。液体燃料が残っていない場合は,ライターが空であり不合格であることを示す。

7.8.4.8 点火可能な多目的ライターは,その後,3.1~3.5 で適用すべきすべての規定に適合しな

ければならない。

JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様の 3.1~3.5 の各項目は、以下である。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

本製品は、JIS S 4802(2010) 7.8 燃料適性試験 で定める試験手順により燃料適性試

験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「8 燃料適性」の項目

に適合しない。

表4.8.2 ライターNo.8 燃料適性の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.3 火炎の高さの調整 3.3.2 火炎調整機構の操

作力

調整範囲全体にわたって、接線方向に 1 N 以上の操作力を必要とする。

製品①0.9N、 製品⑤0.8N

他の 3 台の結

果: ②1.2N ③1.1N ④1.5N

③10 耐落下性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「耐落下性」について、以下のよう

に定めている。 技術基準 別表第1

10 耐落下性試験を行つたとき、各部に異状が生じないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)たばこ

ライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)多目的ラ

イター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合すること。ま

Page 35: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

35

た、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(2010)たばこライ

ター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス機能)安全仕様の5機能

的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4802(2010)では、耐落下性について、所定の試験を実施した際に、以下の要件を

定めている。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

4.2 耐落下性

4.2.1 多目的ライター(2.6 参照)は,7.4 によって 3 回別々に落下させ(1.5±0.1 m),燃料タ

ンクを破損させることなく,自然点火が持続しないで(2.15 参照),毎分 15 mg を超える漏れ

がなく,また,多目的ライターのその後の安全な操作が損なわれてはならない。

4.2.2 4.2.1 の規定に適合し,かつ,点火可能な多目的ライターは,更に,箇条 3 の規定に適合し

なければならない。

4.2.3 点火しない多目的ライターは不合格としない。

箇条 3 の内容は以下である。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

3 機能的要求事項

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

3.6 燃料充てん量

本製品は、JIS S 4802(2010) 7.4 耐落下性試験 で定める試験手順により耐落下性試

験を実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「10 耐落下性」の項

目に適合しない。

表4.8.3 ライターNo.8 耐落下性試験の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.3 火炎の高さの調整 3.3.2 火炎調整機構の操作力 7.4 耐落下性試験 7.4.4.2 試料 1 多目的ライターを,23±2 ℃で少なくとも 10 時間

置き,安定させる。また,火炎調整式の場合は,火

炎を最高の高さに調整する。

調整範囲全体に

わたって、接線方

向に 1 N 以上の

操作力を必要と

する。

製品①0.9N、 製品②0.8N、 製品④0.9N、 製品⑤0.9N

他の 1 台の結果: ③1.0N

3.3 火炎の高さの調整 3.3.2 火炎調整機構の操作力 7.4 耐落下性試験

調整範囲全体に

わたって、接線方

向に 1 N 以上の

製品①0.8N、 製品②0.7N、

製品③0.8N、

他の 1 台の結果: ⑤1.1N

Page 36: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

36

7.4.4.3 試料 2 多目的ライターを,-10±2 ℃の温度で 24 時間

置き,その後 23±2 ℃で少なくとも 10 時間置き,

安定させる。調整式多目的ライターの場合は,火炎

の高さを最高 75 mm に設定する。

操作力を必要と

する。 製品④0.8N

④11 耐熱性 「技術基準」及び「運用及び解釈」では、ライターの「耐熱性」について、以下のように

定めている。 技術基準 別表第1

11 耐熱性試験を行つたとき、各部に異状が生じないこと。

運用及び解釈 別表

1~15 ライターの機能的要求及び構造にあっては、日本工業規格S4801(2010)た

ばこライター-安全仕様3機能的要求事項及び4構造又は日本工業規格S4802(2010)多

目的ライター-安全仕様3機能的要求事項、4構造及び5多目的ライターの燃料注入に適合するこ

と。また、ライターの火炎を生成する機構にあっては、日本工業規格S4803(2010)たば

こライター及び多目的ライター-操作力による幼児対策(チャイルドレジスタンス機能)安全仕様

の5機能的要求事項に適合すること又はこれと同等以上のものであること。

(以下略)

JIS S 4802(2010)では、耐熱性について、所定の試験を実施した際に、以下の要件を定

めている。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

4.3 耐熱性

4.3.1 多目的ライターは,7.5 によって試験したとき,65 ℃の温度に 4 時間耐えなければならな

い。

4.3.2 4.3.1 の規定に適合し,かつ,23±2 ℃で安定させた後,更に,点火可能な多目的ライター

は,その後 3.1~3.5 で適用すべきすべての規定に適合しなければならない。

JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様の 3.1~3.5 の各項目は、以下である。 JIS S 4802(2010)多目的ライター-安全仕様

3.1 火炎の生成

3.2 火炎の高さ

3.3 火炎の高さの調整

3.4 スピッティング及びフレアリングの防止

3.5 火炎の消火

本製品は、JIS S 4802(2010) 7.5 耐熱性試験 で定める試験手順により耐熱性試験を

実施した際に、以下の試験項目で要求仕様を満たさないため、「11 耐熱性」の項目に適

合しない。

Page 37: 不適合が確認された製品の詳細 - METI...(別添資料) 1 不適合が確認された製品の詳細 1.乗車用ヘルメット (乗車用ヘルメットNo.1)

37

表4.8.4 ライターNo.8 耐熱性試験の不適合

試験項目 要求仕様 測定結果 (不適合値) 備考

3.3 火炎の高さの調整 3.3.2 火炎調整機構の操作力

調整範囲全体にわたって、接

線方向に 1 N 以上の操作

力を必要とする。

製品④0.8N、 製品⑤0.8N

他の 3 台の結果: ①1.6N ②1.2N ③1.4N

(参考)製品の外観