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非喫煙者 喫煙者 非喫煙者 喫煙者
38.5% 32.1%
29.4%
17.2%
約1.3倍
増! 約1.9倍
増!
血中脂質
ご存知ですか?
タバコはメタボリスクの1つです!メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積によって高血圧・脂質異常・高血糖が起こり、それらが重複している状態です。一見、メタボとタバコは無関係のように思えますが、実はこの2つは「切っても切れない関係」にあるのです。
タバコとメタボ要素との関係
タバコを吸っている人は、メタボの4要素である「内臓脂肪蓄積・高血圧・脂質異常・高血糖」いずれにもなりやすいといわれています。
•内臓脂肪を増やすホルモンが増える。•脂肪燃焼を促すホルモンが減少し、 内臓脂肪が使われにくくなる。
•ニコチンに強い血管収縮作用があるため、血圧が上がる。
•一酸化炭素によって傷つけられ硬くなった血管に対応して心臓が血液を強く送り出そうとするため、血圧が上がる。
•血糖を下げるインスリンホルモンの働きが悪くなり、血糖が上がりやすくなる。
•中性脂肪の分解を促す酵素の働きが弱く なるため、血液中の中性脂肪が増える。•中性脂肪が増えると、HDL(善玉) コレステロールが減る。
川重健保のH25年度特定健診結果では…
メタボ4要素における有所見率を比較してみると、どの項目も非喫煙者に比べ、喫煙者の有所見率が高くなっていました。中でも、図のように腹囲と血中脂質(中性脂肪・HDLコレステロール)の差が顕著にみられました。
高血圧
脂質異常高血糖
切っても切れない関係その①
内臓脂肪蓄積
腹囲
2014.10.16 No.585 ● 12
0
1
2
3
4
5
非喫煙+
非メタボ
喫煙のみ
メタボのみ
喫煙+メタボ
0
1
2
3
4
5
非喫煙+
非メタボ
喫煙のみ
メタボのみ
喫煙+メタボ
男性 女性
2.1倍2.7倍
2.3倍2.1倍
3.6倍
4.8倍
危険度
危険度
タバコとメタボが重なるとスーパーハイリスクに
川重健保のH25年度特定健診結果では…
喫煙とメタボの組み合わせによる循環器疾患のリスク
メタボの状態が続くと、血管が損傷され、血管の老化「動脈硬化」が加速します。また、タバコ自身も動脈硬化を加速させる因子を複数持っています。そのため、メタボとタバコが重なると、動脈硬化のスピードがさらに速まり、さまざまな病気を引き起こす危険性が高まるため、「スーパーハイリスク群」と呼ばれています。
ある調査では、メタボ喫煙者は、メタボでない非喫煙者と比べ、男性で約3.6倍、女性で約4.8倍、循環器疾患(心筋梗塞や脳卒中など)発症のリスクが高いとの結果が出ました。
喫煙による循環器疾患の発症リスク
健診受診者コホート研究(40~74歳・男女3911例:12年間の追跡調査Higashiyama A.etal.Circ J73:12258-2263,2009)
メタボ該当者のうち、 約3人に1人 が「メタボ+喫煙」のスーパーハイリスク群に属していました!
「喫煙+メタボ」の方はまず、一日でも早く卒煙しましょう。体重増加が気になるかもしれませんが、卒煙できれば自信がつき、食生活や運動習慣も改善しやすい傾向があることが分かっています。また、まだメタボでないという方も、いったんメタボ要素の1つでもなってしまうと、どんどん進行し、スーパーハイリスク群へ仲間入りしてしまいます。今のうちに卒煙しましょう。
~喫煙のリスクはがんだけではありません~
♪喫煙者のみなさまへ
切っても切れない関係その②
13 ●2014.10.16 No.585