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平成27年5月11日 財務省主計局 文教・科学技術について 資料2

文教・科学技術について35.0 オ ー ス ト ラ ア イ ギ リ ス ア イ ル ラ ン ド オ ー ス ト リ ア デ ン マ ー ク ポ ー ラ ン ... 1.27 0.73 0.72

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平成27年5月11日

財務省主計局

文教・科学技術について

資料2

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- 目 次 -

1.義務教育予算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

2.国立大学の運営費交付金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

3.科学技術関係予算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

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義務教育予算

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0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

ルクセンブルク

デンマーク

フランス

ベルギー

ハンガリー

イタリア

フィンランド

オーストリア

アイスランド

スウェーデン

スロベニア

チェコ

ノルウェー

ドイツ

ギリシャ

ポルトガル

ニュージーランド

オランダ

アイルランド

エストニア

イギリス

スペイン

ポーランド

イスラエル

カナダ

スロベキア

日本

オーストラリア

韓国

スイス

アメリカ

チリ

メキシコ

租税負担率 社会保障負担率

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

オーストラリア

イギリス

アイルランド

オーストリア

デンマーク

ポーランド

アイスランド

ニュージーランド

日本

スウェーデン

ポルトガル

フィンランド

イタリア

スペイン

ルクセンブルク

韓国

アメリカ

フランス

チェコ

オランダ

ハンガリー

カナダ

ドイツ

スロバキア

ベルギー

メキシコ

トルコ

小中学校向け公財政支出の国際比較

○ 日本の小中学校向け公財政支出(注1)は、国際的に低い水準であるとの指摘もあるが、日本は諸外国に比べて子供の数が少ない。 (小中学校への公財政支出対GDP比: 日本 2.0%、OECD平均 2.3%。小中学校の在学者数対総人口比: 日本 8.3%、OECD平均 10.6%。)

○ 日本の小中学校向け公財政支出を在学者一人当たりで見るとOECD平均よりも高く、特にG5諸国の中では高水準。 さらに、日本の国民負担率が国際的にみて低水準であることも踏まえる必要。 ※国によって所得水準が異なるため、国民一人当たりGDPに対する割合で比較。

(注1) ここでの公財政支出は教育機関向け補助と個人向け補助の合計。 (注2) OECD平均の値は、計数が取れず算出不能である国を除いた加盟国の平均値。 (注3) 国民負担率について、括弧内の数字は対GDP比の国民負担率。 (出典) OECD stat、National Accounts (OECD) Revenue Statistics (OECD)、内閣府「国民経済計算」等

小中学校への在学者一人当たり公財政支出 (対国民一人当たりGDP比、2011年) (%)

OECD平均:23.2%

国民負担率(対国民所得比、2012年) (%)

OECD平均:50.2%(35.0%)

100.0

3

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85.9 83.0 81.5 80.2 66.9 75.9

50%

60%

70%

80%

90%

100%

日本 ドイツ アメリカ フランス イギリス OECD平均

教員給与 その他の消費的支出

小中学校向けの教員給与支出の国際比較

○ 諸外国においても、教員給与は教育支出(注)のうち最大の部分を占めるが、特に日本の小中学校予算は教員給与に配分が偏っている。その結果、在学者一人当たり教員給与支出は国際的にも高い水準になっている。

(注)ここでの教育支出は消費的支出を指し、資本支出等を含まない。 (出典)OECD stat

小中学校向け教育支出の支出項目別構成 (2010年) 在学者一人当たり教員給与支出 (対一人当たりGDP比、2010年)

17.4 17.0 15.7

13.9 13.5

15.8

5.0

10.0

15.0

20.0

日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス OECD平均

20.4 19.8 18.1 17.3

15.3

18.7

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

フランス 日本 アメリカ ドイツ イギリス OECD平均

小学校

中学校

(%)

(%)

G5平均:15.5%

G5平均:18.2%

0%

0

0

国の義務教育予算における経費の内訳 (2015年度)

義務教育に 係る経費 (27年度)

総額1.7兆円

人件費 90.7% (義務教育費国庫負担金等、

約1.5兆円)

施設費 3.8%

教科書購入費 (含事務費) 2.4%

その他 3.0% (スクールカウンセラー、

土曜日授業、補習等のための指導員等)

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0.54

0.28 0.27 0.25 0.22

0.00

0.10

0.20

0.30

0.40

0.50

0.60

日本 ドイツ アメリカ フランス イギリス

1.27

0.73 0.72

0.49

0.37

0.00

0.20

0.40

0.60

0.80

1.00

1.20

1.40

日本 ドイツ フランス アメリカ イギリス

27.9 26.0

22.7 21.2 20.3

32.6

21.1

24.5 24.5 23.7

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

日本 イギリス フランス ドイツ アメリカ

小学校

中学校

19.9 18.4

18.1 16.3

15.3 15.2 14.8 14.2 14.2 15.2

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

イギリス フランス 日本 ドイツ アメリカ

小学校

中学校

学級規模と担任外教員数の国際比較

○ 日本は諸外国に比べ、学級規模が大きく教育環境が整っていないとの指摘もあるが、教員一人あたりの児童・生徒数はG5諸国並みであり、一クラスあたり担任外教員数はG5諸国の中で最大。

○ OECDの学習到達度調査(PISA)(2012年)によれば、日本は数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーのすべての分野においてG5諸外国中1位。

(注) 担任教員数は学生数を学級規模で除いた値(クラス数)とし、担任外教員数は全教員数と担任教員数の差としている。なお、全教員数は、OECDstatにおけるClassroom teachers & academic staff (for age and gender breakdown only)の値。

(出典) Education at a Glance 2013 (OECD)、OECD stat

(人)

(人)

国公立学校の学級規模 (2011年)

(人)

国公立学校の教員一人あたり児童・生徒数 (2011年)

国公立学校の一クラスあたり担任外教員数(注)(2011年)

小学校

中学校

(人)

日本以外のG5諸国の平均:0.25人

日本以外のG5諸国の平均:0.58人

※ 教員の活用について地方の主体的な判断に委ねることとすれば、定数について全体的な合理化を図りつつも、少人数学級又は少人数指導を含め、地方が選択する施策を実施できる十分な財源が既に手当てされている。

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0.12

0.13

0.14

0.15

0.16

0.17

0.18

400,000

450,000

500,000

550,000

600,000

650,000

700,000

750,000

加配定数 基礎定数 加配/標準学級

標準学級当たり加配教員数の推移

〇 平成16年度以降、少子化の進展により標準学級数が1.0%減少する中、加配定数は20.7%増加したため、 標準学級当たりの加配定数は、21.9%増加。(16年度:0.13人→26年度:0.16人)。 ※ 標準学級数とは、義務標準法に規定されている学級編制の標準に基づき学級編制した場合の学級数。標準学級数を基に基礎定数が算出

される。加配定数等を活用して少人数学級化が進められているため、実際の学級数は標準学級数より多い。

〇 学級数の減少等による基礎定数減(以下、自然減という)のみを当然減とみなす考え方に立つ場合(現在の予算要

求の考え方)、仮に加配定数を現状維持(新規増員ゼロ)としても、1標準学級当たり加配定数は増加し続ける。

(26年度:0.16人→36年度0.17人 +8.0%)

16年度 → 26年度 ~ 31年度 ~ 36年度

391,501 → ▲1.0% → 387,567 → ▲2.4% → 378,207 → ▲4.4% → 361,592

0.13人/学級 →0.16人/学級 21.9% up

0.16人/学級 →0.17人/学級 8.0% up

標準学級数の推移

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0.15

0.16

0.17

0.18

0.19

0.20

0.21

650,000

655,000

660,000

665,000

670,000

675,000

680,000

685,000

690,000

695,000

26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 33年度 34年度 35年度 36年度

※ 小学校、中学校等の学校種ごとに標準学級当たりの加配教員数が一定になるよう試算している。 このため、各学校種を合算した標準学級当たり加配教員数は若干変動する。

少子化を踏まえた教職員定数の合理化①

今後の少子化見通しを踏まえて機械的試算をすれば、平成36年度までに37,700人の自然減を反映したうえで、4,214人の加配定数を合理化したとしても、標準学級当たりの加配教員数は維持される 。

(出典)「自然減」等の推計については、文部科学省27年度予算概算要求時の見積に基づく。

(教職員数:人) (標準学級当たり加配教員数:人/学級)

「文部科学省の教職員定数改善計画」と「自然減」との差31,677人 →約2,056億円 (国費:約685億円)

「自然減」と 「合理化計画」の差 4,214人 →273億円 (国費:91億円)

標準学級当たり加配教員数を 維持した場合

文部科学省の教職員定数改善計画 (平成27年予算要求時点)

自然減のみ反映した場合

自然減のみ反映した場合の 標準学級当たり加配教員数 0.162→0.175 8.0%up

文科省の教職員定数改善計画上の 標準学級当たり加配教員数 0.162→0.204 26.2%up

標準学級当たり加配教員数を維持した場合(※)

0.162

0.204

0.175

0.163

7

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標準学級当たり加配教員数を維持できる程度の加配定数合理化は、「当然減」とみなし、「当然減」を踏まえた中長期的な「定数合理化計画」を策定した上で、教員採用、外部人材の活用等を計画的に進めることにより、費用対効果の高い方法で教育環境の改善を図ることが考えられるのではないか。 (「定数合理化計画」を土台に、財政事情等を踏まえた更なる合理化等を毎年度の予算編成で検討)

27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 33年度 34年度 35年度 36年度

教員数 693,517 689,485 685,327 681,377 677,484 675,173 673,351 667,811 660,382 651,603

自然減 - ▲3,600 ▲3,700 ▲3,500 ▲3,500 ▲2,100 ▲1,700 ▲5,000 ▲6,700 ▲7,900

合理化計画による減 - ▲432 ▲458 ▲450 ▲393 ▲211 ▲122 ▲540 ▲729 ▲879

加配教員数 63,208 62,776 62,318 61,868 61,475 61,264 61,142 60,602 59,873 58,994

1標準学級当たりの

加配教員数(※) 0.164 0.164 0.163 0.163 0.163 0.163 0.163 0.163 0.163 0.163

教職員定数合理化計画のイメージ

(出典)「自然減」等の推計については、文部科学省27年度予算概算要求時の見積に基づく。

(単位:人)

少子化を踏まえた教職員定数の合理化②

教員数 696,154 695,314 694,274 693,234 692,144 692,104 692,014 691,174 689,684 687,494

加配教員数 63,998 65,288 66,478 67,468 68,408 69,398 69,938 71,228 72,568 73,808

1標準学級当たり加配教員数 0.166 0.170 0.174 0.177 0.181 0.184 0.186 0.191 0.198 0.204

● 文部科学省による教職員定数改善計画(27年度予算概算要求時公表)

● 自然減のみを反映した場合(加配は現状維持)

教員数 693,517 689,917 686,217 682,717 679,217 677,117 675,417 670,417 663,717 655,817

加配教員数 63,208

1標準学級当たり加配教員数 0.164 0.165 0.165 0.166 0.167 0.168 0.168 0.170 0.172 0.175

(参考)

8

※ 小学校、中学校等の学校種ごとに標準学級当たりの加配教員数が一定になるよう試算している。このため、各学校種を合算した標準学級当たり加配教員数は 若干変動する。

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国立大学の運営費交付金

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64,252

1,180,838

612,509

20,000

40,000

60,000

80,000

0

500,000

1,000,000

1,500,000

2,000,000

2,500,000

昭30年 36 42 48 54 60 平3 9 15 21 27 33 39 45 51 57

国大教員数

18歳人口

国大在籍者数 18歳人口は 今後も減少見込み

国立大学の教員は増加傾向

60

人 人

人口の推移と国立大学法人の規模について

【人口の推移と国立大学法人在籍者、教員数の関係】

資料:学校基本調査、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」をもとに作成

平成18年 の教員

60,712

平成18年 の18歳人口

1,325,722

ピーク時 (H18)の在籍者

628,947

○ 18歳人口は減少傾向にあり、今後もその傾向が続くものと予想されている。

○ 国立大学法人の在籍者数は、近年横ばいで推移。一方、教員数は増加傾向が続いている。

10

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国立大学法人等収入額推移表

○ 国立大学法人は、運営費交付金が減額となっている一方、附属病院収入や補助金等収入の増加により、収入額は年々増加している。

○ また、国からの支出が財源となっている運営費交付金収入と補助金等収入の合計額は法人化直後よりも現在の額のほうが大きい。

○ 教育・研究の質の向上のため、多様な収入源(授業料収入、共同研究収入、資産運用等)の確保を目指すべきではないか。

11

運営費交付金 補助金等収入 授業料等収入 附属病院収入 雑収入等 寄附金産学連携等研究収入等

H16年度 13,818 12,421 1,397 11,942 3,191 6,134 177 656 1,784 25,761億円

H17年度 13,946 12,382 1,564 12,490 3,604 6,438 214 725 1,509 26,436億円 +675億円

H18年度 14,050 12,389 1,661 12,873 3,519 6,639 296 701 1,718 26,925億円 +489億円

H19年度 14,020 12,293 1,727 13,703 3,513 6,973 329 870 2,018 27,725億円 +800億円

H20年度 14,024 12,211 1,813 14,482 3,507 7,373 437 985 2,180 28,506億円 +781億円

H21年度 15,189 12,066 3,123 14,786 3,494 7,723 530 876 2,163 29,975億円 +1,469億円

H22年度 14,177 11,559 2,618 15,473 3,493 8,335 488 941 2,216 29,651億円 ▲ 324億円

H23年度 15,261 12,434 2,827 15,823 3,443 8,793 448 927 2,212 31,084億円 +1,433億円

H24年度 15,147 12,259 2,888 16,330 3,396 9,248 545 955 2,186 31,477億円 +393億円

H25年度 15,322 11,774 3,548 16,985 3,345 9,615 617 966 2,442 32,308億円 +831億円

自己収入の内訳

国からの支出

内訳

(単位:億円)

年度 自己収入 合計 (増減額)

注1.「運営費交付金」、「授業料等収入」、「附属病院収入」、「雑収入」については、決算報告書の金額を記載している。

注3.「産学連携等研究収入等」については、決算報告書の「産学連携等研究収入及び寄附金収入等」から「寄附金」の額を控除した金額を記載している。

注4.補助金等収入は「大学改革等推進等補助金」「研究拠点形成費補助金」等の機関補助と「科学研究費補助金」等の個人補助の合計数値としている。  ※機関補助については決算報告書の数値を使用。(但し16年度は決算報告書上に「補助金等収入」欄を設けていないため、財務諸表附属明細書の受入額)  ※個人補助については、大学の収入ではない(預り金)ため、決算報告書には計上されない。そのため財務諸表附属明細書より受入額を使用。注5.科学研究費補助金等の間接経費については、「自己収入(雑収入)」に含まれている。注6.施設整備費補助金、船舶建造費補助金、出資金(H24年度)等は計上していない。

注2.「寄附金」については、決算報告書の数値を使用。(但しH16~H18年度は決算報告書上に欄を設けていないため、財務諸表附属明細書

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諸外国の取組み(多様な資金調達方法)

○ 諸外国の大学や研究機関では、資産運用や民間からの研究受託収入等、多様な研究資金調達が行われている。

(注1) 事業収入構成の比較対象校については、Times Higher Education World University Rankings (2014-2015)における上位5校に加え、州立大学であるカリフォルニア大学バークレー校を東京大学と比較した。 (注2) 大学部門のみの収入で比較しており、病院部門を含まない。 (注3) オックスフォード大学及びケンブリッジ大学の運営費交付金は、高等教育財政審議会(HEFCs)が交付する補助金額を記載している。また、研究審議会から交付される補助金である研究プロジェクト経費は、研究受託収入等

に含まれる。 (注4) ケンブリッジ大学のその他項目には、ケンブリッジ大学英語検定等試験収入(3.2億ポンド)及びケンブリッジ大学出版局による出版収入(2.6億ポンド)が含まれる。 (注5) カリフォルニア大学バークレー校の寄付金の額は、資産運用益に含まれる。また、政府からの研究受託収入の額は、運営費交付金に含まれる。 (注6) 東京大学の研究受託収入等は、科学研究費補助金が含まれる。また、寄附金は、寄附金を含む雑収入の額を記載している。 (出典) California Institute of Technology “2013 Annual Report”(2014年5月)、同 “Financial Statemens”(2014年1月) 、Harvard University “Financial Report”(2013年11月) 、University of Oxford “Financial Statemens

2012/13”(2013年12月) 、Stanford University “Annual Financial Report”(2013年8月)、University of Cambridge “Annual Report of the General Board to the Council”(2014年3月)、University of California, Berkeley “Annual Financial Report 2012-13”(2014年2月)、東京大学 平成24年度決算の概要について(2013年10月)、Fraunhofer - Gesellschaft “Annual Report 2012” (2013年3月)

○フラウンホーファー応用研究促進協会は傘下に66の研究所を擁する応用研究・産学連携推進のための研究協会。

○各研究所への基盤助成については、民間からの研究受託収入規模に応じて政府が資金を交付するなどの取組みがなされている。

フラウンホーファー応用研究促進協会 (ドイツ)の例

基盤助成規模

各研究所に対する基盤助成の配分方法

(%)

固定額(1研究所につき60万ユーロ)

前年予算額の12%

25 55 前年の事業規模に占める民間からの研究受託収入比率

前年の事業規模に占める 民間からの研究受託収入比率が 25%~55% ・・・受託収入の40% 0%~25%、55%~ ・・・同10%

前年にEUから受けた収入の15%

世界大学ランキング上位校及び東京大学の事業収入構成の比較

○スタンフォード大学の2012/2013年における事業収入(総額39.8億ドル(注1))のうち、最も多くを占めるのは研究受託収入(12.3億ドル、約30%)。また、資産運用益は10.0億ドル(約24%)となっており、この2項目で事業収入の過半数を占める。

○他方、東京大学の2012年度における収入(総額1703.8億円(注

1))のうち、受託研究収益等は372.7億円(約22%)、資産運用益を含む雑収入は52.1億円(約3%)となっている。その他、運営費交付金収入(757.9億円、約44%)や授業料等(141.6億円、約8%)等から構成されている。

○諸外国の大学では多様な資金調達に向けた取組みがなされている一方、日本の大学は取組みが進んでいない。

○フラウンホーファー応用研究促進協会は傘下に66の研究所を擁する応用研究・産学連携推進のための研究協会。

○2012年における研究所全体の研究収入は16.1億ユーロ。このうち、政府負担(注2)となる基盤助成は4.8億ユーロ(全体の約30%)であり、残りの約70%は民間からの研究受託収入(5.7億ユーロ)、政府からの研究受託収入(3.8億ユーロ)、EUが実施するプロジェクトによる収入(0.9億ユーロ)等からなる。

○各研究所が受ける基盤助成規模は、民間からの研究受託収入に連動することとされており、受託収入が少ないと基盤助成も少なくなる(下記グラフ参照)。

3.4億ドル(56%)

4.4億ポンド (40%)

8.4億ドル (20%)

12.3億ドル (30%)

16.0億ドル(50%)

372.7億円 (22%)

1.0億ドル (16%)

0.3億ポンド (3%)

16.5億ドル (39%)

10.0億ドル (24%)

6.0億ドル (19%)

52.1 億円 (3%)

0.4億ドル (7%)

2.0億ポンド (18%)

8.1億ドル (19%)

5.1億ドル (12%)

3.1 億ドル (10%)

141.6億円 (8%)

0.5億ドル (8%)

0.3億ポンド (3%)

3.4億ドル (8%)

1.8 億ドル (4%)

1.8億ドル (6%)

68.2億円 (4%)

1.9億ポンド (17%)

757.9億円(44%)

0.8億ドル (13%)

2.0億ポンド (18%)

5.7億ドル (14%)

12.1億ドル (29%)

5.0億ドル (16%)

311.2億円 (18%)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

カリフォルニア

工科大学

(2012/2013年)

総額6.1億ドル

オックスフォード

大学

(2012/2013年)

総額10.9億ポンド

ハーバード大学

(2012/2013年)

総額42.1億ドル

スタンフォード大学

(2012/2013年)

総額41.4億ドル

マサチューセッツ

工科大学

(2012/2013年)

総額31.9億ドル

東京大学

(2012年度)

総額1703.8億円

研究受託収入 資産運用益 学納金収入 寄附金 運営費交付金 その他

56%

40%

20%

30%

50%

22%

16%

3%

39%

24%

19%

3%

7%

18%

19%

12%

10%

8%

8%

3%

8%

4%

6%

4%

17%

45%

13%

18%

14%

29%

16%

18%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

カリフォルニア

工科大学

(2012/2013年)

総額6.1億ドル

オックスフォード

大学

(2012/2013年)

総額10.9億ポンド

ハーバード大学

(2012/2013年)

総額42.1億ドル

スタンフォード

大学

(2012/2013年)

総額41.4億ドル

マサチューセッツ

工科大学

(2012/2013年)

総額31.9億ドル

東京大学

(2012年度)

総額1697.2億円

研究受託収入 資産運用益 学納金収入 寄附金 運営費交付金 その他

56%

20%

40%

30%

23%

16%

22%

16%

39%

3%

24%

1%

6%

3%

7%

19%

18%

12%

13%

37%

8%

8%

8%

3%

4%

2%

4%

17%

13%

26%

45%

13%

14%

18%

29%

48%

14%

18%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

カリフォルニア

工科大学

(2012/2013年)

総額6.1億ドル

ハーバード大学

(2012/2013年)

総額42.1億ドル

オックスフォード

大学

(2012/2013年)

総額10.9億ポンド

スタンフォード

大学

(2012/2013年)

総額41.4億ドル

ケンブリッジ

大学

(2012/2013年)

総額14.4億ポンド

カリフォルニア大学

バークレー校

(2012/2013年)

総額17.5億ドル

東京大学

(2012年度)

総額1697.2億円

研究受託収入 資産運用益 学納金収入 寄附金 運営費交付金 その他

56%

20%

40%

30%

23%

16%

22%

16%

39%

3%

24%

1%

6%

3%

7%

19%

18%

12%

13%

37%

8%

8%

8%

3%

4%

2%

4%

17%

13%

26%

45%

13%

14%

18%

29%

48%

14%

18%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

カリフォルニア

工科大学

(2012/2013年)

総額6.1億ドル

ハーバード大学

(2012/2013年)

総額42.1億ドル

オックスフォード

大学

(2012/2013年)

総額10.9億ポンド

スタンフォード

大学

(2012/2013年)

総額41.4億ドル

ケンブリッジ

大学

(2012/2013年)

総額14.4億ポンド

カリフォルニア大学

バークレー校

(2012/2013年)

総額17.5億ドル

東京大学

(2012年度)

総額1697.2億円

研究受託収入等 資産運用益 学納金収入 寄附金 運営費交付金 その他

12

Page 14: 文教・科学技術について35.0 オ ー ス ト ラ ア イ ギ リ ス ア イ ル ラ ン ド オ ー ス ト リ ア デ ン マ ー ク ポ ー ラ ン ... 1.27 0.73 0.72

学歴と生涯年収の相関について

(百万円)

資料:文部科学省「私立大学等の平成25年度入学者に係る学生納付金調査」、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、(独)労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2014」、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(平成26年度)をもとに作成

注1)生涯年収は学校を卒業してただちに就職し、その後60歳で退職するまでフルタイム労働を続ける場合の平均的な生涯賃金を推計 注2)退職金は含めていない

254.4

203.7

192.4

173

197.5

158

125.5

110.9

0 100 200 300

大学・大

学院卒

高専・短

大卒

高校卒

中学卒 女性

男性

高卒と大学・院

卒の生涯年収の差 男性:62百万 女性:72百万

生涯賃金(男女別)、学歴別

2.1 2.1 2.1 2.1 2.1

0.6 0.8 0.8 1.0 1.1 2.3 2.8

4.3 5.9 6.8

0

2

4

6

8

10

12

高専・専修

学校

私立

短大

国公立

大学

私立大

文系

私立大

理系

在学費用

入学費用

高校の費用

(百万円)

卒業までに必要となる費用 (高校卒業後の入学先別、一人当たり)

5.0百万

5.7百万

7.2百万

9.0百万

10百万

○ 生涯賃金は学歴が高くなるにつれ増加する傾向。大学を卒業した者は入在学時に要する費用に比して、受ける恩恵が非常に大きい。

○ 国立大学と私立大学の授業料を比較した場合、国立大学の授業料は私立大学の概ね6割程度の水準となっている。

国大授業料(標準額) 535,800円

私大授業料 (全国平均:H25年) 860,072円

13

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イギリスの授業料改革について

○ イギリスでは、2004年の高等教育法により、それまで一律年間1,200ポンドであった授業料について、2006/2007年以降年間0~3,000ポンドの間で大学独自に設定できるよう改正された。あわせて、受益者負担及び機会均等確保の観点から、授業料納付制度・低所得者向け施策も以下のとおり整備された(注1) 。 ・所得連動型の授業料返還方式・・・修学時には政府関係機関(SLC)が授業料を立て替え、卒業後、SLCが年間所得に応じた額を回収。 ・大学独自の低所得者向け奨学金制度の義務化・・・授業料を年間2,700~3,000ポンドに設定した大学は、最低でも設定授業料と2,700ポンドの差額を大学独自の奨学金として提供。この財源は授業料引上げに伴う追加収入額が充てられることとされている。

○ また、持続的な資金調達の確保・教育の質の維持を目的とした大学授業料のあり方等についての審議会の答申を受け、イギリス政府は2011年に授業料の上限額を年間9,000ポンドに引き上げ。

(注1) イングランドの国立大学が対象。 (注2) 運営費交付金は、高等教育財政審議会(HEFCs)が交付する補助金としている。研究審議会から交付される補助金である研究プロジェクト経費は、研究受託収入等に含まれる。また、2012/2013年

度に授業料が8,500ポンドに引き上げられた。 (出典・参考文献) 国立大学財務・経営センター大学財務経営研究-英国における授業料・奨学金制度改革と我が国の課題(芝田政之、2006)、イギリスの新しい授業料・奨学金制度に関する考察:低所

得者層の機会拡大に向けて(田中正弘(北海道大学)、2012)、イギリス政府ホームページ(https://www.gov.uk/)、London School of Economics and Political Science “Financial statements” (2006、2014)、 同 “fees table” (2009-2010~2012-2013)、 同 “access agreement 2006-2008”

LSEの授業料引上げと 学生支援施策について

LSEでは、2006/2007年以降の授業料を年間3,000ポ

ンドに引き上げるとともに、追加的に得られた収入の1/3については、最大2,500

ポンドの所得連動型奨学金をはじめとした大学独自の学生支援施策に当てることとされた(総額約111万ポンド) 。

0

5000

10000

15000

20000

25000

30000

35000

40000

0

20000

40000

60000

80000

100000

120000

140000

160000

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

授業料等収入(左軸) 給付型奨学金等支出(右軸)

LSEの授業料等収入及び給付型奨学金等支出の推移 (2005/2006年度~2013/2014年度)

(千ポンド) (千ポンド)

【ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の例】

・ LSEでは、2006/2007年以降の授業料を年間3,000ポンドに引き上げるとともに、追加的に得られた収入の1/3については、年間最大2,500ポンドの大学独自の給付

型奨学金をはじめとする学生支援に支出することを決定。2008年の報告書によれば、学生支援の約9割が給付型奨学金に充てられたこととされている。

・ また、2012/2013年以降については、授業料を年間8,500ポンドまで引き上げるとともに、給付型奨学金も年間最大3,500ポンドまで引き上げられた(注2)。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の事業収入構成比率(注2)

LSEの事業収入構成比率(注2)

(2005/2006年度~2013/2014年度)

18.2 18.0 16.7 15.6 14.6 13.9 12.7 11.5 10.1

46.8 48.4 47.7 48.1 47.7 48.3 49.1 52.0 53.1

11.1 10.3 9.5 9.4 10.0 10.8 10.3 9.3 9.0 0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

運営費交付金 授業料等収入 研究受託収入等

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の 授業料引上げと学生支援施策

○ LSEでは、2006/2007年以降の授業料を年間3,000ポンドに引き上げるとともに、追加的に得られた収入の1/3について

は、以下に掲げる大学独自の学生支援施策に当てることとされた(総額約111万ポンド) 。

・最大2,500ポンドの所得連動型奨学金

・入学予定者に発生した例外的事由に対する追加的支援

・課程途中の学生に向けた緊急支援基金の充実

・家庭の学習環境が整っていない学生に向けた支援

18.2

46.8

11.1

2.6

21.2 10.1

53.1 9.0

2.9

24.8 運営費交付金

授業料等収入

研究受託収入等

寄附金・資産運用益

その他

事業収入 13,525万ポンド

事業収入 26,321万ポンド

(構成比率、%) 2005/2006年度 2013/2014年度

14

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基本的考え方

イノベーションの観点からの国立大学改革について

日本を「世界で最もイノベーションに適した国」にするには、知識基盤社会の中核的拠点として全国に配置された国立大学の「知の創出機能」を、競争的環境の下で最大化することが鍵

新たな経済社会を展望した大胆な発想の転換の下、学問の進展やイノベーション創出に最大限貢献する組織へと自ら転換する国立大学へ

・新領域・融合分野など新たな研究領域の開拓

・産業構造の変化や雇用ニーズに対応し、産業を担う人材育成

・地域・日本・世界が直面する経済社会の課題解決 など

大学ガバナンス改革法の施行(H27年4月)を踏まえ、「国立大学経営力戦略」(仮称)を今夏までに策定し、平成28年度からの第3期中期目標期間にその実行を通じてイノベーションの創出のための自己改革を加速。

自ら改革する国立大学に対しては、国はメリハリある重点支援を実施。

<改革の方向性>

<改革の推進方策>

<国の支援方策>

※大学共同利用機関法人も同時に実施

平成27年4月15日 産業競争力会議課題別会合(第5回) 下村文部科学大臣提出資料 15

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1.大学の将来ビジョンに基づく機能強化の推進

○ 各大学の機能強化の方向性に応じた取組をきめ細かく支援するため、国立大学法人運営費交付金の中に3つの重点支援の枠組みを新設し、評価に基づくメリハリある配分を実施。これにより、新研究領域の開拓、地域ニーズや産業構造の変化に対応した人材育成等を行う組織へと転換。

(構想例)地域のニーズに応える人材育成・研究を推進 主として、地域に貢献する取組とともに、専門分野の特性に配慮しつつ、強み・特色のある分野で世界・全国的な教育研究を推進する取組を中核とする国立大学を支援 等

(構想例)分野毎の優れた教育研究拠点やネットワークの形成を推進 主として、専門分野の特性に配慮しつつ、強み・特色のある分野で、地域というより世界・全国的な教育研究を推進する取組を中核とする国立大学を支援 等

(構想例)世界トップ大学と伍して卓越した教育研究を推進 主として、卓越した成果を創出している海外大学と伍して、全学的に卓越した教育研究、社会実装を推進する取組を中核とする国立大学を支援 等

「国立大学経営力戦略」(仮称)に盛り込むべき内容のポイント

○ 機能強化のための組織再編、大学間・専門

分野間での連携・連合等の促進(積極的な

取組への重点支援等)

○ 学長裁量経費によるマネジメント改革

○ 若手が活躍する組織への転換(実績に基づく給与体系への転換(年俸制、クロスアポイントメント、テニュアトラック制等の促進))

○ 特定研究大学の創設によるグローバル 競争力強化

○ 卓越大学院を形成し、世界で戦える

領域やビッグデータ、AIやIoTなどの

融合・新領域を創造できる人材育成を

推進

○ 卓越研究員の受入れによる挑戦的な研究の進展

○ 研究成果の持続的最大化のための競争的研究費改革(国立大学法人の人事給与システム改革が行われることを前提とした直接経費からの人件費支出の柔軟化、大学運営・財務状況の更なる透明性を前提とした間接経費の措置対象の拡大等)

大学改革と競争的研究費改革の一体的な改革

重点支援①

重点支援②

重点支援③

新陳代謝を進め、全学的視点での自己改革の実現を支援

○ 基盤的経費である運営費交付金を確保しつつ、改革

に取り組む大学にメリハリある重点支援を実施

○ 規制緩和に基づく自己収入拡大(資産活用、収益事業の

拡大等)や、外部資金獲得※

へのインセンティブ付与(※

民間との「提案型」共同研究拡大や寄附金の獲得)

3.財務基盤の強化

平成27年4月15日 産業競争力会議課題別会合(第5回) 下村文部科学大臣提出資料

4.未来の産業・社会を支える フロンティア形成

2.自己変革・新陳代謝の推進

16

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科学技術関係予算

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(出所)平成26年版科学技術要覧から試算。

(注)研究費の対GDP比。2011年度の数値。

3.67

2.76 2.89

2.25

1.78

(%) 除く国防研究費 (%)

3.65

2.23

2.86

2.18

1.67

官民あわせた総研究開発費(対GDP比)は主要先進国の中で最も大きい状況。また日本のイノベーションシステムは、他国に比べ、民間部門の研究開発費が大きいのが特徴。

総研究開発費の各国比較

18

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厳しい財政事情の中、科学技術振興費は平成元年度比で約3倍と社会保障関係費も超える大きな伸びとなっており、一般会計に占める割合も約3倍に大きく増加。このような大きな投資の伸びに相応した還元を、社会に対して成し得ているのか、説明が必要。

科学技術予算の推移

165.7

298.5

277.8

96.3

0

50

100

150

200

250

300

350

元 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25(年度)

主要経費の推移(対平成元年度比( %))

科学技術振興費

社会保障関係費

一般歳出

公共事業関係費

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

3.0%

3.5%

元 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25

(年度)

科学技術振興費の一般会計に占める割合の推移 (国債費及び社会保障関係費除く)

19

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55.3

48.8

40.0

72.8

44.3

30.0

45.0

60.0

75.0

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

日本

フランス

米国

英国

(出所)内閣府「世界経済の潮流」(2012) (注)研究開発効率は、企業部門の生産付加価値と研究開発費支出について後方5か年移動平均を取り、5年差の比を求めることで算出。

ドイツ

(%)

日本の企業部門の研究開発効率は低下傾向にあり、近年では主要先進国の中で最も低い状況。総研究開発費は他主要国に比して大きいにもかかわらず、費用対効果が大きく低下していることに鑑みれば、「量」に拘るのではなく、企業・大学間の連携促進やイノベーションを阻害する規制の見直しなどシステム改革を通じ「質」を高めることが重要。

研究開発効率の各国比較

20

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(出所)科学技術・学術政策研究所「科学技術指標2014」

研究開発費の流れをみると、日本は全体に占める「企業」負担の割合が大きいが、その研究開発費のほとんどが「企業」に流れクローズな状態。他主要国は「公的機関」「大学」部門とオープンに連携。厳しい財政事情の下、今後「公的機関」及び「大学」部門は国のみに頼らず、「企業」部門の研究開発資金との組み合わせにより共同研究を拡大することも重要な課題。

研究開発に係る資金の流れ

【日本】 【ドイツ】

21

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