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倍分・約分・通分〈異分母分数のたし算・ひき算〉
授業プラン(対象:小学校 5 年生)2009 年 3 月 8 日 初版
2015 年 3 月 29 日(1.0.2)
©科学的授業実践研究会
年 組
名 前
36
46
12
23
12
23
⇨⇨ ⇨
1
〈復ふく
習しゅう
〉タイルを使った分数の表し方
分数には、53 のように、分子が分母より小さい分数(真分数)
があります。これらの分数は、元にする大きさの 1 よりも小
さいので、1 より小さい半ぱの大きさを表す時に使います。
タイル図で表すには、下に示すような2つの種類があります。
アは、元にする大きさ 1 の正方形のわ
くや欠か
けた部分を残して表します。
イは、たての辺も等分することで、分
母の大きさを表します。
イの仲間には、左図のような表し方を
するものもあります。
ア イ
イ'
35
35
35
2
ところで、いろいろな種類のものを、1 の大きさの分数タイルで表すことができます。例えば、1km、1m、1ℓ、1㎗、1kg、1g などいくつもあります。
これらの大きさを正方形で表すには、その単位の種類や大きさに関係なく、いろんな大きさの正方形で書くことができます。はじめにてき当な大きさで 1 の正方形を書けば、それをもとにして、分数を表すことができます。
ですから、元にする正方形の大きさは、量の大小とは関係ありません。大きな正方形が大きな数を表し、小さな正方形が小さな数を表すということではありません。
このことは、1 の正方形の分数タイルだけでなく、いろいろな大きさを表す分数タイルでも同じことです。
正方形の分数タイル 同じ 1 の大きさを表す
分数タイル 同じ 43 の大きさを表す
1 1 1=
=
==
3
倍ばい
分ぶん
ここに半分に折って広げた折り紙があります。
この折り紙の全体の大きさを 1 とすると、半分に折った左
側の大きさは 21 です。
次に、この折り紙を半分に折りもどして、さらに半分に折っ
てから広げてみます。
4
すると、先程の 21 の大きさが 4
2 になりました。
分母が 2 倍の数に区切られた時、同じ大きさであれば、分
子も 2 倍の数になります。いいかえれば、分母を 2 倍小さく
分けた分だけ、分子を 2 倍多く集めることになります。
このことを
21 = 2× 2
1× 2 = 42
と書き表すことができます。
この式では、分母が 2 × 2 のかけ算になっていますが、本
当は分母を 2 倍小さくするという意味です。
では、折り紙をさらに半分に折ってみます。
すると、 21 の大きさが 8
4 になりました。
分母が 21 の時の 4 倍に区切られた時、同じ大さきの部分の
分子は 4 倍の数になります。いいかえれば、分母を 4 倍小さ
く分けた分だけ、分子を 4 倍多く集めることになります。
5
このことを
21 = 2× 4
1× 4 = 84
と書き表すことができます。
この式では、分母が「2 × 4」のかけ算になっていますが、
本当は分母を 4 倍小さくするという意味です。
これまでのことをまとめると、
21 = 4
2 = 84
ということになります。そして、分母・分子に同じ数をかけ
てできる分数は、元と同じ大きさであることがわかります。
では、他の分数でも同じことが言えるかどうか、折り紙で
確かめてみましょう。 32 で考えてみます。
23
23 = 4
6 = 2×23×2
23 = 6
9 = 2×33×3
すると、上の図のように、 32 = 6
4 = 96 ということになり、
やはり分母・分子に同じ数をかけてできる分数は、元と同じ
大きさであると言えます。
6
このように、分数の分母と分子に同じ数をかけて、単位分
数を小さくすることを倍ばい
分ぶん
と言います。倍分すると数字は変
わりますが、分数の大きさは変わりません。
タイル図では、倍分を次のように表すこともできます。
12
24
48
46
692
3
分母・分子を2 倍する
分母・分子を4 倍する
分母・分子を2 倍する
分母・分子を3 倍する
7
【問題 1】
⑴ 分母と分子に 4 をかけて、ひとしい分数を作りましょう。
① 32 = ② 5
4 = ③ 2 75 =
⑵ 分母が 24 になるように倍分しましょう。
① 32 = ② 6
5 = ③ 3 127 =
⑶ □の中にあう数を入れましょう。
① 43 = 8 = 12 = 15 = 24
② 52 = 10 = 6 = 10 = 50
③ 97 = 18 = 36 = 35 = 49
※帯分数を倍分する時は、整数部分はそのままです。
8
約やく
分ぶん
倍分のタイル図を逆に見てみましょう。
12
24
48
46
69 2
3
今度は、分母・分子の数字が小さくなりますね。
9
このことは倍分の逆なので、わり算を使って、
42 = 4÷ 2
2÷ 2 = 21
84 = 8÷ 4
4÷ 4 = 21
64 = 6÷ 2
4÷ 2 = 32
96 = 9÷ 3
6÷ 3 = 32
と書き表すことができます。
この式では、分母が「4 ÷ 2」のようなわり算になっていま
すが、「÷ 2」の場合は分母の大きさを 2 倍にするという意味
です。
このように、分数の分母と分子を同じ数でわって、単位分
数を大きくすることを約やく
分ぶん
と言います。約分すると数字は変
わりますが、分数の大きさは変わりません。
10
約分の仕方
64 = 6÷ 2
4÷ 2 = 32
を見ると 6 と 4 をそれぞれ 2 でわっているのですが、なぜどちらも 2 でわれるのでしょうか。
2 でわれるということは、2 がその数の約数だということです。この場合は、2 が 6 と 4 の共通な約数なので、どちらも2 でわれるのです。
ですから、約分する時には、分母と分子の公約数を見つければよいことになります。
例えば、 3630 の場合、どちらも 2 を約数に持ちますから(2
の倍数だということ)、分母・分子を 2 でわります。すると
1815 になります。さらに、 18
15 はどちらも 3 を約数に持ちま
すから(3 の倍数だということ)、分母・分子を 3 でわります。
すると 65 になります。6 と 5 は、1 以外に公約数を持たない
ので(「たがいに素」)、これ以上約分はできません。このように、約分する時は、ふつうそれ以上約分できない
分数になるまでします。このようなそれ以上約分できない分数のことを既
き
約やく
分数と言います。約分する時は、次のように書きます。
3630
3630
65
18 186
15 155
=⇨
11
【問題 2】
約分しましょう。
① 123 = ② 15
10 =
③ 2712 = ④ 60
50 =
⑤ 128 = ⑥ 24
18 =
⑦ 2 6040 = ⑧ 3 52
4 =
⑨ 5 3618 = ⑩ 4 80
20 =
※帯分数を約分する時は、整数部分はそのままです。
12
もうひとつの約分の仕方
【質問】
既約分数にするには、公約数でわっていったのですが、一
度ですますためには、最大公約数でわればよいのかも知れま
せん。この考えについて、あなたはどう思いますか。
ア 最大公約数でわればよい ( )人
イ わりすぎて答えが小さくなる ( )人
ウ わり残しがでて答えが大きくなる ( )人
みんなで話し合いましょう。
13
それでは、素因数分解を使って考えてみましょう。
3630 = 2× 2 × 3× 3
2 × 3 × 5
すると、最大公約数は 2 × 3 = 6 ということがわかります。
そこで、 3630 の分母と分子を 6 でいきなりわってみると、
確かに 65 になり、10 ページと答えが同じになりました。
では、もうひとつの例でこのことを確かめておきましょう。
8460 = 2× 2× 3 × 7
2× 2× 3× 5
すると、最大公約数は 2 × 2 × 3 = 12 ということがわか
ります。
そこで、 8460 の分母と分子を 12 でいきなりわってみると
75 になり、確かにこれ以上約分ができない既約分数になりま
した。
これらのことから、分数を約分するには、分母と分子をそ
の最大公約数でわればよいことが分かります。
この方法で約分する時は、次のように書きます。
3630
2× 2 × 3× 32 × 3 × 5=
1
1
1
1
= 65
14
【問題 3】
素因数分解をしてから約分しましょう。
① 123 =
② 2712 =
③ 128 =
④ 2 6040 = 2 =
⑤ 3 3618 =
15
どんななん題も解けるもうひとつの約分の仕方
例えば、981567 のような分数を既約分数にできるでしょうか。
いきなり素因数分解をするには大変そうです。ところが、
よくこの数字を見てみると、どちらも 9 の倍数であることが
わかります。(9 + 8 + 1 = 18 18 は 9 の倍数、5 + 6 + 7
= 18 これも 9 の倍数)ですから、981 と 567 の約数の中
に 9 がふくまれていることがわかります。
そこで、とにかく分母と分子を 9 でわってみます。
981567 = 981 ÷ 9
567 ÷ 9 = 10963
分母の数字が小さくなって一安心ですが、でも、これが既
約分数なのかどうかを、どのようにして確かめればよいかが
問題です。
そこで、「ユークリッドの互ご
除じょ
法ほう
」を使ってみましょう。既
約分数であるためには、分母と分子の最大公約数が 1 であれ
ばよいのですから、互除法でそれを確かめます。または、互
除法で計算した結果、1 以外の最大公約数が求まれば、その数
で、再び分母と分子をわればよいわけです。
2 2 2 1 2 1 11) 2) 5 )12)17)46 )63)109
2 4 10 12 34 46 630 1 2 5 12 17 46
計算の結果、最大公約数 1 が求まりました。 10963 は既約
分数です。
「ユークリッドの互除法」はこんなところで活やくします。
16
通つう
分ぶん
32 m と 2
1 m をたしたりひいたりできるでしょうか。ど
ちらも長さですからできるはずですが、
32 + 2
1 も
32 − 2
1
も分母がちがうので、このままではたしたりひいたりはでき
ません。そこで、分母の大きさをそろえることにします。
先生から 32 と 2
1 の分数タイルをいただいて、2 つの分数
タイルを同じ分母の分数タイルに変身させましょう。そのため
には、このタイルにどんな線を引くとよいのでしょうか。下の
図のように、2 つのタイルを横につなげたり、たてにつなげた
りしながら考えて、線で区切りましょう。(分数タイルは 32 ページ)
12
23
12
23
1
17
この問題では、2 つのタイルを、最も大きな同じ大きさの正
方形でしきつめるには、どのように区切ったらよいかを考え
て、線を引きます。そうすれば、どちらも同じ大きさの分母
で区切られます。
36
46
⇨
⇨⇨
12
23
12
23
この正方形が、2 つのタイルをしきつめることができる共通な最大の正方形になる。この正方形は、たてに6 こ分あり分母 6 を表す。
分母が 6 でそろいました。
1
18
今度は、計算で 32 と 2
1 の分母をそろえる方法を考えましょ
う。ここでは、倍分の考え方を使います。2 つの数を倍分すると、
32 = 6
4 =……
21 = 4
2 = 63 =……
となり、分母 6 でそろいました。
6 は、2 と 3 の最小公倍数です。つまり、分母をそろえるた
めには、分母の最小公倍数を求めればよいことがわかります。
このように、2 つ以上の分数を、大きさを変えないで、どれ
も同じ分母の分数に倍分することを通つう
分ぶん
といいます。通分し
てどんな公倍数の分母にもできますが、ふつうは、分母を最
小公倍数にします。
32 m と 2
1 m を通分して 64 m と 6
3 m に変身させるこ
とで、たしたり引いたりできるようになりましたね。
【問題 4】
32 と 4
5 のタイルを通分しましょう。(分数タイルは 33 ページ)
また、計算で通分しましょう。
19
素因数分解を使った通分の仕方
通分する分数は( )の中に書くのがふ通です。 67 と
83 を通分する時には、( 6
7 , 83 )と書きます。
それでは、素因数分解を使って最小公倍数を見つけて通分
してみましょう。次のように書きます。
例 ⑴( 67 , 8
3 )答え
67 = 2 × 3
7 = 2 × 3× 2× 27× 2× 2 = 24
28
83 = 2 × 2 × 2
3 = 2 × 2 × 2× 33× 3 = 24
9
だから
( 67 , 8
3 )=( 2428 , 24
9 )
例 ⑵( 1511 , 20
13 )答え
1511 = 3 × 5
11 = 3 × 5× 2× 211× 2× 2 = 60
44
2013 = 2 × 2 × 5
13 = 2 × 2 × 5× 313× 3 = 60
39
だから
( 1511 , 20
13 )=( 6044 , 60
39 )
20
【問題 5】
素因数分解を使って通分しましょう。
①( 65 , 9
8 )答え
65 = 2 × 3
5 = 2 × 3×5× =
98 = 3 × 3
8 = 3 × 3×8× =
だから
( 65 , 9
8 )=( , )
②( 157 , 10
5 )答え
21
分母を素因数分解しなくても、最小公倍数がすぐに分かる
場合があります。それは、一方の分母が他方の分母の倍数に
なっている時で、この場合、倍数になっている方の分母を共
通の分母とします。
例えば( 92 , 45
13 )の場合、45 は 9 の倍数なので、分母
45 で通分します。次のように書くとよいでしょう。
( 92 , 45
13 )=( 9× 52× 5 , 45
13 )=( 4510 , 45
13 )【問題 6】
( )の中の 2 つの分数を通分しましょう。
①( 43 , 8
5 )=
②( 32 , 15
7 )=
③( 219 , 7
5 )=
④(2 209 ,3 5
3 )=
※帯分数は分数部分だけ通分します。
22
分母をたがいにかけあわせて倍分する場合があります。こ
れは、2 つの分母が「たがいに素」の時です。
例えば、( 83 , 9
2 )の場合、
8 = 2 × 2 × 29 = 3 × 3
72 = 2 × 2 × 2 × 3 × 3
ですから、最小公倍数は 2 数をかけ合わせた 8 × 9 = 72 と同じになります。
このような場合は、次のように書くとよいでしょう。
( 83 , 9
2 )=( 8× 93× 9 , 9× 8
2× 8 )=( 7227 , 72
16 )【問題 7】
( )の中の 2 つの分数を通分しましょう。
①( 32 , 4
3 )=
②( 52 , 7
6 )=
③(2 117 ,3 9
5 )=
※帯分数は分数部分だけ通分します。
23
3 つの分数の通分
3 つの分数の通分も、2 つの分数の通分と同じように最小公
倍数を共通の分母とします。
〈例〉( 43 , 6
5 , 95 )
答え
43 = 2 × 2
3 = 2 × 2× 3× 33× 3× 3 = 36
27
65 = 2 × 3
5 = 2 × 3× 2× 35× 2× 3 = 36
30
97 = 3 × 3
7 = 3 × 3× 2× 27× 2× 2 = 36
28
だから
( 43 , 6
5 , 95 )=( 36
27 , 3630 , 36
28 )【問題 8】
( 65 , 8
3 , 127 )
24
ところで、【問題 8】の場合は、6 と 8 と 12 の 3 つの数の
最小公倍数を見つける必要はありません。というのは、12 は
6 の倍数なので、12 の倍数もまた 6 の倍数になるからです(あ
る数の倍数の倍数は、元の数の倍数)。ですから、8 と 12 の
最小公倍数を求めれば、その最小公倍数が 3 つの数の最小公
倍数でもあるのです。
6 = 2 × 38 = 2 × 2 × 2
12 = 2 × 2 × 324 = 2 × 2 × 2 × 3
8 = 2 × 2 × 212 = 2 × 2 × 324 = 2 × 2 × 2 × 3
また、分母が 6 と 12 と 24 のような時、24 は 6 と 12 の倍数なのですから、24 が最小公倍数になります。
【問題 9】
次の場合の最小公倍数の求め方を説明しましょう。
①分母が 16 と 24 と 32 の場合
( )は( )の倍数なので、最小公倍数は( )と
( )の 2 数で求まります。
②分母が 5 と 15 と 30 の場合
( )は( )と( )のそれぞれの倍数なので、最小
公倍数は( )です。
最小公倍数はどちらも 24になる。
25
3 つの分数を通分する時も、その分母が全て「たがいに素」
の時があります。例えば、( 32 , 4
3 , 54 )の場合、
3 = 34 = 2 × 25 = 5
60 = 2 × 2 × 3 × 5
ですから、最小公倍数は 3 数をかけ合わせた 3 × 4 × 5 = 60と同じになります。
このような場合は、次のように書くとよいでしょう。
( 32 , 4
3 , 54 )
=( 3× 4× 52× 4× 5 , 4× 3× 5
3× 3× 5 , 5× 3× 44× 3× 4 )
=( 6040 , 60
45 , 6048 )
【問題 10】
( 42 , 5
3 , 94 )
=
=
26
最小公倍数を頭の中で求める方法
この方法は、それぞれの倍数を書きならべて、最小の共通
な倍数を見つける方法を元にしています。ただ、頭の中に 2
つ以上の数の倍数を同時に思いうかべることはできないので、
工夫する必要があります。
最もよい方法は、大きい方の数の倍数を順番に考えて、そ
の数が、小さい方の数の倍数になっているかどうかを調べる
やり方です。
例えば分母が 9 と 12 の分数があるとすると、
「12 は 9 の倍数ではない」
「24 も 9 の倍数ではない」
「36 は 9 × 4 = 36 だから、9 の 4 倍の倍数」
と考えて分母を 36 にします。この後、分母が大きくなった分
だけ、分子にも同じ数をかけて大きくします。
【問題 11】
頭の中で通分しましょう。
(1 82 ,2 10
3 )=
でもこの方法が一番速いというわけではありません。これ
までに勉強したいろいろな方法や考え方の中から、それぞれ
の問題に最もふさわしいやり方を選んで使えるようになった
時、どんな問題にも速く正確に答えられるようになるのです。
27
異い
分ぶん
母ぼ
分数のたし算・ひき算
分母のちがう分数どうしのことを「異い
分ぶん
母ぼ
分数」と言います。
これに対して、分母が同じ分数どうしのことを「同どう
分ぶん
母ぼ
分数」
と言います。
異分母分数どうしのたし算・ひき算は、通分してしまえば、
4 年生で勉強した同分母分数どうしの計算になります。通分に
ついても学習ずみですから、ここから先は、新しい学習はあ
りません。
ただし、ひとつだけちがいがあります。答えが出てきた時に、
約分ができる場合は既約分数にするという点です。
以下に、たし算やひき算の例や問題を用意しています。こ
れらができた人から、計算ドリルなどにもちょう戦して、ど
んな問題も解と
けるように力を付けましょう。
〈たし算の例〉
異分母の帯分数のたし算では、「通分→たす→なおす→約分」
の 4 つのことを順にします。このうち、「なおす」と「約分」
はないこともあります。
4 109 + 5 6
5 = 4 3027 + 5 30
25 …… 通分
= 9 3052 ………… たす(帯
たい
仮か
分ぶん
数すう
)
= 10 3022 ………… なおす(帯分数)
= 10 1511 ………… 約分
28
【問題 12】
続きの式は、横につなげて書いていいです。
① 3 65 + 5 12
11 =
② 3 3513 + 4 10
7 =
③ 3 143 + 2 6
1 =
④ 4 31 + 2 15
4 =
⑤ 5 158 + 3 10
7 =
ヒント:15 は 3 の倍数
ヒント:12 は 6 の倍数
ヒント:35×2 = 70 70 は 10 の倍数
ヒント:15×2 = 30 30 は 10 の倍数
ヒント:14 = 2×7 6 = 2×3 だから 2×7×3 = 42
29
⑥ 2 94 + 1 4
3 =
⑦ 7 92 + 2 12
5 =
⑧ 2 73 + 4 21
4 =
⑨ 95 + 12
11 + 1811 =
⑩ 32 + 5
2 + 72 =
ヒント:18 は 9 の倍数
ヒント:全てたがいに素
ヒント:9 = 3×3 4 = 2×2 たがいに素
ヒント:21 は 7 の倍数
ヒント:9 = 3×3 12 = 2×2×3 だから 2×2×3×3 = 36または 12×2 = 24 12×3 = 36 36 は 9 の 4 倍
30
〈ひき算の例〉
異分母の帯分数のひき算では、「通分→なおす→ひく→約分」
の 4 つのことを順にします。このうち、「なおす」と「約分」
はないこともあります。
4 103 − 2 6
5 = 4 309 − 2 30
25 …… 通分
= 3 3039 − 2 30
25 …… なおす(帯たい
仮か
分ぶん
数すう
)
= 1 3014 ………… ひく(帯分数)
= 1 157 ………… 約分
【問題 13】
① 6 61 − 3 10
9 =
② 8 143 − 4 21
8 =
③ 3 243 − 4
3 =
ヒント:10×2 = 20 10×3 = 30 は 6 の倍数
ヒント:14 = 2×7 21 = 3×7 だから 2×3×7 = 42
ヒント:24 は 4 の倍数
31
【問題 14】
次のような分数の問題にもちょう戦しましょう。
① 54 − 8
3 − 41 =
② 8 41 − 1 6
5 − 2 32 =
③ 32 + 3 6
1 − 1 125 =
④ 5 31 − 1 4
3 + 2 53 =
ヒント:全てたがいに素
ヒント:8 は 4 の倍数
ヒント:6 は 3 の倍数
ヒント:12 は 3 と 6 の倍数
32
16 ページで使う分数タイル
12
23
切り取って使います。
33
18 ページで使う分数タイル
5 42 3
切り
取っ
て使
いま
す。
34
解かい
答とう
集【問題 1】
⑴ ① 32 = 12
8 ② 54 = 20
16 ③ 2 75 = 2 28
20
⑵ ① 32 = 24
16 ② 65 = 24
20 ③ 3 127 = 3 24
14
⑶ ① 43 = 8
6 = 129 = 20
15 = 2418
② 52 = 10
4 = 156 = 25
10 = 5020
③ 97 = 18
14 = 3628 = 45
35 = 6349
【問題 2】
① 123 = 4
1 ② 1510 = 3
2 ③ 2712 = 9
4
④ 6050 = 6
5 ⑤ 128 = 3
2 ⑥ 2418 = 4
3
⑦ 2 6040 = 3
2 ⑧ 3 524 = 3 13
1 ⑨ 5 3618 = 5 2
1
1
25 4 9
2 4
4
30 6 12
3 9
13
12
26
6 3 4
5
15
1020
30
3
2
6
39
18
2
1
2 3
35
⑩ 4 8020 = 4 4
1
【問題 3】
① 123 = 2 × 2 × 3
3 = 41
② 2712 = 3 × 3 × 3
2 × 2 × 3 = 94
③ 128 = 2 × 2 × 3
2 × 2 × 2 = 32
④ 2 6040 = 2 2 × 2 × 3 × 5
2 × 2 × 2 × 5 = 2 32
⑤ 3 3618 = 2 × 2 × 3 × 3
2 × 3 × 3 = 3 21
20
510
40
4
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1 1 1
1 1 1
1
1
1
1
1
1
36
【問題 4】
32 と 4
5 のタイルを通分しましょう。
また、計算で通分しましょう。
【問題 5】
①( 65 , 9
8 )
32 = 6
4 = 96 = 12
8
45 = 8
10 = 1215
⇨
⇨
23
54
37
答え
65 = 2 × 3
5 = 2 × 3× 35× 3 = 18
15
98 = 3 × 3
8 = 3 × 3× 28× 2 = 18
16
だから
( 65 , 9
8 )=( 1815 , 18
16 )
②( 157 , 10
5 )答え
157 = 3 × 5
7 = 3 × 5× 27× 2 = 30
14
105 = 2 × 5
5 = 2 × 5× 35× 3 = 30
15
だから
( 157 , 10
5 )=( 3014 , 30
15 )【問題 6】
①( 43 , 8
5 )=( 4× 23× 2 , 8
5 )=( 86 , 8
5 )
②( 32 , 15
7 )=( 3× 52× 5 , 15
7 )=( 1510 , 15
7 )
③( 219 , 7
5 )=( 219 , 7× 3
5× 3 )=( 219 , 21
15 )
38
④(2 209 ,3 5
3 )=(2 209 ,3 5× 4
3× 4 )=(2 20
9 ,3 2012 )
【問題 7】
①( 32 , 4
3 )=( 3× 42× 4 , 4× 3
3× 3 )=( 128 , 12
9 )②( 5
2 , 76 )=( 5× 7
2× 7 , 7× 56× 5 )=( 35
14 , 3530 )
③(2 117 ,3 9
5 )=(2 11× 97× 9 ,3 9× 11
5× 11 )=(2 99
63 ,3 9955 )
【問題 8】
( 65 , 8
3 , 127 )
答え
65 = 2 × 3
5 = 2 × 3× 2× 25× 2× 2 = 24
20
83 = 2 × 2 × 2
3 = 2 × 2 × 2× 33× 3 = 24
9
127 = 2 × 2 × 3
7 = 2 × 2 × 3× 27× 2 = 24
14
だから
( 65 , 8
3 , 127 )=( 24
20 , 249 , 24
14 )【問題 9】
39
①分母が 16 と 24 と 32 の場合
( 32 )は( 16 )の倍数なので、最小公倍数は( 24 )と ( 32 )
の 2 数で求まります。
②分母が 5 と 15 と 30 の場合
( 30 )は( 5 )と( 15 )のそれぞれの倍数なので、最小公
倍数は( 30 )です。
【問題 10】
( 42 , 5
3 , 94 )
=( 4× 5× 92× 5× 9 , 5× 4× 9
3× 4× 9 , 9× 4× 54× 4× 5 )
=( 18090 , 180
108 , 18080 )
【問題 11】
(1 82 ,2 10
3 )=(1 4010 ,2 40
12 )【問題 12】
① 3 65 + 5 12
11 = 3 1210 + 5 12
11 = 8 1221 = 9 12
9 = 9 43
② 3 3513 + 4 10
7 = 3 7026 + 4 70
49 = 7 7075 = 8 70
5 = 8 141
③ 3 143 + 2 6
1 = 3 429 + 2 42
7 = 5 4216 = 5 21
8
④ 4 31 + 2 15
4 = 4 155 + 2 15
4 = 6 159 = 6 5
3
40
⑤ 5 158 + 3 10
7 = 5 3016 + 3 30
21 = 8 3037 = 9 30
7
⑥ 2 94 + 1 4
3 = 2 3616 + 1 36
27 = 3 3643 = 4 36
7
⑦ 7 92 + 2 12
5 = 7 368 + 2 36
15 = 9 3623
⑧ 2 73 + 4 21
4 = 2 219 + 4 21
4 = 6 2113
⑨ 95 + 12
11 + 1811 = 36
20 + 3633 + 36
22 = 3675 = 2 36
3 = 2 121
⑩ 32 + 5
2 + 72 = 105
70 + 10542 + 105
30 = 105142 = 1 105
37
【問題 13】
① 6 61 − 3 10
9 = 6 305 − 3 30
27 = 5 3035 − 3 30
27 = 2 308
= 2 154
② 8 143 − 4 21
8 = 8 429 − 4 42
16 = 7 4251 − 4 42
16 = 3 4235
= 3 65
③ 3 243 − 4
3 = 3 243 − 24
18 = 2 2427 − 24
18 = 2 249 =
2 83
【問題 14】
41
① 54 − 8
3 − 41 = 40
32 − 4015 − 40
10 = 4017 − 40
10 = 407
② 8 41 − 1 6
5 − 2 32 = 8 12
3 − 1 1210 − 2 12
8
= 7 1215 − 1 12
10 − 2 128
= 6 125 − 2 12
8
= 5 1217 − 2 12
8
= 3 129
= 3 43
③ 32 + 3 6
1 − 1 125 = 12
8 + 3 122 − 1 12
5
= 3 1210 − 1 12
5
= 2 125
④ 5 31 − 1 4
3 + 2 53 = 5 60
20 − 1 6045 + 2 60
36
= 4 6080 − 1 60
45 + 2 6036
= 3 6035 + 2 60
36
= 5 6071
= 6 6011
42
【感想】
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⑴この勉強は、楽しかったですか。
ア 楽しかった
イ 楽しくもつまらなくもなかった
ウ 楽しくなかった
⑵テキストの説明はわかりやすかったですか。
ア わかりやすかった
イ どちらとも言えない
ウ わかりにくかった
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参考・研究文献
○「わかる さんすうの教え方 5」(遠山 啓 / 銀林 浩 編 むぎ書房刊)
○「わかる さんすう 5」(遠山 啓 監修 むぎ書房刊)
○「分数とその計算」(柴田義松 監修 銀林 浩・鈴木一巳 編著 日本標準)
○「らくらく算数ブック 5 分数の旅 分数のわり算はなぜひっくり返してかけ
るのか」(榊 忠男 監修 / 鈴木一己 著 太郎次郎社)
○「数の科学 水道方式の基礎」(銀林 浩 著 教育文庫 7 むぎ書房)
Copyright© 2015 科学的授業実践研究会(略称:科か じ つ け ん
実研)(http://www.kajitsuken.net)