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千葉県市長会 · Web view2016/05/12  · ついては、基幹系業務システムの県内自治体共同による自治体クラウド導入に関し、県主導による検討と推進を図ること。

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【市長会】

平成28年度県当初予算編成に関する要望・回答

平成 27 年 10 月 30 日要望

平成 28 年 3 月 30 日回答

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市長会

目       次

【重点要望事項】

■ 保健福祉行政の充実強化について

1 子ども医療費助成制度の拡充等について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52 医師・看護師の確保及び地域医療の充実について・・・・・・・・・・・・・・・・・

73 国民健康保険運営の都道府県化への対応について・・・・・・・・・・・・・・・・・

10

【要望事項】

■ 地方行財政の充実強化について

1 税務証明書の交付について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

112 県主導による基幹系業務システムの自治体クラウド導入検討について・・・・・・・・

12

■ 総合行政の充実強化について

1 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みについて・・・・・・

132 地方版総合戦略策定に向けた意識の醸成について・・・・・・・・・・・・・・・・・

153 東京臨海高速鉄道りんかい線とJR京葉線の相互乗り入れの実現について・・・・・・

164 ホームドアの整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

175 県職員保健師の市町村派遣について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

186 旅券事務の市町村再委託について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

19

■ 防災・危機管理行政の充実強化について

1 帰宅困難者対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

20

1

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市長会

2 自転車利用者の賠償責任保険の加入義務化に向けた法整備について・・・・・・・・・

21

■ 保健福祉行政の充実強化について

1 子ども医療費助成制度の拡充等について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

222 医療費助成における助成方法の変更について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

243 国民健康保険運営の都道府県化への対応について・・・・・・・・・・・・・・・・・

254 重症心身障害児(者)施設整備について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

265 子育て支援の充実について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

276 医師・看護師の確保及び地域医療の充実について・・・・・・・・・・・・・・・・・

287 不妊治療における保険診療適応の拡大と治療費助成の拡充について・・・・・・・・・

318 地域生活支援事業補助金について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

329 介護予防・日常支援総合事業について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3310 子宮頸がん予防ワクチン接種後の健康被害者への支援について・・・・・・・・・・・

3411 生活保護現業員数の配置基準引き下げについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・

35

■ 環境生活行政の充実強化について

1 住宅用省エネルギー設備設置費補助について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

362 有害鳥獣の捕獲及び処理について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

373 海岸漂着物対策の拡充について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

384 改良土・再生土による埋立造成行為の規制及び指導強化について・・・・・・・・・・

39

2

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市長会

5 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理に係る施策について・・・・

406 合併処理浄化槽設置事業に対する補助制度の充実について・・・・・・・・・・・・・

417 産業廃棄物の不適切処理に対する取締りの一層の強化及び原状回復について・・・・・

43

■ 商工労働行政の充実強化について

1 観光地を結ぶ高速バスルートの実証実験について・・・・・・・・・・・・・・・・・

442 久留里線沿線の活性化と地域資源の活用について・・・・・・・・・・・・・・・・・

45

■ 農林水産行政の充実強化について

(農 林)

1 有害鳥獣被害防止対策の拡充について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

472 農業農村整備事業の予算確保について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

48(水 産)

3 銚子漁港の浚渫工事について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

494 水産物の漁獲量激減への対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

50

■ 県土整備行政の充実強化について

(道路・橋梁)

1 広域幹線道路(国道356号銚子バイパス、国道126号八木拡幅事業)

の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

512 主要な国県道の拡幅整備及びバイパスの早期事業化促進について・・・・・・・・・・

523 北千葉道路の早期完成について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

534 松戸都市計画道路3・3・7号横須賀紙敷線(紙敷・河原塚区間)の事業について・・

55

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市長会

5 東武野田線連続立体交差事業の推進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

566 地域高規格道路茂原・一宮・大原道路(長生グリーンライン)の整備促進について・・・

577 成田国際空港のアクセス整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

588 主要地方道佐倉印西線バイパスの整備について・・・・・・・・・・・・・・・・・・

609 主要地方道銚子海上線(清滝バイパス)整備事業の促進について・・・・・・・・・・

6110 主要地方道及び一般県道の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6211 狭隘国県道の道路改良について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6312 (仮称)三郷流山橋の早期完成と環境対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・

6413 手賀沼・手賀川の周回路となる自転車歩行者道や橋りょうなどの整備について・・・・

6514 国県道の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6615 鎌ケ谷都市計画道路3・4・5号船橋我孫子バイパス線の早期整備について・・・・・

6816 国道464号粟野バイパス線の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・

6917 道路整備事業の促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7018 アクアライン着岸地周辺の道路網及びかずさインターチェンジの整備について・・・・

7119   千 葉 ・ 竜 ケ 崎 線 ( ( 仮 称 ) コ ス モ ス 通 り ) の 早 期 完 成 に つ い

て・・・・・・・・・・・・7220 県道成田両国線バイパスの早期整備について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7321 県事業の整備推進と市町村事業の支援について・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7422 一般県道太東停車場線(229号)の交通安全対策について・・・・・・・・・・・・・

7523 国道465号、深堀バイパス、苅谷新田野バイパスの早期完成について・・・・・・・

76(河川・港湾)

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市長会

24 海岸保全施設の早期整備について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7725 館山湾における港湾事業の促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7826 二級河川(一宮川・赤目川・阿久川)整備事業の早期実施・完成について・・・・・・

7927 印旛沼の総合的な対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8028 菊田川悪臭対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8129 印旛放水路(花見川)改修の早期完成について・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8230 河川・海岸の整備について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8331 二級河川平久里川水系の治水対策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8432 白里海岸の侵食対策の促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

85(都市基盤)

33 江戸川第一終末処理場の早期完成について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8634 千葉県立館山運動公園へのLED夜間照明の設置と駐車場・遊具施設等の充実について

8735 下水道被害への対応について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8836 野田・関宿合併に係る県事業の早期実現について・・・・・・・・・・・・・・・・・

8937 運動公園周辺地区における更なる事業推進について・・・・・・・・・・・・・・・・

9138 県立市野谷の森公園の整備について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

9239 県立八千代広域公園事業(村上側)の早期完成について・・・・・・・・・・・・・・

9340 新京成線連続立体交差事業の推進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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市長会

■ 教育行政の充実強化について

1 小中学校の統合により新たに生じた経費等への補助について・・・・・・・・・・・・

952 スクールカウンセラーの派遣の充実について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

963 インクルーシブ教育システム構築のための財政措置について・・・・・・・・・・・・

97

■ 警察行政の充実強化について

1 警察官の増員について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

982 幹部交番の警察署への昇格及び警察体制の強化について・・・・・・・・・・・・・・

993 警察所管施設の適正管理について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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市長会

1 子ども医療費助成制度の拡充等について

子ども医療費助成制度については、国の法的措置が無く、各都道府県の制度の下で実施し

ている。

県の制度では、通院については小学3年生までを助成対象とし、平成24年12月からは

入院費の助成対象を中学3年生までに拡大したが、市町村によっては、通院も高校3年生ま

でを対象に助成しているところがあるなど、同じ県内においても地域間に格差が生じている。

本制度は、子どもの医療費に要する費用を助成することで、子どもの健やかな成長や保健

対策の充実と保護者の経済的負担の軽減を図ることを目的として実施されていることから、

このような地域間の格差により、不利益が生じる状況は、早急に改善を図る必要がある。

また、少子化の時代にあって、保護者の経済的負担の軽減及び子育て支援については、本

来、国が率先して全国的な制度として取り組むべきものである。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 通院・調剤についても、助成対象を中学3年生まで拡大すること。

(2) 現行の補助率2分の1を3分の2に引き上げること。

(3) 所得制限限度額を撤廃すること。

(4) 最終的には、全国一律の制度として医療費を無料化するなど、国の責任において実施す

るよう引き続き国に働きかけること。

(5) 自己負担分を引き下げること。

(6) 地方単独による医療費負担軽減措置に伴う国民健康保険の国庫負担金減額措置の廃止を

国に働きかけること。

7

《回答》 

(1) 県では、子どもの保健対策として重要度が高く、かつ、保護者の経済的負担の大きい入院の医療費について、平成24年12月に中学校3年生まで基準を拡大したところであるが、通院・調剤については、これまで行ってきた対象拡大の効果を検証し、市町村の動向、医療現場の状況を見極めつつ、総合的に判断していく。

 (2)  補助率については、他県の現状を考慮すると、現行の補助率2分の1が妥当であると考える。

 (3) 所得制限については、制度を長期安定的に実施していくために、維持していくことが必要であると考える。

 (次頁につづく)

2 また、地域医療を担う医師を確保するため、医学生に修学資金を貸し付けており、この中には、将来、産科医を目指す学生も含まれていることから、今後の増加が期待される。

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市長会

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 (4)子ども医療費助成制度は、全国一律のシステムとして運用されることが望ましいと考え

ており、他県等とも連携し、制度の創設について引き続き国に要望していく。

 (5)  自己負担分については、制度を長期安定的に実施していくために、維持していくことが必要であると考える。

 (6) 県では、従来から、「国の施策に対する重点提案・要望」において、子ども医療費助成事業などの地方単独事業の実施に伴う国民健康保険の国庫負担金減額制度の廃止を求めているところである。

(参考)子ども医療費助成事業費の推移24 年度 25 年度 26・27 年度

助成対象・入院を中学校 3 年生まで拡大 (H 24.12 月から)・通院 小学校 3 年生まで

・入院 中学校 3 年生まで・通院 小学校 3 年生まで

事業費(千円)(当初予算額) 5,921,000 6,610,000 6,700,000

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2 医師・看護師の確保及び地域医療の充実について

本県の医師・看護師不足は深刻な状況となっており、慢性的な医師及び看護師不足から病

床の閉鎖、或いは救急医療体制が維持できなくなるなどのほか、日常の医療提供の対応まで

も支障が生じており、地域住民に大きな不安を与えている。

ついては、医師・看護師の確保及び地域医療の充実強化を図るため、次の事項について措

置を講じること。

(1) 医師・看護師不足の解消に向け、医師確保プログラムの更なる継続及び派遣対象医師の

増員に取り組むとともに、県のリーダーシップにより有効な対策を講じること、並びに医

師及び看護師確保対策に対し財政支援を行うこと。

(2) 県周産期医療体制整備計画において、二次保健医療圏ごとの地域周産期母子医療セン

ターの整備が示されているが、県内の保健医療圏で2番目に人口が多い東葛北部保健医療

圏には設置されていない状況である。

ついては、平成28年度当初からの国保松戸市立病院に対する地域周産期母子医療セン

ターの認定及び、運営費に係る補助金の採択を含め、総合型又は地域型の周産期母子医療

センターを早急に設置すること。

(3) 市原保健医療圏内において、初期医療から三次救急までの医療サービスを受けることは、

市民の長年の願いであり、大規模なコンビナートを抱えている市原市にとって必要不可欠

である。

ついては、市原保健医療圏の救命救急センターの設置に向け、候補となりうる病院と設

置に向けた協議・検討等、積極的な取組を行うこと。

(4) 成田赤十字病院や県立佐原病院等の公的病院は、地域における医療体制確保の上で、極

めて重要な役割を担っている。

ついては、施設及び医療設備等の整備に対する県の助成措置の拡充を図ること。

(5) 新しい医育大学を県内に創ること。併せて、国に対し、医師の都市部の偏存や診療科の

偏存対策、医育大学の増設等を早急に進めることを働きかけること。

(6) 国家戦略特区における規制緩和などにより、医学部の新設が認められた場合には、校舎

建設費の補助など医学部新設に係る支援を検討すること。

9

《回答》

 (1)

1 医師確保については、千葉大学などの医学生に対し、県内の病院に一定期間勤務する

ことを条件に返還を免除する修学資金を貸与している。

2 平成28年度から、新規の貸付人数を47名から48名へと1名拡充し、地域医療を

担う医師の一層の確保を図る。

3 さらに、県内の深刻な産科医不足の現状を踏まえ、貸付者のうち産科医を目指す医学

生に対し、産科医不足地域での就業を条件として新たに貸付額の加算を行う。

4 また、自治体病院の医師不足を解消するため、医療機関が自治体病院へ医師派遣を行

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市長会

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《回答》

 (1)

1 医師確保については、千葉大学などの医学生に対し、県内の病院に一定期間勤務する

ことを条件に返還を免除する修学資金を貸与している。

2 平成28年度から、新規の貸付人数を47名から48名へと1名拡充し、地域医療を

担う医師の一層の確保を図る。

3 さらに、県内の深刻な産科医不足の現状を踏まえ、貸付者のうち産科医を目指す医学

生に対し、産科医不足地域での就業を条件として新たに貸付額の加算を行う。

4 また、自治体病院の医師不足を解消するため、医療機関が自治体病院へ医師派遣を行

 (4)1 地域医療体制に係る公的病院の施設・設備整備に関して、民間病院等については、国庫補助事業の対象となるため、引き続き国に対し、補助金の安定的な予算措置を求めてまいりたい。

2 また、自治体病院に対しては、国において地方交付税などの財政措置が講じられているところである。

 3 更に、県では、自治体病院等の公的病院が施設等を整備する際に要する費用の補助を行っているところである。

 (5)(6) 1 成田市の医学部新設については、国家戦略特別区域会議の議論を経て、平成27年1

1月27日に国において、学校法人国際医療福祉大学が事業者として決定された。

2 県では、県内の医師不足の現状を踏まえ、安定的な医師の確保に大きな効果が期待されることから、当該医学部の設置に係る経費に対し補助することとした。

3 なお、新たな医学部の開設にあたっては、地域医療への貢献がなされることに加え、医師看護師等の引き抜きによる混乱を生じさせないことが必要であることから、成田市とともに同大学に対して、これらの具体的な対応について確認したところである。

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市長会

3 国民健康保険運営の都道府県化への対応について

「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律」に

基づき、平成30年度から国民健康保険運営が都道府県に移行し、市町村とともに運営を行

う予定となっている。

しかし、県内市町村の国民健康保険運営を見ると、保険料率を始めとして様々な制度的な

違いがある。

ついては、スムーズな制度移行を実現するため、次の事項について措置を講じること。

(1) 市町村の業務に混乱が生じないよう準備期間を確保し、具体的な事務の取り扱い、中長

期的な運営方針等を早期に示すこと。

(2) 標準保険税率等の設定については、所得水準を参考にすることが予測され、所得水準の

高い市では、被保険者の急激な負担増が想定される。

ついては、被保険者の急激な負担増を緩和すること。

11

《回答》

(1)

1 国民健康保険の都道府県化に向けた具体的な制度設計は、現在、国において検討が進

められているところであり、県としては、制度の詳細やスケジュールについて早期に提

示するよう全国知事会等を通じて要請しているところであり、国から情報を得られ次第、

市町村に対する速やかな情報提供に努めてまいりたい。

2 県では、今後、国から示される予定のガイドラインを参考にしながら「国保運営方

針」を定める予定であり、その際は市町村の意見を聞きながら検討を進めてまいりたい。

(2)

1 都道府県化後の「市町村ごとの保険料の水準」は、医療費水準、所得水準などを参考

に都道府県が定め、これを参考に市町村が「各被保険者の保険料」を示すこととされて

いる。

2 保険料の激変緩和の方向性については、国において検討されているが、県としては、

今後、国から示される予定のガイドラインを参考に、市町村の皆様の意見を聞きながら

検討してまいりたい。

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市長会

4 税務証明書の交付について

平成26年度から、4月~6月にかけて「特定疾患医療受給者証」「高等学校等就学支援

金」に係る税務証明書の交付について多くの申請がある。各施策が住民税の課税額等が判断

資料となることは理解できるが、申請があまりにも集中して多い状況に加え、住民税の当初

賦課前後ということもあり、1~2名の臨時職員を雇用し対応しなければならない状況に

なっている。

ついては、給与のみの所得者は住民税税額決定通知書等で、自営業者等は納税通知書等で

対応するなど、又は各施策の申請時期をずらす等、事務改善を図ること。

12

《回答》

1 平成27年1月1日に施行された「難病の患者に対する医療等に関する法律(以下、難病法)」に基づく「特定医療費(指定難病)受給者証」の申請には、同法に基づき自己負担額の決定のため課税証明書の提出が義務付けられているところである。

  2 現在認定されている受給者の認定期間は、平成28年9月30日までの認定期間であ

るため、平成28年度は6月中ごろから更新に係る課税証明書の交付件数が増えると予想される。

3 今後は、県民や市町村等のご意見をお聞きしながら、適切な認定期間について検討するとともに、「社会保障・税番号制度」による個人番号を収集していくことにより、課税証明書交付の集中化を改善してまいりたい。

4 なお、高等学校の「高等学校等就学支援金」の申請にあっては、現在、市民税・県民税税額決定・納税通知書の写し、給与所得等に係る市民税・県民税特別徴収税額の決定通知書の写しでの提出も認めているところであるが、今後も制度の周知に努めてまいりたい。

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市長会

5 県主導による基幹系業務システムの自治体クラウド導入検討について

自治体の住民記録、税及び福祉等の業務を行う基幹系業務システムは、自治体毎の運用に

合わせカスタマイズされていることが多い。度重なる法・制度改正に対応するためには、多

額のシステム改修費用が必要となり、システム運用経費の増大が大きな負担となっている。

 基幹系業務システムのリプレイスにあたっては、システム運用経費の削減、業務の効率

化・標準化、災害時等のデータ保全及びセキュリティの向上といった面から、クラウドシス

テムの導入を検討すべきである。

 また、複数の自治体で共同利用する自治体クラウドの導入についても、積極的に推進すべ

きである。

 ついては、基幹系業務システムの県内自治体共同による自治体クラウド導入に関し、県主

導による検討と推進を図ること。

13

《回答》

1 自治体クラウドの導入については、情報システムの運用経費の削減などのメリットがある一方、事務処理方法の統一や多額の移行経費の発生など、様々な課題がある。

2 このようなことから、県としては、市町村の意向等を踏まえ、必要に応じて検討してまいりたい。

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市長会

6 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みについて

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会への取組に向けて、

次の事項について鋭意推進を図ること。

(1) 本大会の県内での共同開催に向けた準備や機運の醸成を官民一体で取り組んでいくため、

国、東京都、組織委員会、千葉県等の取組や大会関連情報を積極的に県内市町村へ周知する

こと。

また、1964年の東京オリンピックで実施された、県内での聖火リレーを  202

0年大会でも実施されるよう県として関係機関に働きかけること。

(2) 館山市における「トライアスロン」・「オープンウォータースイミング」・「ロード

レース (自転車競技)」の3競技にしぼった南房総地域での実績や注目度に着目し、本大会

の事前キャンプ等の誘致の情報提供や橋渡しを積極的に図ること。

(3) 本大会は、全世界に白熱した競技を届けるばかりでなく、東日本大震災からの復興を世

界の方々にアピールする良い機会と捉え、津波被害が大きかった岩手、宮城、福島の沿岸

部から茨城、そして千葉県の旭市、千葉市などを経由して東京へ聖火リレーが縦断する

コースとして検討されていると聞いている。

ついては、県内の被災地の復興を後押しするためにも、液状化現象により被災した内陸

部を含むすべての被災地をリレーするルートの設定について、県として関係機関に積極的

に働きかけること。

14

《回答》

 (1)2020年東京オリンピック パラリンピックに向けて、市町村や県内企業・団体等で構・

成するCHIBA推進会議を立ち上げ、官民一体となって戦略を策定し、取組を進めているところであり、今後とも、大会の成功と大会開催を契機とした地域の更なる発展につながるよう、市町村と積極的に情報を共有し、連携して取り組んでまいりたい。

 (2)1 自転車競技については、東京オリンピック・パラリンピックCHIBA推進会議キャ

ンプ・国際大会・MICE誘致専門部会に、県、館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町を構成員とする南房総自転車競技誘致分科会を設置したところであり、競技関係者とも連携し、キャンプ誘致に向けた情報発信を積極的に行っていく。

2 それ以外の競技についても、平成27年6月に設置したスポーツコンシェルジュを活用し、積極的な情報発信を行っていく。

  (次頁へつづく)

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市長会

15

(3)1 聖火リレーについては、組織委員会が策定した大会開催基本計画によると、東日本大震災の被災地の現在の状況を世界に発信することや、日本の観光名所や歴史・文化が感じられるルートを選定し、日本の魅力を世界にPRすることなどを目標としており、大会前年の2019年にコースを決定することとされている。

2 県としては、聖火リレーが、本県の姿を世界にPRする場として最大限に生かされるものとなるよう、組織委員会等の動きを注視しつつ、大会の成功に向けて協力していく。

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市長会

7 地方版総合戦略策定に向けた意識の醸成について

総合戦略の策定にあたっては、国の支援がなくても地方公共団体・民間事業者・個人が自

立して事業を行うことができる状態を目指さなければならないことになっているが、この総

合戦略を今までと同じ、「行政の計画」として見ていては、行政依存、補助金依存の体質か

ら抜け出すことができず、同じことの繰り返しになってしまう。

 この壁を越え、地域全体で取組を展開していくためには、人口減少からくる諸問題を地域

が自分達自身の問題として捉え、主体的に関わっていくという意識の醸成が必要になるが、

市がアナウンスするだけでは、行政が問題を地域に押し付けているだけだととられ、逆効果

になってしまう恐れがある。

 ついては、県からも積極的なアナウンスをして、地方創生の考え方を浸透させること。

16

《回答》

 1 急激な人口減少に歯止めをかけ、地域の活性化を図る「地方創生」を実現するために

は、行政のみならず、県民や企業などそれぞれの主体が、しっかりと問題意識を持ち、

一丸となって取組を進めることが重要と考えている。

2 そのため、県では、「千葉県人口ビジョン」及び「千葉県地方創生『総合戦略』」を

県ホームページや「県民だより(平成28年1月号)」に掲載し、県民の方々に広く周

知を図ったところである。

3 特に千葉県の将来を担う若い世代に対して、人口減少問題を自らの問題として捉えて

もらうため、総合戦略等の「概要版」を高校・大学に配付するとともに、県内大学等で

「人口減少セミナー」を開催し、意識の醸成を図ってきたところである。

 また、地方創生の実現に大きな役割を担う企業やNPO等に、主体的に地方創生の取

組を進めてもらえるよう、会議をはじめ、様々な機会を活用し、総合戦略等を周知して

きたところである。

4 今後も、地方創生の実現に向け、オール千葉体制での取組を進めるため、広く県民の意識醸成を図っていく。

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市長会

8 東京臨海高速鉄道りんかい線とJR京葉線の相互乗り入れの実現について

かねてより要望している東京臨海高速鉄道りんかい線とJR京葉線の相互乗り入れについ

ては、未だ着手に至っていない。

  相互乗り入れが実現すると、千葉から東京の副都心を経由し、埼玉方面へ乗り換えなしで

移動可能となるため、湾岸エリアの鉄道利用者の利便性が大きく向上する。また、2020

年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場が都内を中心に千葉市を含む東京ベイゾー

ンに集中していることから、関係者・観客等の利便性の向上や道路交通渋滞の緩和にも寄与

することになる。

  ついては、県においても引き続き国及び関係各社に働きかけを行うとともに、関係市と連

携を図りながら、相互乗り入れの早期実現に向けた取組を積極的に推進すること。

17

《回答》

1 京葉線とりんかい線の相互直通運転の実現は、東京湾岸地域の一体的な産業・観光の発展ばかりでなく、南房総・九十九里地域における通勤圏の拡大、産業や観光の振興、まちづくり等にとっても重要であると認識している。

 2 また、東京オリンピック・パラリンピックの開催時に、競技場等の集中が見込まれる東京臨海部への交通アクセスの向上を図る上でも重要であると認識している。

3 このため、県では、国への重点提案・要望や関東地方知事会議での国への提言において、相互直通運転の実現に向け取り組むよう働きかけを行うとともに、鉄道事業者に対しても、千葉県JR線複線化等促進期成同盟等を通じて要望を行っている。

4 引き続き粘り強く、国や鉄道事業者に対する働きかけを行っていきたい。

【参考】要望状況【国】H27. 5.25 (春)関東地方知事会議

H27. 7.15 国の施策に対する重点提案・要望H27.10.21 (秋)関東地方知事会議

【JR東日本】H27. 8.26 千葉県JR線複線化等促進期成同盟H27.11.11 千葉県・千葉市・幕張新都心まちづくり協議会

【東京臨海高速鉄道】H27.10.28 千葉県・千葉市・幕張新都心まちづくり協議会

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市長会

9 ホームドアの整備促進について

四街道市内には県内唯一の県立千葉盲学校、視覚障害者総合支援センターちば(点字図書

館)があり、最寄り駅であるJR四街道駅は視覚障害者の利用が多い状況であり、転落を防

止するための整備として、ホームドアの優先的な整備が望まれる。

  ついては、視覚障害者等の安全で自立した日常生活や社会生活を確保するため、視覚障害

者の利用の多い駅へのホームドアの整備促進について、事業者に対して働きかけること。

  また、ホームドアの整備促進のため、設置費用の助成制度拡充を図るほか、車両扉位置の

相違等の技術的な課題に対応できる新型のホームドアの開発支援などに積極的に取り組むよ

う、国に対して引き続き働きかけること。

18

《回答》

1 県としては、ホームドアの設置やエレベーターの整備など駅施設のバリアフリー化の推進は非常に重要であると考えている。

2 県では、JR複線化等促進期成同盟を通じて、ホームドア等の整備促進について、国や鉄道事業者に対する働きかけを行うとともに、平成28年度の国の施策に対する重点提案・要望において、技術開発や予算確保による転落防止対策の促進について、国に要望を行ったところである。

3 引き続き粘り強く、国や鉄道事業者に対する働きかけを行っていきたい。

【参考】要望状況【国】     H27. 7.15 国の施策に対する重点提案・要望        H27. 9. 8 千葉県JR線複線化等促進期成同盟【JR東日本】 H27. 8.26 千葉県JR線複線化等促進期成同盟

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市長会

10 県職員保健師の市町村派遣について

健康増進法の規定に基づき定められた「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基

本的な方針」により、各市町村は「健康増進計画」を定め、都道府県や保健所と連携しつつ

健康増進施策を推進している。

しかしながら、市民、地域の組織及び関係機関との協働による健康づくりを担う保健師等

医療技術職については、全体的な有資格者不足から希望者が減少し、各市町村が定める定員

適正化・採用計画に支障を来している。

ついては、事務処理の効率化、合理化等を促進し、県との行政運営を円滑にすることを目

的とする「市町村等に対する県職員派遣要綱」の職種に保健師を新設し、希望する市町村へ

派遣すること。

19

《回答》

1 「市町村等に対する県職員派遣要綱」は、派遣期間、派遣職員の身分取扱、給与や勤務条件などについて定めているところであるが、派遣職員の職種を限定する規定は設けられていないことから、現行の要綱においても保健師の派遣は可能となっている。

2 県職員の派遣については、希望する市町村の保健師の配置状況や派遣職員が従事すべき業務内容、県における保健師の配置状況等を勘案しながら検討してまいりたい。

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市長会

11 旅券事務の市町村再委託について

一般旅券発給事務の市町村への権限移譲を実施する場合は、初期経費及び運営経費につい

て相応の交付金等を交付し経費についての市町村負担を軽減すること。

20

《回答》

1 旅券事務の市町村への再委託については、平成28年度から、準備が可能な市町村より順次、開始し、平成30年度までに全市町村へ円滑に再委託できるよう協議しているところである。

2 再委託にあたっては、初期経費として必要な物品や窓口開設に係る費用について補助するとともに、運営経費については、事務処理件数に応じた交付金を交付する。

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市長会

12 帰宅困難者対策について

帰宅困難者は市域を越えた広域的な問題であり、その対策には県及び近隣市との連携が不

可欠である。

中でも一時滞在施設の確保は重要な課題であり、民間施設については市町村が協定を締結

した上で指定を行っている。

現在市で指定している一時滞在施設の数では、予想される帰宅困難者全てを受け入れるに

は不十分であり、より多くの一時滞在施設を確保することが喫緊の課題となっている。

ついては、民間施設を含めた一時滞在施設の指定、物資の備蓄など、県主導で帰宅困難者

対策を進めること。

21

《回答》

1 県と関係市町村や交通事業者等で構成される「千葉県帰宅困難者・滞留者対策に関する検討会」で策定した「千葉県帰宅困難者・滞留者対策に関する基本的指針」や、国と関係都県市等で作成した「首都直下地震帰宅困難者等対策協議会」最終報告では、関係機関の役割分担を定めており、県においては、県有施設を一時滞在施設として指定するとともに、備蓄物資の整備を進めてきたところである。

2 市町村においては、自らが所有・管理する施設や民間施設を一時滞在施設として確保することが役割とされ、取組が進められているところであるが、県では、平成27年度から、新たに「地域防災力向上総合支援補助金」を創設し、民間一時滞在施設の備蓄物資等の整備も補助対象として、市町村における取組を支援しているところである。

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市長会

13 自転車利用者の賠償責任保険の加入義務化に向けた法整備について

自転車運転者が事故を引き起こした場合、加害者が被害者に多額の損害賠償金を支払う事

例が相次いでいる。

 特に加害者が未成年者の場合は、監督義務者である保護者に多額の損害賠償金の支払いが

命ぜられている状況である。

加害者本人の将来やその家族の生活に影響を及ぼすことはもちろん、被害者も十分な救済を

受けることができないことが懸念される。

  このような事態を回避するためには、自転車保険への加入が有効な手段であると考える。

ついては、全ての自転車利用者の賠償責任保険の加入義務化に向けた法整備を県として国へ

働きかけること。

22

《回答》

1 自転車利用者の賠償責任保険の重要性については県としても認識しており、各年代を対象とした交通安全教室や街頭啓発など、様々な機会を通じて保険への加入促進について広報啓発を進めているところである。

2 平成27年は、自転車が加害者となる事故が自転車事故の1割を超えており、自転車の危険運転により被害者が死亡する事故も発生した。こうした状況も踏まえ、国などの参加する各種会議の場で、国や他県と意見交換しながら、自転車保険への加入を含めた安全利用対策について検討してまいりたい。

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市長会

14 子ども医療費助成制度の拡充等について

子ども医療費助成制度については、国の法的措置が無く、各都道府県の制度の下で実施し

ている。

県の制度では、通院については小学3年生までを助成対象とし、平成24年12月からは

入院費の助成対象を中学3年生までに拡大したが、市町村によっては、通院も高校3年生ま

でを対象に助成しているところがあるなど、同じ県内においても地域間に格差が生じている。

本制度は、子どもの医療費に要する費用を助成することで、子どもの健やかな成長や保健

対策の充実と保護者の経済的負担の軽減を図ることを目的として実施されていることから、

このような地域間の格差により、不利益が生じる状況は、早急に改善を図る必要がある。

また、少子化の時代にあって、保護者の経済的負担の軽減及び子育て支援については、本

来、国が率先して全国的な制度として取り組むべきものである。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 通院・調剤についても、助成対象を中学3年生まで拡大すること。

(2) 現行の補助率2分の1を3分の2に引き上げること。

(3) 所得制限限度額を撤廃すること。

(4) 最終的には、全国一律の制度として医療費を無料化するなど、国の責任において実施す

るよう引き続き国に働きかけること。

(5) 自己負担分を引き下げること。

(6) 地方単独による医療費負担軽減措置に伴う国民健康保険の国庫負担金減額措置の廃止を

国に働きかけること。

23

《回答》 

(1) 県では、子どもの保健対策として重要度が高く、かつ、保護者の経済的負担の大きい入院の医療費について、平成24年12月に中学校3年生まで基準を拡大したところであるが、通院・調剤については、これまで行ってきた対象拡大の効果を検証し、市町村の動向、医療現場の状況を見極めつつ、総合的に判断していく。

 (次頁へつづく)

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市長会

24

 (2)  補助率については、他県の現状を考慮すると、現行の補助率2分の1が妥当であると考える。

(3)  所得制限については、制度を長期安定的に実施していくために、維持していくことが必

要であると考える。

(4)子ども医療費助成制度は、全国一律のシステムとして運用されることが望ましいと考え

ており、他県等とも連携し、制度の創設について引き続き国に要望していく。

 (5)  自己負担分については、制度を長期安定的に実施していくために、維持していくことが必要であると考える。

 (6) 県では、従来から、「国の施策に対する重点提案・要望」において、子ども医療費助成事業などの地方単独事業の実施に伴う国民健康保険の国庫負担金減額制度の廃止を求めているところである。

(参考)子ども医療費助成事業費の推移24 年度 25 年度 26・27 年度

助成対象・入院を中学校 3 年生まで拡大 (H 24.12 月から)・通院 小学校 3 年生まで

・入院 中学校 3 年生まで・通院 小学校 3 年生まで

事業費(千円)(当初予算額) 5,921,000 6,610,000 6,700,000

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市長会

15 医療費助成における助成方法の変更について

市民サービスの向上及び事務の効率化を図るため、母子家庭等医療費助成制度 [ひとり親家

庭等医療費助成事業]の助成方法を現物給付に改めること。

25

《回答》

1 ひとり親家庭等医療費助成事業の現物給付化については、実施主体である市町村をはじめ医療機関、審査・支払機関等との幅広い協力が必要である。

 2 また、県及び市町村の財政負担増も見込まれることなどから、各市町村及び関係機関の意向を踏まえ、慎重に検討していく必要があると考えている。

3 県が、県内市町村を対象に平成26年3月に実施した意向調査によると、現物給付への移行要望は21団体であったが、継続的に意向確認を行い、他の医療費助成事業との整合性に留意しながら対応してまいりたい。

(参考)

区  分 26 年度(決算) 27 年度(当初予算) 28 年度(当初予算)

県補助額 334,543千円 339,000千円 332,000千円

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市長会

16 国民健康保険運営の都道府県化への対応について

「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律」に

基づき、平成30年度から国民健康保険運営が都道府県に移行し、市町村とともに運営を行

う予定となっている。

しかし、県内市町村の国民健康保険運営を見ると、保険料率を始めとして様々な制度的な

違いがある。

ついては、スムーズな制度移行を実現するため、次の事項について措置を講じること。

(1) 市町村の業務に混乱が生じないよう準備期間を確保し、具体的な事務の取り扱い、中

長期的な運営方針等を早期に示すこと。   

(2) 標準保険税率等の設定については、所得水準を参考にすることが予測され、所得水準の

高い市では、被保険者の急激な負担増が想定される。

   ついては、被保険者の急激な負担増を緩和すること。    

26

《回答》

(1)

1 国民健康保険の都道府県化に向けた具体的な制度設計は、現在、国において検討が進

められているところであり、県としては、制度の詳細やスケジュールについて早期に提

示するよう全国知事会等を通じて要請しているところであり、国から情報を得られ次第、

市町村に対する速やかな情報提供に努めてまいりたい。

2 県では、今後、国から示される予定のガイドラインを参考にしながら「国保運営方

針」を定める予定であり、その際は市町村の意見を聞きながら検討を進めてまいりたい。

(2)

1 都道府県化後の「市町村ごとの保険料の水準」は、医療費水準、所得水準などを参考

に都道府県が定め、これを参考に市町村が「各被保険者の保険料」を示すこととされて

いる。

2 保険料の激変緩和の方向性については、国において検討されているが、県としては、

今後、国から示される予定のガイドラインを参考に、市町村の皆様の意見を聞きながら

検討してまいりたい。

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市長会

17 重症心身障害児(者)施設整備について

千葉県には、医療的ケアを必要とする重症心身障害児(者)の入所施設が6か所しかなく

全国的にも人口当たりのベッド数は最低の部類となっている。入所待ちの重症心身障害児

(者)が多数いるため、新たな入所は困難な状況であり、平成26年度に新たな入所施設

「光陽園」が開所したものの、入所待ちの状況は解消されていない。

  葛南地域(船橋市、習志野市、八千代市、市川市、浦安市)には入所施設は1か所もなく、

県内の入所定員500人のうち、葛南地域5市の入所人数が60人以上、うち半数以上が船

橋市の援護者となっている。

  また、在宅で生活している重症心身障害児(者)が利用できる短期入所が葛南地域にない

うえに、短期入所定員も限られていることから、家族の介護負担も大変大きくなっており、

家族の負担を解消するとともに、重症心身障害児(者)が地域において安心して生活できる

ようにするためには、葛南地域に新たな重症心身障害児(者)施設が必要である。

ついては、広域的に利用される施設であることから、県主導で整備すること。

27

《回答》

1 平成27年4月に、市町村及び児童相談所に調査したところ、療養介護及び医療型障害児入所施設の入所待機者は、県内で67名いるとされている。

2 また、現在、県内には療養介護・医療型障害児入所施設は6か所あり、地域的な偏りがあるとの指摘があるところである。

3 一方、既存施設の経営を見ても、看護師確保等が課題となっており、開設当初において は、厳しい経営が予想されているところである。

4 したがって、県としては、こうした状況に配慮しながら、今後、市町村や関係団体の意見を聞きながら、その必要性について検討してまいりたい。

(参考)1 入所待機者の状況(平成27年4月1日現在)

   ・療養介護 31名(うち葛南地域0名)   ・医療型障害児入所施設 36名(うち葛南地域10名)

2 療養介護・医療型障害児入所施設の設置状況6施設(所在地:旭市、四街道市、千葉市若葉区・中央区・緑区、柏市)

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市長会

18 子育て支援の充実について

平成27年4月より「子ども・子育て支援新制度」がスタートし、保育料の多子軽減措置

について自治体間に格差が生じている。

ついては、国が定めた対象年齢を拡大し、第3子以降の保育料無償化に係る負担について

の財政支援を含む総合的な支援を行うこと。

 また、保育士等職員に対する人件費等補助の拡大及び財政措置を拡充すること。

28

《回答》

1 国は、平成28年度から保育料の多子軽減制度を変更し、年収約360万円未満の世帯について、子どもの年齢に関わらず、第2子の保育料を半額、第3子以降の保育料を無償化することとしている。

2 そのため県では、施設型給付等により当該軽減部分を含めた民間保育所等の運営費負担を行い、引き続き多子世帯の保育料負担軽減に努めていく。

3 また、民間保育所等が国の基準を上回って保育士を配置した場合に助成を行う「保育士配置改善事業」(県単独事業)について、平成28年度から、1歳児に対し保育士を手厚く配置した場合の加算の仕組みを新たに設け、制度の拡充を図っている。

(参考)保育士配置改善事業予算額26 年度 27 年度 28 年度

予算額 350,000千円 356,000千円 437,000千円 ※26・28 年度は当初予算額、27 年度は 9 月補正予算額

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市長会

19 医師・看護師の確保及び地域医療の充実について

本県の医師・看護師不足は深刻な状況となっており、慢性的な医師及び看護師不足から病

床の閉鎖、或いは救急医療体制が維持できなくなるなどのほか、日常の医療提供の対応まで

も支障が生じており、地域住民に大きな不安を与えている。

ついては、医師・看護師の確保及び地域医療の充実強化を図るため、次の事項について措

置を講じること。

(1) 医師・看護師不足の解消に向け、医師確保プログラムの更なる継続及び派遣対象医師の増

員に取り組むとともに、県のリーダーシップにより有効な対策を講じること、並びに医

師及び看護師確保対策に対し財政支援を行うこと。

(2) 県周産期医療体制整備計画において、二次保健医療圏ごとの地域周産期母子医療セン

ターの整備が示されているが、県内の保健医療圏で2番目に人口が多い東葛北部保健医療

圏には設置されていない状況である。

ついては、平成28年度当初からの国保松戸市立病院に対する地域周産期母子医療セン

ターの認定及び、運営費に係る補助金の採択を含め、総合型又は地域型の周産期母子医療

センターを早急に設置すること。

(3) 市原保健医療圏内において、初期医療から三次救急までの医療サービスを受けることは、

市民の長年の願いであり、大規模なコンビナートを抱えている市原市にとって必要不可欠

である。

ついては、市原保健医療圏の救命救急センターの設置に向け、候補となりうる病院と設

置に向けた協議・検討等、積極的な取組を行うこと。

(4) 成田赤十字病院や県立佐原病院等の公的病院は、地域における医療体制確保の上で、極

めて重要な役割を担っている。

ついては、施設及び医療設備等の整備に対する県の助成措置の拡充を図ること。

(5) 新しい医育大学を県内に創ること。併せて、国に対し、医師の都市部の偏存や診療科の

偏存対策、医育大学の増設等を早急に進めることを働きかけること。

(6) 国家戦略特区における規制緩和などにより、医学部の新設が認められた場合には、校舎

建設費の補助など医学部新設に係る支援を検討すること。

29

《回答》

 (1)

1 医師確保については、千葉大学などの医学生に対し、県内の病院に一定期間勤務する

ことを条件に返還を免除する修学資金を貸与している。

2 平成28年度から、新規の貸付人数を47名から48名へと1名拡充し、地域医療を

担う医師の一層の確保を図る。

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市長会

30

《回答》

 (1)

1 医師確保については、千葉大学などの医学生に対し、県内の病院に一定期間勤務する

ことを条件に返還を免除する修学資金を貸与している。

2 平成28年度から、新規の貸付人数を47名から48名へと1名拡充し、地域医療を

担う医師の一層の確保を図る。

 (4)1 地域医療体制に係る公的病院の施設・設備整備に関して、民間病院等については、国庫補助事業の対象となるため、引き続き国に対し、補助金の安定的な予算措置を求めてまいりたい。

2 また、自治体病院に対しては、国において地方交付税などの財政措置が講じられているところである。

 3 更に、県では、自治体病院等の公的病院が施設等を整備する際に要する費用の補助を行っているところである。

 (5)(6) 1 成田市の医学部新設については、国家戦略特別区域会議の議論を経て、平成27年1

1月27日に国において、学校法人国際医療福祉大学が事業者として決定された。

2 県では、県内の医師不足の現状を踏まえ、安定的な医師の確保に大きな効果が期待されることから、当該医学部の設置に係る経費に対し補助することとした。

3 なお、新たな医学部の開設にあたっては、地域医療への貢献がなされることに加え、医師看護師等の引き抜きによる混乱を生じさせないことが必要であることから、成田市とともに同大学に対して、これらの具体的な対応について確認したところである。

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市長会

20 不妊治療における保険診療適応の拡大と治療費助成の拡充について

不妊患者を対象とした不妊治療における保険診療適応の拡大と、治療費助成の範囲拡充を

図ること。

31

《回答》

1 県では、次世代育成支援の一環として、不妊治療の経済的負担の軽減を図るため、医療保険が適応されず、治療費が高額となる配偶者間における体外受精又は顕微授精の不妊治療(特定不妊治療という)について、その費用の一部を助成している。

2 平成27年度、国において不妊治療に対する助成制度を拡充する経費が補正予算として成立し、特定不妊治療の初回治療の助成上限額が15万円から30万円に拡大され、男性不妊治療の一部も助成対象となることから、県の助成も国の助成に準じ拡充した。

3 不妊治療を選択せざるを得ない夫婦の経済的負担の軽減を図るため、今後とも国の動向を注視し、医療保険の適用及び治療費助成の拡充について、必要により要望等の働きかけを検討していく。

(参考)特定不妊治療費助成事業費の推移25 年度 26 年度 27 年度

対象治療 体外受精又は顕微授精事業費(千円)(当初予算額) 702,600 977,389 704,575

    ※平成 27 年度は政令・中核市分は国から直接補助

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市長会

21 地域生活支援事業補助金について

平成26年度の国庫補助金の当初内示額は、県内市町村で補助割合が(対象経費の2分の1

に占める割合に対して)37.2パーセントの市町村もあれば、89.4パーセントの補助

の市町村もあり補助率の差が非常に大きいのが現状である。(県補助は、国庫補助の2分の

1)

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 市町村間の補助率格差の解消と補助額を決定する際に必須事業だけではなく任意事業の

実績についても考慮すること。

(2) 対象経費の2分の1の補助が確実に行われること及び地域活動支援センターの基礎的事

業分を明確な補助対象事業にするよう国に対して働きかけること。

32

《回答》

1 市町村間の補助率格差については、当初内示で生じた格差を追加内示において各市町村への配分額を調整することで解消に努めている。なお、追加内示を各市町村へ配分する際には、必須事業の実績を過大に評価することはせず、各市町村の必要経費総額での評価を主としている。

2 補助額の十分な確保については、平成27年度に4度に亘り国へ要望している。

3 地域活動支援センターの基礎的事業分を明確な補助対象事業とすることについては、全国主要都道府県民生主管部(局)長連絡協議会(平成27年7月)において、当該事業の財源が普通交付税のみであり、特定財源として措置されていないことを指摘し、市町村が安心して事業を展開できるよう、安定的かつ十分な財政措置を講ずるよう要望している。

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市長会

22 介護予防・日常支援総合事業について

ボランティア等の生活支援の担い手「生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)」の

配置などについて、県においても、当該研修や人材育成を実施し、実情に応じた市町村の取

り組みを支援していただいているところである。しかしながら、サービスの担い手であるN

POやボランティア団体においては、介護予防・日常支援総合事業に対する理解が市町村の

協議等だけでは、理解が薄いように感じている。

ついては、サービスの担い手であるNPOやボランティアなど多様な主体への呼びかけ等

を県からも働きかけること。

また、予算について、全国一律から脱却し、地域特性に応じた在宅医療・介護連携の充実

など多様化するサービスに対し、財政上厳しい状況にある市町村との格差を危惧せざるを得

ないため、財政的援助を行うこと。

33

《回答》

1 平成27年度は、NPO、ボランティア、民間企業等を構成員に地域社会の助け合いの推進を目的に設立された「千葉県新地域支援事業推進協議会」を支援し、各団体に協力を呼び掛けた。

2 また、シルバー人材センターや生協、市民活動団体等が主催する研修会に、県から出席し、総合事業及び生活支援体制整備事業への協力を働きかけたところであり、今後も引き続きこうした取組を推進することとしている。

3 一方、財政支援の面では、在宅医療介護連携など新しい包括的支援事業や総合事業に係る事業費が、平成27年度からは全国一律ではなく、地域包括支援センターの数や事業内容等に応じた額が算定されることとなり、その充実が図られたところである。

4 さらに、各事業費の合計額を超える場合は、国との協議により個別に判断する仕組みを設けており、県としても引き続き、市町村のこれらの取組を支援することとしている。

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市長会

23 子宮頸がん予防ワクチン接種後の健康被害者への支援について

積極的勧奨の差し控えから2年が経過したが、健康被害が疑われる症状と接種との因果関

係は未だに明らかにされておらず、被害者の救済は一向に進んでいない。県内でもワクチン

接種後に健康被害を生じている事例があると思われ、被害者救済に地域格差が生じないよう

県域での幅広い対応が必要である。当該接種は平成22年11月から国の緊急促進事業とし

て実施されたものであり、本来は定期接種以前の被害者を含め国が責任をもって補償するこ

とが必要と考える。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 県内での健康被害状況を把握すること。

(2) 国に対し、健康被害についての迅速な原因究明を働きかけること。

(3) 国に対し、健康被害者に対しての医療支援制度を設けるよう働きかけること。

34

《回答》

 (1)厚生労働省では、子宮頸がん予防ワクチン接種後の副反応について情報収集しており、

県内の事例について情報提供されている。また、市町村からも副反応の情報を収集しているところである。

 (2)

健康被害の原因究明については、現在、厚生労働省の研究班により副反応の成因解明と

治療法を確立するための研究や、ワクチン接種の有無を問わず、同様の症状で受診する者

の調査が行われている。

 (3)

  定期接種については予防接種法の救済制度が、緊急促進事業による接種については独立

行政法人医薬品医療機器総合機構の救済制度がある。

なお、国では、子宮頸がん予防ワクチンによる健康被害について、平成27年9月から

審査が開始され救済が始まっている。

(参考1) 副反応報告の状況(28年2月末時点)  ・医師から国への報告件数:38件(痛みや運動障害、失神等)

・保護者から市町村への報告件数:20件(医師からの報告と重複あり)

 (参考2) 国による被害救済の状況  ・予防接種法による定期接種分(28年2月審査分まで)

  8件認定、4件否認、3件保留  *千葉県民はいない。・緊急促進事業による接種(任意接種)独立行政法人医薬品医療機器総合機構(27年9月審査分)

     3例支給決定、8例追加資料提出後決定 *都道府県名非公表

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市長会

24 生活保護現業員数の配置基準引き下げについて

生活保護業務にあたるケースワーカー(現業員)の数は、社会福祉法第16条により、生

活保護受給世帯はケースワーカー1人当たり「市部で80世帯」・「郡部で65世帯」を受

け持つことを標準的なケースワーカー数としているところである。

 しかしながら、生活保護不正受給対策や他法他施策の活用の模索など、生活保護受給世帯

に対する業務が多様化する中で、生活保護業務の基本となる訪問調査活動に充てられる時間

が少なくなってきているのが現状である。

  ついては、社会福祉法に定められている、「標準的なケースワーカー数」の基準定数の引

き下げを国に対して積極的に働きかけること。

35

《回答》

1 生活保護現業員数は社会福祉法第16条により標準数が定められており、現状においては、この標準数に対し多く配置している市もあれば不足している市もある。

2 また、国が実施した現業員への意識調査においても、基準とされている世帯数は多すぎるという意見がある一方、適切であるという意見や、業務量は単に世帯数だけでは決められないなどと意見が分かれているところである。

3 そのため県としては国の動向を見守っていきたいと考えている。

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市長会

25 住宅用省エネルギー設備設置費補助について

(1) 住宅用省エネルギー設備設置費に関する補助金を平成 28 年度以降も実施すること。

(2) 住宅用地中熱利用システム設置費に関する補助金を創設すること。

36

《回答》

1 家庭における再生可能エネルギーの導入及び省エネルギーの推進については、エネルギーの分散確保や環境負荷の低減の観点から重要である。

2 このため、県では、住宅用省エネルギー設備等の設置に対する助成制度の拡充を進めており、平成28年度は新たに、年間を通じて温度が一定の地中の熱を利用してエネルギー消費量を削減する「地中熱利用システム」を助成対象に加えたところであり、再生可能エネルギーの一層の普及拡大を図ってまいりたい。

(参考)

◆事業名『住宅用省エネルギー設備等導入促進事業』

・28年度当初予算額 5億2千万円(27年度と同額)

・補助対象設備・基準額

太陽光発電設備  2万円/kW(上限7万円)エネファーム 10万円/件蓄電池 10万円/件HEMS      1万円/件電気自動車充給電設備  5万円/件太陽熱利用システム  5万円/件(27年度から開始)地中熱利用システム   10万円/件(28年度から開始予定)

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市長会

26 有害鳥獣の捕獲及び処理について

鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の改正により、集中的かつ広域的に管理を図る

必要があるイノシシ・ニホンジカについては、国・県による捕獲事業が可能となった。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) イノシシ・ニホンジカの生息区域は市域を越えて広域性があるため、県が更なる捕獲事

業の展開に取り組むこと。             

(2) 埋設処理を原則としている有害鳥獣として捕獲した個体の処理については、焼却処理を

含めた広域処理について検討すること。 

37

《回答》

 (1)1 国の指針では、県が実施する指定管理鳥獣捕獲等事業は、市町村による捕獲事業と適切な役割分担がなされるよう行うとされている。本事業に当たって、県は生息域の外縁部において生息域の拡大防止及び縮小を目的とした捕獲を実施することとし、一方、市町村は有害鳥獣が多く生息している地域において生息数の減少を目的とした捕獲を実施することを基本方針として取り組んでいるところである。

 2 広域的な一斉捕獲の実施については、地域野生鳥獣対策連絡会議を活用し、複数市町村が連携した捕獲体制の整備に向けて、市町村間の調整を図ってまいりたい。

   (2)

1 焼却施設の設置については、捕獲された有害鳥獣の個体が廃棄物処理法により一般廃棄物に区分されていることから、国の補助制度(鳥獣被害防止総合対策交付金)でも、市町村等による焼却施設の整備を支援の対象としているところである。

 2 また、地域鳥獣害対策協議会を設置すれば、複数市町村でも補助対象となることから、県としても他県の先進事例の情報提供など支援に努めてまいりたい。

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市長会

27 海岸漂着物対策の拡充について

鴨川市を始めとする海岸線を有する各自治体では、台風などの風水害時に、海岸に大量発

生する漂着物の対応に苦慮しているところである。

 平成23年2月策定の「千葉県海岸漂着物対策地域計画」では、鴨川市の鴨川漁港から広場

東海岸までの約5千メートルが重点区域に選定され、現在、当該区域の海岸漂着物の処理に

ついて対応されているところである。

 しかしながら、重点区域外においては、今なお、対策が困難となっている。

ついては、海岸漂着物の除去及び処分について、人員派遣の配慮及び処理費用にかかる支

援体制の整備を図ること。

38

《回答》

1 県は、海岸管理において、支障のある大型漂着ごみ等が漂着した場合には、個別に撤去することで対応を図っているところである。

2 市が実施する取組への協力など、市と連携を図りながら、海岸漂着物の円滑な処理に努めてまいりたい。

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市長会

28 改良土・再生土による埋立造成行為の規制及び指導強化について

土地の埋立造成行為については、宅地造成規制法による規制があるほか、調整区域等につ

いては土砂等の埋立等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例(いわゆる残土

条例)や森林法、農地法等で規制されているが、太陽光発電事業等を理由とした埋立造成行

為については、改良土・再生土が使用されても残土条例の適用を受けないことから、十分な

指導や安全性の確認に結びついていないのが実情である。

ついては、土壌の汚染及び災害の発生防止のため、改良土・再生土による埋立造成行為に

ついて確認する必要があることから、関連法令等の整備、残土条例の改正により規制対象と

し、確認ができるシステムの構築を行い、指導の強化に当たること。

39

《回答》

1 県では、埋立現場への立入調査や、再生土の分析検査などを行うとともに、再生土を製造している中間処理施設への立入検査も継続して行うなど、再生土の安全性を確認しているところである。

 2 また、再生土で埋め立てるとしながら、廃棄物や建設残土での埋立てが疑われる場合には、廃棄物処理法や県残土条例に基づき厳正に対処していく。

3 今後も、引き続き調査を継続しながら、埋立てを伴う許認可を所管する庁内関係課と連携して有効な指導を行っていくとともに、周辺環境に影響を及ぼすことのないよう、新たな指導や規制の仕組みの導入についても、具体的に検討してまいりたい。

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市長会

29 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理に係る施策について

東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性物質が今なお市民に不安を

与え続けている。

ついては、市民の安全と安心を確実なものとするため、次の事項について、県のリーダー

シップにより、国等関係機関に働きかけていくこと。

(1) 除染等の措置に伴い発生した除去土壌について、処分の基準を早急に策定、公表すると

共に、処分に係る費用については、国が全額を負担すること。

(2) 「子ども・被災者支援法」に基づく各種支援施策については、「支援対象地域」以外の

地域においても、環境汚染の実態及び住民の不安に照らして広く適用されるものとするこ

と。

40

《回答》

 (1)除染等の措置により生じた土壌の処分基準については、放射性物質汚染対処特措法に基づき、国が定めることとされているため、県から国に対して、処分基準を早急に策定するとともに、除去土壌の処分について、国が責任を持って対処するよう、要望しているところである。

(2)

「原発事故子ども・被災者支援法」に基づき、国が策定した改定基本方針(平成27年

8月)では、各種支援策を網羅的に実施する支援対象地域を福島県内の33市町村とし、

それ以外の地域では、施策ごとの趣旨・目的を踏まえた上で、支援すべき地域及び対象者

を定め、国の責任で適切に施策を実施することとされている。なお、住民の健康管理に係

る施策については、環境省における当面の施策の方向性に基づき、福島県及び福島近隣県

における疾病罹患動向の把握などを行うとされていることから、その取組を着実に実施す

るよう、国に要望しているところである。

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市長会

30 合併処理浄化槽設置事業に対する補助制度の充実について

環境問題に関する住民意識は年々高まっており、水質浄化についても課題の一つとなって

いる。

 公共下水道では、人口密度の低い郊外や農村地帯など全地域を整備することは、財政面や

効率性を考えると非常に困難である。

公共下水道整備が困難な地域では、合併処理浄化槽は極めて有効な手段であり、また、コ

スト的に優れているため、公共水域の環境を守る大きな柱の一つとなっている。

 ついては、環境対策として水質浄化がより一層推進されるよう、浄化槽設置促進を図るた

めの予算の確保及び、県の補助基本額や補助率の引き上げなど、市町村の実情に即した財政

措置を講じること。

41

《回答》

1 合併処理浄化槽の設置に対する国庫補助基準額は、国が、その設置費用の実態を踏まえ、転換により軽減される汚濁負荷に相当する部分(生活雑排水の処理に相当する部分)を公費負担するとの考え方で算定されたものである。

2 県においても、生活雑排水による汚濁防止対策に重点を置き合併処理浄化槽への転換を推進していることから、国に準じて補助基準額を設定し、補助率については国が補助基準額の3分の1であるので、残りの3分の2について県と市町村で同率負担するものとして事業を実施しているので御理解いただきたい。

 3 なお、合併処理浄化槽への転換を一層促進するため、設置費用への補助に加え、県独自に、単独処理浄化槽等の撤去費用に対しても補助制度を設けている。

4 今後とも、合併処理浄化槽への転換が円滑に行われ、公共用水域の水質保全が図られるよう、必要額の確保に努め、生活排水対策浄化槽推進事業に取り組んでまいりたい。

(参考)1 生活排水対策浄化槽推進事業(浄化槽設置促進事業に対する補助)の概要

生活雑排水対策として単独処理浄化槽やくみ取便所から合併処理浄化槽への転換を対象に市町村が実施する浄化槽設置促進事業に補助している。なお、閉鎖性水域の流域や水道水源地域においては、富栄養化防止のため平成23年度から高度処理型合併処理浄化槽に対象を限定している(この場合は新設も対象)。

(次頁へつづく)

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市長会

42

2 転換補助(単独処理浄化槽等の撤去費用に対する補助) 合併処理浄化槽の設置に伴い生じる既存の単独処理浄化槽又はくみ取便所の撤去費用に対し、県と市町村が、それぞれ2分の1ずつ補助金を交付する。補助額の上限は、県と市町村合わせて、単独処理浄化槽が18万円、くみ取便所が10万円。

設置者負担3/5

国庫補助基準額2/5

市町村補助 市町村補助 市町村補助1/3 1/3 1/3

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市長会

31 産業廃棄物の不適切処理に対する取締りの一層の強化及び原状回復について

県においては、産業廃棄物に対する監視指導体制の強化が図られているところであるが、

廃棄物の不適正処理の事案はゲリラ的に発生することが多く、悪質化、巧妙化する傾向にあ

る。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1)不適正処理対策を徹底するため、指導監督、取り締まり体制の強化・充実を図ること。

(2)周辺地域で生活に支障を及ぼしている不適正処理された産業廃棄物の早期撤去の推進を

図ること。

(3)産業廃棄物等の不適正処理(不法投棄)行為のあった場所の土地所有者(管理者)が千

葉県である場合は、調査のみならず、早期回収・処分等を行うこと。

43

《回答》

 (1)(2)(3)1 県では、24時間・365日の監視パトロールを実施するとともに、産廃110番制

度の整備により、24時間体制で県民からの通報を受け付け、産業廃棄物の不法投棄、不適正処理等の早期発見・早期対応に努めている。

 2 さらに、平成25年度からは悪質な現場を集中的に監視する定点監視や、違反車両の運搬経路を特定するための追跡調査を行うスポット監視を導入するなど、監視機能の強化を図っている。

3 また、県では、不法投棄の規模や内容物などから生活環境の保全上著しい支障が懸念されると判断された箇所について、必要に応じて環境調査を実施し、その状況の把握を行っている。

4 不法投棄された産業廃棄物は、行為者や排出事業者が自ら撤去することが原則であることから、行為者等に対して厳しく撤去指導を行うとともに、行為者等が不明な場合には土地所有者等に撤去指導を行っている。

5 なお、行為者等による撤去が見込めない場合で、地域住民の健康への影響等、生活環境の保全上著しい支障が懸念される場合には、県が行為者等に代わって行政代執行による支障の除去を行っている。

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市長会

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市長会

32 観光地を結ぶ高速バスルートの実証実験について

千葉県の魅力を大勢の人に知ってもらい地域活性化につなげようと、成田空港と館山市、

鴨川市、銚子市を結ぶ無料高速バスの実証実験が8月17日から9月30日の間行われた。

 今後は、この利用実績や利用者アンケート等のデータを活用し、民間事業者の新規高速バ

ス路線就航へとつながるよう取り組むものとしている。

 ついては、より多くの市町村の可能性を探るべく、実証運行を継続すること。

45

《回答》

1 平成27年度に国の地方創生の交付金を活用して実施した成田空港と県内観光地を結ぶ高速バスの実証運行については、平成28年度においても、国の地方創生加速化交付金(平成27年度2月補正)を活用しての実施を予定している。

2 この事業の実施にあたっては、地域の魅力・観光のPRなど、市町村をはじめとする地域の取組との連携・協力が欠かせず、また、一定のエリアでまとまって取り組むことが重要であると考えている。

3 そこで、県としては、事業実施の可能性について、広く市町村の意向等を確認の上、意見交換しながら検討してきたところであり、今後も、市町村等と連携・協力して取り組んでいきたいと考えている。

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市長会

33 久留里線沿線の活性化と地域資源の活用について

(1) 久留里線の利用促進に向けた沿線地域における様々な取り組みやイベント実施の際には、

多くの方々に興味・関心を持っていただくためにテレビ放映など情報発信の面から支援・

協力をすること。

(2) 県では、伝統的工芸品を地場産業としての育成を図るため、伝統的工芸品の県指定制度

のほか、後継者養成事業や伝統工芸品展を国内で開催されているが、東京オリンピック・

パラリンピックを見据え、国内のみならず海外における新たな需要の開拓に向け、伝統工

芸品の積極的なPRについても協力すること。

46

《回答》

 (1)

1 久留里線沿線の木更津市、君津市、袖ケ浦市では、平成27年8月に「久留里線活性化

プロジェクト実行委員会」を設立し、行政、地域の団体等が一体となって、観光客誘致

や地域活性化に向けて様々な取組を展開している。

2 県としても、地域の主体的な取組を応援するため、平成27年度に、ラッピング列車

の運行、鉄道モニターツアーなどを実施した結果、テレビ番組で沿線地域の魅力が19

件(担当課で確認されたもの)紹介されるなど、各種メディアに取り上げられた。

3 平成28年度以降も、引き続き、沿線地域の情報発信に努めてまいりたい。

(2)1 伝統的工芸品の販路拡大について、外国人観光客が増加していることから、外国人観光客への土産品としての販路開拓につなげていくため、平成27年度には、県内のホテルにおいて、伝統的工芸品の試験販売及びアンケートを実施し、土産品としての商品の見直し等を行ったところである。

2 その結果も踏まえ、平成28年度には、展示販売会や製作体験等、販路拡大に向けた取組を実施する予定である。

3 また、ちば海外ビジネスサポートセンターにおいて、専門家による市場調査等の支援を行っていることから、積極的に活用いただきながら、海外に向けた販路開拓やPRにつなげて欲しい。

(次頁につづく)

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市長会

47

(参考)平成27年度の県の取組

○チーバくんや沿線市のキャラクターを描いたラッピング列車の運行(4両)

運行期間:平成27年9月19日~12月20日 ○鉄道モニターツアー「小湊鉄道&JR久留里線と名水の街コース」の実施

  平成27年9月~10月の間で12回(日帰り)

○首都圏へのプロモーション

SNSを活用した情報発信、都内でのPRイベントの開催

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市長会

34 有害鳥獣被害防止対策の拡充について

県中南部地域においては、野生鳥獣による農作物等への被害が年々拡大しており、市域を

超えた対応が必要となっているが、十分な対応がとれていない。

 こうした中、県においては、捕獲業務や防護柵等への補助金などの支援をしているところ

であるが、野生鳥獣による農作物等への被害は依然として深刻な状況にある。

 ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 県において広域的な対応が必要とされるため、より一層の支援を行うこと。

(2) 有害獣被害防止対策事業について、農業者の実情に合わせた支援ができるよう、当該事

業の採択要件(受益農家戸数3戸以上)を緩和すること。

(3) 広域での取組が重要となることから、県が事業主体となり捕獲個体の焼却施設を設置す

ること。                     

48

《回答》

 (1)

広域的な一斉捕獲の実施については、地域野生鳥獣対策連絡会議を活用し、複数市町村が

連携した捕獲体制の整備に向けて、市町村間の調整を図ってまいりたい。 

(2)

鳥獣被害防止対策事業による防護柵の設置については、国では、集落単位等で広域的に

設置することが効率的かつ効果的であるとしていることから、県としても国の採択要件に

合わせ、事業を推進しているところである。

なお、中山間地域の谷津田等において、この3戸要件がクリアできない場所があること

は認識しており、こうした地域においては、事業効果を勘案した上での特例として、その

実情に合わせた要件緩和を行っている。

 (3)

焼却施設の設置については、捕獲された有害鳥獣の個体が廃棄物処理法により一般廃棄

物に区分されていることから、国の補助制度(鳥獣被害防止総合対策交付金)でも、市町

村等による焼却施設の整備を支援の対象としているところである。

  また、地域鳥獣害対策協議会を設置すれば、複数市町村でも補助対象となることから、

県としても他県の先進事例の情報提供など支援に努めてまいりたい。

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市長会

35 農業農村整備事業の予算確保について

農業農村整備事業の事業費については、近年、国からの補助金が要求額に対して大幅に削

減されており、現在実施中の事業の進捗や、新規地区への事業推進に支障をきたしている。

 このような状況が続くことは、効率的で生産性の高い農地の整備や、食料の安定供給にも

影響を与え、「食料・農業・農村基本法」に掲げる、食料の安定供給の確保、多面的機能の発

揮、農業の持続的発展及び農村の振興といった基本理念にも反する。

 ついては、農業農村整備事業は日本の農業・農村及び食料自給を守るために必要な事業で

あるため、事業が円滑に進められるよう、関係団体とも連携を図りながら、計画的な事業執

行に必要な予算が安定的に確保できるよう国に対して働きかけること。

49

《回答》

1 平成27年度の国からの農業農村整備予算の割当は、県要望額の約6割であったため、国に対して予算要望活動等を行い、追加予算や補正予算による必要額の確保に努めてきたところである。

2 今後も、農業農村整備事業の計画的な推進を図るため、毎年度の当初予算において必要額が安定的に確保されるよう、国へ要望してまいりたい。

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市長会

36 銚子漁港の浚渫工事について

漁業経営の安定効率化を目指した国の施策により、旋網船の300トンを超える大型船へ

の転換が進んでいる。

銚子漁港の水揚げ量の8割は廻船(地元船以外の船)によるもので、そのうち旋網船が大

部分を占めているが、水深の浅い現在の銚子漁港では、大型化した旋網船の入港は困難であ

る。

ついては、大型船の入港を可能にし、銚子漁港の水揚げ量を確保するため、銚子漁港地区

における広範囲での浚渫工事を実施すること。

50

《回答》

1 銚子漁港の浚渫工事については、平成26年度に国の補助事業(水産物供給基盤機能保全事業)の拡充により、計画的に実施できるようになったところである。

2 県としては、引き続き、国の補助事業を活用し地元関係者の意見を聞きながら、効果的な浚渫工事を進めてまいりたい。

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市長会

37 水産物の漁獲量激減への対策について

木更津市をはじめ、東京湾東部地域における水産業の主力であるアサリは、ツメタガイや

ヒトデによる捕食、アオサ発生による斃死等害敵となる生物が数多く存在し、また、夏季に

発生する貧酸素水塊による斃死及び冬季の高波浪による資源減耗と、漁業者は資源の保全に

大変苦慮しているところである。

 漁獲量では、平成19年度以降のカイヤドリウミグモ発生による激減により、漁業者及び

漁業協同組合の経営は、逼迫した状況である。

 ついては、漁業経営の安定化及び水産物の安定供給を図り、もって後継者づくりに繋げる

ため、害敵となる生物の駆除等に対する支援の継続、貧酸素水塊対策並びに高波浪を抑制す

る消波対策を実施すること。

51

《回答》

 1 アサリの害敵生物の駆除対策については、国の「水産多面的機能発揮対策事業」のモデル地区に選定された漁業者グループが取り組むヒトデやカイヤドリウミグモの駆除など干潟漁場の保全活動を、地元市と協力して支援してまいりたい。また、垂下式養殖試験の技術指導や効率的な稚貝育成技術の開発により、アサリの安

定生産を目指してまいりたい。

2 貧酸素水塊対策については、東京湾の水質改善のため、国や関係都県と連携して湾内に流入する有機物や窒素、リンなどの汚濁負荷の削減に取り組むとともに、貧酸素水塊の浅海域への波及予測システムを運用して高精度な情報を提供し、影響の少ない漁場の有効利用に取り組んでまいりたい。

3 高波浪を抑制する消波対策については、高波浪の発生原因や効果的な抑制方法を解明する必要があるため、県としては関係漁業者とともに、国に対し東京湾水環境再生計画推進協議会等を通じ問題提起するとともに、その対策について検討が進むよう働きかけてまいりたい。

4 県では、これらの取組を通じてアサリ増産対策を推進し、採貝漁業の経営安定を図ってまいりたい。

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市長会

38 広域幹線道路(国道356号銚子バイパス、国道126号八木拡幅事業)の整備促進につ

いて

国道356号及び126号の整備によるアクセス向上は、地域住民の利便性・安全性確保

のほか、物流面でも非常に重要である。特に、国道356号は東関東自動車道等と接続する

主要な幹線道路であり、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の神崎ICから大栄JCT間が開

通し東関東自動車道と接続したことで、物流面や北関東地域からの観光誘致としての位置付

けが増々重要となっている。

ついては、香取・東総地域の活性化のためにも、国道356号銚子バイパス及び国道12

6号八木拡幅事業の早期完成させること。

 また、国道356号銚子バイパスについては利根かもめ大橋から東庄町利根川河口堰間の

事業計画が未策定であり、本路線の機能を充分に発揮させるためにも利根かもめ大橋から東

庄町利根川河口堰までの区間における事業計画の早期立案を図ること。

52

《回答》

1 国道356号銚子バイパスについては、銚子市大橋町から小船木町の延長6.3キロメートルの区間について、交通混雑の緩和や沿道環境の改善などを目的に、バイパス整備を進めている。

2 このうち、銚子市芦崎町から小船木町の3.3キロメートルの供用を図っており、平成27年度は、続く3キロメートルの区間において、工事と用地取得を実施している。

3 国道126号八木拡幅については、銚子市三崎町から旭市八木の延長5.7キロメートルの区間について、現道拡幅やバイパス整備を進めている。

4 現在、旭市側約3キロメートルのバイパス区間について、優先的に整備を進めており平成27年度から、地盤改良工などの本線部の工事に着手している。

5 また、国道356号利根かもめ大橋から東庄町利根川河口堰までの区間については、現在事業中の区間の進捗状況等を勘案しながら検討することとし、平成27年度は、現況の交通状況を把握するための交通量調査などを実施している。

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市長会

39 主要な国県道の拡幅整備及びバイパスの早期事業化促進について

船橋市内の主要な国県道については、整備が遅れているため慢性的な交通渋滞を引き起こ

しており、さらには歩行者空間等がないことから歩行者・自転車等の通行に支障をきたして

いる。このため公共交通機関であるバスの利用サービスの低下、渋滞による周辺住宅地への

車の流入による生活環境の悪化、また、歩行者・自転車等の事故の増大等につながっている。

特に、今後更なる高齢社会の進行が見込まれる中、高齢者の歩行者事故等の増大は一層懸念

されるところである。

ついては、船橋市内の次の主要な国県道の拡幅整備、主要交差点の改良、歩道や自転車走

行空間の整備を図ること。

また、国道296号バイパス(都市計画道路3・1・3号線、都市計画道路3・1・37号

線)計画の早期事業化を図ること。

(1) 国道296号

(2) 主要地方道船橋我孫子線

(3) 主要地方道市川印西線

(4) 県道夏見小室線(事業中)

(5) 津田沼駅前原線(都市計画道路3・4・26号線)

53

《回答》

 (1)~(5)1 国道296号の前原東地先や主要地方道船橋我孫子線の馬込町地先や主要地方道市川印西線の上山町や県道夏見小室線の北本町地先において、歩行者の安全性を確保するための歩道整備や渋滞を緩和させるための交差点改良等の事業を鋭意進めており、今後も、地元関係者の協力を得ながら、事業の推進を図っていく。

2 主要地方道船橋我孫子線については、慢性的な交通混雑が発生していることから、特に交通量の多い若松交差点から駿河台交差点までの間について順次4車線化の整備を進めてきたところである。

3 現在は、東船橋駅入口交差点において、安全対策を進めており、引き続き、関係機関と調整を図りながら、事業の推進に努めてまいりたい。

4 その他の整備については、引き続き、事業化区間の進捗に努めるとともに、整備による交通状況等を勘案しながら、検討してまいりたい。

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市長会

40 北千葉道路の早期完成について

一般国道464号北千葉道路は、首都圏北部と成田国際空港を結ぶ新たなアクセスルート

として国際競争力の強化、国土強靭化及び地方創生を実現する基盤となる幹線道路である。

また、沿線地域における慢性的な交通混雑などの課題を解決するとともに、印旛・成田地

域と東葛飾地域との交流促進、成田地域と千葉ニュータウン業務核都市の骨格的交通軸とし

て、地域経済の好循環をもたらす、「都市再生プロジェクト」に位置付けられた、我が国に

とって大変重要な道路である。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 北千葉道路(印旛~成田)延長約13.5キロメートルのうち、成田空港側の県施工区

間約3.7キロメートルの早期開通を図り、全線の早期整備を図ること。

(2) 北千葉道路の西側区間(小室IC以西)について、国の直轄事業として早期整備が確実

となるよう、また、千葉ニュータウン区間中、船橋市から白井市にかけて事業化されてい

ない区間について、早急に事業化するよう国へ働きかけること。

(3) 北千葉道路の整備を促進すること。             

54

《回答》

 (1)1 国道464号北千葉道路は、外環道と成田空港を最短で結び、首都圏の国際競争力を

強化する道路であり、本県のみならず、日本の将来のため、絶対必要なものである。

2 北千葉道路の印西・成田間の13.5キロメートルについては、現在、国と分担して整備を進めているところである。

3 このうち、県が施行している印西市若萩から成田市北須賀間4.2キロメートルは、平成28年度の開通に向け、橋梁工事や道路改良工事などを行っている。

4 また、国が施行している成田市北須賀から押畑間までの5.6キロメートルについては、平成30年度までの開通に向け、工事を全面的に展開している。

5 残る、成田市押畑から成田市大山間3.7キロメートルは、現在、県において、用地取得を進めるとともに、埋蔵文化財調査や進入路工事などを実施している。

6 引き続き、早期全線開通に向け、整備を推進する。

(次頁につづく)

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市長会

55

 (2)(3)1 北千葉道路の市川・鎌ケ谷間については、国による調査が実施されており、現在、車

線数など道路の基本的な構造の検討を進めるとともに、主要な構造物の位置や形式などを計画するための道路予備設計を実施しているところである。

2 また、県では、環境アセスメントや都市計画の変更の手続きに必要となる、猛禽類の繁殖状況や、その他動植物の生息・生育状況などの調査を進めている。

3 県としては、引き続き、国と協同して積極的に調査を進め、速やかに計画を具体化し、できる限り早期に事業化するよう取り組む。

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市長会

41 松戸都市計画道路3・3・7号横須賀紙敷線(紙敷・河原塚区間)の事業について

松戸都市計画道路3・3・7号横須賀紙敷線における、河原塚・紙敷区間の約950メート

ルについては、松戸市の事業として本年度より予備設計業務に着手している。

ついては、本都市計画道路事業に対し、県として支援すること。

56

《回答》

  松戸市都市計画道路3・3・7号横須賀紙敷線の紙敷・河原塚区間の整備については、市より平成27年度から事業化したと聞いており、県としては、今後、市の取組みを支援してまいりたい。

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市長会

42 東武野田線連続立体交差事業の推進について

東武野田線連続立体交差事業は清水公園駅から梅郷駅間の約2.9キロメートルの鉄道の

高架化により、11箇所の踏切を除却し、踏切事故や交通渋滞解消、東西市街地の一体化を

図る等、県内における将来のまちづくりに大きく役立つものである。そのため、交差する主

要地方道2路線を含む都市計画道路及び駅前広場等の整備を推進している。

しかし、連続立体交差事業の昨年度末における進捗率は約12パーセントとなっており、

関連する区画整理や道路等の完成に影響を及ぼす事が懸念される。

 また、連続立体交差事業は事業費が莫大であることから、認可期間内の平成29年度完成

は困難な状況となっているが、事業の円滑な推進と早期完成のためには、集中的な投資を継

続することが、必要不可欠である。

 ついては、予算拡大と計画的かつ着実な財源の確保を図ること。

57

《回答》

1 東武野田線連続立体交差事業については、都市内交通の円滑化や分断された市街地の一体化を図るため、「清水公園駅」から「梅郷駅」間の約2.9キロメートルにおいて鉄道を高架化するものであり、平成26年度までに約1.9キロメートル区間で仮線運行を行っているところである。

2 平成27年度は、残る約1キロメートル区間の仮線工事及び一部高架橋工事を行っているところである。

3 今後とも、事業の推進が図られるよう、予算の確保に努めてまいりたい。

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43 地域高規格道路茂原・一宮・大原道路(長生グリーンライン)の整備促進について

地域高規格道路茂原・一宮道路・大原道路(長生グリーンライン)は、首都圏中央連絡道と

一体となり、県内各地域との交流拡大を高めるとともに、観光立県を目指す本県にとっても、

首都圏から外房地域への道路ネットワーク形成を図る上で、大変重要な道路である。

ついては、地域高規格道路茂原・一宮・大原道路(長生グリーンライン)から創出される

中房総地域への観光振興のさらなる拡大のため、事業が大幅に遅れている茂原市区間3.2

キロメートルの早期の工事着手を図るとともに、全線を整備区間とし、早期完成を図ること。

58

《回答》

1 長生グリーンラインは、長南町千田から茂原市三ケ谷までの7.2キロメートルのバイパス整備であり、このうち、圏央道茂原長南インターチェンジから国道409号までの延長0.7キロメートルについては、圏央道の開通に合わせ、平成25年4月に供用開始したところである。

2 現在、茂原長南インターチェンジから広域農道までの6.5キロメートルの整備を進めており、長南町区間においては、橋梁や切土工事を実施している。

3 また、茂原市区間においては、平成26年度から長南町と隣接する地区で用地交渉に着手しており、平成27年10月から残る地区でも地元説明会を行い、用地取得を進めているところである。

4 今後は、茂原長南インターチェンジから県道茂原大多喜線までの4キロメートルについて、早期の部分供用を目指し、事業の推進に努める。

5 茂原市から一宮区間については、今後、事業化に向け検討を進め、一宮町からいすみ市間については、引き続き、調査を進めてまいりたい。

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市長会

44 成田国際空港のアクセス整備促進について

(1) 現在整備中である北千葉道路の県施行区間、印西市若荻から成田市北須賀間及び成田市

押畑から成田市大山間について、十分な予算措置と早期完成を図ること。

(2) 国道464号全体の歩道の整備を含めた改良事業を促進すること。

(3) 成田市押畑地先の国道408号、松崎地先の主要地方道成田安食線バイパスの拡幅整備

の早期整備・事業化を図ること。

(4) 主要地方道路成田小見川鹿島港線について、計画区間全線において4車線化を促進する

こと。

59

《回答》

(1)1 北千葉道路の印西・成田間13.5キロメートルについては、現在、国と分担して整

備を進めているところである。

2 このうち、県が施行している印西市若萩から成田市北須賀間4.2キロメートルについては、平成28年度の開通に向け、橋梁工事や道路改良工事などを行っている。

3 残る、成田市押畑から大山間3.7キロメートルについては、現在、県において、用地取得を進めるとともに、埋蔵文化財調査や進入路工事などを実施している。

4 今後も、整備等を推進し、早期供用が図られるよう努める。

(2) 1 国道464号の成田市大袋地先の歩道整備については、平成16年度から延べ延長1,

500メートルの整備に着手し、平成26年度までに約620メートルの整備を図ったところである。

 2 平成27年度は、用地取得を進めるとともに、取得済箇所の歩道整備を実施している。

(次頁につづく)

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市長会

60

(3)1 国道408号については、成田市街地の慢性的な交通渋滞の緩和及び屈曲部の安全確

保を目的として、成田市土屋地先から押畑地先1.7キロメートルの4車線化事業を進めており、これまでに土屋交差点の左折レーンの設置を行ったところである。

2 引き続き、地元関係者の協力を得ながら事業進捗に努め、整備効果の早期発現に取り組んでいく。

3 県道成田安食線については、成田市の国道408号土屋交差点から0.8キロメートルを4車線化しており、その先線の拡幅整備は、北千葉道路に市道が接続することから周辺道路の整備状況や交通状況の推移を勘案しながら、事業の具体化に向けた検討を進めている。

 (4) 県道成田小見川鹿島港線については、成田市取香地先から成田市川上地先の4車線化を進めており、残る用地の取得に努め事業進捗を図ってまいりたい。

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市長会

45 主要地方道佐倉印西線バイパスの整備について

主要地方道佐倉印西線バイパス(田町工区)は、佐倉市の南北を結ぶ都市計画道路寺崎・萩

山線として位置づけられた重要な道路であり、このバイパス整備により市内の混雑緩和や京

成電鉄軌道との安全な交差、大型貨物自動車等の通行など、市内交通の様々な課題の解消が

期待され、また、国道51号や東関東自動車道水戸線から観光拠点である印旛沼などを経由

し、北総地域までを南北に結ぶ広域的な幹線道路として更なる交通アクセスの改善が期待で

きる。

  ついては、主要地方道佐倉印西線バイパスの早急な整備促進を図ること。

61

《回答》

1 県道佐倉印西線田町バイパスについては、現道拡幅区間となる0.5キロメートルについて、優先的に整備を進めており、用地買収及び用地取得済箇所の歩道整備を実施している。

2 また、バイパス区間約1キロメートルについては、鉄道との交差協議を実施しているところである。

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市長会

46 主要地方道銚子海上線(清滝バイパス)整備事業の促進について

清滝バイパス整備事業については、Ⅲ期工事として事業を継続しているが、本事業の一層

の推進により、利根かもめ大橋へのアクセスの改善や成田・千葉方面への時間距離の短縮が

計られ地域経済の発展が期待されている。

 また、年々増大している交通量への対策として、既成市街地の交通量の緩和等地元の住環

境改善にも大きく貢献するものである。

ついては、トンネルの早期着手、バイパスの早期完成に向け本事業の促進を図ること。

62

《回答》

1 県道銚子海上線清滝バイパスは、旭市岩井地先から清滝地先までのトンネルを含む24キロメートル区間について、整備を進めている。

2 これまでに、西側の取付道路約0.2キロメートルを供用し、トンネル部の早期着工に向け、平成27年度は、道路改良工事を実施している。

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市長会

47 主要地方道及び一般県道の整備促進について

柏市の幹線道路においては、主要交差点における交通渋滞により路線バスなど公共交通の

運行に支障を来している他、渋滞を迂回する自動車の生活道路への流入により地域住民に影

響が及んでおり、高齢者や児童生徒等が安全に通行できる歩行環境の創出は喫緊の課題と

なっている。

 こうしたことから、歩行者の安全を確保するとともに交通円滑化を図るべく、柏市第四次

総合計画をはじめとした各部門計画に位置付け、順次、市道の整備を進めているところであ

る。

 ついては、市域内県道における交差点の改良及び歩道の設置、道路ネットワークの観点か

ら、柏都市計画道路3・2・40号十余二船戸線並びに柏都市計画道路3・3・2号箕輪青葉

台線の整備促進を図ること。

63

《回答》

1 主要地方道市川柏線の柏市逆井3丁目地先や一般県道柏流山線の柏市旭町地先などにおいて、歩行者の安全性確保、歩道整備や交通の円滑化を図るための交差点改良を進めているところである。

2 利根川渡河橋については、整備上の課題など、茨城県と定期的に意見交換を行っており、今後とも、都市軸道路全体の進捗を勘案しながら、協議・調整を図ってまいりたい。

3 都市計画道路箕輪青葉台線については、東武野田線の立体交差部を含む増尾台から増尾7丁目の約0.8キロメートル区間において、平成25年5月に供用を開始したところであり、また、増尾から大津ヶ丘までの約0.8キロメートル区間については、平成25年度より事業着手し、平成27年度は道路の設計を行っているところである。

4 今後とも、柏市と連携を図りながら、地元関係者の協力を得て、事業の推進に努めてまいりたい。

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市長会

48 狭隘国県道の道路改良について

次の事項について措置を講じること。

(1) 主要地方道天津小湊夷隅線、勝浦布施大原線、上布施勝浦線における狭隘な区間につい

ての道路改良・整備を図ること。

(2) 主要地方道天津小湊夷隅線、勝浦布施大原線、上布施勝浦線についての歩道整備を図る

こと。

(3) 国道297号の通学路となっている区間についての歩道整備を図ること。

(4) 松野バイパス建設工事の早期完成に向けた事業の推進を図ること。

64

《回答》

(1) 1 県道天津小湊夷隅線については、勝浦市上植野地先で拡幅整備を進めているところである。

2 県道天津小湊夷隅線、県道勝浦布施大原線、県道上布施勝浦線における勝浦市域の未整備区間については、現在、整備を進めている箇所の進捗状況や周辺道路の整備などを勘案しながら、整備について検討をしてまいりたい。

(2)(3)1 県では、歩道整備を実施するにあたり、通学路や事故危険箇所などの優先度の高いところから整備を進めているところである。

2 歩道整備については、用地取得が不可欠なことから、今後、地元市と調整を図ってまいりたい。

(4)1 国道297号松野バイパスは、勝浦市白井久保地先から大多喜町三又地先の6.7キロメートルのうち、人家連担で屈曲している勝浦市松野地先付近の1.9キロメートル区間を重点整備区間としているところである。

2 平成24年度末から本格的に工事に着手したところであり、今後は平成31年度までに重点整備区間1.9キロメートルの部分供用を目指し、事業の推進に努める。

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49 (仮称)三郷流山橋の早期完成と環境対策について

主要地方道越谷流山線バイパスについては、市内流山橋の慢性的な渋滞緩和対策としての

最重要路線であることから、次の事項について措置を講じること。

(1) 計画された事業期間の1日でも早い完成へ向けた積極的な対応を図ること。

(2) 用地交渉にあたっては、地権者の求めに応じて積極的な対応を図ること。

(3) 住民から要望の強い環境対策(騒音・振動等)を十分考慮した事業を図ること。

(4) 本事業にて計画されている和田堀都市下水路の移設整備について、地元浸水対策と密接

に関係することから、機能補償における特段の支援をすること。

65

《回答》

1 (仮称)三郷流山橋については、市街化の著しい東葛飾地域と埼玉県東部地域を結び、流山橋に集中している交通を分散させるため、千葉県と埼玉県が共同で事業を進めている。

2  平成26年3月に締結した基本協定に基づき、江戸川を渡る橋梁部は、埼玉県が詳細設計を、千葉県側の取付橋梁や道路は、本県が詳細設計を実施しているところである。

3  環境対策については、環境予測などを踏まえ必要な対策を講じるとともに、工事においては、できる限り振動や騒音の発生しない工法等を採用するなど検討していきたい。

4  今後とも、地元流山市と連携を図り、関係者の協力を得ながら、事業の推進に努めてまいりたい。

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50 手賀沼・手賀川の周回路となる自転車歩行者道や橋りょうなどの整備について

手賀沼・手賀川とその周辺地域の魅力をさらに向上させるため、国・県・柏市・印西市と

ともに「手賀沼・手賀川活用推進協議会」を平成23年11月に設立し、これまで、手賀

沼・手賀川の総合的な戦略について協議を進め、今年の6月に報告書を取りまとめたところ

である。

 今後、報告書で提案されている周辺の地域資源を活用した様々なイベントなどのソフト事

業を展開していくためには、手賀沼・手賀川の周回路となる自転車歩行者道や橋りょうなど

の整備が大変重要であると考える。

ついては、回遊性を高めるため、手賀沼一帯を快適に周回できるよう、手賀沼公園から北

柏ふるさと公園間の自転車歩行者道や柏ふるさと公園と北柏ふるさと公園を結ぶ橋りょうに

ついて、早急に整備促進を図ること。

66

《回答》

国・県・市で構成されている「手賀沼・手賀川活用推進協議会」で、快適に周回できる遊歩道の整備についても具体的な検討を行っているところであり、県としては、協議会の協議会の検討結果を踏まえて、必要な支援を行ってまいりたい。

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51 国県道の整備促進について

住民生活と経済活動の基盤となる道路の整備について、次のとおり措置を講じること。

(1) 国道128号は、実入バイパスのトンネル本体工事の早期着工、待崎交差点から嶺岡ト

ンネルまでの慢性的渋滞の解消を図ること。

(2) 国道410号は、八丁地先未改良区間の狭隘・屈曲箇所の解消を図ること。

(3) 主要地方道千葉鴨川線は、国道128号から鴨川警察署前交差点までの歩道を拡幅する

こと。

(4) 主要地方道鴨川保田線は、長狭高校前交差点の右折レーンの設置、主基交差点の整備促

進、御園橋の架け替えを図ること。

(5) 主要地方道市原天津小湊線は、坂本工区改良事業の平成32年までの完遂、竜ヶ尾周辺

の狭隘・屈曲箇所の解消を図ること。

(6) 主要地方道鴨川富山線は、東地先未改良区間の狭隘・屈曲箇所の解消を図ること。

(7) 一般県道天津小湊田原線は、坂下バイパスの整備促進、通学児童等の交通安全対策とし

ての歩道を設置すること。

67

《回答》

(1)1 国道128号では、鴨川市天津地先から内浦地先間において、平成21年度から0.

9キロメートルの、実入バイパスの整備を進めており、平成27年度は、トンネル工事に着手したところである。

2 今後も、地元関係者のご協力を頂きながら、事業進捗に努める。

 3 待崎交差点から嶺岡トンネルまでの慢性的な渋滞の解消については、周辺道路の整備による交通動向を勘案しながら検討してまいりたい。

(2) 1 国道410号鴨川市八丁地先から南房総市大井地先間では、延長2.2キロメートル

の現道拡幅整備を実施しており、平成27年度は引き続き、鴨川市側の560メートルの区間について、用地買収を進めているところである。

 2 今後とも、地元関係者のご協力を頂きながら、早期完成が図れるよう努める。

(次頁へつづく)

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市長会

68

(3)主要地方道千葉鴨川線の歩道拡幅については、沿線が人家連担であることから、地元市

と調整しながら検討してまいりたい。

(4) 1 主要地方道鴨川保田線の長狭高校前交差点における右折レーン設置及び主基交差点に

ついては、地元関係者の協力が不可欠であることから、今後の進め方について、地元市と調整してまいりたい。

2 御園橋については、平成27年度中に工事期間中の迂回路用地を確保するための物件調査を行い、用地交渉に着手したところである。

3 引き続き、地元鴨川市の協力を得ながら、事業の推進に努めてまいりたい。

(5)1 主要地方道市原天津小湊線坂本地先については、延長2.7キロメートルのうち、こ

れまでに、1.8キロメートルを供用したところである。

2 平成27年度は、残る区間のループ橋から先線の補強土工事と現道部の法面調査を行っており、今後とも早期完成に向け事業推進を図ってまいりたい。

(6)主要地方道鴨川富山線東地先の未改良区間ついては、周辺道路の整備などを勘案しながら、検討をしてまいりたい。

(7) 1 一般県道天津小湊田原線坂下バイパスについては、現在、用地買収をしており、今後

とも事業推進を図ってまいりたい。

2 一般県道天津小湊田原線の竹平地区については、平成25年度に田原交差点の改良を含めた約240メートルの歩道整備が完了したところである。

3 また、睦会橋側道橋については、平成25年度に着手しており、地元関係者の協力を得ながら、用地の取得を進め、引き続き、事業進捗を図ってまいりたい。

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市長会

52 鎌ケ谷都市計画道路3・4・5号船橋我孫子バイパス線の早期整備について

都市計画道路3・4・5号船橋我孫子バイパス線は、国道464号以北から粟野交差点手前

までの延長約280メートルを、平成13年度より千葉県が事業主体となって事業を実施し

ている。

しかし、当該区間は、事業着手から約13年が経過しているが、進捗率は約14パーセン

ト(H26末)と完成の目処がたっておらず、当該道路の周辺では、新鎌ケ谷地区の土地区

画整理事業が完成し、今後、地区内外からの発生集中交通が多数見込まれるなか、これらの

交通を円滑に捌く幹線道路の整備が急務となっている。

 ついては、現在、事業化を図っている当該都市計画道路を早期に整備すること。

69

《回答》

1 都市計画道路3・4・5号船橋我孫子バイパス線については、鎌ケ谷市街地の県道船橋我孫子線の交通混雑を緩和するため、道野辺交差点から粟野地先までの約4.7キロメートルの整備を進め、国道464号までの約4.4キロメートルが完成しているところである。

2 残る国道464号から粟野地先までの約0.3キロメートルについては、平成13年度より事業に着手しているところであるが、用地取得が難航していることから、引き続き地元関係者の協力を得ながら、事業推進に努めてまいりたい。

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市長会

53 国道464号粟野バイパス線の整備促進について

国道464号について、成田市から鎌ケ谷市までの整備が進んだことにより、主要地方道

船橋・我孫子線への通過交通が急増したため、鎌ケ谷市中心市街地周辺の渋滞が慢性化し、

市民生活に大きな支障が生じている。

 こうした市内の交通渋滞の解消を図るため、鎌ケ谷以西の北千葉道路(都市計画道路3・

1・1号線)の延伸が事業化されるまでの間、これを補完するものとして平成12年度に国

道464号粟野バイパス線整備事業を開始し、1期区間の用地買収を平成18年度より進め

ているが、買収単価や代替地の確保などの問題から、事業が円滑に進んでいない状況にある。

 ついては、このような問題に柔軟に対応し、円滑かつ迅速に用地買収を完了させるととも

に、当該事業の早急な整備促進を図ること。

70

《回答》

1 国道464号粟野バイパスは、鎌ケ谷市街地の慢性的な交通渋滞の緩和を図るため、鎌ケ谷市初富地先において、延長約1.7キロメートルのバイパス整備を進めている。

2 このうち、県道船橋我孫子線から鎌ケ谷市道4号線までの約0.8キロメートル区間を優先的に整備することとし、用地取得を進めているところである。

3 引き続き、鎌ケ谷市と連携を図り、地元関係者の協力を得ながら、事業を推進する。

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市長会

54 道路整備事業の促進について

国道465号(篠部地先)から県道大貫青堀線(下飯野地先)を結ぶ路線及び県道大貫青堀線バ

イパスの残事業区間の早期完成を図ること。

71

《回答》

1 県道大貫青堀線バイパス整備については、青堀駅へのアプローチ道路を確保するため当該市道までの約0.2キロメートル区間を優先的に進めている。

2 今後とも、地元関係者の協力を得ながら、残る用地の取得に努める。

3 県道大貫青堀線バイパスの残る事業区間と国道465号から県道大貫青堀線を結ぶ路線については、他の事業中箇所の進捗状況や交通状況等を勘案しながら、検討してまいりたい。

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市長会

55 アクアライン着岸地周辺の道路網及びかずさインターチェンジの整備について

東京湾アクアラインの整備効果を着岸地周辺都市に波及させ、着岸地で増加している交通

量を分散し利用者にとって安全・安心な道路交通網を確保する必要がある。

また圏央道は、東京湾アクアラインと一体となって、横浜、かずさアカデミアパーク、成

田、つくば学園都市など業務核都市を環状に結ぶことで、その波及効果が県内各地に及ぶこ

とが期待されている。このようなことから関連する道路網とインターチェンジの整備を図る

こと。

(1) 着岸地周辺4都市の臨海部を結ぶ東京湾岸道路の早期事業化、及び主要幹線道路である

都市計画道路西内河根場線、都市計画道路中野畑沢線を早期に整備すること。

(2) アカデミアパーク及びその周辺の企業進出を促進するため、最寄りとなる「(仮称)かずさインターチェンジ」の早期着工について関係機関へ強く働きかけること。

72

《回答》

(1)1 東京湾岸道路の未整備区間については、今後のアクアライン着岸地周辺地域の開発状況や交通動向を踏まえ、引き続き、国へ働きかけてまいりたい。

2 都市計画道路西内河根場線及び中野畑沢線については、現在、鉄道交差部を工事中の高須箕和田線と接続し、袖ケ浦駅周辺地区と木更津市金田地区を結ぶ重要な道路である。これらの道路の整備については、引き続き袖ケ浦市及び木更津市の協力を得ながら、高須箕和田線の完成後、できるだけ早い時期に事業化するよう努めてまいりたい。

(2)1 国では、これまで、平成25年4月の圏央道東金・木更津間の開通を踏まえ、(仮称)かずさインターチェンジ周辺の交通量調査や本インターチェンジの効果の検討を行っており、引き続き、かずさアカデミアパーク及びその周辺の開発動向、道路の交通状況の把握に努めると聞いている。

  2 県としては、地域への企業進出が期待できる本インターチェンジの整備について国へ

要望しているところであり、今後も国へ働きかけを続けていく。

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市長会

56 千葉・竜ケ崎線((仮称)コスモス通り)の早期完成について

千葉ニュータウンとつくばを結ぶ主要地方道千葉・竜ケ崎線バイパスについては、現在、

整備中であるが、早期完成を図ること。

 また、国道356号から印西中学校付近までの先行整備区間の完成後、速やかに供用開始

すること。

73

《回答》

1 県道千葉竜ヶ崎線については、印西市草深地先から大森地先までの約2.5キロメートルについて、バイパス整備を進めている。

2 平成27年度は、北側の用地が取得できた0.7キメートル区間において、盛土等の工事を実施しており、残る用地取得を進め事業進捗を図ってまいりたい。

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市長会

57 県道成田両国線バイパスの早期整備について

県道成田両国バイパスは、県道八日市場佐倉線と一般県道成田両国線(現道)との区間が

未整備となっており、七栄地区の慢性的な渋滞緩和のため、早期完成を図ること。

74

《回答》

県道成田両国線バイパス整備については、現在330メートル区間において用地取得を進めており、今後とも、地元関係者の協力を得ながら事業の推進に努める。

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市長会

58 県事業の整備推進と市町村事業の支援について

香取市新市建設計画に位置づけられている県事業の早期実現、特に圏央道を主軸に広域

ネットワークを形成するうえで重要な次の事項の推進を図るとともに、市が実施する道路整

備、道路老朽化対策を支援すること。

(1) 国道356号の整備促進

(2) 主要地方道成田小見川鹿島港線の整備

(3) 主要地方道佐原椿海線の整備

75

《回答》

(1)1 国道356号では、香取市篠原地先から佐原イ地先の篠原拡幅については、1.9キロメートルのうち、道の駅に接する0.6キロメートルを平成20年度に暫定2車線で供用したところであり、平成27年度は、残る区間において盛土工と用地取得を進めている。

2 また、香取市小見川地先から東庄町新宿地先の小見川東庄バイパスについては、8.7キロメートルのうち、香取市側の小見川大橋から笹川新橋までの4.7キロメートルを平成21年度までに供用したところである。

3 今後も、地元関係者の協力を得ながら事業進捗に努める。

(2)1 県道成田小見川鹿島港線の整備については、香取市沢地先においてバイパス整備を進めているところである。

  2 平成27年度は、橋梁の上部工事を進めており、平成28年度は、引き続き橋梁の付帯施設工事を実施する予定である。

  (3) 県道佐原椿海線の未整備区間については、現在進めている周辺道路の整備状況などを勘案しながら検討する。

   市が実施する道路整備や道路老朽化対策については、県としても、引き続き、事業が円滑に進むよう、国の交付金事業の活用など、支援してまいりたい。

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市長会

59 一般県道太東停車場線(229号)の交通安全対策について

一般県道太東停車場線(229号)、いすみ市岬町和泉地先、国道 128号、和泉交差点から

市立太東小学校までの歩道未設置区間に歩道を設置すること。

76

《回答》

 1 一般県道太東停車場線いすみ市岬町和泉地先の国道128号和泉交差点から市立太東小学校までの約1,500メートルのうち約1,000メートルは歩道が整備されている。

2 残る区間については、人家が連担しており用地の協力が得られないことから、今後の進め方について、地元市と調整を図ってまいりたい。

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市長会

60 国道465号、深堀バイパス、苅谷新田野バイパスの早期完成について

国道465号は、緑と海に囲まれた豊かな自然と温暖な気候を活かした観光施設を相互に

結び地域間交流の活性化、産業や経済流通及び文化の発展に大きく貢献する基幹道路であり、

さらに、首都圏中央連絡自動車道路へのアクセス道路として極めて重要な役割を果たす路線

である。

各所で整備は進んでいるが、いまだ未整備区間が多く存在している現状であるため、本路

線のバイパス化等の整備促進を図ること。

77

《回答》

1 国道465号深堀バイパスは、いすみ市新田地先から同市深堀地先間における、1.1キロメートルのバイパスで、平成28年3月15日に全線を供用開始したところである。

2 苅谷・新田野バイパスについては、周辺の交通状況を勘案しながら、検討してまいりたい。

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市長会

61 海岸保全施設の早期整備について

船橋地区の海岸保全施設は、設置から40年以上が経過し老朽化が進んでいるが、これら

の施設の多くが未だ耐震化されていない状況である。

今後発生が懸念されている大地震による津波、或いは近年被害が甚大化している台風に伴

う高潮が発生した場合に、川への遡上や内陸部への浸水を防ぐためには、市の中心を流れる

海老川の水門などの海岸保全施設が機能することが重要である。

海岸保全施設の後背地にはゼロメートル地帯を抱えており、市役所や消防署などの市の中

枢施設があるほか、災害時の緊急輸送路となる国道14号が通過しており、これらが浸水し

てしまうと、本市のみならず圏域全体の災害活動に重大な支障をきたす恐れがある。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 県が行っている日の出水門から西側の海岸保全施設については一層の整備促進を図るこ

と。

(2) 国直轄事業の導入が検討されている東側については、早期事業化が図られるよう国に強

く働きかけること。

78

《回答》

(1)県では、船橋市西浦地先から栄町地先までの約1.9キロメートルについて、これまで

に護岸の耐震補強などを完成させ、現在は水門及び排水機場の老朽化対策、耐震対策を実施しているところであり、引き続き、整備推進に努めていく。

 (2)船橋市日の出地先から高瀬地先までの約5.4kmについては、一部の水門と排水機場

が建て替えとなることや、海上作業が必要となることなど、著しく大規模かつ高度な技術が求められるため、直轄事業としての整備を国に要望していることころである。県としては、早期事業化が図られるよう、引き続き要望していく。

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市長会

62 館山湾における港湾事業の促進について

館山市は、多目的桟橋整備の推進、館山港海岸環境整備事業(ビーチ利用促進モデル事業)

第二期工事区間早期着手の要望を数年間続けているところである。

  多目的桟橋については、平成27・28年度に小型船舶係留施設の増設が実施されている

ので、継続して館山港港湾振興ビジョンに示された規模へ早期に整備拡充を図ること。

 館山港海岸環境整備事業については、現在、「東京湾沿岸海岸保全基本計画」での設計津波

に対する海岸保全施設等の整備高の見直しが行われている。これを理由に、館山港海岸環境

整備事業の着手が遅れることなく実施されること。

79

《回答》

1 多目的桟橋本体の整備拡充については、桟橋の利用状況や需要の増加等を勘案しながら、検討していく。

2 海岸環境整備事業の第2期区間の整備については、市が主体となる「海岸づくり会議」の中で、防護・利用・環境の3つの観点より、意見を聞きながら整備内容を検討していく。

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63 二級河川(一宮川・赤目川・阿久川)整備事業の早期実施・完成について

茂原市では、平成25年の台風26号の影響で市内の河川が氾濫し、平成元年、平成8年

に続き三度目の水害を被った。このうち二級河川は、河川管理者である県において流域県民

の安全確保に努めるべきである。

ついては、河川整備の早期実施及び完成のため、事業採択及び予算の増額を図るとともに

次の河川の整備を鋭意進めること。

(1) 一宮川については、堆積土撤去、河道拡幅等の恒久的な対策を早期に実施すること。

(2) 赤目川については、下流側から約半分までの護岸及び上流部の B調節池が整備されてい

るが、台風やゲリラ豪雨等により浸水被害が発生していることから、一刻も早く浸水被害

を解消すること。

(3) 阿久川については、獅子吼橋上流1.8キロメートルの未改修区間の用地測量及び詳細

設計等が実施されているが、早期の完成を図ること。

80

《回答》

 (1)1 一宮川については、下流部の改修区間7,040メートルにおいて整備を進めており

現在、下流から4,940メートルが完了している。

2 100ミリ安心プランに位置付けられた調節池や河道改修及び堤防嵩上げ箇所の整備については、今年度から事業に着手したところである。

3 今後も、市と連携し、整備を進めてまいりたい。

 (2)1 赤目川については、通常の河川改修予算に加え、住宅関連の予算も導入し、重点的に

整備を進めているところであり、河川延長7,700メートルのうち、下流部4,200メートルが完了している。

2 現在、上流域に位置するA調節池等の整備を実施しており、今後も引き続き整備を進めてまいりたい。

 (3)1 阿久川については、平成21年度から未改修の1.8キロメートル区間の事業に着手し、これまでに用地測量や詳細設計を実施してきた。

2 平成26年度からは、護岸工事に着手したところであり、今後も引き続き整備を進めてまいりたい。

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市長会

64 印旛沼の総合的な対策について

(1) 印旛沼の総合的な対策について、環境、治水両面からの対策として浚渫及び水の流動化

を図る導水対策の事業を早急に具体化すること。

(2) 印旛沼は水と触れ合える場所が少ないことから、親水性を高める事業を実施すること。

81

《回答》

 (1) 沼内対策では、浚渫土を利用した植生帯整備を行っており、平成27年度は、印旛沼流域水循環健全化計画・第2期行動計画を作成したところである。

導水を含め、事業の具体化については、水質改善効果を得られる条件などを整理して、検討を進める。

 (2) 印旛沼流域かわまちづくりが平成27年度から実施されており、今後も登録市町等と連携を図り、実施に努めてまいりたい。

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65 菊田川悪臭対策について

菊田川と支川菊田川の悪臭対策として、河川管理者である県は継続的に浚渫を行うこと。

82

《回答》

二級河川支川菊田川は、悪臭対策における底泥浚渫を平成27年度も実施済みであり、今後も状況に応じて対策を講じ、河川環境の保全に努めてまいりたい。

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66 印旛放水路(花見川)改修の早期完成について

八千代 1号幹線は、流域内の雨水排除を目的に昭和40年度から千葉市・船橋市・習志野

市・八千代市の四市の共同事業として整備された。

 都市化の進展に伴い過去に何度か整備手法の見直しを行ってきたが、現在もなお都市化が

進展し続けている状況の中、一昨年の台風26号では、1号幹線の計画時間雨量を超える降雨

により家屋や車両等に甚大な被害が生じる結果となった。

 これまで、貯留施設の設置、既存調整池の拡大等、豪雨を想定した防災対策の強化を図っ

てきたが、今後もこのような降雨や近年の集中豪雨による浸水被害が十分に想定される。

 ついては、1号幹線の放流先である印旛放水路(花見川)の河道拡幅の早期完成を図ること。

83

《回答》

1 印旛放水路(花見川)の改修事業については、長作制水門(千葉市花見川区)から大和田排水機場(八千代市)の7.9キロメートル区間で整備を進めている。

2 現在は、天戸制水門下流において護岸工事を実施しており、今後も引き続き事業の進捗を図ってまいりたい。

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67 河川・海岸の整備について

二級河川加茂川は集中豪雨や台風により氾濫し、床上・床下浸水のほか、河川の増水、護

岸の決壊などの被害を受けている。併せて河口部では堆砂が進み河口閉塞や出水による内水

氾濫が起きている。

 また鴨川市は、河川管理者の県から3か所の水門管理業務を受託し、点検・水防・管理業

務を施行している。水防業務では、操作従事者の安全に配慮して定めた指針に基づき水門の

開閉操作を行っているが、作業は常に危険が伴うものである。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 浸水対策の検討と未整備区間の護岸整備を行うこと。

(2) 定期的な河床の浚渫を行うとともに、老朽化等の損傷を受けた既存施設の適切な維持管

理を図ること。

(3) 遠隔操作未整備施設の解消や、停電時における閉鎖機能の向上など、水門施設の機能改

良を図ること

84

《回答》

 (1)1 二級河川加茂川の河川改修については、平成19年度までに河川災害関連事業等によ

り、貝渚橋上流までの約2.5キロメートル区間の整備を終え、流下能力が改善されたところである。

 2 上流部についても、河川施設の災害の発生状況を踏まえ、必要に応じ下流部と同様に対応してまいりたい。

 (2)1 県では、出水期前や出水後のパトロールなどにより土砂堆積状況や護岸等の河川管理

施設の状況を把握し、支障が認められた箇所については、対策を講じているところである。

 2 河口部の閉塞については、通水を確保するため、平成26年度に中導流堤を設置したが、その後の台風等の影響により倒壊したため、再度導流堤を設置するなど、通水の確保に取り組んでまいりたい。

  (3)

1 海岸の水門等の重要構造物については、点検や台帳の整備を行うなど、基礎資料の収集を完了している。

 2 今後、水門の自動化・遠隔操作化などについては、地域の被害想定や水門管理の実状、さらに水門更新時期などを踏まえ、対策の必要性について検討を行ってまいりたい。

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市長会

68 二級河川平久里川水系の治水対策について

近年、局地的な集中豪雨が多発しており、平久里川水系の流域では、一部で氾濫の被害も

発生している。

現在、平久里川では、部分的な河道拡幅工事が徐々に進められているが、十分とはいえな

い状況である。

ついては、水害常習地域を減少させ、家屋浸水や田畑の冠水被害を解消させるため、当該

河川整備の早期完成を図ること。

85

《回答》

1 平久里川については、館山市内の河口から1.7キロメートル区間を1工区、南房総市の三芳橋から下流2.1キロメートル区間を2工区として、平成20年度から事業に着手したところであり、現在下流の1工区の改修を実施している。

2 滝川については、平久里川合流点から主要地方道富津館山線館野橋までの約1.9キロメートル区間が平成16年度に完了しており、現在はその上流部にある箱橋までの1.2キロメートル区間を重点的に整備しているところである。

3 今後も、引き続き事業効果の早期発現に向け事業を推進していく。

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69 白里海岸の侵食対策の促進について

大網白里市の白里海岸をはじめ南九十九里浜の海岸侵食対策並びに養浜事業を着実に推進

するため、必要な海岸関係予算を確保し、さらなる促進を図ること。

86

《回答》

1 九十九里浜の侵食対策については、特に侵食が著しい九十九里浜北側の北九十九里海岸から野手海岸、及び南側の一宮海岸において、砂浜の安定化を図るため、ヘッドランド整備を進めるとともに養浜にも着手している。

  2 また、九十九里浜全体で、現在の侵食状況の確認や将来予測を行うとともに、背後地の土地利用や海岸利用の現状を踏まえ、効果的な整備手法や整備手順を、国と連携しながら検討している。

3 なお、国に対しては、侵食対策に対する財政的支援を継続的に要望しているところであり、引き続き、地元の理解と協力を得ながら、事業の推進に努めていく。

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70 江戸川第一終末処理場の早期完成について

江戸川左岸流域下水道の受け入れ先である江戸川第一終末処理場(本行徳地先)は、水処理

第一系列について平成29年度を目途に整備が進められているが、第二系列以降の整備につ

いては見通しがたっていない。

また、市川市が単独公共下水道として着手した菅野処理区は、松戸幹線及び江戸川第一終

末処理場(第二系列以降)の供用により流域下水道に編入することとなっているが、終末処

理場は供用開始から既に40年が経過し施設の老朽化が著しく、流域下水道への早期編入が

不可欠となっている。

ついては、下水道事業の円滑な推進を図るため、現在、整備が進められている水処理第一

系列について、平成29年度に確実に供用するとともに、喫緊の課題を有する菅野処理区が

早期に流域編入されるよう、第二系列以降についても早期完成すること。

87

《回答》

1 江戸川第一終末処理場については、平成32年度の一部供用開始を目途に、鋭意整備を進めているところである。

2 市川市の菅野処理区については、江戸川第一終末処理場の水処理施設第1系列供用後の流域関連8市からの流入汚水量の状況や第2系列以降の整備状況等を踏まえ、流域下水道への編入時期を検討してまいりたい。

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71 千葉県立館山運動公園へのLED夜間照明の設置と駐車場・遊具施設等の充実について

県立館山運動公園は、市民の健康増進のためのみならず、スポーツ観光の一翼を担う施設

として利用価値をより高めることが必要である。

ついては、次の事項について措置を講じること。

(1) 野球場・多目的運動場・テニスコート(テニスコートについては既に照明有り。)に、

LED夜間照明を設置すること。

(2) 利用状況に応じた駐車場を確保すること。

(3) 野球場周辺の散策路沿いにある広場の遊具を充実すること。

(4) 噴水池を活用し、こどもを中心とした市民の娯楽の場としての価値を高めること。

88

《回答》

 (1)1 現在、県立都市公園では、施設の老朽化が進んでいることから、既存施設の維持補修

とその長寿命化に取り組んでいるところである。

 2 なお、野球場及び多目的運動場夜間照明の導入にあたっては、周囲の環境に与える影響や維持管理費用等を踏まえて、慎重な検討が必要と考えている。

 (2) 通常の公園利用では駐車場は不足してはおらず、また、イベント等の開催に伴い公園利用者が増加する場合は多目的運動場を臨時駐車場として開放し対応しているが、今後、さらなる需要が生じた場合には、駐車場スペースを確保する手段を検討してまいりたい。

 (3) 館山運動公園では、公園施設長寿命化計画に基づき既設遊具の更新中であり、平成27年度末で全ての遊具の整備が完了する予定である。

 (4)1 過去に病原菌問題(O157の発生)により、公園利用者が感染する恐れがある県立公園の噴水やせせらぎについては、施設の運用を中止したところである。

2 今後は、公園毎に施設の必要性を踏まえたうえで、中止している施設の再開に向けて検討してまいりたい。

3 館山運動公園では、せせらぎの周辺にプランターを設置し、公園利用者に対して憩いの場を提供しているが、今後もさらなる価値の向上に向け、努めてまいりたい。

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72 下水道被害への対応について

(1) 江戸川左岸流域の関連する市に対し、雨水の浸入対策の指導を強化するとともに江戸川

第二終末処理場等の効果的な運転方法や施設の改良等を検討すること。

(2) 下水道被害の軽減や、松戸市の金ヶ作処理区の流域下水道への編入を行うためにも、現

在整備が進められている江戸川第一終末処理場の早期完成を図ること。

89

《回答》

 (1)

1 県では、江戸川左岸流域の雨水の浸入対策について、平成27年度に流量計の設置を

行い、不明水の多い区域を特定したところである。

 2 今後、この結果を踏まえ、流域関連8市に対して、区域の絞り込みの詳細調査を行い、

更なる浸入対策を講じるように依頼していく。

3 施設改修については、平成26年度に市川ポンプ場の改良工事、また平成27年度は、江戸川第二終末処理場の2系統ある主ポンプ棟の相互利用を可能とする改良工事を行い、能力を最大限活用できるようにした。

 4 引き続き、平成28年度も、江戸川第二終末処理場の一部主ポンプの揚水能力を向上

させるための改良工事を行う予定である。

 (2) 江戸川第一終末処理場については、流域関連市から流入する汚水に対応するため、平成 32年度の一部供用開始を目指し、鋭意整備を進めている。

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73 野田・関宿合併に係る県事業の早期実現について

野田市と関宿町は平成15年6月6日に合併し、新野田市として13年目を迎えたが、新

市としてふさわしい一体感のあるまちづくり、長期的な視点でこの地域が県際都市として発

展を図れるまちづくりを進めていくことが重要な課題となっている。特に、新野田市は、周

囲を河川に囲まれていることから、他県・他市へのアクセス道路の整備とともに新市の交

流・連携を強化する幹線道路の整備促進を図ることが重要であり、関宿地域は圏央道の五霞

インターチェンジから2キロメートル、境古河インターチェンジから5キロメートルの距離

に位置し、物流、業務機能等を備えた新しいまちづくりも考えられる。

  ついては、合併重点支援地域指定の際、野田市・関宿町から要望し、県から「最大限の支

援」が表明され、その後新市建設計画に位置付けられた県事業について、重点実施による早

期実現を図ること。

90

《回答》

1 主要地方道結城野田線の整備については、国道16号中里交差点から木間ヶ瀬南交差点に至る延長約2.4キロメートルにおいて、4車線化の整備を進めているところである。

2 これまで、渋滞ポイントである中里交差点、木間ヶ瀬南交差点の暫定改良や、通学路に指定されている区間の整備について、優先的に取り組んできており、平成27年度は引き続き用地取得を進めるとともに、平成26年度に用地買収した箇所の交差点改良工事を実施している。

3 今後とも、地元関係者の協力を得ながら、事業の推進に努めてまいりたい。

4 主要地方道我孫子関宿線の整備については、野田市木間ヶ瀬地先において、延長約2キロメートルの現道拡幅を進めているところである。

 5 これまでに、約0.5キロメートルを供用しており、平成27年8月には木間ヶ瀬小学校付近の約0.3キロメートルについて、供用したところである。

6 今後とも、地元関係者の協力を得ながら、事業の推進に努めてまいりたい。

7 主要地方道境杉戸線バイパスの整備については、現在、関宿台町地先から関宿橋までの約0.8キロメートル区間のバイパス部分について、整備を進めているところである。

(次頁につづく)

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市長会

91

8 これまでに、関係機関との協議や改良工事を行っており、平成27年度は引き続き用地取得を進めるとともに、平成26年度に盛土した箇所の改良工事を実施したところである。

9 今後とも、地元関係者の協力を得ながら、事業の推進に努めてまいりたい。

10 県道川藤野田線(都市計画道路今上木野崎線)については、東武野田線との立体交差部を含む約0.7キロメートル区間において、平成23年度から事業着手しており、現在、用地取得を進めているところである。

 11 今後も引き続き地元関係者の協力を得ながら、事業の推進に努めてまいりたい。

12 県道結城野田線(都市計画道路東宝珠花柏寺線)については、約0.8キロメートルの現道拡幅を進めており、これまでに約0.2キロメートルが完成し、残る区間の用地取得を進めているところである。

 13 今後も引き続き地元関係者の協力を得ながら、事業の推進に努めてまいりたい。

14 残る路線についても、事業着手済み区間の進捗状況などを勘案しながら、関係機関などと協議、調整を行い、事業化に向けて努めてまいりたい。

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74 運動公園周辺地区における更なる事業推進について

流山市では、つくばエクスプレス沿線5地区で土地区画整理事業が施行され、事業の進捗

と共に、道路ネットワークの向上が図られ、自動車交通量が増加しており、交通渋滞の発生

や児童、生徒の通学路の整備が課題となっている。

 ついては、県施行の運動公園周辺地区において、地区の骨格となる幹線道路の整備を優先

的に進めると共に、事業期間内に確実に完了するよう一段とスピードを高めること。

92

《回答》

1 運動公園周辺地区では、地区の骨格となる都市計画道路中駒木線、新川南流山線、野々下思井線などについて、平成29年度の供用開始を目途に重点的に整備を推進し、併せて周辺の宅地整備を行っていく。

2 引き続き、事業が円滑に進められるよう、地権者を対象とした説明会を開催し、丁寧な情報提供を行うとともに、市との連携を図りながら、事業のスピードアップに努める。

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75 県立市野谷の森公園の整備について

県立市野谷の森公園は、貴重な動植物などの自然環境の保全及び自然とのふれあいの場の

創出等、快適な都市づくりに資するために平成12年に都市計画決定され、全体面積18.

5ヘクタールの内3.7ヘクタールについて事業認可を受け、平成19年度より千葉県施工

事業として整備が進められている。

 そのような中で、市野谷の森公園の隣接地では、平成27年4月におおたかの森小中学校

併設校が開校となり、まちづくりが着実に進行している。

  県立市野谷の森公園の整備については、魅力あるまちづくりの一環として、市民からの期

待も高まっている。

ついては、事業施行期間内に完了させるとともに、未着手の部分についても早期に事業認

可を取得し、計画的に整備をすること。

93

《回答》

1 現在事業中の区域については、事業完了年度である平成29年度の完了を目指して整備中である。

2 また、未着手区域の事業化については、国などの関係機関との協議・調整を行う必要があり、今後、事業中の区域が完了する時期に合せて検討してまいりたい。

3 今後、計画的な整備を進めるには、地元の理解や協力が不可欠なものと考えており、市とも更なる連携を図りながら、協力して取り組んでまいりたい。

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76 県立八千代広域公園事業(村上側)の早期完成について

県立八千代広域公園は、公園内に八千代市が建設した「八千代市総合グラウンド」及び

「八千代市立中央図書館・八千代市市民ギャラリー」があり、八千代市における文化・ス

ポーツの中心である。

 現在、八千代市総合グラウンドと八千代市立中央図書館・八千代市市民ギャラリーがオー

プンし、公園の整備については駐車場と園路の一部のみが完成している状況である。

なお、本公園の完成後は、災害対策基本法に基づく指定緊急避難場所として十分な役割と

機能を有し、市街地火災から避難者の生命を保護することができる施設となることから、本

市では広域公園を広域避難場所に指定する計画であり、早期に防災体制を整備したいと考え

ている。

ついては、現在着工している村上側の公園整備を早期に完成させること。

94

《回答》

県としても、村上側については、駐車場や園路の一部を整備してきたところであり、今後、残る園地・園路・トイレ等について整備を進めて、完成に向けて努めてまいりたい。

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77 新京成線連続立体交差事業の推進について

新京成線は、京成津田沼駅とJR松戸駅を結ぶ延長26.5キロメートルの鉄道であるが、

沿線の宅地開発による利用者や交通需要の増加に伴い、踏切遮断による慢性的な交通渋滞や

市街地分断など、健全な都市活動の障害となっている。

 こうした状況を解消するため、県では鎌ケ谷大仏駅、くぬぎ山駅間の3,257メートル

を高架化する新京成線連続立体交差事業を平成29年度完了に向け施工している。

 当該事業により、国道464号2箇所及び主要地方道千葉鎌ケ谷松戸線1箇所を含む12箇

所の踏切が除却され、踏切による交通渋滞が解消されるとともに、鉄道による地域分断が解

消され、まちづくりの醸成に寄与できるものと期待される。

ついては、当該事業の早期完了を図ること。

95

《回答》

1 新京成線連続立体交差事業については、平成26年5月に初富駅付近の下り線を仮線に切り替えたことで、全ての区間で仮線運行になり、現在、高架橋の本体工事を行っているところである。

2 残る工事を考慮すると、事業期間や事業費の変更が必要な状況になったことから、現在、国と事業認可の変更の協議を行っているところである。

3 今後とも、市や新京成電鉄と協力しながら、高架橋等の工事を進め、早期に鉄道の高架への切替えができるよう事業の推進に努めてまいりたい。

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78 小中学校の統合により新たに生じた経費等への補助について

現在小中学校の再編統合を進めている自治体では、生徒児童の交通手段の確保としてス

クールバス等を導入するなど、新たな経費が生じている。

 ついては、小中学校の統合により、教職員に係る人件費は減額になるので、市で新たに生

じる経費等に対し補助制度を創設すること。

96

《回答》

1 学校が統合した場合の教職員の配置については、子どもたちが統合直後の環境の変化に対応できるよう、市町村からの要望を踏まえつつ、教職員を加配したり、統合前の学校の教職員が、統合後も引き続き指導にあたったりするなどの配慮を行っている。

2 また、国の制度として、学校統合に伴いスクールバスを購入する場合、スクールバス運行業務委託費等を対象とした国庫補助制度があることに加え、スクールバスの維持運営費については、地方交付税も措置されている。

3 県としては、こういった国の制度を活用いただくことが基本と考えており、活用について市と連携するとともに、補助制度の改善等について国への働きかけが必要であれば、県としてもサポートしていきたい。

(参考)へき地児童生徒援助費等補助金の推移       (単位:千円)24年度 25年度 26年度

スクールバス購入費(3市)

6,460千円(2市)

16,620千円(1市1町)

6,020千円

遠距離通学費(2市1町)

5,256千円(2市2町)

6,065千円(2市2町)

8,358千円

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79 スクールカウンセラーの派遣の充実について

学校現場では、不登校や対人関係の悩み、いじめ問題等についての対応のため、スクール

カウンセラーの存在は大変大きいものがある。市内各中学校のスクールカウンセラーの相談

件数も非常に多く、そのニーズは非常に高い。さらには、市内各小学校からの相談依頼も増

えている。

また、いじめ防止対策推進法を受け、各小中学校では、スクールカウンセラーをいじめ防

止対策のための組織の一員として迎え入れたいとの要望も強い。

しかし、現在のスクールカウンセラーの勤務は週1日という状況であり、学校現場にとっ

て、相談機能の充実という面からも十分ではない。このことから、スクールカウンセラーの

相談機能を充実させることが急務である。

ついては、学校への派遣日数の増加並びに未配置の公立小学校へ配置すること。

97

《回答》

1 スクールカウンセラーは、不登校、暴力行為、いじめ問題などの様々な問題行動の早期対応・早期解決に大きな役割を果たしていると認識している。

2 平成28年度は、全公立中学校への配置及び県内5校を重点校とした週2日配置を継続するとともに、公立小学校へは、平成27年度から35校増となる105校への隔週配置を行う予定である。

3 国に対しては、配置時間の増加や配置校数の拡大に必要な予算を拡充するとともに、補助率を2分の1に引き上げることを要望したところである。

4 今後とも、国の補助金を活用しながら、スクールカウンセラーの配置の充実に努めてまいりたい。

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80 インクルーシブ教育システム構築のための財政措置について

県教育委員会から「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための

特別支援教育の推進」が示され、可能な限り障害のある子もない子も共に教育を受けられる

よう配慮しつつ、教育内容の方法の改善や充実を図る等、必要な施策を講じるよう求められ

ている。

 各市では、学習活動に参加している実感や達成感をもち、持てる力を最大限に発揮できる

環境づくりが、何よりも大切な合理的配慮と考え、幼稚園、小学校、中学校、さらに保育所、

学童保育所に、特別支援教育支援員を市費により配置をしている例もある。

 ついては、各小中学校への教員の加配及び特別支援教育支援員配置に係る県としての財政

措置を図ること。

98

《回答》

1 各小中学校への教員の加配や特別支援教育支援員の配置は、障害のある児童生徒の学校生活を支援する上で、極めて重要であると認識している。

2 県教育委員会では、特別支援教育の推進を図るため、加配定数等を活用して、通級指導教室の開設等に努めているが、教職員定数は国が措置することが基本であり、本県の厳しい財政状況の中、さらなる充実には国における対応が必要である。

3 また、本県の小中学校における特別支援教育支援員の配置については、平成18年度762人であったが、国が平成19年度から地方財政措置をしたこともあって配置が進み、平成27年度は、1,851人となっている。

 4 今後とも国に対して、特別支援教育の推進等に必要な定数や、特別支援教育支援員の配置のための財政措置の拡充について、全国都道府県教育委員長協議会や教育長協議会とも連携しつつ、引き続き要望していきたい。

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81 警察官の増員について

市原市の犯罪認知件数は、ピーク時である平成14年から半数以上減少し、平成26年に

おいて総数で3,118件、前年比でマイナス673件、率にして17.8パーセント減少

している。

 しかし、本市が県中央部に位置し、複数の主要幹線道路が存在するという地理的条件から、

強盗・放火などの凶悪犯や、事務所荒し、自動車盗・車上ねらいなどの窃盗犯の件数は県内

で上位に位置しており、忍込み、自動車盗など市民生活に密接する犯罪が増加している傾向

にある。

 犯罪の防止は、本市住民のみならず、近隣住民が強く望むところであり、新たな防犯施策

の導入など、本市独自の防犯対策事業を強化しているところである。

ついては、警察のマンパワーの更なる強化により、住民の安全・安心を実現するため、警

察官を増員すること。

99

《回答》

1 本県警察にあっては、平成27年度に50人、平成28年度に53人の増員がなされ、平成13年度から平成28年度までに実質2,001人の増員が認められたところであるが、これらの増員を得てもなお、本県警察官一人当たりの負担は依然として重く、警察官の絶対数が不足している状況にあり、複雑化、広域化、凶悪化する犯罪や新たな治安課題に適切に対応するためには、警察官の更なる増員が不可欠である。

2 したがって、本県警察としては、引き続き、警察庁に対し、警察官の更なる増員を要求するとともに、警察官の配置見直しや機動捜査隊、交通機動隊、自動車警ら隊などの県本部執行隊等による応援体制を強化するなどして、地域における安全・安心の確保に努めてまいりたい。

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82 幹部交番の警察署への昇格及び警察体制の強化について

八街市では、減少傾向にあった犯罪発生件数が、平成24年から増加に転じ、平成23年

と平成25年の比較では19.4パーセントの増となっている。市では、この危機的状況を

受け、市民と一体となり地域の防犯パトロールを推進するとともに、本年4月からは、八街

駅周辺に2台の街頭防犯カメラを増設し、計7台の運用を行っている。

また、警察においても、本部からの執行隊支援等、治安対策強化に努めた結果、昨年は対

前年比16.9パーセントと大幅な減となっている。

しかしながら、人口1万人当たりの犯罪発生件数は、政令指定都市を除いた県内市でワー

スト1位となっており、市民からは、更なる警察力の強化が求められている。

ついては、八街幹部交番の警察署への昇格を図るとともに、犯罪増加地区における新たな

警察施設の設置を図ること。

100

《回答》

1 幹部交番を警察署に昇格するということは、警察署を新設することであると解釈している。

2 警察署の新設については、管轄区域の面積、人口、治安情勢、業務運営の効率性等を総合的に判断しているところであるが、現在のところ、警察署を新設するために必要な署員数の確保が困難であること、また、厳しい財政状況の下、当面、耐震工事をしなければならない庁舎が警察署だけでも7警察署あることなどを考慮すると、警察署新設の要望に直ちに応えることはできない状況である。

3 したがって、本県警察としては、警察官の配置見直しや機動捜査隊、交通機動隊、自動車警ら隊などの県本部執行隊等による応援体制を強化するなどして、地域における安全・安心の確保に努めてまいりたい。

 4 また、交番等の新たな警察施設については、その管内の事件・事故の発生状況等の治安情勢、面積、人口、世帯数、今後の開発計画・発展状況、既存の交番や駐在所との位置関係などを総合的に判断し、設置の必要性を検討してまいりたい。

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83 警察所管施設の適正管理について

横断歩道等の警察本部が所管する規制標識及び規制標示について、経年劣化、摩耗等によ

り視認性が低くなり危険である。

ついては、横断歩道等の歩行者及び通行する車両の交通安全が保たれるよう、定期的な点

検及び必要に応じた補修等への予算措置を行うこと。

101

《回答》

1 交通規制標識及び路面標示は、警察職員による各種活動の機会を捉えて行う設置状況等の点検に基づき補修を行っているほか、道路利用者からの意見要望等を通じて把握した標識等の補修要望のうち、学童の利用が多い指定通学路等、重要性や危険性の高い順に補修を行っている。

2 今後とも、効率的な交通安全施設の整備を図るため必要に応じた予算措置を行い、交通の安全と円滑の一層の向上に努める。