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ソフトウェア デファインド データセンターを活用するためにCIOが知っておくべきこと

インタビュー ソフトウェア デファインド データセンターを活用するためにCIOが知っておくべきこと2

PAT GELSINGER氏との対話SDDC(ソフトウェア デファインド データセンター)は、極めて優れたパフォーマンスとかつてない柔軟性を持ち合わせており、IT資産やIT組織をビジネスのスピードで運用して変革する力になります。

SDDCのビジネス オポチュニティと技術的な可能性を探るために、VMwareのCEO、Pat Gelsinger氏に話を聞きました。Gelsinger氏は、30年以上にわたり、テクノロジー業界のリーダーでありイノベーターであり続けています。2012年にVMwareで指揮をとり始める前は、Intelで初代CTO(最高技術責任者)となり、その後はEMCで情報インフラストラクチャ製品ビジネス担当の社長を務めました。VMwareは、エンタープライズ モビリティ、ハイブリッド クラウド サービス、そしてそれらすべての基盤となるソフトウェア デファインド データセンターの分野でリーダーとして認められています。VMware、CEO

PAT GELSINGER氏

す。ダイナミックで流動性がある環境で、古く硬直した組織は次第に消え去ります。このように形を変える世界で成長するには、ITに俊敏さが必要で、企業はオポチュニティが現れたらすぐに行動して利益が得られるようにしなければなりません。

俊敏で先進の I T環境は強力なものですが、私が言いたいのは、これらの機能はあまりに長い間、F a c e b o o kのような世界で一部の少数のW e bベースのビジネスや、金融サービスなどのセクターに限られてきたということです。S D D Cの背後にある戦略の一部として、迅速で柔軟な I Tの力を皆のものにして、メインストリームの企業がこれと同じメリットを得られるようにすることが挙げられます。

ソフトウェア デファインド データセンターについて説明してもらえますか。

Gelsinger氏:第一に、データセンター全体の仮想化です。多くの企業で大きく進展を見せたサーバーだけでなく、ストレージとネットワークという他の2つの従来のスタックも含まれます。仮想化は、特定のハードウェアとの結びつきからワークロードを解放し、ハードウェアをさまざまな別の用途に利用することを可能にします。

まず、現在のITインフラストラクチャのビジネス ゴールは何でしょうか。

Gelsinger氏:これは、Mark Zuckerberg氏がFacebookの経営哲学として「安定したインフラストラクチャで速く動くこと」と述べたのにうまく表れていると思います。彼が強調しているのは、今日の緊密な関係、とりわけ価値をもたらすアプリケーションにおける迅速なビジネス革新と、その推進のための基盤となるITとの関係です。

「安定」した要素には、可用性、信頼性、セキュリティ、コスト パフォーマンスといった従来のパフォーマンスの目標が含まれます。これは依然として不可欠なものですが、現代の企業はさらに多くのものを求めています。新しいテクノロジー、新しいデータ ソース、新しい外部サービスを取り入れる柔軟性を必要としています。これは、モバイル アプリなどのいわゆる「第3のプラットフォーム」の機能を活用し、多くの場合、これらのアプリと従来のデータベースやシステムを組み合わせることも求められます。何より、スピードを持って進む必要があります。

どの業界で戦っていても、物事はさらに速いペースで動き、これまでよりも予測が難しくなっています。私たちはこれを、「流動ビジネス」と呼んでいま

「SDDCの背景にある戦略は、俊敏で柔軟な I Tの力を平等に提供すること」

インタビュー ソフトウェア デファインド データセンターを活用するためにCIOが知っておくべきこと3

これは、可用性の向上、使用率の向上、コストの削減、無限の拡張性、アプリケーションの開発やテクノロジー サービスのプロビジョニングのスピード アップ、ビジネスのニーズに応じたインフラストラクチャの再構成と転用での俊敏性など、明らかなメリットがあります。

ですが、SDDCの本質は自動化にあります。ソフトウェア レイヤーで管理を自動化することで、さらに運用の簡素化が進みます。物事が素早く処理され、人の介入を最小限にした変更が可能です。この非常に高度な自動化は、多くのさまざまな変化するビジネスの要求にインフラストラクチャが応え続けられる唯一の方法です。そして、ITのサービスをビジネス サービスとして提供する唯一の方法でもあります。

ソフトウェア デファインド データセンターと従来のデータセンターの違いをまとめるとどうなりますか。

Gelsinger氏:SDDCアプローチにより、ITチームは従来のハードウェア中心モデルの厳しい制約を超越することができます。これは、ネットワークから、ストレージやコンピューティング、これらをすべてまとめる管理プラットフォームに至るまで、IT環境のあらゆる側面に当てはまります。SDDCアプローチでは、既存のIT資産のビジネス バリューが増します。資産の把握と管理 はソフトウェアを使用して行い、これは本質的にハードウェアよりも高速で柔軟です。

真のS D D Cでは、インフラストラクチャの設計に自由があり、複数のハードウェア シナリオから選ぶことができます。S D D Cでは、従来のハードウェアを更新する必要はなく、仮想化するだけなので、それらに対する投資が保護されます。最もミッション クリティカルなものを含め、すべてのアプリケーションでS D D Cの効率性と柔軟性を活かせます。そして、適切と思われる最新で最高水準のハードウェア テクノロジーを組み込む選択肢の自由があります。

SDDCとハイブリッド クラウドの関係はどうでしょうか。

Gelsinger氏:SDDCは、ハイブリッド クラウド モデルのアーキテクチャ基盤です。オンプレミスのプライベート クラウド、当社のvCloud Airサービスなどの安全なパブリック クラウド サービス、あるいは両者の組み合わせでシームレスにアプリケーションをプロビジョニングして実行することができます。

ITチームからの強く明確な声を聞いています。彼らは、機能をパブリック クラウドに展開するにあたり、使い慣れた同じツール セットで行いたいと考えています。また、同じセキュリティ プロトコルと同じネットワークも望んでいます。SDDCアーキテクチャは、まさにそれを提供します。これは、オンプレミスとオフプレミスの資産の橋渡しとなります。

この点について、混乱のないようにしておきましょう。ハイブリッド クラウド モデルは、中間駅ではありません。私たちが今後数十年にわたって利用し続ける環境です。統計を見てみましょう。業界アナリストは、2020年になってもIT支出の75%以上はプライベート クラウドに基づくものであると予測しています。この長期間を考えると、企業には内外リソースの非常に流動的なプールを活用できる産業グレードのハイブリッド ソリューションが必要です。トレードオフや犠牲をもたらさないものです。SDDCとハイブリッド クラウドの組み合わせにより、ITチームはハイブリッド環境を進めて発展させることができます。

SDDCアプローチはITとビジネスの関係をどう変えるでしょうか。

Gelsinger氏:ITの古いモデルに固執していると、エンド ユーザーはIT部門 にソリューションをリクエストし、多くの場合、数週間から数か月待たなくてはなりません。SDDCアプローチでは、ユーザーは使いたいアプリケーションやサービスに直ちにアクセスできます。セルフ サービス ポータルで数回クリックするだけですべてが完了します。これはITaaS(サービスとしてのIT)の根幹であり、ITの根本的な変化を実際に示しています。ITは、受け身モードでの運用から、戦略パートナー、イノベーション パートナー、ビジネスの継続的なイネーブラーとしての役割を果たすように変わっています。

「SDDCの本質は自動化にあり、ソフトウェア レイヤーで管理を自動化することで、さらに運用の簡素化が進む」

インタビュー ソフトウェア デファインド データセンターを活用するためにCIOが知っておくべきこと4

CIOにとっては、今や、ITチームのスキルと能力を活かし、それらをすべて利用しやすいビジネス サービスの形でオン デマンドのサービスとして提供するオポチュニティです。これにより、真のビジネス バリューを生み出すアプリケーションやサービスへリソースをシフトできるようになります。ITaaSモデルはITの将来であり、SDDCアーキテクチャはそこへの確実な道です。

SDDCアーキテクチャを導入して価値を得るための最善の方法は何でしょうか。

Gelsinger氏:率直に、最近までは、SDDCアプローチは導入が非常に困難でした。タイム トゥ バリューの短縮や、関連する複雑さと大きな負担の軽減が必要なのは明らかでした。私たちは、コンピューティング、ネットワーク、ストレージのリソースをコンバージド インフラストラクチャに統合してソフトウェア アプライアンスまたはハードウェア ユニットとして実装する製品セットによって、大きな前進を果たしました。

その結果、導入がシンプルで容易になりました。ハイパー統合されたアプライアンスにより、電源オンからライブ仮想マシンまで数分間で導入できます。つまり、これはSDDCへの最短の道です。

これを柱にして、私たちはEMCとPivotalとともに「Enterprise Hybrid C l o u d Fe d e ra t i o n S D D C E d i t i o n」に取り組んでいます。お客様に提供するエンジニアリング ソリューションは、S D D Cを基盤に構築され、フェデレーション パートナーによってテスト、検証、 実装、サポートされます。ミッション クリティカルなアプリケーション用に、お客様のデータセンターにわずか2 8日で導入できます。

まとめとして、CIOがSDDCについて知り、行うべきことの要点は何でしょうか。

Gelsinger氏:3点お伝えしましょう。

第1に、SDDCは、前進を望むIT組織が利用できる最善のデータセンター アーキテクチャであることです。アプリケーション デリバリの迅速化を目指し、広く言えば、ビジネスの戦略的パートナーになることを目指している場合は、SDDCがそのための手段となります。

第2に、SDDCをクラウド戦略全般のコア要素として考えることをお勧めします。SDDCは過去と将来の間、オンプレミスとオフプレミスの資産の間を産業グレードのソリューションとして橋渡しをするように設計されており、そのハイブリッドなITモデルには大きな価値と力があります。

そして第3に、当社には現在利用可能なソリューションがあるため、タイム トゥ バリューを短縮し、これまで以上に迅速にSDDCアーキテクチャを導入できます。

SDDCの導入は、究極的にはビジネス アジリティーとビジネス イノベーションへの投資です。当社が協力するCIOの皆さんにとって、SDDCはビジネスへの貢献を新たなレベルに引き上げる手段となります。

詳細:www.emcfederation.comjapan.emc.com/cio

「 S D D Cとハイブリッド クラウドを組み合わせれば、ITチームはハイブリッド環境を舵取りしながら成功を収めることができる」