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モモ灰星病の発生生態と防除技術 誌名 誌名 実用化技術レポート 著者 著者 農林水産技術会議事務局, 巻/号 巻/号 39号 掲載ページ 掲載ページ p. 1-35 発行年月 発行年月 1976年12月 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat

モモ灰星病の発生生態と防除技術モモ灰星病の発生生態と防除技術 誌名 実用化技術レポート 著者 農林水産技術会議事務局, 巻/号 39号

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Page 1: モモ灰星病の発生生態と防除技術モモ灰星病の発生生態と防除技術 誌名 実用化技術レポート 著者 農林水産技術会議事務局, 巻/号 39号

モモ灰星病の発生生態と防除技術

誌名誌名 実用化技術レポート

著者著者 農林水産技術会議事務局,

巻/号巻/号 39号

掲載ページ掲載ページ p. 1-35

発行年月発行年月 1976年12月

農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センターTsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research CouncilSecretariat

Page 2: モモ灰星病の発生生態と防除技術モモ灰星病の発生生態と防除技術 誌名 実用化技術レポート 著者 農林水産技術会議事務局, 巻/号 39号

実用化技術レボート No.39

モモ灰星崩の

発生生態と防除技術

農林水廂技術会議事務局

1976年10月

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実用化技術レポート No.39

モモ灰見・1,りの

発生生態と防除技術

1 9 7 6

農林水産技術会議事務局

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モモ灰凩店の子の う 盤

モモ灰凩病の被害果

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モモ*モプシス腐敗店

モモ赤カピ店

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モモ疫病(倉方早生 )

スモモ灰屋病

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アソズ灰 ill JJ'i

サクラモニリア先枯店

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実用化技術レポートの刊行に当たって

我が国の農薬は諸情勢の変化にilll応し.いくたの困難な条件を ifll服して

発展してきた。

しかし .M近の Ill・・料の穀物・,t給のひっ追傾1i,J':;;の中で.我が[1廿H農,)r物の

l'I給力のfi,JJ:が強〈吸,if'iされ,水IJIの心j度利III, 衷作利Ill(l)増進. 6、iJ料作

物の生廂増強等生廂対策の強化などが必要とされてきている。

また, J悶槃内部においても.栽培1~".fillの粗放化や家f.i飼従の多lifi化令序に

よる環境汚染など新しい問題が派,,,_してきている。

これまで. IH及ぴr.11;立府県の股某l関係試験研究機関では、新しい技術の

開発により牒業:'t廂の拡大等に大きく i'i:献してきたが.以lこのような農業

内外の種々の汲!Jhに応えていくためには研究成果である新技術を.広範に.

しかも迅速に・将及することが益々直要になってきている。

J農林水廂技術会議1μ:務局では, ll{Hll48年度からこのような新し<llH発さ

れた技術のうち,比較的広域に現場に適JIIできると Jt/H炉されるものをとり

J-. げ. 杵J文.行政等の関係行の実践的なT"il11fとして泊HIできるよう随時

収りまとめ,「'k/11化技術レポート」という名称のもとにシリーズとしてl=tJ

行してしヽ る。

このl!IJ-(-は.このシリーズの一つであり.このl!IJ-f-が新技術の迅速な杵

及,定杓に役立つとともに農業の発展の・助となることを期持する。

終わりに.取りまとめに当たって御協))をll!J,わった関係行各位に.深く

感謝の:a・:を表する次第である。

ll{{fU5lt「'.lOJJ

J農林水廂技術会議:J~務)l,j長

'I,: 松 'I'(-雄

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はしがき

これ主で我がjl,ji/)・1三ヒの Ur地は中国,近畿地)jであ')たが,近年, 111製.長野.福

島,山形などの各県に広がっている。このようvcモモの廂地が寒冷地に移動したことに

加えて.無袋枚培のit及など枚培条件の変化から,暖地では間題にならなかったモモ灰

吊病が,最近サ印冷抽で岱激に発牛し,大きな問題となつており.その防除対策を確立す

ることが強く望'itパいる。

我が国農業の将来Jj1,,1としてii'))化vcよる牛産'/¥I低減は頂要命題であり,その早急な

砂 iが必岐であふ果樹(/)煎l袋枚培は近年符辿vcすtんで 8たが. -・Jj, これに伴.,て

多くの間題が発生している。モモの灰崖約もその一例であるが,寒冷地における・モモ栽

培の今後の発Jjれを左右する大きな問題といっても過言ではない。

このような要請にこたえて,今j11J, 「モモ灰星病の発JI:生態と防除技術」が実/IHI::技

術レポートとしてlll行されることは,まことに時'Itにかな刀たものとしてよろこびにた

えない。 このレボートは,福島県1利芸試験場で行われた総合助成試験「核果類の灰吊

病防除法の確ゞtJの成績をもとに,モモ灰吊約の病届(!!flの発牛'I:態から実際栽培にIWL

た防除技術にいたるまで.具体的に明らかにしたものである。単vcモモl点Iだけを防除の

対象とするのではなく,隣接するオウトウ,アンス スモモなどの核果類のl東訳ついて

も同様の汗危が必要である点を強調するなど,細かな配慮がなされているo取りまとめ

にあたられた福島県園芸試験場の関係各位vc深く感謝の意を表する次第である。

11Hf1l5 I {jこIO)j

束北地域技術連絡会議議長束北農業試験場長

坪井八十二

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目 次

実用化技術レポートの刊行に当たつて

はしがき

[ 技術開発の-/'r屈とねらい・・・................................................................................ 3

n 技術の特徴とその効果・..........................................................................……...... 4

II モモ灰吊約の知l北態と防除技術..................................................................... 5

1 適用条件......................................................................................................... 5

2 発'1:11'.態........................................................................................................ 5

(I) 病原歯の寄主範囲....................................................................................... 5

(2) 柄原附の生理的性質と発病•••…........................... …・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ……・…... 5

(3) 病原菌の越冬方法・,..................................................................................... 5

(4) 病徴・・・・・・....................................................................................................... 8

果実は軟腐症状.灰渇色.半球状のかぴで覆われる................................. 8

花は褐変し. ミイラ状になり.樟LI::に残る 9…..……. ., ...... …,•• ……………….. 9

枝は惰円状, llff褐色のややくぼんだ紺斑・・・・・・...……...... …....................... …・ 10

(5) 果‘足の感染時期と発約惰長・....................................................................... 10

3 防除技術・・・・・・・・・................................................................................................ I 0

(I) 防除の躾本的な考え }j••·.........................................................., .................. 10

(2) 耕種的な防除対策・.............................................・・・・・・・・・・・............... ・・・・・・・・・・・"・・1 1

適正な肥培管理の実施・.....….................. ….................................................. 1 1

園地の清掃と被害枝の哨除・●●.................. ., .................................................. 1 1

被冑果~の早期発見.早期摘除.....................................會...................…...... 1 1

(3) サクラ.オウトゥ,アンズ,スモモなどからの伝染防止対策………………・11

前年の被害果実,被害枝の処理,艇剤散布……………,...........……•••••…….. 1 1

(1) 桑剤散布VCよる防除・●●................................................................................ 12

防除適期は収穫期前の約 20日間・・..........…••• ••• ……, ・・・・・・・・・・・・・・・・・ …, ........ ….. 12

(5) 防除薬剤の特性と使用上の注意•…,.......•••……·····•--"··················................ 15

(6) 発生f察法・・............................,. ................................................................ 15

花腐れが目立つ...............會・・・・・・・・・・・・..・・・・・・・・・・............................................... ・・・ 16

幼果腐敗力;H立つ・..........................● .......................................................... 16

オウトウ,アンズ,スモモなどで花腐れや果実の発病が目立つ......…, ..... 16

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サクラのモニリア先枯病の発生が目立つ・........………….............................. 16

雨期明けの遅れ.雨期の多雨がtl立つ…………………....……….............. ……・16

4 技術導入の効果・............................................................................................. 16

5 普及指導上の留意事項..................................................................・.................. 16

W 試験研究結果の慨要・........……...... …….................................... …, ........................ 18

1 果実の発病消長・............................................................................................・18

2 果実の感染時期..................……........................... ……............... ……... ………..... 18

3 病原菌に対する果実の感受性の変化………….......,................…….................…..20

4 果実の発病と温湿度条件……...……......... …............ …......... …........................... 21

5 病原康の生理的性質….............……................................................... …….......... 22

6 防除薬剤の探索結果・........••…................................................................…••• ●●● ・23

7 まとめ…..................................................................……...... 鎗...........................26

V 参考資料・..................響....,........,..........................................................•••….. ● ● ● ● ● ●● ・27

1 モモに発生する果実腐敗病の種類と見分け方….............................................27

VI 参考文献.............................................................................................................:13

とりまとめ担当者・.....................................................................................................35

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I 技術開発の背景とねらい

これまでモモの栽培で灰屋紺の被害が間題になることはなかったが,近年.各地で多

発するようになつた。

この原因としては次のような諸点が考えられよう。

① 従来のモモ栽培は介;とが原則であったが.昭和 37年ごろから無袋栽培が普及し

始めたため,呆実感染の機会が多くなった。

② 戦前]までのモモ栽培は岡山,呑川.愛知県など暖地が主であつたが,戦後は山梨.

仰.轟h, !Hf, 山形県など比較的様冷地が主快な槌地となつた。このような産地の移動

に伴つて,地域的な環境条件が灰屋約の発生を助長した。

③ 山梨,福島長野.山形県などのモモ主荘地では.オウトウ,アンズ、スモモな

ど他の核果類との浪植,あるいは隣接栽培が多いため,病原菌密度が高まり易い状態

にあった。

本病は従来菌核病とか喝色腐敗病などとよばれ,病原菌は Scle rot in ia c inerea

(I¥ONORDEN) SCIIROTERとされていたが,研究の結果, Moni I in ia f ruct icola

(WINTER) 1 IONEY であることが明らかにされ,我が国では病名を灰屋病に統一した。

灰星病が多発すると直接収量の減少に結びつくばかりでなく.産地としての信用,ひ

いては価格面にも影響する。

しかも果樹類の灰星病は我が国ばかりでなく,世界各地で発生しておりその被害も大

きい。かなり有効な殺菌剤が使用されている現在でも,なお果樹の重要な病害となって

いる。

以上のように灰星病は束日本から北H本代かけて比較的寒冷地のモモ産地で無袋栽培

の普及定着とともに多発するようになつたが.有袋栽培から無袋栽培への移行は.省力

化,ひいては栽培面積の拡大へつながり,灰星病の防除法の確立は極めて重要な課題で

ぁった。灰星柄は我が国では別たな病害であるため,某礎的な発生生態の解明とともに,

打効な防除槃剤の探索,防除適期の検討,黒星病やホモプ・ンス腐敗病など他の果実病害

との同時防除など.防除体系の確立が急務となり,試験研究に着手した。

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II 技術の特徴とその効呆

モモの果実に発生する病害には数種類あるが.病原階のまん延力,被害程度とも灰星

病が最大であるので,本病の防除を中心とした総合的な果実病害の防除体系の確立を図

った。

この技術は肥培管既病原菌の密度低下,薬剤防除の三つの柱からなっている。

本病は収穫期に降雨が多い場合に多発し易く,早生種の収穫期に当たる梅雨期や,晩

生種の収穫期に当たる秋の長雨時期(秋りん期)の降雨の推移が発病に大きく影響する。

また園地の環境条件が多湿になる場合には発病を助長し易い。そこで,まず栽植密度,

剪定法.施肥法など肥培管理の面からの対第を講ずる。次に越冬伝染源の除去.被害果

実の早期摘除などの耕種的な防除対策を講ずるとともに他の核果類果樹からの伝染に

も十分に注意する。第 3が薬剤による防除である。防除のきめ手は薬剤の的確な予防散

布であり.発病をみてからの防除では手遅れになることが多い。薬剤散布による防除の

要点は,果実の感染が多くなる収穫期の約 20日前ごろから収穫直前にかけて, 7日か

らl0日の間隔で 3~4回.安全使用茎準をよくまもり果実に薬液がよくかかるように

十分散布することである。なお無袋栽培では灰星病のほかにホモプ・ンス腐敗汎灰

色かび病,黒かび病,炭そ病,疫病などの果実病害が発生するので,これらの病害との

同時防除を考慮して防除時期薬剤を選択する。

以上のように耕種的な防除対策を講ずるとともに薬剤による的確な防除を行うこ

とによって.灰星病は厄ぽ完全に防ぐことができ,収量が確保されるばかりでなく,品

質の向上など,その効果は著しい。

4

Page 14: モモ灰星病の発生生態と防除技術モモ灰星病の発生生態と防除技術 誌名 実用化技術レポート 著者 農林水産技術会議事務局, 巻/号 39号

M モモ灰見病の発生生態と防除技術

1 適用条件

束日本から北日本のモモ産地を中心に.灰星病の発生する地帯に広く適川できる。

特にこれらの地帯で無袋栽培を行う場合には,この技術が極めて有効である。

なお,病原l府は他の核果類果樹,サクラにも発牛し.いずれもモモに対して伝染源

となるので.これらが隣接父は混在するような地1行では特に留意しなければならない。

2 発生生態

(I) 柑原朋の寄主範囲

モモ灰星病恨はオウトウ,アンズ,スモモなど他の核果類果樹に発生する灰星柄梢

とまった (JI,]・一の病原菌である。更にサクラに寄生するモニリア先枯約南とも同種で

あり,これらの樹種間で相ljに伝染する。

(2) 病原菌の生理的性質と発病

柄原菌は果実上で湿度が 20~25°Cになると最も早く発病が認められ.熟果で

の沖伏lPlilllU約 2、1時間である。しかし. :;()()(` 以 1:.l'Cなると発約は認められるも

のの病斑の拡大は若しく抑えられる。また,空中湿度が属いときや果面がぬれている

ときに分生胞fが果面に着くと発病が助長され.空中温度が80%以 Fになると発病

に要する時間が長くなる。

(3) 病原朋の越冬方法

病原菌は地表面に落下した被害果実で歯核となり.越冬後に子のう盤(キノコ)を

形成し.子のう胞子を飛散する(口絵参照)。樹上で越冬した被害果実には分生胞子

堆を形成してこれが伝染源となる。また被害枝や被害果便にも越冬後に分生胞子堆を

形成する。オウトウ,アンズ,スモモなどでは,主として前年の被害果実が菌核化し,

越冬後に子のう盤を形成して伝染する。サクラでは被害枝で越冬し,翌春分生胞子堆

を形成して伝染硯となる。

病原菌の越冬力松と伝染経路

モモ灰 !1¥t暉の越冬月怯として斤つのガ法が明らかにされている。

': 直言[言且旦旦予言戸三言;1 5

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形成し島くなる。

福島地)j では表 DI ー 1 に示 t ように• ~J~F旬にわずかに突起状の (-'JU,!.: がill始め, 1 JI q, 表m-1 子の 9盤<r・'M体)の形成11'1艮(褐島園試)

I 9 fi 9 I 9 7 0

-f実体数|発 m叩)-f'. 砂割合岡調査月日

叶発f心 l子実体割合仰調査月日 +実休

I籾 IH ti'/ I II型 IIV利 I II'/ I ff!¥'! I Ill咽IIV !l'J 4月 4日 2Z1 100 4月4B :t 100

8 加 100 8 3 100

12 濱 100 12 8 100

lfi • 2Y1 100 Jij 13 85 15

3) 2!ll 87 13

” 13

゜15 ffi

31 1!18 58 ’ 1 I 汲 14

゜fi

"゚ お 100

゜~ 37 Zl 氾 14

゜゜゜100

uu 子実体の発育~•! I !Ill 帷状の突起

'利 ,<イプ状にふくらむ

"型 オワン状にひらく

IV籾 開盤の状態

旬には完熟して子の 9盤を形成し子のう胞子を盛んK飛散する。一度に多員のrのう胞'f・が飛

散すると,肉眼でもはっ喜り煙状kたるのを認めるととがで自る。子の 9胞・f・の飛散時期はモ

モの開花直鮪から開化期で,花を侵して花腐れをひ負おこす。

2 械害果実上の分生胞子堆彩成

ミィラ状となって樹J:に残った被害果実は,その表面に分生胞子堆を形成して伝染瀕となる。

この被害果実は,被害花と同様に果梗のつけね付近からャニを分泌して結果枝に付着している

が,冬から葬さきの風雨で落 Fしたり,帆定作東の時に切り溶とされるととが多い.

これらの樹..I: 又は地表面の被害果実→l:tc形成される分生胞子堆の吊長は表 m-2, 3に示す

表 m-2 樹lに残った被宵果実卜の分,,渭H 籍.形成州長(福島l蘭試)

I 9 6 8 I 9 fi 9 I 9 7 0

調青月日 鞄子堆形成果宅 調査月 H 胴子堆形成果苓 調究月日 胞子堆形成果弔

4月128 0% り1168 0% 4月IfiEl 0%

"う

゜21

゜21

゜22

゜Zn

゜26

゜5• 2

゜5• 2

゜5• I 芍

8 100 7

゜fi 25

17 6 rn

゜II 75

27 67 2fi ffi 21 !!5

fl• 8 78 6• 1 叩 fi• I 印

19 100 16 2j 11 ro

28 JOO 27

” 21 80

7• 5

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` 7• I 75

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“ 21 ぅ` II 75

6

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表 m-3 地l/:1h1tc洛ト・した被.[東Ji.I ・・の分 'I'll'~{ 堆形成 (/1 長(福晶 l利試)

19 6 8 1959 1970

調介月日 胞十堆形成果木 調脊lllJ 胞—f堆形成果平 調肴Jlt:J 胞f-堆形成果,.,,

4月 8日 0% 4月Ifil] 0% 4月lnH 0%

12

゜21 () 21

゜Jf,

゜21i 5 26

゜22

゜5・2 JO 5・I :i5

5• 2

゜7

゜ti :!O

8 70 16

゜II 85

17 Zl 26 85 21 15

27 15 6・7 印 Ii• J

゜、;. 8 ,, Iii ,,, II I)

19

゜27

゜21 ()

とかりである。樹.I-.に残った被害果実上の分生胞子堆は. 5月上句から 7月下旬 tでかなり長

期間認められるが.分'i'胞f堆を形成する時期は洛IE後でわるため, IE麻れの原囚Kはならな

いと考えられる。しかし.地域や年次によっては.花腐れを生ずる可能性がtったくないとは

いえない。

3 被冑果梗卜の分1「記(雌形成Ill長

被い凍叫沼下しても,果梗は樹 l:に残って分1犯直を形成する。灰駐約菌は果梗の内部}

果梗上の分生IJjf堆の形成If!艮は表Ill-1 tc ホすとふ• りであり, 4 JI f旬から 7月T4tHで

で'"イf越冬し.翌#分't胞 (-Jfいを形成して伝染的と,,る。

表圃ー 4 被’,じ果梗上の分'F.『d了用形成Ill長(福晶I令1試)

I 9 6 8 I 9 6 9 I !I 7 0

調査月 H 胞 子堆駒訊梗 調介.月日 胞子柑形成県梗ギ 調査月日 胞門叶城果梗ぶ

4月16日 0% 4月I61~ 0% 4月lfi日 0%

22 21 21

゜21

゜27 瀾 26 15 26

゜5・2 3う 5・2 公 5• l 25

8 公 7

゜fi 10

17 29 12

゜II 00

27 25 22

゜21 :i5

fi• 8 巧 31 31 6・I 20

19 公 fi•ll

゜11 15

28 17 21

゜21 :15

7• 5 17 7・2 15 7• I :fl

15 4 II 傷 II 25

かなりの長期間にわたつて認められる。前年灰星約が多発した園では重要な伝染的となる。

4 被w枝_I:の分'1'.ll'cl子堆形成

年内は.被甚果上に多鼠の分生ll'cl子堆を形成して伝染源となるが.越冬後はほとんど伝染源

7

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Kはならないものと紆えられる。

5 モモ以外の核果類釈樹及びサクラで越冬した灰/,"引用による伝染

オウトウ.アンズ.スモモでは花腐れの発生が一般的にみられ.さもなく幼果へと伝繁・する。

花腐れ.腐敗幼果とも被害部上に多量の分生胞子堆を形成するので.その後の重要な伝染源と

なる。

灰星病の多発期はオウトウが 6月中~下句.アンズ.スモモが 6月下旬から 7月中旬である。l

これらの時期はちょうど早生モモの収穫期直前から収穫期に当たっているので. モモにも伝染

する。 サクラとモモとの相互伝染の可能性はかなり高い。サクラのモニリア先枯病の多発期は

惰雨期の fi-7月で早生モモ収穫期直前から収穫期に当たってお見発生時期の点からもモモ

灰尾病と密接な関係にある。

以上述ぺた病原胴の越冬方法及び伝染耗陪を模式的k示すと図 II-Iのよう Kなる,

鴨順鯛,,繕冬瓢fl • ~I • 月 I• " I• 月 I, 月 I・"I・" I 1・'>'鬱影虞

・"'""〈(論表画)麟籟花鴫 hI I 外'IJI,{靖配成

(剛1の l',1ラ状鸞} ● , " .. 分牛:~i" 蟻形成,"""""""" ..

帽"'"'彎う}'I~(If lt1 1.V:

"鴨 11111 一分~t!-7·鳩彫磯→

モ・景以外の縞繋瓢鸞囀花蠣 h

I J fl'I開 f積彫I成

雙"の?印

I 11 I ,tウtウ;;,',t.

ス畏モ

., , , の"'-=,, 1'外,枯" H'I II (讚形成

一 心い心、→ —- --- -- --- -・---・-一 -.. へ--- - "'——- ----—し…

寄その繋賃覧病 I'11" Z•l"llf z睛 'III I

図Ill-I 灰昆病胴の越冬)j法と伝染H跨

(~)病徴

灰星病の発生部位ごとの病徴は以下のとおりである。

果実は軟鷹症状, 幼果や未熟果が発病することはほとんどなく.大部分は収穫期

灰褐色,半球状の 直前.又は収穫後輸送中の熟果妬発病する。初めは小さな褐色の

かびて覆われる 斑点を生じ.まもなく急速に広がつて果実全体が軟腐症状になる。

病斑が広がると同時に.果実の表面は灰褐色.粉状の小さな半球状のかび(分生胞子

堆)で覆われるo被害果実はやがて落下するがミイラ状になって樹上に残るものもあ

る。果実の被害が果梗にまで達すると病原菌は果梗を通して結果枝を侵す。

8

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'1f.J'i ID -I 灰)1国の被,I団咽

写真 II-2 ミイラ状となった灰星病の被害果実

化弁やが〈は褐変しi次腐症状を見するが,やがてミイラ状花は褐変し,ミイラ状

となる。化腐れは化弁が麟片からのぞくよう侭なる時期からになり.樹上に残る

洛化期主での間VC感染し発,,すふしたが心ら開花期にそ

れが発'I,したかどうかをr1rnuすることはで gるが.むしろ洛化lり]以後のJjか健令な花

i.l散,.(も. ~A. がh庫かか,/dUt樹 He外砂から見分け易い。降l討があると化腐れ

ゃ.化腐れからすすんだ枝の約斑上VCは多贔の分it胞-f・Jtl;を形成するので更に容易に

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写真 m-3 花腐れ'lf.J{ 11一4化腐れと化腐れからjft艇した

枝斑約

見分けることができる。花腐れは伝染経路のうえでは「病原南の越冬Jから「果樹発

病」をつなぐ重要な役割を果している。

灰星病による枝の病斑匠は,化腐れや果実腐敗から進展した枝は惰円状,暗褐色

楕円状,暗褐色のややくぽんだ病斑と.被害果実が枝に接触しのややくぽんだ病斑

てできる病斑とがある。これらの病斑が拡大すれば枝令体が枯

死して枝枯れ症状を呈する。

(5) 果実の感染時期と発病哨長

発生化品種間差は認められないが,梅雨期に収穫する早生種,秋の長雨の時期(fC収

穫する晩'E種には発生が多く,真夏の麻湿乾燥期妬収穫する中牛種には比較的発'l-:が

少ない。果実の感染時期は早,中,晩'i:各品種とも収穫期前の約 20 LI 111Jに芳しく多

い。果実の肥大生長に伴う感受性の変化がこれに関与しており,このことは灰杞病発

生生態の大ぎな特徴となつている。

3 防除技術

(I) 防除の船本的な考え }j

防除の決め手は何といっても的確な薬剤散布の実施であり.適期に有効な薬剤を十

10

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分散布することである。また, lnJ時に発生する他の果実病害の防除化も十分留意する

必要がある。

近年モモ栽培は密植.多肥,弱剪定などにみられるように,園地の環境や樹体が的

古虫の発生を助長し易い状態である。更に栽培管理面はかなり省力的,粗放的vc.な

っている。現在.有効な殺菌剤を使用しているので.かなり安定した防除効果をあげ

ているが.それでも多雨の年には薬剤散布だけでは十分でなく,園地の環境改善や肥

培•l"J'.f'Hの面での対策も重要である。

(2) M柚的な防除対策

函正な肥培管理の実施過度の密槙多肥栽培は,枝梢を軟弱徒長~c し,日当たり

や風通しを悪くして1剌内が多湿になり易く,灰旭紺州の増硝

ゃ.感染.発病を助長する。また.果実そのものの耐病性も低下し易い。枝梢が過繁

茂VCなると枢剤散布を行つても.果実に十分薬液がかかりにくく.散布むらを牛じて

発病を助艮する。

そこで,これらに対する適止な対策が必快である。

地表面に落下した被害果実を取り除いたり,樹上に残っている被苔園地の清掃と

果実や被害枝の剪除につとめる。被害枝の剪除

被害果実は清耕園では比較的容品に処理できるが. ~'i. 生園ではなか

なか実施しにくい。特に草生園では適切な草生管理とともに園地の清掃を念入りに行

わなければならない。被害落果の処理は冬期から春期に行うよりも,収穫期reその都

度適切妬行うことが望ましい。

前年灰星病が多発した園では,灰星病による枝枯れがみられる。このような枝枯れ

は灰星病r柑によるものかどうかはつきりしない場合でも切り取ってしまう方がよい。

灰屋病にかかった果実の分生胞子は風や雨で飛散し易いので,た被害果実の早期

ちまち周囲の果実に伝染する。その上,果実の被害部が果梗にまで発見,早期摘除

及ぷと,病原哨は果便を通して結果枝を侵し,枝枯れをひきおこす。

この央梗や枝枯れは年内及び翌年の伝染源VCなるから.被害果実の早期発見,早期摘

除は龍要な防除作業であり,ぜひ実行しなければならない。

(3) サクラ,オウトウ,アンズ,スモモなどからの伝染防止対策

オウトウ.アンズ,スモモなど,付近に植栽されている核前年の被害果実,被害

果類果樹〇削辺被宵果実,被害枝の処理や薬剤散布を十分枝の処理.薬剤散布

に行つてモモの発柄を少なくすることが頂要である。サクラ

は大樹となる l奴,冤I.:litも多いので被w枝の9り除は簡単ではないが十分な注意が必

要である。

11

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巧'._A18 -5 オウトウ灰Ji!.約

写貞 I-6 スモモ灰凩約

(,I) 薬剤散布'[(よる~}j除

現在代録があり ,'klH可能な肋除北剤としては, 1f機餅滋水tll防除適期は収穫期

剤.ポリカーハメート水和剤. TI'N水和斉11. チオフ T ネートメ前の約 20日問

ナル水れ1剤.ペノミル水til剤などがある。

12

本病の防除適期は収穫期前の約 20日間であり.この期lllltrC前記の佑剤を 7日から

I O llの間隔で :1~,1111], 果実に薬液がよくかかるよう trcI分散布する。

灰星病以外の病f.tで果実(r(通常発生するものに県星利とホモプシス腐敗紺.時とき

発牛するものに惧かび病.灰色かび病.疫病などがある。 fr機硫/Jt水tn剤.ポリカ

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表 111-5 防除艇剤の各種約害に対する防除効東;

薬剤名 刹古名 仄凩約 II.I星約 ,1、モプ・/ス腐敗約 灰色かひ'紺 県かひ:~ 疫 紺

打機硫黄水,111剤

゜◎

゜ ゜゜゜ポリカーバーメート水禾II削

゜◎

゜ ゜゜゜'I'll N水fll剤

゜◎ ◎ 。

゜゜~-オブ fネートメナル水和剤 ◎ ◎ ◎ ◎ X X

ペノミル水tll削 ◎ ◎ ◎ ◎ X X

◎……防除効果晶い 0・・……防除効果あり XX·•• …防除効果なし

(II) ,j,;/;_liU録 L心適 HI約',ffとは関係ない。

バメート水禾ll剤及び'I'I'N水和剤はこれらすべての病冑に対して有効である。チオフ

アネートメナル水和剤とペノミル水.fll剤は,灰Ji!.~iJ, .'!.¥星約,ホモプ・ンス腐敗約には

すぐれた防除効果を示すが,黒かび病や疫約reは防除効果が認められない。そこで防

除に当たっては. これらの薬剤の特性を上手に牛かした防除体系を組立て.灰凩病を

はじめ他の果実約 Wのlllj除を行うことが必要である。

各挿討gの防除適期を模式的に示したのが1女jIIー 2である。黒星病やホモプ・ンス腐敗病

品 It 5 Jl I ti Jl I 7 JI I II JI I , II 瓜!~.約,,'Iこ H

砂(.,.• ,, ホモプシス1畠敗約ft)j•~.'I'

など灰 lfwj

!tし I~yj

'1•'le 伸

白 鳳ホモプ・ンス腐敗病

大久保など 炊 J1l_約

晩,, 14! 黒)t!W

白 桃ホモブ・ンス腐敗病 --

缶桃 11けなど 炊,t.約

図 II --2 モモ果実約害の感染時期模式図

は艮期にわたって感染するので.灰星約の防除にはこれらの病'Bとの同時防除が必要

VCなる。福島県vcおけるモモ病';Ifの防除体系は表 II-6に示すとおりである。

13

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14

表 II―6 褐島県忙おけるモモ約'廿の防除体系 (I9 7 Ii)

散布時期 対象利害名 薬剤名 偏 考 応けi5月208 県吊肉 水 ~II硫貨剤 100 倍 100£

30 黒屋病 水和硫黄剤 4001行 100

fi• 10 黒屋病,*モプシス腐敗病 有隈硫黄水和剤4 00

500倍

20 灰星阿.黒星病.*モプツ TI'N水利剤800倍

ス腐敗病.疫病 又は有機械黄 400

水和剤 500倍

~o 灰星利,黒星病.*モプシ TPN水和剤 800倍 'i'-'t, 種には打隈硫黄

ス腐敗病.疫病 又は有隈硫黄水lll 水和剤を使用しない 100

剤 500倍

7•10 灰星病,黒星病.*モプツ チオフアネートメチル 中生種,陳生種は

ス腐敗病 水和剤 1200倍 1'PN水和剤 1100倍400

又はベノミル水和 又は有機硫黄水和剤

剤 2,~00倍 5《JOI行

20 灰昂病,黒星病,*モプシ‘ TPN水l!剤 800倍 8月5f]以前に収穫

ス腐般的.疫剰 又I.Ifi慣磁貨水和 tる,11,MiHU慣硫侑 mo

剖 50011¥ 水 lll 剤を f~! Illしない

30 灰星病.*モプシス腐敗病 チオフアネート IIル 晩生種は TPN水牙II

水和剤 1.2001音 剤 800倍400

又はペノミル水和 又は打機硫黄水fll剤

削 2,500f名 5110倍

11・10 灰星病.*モプシス腐敗病 チオフアネートメ・1・ル I粕'U4'は TrN水fll

水FLL剤 1200倍 剤 XOO倍~00

又はペノミル水和

剤 2,~00f~

20 灰星病,*モプンズ腐敗病 ・f・オフ・rネート 1● 凡

水lll剤 !:ZOO倍100

又は TPN水和剤

1!00/行

8月下旬 灰星店. ホ"'プ・ンス腐敗" チォ ・,・rネート 1チル

~ 水fll剤 1;200倍100

9月上句 又は 1'pN水lll剖

800倍

(注) 薬剤の選択に当たっては表眉ー 7の安全使,n基花を参照する。

チオフアネートメチル水和剤及びベノミル水和剤は薬剤・t-J階代がで易いので,収穫直前

の重点防除時期にだけ使Illする。

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(5) 防除咲剤の特性と使川 I:ーのit意

h機硫貨水和剤 500f音及びポリカーバメート水和剤 600!音はともに予防{'ii]であり.

治療的な効果は期1寺できないので.少発11=.時の. しかも早期(IC使川するのに適する。

多発'"時にはやや効カイ涅である。ポリカーベメ—-I、水,I'll 剤は i蒻&多i~J\(/)時に使JHす

ると知噂孔症状の北内を 1げることがあり,•また収穫期直前に散布すると果'.s尾が北

液で汚れるなどの欠点がらる。

'I'I'N水輝1800倍は躙効見がすぐれている。少発牛時vcnもちろん.多発'-tll/j

でもかなり砂い防除幼来がJPJ位できるが.治税的な効果はほとんどないので.多発し

た後では I・分な防除効果は得られない。果尺や鮒に対する~?H:t ないが.作榮する人

の体'l'{VC.tつては北剤が1如綺vc付,rげるとかぶItることがある。特vc皮ltlJ,11;温II寺(rCH,

JULを1i11u-ることが多くなり.かぶ:/t易くなるから十分な礼心が必要である。

-f・ オフアネートメナル水和剤 1,000~ t. 500倍とベノミル水和剤 2,000~:1,000倍

は. 'f防効果がすぐれているばかりでなく.発紺後の病斑が広がるのを抑える治板効

!-1!: もすぐれており.吏vcかなり耐雨件もあるので.モモ灰凩約の防除保剤としては敲

も安定しており.多発生時に使用できる。艇や果叫C対する忍Mはなく.他剤との浪

川も可能であるが.両保剤ともに連続散布すると北剤耐性侑を'Eじ易い。灰吊約恨(rC

対してもそ:O)t,••それがないとはいえないので.連続した多数j11j(/)f吏Jtlはさけなければ

ならない。また, 1,lij薬剤ともlii1系統の殺消剤であるため.交 IJ:使用もさけなければな

らない。

以 l、現在実用11]能な 5,Jfc; 剤vcついて述ぺたが.ボリカーバメート水和剤を除く 4槃

剤は表 II―7に示すような安全使用枯準(安全1吏fl!方法)が設定されている。したが

表 m-1 防除薬剤の安全使用枯準(安令使IIJJ耀、 1975)

桑 剤 名 剤嬰 使Ill期間 使Ill回数 使IllJill"

,fj"機硫黄水和剤 水111剤 I 4 El前まで 1回以内 散 布

ポリカーバメート水和剤 水和剤

'l'PN水牙II剤 水fll剤 tl11 El ! で 7 l•il 以内 散 介,

r~ フアネートメチル水和剤 水 111~1 ti1J LI・ まで 散 布

ベノミル水中ll剤 水中II剤 :1 fl tiiJ・tで :i 1111以内 散 布

って,実際の防除に当たつては,この範囲内で彙剤を選択し.使用しなければならな

い。

(G) 発生 f,察法

その年の灰)Jl. ~ りの発'I,Iii: をあらかじめ知ることができれば, llli除['., 極めて好都合

である。現在のところ的確な発生f察法は確立されていないが.次のような現象があ

れば多発のdf能性があると考えて防除には万全を期す必要がある。

15

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落花期から落花 20 11後ごろにかけて花腐れや花腐れからift/1をし花腐れが目立つ

た枝病斑がH立つようであれば,病肱紺の密度は贔い。

幼果腐敗が目立つ普通,幼果腐敗はほとんどみられないが,多発年にはかなり散

見されることがある。このような場合は早期から病原菌の密度が

高まっていると考えられるので発生を警戒する。

オウトゥ,ァンズ,ス オウトゥ,ァンス スモモなどでの花腐れや果実発病の程

モモなどて花鷹れや果 窒は,モモにも大きく影響するので.これらの果樹での発病

実の発病が目立つ の推移には十分注意する。

サクラのモニリア先 サクラにモニリア先枯病の発生が目立つ場合は多発の警戎が

枯病の発生が目立つ 心要である。

雨期明けの遅れ,雨

期の多雨が目立つ

それがある。

6月から 7月化かけての梅雨期の降雨及び 8月後半から 9月

にかけて秋の長雨期の降雨の推移が発病に大きく影響する。特

に梅雨明けが遅れ.梅雨期間中の降雨が多い場合花は多発のお

4 技術導入の効果

前にも述ぺたとおり.この技術は大きく三つの柱に分けることがで含る。その第 1

は栽植密度や剪定法.施肥法など肥培管理に関するものであり.第 2は越冬病原菌の

処理や被害果実の早期摘除などの病原菌の密度低下対策である。第 3は薬剤散布によ

る防除対策である。前二者はいわゆる耕種的な防除対策であり.多発年.少発年を間

わず甚本的な防除対策として確実に実行し.発病を助長する刺囚の排除につとめる。

このことによって.防除の決め手となる薬剤散布の効果を更匹祁めることができる。

以.l::のような防除法を総合的た実施すれば.かなりの多発年であってもぽぽ完令な

防除が可能である。

5 普及指導上の留意事項

16

① 収穫期に陣雨が多い年には,灰星病の発生を助艮する条件がそろうと同時に,薬

剤散布も十分実施しにくくなるので,手遅れにならないよう初期からの防除につとめ

る。

② 防除適期は収穫期の約 20日前から収穫期にあるので,この時期に 7日から I0

日の間隔で, 3~4回薬剤が果実に十分かかるように散布する。

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③ 黒凩病やホモプシス腐敗約との1司時防除を考慮すると同時に,時おり発生する黒

かび病や疫約についても十分配慮した防除体系を組み立てる。

④ -f・ オフアネートメチル水和剤及びペノミル水和剤は,灰星約に対する防除効果は

i¥':jいが,北剤耐件恨がで易いので連Jllをさけるよう rl意する。また両薬剤は同系統の

殺紺剤であるため,交互使川もさけなければならない。

⑤ ボリカーバメー 1、水和剤は高混多混時に散布すると,菓に桑害を生ずることがあ

り,また収穫JtJlif耀,vc散布すると果実が薬液で汚染されるので注意する。

⑥ 'I'I'N水杓削は人tCよっては皮膚がかぷれることがあるので,使川する場合は,-

分tt:意する。

17

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W 試験研究結果の概要

1 果実の発病消長

児しの発tりは幼果時や未熟果時(ICは屈とんどみられず,その大部分が収穫期侑前か

ら収穫後の篇籾1又は迫熟中の熟果忙みられることが知られている。幼児や未熟果で

は発病がみられない(1)か.あるいは発約しても洛果したりして見落しているのか.品

種によつて差かめるのか.これらの点を明らかにしようとして次のような試験を行・'

た。

船島県1束1芸試験場内の 4如 fc樹密植[素lで 1樹、りたり 5本の長果枝(IC灰吊病l府を接種

してが1淵汀堆を形成させ.これを伝染源とし.穀恨剤無散布の状帳で果実の発討哨

長を調介した。

砂子早生6月2,j 日に初兌'l:が認められ.その後漸増の傾向を示し. 7月6Elか

ら収穫期の 7 月 l•I 11 VCかけて急激な増加が認められた。

6月2,t II VOJJ発牛がみられ會その後の発青りは緩慢であったが,7月I41 l 倉方早生

から収槻期の 7JI 2 2 !10こかけて、急激なWIimが認められた。

7J!Glll'C初発'Lがみられ, 7)]2211から収穫期の 8JI l O 11 VCかけて大久保

発病の噌/Jnが認められた。

7月 6日に 1果だけ発利がみられ. 7月 22 Ll 以後漸WIの傾 1/,J を II~ し.高陽白桃

8 JJ -1 IJから収穫期の 8JllOllVCかけて発\りのJ竹1111が認められた。

このように果:'kの発約泊HU品f;HVCょ, Cf;しく V,¥なるが.各品種とも木熟果時

の発病は極めて少なく.収穫期前の約 2O 11/IIJK発約が急激vc増加する点では共通し

ている。

2 果実の感染時期

児Kの発約の増加が収穫期前の比較的短期間vcみられるので.病原[府が児J!:.VC感染

する時期を1リlらかvcしようとした。 1r'・'L神(砂 f-l{!J:., 介)j ,,1.11.::) .'I "t神(谷岡 l

り及び 2り),晩'LMi(鑽桃 I,1り)を I. 2柑trつ供試し.袋(/_)掛けかえり、代よつて

感染時期を推定した。

その条炉いは図 1v-1~ :1 vc,1:、すよう作り!.中.晩'L種各品神とも,収穫It/Jill前の比

較的短期JUI妬感染が多くなっており,果実のじな感染時期は品種あるいは収穫時期に

よって巽なることが明らかである。

18

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紗 f ',` ,,, (t

” ,,,

'I'

me¼ 川1 間発約児 ,t,(%)

防氏期間発灼果¾< (%)

5 JO 10 20 30

slli6fl_ 0/l 011 b 5112611 - 611 611

ti . 7・、 ti lo 6 1 ~ t> I ti

6.17 - 6.t5 り I7 ~ 6. 2 5

6,26~7, 6 I 6'?. 6 - 1 6

7 7 - 7 , I 6 7 7 7 - 1 to 7

介期間 t, ~ 令期間 h 袋

令期間焦伐 亡ニコ ↑ 期間焦投 I

図 IV-I 早生種の感染時期試験{福島庫試 )966)

谷 閾 I 号 谷 鰤 2 •J

舷長期間 発杓東' (%} 杭仕 期間 貸ヽ り攣 t・(Sol20 』IO 60 20 4● 60

5H30IL .;ti四 II J ,ll血 11_61!20II

t:i'!.I ~ 7. 4 6-21 ~ 7, I コ1 S~1.H ニコ 7,5-7,11 ]

7-I 5 ..... 7 25 コ 7 , I !'I .._ 7 . 25 ニコ7-26 ..... 8 II I 7 2d ~ tS, 11

全馴間釘員 J 令馴闊 ffII. コ全期間焦儀 ↑ 馴間熾贔

図 IV-2 中生種の感染時期試験(福島直試 1961)

19

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'"縛 I1 I/ (IS 6 7 l '"暢 11') (1%K)

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図 IV-3 晩生種の感染時期試験(福島園試)

3 病原菌に対する果実の感受性の変化

§蒻[南に対する果実の感受性は時期((J'(C.変化する。すなわち,幼児や未熟児では,

店原南が果面l'C付着しても,果'だそのもの忙発約し忙くい性質があるのではないかと

考え,介)j印 f:・・大久保,ぷ:ili!J臼桃.鑽桃 5りの 4品種を供試し,果'J!:.を定期(Iり('(採

取して病原菌の接種を行い,果実の発病状況を調府した。

その結果は図 IV-4 (IC示すように病原菌忙対する感受性は果実の肥大牛長に伴っ

て変化し.満間:{() [j後ごろ主での幼果期や,収穫期前の約 2o nunの))匹知!:.I~のflf:

盛な時期は発病し易く.肥大'}:長の緩慢な未熟果時は発病しに〈くなつている。

総合的忙考察すると,果実の感染.発病は落花後の幼果期からおこる可能件はある

が.初期匹は病原消の密度が低いこと.紅訊111軍 は 果',Ifそのものが発約しに'〈い状

帳にあること, 7~8月の閥品時reはがI,胞[の'l:{J:)Jが極めて知いことなどが,j:JfIf.

に影響しあうと理解されるが.なかでも果実の肥大牛長に伴う病,「原菌vc対する感受t'I・

の変化が大ぎ(関与し,収穫期前の約 20 [」間に沢しく名(なるものと考えられる。

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可□ I •I \ 仙陽n帳 ., . . fl)~

ヽ . 叶

. .

ltXl~ •、 大久保

75

~· "''•-

10 ・JJ 31 !I 21 :tl 10 :!l 31 II 25 10 31 :11 9 21 31 10 20 31 II 25

5)! 6月 7月 8月 5月 6 fl 7月 8月

図 IV-4 青村原~vc 対する果実の感受性の変化し福島園試 I !167)

接神 3tl後のた約腹 (20°C)

4 果実の発病と温湿度条件

収穫県の発的に大きく影響9る環境条件は温度と混度である。

温度条件れ)i11'-'L 泊船白桃. tlt根n桃の収穫果を供試し.灰星病菌を接種した

あと!祈定の面Al即て1呆って果実の発病状況を調介した。

表 IV-t /Ml皮条件と朱実の発約状況\褐島!YI試 1n1)

紺し 胤 12h 2、1 :rn 4ij 1¥0 72 8,1 96

l炉C + H t H II H fl (-う

15 十 け I H 11 H り H HI 日 Ht 日

20 11 H tll H iii! H 111' 日 1111 (tl 1111 (11) 1111 UH)

25 + (→ ti (→ HI (--J 1111 (→ 即け II!• 日 lltlH

:IO ート 日 ,r (→ ,,I H HI H l1t H I¥; (→ th日

:i~

II) (; J;1,11tv>ll¥l.f亀JI'.を 1Jl,i~

+-,.,, 11釈);の兌約柑IQを,,、す

()内 I.I タ)-'1• 胞 (-Jll,v>彬成杓'.Ill々,,、す

21

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発約の滴温は 20- 25°C で, I5° いでも比較的よく発約するが, IO o('以ドの低

//,,¥, :rn°<'{rこすような,1'りii"¥でHかなり兌i:JL肛くし、,' どえられる。

水滴付柑の状椀vcJtぺれは,各湿11,t(/)ドとも発 ~4に籾する時間は長くか

湿度条件かるが発約が認められることから,収穫11りに果1(1ii'こ付沿した分11°11eHはか

なり効郡れて発約化関与すると考えられる。

表 IV-2 湿度条件と果実の発病状況 (!Iii島l点1試 l!IH)

ill t@' IR 2 fl '.l fl

100'l.,

!)0

~I

7r,

511

水滴 fill + H t H

II) k久保の収穫'I'.を供,it.+~ 1111は児[の発約程痩を、Jぐt

()は分'.t胞f-附の形成程盾を.,,す

5 病原菌の生理的性質

1 U

1, fl-)

;; fl f, u 7 fl

+ H "(Ii) ,>,i(l'!)

f H !, (-) 11!1 (II)

II 日

II (i

~H

11'(11) II'、(till

ll ll !l fl

ltll(III)

↓'I (H) 1111 (II•)

111 (11) Hit (111)

II (0 ↓ ,, ("II)

病/卯府のn·n を 1リ]らか Vこすること u仏染粁路の解 1リ]や防除対策を確 i~.する I:で,r,甥である。いくつかの芍<。内試験,/)茶,1/!.tしを炒約すると次のようである。

(I) 消叢の生f'rと副度条1牛

/ヤガイモ煎汁)ri'.k培t也(2'¥,7・ドウ柑ilJIIIll)をIllいて1;><.J1!.約1Wの'Uf滴1/.,¥i'Cつい

て試験を行,た。結果は表 I¥"-:l紅ボすとおりで, 25°Cが滴盈と考えられる r、

表 l¥'-:3 温度条件と灰届約:府の牛育状況(糾島 l外,~I !168)

菌叢の発 n糾瑣りI) 胞'(-)ff形成秤度

2 EJ 、I ti

1・c R .Omm 18. 8111111

10 K.K 21.、1

la 21. I 41• :I

18 2•l .r, 4!J .z

20 :1 I.~ f,~.2

2:1 :Hi. !i 72 ,f,

25 :l!>,:l 7~.7

27 34. I 7 I, 1

~o 17. 5 21 .1

(し) i 分生胞 flitil)形成がきわめてわずかに認められる

IllタM,胞—{-Jfts の形成が g ゎめて多い

I

w

I•+

Iii

tll

rn

(2) 分生胞チの発芽と淵度条件

22

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表 IV--1 分牛咆 fの発芽と沿羅[条件 分'I:胞子の発芽は 35°C (1) ,:'1jll,~ ではま)

温度別

10•c

I 5

20

(福IJ,b創 1965)

発芽各', 発芽竹長

K. 7"/4, 2,11'

58.2 ,w

82 .8 りU

たく認められないのvc対し, 10°c程度の

低乱では長時間を要するが十分発芽が可能

であり,比較的低似を好む性質を1-fしてい

る(大 I¥』,-,I)。25 7ti .2 !la

IU titi .l ,,~ '.l5 0

II) n .. ノ・ドウ粕 i!<.•1• 処地 2・1h後潤介

(3) 分牛胞 r-の発芽時間

試験IJM始ifI 時間でけ吐ったく分1UK•1 (の発芽は認められなかったが, 2時間後か

ら認められ, ,t~ 5時間後には約 80 %の発芽半を示した。

(,t) 分生胞—fの発芽と湿度条件

分生胞y.は,およそ 90%以 tの,1';;/湿度か水滴Iドで発芽することが明らかになった。

6 防除薬剤の探索結果

介効な防除知ljをmるために多数の殺1侑剤をOUいして.屯内試験.ほ場試験を行、'

ko -{-<I>討i'化!かなり(/)¥,岱I.IIHC も W!IJC~ 心防除幼り~(/)心,ぃれ済lj及びflJj除効叩t-そ

れほど仙くないが少発生時vcは1史Jljllf能であり, しかもfriJ時に発11:;-る各神的wvcfi

効な北剤を選択した。

、1i効であると判定された北剤nfr磯硫1/t水,fl]fi!J, ナウラム水和剤.ボリカーバメー

ト水,tll/'jlj, ジクロン・チウラム水和剤. ダイホルクン水和剤,'I'I'N水和剤.ジクロ

ソ.;)ン水和剤.チオファネートメチル水和1'1J,ペノミル水和剤などであった。

表 IV-5 室内たおけるf防効果試験

供試桑剤及び濃崖

'J'p N水,fII剤 500倍

チ A., f ネートメ チ ル 水.fll剤I, OUO

ジク"ゾリン水杓11¥IJ I ,000

(福&t園試 I970)

2 fl I・I I」I6 u

—+(• 1t H

—+ H +け

—+日+ H

ベノミル水111剤 2,000 , ― 十

しかし.これらの虻剤のなか

で現在モモで登録があり,使Ill

可能な薬剤は,少発't時にはtI

機悼黄水和剤 5001音,ポリカー

バメート水和剤 600倍, 'I'I'N

水和剤 800倍,多発生時にはチオ

ファネートメチル水相剤1,200

チオフ rネート 水fll剤 500 ¥I (→ 田田 倍.ペノミル水和剤 2,500f音な

無処 J'I! + H 叫!I日 11111 HJ どである。

11) 1-11111 HJ! し'k<li介.!1H'o'.lll々,,ヽr

()tl分'1胞r堆の1杉1AW度を小r

23

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表 IV-6 室内匠おける予防効果試験 (福島園試 1!171)

A- J, りI,'I' J.; 久 保供試彙削及び濃康 . ------―

チオフアネートメチル水和剤 1;,oor肖

ベノミル水和剤 2,000

ベノミル水手N剤 3,000

シク,9 ゾ'}ン水和剤 IJ)OO

マンゼフ.1k和剤 500

無処門

ltJ +~澗は朱実の兌H程度を)F↑

()は分 !tll!H·Jf~の形成程度を)F・J-

:1 U

+H

HIH

50 1U !I El

+H +H IIIH

+H +H +t H

1111('1) 澗(Hf

HIii(II) 暉 lit

表 IV-7 ほ場尻おける防除効果試験 (I)l褐島1創試 19fi7)

2U 1 fJ (i [] I! u.

+(➔ +H

+け +(→

+日 Ht ft) lltlt(ll1)

+H Ill (+) 1111(111) 佃 (Ill)

供試薬剤及び濃度収穫時の調粁(8.16~凡23) 収穫 SU後の調介鴫(凡28)

調青果穀 罹前果不 潤脊.果粒 罹病果苓;

TPN水和剤 830/青 226 0% f,() I. 7 %

ボリカーバノート水FLL剤 800 ;194 0.7 fiO 10 .ll

`ンクロン・チウラム水-flJ剤 J,200 5f¥O 0.2 4IJ 5.0

「ダコラ J.水和剤AJ woo 309 () .:1 30

゜I I!. II -:1 1 I J 600 510 (I r.:i I!¥ .1

1i磯硫黄水和剤 600 7~0 0. I 12 16. 7

無散布 812 0.8 :11, ~8.9

It)鑽桃 5号供試

8月:り El • 8月 IO 11 • 8月 I7 llの:Ifill散布

表 IV-8 ほ場における防除効果試験<n) ¥福島園試 1%8)

供試養削及び濃1配収穫 l~'i の調介. (H. 2:i--. 凡:")) 収穫:111後の調介り・ 2J

潤介 'ftt 罹 1n•i,i: 潤介り'.tt 罹利 'I'.・fl,

チオフアネ ト水和剤 !iOl)fff r,39 O,fi % ,10 1:1 %

ベノミル水和剤 800 fi8fi () 10 0

ベノミル水和剤 1,500 :;74 I .O HJ

゜lパイセット水手n1111」 500 281 0.3 10 8

布機鋼水和剤 500 n~8 O.fi 10 :I

有磯硫黄水和剤 61)() 1,11!0 I.I 10 ()

無骰布 !J:¥n 2. I -111 I H

往)清桃 5号供試

7月 25ll.8/l5U.ll月 I5 fJ • 8月 2:1 El の ~04 散布

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火 IV-9 ほ場に おける防除効果,試験(W)l 11o1i;u軋試 1暉 8)

供拭桑削及び濃 1紅 調介火数 罹り凩弁9

ペノミル水 fn剤 1.500{/l 5fi7 0.4 %

'I'I'N水tn剤 1,000 501 I • 7

・ンク,』ゾリン水、fltがI 1.000 s:1:1 2. I

4汁幾偉貨水111剤 liUO 4fi!l :1. 1

焦散イh 2fi2 8.4

(t) ,;,; 陽n桃供試

8)11011 X月 2o LI~, 2 Iii! A'<. 布

8 Jj 2 l I l - 8 J! :i O fj調介:

表 IV-IO 果‘.足病斑の治僚効果試験(福島L船試 197I)

処埋時 2 4時間 48時間 72時間供試薬剤及び濃度

禅 i恒胞情城暉11'1:!i 胞f形成 噸貞If 騎f螂 病 暉!I冷胞f魏

チオノ fネートノチル水IM哨IOfJ名~ mm mm mm mm 11 18 19 20

ペノミル水ill剤 2j)OO 1:1 19 20 21

ペノミル水,ft)削 3))00 1: ぅ 19 20 20

; クu:ノ・リン水tll1'11 11)00 H Jfi 17 18

煎処 111! 1:1 :12 51 711 111

(1:) t-tltti分生胞f堆の形成程度を ,r,す

表 IV-II ペノミル水和剤及びチオフアネートメチル水和剤の耐雨性

供試彙剤及び濃度 1降雨量 I 2 t:J f 41J I rn I st:J I OB・

0111n +H

50 +日 +日 ti(If)

ペノミル水和剤 z.oooriYI 100 +(→ +(→ +日

150 +H 廿(卜) ill (ii) tHH(Ill)

200 +日 1/(II) 111(11) llll(ttl)

50 t H +(→ +田

,1/10暉 l100 +H 111!B i,t{t) llt(II) ベノミル水,fill剤

H (, う tit田 !ill田 !Hl(I!)150

200 Ii (→ tH(II) tlll(Jt) HHKIIリ

5゚0 +H 什(+)JOO i (-) iii (t) IHI (it)

チオフアネート,,チル水fl!/ilJ I +日 11•(り tit (サ,llf(tl)1,0UOfi¥ 150

200 +日 1+(+) HI田 lttt(ill)

鳥処開(水

゜+H IH H) llil(iil) IIIH(lll)

It) +-冊Ill県火の発約柑9虻を 9』;す

()は分牝崖H・堆の形成程度を,,,す

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7 まとめ

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① 温腹条件としては 7~ 3 o0cで利));淵の'lf.fがみられるので. ,m化期からI[又{鱈J

までの全期間を通じて.発的に適した温度範囲である。なかでも I5 ~ 2 7°Cで1Uf

がllE盛であるから. 6 J-1 F旬から 9月 F旬忙かけての!jt生種から晩'l種の収穫期忙は.

温度条件は好適な状態となっている。

② 果実の発病と湿度条件では.水滴付•府の状態で殻もよく発病し.次いで!) 0 -

l oc-J}~ で発病する。 ~0%以 Fの湿腹では発病に咬する時間がかなり長くなるので.

多憬又は随雨か多発生の条件となる。

R 病原菌化対する果実の感受性は.果実の肥大生長化伴って変化し.収穫期の約

2 0日ぐらい前から急激に発病し易くなる。巾実.ぽ場(ICおける果実の感染.発約は.

とも化収穫期直前の限られた時期に多くなっている。果実がこのような状熊になるの

は.早生種の収穫期が近づく 6月F旬以降順次晩生種の収穫が終了する 9月 l外旬夜で

である。

(,() 果実が発病し易い状態となる c,J l卜.旬以降の伝染源には.化腐れ,枝病即 ii1J年

の被1戊 t直などがある。主た.オ・クトウ. アンズ. スモモなどの灰用的や.サク-)の

モニリア先枯約の名発期である C,JJ中旬から 7JI中旬1/Ctl病原南の密ft(が,1:j在った状

態となる。

⑤ 以上のような諸条件を総合すると. (,~7月の梅雨期は淵度湿度とも発病忙滴

した状態であり.病原陪の密度が閥<. しかも'v-'lc種の収穫期に当た)ているので.

最も発柄し易い条件が揃つている。梅雨明け後は科盈乾燥期を丹えるため.病勢の龍

股は一時抑えられ.この時期に収穫される中生神のI'll鳳や大久保では発約が少ないの

が杵通である。しかし.夏期が低糾で降雨が多い年は多発し易くなることはいうまで

もない。 8月後半匹なるとなし品が卜がり. 吏忙秋郡(/)はしり vc人ることが名いので.

温度.湿度とも再び発病vc好適な条件となり.晩牛神では名発し易くなる。このよう

に一般妬中生種で灰昂病の発'I:が少なくなる以外は. •,•.11: 挿から晩'le神の令期間を

通じて発病し易い状態VCあると考えて,沼し支えない。

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V 参考資料

1 モモに発生する果実腐敗病の種類と見分け方

モモの'札史を /(il,I枚させる約氣の種類は多く.灰星病のほかにホモプ・ンス腐敗病.黒

かび約.炭そ店.灰(りかひ切.赤かひ:m.疫店などがある。これらのなかでは灰吊約

の被'.,見が最も多いが.年次や品種によってはホモプ・ンス腐敗病の被害も多く,果実の

楡送中や追烈I爪は、,/,¥かび病の被宵も多い。また地域によっては炭そ病が常発し. ff{

快府,l;-とな.,ている1祈もあり.降雨の多い年には疫紺や灰色かび病の被'..ltもみられる。

,Ji; かび1,iiH主;/LVCみられる相腹で央wはない。

仄)1¥約による被'hどをの他の1腐敗病による被害は混l司され易いが.腐敗射の挿類に

ょ)T当然lih除4濱ljや防除時期など防除法が変わるので,腐敗病の種類をはつきり見

分けることが必要である。

(I) 約徴による,診断出

I) 灰吊約

はじめ暗褐色, 1-:!111111の小さな斑点がI:じ,やがて急速に広がって果実令体

'1f.i{ V -I モモ仄岨病

2) ホ七プシス腐敗紺

が軟腐症状を星する。

病斑が拡大すると同時

に果実の表面には灰褐

色乏帯びた粉状の小さ

な半球状のかび(分生

胞子堆)を生ずる。

収穫期直前から収穫後

の熟果に発病すること

が多い。また降雨の多

い時期に収穫されるり!

'I:: 種や晩'l:.tif!に発病が

多いのも特徴である。

はじめ褐色~淡褐色, 1~ 2 mmの小さな斑点を生じ,やがて徐々に拡大し.約

閃部はやや陥没Jる,病斑が拡大すると表面にははじめ臼色,のち黒色、あわつぶ

状の小粒点(柄子穀)を多数生ずる。病斑部を指で押すと健全部から果肉が容易に

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28

写真\ー 2 ホモフゾス腐敗柄

3) 黒かび病

脱羞するりか凸徴てあ

る。 芦牛f重で、-tH: 較Iiり

被閲1少な V,か, '11.

晩生種や鑽桃神ては袖

害が多いQ 叶パ蓼詣点芍

から収穫後輪咲中や造

熟中侭発病が多〈なる。

はじめ暗褐色~茶褐色, 1~2rnmの小さな斑点を生ずるが,その後の病斑の把

写真 V-3 黒かび病大は極めて速やかであ

り, 2~ 3日後l(Cは果

実全面匠及ぷ。

病斑が拡大すると同時

に、数cmもある足の長

い白色のかびを生じ,

その先端には黒色の小

粒点(胞子嚢)を形成す

るので,外観的冗は黒か

び状を呈する。病斑部

と健全部の境を指で押

すと,病斑部の表皮が

容易にむけるのが特徴

である。収穫後の輸送中や追熟中匹発病することが多い。

4)灰色かび病

はじめ褐色, 1-2mmの小さな斑点を生ずるが,やがて軟腐状忙拡大し,果実

全面に及ぷ。病斑の拡大とともに表面には灰色,霜状のかび(分生胞子堆)を生ず

る。幼果及び熟果に発病するが,がくが落ちないで果実に付着している場合忙発病

が多い。これまで本病が多発し被害のあった事例はないが,時おりみられる病害で

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廿真 V-4 灰色かび病 ある。

5) 炭そ店

はじめ褐色~賠褐色の小さな斑点をI{'.ずるが,やがて陥没しながら徐々に拡大す

写真 V-5 炭そ病

6) ,Ji'; かび病

る。病斑部には紅色の

粘質物(分子胞子堆)

乏生ずるのが特徴であ

る。本約は常発地では

例年被宵が多いが,一

般妬はまれにみられる

程度で実'Hはない。

はじめ渇色の小さな斑点を生ずるが,その後徐々に拡大し,表面には白色,綿毛

状のかびを生じ.やがて紅色~紫紅色となる本病は極めてまれにみられる程度で

ある,

7) 疫約

はじめ叫色の小さな斑点を'l,fるが,その後、化、速vc拡大し果実全出iVC及ぷo やが

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写真¥ー 6 疫病

るが,時として多発し,潰滅的な被害をうけることかある。

(2) 顕微鏡匠よる診断法

て病斑の表面には白色

のかび(菌糸及び分生

胞子)がほふく状,ま

だら状に生ずる納斑か

拡大しても果実は軌腐

症状とならず,ややス

ポンジ状となり,蝕誌

のかび臭を有するのが

特徴である。降酎の名

い梅雨期や秋森期応発

生が目立つ。本病ば翡

おり脊牛ずる病',じてあ

数種頌ある果実腐敗病のなかから.ある種の病冑をなお、土確紅診断する肛は的斑部

忙形成される病原茜を確認する。果実腐敗病の病原菌の形状.大きさ,そCり(也しう特徴

を表 V-1及び図 V-1にまとめた。どの病原庖も 400倍~60併音で容易に観察てぎ

るので.病名かまぎらわしい場合には,顕政鏡で診断しなければならない。

写真 V-7 モモ灰星病茜

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'If./(¥'-8 モモホモプ・ンス腐敗的泊

!/ lすし V-9 モモ炭そ約1柑

火\!ー I I札‘足腐 Ilk約の約原 l~とその特徴

l•;IJ;ttV-1, りM1tf1 字 名 形状と人令さ た(f適晶

I火!{約 l侑 ¥IO IIヽ linia fructiぐol;亀 レ E ン 9杉 りー I:t X h・-I :~/l 2が('

ホ七ソシス腐敗約tfl Phomops1s t•rrs 小さな lt/111形 5 -I OX :1 -I 28

'/_¥かび約 1Vi H h t top us n i gr I c .111、 球 It多-Jilli杉 I I・・I I :w

1火色か (f約 I'll Bolo 1 _¥.'I i s t・i II t'1― ,',I 柑 1111杉-fJ¥JI¥も 7・-1 JXJ-Y :!O

i及lll11'/J UI、H'Os po r i 11111 I ,11• 1 1 l o I or け,ドII杉-111筒1杉 IIi ""-2 :l X Ii -¥I •ー> r--・)

Nii、/fIりm <111,1, じ 1 ヽ• I I ,1 s ,1 uh t 11ヽ'II I 111111杉 I !I - I ;j入;i・-7 ~K

投約 1'/1 l'hylnphtho1.1 pヽ 人Aなし l: ン i杉い)一'tO入 t1-:'> ti i;;

31

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u こ」昌ヽジ

こ0>。0 妙臼こ>L:J こ」

~ @ Q 史◎

¢ 災¢(j c{j)

二 ニ」

疇゚悶o00°

゜口

彎゚゚I 灰H病頗

2 *モプツス腐敗病瘍

3 黒か(f・`り隕

゜゚4 灰色かび肉俵

5 埃 'iI州惰

゜fi 'かか (j・\月1'li7 ~ 約巾

゜図V-1 果実腐敗約の約/);(Ct-4の形状

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VI 参 考 文 献

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Crops, 189 - 206 .\lc(ill,\W~ll l LL 1¥001(CO., ¥Jc¥¥'¥iHk

落合政文 (1%7):ネ届い県筐芦けるモモ灰吊病の発牛Iてついて.、東Iし農業研究

Fr u i Iヽ. J) I (ヽ'、ISl'ゞ

。r l•'r u i ts

2

,,,,,_ 冴;

3

9号, 218-220.

落合政文(!%~)-

4 98 會

ー 洛合政文 (I969): モモ灰星的の生弗と防除(Z).農叉ぶよびlヤl尺

- 676.

-3

6

r/

8

落合政文 (1970):モモ灰呈飴応関rる研究(第 1報).凩樹類I火)I汀内の脊,'L朽枡

と福島県における被実の実態.福島県』芸試験場研究紋化 第 2 り, I~8 .

落合政文 (1970):名苗且県 i,て発11:ずる果樹類「火旱病])肋1,;直剛てつ'¥て.ネ,・,ti::,¥り[東I

試強場研究報告 第 2り, 9-1 9.

落合政文.林 itJiリJCI 97 2): モモ抜吊的筐関ずる研究(第 3報)

1てついて.如島県1剃芸試験場研究報化 第 3号, 29 - 1 2 •

落合政文.休 市~ 咀(l97 5): モ七灰)仕約筐I如ずる研究(第 l報ヽ: 史丈り〉!感覺!!午

期と史だ;1)肥幻t長にともなう感受付])度化.t,'1¥1;;; 県!点I;•、試験場研究報告 第 5バ,

:, l

(•

11 」じ晶

12

1:3

4

学会恨

,! 2 .

モ仄畢的の中餌と防除(I).農叉店ょひ点I.仄 l ,1 (:,) , ! ¥! ,,

ウ]

I`)

( ,

・~

砂店歯','')越又

大沼芦月 (l9fi 9:: I月杉県におげる王モ1火屈舟jJJYI態と防除.柏物;!J疫

(l 1) , l -I ,

10 )ミ沼幸弔¥I 973): オウトウ.モ王の灰吊的り策.'+::だ日本 :2 8 (Sl , :s 8・I 0

咄監修 (1968):洛要果樹の約',じ虫 外見Eと防除,175 l 7 8 戚文‘芹冷/[丸fl,

貞i!J輝大. I連t

M虫叫究会罰

砂庵札 1、く 1_I'.l, :l): サクノ ✓)-ヒー')ア冗芍約 <i) 名発牛.樟吻1;13疫

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