1
社会人サックス吹きの悩みを 解消するアイテム 会社員の大谷一也さんは、事務員として病院 に勤務している。学生の頃からサックスを吹き、 現在も社会人バンドに参加しているという。 しかし毎日仕事をしながらの練習は時間も限 られ、なかなか思ったようにはいかないのが 現状だ。 「学生のころに比べると、自由に練習できる 時間は大幅に減ってしまいましたね。平日家 ではほとんど吹くことができず、やるとしたら 譜読みで指をさらうくらいです。週末は所属 する楽団が練習場を確保してくれるので、そこ で楽器を吹いたりしますが、やはり個人で練習 できる時間は限られますので、あまり効率は良 くないですね」 大谷さんに限らず、趣味としてサックスを楽 しむ会社員から話を聞くと、ある程度共通した 悩みがあるようだ。 なかなか練習時間(場所)が確保できず、た まに吹いても「なんとなく」曲をさらって終 わってしまう。 基礎練習の大切さは理解しているが、一人で の練習だとどうしてもモチベーションがあがら ない。 この2つは楽器を趣味とする人たちからよく 聞かれる悩みだ。せっかく楽器を買ったのに、 ほとんど吹かずにいる人も多いという。限られ た時間の中で効率良く楽器を練習するために はどうしたらいいのか。 そこで、オススメしたい編集部注目のアイテ ムが JVC より発売中の「レッスンマスター」だ。 現在ラインナップされているのは3タイプ。 XA-LM1とXA-LM3は、約100gという軽量 ボディに、練習に役立つ数々の機能を備えてい る。大谷さんもその軽さに驚きを隠せない。 「ビックリするほど軽いですね。このサイズ なら楽器ケースやポケットにも余裕で収まる ので、持ち運びがラクですよね。チューナー、 メトロノームがセットになっているので、これ 一台あれば済みます。さらにレコーダー機能 だけでなくたくさんの機能がついているわけ でしょ?  僕がちょうど学生のころに、チュー ナーメトロノームが出て感動した思い出があ りますけど、時代はさらに進歩していたんで すね(笑)」 普段個人練習の際にはカラオケ店を利用する こともあるという大谷さん。そこでもう一つ のレッスンマスター「RD-R2」を使用してもらっ た。これはコンパクトながら迫力のスピーカー 再生力を備えており、 録ったその場で大音量 で確認できるのが大きな魅力の機種だ。 「これはすごい、なんというか、その場の空気 感まで鮮明に録音されていますね。あ、ここタ ンギング失敗してるな……とかよくわかる。レ コーダーを使って録音するということを普段し ないので、自分はこんなふうに吹いていたんだ と気付かされます。こんなに大きな音で再生さ れると恥ずかしいですね(笑)。これ、アンサン ブルで使いたいです。このサイズでこれだけ音 量が出せるなら、どこの練習場所に持っていっ てもパパッと出して使えるから、便利ですよね」 さらにRD-R2は、 録音した音にリバーブを かける機能も備えている。 「おぉ、雰囲気が変わりますね! これは盛り すぎだろうっていうぐらい自分の演奏が上手 く聞こえる(笑)。この機能いいですね、やる気 が出ます!」 このほかにもXA-LM3とRD-R2には、サッ クスを吹くのが楽しくなる機能が搭載されて いる。それが「重ね録音」だ。録音した音源に 10回まで重ねて録音ができるというもので、 別のパートや違う楽器の音を重ねるのはもちろ ん、パソコンから取り込んだカラオケ音源など に自分の演奏を重ねることも可能だ。 「自然に、違和感なく重なるものなんですね。 これなら一人でアンサンブルができちゃいます ね。リバーブのおかげもあってか、ただ重ねた だけなのになかなかの出来に聞こえます(笑)。 これは楽しい。うちの楽団でも、絶対に使いた がる人はたくさんいると思いますよ」と、大谷 さんは満足した様子。 他にも、再生中にワンタッチで起点と終点を設 定し、その区間を繰り返し再生してくれる「A-B 区間リピート」機能や、音程を変えずに再生速度 を自由に調整できる「スピードコントロール」機 能など、練習で役に立つ機能が盛りだくさんだ。 実際にレッスンマスターを 使ってみて さて、実際にレッスンマスターを使った大谷 さんの感想は? 「いま心から感じているのが、これを学生の ころに持っていたかったということ。練習の質 というか、効率がまるで違ってきますよね。当 時、演奏会でポップスのソロなど吹いていまし たが、デモテープを聴いてその通りに吹いてい たつもりが、あとで録音したCDを聴いてまっ たく違っていたことに落胆した、その記憶が 蘇りました(笑)。あの当時に録音して聞くと いう習慣があって、「聴き比べレッスン 」機 能など使って練習していれば、また違うものに なっていたんだろうな、と思います」 そう語ってくれた大谷さん。レッスンマス ターを使った練習についても、楽しそうに話 してくれた。 「もし、僕みたいにあまり練習時間が取れな くて、モチベーションが低下ぎみの人がいるな ら、この1台はとても心強いですね。さっき使っ てみて感じたのは、子どものころに新しいおも ちゃを与えられた時の感覚というか(笑)、楽し かったです。そもそも楽器って、自分が楽しむ ためにやっているわけだから、それって原点な んだと思います。レッスンマスターで録音して いけば、自分の音を客観的に聞けるので“ここ がダメだから、練習してこう変えていこう”と 明確な目標が立てやすい。目標があればモチ ベーションもあがりますよね。あとは初めて使 いましたけど、使い勝手が良いというか、操作 が簡単でわかりやすい。僕みたいに説明書を 読むのが面倒だと思ってしまうタイプの人間に は、そこも大事なんですよ」 新たにレッスンマスターを手にした大谷さん の、これからの SAX Life はさらに充実したも のになるに違いない。 勤務終了後、カラオケ店での練習でレッスンマスターを使ってもらった。RD-R2の録音性能の高さに驚き、自然と笑みがこぼれる 平日のランチタイム。病院事務をこなしながら、 多忙な毎日を送る大谷さん 仕事も趣味も サックス練習を楽しく! Enjoy! SAX Life Enjoy! SAX Life 趣味でサックスを吹くサラリーマンは、 なかなか練習時間が取れず、基礎練習が はかどらないなどの悩みを持つ。今回 は、同じ悩みを持つTHE SAX読者の大 谷一也さんの普段の生活に密着。限ら れた練習を楽しくするための方法を追 求していこう。 ※ 聴き比べレッスン…… 先生のお手本演奏に続いて自分の演奏を録音。すぐにお手本と自分の演奏を交互に聴き比べることができる。 サックス練習を楽しく! Enjoy! SAX Life XA-LM1 XA-LM3 RD-R2 048 THE SAX vol.60 049 vol.60 THE SAX

サックス練習を楽しく! Enjoy! SAX Life社会人サックス吹きの悩みを 解消するアイテム 会社員の大谷一也さんは、事務員として病院 に勤務している。学生の頃からサックスを吹き、

  • Upload
    others

  • View
    9

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

社会人サックス吹きの悩みを解消するアイテム

会社員の大谷一也さんは、事務員として病院に勤務している。学生の頃からサックスを吹き、現在も社会人バンドに参加しているという。しかし毎日仕事をしながらの練習は時間も限られ、なかなか思ったようにはいかないのが現状だ。「学生のころに比べると、自由に練習できる

時間は大幅に減ってしまいましたね。平日家ではほとんど吹くことができず、やるとしたら

譜読みで指をさらうくらいです。週末は所属する楽団が練習場を確保してくれるので、そこで楽器を吹いたりしますが、やはり個人で練習できる時間は限られますので、あまり効率は良くないですね」

大谷さんに限らず、趣味としてサックスを楽しむ会社員から話を聞くと、ある程度共通した悩みがあるようだ。

●なかなか練習時間(場所)が確保できず、たまに吹いても「なんとなく」曲をさらって終わってしまう。

●基礎練習の大切さは理解しているが、一人での練習だとどうしてもモチベーションがあがらない。

この2つは楽器を趣味とする人たちからよく聞かれる悩みだ。せっかく楽器を買ったのに、ほとんど吹かずにいる人も多いという。限られた時間の中で効率良く楽器を練習するためにはどうしたらいいのか。

そこで、オススメしたい編集部注目のアイテムがJVCより発売中の「レッスンマスター」だ。

現在ラインナップされているのは3タイプ。XA-LM1とXA-LM3は、約100gという軽量ボディに、練習に役立つ数々の機能を備えている。大谷さんもその軽さに驚きを隠せない。「ビックリするほど軽いですね。このサイズ

なら楽器ケースやポケットにも余裕で収まるので、持ち運びがラクですよね。チューナー、メトロノームがセットになっているので、これ一台あれば済みます。さらにレコーダー機能だけでなくたくさんの機能がついているわけでしょ?  僕がちょうど学生のころに、チューナーメトロノームが出て感動した思い出がありますけど、時代はさらに進歩していたんですね(笑)」

普段個人練習の際にはカラオケ店を利用することもあるという大谷さん。そこでもう一つのレッスンマスター「RD-R2」を使用してもらった。これはコンパクトながら迫力のスピーカー

再生力を備えており、録ったその場で大音量で確認できるのが大きな魅力の機種だ。「これはすごい、なんというか、その場の空気

感まで鮮明に録音されていますね。あ、ここタンギング失敗してるな……とかよくわかる。レコーダーを使って録音するということを普段しないので、自分はこんなふうに吹いていたんだと気付かされます。こんなに大きな音で再生されると恥ずかしいですね(笑)。これ、アンサンブルで使いたいです。このサイズでこれだけ音量が出せるなら、どこの練習場所に持っていってもパパッと出して使えるから、便利ですよね」

さらにRD-R2は、録音した音にリバーブをかける機能も備えている。「おぉ、雰囲気が変わりますね! これは盛り

すぎだろうっていうぐらい自分の演奏が上手く聞こえる(笑)。この機能いいですね、やる気が出ます!」

このほかにもXA-LM3とRD-R2には、サックスを吹くのが楽しくなる機能が搭載されている。それが「重ね録音」だ。録音した音源に10回まで重ねて録音ができるというもので、別のパートや違う楽器の音を重ねるのはもちろん、パソコンから取り込んだカラオケ音源などに自分の演奏を重ねることも可能だ。「自然に、違和感なく重なるものなんですね。

これなら一人でアンサンブルができちゃいますね。リバーブのおかげもあってか、ただ重ねただけなのになかなかの出来に聞こえます(笑)。

これは楽しい。うちの楽団でも、絶対に使いたがる人はたくさんいると思いますよ」と、大谷さんは満足した様子。

他にも、再生中にワンタッチで起点と終点を設定し、その区間を繰り返し再生してくれる「A-B区間リピート」機能や、音程を変えずに再生速度を自由に調整できる「スピードコントロール」機能など、練習で役に立つ機能が盛りだくさんだ。

実際にレッスンマスターを使ってみて

さて、実際にレッスンマスターを使った大谷さんの感想は?「いま心から感じているのが、これを学生の

ころに持っていたかったということ。練習の質というか、効率がまるで違ってきますよね。当時、演奏会でポップスのソロなど吹いていましたが、デモテープを聴いてその通りに吹いていたつもりが、あとで録音したCDを聴いてまったく違っていたことに落胆した、その記憶が蘇りました(笑)。あの当時に録音して聞くという習慣があって、「聴き比べレッスン※」機能など使って練習していれば、また違うものになっていたんだろうな、と思います」

そう語ってくれた大谷さん。レッスンマスターを使った練習についても、楽しそうに話してくれた。「もし、僕みたいにあまり練習時間が取れな

くて、モチベーションが低下ぎみの人がいるなら、この1台はとても心強いですね。さっき使ってみて感じたのは、子どものころに新しいおもちゃを与えられた時の感覚というか(笑)、楽しかったです。そもそも楽器って、自分が楽しむためにやっているわけだから、それって原点なんだと思います。レッスンマスターで録音していけば、自分の音を客観的に聞けるので“ここがダメだから、練習してこう変えていこう”と明確な目標が立てやすい。目標があればモチベーションもあがりますよね。あとは初めて使いましたけど、使い勝手が良いというか、操作が簡単でわかりやすい。僕みたいに説明書を読むのが面倒だと思ってしまうタイプの人間には、そこも大事なんですよ」

新たにレッスンマスターを手にした大谷さんの、これからのSAX Lifeはさらに充実したものになるに違いない。

勤務終了後、カラオケ店での練習でレッスンマスターを使ってもらった。RD-R2の録音性能の高さに驚き、自然と笑みがこぼれる

平日のランチタイム。病院事務をこなしながら、多忙な毎日を送る大谷さん

仕事も趣味もサックス練習を楽しく!

Enjoy! SAX LifeEnjoy! SAX Life趣味でサックスを吹くサラリーマンは、なかなか練習時間が取れず、基礎練習がはかどらないなどの悩みを持つ。今回は、同じ悩みを持つTHE SAX読者の大谷一也さんの普段の生活に密着。限られた練習を楽しくするための方法を追求していこう。

※聴き比べレッスン……先生のお手本演奏に続いて自分の演奏を録音。すぐにお手本と自分の演奏を交互に聴き比べることができる。

サックス練習を楽しく! Enjoy! SAX Life

XA-LM1

XA-LM3

RD-R2

048 │THE SAX vol.60 049vol.60 THE SAX │