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クルーズ客船誘致

平成27年11月30日

みなと総局

産業港湾委員会資料

平成27年11月30日

みなと総局

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はじめに ～クルーズの動向について

観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015

2020年に「クルーズ100万人時代」の実現を目指す

●クルーズ客船で入国する外国人旅行者数

2013年 約17.４万人

⇒ 2014年 約41.6万人

⇒ 2020年（目標） 100万人

クルーズ客船誘致の取り組みが強化

(法務省入国管理局統計)

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目次

１ 神戸港の優位性

(1)クルーズポート神戸港の優位性（神戸ポートターミナル，中突堤旅客ターミナル）

(2)クルーズ客船入港隻数の推移（昨年，今年に入港した主な外国客船）

(3)乗船客等への“おもてなし”

２ 客船誘致の取り組み

(1)客船誘致の取り組み

(2)新たな客船誘致の取り組み

(3)瀬戸内海クルーズ ～クルーズせとうち～

(4)フライ＆クルーズ

３ 開港150年に向けた今後の客船誘致の方策

(1)今後の客船誘致の方策

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１ 神戸港の優位性

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２つの客船ターミナル ～神戸ポートターミナル，中突堤旅客ターミナル～

– 円滑なCIQ（税関・入管・検疫）手続き

– ボーディングブリッジ

– 市街地に近接

– 空港と港が近接するなど充実した広域交通網（空港・新幹線・高速道路）

フライ＆クルーズにも便利

1(1)クルーズポート神戸港の優位性

豊かな観光資源と関西一円への優れたアクセス

– 市内一円に豊富な観光資源

神戸ビーフ、スイーツ、灘の酒蔵、南京街、有馬温泉、六甲山と1000万ドルの夜景

– 関西各地へ多様なオプショナルツアーが可能

京都、奈良、姫路、明石海峡大橋など

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１ 概要

鉄骨鉄筋コンクリート造３階建

延床面積12,449㎡

２ リニューアル工事

(1)平成27年3月完成

– 耐震補強・内外装改修

– トイレ改修

– エレベーター大型化

– バリアフリー対応ボーディング

ブリッジの新設など

(2)平成27年度中完成予定

– 1,2階ロビー照明設備の更新増設等による照度アップ

– ポートターミナル駅舎エレベーターの新設

・神戸ポートターミナル

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・中突堤旅客ターミナル

１ 概要

鉄骨鉄筋コンクリート造14階建1,2階部分

延床面積14,108㎡

２ 岸壁延長工事

平成27年5月 ドルフィン設置工事完成

7.7万総トン級の大型客船の入港が可能。

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1(2)クルーズ客船入港隻数の推移

２００９ ２０１０ ２０１１ ２０１２ ２０１３ ２０１４ ２０１５ （見込み）

横浜 126

横浜 122

横浜 119

横浜 142

横浜 152

横浜 146

博多 283

神戸 100

神戸 103

神戸 100

博多 112

神戸 102

博多 115

那覇 131

那覇 57

博多 84

博多 55

神戸 110

石垣 65

神戸 100

横浜 127

長崎 49

長崎 54

那覇 53

長崎 73

那覇 56

那覇 80

長崎 106

博多 42

那覇/鹿児島

52

名古屋 28

那覇 67

東京 42

長崎 75

神戸 97

全体

(神戸港調べ)

(単位：隻)

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1(2)クルーズ客船入港隻数の推移

外国船，日本船の別

2012年 2013年 2014年 2015年（見込み）

港湾 合計 日本船

外国船

港湾 合計 日本船

外国船

港湾 合計 日本船

外国船

港湾 合計 日本船

外国船

外国船のうち， 中国系クルーズ

１ 横浜 142 116 26 横浜 152 120 32 横浜 146 98 48 博多 283 14 269 262

２ 博多 112 27 85 神戸 102 83 19 博多 115 16 99 那覇 131 11 120 104

３ 神戸 110 88 22 石垣 65 6 59 神戸 100 68 32 横浜 127 90 37 6

４ 長崎 73 1 72 那覇 56 15 41 那覇 80 12 68 長崎 106 3 103 81

５ 那覇 67 20 47 東京 42 36 6 長崎 75 5 70 神戸 97 55 42 7

(神戸港調べ)

(単位：隻)

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・昨年（2014年）入港した主な外国客船

サン・プリンセス（77,441G/T）

日本発着クルーズの規模を大幅に拡大し、神戸を発着港として10回寄港

ダイヤモンド・プリンセス（115,875G/T）

新たに日本発着クルーズに投入。

横浜を母港に、神戸港には3回寄港

クイーン・エリザベス（90,901G/T）

日本初寄港のワールドクルーズで神戸港に入港。

キュナード・ラインの寄港は平成1８年の「クイーン・

エリザベス２」以来８年ぶり。2015年3月にも再び入港。

2017年3月に神戸港から初の日本発着クルーズが決定

統計のある1989年以降で最高の32隻の外国客船が入港

神戸港発着の外国客船の増加により、神戸港の母港化がさらに促進

発着クルーズ

2013年（外国12，日本81）

2014年（外国21，日本66）

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・今年（2015年）入港した主な外国客船

ダイヤモンド・プリンセス（115,875G/T）

昨年に続き日本発着クルーズに投入

神戸を発着港として６回寄港。2016年の寄港も発表

マリナー・オブ・ザ・シーズ（138,279G/T）

中国発着。3月26日初入港

サファイア・プリンセス（115,875G/T）

中国発着。10月3日初入港。日本造船史上最大のダイヤモンド・

プリンセスの姉妹船

スカイシー・ゴールデン・エラ（71,545G/T）

中国発着。9月17日初入港。中国資本の船社として初入港

チャイニーズ・タイシャン（24,472G/T）

中国発着。10月29日初入港。中国資本の船社として，中突堤に初入港

昨年2014年（32隻）を超える42隻の外国客船が入港

特に，中国発着のアジアクルーズが急速に拡大(2014年2隻→2015年7隻)

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1(3)乗船客等への“おもてなし”

客船歓迎サポーターによるJAZZ 歓迎演奏

消防音楽隊による歓迎演奏

臨時観光案内所・外貨両替

通訳・案内ボランティア

KOBE Free Wi-Fiご案内

都心商業地（元町・三宮）まで，無料シャトルバスを運行

都心商業地でのおもてなし （コンシェルジュ(通訳兼案内)配置等）

お土産販売

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２ 客船誘致の取り組み

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2(1)客船誘致の取り組み

客船誘致専門チームの設置 ・2005年から客船誘致を行う専門部署を設置

国内外の客船運航会社への訪問・コンベンションへの参加 ・充実したターミナル施設や空港・市街地へのアクセスの良さ、多彩な神戸観光の魅力など、神戸港

の優位性を国内外の客船運航会社へ発信

※ クルーズ・シッピング・グローバル（米国フロリダ州）への参加：2016年３月14日～17日

海外事務所の活用 ・中国（上海・天津）の海外事務所、アメリカ（シアトル）の海外拠点を活用し、セミナーの開催や海外船

社キーパーソンへの積極的なセールス活動を展開

神戸市客船誘致協議会

・関係官公庁や船社・旅行代理店などで組織する神戸市客船誘致協議会を設置

・みなと総局，産業振興局（観光・商業），関係外郭団体が連携して客船誘致を実施

・出入国関係官署，船舶代理店との「CIQ・船舶代理店会議」，市内商業者，臨時出店者との「客船受

入促進部会」を開催し，スムーズな乗下船や市内での買物等につなげるため，実務レベルでの情報共

有と意見交換を充実

様々な市民イベント ・客船に親しんでいただくため、「市民クルーズ」や「船内見学会」、「客船フェスタ」を実施

客船誘致専門チームの設置 2005年から客船誘致を行う専門部署を設置。

国内外の客船運航会社への訪問・コンベンションへの参加 充実したターミナル施設や空港・市街地へのアクセスの良さ、多彩な神戸観光の魅力など、神戸港の

優位性を国内外の客船運航会社へ発信

※ クルーズ・シッピング・グローバルへの参加：2016年３月14日～17日

海外事務所の活用 中国（上海・天津）の海外事務所、アメリカ（シアトル）の海外拠点を活用し、セミナーの開催や海外船

社キーパーソンへの積極的なセールス活動を展開

神戸市客船誘致協議会 関係官公庁や船社・旅行代理店などで組織する神戸市客船誘致協議会を設置。

みなと総局だけでなく観光・商業など市一丸となって客船誘致に取り組んでいる。

客船入港時のおもてなし 「客船歓迎サポーター団体」と連携して客船入港時の歓迎行事を実施

様々な市民イベント 客船に親しんでいただくため、「市民クルーズ」や「船内見学会」、「客船フェスタ」を実施

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アジアクルーズ等誘致インセンティブ制度

成長著しい中国のクルーズ需要等を取り込むため助成金500千円/回を支給

・中国船社では，インセンティブを活用して「スカイシー・ゴールデン・エラ」，「チャイニーズ・タイシャン」が，今年から神戸へ入港している。

2(2)新たな客船誘致の取り組み

メニュー 支給条件 執行見込 対象船名

初入港 初入港した場合 7回 ｻﾌｧｲｱ/ｸｧﾝﾀﾑなど

新規参入船社初入港加算 新規参入した船社が初入港した場合 2回 ｽｶｲｼｰ/ﾁｬｲﾆｰｽﾞﾀｲｼｬﾝ

多数入港 5回以上入港した場合（毎回補助） 3回 ﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞ/ﾐﾚﾆｱﾑ

カムバック 中2年以上入港がない客船が入港した場合 － -

瀬戸内クルーズ振興 瀬戸内航行を伴い入港した場合（年1回） 9回 ｶﾚﾄﾞﾆｱﾝ/ｼﾙﾊﾞｰﾃﾞｨｽｶﾊﾞﾗｰなど

日本籍 多数入港 前年度の入港回数を上回った場合 － -

合計 21回

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都心商業地でのおもてなし環境整備事業 外国人乗船客等が都心商業地で，快適に買物や飲食ができる環境を整える。

- 案内兼通訳係のコンシェルジュの配置や，案内マップの配布，無料ミニイベント，横断幕，バナーによる歓迎ムードの演出など，おもてなしを実施

- 無料シャトルバスと連動させ，都心商業地への誘客を推進

2(2)新たな客船誘致の取り組み

6月26日（金）11:00/17:00 コスタ・ビクトリア

[2015年実施日]

6月26日 コスタ・ビクトリア （延べ来街者 約400人）

9月23,24日 セレブリティ・ミレニアム （延べ来街者 約2,000人）

10月27,28日セレブリティ・ミレニアム （延べ来街者 約2,200人）

3月17日 クァンタム・オブ・ザ・シーズ（予定）

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2(3)瀬戸内海クルーズ ～クルーズせとうち～

神戸 宇野

高松

広島

門司 （北九州）

宇野、高松、広島、門司の各港と連携を図り、「クルーズせとうち」

として共同で誘致活動を実施。

都内等で「「クルーズせとうち」セミナー，シンポジウム」を開催

本船，旅行代理店を直接訪問しての共同プロモーションを実施

海外コンベンション「クルーズ・シッピング・マイアミ」での，共同

プロモーションを実施

瀬戸内海クルーズPRのための，パンフレット，記念品を共同で製作

平成25年3月11日

～14日：「クルー

ズ・シッピング・マ

イアミ」共同ﾌﾟﾛﾓｰ

ｼｮﾝ

平成24年3月1日：都内で「クルーズせとうち」セミナーを開催

平成25年11月29日：「瀬戸内クルーズシンポジウム in 神戸」を開催

平成26年1月27日：都内で第２回「クルーズせとうち」セミナーを開催

平成27年11月20日：都内で第３回「クルーズせとうち」セミナーを開催予定

その他，本船，船社，旅行代理店への共同プロモーションを実施

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「シルバー・ディスカバラー（5,218総トン）」

神戸初入港 2015年9月11日（金）

2(3)瀬戸内海クルーズ ～クルーズせとうち～

2015

外国籍船 9

日本籍船 16

合計 25

（単位：隻）

瀬戸内海クルーズ 神戸入港数

瀬戸内海クルーズ誘致の実績例

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空港と港とのアクセスの良さを広域からの集客につなげる

● 神戸フライ＆クルーズセミナー（2015年2月3日水戸市内）

北関東エリアでの新たなクルーズ需要を掘り起こすため，茨城県内の旅行代理店等を対象に，瀬戸内クルーズなど，神戸空港と神戸港発着クルーズを活用したフライ＆クルーズ商品の造成を促進する。 〇（参考）最近のフライ＆クルーズ商品

2(4)フライ＆クルーズ

客船 期間 クルーズ内容

にっぽん丸 2015年6月10日

～6月12日

瀬戸内海ゆったりクルーズ＆姫路城 （日立埠頭㈱） 6/10茨城空港から神戸空港、神戸港発→瀬戸内海クルーズ→6/11神戸港着、6/12神戸空港から茨城空港

飛鳥Ⅱ 2015年12月1日

～12月5日 （予定）

フライ&クルーズ 神戸ルミナリエ・晩秋の京都5日間 （沖縄ツーリスト㈱） 12/1那覇港発→奄美大島→12/4神戸港着、12/5神戸空港から那覇空港 客船 期間 クルーズ内容 申込人数 乗船客数

にっぽん丸 2015年6月10日

～6月12日

瀬戸内海ゆったりクルーズ＆姫路城 （日立埠頭㈱） 6/10茨城空港から神戸空港、神戸港発→瀬戸内海クルーズ→6/11神戸港着、6/12神戸空港から茨城空港

6 名

約 390 名

飛鳥Ⅱ 2015年12月1日

～12月5日 （予定）

フライ&クルーズ 神戸ルミナリエ・晩秋の京都5日間 （沖縄ツーリスト㈱） 12/1那覇港発→奄美大島→12/4神戸港着、12/5神戸空港から那覇空港

15 名

(9/28 現在)

未定

(定員 872名)

● 関空を利用したフライ＆クルーズ

関空からのアクセスの良さを生かし，海外から関空を利用して，神戸港発着の外国客船に乗船するフライ＆クルーズの推進を図る。

〇（参考）最近の外国船によるフライ＆クルーズ

2015年

・4月27日 フォーレンダム（神戸（4/27）／東京／函館／釧路／コディアック／シトカ／ ﾊﾞﾝｸｰﾊﾞｰ）

・5月21日 ダイヤモンド・プリンセス（神戸（5/21）/函館/秋田/伏木富山/釜山/神戸（5/29)）

など

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３ 開港150年に向けた

今後の客船誘致の方策

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3(1)今後の客船誘致の方策

①アジアクルーズの積極的な誘致

アジアクルーズ就航船社に対する継続的なセールス

ロイヤル・カリビアン・インターナショナル、コスタ・クルーズ

天海クルーズ，渤海クルーズ，海南クルーズ

アジアクルーズに参入を発表した船社に対するアプローチ

MSCクルーズ、カーニバルクルーズ、ノルウェージャンクルーズ等

②神戸発着クルーズの誘致

プリンセス・クルーズによる神戸港の母港（ホームポート）化を契機とした拠点港としての機能強化を進める

外国船による神戸発着クルーズのさらなる誘致

「マリナー・オブ・ザ・シーズ」神戸発着クルーズの継続・拡大

チャータークルーズの誘致（阪急交通社，JTBクルーズ，HISほか）

本市加盟のアジア・クルーズ・ターミナル・アソシエーション（ACTA）を通じた，東南アジア各港との共同プロモーションを強化

フライ＆クルーズの推進

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3(1)今後の客船誘致の方策

③欧米ラグジュアリー客船の誘致と，瀬戸内クルーズの振興

広域連携による誘致活動の継続

・「クルーズせとうち」による瀬戸内クルーズ共同プロモーションの継続・拡充

・日本を代表する，日本海・太平洋側の各港（青森，金沢，境港，門司）と連携した，欧米船社向けの共同セミナーを開催

2017年の神戸開港150年に向け，グレードが高く魅力的で人気のある中小型船社に対する積極的な誘致活動を推進

ノーブル・カレドニア，シルバー・シー，ポナン等

④日本籍船の拠点港としての役割強化

３船社との良好な関係の継続と寄港拡充の働きかけ

郵船クルーズ（飛鳥Ⅱ）・商船三井客船（にっぽん丸）・日本クルーズ客船（ぱしふぃっく びいなす）

発着港としての集客力強化と寄港地としての魅力発信

クルーズ市場の活性化（市民船内見学会、市民クルーズ、市民セミナー，広報・PR）

中期目標：年間入港隻数150隻