17
Hitotsubashi University Repository Title � : Author(s) �, Citation �, 63(4): 444-459 Issue Date 1970-04-01 Type Departmental Bulletin Paper Text Version publisher URL http://doi.org/10.15057/2394 Right

ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

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Hitotsubashi University Repository

Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

Author(s) 二階堂, 副包

Citation 一橋論叢, 63(4): 444-459

Issue Date 1970-04-01

Type Departmental Bulletin Paper

Text Version publisher

URL http://doi.org/10.15057/2394

Right

Page 2: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

一 橋論叢 第六 十 三 巻 第 四 号 ( 6 8 )

の一

般均

衡体系

!そ

斉合

性と

-

ざし

八七

年代に

粋経

済学

1)

論+

初版が

刊行さ

年近

くに

る。

界効用

説の

提唱とい

うよ

ろ、

偉大な

業績

ち一

般均衡論の

確立

展開

真に

期的な

果に

ょっ

経済

学史に

座を

著は

般理

論+

ない

が、

経済

家が

逸す

ない

典中の

典で

う。

知の

うに

業績は

界効

学説の

唱、

論に

数学の

積極

用、

般均

論の

線に

沿っ

多数

財価蒋の

時決

定理

論の

開、

点に

約さ

が、

うち

最も

要な

第三

の一

衡論で

る。

らべ

ば、

説(

性説)

系の一

構成

素に

ず、

数学の

視も

常言

語に

論理を

錯層し

存関

係の

解明と

う、

般均

衡論の

論の

然の

帰結で

る。

衡論と

学と

緊密な

て、

自身の

説く

ろに

耳を

傾けよ

う。

(

2)

純粋経

要論+

第四

版の

序に

て、

ジュ

グォ

ス、

どの

効用

説の

位置

行い

も、

彼が

らの

効用

説を

借用

した

4 垂≠

Page 3: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

( 69 ) ワ ル ラ ス の一 般均 衡体 系

q.

ない

述べ

る。

て、

私は

済学

説の

根本

原理

父オ

ギュ

ト・

借用し

説の

説の

函数計

算を

用い

根本原理を

借用

る。

らの

最初の

論文で

言し

後の

らゆ

会に

る。

今こ

は、

学説が

書の

版で

順次

如何

加え

れ、

展開せ

られ

充せ

られ

明し

うと

う。

+

自らの

史的

系譜を

語る

続い

て、

系を

構成

する

換.の

魂鞄

垂町

頑萄「

要化

信田の.嘩

葡「

東通及

.

貨幣の

頭韻の

簡単な

概括

試.

み.

嶺、

■自ら

感謝僻

系軒

次.の

よ.

γ

叫増

額づ岬てい

d。

所で

全理

論は

数学的理

論で

る。

換え

明が

常の

語で

得る

して

も、

数学的に

らぬ

れ.は金

ぐ吏換

慧甲の

基礎の

上に

立つ

で封

叫、1

東換喝

諭は

総て

市場の

衡状

態に

垂実に

約・

言㌢

ず交換者が

利用

最大

得る

事実

次に

総て

換者が

需要する

各商品

量と

給する

量と

等し

事実に

要約さ

る。

ろで

数学に

よっ

我々

用の

最大の

件を

知る

出来る

る。

我々

学に

よっ

て、

換者に

き、

各消費の

物ま

消費的

役に

し、

らの

充さ

後の

望の

強度ま

性を

らの

費量の

減少

函数と

表わ

程式ま

線を

作る

とが

出来

数学に

よっ

各交換暑が

望の

最大

満足

得られ

は、

叫ば

価格に

て、

換後に

各商品の

稀少

性が

らの

価希に

する

うに

らの

商品の

量を

需要し

する

るこ

知る

出来る

換に

また

産、

資本化

流通に

も、

故に

如何に

して

我々

需要が

供給に

超過

する

役、

物、

新資本の

価格を

落せ

て、

均衡の

市場価

蒋を

か。

数学の

得る

る。

教え

数学は

ず稀少

性の

数、

欲望の

最大

満足を

的と

する

役の

供給を

表わ

函数

役、

産物

資本の

需要と

供給と

均等を

表わ

式を

導き

出す

次に

らの

程式を

産費及び

資本の

格と

産費との

等を

表わ

し、

総て

新資本

率の

等を

表わ

所の

他の

程式に

結び

ける

-

h

J

最後に

数学は

(

)

うに

提出さ

換、

4 4

Page 4: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

一 橋論叢 第 六 十 三 巻 第 四 号 ( 7 0 )

産、

資本化

流通の

問題は

能の

問題で

ない

即ち

知数に

まさ

等し

数の

葎式を

与え

問題で

るこ

と、

(

二)

場に

価格わ

騰貴下

落の

棒は

■1盲

暑が

損失の

企業か

利益.の

業へ

.転向す.る

とい

k

事実と

結合し

て、

らの

問題の

巻式を

模索に

解く

法に

他な

ない

教え

る。

+

らに

序文の

くに

至っ

て、

次の

うに

述べ

る。

数学

者は

断する

う。

然し

既に

今か

私の

場を

して

置い

る。

グォ

論と

私の

論と

は、

現わ

間も

くヒ

古い

試み

共に

語に

た。

は、

初め

忘れ

られ

乍らもゴ

著作が

既に

知られ

チエ

著作に

加え

られ

た。

後また

ツ、

ア、

ス、

ア、

て、

数理

産済

学の

多数の

献が

現わ

た。

うに

成さ

は、

総て

テム

うち

で、

真に

学を

構成

すべ

きシ

して

彩を

放つ

う。

数学を

知ら

ず、

数学

何な

確に

知らない

で、

数学

学の

原理

明に

役立た

込ん

経済学

者に

至っ

は、

間の

自由は

程式に

表わ

来な

い+

学は

総て

清神科学に

存する

摩.

擦を

象する+

か、

また

様の

カし

無い

愛も

ない

繰り

返し

去っ

行く

う。

彼らは

学を

避けて

純粋経

済学の

礎な

くし

応用

経済学を

成し

行くか

要な

根底も

純粋経済学を

構成

して

甚だ

悪い

純粋経

済学又は

甚だ

悪い

数学

構成

か、

らの

か一

選ば

らぬ

私は

章で

私の

論の

うに

数学的理

論で

所の

論の

棟木を

げた

らの

論と

私の

論との

違は

私の

問題に

ける

未知数だ

程式を

得よ

うと

努め

レ、

らの

人々

寒式に

二つ

α

知数む

決定し

うと

り、

つ、

つ、

は四

個の

未知数

決定す

に一

寝式を

尉い

点に

私は

人々

が、

らの

人々

うな

を、

純粋経

学を

精密科学

して

構成

する

法に

全く

て、

疑わ

望む

着で

る。

+

上、

般均衡論

創始者自身の

繁をい

長々

用し

た。

知の

うに

腰均

衡論の

想と

■′

Page 5: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

( 7 1 ) ワ ′レ ラ ス の一 般均 衡体 系

交換の

均衡

産の

衡、

資本

及び

信用.■の

論、

流通

貨幣の

各論か

らな

ル⊥

魂論体系は

†理

論経

済学の

格の

部分

価承さ

る。

だ、

右の

用文に

横溢す

数学狂を

思わ

辞ほ

新学

説の

始者に

ちな

自意識

剰に

帰因す

て、

適度に

ディ

解さ

論も

うる

く、

時代

及び

後の

多くの

済学者の

脳裡に

あっ

像は

多分に

うな

陰影を

もっ

あっ

まい

か。

し、

九五

年代

後の

とっ

は、

うな

像は

訂正の

要が

る。

とい

うの

は、

年代

後の

数理

経済学の

化の

潮流に

樟さ

行わ

ス一

般均

衡論の

再検討の

果に

て、

右の

うない

負っ

言辞

奥に

むも

が、

掛値なし

純金で

とが

らか

る。

塙で

は、

クニ

詳論に

むこ

避けつ

つ、

再検討の

どっ

う。

(

l)

弓已言S

空か

日2

ま∽

官○ロ

邑e

ぎー

宅e

宍e

。)

(

CO

旨p

呂S

ぷー

00

ヨ)・

寿

論+

巻(

波文

庫、

昭二

-二

年)

(

2)

要論+

訳よ

用。

已e

Oh

→F仁

巨♂

確立さ

経済分

析に

基本的

則は

用し

序文に

.あ

うに

未知数の

個数に

ちょ

うど

等しい

数の

巻式か

らな

り、

くぺ

問題に

適合し

系を

構成

する

る。

代風に

ば、

変数の

個数に

等しい

程式か

らな

系を

もっ

て、

問題を

化す

ほ、

最も

視的な

般均衡論か

視的

動学に

至る

広い

領域に

る、

実効の

邑e

O

:ど目ざ

経済学

者の

常識

なっ

る。

白身は

忠実に

要論中の

論に

て、

換の

衡、

産の

均衡

資本

及び

用、

流通

及び

貨幣の

各問題の

核心

を、

適確に

程式

系で

現し

系が

等しい

数の

未知

数と

程式か

構成さ

確認

して

る。

経済諸

量.

復姓な

関係を

単線的

因果関

係に

嶽消し

くすこ

と止

二.股に

.

能な

上、

.こ.れ.

彗平方

7

由式

系と

式化

祭-

.むが

問題へ

唯一

可能な

Page 6: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

四第一 橋 論 叢 第 六十 三 巻

接近

議卯

、郵貯

む藤常

+

司詔d

封・争

司郎軒数学d

論理

心〕■

東叫句瑞

軒れ

耕一

であ

る。

実行

あっ

た。

適確に

も、

未知

数と

程式の

数の

とそ

ろっ

式化の

性を

張し

範をし

めし

る。

際、

単に

数学

的に

筋の

通っ

式体

系を

得る

との

単独に

意味を

持ち

得る

まで

ない

在式体

系が

経済世

界へ

芳酪な

㌢ジ

背景L

しV

意味町

済社会像を

確に

現し

けれ

ない

業績が

要視さ

は、

交換

産、

東本

及び

信用

流通

及び

貨幣の

衡に

関し

透徹し

闇済像を

持ち

数学

的に

筋の

準り

定式

化し

らで

る。

うに

は、

済学の

論理

数学

乗せ

功し

た。

なが

ら、

化の

程標に

関し

は、

輝か

しい

果も

くま

数学的

理の

第一

歩で

あっ

て、

完結で

ない

大な

意図は

r

通称言

語に.よ

論理

撃㌃

複建な

相互

阻像■に

.

.

る一

般均衡

町艶

封印敵性を

数学

的に

論証

する

とに

あっ

た。

うな

意図に

もか

ず、

要論の

的に

展開し

論述は

学的論理

第二

歩に

当すべ

もの

欠い

摘さ

けれ

らない

自らの

式化

数学的に

能な

問題で

ない

確信し

信を

数学

的に

論証す

もっ

て、

彼の

懐い

純粋

済学の

使命の

なし

が、

結局の

とこ

ろ、

論拠と

なっ

は、

未知数と

程式の

個数を

とい

う、

述の

言-

e

O巾

t

F仁

m♂

かっ

ある

コー

e

Oh

t

F仁

臼ケ

ほ、

後に

も、

真意が

分に

解さ

い。

未知数と

濯式の

個数の

等しい

(

等し

ない)

系の

斉合

性に

て、

数学的真理を

物語

事実で

る。

で、

雇式体

系の

斉合性

は、

系に

解が

在し

確定

する

意味す

る。

方、

解が

存在し

ない

とい

うこ

は、

系を

構成

する

程式(

条件)

問に

盾が

存在す

を、

がっ

て、

系の

非斉合

性を

意味す

る。

なが

ら、

物語

数学

的真理ほ

個々

特定の

程式

系の

斉合性に

もの

視し

Page 7: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

( 7 3 ) ワ ル ラ ス の一 般均衡体 系

らな

い。

未知数と

程式の

数の

等如何に

く、

特定の

程式

系は

斉合的で

斉合的で

得る

し、

うな

具体

例は

容易に

求め

る。

際に

は、

は、

系一

(-

n

的e

ne

邑)

斉合性に

若干の

数学

的真理

ら、

程式

系を

定式化

する

際し

て、

済学者の

信顧に

値す

しる

有効で

あっ

も、

彼の

特定の

程式体

系の

斉合性を保

証し

ない

る。

系の

斉合

未知数と

程式の

数の一

致を

検討す

述の

邑e

O

:F日

日b

が、

個々

特定の

程式

系の

斉合性の

判定に

無力で

すれ

ば、

斉合

性の

検討は

別の

根拠に

けれ

らな

い。

自己の

系が

合的で

うか

数学的

検討を

実質的に

果し

得ず

未解

決の

問題は

後代に

なっ

た。

もし

も、

程式体

系が

均衡解を

持ち

得ない

ば、

系は

非斉合

性を

むこ

り、

相互

関係に

衡の

決定とい

う一

般均衡論の

構想

虚な

なっ

うわ

る。

般均

衡論はパ

よっ

継承さ

れ、

効用

論の

核心

無差別

曲線の

導入に

よっ

純化さ

進展が

あっ

が、

=

後の

約五

年間に

捗っ

て、

般均衡論の

斉合性の

論証の

題に

進展が

見られ

かっ

た。

九三

年の

ゆる

革命以

後、

経済学

者の

味一

般は

所得分

析に

向い

価蒋分

析の

中心

す一

般均衡論の

基礎が

仕事は

般的

関心

象で

かっ

た。

きた

ま、

部の

経済学者に

よっ

問題が

論じ

も、

して

未知数と

寒式を

数え

げる

域を

脱し

なか

た。

し、

固に

見え

をつ

破る

準備は

別の

隅で

始め

られ

た。

数学者フ

は一

九二

(

3)

年、

後にモ

共著の

論的

格に

(

4)

する

論の

最初の

論文

発表

し、

利害の

剋する

多数主

問の

きの

問題の

数学的

意図

た。

年代に

入っ

イマ

は、

論と

接な

連の

に、

デル

呼ば

れ、

(

5)

9

代の

済成

長論に

要な

歩を

占め

多部門成

長モ

デル

4 4

Page 8: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

橋論叢 第六 十 三 巻 第 四号 ( 7 4 )

式化し

際に

持つ

数学

論証

た。

時期に

数学

者ワ

(

後に

数理

者とし

躍)

は、

単純化さ

た一

種の

均衡体

(

8)

系の

解の

存在の

数学的論証

与え

た。

らの

果は

時極く

部の

経済

学者の

目を

で、 、

般の

象とは

らな

かっ

た。

し、

年代頃か

会科学の

少な

らぬ

野で

数理

的方

法が

大々

的に

用い

始め

とい

う時代の

勢に

呼応し

て、

法町

応用に

関し

古い

町れ

誇る

学に

革新の

渡が

至.■?

瑞ノ

究が

般の

価を

獲得し

彼等の

的成

果が

もなっ

て、

ー、

ス、

来の

的方

法の

深化が

積極的に

求め

うに

なっ

た。

数理

法の

深化の

潮流の

なか

で、

年代

半ばに

系の

斉合

性検

討の

問題が

肯定

的に

解(

7)

決さ

れ、

決着が

られ

た。

ず、

デブ

l、

決さ

れ、

決着が

(

8)

ー、

(

9)

(

1 0し

ル、

筆者に

よっ

て、

交換

産の

綜合均

衡体

系が

解を

持つ

論証さ

た。

後、

第一

次の

果の

長線上に

様々

精緻

化の

時期が

続くが

系の

斉合

性の

本的根拠

は、

第一

果に

充分

とい

甜一

言で

なか

う。

果に

前に

らか

なっ

系の

斉合性の

根拠を

概説し

う。

換・

産均

衡踪合体

系の

衡状態

を、

伝統的な

済学

語に

して

表現

すれ

ば、

次の

うに

る。

ず、

競争の

前提の

とに

各主

体は

られ.

価格体

系に

対し

価希受容者と

しで

動し

産者は

利潤.町

最大.

化、

費者は

効用の

最大

行うこ

よっ

て、

財に

対す.

個別

主体の

給計

量が

定ざ

る。

量の

会の

仝主

体に

絵和を

とれ

ば、

絵需要函

数と

総供

給函

数が

得られ

る。

財が

n

種類あ

ば、

財に

給需要函

数と

総供

給函

数が

ずつ

得ら

けで

る。

際、

らの

数は

n

個の

価格の

組の

数で

る。

般均衡状

態は

各財に

時的な

総需要

総供給の

均等に

決定さ

る。

連立

程式の

して

定ま

価格体

系が

均衡価格体

系で

る。

程式体

系が

解を

持つ

との

最も

質的な

根拠は

る。

十.は

∴.し

系.を

構成

する

需要函

数、

数が

価碑の

連続函

観で

と、

第二

は、

Page 9: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

く7 5) ワ ル ラ ス の一

般 均衡体 系

則が+璽止

する

る。

第一

は、

価格が

僅か

変化

する

きの

需給

量の

変化が

様に

僅少で

意味する

第二

は、

各財の

需要量に

財の

価格を

じた

もの

の、

すべ

財に

わた

総和

瀧需

1

1

1

1

1

1

1

1

値額が

衡状

態で

うか

く、

給に

応す

量、

捻需要価値

額に

奪し

とい

事実を

す。

財の

供給に

よっ

獲得さ

粛得が

有効需

要源と

額支

出さ

う、

所得の

完全

循環状態を

表わ

す、

経済学的に

要な

含意をも

法則で

る。

右の

うな

系の

本特質を

する

り、

系が

解を

際に

持つ

が、

位相

数学に

著名

なブ

ウェ

動点

定理

(

ほ、

学的に

同内容で

が、

別の

理)

援用に

よっ

論証さ

る。

て、

系の

斉合性は

ウェ

動点

定理

論理

(

11)

導か

らか

なっ

ある

らに

筆すべ

事実が

ある

述の

果に

続い

て一

1 2)

年代の

初め

発表さ

字沢

弘文

民の

論文に

と、

系の

斉合

性の

論証に

は、

ウェ

動点

(

ない

値命題)

援用が

避なこ

らか

なっ

た。

ち、

もし

系の

斉合性を

前提と

すれ

ば、

逆に

動点

自身が

論理

的に

導か

る。

以上

果を

踪合す

ば、

系の

斉合

性と

ウェ

動点

定理

は、

数学的に

同一

容を

もつ

命題を

別の

ちに

表現し

らな

事実が

確立

意味する

ウ.ェ

は、

由世

紀の

終りご

ろに

誕生

し、

今日

学の

核と

なっ

る、

連続性の

学とも

うぺ

位相

数学に

著名

典的定理で

あっ

て、

年代初

期に

者ブ

クェ

よっ

得ら

果で

る。

済世

界の

観照の

結果を

数学

的に

式化し

系の

斉合

性が

接的に

済と

等の

連も

ない

位相

数学

真理と

同内

容で

あっ

とい

うこ

ほ、

驚くべ

事実で

に、

式化

最も

深い

意味に

学的に

適確(

焉宇

官∽

e

して

る。

白身は

らの

系の

斉合性の

論証

果さ

かっ

もか

ず、

ウェ

先ん

学的

真理

得し

彼の

直観の

する

どさ

Page 10: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

一 橋論叢 第六 十 三 巻 第 四 号 ( 76 )

るぺ

きで

う。

は、

真正

数理

者と

史上に

置づ

する

充分で

う。

時に

稿の

冒頭に

用し

気負っ

辞の

奥に

含意を

何等の

留保も

味い

直すこ

うな

充分で

1

フ0(

3)

くO

n

ZO

22呂

告P

〇・

呂○

蒜e

算口

言㌔→Fe

O

々Of

GP

日e

¢

昌一

H

ざ○ロO

m叫

宮訂已○

ユN

監.

(

守Fc

et

O

n

q

已く●

咄イe

詮、

-

窒¶

(

4)

--

d

d臼

2e

ヨ巴昌、

N

2+

→Fe

O

ユe

P①

Ge∽

e--

O

F

已t

?

葛-

e-

e、

b

誉ヨ

邑篭

邑3-

P

-

0

0

こ¢

N

p

(

5)

-・

さn

Ze

日P

n

ロ、

訂→

e

打○

ロO

m打

岩Fe

G-

e

T

O

F

∈-

g払

笥te

声ロP

e

訂e

くe

邑-

慧ヨe-

n2

2口

計∽

守○

弓e

謡O

Fe

n

句i

眉已-

打t

旨什

N

e

払、

+

守笥

ぎ訂記

莞b

き叶

訂ヨ?

訂さ

内Q

写軋

ヨh

He

こ諾ぃ

-h

英訳

A

買。

計-

○代

Ge

ロe

冒。

n。

邑c

E

宅E

琵亡

ヨー

邑岩

見内Q

冨Q

邑Q

邑計わ

く○】

.

-

い、

-

岩山

一会.

英訳

勺・

Ze

弓ヨP

n-

e

チヘ

声e

邑小

慧i

n

宣告Fe

mむ

E

8日。

m

を√

く○-

+Ⅰ

(

甘FロS

H。

p

打-

n∽

守e

こ芸00

)

録。

(

6)

P

WP

E}

亡be

d-

e

ワ。

旨臣On

邑e

邑F

義e

計→

打○

ロ○

ヨー

O

F2

弓e

邑e

F

岩)

担・

ぎ計詮

乳莞ゎ

き詩u

∋?

謎昌

ざぎ胃

g

ヨ♪

He

f什

こ巴牟

1い

(

7)

A

ヨ○

呂む

G.

ロe

訂e

∈、

打訂t

e

ロO

e

O

ごr

n

E

宅†

-

-

g

旨どp

CO

嘗t

才2

8nO

ヨヨ

ぎ喜

邑→

阜ぎ

ーt

4

N

N-

ヨ〇.

u-

-

設阜

.

(

8)

J・

呂。

内2

員岩

.

○ロ

Eq

已-

旨ユ∈

m

FG

冒Fp

ヨ}

gO

計-

Oh

弓○

ユロ

ゴ邑e

2邑

旨e

CO

日廿et

≡く①

ぞ仏

訂日払

昏?

喜∋Q

h

ま昌、

く○-

N

N、

宅〇.

N、

-

設ヰ

.

(

9)

D・

G巴e

)

FP

O

f

壱p

y

P

na

ロe

昌P

昏・

誉ヨ

邑Q

哲P

邑ぎ§訂串

く○-

.

い、

-

設汁

前掲

Ze

宅mP

河e

乱打g∽

J

く○-

H

録。

(

1 0)

H.

2-

巳dO

○ロ

t

どC-

P

邑c

呂已t

--

已e

E

巳FP

ge

守O

Ee

日)

b

定言

…宝邑8、

く○-

00

こ讃小

A

瞥マ

旦e

ヨe

邑Pl

y

写t

e)

b

定言

…営

きく0-

や、

-

¢

芦二

吋・

2e

司目早口

河e

邑訂慧

く○-

.

H

録。

(

1 1)

論証の

論に

て、

行本

は、

著「

学の

法+

-十

章(

波、

年)

。I

nt

3〔

FOt

-

O

n

t

O

紆t

昌一

呂P

宅打電

F

呂○

計3

田口○

ロ○

許。

C

訂や

1岩、

(

ZO

ユF

白○-

-

P

已〉

H

当○)

照。

的な

論述

は、

G・

ロe

訂e

G、

訂○

○巾

く巳

邑√

C-

-

p

p・

u)

(

J

O

Fロ

W--

e

況や

)

呂打

号へ

CO

ヨ1

e

St

20

t

喜2∽

P

邑け

冒○

邑の

→Fe

O

阜∵

CFむ

匂・

(

AO

邑e

邑c

イe

訟、

-

漂00

)

照。

(

1 2)

H一

旨弓P

-

冒仏

-

E

已∽t

e

n

g

→F①

0

e

ヨP

ゴd

出→

弓e

訂e

野U-

nt

→F2

弓巧

m、

向暑

邑Q

邑計h

曾与

訂己ぎ

く○-

.

-

い、

宅〇.

-、

-

課N

L

)

Page 11: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

ワ ル ラ ス の一 般均衡体 系)】77(

完全

競争均衡の

会経

系に

は、

斉合性に

よっ

て、

財の

需給

致を

時的に

める

均衡価格体

系が

存在し

定す

る。

がっ

て、

系の

斉合性は

価格

床介と

する

運転

能性を

意味する

て、

前述の

うに

斉合性自体は

透徹し

位相

学的真

理に

らない

あっ

た。

うに

して

能性を

証さ

完全

競争経

済の

経済体

制的

質は

どの

うな

うか

間題の

明に

は、

論的角度か

ら一

年代

期に

1 3)

-

フ、

リュ

どに

得られ

果が

特に

る。

完全

競争経

済の

特徴ほ

構成

員で

消費者

産者が

られ

価格に

て、

価格受容者と

動する

る。

適切に

定め

られ

衡価

格体

系の

とで

者が

効用

最大化

を、

産者が

利潤

最大化

行す

き、

矧各会件町

.(

各財 、

の)

需給

致が

確保

㌢れ

か。

は、

完全

競争的均衡価格の

場調

節機能の

媒介に

て、

個別

体の

効用

潤最大

動が

的に

統合さ

れ、

資源

分と

結果と

して

産物の

体へ

配が

達成さ

意味す

る。

下、

単の

為に

資漁配

分と

伴う生

産物の

配を

単に

・(

邑○

邑i

O

n)

呼ぶ

すれ

ば、

完全

競争均

衡は

価格メ

カニ

じて

達成さ

配分の

特殊形

態に

らな

い。

とこ

ろで

会に

とっ

は、

産面に

術、

産能

力な

ど、

費面に

個別

費者

効用

断、

らに

去か

継承さ

資源の

(

備、

ル、

在庫品な

ど)

が、

本的与

件と

与え

る。

件の

可能

分と

は、

述の

完全

競争均

衡状

態の

多種多

様な

定し

得よ

う。

らの

配分の

は、

価格メ

媒介に

ょっ

達成さ

り、

他の

段に

よっ

実現さ

う。

完全

競争均

衡が

うな

多様な

配分の

の一

特殊形

態に

ない

すれ

ば、

前者は

どの

うな

会経

済的条

件に

よっ

特徴づ

られ

うか

完全

競争均

衡の

会経

済的性格の

検討に

関して

は、

.

済学

者の

考察が

る。

等の

考察に

主要な

4 5 3

Page 12: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

一 橋 論叢 第 六 十 三 巻 第四 号 ( 7 8 )

剖を

演じて

は、

最適の

概念で

る。

うに

概念は

消費者の

効用

判断の

うえ

築さ

る。

配分が

最適で

は、

分に

現に

保障さ

効用

準を

費者に

うこ

く、

つ、

少な

も一

消費者の

効用

準を

増すこ

とが

他の

うな

配分に

果さ

分に

効率的で

改良の

余地の

状態で

意味する

き、

知の

うに

完全

競争均衡はパ

適な

分を

す。

らに

事実と

もに

厚生

済学

者に

よっ

要視さ

は、

ぎの

命題で

る。

ち、

任意の

最適な

配分に

して

当な

価格体

系が

応し

価蒋体

系の

とで

産者が

利潤最大

を、

消費者が

最大

を、

価荷受

容者とし

行す

き、

最適な

分が

成さ

とい

う命

題で

ある

命題は

直前に

事実と

括して

厚生

経済学者に

よっ

て、

最適

完全

競争均

衡の

等値性と

して

揚さ

る。

ば、

任意の

完全

競争均衡は■パ

適状

態で

り、

逆に

任意の

最適状態は

完全

争的な

価蒋メ

実現さ

るこ

張さ

る。

しこ

誕.

4

-

概念の

等値

性ほ

ある

意味に

しい

が、

意味

内容の

解に

際し

充分に

細心で

けれ

ない

もこ

等値性が

標語的に

張さ

れ、

実が

過さ

らば

大な

誤解の

顔と

ない

強調

けれ

らない

味内

容の

解に

際して

細心さ

要と

は、

張の

後半の

部分

ち、

任意の

最適状

態が

完全

競争的価

格メ

ょっ

達成

部分で

る。

後半の

部分に

は、

適当な

価格体

系の

もと

は、

各消費者に

適当

ヽな

所得水

準が

割当ら

らば

価格体

系とこ

定の

所得水

準に

定ま

算制約の

もと

で、

各消

者が

効用

最大

化を

行す

とが

定さ

る。

ろが

われ

関心

まと

系に

は、

件の一

部と

去か

相承さ

資源が

割さ

れ、

費者に

的に

保有さ

り、

当該価格体

もと

く、

的保有の

価値額と

らに

価格

系の

とに

現さ

各生

産単位の

最大

利潤の

特定比

率で

額の

計が

彼等の

得を

構成

する

得水

準は

前述の

最適状

態に

応して

指定さ

L

J

Page 13: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

( 7 9 ) ワ ル ラ ス の一

般均 衡 体系

得水

準と

は一

般に

異な

る。

後者は

資汲の

的保

有や

利潤分配を

無視し

割当て

られ

ら、

不一

致は

然で

る。

した

て、

該パ

最適

状態が

完全

競争的

価椅メ

カニ

現さ

は、

得の

再分

配が

行し

らな

面、

うな

所得の

配そ

は、

価格メ

外の

等か

段(

税、

障な

ど)

達成し

得る

る。

とこ

ろが

考察した

完全

争均

衡状

態は

資漁の

私的保

有や

利潤分配の

特定

率な

ど、

去か

らの

歴史的

継承

物を

所得形成の

前提条

件と

考慮の

なか

る。

上の

考察に

よっ

らか

うに

最適

完全

競争均衡との

等倍性の

張ほ

旦畠

t

弓ne

?

賢勺

抵触し

ない

りに

しい

る。

もこ

場合

該パ

最適状

態は

純粋の

価椅メ

実現し

得ず

般に

ほ、

等か

他の

手段(

府の

介入)

補完し

よっ

て、

実現

うる

る。

うに

旦召t

弓ロe

諾E七

e

0

0

日。

日y

は、

完全

競争均

衡はパ

最適で

張は

依然と

しい

も、

逆に

意の

最適状態は

ずし

完全

競争均衡と

見倣し

得ない

る。

て、

最適の

概念は

p

言t

e

O

Wne

謡巳匂

e

gT

ロ○

日叫

完全

競争均

衡状態の

性格づ

けの

めに

広範に

すぎ

的の

は、

資渡の

私的

保有に

とづ

間の

利害の

競合と

冷厳な

事実を

考慮に

入れ

他の

過当

概念が

求め

られ

い。

方、

完全

競争均

衡の

基本

条件で

る、

価格受容者と

して

主体

行動形態が

うな

も、

少し

深い

析が

要で

る。

とこ

ろで

済学者の

統的な

考え

方に

と、

主体の

数が

非常に

きに

ほ、

各主

体の

経済全

体へ

直接影響力が

微弱と

とが

価格受容者と

動の

根拠と

る。

考え

は、

基本的に

しい

向に

沿っ

の■

が、

完全

競争状

態に

観照

景とし

も、

茫漠と

ジョ

生の

まま

述べ

もの

ぎな

あっ

て、

主体の

経済全

体へ

影響力を

明確に

想定

し、

体の

数の

増加

とと

もに

全体へ

響力が

微弱な

なっ

とい

う事実の

論的

4 5 5

Page 14: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

一 橋論叢 第六 十 三 巻 第 四 号 ( 8 0 )

析に

られ

ない

右の

うな二

論点に

留意する

き、

完全競

争均

衡を

様な

分の

集合の

なか

性格づ

ける

際の

どこ

ろと

念は

第一

に、

保有制

度の

体間の

利害

競合

関係の

分析に

とっ

有効で

り、

第二

に、

体の

体へ

■の

影響力

適確に

えて

なも

ない

確認さ

る。

し、

うな

機能を

備え

念を

基軸と

全競

争均衡

特徴づ

得る

らば

よっ

完全

競争均

会経済

像の

らか

とに

1

つ0(

1 3)

H・

SO

P

Aロ

A

邑首班

。代

官F

詩et

まt

F

P

rP

局e

当日

日be

O代

りp

‥邑c

呂t

河e

O

e

nt

A

き呂O

e∽

-

n

Gp

2e

→Fe

O

又付

注nc

et

O

β

亡已

言邑t

ミり

邑e

岩nO

e

河e

pO

ユー

芸N)

及び

G・

ロe

訂e

賀P

H.

哲P

昆-

A

邑t

→Fe

O

詔日

O

n

旨e

C01

2

0代

P

n

田口O

nO

ヨ¥

l

n-

2

⊇Pt

-

田口

O

n

O

邑○

河e.

5 .

e

弓-

く○-

宅〇.

山、

-

貰い

.

解と

競争均

論は

利害の

競合す

複数主

間の

戦略

き、

結託の

形成な

析する

的と

して

1 4)

最初の

枠覿が

提起さ

れ・

甜▲

4一

以来

張、

化が

進め

た。

的状況に

ほ、

最終的に

各主

(

競技者)

得点が

配分さ

が、

配分

額は

ずし

も一

,

義的に

確定す

けで

ない

配分

額の

数億表は

般に

複数通り

能で

り、

間の

戦略的か

き、

結託の

形成な

影響

ける

影響を

考慮に

うえで

定し

る、

間の

勢力

均衡の

状態に

応す

得点

表の

集合を

(

邑邑○

臼)

義す

る。

き、

うな

勢力

均衡状態の

概念に

脚し

解を

義す

応し

て、

ゲン

解、

(

蛸)

解な

多数の

解概念が

提起さ

る。

らの

概念の

種類の

が、

完全

競争均衡の

性格づ

けに

有効で

る。

くに

的の

ほ、

解の

概念の

演ずる

役割が

典型

的で

る。

フ、

リユ

など

狙い

は、

首邑e

弓ne

邑Fi

p

e

8日○

ヨ呵

を、

格概

念以

前の

資嶽の

的保

有に

基づ

られ

勢力の

手で

費者の

間の

戦略的か

き、

託形

成の

(

すな

ち、

場)

眺め

ざま

資渡

分方

式の

ち、

解に

競争均

Page 15: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

( 8 1 ) ワ ル ラ ス の 一 般均衡体 系

衡と

関係を

確立

する

通じ

て、

後者の

性格づ

行お

うと

もの

る。

だ、

常の

的状況に

は、

体の

得点は

体に

通の

計算単位(

幣タ

利得

内競技に

得点

ど)

表示さ

る。

方、

考察の

象に

経済に

資漁配

分の

各消

費者に

評価は

個別

的な

効用

とづ

り、

特定の

資源配分の

消費者の

効用水

準の

表が

ゲー

得点

表に

する

得点

表に

ける

用水

準は

異なる

費者相

間で

能で

り、

点で

単位で

表示さ

得点

表とほ

異なっ

る。

うな

効用の

間比

較不

能性に

処す

に、

解の

概念は

適当に

定式

化さ

うえで

フ、

デブ

論者に

よっ

て、

競争均衡の

特徴づ

けに

援用さ

る。

ろで

察の

象と

なっ

勺ロ.

くPt

e

O

弓n・

e

詔Ep

e0

0

日○

日叫

完全

競争均

衡に

は、

産者

最大利潤が

済の

去の

歴史に

よっ

定まっ

分配

率に

がっ

て、

消費者に

配しっ

る。

利潤分

配は

各消

費者の

珠主

とし

権利に

とづ

もの

る。

場合

潤が

株主に

配しっ

くさ

は、

産者が

らに

株主の

めに

潤最

化を

存在で

意味する

うな

事態に

あっ

は、

産者の

経営

職能

(

e

ロt

H

e

唱e

ロe

当町

Ep)

ほ、

産単位(

業)

技術

産手

段の

稔体を

構成

る一

要素に

ぎな

る。

で、

有制経済に

ける

物的

資漁配分

の、

価格形

前の

赤裸々

姿を

らか

する

めに

各生

産主

体の

技術

産手

段の

総体

(

経営職能も

含む)

が、

持抹此

率に

応じて

消費者に

接的に

つ、

(

1 6)

的に

有さ

想定

う。

と、

各消

費者は

財と

産手段の

特定

量の

私的

保有者と

て、

経済の

資漁配

分に

参与し

とに

る。

面に

て、

各消

費者ほ

保有す

財と

産手

段の

範囲

自給自足

済を

営むこ

能で

う。

らに

進ん

で、

複数の

消費者達が

団結し

て、

彼等の

有す

財と

産手

段を

活用し

等の

自給自足経済を

営むこ

出来る

う。

うな

消費者の

給白

足経

済を

結託

(

0

0

P

≡-

O

n)

とい

う。

(

なわ

費者の

参加

する

自給自足経済)

▲7

配分A

考え

る。

分A

て、

各消

費者に

Page 16: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

一 橋論 叢 第六 十 三 巻 第 四 号 ( 8 2 )

特定の

効用水

準が

割当て

られ

る。

き、

消費者の

らな

結託が

り、

結託の

員か

なる

給自

経済内で

能な

適当な

資渡配

分B

よっ

保証さ

新しい

効用

準が

成員の

人に

とっ

て、

分A

応ずる

効用

準を

ず、

彼等の

ちの

少く

も一

名に

とっ

ほ、

配分A

効用

準を

越え

ば、

らか

に、

費者グ

結託は

済の

配分A

(

EO

ま)

う。

配分A

は、

結託の

参加

者達の

資源保有

勢力+

連合体に

よっ

拒香さ

で、

済的に

安定

配分方

式で

得ない

で、

費者グ

結託に

拒香さ

得ない

資源配

分の

総体に

し、

経済の

(

8岩)

呼ぶ

は、

述の

意味で

会的

定な

分の

絵体で

る。

右の

方に

ば、

最適な

分と

は、

消費者

全員か

なる

結託に

よっ

拒香さ

ない

配分

ない

すべ

きこ

は、

最適な

配分

は、

義に

て、

消費者全

員か

なる

特定の

結託に

よっ

拒否さ

が、

消費者の一

部の

結託に

拒香さ

知れ

ない

る。

逆に

任意の

配分は

なる

結託に

よっ

拒香さ

ある

ら、

当然

費者全

員の

結託に

よっ

香さ

得ず

てパ

最適性を

備え

分る

ち、

はパ

最適な

配分の

捻体

部分

集合を

なし

る。

準備的考察を

前提と

して

フ、

デブ

リュ

得た

完全

競争均

衡とコ

解と

係に

成果を■

述べ

う。

ず、

完全

競争均衡に

よっ

成さ

資顔配分はコ

属す

とが

確認さ

る。

ち、

完全

競争均衡に

よっ

実現さ

資漁配

会経

済的に

定な

資汝配分

なの

る。

他方

逆方

向の

関係に

は、

属する

意の

資薮配分ほ

ずしも

完全

競争均

衡に

らな

あ.

て、

結局の

ろ、

完全競争均

衡の

体は

部分

集合をか

ちづ

り、

者は

般に

は一

致し

る。

点で

は、

完全

競争均衡とパ

最適と

関係に

似た

状況が

る。

ず、

概念が

完全

競争均

衡の

性格づ

けに

関し

て、

最適性に

対し

決定

優位に

立つ

は、

うな

要な

事実に

(

Page 17: ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像 …...Hitotsubashi University Repository Title ワルラスの一般均衡体系 : その斉合性と社会経済像

( 8 3) ワ ル ラ ス の一

般均衡 体 系

る。

すな

ち、

適当に

式化さ

意味で

経済が

多数

費者か

構成

れ、

各消

費者の

保有す

資漁が

会の

資漁に

率が

小さ

ど、

桁少し

競争均

衡と

解消し

行く

向が

強まっ

る。

極限

況で

は、

の一

致が

確保さ

る。

がっ

て、

換・

産の

綜合

系を

資漁の

的保

有とい

う制度的

枠組の

陽表的な

考慮の

討すれ

ば、

員が

済全

体に

して

f

邑O

n

なる

ど、

完全

争均

衡は

会勢力

的に

唯一

能な

配分な

る。

(

1 4)

(

3)

(

4)

参照

(

1 5)

数学

典+

版(

波、

年)

ゲー

論+

項参照

(

1 6)

デブ

主と

粋交

換の

合を

析し

産を

扱っ

が、

単一

産単

規模に

関し

変な

産集

合を

持っ

場合に

る。

規模に

する

穫不

変性に

て、

完全

競争均

衡に

最大

はぜ

なり

潤の

費者へ

質的に

無視

めに

とえ

産が

慮さ

れて

も、

デブ

リユ

扱っ

は、

粋交

換の

合と

質的

じで

ある

考え

衡は

潤が

なる

ゆる

長期

衡で

る。

しか

し、

態を

に、

初か

析を

態だ

限定

ない

般的に

者に

配さ

うな

衡状

化し

特殊

して

模に

する

穫不

性の

する

定す

ば、

利潤は

的に

る。

正の

潤の

費者へ

配が

視し

うな

完全

競争均

衡に

デブ

リユ

論の

展開は

産手

段の

費者に

有の

慮な

は、

難と

れる

リユ

論の

展開に

は、

註(

n)

CO

nd

d如

哲ゴー

Dt

戸→

e∽

CFP

く、

参照

(

癖大

学教

授)

4 ∂9