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1 渦巻ポンプの設計計算 No.4 第10章:主軸の設計 (教科書p103~116) 学生番号 氏名 上図に示す主軸の寸法と軸受を決定する。 羽根車 軸受 A 軸受 B キー(両丸キー) キー(片丸キー) 羽根車 軸受 A 軸受 B キー(両丸キー) キー(片丸キー) d1 d モータ

渦巻ポンプの設計計算 *Z ?34medesign/2016/design-4_2016.pdf* キー長さは,JIS B 0903「円筒軸端」中の "1 (短軸用と 長軸用がある)を参考にして選ぶ,ここでは,(1)で決めた

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  • 1

    渦巻ポンプの設計計算 No.4

    第10章:主軸の設計

    (教科書p103~116)

    学生番号

    氏名

    上図に示す主軸の寸法と軸受を決定する。

    羽根車

    軸受 A

    軸受 B

    キー(両丸キー)

    キー(片丸キー)主

    羽根車

    軸受 A

    軸受 B

    キー(両丸キー)

    キー(片丸キー)主

    d1 d

    モータ

  • 2

    以下の計算は,教科書p111~116を参照すること。

    (1)軸端部 1d

    (羽根車ボス部軸径 1d はすでに計算書 No.2 で決定済)

    羽根車取付部の軸長さ 2b1 (ボスの長さ b はすでに計算書 No.2 で決定済)

    軸継手取付部 の 軸端 の直径dと長さ d = , =

    (資料(4)の「軸端」の箇所(教科書 p165)より決める。JIS B 0903「円筒軸端」は参考)

    )2( b1

    b

    12

    六角袋ナットを用いて,羽根車を主軸に固定する。

    *羽根車をナットで,しっかり固定するために,ここに隙間(2mm程度)を設ける。

    羽根車

    主軸

    )2( b1

    b

    12

    )2( b1

    b

    12

    六角袋ナットを用いて,羽根車を主軸に固定する。

    *羽根車をナットで,しっかり固定するために,ここに隙間(2mm程度)を設ける。

    羽根車

    主軸

    軸端の直径 d と長さ l を選ぶ.本授業

    では短軸用(小さい値)を選択する.

  • 3

    選定した軸受Aと軸受Bの呼び番号

    (資料(7)(p168)の呼び番号より)

    (ここには,選定した軸受の呼び番号を記入する)

    ◎ BAd と BBd は選んだ軸受の寸法から決まる。

    ---------------------------------------------------------------

    BAd は軸受Aの内径(資料(7)の選定した軸受の d)より決ま

    る。BBd は軸受Bの内径(資料(7)の d)より決まる。軸受Aと

    軸受Bは資料(7)より選ぶ。ただし,軸受Aと軸受Bは、径が

    大きい軸受に統一する(=軸受Aと軸受Bは同じものを用い

    る)。← “位置決め”がしやすくなる!

    ここでは,幾何学条件

    )d,dmax(dd 1BBBA

    を満たすように軸受を選ぶ。

    ※ 軸受とこれらの寸法は,以下の(5)の寿命計算を行っ

    て,修正を繰り返すことがある。

    BAd =

    ( BBd と同じ値)

    BBd =

    ( BAd と同じ値)

    bd = この寸法は,以下の資料(7)(p168) bd より決まる。

    bd (最小)~(最大)の範囲で選ぶ。

    ad = 目安として, )2or(1dd BAa 程度とする。

    同じ内径 d でも,異なる外形

    D の軸受が2つある。どちら

    かを選択する。後の寿命計

    算の結果によっては,選定し

    なおすこともある!

  • 4

    a = 軸の固有振動数を大きくするために小さい値がよい。

    150~200mm を目安とする。

    b= 55 adb , 2/ab の大きい値の方を採用する。

    L = ba =

    (2)危険速度

    *危険速度とは、回転速度

    と軸の固有振動数とが一致

    して、軸の振動が大きくな

    る(「共振」状態となる)回

    転速度(回転数)を言う。

    この「共振」状態を避ける

    ように設計を行う!

    aI = 64/d4a =

    bI = 64/d4b =

    m = (羽根車の質量 m は、質量=羽根車の体積×密度の関係から,教科書 p109

    式(10.14)より求める。)材料は青銅鋳物 BC6 とし,密度 33 m/kg107.8

    を用いる。→ 計算式(10.11)~(10.20)を用いる。

    y =

    b

    2

    a

    3

    I

    ba

    I

    a

    E3

    mg=

    (静的たわみ y は、教科書 p103 式(10.1)より求める。)

    主軸の材料は,S30C とし, 111006.2E Pa とする。

    危険速度 cn =

    ( 危険速度 cn は、教科書 p104式(10.5)より求める。 )

    cn8.0n または nn3.1 c であることを示し,運転する回転数で振動が大きくな

    らない(共振にならない)ことを確認する。 これらの条件を満たさない場合は,aの値を少

    しづつ小さくして再計算する。

  • 5

    羽根車の質量 m の計算

    (3) 軸端のキー(片丸キー)

    * キーの幅 b と厚さ h は、(1)で決めた軸径 d と

    資料(5)(p166)より決める。

    * キー長さは,JIS B 0903「円筒軸端」中の 1 (短軸用と

    長軸用がある)を参考にして選ぶ,ここでは,(1)で決めた

    軸端長さ より小さいものを選ぶ。

    キー幅 b =

    キー厚さ h =

    キー長さ

    注意注意

    この部分のキーと

    キー溝の寸法を決める。 d’

    ℓ’

  • 6

    (4) 羽根車取付部キー(両丸キー)

    * キーの幅 b と厚さ h は、(1)で決めた軸径 d1と

    資料(5)(p166)より決める。

    * キー長さは,資料(5)中の * の範囲(資料(5)の表の下の数列の中から)で選ぶ。ここで,キー長さは(1)で決めた

    1 より小さくとる。

    キー幅 b =

    キー厚さ h =

    キー長さ

    この部分のキーと

    キー溝の寸法を決める。

    d1

    ℓb-2

  • 7

    キーの長さは,上の表に記載されている範囲で,これらの値から選ぶ。

  • 8

    羽根車ナット取付部

    資料(6)(p167)を参考に

    決める。

    ・羽根車を固定する

    ネジとナットの径 = M (ねじの呼び)

    (d1 以下で最大になるMの径を資料(6)より選ぶ。)

    ・ネジの長さ Lm 2b2

    (ここで、 2b は資料(6)中の値を表す。)

    Lm 2 Lm 2

    d1

  • 9

    (5)軸受

    半径方向のラジアル荷重 (教科書はスラストと表記)

    (式 4.59 より求める。)

    0rF =

    0rFmg =

    ※ (4.59)の計算では,最もシビアな条件 0Q/Q 0 の場合の

    36.0Kn を用いる。(スラスト荷重を大きく見積もり,安全側の設計となる。)

    ※ 設計は常に安全側に行う!

    軸受Aへの荷重 rAF =

    軸受Bへの荷重 rBF =

    軸スラスト

    式(4.55)(次頁の式より求める。)より 1T =

  • 10

    下式では, 22

    wrw u

    r

    ru , 2

    Dr 22 , 2

    Dr o1w , 2

    dr 1s を表す。

    訂正訂正訂正

  • 11

    選定した軸受の基本静定格荷重 orC

    (資料(7)より) orC =

    選定した軸受の基本動定格荷重 rC

    (資料(7)より) rC =

    アキシャル荷重 aF = 1T =

    aor F/C =

    軸受A の寿命計算

    rAa F/F = と,上で計算した aor F/C の値をもとに,

    表 10-1 より X, Y を求める。Y は表から内挿(数値と数値の間を比例配分)で求める。

    X = 0.56 Y =

    動等価ラジアル荷重 rAP = arA YFXF =

    軸受寿命時間(軸受A) hAL =

    3

    rA

    r

    P

    C

    n

    3.33500

    =

    軸受B の寿命計算

    動等価ラジアル荷重 rBP = arB YFXF =

    軸受寿命時間(軸受B) hBL =

    3

    rB

    r

    P

    C

    n

    3.33500

    =

    ここで,荷重条件が厳しい方の hAL は、20 万時間> hAL >2 万時間であればOK,

    上記を満たさない場合,(1)の軸受の選定からやり直す。

    許容速度 A =

    2

    dDn

    =

    ここで,D は選定した軸受の外径,dは内径(資料(7)より)

  • 12

  • 13

    以上,計算して決めた値に基づき,計画図の作成 を行

    う。(主な、JIS規格は,ホームページに掲載します。)

    (6)軸封装置

    グランドパッキンを使用する。

    グランドパッキン寸法は,以下の “スタフィングボックス主要寸法例”

    (教科書 p171)を参考にして決める。

    ※ 表の中のdで ad に近い値のものから選定する。

    ここで,スタフィングボックスとはパッキン箱のことを指す。

    この中で,daに

    近い値のものから選定する。

    この中で,daに

    近い値のものから選定する。

  • 14