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アパレル製造業に関する質問票調査 報告書 2011 12 香川大学経済学部 小宮一高 近畿大学経営学部 浦上拓也 広島市立大学国際学部 猪口純路 日本大学商学部 金雲鎬

アパレル製造業に関する質問票調査 報告書...このたびは、アパレル製造業に関する質問票調査にご協力いただき、誠にありがとうござ

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Page 1: アパレル製造業に関する質問票調査 報告書...このたびは、アパレル製造業に関する質問票調査にご協力いただき、誠にありがとうござ

アパレル製造業に関する質問票調査

報告書

2011年 12月

香川大学経済学部 小宮一高

近畿大学経営学部 浦上拓也

広島市立大学国際学部 猪口純路

日本大学商学部 金雲鎬

Page 2: アパレル製造業に関する質問票調査 報告書...このたびは、アパレル製造業に関する質問票調査にご協力いただき、誠にありがとうござ

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は じ め に

このたびは、アパレル製造業に関する質問票調査にご協力いただき、誠にありがとうござ

いました。大変多くの企業にご協力いただき、貴重なデータを収集することができました。

心より御礼申し上げます。 本冊子は、今回のアンケートの集計結果と簡単な分析をまとめたものです。近年のアパレ

ル製造業の動向をはじめてとして、様々な項目について興味深い結果が得られました。この

分析結果が、貴社の経営に対して何らかの参考になれば幸いです。 なお、この調査結果に関するご質問等がありましたら、下記調査代表者までご連絡くださ

い。今後とも、よろしくお願い致します。

調査代表者 香川大学経済学部 准教授 小宮一高

香川大学経済学部 〒760-8523 香川県高松市幸町 2 番 1 号 E-mail:[email protected] TEL&FAX:087-832-1873(研究室・直通)

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第1章 質問票調査の目的と概要

1.質問票調査の目的 現在、我が国のアパレル製造業の置かれている状況は複雑です。長期的な観点から見れば、中国を始

めとする海外諸国のアパレル製造機能が質、量ともに発展し、日本の製造業は衰退し続けてきました。

各企業は、圧倒的な価格競争力をもつ輸入品に対抗するために、様々な努力を積み重ねてきましたが、

全体的に見れば、我が国のアパレル製造業の衰退を押しとどめることはできなかったと考えられます。

さらに現在の円高の状況は、輸入する側から見れば有利な状況にあるといえるでしょう。 しかし他方で、続いてきた状況も徐々に変化してきているようです。その兆候の 1 つは、長期的に続

いた厳しい経営状況の中でも、消費者から高い評価を得る日本の製品・ブランドが見受けられるように

なってきた、ということです。若い消費者や海外において高い評価を得る製品・ブランドは中小アパレ

ル業者のものの中にも見受けられます。また、中国の生産能力の伸びに陰りが見えていることも変化の 1つです。巨大生産地に成長した中国のアパレル製造業が、従来のように容易に従業員を集めることがで

きず、人件費の高騰が続き、日本向けの生産の一部がスケジュール通りに行われない、といったケース

も見られると聞きます。 これらのことは、日本のアパレル製造業は確かに厳しい環境に置かれているけれども、優れた製造技

術や高い価値をもつ製品を提供することができれば、市場の競争に打ち勝つことができる可能性がある

ことを示唆していると考えられます。そしてそのことは同時に、日本や世界のアパレル市場に従来なか

った価値をもつ製品が提供され、私たちの衣服と取り巻く生活がより豊かになることを意味していると

も言えます。 このような認識のもと、今回の質問票調査は日本のアパレル製造業の現状を把握し、今後の課題を明

らかにすることを目的としています。大きな視点でいえば、次の 3 点を意識して質問票を設計しました。

①アパレル製造業者を「戦略」の観点から捉えること 上記のような厳しい経営環境の中で企業が存続していくためには、企業は他社にない何らかの優位

性をもち、それを全面に押し出す経営が求められます。つまり、中小のアパレル企業といえども「戦

略」の観点から企業経営をおこなっていくことが必要になっているのです。日本のアパレル製造業は、

価格の面で中国を始めとする国々と競争するのは難しいでしょう。そこで、日本のアパレル製造業、

特に今回の調査対象の中心となる中小のアパレル製造業者が、自社にどのような優位性を認識してお

り、何を重視する「戦略」をとっているのか、を明らかにすることを第1の観点としました。 ②アパレル製造業者を製造機能別に捉えること

一言でアパレル製造業と言っても、そのあり方は多様です。その特徴は様々な側面から捉えること

ができますが、大きな特徴の 1 つは、自身がその全責任をもつ製品をもつ製造業者とそれをもたない

製造業者が存在する、ということです。この調査で「自主企画製品」と呼ぶ製品は、端的に言えば自

社製品であり、その製品の製造からマーケティングに至るまでの全責任をもつ製品のことです。この

ような製品をもつ企業と持たない企業の戦略が異なったものとなるのは当然です。質問票調査では、

この点を明確に意識し、自主企画製品をもつ企業と持たない企業、それぞれの経営の特徴を尋ねるよ

うにしました。

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③産地におけるアパレル製造業者の特徴を捉えること 最後の観点は「産地」という観点を取り入れることです。日本のアパレル製造業の多くは産地を形

成し、その地域内の企業と分業関係を築きながら発展してきましたが、それらの産地が衰退し、分業

関係が崩壊していると言われます。しかしそのような産地でも、他の地域に比べれば同業、関連の業

者がなお多く存在していることは事実であり、それらの企業との地理的な近接性、あるいは、集団と

しての取り組みを企業の競争力につなげることができれば、多くのアパレル製造業者の今後にも1つ

の展望が開けます。この調査では産地における取り組みについても多数の質問を準備し、産地の現状

を把握することにつとめました。

2.調査項目について 今回の質問票調査における主な調査項目は以下のようになっています。なお、質問票調査の質問は多

岐にわたるため、以下の質問項目、および調査結果の概要説明は主要な質問に絞っています。ご了解く

ださい。なお実際の質問票は、報告書の最後に「参考資料」として添付しています。 Ⅰ.アパレル製品の製造・販売に関する業務について

・製造・販売する製品カテゴリーについて

・販売業務について

・製造業務について など

Ⅱ.他企業から委託を受けた製造について

・委託を受けた製造における優位性について

・製造を委託されている企業(委託元)との関係に

ついて

・委託元の本社の場所について など

Ⅲ.自主企画製品について

・自主企画製品の優位性について

・自主企画製品の成果(売上・利益など)について

・自主企画製品の販路と利用する展示会について

・自主企画製品の海外への販売について

・自主企画製品の製造委託先について(関係性

や委託先の場所) など

Ⅳ.産地について

・産地に属しているかどうかの認識と産地名に

ついて

・産地での取り組みの特徴について など

Ⅴ.企業の一般的な状について

・正社員数

・外部サービス業者の利用

・情報収集方法について

・近年の業績や見通しについて など

3.質問票調査の実施概要 調査対象は『全国繊維企業要覧 2011 度版』より抽出しました。調査対象となった製品カテゴリーは、

紳士服、婦人服、子供服、学生服、ユニホーム、ニット製品、カジュアルウエア、ジーンズ、スポーツ

ウエア、シャツとなっています。調査期間は 2011 年 1 月~2 月、4407 社に質問票を配布し、1211 票を

回収しました(回収率:27.47%)。この主の調査としては、非常に高い回収率になっています。 ただし、調査の都合上 150 社に予備調査を行い(2010 年 12 月送付、回収数 28 票、回収率 18.6%)、

質問票を修正した後に、残る企業に最終的な調査を実施しています。このため予備調査に協力いただい

た企業に送付した質問票は、今回分析に用いた最終版と若干異なっています。ご了解ください。

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第2章 質問票調査の結果

1.企業のプロフィール (1)正社員数

正社員数は 10人以下の企

業が 629 社となり、正社員

数への回答があった1153社のうちの 54.6%を占めてい

ます。対象企業の大半は、

小規模な企業です。なお、

平均の正社員数は 26.35 人

です。

(2)売上高

売上高の分布は、1 億円未

満の企業が 280 社であり、

売上高のわかる企業の 25%を占めます。一方で 10 億円

以上の企業も 176 社存在し

ます。 なお、売上高の平均額は 9

億 1218 万円、売上高の中央

値(対象となる企業を売上

高順に並べた際に真ん中に

なる企業の売上高)は 2 億

4050 万円でした。 (3)取扱製品

調査企業の取扱製品につ

いては、選択肢の中から売上

高比率の高いカテゴリーを

2つ選択してもらいました。 その結果、取扱製品は、婦

人服が最も多く、次いでニッ

ト商品、カジュアル商品が続

く状況となっています。

629 285

110 51

28 11 8 5 11

1 14

0 100 200 300 400 500 600 700

10人まで 20人まで 30人まで 40人まで 50人まで 60人まで 70人まで 80人まで 90人まで

100人まで 100人以上

280 216

149 91

71 47

25 24 27

16 176

0 50 100 150 200 250 300

1億円未満 1~2億円 2~3億円 3~4億円 4~5億円 5~6億円 6~7億円 7~8億円 8~9億円

9~10億円 10億円以上

142 615

59 46

132 308

294 58

108 74

90

0 100 200 300 400 500 600 700

紳士服 婦人服 子供服 学生服

ユニフォーム ニット製品 カジュアル ジーンズ スポーツ

シャツ その他

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(4)製造機能について

対象企業の製造機能については、他

社から委託された製造だけをおこなう

企業(委託製造に特化する企業)が最

も多く 455 社、全体の約 40%を占めま

す。また委託された製造と自主企画製

品の製造をおこなう企業も多く 407社、全体の約 35%となります。自主企

画製品に特化する企業、またその企

画・開発に特化する企業は、どちらも

150 社ほどになります。 (5)売上げと利益、今後の見通し

売上(過去3年) 利益(過去3年) 今後の見通し

過去 3 年の売上、利益、また今後の見通しを尋ねた結果です。売上と利益はほぼ同様の割合であり、

「減少」が半数を超えます。他方、今後の見通しについては、「現状維持」、「明るい」といったポジテ

ィブな評価の割合が増えます。 2.委託された製造について (1)製造の優位性について

委託された製造の優位性については、「5:優位性が高い」から「1:優位性が低い」の 5段階で尋ねています。左の図は、その平均値

を示しています。 最も優位性への認識が高いのは「納期の正

確さ」、続いて「製造品質」「多品種小ロット

生産への対応」と続きます。「低コストの製

造」は最も平均値が低くなっています。

455

407

150

143

0 100 200 300 400 500

委託された製造に特化する企業

自主企画製品の製造と委託され

た製造をおこなう企業

自主企画製品の製造に特化した

企業

自主企画製品の企画特化する企

業(製造機能なし)

減少, 644

維持, 355

増加, 149

減少, 639

維持, 371

増加, 136

厳し

い, 423

維持, 466

明る

い, 244

4.21

4.17

3.97

3.65

3.60

3.49

3.02

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

納期の正確さ

製造品質

多品種少ロット生産への対応

リードタイムの短さ

イレギュラーな注文への対応

独自の製造・加工技術

低コストの製造

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参考:製造の優位性と企業業績について

上記の優位性と企業の業績の関係につい

て統計的な分析をおこないました。業績に最

も強い影響があるのは、「製品の品質・技術」、

それに次ぐのが「製造のコスト」です。他方

で、多製品の製造やイレギュラーな製造とい

った「製造の柔軟性」、リードタイムや納期

の正確性といった「製造の速さ」は業績と関

連しない、という結果となりました。 ただし、影響する2つの要因についても業

績への影響はそれほど強くなく、ここに含ま

れてない様々な要因が業績に影響を与えて

いると思われます。この分析結果は暫定的な

ものでありますが、「第3章 総括」に簡単

な解釈を示してあります。 (2)委託元との関係について

委託元との関係については、左に挙げた項

目において「5:当てはまる」から「1:当て

はまらない」の 5 段階で尋ね、その平均値を

示しています。それによると「長期の視点で

取引」「保有する独自技術を目的とした取引」

といった関係をもつところが多いようです。

また、取引先との意見交換も多くおこなわれ

ています。一方商社の影響は相対的に弱く、

指導員の派遣も少数にとどまります (3)最も重要な委託元の場所について

最も主要な委託元企業の本社の場所につ

いては「隣接していない都道府県」が委託元

となるケースが最も多く、353 件(約 45%)

です。その多くが都市圏の規模の大きな企業

からの委託と推測されます。また「近隣」や

「同一都道府県内」からの製造委託も一定程

度存在します。近隣、同一市町村、同一都道

府県の件数を合計すると 257 件(33.4%)と

なります。海外からの委託は少数です。

4.06

3.64

3.52

3.05

2.30

1.28

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

長期の視点で取引している委

託元が多い 委託元と製品の企画・開発に

ついて意見交換をする 御社が保有する独自の技術を

目的とした取引が多い 海外企業からの取引があれ

ば、積極的に対応したい 委託元との取引は、商社を仲

介することが多い 技術指導員を派遣してくる委

託元が多い

80

49

128

117

353

38

5

0 100 200 300 400

近隣

同一市町村

同一都道府県

隣接都道府県

上記以外の国内

中国

中国以外の海外

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3.自主企画製品の製造について 自主企画製品とは「自社で企画・開発をおこない、その決定権限をもつ製品のこと」と定義しました。

今回の調査では、自主企画製品の優位性や成果、展示会や販路の種類、製造委託先との関係といった点

について質問をおこないました。 またこの節につづく4節では、自主企画製品をもつ企業に対して、産地での取り組みにいて質問して

います。 (1)自主企画製品の優位性について

自主企画製品の優位性の認識に

ついても、「5:優位性が高い」か

ら「1:優位性が低い」までの 5段階で尋ね、その平均値を示して

います。 製品の品質への優位性の認識が

高く、製品に一貫した特徴がある

こと、オリジナルのデザイン、が

続きます。価格競争力とブランド

力については、平均値が 3 を下回

り、優位性の認識が低いことがわ

かります。 (2)自主企画製品の成果について

自主企画製品の成果について

は、「売上目標」と「利益目標」は、

「5:大きく上回る」から「1:大

きく下回る」、「総じて成功してい

る」については「5:当てはまる」

から「1:当てはまらない」の、い

ずれも 5 段階で尋ねています。 いずれの質問の平均値も 3 を下

回り、厳しい現状が伺えます。

4.01

3.85

3.80

3.58

3.49

3.44

2.91

2.81

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

高い品質

製品に一貫した特徴があること

オリジナルのデザイン

企画から販売までのスピードが速さ

流行を反映した製品

独自の技術を利用した製品

ブランド力

高い価格競争力(低価格の製品)

2.44

2.44

2.98

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

売上目標

利益目標

総じて成功している

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参考:優位性と製品の成果との関係

優位性と自主企画製品の成果との関係に

ついては、主要な質問項目を集約しました。

優位性については「製品の品質・技術」「流

行・デザイン」、「製品の価格」の 3 項目。

成果については「売上」、「利益」、「総体的

な成功」の3つを平均した「自主企画製品

の成果」との関係を見ています。 これによると、小規模企業(売上高が 10

億円以下)の自主企画製品は、すべての項

目が成果と関連しています。他方で中大規

模企業(同 10 億円以上)は「製品の品質・

技術」の項目の影響が消え、「流行・デザイ

ン」「製品の価格」の影響がより強くなって

います。以上の分析結果も暫定的なもので

ありますが、これについても「第3章 総

括」に、簡単な解釈を示してあります。 (3)自主企画製品の販路について

自主企画製品の販路については、左記の

販路を用いているかどうかを尋ねていま

す。卸売業者、小売業者への販売が依然と

して販路の中心であることがわかります。 他方で、インターネット販売、直営店で

の販売といった、直接消費者へ販売する経

路での販売も一定程度存在していることが

わかります。 (4)自主企画製品の展示会について

展示会についても同様に、左記の展示会

を利用しているかどうかを尋ねています。 自社と卸売業者によるものが大半を占

め、他の民間業者によるものが続きます。

インターネットはあまり用いられておら

ず、産地や組合によるものも少数です。ま

た近年、海外販売の足がかりになると言わ

れる海外展示会への参加もそれほど多くな

いようです。

458

556

187

37

204

26

105

0 100 200 300 400 500 600

卸売業者への販売

小売業者への販売

直営店での販売

セールス・レップを利用した販売

インターネット通販

テレビ通販

カタログ通販

324

231

56

25

114

41

32

0 100 200 300 400

自社が主催する展示会

卸売業者が主催する展示会

産地や組合が主催する展示会

セールス・レップが主催する展示会

他の民間業者が主催する展示会

海外の展示会

インターネット上の展示会

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(5)自主企画製品の海外販売比率

自主企画製品の海外販売につ

いては、販売していないところ

が大多数です。販売していると

ころでも売上高の 20%未満のと

ころが圧倒的に多くなっていま

す。

(6)製造委託先との関係

5 段階で尋ねた平均値を見る

と、国内の委託先と長期的な関係

を結んでいるケースが多いこと

が伺えます。また、企画・開発に

ついて、意見交換をするケースも

多いようです。 他方で「商社を仲介する」、「技

術指導員が派遣される」、「海外の

委託先と取引する」、といったケ

ースは、比較的少数にとどまりま

す。 (7)製造委託先の海外比率

製造委託先については、240 社

(約 40%)の企業が、海外への

委託は行っていませんでした。し

かし、海外への委託をおこなって

いる企業の海外委託比率は分散

しています。90-100%の委託を海

外企業におこなっている企業も

94 社(15.6%)ありました。

550

110

3

2

0

1

0 100 200 300 400 500 600

なし

0.001-20%未満

20-40%未満

40-60%未満

60-80%未満

80-100%

4.14

3.52

3.48

3.02

2.74

1.93

1.77

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

長期の視点で取引している委託先が多

い 製品の企画・開発について意見交換す

国内の委託先と優先して取引している

委託先の技術を前提とした製品開発

海外の委託先を積極的に活用している

商社を仲介することが多い

技術指導員を派遣している委託先が多

240 56

34 43

14 23

20 28

20 29

94

0 50 100 150 200 250 300

0% 0.001-10%

10-20% 20-30% 30-40% 40-50% 50-60% 60-70% 70-80% 80-90%

90-100%

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(8)最も重要な委託先工場の場所

最も重要な委託先工場の場所は、中国が最

も多く 166 件、36.2%を占めます。しかし、

国内の数字をすべて加算すると、272 件、

60.8%となり、国内に重要な委託先をもって

いる企業の方が多いこともわかります。 国内の委託先は地理的に分散しており、必

ずしも近隣に重要な委託先が存在している、

という訳ではないようです。

4.自主企画製品の産地での取り組み (1)産地企業という認識

自主企画製品をもつ企業を対象にして、自

社が産地に属していると認識しているかどう

かを尋ねたところ、回答のあった 647 社のう

ち 264 社(40.8%)が産地企業と認識してい

る、と回答しました。 なお、産地に所属しているかどうかは経営

者の判断によっているため、産地に該当する

地域に存在する回答企業すべてが産地企業と

してカウントされているわけではありませ

ん。 (2)産地名

記載された産地名のベスト 10は左図のようになりました。岐

阜、大阪、福山、岡山の順に多

くなっています。 なお、アンケートにおける産

地名の記載は不明確なケースも

多数見られたため、産地名のカ

ッコ内に記載された近隣の産地

名も、当該産地として集計して

います。

43 31

58 49

91 166

14

0 50 100 150 200

近隣 同一市町村

同一都道府県 隣接都道府県

上記以外の国内 中国

中国以外の海外

264

383

0 100 200 300 400

産地の企業と認識している

産地の企業と認識していない

59 33

28 24

17 14

8 5 5 4

0 10 20 30 40 50 60 70

岐阜(尾洲)産地 大阪(泉南・泉北)産地

福山産地 岡山(児島・備前・備中)産地

東京産地 愛知産地 山梨産地

新潟(栃尾・見附)産地 京都産地

群馬(桐生・太田)産地

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(3)産地での取り組みの特徴① 差別化・独自性 産地での取り組みの特徴として、まず産地内

の取引が、製品の差別化や独自性の形成に影響

を与えているかどうかを尋ねました。5 段階で

尋ねた質問の平均値から見ると産地内の取引

は、差別化や独自性の形成に影響を与えている

ケースがあると思われます。しかし、産地内の

取引だけで差別化や独自性が生み出されてい

る訳ではなく、そこに企業の技術が加わる必要

があることも伺えます。 産地内のコストの削減は厳しい評価となっ

ています。質問の平均値から見ると、個々の取

引からはコスト的なメリットが得られること

があるにしても、全体としては産地という立地

がコストに悪い影響を与えている、という認識

の方が強いようです。

コスト

(4)産地での取り組みの特徴② 情報

産地での情報収集に関する質問も、上記と同

様に 5段階で尋ねています。平均値から見ると、

産地内での情報収集に関しては一定のメリッ

トを得ている、という評価が多いようです。し

かし経営的に重要な情報は、産地以外のものも

必要であり、産地だけの情報では十分ではない

ことも伺えます。 それ以外の産地の特徴については、原材料の

調達や、産地の名声に対して一定の評価がなさ

れています。また競合企業の動向は、その影響

がほぼ拮抗しています。 他方で、従業員の確保や産地全体での取り組

みについては、厳しい評価をしているところが

多いようです。これらの要因は、従来産地のメ

リットと捉えられている要因ででもあり、産地

企業が競争力を確保していくためには、産地と

して何らかの対策が必要となる項目であると

考えられます。

その他

3.45

3.39

2.94

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

産地内の取引は製品の差別化に

とって重要である

産地内の取引を通じて産地の独

自技術や知識を利用できている

産地内企業との取引から製品の

独自性が生み出されている

3.07

2.88

2.77

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

産地内の取引はコスト削減に有

効である

産地内での取引によってコスト

的なメリットを得ている

産地内にいることはコストの面

で有利である

3.53

3.37

2.89

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

産地内での情報収集は容易で

ある 産地には業界の重要な情報が

集まっている 企業経営において重要な情報

は産地内から得ることが多い

3.53

3.19

3.02

2.91

2.85

2.59

2.29

.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00

産地の方が部品や原材料を調達し

やすい

産地にいることは御社の製品の評

価を高めている

産地の競合企業の動向が御社の経

営方針に影響を与えている

産地には新しい取り組みをおこな

おうとする雰囲気がある

産地では従業員が確保しやすい

産地は新しい取り組みを始める時

のサポートが充実している

産地内での組合活動が成果をあげ

ている

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5.その他の企業活動について (1)外部のサービス業者の利用 コンサルタント

ここでは外部サービス業者の利用を、製造

機能別に見ています。 コンサルタントの利用については、おおよ

そ 10%の利用になっていますが、委託され

た製造に特化した企業が最もその割合が低

くなり、自主企画製品の重要性が増すにつれ

て、若干採用の割合が高くなっていくようで

す。 他方でデザイナーについては、製造に特化

する企業の採用割合はかなり低いものの、自

主企画製品をもつ企業は、ほぼ 30%程度の

採用割合となっています。自主企画製品に取

り組む際には、デザイナーの役割は強くなる

と見て良いようです。

デザイナー

(2)情報収集活動

情報収集活動については、顧客との対話

やアンケートへの取り組みが最も多く、こ

の質問への回答のあった企業の 843 の内の

半数を超える企業(56.5%)が実施してい

ると回答しています。また、都市での通行

人の観察も、同じような割合になっていま

す。他方で、メディアとの懇談やファッシ

ョンショーへの参加はややハードルが高い

活動のようです。

334

298

110

100

28

35

16

15

0% 20% 40% 60% 80% 100%

委託製造特化

自主企画&委託

自主企画特化

企画特化(製造なし)

324

225

90

80

38

108

36

35

0% 20% 40% 60% 80% 100%

委託製造特化

自主企画&委託

自主企画特化

企画特化(製造なし)

471

434

289

134

0 100 200 300 400 500

顧客との直接的な対話やアンケー

都市での通行人のファッションの

観察

雑誌社等メディアとの定期的な懇

ファッション・ショーへの参加や

会場での視察

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第3章 総括

今回の質問票調査の報告書は、分析の端緒となるもので、まだ十分な分析ができているとはいえない

段階のものです。その意味で、暫定的な意味合いが強くなりますが、ここでは、以下の 3 点を総括とし

て挙げたいと思います。 ①アパレル製造業者の戦略について 今回の調査では、暫定的な分析ですが、企業の認識する優位性と業績や製品成果との関連を見まし

た。ここでは業績や成果と「関連しなかった要因」にまず注目します。委託された製造については「製

造の柔軟性」や「製造の早さ」に関わる要因は業績との関連性が見られませんでした。これは「これ

らの努力に意味がない」ということではなく、現状では競争企業間に差が無くなっている要因である

と思われます(これらの要因の平均値は高くなっています)。多くの企業がこれらの要因については一

定程度のレベルに達しているため差がつかない、ということが想定されます。そして、これらを前提

とした上で、製造品質・技術やコストの要因が、差がつく要因として存在していると考えられます。 自主企画製品における優位性と製品成果との関連も同様です。大中規模のアパレル業者においては、

製品の品質・技術に影響が見られませんでしたが、現状ではそれを前提として、プラスアルファの要

因が差を生んでいる、と考えられます。その意味で、流行・デザインの要因やコスト要因が成果につ

ながっていると考えられます。現状の厳しい経営環境では、ある種の要因では、高い水準が当たり前

になっている、といえるでしょう。 ②産地での取り組み 産地での取り組みについても、概要がつかめたと考えています。産地内での取引は一定程度製品の

差別化や独自性の形成に影響力を持つようです。近くに協力企業がある、ということが、コミュニケ

ーションやお互いの理解を深め、長期的な関係構築によい影響を与えているからと考えられます。こ

のことは、すべてが産地で完結しないとしても、産地という枠組みを意識して事業をおこなえる産地

も未だ存在する、ということを意味していると思われます。 他方で課題が多いのも事実です。最も評価が低いのは、産地としての取り組みについてです。産地

の関連企業が協力しておこなえることは多岐にわたると思われますが、現状ではそれはあまり機能し

ていないようです。産地での組合活動、サポートの体制が低評価であること、また従業員の確保に難

しさを感じている点も、産地の取り組みと関連をもつと思われます。もちろん、産地内での協調的な

活動が簡単ではないことは古くから指摘されることで、難しいことは間違いないのですが、産地とし

てこの点を改善する努力を続けていくことは必要でしょう。 ③海外市場の開拓 最後は海外市場の開拓についてです。我が国のアパレル製品が価格以外の優位性をもつとすれば、

その市場は日本に限られません。世界には日本の高い技術に裏打ちされ、独自の文化の影響をもつ製

品に期待する消費者が、潜在的には多いと考えられます。しかし今回の調査では、そのような海外市

場に積極的にアプローチしている企業は少数にとどまっていました。 もちろん、海外の市場開拓が今回の調査対象企業の中心である中小アパレル業者にとって非常に高

いハードルであることは当然です。しかし、行政も含んだ取り組みの中で、この問題を少しずつでも

解決していくことが必要であると考えられます。

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(参考資料)アパレル製造業に関する質問票調査

この調査は、現在の日本のアパレル製造業者の戦略や取引先との関係、将来の見通しなど

を調査することにより、アパレル製造業の現状を把握し,今後の課題を明らかにすると共に,

アカデミックな観点から分析することを目的としています。 この調査は個人情報保護の観点からデータの管理に万全を期します。調査データは一定の

分析をおこなった上で学術雑誌上に公表されることになりますが,データは集計された上で

利用されるため,個別企業の情報が公表されることはありません。また,今回のデータは上

記の調査目的以外の用途で使われることはありません。経営者の皆様はご多忙のことと思い

ますが,どうぞよろしくお願いしたします。

代表 香川大学経済学部 准教授 小宮一高

近畿大学経営学部 准教授 浦上拓也

広島市立大学国際学部 准教授 猪口純路

日本大学商学部 准教授 金雲鎬

問い合わせ先:〒780-8523 香川県高松市幸町 2-1

香川大学経経済学部 小宮一高研究室

電話&FAX:087-832-1873/E-mail:[email protected]

<本調査の注意事項> ○質問票のご記入は、御社のアパレル業務全般の事情を知られる立場にある方にお願いいたします。 ○お忙しいところ恐縮ですが、質問票は2月18日(金)までに同封の返信用封筒にてご返送くださ

い ○【重要】本調査のアンケート発送先住所等は「全国繊維企業要覧 2011 年度版」のデータに基づ

いております。ご了承ください。また,この「全国繊維企業要覧 2011 年度版」には各企業の売

上高のデータが含まれております。我々は,この売上高のデータを分析に利用したいと考えてお

りますが,そのためには,アンケートに記名いただく必要があります。記名いただいた企業の

方には後ほど詳細な分析結果を送付させていただきますので,上記の件をご了承いただける方

は,以下に企業名と送付先(メールアドレスも可)のご記入をお願いいたします。

企業名 郵便番号 -

住所(送付先)

送付先メール・ア

ドレス(メール配

信を希望の場合)

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Ⅰ.御社のアパレル製品の製造・販売業務に関する以下の問いにお答えください。なお資本関係

のある子会社についても回答の対象に含めてお答えください。

(1)御社が製造・販売している商品カテゴリーは、以下の製品カテゴリーの中にいくつ含まれま

すか。数字でお答えください。

①紳士服,②婦人服,③子供服,④学生服,⑤ユニホーム,⑥ニット製品,⑦カジュアルウエア,

⑧ジーンズ,⑨スポーツウエア,⑩シャツ,⑪その他商品( )

カテゴリー数 個

(2)(1)のうち、御社において売上高比率の高いカテゴリ

ーを最大2つ選び、番号を記入してください。

(3)御社の販売業務として、当てはまるものすべて○印を入れてください。なお、自主企画製品

とは、自社で企画・開発をおこない、その決定権限をもつ製品のことを指します。

説明 ○印 説明 ○印

①自主企画製品の卸売業・小売業への販売 ④その他の販売( )

②自主企画製品の直営店での販売 ⑤販売業務なし

③他社製品の卸売業務・小売業務

(4)御社の製造業務は、以下のどの項目に当てはまりますか。1 つに○印を入れてください。

説明 ○印

①委託を受けた製造(他社製品の製造(OEM,ODM))に特化している。

②自主企画製品をもち、その製造をおこないながら、委託を受けた製造(他社製品の製造

(OEM,ODM))もおこなっている。

③自主企画製品をもち、その製造に特化している。

④製品の企画・開発や販売(卸売・小売業務)に特化しており、製造機能はない。

⑤その他 ( )

→③自主企画製品の製造に特化している場合、および、④製造機能がない場合、Ⅲ.にお進みく

ださい。それ以外の方は、続けて「Ⅱ.他企業から委託を受けた製造」の質問にお答えください。

Ⅱ.他企業から委託を受けた製造(以下、委託を受けた製造)について伺います。

(1)御社の製造における優位性について、どのようにお考えですか。以下の各項目について、お

気持ちに最も近い番号に○印を記入してください。

優位性が

低い

どちらとも

いえない

優位性が

高い

製造品質

低コストの製造

他社にはない独自の製造・加工技術

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

番号

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優位性が

低い

どちらとも

いえない

優位性が

高い

納期の正確さ

リードタイムの短さ

多品種少ロット生産への対応

イレギュラーな注文(特殊仕様デザインなど)への対応

(2)御社が製造を委託されている企業(以下、委託元)の数は、およそ何社ぐらいですか。

企業数 社

(3)委託元に関する以下の質問について、お気持ちに最も近い番号に○印を記入してください。

当ては

まらない

どちらとも

いえない

当ては

まる

御社が保有する独自の技術を目的とした取引が多い

委託元との取引は、商社を仲介することが多い

委託元の入れ替わりが多い

技術指導員を派遣してくる委託元が多い

委託元と製品の企画・開発について意見交換をする

長期の視点で取引している委託元が多い

海外企業からの取引があれば、積極的に対応したい

新たな委託元との取引では、商社の情報が重要である

(4)御社にとって最も重要な委託元1社を想定してください。その委託元の本社と御社の地理的

な関係は、どのようになっていますか。当てはまる場所に○印を記入してください。

委託元本社の場所 ○印

御社の近隣

同一市町村内

同一都道府県内

隣接都道府県

同一、隣接県以外の国内

海外(中国)

海外(中国以外)

(5)海外企業から製造を委託されていますか。委託されている場合には、それはどこの企業です

か。最も取引の多い国の名前をお答えください。

海外企業から ○印 国名

委託されている

委託されていない

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

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Ⅲ.御社の自主企画製品の製造についてお伺いします。

→自主企画製品をもたない場合には、Ⅳ.へお進みください。

1.御社の自主企画製品全般について伺います。

(1)御社の販売額の中で自主企画製品が占める割合は、およそ何%ぐらいでしょうか。

販売割合 %

(2)自社企画製品について、以下の質問に「はい」「いいえ」でお答え下さい。

質問 はい いいえ

自主企画製品は、競合他社よりも高い品質が、顧客に支持されている

自主企画製品は、海外から輸入された製品と価格で競争できるものである

自主企画製品には、常に流行を反映させることを意識している

自主企画製品は、他製品にない独自の技術が反映されている

自主企画製品は、オリジナル・デザインが強みとなっている

自主企画製品には、一定のブランド力がある

(3)御社の自主企画製品の優位性に関する各質問について、お気持ちに最も近い番号に○印を記

入してください。 優位性が

低い

どちらとも

いえない

優位性が

高い

高い品質

高い価格競争力(低価格の製品)

独自の技術を利用した製品であること

ブランド力

オリジナルのデザイン

流行を反映した製品であること

製品に一貫した特徴があること

企画から販売までのスピードが速いこと

(4)御社の自主企画製品の近年(過去 3 年程度)の成果に関する各質問について、お気持ちに最

も近い番号に○印を記入してください。 大きく

下回る 目標どおり

大きく

上回る

売上目標

利益目標

当ては

まらない

どちらとも

いえない

当ては

まる

総じて成功している

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

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2.自主企画製品の販売について伺います。

(1)自主企画製品の販売で利用しているすべての販路に○印をつけてください。

説明 ○印 説明 ○印

①卸売業者への販売 ⑤インターネット通販

②小売業者への販売 ⑥テレビ通販

③直営店での販売 ⑦カタログ通販

④セールス・レップを利用した販売 ⑧その他 その種類( )

(2)上記の販路の中で、今後重要な販路はどれですか。最大2つ選び、番号を記入ください。

番号

(3)自主企画製品の販売で利用しているすべての展示会に○印をつけてください。

説明 ○印 説明 ○印

①自社が主催する展示会 ⑤他の民間業者が主催する展示会

②卸売業者が主催する展示会 ⑥海外の展示会

③産地や組合が主催する展示会 ⑦インターネット上の展示会

④セールス・レップが主催する展示会 ⑧その他の展示会( )

(4)上記の販路の中で、今後重要な展示会はどれですか。最大2つ選び、番号を記入ください。

番号

(5)自主企画製品の販売額に占める海外への販売の比率は何%程度ですか。また、最も主要な販

売先国はどこですか。なお、海外販売がない場合には「0」を記入ください。

(6)自主企画製品の海外市場への販売についてお気持ちに最も近い番号に○印を記入してください。

当ては

まらない

どちらとも

いえない

当ては

まる

海外市場での販売に興味がある

海外市場での販売に積極的に取り組んでいる

今後、海外市場で積極的に販売したい

3.自主企画製品の製造について伺います

(1)自社内製造比率はどの程度ですか。

→自社内製造比率が 100%の場合には「4.自主企画製品に関する産地での取り組みについて」に

お進みください。

(2)自主企画製品の製造を委託する製造業者の数は、およそ何社ぐらいですか。

製造業者数 社

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

海外販売比率 % 最も主要な販売先国

自社内製造比率 %

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(3)委託先に関する以下の質問について、気持に近い番号に○印を入れてください。

当ては

まらない

どちらとも

いえない

当ては

まる

委託先が保有する独自の技術を前提とした製品を開発している

委託先との取引は、商社を仲介することが多い

場合に応じて委託先を替えることが多い

国内の委託先と優先して取引している

技術指導員を派遣している委託先が多い

委託先と製品の企画・開発について意見交換をしている

長期の視点で取引している委託先が多い

海外の委託先を積極的に活用している

委託先の選択において、商社の情報が重要である

(4)自主企画製品の製造を委託する製造業者の中で、海外企業の比率はおよそ何%ぐらいですか。

なお、海外への委託製造がない場合には「0」を記入ください。

(5)自主企画製品の製造を委託している製造業者の中で、御社にとって最も重要な委託先1社を

想定してください。その取引先とは、何年前から取引をしていますか。

(6)最も重要な委託先 1 社について、御社と委託先(本社と工場)の地理的な関係は、それぞ

れどのようになっていますか。当てはまる場所に○印を記入してください。

委託先の場所 委託先本社

(○印)

委託先工場

(最も主力の工場1つ:○印)

御社の近隣

同一市町村内

同一都道府県内

隣接都道府県内

同一、隣接県以外の国内

海外(中国)

海外(中国以外)

4.自主企画製品に関する産地での取り組みについて伺います

(1)御社は「産地」に属している企業だと認識していますか。当てはまる方に○印を入れてくだ

さい。なお産地とは「ある特定の品目の生産のために、多数の同業者・関

連業者が集積している地域」のことを指します。

→いいえ、を選択の方は、Ⅳ.へお進みください。

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

海外比率 %

およそ 年前から

はい いいえ

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(2)(1)で「はい」とお答えの方は、以下の地図の中から当てはまる産地を○で囲んで下さい。

以下の地図に該当の産地がない場合には、お手数ですが、以下に産地名を記入ください。

山形産地

米沢産地

福島産地

新潟産地

栃尾産地見

、亀田産地

十日町産地

桐生産地

足利産地

群馬(太田)産地

東京産地

山梨産地

福田(天竜)産地

浜松(遠州)産地

富山産地

石川産地

加賀産地

小松産地

福井産地

和歌山産地

大阪泉南(泉州)産地

大阪泉北(泉州)産地

大阪産地

蒲郡(三河)産地

西尾産地

岐阜

(尾州

)産地

知多産地

愛知産地

愛知

(尾州

)産地

長浜産地

高島産地

京都友禅

、西陣産地

丹後産地

西脇

(播州

)産地

福山(備後)産地

岡山(備中)産地

岡山(備前)産地

岡山(備前)産地

*閏間正雄、富森美緒『ハンドブック 日本のテキスタイル産地』文化出版局、をもとに作成

産地名(地図上に産地名がない場合) 産地

(3)自主企画製品に関わる産地での取り組みについて、以下の質問はどの程度当てはまりますか。

お気持に近い番号に○印を入れてください。

当ては

まらない

どちらとも

いえない

当ては

まる

産地内の取引は、製品の差別化にとって重要である

産地内での情報収集は容易である

産地内の取引はコスト削減に有効である

企業経営において重要な情報は産地内から得ることが多い

産地では、従業員が確保しやすい

産地内企業との取引から、製品の独自性が生み出されている

産地の方が部品や原材料を調達しやすい

産地内の取引を通じて産地の独自技術や知識を利用できている

産地の競合企業の動向が、御社の経営方針に影響を与えている

産地にいることは、御社の製品の評価を高めている

産地には、業界の重要な情報が集まっている

産地には、新しい取り組みをおこなおうとする雰囲気がある

産地内での取引によって、コスト的なメリットを得ている

産地内での組合活動が成果をあげている

産地内にいることは、コストの面で有利である

産地は新しい取り組みを始める時のサポートが充実している

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

51 2 3 4

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Ⅳ.御社の一般的な状況について、以下の問いにお答えください。

(1)御社の正社員は何人ですか。

(2)御社の正社員の平均年齢はおよそ何歳ぐらいですか。

(3)すべての従業員の中でアルバイトやパート、派遣社員など「正社員以外の従業員」の割合は、

何%程度ですか。

(4)御社は、東京都、大阪府、愛知県の三大都市圏に支社がありますか。ある場合は、支社のあ

る都市に○印をいれてください。なお、本社が当該都府県にある場合にも○印をいれてください。

(5)御社には、3年以上継続的に関わっているコンサルタントやデザイナー等の外部のサービス

業者がいますか。当てはまるものに○印をいれてください。

(6)以下に挙げる情報の取得に関わる活動を定期的におこなっていますか。おこなっている活動

すべてに○印を入れてください。

説明 ○印 説明 ○印

都市での通行人のファッション

の観察 雑誌社等メディアとの定期的な懇談

ファッション・ショーへの参加や

会場での視察 顧客との直接的な対話やアンケート

その他( )

(7)御社の過去 3年間の売上は、どのような状況ですか。[①減少、②維持、③増加]

番号

(8)御社の過去 3年間の営業利益は、どのような状況ですか。[①減少、②維持、③増加]

番号

(9)御社の 3年後の見通しについて、以下のどのカテゴリーが当てはまりますか。

①見通しは明るい(収益向上が見込める)

②現状維持(横ばい状況が続く)

③見通しは厳しい(収益悪化が見込まれる)

質問は以上です。ご協力、ありがとうございました。

正社員数 人

平均年齢 およそ 歳

割合 %

あり なし

東京都 大阪府 愛知県

コンサルタント デザイナー・クリエイター その他( )

番号