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社会とのつながりや外出機会の減少が、フレイルの入り口になると言われています。 一人で黙々リハビリや運動に励む人よりも、老人会やお出かけサロンに参加して社会とのつ ながりが多い人のほうが健康で長生きしやすいと証明されました。介護予防事業では地域サ ロンの開催や高齢者ボランティアの増進、趣味・生きがいづくりのクラブ活動など、社会参 加事業の拡充が図られています。 ”フレイル”って聞いたことありますか? フレイル予防で健康寿命を延ばそう! 老化は足腰ではなく、お口から始まります! つながり(社会参加)がフレイル予防の第1歩 フレイルとは加齢に伴う「筋力低下」や「栄養状態の悪化」「外出機会の減少」「疲れや すさ」など、少しずつ体が衰えていく「虚弱状態」のことを指します。フレイル状態を早期 に発見し、適切な支援を受けることで健常な状態に戻れる時期ともされ、介護予防としてフ レイル対策が重要視されるようになりました。 適切な支援次第で 健康に戻りやすい時 フレイル期 一人で 頑張る よりも・・・ しっかり食べてフレイル対策 栄養こそがフレイルを制す‼フレイルの症状の中でも比較的早い段階で起こるものが「オーラル(お口)フレイル」で す。「栄養」をとるには口の機能の維持が大きく関わります。歯を失う、むせる、食べこぼ す症状がみられると食事がしにくくなり、栄養バランスの乱れや低栄養状態へつながります。 そこから筋肉量が低下しフレイルとなってしまいます。「オーラルフレイル」を見逃さず、 早めに対処・予防しましょう。 ~こんな症状はありませんか?~ ・よく食べこぼすようになった ・硬いものが噛めなくなった ・むせが増えた ・滑舌が悪くなった ・口の渇きが気になる など ささいな症状ですが、「フレイル」の入り口です! ~「お口のケア」で フレイルを予防しましょう~ ・歯ブラシや歯間ブラシでの歯磨き ・定期的な歯科検診 ・人と話す、カラオケなどで声を出す ・口の体操 ★口の体操★ ①口をあける・とじる ②くちびるをとがらす・ひく ③舌を前後・左右・上下に動かす ④頬をふくらます・へこます ⑤「パ・タ・カ・ラ」と大きな声で発音する ■こんな症状に心当たりありませんか? 地域の介護予防に向けて発信 加齢による筋力低下で活動量が減り、食欲が減退。食事量が減り、 栄養不足となります。栄養不足により体重や筋肉が減少してしまう。 この悪循環をフレイル・サイクルと呼び、介護が必要となるケース が多くあります。 【食事のポイント】 ・朝昼夕とおおよそ決まった時間に食事をして生活リズムを整える。 ・多様な食品を食べましょう。⇒1食に5つ以上食材があると◎ ・筋肉のもととなるたんぱく質を多く含む、肉魚卵大豆製品を積極 的に食べましょう! 運動不足の改善。こんな工夫があります。 「運動のチャンスは日々の生活のなかにある‼」 ~楽ちんをやめてみる~ ☆リモコンを使わずに歩いてみる ☆おそうじロボットはお休みして自分で掃き掃除してみる ☆スーパーの駐車場、いつもより車を遠くに停めてみる(1台分=約3M・10台分=約30M) ☆エレベーターやエスカレーターを避ける ※階段:絶好の運動チャンス。歩くだけに比べて2~3倍のエネルギー消費 ☆お昼寝は30分以内にして、起きて過ごす時間を増やす ☆車に頼らず歩く機会を増やす ☆奥様に「お茶‼」と言わずに、自分で汲みに行く ※たまには奥様にお茶を入れてあげてはどうでしょうか? ~〇〇のついでに活動を習慣に~ ☆椅子に座ったついでに足首の上下運動を10回ほどしてみる ☆朝の新聞を取りに行ったついでに庭をひとまわり歩いてみる ☆歯磨きのついでにスクワットを10回やってみる ☆電話をしながらかかと上げ10回してみる ☆体が柔らかい方がエネルギーをより消費します。布団から出るついでに、布団に入るいでに前屈ストレッチなどをやってみましょう 注意 ※ご自分の体に合わせて無理しないように行ってください

フレイル予防で健康寿命を延ばそう! ”フレイル”って聞いた ......社会とのつながりや外出機会の減少が、フレイルの入り口になると言われています。一人で黙々リハビリや運動に励む人よりも、老人会やお出かけサロンに参加して社会とのつ

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  • 社会とのつながりや外出機会の減少が、フレイルの入り口になると言われています。

    一人で黙々リハビリや運動に励む人よりも、老人会やお出かけサロンに参加して社会とのつ

    ながりが多い人のほうが健康で長生きしやすいと証明されました。介護予防事業では地域サ

    ロンの開催や高齢者ボランティアの増進、趣味・生きがいづくりのクラブ活動など、社会参

    加事業の拡充が図られています。

    ”フレイル”って聞いたことありますか?

    フレイル予防で健康寿命を延ばそう!

    老化は足腰ではなく、お口から始まります!

    つながり(社会参加)がフレイル予防の第1歩

    フレイルとは加齢に伴う「筋力低下」や「栄養状態の悪化」「外出機会の減少」「疲れや

    すさ」など、少しずつ体が衰えていく「虚弱状態」のことを指します。フレイル状態を早期

    に発見し、適切な支援を受けることで健常な状態に戻れる時期ともされ、介護予防としてフ

    レイル対策が重要視されるようになりました。

    適切な支援次第で健康に戻りやすい時

    フレイル期

    一人で頑張るよりも・・・

    しっかり食べてフレイル対策 ”栄養こそがフレイルを制す‼”

    フレイルの症状の中でも比較的早い段階で起こるものが「オーラル(お口)フレイル」で

    す。「栄養」をとるには口の機能の維持が大きく関わります。歯を失う、むせる、食べこぼ

    す症状がみられると食事がしにくくなり、栄養バランスの乱れや低栄養状態へつながります。

    そこから筋肉量が低下しフレイルとなってしまいます。「オーラルフレイル」を見逃さず、

    早めに対処・予防しましょう。

    ~こんな症状はありませんか?~・よく食べこぼすようになった ・硬いものが噛めなくなった ・むせが増えた

    ・滑舌が悪くなった ・口の渇きが気になる など

    ささいな症状ですが、「フレイル」の入り口です!

    ~「お口のケア」で

    フレイルを予防しましょう~・歯ブラシや歯間ブラシでの歯磨き

    ・定期的な歯科検診

    ・人と話す、カラオケなどで声を出す

    ・口の体操

    ★口の体操★①口をあける・とじる

    ②くちびるをとがらす・ひく

    ③舌を前後・左右・上下に動かす

    ④頬をふくらます・へこます

    ⑤「パ・タ・カ・ラ」と大きな声で発音する

    ■こんな症状に心当たりありませんか?

    地域の介護予防に向けて発信

    加齢による筋力低下で活動量が減り、食欲が減退。食事量が減り、

    栄養不足となります。栄養不足により体重や筋肉が減少してしまう。

    この悪循環をフレイル・サイクルと呼び、介護が必要となるケース

    が多くあります。

    【食事のポイント】

    ・朝昼夕とおおよそ決まった時間に食事をして生活リズムを整える。

    ・多様な食品を食べましょう。⇒1食に5つ以上食材があると◎

    ・筋肉のもととなるたんぱく質を多く含む、肉魚卵大豆製品を積極

    的に食べましょう!

    運動不足の改善。こんな工夫があります。

    「運動のチャンスは日々の生活のなかにある‼」~楽ちんをやめてみる~

    ☆リモコンを使わずに歩いてみる

    ☆おそうじロボットはお休みして自分で掃き掃除してみる

    ☆スーパーの駐車場、いつもより車を遠くに停めてみる(1台分=約3M・10台分=約30M)

    ☆エレベーターやエスカレーターを避ける

    ※階段:絶好の運動チャンス。歩くだけに比べて2~3倍のエネルギー消費

    ☆お昼寝は30分以内にして、起きて過ごす時間を増やす

    ☆車に頼らず歩く機会を増やす

    ☆奥様に「お茶‼」と言わずに、自分で汲みに行く

    ※たまには奥様にお茶を入れてあげてはどうでしょうか?

    ~〇〇のついでに活動を習慣に~

    ☆椅子に座ったついでに足首の上下運動を10回ほどしてみる

    ☆朝の新聞を取りに行ったついでに庭をひとまわり歩いてみる

    ☆歯磨きのついでにスクワットを10回やってみる

    ☆電話をしながらかかと上げ10回してみる

    ☆体が柔らかい方がエネルギーをより消費します。布団から出るついでに、布団に入るつ

    いでに前屈ストレッチなどをやってみましょう

    ※注意※ご自分の体に合わせて無理しないように行ってください

  • ■通所リハビリテーション敬老会

    飯嶋理学療法士の家庭でできる ”ちょい”リハ紹介

    体幹を強くしてふらつき予防!

    ①高めのイスに浅く腰かけ、足の裏を床につけます。

    ②腕の左右に広げて、遠くに伸ばします。

    ③10秒数えてゆっくり戻します。

    これが

    なんとも

    きもちいいん

    だなぁ。

    朝晩が寒くなり、一雨ごとに寒くなる季節。入所者様にカーディガンや毛布などをご用意

    していただけますと快適に過ごせると思います。また、ご協力お願いします。(※ご持参

    いただく場合はお名前のご記入をお願いします)

    夏祭りに引き続き、毎年開催していた健康フェスティバル「介護フェア」も新型コロナウ

    イルスの感染予防のため中止が決定いたしました。世の中楽しいイベントや行事の自粛が

    当たり前となり、寂しい日々が続いています。当老健では少しでも楽しい時間を過ごして

    もらおうと、各フロアにわかれて季節の行事を開催しています。利用者様の笑顔と元気な

    様子をまたお手紙で配信いたします。今後とも感染対策にご理解とご協力を賜りますよう

    よろしくお願いします。

    『鶏肉と秋野菜の甘酢あん』鶏肉には筋肉の素となるたんぱく質が豊富です。体を動かした後

    には、しっかりとたんぱく質を補給しましょう。お酢は、糖分と一緒に

    食べることで効率よくエネルギー補給ができるため、疲労回復に効果

    的です。また、お酢のサッパリした酸味は味覚や嗅覚を刺激して、唾

    液や胃酸の分泌を促し、食欲増進につながります。

    <材料> 4人分

    鶏もも肉 200g

    ナス 4本

    かぼちゃ 1/8個

    玉ねぎ 1個

    にんじん 1/2本

    油 大3

    ☆酢 大3

    砂糖 大3

    ケチャップ 大3

    しょうゆ 大2

    <作り方>

    ①鶏肉は一口大に切り、片栗粉(分量外)をまぶしておく。

    ②なすは一口大に切り、水にさらしてアクを抜く。

    ③かぼちゃは食べやすい大きさに切り、電子レンジで約5分加熱する。

    ④にんじんと玉ねぎも食べやすい大きさに切る。

    ⑤☆の材料(酢・砂糖・ケチャップ・しょうゆ)を合わせておく。

    ⑥フライパンを加熱し、油をしき、①を焼く。

    ⑦⑥に火が通ったら、なす・かぼちゃ・にんじん・玉ねぎを炒める。

    ⑧野菜がしんなりしてきたら、⑤の調味料を入れる。

    ⑨片栗粉を水で溶き、⑧に加えてとろみをつけて完成!!

    敬老の日おめでとうございます。皆様への感謝の気持ちを込めて。

    「敬老の日」おめでとうございます。そして、皆様のご健康とご長寿を心よりお祝い申し

    上げます。新型コロナウイルスの感染対策により、いろいろとご不便をおかけしていま

    す。そうした中でも、元気に通って頂き、楽しくリハビリに励まれる姿を拝見し、職員一同

    大変嬉しく存じております。これからも、皆様の健康と生きがいをしっかりとサポートでき

    るよう努力してまいりますので、どうそよろしくお願いします。施設長 坪坂誠司

    今年の通所リハビリテーション敬老会では8名

    の方が米寿を迎えられました。「赤いちゃん

    ちゃんこ」皆様とっても似合っていましたよ。

    健康長寿の秘訣も教えていただき、勉強になり

    ました。エネルギー満ち溢れる若いご隠居様ば

    かりで、我々職員も負けてられません。

    お祝いの後は絵合わせビンゴゲームで盛り上が

    りました。和調のかわいらしいハンカチが目玉

    景品で、「おばあちゃんへの土産や」とうれし

    そうでしたね。

    お昼ごはんではデイケア農園で皆様と育てた

    ジャガイモと玉ねぎをふんだんに使った、「長

    生き味噌汁」をご用意しました。暖かい味噌汁

    喜んでいただけましたでしょうか?

    おやつの紅白饅頭は、「孫

    にあげるんや」とお持ち帰り

    に。皆様の暖かいやさしさに、

    いつも支えられています。

    加藤管理栄養士のフレイル対策 「たんぱく質をしっかりとろう」レシピ