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ベトナム社会主義共和国ベトナム社会主義共和国
ベトナム社会主義共和国ベトナム社会主義共和国
電動バイク販売事業調査電動バイク販売事業調査
(中小企業連携促進)(中小企業連携促進)
報告書報告書
平成 2525 年 3 月
(2013(2013 年)
独立行政法人独立行政法人
国際協力機構(JICA国際協力機構(JICA)
Terra MotorTerra Motors 株式会社株式会社
クオンタムリープ株式会社クオンタムリープ株式会社民連
JR(先)
13-017
目次
0. エグゼクティブ・サマリー (P.3-4)
1. はじめに (P.5-8)
1.1 事業の背景 (P.5-7)
1.2 事業の目的 (P.7-8)
2. ガソリン・電動バイク市場状況 (P.9-29)
2.1 ガソリンバイク市場 (P.9-25)
2.2 電動バイク市場 (P.25-29)
3. 消費者動向 (P.30-33)
4. 法令・規制 (P.34-36)
4.1 バイク(含むガソリン車)を製造する企業・製品に関する法令規制
(P.34-35)
4.2 電動バイクの販売に関する法令規制 (P.35-36)
4.3 電動バイクの広告宣伝に関する法令規制 (P.36)
4.4 その他の法令、規制に関して (P.36)
5. 総括 (P.37)
3
0. エグゼクティブ・サマリー
成長著しいベトナム国において、バイクは未だに国民の足となっている。年間約 300
万台もの巨大な市場があり、保有率も 3人に 1 人と世界でも有数のバイク市場となって
いる。当社は現在日本で事業を開始し、日本市場において既に市場シェア No.1 を獲得
した。日本で鍛えられた製品製造ノウハウとサービス品質を、この度新しく開発した電
動バイクを投入することでベトナム国での市場展開を図っている。ここでは、マクロ市
場環境からベトナム国におけるガソリンバイク、電動バイク市場また顧客のインサイト
を調査し、市場参入戦略を策定。工場生産計画から販売・サービス網構築までのビジネ
スモデルを数値計画にまで落とし込み、調査結果として報告する。
まず、ベトナム国の市場としての魅力性に関してまとめている。昨今の経済状況により
消費者市場の冷え込みは否めないものの、着実な人口増加、若い人口構成、特に都市部
における可処分所得の増加は大変魅力的な市場であると考えている。現在 9000 万人近
い人口も今後 10 年で 1億人を超えると予想されており、人口という観点からは日本に
匹敵するほどの市場に今後成長していくと考えられる。
続いてベトナム国におけるガソリンバイク、電動バイクの市場環境に関しての調査報告
となっている。繰り返しになるが年間 300 万台を超えるガソリンバイク市場となってお
り、バイクは庶民の足として幅広く利用されている。2012 年度は景気の悪化により 280
万台程度に落ち込んだが、景気の回復基調や自動車税の上昇などの追い風もあり 2013
年以降年率 5%程度の市場成長が読み込まれている。
ヤマハやホンダといった日本企業の活躍は目覚ましく、両社を合わせて 80%を超える
マーケットシェアを維持している。日本クオリティへの信仰は厚く、また果敢なメディ
ア戦略によりファッショナブル、スポーティーといったそれぞれのブランドイメージも
築きあげられている。品質、ブランド、価格、燃費などの様々なクライテリアがある中
で、弊社のポジショニングは電動バイクであることを生かした、性能、燃費、革新的デ
ザインを中心に差別化を図って行きたいと考えている。
一方で電動バイクの市場はまだまだ未成熟であり、以前に大量に輸入された中国製の電
動バイク・自転車の不良品の影響もあり電動バイク自体のイメージが悪い状況である。
当社にとって電動バイク自体のイメージの悪さは逆風ではあるが、全く新しい本格的な
電動バイクの登場という位置づけで新しい市場を創造していくことが出来ると考えて
いる。
4
このベトナム市場への事業展開として、当社は日本本社からの 100%出資による子会社
を設立し、製造、販売、サービスを一貫して行う事業体制の構築を目指す。立ち上げ期
においては日本より駐在員および長期出張者を派遣し現地スタッフの採用や販売網、サ
ービス網の構築を行っていく。必要な事業資金は日本本社からの出資金を基に事業展開
を行っていく予定である。
初期においては独資によるショールームの開設を行い、地道な広報活動を通じてそのブ
ランドの位置づけを作って行く予定である。星の数ほどあるバイクディーラーに関して
も、取捨選択を行いクオリティの高い販売パートナーを開拓することによりイメージの
向上を図っていきたい。また販路拡大に先駆けてサービス網を構築することで安心感の
あるメンテナンス提供を目指す。
5
1. はじめに
1.1 事業の背景
ベトナム国の市場はマクロ的視点から見ても非常に魅力的な市場であると考えてい
る。豊富な人口と着実な人口増加、安定したGDP成長率、そして都市化の促進である。
人口は 8,784 万人を数え、年間約 100 万人の増加となっている。
図 1 ベトナム人口の推移
出典: Vietnam General Statistics Office
図 2 ベトナム消費者消費動向の推移
出典: Vietnam General Statistics Office
79.580.4
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2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
ベトナム人口(’100万人)
25.0 28.7 32.5 36.9
42.3 49.9
65.8 65.2 75.8
86.2
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
消費者消費動向(’10億ドル)
6
人口は 2011 年時点で 8,784 万人を数え、年 100 万人の急速な人口増加を見る。人口
の増加と共に消費意欲の高まり(年 13.1%の成長)により、約 1,000 億ドルといわれ
る小売市場は大幅に伸びている。2012 年は国営企業の財務諸表詐称の発覚から金融シ
ョックを引き起こし、財政引き締めなどの影響もあり一桁台の成長にとどまったものの、
2011 年まで年平均 24.4%の成長となっている。
図 3 ベトナム一人あたりの GDP
出典: Vietnam General Statistics Office
図 4 ベトナム GDP の推移
出典: Vietnam General Statistics Office
2002 年から 2011 年にかけて GDP 成長率は、年平均 13.2%であり、2010 年に 1,000 億
ドルを突破し、2011 年においては 1,217 億ドルとされる。過去 20年間の GDP成長率は、
440 492 553642
730843
1,052 1,064 1,169
1,375
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
一人あたりGDP(ドル)
35.1 39.6 45.452.9
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89.5 89.6103.7
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2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
GDP(’10億ドル)
7
アジアでは中国につぐ年平均 7.2%であり、ベトナムの国内経済がいかに力強いものか
という証拠である。また、オーバーシーズ・ベトナミーズ(越僑)による海外からの巨
額の資金流入により、実態として公表されているデータ以上の購買力があるとされてい
る。
ベトナムのバイク市場は 2012 年において経済不況の為、若干減少をみたものの、2011
年時点で約 320 万台/年(※日本のバイク市場は約 30 万台/年)と非常に大きく、バイ
クの普及率も約 3 人に 1 人となっている。ベトナムの平均年齢が 20 代後半であること
を考慮すると、成人のほぼ全員がバイクを所有しており、バイクはベトナム国民の日常
の足となっている。中間層人口の増加、地方都市の更なる都市化により今後ますますバ
イク市場の拡大が想定される。予想される交通渋滞悪化への対策として 4 輪車への規
制・税制強化の方針もあり、他のアジア諸国に比べてもバイク市場の拡大傾向は強いと
考えられる。
一方でこのバイク市場の拡大によって、ベトナム国内では渋滞の問題だけではなく、
排気ガスによる大気汚染が問題となっている。そのため、企業CSRの一環や政府官公
庁の利用も可能と考える。事業モデルの特性から、日系バイクメーカーがここ数年で電
動バイク事業に本格的に参入する可能性は極めて低いと考える。そこで、弊社が日本品
質の電動バイク・サービスを提供することでベトナム国における大気汚染問題に貢献出
来ると確信している。また、東南アジアのバイク市場で信頼を築くことが弊社電動バイ
ク事業発展の可能性を高めることを確信し、進出を決めた。
1.2 事業の目的
弊社は現在、日本のみで事業展開を行なっている。設立から 2 年しか経過していない
が、営業力と商品力を武器に日本国内で今年度市場シェア No1 を獲得した。しかし、日
本のバイク市場全体は急激に縮小しており、将来の見通しも良くない。一方、成長著し
い東南アジアでは未だ多くの国でバイク市場が伸びており、電動バイク事業において東
南アジア市場進出は必要不可欠である。当社は日本発のベンチャー企業が率先してアジ
ア進出をはかる一つの事例となりたいと考えている。ビジネスの拡大が第一の目的であ
ることに変わりないが、日本の中小企業がその技術力やサービスクオリティをもって東
南アジア諸国の発展に寄与できることは日本という国にとっても有益であると考えて
いる。当社がベトナムにおいて事業を展開することにより下記の3つの開発効果を得ら
れると考えている。
環境改善
8
バイク普及率が高いベトナム国においては排気ガスの問題が特に深刻化している。年
間300万台といわれるバイク市場は、市民の足として利用され特に都市部における交
通量は大変なものである。地方から都市の人口流入が多いことも重なり、ここ数年にお
けるバイク交通量の増加は目を見張るものがある。バイクを運転する人々の多くはマス
クを着け、排気ガスの塵から顔やのどを守っている様な状況である。弊社の電動バイク
が普及することで、少しでもベトナムの環境改善につなげられればと考えている。
雇用育成
当社のベトナム事業は、単なる商品の卸販売にとどまらず商品の製造やショールーム
の開設と幅広いものになると考えている。製造に関しては、国内市場への販売のみなら
ず周辺国への輸出も検討しており、ベトナム国における雇用促進と輸出産業への貢献も
期待している。また、当社の事業においては、単に雇用を生むだけではなく日本レベル
のサービスレベルを維持するために行うトレーニングにより人材の育成にも貢献でき
ると考えている。
新たな価値提案
当社の電動バイクはベトナム国において普及著しいスマートフォンとの連動が可能
となっている。スマートフォン上で利用できるアプリケーションは当社が開発する物の
みならず、オープンな形で利用できる形を検討している。一例では、まだまだ整備され
ていないベトナム都市部における電子地図情報のアップロードなどといった新しいア
プリケーションの開発なども他社と共同で検討を進めている。若者同士のコミュニケー
ションツールや、自治体にも有益なアプリケーションなどが開発される環境を当社の電
動バイクを通じて提供できると考えている。
2.
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12
価格帯別に市場を見てみると、バイク価格は (約 1,000~1,500US ドル)の価格帯が一般
的である(例:ホンダ Wave シリーズ:1,000~1,250US ドル、ヤマハ Sirius:1,050US
ドルなど。一方で、ホンダの SH シリーズ(3,000〜5,000US ドル)や Spacy(2,800US ド
ル)、ピアッジオのベスパ(3、200US ドル)など、高価格帯のバイクも一定の売上を上げ
ている。価格帯別の市場サイズは下記の通り推定されている。
表 1 価格帯別マーケットシェア(2011 年)
出展:テラモーターズ調べ
W&S 市場・リサーチ社がホーチミン市在住の人を対象に 2011 年に Web 上で行った調
査によると、ホーチミン市で最も乗られているバイク車種はホンダの Wave(回答 5,441
台中1,607台)で、2位が同じくホンダのSuper Dream(431台)、3位がヤマハのSirius(374
台)であった。一方で、高価格帯(3,000US ドル)のバイクの市場シェアも合計すると 3%
以上はあり、2,500US ドルの商品も含めると 5%以上である。市場サイズとしては小さく
はない。
表2 人気機種と価格帯(全 5,441 台)
出典:W&S 社 Motor Bike Sub-Panel
市場サイズ予測 (台数 1000台) 実績 実績 実績 実績 実績 実績 予測 予測 予測 予測2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
市場成長率 (価格セグメント毎) 37% 6% 20% 10% 20% -10% 5% 5% 5%5000ドル以上 1% 14 19 20 24 27 32 29 30 32 333000ドル~5000ドル 4% 56 77 81 97 107 128 115 121 127 1332000ドルから3000ドル 30% 421 577 610 731 801 960 864 907 953 1,0001000ドルから2000ドル 65% 912 1,250 1,321 1,583 1,736 2,080 1,872 1,966 2,064 2,1671000ドル以下 0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0TTL Market 1,403 1,923 2,032 2,436 2,670 3,200 2,880 3,024 3,175 3,334
メーカー 車種 回答台数 パーセンテージ 価格(USドル)
HONDA Wave 1,607 29.5% 750~1,250
HONDA Super Dream 431 7.9% 750
YAMAHA Sirius 374 6.9% 938
HONDA Lead 330 6.1% 1,560
HONDA Air Blade 264 4.9% 1,550
HONDA Future 244 4.5% 1,250
YAMAHA Nouvo 165 3.0% 1,588
YAMAHA Jupiter 134 2.5% 1,063
HONDA Vision 133 2.4% 1,362
YAMAHA Mio 128 2.4% 1,075
HONDA Click Exceed 2010 118 2.2% 1,237
YAMAHA Exciter 105 1.9% 1,663
HONDA Spacy 85 1.6% 2,875
SYM shark 83 1.5% 2,163
HONDA Super Dream Deluxe 81 1.5% 750
HONDA Click Play 2010 74 1.4% 1,262
YAMAHA Taurus 68 1.2% 750
HONDA SH 125/150cc 63 1.2% 5,862
PIAGGIO vespa 61 1.1% 3,238
HONDA PCX 53 1.0% 2,400
840 15.4% -その他
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出典:WEB
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3. 消費者動向
これまでの調査の通り、ベトナムには大きなガソリンバイクの市場があり、販売数量
は依然として伸びている。一方で、ベトナムにおける電動バイクの評価は低く、課題は
多い。そこで、ベトナムバイク市場の中で消費者のインサイトをより知るため、アンケ
ート調査を行った。ホーチミン市在住のバイク所有者約 50 名に対して、対象者の性別、
年齢、収入、保有しているバイク、そのバイクの金額、バイク使用方法、毎日の平均走
行距離、また購入時のバイクを選ぶ基準などを調査した。一般に販売、公表されている
バイク購買における消費者動向に関するデータが無いためサンプル数は少ないが、実際
にアンケートを取るという手法を取った。
はじめに、バイク所有者の所得分布と保有バイクの金額に相関関係がほとんど見られ
なかったことがユニークであった。月の所得が US300 ドルでも US3,000 ドルのバイクを
購入する人もいた。これはベトナム特有の消費動向である。家族からお金を集めてのバ
イクを購入や、副業などの見えない収入があるためだ。そのため、給料が高いセグメン
トを狙うことは基本戦略として検討すべきであるが、それ以上に顧客の欲求を満たすも
のやセグメントした顧客の趣味・嗜好とのマッチングを考慮することが大事であると考
える。
次に、電動バイクの最も大きな課題になると想定される走行距離についてだが、1日
の平均走行距離については以下の様な回答が出てきた。50 名中 49 名が一日の平均走行
距離は 30km 以内と回答、半分近くの 20 名が一日の平均走行距離は 15km 以内と回答し
た。実際にホーチミン市の地図を調べてもホーチミン市は半径 15km の円内に収まる大
きさである。この事から、電動バイクの課題である走行距離の制限は実際の問題として
は大きな問題にはならないことが予想される結果となった。
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感イベントを中心に構成し、如何にして口コミを醸成するかを中心に組み立てていきた
い。
34
4. 法令・規制
ベトナム国弁護士事務所、Tam & Associates (住所:4th floor, TSC Ben Thanh Building)
へ依頼し、電動バイクの製造、販売、および広告活動における法令規制に関しての調査
を行った。詳細なレポートとなっているため、一部抜粋し要点を今レポートに記載する。
当社が製造販売する車体は電動バイク(Electronic Motorcycle:モーター駆動のバ
イク車であり、最高スピードが 50km/h を超えるもの)としてカテゴリーされ、関連す
る規制の適応を受けるものと考えられる。一方で電動バイクは車道モーター車(含むガ
ソリン車)の1カテゴリーとしても認識されており、トラクター、3 輪車、モペッド等
と同様に認識され、電動バイクに関わりの無い規制に関しても適応対象となっている。
電動バイクというカテゴリーに対する法令規制が未だ明確に区分されて適応されてい
ない状況である。
4.1 バイク(含むガソリン車)を製造・組立をする企業および商品に関する法令規制
工商省(Ministry of Industry and Trade)の通達により下記の項目に関して準拠す
ることが求められる。
<企業関連>
・企業は独資あるいはジョイントベンチャーの組成をベトナム国内にて行い、最低現地
調達率 20%を満たす必要がある。
・企業は事前フィージビリティ検査を製造設備、ラインに関して担当官庁から受け、そ
の規格に沿った形で製造を行わなければならない。また別途定められる労働者の安全衛
生規定、消防規制、環境規制に準拠しなければならない。
・工場、倉庫、オフィス等の企業施設は 15 年を超える長期リース契約の元設置しなけ
ればならない。モーターバイク関連アクセサリーの製造はバイク本体の製造エリアとは
隔離した形で行わなければならない。工場内においてはスリップ防止ペイントにより床
を塗装し、通路区分を白線で設けなければならない。
<製造工程関連>
・モーターバイクは、適当な検査・修理設備を備えたベルトコンベイヤー上で製造しな
ければならない。完成した車体は全数指定された項目に関しての検査を行わなければな
らない。また、完成車1%に関しては路上走行検査を行わなければ ならない。また、
完成車に関する全数検査結果は 3年間データ保存しなければならない。
・企業は品質保証機関(交通省管轄)による下記内容に関する検査を受けなければなら
35
ない。
・製造工程および完成品における検査
・製造商品に関する製造サーティフィケートの取得および順守
・大量生産時における品質の維持および、不良率の把握。
・必要な時点でのリコール作業
<従業員関連>
・企業は ISO9001-2000 を取得しなければならない。
・企業は経営管理者、デザイナー、エンジニア、製造関係者、販売関係者、修理提供者
などの役割や人員を明確にし、記載しなければならない。
・商品に関する保障や補償内容に関する説明は保障カードに明確に記載しなければなら
ない。
〈労働基準関連〉
・ベトナムにおける外国人の雇用枠(全従業員に対し外国人従業員 3%という制限)は
2008 年 3 月に廃止された。
・労働者は満 15 歳以上であって労働能力を有し、雇用契約を締結しなければならない。
・労働時間は原則として最長 1日 8 時間、1週間 48 時間と規定されている。
・定年は、男性 60 歳、女性 55 歳である。
<輸入部品関連>
・ベトナムに輸入される部品は製造者名、住所、輸入業者、販売業者等の情報を明確に
しなければならない。
・輸入されるパーツを製造する工場は ISO9000 または QS9000 を所持しているものでな
くてはならない。
・完成車輸入に関する規定もあるが割愛する。
4.2 電動バイクの販売に関する法令規制
製造ライセンスに乗っ取って製造された商品に関して、以下の形態においての販売が
認められている。
・自前のショールーム、商業施設、イベント等
*ただし、ショールームの開設においては別途省レベルのライセンスを取得す
る必要がある。
・コンファレンスやセミナー等の開催
・インターネットサイトまたは法令で認められた形態
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・販売代理店
*販売代理店を利用した販売は、明記された契約書に則って行わなければなら
ない。
*卸価格、最終販売価格、に関しては双方の取り決めによって設定することが
出来る。最終価格に関しての決定が出来る点が特徴と考える。
*代理店に関する規定は一般的なものであり、記載を割愛する。
4.3 電動バイクの広告宣伝に関する法令規制
広告・プロモーションに関する規制において、電動バイクに限定されたものは無いと
の認識である。各国における広告規制に類似した内容である。下記の点において注意が
必要と考える。
・宣伝広告を行える主体は、ベトナムに設立された法人またはジョイントベンチャーで
あり、海外法人のレップオフィスは広告宣伝を行うことはできない。
・アルコール、たばこに関しての広告宣伝は原則禁止。したがって当該商品とのジョイ
ントプロモーションや共催イベントに関しては別途確認が必要。
・景品を出してのプロモーションは公証人による登録の後、監督官庁への届け出および
結果のレポートが必要。広告掲載において勝者がいない場合、提供景品価格の 50%を
国に納めなければならない。
・コストを下回っての、割引販売プロモーションに関しては監督官庁への届け出が必要。
4.4 その他の法令・規制について
邦人ビザについては、現地駐在員である林が既に2年間の労働ビザを取得済みであり、
取得に際しても特に問題はなかった。工場環境関連については、入居するロンハウ工業
団地が全て法に従った環境を整えているため、問題はない。後述する通り、環境検査も
既にクリアーしている。外資規制についても、後述の通り、ベトナム国内にて製造して
いるため投資ライセンス取得も問題なく取得できた。
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5. 総括
ベトナムのバイク市場は市場サイズが大きいだけではなく、特殊な交通事情また、人
口構成から今後も市場は伸びていくと予想される。一方で排気ガスによる環境問題が深
刻化する中、電動バイクは依然として中国製の電動バイクのイメージが根強く残ってい
る。弊社の電動バイクはそれらのイメージを覆し、ガソリンバイクから電動バイクへの
移行を進めるものと確信している。初年度こそ高価なモデルで中国製のイメージを覆す
ことが重要なため販売台数は多くないが、徐々に価格帯を下げていけば、この大きなベ
トナムバイク市場の数%を取得できる。そして、次のハイブリッド電動バイク、また更
なる廉価版の開発・販売につなげることができ、ベトナムの交通問題・環境問題に貢献
できると確信している。また、別の側面として今後世界的に電動の乗り物が増加してい
くと予測される中で、ベトナム国に製造工場を設けることで、ベトナム国における電動
の乗り物に関する技術向上、人材育成、そして雇用創出に繋がり、ベトナム国に対して
も大きな貢献ができると確信している。