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第 2 期 アクションプラン (平成 25 年度~平成 27 年度) 公益社団法人 福岡市シルバー人材センター

アクションプラン- 1 - アクションプランについて 1 アクションプラン策定の目的 公益社団法人福岡市シルバー人材センターでは、平成21年度に「中・長期計画」

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  • 第 2期 アクションプラン

    (平成 25年度~平成 27年度)

    公益社団法人 福岡市シルバー人材センター

  • ■■ 目 次 ■■

    アクションプランについて

    1 アクションプラン策定の目的 ............................... - 1 -

    2 アクションプランの期間及び推進方法 ....................... - 2 -

    3 アクションプランの推進に向けた留意点 ..................... - 3 -

    4 中期計画で策定された事業項目 ............................. - 4 -

    第2期アクションプラン

    計画期間における目標値の設定 ................................. - 9 -

    アクション1 会員力の向上 ................................... - 12 -

    1 会員数の拡大 ................................. - 12 -

    2 会員の資質・技能の向上 ....................... - 21 -

    3 組織活動の充実 ............................... - 29 -

    アクション2 適正就業の徹底と就業機会の均等化 ............... - 34 -

    1 適正就業の徹底 ............................... - 34 -

    2 就業機会の均等化 ............................. - 37 -

    3 未就業会員への対応 ........................... - 41 -

    アクション3 安全就業・安全管理の徹底 ....................... - 43 -

    1 安全就業・安全管理の徹底 ..................... - 43 -

    2 健康管理、衛生管理の推進 ..................... - 48 -

    アクション4 事業活動の拡充 ................................. - 50 -

    1 既存事業の拡充 ............................... - 53 -

    2 独自事業、新規事業の推進と、地域貢献活動の拡充 - 61 -

    アクション5 事業運営体制の強化・充実 ....................... - 68 -

    1 施設環境の整備 ............................... - 68 -

    2 運営体制の強化 ............................... - 71 -

    3 情報受発信機能の強化 ......................... - 74 -

    4 関係団体との連携、支援団体の形成 ............. - 77 -

    5 新たな社会環境への対応 ....................... - 80 -

    アクション6 会員活動 ....................................... - 85 -

    1 互助会活動の活性化 ........................... - 85 -

    2 地域貢献活動の推進 ........................... - 87 -

  • アクションプランについて

  • - 1 -

    アクションプランについて

    1 アクションプラン策定の目的

    公益社団法人福岡市シルバー人材センターでは、平成 21年度に「中・長期計画」

    を策定し、この計画に基づき、事業を展開していくこととしています。

    中・長期計画は、会員の満足度の向上と、地域社会に貢献するセンターとして

    経営戦略(時代環境適応)、財務戦略(財務基盤の安定)、サービス戦略(提供サ

    ービスの“質”の確保)の確立と、会員一人ひとりが地域社会に関心を持って、

    地域の資源を守り、活用しながら「共」に感じ「共」に働き「共」に創り「共」に

    楽しむという、会員が主役を演じ続けられる舞台環境を創出していく計画です。

    本アクションプランの策定は、中・長期計画に基づく事業展開の中期段階とな

    る第2期の3ヵ年(平成 25[2013]年度~27[2015]年度)に取り組む事業内容

    を具体的に示します。

    また、当該年度の事業目標(目標管理)を明らかにし、設定された目標が具体

    的にどのように実施され、どのような成果が上がったかを会員とともに検証し、

    次年度の事業の実施をより効率的、効果的に推進することに結び付けていくため

    の行動計画として、一体的に策定することを目的とします。

    第 2期アクションプランについては、平成 24年度に「アクションプラン検討委

    員会」(89 頁に委員名簿掲載)を設置し、第 1 期の進捗状況を検証し、策定して

    います。

  • - 2 -

    アクションプランについて

    2 アクションプランの期間及び推進方法

    1 計画期間

    本アクションプランは、平成 25年度から平成 27年度までを「第2期」とし

    この間に実施する事業の取り組み内容を具体的に示すものです。

    図表 計画期間

    2 アクションプランの推進

    アクションプランの推進にあたっては、目標設定された事業が、行動計画

    に基づきどのように実施され、どのような成果が上がったかを、毎年、PD

    CAサイクル(マネジメントサイクル)で見直し、会員とともに検証のうえ

    次年度の行動計画に結び付けていくものです。

    図表 PDCAサイクル

    第1期 第2期 第3期

    第1期アクションプラン

    中期計画をもとに、

    これまでの事業を個別

    に検討し、見直しと拡

    充を図るとともに、新

    しい取り組みを始めま

    す。

    第2期アクションプラン

    第1期で実施された

    ものをより一層推進す

    るとともに、事業の進

    捗状況を確認し、修正

    を行います。

    第3期アクションプラン

    計画の仕上げ期とし

    て、これまでの取り組

    みから創出された活動

    をより充実させるとと

    もに、次期の取り組み

    に向けて、検討を始め

    ます。

    平成 22年度~24 年度 平成 25年度~27年度 平成 28 年度~31年度

  • - 3 -

    アクションプランについて

    3 アクションプランの推進に向けた留意点

    アクションプランを推進するにあたり、下記のような点に留意して、効果的・

    効率的な事業展開を図ります。

    ○ 中・長期計画に掲げるスローガン『10 日就業、10 日ボランティア、10 日

    余暇(休養)』の実現に向けて、就業、地域活動(ボランティア)、余暇活動

    など、バランスのとれた事業展開により、安全な就業形態とともに、会員が

    高齢期を元気に、より自分らしく、いきいきと暮らせる環境づくりに取り組

    みます。

    ○ 会員、役員、事務局の協働による、新しい時代のシルバー人材センターと

    して、会員とのコミュニケーションを図りながら、制度や法令の遵守に努め

    安定したセンター運営ができるよう、組織や運営体制を強化します。

    ○ 地域コミュニティや行政、関係団体との連携を強化するとともに、会員の

    総力を結集して諸事業を適切に対応していくため、情報公開に努めます。

    ○ 社会経済情報の的確な把握に努め、様々なニーズに対応した就業機会の開

    拓と、提供するサービスの質の向上に向けた取り組みの強化に努めます。

    ○ アクションプラン推進にあたっては、計画期間における達成目標を設定し

    その達成に向け、各アクションを柱とした業務を推進することで、中・長期

    計画に掲げるスローガン『10日就業、10日ボランティア、10日余暇(休養)』

    の実現を目指します。

  • - 4 -

    アクションプランについて

    4 中期計画で策定された事業項目

    中期計画で策定された「事業」及び「重点事業」は、以下のとおりです。

    事 業

    1 会員力の向上(会員数の拡大と会員の資質・技能の向上)

    (1)会員数の拡大

    1)新規会員の入会促進

    ① 入会説明会・登録会の充実

    ② 口コミによる会員獲得

    ③ 市政だよりでの広報活動

    ④ 定期刉行物等の発行

    ⑤ 公共交通機関等での広報活動

    2)女性会員の拡大

    ① 女性が参加しやすい入会説明会の開催

    ② 女性が参加しやすい仕事の開拓

    ③ 女性会員の組織運営への参加促進

    ④ 趣味の会等の創設

    (2)会員の資質・技能の向上

    1)会員のスキルアップ

    ① 研修制度の確立

    ② 公的な資格・技術を活かせる取り組みの強化

    ③ 就業会員の情報交換機会の拡充

    ④ 資格更新奨励制度の創設

    2)人財(材)情報のデータベース化

    ① 人財(材)情報のデータベース化

    ② 会員カルテの作成

    3)ゴールド・プラチナ会員制度の創設

    ① ゴールド・プラチナ会員制度の創設

    ② ゴールド・プラチナ会員による技能伝承

    (3)組織活動の充実

    1)職群班の再編成

    ① 新規職群班の設置

    ② 職群班リーダーの養成

    2)地域班の充実

    ① 地域班の活動強化

    ② 地域班リーダーの養成

    3)会員の居場所づくり

    ① 会員の居場所づくり

  • - 5 -

    アクションプランについて

    2 適正就業の徹底と就業機会の均等化(多様な働き方と仕事の分かち合い)

    (1)適正就業の徹底

    ① 適正な就業日数での就業

    ② センター規約等の徹底

    (2)就業機会の均等化

    ① ワークシェアリング等の実施

    ② 人財(材)データベースの活用

    ③ 就業会員の情報交換機会の拡充

    (3)未就業会員への対応

    ① 講習会、研修会の拡充

    ② 会員相談会の開催

    3 安全就業・安全管理の徹底(安全に健康で働く環境づくり)

    (1)安全就業・安全管理の徹底

    ① 事故ゼロ化への取り組みの強化

    ② 就業前、就業後の安全確認の徹底

    ③ 就業時の安全確認の徹底

    ④ 適正就業の推進

    (2)健康管理、衛生管理の推進

    ① 健康管理、衛生管理の徹底

    ② 健康の保持・増進

    4 事業活動の拡充(既存事業の拡充と自主的・自立的な取り組みの推進)

    (1)既存事業の拡充

    1)民間事業の維持・拡充

    ① 就業開拓員の活動の拡充

    ② 既存発注者(事業所)と同業種先の開拓

    ③ 発注・予約方法の検討

    ④ 事業評価体制の確立

    ⑤ 一般労働派遣事業への取り組み

    2)公共事業の維持・拡充

    ① 指定管理者制度への対応

    ② 福祉関連事業への取り組みの強化

    ③ 就業開拓員の活動の拡充

    (2)独自事業、新規事業の推進と地域貢献活動の拡充

    1)独自事業の拡充

    ① カルチャー事業の拡大

    ② 公的資格・専門技術を活かした事業の開拓

    ③ 福祉系分野や事務系分野の事業開拓

  • - 6 -

    アクションプランについて

    2)新規事業の開発

    ① 空き施設・空き店舗活用による独自事業の推進

    ② 耕作放棄地等の活用による独自事業の開発

    ③ 企画提案方式への参加

    ④ 自ら事業を創出する取り組みの強化

    3)地域貢献活動等の充実

    ① 地域貢献活動の拡充

    ② 自主イベント等の企画・実施

    5 事業運営体制の強化・充実(センター活動の新たなる展開)

    (1)施設環境の整備

    ① 本部事務所の移転

    ② ワークプラザの開設

    ③ 各出張所の所管地域の再検討

    (2)運営体制の強化

    ① 組織機構の再編

    ② 本部機能の強化

    ③ 出張所機能の充実

    (3)情報受発信機能の強化

    ① 本部・出張所の情報交流の強化

    ② 関連団体との情報交流

    ③ 定期刉行物の発行

    (4)関係団体との連携、支援団体の形成

    ① 関係団体等との連携強化

    ② 支援団体の形成

    ③ 県センター連合会、近隣センターとの連携強化

    (5)新たな社会環境への対応

    ① 財務基盤の安定化

    ② 事務費のあり方の検討

    ③ 多様な会員制度の検討

    ④ 公益法人制度改革への対応

    ⑤ コンプライアンスの徹底

    6 会員活動(豊かさと潤いのある会員活動の推進)

    (1)互助会活動の活性化

    ① 互助会活動等の周知

    ② 互助会活動等のあり方の検討

    (2)地域貢献活動の推進

    ① 地域貢献活動の拡充

    ② 自主イベントの実施

  • - 7 -

    アクションプランについて

    重点事業

    中・長期計画の重点事業として、5つの柱、8つの取り組みが設定されて

    います。

    Ⅰ 適正就業の徹底

    ○ 適正な就業日数、就業時間での就業

    Ⅱ 独自事業、新規事業の推進

    ○ 企画提案方式への参加

    ○ 空き施設、空き店舗活用による独自事業の推進

    ○ 耕作放棄地等の活用による独自事業の開発

    Ⅲ 会員の居場所づくり

    ○ 会員サロンの開設

    Ⅳ 施設環境の整備

    ○ 本部事務所の移転

    ○ ワークプラザの開設

    Ⅴ 運営体制の強化

    ○ 組織の再編

  • - 8 -

    アクションプランについて

    第2期 アクションプラン

  • - 9 -

    アクションプランについて

    中期計画の6つの柱をアクション1~6として位置づけた第1期(平成 22 年度

    ~24年度)アクションプランの検証を行うとともに、第2期(平成 25年度~27年

    度)アクションプランとして、3ヵ年の事業内容等を検討し、各年度に実施する事

    業の具体的な取り組みを決定しました。実施にあたっては、重点事業を積極的に推

    進し、その他の事業についても、各年度のセンターの運営状況を考慮しながら、計

    画的に取り組みます。

    公益性が極めて高いシルバー事業を行っていること、活力ある高齢社会を支える

    地域の中核的な組織になることが求められることから、当センターは平成 24 年 4

    月 1日に公益社団法人へ移行しました。このため、公益社団法人として、法で規定

    している組織、運営等に関する事項や公益認定基準を遵守する体制を確保して運営

    を行い、事業の公益性を増進させ、不特定かつ多数の者の利益増進に寄与すること

    が求められます。

    計画期間における目標値の設定

    本計画期間における主要な目標値は、以下のとおりです。

    1 会 員 数 ~ 会員数の拡大を目指します ~

    高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の改正により、平成25年4月から企

    業には希望者全員を65歳まで雇用することが義務づけられました。このことか

    ら、今後も60歳から64歳までの会員数は伸び悩むことが懸念されます。

    一方で、60歳以上の高年齢者人口は年々増加していくため、中長期計画で掲

    げる重点事業を推進することで、現在の加入率(約2%)程度を維持し、会員を

    確保していきます。

    図表 各年度「会員数」(単位:人)

    7,050 6,966 6,9087,500

    7,8608,150

    4,653 4,610 4,5555,060 5,270

    5,510

    2,397 2,356 2,353 2,440 2,5902,640

    0

    2,000

    4,000

    6,000

    8,000

    10,000

    22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度

    会員数(合計)

    会員数 男性 女性

    中長期計画における重点事業:入会説明会・登録会の充実(1-1-1-1 → P.13)

    口コミによる会員獲得 (1-1-1-2 → P.13)

    女性会員の拡大 (1-1-2 → P.15)

  • - 10 -

    アクションプランについて

    2 契約金額 ~ 受注減を抑え、新規事業の拡大を目指します ~

    近年の契約件数は概ね横ばいで推移していますが、厳しい社会経済状況の中、

    就業の適正化や業務の見直しにより契約金額は大幅に減尐しています。

    さらに、25年度は、公共業務の緊急雇用創出事業が終了し、民間業務におい

    ても大口顧客企業の転出等により、契約金額の減尐が予測されます。

    このため今後、民間業務については、新規の派遣事業及び一般家庭の剪定、

    除草、清掃、家事援助等の契約を増加させるため、就業開拓活動に力を入れま

    す。公共業務については、福岡市等の協力により、多くの契約をいただいてお

    り、これらの契約を引き続き受託できるよう、適切な会員研修等を行い、業務

    の質を向上させることに努めます。

    上記取組みにより、平成 27年度には平成 23年度の契約金額と近い金額まで

    回復していくことを目指します。

    図表 各年度「契約金額」(単位:千円)

    中長期計画における重点事業:研修制度の確立 (1-2-1-1 → P.17)

    就業開拓員の活動の拡充(4-1-1-1 → P.35)

    独自事業の拡充 (4-2-1 → P.39)

    新規事業の開発 (4-2-2 → P.39)

    ※25年度は予算を計上。26年度、27年度は想定数字としています。(26年度(@251,796

    ×7,860)、27年度(@251,796×8,150))

  • - 11 -

    アクションプランについて

    3 適正就業 ~ 適正就業に努め、未就業会員の減少に努めます ~

    シルバー人材センターは『自主・自立、共働・共助』を理念とし「高齢者

    が働くことを通じて地域社会の活性化に貢献する一員として、健康で生きが

    いのある生活を営む」ことを目的に、それぞれの会員が就業等に取り組んで

    います。

    また、会員の就業は臨時的かつ短期的な就業であり、今後も、中・長期計

    画のスローガンに掲げる『10日就業、10日ボランティア、10日余暇(休養)』

    の実現に向けて、適正就業に努める必要があります。

    こうした中、ローテーション就業に取り組んだ結果、未就業会員は減尐傾

    向にありますが、今後もローテーション就業(ワークシェアリング)やグル

    ープ就業(ジョブシェアリング)により就業機会の均等化を図ります。

    また、会員1人当たりの月平均就業日数を、現在の 10.8 日から 10.0 日ま

    で減らし適正就業に近づけることにより、未就業者の就業拡大に努めます。

    図表 各年度「1か月あたりの平均就業日数」(単位:日)

    中長期計画における重点事業:適正な就業日数での就業 (2-1-1-1 → P.23)

    センター規約等の徹底 (2-1-1-2 → P.23)

    ワークシェアリング等の実施(2-2-1-1 → P.25)

    講習会、研修会の拡充 (2-3-1-1 → P.26)

    会員相談会の開催 (2-3-1-2 → P.27)

  • - 12 -

    アクションプランについて

    アクション1 会員力の向上

    1 会員数の拡大

    [現況と課題]

    センターの会員数は、23年度末現在で 6,966人と初めて前年を下回っています。

    今後も、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の改正により、平成 25年4月

    から企業に希望者全員を 65歳まで雇用することが義務づけられたため、65歳未満

    の会員数は今後伸び悩むことが予測されます。

    一方で、60 歳以上の高年齢者人口は今後年々増加していくため、全体での会員

    数はゆるやかに増加していくと期待されますが、安定したセンター運営のため、

    積極的な新規会員の獲得策を講じ、会員数を一層拡大していくことが必要です。

    現在、当センター会員のうち女性会員数は全体の 3分の1であり、割合の低さ

    が目立っています。今後は、女性会員数をいかに拡大していくかが重要です。

    また、団塊世代の入会促進にも重点を置き、地域社会に貢献する働く高齢者集

    団として、センターの意義や仕事内容を積極的にPRし、健康で就業や社会参加

    機会を求める、活動的な仲間の参加を積極的に呼びかけていくことも必要です。

    図表 会員の推移

    区 分 会 員 数

    (対前年度比)

    内 訳

    男 性 女 性

    17年度末 5,938 3,956 1,982

    18年度末 5,957(+0.3%) 3,934(△0.6%) 2,023(+2.1%)

    19年度末 6,092(+2.3%) 3,978(+1.1%) 2,114(+4.5%)

    20年度末 6,557(+7.6%) 4,269(+7.3%) 2,288(+8.2%)

    21年度末 7,005(+6.8%) 4,597(+7.7%) 2,408(+5.2%)

    22年度末 7,050(+0.6%) 4,653(+1.2%) 2,397(-0.5%)

    23年度末 6,966(-1.2%) 4,610(-0.9%) 2,356(-1.7%)

    資料:24年度定時総会 議案書

  • - 13 -

    アクションプランについて

    [第1期における取り組み内容]

    会員数の拡大に向けて、第1期(平成 22~24年度)においては、入会説明会・

    登録会等の実施方法や内容等の検討を図るとともに、入会において有効な広報手

    段となっている「市政だより」や「友人・知人の口コミ」をはじめとする様々な

    ツールを用いた広報活動の検討を進め、センターの認知度の向上に取り組みまし

    た。特に、女性会員の拡大に向けて、新規業務の開拓検討やサークル活動の発足

    などに取り組み、女性も参画しやすい環境づくりに努めました。

    [第2期における取り組みの方向性]

    近年、微増ながらも増加傾向にあった会員数が 23 年度初めてマイナスに転じ

    たことから、会員数の拡大に全力をあげて取り組む必要があります。このため、

    第 2 期では、入会説明会を充実させ、口コミ等による広報活動を積極的に行い、

    会員数の拡大に繋げます。

    また、女性会員拡大に向けた第 1 期の取り組みを発展させ、女性が安心して入

    会できる環境整備を行います。あわせて、女性会員の班長やリーダーへの登用を

    促すことで、組織運営へ女性がより参画ができるような仕組み作りを目指します。

  • - 14 -

    アクションプランについて

    (1)新規会員の入会促進

    ① 入会説明会・登録会の充実 (1-1-1-1)

    <第 1 期計画>

    入会説明会マニュアルに基づき効果的な説明会を実施し、入会率の向上に

    努めるとともに、登録時の基本研修の内容充実を図ります。

    また、必要に応じて、開催回数・開催場所の見直しを実施します。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    説明会・登録、基本研修の開催方法・内容等の検討

    効果的な説明会・登録会の開催

    開催方法・内容等の検証・改善

    <第 1 期取組内容>

    説明会・登録(入会手続き)については、効果的な説明会・登録の実施を

    目指し、開催方法の検討も含め、22年度の入会マニュアル検討委員会におい

    て、マニュアルを整備し、このマニュアルに沿った内容での入会説明会を開

    催しました。また、23年度から実施している副委員長会議において、適時内

    容等を検証し、マニュアルの改善を図りました。

    会員登録直後の基本研修である新入会員研修会についても、入会説明会と

    同様、実施マニュアル整備に向けた検討を行いました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    基本研修として位置付けている新入会員研修会について、第 1 期でマニュ

    アルを整備した入会説明会と同様に、各出張所での実施内容を確認し、当セ

    ンターとしての統一的な実施マニュアルを整備します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    新入会員研修会マニュアルの検討・作成

    マニュアルを使った新入会員研修会の開催

    ② 口コミによる会員獲得 (1-1-1-2)

    <第 1 期計画>

    団塊世代を中心とした 60~70歳の会員の入会促進に向けて、PRツールを

    開発して検討します。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    口コミツールの検討・作成

    <第 1 期取組内容>

    口コミによる入会促進のきっかけとなるよう、各種研修会等の参加会員に

    対し当センター入会案内チラシを知人等へ配布するよう依頼しました。

    また、地域懇談会の参加会員に対しても、近隣高齢者へ当センターの紹介

    を依頼すること等について、総務部会において検討を行いました。

  • - 15 -

    アクションプランについて

    <第 2 期計画と実施項目>

    第1期の取り組みを継続し、各種研修会等の参加会員対しチラシ・リーフ

    レットの知人等への配布をきっかけとした口コミによるPR活動により、セ

    ンターへの入会促進を図ります。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    研修会等参加会員によるPR活動の展開

    ③ 市政だよりでの広報活動 (1-1-1-3)

    <第 1 期計画>

    市政だよりに女性会員向けの仕事内容を掲載するなど、ターゲットを絞っ

    た広報活動を展開し、入会促進や仕事の受注増に繋げます。

    実 施 項 目 22 年度 23 年度 24 年度

    広報活動の具体的な内容の検討

    広報スケジュール等の検討

    <第 1 期取組内容>

    市政だよりの掲載は、受注拡大のための内容を主にしてきましたが、24年

    度は入会の促進を図る内容での掲載を実験的に行いました。具体的には、女

    性に向けたものとして家事援助サービスなどの就業内容の例示と、互助会の

    サークル活動の紹介といった内容での掲載としました。これらの掲載内容で

    の効果を計るため、今後も受注拡大と入会促進の2パターンの掲載内容で広

    報していくとの方向性を決定しました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    会員となり得る世代である60歳以上の方々の目にとまりやすく、かつ入

    会に興味を持っていただける掲載内容やデザインを検討し、会員の獲得・入

    会の促進を図ります。毎年掲載スケジュールなどは見直を行い、効果的な広

    報を模索します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    掲載内容・デザイン及びスケジュール等の見直し

  • - 16 -

    アクションプランについて

    ④ 定期刊行物等の発行 (1-1-1-4)

    <第 1 期計画>

    会員向けのシルバーだよりに加えて、広報委員会と就業開拓員が連携し、

    仕事の募集内容やセンター利用者の声、発注者アンケートの内容を反映した

    発注者向けの広報誌を新たに作成し、センターの認知度向上と発注者の獲得

    及び受注拡大を図ります。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    発行スタイル・方針の検討

    発行体制の確立

    継続的活動の推進

    <第 1 期取組内容>

    発注者向け広報誌の創刉について検討しましたが、費用対効果の面で見送

    ることとしました。

    「シルバーだより」への就業先情報の掲載やホームページへの会員の声・

    お客様の声の掲載は継続的に行うことで、センターの認知度向上に努めまし

    た。

    <第 2 期計画と実施項目>

    入会促進に関する記事を「シルバーだより」に掲載することで、会員の口

    コミによる紹介を奨励します。また会員募集のリーフレットの内容・配布方

    法などを再考し、会員数の拡大のために取り組みます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    シルバーだよりへの記事の掲載

    会員募集のリーフレットの再検討

    継続的活動の推進

    ⑤ 公共交通機関等での広報活動 (1-1-1-5)

    <第 1 期計画>

    会員数の拡大と発注者開拓に向けて、地下鉄路線に加え、鉄道・西鉄バス

    ターミナルでの掲示板等、公共の情報媒体も積極的に活用し、ポスター等に

    よるPRを行います。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    公共交通機関等の活用、提携等の検討

    情報発信の推進

    <第 1 期取組内容>

    地下鉄の掲示板や西鉄バスターミナルの掲示板を利用した広報は、費用対

    効果の面で行わないこととし、福岡市の協力を得て福岡市役所や各区役所の

    掲示板を利用した広報を行いました。掲示したポスターも自主製作すること

    で、より経費を省くことで、今後も継続的に行うこととしました。

  • - 17 -

    アクションプランについて

    <第 2 期計画と実施項目>

    目にとまりやすいポスターを製作し、掲示場所の拡大を図ることで会員の

    獲得を目指します。また街頭キャンペーンなど、その他の広報活動も継続的

    に行うことで、会員数の拡大に努めます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    ポスター作成・掲示場所の拡充の検討

    継続的活動の実施と推進

    (2)女性会員の拡大

    ① 女性が参加しやすい入会説明会の開催 (1-1-2-1)

    <第 1 期計画>

    開催方法や内容、時間等を工夫しながら、女性が参加しやすい入会説明会

    を検討し、女性会員の入会促進に努めます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    開催方法・内容の検討

    説明会の開催

    <第 1 期取組内容>

    会員の友人等も参加を可能とする女性会員のつどいを中央及び南出張所で

    試験的に実施しました。ここでは、会員の友人等にセンターの活動を理解し

    てもらうことで、入会を促進しました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    会員の友人等も参加可能とした女性会員のつどいは、第 1 期では一部の出

    張所における試験的な実施でしたが、第2期では全出張所での開催を目指し

    ます。

    また、この女性会員のつどい後に女性だけの入会説明会を実施するなど、

    よりスムーズに当センターへ入会いただける手法について検討を継続しま

    す。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    女性会員のつどいによる事前体験活動の検証

    全出張所での開催

    女性の入会を促進する手法の検討

  • - 18 -

    アクションプランについて

    ② 女性が参加しやすい仕事の開発 (1-1-2-2)

    <第 1 期計画>

    女性会員へのアンケートを通じて、自身の技能(家事援助、高齢者生活支

    援、次世代育成支援等)を活かした就業可能な分野や就業ニーズを把握し、

    新たな仕事の開発に繋げます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    女性会員のニーズ把握

    <第 1 期取組内容>

    4出張所(東、博多、城南、西)で開催した女性会員のつどいにおいて、

    参加した女性会員に対し、就業ニーズを把握するためのアンケート調査を実

    施しました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    第1期に実施した女性会員に対するアンケート結果を分析し、女性会員の

    就業ニーズの分析を把握します。また、発注者に対するアンケートを実施し、

    依頼内容等のニーズの把握を行います。

    会員、発注者双方のニーズを分析し、新たな仕事の開発に努めます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    女性会員のニーズ把握

    発注者ニーズの把握

    新たな仕事の開発検討

    ③ 女性会員の組織運営への参加促進 (1-1-2-3)

    <第 1 期計画>

    男女共同参画の視点から、女性会員の組織運営への参加、女性の支部役員

    への参加を促進するとともに、新職種の開発と連動したリーダー養成に努め、

    女性会員がセンター活動に参加しやすい環境づくりを進めます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    女性会員の参加促進方法の検討

    組織体制、役割分担の検討・確定

    <第 1 期取組内容>

    女性班長の割合は 18.5%であり、「女性が参加しやすい仕事の開発

    (1-1-2-2)」で実施したアンケートにおいて、組織運営への女性会員の参加

    意欲を調査しました。

    新職種の開発としては、シルバーギャラリーの実施に伴い、その参加母体

    となる手芸グループが各出張所で結成されるなど一定の取り組みが行われま

    した。

  • - 19 -

    アクションプランについて

    <第 2 期計画と実施項目>

    女性会員の組織運営への参加促進を図るため、班長、リーダー等への女性

    の登用者数アップのための必要な措置を検討します。その上で、女性会員の

    班長、リーダーの目標就任率を定め、その達成に向けた登用を行っていきま

    す。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    女性会員の班長、リーダーの登用者数アップに向けた

    措置の検討

    目標就任率達成に向けた女性会員の登用

    ④ 趣味の会等の創設 (1-1-2-4)

    <第 1 期計画>

    女性会員交流の促進に向けて、7支部に手芸サークル等の「趣味の会」を

    創設し、手芸品を製作し、展示販売を行います。

    また、手芸品の販売手法を検討するとともに、センターのイメージアップ

    と、カルチャー事業の拡大を図ります。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    女性会員のニーズ把握

    活動計画等の作成、会員募集

    活動開始・充実

    <第 1 期取組内容>

    平成 22 年 5 月から、上川端商店街店で「シルバーギャラリー」として、会員製作の手芸品を展示販売しましたが、同年 9 月には終了となりました。

    この経験から、常時展示するには、安価で条件のいい場所の提供者と、店番

    等を行う会員との両面での協力体制が必要であるということがわかりました

    が、こういった体制を整えることは困難を極めるため、今後は、シルバーフェ

    スティバル等イベント時での展示販売を主としていくとの結論に至りました。

    シルバーギャラリー 実績 22 年度 23 年度 24 年度

    参加出張所 7支部 7支部 6出張所

    参加会員数

    (うち女性会員数) 79 名(73 名) 89名(83名) 55 名(54 名)

    延事業収入 951,590 円 504,970 円 446,730 円

    配分金支出 761,172 円 440,686 円 402,057 円

    また、女性会員の趣味の会ニーズ把握のため「女性会員のつどい」にて、会

    員自身の趣味や、仲間と取り組みたい活動及び活動方法に関するアンケートを

    実施しました。 ギャラリー等事業参加会員の募集については、各イベントで

    の実施計画作成後、シルバーだより等により募集を行いました。

  • - 20 -

    アクションプランについて

    <第 2 期計画と実施項目>

    24年度に実施したアンケートをもとに、女性会員のニーズを把握し、ギャ

    ラリー等事業に反映させていくことで、より多くの女性会員が参加し、女性

    会員自身が積極的、自発的に行う活動を 7 区で継続発展させるよう検討しま

    す。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    会員自身の積極的・自発的な事業参加方法の検討

    「シルバーギャラリー」事業の継続実施

  • - 21 -

    アクションプランについて

    2 会員の資質・技能の向上

    [現況と課題]

    会員力の向上を図るためには、会員が希望する就業機会を十分確保するととも

    に、提供する業務の質を向上させる必要があります。

    センターでは、これまでも会員の就業ニーズや発注者等のニーズに応えるため

    各種講習会や研修会を開催し、就業体制及び受注体制の充実・強化に努めてきま

    した。

    一方で、センターには、公的資格や特殊技術を有する会員も多く在籍しており

    このような資格・技術を把握し、新たな就業機会の開拓や、個々の技能や資格を

    活かせる取り組みの強化(研修制度の充実等)に繋げていくことが重要です。

    また、尐子高齢化社会における地域の課題解決に貢献できる会員として、地域

    社会のニーズに合った技能育成に努める必要があります。

    [第1期における取り組み内容]

    会員の資質と技能が活かせるよう、会員一人ひとりの技能や資格を把握し、こ

    れらの情報を、会員カルテ、人財(材)情報データベースに登録することにより、

    就業紹介に活用できる体制を整えました。

    また、会員のさらなる資質や技能の向上を図るため、会員間の情報交換機会の

    充実、資格更新を促す制度の創設、ベテラン会員による技能伝承など多様な方法

    による技能育成の取り組みについて検討しました。

    【参考】会員カルテ及び人財(材)情報データベースについて

    会員カルテとは、会員一人ひとりの技能や資格等の情報を把握するため、既存会

    員についてはアンケート調査内容、新規会員については入会申込書に記載された内

    容を基に作成された会員個人毎の票で、人財(材)情報データベースとは、会員カ

    ルテの情報を集約したものです。

    会員カルテの情報や人財(材)情報データベースに登録された情報は、会員の資

    質・技能にあった研修の実施や、会員が有する資格や技能をもとに、新規事業の開

    拓を行う際に活用します。

    なお、本計画期間において関連する事業は、以下のとおりです。

    関連事業:公的な資格・技術を活かせる取り組み強化(1-2-1-2 → P.17)

    人財(材)情報のデータベース化 (1-2-2-1 → P.18)

    会員カルテの作成 (1-2-2-2 → P.18)

    人財(材)データベースの活用 (2-2-1-2 → P.25)

  • - 22 -

    アクションプランについて

    [第2期における取り組みの方向性]

    会員の資質・技能の向上に向けて第 1 期で取組んだ会員カルテ、人材情報デー

    タベースを活かした会員の技能や資格の活用、及びベテラン会員からの技能伝承

    に取り組みます。

    また、剪定・刈払等、就業会員の不足により発注者の依頼に応えきれていない

    業務については、効果的な研修を実施し、会員力の向上に努めます。

  • - 23 -

    アクションプランについて

    (1)会員のスキルアップ

    ① 研修制度の確立 (1-2-1-1)

    <第 1 期計画>

    会員が発注者の信頼を得て活動し、地域社会に貢献できるよう、新規入会

    者から役員まで、各段階に合わせた技能アップに向けた研修計画を作成し、

    実施していきます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    研修内容、実施方法の再検討

    研修会参加の募集

    研修会の実施・充実

    <第 1 期取組内容>

    家庭内での就業となる家事援助関係の研修を中心に、3 日連続開催の専門

    的な研修から1日完結型の講習に変更し、その分実施回数を増やすなど研修

    内容を新規入会者向けに見直しました。これにより、以前より多くの会員の

    研修参加が可能となりました。

    また、本部主催の研修会では、参加者の募集方法にホームページを活用す

    ることで、広く参加者を募集するよう努めました。

    その他、今年度実施の各種研修会については、研修会の充実に向けて、実

    施内容等を精査し、改善点等を来年度の事業計画に反映することとしました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    就業会員数が不足している剪定、刈払、手取り除草業務について、就業会

    員増加に向けた効果的な研修の実施について検討を行い、より効果的な研修

    の実施を目指します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    剪定、刈払、手取り除草の効果的な研修方法の検討

    剪定、刈払、手取り除草の効果的な研修の実施

    ② 公的な資格・技術を活かせる取り組み強化 (1-2-1-2)

    <第 1 期計画>

    会員に対し、入会申込時に把握できなかった情報や現状等を確認するため

    のアンケートを実施し、会員カルテを作成します。

    また、この情報に基づいて、資格取得者を講師として活用する等、会員が

    有する公的資格や特殊技術を活用した講習会、研修会を定例化します。

    なお、実施にあたっては、関連事業と併せて実施します。(P.16参照)

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    会員カルテの作成

    カルテ内容・活用方法の検討

  • - 24 -

    アクションプランについて

    <第 1 期取組内容>

    シルバーだよりを活用し、会員に対し、新規資格取得時等の報告を依頼(24

    年 10 月号と 12 月号の 2 回)しましたが、提出状況は芳しいものではなく、

    周知方法等のあり方を再検討する必要性を感じました。

    新規資格取得者からの報告については、エイジレスへ登録し、データベー

    ス化を図りました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    会員からの新規資格取得、資格喪失についての報告依頼の実施方法は、シ

    ルバーだよりの活用以外の方法を再検討した上で制度化します。また、会員

    からの報告内容については、業務システムへの登録を行い、就業紹介に活用

    します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    新規資格取得時等の報告依頼の制度化

    業務システムへの登録、活用

    ③ 就業会員の情報交換機会の拡充 (1-2-1-3)

    <第 1 期計画>

    職群班(職域)会議、講習会や研修会の後に、会員相互の情報交換(話し

    合いをする)会を設けます。

    また、会員相互の情報交換がスキルアップの機会となるよう、情報交換会

    に関するアンケートを実施し、会員意向の把握に努めます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    情報交換機会の内容、具体案の検討

    情報交換会の開催

    <第 1 期取組内容>

    会員間の情報交換会のあり方を検討するため、試験的に本部における研修

    会や講習会の後に30分程度の情報交換会を開催しました。

    講習会後の開催であったため参加者も疲れていたのか、活発な情報交換会

    とまではなりませんでした。しかし、情報交換会後にアンケートを実施した

    ところ、「会員同士での情報交換は勉強になった」、「有意義だった」、「もっと

    時間が取ってもらいたかった」等の前向きな意見がありました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    会員同士がより活発な意見交換を行えるよう、会議等終了後ではなく、会

    議等の中で情報交換の時間を設けます。また、本部のみでなく、出張所の会

    議、講習会、研修会においても、こうした情報交換の時間を設けるよう努め

    ます。さらに交換の際に出た意見を集約することで就業会員の意向の把握を

    継続していきます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    情報交換の実施と意向の把握

  • - 25 -

    アクションプランについて

    ④ 資格更新奨励制度の創設 (1-2-1-4)

    <第 1 期計画>

    公的資格が必要な専門職(職群班)に就業する会員に対する資格更新(取得)

    等の支援に向けた制度の創設について、センターを取り巻く経済状況や、財政

    状況、公益社団法人の運営上の問題点等を総合的に勘案しながら、検討を進め

    ます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    制度内容の把握

    <第 1 期取組内容>

    シルバー事業において、業務に有益と思われる資格や講座について、その

    実施主体や受講等にかかる費用等について調査しました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    業務に有益な資格や講座に関する情報の会員への周知方法を検討します。

    また、資格取得や講座受講をした会員に対する就業支援のあり方もあわせて

    検討し、実施していきます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    周知方法の検討

    資格取得、講座受講会員への就業支援方法の検討

    資格取得、講座受講会員に対する就業支援の実施

    (2)人財(材)情報のデータベース化

    ① 人財(材)情報のデータベース化 (1-2-2-1)

    <第 1 期計画>

    会員の公的資格や特殊技術の保有状況等を把握するアンケートを実施し、

    会員情報(会員カルテ)のデータベース化を図り、就業の促進や新規事業の

    開発、リーダー養成等に活用します。

    なお、実施にあたっては、関連事業と併せて実施します。(P.16参照)

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    会員情報の収集・整理

    データベースの活用方法等の検討

    <第 1 期取組内容>

    P23「公的な資格・技術を活かせる取り組み強化(1-2-1-2)」においても同

    様記載。

    シルバーだよりを活用し、会員に対し、新規資格取得時等の報告を依頼(24

    年 10 月号と 12 月号の 2 回)しましたが、提出状況は芳しいものではなく、

    周知方法等のあり方を再検討する必要性を感じました。

    新規資格取得者からの報告については、エイジレスへ登録し、データベー

    ス化を図りました。

  • - 26 -

    アクションプランについて

    <第 2 期計画と実施項目>

    第1期で収集した会員の公的資格や特殊技術の保有状況等のエイジレスへ

    の登録情報をさらに活用し、就業紹介に加え、資格保有会員については、研

    修等における会員講師への登用を行っていきます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    有資格会員の研修講師の登用

    ② 会員カルテの作成 (1-2-2-2)

    <第 1 期計画>

    各会員の入会後の活動状況(就業職種、研修参加、事故、班長経験、健康

    状態、公的資格や特殊技術の保有状況等)をまとめた会員カルテを整備し、

    就業や組織運営の人財(材)確保に繋げます。

    なお、実施にあたっては、関連事業と併せて実施します。(P.16参照)

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    会員カルテの作成

    カルテ内容・活用方法の検討

    <第 1 期取組内容>

    各会員の入会後の活動状況(就業職種、研修参加、事故、班長経験、健康

    状態、公的資格や特殊技術の保有状況等)については、業務システムへ登録

    を行い情報の収集整備を実施しました。

    就業適任者を探す際のエイジレスの活用方法については、基幹事務担当者

    会議等で周知を行いました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    第1期に引き続き、各会員の入会後の活動状況(就業職種、研修参加、事

    故、班長経験、健康状態、公的資格や特殊技術の保有状況等)について、業

    務システムへ登録を行い情報整備を行います。

    また、就業適任者や会員講師を探す際のデータベースの活用方法及び、各

    会員への就業紹介の記録を残すための運用基準を定め、職員会議や基幹事務

    担当者会議等で周知を行っていきます。

    なお、業務システムを使った情報の活用については、「公的な資格・技術を

    活かせる取り組み強化(1-2-1-2)」と関連して実施します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    入会後の活動状況の情報整備

    データベース活用方法に関する運用基準の策定

    データベースを活用した就業紹介の履歴化

  • - 27 -

    アクションプランについて

    (3)シニア会員認定制度(案)(旧ゴールド・プラチナ会員制度)の創設

    ① シニア会員認定制度(案)(旧ゴールド・プラチナ会員制度)の創設(1-2-3-1)

    <第 1 期計画>

    センター活動で専門知識や技術、豊富な経験を有する会員の認定制度(ゴ

    ールド・プラチナ会員制度)の創設に向けて、ベテラン会員を活用した研修

    会の実施や講師制度等、本制度の内容や運用方法について、検討を進めます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    制度内容の骨格の検討

    制度運用方法の検討

    <第 1 期取組内容>

    他センターでの「ゴールド・プラチナ会員制度」は、当センターが想定す

    るベテラン会員の活用という内容ではないため、他センターの「ゴールド・

    プラチナ会員制度」と混同しないように名称を検討し、「シニア会員認定制

    度(案)」と改めることにしました。

    「シニア会員認定制度(案)」の内容として、シニア会員からの技能伝承

    を目的とし、班長・リーダー経験者のベテラン会員を講習会や研修会の講師

    に登用することなどを検討しました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    「シニア会員認定制度(案)」の実施に向けて、制度の内容と運用方法を

    整備します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    制度の内容と運用方法を具体的に検討

    制度の整備・活用

    ※アクションプラン第 1期の検証において、「ゴールド・プラチナ会員」という名称は

    用いないことについて決定しているため、仮称ではあるが「シニア会員」という名称に項

    目等も言い換えを行っています。

  • - 28 -

    アクションプランについて

    ② シニア会員(案)(ゴールド・プラチナ会員)による技能伝承(1-2-3-2)

    <第 1 期計画>

    ゴールド・プラチナ会員制度により、現就業会員のフォロー役として、助

    言やスキルアップに向けた技術指導を行うほか、講習会を開催し、センター

    活動において、技能(ノウハウ)が継承されるように努めます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    制度内容の骨格の検討

    制度運用方法の検討

    <第 1 期取組内容>

    「シニア会員認定制度(案)」について、目的や条件、制度対象業務、認定

    方法等の提案を業務部会で行い、将来的にベテラン会員からの技能伝承を目

    的とする講習会等が開催できるよう、認定制度案を総務部会等へ提示し検討

    しました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    第1期の取組をふまえ、制度対象のベテラン会員及び技能伝承を受ける会

    員等の意識調査を行ったうえで、効果等も検証し、実施手法を確立します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    制度対象会員への意識調査

    技能伝承を受ける会員への意識調査

    有効な技能伝承方法の確立

    ※アクションプラン第 1期の検証において、「ゴールド・プラチナ会員」という名称は

    用いないことについて決定しているため、仮称ではあるが「シニア会員」という名称に項目等も言い換えを行っています。

  • - 29 -

    アクションプランについて

    3 組織活動の充実

    [現況と課題]

    センターの事業を推進するうえで、会員の自主的・自発的な活動を促すととも

    に会員の参画意識や連帯感を高めるためには、今後とも、地域班や職群班等の会

    員の組織活動が活発に展開されることが重要です。

    特に、地域班は地縁的な繋がりの希薄化等により、その機能が十分に発揮され

    ていない状況も見受けられ、その機能強化が求められるところです。

    また、空き店舗等を活用した会員交流促進(居場所づくり)の拠点については、

    センターを取り巻く経済状況や、財政状況を勘案しながら、実現可能な取り組み

    を検討する必要があります。

    [第1期における取り組み内容]

    環境や地域ニーズ等、実情に合わせた新規職群班設置の検討や職群班の階層別

    リーダーの養成を行い、業務の受注拡大やクレームの低下等、安定した就業の確

    保に繋がる組織づくりを進めました。

    また、会員の自主的・自発的な活動を促し、事業への参画意識や連帯意識を高

    め、地域ニーズの把握や地域に密着したサービスを展開するためにも、地域班の

    役割は、今後ますます重要となるため、会員の規模や活動状況に偏りのない地域

    班の編成、中心となる地域班長の育成方法などについて、検討を進めました。

    そのほか、会員交流の促進の場(居場所づくり)として、出張所の空きスペー

    ス活用やシルバーギャラリーの開催など、出張所の垣根を越えた会員交流を創出

    しました。

    [第2期における取り組みの方向性]

    職群班の自主的・自発的な活動を推進するため、中心的役割を担う班長・リー

    ダーの育成計画に取り組み、職群班の機能充実を図り安定した就業の確保に繋げ

    ます。

    また、地域懇談会の機能強化により、会員の参画意識高め地域班活動の活性化

    に努めるとともに、会員の意見を広く収集し組織運営に反映させます。

    そのほか、会員交流の場(居場所づくり)として第 1 期で取組んだ「シルバー

    ギャラリー」についても更に発展させ会員交流の促進を図ります。

  • - 30 -

    アクションプランについて

    (1)職群班の再編成

    ① 新規職群班の設置 (1-3-1-1)

    <第 1 期計画>

    時代の環境や地域ニーズの変化により、センターの職群が多様化している

    ため、実情に合った職群班のあり方や体制について検討し、組織的な就業体

    制の確保に努めます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    職群班のあり方の検討

    職群班の体制整備

    職群班の活動の推進

    <第 1 期取組内容>

    業務毎に職群班のあり方及び体制等の現状、課題について整理し、課題解

    決のため「職群班課題等検討委員会」を設置しました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    検討委員会により検討した今後の職群班のあり方、体制等をふまえ、職群

    班に所属する会員からも意見を聴き、より機能的な職群班制度にします。ま

    た、職群班毎の活動目標を設定することで、職群班の自主的・自発的な活動

    を推進します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    職群班のあり方の提示と意見聴取

    職群班の体制の提示と意見聴取

    各職群班の活動目標の設定

    ② 職群班リーダーの育成 (1-3-1-2)

    <第 1 期計画>

    職群班の再編成に合わせて、既存の職群や新規職群班等の各職群リーダーの

    養成に努め、時代環境に対応する体制づくりを推進します。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    職群班リーダーのあり方の検討

    職群班リーダーの育成方法の検討

    職群班リーダーの育成

    <第 1 期取組内容>

    業務毎に、実務として必要な班長、リーダーそれぞれの役割について現状

    を整理し、職群班リーダーの育成を含めた課題等解決のため「職群班課題等

    検討委員会」を設置しました。

  • - 31 -

    アクションプランについて

    <第 2 期計画と実施項目>

    検討委員会により検討した班長、リーダーの役割及び育成方法を職群班に

    所属する会員に提示し、会員からも広く意見を聴取します。この聴き取り内

    容等も踏まえ、班長・リーダーがより実質的に機能するような職群班毎のリ

    ーダー育成計画を設定します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    職群班リーダーの役割の提示と意見聴取

    職群班リーダーの育成方法の提示と意見聴取

    各職群班のリーダー育成計画の設定

    (2)地域班の充実

    ① 地域班の活動強化 (1-3-2-1)

    <第 1 期計画>

    現在の地域班活動の役割、あり方を検証する中で、地域貢献への有効な活

    用方法を検討し、地域班活動の見直しを行います。

    また、検討結果に基づき、地域班設置要領の変更や、現在の地域班をベー

    スとした班編成を再構築し、地域班の活動を推進します。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    地域班のあり方の検討

    地域班の体制整備

    地域班の活動の推進

    <第 1 期取組内容>

    情報の公開、会員の意見反映の充実を図るため、地域班の目的を明確化し、

    体制の整備を検討しました。

    また、地域班活動見直しの一環として地域懇談会の開催方法等も検討し、

    第 2 期以降に実施する地域懇談会の基本実施内容を定めることで、機能強化

    に取り組みました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    第 1 期で定めた内容で地域懇談会を実施し、会員の参画意識を高め地域班

    活動を活性化します。これにより、より多くの会員の地域社会参加を促し、

    ひいては地域貢献の一助とします。また、地域班活動を通じて、地域の特色

    を活かした高齢者ならではの就業分野を模索します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    地域班の活動推進

    地域懇談会の充実

  • - 32 -

    アクションプランについて

    ② 地域班リーダーの養成 (1-3-2-2)

    <第 1 期計画>

    地域貢献を推進していく中で、地域班の活動が重要となることから、その

    中心となる地域班長の育成方法等について検討を進め、地域班の充実を図り

    ます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    地域班長のあり方の検討

    地域班長の養成方法の検討

    <第 1 期取組内容>

    地域班長の役割・機能について検証し、(1-3-2-1)の地域懇談会の機能強

    化における業務を明確化し、円滑に地域懇談会が運用できるように取り組み

    ました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    地域班長会議の目的・役割について明確化した後に、会議のあり方を検討

    し、改善・改革の場となるよう充実を図ります。この改善等を地域班活動に

    反映させ地域班活動を推進します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    地域班長の活動推進

    地域班長会議の充実

  • - 33 -

    アクションプランについて

    (3)会員の居場所づくり

    ① 会員の居場所づくり (1-3-3-1)

    <第 1 期計画>

    会員が集える場所を開設、または施設を期間限定(例:毎月 15日)で借り

    上げる等、支部の垣根を越えた会員交流活動の場として、空き店舗等で会員

    手芸品作成展示等や居場所の併設について検討します。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    会員意識の把握

    居場所づくりの検討

    交流機会の実施

    <第 1 期取組内容>

    現在実施している「シルバーギャラリー」は、会員の生きがいの充実や、

    活力のある地域社会づくりへの貢献といった、会員活動の場を確保するため

    始められた事業です。

    当該事業として平成 22 年 5 月から、上川端商店街店で会員製作の手芸品

    を展示販売しましたが、同年 9 月には終了となりました。この経験から、

    品物を毎日出し入れする作業、展示場所の店番等、会員の負担が大きいこと

    もあり、会員の意欲が持続せず、常設で継続的に事業展開を行う事は困難で

    あることが分かりました。このため、シルバーフェスティバル等のイベント

    時に「シルバーギャラリー」事業を実施していくこととしました。

    事業実施時は、手芸品制作準備時に出張所会議室等で、展示販売時に販売

    会場で会員が集まり、会員の居場所づくり、交流機会の確保に繋がる結果と

    なっており、事業目的は充分に叶えられています。

    (参考)上川端商店街店「シルバーギャラリー」参加会員意見(一部紹介)

    〇都会で自分の作品が出品、販売されてワクワクした。 〇お客様と交流し、ニーズがわかりそれを作品に反映できた。

    〇地域の人、仲間と交流か出来た。

    〇販売のローテーションがあったが、なかなか人が決まらず、世話人が連絡する

    のが大変だった。

    〇今年は暑くて、一日中立っているのは大変で、高齢者に販売を頼みにくかった。

    <第 2 期計画と実施項目>

    1期の取組をふまえ、センターを取り巻く経済状況や、財政状況を勘案し

    ながら、実現可能な会員の居場所づくりを検討します。また、継続的に活動

    が行える自発的なグループづくりの方法を検討します。

    なお「シルバーギャラリー」事業は継続実施し、引き続き会員交流機会の

    拡充を図ります。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    自発的なグループづくりの検討

    実現可能な居場所づくりの検討

    交流機会の拡充

  • - 34 -

    アクションプランについて

    アクション2 適正就業の徹底と就業機会の均等化

    1 適正就業の徹底

    [現況と課題]

    センターでの就業は「※臨時的かつ短期的な就業または※その他の軽易な業務の

    範囲」とされており、臨時的かつ短期的な就業は概ね月 10日程度、その他の軽易

    な業務は1週間当たり 20時間を超えないものとされています。

    平成 23 年度における1ヵ月当たり平均就業状況は、就業日数が 10.8 日、時間

    数では 44.6時間となっており、21年度から比較すると、就業日数・時間数ともに

    減尐しており、ローテーション就業に取り組んだ成果がでていますが、引き続き、

    就業会員の適正就業に関する意識の改革を図り、適正な日数、時間での就業の更

    なる徹底が必要です。

    図表 1ヵ月当たり平均就業状況(21~23年度)

    区 分 年度 男 性 女 性 計

    会 員 数

    21 年 4,493 人 2,417 人 6,910 人

    22 年 4,755 人 2,475 人 7,231 人

    23 年 4,755 人 2,450 人 7,205 人

    就業実人員

    21 年 2336 人 1346 人 3682 人

    22 年 2,498 人 1,399 人 3,897 人

    23 年 2,538 人 1,405 人 3,943 人

    就 業 率

    21 年 52.00% 55.70% 53.20%

    22 年 52.50% 56.50% 53.90%

    23 年 53.40% 57.30% 54.70%

    就 業 日 数

    21 年 12.8 日 10.8 日 12.1 日

    22 年 12.1 日 10.2 日 11.4 日

    23 年 11.4 日 9.8 日 10.8 日

    時 間 数

    21 年 57.0 時間 38.0 時間 50.0 時間

    22 年 54.0 時間 35.0 時間 47.0 時間

    23 年 50.7 時間 33.5 時間 44.6 時間

    資料:22~24年度定時総会 議案書

    ※「臨時的かつ短期的な仕事」一般事務、施設管理、屋外作業(除草・刈払いなど)、

    屋内作業(室内作業など)など

    ※「その他の軽易な業務」 各種講師、家事援助サービス、剪定 など

  • - 35 -

    アクションプランについて

    [第1期における取り組み内容]

    過重な就業による事故防止や、会員の就業機会の公平化に向けて、入会時及び

    様々な研修機会等を通じて、センター規約の周知を図り、適正な日数での就業の

    徹底を推進しました。

    [第2期における取り組みの方向性]

    第 1 期に引続き、会員の就業状況を把握し就業の適正化を推進するとともに、

    適正就業に関する会員の意識向上を図るため、会議・研修会等を通じてセンター

    規約の周知徹底を行います。

    ① 適正な就業日数での就業 (2-1-1-1)

    <第 1 期計画>

    センターでの就業は「臨時的かつ短期的な就業またはその他の軽易な業務

    の範囲」とされており、臨時的かつ短期的な就業は概ね月 10日程度、その他

    の軽易な業務は原則1週間当たり 20時間を超えないものとされています。

    過重な就業による事故発生の防止や、会員の就業機会の公平化に向けて、

    適正な就業日数での就業に努めます。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    会員の就業状況の把握

    未就業会員の就業機会の提供

    適正な就業日数での就業への周知

    <第 1 期取組内容>

    会員別月別就業状況を集計することで、会員の就業状況の的確な把握を行

    いました。

    平成 23年度の平均就業状況では 1カ月あたり 10.8日と概ね 10日程度とな

    っており適正な就業日数となっています。しかし、個人毎で見ると、臨時的

    かつ短期的な就業であるにもかかわらず「就業日数月 20日以上」となってい

    る会員もいたため、委員長、副委員長、基幹事務担当者等へ当該情報を提供

    し、就業状況の是正に取り組みました。さらに、平成 24年度からは「就業日

    数月 20 日以上」から「就業日数月 16 日以上」へと基準を引き下げ、是正へ

    の取り組みを一層強化しました。

  • - 36 -

    アクションプランについて

    <第 2 期計画と実施項目>

    第1期に引き続き、会員の就業状況の把握に努め、各出張所への情報提供

    を行います。また、未就業会員への就業紹介を強化し、未就業者の把握、紹

    介状況の情報管理を徹底します。また、区役員会や地域懇談会等を通じて、

    センターの適正な就業である「臨時的かつ短期的な就業については月 10日」、

    「その他の軽易な業務に係る就業は週 20時間」を会員に対して周知徹底して

    いきます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    会員の就業状況の把握

    未就業会員の就業機会の提供徹底

    適正な就業日数での就業への周知徹底

    ② センター規約等の徹底 (2-1-1-2)

    <第 1 期計画>

    公益団体としてセンター規約等の遵守に努め、国、県連合からの通達文書

    等をもとに、センター規約や関係規程の見直しを随時行います。

    また、適正就業に関する会員意識の向上を図るため、研修会、区役員会等

    において周知徹底するとともに、広報誌などへの掲載を行います。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    センター規約等の見直し

    センター規程等の整備・改定

    会員意識の啓発活動

    <第 1 期取組内容>

    公益社団法人移行にむけて、センター規約や関係規程の見直しを行いまし

    た。

    また、適正就業に関する会員意識向上のため、安全適正就業促進大会をは

    じめ、会議、研修会、地域懇談会、会員のつどい等で、適正就業について周

    知徹底しました。

    さらに、毎年 7月の「安全・適正就業強化月間」は、特集として「シルバーだ

    より」にも掲載を行いました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    公益団体としてセンター規約等の遵守に努め、必要があれば適宜、規約や

    関係規程等の制定及び改廃を行います。また、会員意識向上のため、今後も

    安全適正就業促進大会をはじめ、会議、研修会、地域懇談会、会員のつどい

    等で適正就業について周知徹底します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    必要に応じたセンター規程等の制定・改廃

    会員意識の啓発活動

  • - 37 -

    アクションプランについて

    2 就業機会の均等化

    [現況と課題]

    会員の年間就業率は、平成 23 年度は 78.1%となっており、平成 20 年、21 年

    と下降傾向にあった中、ローテーション就業を推進した結果、徐々に上昇に転じ

    ています。今後もシルバー事業の基本理念の1つである「共働・共助」及び適正

    就業を実現するために、就業機会の公平化・平等化に向けた取り組みが必要です。

    図表 会員の就業率の推移

    区 分 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度

    年 間 77.1% 75.2% 72.5% 75.7% 78.1%

    月 間 57.6% 55.9% 53.2% 53.9% 54.7%

    資料:24年度定時総会 議案書

    [第1期における取り組み内容]

    会員が持つ能力を十分に発揮でき、希望する職種への就業が可能となるような

    仕組みづくりを推進しました。

    また、就業機会均等化のあり方について検討を進め、発注者及び会員の理解を

    得ながら、ローテーション就業(ワークシェアリング)やグループ就業(ジョブ

    シェアリング)等による就業機会の均等化に取り組みました。

    [第2期における取り組みの方向性]

    会員の希望する職種へ就業が可能となるよう業務システムの活用をするとと

    もに、ホームページによる就業募集など会員への情報提供の場を充実させ、就業

    機会の増加を図ります。

    また、ローテーション就業について会員の理解を深めるとともに、あらゆる職

    種での機会均等化の実現に向け、発注者への働きかけを行っていきます。

  • - 38 -

    アクションプランについて

    ① ワークシェアリング等の実施 (2-2-1-1)

    <第 1 期計画>

    「適正な就業日数での就業」と併せて、ワークシェアリングの強化に向けた

    取り組み方針を検討し、発注者・就業先と協力した実施モデルの試行、検討

    を行います。

    また、会員相互の理解を促すための説明会を開催するほか、会員自らが就

    業希望を表明できる場を提供します。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    就業機会均等化のあり方の検討

    実施モデルの検討、試行

    ワークシェアリング会員説明会の実施

    ワークシェアリング等の実施

    <第 1 期取組内容>

    センターの適正な就業は「月 10 日あるいは週 20 時間」であることを再確

    認し、平成 22年度から不適正な就業を是正するため有効な手段であるワーク

    シェアリングの実施について、区役員会や地域懇談会等で会員に対する周知

    を行いました。

    また平成 23年度からは、就業機会均等化の実践的な取り組みとして、駐輪

    場業務において、各駐輪場の延べ就業者数を月 10日に合わせるよう必要な就

    業会員数を算出し、実際にその数での就業会員の確保を行いました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    「適正な就業日数での就業(2-1-1-1)」の実施と深い関連性のある、ワークシ

    ェアリングの実施を引き続き実施します。

    また、ワークシェアリングの必要性について、役員会、地域懇談会、安全・

    適正就業促進大会等を通じて周知します。

    さらに、駐輪場業務で実施した就業機会均等化を他の職種にも拡げるため、

    発注者に対する働きかけを行っていきます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    ワークシェアリング等の周知

    ワークシェアリング等の実施

    就業機会均等化実践に向けた発注者への働きかけ

  • - 39 -

    アクションプランについて

    ② 人財(材)データベースの活用 (2-2-1-2)

    <第 1 期計画>

    会員情報(会員カルテ)のデータベース化を図り、就業促進や新規事業開発

    リーダーの養成等に活用します。

    なお、実施にあたっては、関連事業と併せて実施します。(P.16参照)

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    会員情報の収集・整理

    データベースの活用方法等の検討

    <第 1 期取組内容>

    P23「公的な資格・技術を活かせる取り組み強化(1-2-1-2)」においても同

    様記載。

    シルバーだよりを活用し、会員に対し、新規資格取得時等の報告を依頼(24

    年 10 月号と 12 月号の 2 回)しましたが、提出状況は芳しいものではなく、

    周知方法等のあり方を再検討する必要性を感じました。

    新規資格取得者からの報告については、エイジレスへ登録し、データベー

    ス化を図りました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    P25「人財(材)情報のデータベース化(1-2-2-1)」においても同様記載。

    第1期で収集した会員の公的資格や特殊技術の保有状況等のエイジレスへ

    の登録情報をさらに活用し、就業紹介に加え、資格保有会員については、研

    修等における会員講師への登用を行っていきます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    有資格会員の研修講師の登用

  • - 40 -

    アクションプランについて

    ③ 就業会員の情報交換機会の拡充 (2-2-1-3)

    <第 1 期計画>

    ホームページ上に就業の募集情報を掲載するなど、ホームページを活用した

    情報提供のあり方について検討・実施し、就業機会の均等化を目指します。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    情報交換機会ツール、具体案の検討・実施

    <第 1 期取組内容>

    ホームページでは、会員専用の各出張所のページに「仕事をお探しの方へ」

    を掲載する事としました。また、出張所の掲示板にも「仕事をお探しの方へ」

    掲示するなど、会員に就業についての情報が行き渡るようにしました。

    その他、地域懇談会等において会員へローテーション就業(ワークシェア

    リング)等の説明を行い、就業機会均等化についての理解を深めるてもらう

    ための取り組みも実施しました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    第 1 期と同様に、ホームページなどを活用した就業情報の提供と、地域懇

    談会などの会議の場を利用したワークシェアリング等に関する意識向上のた

    めの取り組みを継続的に行うことで、就業機会の均等化を推し進めます。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    情報提供の継続的推進

  • - 41 -

    アクションプランについて

    3 未就業会員への対応

    [現況と課題]

    会員の未就業率は平成 17 年度から上昇し、平成 21 年度までは上昇が続いてい

    る状況でした。しかし、ローテーション就業に取り組んだ結果、平成 21年度から

    改善傾向にあるものの、平成 23年度時点で、いまだ 20%の会員が就業できていな

    い状況にあります。

    図表 会員の就業率(未就業率)の推移

    区 分 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度

    年間就業率

    (未就業率)

    77.1%

    (22.9%)

    75.2%

    (24.8%)

    72.5%

    (27.5%)

    75.7%

    (24.3%)

    78.1%

    (21.9%)

    資料:24年度定時総会 議案書

    [第1期における取り組み内容]

    働きたい会員が、できる限り希望の職種で就業できるよう、未就業会員の把握

    や相談内容の類型化に努めました。

    また、会員の希望職種や特技等の情報をデータベース化することとあわせて、

    会員にあった研修等の情報を提供し、未就業会員に対する支援を実施しました。

    [第2期における取り組みの方向性]

    未就業会員の相談の場を設けて現況調査を行い、業務システムで情報を管理す

    るとともに、その情報を活用して会員のニーズにあった就業情報を提供し、未就

    業会員の減尐を図ります。

  • - 42 -

    アクションプランについて

    ① 講習会、研修会の拡充 (2-3-1-1)

    <第 1 期計画>

    未就業の会員に対して、基礎的な接遇やコミュニケーション能力に関する

    研修会、希望職種への就業に向けた講習会等を定期的に開催します。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    講習・研修内容、実施方法の再検討

    講習会、研修会参加の募集

    講習会、研修会の実施・充実

    <第 1 期取組内容>

    刈払、剪定、家事援助については、平成 22年度から検討を行い、未就業会

    員向けの講習会を実施しました。これらの講習会開催時には、シルバーだよ

    り、ホームページへ掲載し参加会員を募集することで、未就業会員へ広く周

    知を行いました。

    また、未就業会員に対して、基礎的な接遇やコミュニケーション能力に関

    する研修を新入会員研修会の中で実施することについて検討を行いました。

    <第 2 期計画と実施項目>

    P14「入会説明会・登録会の充実(1-1-1-1)」とあわせ、新入会員研修会で

    未就業会員に対して、基礎的な接遇やコミュニケーション能力に関する研修

    を検討し、実施を目指します。

    実 施 項 目 25年度 26年度 27年度

    新入会員研修会時の接遇研修の実施検討

    新入会員研修会時の接遇研修の実施

    ② 会員相談会の開催 (2-3-1-2)

    <第 1 期計画>

    未就業会員がセンターの運営に参画できるよう、定期的に各支部で相談会

    を開催するとともに、会員相談会の実施に向けた調査を行い就業希望職種等

    の把握に努め、ワークシェアリング等の推進により、就業率の向上を図りま

    す。

    実 施 項 目 22年度 23年度 24年度

    過去の相談内容の整理、相談会の開