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シェアリングエコノミーに関する 総務省の取組について 平成28年10月 総務省 情報流通行政局 情報流通振興課 資料6-1

シェアリングエコノミーに関する 総務省の取組について · 2016. 10. 5. · (一社)シェアリングエコノミー協会第40回産業競争力会議実行実現点検会合提出資料より

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Page 1: シェアリングエコノミーに関する 総務省の取組について · 2016. 10. 5. · (一社)シェアリングエコノミー協会第40回産業競争力会議実行実現点検会合提出資料より

シェアリングエコノミーに関する総務省の取組について

平成28年10月

総務省情報流通行政局情報流通振興課

資料6-1

Page 2: シェアリングエコノミーに関する 総務省の取組について · 2016. 10. 5. · (一社)シェアリングエコノミー協会第40回産業競争力会議実行実現点検会合提出資料より

1シェアリングエコノミーの認知度等 (情報通信白書より)

00

72.0

86.5

72.8

85.8

90.6

90.8

82.2

90.3

31.6

55.0

44.2

43.1

77.6

84.2

48.7

84.4

0% 20% 40% 60% 80%100%

日本

米国

英国

ドイツ

韓国

中国

オーストラリア

インド

認知度

利用意向48.3

84.7

68.1

80.0

81.7

91.4

81.4

91.1

31.2

53.5

42.4

37.2

71.5

86.4

49.6

86.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

英国

ドイツ

韓国

中国

オーストラリア

インド

認知度利用意向

46.7

84.2

71.7

77.4

73.7

88.0

75.0

89.3

30.7

54.3

45.0

41.3

68.1

79.0

52.0

78.0

5.5

25.8

15.4

9.4

14.7

38.6

18.0

51.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

英国

ドイツ

韓国

中国

オーストラリア

インド

認知度

利用意向

利用率

49.7

68.9

72.1

65.964.7

84.1

63.0

82.9

45.1

54.1

46.4

46.6

83.2

81.2

50.7

83.9

5.7

21.7

17.1

9.9

16.2

32.7

14.4

49.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

英国

ドイツ

韓国

中国

オーストラリア

インド

認知度

利用意向

利用率

45.6

73.4

62.6

72.9

75.1

88.6

60.6

83.4

34.9

53.1

43.3

43.1

76.9

82.5

45.4

76.9

5.0

22.8

15.6

12.5

20.9

46.2

15.0

42.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

英国

ドイツ

韓国

中国

オーストラリア

インド

認知度

利用意向

利用率

民泊サービス一般のドライバーの自家用車に

乗って目的地まで移動できるサービス

個人の家事等の仕事・労働のシェアサービス

駐車スペースシェアサービス 個人所有のモノのシェアサービス

日本では、他国と比較して、シェアリングエコノミーサービスの認知度や利用意向が総じて低い。

認知度と利用意向が相関するため、認知度向上を通じた関連市場拡大の余地は大きいと考えられる。

シェアリングエコノミーの代表的サービスに関する認知度・利用意向・利用率

(出典:H28年版情報通信白書)

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2

民泊サービスのデメリット・利用したくない理由一般のドライバーの自家用車に乗って目的地まで

移動できるサービスのデメリット・利用したくない理由

シェアリングエコノミー普及の壁 (情報通信白書より)

日本では、他国と比較して、シェアリングエコノミーサービスへの不安(事故・トラブル等)が強い。

関連市場拡大のためには、安全性・信頼性の確保による利用者の不安解消が必須と考えられる。

シェアリングエコノミーを利用したくない(又は利用意向はあるがデメリットと感じている)理由

(出典:H28年版情報通信白書)※2016年調査

(単位:%) (単位:%)

企業が責任をもって提供するサービスの⽅が信頼できるから

利⽤者の⼝コミによるサービス評価には限界があると思うから

事故やトラブル時の対応に不安があるから

サービスの内容や使い⽅がわかりにくそうだから

個⼈情報の事前登録などの⼿続がわずらわしいから

この中にはない

利⽤意向なし 25.4 5.3 54.8 10.3 14.6 24.6利⽤意向あり 16.2 17.5 45.7 11.5 14.7 15.9利⽤意向なし 30.5 10.7 37.4 8.3 7.1 40.5利⽤意向あり 38.2 28.4 30.7 9.4 6.7 10.7利⽤意向なし 29.9 13.2 32.6 7.1 8.0 39.1利⽤意向あり 25.2 33.3 29.9 10.8 5.1 12.4利⽤意向なし 17.6 5.2 35.1 5.7 6.1 41.1利⽤意向あり 18.5 17.5 33.4 6.7 6.8 26.9利⽤意向なし 22.2 19.7 60.3 14.0 13.2 14.2利⽤意向あり 24.5 29.0 46.1 18.0 11.9 5.8利⽤意向なし 6.5 17.9 45.5 7.5 16.3 28.8利⽤意向あり 25.3 33.3 35.8 12.0 12.4 10.1利⽤意向なし 35.7 10.5 37.5 8.3 8.6 32.6利⽤意向あり 30.0 24.6 37.1 10.9 6.3 15.1利⽤意向なし 20.2 15.5 24.4 7.8 8.3 39.3利⽤意向あり 35.1 39.1 25.6 12.3 5.0 4.9

⽇本

⽶国

英国

韓国

中国

ドイツ

オーストラリア

インド

企業が責任をもって提供するサービスの⽅が信頼できるから

利⽤者の⼝コミによるサービス評価には限界があると思うから

事故やトラブル時の対応に不安があるから

サービスの内容や使い⽅がわかりにくそうだから

個⼈情報の事前登録などの⼿続がわずらわしいから

この中にはない

利⽤意向なし 31.5 6.1 53.6 11.6 19.0 22.7利⽤意向あり 25.7 15.4 44.1 11.1 18.3 16.2利⽤意向なし 33.8 9.6 32.5 7.0 5.4 45.1利⽤意向あり 54.0 21.5 28.7 10.2 7.5 10.6利⽤意向なし 31.2 12.3 33.6 5.7 8.2 40.3利⽤意向あり 38.7 31.1 28.6 8.4 5.1 10.7利⽤意向なし 21.0 5.8 31.7 4.7 9.0 40.7利⽤意向あり 21.3 19.2 30.0 7.2 7.0 26.2利⽤意向なし 27.9 22.8 55.9 15.2 21.6 12.4利⽤意向あり 36.7 30.7 36.2 16.5 12.8 7.0利⽤意向なし 12.2 24.2 45.0 12.7 20.7 22.9利⽤意向あり 41.8 20.1 26.2 14.0 14.7 10.8利⽤意向なし 38.8 12.6 35.1 7.5 10.9 33.1利⽤意向あり 38.3 27.0 33.7 10.7 8.2 12.3利⽤意向なし 27.4 12.7 22.6 14.3 15.6 36.7利⽤意向あり 55.4 28.3 18.4 10.7 7.1 4.3

ドイツ

オーストラリア

インド

⽇本

⽶国

英国

韓国

中国

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3シェアリングエコノミーの推進に向けて 3

シェアリングエコノミーを自治体のインフラとして浸透させ、公的分野の遊休公共資源や「ヒト」や「モノ」といった遊休資産の活用を促進することにより、「公助」から「共助」のサステナブルな街づくりを実現し、街全体に経済効果を波及させる。

主な課題

シェアリングエコノミーの認知度向上

サービスの安全性・信頼性の確保

必要な対応例

宮崎県日南市の事例①

市長が不在にした市長室をシェアエコ事業者を介し空きスペースとして貸出し

(画像:当検討会第2回会合資料)

(一社)シェアリングエコノミー協会 第40回産業競争力会議 実行実現点検会合提出資料より

宮崎県日南市の事例②

シェアエコ事業者を介して、ファミリサポートセンターやシルバー人材センターの利用が可能に

(画像:同事業者ウェブサイト)

参考:シェアリングシティとは

成功事例・優良事例のPR

イベント等による普及啓発

サービス品質基準の明確化

法制度・規範等との調和

総務省の取組

白書での調査・分析・紹介

協会イベント等への協力

(内閣官房による対応)

シェアリングシティについての自治体との連携支援(ルール・ガイドライン等の整備支援)

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「IoTサービス創出支援事業」の概要

○ 第4次産業革命の実現に向け、IoTサービスの創出・展開に当たって克服すべき課題を特定し、その課題の解決に資するリファレンス(参照)モデルを構築するとともに、必要なルール整備等につなげる。

○ 具体的には、地方自治体、大学、ユーザ企業等から構成される地域の主体が、①都市(スマートシティ)、②家庭(スマートホーム)、③通信、④放送、⑤医療、⑥教育、⑦農業、⑧シェアリングエコノミーといった生活に身近な分野における新たなIoTサービスの実証事業に取り組み、当該サービスの創出・展開に当たって克服すべき課題を特定し、その課題の解決に資する先行的なリファレンスモデルを構築するとともに、データ利活用を促進するために必要なルールの明確化等を行う。

【参考】 自治体との連携によるルール・ガイドライン等の整備支援

【H28補正予算(案):7.0億円、H29当初予算(案)13.3億円】

事業イメージ

シェアエコ事業者と連携して住民サービスを提供する自治体を支援

「IoTサービス創出支援事業」の対象分野にシェアリングエコノミーを設定。公募による実証を通じ、自治体との連携によるルール・ガイドライン等の整備を支援する予定。

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5【参考】 自治体との連携によるルール・ガイドライン等の整備イメージ

○ A市庁舎管理規則第5条 市民の福祉の増進を図るため,本庁舎の庁舎管理者が特に適当でないと認める場合を除くほか,本庁舎の一部を市民の利用に供するものとする。

2 市民の利用に供する場所及び時間は,別表第1のとおりとする。

別表1

1号館1階ロビー及び2階ギャラリー

24階展望室 ○ C市公民館条例第6条 施設の使用料は、別表第2から別表第8までに定めるとおりとし、設備の使用料は、2,500円以内で教育委員会規則で定める。

2 使用者は、使用料を現金で前納しなければならない。ただし、教育委員会が認めた場合は、この限りでない。

○ B市庁舎会議室の市民利用に関する条例第3条 会議室等を利用できるものは、次のとおりとする。(1) 市内に所在する団体(2) 市内に住所若しくは事業所を有する者又は市内に通勤若しくは通学する者

(3) その他市長が、特に必要と認める者

貸出スペースが制限 不特定多数の利用に制約

料金、支払方法が一律的

(出典: いずれの事例も実在の条例から抜粋)

自治体が、自ら管理する公共施設(例:市庁舎の会議室等)を、シェアリングエコノミー事業者を通じて一般に有償で利用させる場合、既存の条例等のルールが障壁になる可能性がある。

自治体とシェアリングエコノミー事業者が連携して実証を行い、条例改正等のルール整備を行って参照モデルを構築することにより、他の自治体での活用を促進する。

<公共施設の利用制限に関する条例等の事例>

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6【参考】 「地域IoT実装推進タスクフォース」について

● IoT等の本格的な実用化の時代を迎え、これまでの実証等の成果の地域への横展開を強力かつ迅速に推進す

るとともに、その進捗状況及び明らかになった課題を把握し、必要な対応策を講じるため、タスクフォース

を9月29日より開催。

● タスクフォースの下に「地域資源活用分科会」を設置し、「IoTサービス創出支援事業」と連携しつつ、

シェアリングエコノミー推進のための対応策についても議論を進めていく予定。

地域IoT実装推進タスクフォースの概要

会合の構成

(主な役割)

2020年までの地域IoTの普及に向け、主に以下の事項について提言・助言

を行う。

地域IoTを全国に横展開するための「地域IoT推進ロードマッ

プ」の策定

「地域IoT実装推進ロードマップ」の実現に向けた推進方策

新たな課題等への対応

(メンバー)

各分野の専門家、地方自治体の首長、その他有識者

地域資源活用の取組に関する推進策等

(地域におけるデータの利活用、シェアリングエコノミー等)

地域資源活用分科会

地域のICT人材の共有・育成やリテラシー向上に関する推進策等

人材・リテラシー分科会

地域IoT実装推進タスクフォース

(第1回会合模様)

座長:須藤修 東京大学大学院情報学環教授

主査:谷川史郎 ㈱野村総合研究所理事長

主査:森川博之 東京大学先端科学技術研究センター教授