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42-80HA0 2003.1 概要・整備編 サービスマニュアル UA-EC22S

サービスマニュアル...発行 2003.1@ スズキ株式会社マニュアルグループ 印刷所 中部印刷 42-80HA0 42-80HA0 2003.1 概要・整備編 サービスマニュアル

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発行 2003.1@ スズキ株式会社マニュアルグループ 印刷所 中部印刷 42-80HA0 42-80HA02003.1

概要・整備編

サービスマニュアル

UA-EC22S改

サービスマニュアル 概要・整備編

42-80HA

0改

EC22S

35954
テキストボックス
本書は、「車両の識別」「作業上の注意事項」「バッテリの取外し」に限定した内容を記載してあります。 サービスマニュアルの抜粋で構成されているため、ページ抜け、リンク不良等がありますがご了承下さい。
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概要 0A-1

セクション0A

概要

目  次

本書の見方

略語の説明 ………………………………………………………………………… 0A- 2

車両外観 ……………………………………………………………………………… 0A- 3

外観四面図 …………………………………………………………………………… 0A- 4

車種構成 ……………………………………………………………………………… 0A- 5

主要諸元 ……………………………………………………………………………… 0A- 6

一般概要

アシストモータの識別 …………………………………………………………… 0A- 7

トランスミッションの識別 ……………………………………………………… 0A- 7

作業上の注意

高電圧系統の全般的な注意事項 ………………………………………………… 0A- 8

サービスプラグの取外し/取付け ……………………………………………… 0A-10

漏電 ………………………………………………………………………………… 0A-10

漏電検出時の注意 ………………………………………………………………… 0A-11

高電圧作業中表示見本 …………………………………………………………… 0A-12

アイドルストップ制御の注意 …………………………………………………… 0A-13

事故車の取扱い

事故現場での処置 ………………………………………………………………… 0A-14

事故車移動後の処置 ……………………………………………………………… 0A-14

事故車補修時の注意 ……………………………………………………………… 0A-14

廃棄処理時に注意を必要とする部品

バッテリ …………………………………………………………………………… 0A-15

故障診断

ダイアグモニタカプラ配置図及び端子配列図 ………………………………… 0A-16

ダイアグコードの表示/消去方法 ……………………………………………… 0A-17

スズキダイアグノスティックモニタ(S-DM2000) …………………………… 0A-18

納車にあたってのお願い

新車の点検について ……………………………………………………………… 0A-20

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概要 0A-2

本書の見方略語の説明

略語 意味AA/B エアバッグA/C エアコンディショナA/F 空燃比ABS アンチロックブレーキシステムABV エアバイパスバルブAC 交流ACC アクセサリALR 自動繰り出し防止ASSY アッセンブリィAT オートマチックトランスミッションB+B バッテリ+BB バッテリバックアップBAT バッテリBMU バッテリマネージャBTDC 上死点前bps ビット毎秒CCO 一酸化炭素COMB コンビネーションCPU 中央処理装置CRD クッション レストレイント デバイスCVT 無段変速機DDC 直流DN ダイアグノーシスDNS ダイアグノーシススイッチEEBD 電子制動力分配制御ECM エンジンコントロールモジュールECU 電子制御ユニットEGR 排出ガス再循環装置ELR 自動繰り出し防止EMCD エレクトロマグネティックコントロール

デバイスEPI 電子燃料噴射装置EPS 電動パワーステアリングESA 電子点火時期制御EX エキゾーストFFF 前置きエンジン前輪駆動FL 前左FR 前置きエンジン後輪駆動FR 前右GGND グランド(アース)GPS 全世界測位システムHHC 炭化水素HCU ハイブリッドコントローラHEV ハイブリッドエレクトリックヴィーク

略語 意味HFC 代替フロンHU ハイドロリックユニットII.T.L アイソレーテッドトレーリングリンクID 識別IG SW イグニッションスイッチIGコイル イグニッションコイルILL イルミネーションランプIN インテークISC アイドル回転速度制御ISO 欧州工業規格LLED 発光ダイオードMMGG マイクロガスジェネレータMT マニュアルトランスミッションNNA 自然吸気NOX 窒素酸化物OO/D オーバドライブOBD 車載式故障診断システム(オンボード

ダイアグノーシス)OCV オイルコントロールバルブPPCV ポジティブクランクケースベンチレー

ションP/S パワーステアリングRRR 後右RL 後左SS-DM2000 スズキダイアグノスティックモニタSAE 米国工業規格SDL シリアルデータリンクSEC セクションSI 国際単位系SRS 補助乗員拘束装置SW スイッチTTCS 駆動力制御システムTECT 軽量衝撃吸収ボデーVVSV バキュームスイッチングバルブVST 車両安定性制御システムVVT 可変バルブタイミングWWGV ウエストゲートバルブ1~2WD 2輪駆動4WD 4輪駆動

本書の見方

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概要 0A-3

車両外観

車両外観

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概要 0A-4

外観四面図

外観四面図

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概要 0A-5

車種構成

全車、運転席・助手席SRSエアバッグ、シートベルトプリテンショナ標準装備

車種構成

車両型式エンジン

駆動方式トランス

ボデーベース車の

グレード 補助記号型式 仕様 ミッション 類別区分番号

UA-EC22S改 K6A 2カム4バルブ 2WD 4AT 2ドア 005 ハイブリッドA XAXV

008 ハイブリッドB XAEV

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概要 0A-6

EC22S改

XAXV XAEV

11689

005 008

スズキUA-EC22S改

スズキEC22S改

軽(4輪)

乗用

箱型

1.800

ガソリン及び電池

K6A

0.658

2.735

1.475

1.450

1.310

1.290

905

1.245

1.190

430 445

270 280

700 725

2

470 485

340 350

810 835

59

60

2D-2

135/80R12 68S

135/80R12 68S

ベ ー ス 車 両 指 定 番 号

ベ ー ス 車 両 類 別 区 分 番 号

車 名 お よ び 型 式

車 台 の 名 称 お よ び 型 式

自 動 車 の 種 別

用 途

車 体 の 形 状

軸                 距 ( m)

燃 料 の 種 類

原 動 機 の 型 式

総     排     気     量 ( L )

長                 さ ( m)

幅                   ( m)

高                 さ ( m)

車 両 総 重 量

(kg)

車 両 重 量

(kg)

輪   距(m)

室 内 の 寸 法

(m)

乗   車   定   員 (人)

最 大 安 定

傾 斜 角 度( °)

前 輪

後 輪

長 さ

高 さ

前 軸 重

後 軸 重

前 軸 重

後 軸 重

機 種

タ イ ヤ前 輪

後 輪

車 輪 配 列

主要諸元

主要諸元

注意

・登録時は持込み検査となるため、上記の各諸元値は参考値である。

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概要 0A-7

一般概要アシストモータの識別MS05PA - XXXXXXXXXX

識別番号

モータ型式

識別番号�

一般概要

トランスミッションの識別

CST0A040

モータ型式�識別番号�

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概要 0A-8

作業上の注意高電圧系統の全般的な注意事項

注意

・ハイブリッドシステムは高電圧回路を有している。

取り扱いを誤ると感電、漏電などの原因につなが

るので、本書に従い正しい作業を行うこと。

・高電圧回路に関わる点検・整備を行うサービススタッ

フには労働安全衛生法 第59条並びに労働安全衛生規

則 第36条により特別教育の受講が義務付けられてい

る。

・高電圧回路のワイヤハーネス及びコネクタはオレンジ

色で統一してある。これらの配線には不用意に手を触

れない。

・高電圧系統の点検・整備を行う場合は絶縁手袋の着用

並びにサービスプラグの取り外しなど、感電防止措置

を確実に実施する。また、取り外したサービスプラグ

は、作業中に他のサービススタッフが誤って接続する

事が無いようにポケットに入れて携帯する。

注意

・ハイブリッドシステムのダイアグコード別故障診

断を行う際は、当該コードのフローチャートの作

業指示に従い、サービスプラグの取外し/取付け

を行うこと。

・サービスプラグを取り外してから高電圧のコネクタや

端子に触れるまでに、5分以上の時間を確保する。

参考

・インバータ内の高電圧コンデンサが充電されてい

るので、放電するため、5分以上の放置時間が必

要である。

・絶縁手袋は使用前にひび、割れ及び破れその他損傷が

無い事を確認する。また、湿潤した絶縁手袋は使用し

ない。

・作業時はペンやスケールなど落下して短絡の恐れがあ

る金属製品を身に付けない。

・高電圧のコネクタや端子は取り外し後、直ちに絶縁テー

プ(ビニールテープ等)で絶縁処置を施す。

・高電圧のネジ止め端子は規定トルクで確実に締め付け

る。トルク不足・過大ともに不具合の原因になる。

・高電圧系の作業中は車両に「高電圧作業中・触るな」

の標示を行うなど、他のサービススタッフに注意を喚

起する。0A-12に見本があるので、コピーして使用す

る。

・高電圧系の作業後、サービスプラグを接続する前に部

品や工具の置き忘れ、高電圧端子の締め付け及びコネ

クタの接続状態などを再確認する。

SMP0B010

絶縁手袋�

作業上の注意

CST0A020

②�

サービスプラグ�

①�

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概要 0A-9 作業上の注意

高電圧回路配置図/高電圧コーションラベル

CJT2A181

モータケーブル�(高電圧配線)�

サービスプラグへ�

バッテリ�チューブ�

車輌前方�

ジャンクション�

ボックスへ�

排気パイプ�

バッテリ�No.5

バッテリ�No.6

バッテリ�No.7

バッテリ�No.8

バッテリ�No.4

バッテリ�No.3

バッテリ�No.2

バッテリ�No.1

バッテリ�No.9

バッテリ�No.10

バッテリ�No.11

バッテリ�No.12

バッテリ�No.16

バッテリ�No.15

バッテリ�No.14

バッテリ�No.13

A

A

A

A

A

A

B

B

車室外へ�

N端子�

インバータ�端子�カバー�

端子カバー� バッテリ�

ブロックライト�

バッテリ�

ブロックレフト�

アシストモータ�

バッテリマネージャ�

ジャンクション�ボックス�

サービスプラグ�

P端子�V端子�

U端子�

W端子�

コーション�ラベル�

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概要 0A-10

サービスプラグの取外し/取付け

参考

・イグニッションSWがONの状態でサービスプラグ

を取り外すと、ハイブリッドコントロールシステ

ムにダイアグコード31(P3031)サービスプラグ

未接続が記憶される。

1. 絶縁手袋を着用し、サービスプラグを引き抜く。

注意

・取り外したサービスプラグは、作業中に他のサー

ビススタッフが誤って接続する事が無いようにポ

ケットに入れて携帯すること。

2. サービスプラグ取外し後、ソケット部に絶縁テープ(ビ

ニールテープ等)を貼る。

注意

・サービスプラグを抜いてから高電圧のコネクタや

端子に触れるまでに、5分間の時間を確保するこ

と。

・取付けは、取外しの逆の手順で行うが次の点に注意す

る。

注意

・サービスプラグを接続する前に部品や工具の置き

忘れ、高電圧端子の締め付け及びコネクタの接続

状態を再確認すること。

・絶縁手袋を着用し、サービスプラグを接続する。

・グリップを90°倒し、ロックする。

注意

・サービスプラグをロックしないとサービスプラグ

による高電圧回路の接続が成立しない。

漏電補機用バッテリ(12V)の電気回路は多くの場合ボデー

アースを使用している。このため補機用バッテリ電源回

路がボデーと接触することは地絡(グランドショート)

であり、補機用バッテリ直後にあるヒューズが溶断する。

これに対し、ハイブリッドシステムの高電圧回路はボデー

アースを使用せずに、アース線をモータバッテリまで配

線している。このためモータバッテリ電源回路及びアー

ス線がボデーと接触することは漏電である。漏電は地絡

や短絡と異なるため高電圧回路のヒューズが溶断するこ

とは無く、専用の漏電センサが検出を行う。

CST0A010

カバー�

作業上の注意

CST0A020

②�

サービスプラグ�

①�

CST0A030

②�

①�

サービスプラグ�

補機用バッテリ�(12V)�

ヒューズ�

地絡�

CST0A060

補機用バッテリの回路�

インバータ�

ヒューズ�

漏電�

モータバッテリ�(192V)�

N P

CST0A050

高電圧回路�

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概要 0A-11

漏電検出時の注意イグニッションSWをONしたときのイニシャルチェック

による点灯時間(約3秒間)を過ぎてもハイブリッドシ

ステム警告灯が点灯している場合は、ハイブリッドシス

テムに故障が発生している。オンボード点検又はダイア

グノスティックモニタ(S-DM2000)による点検で、下

記の故障コードが表示されている場合は、高電圧回路の

漏電が考えられるため、絶縁手袋を着用し、サービスプ

ラグを取り外してから故障診断を行うこと。

RFT00233

ハイブリッドシステム警告灯�

注意

・漏電している車両について作業を行う場合、高電

圧端子のいずれか一箇所に直接触れただけで感電

する場合がある。(不作意に触れている漏電箇所

の電位と後から意図的に触れた高電圧端子の電位

差による。)

インバータ� モータバッテリ�(192V)��

N P

CST0A070

45(P3045)モータバッテリ系統漏電異常

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概要 0A-12

高電圧作業中�触るな!�担当�

コピーし、折って作業中に車両のルーフに標示する。�

高電圧作業中�触るな!�担当�

作業上の注意

高電圧作業中表示見本

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概要 0A-13

アイドルストップ制御の注意アイドルストップランプが点灯している場合は、アイド

ルストップ制御により、エンジンが停止している状態で

ある。

作業上の注意

RFT00234

アイドル�ストップランプ�

注意

・エンジン停止状態で点検整備を行う場合は、必ず

イグニッションSWをOFFにして、アイドルストッ

プ制御のリスタートによる自動的なエンジン再始

動を防止すること。

・エンジン回転状態で点検整備を行う場合は、ハイ

ブリッドシステムのダイアグモニタカプラのECS

端子とGND端子を接続してアイドルストップ制御

を禁止すること。

RST0A011

ダイアグモニタ�カプラ�

DN

ECS

接続する�GND

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概要 0A-14

事故車の取扱い事故現場での処置・車両火災が発生している時は、ABC消化器で消化する。

少量の水による消化はかえって危険な場合があるため、

水を掛ける場合は消火栓などから大量に放水するか、

消防隊の到着を待つ。

・車両が水に浸かっている時は、感電の恐れがあるため

サービスプラグをはじめ高電圧系部品及び配線に触れ

ない。また車両を完全に引き上げてから作業を行う。

・モータバッテリ付近の液漏れを確認する。漏れている

液は強酸性の電解液である恐れがあるため触れない。

やむを得ず触る場合はゴム手袋及び保護メガネを着用

し、重曹で中和し、青色リトマス試験紙が赤に変化し

ないことを確認後、ウエス等で拭き取る。

参考

・バッテリ液は無色で液状である。

・高電圧系部品及び配線に損傷の恐れがある場合は安全

を確認した上でサービスプラグを取り外し(0A-10参

照)、高電圧を遮断する。

注意

・電解液が目に入ったり皮膚に付着すると、失明や

障害を受ける危険があるので充分注意すること。

事故車移動後の処置・路面に液漏れがある場合、強酸性の電解液である恐れ

がある。ゴム手袋及び保護メガネを着用して青色リト

マス試験紙に含ませ、赤に変化したときは重曹で中和

し青色リトマス試験紙が赤に変化しないことを確認後、

ウエス等で拭き取る。

事故車補修時の注意準備品以下の準備品を用意する。

・保護具(絶縁手袋、ゴム手袋、保護メガネ及び安全靴)

・重曹(薬局で購入)

・青色リトマス試験紙(薬局で購入)

・ウエス、古タオル(電解液拭き取り用)

・絶縁テープ(ビニールテープ等)

・サーキットテスタ

注意事項・絶縁手袋、保護メガネ、安全靴を着用する。

・高電圧線かどうか不明なむき出しの配線に触れない。

やむを得ず触る場合または触れる恐れのあるときは、

絶縁手袋を着用し、サーキットテスタでボデーアース

との電圧を測定後ガムテープで絶縁する。

・モータバッテリ付近の液漏れを確認する。漏れている

液は強酸性の電解液の恐れがある。ゴム手袋及び保護

メガネを着用して青色リトマス試験紙に含ませ、赤に

変化したときは重曹で中和し青色リトマス試験紙が赤

に変化しないことを確認後、ウエス等で拭き取る。

・電解液が直接皮膚に触れた場合は直ちに多量の水で洗

い流す。また、汚染した衣服はすぐに脱ぐ。

・万一、目に入ったときは大声で救援を求め、目をこす

らずに直ちに多量の水で洗い流し、専門医の診断を受

ける。

・高電圧系部品及び配線に損傷の恐れがある場合は次の

手順で高電圧を遮断する。

1. シフトレバーをPレンジにし、パーキングブレーキ

を掛ける。

2. イグニッションSWをOFFにし、補機用バッテリのマ

イナス端子を外す。

3. 絶縁手袋を着用し、サービスプラグを抜く。

4. 車両損傷により、サービスプラグが抜けないときは

モータバッテリ端子の接続を外す。

事故車の取扱い

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概要 0A-15

廃棄処理時に注意を必要とする部品バッテリ補機用バッテリ、モータバッテリ共に自動車用鉛バッテ

リ回収ルートにより処理し、みだりに廃棄しないこと。

廃棄処理時に注意を必要とする部品

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ハイブリッドシステム概要 2-1

セクション2

ハイブリッドシステム概要

目  次

概要 ……………………………………………………………………………………… 2- 2

ハイブリッドシステム作動概要 …………………………………………………… 2- 2

ハイブリッドコントローラ(HCU)

ハイブリッドシステム入出力図 …………………………………………………… 2- 5

アシスト制御 ………………………………………………………………………… 2- 6

回生制御 ……………………………………………………………………………… 2- 6

アイドルストップ制御 ……………………………………………………………… 2- 6

ヒルホールド制御 …………………………………………………………………… 2- 7

コンタクタ/プリチャージリレー制御 …………………………………………… 2- 7

アシストモータ ………………………………………………………………………… 2- 8

アシストモータ仕様 ………………………………………………………………… 2- 8

インバータ ……………………………………………………………………………… 2- 9

バッテリマネージャ(BMU) ………………………………………………………… 2- 9

ジャンクションボックス ……………………………………………………………… 2-10

モータバッテリ ………………………………………………………………………… 2-10

モータバッテリ仕様 ………………………………………………………………… 2-11

ヒルホールドソレノイド及びブレーキブースタセンサ …………………………… 2-12

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ハイブリッドシステム概要 2-11

CJT20091

サービス�プラグへ�

車輌前方�

ジャンクション�ボックスへ�

車室外へ�

バッテリ�ブロックレフト�

バッテリ�ブロックライト�

排気パイプ�

バッテリ�No.5

バッテリ�No.6

バッテリ�No.7

バッテリ�No.8

バッテリ�No.4

バッテリ�No.3

バッテリ�No.2

バッテリ�No.1

バッテリ�No.9

バッテリ�No.10

バッテリ�No.11

バッテリ�No.12

バッテリ�No.16

バッテリ�No.15

バッテリ�No.14

バッテリ�No.13

A

A

A

A

A

A

B

B

モータバッテリ仕様型式 FT7C-HEV

定格電圧 12V

3時間率容量 6.3Ah

使用数 16個

総電圧 192V

コネクタ バッテリ 電圧検出端子

温度センサ

A ○ ○

B × ○

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-1

セクション2A

ハイブリッドコントロールシステム

目  次

ハイブリッドコントロールシステム

構成図 …………………………………… 2A- 2

システム回路図 ………………………… 2A- 3

コントローラ端子基準電圧(参考) … 2A- 5

コントローラ基準波形一覧(参考) … 2A-11

故障診断

作業上の注意 …………………………… 2A-13

セルフダイアグノーシスによる故障診断 2A-13

ダイアグコード一覧表 ………………… 2A-15

スズキダイアグノスティックモニタ(S-DM2000) 2A-17

コード21(P3021) ……………………… 2A-19

コード22(P3022) ……………………… 2A-20

コード23(P3023) ……………………… 2A-22

コード24(P3024) ……………………… 2A-23

コード25(P3025) ……………………… 2A-24

コード26(P3026) ……………………… 2A-25

コード27(P3027) ……………………… 2A-27

コード28(P3028) ……………………… 2A-28

コード31(P3031) ……………………… 2A-29

コード32(P3032) ……………………… 2A-30

コード33(P3033) ……………………… 2A-32

コード34(P3034) ……………………… 2A-34

コード35(P3035) ……………………… 2A-35

コード36(P3036) ……………………… 2A-36

コード37(P3037) ……………………… 2A-38

コード38(P3038) ……………………… 2A-40

コード41(P3041) ……………………… 2A-41

コード42(P3042) ……………………… 2A-42

コード43(P3043) ……………………… 2A-43

コード44(P3044) ……………………… 2A-45

コード45(P3045) ……………………… 2A-46

コード46(P3046) ……………………… 2A-50

コード47(P3047) ……………………… 2A-52

コード48(P3048) ……………………… 2A-54

モータバッテリ

作業上の注意 …………………………… 2A-56

構成図 …………………………………… 2A-56

充電方法 ………………………………… 2A-57

取外し/取付け ………………………… 2A-58

点検 ……………………………………… 2A-60

ジャンクションボックス

作業上の注意 …………………………… 2A-60

取外し/取付け ………………………… 2A-60

点検 ……………………………………… 2A-61

インバータ

作業上の注意 …………………………… 2A-62

取外し/取付け ………………………… 2A-62

アシストモータ

作業上の注意 …………………………… 2A-63

高電圧配線の取外し/取付け ………… 2A-63

取外し …………………………………… 2A-64

点検 ……………………………………… 2A-65

取付け …………………………………… 2A-67

ヒルホールドソレノイド

構成図 …………………………………… 2A-69

点検 ……………………………………… 2A-70

作動点検 ………………………………… 2A-70

ブレーキブースタセンサ

点検 ……………………………………… 2A-70

特殊工具一覧

特殊工具 ………………………………… 2A-71

指定材料一覧

指定材料 ………………………………… 2A-71

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-2

ハイブリッドコントロールシステム構成図CJT2A181

HEV�ヒューズ�

EPI&AT&A/Cコントローラ�

ハイブリッド�コントローラ� (HCU)�

ダイアグモニタカプラ�(白色4P)�

ブレーキブースタセンサ�

ヒルホールド�ソレノイドNo.2

ヒルホールド�ソレノイドNo.1

インバータ�(ジャンクションボックス後方)�� モータバッテリ�

アシストモータ�

ジャンクション�ボックス�

DC/DCコンバータ�

サービス�プラグ� バッテリマネージャ(BMU)�

ハイブリッド�システム警告灯�

回生�ランプ�

アイドル�ストップランプ�

アシスト�ランプ�

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-3

システム回路図CJT2A011

L RL R

ターン�シグナル�SW

ターンシグナルバルブ�

ヘッドランプ�バルブ�

ワイパ�モータ�

ハザード�SW

ライティング�SW

ダイアグモニタ�カプラ�

ワイパSW�HI

LO

回生ランプ�

アシストランプ�

油圧警告灯�

チャージランプ�

ハイブリッドシステム警告灯�

アイドルストップランプ�

CANH1 CANH2

CANL2

E12

HHS

HHS1

HHS2

RGEL

ASTL

OPL

CRL

DNL

EIL

ヒルホールド�ソレノイドNo.1

ヒルホールド�ソレノイドNo.2

7

9

8

205

204

203

213

220

214

216

221

222

1

3

2

313 5V314

302

CANL1

E11

TSR

TSL

HWS

ブレーキブースタセンサ�灰/赤�

桃/黒�

橙�

306 VCC

BBS

ELHH

WPH

DN

ECS

IG

WPL

ELHL

OPS

CRS

E21

328

330

315

325

310

322

206

309

307

301

201

208

217

308

312

補機用�バッテリ�(12V)�

スターティング�モータリレー�

スターティング�モータ�

メインリレー�

シフトSW

210

326

+BB

IG11

+BB

RADIO・�DOME

+BB

+BB

+B

+B

IGS

ELS

PRC

ジャンクション�ボックスへ�

CON+�

CON-�

STA

STR

IG2 12V

5V

IG1 IG2

IGSW ST

DN

GNDECS

Lo Hi

303

215

223

s赤�

EPI&AT&A/C�コントローラ� ハイブリッドコントローラ(HCU)�

ターン�シグナル�リレー�

s緑�

青�

赤�

青� 赤/黒�

灰�

淡緑/黒�

淡緑�

緑/白�

白/青�

黄/黒�

黄�

桃�

白�

IG1

赤�

赤/白�

M

青�

青/赤�

黄/黒�

黒/青�

黄�

緑�

白/赤�

黒/赤�

黒/赤�

黒/青�

茶/黄�

3

4

5

6

オイルプレッシャ�SW

ジェネレータ�白/青�

緑�

赤�

白�

黄�

1

2

CAN�ドライバ�

12V

5V

5V

5V

5V

12V

5V

12V

5V

5V

5V

5V

5V

IG11

+BEPI&AT&A/C�コントローラ�

5V

5V

電源�回路�

CPU�

バックアップ�

R�A�M

黒�

s緑�

s赤�

IG

HEV

331 E01黒�

インバータへ�

MB

ST

注意

・内部回路は、動作を理解するための概念図で、一部実物と異なる場合がある。

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-4

注意

・内部回路は、動作を理解するための概念図で、一部実物と異なる場合がある。

CJT2A012

CANH1

CANL1

CANH2

CANL2

CANG

1

2

9

7

8

+BB

HEV�コントローラへ�

5V

5V

5V5V

5V

5V

5V

12V ±12V

+B

R1

R2

S1

T1+�

T1-�

T2+�

T2-�

S2

S3

S4

+BB

RU

+B1

+B2

E1

E2

P

N

2

1

207

アシストモータ�インバータ�

バッテリマネージャ(BMU)

U

V

CAN�ドライバ�

CAN�ドライバ�

W

U

V

W

324白/赤�

307

312黒/赤�

黒/赤�

313黒/赤�

325黒�

黒� 326

CANL

CANH

CANG

222

+BB+12V3

5

1

2

4

DC/DCコンバータ�

ジャンクション�ボックス�

-12V

+B

E1

E2IG

GND

CS-5V

CS-OUTCS-GND

TTV

192V

BT3168VBT2144VBT1

120V

96V

SPSW

BT472V

BT548V

BT6

24V

0V

BTG

214

231

フューズ抵抗�

モータバッテリ�

サービス�プラグ�

プリチャージリレー�

コンタクタ(+)�

コンタクタ(-)�

電流�センサ�

バッテリNo.8温度センサ�

バッテリNo.12温度センサ�

バッテリNo.14温度センサ�

バッテリNo.16温度センサ�

バッテリNo.6温度センサ�

バッテリNo.4温度センサ�

225白/赤�

209黒/青�

234黒�

30灰�

1

215

208

216

201

209

202

203

210

211

+BB

IG2

+B

+B

23白�

5淡緑/黒�

白/黒�

白/黒�3

28青/赤�10緑/黒�14桃/緑�11黄/黒�22青/黒�12

茶/黒�

221赤�

18灰/黒�21橙�19桃/黒�

緑/黒�

黒/赤�

緑/赤�

13青/白�20黒/白�4青/橙�26赤/白�

27緑/白�

29黒�

黒/赤�

黒�黒�

赤�

白�

緑�

黄�

4

5

6

3

s赤�

s緑�

黒�

s赤�

s緑�

緑/黒�

緑/白�

赤/黒�

赤/白�

s緑�

s赤�

黒�

電源�回路�

IGBT�回路�

バックアップRAM�

5V

+15V

-15V

+15V

+15V

12V5V±15V

電源�回路�

電源�回路�

モータ温度センサ�No.1

モータ温度センサ�No.2

CPU�

5V

5V

5V

5V

5V

5V

12V

C�P�U

バックアップRAM�

レゾルバ�

s青�

s桃�

s橙�

s赤�

s白�

s緑�

漏電�センサ�

黒�

HEV�コントローラへ�

黒�

SG 204 黒�

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-56

モータバッテリ作業上の注意

注意

・高電圧回路のショート及び感電を避けるため、SEC 0Aの「作業上の注意」を参照すること。

構成図

コネクタ バッテリ 電圧検出端子

温度センサ

A ○ ○

B × ○

CJT20090

サービス�プラグへ�

バッテリ�チューブ�

車輌前方�

ジャンクション�ボックスへ�

車室外へ�

バッテリ�ブロックレフト�

バッテリ�ブロックライト�

排気パイプ�

バッテリ�No.5

バッテリ�No.6

バッテリ�No.7

バッテリ�No.8

バッテリ�No.4

バッテリ�No.3

バッテリ�No.2

バッテリ�No.1

バッテリ�No.9

バッテリ�No.10

バッテリ�No.11

バッテリ�No.12

バッテリ�No.16

バッテリ�No.15

バッテリ�No.14

バッテリ�No.13

A

A

A

A

A

A

B

B

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-57

充電方法1. スズキダイアグノスティックモニタ(S-DM2000)の

動作状況表示により、モータバッテリ充電状態及びモー

タバッテリ温度を点検し、下表から充電に必要な時間

を確認する。

参考

・モータバッテリ温度が15℃以下の場合は充電時間

が下表より長くなる。

5. 助手席足元に特殊工具Aを載せ、バッテリNo.16のバッ

テリコネクタ及び電流センサコネクタに特殊工具Aの

コネクタを接続する。

注意

・指定以外の充電器を使用しないこと。

・モータバッテリに水、異物が入らないようガラス

ハッチは閉じた状態で作業を行うこと。

・車室外へ配管されているバッテリチューブの先端

に泥等の詰まりがないことを確認すること。

・特殊工具Aは防水でないため、屋内で使用するこ

と。

・特殊工具Aのコネクタを接続する前に特殊工具Aの

電源を入れないこと。

・特殊工具Aの操作パネル背面にある通風孔をふさ

がないこと。

特殊工具

・A(モータバッテリ充電器)

2003年2月下旬発売予定

バッテリ充電状態(%) 充電時間(h)

80 約5

60 約8

40 約11

フロント�

バッテリ�コネクタ�

バッテリ�No.16

A

電流センサ�コネクタ�

CJT2A570

A

A

2. イグニッションSWをOFFにしてキーを抜き、SEC 0A

を参照してサービスプラグを取り外す。

3. ラゲッジボードA、B及びバッテリカバーセンタを取

り外す。(2A-58参照)

4. 電流センサコネクタ及びバッテリNo.16のバッテリコ

ネクタを外す。

6. SEC 0Aを参照してサービスプラグを取り付ける。 

7. 特殊工具Aの電源コードをAC100Vに接続し、電源SW

を切→入にする。

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-58

8. 充電中は特殊工具Aの充電表示ランプ(緑)が点灯し、

充電が完了すると自動的に充電を停止し、充電表示ラ

ンプ(緑)が点滅する。

注意

・充電中はイグニッションSWをONしないこと。

・モータバッテリ温度が0℃以下では充電できない。

参考

・特殊工具Aの異常表示ランプ(赤)が点滅した場

合、以下の不具合が考えられる。

1.一定時間内に充電が終了しない。(モータバッ

テリの劣化)

2.モータバッテリ温度が高い。

3.各コネクタの接続不良。

4.バッテリNo.16電圧検出端子の接続不良。

5.ジャンクションボックスの不具合。

9. 充電表示ランプ(緑)が点滅したのを確認し、特殊工

具Aの電源SWを入→切にして、電源コードを抜く。

10. SEC 0Aを参照してサービスプラグを取り外す。

注意

・充電完了後はモータバッテリ電圧が安定するまで

5分以上イグニッションSWをONしないこと。

11. 以降は接続と逆の手順で行うこと。

CJT2A040

ラゲッジ�ボードB

サービスプラグ�

ラゲッジボードA

AA

AA

A

AA

AA

AA

A

A

A A

BB

BB

BB B

B

BB

BB

A

B

取外し/取付け1. SEC 0Aを参照して、サービスプラグを外す。

2. いじり止めトルクスレンチ(T30)を使用してボルト

(15本)を外し、ラゲッジボードAを取り外す。

3. クリップを外し、ラゲッジボードBを取り外す。

4. バッテリカバーセンタを取り外す。

5. バッテリNo.16のプラスターミナルを外し、端子に絶

縁テープを巻く。

6. バッテリNo.9のマイナスターミナルを外し、端子に絶

縁テープを巻く。

注意

・外したバッテリ端子間は約100Vの高電圧である。

2つのバッテリ端子を同時に触らないこと。

・絶縁テープの貼り付けを必ず実施し、感電及び

ショートに注意すること。

CJT2A400

プラス�ターミナル�

バッテリ�No.16

バッテリ�No.9

マイナスターミナル� 絶縁テープ�

バッテリカバー�センタ�

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-59

CJT2A061

バッテリ�ブロック�ライト�

バッテリステー�

バッテリ�チューブ�

バッテリ�センサ�ハーネス�

バッテリカバー�ライト�

7. バッテリセンサハーネスのコネクタ及びバッテリチュー

ブを外す。

8. 取付ボルト(4本)を外し、バッテリブロックライト

を取り外す。

9. バッテリカバーライトを外し、バッテリセンサハーネ

スを取り外す。

10. バッテリNo.8のプラスターミナルを外し、端子に絶

縁テープを巻く。

11. バッテリNo.1のマイナスターミナルを外し、端子に

絶縁テープを巻く。

注意

・外したバッテリ端子間は約100Vの高電圧である。

2つのバッテリ端子を同時に触らないこと。

・絶縁テープの貼り付けを必ず実施し、感電及び

ショートに注意すること。

CJT2A410

マイナス�ターミナル�

バッテリ�No.1

絶縁テープ�

プラス�ターミナル�

バッテリNo.8

12. BMUコネクタと電流センサコネクタを外す。

13. 取付ボルト(4本)を外し、バッテリブロックレフト

を取り外す。

14. バッテリカバーレフトを外し、バッテリセンサハー

ネスを取り外す。

取付けは取外しと逆の手順で行うが次の点に注意する。

・各ボルトは規定のトルクで締め付ける。

締付トルク

・バッテリブロック取付ボルト:

23N・m{230kgf・cm}

・バッテリターミナル取付ボルト:

5.0N・m{51kgf・cm}

・バッテリステー取付ボルト:

10N・m{100kgf・cm}

CJT2A081

バッテリ�ブロック�レフト�

バッテリカバー�レフト�

バッテリステー�

バッテリ�センサ�ハーネス�

BMU

ジャンクション�ボックス�

電流センサコネクタ�

BMUコネクタ�

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ハイブリッドコントロールシステム 2A-60

点検バッテリ電圧の点検1. モータバッテリ充電器を使用して、モータバッテリの

充電を行う。

2. スズキダイアグノスティックモニタ(S-DM2000)の

動作状況表示によりモータバッテリ電圧を点検し、基

準値を外れる場合はモータバッテリを交換する。

基準値

・モータバッテリ電圧:200V以上

バッテリ温度センサの点検・バッテリNo.4、No.6、No.8、No.12、No.14及びNo.16の

温度センサの抵抗(1-2端子間)を測定する。

注意

・バッテリ温度センサはモータバッテリに6個内蔵

されている。5個以下の不良の場合、ダイアグコー

ドは検出するが車両の走行に支障はない(ハイブ

リッドシステム警告灯消灯及びフェイルセーフ制

御なし)ため、モータバッテリの交換は行わない

こと。

・全てのバッテリ温度センサ抵抗値が基準値を外れ

る場合(ハイブリッドシステム警告灯が点灯しコー

ド36(P3036)を検出)は、モータバッテリを交

換すること。

基準値

・29.3~30.8kΩ(0℃)

・12.1~13.2kΩ(20℃)

・5.6~6.3kΩ(40℃)

CJT2A420

1 2 3 4 5

バッテリ�

Ω�抵抗計�サービス�

ワイヤ�

ジャンクションボックス作業上の注意

注意

・高電圧回路のショート及び感電を避けるため、SEC

0Aの「作業上の注意」を参照すること。

取外し/取付け1. 2A-58を参照して、モータバッテリを取り外す。

2. 各コネクタ及び取付ボルトを外し、バッテリトレイス

テーとBMUを一体で取り外す。

3. 端子カバー2箇所を外し、インバータP及びN端子を外

す。

4. DC/DCコンバータを取り外す。

CJT2A101 バッテリトレイステー�

CJT2A112

P端子� N端子�

インバータ�

端子カバー�

端子カバー�

DC/DCコンバータ�