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2012年3月

水と光のまちづくり構想アクションプラン 水都大阪の新しい …水辺の施設開発、飲食店の出店、エリアマネジメントなど 1 「水都大阪

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Page 1: 水と光のまちづくり構想アクションプラン 水都大阪の新しい …水辺の施設開発、飲食店の出店、エリアマネジメントなど 1 「水都大阪

2012年3月

Page 2: 水と光のまちづくり構想アクションプラン 水都大阪の新しい …水辺の施設開発、飲食店の出店、エリアマネジメントなど 1 「水都大阪

「水都大阪 水と光のまちづくり構想」の実現に向けた大阪府の役割

■水都大阪推進を次のステップへ、 「水都大阪 水と光のまちづくり構想」の策定 平成23年8月、オール大阪からなる水都大阪推進委員会が「水都大阪 水と光のまちづくり構想」を策定。

3つの取組分野<都市デザイン><ライフスタイル形成><ブランド構築>からなる、以下の9つの取り組み内容について、府・市・経済界がそれぞれ役割分担、

相互に連携しながら推進する。

<構想に定められた9つの取組内容>

1)自律した市民・NPO等を交えた連携体制の構築

2)水都大阪の魅力を創る市民・企業活動の推進

3)水都大阪を誇りに思うコミュニティづくり

4)ブランド戦略の推進

5)水都大阪の新しい顔となるシンボル空間の創出

6)水辺とまちの回遊性の向上

7)安全・安心・環境のための取り組み

8)まちなみの景観誘導

9)魅力ある夜間景観の形成

水都大阪推進と大阪府の役割

■構想の実現に向けて、大阪府は「シンボル空間の創出」、「水辺とまちの回遊性の向上」、 「安全・安心・環境のための 取り組み」について中心的に検討・推進する

府が中心に検討・推進

市が中心に検討・推進

<役割分担の考え方>

■大阪府:水辺を中心とした公共事業

大阪全体での大方針、利活用の仕組み・体制づくり、基盤整備・規制緩和

■大阪市:まちを中心とした公共事業

都市計画規制緩和、開発計画、地域まちづくり支援、観光振興、公園利活用

■民間:水辺とまちをつなぐ活動や投資

水辺の施設開発、飲食店の出店、エリアマネジメントなど

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「水都大阪 水と光のまちづくり構想」(水都大阪推進委員会、H23.8.策定)

水都を演出する 美しいデザインの創出 <都市デザイン>

まちを使い 魅せるひとびとの育成 <ライフスタイル形成>

水都の魅力を 体験できる物語づくり <ブランド構築>

シビックプライド向上 滞在型観光集客 経済活性化

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海から川から世界へ拡がる水都大阪の新たなシンボル空間づくり

大阪の主要集客拠点エリアの天保山・USJ、大阪城、水の回廊をつなぐ魅力、コンテンツが不足。

水の回廊東部は八軒家浜や中之島公園が完成したが、西部にはシンボルとなる拠点がない。

大阪湾と水の回廊東部で観光舟運の商品や乗船客が増加。これらをつなぐ舟運や魅力が不在。

空洞化する旧港湾部は都市再生に成功した国内外の都市の重点エリア。しかし、大阪ではそのロードマップが未整備。

方向性

課題

大阪城から天保山・USJを

つなぐ水都大阪の魅力が丌足

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大阪城(130万人)大阪城ホール

(160万人)

天保山

海遊館(240万人)

USJ

(810万人)

国際会議

道頓堀

中之島西部エリア

ミナミ

キタ

アクアライナーアクアミニダックツアーなにわ探検クルーズ(2コース)とんぼりリバークルーズサンタマリアキャプテンラインドリームシャトル

天王寺動物園(190万人)

ターミナル駅をつなぐ南北軸

他都市

世界へ

水の回廊

既存の観光船ルート大阪の代表的な集客拠点(2008年度・利用者数順)

1.USJ(810万人)2.海遊館(240万人)3.天王寺動物園(190万人)4.大阪城ホール(160万人)5.大阪城(130万人)

※大阪城は城の入場者数で全国第3位

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

1.シンボル空間創出の考え方

フェーズ1 中之島西部の拠点づくり

中之島西部エリアにおけるシンボル空間の創造と多様なソフトコンテンツの展開

フェーズ2 他水辺拠点とのつながり強化

水の回廊周辺の川の駅の充実と、集客拠点とのつながりの強化

フェーズ3 水都大阪が世界へ拡がる

海と川とまちのネットワークが構築され、他都市へ世界へブランド発信

現状 基礎的インフラの充実

水の回廊東部の主要ハード整備完了、水辺まちづくり主体の萌芽

ネットワーク

水都大阪ブランド

他都市世界へ

他都市世界へ

シンボル空間づくりの展開イメージ

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中之島西部エリアのポテンシャル

食・アート・交流で生まれ変わろう としている、大阪の近代化の窓口 となった旧港湾エリア

⑤周辺の居住人口増加

西部エリア

大阪市の区別人口の増減(2000-2010年)

④背の高い船が海から都心に近寄れる大空間

①豊かな歴史性 明治期の大阪の海外の玄関口・川口 美しい景観、大阪府庁の立地

③様々な主体による新たな土地利用の 可能性 ・川口・富島地区の倉庫の再開発 ・富島入堀埋立部の有効利用 ・中央市場の観光拠点化 ・中之島西部の開発(老舗ホテル建替え、 新美術館建設等) ・江之子島の再開発、江之子島芸術文化 創造センター開設 ・木津川の遊歩空間整備など

②エリアを特徴づける様々なコンテンツ

「食」 日本中の食が集まる大阪の拠点 →大阪市中央卸売市場 「アート」 アートやデザインでまちの魅力を 向上→江之子島芸術文化創造センター 「交流」 国際会議や美術などの文化拠点 →大阪国際会議場、リーガロイヤルホテ ル、国立国際美術館、近代美術館

大阪の「食」拠点 中央卸売市場

アートが滲みだす 木津川護岸整備

「交流」拠点 国際会議場、ホテル、美術館

富島倉庫

住友倉庫

富島入堀埋立地

江之子島再開発 江之子島芸術文化創造センター開設

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シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

2.現状と課題

①中之島西部エリアのポテンシャルと課題

中之島西部エリアの課題

エリアとしてのポテンシャル は高いが、水辺の景観や アクティビティが丌在

水都のブランドにふさわしい象徴的な景観の丌在

行ってみたい、住みたいと思わせるエリアのイメージがない

気軽に参加できる水辺のアクティビティがない

シンボル空間に人が集まるための

公共交通アクセスに課題

歴史性や陸側の魅力が水辺に感じられにくい

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水辺とまちの回遊性の現状の課題

①水陸からアクセスできる、来訪目的となる魅力拠点が未整備 ・水辺に行きたいと思う目的施設が乏しい ・船で回遊するのみ、陸を散策するのみ、と川と陸がばらばらで動いており、 水辺とまちをつなぐ魅力が尐ない ・美しい夜景の演出が進みつつあるが、まだ一部にとどまる

②大型船から小型船まで、多様な船が回遊できるルールが未整備 ・自由航行の原則のため、安全を確保する独自の航行ルールの制限が しにくい、あわせて船の係留ができない

③まちや川をめぐり、魅力を体感する観光コンテンツが丌足 ・着地型観光コンテンツが不足 ・新たなニーズ発掘、舟遊びの機会創出が求められる

④民間、地域が主体的に管理運営に関われる仕組みが未整備 ・公共空間の利用、水陸の拠点の管理主体が育っていない ・水辺の機能や利用が、地域のまちづくりと連携されていない

民間・地域が管理運営する、水辺の魅力的な拠点のネットワークをつくる

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シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

2.現状と課題

②水辺とまちの回遊性の現状の課題

水辺・船のためのインフラが充実

・水陸セットの拠点開発 ・防災船着場の整備 ・中之島公園、遊歩道整備 ・橋梁などライトアップの整備

観光船の新商品や小型船が増加

・川の乗船客数は増加傾向(30万人超) ・新コース、新造船、小型船など新商品増加

課題①

・整備されたインフラを使いこなし楽しむ「まち歩き」「クルーズ」「北浜テラス等の水辺拠点」が登場。ただ、まだ使えているとは言えない。新たに都市魅力づくりに取り組むことが必要。 ・整備された防災船着場は、八軒家・太左衛門・湊町は使われているが、大阪ドーム前・国際会議場・福島等はほとんど使われていない。 ・そのためには、「水辺の空間、活動のデザイン方法」「公共空間の利用の仕組み」「水運活性のためのルールや設備」「地域まちづくりとの連携」が不可欠である。 ★水辺に行きたいと思う目的を導入 ★地域や企業が日常的に管理し魅力発信 ★それを実現できるルールや設備を整備

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サンタマリア

とんぼりリバークルーズ

なにわ探検クルーズ

ひまわり

アクアライナー

大阪定期船の乗船客の推移

増加中

充実中

ハードを使いこなす ソフト、仕組みの丌足

行くところがない! 水辺からアクセスできる目的地がない! 1.身近なところで安心して係留ができる 2.その土地ならでは食事が楽しめる事 3.レンタルボートの新たなニーズ ・外のマリーナ→ロの字より、ロの字の中からの気軽なボートレンタルニーズが多いのでは?

ボート利用者のニーズは共通している

課題②

不法係留が増える!既存の航行に支障が出る? 1. 安全な航行が担保されること • 秩序のない小型船、ジェットスキーは× 2. 不法係留につながる係留は許可できない 3.係留時の安全性の担保が心配 ・引き波で船が損傷し損害賠償のケースあり

課題③

1.自由航行の原則 •既存ルールは府・市・水上安全協会の航行ルールのみ、強制力はない、排除できない 2.係留ができない ・乗降のための着岸のみで、一時係留ができない 3.水辺アクセスの桟橋基地の占用がしにくい ・ルールがないので基本的に禁止の状況

ボート利用者のニーズ 身近&係留&飲食

新西宮ヨットハーバー資料より

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川で交わる4つのエリアをつなぎ 中之島西の剣先に光のシンボルを挿入(例)

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シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

3.課題解決の方向性

エリア特性&回遊性向上

①食文化交流 ⇒中央卸売市場

②国際文化交流 ⇒ 中之島西部

③アートまちづくりの展開 ⇒江之子島

④新・水辺居住スタイル ⇒川口・富島

1.4つのエリアを川の交差点でつなぐ

中之島の特徴である剣先という地形を活かし、東の剣先の噴水「水」に対して、西の剣先に「光」のシンボルをつくる。

2.中之島西の剣先に光のシンボルをつくる

<エリアの特性>

食文化交流

国際文化交流

新・水辺居住ライフスタイル

アートまちづくりの展開

持続的な管理運営に向けた仕組みをつくり、「水辺のまち拠点」を実現ユーザーへの情報発信体制も充実

陸と川の結節点

水面利用

管理運営

回遊魅力情報

西の剣先「光」のシンボル ⇔ 東の剣先の噴水「水」のシンボル

■水辺のまち拠点、複数の拠点間を船のネットワークのイメージ(大阪水辺バル)

建物やマリーナ、パブリックアートのライトアップによる夜景演出

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新・水辺生活 ~眺める水辺から、生活する水辺へ~

水と光にあふれるまちは、 窓からは水辺や船の行き交う景色があり、 身近で本物の食やアートが楽しめ、 人が生き生きと活動している。

ここに暮らすと、水辺で何かをしたくなる。

ここに来ると、旅人気分で人やモノやコトに出会える。

そんな新しい水辺の過ごし方が 新・水辺生活。

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シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

4.中之島西部エリア・シンボル空間の要素

中之島西部エリアの川の交差点を中心に、旅人と暮らす人が出会い、他にない「水都大阪」を体感する仕掛けを展開

A 光と食のもてなし ①シンボルライトの挿入 ②もてなしをつくる光の演出 ③水辺のオープンレストラン

C シンボル空間を生かす 水辺とまちの回遊性の向上 陸と川の結節点「水辺のまち拠点」の実現 地域の管理運営主体の育成・支援 安全な水面利用ルールの整備 回遊魅力の情報窓口の整備

B アート・交流・アクティビ ティのある水辺の暮らし ①水際マリーナと水辺住宅 ②交流をはぐくむソフトプログラムの挿入 ③アート活動の水辺への展開

グルメ志向

20~30代の女性 カップル

水辺志向

水辺に住む人 水辺のプレイヤー

アクティブ志向

船を楽しむ人 (小型船所有者・観光客)

他エリアとの往来 他都市にない大阪 の個性を体感

訪れる人と生活者との交流 交流プログラムへの参加

新しい水辺の生活や活動を体感 身近に本物の食や光を楽しむ

大阪中央卸売市場

木津川

住友倉庫

西の剣先

富島

川口

江之子島

A光と食のもてなし

美しい光の景観を眺めながら、大阪の本物の食を気軽に楽しめるオープンエアーな環境をつくり、光と食の演出で訪れる人をもてなす。

Cシンボル空間を生かす

水辺とまちの回遊性の向上

まちの魅力と川をつなぐ水辺の拠点を充実させ、みんなが使いやすい水辺のルールや仕組みをつくり、シンボル空間を中心とした水の回廊の回遊性を向上する。

Bアート・交流・

アクティビティのある水辺の暮らし

舟が往き交う水辺で、アートや多彩なアクティビティを楽しみ、世界の人々との出会いと交流が生まれるライフスタイルを創出する。

舟の往き交う水辺オープンレストランシンガポール クラークキー(KNTサイト)

オープンレストラン地元素材を使った料理人特別メニュー

インナーハーバー再開発の水辺住宅(アムス)

まちと水辺の結節点から観光船が出入りする(ブルージュ)

大型ビジョン

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シンボル空間の3つの要素

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中之島西部エリアにおいて、民間開発やまちづくり活動と連動しながら、水辺に光のシンボルライトやオープンレストラン、都心マリーナ等を創出し、「海からのゲート空間」にふさわしいシンボル空間を実現する。大阪市中央卸売市場の「食」や、かつての居留地・港湾地区の歴史・文化、アートや国際交流の活動など、エリアに潜在するポテンシャルを生かして「新・水辺生活」を実現することによって、大阪の水辺が“眺める水辺”から“生活する水辺”へ生まれ変わる起爆剤とする。

船で乗り付けるオープンレストラン 新鮮な素材を扱う名店が揃う

シンボル要素として 光の演出 (橋・サーチライト)

象徴的な橋や護岸のデザインの挿入

水辺に開かれた住宅 都心マリーナ ボートレストラン ボートホテル

アートの展開

他都市にない大阪の個性として、 「食」「船」のある ライフスタイルを打ち出す

全国の食を楽しめる、 海外旅人には日本・大阪の食を

プール

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

5-1 水都大阪の新しい顔となるシンボル空間の創出

5-

水都大阪の新しい顔となるシンボル空間の創出

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イメージ

Page 9: 水と光のまちづくり構想アクションプラン 水都大阪の新しい …水辺の施設開発、飲食店の出店、エリアマネジメントなど 1 「水都大阪

大阪中央卸売市場の場外飲食として、地元店舗や企業と連携しながら、水辺のオープンレストラン「光の屋台」を創出する。わざわざクルーズでアクセスする魅力となるようなコンテンツを実現する。

1.事業内容 2.事業主体や検討体制

大阪が世界に誇る「食」を楽しむ

・中央卸売市場のストックを最大限に活用 ・スローフードのイベントも実施 ・大阪の旬の食を気軽に楽しめるレストラン ・水辺のオープンエアの心地よい空間 ・事業主体が常設ブース設置、飲食店募集 ・卸売事業者でなく飲食店がリード

河川沿いの遊歩道を活用

・中央市場横の遊歩道を活用 ・船着場も活用して舟でアクセス可能に (USJから、都心部からアクセス) ・包括占用者を認定

情緒ある夜間景観

・各個店の個性が表れる夜間景観 ・周辺の洗練された夜間景観に対して、 屋台の温かみのある夜間景観を演出

舟の往き交う水辺オープンレストラン シンガポール クラークキー(KNTサイト)

オープンレストラン 地元素材を使った料理人特別メニュー 世界の旬の食を堪能

3.課題

①実行委員会設置・開催(下記実行委員会) ②マーケティング調査 (下記実行委員会) ③オープンレストラン「光の屋台」社会実験(下記実行委員会) ④中央市場観光拠点化、魅力づくり(市ゆとりとみどり振興局) ⑤レストラン運営事業者の目処 (府都市整備部・市ゆとりとみどり振興局など) ⑥河川・公園の占用手続き、遊歩道・照明・店舗設備等のハード整備 (府都市整備部・市ゆとりとみどり振興局・市建設局、民間事業者)

■オープンレストランの実行委員会 ・後述のエリアマネジメント組織の中に、オープンレストラン部会を設置

大阪商工会議所、市ゆとりとみどり振興局、大阪市中央卸売市場関係会社有志、飲食店有志、地権者、関係区役所、府都市整備部、大阪シティクルーズ推進協議会など

①飲食・流通の担い手の発掘、民間事業者の参画メリットの打ち出し ②河川占用主体の目処 ③大阪市中央卸売市場関係会社の自主的参画 ④大阪の「食」の動きとの連携 ⑤交通アクセス、駐車場確保 ⑥中之島西部のその他の動き、都市デザイン、観光プログラムとの連携

PJ-① 水辺のオープンレストラン(例)

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

5-

水都大阪の新しい顔となるシンボル空間の創出

PJ-

①【水辺のオープンレストラン】

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中之島西の剣先周辺について、シンボルライトの挿入や橋梁の演出などにより「海からのゲート空間」にふさわしい都市デザインを実現する。中之島の両剣先を東の「水」、西の「光」に演出。

背景樹木のライトアップ

マリーナデザインのポール灯 船着場の演出(水中照明)

船着場のゲートアイコン

屋台のあかり

端建蔵橋のライトアップ 船津橋のライトアップ

象徴的な光の効果 噴水・オブジェ・サーチライトなど

ゲート感の高いパノラミックなビュー

シンボル要素の挿入

背景樹木のライトアップ

マリーナデザインのポール灯

船着場の演出(水中照明)

船着場のゲートアイコン

屋台のにぎわいのあかり

グレアの尐ないポール灯

背景樹木のライトアップ

「大阪光のマスタープラン2020構想」に基づいて光の要素を挿入

賑わいのあかり

マリーナイメージの挿入

遠景と近景のレイヤー

1.事業内容 2.事業主体や検討体制

3.課題

「食」を象徴する賑わいの光とマリーナスタイルの光の挿入で水際を演出

①中之島西部まちづくりビジョンのなかで都市デザインの将来像作成

(水都大阪推進委員会・府都市整備部・市建設局・関係区役所・光のまちづくり委員会など) ②西剣先デザインコンペの実施(上記同様) ③オープンレストラン社会実験にあわせた光の演出(社会実験実施主体) ④各種施設のハード整備(府都市整備部・市建設局・民間施設)

■都市デザインの将来像検討 ・後述のエリアマネジメント組織の中に、都市デザイン部会を設置

新たに光のまちづくり委員会、大阪府江之子島芸術文化創造センター、照明 デザイナーの参画など ・水都大阪推進委員会の都市デザインWGの活用も検討

①西剣先に関わる都市デザイン空間の将来像の共有 ②オール大阪による「海からのゲート空間」デザインコンペの方法 ③部局連携による事業推進方策の検討と体制構築

PJ-② 西の剣先シンボル(例)

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

5-

水都大阪の新しい顔となるシンボル空間の創出

PJ-

②【西の剣先シンボル】

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木津川の遊歩道整備など、アーティストやデザイナーの参画する新たな水辺のインフラデザイン・ハード整備を実施。多様な個人や組織で構成されるプラットフォームによる地域課題解決のまちづくり活動、アート作品の展示など水際のソフトプログラムも展開する。

【新たなインフラデザインへの取組み】

【アートプログラムの導入】

木津川遊歩空間アイディアデザインコンペ(H23.2)

従来のハード土木設計から、新たなデザインプロセスへ →地域のニーズ&外部の斬新なアイディアの融合できる枠組みの検討

地縁コミュニティ&テーマコミュニティの融合による地域課題解決、 シビックプライドの醸成 (例) 地域の歴史や文化をテーマにしたアート作品を地域参加型で創作し、 天神祭等、地域イベントへの参画を図る 祭りを地元の人々との協働でつくりあげることで、人々のつながりを 結びなおし、歴史の再確認、シビック・プライドの醸成を目指す

ひかりぶねワークショップ(水都大阪2009)

1.事業内容 2.事業主体や検討体制

3.課題

①木津川遊歩道の継続整備(府河川室・府西大阪治水事務所・府文化課・区役所) ②大阪府江之子島文化芸術創造センターによる地域課題解決活動の展開

PJ-③ 江之子島・川口水辺アート(例)

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

5-

水都大阪の新しい顔となるシンボル空間の創出

PJ-

③【江之子島・川口水辺アート】

①遊歩道整備に関する地域との対話のプロセス ②デザインを評価・担保できる、設計及び施工の委託発注方式 ③大阪府江之子島文化芸術創造センターとの連携、プラットフォームの 設置・運営方法

■おおさかカンヴァス推進事業木津川検討会 大阪府河川室、西大阪治水事務所、文化課、専門家委員 ■大阪府江之子島文化芸術創造センターがつくるプラットフォーム (アーティストやデザイナー、府民、NPO、大学、専門家、企業、行政などの多様な個人や組織によるネットワーク)

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水際マリーナや水辺住宅など、新しいライフスタイルを生み、交流をはぐくむ水辺を実現する。水際のオープンスペースでは、光や水をテーマとしたデザイン、ソフトプログラムを展開する。

Botel Matylda(プラハ) シドニー http://blog.goo.ne.jp/f5kanekiyogoo555/m/201001 インナーハーバー再開発の水辺住宅(アムス)

多彩なライフスタイルを実現するマリーナ

・海と川の交差点となり大小の船が並ぶ レンタルボート基地 ・旅人のためのボートレストラン、ボートホテル ・特徴的なデザインの護岸や橋

個性的な水辺の住宅

・水辺に開かれた住宅 ・川や船が身近にある暮らし ・アートやまちづくり活動との連携 ・世の美術品を身近に楽しめる 美術館、クラフトショップなど

橋という象徴的な作品の挿入 toronto

1.事業内容 2.事業主体や検討体制

3.課題

①対岸と連携した社会実験(地権者など地元有志、水都賑わい創出実行委員会) ②まちのビジョンの策定、事業スキームの目処(地権者、市計画調整局・関係区役所) ③地区計画、臨港地区の都市計画決定(市計画調整局など) ④住宅や公的施設などの建物建設(ディベロッパー) ⑤護岸改修、水辺空間整備(府都市整備部・民間施設) ⑥アクティビティを生むソフトプログラム(地権者など地元有志)

■地権者、関係行政による検討委員会 (後述のエリアマネジメント組織と連動 することが望ましい)

①事業主体の目処 ②現状の開発メリットがない状況を打破する暫定的・仮設的取組み ③地権者の合意 ④臨港地区解除、地区計画指定に向けたまちのビジョンについての市の合意 ⑤護岸改修や河川空間活用の規制緩和策、ソフトプログラム等による魅力向上 ⑥交通アクセス、駐車場確保

PJ-④ 川口・富島水辺ライフスタイル創生(例)

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

5-

水都大阪の新しい顔となるシンボル空間の創出

PJ-

④【川口・富島水辺ライフスタイル創生】

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Page 13: 水と光のまちづくり構想アクションプラン 水都大阪の新しい …水辺の施設開発、飲食店の出店、エリアマネジメントなど 1 「水都大阪

中之島西部エリアの全体ビジョンとロードマップを共有し、各取り組みを連動させることによって相乗効果を高めながらシンボル空間づくりを推進する。

1.事業内容 2.事業主体や検討体制

3.課題

①中之島西部まちづくりビジョンづくり、共有(下記エリアマネジメント組織) ②河川や公園、船着場などの公共空間の使い方提案、占用、マネジメント ③地域のイメージを発信できる先導プロジェクトの実施

PJ-⑤ 中之島西部エリアマネジメント(例)

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

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水都大阪の新しい顔となるシンボル空間の創出

PJ-

⑤【中之島西部エリアマネジメント】

①エリアマネジメント組織の立ち上げ準備、先導主体と財源 ②官民の役割分担、経済界の関不 ③具体的な先導プロジェクトの絞りこみ、関係者の意識共有の深化

■エリアマネジメント組織

府都市魅力課、府都市整備部、市計画調整局、市ゆとりとみどり振興局、市港湾局、関係区役所、エリア内民間事業者、水都大阪推進委員会 等

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各地域の水辺の顔であり、観光や地域交流の窓口となる「水辺のまち拠点」を水の回廊や観光拠点周辺に充実させ、舟でも陸からでもアクセスしやすくする。そのため、水辺拠点の管理運営主体づくり、水面の利活用ルールづくり、回遊魅力の情報発信を一体的に推進し、拠点ネットワークを実現する。

「水辺のまち拠点」のイメージ ・陸と水の両方からアクセスしやすく、行きたくなる目的がある ・船を一時係留して楽しむことができる ・地域または企業が桟橋&護岸を日常的に管理している ・地域のまちづくりと連動した取組みがある

※水辺のまち拠点の機能 ①鉄道・観光バス等のアクセス ②地域情報 ③一時係留 ④保管係留 ⑤飲食・物販 ⑥トイレ(シャワー) ⑦給油・給水・充電 ⑧光の演出 ⑨レンタルボート

道(車)の場合のイメージ ハイウェイオアシス (観光情報拠点・陸側アクセス) 道の駅 (個性ある地域の交流窓口) パーキング (物理的な保管場所)

水辺のまち拠点 a.大規模観光型 ①②③⑤⑥⑧⑨ b.まちなか交流型 ②③⑤⑥⑧⑨ c.船たまり型 ④⑥⑦

5-2 シンボル空間を活かす水辺とまちの回遊性の向上

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

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シンボル空間を活かす水辺とまちの回遊性の向上

陸と川をつなぐ「水辺のまち拠点」の実現 ・各エリアの観光や地域交流の窓口であり、 「いきたくなる」魅力がある ・陸と水の両方からアクセスしやすくい ・船を一時係留してまちを楽しむことができる ・地域または企業が桟橋&護岸を 日常的に管理している ・地域のまちづくりと連動した取組みがある

②水面利活用ルールPJ

水辺のまち拠点をつなぐ舟運交通活性化に向けて、大型船から小型船までが安全で使いやすい水面利活用のルールをつくり、規制緩和の仕組みづくりを進める。

③回遊魅力情報発信PJ

水辺のまち拠点を活用するため、陸と川を回遊する新たな楽しみ方をつくり、 ユーザーに分かりやすく情報を編集、窓口を一元化する。

①水辺の管理運営主体 育成・支援PJ

水辺のまち拠点を陸と川をセットで考えて、陸側の取組みと連動して管理運営を一体的に担う主体を育成し、官民協働で水辺のまちづくりを進める。

まちと川の結節点から観光船が出入りする様子 (ブルージュ)

■水辺とまちの回遊イメージ

BANKS

三軒家

湊町

太左衛門橋

大阪城

本町橋

北浜 八軒家浜

大規模観光拠点

まちなか交流拠点

船たまり拠点

中央市場前

関空からの メインゲート

大阪の観光 集客拠点

水陸のメイン ターミナル

立売堀

裁判所前

福島

堂島

海からの メインゲート

■水辺とまちの回遊性向上のための一体的推進

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水辺を活かしたまちづくりに意欲のあるエリアについて、水辺のまち拠点の管理運営主体がまちづくりビジョンを策定し、官民協働で地域が管理しやすい仕組みづくりやハード整備を行う。

水辺まちづくり事業(仮称)の展開イメージ

テラス・建物 景観デザイン

地域が管理運営するテラス・

桟橋

官民連携の 護岸デザイン

小型船 一時係留

小型船にて他のエリアと接続

つなぐ・楽しむしかけ 水辺バル

光のまちづくり 各建物・水辺

照明

建物オーナー、テナント、NPO、自治会等からなる地域協議会が全体の管理運営、包括占用主体に

a.大規模観光型 b.まちなか交流型

行政・地域のまちづくり (検討委員会運営)

地域主体のまちづくり (まちづくり協議会支援)

官民連携のハード整備

中之島西部、大阪城公園他 ドーム前・大正、北浜、東横堀他

持続可能な管理・運営

行政による規制緩和のしくみづくり

民間主体のソフト・コンテンツ

ビジョンづくり・主体づくり

川とまちをつなぐ取り組みの支援

1.事業内容 2.事業主体や検討体制

3.課題

①意欲のあるエリアでの主体づくり、まちのビジョンづくりの支援 (府都市魅力課・市計画調整局・市都市整備部・関係区役所など) 北浜/北浜水辺協議会 東横堀/東横堀川水辺再生協議会 道頓堀/指定管理者(平成23年度に決定) 大正/川を生かしたまちづくり協議会 まちと水辺を一体でとらえたビジョンを共有、ハード&ソフトの取組みに対し支援 ②都市・地域再生等利用区域の指定(府河川室、大阪全体の第三者機関) ③水辺建築誘導制度(市都市デザイン) ④官民連携のハードデザイン・整備 (府都市整備部・市都市整備部・市建設局・地元協議会) 官民協働で地域にふさわしい街並み、護岸や遊歩道など公共空間のデザイン、整備

■地域主体の育成・支援体制 府都市魅力課・市計画調整局・市都市整備部、専門家 ※大阪市まちづくり活動支援制度の活用(組織運営、ビジョン策定支援) 大阪市HOPE事業と河川管理者の護岸・船着場整備との連動など

①各エリアでの主体づくり、ビジョンづくりの支援の仕組み ②川と陸の施策がバラバラ、陸のまちづくりが護岸や船着場等の水辺ハード 整備と連動していない ③中之島以外のエリアも含む規制緩和の仕組みづくり ④地域の自治・業務遂行能力に応じた、河川管理者と管理の役割分担

PJ-⑥ 水辺の管理運営主体育成・支援(例)

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

5-

シンボル空間を活かす水辺とまちの回遊性の向上

PJ-

⑥【水辺の管理運営主体育成・支援】

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大型船から小型船まで、公平で安全に水面を利活用できるルールをつくり運用体制を構築することにより、舟運の活性化や水辺のまち拠点の魅力向上を図る。

航行ルールの整備

・対象水域 ・既存航行ルールをベース ・航行規制区域 ・速度・エンジン・音の制限 ・水上スキーの危険防止対策

係留ルールの整備

・保管係留・一時係留 ・係留場所指定の基準・方法 ・船舶登録、不法係留の排除 ・桟橋設置・管理

運用体制の構築

・係留場所指定者 ・桟橋設置・管理者 ・船舶所有・利用者 ・全体マネジメントの協議会等

●●●協議会

(例:水上安全協会)

船 A

船 B

船 C

船 D

船 E

桟橋 A

桟橋B

桟橋C

登録 ルール遵守 会費

覚書 共通管理ルール 登録船舶情報共有

府、

第三者

機関

指定

高知県既存桟橋の係留場所活用 大阪水上安全協会など

1.事業内容 2.事業主体や検討体制

3.課題

①検討委員会の設置・開催(下記検討委員会) ②他都市事例調査(下記検討委員会) ③ルール案作成、法制度化(下記検討委員会) ④運用体制の構築

■水面活用ルール検討委員会 府河川室、府西大阪治水事務所、市建設局、関係区役所、NPO大阪水上安

全協会、大阪シティクルーズ推進協議会、大阪水上小型旅客船協議会、マリーナ事業者、地域の水辺協議会・NPOなど ※平成23年度に大阪市都市デザインが水辺の建築美観誘導基準を策定予定

①丌法係留を回避しつつ係留が可能となるルールづくり ②組織形態や権限移譲、民間導入の仕掛けなど ③運用体制&財源、各エリアの地域主体の実情に応じた柔軟な運用

PJ-⑦ 水面利活用ルール(例)

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

5-

シンボル空間を活かす水辺とまちの回遊性の向上

PJ-

⑦【水面利活用ルール】

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水辺のまち拠点の魅力を楽しみながら、水辺とまちを回遊するプログラムを編集し、利用者への情報窓口を一元化する。

1.事業内容 2.事業主体や検討体制

3.課題

①水辺とまちを回遊する楽しみ方の編集、集約(下記編集チーム) ②情報やユニークな仲間が集まる場の運営 ③メディア構築、インフォメーション拠点の整備 (既存情報窓口の機能に追加、観光拠点における窓口新設など) (下記編集チーム)

■編集チーム

水都大阪推進委員会(ブランド発信WG)、各区役所、大阪観光コンベンション協会、既存メディア、民間観光事業者、など

①水都大阪推進委員会と一体となったコミュニケーション戦略 ②機動力のある編集チームの運営 (編集長や編集チームをおき、一定の内容と予算の権限を移譲する仕組み) ③水都大阪におけるレポーターの活用、継続の仕組みづくり ④ターゲット、メディアの選択 ⑤企業とのコラボなどによる財源確保の仕組み

PJ-⑧ 回遊魅力情報発信(例)

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

5.プロジェクト

5-

シンボル空間を活かす水辺とまちの回遊性の向上

PJ-

⑧【回遊魅力情報発信】

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効果検証の視点

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

6.事業の効果検証手法

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①指標と手法は、水と光のまちづくりの推進による効果の項目と整合がとれるものとする ②大阪内外の評価、空間の多様な使われ方、地域や企業の参加度が検証できるわかりやすい指標とする ③ハードのみでなく、ソフトの工夫やデザインプロセス、維持管理などを適切に評価可能な指標とする

指標と手法 ①認知度、魅力度 府民や来街者が、水都大阪のイメージが浸透し、水辺空間の認知や魅力が伝わっているかどうか 指標:水都大阪、シンボル空間の認知度、魅力度 手法:府民、他府県民アンケート ②シンボル空間の利用 空間が魅力的になることにより、多様な使われ方がなされているかどうか 指標:シンボル空間利用者数 手法:現地調査(利用者数、利用実態) ③シンボル空間を巡る舟運の利用 観光船や水上タクシーで魅力あるシンボル空間を巡るという 利用形態が浸透しているかどうか 指標:観光船乗船客数 手法:舟運事業者統計 ④河川空間のプランニング、管理運営への地域・企業の参加 指標:地域・企業がプランニングや管理運営に関わる河川空間の箇所数 シンボル空間デザインプロセスにおける、地域、専門家、アイディアマン等の参画数 シンボル空間の管理運営への地域・企業の参画数 手法:各主体へのヒアリング ⑤費用対効果 指標:CVMにより費用便益分析 手法:住民・事業者アンケート シンボル空間づくり事業に対して、各世帯が支払ってもよいと思える金額を聞き、その平均値に効果の及ぶ世帯数をかけることにより事業の便益を求める。

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シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の今後の展開にむけて

■府・市・民間・地域における将来像の共有

■新たな運営管理、民間導入の仕組みづくり

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■民間投資や市民まちづくりを誘発しながら取組を推進

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・シンボル空間の創出、水辺とまちの回遊性の向上について、府・市・民間・地域が一体となって進めるため、将来像をともにつくるプロセスが不可欠である。

・市民や企業が公共空間の利活用に関われる仕組み、継続できるビジネスモデルが実現できる仕組み、新たな公共性を判断できる仕組みの構築が必要。

・水都大阪の構想にもとづき、水都大阪フェスのイベントやブランド発信などと連動し、他エリア・他テーマ・他主体との相乗効果を生む。 ・将来像を実現するため社会実験を有効に活用し、府民市民の評価を得つつ、民間投資やまちづくりの主体を発掘・育成し、継続的な動きにつなげる。

シンボル空間の創出及び水辺とまちの回遊性向上の検討

7.今後の展開にむけて

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