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Q&A
インスリンポンプ療法について
〒105-0021 東京都港区東新橋2-14-1 コモディオ汐留 5F事業部代表 03-6430-2019 www.medtronic.co.jp
日本メドトロニック株式会社 ダイアビーティス事業部
どういう人がインスリンポンプ療法を受けられますか?インスリンが必要な方でしたらどなたでも適用が可能です。但し、ポンプを常に装着することや、ポンプの機能を理解し様々な操作を行う必要があるなど、ポンプを使用する患者さんご本人だけでなくご家族の理解と協力が必要となります。血糖コントロールの重要性を理解し、治療への意欲や熱意があることがより望まれます。
食事制限はありますか?毎回の食事に必要なインスリン量を注入すれば、好きなものを食べられます。但し、好きなだけ食べてよいというわけではありません。バランスの取れた食事をとったり、適度に運動することが健康的な生活を送る上で大切です。
入浴や運動はできますか?はい。簡単な操作でポンプを外したり装着したりすることが可能です。ポンプを外した状態で、湯船に浸かったり、プールやサッカーなど、運動をすることも可能です。
ポンプの装着は痛いですか?ポンプと身体をつなぐチューブを装着する際には専用の装着道具を用います。装着の際には一旦金属の針を刺しますが、正しく使用していただければ、個人差はあるものの痛みをほとんど感じません。稀に出血する場合もありますし、感染症のリスクもあります。装着部位を清潔に保つことも必要です。
肌に影響ありませんか?人によってはテープで被れたり、カニューレの取替え後に痕が残ってしまう方もおられますが、装着する部位を適宜変えることで、このようなことを最小限に留めることが可能です。
ポンプはどこにしまったらよいですか?ポケットの中やベルト、下着等に取り付けることが可能です。小児に対してはリュックのように背負うタイプのものもあります。
アラームがなるなどトラブルが発生したときはどうしたらよいですか?まずは落ち着いてください。そして、トラブルの対応方法がわからない場合は、24時間対応しているコールセンターへ電話してください。
日常生活で気をつけることはありますか?ポンプは精密な医療機器ですので、大切に取り扱ってください。また、X線やCTスキャン、MRIなどの検査を受ける際はポンプを外して下さい。
外出時に気をつけることはありますか?交換用のチューブ一式や、ペン型インスリンを必ず常備してください。インスリンポンプは機械である以上、落としたり外部からの衝撃や水中に落としたりすることで故障する可能性があります。非常事態にも備えて、バックアッププランを用意しておきましょう。
インスリンはどうやって補充するのですか?専用のシリンジを使用してインスリンを補充することが可能です。
自己血糖測定は必要ですか?はい。1日に4回~5回のこまめな自己血糖測定は低血糖や高血糖を予防する上で、とても重要です。インスリン注入量を調整する目安になるだけでなく、チューブのつまり等による高血糖やポンプに問題がある場合の早期発見が可能となります。
保険適用されるのですか?はい。保険が適用されます。
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監修 順天堂大学内科学・代謝内分泌学 教授 綿田 裕孝 先生DIB1010-4-2
インスリン療法のいろいろ
インスリンポンプ療法とは?
望み通りのライフスタイルを!
良好な血糖コントロールが可能に!
どういう人がインスリンポンプ適応対象?
インスリンポンプは?
健康な方のすい臓からは常に少量のインスリンが分泌されており、食事の際には食事にあわせて必要なインスリンが分泌されます。必要なインスリンが不足している糖尿病患者さんにインスリンを注入し、補助するのがインスリン療法です。インスリン療法には、インスリンを1日1回~5回注射で皮下に注入する注射療法と皮下に留置した細くやわらかいカニューレを通して持続的に注入するインスリンポンプ療法(Continuous Subcutaneous Insulin Infusion-CSII)とがあります。
インスリンポンプ療法では、患者さんが必要とするインスリン量に応じた細かい設定が可能なため、血糖値の振れ幅を減らした上で良好な血糖コントロールの実現が期待されます。
インスリンポンプ療法では、必要な時に必要なだけインスリンを注入することが可能となります。このことにより、生活スタイルに合わせてインスリンを注入することができます。
インスリンポンプ療法では健康な方のすい臓に近い方法、つまり血糖を正常に保つために分泌されている少量のインスリン(基礎インスリン)を、24時間連続的に注入するだけでなく、食事にあわせて、必要なインスリン(追加インスリン)を簡単なボタン操作で注入することが可能です。
携帯電話と同じくらいの大きさ・重さで、ポケットに入れたり、ベルトに取り付けたり、下着の中にしまえるなど目立ちません
細くやわらかいカニューレを2~3日に1度身体に刺す必要がありますが、手術は必要ありません
携帯電話でメールの送信ができる方であれば、操作方法を覚えるのは難しくありません
シリンジ
皮膚脂肪
皮膚脂肪
インスリン
血管
インスリン
血管
カニューレ
注射療法 インスリンポンプ療法
一定量が一度に皮下に注入されます
一定量が少量ずつ皮下に注入されます
インスリンポンプの例
● HbA1c改善による長期合併症リスクの低減*2
● 治療に対する満足度の向上
好きなものを食べられます● カーボカウントサポート機能により、食事時に必要なインスリン量を計算できるので、食事に合わせたインスリン治療が行えます
● 食事内容により、追加インスリン(ボーラス)が選べます
人目を気にせずインスリンの注入ができます● 簡単なボタン操作でインスリン注入ができるため、場所や時間を選びません
注射の痛みから解放されます● 針を刺す操作は、2~3日に1度の注入セットの交換で済みます
好きなことが好きなときにできます● 基礎インスリンの必要量は1日の中で変動し、また、患者さんごとに異なります。インスリンポンプでは患者さんに合わせた基礎インスリン量を設定できます
● 平日や休日など、曜日や活動スタイルに合わせた設定が可能で、自由度が増します
● インスリン注入を途中で止めたり、注入量を変更したりできるため、好きな時間にお風呂に入ったり運動することができます
インスリン注入方法
インスリンの種類
ポンプ+
注入セット
超速効型
2日~3日に1回のカニューレ留置
ペン型注射器+針
インスリンポンプ療法 注射療法
持効型+超速効型混合型+超速効型 など
1日に1回~5回注射回数
インスリンポンプ療法と注射療法の比較インスリン注入イメージ
暁現象の強い方*4
ライフスタイルに変化が多い方*4
妊婦さんもしくは妊娠を希望している方*4
小児*5
インスリン量が少ない方*4
血糖コントロールをよくしたいと思う方*3
ポンプ操作や機能を理解できる方*3
家族の理解と協力が得られる方*3
1日4回以上の自己血糖測定ができる方*3
その結果、
が期待されます。
ベルトに取り付けたり、下着の中にしまえるなど目立ちません
インスリンポンプの例
健康な方のインスリン分泌イメージ
1.0
0.9
1:00 3:00 5:00 7:00 9:00 11:00 13:00 15:00 17:00 19:00 21:00 23:00
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
Units/Hour
基礎インスリン必要量の日内変動(時間)*1
年齢3~10年齢21~60
年齢11~20年齢>60
0:00
朝食夕食
昼食
間食
24:0012:004:00 8:00 20:0016:00
すい臓からごく少量の基礎インスリンが、24時間分泌されています
食事をとる度に必要量のインスリンがすい臓から分泌されます
0:00 2:00
基礎インスリン
4:00 6:00 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 24:00
暁現象に対応するために基礎インスリン量を増加させます
運動時には基礎インスリン量を減少させます
食後のゆったりとした時間には増加させます
Reference1. Scheiner G, Boyer BA. Characteristics of basal insulin requirements by age and gender in Type-1 diabetes patients using insulin pump therapy. Diabetes Res Clin Pract. 2005;69:14-21.2. The Diabetes Control and Complications Trial Research Group. The effect of Intensive treatment of diabetes on the development and program of long-term complications in insulin-dependent diabetes mellitus. N Engl J Med 1993;329(14):977-86.
3. 小林正編集 インスリン療法マニュアル第4版. 文光堂 2008 第7章 持続皮下インスリン注入療法(CSII).4. Bode BW, Sabbah HT, Gross TM, et al. Diabetes management in the new millennium using insulin pump therapy. Diabetes Metab Res Rev. 2002;18(Suppl 1):S14-20.5. Eugster, EA, Francis, G, and the Lawson-Wilkins Drug and Therapeutics Committee. Pediatrics. Position Statement: Continuous Subcutaneous Insulin Infusion in Very Young Children With Type 1 Diabetes. 2006;118(4):e1244-9.
0:00 2:00 4:00 6:00 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 24:00
朝食
夕食
昼食
基礎インスリン追加インスリン
健康な方のすい臓からは常に少量のインスリンが分泌されており、食事の際には食事にあわせて健康な方のすい臓からは常に少量のインスリンが分泌されており、食事の際には食事にあわせて
インスリン
健康な方のすい臓からは常に少量のインスリンが分泌されており、食事の際には食事にあわせて