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クール・ジャパン推進の最近の取組み 平成24年11月 商務情報政策局 クリエイティブ産業課 資料1

クール・ジャパン推進の最近の取組み€¦ · 併せて、マッチング等の環境整備・情報発信や事業化に向けた支援 、その他の 関連施策との連携強化・活

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クール・ジャパン推進の最近の取組み

平成24年11月

商務情報政策局

クリエイティブ産業課

資料1

目次

(1) クール・ジャパン推進に向けた取組みの基本的な考え方

(2) 前回有識者会議以降のクール・ジャパン推進の取組み

ー クール・ジャパン推進戦略事業

ー クリエイティブ東京のマッチング大会

ー 新たなコンテンツ国際見本市の開催

ー 海外政府とのクリエイティブ産業協力・政策対話

ー 平成25年度概算要求(クール・ジャパン関連予算)

(3)Facebookの立ち上げについて

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前回「クール・ジャパン官民有識者会議」の中間とりまとめ

2010年11月に始めた「クール・ジャパン官民有識者会議」を、2012年2月に再開。内閣官房(知的財産戦略推進事務局)、総務省、外務省、文部科学省、農林水産省、国土交通省の副大臣、政務官の参加も得て、民間有識者の方々に御議論いただき、本年6月に以下の概要の中間とりまとめを行ったところ。

1.日本のブランドの強力な発信2.東日本の復興への貢献3.創造基盤の構築4.海外展開(「クール・ジャパン戦略推進事業」の実施)

(1)「大きく稼ぐ」コンセプトの具現化(「8~11兆円の世界市場獲得への道筋」)次の3つのフェーズを一体感を持って進める(コンテンツ×消費財、小売流通業との連携、地域資源の発掘と国際発信)。

①日本発のコンテンツ・ファッション・食・観光等を海外の消費者に周知し、現地で日本ブームを創出 【メディア事業】②物販やサービス提供を通じて現地で収益をあげる仕組みを構築(店舗、EC、TVショッピング等) 【流通事業】③日本国内の本場(聖地)に日本ファンを呼び込み、日本での消費に結びつける仕組みの構築 【インバウンド事業】

(2)国の役割の考え方①国全体での戦略の共有と省庁連携(クール・ジャパン、観光誘致、食輸出の連携等)②日本ブランド、文化、ライフスタイルの総合的発信③「新たなインキュベーションの仕組み」作り-「中小企業」「グローバル人材」「官民リスクマネー」を結集。④現地放送網、流通網等の確保など共通インフラ整備⑤個別企業への各種行政サービス(海賊版・不正流通対策、相手国への参入規制緩和要求、コンテンツ・ローカライズ支援、JETROによる市場情報提供、法務・会計手続のアドバイス)

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提言概要(2011年5月)

中間とりまとめ概要(2012月6月)

クール・ジャパン推進に向けた取り組みの基本的な考え方

政府による支援の全体像

8~11兆円の世界市場を獲得する主体は民間であり、政府の支援を効率的に投入することにより、民間の取組みの好循環を生み出す。

「クール・ジャパン戦略推進事業」については、これを呼び水として、民間の海外展開につなげることが基本。国の事業を「補助事業」に変更するともに、企業間の「連携」と成果の「共有」により、中小企業等のモデルケースとなり得る、民間の自助努力の促進を図る仕組みに見直し。

併せて、マッチング等の環境整備・情報発信や事業化に向けた支援、その他の関連施策との連携強化・活用を図ることにより、民間の取組みを支援。

民間の取組みの環境整備・情報発信

○ 海外進出意欲のある異分野の企業間マッチングの場の設定 ○ 相手国での模倣品・海賊版対策

○ ソーシャルメディアを活用した、クールジャパン事業の成功体験やノウハウの共有

○ 国内イベントや政府間対話等を通じた情報発信

民間の取り組みの早期段階支援

(呼び水となる成功事例の創出)

民間の取り組みの事業化に向けた支援

○ リスクマネーの供給

○ クール・ジャパン戦略推進事業

→ 民間の取組みの促進に資する、より効率的な仕組みに見直し

※ この他に、他省庁による施策あり。 (特に、日本への呼び込みについては観光庁が主)

関連施策との連携強化・活用

・JETROによる海外での企業活動支援

・中小企業の海外展開支援

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「クール・ジャパン戦略推進事業」(24年度事業)について

24年度事業では、流通企業等との連携、コンテンツを活用した連携、地域資源の活用の3つの分野について、全世界で15事業を実施。

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(タイ)

日本食産業海外展開システム実証プロジェクト

コンテンツ×車による

相乗的プロモーション

(インドネシア)

クール・ジャパン・インドネシア

日本食産業インキュベーション

(ベトナム)

アジアと日本の各地方の

“架け橋”事業(インド)

ジャパコン・キッズTV事業

(フランス)

日本食文化

普及プロジェクト (サウジアラビア)

TOKYO FASHION WEEK

(アメリカ合衆国)

「VOCALOID Trans-Pacific」プロジェクト

(台湾)

「HARAJUKU +」

上海における

コンテンツ×地域情報発信事業

京都ものづくりのブランド化による

中国進出中小企業支援プロジェクト

おもてなしによる

日本旅館海外展開プロジェクト

TOKYO FASHION WEEK(シンガポール)

y yHello Shibuya Tokyo

(香港)

日本のコンテンツのためのニュー・アジアン・プラットフォーム

流通企業やデベロッパー等との連携

地域資源の活用

コンテンツを活用した連携

(中国)

日時: 2012年10月12日(金)10:30~20:3013日(土)13:00~20:00

会場: 10月12日 六本木アカデミーヒルズ49(タワーホール)10月13日 渋谷ヒカリエ(ホールB、ホワイエB)

海外展開を目指す企業コンソーシアの形成を目的としたマッチング大会を実施。丸の内で開

催されるIMF・世銀総会や東京ファッションウィークに合わせ実施するとともに、ファッション、生活雑貨、ライフスタイル等をテーマとした展示・商談会とも連携。

10月12日(金) 六本木アカデミーヒルズ49 10月13日(土) 渋谷ヒカリエ

【クール・ジャパン・マッチング・グランプリ】<テーマ1> 「コンテンツ企業」 × 「消費財・スポンサー企業」<テーマ2> 「商業施設」 × 「テナント企業」

【クール・ジャパン・マッチング・グランプリ】<テーマ3> 「地域資源」 × 「デザイナー・クリエイタ―」

【総括シンポジウム】「日本の復興に向けて」~クール・ジャパンの芽の発掘と国際発信~

日本の各地の魅力を海外に発信していく上で重要な役割を担ったプロデューサー、クリエイターによるパネルディスカッション。

クール・ジャパンのマッチング大会

クール・ジャパンのマッチング大会について

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�クール・ジャパン・マッチンググランプリ プレゼン企業・・・ 64社�クール・ジャパン・マッチンググランプリ 聴講企業・・・ のべ463社、609人�展示商談会 出展企業・・・ 30社

10月12日、13日、海外展開を目指す企業コンソーシアムの形成を目的としたマッチング大会を開催。(のべ463社、609人が参加。64社がプレゼン。クリエイティブ東京の下では初めてのマッチング大会)。

新たなコンテンツ国際見本市の開催

東京国際映画祭に併設した国内外の映画、TV番組等の映像コンテンツを中心とした見本市。9回目(2004年~)。昨年は六本木アカデミーヒルズ(森タワー)で開催し、来場者数は約20,000人。

○10月に、今年初めての試みとして、「コ・フェスタ」オフィシャルイベントのうち、映画・放送(テレビ番組等)、音楽、アニメ等の4つの主要コンテンツ国際見本市が機能を統合し、10月にお台場の同一会場にて合同開催し、さらなる発信力の強化とコンテンツ産業全体の海外展開を促進。

日本のアニメ産業の活性化を目的に、ビジネスマッチングの場を設け、国内外のアニメビジネス情報を発信する。TIAFとしては3回目(2010年~)。昨年は秋葉原UDXで開催し、来場者数は約6000人。

東京国際アニメ祭秋

東京国際映画祭(TIFF)

併設コンテンツマーケット

オールジャンルのコンテンツ制作者のビジネス登龍門であるマッチング見本市。CG・キャラクター・ゲーム等のデジタルコンテンツやライセンスに加え、伝産品・食文化等の地域資源(リアルコンテンツ)との融合も狙う。昨年は六本木アカデミーヒルズ(森タワー)で開催し、来場者数は約2,000人。

CREATIVE MARKET

TOKYO

日 時:平成24年10月24日(水) 19:00~20:30場 所:ゼップダイバーシティ東京(東京都・江東区)出 席 者:枝野経済産業大臣、岸本経済産業大臣政務官、

大谷コ・フェスタ実行委員長、乃木坂46、MAN WITH A MISSION ほか参 加 者:海外からの業界関係者、クリエーター、バイヤー、メディア、政府関係機関など

約1,000人が参加。

コ・フェスタ2012 グランドセレモニー

東京国際ミュージックマーケット

日本音楽の海外展開を目的として商談会やセミナー開催によるビジネスマッチングの機会を提供する場。9回目(2004年~)。昨年は品川プリンスホテルで開催し、来場者数は約4,000人。

会期:2012年10月23日~25日(3日間)会場:ホテルグランパシフィック LE DAIBA

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海外政府とのクリエイティブ産業協力・政策対話(インド)

日印外交樹立60周年を記念し、2012年4月30日枝野経産大臣とインドのシャルマ商工大臣との間で両国間のクリエイティブ産業分野での協力に合意したが、これを受けて、本年10月に両国局長間の政策対話を実施。

日印クリエイティブ産業協力

日印クリエイティブ産業対話の官民一体となった調印式

(左側は枝野経産大臣とシャルマ商工大臣)

○両国のクリエイティブ産業の産業協力、販路開拓

○両国のクリエイティブ産業人材育成、専門家派遣

○ファッション、アパレル、コンテンツ、デザイン等の分野での共同

プロジェクトの実施

○ビジネス環境整備(物流効率化、サプライチェーン構築等)

○両国の高級事務レベルで、定期的に取組の進捗をモニター

閣僚レベルで「日印クリエイティブ産業協力」の包括的な枠組みを立ち上げ、以下を進める。

日印クリエイティブ産業協力署名案件(民間)

○日本の伝統工芸品・地域産品とインド大手小売チェーンの協力署名者:(株)47Club(よんななくらぶ)、(日本)、フューチャー・グループ(インド)、

マイド・インディア(インド)○アニメーションの共同製作署名者:(株)Thanks Lab.:制作(日本)、Level 10エンターテイメント:マンガ原作(イ

ンド)、ゼロ・サム・ワイヤレス・ソリューションズ・インディア:配信(インド)○日本食のインド展開署名者:(株)PrunZ(プランズ)(日本)、ワジール(インド)など、日本企業6社、イ

ンド企業8社の計14社が署名。

インドデザイン評議会(IDC)は、インドでのデザイン振興のため、インド・デザイン賞を設立。5月に31件の第一回受賞商品を発表。

受賞賞品31件のうち、我が国企業としてはホンダ・ヤマハの二輪車各1点、マルチスズキのSWIFT・ワゴンRの4点が受賞。

インド・デザイン賞の設立には、日本デザイン振興会と経済産業省が制度設計や審査基準の策定のために専門家を派遣するなど協力を実施。

第一回インド・デザイン賞「I-mark」の開催 I-mark

日印クリエイティブ産業協力署名後、協力事業の着実な進展を確認

○インド・デザイン・マーク設立に向け、専門家の派遣、研修生の受入を実施

○アニメの共同制作が進展。The Rising Star(クリケット版巨人の星)は本年12月にインド第2位のケーブルテレビで放送開始。

この他、伝統工芸、ファッション、食などの分野においても着実に協力事業の進展を確認。

クリエイティブ担当局長対話(2012年10月18日)

G-mark

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海外政府とのクリエイティブ産業協力・政策対話(インドネシア)

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本年10月9日、枝野経産大臣とインドネシア マリ観光創造経済大臣との間で両国のクリエイティブ産業協力に合意・署名。

クール・ジャパン事業やインドネシアで開催されるクリエイティブ・プロダクツ・ウィークなどを通じ、クリエイティブ分野における両国のビジネス連携を強化する。

日インドネシア クリエイティブ産業協力

○両国のクリエイティブ産業の人材育成、専門家交流

○両国のクリエイティブ産業に関する展示会、セミナー等イベントへの参加

○クリエイティブ分野における両国のビジネス連携の強化

○クリエイティブ産業協力に係る二国間フォーラムを設置し協力の方針を議論

クリエイティブ産業分野における政府間の協力枠組みの構築に合意

マリ観光創造経済大臣と枝野経産大臣の署名式

JKTを活用した現地プロモーションの例

平成25年度概算要求(クール・ジャパン関連予算)について

政府全体でのクール・ジャパン関連予算額(平成25年度概算要求額)

約156億円(総務省、外務省、文部科学省、文化庁、農林水産省、経済産業省、観光庁)

平成25年度概算要求額

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クール・ジャパン戦略推進事業(平成25年度概算要求額:4.6億円)

海外販売のネットワークや実績を持たない中小企業等のクール・ジャパンの担い手と販路を持つ内外の企業が、チームを組み海外市場を開拓。

クールジャパンの芽の発掘・連携促進事業(平成25年度概算要求額:10億円(重点要望))

中小企業等が持っているクール・ジャパンの芽(地域産品、食、アニメ、ものづくり、観光等)をクリエイター等からなるプロデューサー人材の活用により、発掘して磨き上げる等の基盤整備。

コンテンツ産業強化対策支援事業(平成25年度概算要求額:8.9億円)

我が国コンテンツ産業は、今後の主要な成長分野として位置づけられているが、海外での高い

人気を経済的利益に転換できていないため、国際見本市の開催、政府間対話・官民対話による国際共同製作の推進や海外進出のためのローカライズ支援等を行う。

クール・ジャパンを体現する日本企業の支援(平成25年度財政投融資額:400億円)

クール・ジャパンを体現する日本企業(コンテンツ、衣食住産業、家電・自動車、サービス、レジャー等)の海外展開を支援するためのリスクマネーを供給。

経済産業省平成25年度概算要求額

クール・ジャパンのFacebookの立ち上げについて

11月中に、クール・ジャパンのFacebookのアカウント立ち上げを予定。

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具体的内容 「Facebook」上に「Cool Japan」のアカウントを作成

•発信力の高いコントリビューター(クリエイター等)からの投稿•クール・ジャパン海外プロジェクトに関する情報•海外展開を志す企業や地域、クリエイター等の取り組み情報掲載、ファンの獲得と国内外の伝搬

海外主要都市の現地ネットワークと連携

•「Cool Japan inホーチミン」「Cool Japan inジャカルタ」など•現地で活躍する企業(現地法人や和僑)やクリエイターに登録してもらう(データベース化)

掲載内容

•掲載は日本語及び英語で行う•外国人のコントリビューターの採用•外国人ファンに対し、イベントや招聘事業等(来日機会)の情報提供•クール・ジャパン戦略推進事業の委託先企業等から、事業の進捗状況について定期的に投稿

今後の予定 ・11月中に「Cool Japan」アカウント立ち上げ・年内に海外主要都市(ホーチミン、ジャカルタ、バンコク等を想定)の現地ネットワークと連携するしくみを構築

狙い 内外のクール・ジャパンのファン、クール・ジャパン展開に活躍する日本人・企業のネットワークの拡大