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http://www.kokuyo-furniture.co.jp/ 201111A03AID 2011-502 オープンコミュニティ オープンコミュニティ 組織の壁を越えてつながる対話の場づくり 2011.11.07

オープンコミュニティ · 2014-08-05 · 2011.11.05 なぜ、 オープン コミュニティなのか? 価値観が多様化し、正解が一つでない時代だからこそ、

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http://www.kokuyo-furniture.co.jp/201111A03AID

2011-502

オープンコミュニティオープンコミュニティ

組織の壁を越えてつながる対話の場づくり

2011.11.07

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なぜ、オープンコミュニティなのか?

まず、何から始めるのか?

自由なコミュニケーションを促すには?

フラットな関係をつくる場とは?

活動実践例 エコ+クリCafe

活動実践例 クリエイティブ・シティ・コンソーシアム

活動実践例 新世代ワークプレイス研究センター

空間実践例 カタリストBA

空間実践例 FUTURE CENTER

空間実践例 品川エコライブオフィス

INDEX

オープンコミュニティの力を活かしませんか?

外部からの情報を活かすといっても、

このようなさまざまな問題が待ち構えています。

そこで今私たちが注目しているのが、

企業や組織の壁を越えてつながる対話の場づくり。

オープンコミュニティです。

環境問題の拡大、経済状況の悪化など、

企業を取り巻く環境は大きく変化し続けています。

今まで以上に外部からの情報を活かした、

迅速な対応が求められていますが、

これは容易なことではありません。

課題の構造が複雑で解決の糸口が見えない

顧客やパートナーとの間で互いの本音はわからない

ソーシャルメディアなど社外との接点をコントロールできない

2010年9月27日開催「未来社会でのワークスタイルのあるべき姿」より1 2

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なぜ、オープンコミュニティなのか?

価値観が多様化し、正解が一つでない時代だからこそ、

相手を深く理解し、共感できる未来の姿を

見つけることが必要です。

既存の仕組みや制度の中には、

環境の変化に伴い見直しが必要なことが数多くあります。

顧客やパートナーと企業や組織の壁を越えてつながり、

対話を重ね、互いの状況を

深く理解することを通じてこそ、

解決していくべき課題を明らかにすることができます。

ワークショップで他者理解と合意形成のエクササイズをしましょう!

ワークショップへの期待越境的、横断的に互いを理解するセンスを身に着けるには、参加

体験型学習であるワークショップが有効だと考えています。ワーク

ショップは多様なヒトが出会う場を作ります。そして、ひとつのテーマ

に向けたさまざまな活動を通して、他者理解を育みます。ワーク

ショップでこそ得られる相手の深い理解がこれから求められている

のではないでしょうか。社会の不

確実性が高まっている現在、限ら

れた資源を選択と集中するため

に合意形成を図るためにも相手

を理解する力が役に立つと考え

ています。

18年間の公立小学校教諭や、大東文化大学准教授、多摩美術大学非常勤講師、日本大学芸術学部非常勤講師など経て、現職。専門は、学習コミュニティデザイン論、学習環境デザイン論、教育工学。

ワークショップによる学びの特徴他者を理解するには、自分の考えを明確にし、互いの考えを深める

という視点が大切です。ワークショップでは、これまで学校教育で重

視されていた“できる”、“わかる”といった正解のある知識の習得だ

けでなく、“分かち合う”というヒトとヒト同士の関係を学ぶことができ

ます。“分かち合う”とは、相手と共に意味を作っていく行為です。

自分の話が相手に“伝わらないこと”を知ることによって、相手に理

解されるように伝えることができるようになるのです。さまざまな状況

にいる相手を理解するためには、このような学びが、必要とされています。

●3つの学習観

できる ▶▶▶行動主義学習観「刺激と反応」

わかる ▶▶▶認知主義学習観「知識の獲得」

分かち合う ▶▶▶社会構成主義学習観「意味をつくりあう」

有識者に訊く

青山学院大学社会情報学部教授苅宿俊文氏(かりやどとしぶみ)

アイディアを出して・・・

では発表します私はこう思います

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まず、何から始めるのか?

活動の第一歩はテーマづくりです。

メンバーは企業や組織の壁を越えて、関心によって集まります。

参加は自由で、プロジェクトと違い、決められたものでもありません。

それでも、自分ひとりでは解決できないテーマであり、

課題意識が持ち共感できるテーマだからこそ、

メンバーが集まり、対話が始ります。

例えば、「チームの創造力向上のためのマネジメント」というテーマは、

どの企業、組織にも共通する関心事です。

経営企画、営業、マーケティング、デザイン、研究開発、人事、広報など、

さまざまな職種、業種にたずさわるリーダーで集まり、

チームメンバーの参加を引き出し、

成果に結びつけるマネジメントのあり方を共に研究しました。

ソーシャルメディアの“弱い絆”を活かそう!

信頼と共感でつながるソーシャルメディアソーシャルメディア時代は、誰もが表現し多くの人に情報を伝えること

ができます。そのために莫大なコストやむずかしい技術はいりません。

大切なことは、日常からの「信頼」と「共感」のネットワークを個人同

士が結びあうことです。震災後にはさまざまなウェブサービスや震災

支援プロジェクトが短時間に生まれています。「なにかできる事をし

たい」という小さな思いをソーシャルメディアが後押しした良い例で

しょう。ソーシャルメディアの可能性に是非注目してください。

組織の中には、日常の密なコミュニケーションから作られる強い絆が

あります。しかし、意外性のある新鮮な情報や刺激を得るためには、

ソーシャルメディアにある弱い絆のつながりから生まれる情報源も欠

かせません。そうした、多層的なコミュニケーションや関係性を柔軟

に行き来できる感性や技術が求められています。オープンに、分け

隔てなく対話を行い”共感”を通じて情報を積極的に共有すること。

こうした交流を通じて得られる信頼こそが、これからの時代に求めら

れる価値となるでしょう。

ソーシャルメディアで、弱い絆を活かす 収集IN

OUT発信

技術L

情報編集

情報解析 情報収集

情報表現

R感性 ソーシャルメディア

有識者に訊く

テーマ

テーマ

テーマ

テーマ

デアイガアル

コンナハッケ

ガッコウジャキケナイ

カイシャジャ

キケナイ

ベンキョウニナ

シヤガヒロガル

株式会社創庵代表取締役佐々木 博氏

パソコン・ITのエバンジェリストとして、NHK教育テレビ「趣味悠々」にて12年間番組講師を歴任。現在全国の地方自治体や企業などでソーシャルメディアやスマートフォンを活用した情報表現・創造教育の普及に尽力。soanblog × きずな未来塾 http://soan.jp/

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自由なコミュニケーションを促すには?

「自由に思うことを話そう」と呼びかけても、

すぐには話しづらいもの。

共有できる話題が分かり、

意見を聞きあう雰囲気があってこそ、話し合いやすくなります。

話し合いの場への不安を取り除き、

安心して発言できる場をつくるのがファシリテーターの役割です。

自分が受け入れられていると感じられること、

自分が考えていることが自由に言えて、

判断や行動が尊重されること。

そして、仲間の中で自分が

役立っていることが実感できることで、

自由なコミュニケーションができるようになります。

“したいこと”“できること”を安心して話せる場をつくろう!

新しい活動を生み出すコツ昔は国や組織がやるべきことを決める“滅私奉公”が正しいとさ

れてきました。その後、日本でも成果主義が導入され、自己責任と

いった言葉で代表されるような個人が考えることが正しいとする

“滅公奉私”が広がってきました。しかし、これから先正解がない中、

互いに協力していくには“活私開公”。自分にできることを持ち寄り、

のぞむことを共有することから、支え合うコミュニケーションが始まる。

それが新しい活動の芽となるのです。“私”を“公”に出し合うことで、

“CommonSense”共通の感覚、常識を生み出していくことが

大切です。

つながりをつくるカフェ型トーク

オープンコミュニティで必要な要素

リラックスした雰囲気の中で、さまざまな背景をもつ人たちと対話

を楽しみ、お互いをもっと知り、新しい友人・仲間をつくる。それには、

ワールドカフェと呼ばれる簡単なプログラムを活用できます。

話し合うテーマや目的を共有した後、テーブルに4~6名で座り、

模造紙に自由にメモを描きながら15分ほど話し合いを行います。

1名を残して他のメンバーは別のテーブルへ移ってまた話し合う

というセットを数回繰り返すというものです。こうやって、1枚の模

造紙に色々な人の意見が積み重なることで、新しいつながりや発

見が生まれやすくなるのです。

株式会社エンパブリック代表取締役広石 拓司 氏

「私」を「公」に出し合っていく

話す

聴く

体を動かす

集中する

作る

気持ちを伝える

目指す

振り返る休憩する

共有する

有識者に訊く

社会への思いと人のつながりから新しい仕事をつくる社会起業家の育成経験をもとに、会社や地域の場づくりの実践を応援するエンパブリックを2008年に設立。http://empublic.jp/

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フラットな関係をつくる場とは?

参加者同士のフラットな関係をつくるためには、

場所の工夫も大切です。

いつもの会議室、いつものオフィスではない場所に集まることで、

日常の立場から離れて対話に集中できます。

座席のレイアウトも長方形のテーブルではなく、

円形に配置すれば上下や役割も気になりません。

自由に過ごせる雰囲気をつくるために、

気軽にコーヒーを飲めるように用意しておくといった工夫もできます。

既成概念や制約から離れて、互いにフラットな関係を作る上で、

場所の工夫も有効な手段になります。

対話を楽しむ場を自分たちでつくってみよう!

たまには外に集まってみませんか?新しい発想は、過度に分業された組織や閉じたオフィスの中から

生まれてくるわけではなく、個人の小さな発想や街中でのふとした

気づき、それらの組み合わせなどから生み出されているということは、

私たちの日常生活の中でもしばしば経験されていることでしょう。

いつもの会議室から出て、たまには外に集まってみませんか?会議

テーブルの代わりに、イーゼルを囲む。人数に合わせてボードを使う。

場所と道具の使い方次第で、参加者の自由なアイデアを引き出す

ことができます。

オフィスにコネクティブな活動を取り入れよう多くのオフィスはコレクティブ(組織的)な活動を中心に設計されてきました。

これから先、多様な人の視点を活かし新たなアイデアを生み出すには、

コネクティブ(接続的)な活動をオフィスに共存させて、戦略形成や

人材育成をボトムアップに実現して行く必要があると考えています。

有識者に訊く

ケイシキ

カクイツカキンチョウ

ワイワイチンモク

ガヤガヤ

ジユウ

リラックス ビョウドウ

慶応義塾大学環境情報学部准教授中西 泰人 氏

1970年大阪府生まれ。東京大学工学部機械工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。電気通信大学、東京農工大学を経て、現在、慶應義塾大学環境情報学部准教授。

http://www.ideacamp.jp/アイディアキャンプ

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2011.11.07

エコ + クリCafe未来の働き方や生活を話し合う

チームの運営はプロジェクトマネジメントを初めとして、効率的な管理が追求されるようになりました。

しかし、創造力という点では個人のスキルの問題として扱われ、チームでのマネジメントについては

あまり議論されていません。しかし、現場のリーダーにとって、それは共通する課題の一つになっています。

そこで、“チームの創造力向上のためのマネジメント”をテーマとして、

参加者自分達のチームで活かせるアイデアをつくり共有するワークショップを開催しました。(2011年4月~10月、全5回)

活 動実践例

主旨説明に続いて、参加者が抱える具体的な課題意識を会場で共有

課題意識の共有

ゲストからの実践事例プレゼンテーション

ゲスト・プレゼンテーション(実践共有) テーブル毎にポイントを洗い出し、

グルーピングした上で10のポイントを抽出

ポイント洗い出しワールドカフェ

ポイント全体共有 ふりかえり

『Team個々』チームになるために見える形で共有しよう

目的達成のために異なる視点・立場を尊重して、新しい価値を創造する。

『となりのプロジェクトX』苦楽をともにすることが若手とチームを育てる。

失敗を恐れず、トライ&エラーを効果的にプロセスに組み込む。

『自分が生きるチーム』「自分ごと」として考え、自分の考えを外に出し、チームで共有する。という仕組みをつくる。

『プロデューサーは懐の広い現場監督』多様な意見を尊重し、新しい

アイデアを生み出すだけでなく、それを責任を持って実現しきる。

お互いの「周りが知らないパーソナリティー」を相互にさらけ出すことで、チームの総合力を上げる。

『新しい考えを生み出すために、Situation(環境)を変えてみる。』

8つの大切なポイント

コクヨでは、社外に開かれた対話の場として“エコ+クリCafe”という取り組みをしています。

未来の働き方や生活について話し合うオープンな場です。

ここでは一例として、チームの創造力というテーマで話し合った事例をご紹介します。 各回の活動では、先進的な取り組みをしている

リーダーによるプレゼンテーションのほか、

さまざまな仕事(研究開発、建築設計、広報、

新規事業開発、システムエンジニア、

マーケティング、コンサルタントなど)に就く

メンバーの経験を活かし、参加者同士で

大切と考えるポイントを共有しました。

『チームの創造力を向上させるマネジメント』

活動の様子

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4 5

2011年4月27日開催「チームの創造力向上のためのマネジメント」より  エコクリcafe http://www.facebook.com/Ecokricafe2011年10月21日開催「チームの創造力向上のためのマネジメント」まとめより

各テーブルで選んだ大切なポイントについて、内容の近いものをグルーピングしながら壁面に貼り、全体で共有

各参加者のまとめを共有してセッションを終了

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2011.11.07

セクターを越えたイノベーションの場 オフィスの新たな可能性を探る

クリエイティブ・シティ・コンソーシアム 新世代ワークプレイス研究センターオフィスの新たな可能性を探る、京都工芸繊維大学を中心とした産学連携プロジェクトが

新世代ワークプレイス研究センター(NEO)です。

経営、都市、建築、心理、健康などさまざまな分野の専門家の知識を集めて、継続的な議論・研究活動が行われています。

この研究会の特徴は、既成概念にとらわれず、新たな視点をもって対話をするための工夫として、

仮設的に会場を移しながら運営されています。

『未来のワークライフと創造都市』「ビジネスイノベーションとソーシャルイノベーションの同時実現」という切り口で、新しい働き方を支える仕組みと環境について考えるセッションを開催しました。

多くの企業が人材育成やイノベーション、成熟社会のジレンマなどの課題を抱えていますが、

これらの課題を解くためには新しい視点や発想、分野を超えたりソースの組み合わせが不可欠です。

一方、企業の中で働く個人にとっても、仕事と生活と学びはシームレスに連続しています。

こうした場をクリエイティブシティ(創造都市)と捉え、志に共鳴する企業、自治体、有識者、地域住民の個々人が

セクターの壁を越えて創発するプラットフォームとして、クリエイティブ・シティ・コンソーシアムが設立されました。

KREI

町屋

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活 動実践例

活 動実践例

京都工芸繊維大学 新世代ワークプレイス研究センター http://www.neo-rc.com/2011年3月7日開催「未来のワークライフと創造都市」より  クリエイティブ・シティ・コンソーシアム http://creative-city.jp/

能楽堂

カタリストBA

ワールドカフェ「どんな行動が創造的な関係を生み出すのだろうか?」「それを可能にするのは、どんな「創造的環境」なのだろうか?」テーブル毎に洗い出し

ブレイク参加者による気づきメモを見ながらブレイク

シナリオ・プロトタイピング両チームのキーワードから、10×10のマトリクスを作成、働き方×都市環境の組み合わせを選び、未来のシナリオを作成。

ゲストによるエピソード紹介「ビジネスとソーシャルイノベーションが同時に実現した、真実の瞬間ストーリー」を課題提供

フューチャー・スキャニング2チームに分かれて「創造的な関係性を生み出すための働き方とは?」「創造的な関係性を可能にする都市環境とは?」について、10のキーワードを抽出

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クリエイティブ・シティ・コンソーシアムの活動拠点 未来に向けた対話の場

カタリストBA FUTURE CENTERクリエイティブ・シティ・コンソーシアムの活動拠点として二子玉川駅直結のライズ8階に設けられた協働のためのスペースです。

会員企業や多様なクリエイター、アントレプレナーが集まり、

アイデアを出し合いながら具体的なプロジェクト、プロトタイプを創り出して行きます。

ワークショップを行う円形スタジオを中心に、開発中の商材を実装し、他の会員や地域住民に使ってもらうことで

商品開発を進めるラボスペース、フリーランスのクリエイターが働くシェアオフィスが

併設され、従来の枠を越えたイノベーションの機会を実験的に提供しています。

フューチャーセンターは、企業や大学、行政組織において既成概念を越えた

創造的な問題解決をサポートする対話の場です。

1996年にスウェーデンの金融機関であるスカンディアグループがイノベーションによる

あらゆる解決策の発見を目的として、日常から離れた環境に対話の場を設けたのが始まりとされています。

このような未来志向の考え方は欧州各国に広がっています。

スタジオ360度の円形スタジオ、セッションやワークショップに集中できる大空間コネクティブキッチン会員同士のつながりを深めるソーシャルメディアのリアル版ツールラボ未来の働き方を支えるプロトタイプを展示、使ってもらうことで商品化を検討していくアウトドアサロンリラックスできる非日常空間で、自由な発想やコミュニケーションを促進コラボレーションオフィスクリエイティブな個人がコワーキングする次世代オフィス

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空 間実践例

空 間実践例

カタリストBA http://catalyst-ba.com/ THE COUNTRY HOUSE(オランダ) http://www.het-buitenhuis.nl/

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最後に

コクヨの品川エコライブオフィスは、エコとクリエイティブを取り入れた

新しいワークスタイルに挑戦する実験オフィスです。

社外とのつながりを持つ場であるスタジオがオフィスに併設されており、

エコ+クリCafeをはじめとしたさまざまなアクティビティに活用しています。

フィリップ・コトラーや、C・K・プラハラッドらは、協働や共創といった言葉を用いて、新しい価値創造の必要性を指摘しています。

空 間実践例

エコライブオフィス品川 http://www.kokuyo.co.jp/ecology/ecooffice/

品川エコライブオフィスエコとクリエイティブに実験場

『互いにつながった経済の中で、他の企業と、株主と、チャネル・パートナーと、社員と、さらには消費者と協働しなければならない。マーケティング3.0は、似通った価値や欲求を持つ経済主体の協働活動なのだ。』(フィリップ・コトラー他[2010]コトラーのマーケティング3.0)

『今後は、消費者が企業およびその仕入先、事業パートナー、消費者コミュニティなどと共に価値を共創する傾向が強まり、その過程で消費者ごとに独自のパーソナル経験がつむがれていく』(C・K・プラハラッド他[2004]価値共創の未来へ)

この協働や共創の原点にあるのは、顧客やパートナーとの、互いの深い理解です。組織を越えてつながる場は、潜在的なビジネスチャンスの発見や、知識創造において、重要な役割を果たすと考えています。

オープンコミュニティの力を活かしませんか?コクヨは「オープンコミュニティ」の場づくり、実践のお手伝いをいたします。コンサルティングスタッフまで、お気軽にお問い合わせください。

コクヨファニチャー株式会社 ソリューション企画部 八塚裕太郎

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