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新たなビジネス・バリューを創出する企業ソーシャルの活用
日本アイ・ビー・エム 株式会社ソフトウェア事業ソーシャルウェア・エバンジェリスト行木 陽子
2
“ソーシャル”は、5つめの技術革新
メインフレーム
分散コンピューティング
PC
インターネット ソーシャル
ソーシャル メディアの影響力 (米国)
増大するソーシャル・メディアの利用
東日本大震災エジプト民主革命
• 音声通話が絶たれた中で、Twitter が確実な連絡手段であり、精神的な支えになっていた。
• SNS サイトを利用した励ましや安否確
認情報共有が行われていた。
Facebookでデモの日程を設定し、Twitterで行動を共有、
世界中にリアルタイムで情報を拡散し、YouTubeで世
界に映像を流した。
Twitterの1日のつぶやき数
アクティブユーザー数
1 5.5 1250
100
350
500
0
100
200
300
400
500
600
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
#of users(百万)
3年間で10倍
顧客との関係の変化顧客(消費者)との関係は、従来の関係から、顧客のコミュニティの形成や会話型のコミュニケーションへとシフトしています。
従来の顧客との関係
企業 顧客
情報提供
商取引
問合せ・フォロー
今後は、顧客参加型の交流
企業
顧客コミュニティ
参加型の交流(評価、開発参加)
会話型コミュニケーション
商品・サービスの評価
“知”の集合WIN WINの
実現
コンシューマーから B2C の世界へ
サントリー ハイボール
ハイボール
– ウィスキー + 炭酸
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20090817/202635/?ST=nmg_pagehttp://bizmakoto.jp/makoto/articles/1001/12/news012.html
著名 blogger へのアプローチ
– 若年層へのアプローチ
– 人づて効果
コンシューマーから B2C の世界へ
ファーストリテーリング ユニクロ
仮想⾏列、投稿型企画で世界同時キャンペーンhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20110412/219409/
UNIQLOOKS – インターネット上に自分がユニクロの商品を着た写
真を投稿。仮装行列を作る
– 行列には実に63万人以上が参加し、うち6万人がフェイスブックページに登録した。
8
製品サービス開発
顧客との関係の強化
⼈財の可能性を最⼤化業務運営
⼈材開発
従来型ビジネス
ソーシャルビジネス
• 従来のチャネルを介した「プッシュ」型
• 企業主体のブランド・イメージとメッセージ構築
• コミュニティと顧客との対話を通したブランド価値の構築
• 信頼性・親密性を通したロイヤリティーの確⽴、売り上げ拡⼤
• R&Dに投資• 社内で新規アイデアの創出、具体化
• 市場での可能性を検証
• 洞察を共有することによる、斬新なアイデアの創出、市場投⼊までの期間短縮、シェアの獲得
• eメールと電話が主なコミュニケーション
• 業務知識のサイロ化
• 迅速なビジネスの判断、機会の最⼤化、コストの削減を実現するために、プロフェッショナルなビジネス上の結びつきを活⽤
すでにソーシャル的活動を開始している分野
ソーシャルの適用で高い効果が期待される分野
ソーシャル・ビジネス
マーケティング顧客サービス 新規アイデ
アの迅速な創出・具現
化
企業の鍵を握るのは「人」
業務情報の 50 ~ 70% は人から得る(※)
社内情報の 80% 以上は個人PCや頭の
中にあり、その人が辞めると失われる(※)
→ 人(個人)を中心としたコラボレーション環境が必要!
(※) Knowledge Worker Investment Paradox, Gartner Research 2002
組織の情報や知識の4%を管理するために、IT投資の80%が使われている。
仕事上の⼈との対話やプロジェクトでの経験によって得られる知識、ノウハウ
現実にはコラボレーションには様々な阻害要因が存在
人財を浮き上がらせ人財をつなぐ
ビジネスへの俊敏な対応アイディアの創出
ソーシャル・テクノロジーの活⽤
企業ソーシャルウェア
IBM Connections : エンタープライズ・ソーシャルウェア
コミュニティー
ブログ
アクティビティー
プロフィール
ホーム
Wiki ファイル
ソーシャル・データをウィジェットで一覧し自分とつながっている関係者が更新した情報を把握できます。
共通の関心事で人々が集まり、各コンポーネントを駆使して、情報を交換できます。ここではフィードの機能が使えます。
所属組織、専門知識などから検索し、その人が関わるコンテンツを見られます。その人とつながれば、更新状況を把握出来ます。マイクロ・ブログも行えます。
作業やタスクを分担、実施、管理し、成果物を掲載し、迅速な作業を行えます。
アイデアを記すだけでなく、フィードバックと共に知識を高めることができます。 グループや個人で記事化を編集
作成し、英知の結集が図れます。ファイルを共有し、更新し、コメントを付け合い、評価付けできます
自分や他人のブックマークを共有し、情報源へのリンクを拡大できます。
問題解決やブレインストーミングのためのディスカッションを、より効率的に行えます
フォーラム
ブックマーク
IBMの取り組み:ソーシャルウェア
GTO(グローバル・テクノロジー・アウトルック)人材プロキシー(2004年)
個人の持つ情報をデジタル化して暗黙知を企業内で活用
デジタル・コミュニティー (2007年)分散環境での迅速な製品開発、イノベーション、従業員・パートナー・お客様とのインタラクションを可能にし、グローバルに統合された企業 (Globally Integrated Enterprises)を実現
IBM Connections
IBM社内での活用TAP,W3
TAP(Technology Adoption Program)古くからIBMでは、TAPという社内テクノロジー・インキュベーションの仕組みを活用して、
様々な新しいコラボレーションのスタイルを実践
– 社内での新しいテクノロジーを適用・促進するインフラ
– TDIL(TAP Dynamic Infrastructure Lab)としてクラウド・コンピューティングの
テクノロジーを活用
– Use to Sellの精神
SmallBlueSmallBlue
SaNDSaND
ConnectionsConnections
::::::
研究者
開発者
エンジニア
専門業務を行う組織による情報提供
従来
新たな取り組み
海外スタッフ(社内外)
ビジネスパートナー
中心リーダー
様々な役割の社員
グローバルの専門家と自由にコンタクト
プロジェクト・メンバー
営業部開発本部本社
組織ではなく、社員一人一人の専門性を確認
組織ではなく、社員一人一人の専門性を確認
専門家を探す
ソーシャル・ネットワーク分析エンジンによる推奨機能
Haifa基礎研究所で開発したSaNDがベースConnections上の全てのコンテンツが分析対象人・グループ・コンテンツ・タグのそれぞれの関係を分析各々の推奨関係の総合的な強さを計算リレーションシップの一例– 共通の同僚
– ブックマークの共有
– Wikiの筆者
– タグをつけた人
– ブログにコメントしたユーザー
「人のネットワーク」そのものがインテリジェント化し、提案や推奨、さらに問題解決の提案をするまでに進化
この仕組みは何をもたらすのか・・・・
組織を飛び越える力
つながった専門家が集い情報共有・意見交換する「場」
対応案件のコミュニティー
関連する外部情報をブックマーク
資料ファイル(ダウンロード数、お奨め評価も)
チームのディスカッション
様々な分野の専門家で情報共有
営業
研究開発
○○技術
□□技術
専門プロフィールとメンバーリスト
対応必要なToDoタスク
顔とスキルが見える
顔とスキルが見える
お奨めがわかる
お奨めがわかる
仲間が集まる
仲間が集まる
興味を惹く情報が集まる
興味を惹く情報が集まる
専門家が集ってイノベーションを実現する「場」
様々な分野の専門家が集まって情報共有が直ぐに図れるテンプレートが提供されています
コミュニティー
ブックマーク
ブログ アクティビティー ファイル Wiki
フォーラムフィードメンバー
サブ・コミュニティー
コミュニティー:専門家が集ってイノベーションを実現する「場」
「投票」ボタンを押して共感するアイディアに投票
必要に応じてコメントを入力
社員が改善のアイディアを投稿
「高評価」ボタンで管理者が採用の最終判断
アイデアブログ 新たなアイデアを創造し具現化する!
アイデアブログ投票結果を一覧で確認
最適なアイデアを採用
アイデア具現化のためのアクティビティを自動生成
Working Mother Community
働くお⺟さん同⼠の横のつながりをつくり、育児、家事、仕事、ワークライフバランスについての情報共有を促進
教えて! Lotus Notes 8.5.1
属⼈性が⾼く、社内で暗黙知化しがちなLotus Notes 8.5.1の情報を、社員の誰もが発信できることにより、貴重なナレッジを表出化
⽇本IBMで働く外国籍の社員が中⼼となったコミュニティー。⽇本での⽣活に役⽴つ情報や、英語サービスへのリンクなどを共有
IBM Japan International Community
参考: コミュニティー 興味/ライフスタイル 型
Japan Electronics Industry Community
⽇本の「Electrical and Electronicsのお客様+お客様のお客様+IBM」がWin-Win-Winの関係となることを推進
Japan PM SIG Agile Community
PM職種のメンバーを中⼼に、アジャイル、およびアジャイル開発のプロジェクト管理などについて意⾒や情報を交換
お客様先での勤務が多いAMS(Application Management Service)部⾨の情報共有、横のつながりを強化
AMS Community
参考: コミュニティー 業務/職種/部⾨ 型
全てのアプリケーションへスマートフォンからアクセス可能
モバイル対応
この仕組みは何をもたらすのか・・・
専門家が集う場を提供し、イノベーションを実現する
ソーシャルをビジネスにつなげているお客様のご紹介
グローバルで⼈財をつないで
イノベーションを実現
SPACESPACEベルリッツ・コーポレーション
(日本・教育)
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新たなビジネス・モデルを積極的に展開
GLT
ELS事業
グローバルリーダーシップ研修事業
• アメリカ国内に48校以上、日本をはじめ12カ国
に拠点を持ち、英語教育、留学サポートを提供
• 2008年からスタートした新規事業
• 語学をベースに、クロスカルチャー研修やビジネススキル研修を展開
語学研修事業
世界各国のベルリッツ教師とのレッスンを受講
• 物理的な教室からバーチャルな教室へと進化
多国籍からグローバル統合への必然
ランゲージセンターを越えたオペレーション
ビジネス・モデルの積極的な展開
?• 全世界規模での人材把握
どんな人材が、どんな活動を、どこで行っているのか
• 全世界規模での情報共有各拠点には独自のシステムが導入
?• 会社方針や戦略を迅速かつ確実に隅々まで伝達• 「境」を越えた技術や知恵の共有、役割分担• 全世界規模で事業をしているメリットの享受
34
全世界のコミュニケーション基盤
会社の方針や戦略を迅速かつ確実に隅々まで伝達各種情報の共有
「縦」のコミュニケーション• 組織のピラミッド構造に基づいたトップダウン型
企業ポータル
SPACESPACE
35
Smart Place to Accelerate Community of Excellence
自由闊達なアイディアを創出同じ課題や関心事を持った社員の連携
「横」のコミュニケーション• 個々の社員が縦横無尽に結びつくネットワーク型
企業ソーシャル
“縦と横”のコミュニケーション融合への挑戦
36
ポータル機能でトップダウンの情報配信とナビゲーションを提供
*エグゼクティブ・メッセージの発信(ブログ)
プロフィール機能で個人の見える化、マイクロブログ機能で有機的なつながりを
会社の方針を展開各リージョン・トップのメッセージ
36
37
オンライン教材(eBerlitz)開発チームによるコミュニティ
オンライン教材に関するブックマークの共有
新しい教材、販促資料の告知、共有
登録されたメンバー間のディスカッション
37
世界中の知恵を結集し、新規教材開発期間を1/3に短縮
「SPACE」はグローバル統合への第一歩
人材把握
情報周知
技術や知恵の共有
My NetworkSPACEを
介した繋がり
ランゲージセンター単位
メール・ベース
独自システム形式不統一
全世界規模誰もが同じ情報にアクセス
エグゼクティブ・メッセージの周知情報の一元管理
統一フォーマット、明確なコンテンツ・オーナー
24,000以上のNetworkを
介した繋がり
導入前 導入後
実際に会った人との繋がり
SPACEは、実は基幹系システム
以上に重要かもしれないエグゼクティブ
38
ソーシャルウェアを活⽤した技術者育成⽀援サービス
株式会社 栗本鐵⼯所(⽇本・産業設備)SKILLOOP
お客様のビジョンと解決策
理念
ビジョン
人事戦略
戦術
『モノづくりで未来を創る、クリモト』コーポレートメッセージ
目指す姿は『新たな商品を継続的に生み出す技術立社』
(2010/4/20 日刊工業 串田取締役 のコメントより)
― (中略)実現の鍵を握るのは、見えざる資産であるノウハウ。それを媒介するのは人。
・技術職従業員の継続的なスキルアップ効果を確実に創出する・運営者、利用者の双方にその効果の見える化(実感させること)を行う
企業向けソーシャルウェアを活用した技術者育成支援IBM Connections
技術者育成支援サービスの確立スキル維持・継続性・出会い・助け合い・気づき・高め合い
お客様要件の実現
社内人脈が維持・管理できる 周囲に働きかける仕組みを実践できる
・人脈確認マップ・自己スキル確認(受講・参加履歴)
・ラーニングコミュニティ構築・ユーザ主催イベント情報
・疑問内容共有・アンケート実施・結果共有
41
コミュニティー
フォーラム
疑問に答える機能が利用できる 参考情報の提供支援を受けることができる
・集合研修の電子化推進・教材の提供
ファイル
ブックマーク
ブログコミュニティー
Wiki
プロフィール
(タグ・マイクロブログ)
(タグ・マイクロブログ)プロフィール
効果:受講者同⼠,講師,上司をつなぐ仕組みを確⽴技術者教育のフォロー,教育効果の最⼤化,技術習得意欲の継続集合研修に参加する度に社内⼈脈が拡⼤し、継続的に意⾒交換ができるようになった先輩社員や同僚の得意分野や「⼈となり」を垣間⾒ることによる、⼀体感の醸成商品・サービス・技術情報など、研修資料のみならず、普段先輩が活⽤している資料によるOJT
教育への参加・運営に関わるコスト削減
社是「英知を育て、衆知を集める」
経営方針を具現化する企業風土の確立- 経営戦略に適合する“人”の確保- 組織風土を改革する“人”の活性化- 意識改革・行動改革を実践する“人”の育成
ソーシャルウェアによる技術者教育支援ソリューション
が経営方針を推進
売れる商品の開発とアイデアの発掘
CEMEX(メキシコ・セメント/建材)
Shift
ビジネス上の課題:グローバル企業の社員として、⾃発的に⾏動する企業⾵⼟への変⾰各国向けに別々に開発していた商品を、グローバル展開することによるコスト削減製品ライフサイクルの短縮と、短期でのマーケット投⼊メールや電話に頼らない、よりオープンなコラボレーションの促進
ソリューション:「Shift」と呼ばれるソーシャル・ネットワーク・イニシアチブを策定
Shift(ソーシャル・ネットワーク・イニシアチブ)
20000人を越える社員が参加500を越えるコミュニティーが設立
世界各地にいるあらゆる分野のスペシャリストがつながり、事業部門間をつなぐかけはしとなって目覚しい成果を出した新たに9つのイノベーション・プログラムが発足し、製品ライフサイクル
の短縮化に成功
「Ready Mix 製品」
初めてのグローバル・ブランドを4ヶ月で開発
出張・電話:50万~100万ドルの削減
お客様とコラボレーション
IBMIBMが考えるコラボレーションのあるべき姿が考えるコラボレーションのあるべき姿
「働く場」としてのワークプレースは、物理的な場所や時間に依存せず、経験や感情を含む様々な情報を共有する
イノベーションを生む風土
過程の共有 業務プロセスとの癒合オフィス/移動中
通常のPC
スマートフォン
タブレット
役割/関係
場所 時間組織 役割
を越えて
CRM ERP
ソーシャル技術と分析技術の融合がビジネスを変革
人が相乗効果をもたらす企業ソリューション新しい成長分野のオポチュニティ
顧客やビジネス・パートナーとの関係強化、先進的な人材管理、組織の柔軟性と効率性の改善
データ
データ集計フィルタリング技術意味抽出分かりやすい分析技術プロセス編成ストリーム処理
分析技術
お客様の声満たされていない要求人材の発掘推論と意思決定の支援クラウドセンシング、クラウドソーシングチーム編成、インセンティブ、動機付け
Society
Organizations
TeamsIndividuals
ソーシャル技術
ソーシャルデータ人に関するデータ、人が生み出すデータ
実世界データセンサーデータ、ストリームデータ
企業内データ
ビジネスプロセスの変革
メインオフィス 拠点オフィス
グローバル展開
プロセスノウハウ
コンテンツ(文書・データー)
専門家組織
エンタープライズソーシャルウェア
お客様 企業パートナー
リアルタイム
情報統合
ハイブリッドハイブリッド
ガバナンスガバナンス//セキュリティセキュリティ
企業コラボレーション企業コラボレーション・・フレームワークフレームワーク
チャット、Web会議、ビデオ会議
オンプレミス(自社保有)オンプレミス(自社保有)//オフプレミス(オフプレミス(クラウドクラウド))
人中心人中心
Social BusinessSocial Business
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