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ライカ DVM6 ユーザーマニュアル

ユーザーマニュアル - Leica Microsystems DVM6/User...LAS X(Leica Application Suite)X ライカ DVM6 デジタルマイクロスコープは、「Leica Application Suite

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ライカ DVM6ユーザーマニュアル

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ライカ DVM6 取扱説明書 2

目次

一般的事項一般的事項 5安全上の重要な注意事項 6本書で使用する記号について 7安全上の注意事項 8

はじめにお買い上げいただき、ありがとうございます。 11開梱 12標準付属品とアクセサリー 13システム概要 15装置の概要 16装置のコンポーネント 16ライカ DVM6 C 17ライカ DVM6 S 17ライカ DVM6 A 18ライカ DVM6 M 18

対物レンズ 19

設置 /組立ライカ DVM6 のセットアップ 21PlanApo 対物レンズの取り付け 22ケーブルとコネクター 23オプションのアクセサリー 24ポラライザ 24

拡散板 25ローアングル照明アダプター 26透過光ステージ 27ライカLED5000 SLIダブルファイバー照明 28

コンピュータの個人用設定とソフトウェアのインストール 29

装置のセットアップライカ DVM6 32ライカDVM6 の立ち上げ 32コンピュータの立ち上げと LAS X ソフトウェアの起動 33XYステージ調整 34フォーカス調整 35倍率の変更 37傾斜スタンドの使用 38

用途ライカ DVM6 の用途例 41ライカ DVM6 41対物レンズの交換 43同軸照明 44

アクセサリーの使用 47ポラライザ・拡散板 47ローアングル照明アダプター、透過光ステージ 48ライカ LED5000 SLI ダブルアームファイバー照明 49

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ライカ DVM6 取扱説明書 3

目次(続き)

ソフトウェアアプリケーションライカ LAS X の基本機能 51

サービスお手入れ、保守、連絡先 54交換部品 57アクセサリー 58

仕様テクニカルデータ 60寸法図 69対物レンズ 69ライカ DVM6 C/S/A 70ライカ DVM6 M 71

用語解説 用語解説 73

トラブルシューティングトラブルシューティング 77

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ライカ DVM6 取扱説明書 一般的事項 4

一般的事項

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ライカ DVM6 取扱説明書 一般的事項 5

一般的事項

安全に関する注意事項ライカ顕微鏡を初めて使用する前に、同梱の小冊子「安全に関する注意事項」をよくお読みください。取り扱いおよび手入れに関する情報が記載されています。

クリーニング O 必ず、推奨する洗剤・化学薬品を使用してください。

O 装置のカバーやアクセサリのラバー部分をクリーニングする場合、化学薬品は使用しないでください。表面が損傷したり、剥離した微粒子により試料が汚染されるおそれがあります。

修理サービス O 修理は必ずライカ マイクロシステムズのサービスに依頼してください。部品を交換する場合は、ライカマイクロシステムズの純正部品をご使用ください。

装置の保守・修理 O ライカの顕微鏡の操作・保守・修理は、必ず、訓練を受けた認定スタッフのみが行うものとします。

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ライカ DVM6 取扱説明書 一般的事項 6

安全上の重要な注意事項

取扱説明書ライカ DVM6 C/S/A は、光学レンズ及びデジタルカメラに、傾斜スタンドおよび各種画像解析ソフトウェアが組み合わされたデジタルマイクロスコープで、各種の対物レンズおよびアクセサリが用意されています。ライカ DVM6 M(ズーム本体のみ)は、ライカ実体デジタルマイクロスコープのアクセサリを自由に組み合わせられるモデルです。取扱い説明書は同梱CD-ROMにPDF版が保存されています。最新の取扱説明書および改訂版は、弊社のウェブサイト www.leica-microsystems.com からダウンロードおよび印刷することもできます。

この取扱説明書には、ライカ DVM6デジタルマイクロスコープシステム特有の機能に関する説明、および、本システムの操作安全性・保守・アクセサリーについての重要な注意事項が記載されています。

小冊子「安全に関する注意事項」には、顕微鏡および付属部品の技術サービス、安全な操作に必要な条件、取扱い方法などについての注意事項が記載されています。

装置を本来の状態に維持し、危険のない操作を行うために、ユーザーは装置の組立、セットアップおよび使用を始める前にこの取扱説明書をよく読み、内容を理解する必要があります。特に、安全上の注意事項、その他の注意事項および警告をすべて守ってください。

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ライカ DVM6 取扱説明書 一般的事項 7

本書で使用する記号について

警告!安全上の危険!

この表示の警告事項を守らないと、人が傷害を負ったり、物的損害が発生することがあります。

守らないと、以下の事態を引き起こす可能性があります。

O 人的被害 O 機能不良や装置の損傷

危険電圧の警告

この記号は、よく読んで守らなければならない特に重要な事柄であることを示します。

守らないと、以下の事態を引き起こす可能性があります。

O 人的被害 O 機能不良や装置の損傷

高温による危険

この記号は、表面に触れるとやけどの危険性があることを示します。

重要情報

この記号は、装置をより良く理解するための補足情報や説明であることを示します。

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ライカ DVM6 取扱説明書 一般的事項 8

安全上の注意事項

説明各システムは、ライカ DVM6 デジタルマイクロスコープデジタルマイクロスコープを用いた観察および画像・動画記録に求められるきわめて高度な要求に対応しています。

用途冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。

指定以外の用途冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。

ライカ DVM6とそのコンポーネントを、臨床および診断用に用いることはできません。

本装置を分解、改造した場合や、取扱説明書の範囲を超えるライカ以外の製品と組み合わせて使用する場合は、必ずライカマイクロシステムズにご相談ください。

無断で装置に変更を加えたり、取扱説明書記載以外の方法で使用された場合、保証の対象外となりますのでご注意ください。

使用場所 O 冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。

O 電気系の部品は壁から 10 cm 以上の距離をとり、可燃物から離して設置してください。

O 大きな温度変化、直射日光、振動は避けてください。こうした条件下では、正確な測定や顕微鏡画像の妨げとなる場合があります。*

O 高温および高温多湿の地域では、各部品に対してカビの発生防止のために特別に配慮する必要があります。

* 測定結果は、対物レンズ、ズーム、顕微鏡の 設定によって異なります。

装置の保守・修理冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。

下記を遵守してください。

O ライカ DVM6 デジタルマイクロスコープおよびアクセサリの操作・保守・修理は、必ず訓練を受けた認定スタッフのみが行うものとします。

O 管理責任者 /操作担当者は全員、この取扱説明書(特に安全上の注意事項)をよく読み、理解し、遵守してください。

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ライカ DVM6 取扱説明書 一般的事項 9

安全上の注意事項(続き)

修理、サービス作業電源が入ったまま電気回路に触れると、けがを負う危険があります。

搬送 O ライカ DVM6 デジタルマイクロスコープおよびアクセサリー部品を輸送または搬送する場合は、元の梱包材を使用してください。

O 振動による損傷を防ぐため、振動による損傷を防ぐため、ユーザーの手で脱着可能と本書に記載された可動部品はすべて取り外し、個別に包装してください。

他社製品の組み込みライカ DVM6 を他社製品に組み込むことは許されません。

廃棄冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。

法的規制冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。

EC 適合宣言書冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。

ライカ DVM6 デジタルマイクロスコープでは、ユーザーが強いられる負担を最小限に抑えるために、人間工学に基づいた光学系コンセプトおよびデザインが採用されています。

顕微鏡の照明は、本来の用途で使用した場合、EN 62471:2008 のリスクグループ 2 に該当します。

光学装置の使用、不使用いずれの場合にも、照明装置の LED 光を直接覗き込まないでください。

この注意事項を守らないと、眼の損傷を招くおそれがあります。

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 10

はじめに

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 11

デジタルマイクロスコープライカDVM6をお買い上げいただき、ありがとうございます。ライカ DVM6 は高性能レンズを搭載し、試料の拡大観察と画像の記録および解析ための、高度な多様性と優れた操作性を備えたデジタルマイクロスコープです。

ライカ DVM6 は4モデルをラインナップし、低倍、中倍、高倍各種の対物レンズが用意されています。

 本書中のサンプル画像は、ライカ DVM6 Aに中倍対物レンズを取り付けした例を示し

ています。

Windowsベースの汎用システムライカ DVM6 は、USBケーブル経由でWindowsベースのコンピュータと接続して使用します。デジタルマイクロスコープカメラ画像はモニターに表示されます。

LAS X(Leica Application Suite)Xライカ DVM6 デジタルマイクロスコープは、「Leica Application Suite X(LAS X)」ソフトウェアを標準付属しています。ライカ DVM6 のライブ表示と画像保存、およびライカ DVM6 本体やLED照明の操作はLAS Xから実施します。

初期設定ライカ DVM6 内蔵カメラのホワイトバランスは工場出荷時、対物レンズ内蔵のLED 照明に合わせて最適化されています。その他の照明使用時は、手動により最適なホワイトバランス取得が可能です。

お買い上げいただき、ありがとうございます。

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 12

開梱

開梱

1. 段ボールの上部カバーを上方に引き抜きます。

2. 発泡材を取り外します。

3. デジタルマイクロスコープスタンド下の取っ手部分に両手を差し込み、デジタルマイクロスコープを持ち上げます。

• デジタルマイクロスコープは重量が約20 kg で重量物ですので、持ち運びには十分気をつけてください。

 納品時の梱包材は保管し、ライカ DVM6 を移動する場合は梱包材を使用してください。

LEIC

A DV

M6

LEIC

A DV

M6

1

2

• ライカ DVM6 を持ち上げたり、移動する際、傾斜スタンド部分や XY ステージを持

たないでください。破損の恐れがあります。

対物レンズと各オプションは別包装になります。

LEIC

A DV

M6

3

LEIC

A DV

M6

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 13

標準付属品および必要なアクセサリー

ライカ DVM6 デジタルマイクロスコープには、以下のパーツが標準で付属されています。

1. ライカ DVM6ズーム本体2. 傾斜スタンド デジタルマイクロスコープ3. 電源アダプター4. USB ケーブル、コンピュータとの接続用5. 「 Leica Application Suite X(LAS X)」ソフトウェア DVD

必須オプション

6. 各国対応電源ケーブル7. 対物レンズ8. Windows 7(64 ビット版)搭載 WindowsPC

 Leica Application Suite X(LAS X)の操作方法はソフトウェアのオンラインヘルプを参

照してください。

標準付属品とアクセサリー

LEIC

A DV

M6

1

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23456

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 14

オプションのアクセサリーその他オプション

1. ポラライザ2. 拡散板3. ローアングル照明アダプター4. バックライト(透過光)ステージ5. ダストカバー6. ライカ LED5000 SLIダブルファイバー照明

1 2 3 4 5 6

DVM

6

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 15

システム概要

1

2

3

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LEIC

A DV

M6

対物レンズ装着時のシステム例

1. ライカ DVM6ズーム本体

2. 傾斜スタンド

3. 中倍対物レンズ(FOV 12.55)

4. XY ステージ、ステージプレート付き

5. Windows PC と LAS X ソフトウェア

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 16

装置の概要

LEIC

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6

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1112

14

15 16 17 18

13

1. ライカ DVM6ズーム本体

2. 傾斜スタンド用ハンドル

3. 傾斜軸

4. 対物レンズ固定ネジ

5. レリーフコントラスト用スライダ

6. ズームリング

7. 対物レンズ(3 種類)

8. 同軸落射用コントラスト調節バー(中倍および 高倍対物レンズ取付時)

9. LED リング照明、同軸照明

10. XY ステージ、手動または電動

11. XYステージゼロポジション クリックストップ

12. XYステージノブ

13. 粗微動フォーカスドライブ、手動

14. スタンドベース

15. 電源ON/OFF スイッチ

16. 電源接続部

17. USB ポート

18. ライカ LED5000 SLI ダブルファイバー照明用ポート

装置のコンポーネント

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 17

ライカ DVM6 C

ライカ DVM6 Cのフォーカスドライブおよび XY ステージ操作は手動になります。

LED照明および画像取得は、ライカ LAS X ソフトウェアからのみ操作可能です。

LEIC

A DV

M6

ライカ DVM6 Sのフォーカスドライブは電動と手動、両方の操作が可能です。XY ステージは手動のみ操作できます。

LED照明および画像取得は、ライカ LAS X ソフトウェアからのみ操作可能です。電動フォーカスドライブを使用して、ピント合わせにオートフォーカス機能を用いることが可能です。

LEIC

A DV

M6

ライカ DVM6 S

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 18

ライカ DVM6 A

ライカ DVM6 Aのフォーカスドライブと XY ステージは、電動と手動、両方の操作が可能です。

LED照明および画像取得は、ライカ LAS X ソフトウェアからのみ操作可能です。電動フォーカスドライブを使用して、フォーカス合わせにオートフォーカス機能を用いることが可能です。電動XYステージを使用して画像貼りあわせを自動で取得できます。

LEIC

A DV

M6

ライカ DVM6 M はズーム本体で構成され、専用のキャリアアダプターを利用して、実体顕微鏡の各種スタンドやフォーカスドライブを組み合わせことができます。

LEIC

A DV

M6

ライカ DVM6 M

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ライカ DVM6 取扱説明書 はじめに 19

対物レンズ

低倍対物レンズ

ライカ低倍レンズ(FOV 43.75)は、広視野の対物レンズで、厚みのある大きな試料の観察に適しています。

作動距離は 60 mm です。

試料の視野は最大35.0 mm × 26.3 mm から最小 2.19 mm ×1.64 mm の範囲で拡大・縮小できます。

中倍対物レンズ

ライカ対物レンズ (FOV 12.55)は、中倍率の対物レンズです。

作動距離は 33 mm です。

試料の視野は最大10.04 mm × 7.53 mm から最小 0.63 mm ×0.47 mm の範囲で拡大・縮小できます。

高倍対物レンズ

ライカ対物レンズ (FOV 3.60)は、高倍率の対物レンズです。

作動距離は 5 mm です。

試料の視野は最大2.88 mm × 2.16 mm から最小 0.18 mm ×0.14 mm の範囲で拡大・縮小できます。

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M6

60 mm

60 mm

LEIC

A DV

M6

60 mm33 mm

LEIC

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M6

60 mm5 mm

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 20

設置 /組立

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 21

ライカ DVM6 とモニター

1. Windows PC とモニターを適切な位置に設置します。

2. ライカ DVM6 を、傾斜スタンドハンドルや、ズームリング、手動フォーカスドライブ、XY ステージにアプローチしやすい位置に設置します。

 ライカ DVM6 はモニターの左右どちらにでも配置できます。

 傾斜スタンドを傾けることを考慮し、ライカ DVM6 とモニターの間は十分な間隔をあけ

るようにしてください。

 デジタルマイクロスコープの顕微鏡像はモニター画面上でのみ観察できます。

搬送用固定具

 工場出荷時、デジタルマイクロスコープのXYステージ下部に輸送用ロックピンが取り付けられていますので、取り外す必要があります

1. 輸送用ロックピンを外します。外したネジは大切に保管してください。

 輸送時はロックピンを元の場所に取り付けてください。

LEIC

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M6

ライカ DVM6 のセットアップ

LEIC

A DV

M6

1

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 22

PlanApo 対物レンズの取り付け

一般的事項

 ライカ DVM6 デジタルマイクロスコープのズーム本体および傾斜スタンドはあらかじ

め組み立てた状態で納品されます。対物レンズとオプションのアクセサリを取り付けてください。

 光学部品と電気部品に手を触れないように注意してください。

対物レンズの取り付け

• 対物レンズは約 2 kgで重量物のため、取り付け、または取り外す際は取扱いに十

分ご注意ください。取り付け時は XY ステージ上には試料を載せないでください。

1. 梱包材から対物レンズを取り出します。

2. 対物レンズのスライドガイドをレールに差し込み、一番奥まで押し込みます。

3. 対物レンズを前面のクランプネジで固定します。

LEIC

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M6

2

1

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 23

ケーブルとコネクター

一般的事項

 電源は必ず同梱の電源アダプターを使用してください。異なる電源アダプターを接続すると、ライカDVM6が破損する可能性があります。

電源とコンピュータ

1. ライカ DVM6 の電源がオフになっていることを確認します。

2. ライカ DVM6 を、電源アダプターと電源ケーブルを使って適切な電源コンセントにつなぎます。

3. Windows PC を電源に接続します。

4. ライカ DVM6 を Windows PCをUSB ケーブルで接続します。

 ご使用の PC がライカ提供のオールインワンPCでない場合は、モニターを別途準備し、

設置する必要があります。

LEIC

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1 2

4 4

3

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 24

オプションのアクセサリー

安全な取り付けのための注意事項

• ポラライザを取り付け、または取り外す際は XY ステージ上に落とさないよう、十分ご注意ください。

 ポラライザはライカ DVM6のオプションアイテムです。

 ポラライザ取り付け・取り外しの際、ライカ DVM6または照明の電源をオフにする必要

はありません。

セットアップ

 取り付け時は、XYステージ上に試料を載せないでください。フォーカスドライブは下げ

て作業のため十分な広さを確保してください。

1. 対物レンズに完全にはまるように、ポラライザを下から取り付けます。

2. 溝の位置に達するまで、ポラライザを少しだけ回し、対物レンズに対しロックします。LAS X ソフトウェアはポラライザを自動認識します。

 ポラライザはリングライト照明用の偏光フィルタで、アナライザーはライカ DVM6 ズーム本体に内蔵されています。ポラライザを回すと偏光の向きが変わり、反射光などのギラツキを抑制します。

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1

LEIC

A DV

M6

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ポラライザ

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 25

安全な取り付けのための注意事項

• 拡散板を取り付け、または取り外す際はXY ステージ上に落とさないよう、十分ご注意ください。

 拡散板はライカ DVM6 のオプションアイテムです。

 拡散板の、取り付け・取り外しの際、ライカ DVM6または照明の電源をオフにする必要

はありません。

セットアップ

 取り付け時は、XYステージ上に試料を載せないでください。フォーカスドライブは下げ

て作業のため十分な広さを確保してください。

1. 対物レンズに完全にはまるように、拡散板を下から取り付けます。

2. 溝の位置に達するまで、拡散板を少しだけ回し、対物レンズに対しロックします。LAS X ソフトウェアはポラライザを自動認識します。

 拡散板を使用して光を拡散させることにより、映りこみやギラツキを抑えることができます。

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1

LEIC

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M6

2

拡散板

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 26

安全な取り付けのための注意事項

• ローアングル照明アダプターを取り付け、または取り外す際は XY ステージ上に落とさないよう、十分ご注意ください。

 ローアングル照明アダプターはライカ DVM6 のオプションアイテムです。

 アクセサリ取り付け・取り外しの際、ライカ DVM6または照明の電源をオフにする必要

はありません。

 ローアングル照明アダプターは試料までの距離を短縮します。

セットアップ

 ローアングル照明アダプター取り付け時は、XYステージ上に試料を載せないでください。フォーカスドライブは下げて作業のため十分な広さを確保してください。

1. 対物レンズに完全にはまるように、ローアングル照明アダプターを下から取り付けます。

2. 溝の位置に達するまで、ローアングル照明アダプターを少しだけ回し、対物レンズに対しロックします。LAS X ソフトウェアはポラライザを自動認識します。

 ローアングル照明アダプターを取り付けると、光が低角度で試料に入射します。試料表面の傷や凹凸が強調されます。

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1

LEIC

A DV

M6

2

ローアングル照明アダプター

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 27

安全な取り付けのための注意事項

• 透過光ステージの基盤部分には触れないでください。

 透過光ステージはライカ DVM6 のオプションアイテムです。

 透過光ステージを取り付け、または取り外す際は、照明のスイッチを切る必要があります。

セットアップ

 XYステージ上に試料を載せないでください。フォーカスドライブは下げて作業のため十

分な広さを確保してください。

1. XY ステージから標準のステージプレートを取り外します。

 ステージプレートはマグネットで XY ステージに固定されていますので、取り外し時は

注意ください。

2. 透過光ステージと XY ステージの基盤部分とピンが合致する方向に正しく透過光ステージを置いてください。

3. 透過光ステージを XY ステージに正しく挿入します。

 透過光ステージは標準のステージプレートよりも大きく、かつ高さがあります。LE

ICA

DVM

6

1

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A DV

M6

3

2

透過光ステージ

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 28

ライカ DVM6 への取り付け

1. ダブルファイバー照明をアダプターに取付します。

 ライカLED5000 SLIダブルファイバー照明はライカ DVM6 のオプションアイテムです。

 アダプター(10 450 718)はDVM6スタンドベースの背面に取り付けします。

ライカ DVM6 からの電源供給

1. ライカ DVM6 の電源がオフになっていることを確認します。

2. 同梱のケーブルをライカ LED5000 SLI に接続します。ポートはLED5000 SLIの左右2つあり、どちらに接続してもかまいません。

3. 電源ケーブルをライカ DVM6 に接続します。

 ライカ DVM6 からダブルファイバー照明に、ケーブルを介して電源が供給されます。

 ダブルファイバー照明は、ライカ LAS X ソフトウェアから、または照明装置本体のコント

ロールパネルで操作します。

1

ライカLED5000 SLIダブルファイバー照明

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A DV

M6

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1

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 29

コンピュータの個人用設定とソフトウェアのインストール

Windows PC

 DVM6 と一緒にライカからWindows PC をご購入いただいた場合、適切なバージョン

の LASX ソフトウェアはインストール済みです。

1. Windows PC 初回起動時、Windowsシステム環境(国、言語など)設定する必要があります。

2. ウィザードに従って各設定を実施してください。

 ソフトウェアのインストールおよび使用方法については、ライカ DVM6 に同梱されている DVD を参照してください。

1. 付属の LAS X DVD をコンピュータのディスクドライブにセットし、LAS X ソフトウェアをインストールします。

 ソフトウェアのインストールおよび使用方法については、ライカ DVM6 に同梱されている DVD を参照してください。

コンピュータをお客様が手配された場合

 コンピュータをお客様が手配された場合は、適切なバージョンの Leica Application Suite X(LAS X)をPC にインストールしてください。

 コンピュータのシステム要件に注意してください。

システム要件

最小 推奨

OS Windows 7 / 10、64 ビット版 Windows 7 / 10、64 ビット版

CPU Intel Core i7 CPU 4-Core 4.0 GHz Intel Core i7 CPU 4-Core 4.0 GHz

RAM 16 GB DDR3-1867 MHz 16 GB DDR3-1867 MHz

ハードディスクドライブ

128 GB SSD/1TB HDD (or full SSD min. 512 GB, Windows and LAS X

are to be installed on the SSD drive)

128 GB SSD/2TB HDD (or full SSD min. 512 GB, Windows and LAS X

are to be installed on the SSD drive)

ビデオカード AMD Radeon R9 (2 GB) AMD Radeon R9 M390 (2 GB)

DirectX のバージョン DirectX 11 DirectX 11

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ライカ DVM6 取扱説明書 設置/組立 30

カメラは以下の解像度を設定できます。

O ライカ DVM6 のライブ画像の表示は、標準で1600 × 1200 画素(200 万画素)に設定されています。

画像出力

O ライカ DVM6 の画像は、4:3 のアスペクト比で表示されます。

O LAS X を使って画像を表示する際、アスペクト比が 16:9 または 16:10 のワイドモニターを使用することを推奨します。LAS X ソフトウェアの操作パネルを表示するための十分なスペースを確保できます。

4:3 16:9

O 取得画像の解像度は以下から選択できます

200 万画素:1600 × 1200 画素

500 万画素:2592 × 1944 画素

1000 万画素:3664 × 2748 画素

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 31

装置のセットアップ

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 32

ライカDVM6 の立ち上げライカ DVM6

ライカDVM6 の立ち上げ

 デジタルマイクロスコープに対物レンズが挿入され、しっかり固定されていることを確認します。

1. 中倍および高倍対物レンズ取り付け時、同軸照明のレリーフコントラスト操作部を停止位置に達するまで手前に回し(開く)、コントラスト調節スライダ(ラムダ板)を通常位置(左停止位置)にセットします。

2. ズームリングを時計方向に停止位置まで回し、最低倍率にします。

3. 電源 ON/OFF スイッチを「1」に切り換え、ライカ DVM6 の電源をオンにします。

3

LEIC

A DV

M6

1 2 1

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 33

コンピュータの立ち上げと LAS X ソフトウェアの起動一般的事項

 ライカ LED 照明装置は非常に明るいため、LED を直視しないようにしてください。

 対物レンズには、内蔵照明を電源制御する安全シャットオフ機能が付いています。デジタルマイクロスコープから対物レンズを取り外すと、自動的に照明装置の電源が切れ消灯します。

 対物レンズがデジタルマイクロスコープに挿入され、しっかり固定されていること、およびデジタルマイクロスコープの電源がオンになっていて、かつデジタルマイクロスコープが USB 経由で コンピュータと接続されていることを確認します。

使用方法

1. Windows PC とモニターの電源を起動します。

2. LAS X ソフトウェア を起動します。

3. 「再生」ボタン を押します。ライブ画

像が表示されます。

4. LAS X ソフトウェアの照明パネルから、LED リング照明をオンにします。

 照明の明るさは、ソフトウェアを使って 10段階で調整できます。

 LED リング照明に加えて、同軸照明を必要に応じて使用できます。

LEIC

A DV

M6

1

2

LEIC

A DV

M6

3

4

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 34

XYステージ調整XY ステージに関する注意事項

O XY ステージ(手動、電動)は、X 方向に最大70 mm、Y 方向に同 50 mm 移動できます。

O ライカ DVM6 A の電動XYステージ操作には LAS X ソフトウェアを使用します。

O 電動 XY ステージを手で動かして、操作することもできます。手で動かす場合は、ステージ上部のプレートを持ち、希望する方向に押します。

試料のセットと位置決め

1. 観察する試料を、ステージの中央に載せます。

2. 対象部位がライブに表示されるように、次にステージを手で、または LAS X ソフトウェアを使って動かします。

 ライカ DVM6 Aの場合、画像の任意の点をダブルクリックすると、その部位が画面の

中心に来るようにXYステージが自動で稼働します。ライブ画像上でマウスのドラッグ&ドロップ機能を使って XY ステージを移動させることもできます。

3. XY ステージはゼロの角度でロックされています。クリックストップ効果は、ネジで調整できます。

4. XY ステージを希望する方向に回転します。

 ライカDVM6 Aの電動XYステージも、XY ステージの回転は手動で行います。

 新たな観察を始める前に、XY ステージをゼロポジションで固定します。

LEIC

A DV

M6

X

Y

LEIC

A DV

M6

2

2

1

LEIC

A DV

M6

4

3

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 35

フォーカス調整フォーカス調整

 電動フォーカスドライブ付きライカ DVM6 A の操作には LAS X ソフトウェアを使用しま

す。とはいえ、フォーカスはいつでも手動で調整することもできます。

 電動フォーカスドライブ付きライカ DVM6 の場合、電源がオンのときに限ってステー

ジの高さを調節できます。

LEIC

A DV

M6

4 2

13

フォーカスは、フォーカスドライブを使ってXY ステージを上下することで調整します。フォーカスはDVM6のモデルにより、手動または電動制御可能です。試料の細部が鮮明になるようにフォーカス調整します。

1. 倍率を最低レベルに設定します。ズームリングを時計方向に、停止位置に達するまで回します。

2. 粗動 /微動ハンドルを回して、フォーカスを合わせます。

3. ズームリングを使い、最高倍率に設定します。

4. 粗動 /微動ハンドルを回して、フォーカスを合わせます。全倍率で試料にピントが合うようになります。

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 36

焦点面

1. XY ステージの上部(最低位置に設定)2. XY ステージの高さ調節範囲3. 焦点面4. 作動距離、中倍対物レンズの場合

 中倍対物レンズの作動距離を図に示します。その他の対物レンズの作動距離は、 69ページを参照してください。

 フォーカスの最大稼働範囲 60 mm です。

 XY ステージを最高位置に上げた場合、焦点面は XY ステージ上部の 2 mm 下に来ます。

1 2

3

4

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 37

倍率の変更倍率調節(ズーム)

1. モニター画面上でライブ画像を観察します。

2. 試料にフォーカスを合わせます。

3. ズームリングを回して、希望する倍率設定にします。倍率変更中、モニター倍率がライブ画像中に表示されます。

4. 必要に応じてフォーカスを再調整します。

ライカ DVM6は無段階ズームです。

同焦点:ライカ DVM6 は同焦点設計です。最高倍率で試料のフォーカスを合わせれば、

すべての倍率範囲で焦点が合ったままになります。

ズーム操作時、ライブ画面に現在の倍率が表示されます。

LEIC

A DV

M6

1 3

3

2

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 38

傾斜スタンドの使用 スタンドを傾ける

1. 傾斜スタンド用ハンドルを握ります。

2. 傾斜スタンドを0° ~ ±60°の範囲で傾けます。

最大傾斜角は使用中の対物レンズ、および試料のサイズ、高さによって決まります。

ライカ DVM6 では、傾斜角ごとに装置重量の補正が行われますので、傾斜範囲全体に

わたり、装置を簡単かつ快適に操作できます。

LEIC

A DV

M6

1

2

2

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ライカ DVM6 取扱説明書 装置のセットアップ 39

傾斜時の注意事項

傾斜スタンドのハンドルは 2 段階動作します。

O ハンドルを少し引くと、ブレーキが解除され、スタンドを傾けられるようになります。ゼロポジションにすると、小さなカチッという音が聞こえますので、初期位置に容易に戻すことができます。

O ハンドルをさらに引くと、ゼロポジションを超えて、スタンドをスムーズかつ容易に傾けることが可能になります。

傾斜スタンドを傾けているときに、対物レンズが XY ステージと接触しそうになると、警告音が鳴ります。

O 警告音が発する角度は、フラットな試料を想定しているため、凹凸のある試料を観察する場合は、十分ご注意ください。

O DVM6は取り付けられている対物レンズの種類を自動検出し、各対物レンズごとに警告音を発する角度を自動調整します。

ハンドルから手を離すと、ブレーキが自動的に作動し、傾斜スタンドがその位置で止まります。

Leica PlanAPO FOV 43.75Leica PlanAPO FOV 12.55Leica PlanAPO FOV 3.60

+ 8°- 8° + 39°- 39° + 58°- 58°

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 40

用途

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 41

ライカ DVM6ライカ DVM6 の用途例

一般的事項 O ライカDVM6は幅広い用途に対応した汎用のデジタルマイクロスコープです。

O 作動距離が大きく、比較的大型の試料から微細構造の検査まで使用でき、試料を低倍から高倍まで観察できます。

O ライカ DVM6 の操作、設定の変更、ライブ画像表示、画像保存または各種解析、レポート出力には Leica Application Suite X(LAS X)ソフトウェアを使用します。

以下、典型的なワークフローを簡単に説明します。

準備

1. 対物レンズが正しく挿入され、固定されていることを確認します。

2. レリーフコントラスト調整用スライダが最低位置に下げられていることを確認します。

3. デジタルマイクロスコープとコンピュータが電源に正しく接続されていることを確認します。

4. デジタルマイクロスコープとコンピュータ間の USB 接続を確認します。

LEIC

A DV

M6

1

12 LE

ICA

DVM

6

3 4 4

3

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 42

初期ステップ

1. ライカ DVM6 の電源を入れます。

2. コンピュータの電源を入れ、LAS X ソフトウェア を起動します。

3. ズームリングを用いて、低倍率に設定します。

4. 「再生」ボタン を押します。ライブ画

像が表示されます。

5. LAS X ソフトウェアを使って LED リング照明 をオンにします。

LEIC

A DV

M6

1

2

4

3

5

6. 倍率を最低倍率に設定します。ズームリングを時計方向に、停止位置に達するまで回します。

7. 試料をステージに載せます。必要に応じて試料を移動し、向きを変えます。

8. 粗微動ハンドルを使ってフォーカスを調整します。

9. ズームリングを用いて倍率を上げ、必要に応じてフォーカスを再調整します。

10. 必要に応じて傾斜スタンドを傾けます。

11. 必要に応じて試料を移動し、向きを変えます。

• ライカ DVM6 A を再起動すると、電動XY ステージが初期化され自動的に上昇しま

す。対物レンズの破損防止のため、XY ステージに試料は載せないでください。

LEIC

A DV

M6

69

7

8

LEIC

A DV

M6

10

11

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 43

対物レンズの交換

1. 倍率を最低に設定します。

2. クランプネジをゆるめます。

3. 対物レンズをまっすぐ手前に引いて、外します。

4. 対物レンズを取りはずすときは、必ず両手で対物レンズを持ちます。

5. 取り外した対物レンズは、ホコリがかからないようにします。

安全な取り付けのための注意事項

• 対物レンズは重量が約 2 kg あります。取り付け、または取り外す際は十分注意し

てください。対物レンズを交換する際は、 XY ステージに試料を載せないでください。

 レンズ部分や電気部品に手を触れないように注意してください。

 対物レンズの交換は、ライカDVM6およびソフトウェア起動中、作業中に実施できます。

(ホットスワップ)。

6. 新しい対物レンズを用意します

7. 対物レンズのスライドガイドをDVM6側の溝に合わせます。対物レンズを一番奥の停止位置に達するまで押し込み、クランプネジで固定します。

8. ライカ DVM6 とライカ LAS X ソフトウェアは、ンズを自動認識します。画面の表示のOKボタンを押します。

9. 必要に応じて倍率とフォーカスを再調整します。

対物レンズの交換 LEIC

A DV

M6

3

44

2 1 5

LEIC

A DV

M6

7

89

6

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 44

一般的事項同軸照明 ...

O レンズと同軸上から照射することで、試料上方から直接照明します。

O 同軸照明のオン/オフと明るさの調整はライカ LASX ソフトウェアより実施します。

O コントラスト調節バー(ラムダ板)を使って、試料の反射特性に合せてコントラスト調整できます。

O レリーフコントラストスライダを使って、立体感のコントラストを微調整できます。

O LED リング照明とは独立して使用できます。

O 中倍および高倍対物レンズで使用可能です。

同軸照明の電源を入れる

1. 試料に焦点を合わせます。

2. ライカ LAS X ソフトウェアを使い、同軸照明をオンにします。

3. 同軸照明の明るさの調整は、ライカ LAS X ソフトウェアを使って実施します。

上図に同軸照明 (a) と LED リング照明 (b) の作動原理を示します。上段は反射性 / 光沢のある試料表面の場合、下段は光沢のない試料 / 光を散乱する性質のある試料表面の場合です。

 光沢のない試料 / 光を散乱する性質のある試料表面の観察には LED リング照明が、反

射性 / 光沢のある試料表面の観察には同軸照明が適しています。

同軸照明

LEIC

A DV

M6

3

1

2 a b

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 45

同軸照明(続き)コントラスト調節バー

1. 同軸照明の電源を入れ、試料にフォーカスを合わせます。

2. コントラスト調節バーを操作し、照明時に発生する対物レンズ面の反射光を消去したり、コントラストを調整します。

 半導体チップやウェハなど、光沢表面を持つ試料によっては、コントラスト調節バーを使用して表面の傷や凹凸状態を表示することができます。

 同軸照明用コントラスト調節バーは中倍および高倍対物レンズで使用できます。

 コントラスト調節バーとレリーフコントラストは同時に併用できます。

LEIC

A DV

M6

1

1

2

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 46

同軸照明(続き)レリーフコントラストの調整

 レリーフコントラストの操作用スライダーを使って、同軸照明の一部を「マスキング」できます。それにより、光の入射角度を低くし、試料表面の微妙な厚さの勾配にそって陰影を与え、立体感を持たせることができます。

1. 同軸照明の電源を入れ、試料にフォーカスを合わせます。

2. 希望する立体感が得られるまで、スライダを回して同軸照明を調節します。

 レリーフコントラストの調節は、同軸照明に影響を与えます。

 レリーフコントラスト調節により、平坦な試料の画像に奥行きを持たせ、たとえば、コンタミをより良く検出できるようになります。

 コントラスト調節ダイヤルとレリーフコントラストは同時に使用できます。

LEIC

A DV

M6

1

1

2

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 47

ポラライザ

O ポラライザはリング照明に取り付けて使用します。

O ポラライザを回転することで、LED リング照明の偏光方向が変わります。

O コントラストの低い試料を、ハイコントラスト画像として表示したり、写り込みや表面反射を取り除くことが可能です。

拡散板

O 拡散板はリング照明に取り付けて使用します。影響します。

O 拡散板は拡散光照射を実現し、ギラツキや写り込みを抑制します。

ポラライザ・拡散板アクセサリーの使用

LEIC

A DV

M6

LEIC

A DV

M6

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 48

ローアングル照明アダプター

O ローアングル照明アダプターはリング照明に取り付けて使用します。

O ローアングル照明アダプターは試料までの距離を短縮します。

O ローアングル照明アダプターを使用すると、光は低い角度で試料に入射し、試料表面の傷や凹凸が強調されます。

バックライト(透過光)ステージ

O バックライト(透過光)ステージを使用し、試料に下方から光を当てます。

O 透過光ステージは透明あるいは薄切した試料の観察に適しています。

LEIC

A DV

M6

ローアングル照明アダプター、透過光ステージ

LEIC

A DV

M6

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ライカ DVM6 取扱説明書 用途 49

一般的事項

O ライカ LED5000 SLIはオプションの外部照明装置で、落射照明として使用します。

O アームは任意の形で固定できるため、照明方向や角度を自由に調整可能です

O 真上から 照明すると、低コントラストでより均一な照明が得られます。真横から照射すると、高いコントラストの画像が得られます。

O ライカ LED5000 SLI は、ライカ LAS X ソフトウェアあるいは本体コントロールパネルから操作します。

O 照明の輝度は 10 段階で調整できます。

コントロールユニット

1. 照明の電源オン/オフには ボタンを使用し

ます。

2. 明るさは または ボタンを使い、10 段

階で調節できます。

3. ボタンを押すと、左右いずれかのモードに

切り替わります。

4. ボタンを押すと、左右両方のスポットライ

トが点灯します。

LEIC

A DV

M6

ライカ LED5000 SLI ダブルアームファイバー照明

LEIC

A DV

M6

1

4

3 2

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ライカ DVM6 取扱説明書 ソフトウェアアプリケーション 50

ソフトウェアアプリケーション

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ライカ DVM6 取扱説明書 ソフトウェアアプリケーション 51

基本機能

LAS X ソフトウェアは、Windows デスクトップ上の LAS X アイコン  をク

リックして起動します。

LAS X GUIは以下のエリアに分割されます。

1. 画像エリア2. 左ツールバー3. 作業スペース4. 右ツールバー5. ステータスバー

 ライカDVM6のモデルごとに最適なLAS X ソフトウェアがインストールされています。

画像エリア O 現在のイメージが、画像エリアに表示されます。画面右上にステータスが表示されます(ライブ画像 、一時停止中  、取得画像  )。

O 画像エリアの右下にスケールを表示できます。倍率を変更すると、スケールも自動的に調節されます。スケールを表示するには、右ツールバーのボタンを使用します。

作業スペース O 作業スペースのボタンで、ライブ画像の表示( )、ライブ画像表示の一時停止( )を切り換えできます。

O 画像取得を始めるには、取り込みボタン  を押します。

ライカ LAS X の基本機能

1

2

3

4

5

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ライカ DVM6 取扱説明書 ソフトウェアアプリケーション 52

ライカ LAS X の基本機能(続き)

左ツールバー画像取得の準備、または既定値の調整を行います。

右ツールバー右ツールバーのボタンは 4 つのグループがあり、マウスを各グループのアイコンに移動すると、メニューがスライドアウトします。

注釈、2D、 3D測定を表示。

画像比較などの作業用に、複

数の画像(2画面、4画面)を表示。

画面表示変更用ツール(画面

サイズに合わせる、縮小、拡大表示)。

表示中の画像の情報。画像内にスケールを表示。

ステータスバーステータスバーには、装置の現在の状態が表示されます。

「プロジェクト」メニューでは、画像の保存場所の指定、過去に保存した画像の参照・呼び出しができます。

「カメラ」メニューでは、各種カメラ設定や画像プレビューのオン/オフなど行います。

「デジタルマイクロスコープ」メニューでは、現在の倍率の呼び出しのほか、FlexAperture無効・有効化、解像度および焦点深度の優先度設定を行います。

「照明」メニューでは、DVM6 のLED照明を操作します。

XY モードでは、XY ステージを移動して画像貼りあわせを実施できます。(DVM6 A)Z モードでは、拡全焦点合成画像の作成ができます。

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ライカ DVM6 取扱説明書 サービス 53

サービス

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ライカ DVM6 取扱説明書 サービス 54

全般ライカデジタルマイクロスコープは、適切なお手入れとクリーニングにより、長く安心してお使いいただけます。

保証材料および製造時に発生した自然故障、不具合は保証の対象となります。不適切な取り扱いによる損傷 /損害については、保証対象外となります。

お問い合わせ先

装置が正常に作動しない場合には、お取引代理店、あるいはライカマイクロシステムズまでご連絡ください。

Leica Microsystems (Switzerland) Ltd. Max Schmidheiny Strasse 201 CH-9435 Heerbrugg (Switzerland)

お手入れ、保守、連絡先

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ライカ DVM6 取扱説明書 サービス 55

お手入れ、保守、連絡先(続き)

お手入れ O 最善の状態でお使いいただくために、機器を清潔に保つことが重要です。

O 光学部品の表面にほこりや汚れが付着した場合には、ブロワを使用してホコリやごみを吹き飛ばすか、ラクダの毛のブラシなどでやさしく払ってから、きれいに拭き取ってください。

O 光学ガラス表面のクリーニングには、市販のガラスクリーナーで専用のクロスやレンズ用クロス、または綿棒を用います。アルコールは使用しないでください。

O クリーニング時に必要以上の溶剤を使用しないでください。

O 光学部品保護のため、高温、高湿度、酸化剤、酸、アルカリなど腐食性物質、その他の化学薬品との接触を避けてください。

O 本取扱説明書の中で明確に許可・説明されている場合を除き、ケーブル・光学系・機械部品の分解 / 交換は実施しないでください。

O 油脂類をデジタルマイクロスコープに接触させないでください。

O 各溝や機械部品注油やグリースを使用しないでください

ほこりや汚れからの保護ほこりや汚れは、作業結果に悪影響を及ぼします。

O デジタルマイクロスコープを長期間使用しない場合には、カバーをかけてください。

O 使用していないアクセサリは、ホコリやごみがつかない場所に保管してください。

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ライカ DVM6 取扱説明書 サービス 56

お手入れ、保守、連絡先(続き)

ポリマー部品のクリーニング一部部品にはポリマー製、あるいはポリマーでコーティングされているものがあります。適切なクリーニング方法でクリーニングしてください。

推奨方法 O デジタルマイクロスコープ(またはその部品)のクリーニングにはぬるま湯で溶かした石鹸水を用い、その後蒸留水を使用して拭き取ります。

O ホコリやごみはブロワ―あるいは柔らかい刷毛で払ってください。

O 対物レンズのクリーニングは専用の光学用クリーニングクロスと市販のガラスクリーナーを用います。

修理サービス O 修理は必ずライカ マイクロシステムズのサービスに依頼してください。部品を交換する場合は、ライカマイクロシステムズの純正部品をご使用ください。

感電注意

 ライカ DVM6 本体ズーム部分のカバーは決して分解しないでください。感電により

思わぬ事故や損傷を負うおそれがあります。メンテナンス・サービスはライカ マイクロシステムズまでご用命ください。

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ライカ DVM6 取扱説明書 サービス 57

交換部品

1 2 3 4

項目 ライカ品番 名称

1 19 002 518 電源

2 19 005 838 USB 3.0 ケーブル(2 m)

3 19 005 829 ステージプレート

4 10 725 566 対物レンズ固定ネジ

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ライカ DVM6 取扱説明書 サービス 58

アクセサリー

項目 ライカ品番 名称

1 10 450 704 DVM6低倍対物レンズ(PlanAPO FOV 43.75)

2 10 450 705 DVM6中倍対物レンズ(PlanAPO FOV 12.55)

3 10 450 706 DVM6高倍対物レンズ(PlanAPO FOV 3.60)

4 10 450 708 ポラライザアダプター、低倍および中倍対物レンズ用

5 10 450 709 低倍対物レンズ用拡散アダプタ(中倍対物レンズ取り付け時はドーム照明を提供)

6 10 450 717 中倍対物レンズ用拡散アダプタ(低倍対物レンズにも取り付け可能)

7 10 450 711 ローアングル照明アダプター、中倍対物レンズ用

8 10 450 707 DVM6 M取付用キャリア、ライカ M シリーズフォーカスドライブ用

9 10 450 712 バックライト(透過光)プレート

1 23

4 5 6 7

89

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 59

仕様

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 60

テクニカルデータ

コンポーネント DVM6 C (10 450 701)

DVM6 S (10 450 702)

DVM6 A (10 450 703)

ズームモジュール ü ü ü

XY ステージ 手動式 ü ü --- 1

電動式 --- --- ü

フォーカスドライブ 手動式 ü ü ü

電動式 --- ü ü

傾斜スタンド ü ü ü

LAS X ソフトウェア ü ü ü

組み合わせ可能な対物レンズ

低倍対物レンズ FOV 43.75(10 450 704) o o o

中倍対物レンズ FOV 12.55(10 450 705) o o o

高倍対物レンズ FOV 3.60(10 450 706) o o o

バックライト(透過光)プレートオプション(10 450 712) o o o

システム構成記号の説明:

ü 標準付属品

o オプション

--- 利用不可

1) 手動操作も可能

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 61

テクニカルデータ(続き)

ズームモジュール

値 /説明

ズーム比

ズーム比 1 :16

無段階ズーム コード化

光学補正 アポクロマート

アイリス絞り ソフトウェアから操作

カメラ

センサータイプ CMOS、1/2.3 インチ

解像度 3664 × 2748 画素

画素サイズ 1.67 × 1.67 μm

露光時間 0.5 ~ 500 ms

フレームレート、ライブ(1600 × 1200 画素)

最大:37 fps

画像取得、解像度 200 万画素:1600 × 1200 画素 500 万画素:2592 × 1944 画素 1000 万画素:3664 × 2748 画素

値 /説明

一本光路の多層強化光学システム(無鉛)

 ズームモジュールはライカ DVM6 C/S/A の全モデルで同一仕様。

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 62

テクニカルデータ(続き)

低倍対物レンズ(FOV 43.75) 中倍対物レンズ(FOV 12.55) 高倍対物レンズ(FOV 3.60)

設計 主要対物レンズ、多層強化光学システム(無鉛)

補正 PlanApo

接続 スライド式、ホットスワップ

総合倍率 低 中 高

作動距離 60 mm 33 mm 5 mm

対物レンズ

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 63

対物レンズ(続き)

低倍対物レンズ(FOV 43.75) 中倍対物レンズ(FOV 12.55) 高倍対物レンズ(FOV 3.60)

絞り機構(FlexAperture)を「最大解像度」優先に設定したときの値

モニター倍率 V max 190:1 675:1 2350:1

V min 12:1 42:1 147:1

解像度 1 V max 415 lp/mm 1073 lp/mm 2366 lp/mm

V min 26 lp/mm 90 lp/mm 315 lp/mm

有効倍率 1, 2 V max 69 ~ 138 179 ~ 358 394 ~ 789

V min 4 ~ 9 15 ~ 30 53 ~ 105

視野 3 wSys V max 2.19 mm 0.63 mm 0.18 mm

V min 35.0 mm 10.04 mm 2.88 mm

hSys V max 1.64 mm 0.47 mm 0.14 mm

V min 26.3 mm 7.53 mm 2.16 mm

焦点深度 1 V max 42 µm 4 6 μm 1.3 μm

V min 10532 µm 4 874 µm 4 72 µm 4

1) データは ISO/DIS 18221 に準拠、 波長λ=546 nm 時

2) モニターから観察者までの距離 350 mm ~ 700 mm

テクニカルデータ(続き)

3) 画面表示を「ウィンドウに合わせる」に設定した場合

4) システムの解像度は光学分解能による制約を受けないため、見かけの焦点深度は一般に設定値よりも大きくなります。

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 64

対物レンズ(続き)

低倍対物レンズ(FOV 43.75) 中倍対物レンズ(FOV 12.55) 高倍対物レンズ(FOV 3.60)

絞り機構(FlexAperture)を「最大焦点深度」優先に設定したときの値

モニター倍率 V max 190:1 675:1 2350:1

V min 12:1 42:1 147:1

解像度 1 V max 101 lp/mm 253 lp/mm 579 lp/mm

V min 6 lp/mm 22 lp/mm 77 lp/mm

有効倍率 1, 2 V max 17 ~ 34 42 ~ 84 96 ~ 193

V min 1 または 2 4 ~ 7 13 ~ 26

視野 3 wSys V max 2.19 mm 0.63 mm 0.18 mm

V min 35.0 mm 10.04 mm 2.88 mm

hSys V max 1.64 mm 0.47 mm 0.14 mm

V min 26.3 mm 7.53 mm 2.16 mm

焦点深度 1 V max 722 µm 115 µm 22 µm

V min 188927 µm 15685 µm 1238 µm

1) データは ISO/DIS 18221 に準拠、 波長λ=546 nm 時

2) モニターから観察者までの距離 350 mm ~ 700 mm

テクニカルデータ(続き)

3) 画面表示を「ウィンドウに合わせる」に設定した場合

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 65

テクニカルデータ(続き)

低倍対物 レンズ

FOV 43.75

中倍対物 レンズ

FOV 12.55

高倍対物 レンズ

FOV 3.60

リング照明 本体に統合

分割数 4 4 4

分割照明 ü ü ü

光源 LED LED LED

同軸落射 --- 本体内蔵 本体内蔵

光源 --- LED LED

コントラスト調節ダイヤル、λ /4ラムダプレート、 回転式

--- ü ü

レリーフコントラスト --- ü ü

リング照明アクセサリ

拡散板 アダプター o o ---

ポラライザ アダプター o o ---

ドーム照明 アダプター o o ---

ローアングル照明 アダプター --- o ---

対物レンズ:照明のオプションおよびアクセサリー記号の説明:

ü 標準付属品

o オプション

--- 利用不可

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 66

テクニカルデータ(続き)

DVM6 C DVM6 S DVM6 A

XY ステージ

稼働範囲 X 方向 70 mm

Y 方向 50 mm

メカニズム 手動式 ü ü --- 1

電動式 --- --- ü

解像度 1 µm 1 µm 1 µm

耐荷重 2 kg

回転角度 -180° ~ +180°

ゼロポジション ロック

フォーカスドライブ

焦点 Z 方向 60 mm

メカニズム 手動式 粗動 /微動

電動式 --- ü ü

解像度 0.5 µm 0.25 µm 0.25 µm

スタンド

DVM6 C DVM6 S DVM6 A

傾斜スタンド

傾斜角 -60° ~ +60°

ゼロポジション ロック

ロック位置 任意の傾斜角

操作 片手操作

角度センサー分解能 1°

総重量

スタンド、対物レンズを含まず 20.2 kg

電源 0.85 kg

記号の説明:

ü 標準付属品

o オプション

--- 利用不可

1) ステージの手動位置決めが可能

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 67

テクニカルデータ(続き)

DVM6 C DVM6 S DVM6 A

接続部

電源オン・オフスイッチ 傾斜スタンドの背面

USB 3.0、タイプ B 傾斜スタンドの背面

電源 傾斜スタンドの背面

CTL2、ライカ LED 5000SLI 用 傾斜スタンドの背面

電源

入力 100 V AC ~ 240 V AC、3.2 A

出力 33 V DC、3.93 A max.

電気的インターフェース

DVM6 C DVM6 S DVM6 A

温度範囲

使用時 +10°C~ +40°C

保管時 -20°C~ +50°C

相対湿度(モード) 10~ 90%

CE 適合証明書 あり

EN 62471:2008 準拠の 照明リスクグループ

2

その他

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 68

ソフトウェア DVM6 C DVM6 S DVM6 A

ライカ LAS X ソフトウェア

OS Windows 7 / 10、64 ビット版

ライカ LAS X ソフトウェアモジュール

LAS X Core ü ü ü

LAS X Live Image Builder XY ü ü ü

LAS X Live Image Builder Z ü ü ü

LAS X 2D Measurements ü ü ü

LAS X 2D Annotations ü ü ü

LAS X Image EDF、3D Surface Viewer を含む --- ü ü

LAS X 3D surface measurements --- ü ü

LAS X Tilescan --- --- ü

LAS X Mark & Find --- --- ü

LAS X Spiralscan --- --- ü

ソフトウェア記号の説明:

ü 標準付属品

* 非推奨

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 69

寸法図対物レンズ

Leica PlanAPO FOV 3.60Leica PlanAPO FOV 12.55Leica PlanAPO FOV 43.75

84 8484

74

60

144 144 144

102

335

130

(寸法は mm)

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 70

ライカ DVM6 C/S/A

134

758

- 60° +60°

260435

647

260

435

420

473

442

326

max

. 230

518

647

LEIC

A D

VM6

(寸法は mm)

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ライカ DVM6 取扱説明書 仕様 71

ライカ DVM6 M

154

376

228

LEIC

A D

VM6

(寸法は mm)

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ライカ DVM6 取扱説明書 用語解説 72

用語解説

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ライカ DVM6 取扱説明書 用語解説 73

用語解説

アポクロマート光学系赤および青2色で色補正されたアクロマート光学系と異なり、アポクロマート光学系は 3 色(赤、青、緑)に対して色収差補正がされています。色にじみのない、高い色再現性と明るい像を提供します。

作動距離物体面に焦点を合わせた時の対物レンズの先端から物体面までの距離を指します。

解像度(分解能)微小な2点を見分けることのできる最小の距離のことで、距離が近いほど高分解能を意味します。表現解像度は、開口数と波長にのみ依存します。

拡散板拡散板は広い範囲に入射光を拡散させ、元の光源の輝度分布をなだらかにします。反射率の高い試料の映りこみやギラツキを抑制します。

焦点レンズを通った光が集光する点。画像が結ばれる点(結像点)を指します。

較正測定システムの示す値と標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業。

同軸照明ハーフミラーを使用することにより、光軸に対して同軸上に落射照明します。鏡面や反射率の高いワーク表面を均一に照射でき、傷や打痕、文字等の観察に適しています。1/4 ラムダプレートを回転して反射光を抑制したり、コントラスト調整することができます。

測定単位1 メートル [m] = 1000 mm

1 ミリメートル [mm] = 0.001 m

1 マイクロメートル [µm] = 0.001 mm

1 ミル = 0.001 インチ = 25.4 µm

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ライカ DVM6 取扱説明書 用語解説 74

用語解説(続き)

開口数最大開口数(NA)は、分解能を求めるための指数で、光学系に入射する光束で、最も周辺の光線と光軸(もしくは主光線)との成す角度の正弦値で表します。

開口数が大きいほど像は明るくなり、分解能は向上する反面、焦点深度は浅くなりピント合わせが難しくなります。デジタルマイクロスコープの開口数はズーム比、アイリス絞り、および選択した対物レンズに依存します

プランアポクロマート(PlanAPO)アポクロマート補正に加え、視野中心だけでなく周辺までピントが合い、平坦な像が得られるプラン補正が提供されています。

偏光横波である光にはその振動に方向性があり、偏光といい、は、単一平面内で振動する光子だけで構成されます。通常の光源からの光(自然光)は、ランダムな方向に振動しており無偏光状態ですが、偏光板などを使うことで偏光に変えることができます。

偏光を使うことで、普通の光では検出できない、材料の構造や組成の変化を識別できるようになります。

反射放出された光子が入射側に戻される現象が反射です。

焦点深度(DOF)顕微鏡でサンプル面を観察・撮影する時、ピントが合っている位置から対物レンズとサンプル面との距離を変えても、ピントがシャープに合っている範囲を指します。倍率を上げると焦点深度は浅くなります。

実視野(FOV)デジタルマイクロスコープを通して観察されている物体面での範囲のことです。一般に対角線長(視野径、単位:mm)で表されます。

実視野は倍率と逆比例の関係で、倍率を上げれば、実視野は狭くなります

ローアングル照明アダプターローアングル照明アダプターは光が低角度では浅い角度で試料に入射します。試料表面の傷や凹凸が強調されます。

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ライカ DVM6 取扱説明書 用語解説 75

用語解説(続き)

倍率デジタルマイクロスコープの倍率に関しては、ISO/DIS 18221に 3 種類の値が定義されています。

O 光学的倍率:ズーム機構に投影した画像の横方向の光学倍率で、「倍率 10:1」などと表記されます。

O モニター倍率:モニター上に表示される画像の横方向倍率で、「倍率 100:1」などと表記されます。注意事項:MDIS 表示倍率は、モニター上の距離を対応する試料の距離に対する比率を表します。

O 視覚モニター倍率:デジタル画像をモニター上で観察するときの横方向モニター倍率のことです。数字と「×」印を組み合わせ、「50×」などと表記されます。注意事項:視覚的表示倍率は、観察するときの距離に依存します。

デジタルマイクロスコープは、倍率が高ければいいというものではなく、高倍率では解像度が伴った拡大観察でなければ意味がありません。(「空倍率」)

空倍率:解像力の限界から見分けるために十分な倍率を超えてしまった倍率のこと

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ライカ DVM6 取扱説明書 トラブルシューティング 76

トラブルシューティング

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ライカ DVM6 取扱説明書 トラブルシューティング 77

トラブルシューティング

想定される不具合

不具合 対策

モニターにライブ画像が表示されない。

ライカ DVM6、Windows PC およびモニターの電源スイッチを入れます。DVM6 とコンピュータを USB 3.0 ケーブルで接続します。

DVM6 に対物レンズが装着されているか、奥までしっかり挿入されているかチェックします。

LAS X ソフトウェアを起動し、ライブ画像表示を有効にします。

照明装置のいずれかをオンにします。

LAS X ソフトウェアで露光時間を長くするか、または自動露光モードに切り換えます。

最低倍率にし、試料を正しく光路の中央に移動し、フォーカスドライブを使ってピントを合わせます。

同軸照明を使用する場合は、レリーフコントラストを「開放」に設定します。

電動フォーカスを LAS X ソフトウェアから操作できない。

LAS X ソフトウェア起動前に、DVM6の電源がオンになっていることを確認します。

DVM6 とPCが USB 3.0 ケーブルで正常に接続されていることを確認します。接続されていない場合は、USB 接続後 LAS X ソフトウェアを再起動してください。

電動 XY ステージを LAS X ソフトウェアから操作できない。

LAS X ソフトウェアを起動前に、DVM6の電源がオンになっていることを確認します。

DVM6 とPCが USB 3.0 ケーブルで接続されていることを確認します。接続されていない場合は、USB 接続後LAS X ソフトウェアを再起動してください。

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ライカ DVM6 取扱説明書 トラブルシューティング 78

トラブルシューティング(続き)

警告

• ライカ DVM6 A を初期起動時、電動XYステージの初期化が実行されます。ス

テージが自動的にXY方向に移動しますので、ステージの移動範囲に障害物がないことを確認してください。

• ライカDVM6 Aを初期起動時、電動フォーカスドライブの初期化が実行され、XY ス

テージが上昇します。XYステージ上に試料を載せないでください。

不具合 対策

同軸照明を使用時、画像の明るさが均一でない。

レリーフコントラストを「開放」位置にセットします。それ以外の位置では、特に低倍率で照明むらが現れることがあります。

1/4ラムダ プレート用のバーを「通常」位置に設定します。

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