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電子情報通信学会2013年度第2回SWIM研究会
SWIM: Software Interprise Modeling
ビ デビジネスモデルを科学する第4回プロジェクト報告第4回プロジェクト報告
A Scientific Approach on the Business Model
「ビジネスモデルを科学する」
A Scientific Approach on the Business Model
プロジェクトリーダ野地 保野地 保
プロジェクト幹事団片岡信弘 堀米明 黒瀬晋
1
片岡信弘 堀米明 黒瀬晋2013/8/22
ContentsContents
1. プロジェクト全体状況
2 ビジネスメソ ドの類型化2. ビジネスメソッドの類型化
3. ビジネスメソッドのモデル化ビジネスメソッドの デル化
3.1キャンバス構築ブロック内での位置づけ
デ 外部イ タ 確化3.2 モデルの外部インタフェースの明確化
4 今後の活動予定4. 今後の活動予定
22013/8/22
1 プロジェクト全体状況1. プロジェクト全体状況
取り組む対象領域取り組む対象領域ビジネスモデルは,あまりにも広い領域であるので焦点を絞り 対象を「ビジネスメソあるので焦点を絞り,対象を「ビジネスメソッド」とした.
ビジネスメソッドとはビジネスの活動の中からビジョンや戦略等を取り除いた中核の儲ける仕組みを意味を取り除いた中核の儲ける仕組みを意味する.
2013/8/22 3
SWIMとプロジェクトの研究領域SWIMとプロジェクトの研究領域
BMe: Business MethodBP B i PBMプロジェクト
研究領域
BP: Business ProcessBR: Business Rule
BMeアーキテクチャBMeデザイン技術
評価技術
BMe
BMe評価技術
SWIM研SWIM研究領域 BPやBRの革新
BMe,BP,BRによるIS実働化BPやBRの妥当性,ISとの整合性BP や の妥当性, との整合性等BR
2013/8/22 4
プロジェクトの具体的テーマと活動ステップ
ステップ1 (現時点)世の中のビジネ メ ドの収集と類型化世の中のビジネスメソッドの収集と類型化類型毎のモデル化の検討テ プステップ2 モデルのアーキテクチャとデザイン技術の検討
ステ プ3ステップ3デザイン技術に基づき,ビジネスメソッドの生成の試行の試行
ステップ4 生成されたビジネスメソ ドやデザイン技術の評生成されたビジネスメソッドやデザイン技術の評価技術の検討
プロジ クトは2年間を予定プロジェクトは2年間を予定2013/8/22 5
2. ビジネスメソッドの類型化
類型化の目的類型毎の デ を検討する と類型毎のモデルを検討すること
約50のビジネスメソッドを収集して分類分類のベ はビジネ デ ジ ネレ シ ン分類のベースはビジネスモデル・ジェネレーション[2]のビジネスのパターンを利用
「 ルチサイドプラ ト ム 「 リ ミアム は「マルチサイドプラットフォーム」「フリーミアム」は採用「アンバンドル 「 ングテ ル は採用せず「アンバンドル」「ロングテール」は採用せず
「クラウド」,「顧客インタフェース改善」,「チャネル増強 「付加価値提供 の4 を追加強」,「付加価値提供」の4つを追加.
2013/8/22 6
図1. ビジネスメソッドの類型化
1 マルチサイドプラットフォ ム 複数顧客セグメントを繋ぎ合せフォーム-斡旋報酬モデル-広告モデル
-複数顧客セグメントを繋ぎ合せ
広告モデル
2 フリーミアム -基本は無料 それ以上は有料
3 クラウド 大衆の力を利用3 クラウド -大衆の力を利用
4 顧客インタフェース改善 -販売方法や代金受け取り方式の改善策提供改善策提供
5 チャネル増強 -顧客とのチャネルを増強する
6 付加価値提供 -何らかの新規機能提供
72013/8/22
3.ビジネスメソッドのモデル化ッ
モデル化の進め方類型化毎に行う類型化ごとのモデルを実際のビジネスメソッドの表現に適用し,モデルであることを実証する.
モデル化の手順その1類型化されたビジネスメソッドの特性を明確化ビジネスモデルキャンバスの9 つの構築ブロックのどこに一番関係するかを分析
2013/8/22 8
ビジネスモデルキャンバス
KPパートナ KA主要活動 VP価値提案 CR顧客との関係 CS顧客セKPパートナ KA主要活動 VP価値提案 CR顧客との関係 CS顧客セグメント
顧客にどんな価値や 誰のために
顧客の獲得と維持の状況
価値を提案するのに必要な
主要なパートナーは誰 な価値や
サービスを提供するのか
価値を提供しているのか,最も重
KRリソース CHチャネルどのようなCH価値提案の
活動は何かか
か か,最も重要な顧客は誰か
どのようなCHを通じて顧客に価値を提供しているか
価値提案のための物理的,人的,知的リソ ス
C$コスト構造 R$収益の流れ
しているか
顧客はどのような価値にお金を払お
的リソース
ビジネスモデルにおける特有の重要 顧客はどのような価値にお金を払おうとするか.
ビジネスモデルにおける特有の重要なコスト構造は何か
2013/8/22 9オスターワルダー &イヴ・ピニュール,ビジネスモデル・ジェネレーション,翔泳社,2012 より
図2 キャンバスとメソッドの関係
項番
メソッド類型
キャンバスの構築ブロックでの注力項目
KPパ
KA主
要活
KR リ VP 価
値提
CR 顧
客との
CHチ
CS 顧
客セグ
C$ コ
ト構
R$ 収
益の番 型
パートナ
要活動
ソース
値提案
客との関係
チャネル
客セグメント
スト構造
益の流れ
1 マルチサ - -
イドプラットフォーム
○
2 フリーミア - - ○フリ ミアム
3 クラウド - - ○
4 顧客インタフェース改善
- -○
改善
5 チャネル増強
- - ○
6 付加価値提供
- -
2013/8/22 10
モデルの外部インタフェースの明確化モデルの外部インタフェ スの明確化
モデル化の手順その2モデル化の手順その2
「ビジネスモデルの記述に関する一考察」[3]を参考「ビジネスモデルの記述に関する 考察」[3]を参考にして記述方式を検討し,外部インタフェースを明確とするとする
2013/8/22 11
図3 モデルの記述凡例
セグメント(プレイヤー)
商品としてのサービス/ 情報 の流れ
( )
/ 情報 の流れ
情報の流れ情報 流れ
金の流れ $
Eイベント
ビジネスメソッド存在位置
M
2013/8/22 12
図4 マルチサイドプラットフォーム斡旋報酬 デ‐斡旋報酬モデル‐
事例:ネツトオークション,会員間でのカーシェアリング
斡旋者
セグメントA/Bマッチング
M
a-b=斡旋料
セグメントB もの/情報 セグメントA
支払いb 支払いa
セグメントB提供者
もの/情報 セグメントA利用者
2013/8/22 13
3‐2マルティセグメント‐広告図5 マルチィサイドプラットフォーム広告 デ
3 2マルティセグメント 広告
広告主
‐広告モデル
事例 : カカクドットコム,Gポイント広告主
事例 カカクドット , ポイント
広告募集
広告費
情報提供にあわせてターゲット広告が配布されること意味する
$
セグメントA セグメントB
募集 費ターケット広告
セグメントB
情報提供
M
提供情報収集 情報提供提供情報収集提供先選択
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図6 フリーミアム
事例 : Skype,au「ブックパス」電子書籍読み放題
支払い消費者
事業者A
上位機能消費者
CA
$有料とするアップグレ ド条件支払い
Mプグレード条件
フリー消費者B支払い消費者予備軍基本機能
有料とするアップグレード条件例:機能 利用回数 利用デ タ件数など
基本機能
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機能,利用回数,利用データ件数など
図7 クラウド衆大衆の力を利用
事例 : ウェザレポート,Tシャツデザインクラウド公募事例 ウ ザ ポ ト, シャツデザインクラウド公募
大衆大衆参加サービス生成
M
会費
$
M
提供者
サービス提供
会費
サ ビス提供
ターゲットは,大衆参加により少ないコストによりビジネスが行えること
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えること
図8 顧客インタフェース改善図8 顧客インタフ ス改善
事例1 : タクシーを呼ぶとき電話番号で住所を自動判別事例2 : 顔認証支払い
顧客事業者
E
当初トリガーM1
事業者
$
支払い
商品/サービスM2
ロイヤリティ向上
支払
M1:製品/サービス提供方式改善支払 方式改善
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M2:支払い方式改善
図9 チャネル増強図9 チャネル増強
事例 :複数チャネルを融合させて利用する.オンラインtoオフライン,オンラインtoオンライン,オフラインtoオフライン#Ponta : ツィートによるポイン付け
M:チャネルの増強On to Off On to OnOf f to Off ポイント活用方式等
顧客事業者商品/サービスM
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4.今後の活動計画4.今後の活動計画
下記の二つを基にビジネスメソッドの類型毎のモデ類ル化を進め,アーキテクチャの検討に繋げる.
マルチサイドプラットフォームなどの特定の類型を取り上げ,具体例から共通要素を割りだす.
ビジネスモデルキャンバスの構築ブロックでの特徴と外部インタフェースの要求機能からモデルが持つべき要素を割り出す
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謝辞謝辞
議論に参加していただいている「ビジネスモ議論に参加していただいている ビジネスモデルを科学する」プロジェクトのメンバーに感謝申し上げます謝申し上げます
2013/8/22 20
参考文献参考文献
[1] 野地保,ビジネスモデルを科学する-プロジェクト報告003-,信学技報,SWIM2013-5(2013-5),pp33-38pp
[2] アレックス・オスターワルダー &イヴ・ピニュール,ビジネスモデル・ジェネレーション,翔泳社,2012
[3] 丸山文宏,ビジネスモデルの記述に関する一考察,信学技報,SWIM2012-27(2013-2),pp21-24pp
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