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ドラフトチャンバー (吸着装置付) RFF 第1版 この度は、ヤマト科学のドラフトチャンバーをお買い上げ いただきまして、誠にありがとうございます。 本器を正しく使っていただくために、お使いの前にこの 「取扱説明書」と「保証書」をよくお読みください。お読みに なった後は「保証書」とともにいつでも使用できるように、 大切に保管してください。 警告:取扱説明書本文に出てくる重要警告事項の部 分は製品を使用する前に注意深く読み、よく 理解してください。

ドラフトチャンバー(吸着装置付) RFFドラフトチャンバー(吸着装置付) RFF 第1版 この度は、ヤマト科学のドラフトチャンバーをお買い上げ

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ドラフトチャンバー(吸着装置付)

RFF

第1版

● この度は、ヤマト科学のドラフトチャンバーをお買い上げ

いただきまして、誠にありがとうございます。

● 本器を正しく使っていただくために、お使いの前にこの

「取扱説明書」と「保証書」をよくお読みください。お読みに

なった後は「保証書」とともにいつでも使用できるように、

大切に保管してください。

警告:取扱説明書本文に出てくる重要警告事項の部

分は製品を使用する前に注意深く読み、よく

理解してください。

目次

1.安全上の注意 ............................................................. 1 絵表示の説明 ...................................................................... 1 シンボルマーク一覧................................................................. 2 警告・注意 ........................................................................ 3

2.ご使用前に ............................................................... 7 据え付け方と使用前の準備........................................................... 7 据付方法について ................................................................. 10 ユーティリティの接続工事について.................................................. 12

3.各部の名称と働き ........................................................ 14 外観図(RFF-180S)................................................................ 14 操作パネル ....................................................................... 15

4.ご使用方法 .............................................................. 16 操作方法 ......................................................................... 16 風量調整について ................................................................. 17 プレフィルター、パーツフィルター(吸着剤)のメンテナンス.......................... 18 蛍光灯の交換方法 ................................................................. 20

5.吸着剤の寿命計算法 ...................................................... 21

6.取扱い上の注意 .......................................................... 24 操作上の注意 ..................................................................... 24 周辺環境について ................................................................. 25 メンテナンスについて.............................................................. 25 吸着剤について ................................................................... 25 その他 ........................................................................... 25

7.お手入れのしかた ........................................................ 26 日常の点検/お手入れ............................................................... 26 保守点検について ................................................................. 26

8.長期間使用しないとき、廃棄するとき ...................................... 27 長期間使用しないとき、廃棄するとき................................................ 27 廃棄するときのお願い.............................................................. 27

9.困ったときは ............................................................ 28 故障診断方法 ..................................................................... 28

10.アフターサービスと保証 ................................................. 30 修理を依頼されるときは............................................................ 30

11.仕 様 ................................................................. 31

12.配線図 ................................................................. 33

13.危険物一覧 ............................................................. 34

1

1.安全上の注意

絵表示の説明

絵表示について

この取扱説明書および商品には、安全にお使いいただくためのいろ いろな絵表示をしています。その内容を理解することなく誤った取 り扱いをすることによって生じる内容を、次のように区分しており ます。内容をよく理解してから本文をお読みください。

警 告 人が死亡または重傷(注 1)を負う恐れがある内容を示しています。

注 意 人が軽傷(注 2)を負う恐れおよび物的損害(注 3)を受ける恐れがある内容を示しています。

(注 1)重傷とは、けが、感電、骨折、中毒などの後遺症が残るものおよび 治療に入院や長期通院を要するものをいう。

(注 2)軽傷とは治療に入院や長期通院を要さないけがや感電などをいう。

(注 3)物的損害とは設備・機器や建物等の財産にかかわる損害をいう。

絵表示の意味

この絵表示は、「警告」(「注意」を含む)を促す事項を示しています。 この絵表示の近くに、具体的な警告内容を表記しています。

この絵表示は禁止事項を示しています。

この絵表示の近くに、具体的な禁止内容を表記しています。

この絵表示は、必ず実行してほしい事柄を示しています。

この絵表示の近くに、具体的な指示内容を表記しています。

2

1.安全上の注意

シンボルマーク一覧

警 告

警告一般 高電圧注意 高温注意 駆動部注意 爆発注意

注 意

注意一般 感電注意 やけど注意 空焚き注意 水漏れ注意

水専用 劇毒物注意

禁 止

禁止一般 火気禁止 分解禁止 接触禁止

強 制

強制一般 アース線接続 水平設置 電源プラグを抜く 定期点検

3

1.安全上の注意

警告・注意

警告

引火性、爆発性のあるガス雰囲気中での使用禁止

引火性、爆発性のある雰囲気中では絶対に使用しないでください。

本器は防爆構造ではありませんので、火災・爆発の原因となります。

高温雰囲気下での使用禁止

・塩ビ製または FRP 製排風機の耐熱温度は約 50℃付近です。高温雰囲気下でご使用になりますと、翼

が変形し、排気能力の低下や高騒音の原因になります。

・作業面が鉛貼りやエポシキ樹脂の場合、直下や高温下(熱湯を流すなど)での使用は避けてください。

作業面損傷の原因になります。

・本器の使用温度は 5~35℃です。設置する場所の雰囲気温度は 5~35℃にしてください。

過塩素酸類の実験には使用しないでください

過塩素酸類を使用しますと、本体の内外装が侵食されて誘爆の原因になります。

放射線物質は使用しないでください

本器は放射線物質を取り扱う対応商品ではありません。使用しないでください。

生物体は使用しないでください

本器は生物体(特に病原性)を取り扱う対応商品ではありません。使用しないでください。

火災時について

ファイアーダンパの設置されている所では火災時にファイアーダンパが作動し、ドラフトチャンバー

は排気できなくなります。

アース線を必ず接続してください

必ずアース線を正しく設置してください。漏電による感電、火災の原因となります。

電源コードを束ねて使用しないでください。

電源コードを束ねて使用すると、過熱し、火災の原因となります。

電源コードを傷めないでください

電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったりして傷めないでください。火災、感電の原

因となります。

架台内に薬品等の収納禁止

架台内に酸・アルカリ・有機溶剤等を収納しますと、薬品類の揮発等により架台本体や配管類、電気部

品類の腐食原因になります。また、薬品類の反応により爆発するおそれもあります。

4

1.安全上の注意

警告・注意

警告

架台内の配電盤改造禁止

配電盤内の部品交換および配線交換等改造を行わないでください。本体機能の損傷や火災を起こすお

それがあります。また、動力電源等が接続されておりますので、濡れた手では絶対に触らないでくだ

さい。感電する事があります。

窓ガラス用のワイヤの定期点検をしてください

窓ガラスの開閉はバランスウェイト方式で、窓ガラスをステンレスワイヤで吊っております。ワイヤ

の寿命は 3年を目安としておりますが、使用状況により断線するおそれがありますので定期的に点検

してください。

フィルターの交換は 2 名以上で行なってください

フィルターの交換は必ず 2名以上で行ない、使用する脚立等の足場は 1人 1台としてください。また

脚立等はストッパーを必ず掛け、安定した場所に設置してください。高所での作業のため、落下等に

よるけがの原因となります。

バッフルプレートは塞がない

バッフルプレートは気流の分布や重いガスの排気を考慮して設計しております。塞いだり、物を詰め

たりするとバッフル効果が低下し、排気ガスが逆流する恐れがあり人体に悪影響を及ぼします。

窓ガラスの開閉は両手で行ってください

窓ガラスを上下開閉する時は両手で行ってください。

排風機の停止時には実験作業禁止

排風機がモータ故障や停電時に停止した場合には、速やかに実験作業を停止し、主電源を切って、空

気のきれいな場所に退避してください。

ダンパの調整禁止

ダンパは本器設置時に調整済みです。むやみに調整いたしますと排気性能の低下、給気や排気のバラ

ンスがくずれる原因となり人体に悪影響を及ぼします。

ガス漏れに注意してください

・ ガス漏れに注意してください。

・ ガスの種類(都市ガス・LPG ガス)を確認してから使用してください。

・ ガスを使用しない時は元バルブおよびガスコックを閉めてください。

・ ガス管は定期的に点検・交換してください。

コンセントの感電に注意してください

本器前面に付属しておりますコンセントを濡れた手で使用したり、導電率の高い物質を詰め込んだり

しますと、感電事故の原因になります。

5

1.安全上の注意

警告・注意

警告

コンセントの漏電注意

本器前面に付属しておりますコンセントを使用しての際には、適正な抵抗値を有する実験機器と接続

してください。漏電や発火の原因にもなります。

窓ガラスに衝撃を与えないでください

窓ガラスは強化ガラスを使用しておりますが、強い衝撃を与えますと、破損によるけがの原因となり

ます。

制御風速に注意してください

本器の窓ガラス全開時の制御風速は労働安全衛生法の特定科学物質等障害予防規則(特化則)および

有機溶剤中毒予防規則(有機則)対応となっておりません。

注意

雷が鳴り始めたら

雷が鳴り始めたら、すぐに電源を切ってください。火災、感電の原因となります。

フッ酸類実験作業禁止

本体の窓および照明用保護カバーはガラス製です。チャンバー内でフッ酸類を使用しますとガラスの

侵食の原因となり、ガラスが曇り内部が見づらくなります。

窓ガラス火気厳禁

窓ガラスに火気を近づけないでください。窓ガラスに直火を当てると、破損する場合があり、けがな

どをする原因になります。

作業面の急加熱・急冷却禁止(セラミタイト)

セラミタイト作業面は 1枚陶板でできているため、急激な加熱や冷却を行ないますと亀裂が発生する

場合があり、けがなどをする原因になります。

作業面の衝撃禁止(セラミタイト)

セラミタイト作業面は 1枚陶板でできているため、強い衝撃を与えますとひび割れや破損する場合が

あり、けがなどをする原因になります。

熱源はチャンバー中央部で

バーナー、ホットプレート等の熱源を使用する実験はできるだけチャンバー中央部で行ってくださ

い。

高濃度な薬品は流さないでください

高濃度な薬品は一次洗浄液までを種類別に貯留後、二次洗浄液以降を流すか、あるいは稀釈しながら

流してください。但し、流し方は御社の社内規則を遵守してください。

6

1.安全上の注意

警告・注意

注意

熱源使用注意

吸着ユニットに標準装備されている吸着剤は一般的に 40℃未満のガス温度で性能が発揮されます。

40℃以上になると著しく性能が低下しますので熱源の使用にはご注意ください。

プレフィルターの交換時期注意

吸着装置のプレフィルターは差圧計の針が 147~196PA(15~20mmH2O)を示した時交換してください。

吸着剤の交換時期注意

吸着剤は時間計が所定の時間を経過しましたら交換してください。所定時間の算出は「吸着剤の寿命

計算法」を参照してください。

対象ガスによる吸着剤の選定

吸着ユニットに標準装置されている吸着剤は活性炭(K)です。対象ガスにより「吸着剤一覧表」から

選定してください。

消化器をご用意ください

火災に備えて、ドラフトチャンバーの付近に消化器をご用意ください。

本体について

・ 本体外装表面は耐薬品性焼付塗装を施してありますが、傷を付けると塗装がはがれて、腐食の原

因になります。

・ 内装材がノンアスベストボードの場合、加工した場合や強い衝撃を与えますと、亀裂等の発生の

原因となります。

・ 内装および作業面は実験過程で発生したガスが多量に付着します。定期的に水で洗浄してくださ

い。

作業面について

・ セラミタイト作業面で熱源(ガスバーナー、コンロ等)をご使用の際には、付属の遮熱板を使用

してください。

・ 作業面は平面加工してありますので、水作業をする場合には、スポットシンク内で実施してくだ

さい。

・ チャンバー内に腐食性・引火性のある薬品類を長時間放置しないでください。

使用できる熱源について

使用できる熱源はガスバーナー2 本程度、電熱の場合は 2kW 程度以内にまとめてください。

7

2.ご使用前に

据え付け方と使用前の準備

警告

1.アース線を必ずとってください。

・ 漏電による感電事故をさけるために必ずアースをとってください。

建屋側設備にアース端子がない場合にはアース工事(第 3 種接地工事 100Ω以下)が必要で

す。アース工事は、電気工事士の資格が必要ですので、お買い上げの販売店、当社または電

気工事店に依頼してください。アース線を接続しないと、漏電してもブレーカが作動せず、

感電の原因になります。

・ アース線はガス管や電話線のアースや避雷針には絶対に接続しないでください。火災・感電

の原因になります。

2.設置場所にご注意ください

● 特に次のような場所への設置は、しないでください。

・ 可燃性ガス・腐食性ガスのある所

・ 凹凸した床面、汚れた床面

・ 湿気の多い所

・ 温度差の激しい所

・ 周囲温度が 35℃以上ある所

・ 振動の激しい所

8

2.ご使用前に

据え付け方と使用前の準備

3.引火性、爆発性のあるガス雰囲気中での使用禁止

● 引火性、爆発性にあるガス雰囲気中では、絶対に使用しないでください。本器は防爆構造では

ありませんので、スイッチの「ON」「OFF」のとき及び動作中にアークの発生を伴い、火災・

爆発の原因となります。

● 引火性、爆発性のあるガスについては「P. 34危険物一覧」を参照してください。

爆発性ガス

4.改造はしないでください 5.水平な場所に設置してください

●故障に原因になりますのでお客様による

改造は絶対にしないでください。 ●本器はできるだけ水平な場所に設

置してください。水平に据え付けませ

んと思わぬトラブルや故障を引き起

こしかねません。

改造

9

2.ご使用前に

据え付け方と使用前の準備

6.コンセントは所定の容量内で

● 本器前面に付属してありますコンセント容量をご確認の上、適合したプラグをきちんと差し込

み、所定の電気容量内で使用してください。

コンセントの電気容量: 単相 AC100V 15A

7.据え付けは

● 不意の地震や衝撃等により、本器が倒れてけがをするおそれがあります。人通りの多い場所を

さけるなどの安全防止対策を講じることをお勧めします。

8.電源コードの取扱いについて

● 電源コードは束ねて使用しないでください。束ねて使用すると過熱し、火災の原因となります。

● 電源コードを加工したり、無理に曲げたり、ねじったり、引っ張ったりしないでください。

火災・感電の原因となります。

● 電源コードを机や椅子の下に敷いたり、ものにはさんだりして傷をつけないでください。

火災・感電の原因となります。

● 電源コードをストーブなどの熱器具に近づけないでください。コードの被覆が焦げて、火災・

感電の原因となります。

● 電源コードが傷んだら(芯線の露出、断線など)すぐに本体の電源を切り、元電源を切って販売

店に電源コードの交換を依頼してください。そのままにしておきますと火災、感電の原因とな

ります。

10

2.ご使用前に

据付方法について

本製品はフード部と架台の二つの部品で構成されています。下記の要領で据付を行ってくださ

い。

① はじめに所定の位置に架台を置きます。ただしフードを重ねる時に不便な位置の場合は、あ

らかじめ前に出してフードを重ねた後に所定の位置へ寄せる方法で行ってください。

注意 本製品の使用温度範囲は 5~35℃です。設置する場所の雰囲気温度

は 5~35℃にしてください。

② 次にフード両側板下を固定している 2 本の角材を取り外します。(角材は下側より M8 ボル

トで 4 ヶ所固定されています。)

③ 取り外したら、フードを持ち上げ架台の上に設置します。

※パーツフィルター(吸着剤)は吸着塔へ装填された状態で出荷されますが、1 枚当たりの重

量が約2.5kgあるため上台はかなり重くなっています。搬入、据付時に差し支えのある場合は、

点検口よりパーツフィルターを抜き取り(抜き取る方法は P.18「交換方法」参照)、設置が完

了した後に再度装填する方法をとってください。その場合はゴム手袋を着用しパーツフィルタ

ーの仮置場をビニールシール等で養生した後に行なってください。

注意 フードを持ち上げる際は必ず 5 名以上で行ってください。

フードを持ち上げる際は各位置を均等に持ち上げてください。内

装材の「割れ」の原因になります。

④ フードと架台を付属のボルトで固定してください。(図 1 参照)

図 1

フード部

架台部

付属のボルトで下台内部よ

り固定する(4 ヶ所)

11

2.ご使用前に

据付方法について

⑤ 固定が終わったら作業面の水平を確認し、水平がとれていない場合は台輪部と床の間にスペ

ーサー等を挿入して調整してください。

⑥ 別添付の水栓のネック部を、作業面の水栓台座立ち上がり部へ取り付けてください。また、

蛍光灯用電源コードを左側板の貫通口より架台内に引き込んでください。

⑦ 差圧測定用チューブを右側板の貫通口より架台内に引き込み、操作パネルのプレフィルター

用差圧計の裏面のノズルにそれぞれ差し込んでください。(図 2)

図 2

⑧ 本体内装下端と架台との接合部をシリコンコーキング剤でシールしてください。

⑨エアーホイール左右下部のツメをエアーホイール受けの角穴に引っ掛け、付属のビスで固定

してください。(図 3)

図 3

エアーホイール受け

操作パネル

12

2.ご使用前に

ユーティリティの接続工事について

警告 配管・配線の接続は、お買い上げの当社営業所、販売店、または設

備工事業者に依頼してください。

配管・配線の接続には専門の知識・技能等が必要であり、これを有

しない人が接続を行いますと、水漏れ・ガス漏れや感電・火災の原

因になりますのでご注意ください。

電気配線接続工事について

架台内の配電盤に以下の配線接続を行ってください。

注意 配線工事は電源が切れているのを確認してから行ってください。

① 排風機・蛍光灯配線。(図 4 参照)

配線 2はフード本体天井からの線です。左側板の貫通口を通して架台内に引き込み接続して

ください。配線 1 は床立上げ、天井立ち下がり等の 1 次側配線からの接続になります。

図 4

② 1次側電源配線の接続について

床立上げ等の1次側電源配線から、各サーキットブレーカに接続してください。電源は

AC 1φ100V、AC3φ200V が必要です。

注意 アース線は必ず接続してください。

アース線を接続しないと、漏電した場合に感電の原因になります。

1次側電源にアース線がない場合には、アース工事(電気設備技術

基準第 18 条に基づく第3種設置工事 100Ω以下)が必要です。建

屋側設備の担当電気工事業者へ工事を依頼してください。

アース線はガス管には絶対に接続しないでください。火災の原因に

なります。

アース線は電話線のアースや避雷針には絶対に接続しないでくだ

さい。火災・感電の原因になります。

水道管には接続しないでください。配管の途中が塩化ビニール管の

場合はアースされません。

13

2.ご使用前に

③ 配線接続が完了したら、ブレーカを入れ、操作パネルの排風機運転キーを押して排風機の回

転方向を確認してください。回転方向が正しくない場合は、端子台の U,V,W の 3 線の内、2

線を入れ換えることにより正規の回転になります。

水道・ガスの配管接続工事について

水道・ガスの立下がりの末端は呼び径 1/2B、オネジまたはメネジのフレキシブル管になってい

ます。床上げ等の 1 次側配管と接続を行ってください。尚、都市ガスの配管につきましては、

地域の指定業者に接続を依頼してください。

排水管接続工事について

本体排水接続口サイズは P.31「仕様」のようになっています。床立上げ等の 1次側配管と排水

用塩ビ管等で接続してください。作業面がエポキシ、セラミック鋼板のスポットシンクには、

ベルトラップが付属されておりません。防臭・排水の目詰り防止のため、ドラムトラップ(磁

製)等を取付けてください。

ダクト管接続工事について

本体ダクト接続口サイズは P.31「仕様」の通りです。塩ビダクト管等でダクト工事を行ってく

ださい。

14

3.各部の名称と働き

外観図(RFF-180S)

764

269

5

150

545

750

120

0

43

800

750

900

175

0

255

0

850

100

1800

265

Fume Hood

RFF180

457

200

7

1

2

9

23

22

6

17

4

25

3

24

12

13

15

19

18

10

16

14

20

21

11

5

8

№ 名 称 № 名 称 № 名 称

1 蛍光灯スイッチ 10 排気ダクト 19 フィルター交換口

2 排風機運転スイッチ 11 排気ダンパハンドル 20 プレフィルター

3 給水リモコンハンドル 12 蛍光灯 21 パーツフィルター(吸着剤)

4 水栓 13 蛍光灯口交換口 22 プレフィルター用差圧計

5 ガスリモコンハンドル 14 排水接続口 23 吸着剤用積算時間計

6 ガスコック 15 前面パネル 24 扉落下防止ストッパー

7 コンセント 16 バッフルプレート 25 排風機嫁動モニター

8 前面ガラス扉 17 ギャラリー

9 配電盤 18 吸着塔

15

3.各部の名称とはたらき

操作パネル

№ 名 称 説 明

1 排風機運転キー(ON) 排風機を稼働させる時に使用します。

2 排風機稼働表示ランプ 排風機稼働時に点灯します。

3 排風機停止キー(OFF)

排風機を停止させる時に使用します。庫内残留ガス排気の

ため、内蔵のタイマーにより設定時間遅延して停止しま

す。

4 コンセント ドラフトチャンバー内で使用する機器の電源を供給しま

す。(AC100V 15A)

5 蛍光灯キー(ON/OFF) 蛍光灯を点灯させる時に使用します。もう一度押すと

「OFF」になります。

6 蛍光灯点灯表示ランプ 蛍光灯使用時に点灯します。

7 吸着剤用積算時間計

● 排風機運転キーにより稼動し、吸着塔内の吸着剤の使

用時間を積算して表示する。

● 吸着剤の寿命時間の確認時に使用。

8 プレフィルター用差圧計

● 吸着塔内のプレフィルターの前後の差圧を使用時に表

示する。

● プレフィルターのメンテナンス時期の確認に使用。

16

4.ご使用方法

操作方法

ご使用の前に、正しい状態でお使いいただくために、排気風量の調整を行ってください。調整方法

は P.17 からの「風量調整について」をご覧ください。

① 配電盤のブレーカをすべて ON にしてください。

② 排風機・蛍光灯は操作パネルのスイッチにより操作できます。

本機の使用を終えて排風機停止キーを押しますと、残留ガス排気のための遅延タイマー

により設定時間後(出荷時設定 10 分間;0、5、10、30 分に設定変更可能)遅延して停

止します。遅延タイマー稼働中でも排風機運転キーを押すことにより、再度運転状態に

戻すことができます。

③ ガラス扉は上下にスライドさせて開閉できます。

ガラス扉左端及び左レール部にはシールが貼り付けられています。このシールは、マーク

を図 2のように合わせますと、扉開度が半開となり、それ以下の開度で使用することによ

り、開口部の制御風速を速くし、より安全に使用していただくためのものです。装置の出

し入れ等以外はなるべく半開以下で使用してください。

図 2

注意 ● 変形したストッパーは交換することをおすすめします。

● 作業面に熱源がある場合、扉開度は熱源より 100mm 高い位置

で使用してください。

警告 ガラス扉を開けている時は、万一の事故に備え、必ず「扉落下防止

ストッパー」をセットしてください。(開口高さにより 2 段階の位

置に取り付けてあります。)

17

4.ご使用方法

④ フード内部の水栓は操作パネルのリモコンハンドルにより開閉できます。

⑤ フード内部のガスコックは、ガスコックのツマミを開いた後、操作パネルのリモコンハンド

ルにより開閉できます。本機の使用終了後は、必ずフード内部のガスコックを閉め、リモコ

ンハンドルも閉じてください。

⑥ 操作パネル部のコンセントより、機器用に AC100V 15A の電源を使用する事ができます。

警告 コンセントの表示電気容量は 2 口でのトータル容量です。

所定の容量をオーバーしますと、発火の原因になります。

コンセントでの感電にご注意ください。

コンセントを濡れた手で使用したり、導電率の高い物を差し込んだ

りしますと、感電事故の原因になります。

使用する機器等のプラグは必ずアース付を使用してください。

アースを接続していないと、漏電あるいは発火の原因になります。

風量調整について

排気風量の調整方法

① 開口部面風速を測定します。

排風機運転キーにより排風機を稼動させ、扉を全開にします。次に風速計を使用し、

開口部(扉位置を)16(※1)分割した各々の中心(図 3)で風速を測定します。

Q A V= × ×60 [式 1]

Q:風量[m3/min]

A:開口部面積[m2]

V:風速[m/s]

図 3

※1.有機則、特化則に準ずるものに関しては 16 分割で測定することが義務づけられてい

ますが、通常は開口部(扉位置)半開で 8 分割した各々の中心を測定します。

②測定した 16 点の風速の平均値より風量を次式により算出し各型式の標準排気風量(P.31

「 仕様」)と比較します。風量が異なる場合は天井部排気ダクトのダンパハンドルにより調

節して合わせてください。

18

4.ご使用方法

プレフィルター、パーツフィルター(吸着剤)のメンテナンス

交換時期について

① プレフィルター

操作パネルの差圧計の針が 148~190Pa(15~20 ㎜ H2O)の値を指しましたら目詰まりを起

こしていますので交換(又は再生)が必要となります。

② パーツフィルター

操作パネルの積算時間計の表示が吸着剤の寿命時間となりましたら交換となります。

(吸着剤の寿命は P.21の「吸着剤の寿命計算方法」を参照ください。)

交換方法

警告 フィルターの交換は必ず 2 名以上で行い、使用する脚立等の

足場は 1 人 1 台としてください。また脚立等はストッパーを

必ず掛け、安定した場所に設置してください。

高所での作業のため、落下等によるけがの原因となります。

① フードの前面パネル(社名、型式が付いている方)をはずします。

② パネルはローレットネジを2ヶはずし、上へ持ち上げるとはずれます。(図 4)

図 4

③ 次に、フード天井部の吸着塔の点検蓋はずします。(点検蓋の固定ビスは吸着塔の材

質によりことなり、塩ビ製は PVC 製M8ボルト、ステンレス製はノブ付きのナットで

す。)

④ 蓋をはずしましたらパッキンをチェックし、腐食、老朽化している場合は交換してく

ださい。

⑤ プレフィルター、またはパーツフィルターを図 5のように手前に引き出し、新しいも

のと交換してください。(※プレフィルターは洗浄により再生することができます。

ただし腐食、老朽化している場合には新しいものと交換してください。)

注意 プレフィルター、パーツフィルターを出し入れする時、プレフィ

ルターを洗浄する時は必ずビニール手袋を着用してください。 着用しないで行いますと付着している薬品等によるけがの原因

となります。 吸着塔内部には薬品等が付着していますので絶対に触れないで

ください。

ローレットネジ

19

4.ご使用方法

図 5

使用後のプレフィルター・パーツフィルターは、産業廃棄物となるため一般のゴミとし

ては捨てられません。ビニール袋等で梱包して専門業者へ処理を依頼してください。

※ 当社でも処理業務は有償にて承っておりますのでお買い上げの営業所、販売店まで

お問合せください。

⑥ 吸着塔の点検蓋を取り付けた後、前面パネルの上方を本体の金具に掛けて取り付け、ロ

ーレットビスで固定します。(図 6)

※ 吸着塔の点検蓋の固定ビスは締めすぎにご注意ください。ネジ山がつぶれる等の原

因となります。

図 6

⑦ 下台操作パネルの吸着剤用積算時間計のリセットボタンをボールペン等で押して「0」

にもどしてください。(図 7)

図 7

⑧ 以上で交換作業は完了です。

プレフィルター

吸着塔

パーツフィルタ

吸着塔

前面パネル

柱部取付金具

20

4.ご使用方法

蛍光灯の交換方法

蛍光灯の交換方法

① 化粧パネル(下)を外してください。パネル部のローレットネジを外し、パネルを上

部に持ち上げることにより外れます。

② 蛍光灯カバーのローレットネジを外し、外してください。中に蛍光管が入っています。

③ 蛍光管を新しいのものに交換してください。

④ 交換後、上記逆順にて復帰してください。

図 8

化粧パネルの取付方法

図 9

化粧パネル(上)

蛍光灯カバー

蛍光管

ローレットネジ

化粧パネル(下)

下側は金具にローレットネジで止める。 上側は金具の溝に引っ掛ける。

21

5.吸着剤の寿命計算法

活性炭(グレード K タイプ)

WG:(WA×S)/η ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ①

WG:対象ガスの許容吸着量

WA:吸着剤重量(㎏)

S :対象ガスの吸着量(g/㎏、安全率として 2~3 割減らす)

η :吸着効果(計算上 0.5 とする)

L=(WG×22,400)/[C×Q×60×{273/(273+t)}×M]・・・・・・・・・ ②

L:寿命(H)

C:対象ガス成分濃度(ppm)

Q:処理風量(m3/min)

t :排気温度(℃)

M:対象ガス成分分子量(g/mol)

計算例

〈設定条件〉

型 式:RFF-180 対象ガス成分濃度(C):20(ppm)

対象ガス名:エチルアルコール 処理風量(Q):19(m3/min)

吸着剤重量(WA):30(㎏) 排気温度(t):25(℃)

対象ガスの吸着量(S):210×0.5=105(g/㎏)

対象ガスの成分分子量(M):46.1(g/mol) ・・・・・ P.22の表 1を参照

①式より

WG=(30×105)/1

=4,200(g)

これを②式に代入すると

L=(4,200×22,400)/[20×19×60{273/(273+25)}×46.1]

=98(H)

1 日のドラフトチャンバー運転時間を 5 時間とすると

98(H)÷5(H)=19(日)

となり活性炭の交換時期の目安は 19 日後となります。

各種ガスに対する活性炭の性質(活性炭の吸着保持量)

※ 吸着量=活性炭保持量(吸着)20℃ 760 ㎜ Hg(%WT:㎏/㎏)

22

5.吸着剤の寿命計算法

表 1 主な化学物質の分子量・吸着量の一覧表

化学名称 元素記号 分子量 吸着量 化学名称 元素記号 分子量 吸着量

アクリル酸 C3H4O2 72.1 20% 酢酸メチル C3H4O2 74.1 16

アクロレイン C3H4O 56.1 15 三酸化イオウ(無水

硫酸)

SO3 80 dry15

アセチレン C2H2 26.0 2 ジエチルケトン C3H10 O 86.1 30

アセトアルデヒド CH3SHO 44 7 四塩化炭素 CCI4 154 45

アセトン C3H6O 58.0 15 ジグロメタン(塩化メ

チレン)

CH2Cl2 84.9 25

アミルアルコール C5H12O 88.2 35 臭化水素 HB1 80.9 12

亜硫酸ガス(二酸

化イオウ)

SO2 64.0 dry10 硝 酸 HNO3 63 20

アンモニア NH3 17.0 僅少 臭 素 B1 80 40

イソプロピルアル

コール

C3H8O 60.0 26 スカトール C9H9N 131 25

イソプロピルエー

テル

C6H14O 102 18 フッ化水素 HF 20 10

インドール(インド

レニン)

C8H7N 117 25 ブチルアルコー

C4H10O 74.1 30

エチルアルコール C2H6O 46.1 21 ブチルアルデヒ

C4H6O 72.1 20

エチルエーテル C4H10O 74.1 15 ブチルエーテル C5H16O 130 20

エチレン C2H2 28.1 3 デ カ ン C10H22 142 25

塩化イソプロピル C3H7Cl 78.5 20 トルエン C7H6 92 29

塩化エチル C2H3Cl 64.5 12 二酸化窒素 NO2 46 10

塩化プチル C4H9Cl 92.6 25 ニコチン C10H14N2 162 20

塩化メチル CH3Cl 50.5 5 ニトロベンゼン C6H34NO2 123 20

塩 素 Cl 35.5 15 乳 酸 C3H6O3 90 30

オクタン C5H15 114 25 二酸化炭素 CO2 44 15

オゾン O3 48 分解 二硫化炭素 CS2 76.1 15

カプリル酸 C5H14O2 144 35 ノ ナ ン C9H20 128 25

ギサン(蟻酸) CH2O2 46 7 パルミチン酸 C10H32O2 256 35

キシレン C5H10 106 34 ビリジン C19H16O6 340 25

吉 草 酸 C3H10O2 102 35 プロビオン酸 C3H6O2 74.1 40

クレゾール C7H5O 108 30 プロピルメルカ

ブタン

C3H6S 76.2 25

クロトンアルデヒ

C4H6O 70.1 30 ベンゼン C6H6 78.1 24

クロロホルム CHCl3 119 40 メントール C10H20O 156 20

酢 酸 C2H4O2 60 40 ヨ ウ 素 I 126.91 40

酢酸アミル C7H14O2 130 34 酪 酸 C4H6O2 88.1 40

酢酸エチル C4H8O2 88.1 19 硫化水素 H2S 34 dry3

酢酸プチル C6H12O2 116 28 硫 酸 H2SO4 98 30

23

5.吸着剤の寿命計算法

科学吸着剤(グレード A2,E2,F,02 タイプ)

M=C/V

M:吸着剤消費量(g/ m3)

C:対象ガス成分濃度(ppm)

V:1ppm 当たりの対象ガス浄化空気量(m3/ g)

表 2 主な対象ガスの浄化空気量

対象ガス 浄化空気量 対象ガス 浄化空気量 対象ガス 浄化空気量

アンモニア(F) 166.7 アセトアルデヒト(E2) 43.5 トリメチルアミン(E2) 14.3

二酸化窒素

(O2) 88.3

エタノール

(E2) 65.6 スチレン(E2) 10.6

亜硫酸ガス

(E2) 43.5

硫化メチル

(E2) 21.3 硫化水素(E2) 42.4

一酸化窒素

(E2) 42.5

メチルメルカプタン

(E2) 14.3 二硫化メチル(E2) 8.9

※( )内は吸着材のグレードを示します。

L=(WA×R×1,000)/(M×Q×60)

L :寿命(H)

WA :吸着剤重量(㎏)

Q :処理風量(m3/min)

R :対象物質・濃度・効率・寿命などの設計条件による係数(0.1~0.5)

計算例

〈設定条件〉

型 式:RFF-150 対象ガス浄化空気量(V):166.7(m3/ g)

対象ガス名:アンモニア 吸着剤重量(WA):30(㎏)

処理風量(Q):16(m3/ min) 対象ガス成分濃度(C):20(ppm)

設定条件による係数(R):0.3

①式より

M=C/V =20/166.7 =0.12(g/ m3)

これを②式に代入すると

L =(30×0.3×1,000)/(0.12×16×60)=104(H)

1 日のドラフトチャンバー運転時間を 5 時間とすると

104(H)÷5(H)≒21 日)

となり吸着剤の交換時期の目安は 21 日後となります。

24

6.取扱い上の注意

操作上の注意

危険 ●生物体(特に病原性)は使用しないでください。

生物体を取り扱う実験等は、専用の施設で行ってください。

●放射性物質は使用しないでください。

放射性物質を取り扱う実験等は、専用の施設で行ってください。

警告 ●過塩素酸類は使用しないでください。

過塩素酸類を使用しますと、本体の内外装が侵食され、堆積による誘爆の

原因になります。

●引火性・爆発性のあるガス雰囲気中で使用しないでください。

本機は防爆構造ではありませんので、スイッチの「入・切」によるアーク

の発生等により、火災・爆発の原因になります。

●バッフルプレートはふさがないでください。

大きい装置や機器を組み込むことによりバッフルプレートをふさぎます

と、排気風量の低下や乱流により排気ガスが逆流する原因になります。

熱源の使用は下表程度内にとどめてください。

機器換算(目安) 型式

使用熱量

(kcal/hr) ガスバーナー 電熱

RFF-120 1300 1 本 1.5kw

RFF-150 2000 2 本 2.3kw 前面風速

0.5m/s 時 RFF-180 2400 3 本 2.8kw

ガスバーナー・ホットプレート等の熱源使用および実験作業はできるだけ中央部で行ってく

ださい。

排風機が稼働していない状態でバーナー等の加熱器を使用しないでください。

本機のガラス扉全開時の制御風速は、特化則・有機則対応ではありません。ご注意ください。

作業面について

■ セラミタイト、エポキシの作業面でガスバーナー・ホットプレート等の熱源を使用する際は、

付属の遮熱板を使用してください。

■ 作業面には腐食性、引火性のある薬品は長時間放置しないでください。

25

6.取扱い上の注意

周辺環境について

火災に備えて水道ホース・泡消火器など近くに置いてください。

ドラフトの近くには危険物・障害物等を置かないでください。

メンテナンスについて

ガラス扉を吊っているワイヤは定期的に点検してください。(ワイヤの寿命は 3年を目安とし

ていますが、使用状況により早まる場合もあります。)

吸着剤について

標準装備されている吸着剤は、一般的に 40℃未満のガス温度で性能が発揮されます。40℃以上

になりますと、著しく性能が落ちることもありますので熱源の使用にはご注意ください。

その他

警告 ●架台内に薬品等を収納しないでください。

架台内に酸・アルカリ・有機溶剤等を収納しますと、架台本体や配管、

電気部品等の腐食の原因になります。また、薬品類の反応により、火

災・爆発の原因になります。

●配電盤内での感電にご注意ください。

配電盤内には動力電源等が接続されていますので、ブレーカの操作時

等の感電に注意してください。

●配電盤の改造は行わないでください。

配電盤内の部品、配線等を改造すると、故障・火災の原因になります。

停電復帰について 運転中に停電等で停止状態になって再び給電された場合は、本器は初期状態になります。

速やかに周辺機器を停止させ、実験を中止し、設備の点検を行ってください。

ただし、完全に排気されなかったガスが逆流する可能性があり、非常に危険ですので十分気を付け

てください。

26

7.お手入れのしかた

日常の点検/お手入れ

警告

●点検やお手入れをする場合には、必要な時以外は必ず電源コードを外してください。

注意

本体

●表面の汚れはよく絞った柔らかい布で拭き取ってください。直接水をかけないでください。感電の恐

れがあります。ベンジン、シンナー、クレンザーなどで拭いたり、たわしでこすったりしないでくだ

さい。塗装を傷め、錆の原因となります。

保守点検について

ドレインチューブの点検

●ドレインチューブの脱落や詰まり具合を定期的に点検してください。

スポットシンクの点検

●スポットシンクが詰まっていないか、スポットシンク用のベルトラップが外れていないか定期的に点

検してください。ベルトラップが外れていますと排水管内の臭気ガスが逆流します。

排風機の点検

●排風機のモータ修理およびファンベルトの点検時は、ベルトに巻き込まれないよう注意してください。

●排風機のモータ修理およびファンベルトの交換には、必ず主電源を切ってから実施してください。

●排風機モータの電源カバーは外さないでください。カバーを外す場合は必ず主電源を切ってください。

27

8.長期間使用しないとき、廃棄するとき

長期間使用しないとき、廃棄するとき

警告 注意

廃棄するとき

●子供が遊ぶような所に放置しないでください。

●駆動部を全て外してください。

●通常は粗大ゴミ扱いで処分してください。

長期間使用しないとき

●電源を切ってコードを外してください。

廃棄するときのお願い

地球環境の保全にご配慮ください

廃棄するときは環境保全の観点から可能な限り解体され、分別廃棄またはリサイクルされることをお

願いします。本装置の主要構成部品および使用材料は下記の通りです。

主要部品名 材 質

本体部の主要構成部品

外装 鋼板、メラミン・エポキシ複合樹脂塗料、ステンレス鋼板 SUS304

内装 汎用型:ノンアスベスト特殊ボード

U 型 :ステンレス鋼板 SUS304

吸着塔 汎用型:硬質塩化ビニル

U 型 :ステンレス鋼板 SUS304

吸着剤 活性炭(K)、化学吸着剤(A2、E2、F、O2)

ガラス扉 強化ガラス

取手、ギャラリー ABS 樹脂

作業面 S:セラミタイト、E:エポキシ樹脂、K:セラミック鋼板、L:ステンレス鋼板

電気系の主要構成部品

スイッチ、リレー類 樹脂、銅 その他の複合品

基板 ガラス繊維その他の複合品

電源コード 合成ゴム被覆、銅、ニッケル等の複合品

配線材 ガラス繊維、難燃性ビニール、銅、ニッケル等の複合品

シール類 樹脂系材料

28

9.困ったときは

故障診断方法

症 状 原 因 対 策

電源が入っていない 電源を入れる

排風機スイッチが故障している スイッチを基板ごと交換する パイロットランプが点灯せ

ず、排風機が動作しない 配線が途中で断線している 再配線を行う

電磁接触器が故障している 電磁接触器を交換する

サーマルリレーが故障している サーマルリレーを交換する

モーターが故障している モーターを交換または修理する

パイロットランプは点灯す

るが、排風機は動作しない

配線が途中で断線している 再配線を行う

モーターが故障している モーターを交換または修理する

排風機から動作音はする

が、動作はしない モーターが欠相運転になってい

• 電源の接続が単相になっていないか

確認する

• 配線の途中で線が切れていないか確

認する

排風機に異物が入っている 異物を取り除く

ランナーがケーシングに接触し

ている 排風機を修理する

ランナーの軸が偏芯している 排風機を修理する

軸の止めが緩んでいる 締め付け直す

排風機から大きな音がする

モーターが故障している モーターを交換または修理する

電圧が低い 電源を調べる配線の接続箇所を調べ、

接触不良箇所を修理する

排風機の回転方向が逆になって

いる

排風機配線の3線のうち2線を入れ替

える

ダクト系に予定以外の抵抗が入

っている ダクト系を調べ、その部分を取り除く

風量が足りない

モーターが故障している モーターを交換または修理する

排風機のランナーの芯がずれて

いる 排風機を修理する

振動が大きい

排風機の取付ネジが緩んでいる 締め付け直す

配線がショートしている ショート箇所を調べ、再配線を行なう

過負荷運転を行っている 過負荷の原因となっているものを取

り除く

モーター用ブレーカが短時

間で切れる

モーターが故障している モーターを交換または修理する

ブレーカが短時間で切れるコンセントの容量より多く負荷

をつないでいる

コンセントから取っている負荷を減

らす

ブレーカがONになっていない ブレーカを ON にする コンセントに電気がこない

電線が途中で断線している 再配線を行う

29

8.故障診断方法

症 状 原 因 対 策

滑車部のグリス切れ 滑車部、ガイドレール部にグリスを塗

布する

滑車からワイヤが外れている 滑車にワイヤ入れ、正常状態にする 前面ガラス扉の動きが

極めて重い

バランスウェイトのワイヤ切断 ワイヤを交換する

プレフィルターの目詰り プレフィルターを掃除または交換する

パーツフィルターの目詰り パーツフィルターを交換する

ボリュームダンパ角度のずれ ボリュームダンパの再調整を行う

ダクト内に粉塵などの堆積のため

圧力損失が増大し、所定の風量が

出なくなる

ダクト内を洗浄し、粉塵等を取り除く

ファン・ダクトの破損、ボルトの緩

みにより外部より空気が入り込む

• 破損部を修理する

• ボルトの締め直しおよびスプリング

ワッシャーを入れる

排気量の低下

排風機の故障 修理するか、新しいものに交換する

ブレーカがONになっていない ブレーカを ON にする

グローランプの故障 グローランプを交換する 蛍光灯が点灯しない

蛍光灯の劣化 蛍光灯の交換を行う

ブレーカがONになっていない ブレーカを ON にする

過負荷のため、サーマルヒューズ

が動作した

ベアリングの破損、ベルトの破損、

羽車の破損等の原因を取り除き、サ

ーマルリレーを復帰させる

パイロットランプは点

灯するが、排風機が起動

しない

電磁接触器の故障 電接触器を交換する

遅延タイマーが動作している 遅延タイマーが動作しているため、設

定時間後に停止します 停止キーを押しても排

風機が停止しない スイッチの故障 スイッチを基板ごと交換する

積算時間計の配線が断線している 再配線を行なう 積算時間計が作動しな

い 積算時間計の故障 積算時間計を交換する

チューブの接続が反対 チューブの差し込みを入れ替える

吸着塔と差圧計間のチューブがゴ

ミなどにより目詰りを起こしてい

チューブが外れている

チューブを交換する

差圧計が作動しない又

は「0」以下を指した状態

で止まっている

差圧計の故障 差圧計を交換する

吸着剤が発生ガスに適していない 発生ガスに適した吸着剤に交換する

処理風量が設定量より多い 排気ダンパにて調整する 臭が除去できない

吸着剤の寿命 吸着剤を交換する

停電になったとき 運転中に停電等で停止状態になって再び給電された場合は、本器は初期状態になります。

速やかに周辺機器を停止させ、実験を中止し、設備の点検を行ってください。

ただし、完全に排気されなかったガスが逆流する可能性があり、非常に危険ですので十分気を付けて

ください。

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10.アフターサービスと保証

修理を依頼されるときは

修理を依頼されるときは

万一以上が発生しましたら、ただちに運転を中止して電源スイッチを切り、電源プラグ(コード)を抜い

て、お買い上げの販売店または、ヤマト科学営業所までご連絡ください。

ご連絡いただきたい内容

●製品の形式名

●製造番号

●お買い上げ年月日

●故障の内容(できるだけ詳細に)

サービスマンがお伺いした折りには、保証書を必ずご提示ください

保証書(別に添付してあります)

●保証書はお買い上げの販売店あるいは、ヤマト科学営業所からお渡ししますので、「販売店名、お買い

上げ日」等の記入をお確かめの後、大切に保管してください。

●保証期間は、お買い上げいただいた日から1ヶ年です。保証書の記載内容により、無料修理いたします。

●保証期間経過後の修理については、お買い上げの販売店あるいは、当社営業所にご相談ください。修理

によって機能が維持できる場合は、お客様のご要望により有料で修理いたします。

保証書または本器に取付けてある銘板をご覧ください

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11.仕 様

型 式 RFF-120/120U※ RFF-150/150U※ RFF-180/180U※

水栓 1方口グースネック水栓 1ケ

装 コンセント 単相 AC100V15A 2 連式アース付 1ケ

ガスコック 1方口ヒューズコック 1ケ

蛍光灯 単相 AC100V 30W1灯 単相 AC100V 40W 1灯

備 積算時間計 吸着剤用 0~9999.9H

差圧計 プレフィルター用 0~500Pa

排 汎用型 PVC 内径Φ261 ㎜外径Φ267㎜ 合フランジ止め

気 排気ダクト

内装ステンレス型 SUS Φ250 ㎜ 合フランジ止め

部 汎用型 PVC 内径Φ261 ㎜外径Φ267 ㎜

適合ダクト

内装ステンレス型 SUS Φ250 ㎜

給水・ガス接続口 呼び径 1/2B フレキシブル管メネジ又はオネジ止め

セラミタイト セラミタイト;外径Φ50㎜ 内径Φ34㎜

排水口 エポキシ エポキシ ;外径Φ50㎜ 内径Φ30㎜

セラミック鋼板 エポキシ ;外径Φ50㎜ 内径Φ30㎜

ステンレス ステンレス ;11/2B メネジ

外装 冷間圧延鋼鈑(SPCC) 耐薬品性焼付塗装

汎用型 ノンアスベスト特殊ボード(耐薬品性焼付塗装、P-VN)

内装

内装ステンレス型 ステンレス(SUS304)

ガラス扉 強化ガラス 6㎜ バランスウエイト上下開閉方式

材 RFF-□□□S:セラミタイト

質 作業面 RFF-□□□E:エポキシ

RFF-□□□K:セラミック鋼板

RFF-□□□L:ステンレス

汎用型 PVC 製

吸着塔

内装ステンレス型 SUS 製

吸着剤

(パーツフィルター)

活性炭(K)・化学吸着剤(A2,E2,F,O2)より選択

※指定がない場合はKを充填。

パーツフィルター寸法(1枚):450×350×35 ㎜

吸着剤重量(㎏) 20 30 30

パーツフィルター枚数 8 12 12

①扉落下防止ストッパー(扉開口高さ:250 ㎜、750 ㎜の位置に付属)

安全機構 ②排気遅延タイマー(出荷時設定10分、0,5,10,30分に設定変更可能)

③排風機稼動モニター

④扉開度シール

付属品 取扱説明書・補修塗料・保証書

※120,150,180:汎用型、120U,150U,180U:内装ステンレス型

32

11.仕 様

型 式 RFF-120/120U RFF-150/150U RFF-180/180U

標準排気風量

m3/min 12 16 19

機内圧損 Pa※

(㎜ H2O)

216

(22)

245

(25)

275

(28)

外形寸法

W×D×H(㎜) 1200×750×2550 1500×750×2550 1800×750×2550

重量(約 kg) 330 390 430

※ 機内圧損はプレフィルター 終圧損 15㎜ H2O/147Pa にて算出。

種類 活性炭 化学吸着剤

グレード K A2 E2 F O2

ベンゼン

トルエン

キシレン

ハロゲン

炭化水素

(有機溶剤)

塩 酸

硫 酸

酢 酸

フッ酸

リン酸

硝 酸

(酸性ガス)

硫化水素

亜硫酸ガス

アミン

エチレン

エーテル

ケトン

ホスフィン

アルシン

シラン

苛性ソーダ

アンモニア

アミン

(アルカリ性ガス)

オゾン

塩 素

過酸化水素

※ グレードは、標準ではK(活性炭)を装填しています。注文時に指定されている場合は指定のグレ

ードの吸着剤を装填しています。

33

12.配線図

排風機

UVW

rs

E

RST3φ200V

MCB1

MC

THR

E

1φ100V

MCB2

LN

THR

13

14

9

CN1

E

F

L

SW1

SW2

SW3

MC

LED1

LED2

s

r

12

10

(SW基板)

5

6

1

4

3

記号 部 品 名 記号 部 品 名

MCB1 サーキットブレーカ LED1 排風機ランプ

MCB2 サーキットブレーカ LED2 蛍光灯ランプ

MC 電磁接触器 CN1 コンセント

THR サーマルリレー FL 蛍光灯

SW1 排気 ON スイッチ M モーター

SW2 排気 OFF スイッチ E アース

SW3 蛍光灯スイッチ H 積算時間計

34

13.危険物一覧

本器では爆発性物質、可燃性物質、さらにそれらを含有する物質を使用の際には、十分

注意してください。

①ニトログリコ-ル、ニトログリセリン、ニトロセルロ-ズ、その他の爆発性の硝酸エ

ステル類

②トリニトロベンゼン、トリニトロトルエン、ピクリン酸、その他の爆発性のニトロ化

合物

爆発性物質

爆発性の物

③過酢酸、メチルエチルケトン過酸化物、過酸化ベンゾイル、その他の有機過酸化物

発火性の物

金属「リチウム」、金属「カリウム」、金属「ナトリウム」、黄りん、硫化りん、赤り

ん、セルロイド類、炭化カルシウム(別名カ-バイド)、りん化石灰、マグネシウム粉、

アルミニウム粉、マグネシウム粉及びアルミニウム粉以外の金属粉、亜ニチオン酸ナト

リウム(別名ハイドロサルファイト)

①塩素酸カリウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸アンモニウム、その他の塩素酸塩類

②過塩素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、その他の過塩素酸

塩類

③過酸化カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化バリウム、その他の無機過酸化物

④硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、その他の硝酸塩類

⑤亜塩素酸ナトリウム、その他の亜塩素酸塩類

⑥次亜塩素酸カルシウム、その他の次亜塩素酸塩類

①エチルエ-テル、ガソリン、アセトアルデヒド、塩化プロピレン、二硫化炭素、その

他の引火点が零下 30 度未満の物

②ノルマルヘキサン、酸化エチレン、アセトン、ベンゼン、メチルエチルケトン、その

他の引火点が零下 30 度以上 0 度未満の物

③メタノ-ル、エタノ-ル、キシレン、酢酸ペンチル(別名酢酸アミル)、その他の引

火点が 0 度以上 30 度未満の物

性 の 物 ④灯油、軽油、テレピン油、イソペンチルアルコ-ル(別名イソアミルアルコ-ル)、

酢酸、その他の引火点が 30 度以上 65 度未満の物

可燃性のガス

水素、アセチレン、エチレン、メタン、エタン、プロパン、ブタン、その他の

温度 15 度、1 気圧において気体である可燃性の物をいう

(労働安全衛生施行令第 6 条別表第一より)

責任範囲

この取扱説明書に記載された取扱方法を必ず厳守して本器をご使用ください。

万一、取扱説明書に記載されている以外の内容でご使用され、事故又は故障が

発生した場合、ヤマト科学株式会社は一切の責任を負いません。

この取扱説明書で禁止している事項は、実施しないでください。

思わぬ事故や故障を起こす原因となることがあります。

お知らせ

●この取扱説明書の内容は、将来予告なく変更することがあります。

●落丁、乱丁本はお取替えいたします。

取扱説明書

ドラフトチャンバー(吸着装置付)

RFF

第 1版 2001 年 1月 22 日

改 訂 2002 年 1月 21 日

ヤマト科学株式会社

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