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2018 5 26 ヴィエト「探究法(第 1 巻~第 5 巻)」における比 の扱い 大阪工業大学 北 秀和

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2018年5月26日

ヴィエト「探究法(第1巻~第5巻)」における比

の扱い

大阪工業大学  北 秀和

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1 フランソワ・ヴィエト      

(Francois Viete、1540-1603) ・弁護士、政治顧問官,余暇で三角法,代数方程式の研究 ・既知数の記号化→一般方程式の記号化  →文字は加減乗除されるもの全て→方程式の構造の研究  ⇔方程式論の創始者(マホーニィ, 1982) ・未知項と被与項の識別,文字は演算可能な任意量,  演算の記号化(+,−, A

B ),べき・積は言葉・省略記号,  方程式の根と式の関係を解明(カッツ,2005) ・比例関係→代数等式(方程式),同次の項の法則,  方程式は不確定の大きさと確定したものとの比較  ⇒近代記号代数の父 (佐々木,2010)

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1 フランソワ・ヴィエト(2)

 ・円に内接・外接する  正393,216角形の周の長さから  3.1415926535 < π < 3.1415926537

 ・ヴィエトの公式

   x1 =√

12 , xn+1 =

√1+xn

2

   Π∞n=1xn = 2

π

  ⇒    2

Π50n=1xn

= 3.141592653589803...

   π = 3.141592653589793...

 ・デカルトの先駆者

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2 「探究法(第1巻~第5巻)」での  

比例の扱い方(結論) 比の値(デノミナティオ)によらずに,  外項の積=内項の積により,等式化 ・比の値をみとめない立場  G : D = A : B → D in A = G in B → A = G in B

D

   × → A = (GD ) in B GとDは同質で、割れない。 ・比の値の定式化、式の構成での暗黙の承認、の痕跡なし ・文字は既知・未知の有理数として埋め込まれた外延量  か、その比の項(A:BのA,B)

 ・式において、比の値(比例定数・内包量)は登場しない ・デカルトでは、式において比の値が登場

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2 比例の扱い方(結論)(2) 

●文字は、基本的に有理数として埋め込まれた連続量●数は、個数、回数 A2とかA in B bis とか、A quadrato in B ter 等で表現・数を直接文字で表すことはしていない。  数を量と解釈しなおして、   文字で表している。●分数は、等分、分割を表す。 

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3 探究法5巻  (Zeteticorum Libri

Quinque)

●探究法5巻は、 ヴィエトが、自身の代数的方法により ディオファントスの「算術」にある問題を解いて見せた。  第1~5巻の82探究中、30探究が、   ディオファントスの「算術」にある問題と類似    第1巻探究法1 Data differentia duorum laterum,

       & adgregato eorumdem, invenire latera.

    算術1巻問題1 Propositum numerum partiri

        in duos numeros in differentia data.

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4 探究法5巻の構成(1)

●第1巻 2辺の和・差・過不足等と、  その比から、2辺を求める。・ 探究 I~Xと3つの別解・ ディオファントスの算術と類似問題7個 ●第2巻 2辺の積・平方和差・立方和差等と、  2辺の和・差・比等から、2辺を求める。・ 探究 I~XXII

・ ディオファントスの算術と類似問題4個

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4 探究法5巻の構成(2) 

●第3巻 連続比例3・4項の外項内項の  和・差・平方和等から、比例項を求める。  (直角三角形の3辺の決定を含む)   <<斜・底辺の差、垂辺、斜・底辺の和:3項比例・ 探究 I~XVI

・ ディオファントスの算術と類似問題なし●第4巻 2辺の平方・立方の諸条件から  (代)数的に2辺・直角三角形(の有理解)を求める。・ 探究 I~XXと2つの定理、1つの補題・ ディオファントスの算術と類似問題9個

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4 探究法5巻の構成(3) 

●第5巻 3辺の平方・立方の諸条件から  (代)数的に3辺・直角三角形(の有理解)を求める。・ 探究 I~XIV

・ ディオファントスの算術と類似問題10個

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5 探究法5巻での比(比例)の取扱いの

叙述箇所(1)

●第1巻 2辺の和・差・過不足等と、  その比から、2辺 10探究、3別解の内の(9探究、3別解)●第2巻 2辺の積・平方和差・立方和差等と、  2辺の和・差・比等から、2辺 22探究の内の(2探究)●第3巻 連続比例3・4項の外項内項の  和・差・平方和等から、比例項 16探究の内の(14探究)

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5 探究法5巻での比(比例)の取扱いの 叙述箇所(2)

●第4巻 2辺の平方・立方の諸条件から  数的な2辺・直角三角形を求める。 20探究、2定理、1補題の内の(17探究、1補題)●第5巻 3辺の平方・立方の諸条件から  数的な3辺・直角三角形を求める。 14探究の内の(6探究)

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6 探究法5巻での比(比例)の扱い方(1)

●第1巻探究 II A:A+B=R:S

→SinA=RinA+RinB

   1⃝比例→外項=内項 

 ●第1巻探究 II SinA-RinA=RinB、RinB

S−R=A

→S-R:R=B:A

   2⃝外項=内項→比例 

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6 探究法5巻での比(比例)の扱い方(2) ●第1巻探究 IV 第1の不足:第二の不足=R:S、第1の不足A

→R:S=A:SinAR →第2の不足 SinAR

   3⃝比例第4項の速算 

 ●第3巻探究 III 垂辺D、斜辺・底辺の差Bで、和A

→BinA=Dq→ DqB =A

   4⃝垂辺は斜辺・底辺の差、和の比例中項 

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6 探究法5巻での比(比例)の扱い方(3)

 ●第3巻探究VII B、D、DqB が比例項

→すべてにBを掛けてBq、BinD、Dqも比例項   5⃝同量を掛けても比例 

 ●第3巻探究VIII 3項が比例項→斜、底、垂は、外項和、外項差、比例中項の2倍に比例   6⃝同量を掛けても比例(相似)

 

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6 探究法5巻での比(比例)の扱い方(4) 

 ●第4巻探究 IV H1=B,P1=N-DinA

B ,H2=D,P2=A+M,H1:H2=P1:P2

→B:D=N-DinAB :A+M

   7⃝比例式に比例割合を代入して証明 

 ●第4巻探究X  BinA+Aq+Bq∝Dqq+Bqq+BqinDq.3+BcinD.2+BinDc.2=(Bq+Dq+BinD)q

   8⃝等式に比例割合を代入して証明 

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6 探究法5巻での比(比例)の扱い方(5) 

 ●第4巻探究XIへの補題 1つ目//Bin(Dq+BinD)、2つ目//Din(Bq+BinD)、3つ目//(B+D)in(BinD)

→どの体積も BinDq+DinBq

   9⃝比によらずに面積体積計算 

 ●第4巻探究XVIII  (6N)c−(3N)c=(4N)c+(5N)c

   10⃝文字N,Q,Cによる比例割合の式表現 

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7 探究法5巻での比(比例)の扱い方のま

とめ   1⃝ 比例→外項積=内項積 16探究-28箇所、   2⃝ 外項積=内項積→比例 13-29、   3⃝ 比例第4項の速算 13-29、   4⃝ 垂辺は斜辺底辺の和・差の比例中項 4-4、   5⃝ 同量・同数を掛けても比例 10-10、   6⃝ 同量・同数を掛けても比例(相似) 14-29、   7⃝ 比例式に比例割合を代入して証明 4-6、   8⃝ 等式に比例割合を代入して証明 3-3、   9⃝ 比によらずに面積体積計算 6-7、  10⃝ 文字N,Q,Cによる比例割合の式表現 3-3、

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8 立方を超える積の根拠  連続比例(3項比例)による (パップス以来の伝統)

   A,B,B2/A,B3/A2,B4/A3,...は線分として作図可能  A4,A3*B,A2*B2,A*B3,B4は、   A,B,B2/A,B3/A2,B4/A3の図で代替   →同次の項であれば、比例関係により線分で表現可能   →立方を超える積で表現される辺の直角三角形も可能  →   幾何学の証明を代数的に行う意図(佐々木力)     有理数として埋め込まれた連続量に限定だが…

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9 探究法5巻での直角三角形の登場●第3巻探求3 直角三角形の垂辺と、底辺と斜辺との差とが、与えられているとき、底辺と斜辺を見つけること 

 各辺を有理数(自然数)の比において見つける →ある線分を単位として有理数を埋め込んだ連続量は、  代数演算可能 ⇔任意の連続量が代数演算可ではない ●第3巻探求8 直角三角形を数によって見出すこと(3辺の比が有理数)

 

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10 連続比例から直角三角形の構成 

  BD=AC、AF=CE →AB:AC=AC:AF(連続比例) JK=IF=(AF−AB)/2 (底辺)、KL=AC (垂辺)、 JL=HF=(AF+AB)/2 (斜辺)

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11 ユークリッドでの文字、ヴィエトで

の文字・ユークリッドは、 点を文字で表した。 線分の長さを文字で表した。 数でも、文字でも、計算の式表現はない。・ヴィエトは、 有理数を埋め込んだ量をも文字で表した。 量の演算を(文字)式表現 定数も文字⇔同次の項の法則 幾何の作図、証明を文字式で処理した。 同種の量の割り算(比の値)は認めない。比例式として処理 比の値を、文字で表すこともない。

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12 デカルト「幾何学」での文字

 ・  IK:KL=z : n,  IK=x

   → KL=nz x

 ・ デカルトは同質のものの商を認め,   比の値(デノミナティオ)・比例定数として   xから独立させて,n

z と表記している。

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12 デカルト「幾何学」での文字(2)

 ・  cflgz−dekz2

ez3−cgz2 = 2m dez2+cfgz−bcgzez3−cgz2 = 2n

z

 ・ 比の値(デノミナティオ)・比例定数を文字で表す

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12 デカルト「幾何学」での文字(3)  ・ 任意の量を、線分で代表させる ・ 任意の、ある線分を単位として、    線分の乗除を定義    ⇒連続量のデノミナティオを、数の拡張として定義    ⇒原論の比例論と中世の比例論との統一        ⇒単位の積を想定し、同次の項の法則を突破    ⇒連続量・比の値の四則・冪根の定義、座標の設定    ⇒今日の文字式世界の構築、      代数曲線論(分類、接線等)、解析学の源流開拓

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13 まとめヴィエタは、「探究法5巻」でも ・文字式における「同次の項の法則」(各項の次数の一致)  を堅持,割られる方が高次   同質のものの和差積を認め商は認めない。   比としては認める。 ・比例は外項の積と内項の積が等しいという等式に  書き換えて立式   「探究法」でも,比の値による計算はない。 ・比の値(デノミナティオ)は   「探究法」でも位置付けていなかった ・同次の項の法則を徹底→既知量も文字に

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13 まとめ(2)

 ・ヴィエタの文字が表すものは外延量であって、  内包量(比の値)ではあり得ない。 ・デカルトの幾何学では、  比の値・比例定数・内包量を分数表記し,  文字は比の値・比例定数も表現。  ヴィエタの著作で  内包量を文字にして式表現しているものがないか  対象を広げて文献に当たる予定である。

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14 参考文献(1) Descartes, R. Geometrie(1637). The Geometry of Rene

Descartes(1925). trans. Smith, D. E. and Latham, M. L.

The Open Court Publishing Company.

(2) Diophantus. Arithmetica. Diophanti Alexandrini Opera

omnia: cum graecis commentariis(1893) trans. Paul

Tannery, others.

(3) Euclid. Elements. Euclidis opera omnia (1883). by

Heiberg, others.

(4) Katz, V. J. 「ルネッサンスの代数学」.『カッツ数学の歴史』(2005). 訳中根美知代他. 共立出版(5) Mahoney, M. S. 「一七世紀における代数的思想の始原」.『歴史における数学』(1982). 訳佐々木力. 勁草書房

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(6) 佐々木力.「17世紀の科学革命と近代数学の始原」.『数学史』(2010). 岩波書店(7) Vieta, F. Zeteticorum Libri Quinque(1591/1593).

Francisci Vietae Opera Mathematica(1646). in unum

volumen congesta, ac recognita, opera atque studio

Francisci a Schooten. Lugduni Batavorum, Ex Officina

Bonaventurae & Abrahami Elzeviriorum. Publishing

Company.

(8) Witmer, T. R. The analytic art : nine studies in

algebra, geometry, and trigonometry from the Opus

restitutae mathematicae analyseos, seu, Algebr nov(1983).

Kent State University Press.