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FileMaker Server 8 Administrator’s Guidefmdl.filemaker.com/kk/downloads/documentation/FMS8_Admin_Guide_J.pdf · ネットワークでの FileMaker Server の使用 11 新機能

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©1994-2005 FileMaker, Inc. All Rights Reserved.

FileMaker, Inc.5201 Patrick Henry DriveSanta Clara, California 95054

FileMaker 及びファイルメーカーは、FileMaker, Inc. の米国及びその他の国における登録商標です。ScriptMaker 及びファイルフォルダロゴは、FileMaker, Inc. の商標です。FileMaker のドキュメンテーションは著作権により保護されています。FileMaker, Inc.からの書面による許可無しに、このドキュメンテーションを複製したり、頒布することはできません。このドキュメンテーションは、正当にライセンスされた FileMakerソフトウェアのコピーがある場合そのコピーと共にのみ使用できます。

また、製品及びサンプルファイル等に登場する会社名、氏名、住所などのデータは全て架空のもので、実在する企業、人物とは一切関係ありません。スタッフはこのソフトウェアに付属する「Acknowledgements」ドキュメントに記載されます。詳細情報については www.filemaker.co.jp をご覧ください。

第 01 版

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目次

第 1 章はじめにこのマニュアルの使い方 7

オンラインヘルプ 7

FileMaker Server のマニュアルの使用 7

PDF 形式のマニュアルの場所 8

FileMaker Server Web リソース 8

ユーザ登録とサポート 8

ライセンスキーについて 8

FileMaker Server ライセンスの更新 9

FileMaker Server の概要 9

FileMaker Server の動作方法 10FileMaker Server 10

FileMaker Server Admin アプリケーション 10

ネットワークでの FileMaker Server の使用 11

新機能 12

第 2 章FileMaker Server の旧バージョンからの移行はじめにお読みください 13

手順1 . FileMaker Server の停止 13

手順2 . データベース、スクリプト、プラグインのコピー 13

手順3 . 設定の保存 14

手順4 . FileMaker Server 7 のアンインストール 14

FileMaker Server 7 のアンインストール(Windows) 14

FileMaker Server 7 のアンインストール(Mac OS) 15

手順5 . FileMaker Server 8 のインストール 15

手順6 . 設定の復元 15

手順7 . ファイルの適切な場所への移動 15

手順8 . 移行の完了 16

FileMaker Server Advanced ユーザ 16

第 3 章FileMaker Server のインストール必要なハードウェアとソフトウェア 17

Windows の必要条件 17

ネットワークの必要条件(Windows) 18

Mac OS の必要条件 18

ネットワークの必要条件(Mac OS) 18

サポートされているオペレーティングシステムに関する重要な注意事項 18

FileMaker Server Advanced と Web 公開のサポートについて 19

FileMaker Server のインストール(Windows) 19

FileMaker Server Admin のみのインストール(Windows) 20

FileMaker Server のアンインストール(Windows) 20

FileMaker Server のインストール(Mac OS) 20

FileMaker Server Admin のみのインストール(Mac OS) 21

FileMaker Server のアンインストール(Mac OS) 22

FileMakerポートを許可するファイアウォールの設定 22

使用されるポートとリモート管理 22

インストールの確認 22

第 4 章データベースのホストはじめにお読みください 25

データベースの現在のフォーマットへの変換 25

手順1 . アカウントおよびアクセス権セットの編集 25

手順2 . データベースファイルの適切な場所への配置 26

手順3 . ファイルのグループの所有権の変更(Mac OS) 27

手順4 . FileMaker のクライアントがデータベースを利用可能かどうかの確認 28

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4 FileMaker Server 管理者ガイド

ホストされたデータベースの管理 29

ホストされたデータベースの表示 29

現在のクライアントの一覧の表示 29

FileMaker Pro クライアントへのメッセージの送信 30

クライアントの接続解除 30

ホストされたファイルの閉じ方 30

プラグインへの Auto Update の有効化 30

第 5 章FileMaker Server の設定設定アシスタントの使用(Windows) 33

クライアント接続の設定 33

クライアントの最大数の設定 34

ODBC および JDBC 接続の有効化 35

Web 公開エンジンの登録 35

FileMaker Pro クライアントの最大アイドル時間の設定 35

FileMaker Pro クライアントによって更新を自動的にダウンロードできるようにするための設定 35

データベースのプロパティの設定 36

ファイルの最大数の設定 36

FileMaker Server の使用メモリ量の変更 36

キャッシュフラッシュの間隔の設定 37

ランタイムソリューションを自動的に開く方法 37

追加データベースフォルダとデフォルトバックアップフォルダの指定 38

追加データベースフォルダの指定 39

デフォルトバックアップフォルダの指定 39

管理プロパティの設定 39

カスタムサーバー名の指定 39

管理者の認証 39

リモート管理の有効化 40

使用状況ログの記録とログサイズの制限の設定 40

使用状況ログの収集の制御 40

FileMaker Server イベントのログへの記録 41

イベント ビューアの設定(Windows) 41

ディレクトリサービスの設定 41

ディレクトリサービスへの FileMaker Server の登録 42

FileMaker Server のセキュリティの設定 43

セキュリティ機能とともに使用するためのグループの定義(Windows) 43

クライアントログインの認証 43

ファイルの表示のフィルタ 44

FileMaker Server への接続の保護 44

アカウントとアクセス権によるファイルの保護 44

FileMaker Server のデフォルトの設定の復元 45

システムスリープまたは異常なシャットダウンの際の FileMaker Server の動作 45

第 6 章FileMaker Server の管理FileMaker Server の起動(Windows) 47

FileMaker Server の停止(Windows) 48

FileMaker Server の起動(Mac OS) 48

FileMaker Server の停止(Mac OS) 49

FileMaker Server Admin を使用した FileMaker Server の起動と停止の概要 50

FileMaker Server Admin を使用した FileMaker Server への接続 51

プラグインファイルのデフォルトのフォルダ 51

サーバープラグイン 51

クライアントコンピュータ上で自動的に更新するプラグイン 52

データベースプラグインの有効化 52

Mac OS プラグインファイルの .tar 形式への変換の準備 52

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| 目次 5

FileMaker Server の使用状況の表示 52

サーバーのパフォーマンスの監視(Windows) 53

報告されたイベントを使用したアクティビティの追跡 54

イベントビューアでのアクティビティの表示(Windows) 54

「Event.log」のアクティビティの参照(Mac OS) 54

Mac OS での FileMaker Server の使用 55

FileMaker Server デーモンについて 55

ファイルシステムのアクセス権について 55

コマンドラインを使用したタスクの自動化 57

第 7 章管理タスクのスケジュールデータベースバックアップのスケジュール 59

スクリプトファイルの実行 60

スクリプトファイルのデフォルトのフォルダ 60

シェルスクリプトのファイルアクセス権の変更(Mac OS) 60

ホストされたデータベースのクライアントへのメッセージの送信 60

スケジュールリストでのタスクスケジュールの表示(Windows) 60

スケジュール画面でのタスクスケジュールの表示(Mac OS) 60

手動でのタスクスケジュールの実行 61

タスクスケジュールの編集 61

タスクスケジュールの複製 61

タスクスケジュールの削除 61

タスクスケジュールの有効化と無効化 61

索引 63

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6 FileMaker Server 管理者ガイド

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第 1 章はじめに

この度は FileMaker® Server アプリケーションをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。FileMaker Server は、FileMaker,Inc. の Windows および Mac OS 向けアプリケーションです。データベース管理アプリケーションである FileMaker Pro とともに使用することで、ネットワーク上での高度なデータベースホスト機能を提供します。

注意 FileMaker Server 8 を他の FileMaker 製品とともに使用する場合は、他の FileMaker 製品もバージョン 7 または 8 である必要があります。

このマニュアルの使い方この『管理者ガイド』では、FileMaker Server のインストール、旧バージョンからの FileMakerServer の移行、ホストを行うデータベースファイルの準備について説明し、FileMaker データベースを管理するための機能について記述しています。この製品のより高度な機能については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

このガイドでは、読者がデータベースに関する一般的な概念の他に、FileMaker Pro の基本についても十分に理解していることを想定しています(これらについて十分知識をお持ちでない場合、詳細については、『ユーザーズガイド』を参照してください)。

このガイドでは、FileMaker Pro Advanced の特定の機能を説明する場合以外は、「FileMaker Pro」を、FileMaker Pro と FileMaker ProAdvanced の両方を指すものとして使用しています。

オンラインヘルプFileMaker Server ヘルプでは、FileMaker Server の機能について、手順ごとの詳細な操作が説明されています。ヘルプは、FileMakerServer Admin アプリケーションの [ヘルプ] メニューから開くことができます。

FileMaker Server のマニュアルの使用

FileMaker Server には、次のマニュアルが含まれます。

1 『FileMaker Server 管理者ガイド』(本マニュアル) 主要な概念や基本的な操作手順について説明します。

1 『FileMaker Server 8 プラグインの更新ガイド』FileMaker ServerAuto Update を使用して FileMaker Pro データベースのクライアントコンピュータに最新のプラグインをダウンロードする方法について説明します。

次のマニュアルは、FileMaker Server Advanced のライセンスをお持ちのユーザにのみ該当します。

1 『FileMaker Server Advanced Web 公開インストールガイド』Web 公開エンジンと関連ツールのインストールと登録の方法について説明します。

1 『FileMaker Server Advanced カスタム Web 公開ガイド』 FileMaker Server Advanced で XML または XSLT を使用したカスタム Web 公開ソリューションを開発する方法について説明します。

1 『FileMaker インスタント Web 公開ガイド』ユーザがイントラネットやインターネット上で Web ブラウザを使用してアクセスできる FileMaker Pro データベースを作成する方法について説明します。

1 『FileMaker ODBC および JDBC クライアントドライバのインストール』ODBC および JDBC を使用して FileMaker データソースにアクセスするために必要なドライバのインストール方法について説明します

1 『FileMaker ODBC および JDBC デベロッパーズガイド』ODBCおよび JDBC を使用して他のアプリケーションと FileMaker データを共有する場合に役立つ概念と詳細事項について説明します。

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8 FileMaker Server 管理者ガイド

1 『旧バージョンの FileMaker データベースの変換』旧バージョンのファイルメーカーから FileMaker Pro 7 フォーマットへの変換についての情報を記載しています。

1 『FileMaker セキュリティガイド』 FileMaker 製品を使用する際に考慮すべきセキュリティ上の注意事項について説明します。

PDF 形式のマニュアルの場所PDF 形式のほとんどのマニュアルは、FileMaker Server をインストールしたフォルダ内にあります。FileMaker Server をデフォルトのフォルダの場所にデフォルトインストールした場合、PDF 形式のマニュアルは次の場所にあります。Windows: ¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥日本語エキストラ¥マニュアル(PDF)

Mac OS: [ハードディスク]/アプリケーション/FileMaker Server 8/日本語エキストラ/マニュアル(PDF)

注意 FileMaker Server Advanced の PDF マニュアルは、FileMakerServer Advanced をインストールしたフォルダ内にあります。

PDF ファイルを表示するには、PDF リーダが必要です。Mac OSでは、ビルトインのプレビューアプリケーションまたはAdobe ® Reader® のいずれかを使用することができます。Windowsのユーザは、Adobe Reader が必要です。Adobe Reader がお手元にない場合は、Adobe の Web サイト www.adobe.co.jp からダウンロードすることができます。

重要 FileMaker に関するドキュメントおよびアップデートは、FileMaker Server ヘルプの「FileMaker Web リソース」トピック(Windows)、または FileMaker Server Admin アプリケーションの[ヘルプ ] メニューの [ダウンロードと更新 ] (Mac OS)からアクセスすることができます。

FileMaker Server Web リソースホワイトペーパー、技術的な記事などのリソースについては、www.filemaker.co.jp を参照してください。

ユーザ登録とサポート

ユーザ登録ご購入いただいた製品について、テクニカルサポートやバージョンアップサービスを受けるためには、ユーザ登録を行っていただく必要があります。

ユーザ登録は、次の2つの登録オプションのいずれかひとつの方法で行ってください。

オンライン登録

弊社ホームページ www.filemaker.co.jp からオンライン登録ができます。または、FileMaker Server ヘルプの「ユーザ登録」トピック(Windows)、または FileMaker Server Admin アプリケーションの[ヘルプ] メニューから [ユーザ登録] (Mac OS)を選択し、表示されるページから弊社のホームページへ進む方法もあります。

郵送または FAX による登録

製品登録フォームに必要事項を入力して印刷し、封筒に切手を貼付のうえ郵送またはFAX にてお送りください。

重要 操作上のご質問など、サポートについては FileMaker CallCenter まで、ユーザ登録やアップグレードについては FileMakerCustomer Center までご連絡ください。

ライセンスキーについて

FileMaker ソフトウェアには、35 文字の固有のライセンスキーが付属します。ライセンスキーを、紛失しないようにご注意ください。ライセンスキーは、ソフトウェアの再インストールが必要な場合に備えて安全な場所に保管することをお勧めします。

ライセンスキーは、ボリュームライセンスアグリーメント内、または製品に含まれるドキュメントの中にあります。1 Service Directory, License Keys, and Proof of Purchase

1 License Key Information

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第 1 章 | はじめに 9

重要 インストールの際、ライセンスキーを必ず入力してください。ライセンスキーを入力しないと、ソフトウェアをインストールできません。

ライセンスキーは、一度に1台のコンピュータで本ソフトウェアのコピー1部の使用が許諾される単独使用のライセンス(「ソフトウェア・ライセンス」を参照)に従うために使用されます。ライセンスキーが無効、または同一のライセンスキーによりインストールされたアプリケーションがネットワーク上の別のコンピュータで実行されている場合、FileMaker Server アプリケーションによって、エラーメッセージが表示され、FileMaker Server は起動しません。

複数のコンピュータに FileMaker Server をインストールするには、各インストールに個別のライセンスキーを使用するか、ボリュームライセンスを取得する必要があります。ユーザ1人に対してFileMaker Server を1部ずつ購入する必要があります。

FileMaker Server ライセンスの更新FileMaker Server の評価版からアップグレードする場合や、FileMaker Server から FileMaker Server Advanced にアップグレードする場合は、FileMaker Server のライセンスキーを更新する必要があります。

FileMakerServer ライセンスを更新するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server Admin で、更新する FileMaker Server に接続します。1 Windows: [コンソール ルート] で FileMaker Server のノードをクリックして、[操作]メニューから [FileMaker Server に接続...] を選択します。続いて、接続したサーバーをクリックして、[操作] メニューから [FileMaker Server ライセンスの更新] を選択します。

1 Mac OS: [サーバー ] メニューから[FileMaker Server に接続...] を選択して、[接続...] をクリックします。

2. [FileMaker Server ライセンスの更新] ダイアログボックス(Windows)、または [概要] 画面(Mac OS)の [FileMaker Server ライセンスの更新:] 領域で、必要な情報を入力して、[更新](Windows)または [ライセンスの更新](Mac OS)をクリックします。

FileMaker Server の概要FileMaker Server は、FileMaker Pro ファイルを開いてネットワーク上のクライアントが利用できるようにすることに特化したデータベースサーバーです。FileMaker Server は、ファイル管理に関連するバックグラウンドの作業のほとんどを高度なクライアントサーバー技術を使用して処理するため、ファイルにアクセスするクライアントに対するパフォーマンスが向上します。

次に、クライアントの種類を示します。

1 FileMaker 7 および FileMaker 8 のユーザー

1 FileMaker Server 8 Web 公開エンジンのクライアント

1 FileMaker ODBC(Open Database Connectivity)および JDBC(JavaDatabase Connectivity)クライアント

FileMaker Server では、次のクライアント設定の1つがサポートされています。

1 FileMaker Server の場合

1 最大 250 の FileMaker Pro クライアント1 最大 125 のホストされたデータベース

1 FileMaker Server Advanced の場合

1 最大 250 の FileMaker Pro クライアント1 最大 125 のホストされたデータベース1 最大で合計 100 のカスタム Web 公開およびインスタントWeb 公開セッション1 最大で合計 50 の ODBC および JDBC クライアント

1 FileMaker Server Option Pack の場合:

1 FileMakerServer Advanced について説明されている制限まで、FileMakerServer に、カスタム Web 公開、インスタント Web 公開、および ODBC と JDBC クライアントのサポートを追加します。

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10 FileMaker Server 管理者ガイド

FileMaker Server の動作方法FileMaker Server には、FileMaker Server Admin という管理アプリケーションと、FileMaker Server を構成するサービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)の2つの主要なコンポーネントがあります。

FileMaker Server

FileMaker Server アプリケーションは、ネットワーク環境でFileMaker Pro とともに使用して、次の目的を実現するツールです。

1 データベースクライアントのパフォーマンスを向上させる1 FileMaker Server でホストされたファイルに接続できるFileMaker Pro クライアントの数を増やす

1 ホストできるファイルの数を増やす

FileMaker Server 起動時に、「Databases」フォルダ内にある、適切な拡張アクセス権を有効にした FileMaker Pro ファイルを自動的に開いてホストします。Windows: Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Databases¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Databases/

また、FileMaker Server は1レベル下のサブフォルダとオプションで指定した追加フォルダにあるデータベースを開きます。このフォルダ構造により、FileMaker Server によってネットワーク上でホストするデータベースファイルを簡単にセットアップすることができます。FileMaker Server Advanced でホストされたファイルをインターネットまたは企業のイントラネット上へ公開することができます。Web公開の詳細については、『FileMaker インスタント Web 公開ガイド』または『FileMaker Server Advanced カスタム Web 公開ガイド』を参照してください。

FileMaker Server と FileMaker Pro には用途の上で次のような違いがあるので、注意してください。

1 FileMaker Server は、ネットワーク上で FileMaker Pro クライアントに対して使用可能にする FileMaker Pro ファイルを開いてホストする場合に使用します。

1 FileMaker Pro は、データベースファイルを作成したり、FileMakerServer での共有に必要な拡張アクセス権を有効にしたりする場合に使用します。その後、FileMaker Server でデータベースファイルをホストします。また、ホストされた各ファイルにアカウントとアクセス権を設定する場合など、ホストされた既存のデータベースを変更する場合も FileMaker Pro を使用します。

FileMaker Server Admin アプリケーションFileMaker Server Admin は、Mac OS ではアプリケーション、Windows ではコンソールです。FileMaker Server Admin を使用すると、FileMaker Server の設定と管理、ホストされたデータベースとクライアントの操作と監視、および使用状況情報の追跡を簡単に行うことができます。

コンソール ルート

詳細ウインドウ

スコープペイン

FileMaker Server Admin(Windows)

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第 1 章 | はじめに 11

FileMaker Server Admin は、FileMaker Server が実行されているコンピュータと同じコンピュータで(ローカルで)実行できます。または、FileMaker Server がリモート管理を許可するように設定されている場合は、ネットワークに接続された Windows または Mac OSコンピュータ上に FileMaker Server Admin をインストールして実行し、同じネットワーク内にある他の Windows または Mac OS コンピュータにインストールされた1つまたは複数の FileMakerServer を管理することができます。

FileMaker Server を管理する際には、次の操作を行うことができます。

1 FileMaker Server アプリケーションのプロパティを設定する

1 FileMaker Pro データベースファイルを開いて(ホストして)、ネットワーク上のクライアントが利用できるようにする

1 各データベースにアクセスしているクライアントの数など、ホストされているファイルの情報を表示する

1 接続しているクライアントにメッセージを送信する

1 ホストされた FileMaker Pro データベースを閉じて、クライアントが利用できないようにする

1 ホストされたすべてのデータベースから、選択したクライアントの接続を解除する

1 ホストされたデータベースを一時停止または再開する1 ホストされたデータベースをバックアップするためのタスクスケジュールを作成する

1 システムイベントとイベントログを表示する1 FileMaker Server を起動または停止する

ネットワークでの FileMaker Server の使用

FileMaker Server は、次のネットワーク技術と連携して動作します。

1 複数のインターフェースカード: FileMaker Server は、ネットワークオペレーティングシステムの機能と連携して、複数の NIC(ネットワークインターフェースカード)を利用できます。複数のNIC と IP アドレスエイリアスを使用すると、ホストされたデータベースへのより安定したアクセスをクライアントに提供することができます。

1 LDAP: LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)ディレクト リ サ ー ビ ス を 使 用 し て、デ ィ レ ク ト リ サ ー ビ ス にFileMaker Server を登録することで、ホストされたデータベースを一元管理することができます。

1 ドメインコントローラ:ドメインコントローラを使用して、ホストされたデータベースに対するクライアントのアクセス権を判断するグループアカウントを一元管理することができます。

1 暗号化: クライアントデータを暗号化するようにFileMaker Serverを設定して、クライアントとホストされたデータベースの間で安全にデータを転送することができます。FileMaker Server は、ネットワークプロトコルの SSL(Secure Sockets Layer)を使用して、データを暗号化および解読します。

FileMaker Server Admin(Mac OS)

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12 FileMaker Server 管理者ガイド

新機能信頼性とパフォーマンスの向上の提供に加えて、FileMaker Server 8は FileMaker 7 と FileMaker 8 クライアントの両方をサポートします。

注意 複雑な検索や新しい計算機能など、FileMaker Pro 8 の新機能をすべて完全にサポートするためには、FileMaker Server 8 が必要です。

機能 参照先

FileMaker Server 7 から FileMaker

Server 8 へのアップグレードを行う移行ツール

第 2 章「FileMaker Server の旧バージョンからの移行」

Mac OS イベントログフィールドのタブ区切りでの記録と、イベント ID

と重大レベル(エラー、警告、または情報)の2つの新規フィールド

41ページの「FileMaker Server イベントのログへの記録」

FileMaker Server は正しく終了しなかったファイルや FileMaker 8

製品で開かれなかったファイルを開く際に、各ファイルに対して一貫性のチェックを実行し、イベントログにチェックの結果を記録します。

28ページの「手順4. FileMaker のクライアントがデータベースを利用可能かどうかの確認」

サンプルデータベース(FMServer_Sample.fp7)に、インスタント Web 公開および

ODBC/JDBC との使用に有効な拡張アクセス権を追加

22ページの「インストールの確認」

FileMaker Server Advanced の設定のためのクライアント接続アシスタント機能の改善

『FileMaker Server Advanced カスタムWeb 公開ガイド』

FileMaker Server Advanced

の Web 公開サポートの改善『FileMaker Server Advanced カスタムWeb 公開ガイド』

FileMaker Server Advanced のODBC と JDBC アプリケーションサポートの改善

『FileMaker ODBC および JDBC デベロッパーズガイド』

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第 2 章FileMaker Server の旧バージョンからの移行

FileMaker Server を初めてご使用になる方は、この章を省略して、直接第 3 章「FileMaker Server のインストール」に進んでください。FileMaker Server 8 には、Back Up Settings および Restore Settings という2つのツールがあり、FileMaker Server 7 のデフォルトのインストールから同一コンピュータ上の FileMaker Server 8 のインストールへ、同じ設定を使用して初期設定やスケジュールを移動することができます。FileMaker Server 8 Advanced のライセンスがある場合は、個別のBack Up Settings ツールとRestore Settings ツールによって、Web 公開エンジンの設定を保存し、転送することができます。詳細については、『FileMaker Server Advanced Web 公開インストールガイド』を参照してください。

重要 FileMaker Server 7 Advanced のライセンスがあり、FileMakerServer 8 Advanced にアップグレードする予定がある場合は、FileMaker Server 8 と FileMaker Server 8 Advanced を同一セッションにインストールしてください。

はじめにお読みください次に、移行プロセスの手順の概要を示します。各手順の詳細については、残りのセクションを参照してください。

示されている移行手順を順番に行うことが重要です。手順を省略したり、順序に従わない場合、FileMaker Server が正しく動作しないか、または FileMaker Server を手動で再設定する必要が出てくることがあります。

1. FileMaker Server 7 のサービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)、および FileMaker Server 7 Helper のサービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)を停止します。2. FileMaker Server 7 で使用したデータベースファイル、スクリプトファイル、プラグインをコピーします。3. Back Up Settings ツールを使用して、FileMaker Server 7 の設定を保存します。

4. FileMaker Server 7 をアンインストールします。5. FileMaker Server 8 をインストールします。6. Restore Settings ツールを使用して、バックアップをとったFileMaker Server 7 の設定を FileMaker Server 8 に移動します。7. FileMaker Server 7 で使用したデータベースファイル、スクリプトファイル、プラグインを、FileMaker Server 8 のフォルダ構造内にある適切なフォルダに移動します。8. 移行が成功したことを確認します。注意 FileMaker Server Web 公開エンジンが FileMaker Server と同じコンピュータ上にインストールされている場合は、Web 公開エンジンの移行ツールを実行します。

手順1. FileMaker Server の停止始めに、FileMaker Server のサービス(Windows)またはデーモン(MacOS)、および FileMaker Server Helper のサービス(Windows)またはデーモン(MacOS)を停止し、FileMaker Server Admin を終了します。48ページの「FileMaker Server の停止(Windows)」または 49ページの「FileMaker Server の停止(Mac OS)」を参照してください。

手順2. データベース、スクリプト、プラグインのコピーFileMaker Server 7 で使用したデータベースファイル、スクリプトファイル、プラグインをコピーする必要があります。RestoreSettings ツールを実行してから、これらのファイルを FileMakerServer 8 のフォルダ構造内にある新しい場所へ移動する必要があります。

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14 FileMaker Server 管理者ガイド

FileMaker Server 7 のデフォルトのインストールでは、データベースファイル、スクリプトファイル、プラグインは、次のフォルダに保存されます。

データベースファイルWindows: ¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server 7¥Data¥Databases¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server 7/Data/Databases/

サーバープラグインWindows: ¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server 7¥Extensions¥Plugins¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server 7/Extensions/Plugins/

クライアントコンピュータ上で自動的に更新されるプラグインWindows: ¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server 7¥Data¥Databases¥AutoUpdate¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server 7/Data/Databases/AutoUpdate/

コマンドファイル(Windows)またはシェルスクリプト(Mac OS)

Windows: ¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server 7¥Data¥Scripts¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server 7/Data/Scripts/

手順3. 設定の保存FileMaker Server 7 の初期設定およびスケジュールを保存する場合は、Back Up Settingsツールを使用してから、FileMaker Server 7をアンインストールしてください。

注意 Back Up Settings ツールを実行するには、管理アクセス権を持つログインアカウントを使用する必要があります。

1. FileMaker Server 8 の CD-ROM を CD-ROM ドライブまたは DVDドライブに挿入します。2. [Back Up Settings] アイコンをダブルクリックします。

3. Mac OS: Mac OS の認証パスワードを入力して、[OK] をクリックします。4. [OK] をクリックして、Back Up Settings ツールを終了します。

手順4. FileMaker Server 7 のアンインストール注意 FileMaker Server 7 の設定を保存した後で、FileMaker Server 7をアンインストールします。

重要

1 コンピュータから FileMaker Server を削除する前に、必ず FileMakerServer 7 Helper および FileMaker Server 7 のサービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)を停止して、FileMaker Server Admin を終了してください。13ページの「手順1. FileMaker Server の停止」を参照してください。

1 手順3で設定のバックアップを取らなかった場合、それらはアンインストールプロセスによって削除され、Restore Settings ツールを使用することはできなくなります。

FileMaker Server 7 のアンインストール(Windows)

コンピュータから FileMaker Server 7 を削除するには、次の操作を行います。

1. Windows を起動します。

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第 2 章 | FileMaker Server の旧バージョンからの移行 15

2. [スタート] ボタンをクリックして、[コントロール パネル] から[アプリケーションの追加と削除] を選択します。3. リストから FileMaker Server 7 を選択し、[削除] をクリックします。この際、一部のファイルまたはフォルダが削除できなかったというメッセージが表示されることがあります。これらのファイルまたはフォルダは、設定(初期設定やスケジュール)を保存した後で、新しい場所に移動させる必要があります。

FileMaker Server 7 のアンインストール(Mac OS)注意 FileMaker Server 7 のアンインストーラは、FileMaker Server8 のCD-ROM の中に入っています。

コンピュータから FileMaker Server 7 を削除するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server 8 の CD-ROM を CD-ROM ドライブまたは DVDドライブに挿入します。2. [FileMaker Server 7 Uninstaller] アイコンをダブルクリックします。

3. Mac OS の認証パスワードを入力して、画面の指示に従います。4. [アンインストール] をクリックします。この際、一部のファイルまたはフォルダが削除できなかったというメッセージが表示されることがあります。これらのファイルまたはフォルダは、設定(初期設定やスケジュール)を保存した後で、適切な場所に移動させる必要があります。

5. [OK] をクリックして、終了します。

手順5. FileMaker Server 8 のインストール注意 FileMaker Server をインストールするには、管理アクセス権を持つログインアカウントを使用する必要があります。

19ページの「FileMaker Server のインストール (Windows)」または20ページの「FileMaker Server のインストール (Mac OS)」を参照してください。

手順6. 設定の復元FileMaker Server 7 の設定を保存してから FileMaker Server 8 をインストールすると、Restore Settings ツールを使用して、FileMaker Server7 の初期設定とスケジュールを FileMaker Server 8 に移動することができます。

注意 Restore Settings ツールを実行するには、管理アクセス権を持つログインアカウントを使用する必要があります。

1. インストーラの起動設定パネルで [自動] を選択した場合、始めに FileMaker Server のサービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)を停止する必要があります。48ページの「FileMaker Server の停止(Windows)」または 49ページの「FileMaker Server の停止(Mac OS)」を参照してください。

2. FileMaker Server の CD-ROM を CD-ROM ドライブまたは DVDドライブに挿入します。3. [Restore Settings] アイコンをダブルクリックします。

4. Mac OS: Mac OS の認証パスワードを入力します。5. [OK] をクリックして、Restore Settings ツールを終了します。6. FileMaker Server のサービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)を再起動します。

手順7. ファイルの適切な場所への移動FileMaker Server 7 の設定を復元した後に、FileMaker Server 7 で使用したデータベースファイル、スクリプトファイル、プラグインを FileMaker Server 8 のフォルダ構造内にある新しい場所へ移動する必要があります。

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16 FileMaker Server 管理者ガイド

26ページの「手順2. データベースファイルの適切な場所への配置」、51ページの「プラグインファイルのデフォルトのフォルダ」および 60ページの「スクリプトファイルのデフォルトのフォルダ」を参照してください。

手順8. 移行の完了FileMaker Server 7 で使用したデータベースファイル、スクリプトファイル、プラグインを適切な場所へ移動してから、ソフトウェアが正しく動作していることを確認します。

1. Restore Settings ツールを使用する前に、FileMaker Server Adminおよび FileMaker Server 8 のサービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)を停止した場合は、それらを起動します。47ページの「FileMaker Server の起動(Windows)」または 48ページの「FileMaker Server の起動(Mac OS)」を参照してください。

2. データベースが開いていることを確認します。22ページの「インストールの確認」を参照してください。容量の大きいファイルを開くには、数分かかる場合があります。注意 FileMaker Server は、正しく閉じられなかったファイルや、FileMaker 8 製品で開けなかったファイルを開く際に、これらのファイルに対して一貫性のチェックを実行し、イベントログにチェックの結果を記録します。

3. 初期設定およびスケジュール、特にファイルパスおよびフォルダパスが正しいことを確認します。

FileMaker Server Advanced ユーザFileMaker Server と同じコンピュータ上に FileMaker Server Web 公開エンジンがインストールされている場合、Web 公開エンジンのBack Up Settings ツールと Restore Settings ツールを実行することが重要です。

詳細については、『FileMaker Server Advanced Web 公開インストールガイド』を参照してください。

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第 3 章FileMaker Server のインストール

この章では、Windows または Mac OS コンピュータに FileMakerServer、FileMaker Server Admin、および関連ファイルをインストールするための詳しい操作手順を説明します。

重要 FileMaker Server 7 からアップグレードを行う場合は、はじめに第 2 章「FileMaker Server の旧バージョンからの移行」を参照してください。

FileMaker Server Advanced ソフトウェアをインストールする場合、Web 公開エンジンおよび ODBC/JDBC サポートのインストール手順については、次のマニュアルを参照してください。

1 『FileMaker Server Advanced Web 公開インストールガイド』

1 『FileMaker ODBC および JDBC クライアントドライバのインストール』

必要なハードウェアとソフトウェアFileMaker Server は、データベースサーバー用に予約された専用のコンピュータ上で実行することをお勧めします。多くのクライアントをホストしたり、多くのデータベースファイルをホストする場合、FileMaker Server は、プロセッサ、ディスク、およびネットワークの容量を大量に使用します。同じコンピュータで、プロセッサへの負荷が高い他のアプリケーション(Web サーバーやディスクバックアップソフトウェアなど)が実行されていたり、ネットワークトラフィックの負荷が増加したりすると、FileMaker Server の実行速度が遅くなり、クライアントコンピュータ上の FileMaker Pro のパフォーマンスも低下します。

注意

1 ユーザのメインのワークステーションや、ネットワークファイルサーバーとして使用するコンピュータに FileMaker Server をインストールすることは避けてください。

1 FileMaker Server が実行されているコンピュータで OS(オペレーティングシステム)のファイル共有機能を有効にしたり、OSのファイル共有を使用して FileMaker Pro ファイルを共有したりしないでください。

1 同一のコンピュータで同時に2つの異なるバージョンのFileMaker Server を起動することはできません。

1 製品をインストールするには、アクセス制御リスト(ACL)を無効にする必要があります。インストール後は、ACL ファイルアクセス許可を使用して、FileMaker ファイルへのアクセスを制御しないでください。詳細については、オペレーティングシステムのソフトウェアに付属しているドキュメントを参照してください。

Windows の必要条件クライアント数が1から 50 の場合の最小限の必要条件

1 Intel 互換 Pentium III 1GHz または Xeon のプロセッサを搭載した PC

1 必要なインストール済み RAM 容量: 256 MB(1GB 以上を推奨)

1 オペレーティングシステム: Windows Server 2003 StandardEdition(Service Pack 1)、Windows 2000 Server(Service Pack 4)、または Windows XP Professional SP 2

1 必要なハードディスクの空き容量: 1GB 以上。必ずホストするデータベースファイル用の追加の容量を確保してください。データベースファイルは、FileMaker Server アプリケーションと同じディスク上に存在する必要があります。

1 FileMaker Server をインストールするための管理アクセス権を持つログインアカウント

1 CD-ROM ドライブまたは DVD ドライブ

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18 FileMaker Server 管理者ガイド

クライアント数が 51 以上の場合の最小限の必要条件

1 Intel 互換 Pentium 4 または Xeon プロセッサを搭載した PC

1 必要なインストール済み RAM 容量: 512 MB(1GB 以上を推奨)

1 オペレーティングシステム: Windows Server 2003 StandardEdition(Service Pack 1)または Windows 2000 Server(Service Pack 4)

1 必要なハードディスクの空き容量: 1GB 以上。必ずホストするデータベースファイル用の追加の容量を確保してください。データベースファイルは、FileMaker Server アプリケーションと同じディスク上に存在する必要があります。

1 FileMaker Server をインストールするための管理アクセス権を持つログインアカウント

1 CD-ROM ドライブまたは DVD ドライブ

ネットワークの必要条件(Windows)

ネットワーク上で複数のユーザがファイルを共有するには、FileMaker Server を実行するホストコンピュータに、次の追加のソフトウェアとハードウェアがインストールされている必要があります。

1 Windows 互換のネットワークカード

1 ネットワークカードのソフトウェアドライバ1 TCP/IP ネットワークプロトコル

注意 DHCP サーバーの中には一定の時間で IP アドレスを割り当て直すものがあるため、静的 IP アドレスの使用をお勧めします。

Mac OS の必要条件クライアント数が1から 50 の場合の最小限の必要条件

1 Power Mac G4 500 MHz

1 必要なインストール済み RAM 容量: 256 MB(1GB 以上を推奨)

1 Mac OS X(10.3.9 または 10.4)またはMac OS X Server(10.3.9または 10.4)

1 必要なハードディスクの空き容量: 1GB 以上。必ずホストするデータベースファイル用の追加の容量を確保してください。データベースファイルは、FileMaker Server アプリケーションと同じディスク上に存在する必要があります。

1 FileMaker Server をインストールするための管理アクセス権を持つログインアカウント

1 CD-ROM ドライブまたは DVD ドライブ

クライアント数が 51 以上の場合の最小限の必要条件

1 Power Mac G4 1GHz

1 必要なインストール済み RAM 容量: 512 MB(1GB 以上を推奨)

1 Mac OS X Server (10.3.9 または 10.4)

1 必要なハードディスクの空き容量: 1GB 以上。必ずホストするデータベースファイル用の追加の容量を確保してください。データベースファイルは、FileMaker Server アプリケーションと同じディスク上に存在する必要があります。

1 FileMaker Server をインストールするための管理アクセス権を持つログインアカウント

1 CD-ROM ドライブまたは DVD ドライブ

ネットワークの必要条件(Mac OS)1 TCP/IP ネットワークプロトコル

注意 DHCP サーバーの中には一定の時間で IP アドレスを割り当て直すものがあるため、静的 IP アドレスの使用をお勧めします。

サポートされているオペレーティングシステムに関する重要な注意事項FileMaker では、この『管理者ガイド』の作成時に、先に示したWindows および Mac OS オペレーティングシステムで FileMakerServer 7 をテストしています。これらはオペレーティングシステムの最小限の必要条件です。このソフトウェアは、FileMakerによって確認された以降のバージョンでも動作する可能性があります。

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第 3 章 | FileMaker Server のインストール 19

FileMaker Server Advanced と Web 公開のサポートについてWeb 公開エンジンおよび関連するソフトウェアコンポーネントは、必要に応じて、FileMaker Server と同じコンピュータか、1つまたは複数の別のホストコンピュータにインストールすることができます。Web 公開には、より多くのサーバーリソースが必要です。特に Web 公開エンジンのすべてのソフトウェアコンポーネントを1つのコンピュータにインストールする場合は、より処理能力の高いコンピュータを使用しなければならないこともあります。詳細については、『FileMaker Server Advanced Web 公開インストールガイド』を参照してください。

FileMaker Server のインストール(Windows)注意 FileMaker Server 7 がある場合は、FileMaker Server 8 をインストールする前に FileMaker Server 7 をアンインストールします。14ページの「FileMaker Server 7 のアンインストール(Windows)」を参照してください。

FileMaker Server 8 評価版からアップグレードを行う場合は、9ページの「FileMaker Server ライセンスの更新」を参照してください。

このインストール手順では、FileMaker Server アプリケーションと関連ファイルをインストールする方法について説明します。この手順では、FileMaker Server Admin もインストールされます。

デフォルトでは、Setup プログラムによって「Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server」というフォルダが作成されます。FileMaker では、デフォルトのフォルダにインストールすることをお勧めします。

FileMaker Server をインストールするには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server の CD-ROM を CD-ROM ドライブまたは DVDドライブに挿入します。

2. 「Setup.exe」をダブルクリックします。

3. インストールの言語を選択します。[OK] をクリックします。FileMaker Server セットアップウィザードが表示されます。

4. [次へ] をクリックして、画面の指示に従います。5. FileMaker Server の起動オプションを選択し、[次へ] をクリックして画面の指示に従います。

注意 FileMaker Server Helper サービスは、[自動] または [手動] のどちらを選択しても、自動的に開始するように設定されます。この Helper は、FileMaker Server が自動的に起動するように設定されていない場合に FileMaker Server Admin から Server サービスを開始するために必要です。

6. インストールが終了すると、[ユーザ登録] ダイアログボックスが表示されます。オンライン、郵送または FAX で登録できます。インストール後は、コンピュータを再起動するか、初回時はFileMaker Server サービスを手動で開始する必要があります。詳細については、47ページの「FileMaker Server の起動(Windows)」を参照してください。初回時以降は、FileMaker Server はコンピュータを再起動すると起動されます。

選択するオプション

FileMaker Server の起動方法

自動 Windows の起動時に常に FileMaker Server を起動する

手動 [サービス] コンソールで FileMaker Server サービスを起動した後にのみ FileMaker Server を起動する

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20 FileMaker Server 管理者ガイド

FileMaker Server Admin のみのインストール(Windows)このインストール手順では、FileMaker Server アプリケーションとサポートファイルをカスタムインストールする方法について説明します。この手順は、FileMaker Server Admin をネットワークコンピュータにインストールする場合にのみ使用してください。この手順では FileMaker Server アプリケーションはインストールされません。

FileMakerServer Admin のみをインストールするには、次の操作を行います。

1. リモート管理に使用するコンピュータの CD-ROM ドライブまたは DVD ドライブに FileMaker Server CD-ROM を挿入します。2. 「Setup.exe」をダブルクリックします。

3. インストールの言語を選択します。[OK] をクリックします。FileMaker Server セットアップウィザードが表示されます。

4. [次へ] をクリックして、画面の指示に従います。5. [セットアップタイプ] パネルで、[カスタム] をクリックしてから [次へ] をクリックします。6. [FileMaker Server Admin] をクリックしてから、[次へ] をクリックします。7. インストールが終了すると、[ユーザ登録] ダイアログボックスが表示されます。オンライン、郵送または FAX で登録できます。

FileMaker Server のアンインストール(Windows)

コンピュータから FileMaker Server を削除するには、次の操作を行います。

1. Windows を起動します。

2. FileMaker Server サービスを停止して、FileMaker Server Admin を終了します。詳細については、48ページの「FileMaker Server の停止(Windows)」を参照してください。

3. [スタート] ボタンをクリックして、[コントロール パネル] から[プログラムの追加と削除] を選択します。4. リストから FileMaker Server を選択し、[削除] をクリックします。データベースファイル、スクリプトファイル、およびプラグインは削除されません。

FileMaker Server のインストール(Mac OS)注意 FileMaker Server 7 がある場合は、FileMaker Server 8 をインストールする前に FileMaker Server 7 をアンインストールします。15ページの「FileMaker Server 7 のアンインストール(Mac OS)」を参照してください。

FileMaker Server 8 評価版からアップグレードを行う場合は、9ページの「FileMaker Server ライセンスの更新」を参照してください。

このインストール手順では、FileMaker Server アプリケーションと関連ファイルをインストールする方法について説明します。この手順では、FileMaker Server Admin もインストールされます。

インストーラは2つのフォルダを作成します。1つは「[ハードディスク]/ライブラリ」フォルダにある FileMaker Server という名前のフォルダ、もう1つは「[ハードディスク]/アプリケーション」フォルダにある FileMaker Server 8 という名前のフォルダです。これらのフォルダの詳細については、55ページの「Mac OS でのFileMaker Serverのフォルダ」を参照してください。

重要 Mac OS では、FileMaker Server はローカルでインストールする必要があります。FileMaker Server をネットワーク上でインストールすることはできません。

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第 3 章 | FileMaker Server のインストール 21

FileMaker Server をインストールするには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server の CD-ROM を CD-ROM ドライブまたは DVDドライブに挿入します。CD-ROM のウインドウが表示されます。CD-ROM のアイコンのみが表示される場合は、アイコンをダブルクリックしてウインドウを開きます。

2. FileMaker Server 8 インストーラのアイコンをダブルクリックします。

3. Mac OS の認証パスワードを入力して、画面の指示に従います。FileMaker Server インストーラのダイアログボックスが表示されます。

4. [インストール] をクリックします。5. 起動方法を選択します。[OK] をクリックします。

注意 FileMaker Server Helper デーモンは、[自動] または [手動] のどちらを選択しても、自動的に開始するように設定されます。この Helper は、FileMaker Server が自動的に起動するように設定されていない場合に FileMaker Server Admin から Server デーモンを開始するために必要です。

6. 画面の指示に従います。7. インストールが終了すると、[ユーザ登録] ダイアログボックスが表示されます。オンライン、郵送または FAX で登録できます。

インストール後は、コンピュータを再起動するか、初回時はFileMaker Server サービスを手動で開始する必要があります。詳細については、48ページの「FileMaker Server の起動(Mac OS)」を参照してください。初回時以降は、FileMaker Server はコンピュータを再起動すると起動されます。

FileMaker Server Admin のみのインストール(Mac OS)このインストール手順では、FileMaker Server アプリケーションとサポートファイルをカスタムインストールする方法について説明します。この手順は、FileMaker Server Admin をネットワークコンピュータにインストールする場合にのみ使用してください。この手順では FileMaker Server アプリケーションはインストールされません。

インストーラによって、「FileMaker Server 8」という名前のフォルダがルートの「アプリケーション」フォルダに作成されます。

FileMaker Server Admin のみをインストールするには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server の CD-ROM を CD-ROM ドライブまたは DVDドライブに挿入します。CD-ROM のウインドウが表示されます。CD-ROM のアイコンのみが表示される場合は、アイコンをダブルクリックしてウインドウを開きます。

2. FileMaker Server 8 インストーラのアイコンをダブルクリックします。

3. ポップアップメニューから [カスタムインストール] を選択します。4. [インストール] をクリックして、画面の指示に従います。

選択するオプション

FileMaker Server の起動方法

自動 Mac OS の起動時に常に FileMaker Server を起動する

手動 FileMaker Server デーモンの起動後にのみ、FileMaker Server

Admin を使用して FileMaker Server を起動する

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22 FileMaker Server 管理者ガイド

5. インストールが終了すると、[ユーザ登録] ダイアログボックスが表示されます。オンライン、郵送または FAX で登録できます。

FileMaker Server のアンインストール(Mac OS)注意 コンピュータから FileMaker Server を削除する前に、必ず、FileMaker Server Helper および FileMaker Server デーモンを停止して、FileMaker Server Admin を終了してください。

コンピュータから FileMaker Server を削除するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server の CD-ROM を CD-ROM ドライブまたは DVDドライブに挿入します。CD-ROM のウインドウが表示されます。CD-ROM のアイコンのみが表示される場合は、アイコンをダブルクリックしてウインドウを開きます。

2. FileMaker Server 8 インストーラのアイコンをダブルクリックします。

3. Mac OS の認証パスワードを入力して、画面の指示に従います。FileMaker Server インストーラのダイアログボックスが表示されます。

4. ポップアップメニューから [アンインストール] を選択します。5. [アンインストール] をクリックします。データベースファイル、スクリプトファイル、およびプラグインは削除されません。

6. [終了] をクリックします。

FileMakerポートを許可するファイアウォールの設定ファイアウォールを利用する環境で FileMaker Server を使用する場合は、FileMaker Server が使用するポートを許可するように必ずファイアウォールを設定してください。ファイアウォールの設定後はコンピュータを再起動してください。

Windows: ファイアウォールがオンの場合に FileMaker ServerAdmin が起動すると、警告が表示されます。[ブロック解除] をクリックして、FileMaker Server Admin を起動します。

使用されるポートとリモート管理管理者の物理的なネットワークの外でリモート管理を行う場合は、常にファイアウォールを有効にして、VPN(仮想プライベートネットワーク)や保護されたダイヤルインなどの安全な方法でネットワークに接続することをお勧めします。ネットワークに安全に接続したら、FileMaker Server Admin ツールを使用して、リモートコンピュータ上で FileMaker Server を管理します。

重要 FileMaker では、VPN またはリモートダイヤルインを使用してネットワークに安全にアクセスできない場合は、リモート管理機能を使用して FileMaker Server を管理しないことをお勧めします。

インストールの確認

FileMaker Server を設定する前に、次のことを確認します。

1 プログラムがインストールされ正常に動作しているか

ポート番号 ポートを使用するプログラム

5003 ファイルをホストする FileMaker Pro および FileMaker Server

50003 FileMaker Server サービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)

50006 FileMaker Server Helper サービス(Windows)またはデーモン(Mac OS)

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第 3 章 | FileMaker Server のインストール 23

1 サンプルデータベース(FMServer_Sample.fp7)はクライアントコンピュータから使用可能になっているか

FileMaker Server により、標準インストールの一部として、設定済みのサンプルデータベースがインストールされます。このデータベースは「FMServer_Sample.fp7」という名前で、デフォルトの「Databases」フォルダ内の「Sample」フォルダ(「/FileMaker Server

/Data/Databases/Sample/FMServer_Sample.fp7」)にあります。FileMaker Server を起動すると、このデータベースが自動的に開きます。FileMaker Server が正常に機能することを確認したら、このデータベースを閉じて削除することができます。

FileMaker Server が正常に機能することを確認するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server を起動します。FileMaker Server は、インストールの際に選択したオプションに応じて、自動的に起動するか、または手動で起動する必要があります。詳細については、47ページの「FileMaker Server の起動(Windows)」または 48ページの「FileMaker Server の起動(Mac OS)」を参照してください。2. FileMaker Server Admin アプリケーションを起動します。1 Windows: [スタート] ボタンをクリックして、[プログラム] から [FileMaker Server Admin] を選択します。1 Mac OS: 「アプリケーション/FileMaker Server 8/」フォルダにある FileMaker Server Admin のアイコンをダブルクリックします。

3. Windows: [コンソール ルート] で [FileMaker Server] を選択して、[操作] メニューから[FileMaker Server に接続...] を選択します。Mac OS: [サーバー ] メニューから FileMaker Server に接続...] を選択します。

4. [FileMaker Server に接続] ダイアログボックスの上部にあるポップアップメニューから、[ローカルサーバー ]、[お気に入りのサーバー ]、または [LDAP で一覧表示されるサーバー ] を選択します。

FileMaker Server が実行されているコンピュータと同じコンピュータで FileMaker Server Admin を使用している場合は、[お気に入りのサーバー ] 画面で [(localhost)] を選択することができます。

リモートサーバーの場合は、その IP アドレスを [お気に入りのサーバー] に追加します。[ローカルサーバー] の一覧からサーバーを選択して [お気に入りに追加] をクリックすると、[お気に入りのサーバー ] の一覧にサーバーを追加することができます。

[LDAP で一覧表示されるサーバー ] の一覧には、[FileMaker Serverをディレクトリサービスに登録する] プロパティが有効なFileMaker Server が表示されます。

5. 管理する FileMaker Server を選択して、[接続] をクリックします。6. ユーザ名とパスワードを入力するようメッセージが表示された場合は、入力します。7. [データベース] ノードを選択するか(Windows)、または [データベース] ボタンをクリックします(Mac OS)。8. 一覧に「FMServer_Sample.fp7」データベースが表示され、[状態]列に「正常」と表示されます。

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24 FileMaker Server 管理者ガイド

データベースが使用可能であることをクライアントコンピュータから確認するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Pro または FileMaker Pro Advanced を起動します。2. [ファイル] メニューから [共有ファイルを開く...] を選択します。3. [表示:] メニューから [ローカルホスト] を選択して、一覧からサーバーを選択します。右側の列にサンプルデータベースの名前が表示されます。4. サーバーがローカルネットワーク上にない場合は、[共有ファイルを開く] ダイアログボックスにネットワークファイルパスを直接入力することができます。このためには、[ネットワークファイルパス:] に、“fmnet:/ホストの IP アドレス/FMServer_Sample.fp7”と入力します(ホストの IP アドレスには、使用しているサーバーのIP アドレスを指定します)。5. サンプルデータベースを開くことができる場合、FileMaker Serverは正しくインストールされています。サンプルデータベースを閉じて、FileMaker Pro を終了します。

サンプルデータベースを開くことができない場合は、前の手順を確認します。他のヒントについては、FileMaker Server ヘルプでトラブルシューティングに関するトピックを参照してください。

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第 4 章データベースのホスト

はじめにお読みください

FileMaker Pro データベースファイルを共有する前に、ホスト用のファイルを用意しておくことが重要です。次に、手順の概要を示します。各手順の詳細については、残りのセクションを参照してください。

1. クライアントが共有アクセスに使用するアカウントとアクセス権セットを編集します。2. FileMaker Pro データベースファイルを適切な場所に配置します。3. Mac OS から共有するファイルでは、fmsadmin グループに属するようにファイルを変更します。さらに、Mac OS から共有されるデータベースを編集するには、ファイルのグループによる [読み/書き] アクセス権も有効にする必要があります。4. FileMaker Server Admin の [データベース] 画面で、ファイルの一覧が開いており(状態が「正常」)、FileMaker のクライアントが利用可能であることを確認します。

データベースの現在のフォーマットへの変換ファイルメーカー Pro 6 以前のバージョンで作成されたデータベースは、FileMaker Pro 7 の形式に変換する必要があります。FileMaker Pro 7 と FileMaker Pro 8 は、同じファイル形式を共有しています。FileMaker Pro 7 形式へのデータベースの変換の詳細については、『旧バージョンの FileMaker データベースの変換』を参照してください。このドキュメントは www.filemaker.co.jp/downloadsから入手することができます。

手順1. アカウントおよびアクセス権セットの編集FileMaker Pro で、クライアントが各データベースへの共有アクセスに使用するアカウントとアクセス権セットを編集します。[ファイル] メニューの [定義] サブメニューから [アカウントとアクセス権...] を選択します。

特定のアクセス権セットに対して適切な拡張アクセス権を有効にします。拡張アクセス権を使用するアクセス権セットが割り当てられたすべてのアカウントは、拡張アクセス権に関連付けられたプロトコル([FileMaker ネットワークによるアクセス] など)によって、データベースにアクセスすることができます。

アカウント、アクセス権、および拡張アクセス権の詳細については、『FileMaker Pro ユーザーズガイド』を参照してください。

FileMaker Pro の [アカウントとアクセス権の定義] ダイアログボックスの [拡張アクセス権] タブ

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26 FileMaker Server 管理者ガイド

必要に応じて、アクセス権の [アイドル状態の時 FileMaker Serverから接続を解除] を有効にして、各アカウントに対して、アイドル状態のユーザを FileMaker Server から接続を解除できるようにするか、または接続を維持できるようにします。

ユーザがアイドル状態のときに接続を解除するまでの時間を設定する方法の詳細については、35ページの「FileMaker Pro クライアントの最大アイドル時間の設定」を参照してください。

組織においてユーザとグループの認証を一元管理するサーバーを使用する場合、データベースに外部サーバーアカウントタイプを定義していれば、FileMaker Server は、そのサーバーを、データベースアクセスを管理するための認証システムとして使用することができます。外部サーバーによる FileMaker Pro のアカウントの認証の詳細については、FileMaker Pro ヘルプ、および www.filemaker.co.jpを参照してください。

手順2. データベースファイルの適切な場所への配置

FileMaker Server で開く FileMaker Pro ファイルを、次のフォルダに配置します。

Windows: Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Databases¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Databases/

注意

1 これらのフォルダ内のサブフォルダの最初のレベルにあるファイルも、FileMaker Server によって自動的に開かれます。

1 FileMaker Server のフォルダ名には、バージョン番号が含まれなくなりました。ただし、Mac OS では、[ハードディスク]/Applicationsフォルダに FileMaker Server 8 という名前のフォルダがあります。

追加データベースフォルダにファイルを配置することもできます。詳細については、39ページの「追加データベースフォルダの指定」を参照してください。

最大 125 の FileMaker Pro データベースファイルを FileMaker Serverの起動時に自動的に開くことができます。Mac OS: FileMaker では、ホストするデータベースすべてにファイル拡張子 .fp7 を追加することをお勧めします。拡張子 .fp7 は、Mac OS で使用するデータベースには必要ありませんが、Windows上で使用するデータベースには必要です。

スクリプトファイルの適切なフォルダへの配置の詳細については、60ページの「スクリプトファイルのデフォルトのフォルダ」を参照してください。プラグインの適切なフォルダへの配置の詳細については、51ページの「プラグインファイルのデフォルトのフォルダ」を参照してください。

FileMaker Pro の [アクセス権セットの編集] ダイアログボックス

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第 4 章 | データベースのホスト 27

手順3. ファイルのグループの所有権の変更(Mac OS)Mac OS で、FileMaker Server と、すべてのデータベースファイル、プラグイン、およびスクリプトが正しく機能するには、これらに正しいアクセス権を設定する必要があります。

デフォルトでは、コマンドラインから FileMaker Server を手動で操作したり、FileMaker Server フォルダ内のファイルを追加または削除したり、FileMaker Server のデフォルトデータベースフォルダとデータベースバックアップフォルダ内に保存されているFileMaker Pro データベースにアクセスしたりすることができるのは、Mac OS に FileMaker Server をインストールしたユーザアカウントだけです。ただし、FileMaker Server Admin アプリケーションにはすべてのユーザがアクセスできます。Mac OS の NetInfo マネージャまたはターミナルアプリケーションを使用して、他のユーザアカウントとデータベースファイルをfmsadmin グループに手動で追加することができます。この作業は、管理アクセス権を持つユーザが実行する必要があります。Mac OS のアクセス権の詳細については、55ページの「ファイルシステムのアクセス権について」を参照してください。

FileMaker Server でホストされたデータベースファイルのファイルアクセス権の変更

Mac OS では、FileMaker Server でホストされるすべてのデータベースファイルは、fmsadmin グループに属していて、[読み/書き] アクセスが有効でなければなりません。

データベースのグループ、およびアクセス権を変更するには、次の操作を行います。

1. データベースファイルを「[ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Databases/」フォルダ、またはオプションの追加データベースフォルダに移動します。2. Finder で最初のデータベースファイルを選択して、[ファイル]メニューから [情報を見る] を選択します。

3. [“(ファイル名)”の情報] ダイアログボックスの [所有権とアクセス権:] 領域を展開し、必要に応じて [詳細な情報:] 領域を展開します。4. 必要に応じて、カギのアイコンをクリックし、ロックを解除してアクセス権ポップアップメニューを有効にし、プロンプトでアカウントのパスワードを入力します。5. [グループ:] で、[fmsadmin] を選択します。6. グループの [アクセス:] に、[読み/書き] を選択します。7. [“(ファイル名)”の情報] ダイアログボックスを閉じます。8. フォルダ内の各データベースに対して、手順2から7を繰り返します。

NetInfo マネージャアプリケーションを使用した fmsadmin

グループへのユーザの追加

注意 Mac OS X Server を使用している場合は、ワークグループマネージャの管理ツールを使用して、ユーザを fmsadmin グループに追加することができます。

インストール後にシステムの既存のユーザを fmsadmin グループに追加するには、次の操作を行います。

1. NetInfo マネージャアプリケーション(「[ハードディスク]/アプリケーション/ユーティリティ /NetInfo マネージャ /」)を起動します。2. 2番目の列(「/」というラベルが付いています)で [groups] を選択します。3. [groups] 列で [fmsadmin] を選択します。4. NetInfo マネージャのウインドウの下半分にある [プロパティ ]で [users] を選択します。5. ウインドウの下部にあるカギのボタンをクリックして、管理パスワードを入力します。6. [ディレクトリ] メニューから [値の挿入] を選択します。7. 追加するユーザのログインアカウント名を入力します。8. 変更内容を保存するために、[ドメイン] メニューから [変更内容を保存] を選択します。

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28 FileMaker Server 管理者ガイド

9. [このコピーのアップデート] をクリックして、変更を確認します。10. [NetInfo マネージャ ] メニューから [NetInfo マネージャを終了]を選択します。重要 NetInfo マネージャを使用して変更を加える際は、注意してください。Mac OS のアクセス権の詳細については、Apple のサポート Web サイトを参照してください。

手順4. FileMaker のクライアントがデータベースを利用可能かどうかの確認

FileMaker Server の起動時にデータベースが開いており、FileMakerのクライアントが利用可能かどうかを確認するには、次の内容をチェックします。

1 [データベース] 画面に表示されたファイルのステータスが[正常] である

1 FileMaker Pro で、リモートファイルを開くことができる

[データベース] 画面に表示されたファイルのステータスを確認するには、次の操作を行います。

1. サーバーに接続します。詳細については、51ページの「FileMakerServer Admin を使用した FileMaker Server への接続」を参照してください。2. FileMaker Server Admin で、[データベース] ノードを選択するか(Windows)、または [データベース] ボタンをクリックします(Mac OS)。FileMaker Server は、起動時に、デフォルトデータベースフォルダおよび追加データベースフォルダ(指定されている場合)にあるFileMaker Pro データベースをすべて自動的に開いてホストします。一覧にこれらのデータベースが表示され、[状態] 列に「正常」と表示されます。

起動後に、ファイルをデフォルトデータベースフォルダに追加した場合、これらのファイルは [閉じました] と表示され、手動で開く必要があります。

3. データベースのステータスが [閉じました] の場合、データベースを選択してから、[操作] メニューの [開く] を選択(Windows)するか、または [アクション] メニューの [データベース] サブメニューから [データベースを開く] を選択(Mac OS)します。

容量の大きいファイルを開くには、数分かかる場合があります。FileMaker Server は、正しく閉じられなかったファイルや、FileMaker 8製品で開けなかったファイルを開く際に、各ファイルに対して一貫性のチェックを実行し、イベントログにチェックの結果を記録します。

コマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(Mac OS)でデータベースを開くこともできます。詳細については、57ページの「コマンドラインを使用したタスクの自動化」を参照してください。

ヒント データベースの入ったフォルダが閉じている場合は、フォルダをダブルクリックします。データベースが表示されていない場合は、[データベース ] 画面を更新しなければならない場合があります。[ データベース ] ノード(Windows)を選択するか、または [データベース ] ボタン(Mac OS)をクリックし、[操作 ]メニューから [再表示 ] を選択(Windows)するか、または [アクション ] メニューの [データベース ] サブメニューから [表示の更新 ] を選択(Mac OS)します。

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第 4 章 | データベースのホスト 29

クライアントコンピュータからデータベースが使用可能であることを確認するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Pro、または FileMaker Pro Advanced を起動します。2. [ファイル] メニューから [共有ファイルを開く...] を選択します。3. [表示:] メニューから [ローカルホスト] を選択して、一覧からサーバーを選択します。右側の列にデータベースの名前が表示されます。一覧にデータベースが含まれていない場合は、前に説明されているホストの手順を確認してください。

ホストされたデータベースの管理

FileMaker Server に接続すると、ホストされたデータベースの情報を表示することができます。情報を表示するには、[コンソールルート] で [データベース] を選択するか(Windows)、または [データベース] ボタンをクリックします(Mac OS)。データベースの一覧から、次の管理タスクを実行する1つのファイルまたはフォルダを選択することができます。

1 データベースの詳細を表示する1 選択されたデータベースを開いたり閉じたりする1 選択されたデータベースを一時停止したり再開したりする1 ホストされたデータベースにアクセスしているクライアントにメッセージを送信する

1 ホストされたデータベースからクライアントの接続を解除する

ヒント データベースまたはフォルダが選択されていない場合、一部のコマンドはすべてのデータベースを対象に動作します。

詳細については、10ページの「FileMaker Server Admin アプリケーション」を参照してください。

ホストされたデータベースの表示[データベース] 画面には、FileMaker Server コンピュータ上にあるデータベースフォルダとファイルが表示されます。各フォルダを開いて、フォルダ内にあるデータベースファイルの一覧を表示することができます。

データベースファイルが存在するフォルダに関係なく、FileMakerServer でホストされているデータベースファイルの一覧を表示するには、[コンソール ルート] で [データベース] を選択して [ファイル] を選択するか(Windows)、または [アクション] メニューの[データベース] サブメニューから [フォルダを隠す] を選択します(Mac OS)。

ホストされたファイルと現在それらに接続しているクライアントの詳細な情報を表示することができます。ホストされた各データベースに対して、次の情報が表示されます。

1 ファイルの名前1 接続しているクライアント数1 ファイルの状態

一覧から、1つまたはすべてのクライアントを選択して、次の操作を行うことができます。

1 クライアントへのメッセージの送信1 クライアントの接続解除

Mac OS: タイトルに三角形のマークが含まれる列タイトルをクリックして、列の情報をソートすることができます。

現在のクライアントの一覧の表示ホストされたデータベースに接続している FileMaker Pro およびFileMaker Pro Advanced クライアントの一覧を表示することができます。一覧を表示するには、[コンソール ルート] で [クライアント] を選択するか(Windows)、または [クライアント] ボタンをクリックします(Mac OS)。

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30 FileMaker Server 管理者ガイド

[クライアント] の一覧に、ホストされたデータベースに現在接続しているクライアントの詳細な情報が表示されます。

各クライアントに対して、次の情報を表示することができます。

1 クライアントのアカウント名1 クライアントのコンピュータ名1 クライアントのネットワークアドレス1 接続が開始された日付と時刻のタイムスタンプ1 クライアントが現在接続しているファイルの数

FileMaker Pro クライアントへのメッセージの送信

すべての FileMaker Pro クライアントにメッセージを送信することができます。メッセージを送信するには、[操作] メニューから [全員にメッセージを送信] を選択するか(Windows)、または [アクション] メニューの [クライアント] サブメニューから [すべてのクライアントへメッセージを送信] を選択します(Mac OS)。[クライアント] 画面で1つのクライアントを選択した場合、メッセージはそのクライアントにのみ送信されます。[メッセージを送信] タスクをスケジュールすることによってクライアントにメッセージを送信することもできます。詳細については、第 7 章「管理タスクのスケジュール」を参照してください。

クライアントの接続解除

ホストされたデータベースからクライアントの接続を解除するには、[操作] メニューから [すべてのクライアントを接続解除] を選択するか(Windows)、または [アクション] メニューの [クライアント] サブメニューから [サーバーからすべてのクライアントを接続解除] を選択します(Mac OS)。[クライアント] 画面でクライアントを選択すると、選択したクライアントの接続のみが解除されます。

デフォルトである標準の FileMaker Pro メッセージ以外のメッセージをクライアントに送信することができます。

選択されたクライアントには、サーバーから接続解除するようクライアントに求めるメッセージが含まれる、通知ダイアログボックスが表示されます。

所定の時間が経過すると、FileMaker Server によって接続が解除され、クライアントの名前が [クライアント] 画面から消去されます。

ホストされたファイルの閉じ方

データベースを閉じて、データベースにアクセスしているクライアントの接続を解除するには、[操作] メニューから [閉じる] を選択するか(Windows)、または [アクション] メニューの [データベース] サブメニューから [データベースを閉じる] を選択します(Mac OS)。

デフォルトである標準の FileMaker Pro メッセージ以外のメッセージをクライアントに送信することができます。

クライアントには、ファイルへの接続を閉じるよう要求するメッセージが含まれる、通知ダイアログボックスが表示されます。所定の時間が経過すると、FileMaker Server は、まだ接続しているクライアントの接続を解除して、フォルダ内のファイルを閉じます。

多くのデータベースファイル、容量の大きいデータベースファイル、または多くのクライアントが接続しているファイルを閉じる処理には、数分かかる場合があります。

ヒント コマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(Mac OS)からファイルを閉じることができます。詳細については、57ページの「コマンドラインを使用したタスクの自動化」を参照してください。

プラグインへの Auto Update の有効化FileMaker Server でホストするデータベースソリューションでプラグインを使用する場合は、各 FileMaker Pro クライアントで AutoUpdate プラグインの設定を有効にして、必要なプラグインを自動的にインストールしたり、古いプラグインを自動的に更新したりすることができます。

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第 4 章 | データベースのホスト 31

プラグインやサポートファイルを自動的に更新するには、FileMaker Server に必要なファイルをインストールし、FileMaker Pro および FileMaker Server で Auto Update 機能を有効にする必要があります。35ページの「FileMaker Pro クライアントによって更新を自動的にダウンロードできるようにするための設定」および『プラグインの更新ガイド』を参照してください。Mac OS の場合、FileMaker Server にインストールされたプラグインは、fmsadmin グループによって所有され、グループの読み出し、および実行可能アクセス権を持っている必要があります。詳細については、55ページの「Mac OS での FileMaker Server の使用」を参照してください。

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32 FileMaker Server 管理者ガイド

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第 5 章FileMaker Server の設定

最適なパフォーマンスを発揮できるように FileMaker Server を設定するには、FileMaker Server Admin アプリケーションを使用します。Windows ユーザは、設定アシスタントを使用してサーバーのプロパティを設定することもできます。すべての設定にアクセスするには、[プロパティ ] ダイアログボックス(Windows)または [設定] 画面(Mac OS)を使用します。

注意 この章では、使用できる設定の概要について説明しています。FileMaker Server の設定に関する手順ごとの詳細な操作については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

設定アシスタントの使用(Windows)Windows 用の FileMaker Server には、サーバーのプロパティの設定に役立つ設定アシスタントが用意されています。必要に応じて、関連付けられている [プロパティ] ダイアログボックスを使用して設定を変更できます。設定アシスタントには、[クライアント接続]、[セキュリティ ]、[データベース共有]、[管理]、[ディレクトリサービス]、および [タスクスケジュール] があります。

設定アシスタントにアクセスするには、次の操作を行います。

1. [スタート] ボタンをクリックして、[プログラム] から [FileMakerServer Admin] を選択します。FileMaker Server Admin コンソールが表示されます。

2. 操作するサーバーに接続します。3. 詳細ウインドウでアイコンの1つをクリックしてアシスタントを起動するか、ホストを選択して、[操作] メニューの [アシスタント] サブメニュー、または [アシスタント] メニューを選択します。

クライアント接続の設定FileMaker Server Admin で、操作するサーバーに接続します。Windows: クライアントのプロパティを設定するには、[クライアント接続] アシスタントを使用するか、またはサーバーを選択し、[操作] メニューから [プロパティ ] を選択して、[クライアント]タブをクリックします。

FileMaker Server の [プロパティ ] ダイアログボックスで、[クライアント] タブをクリックします。

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34 FileMaker Server 管理者ガイド

Mac OS: クライアントのプロパティを設定するには、[表示] メニューから [設定] を選択して、[クライアント] タブをクリックします。

クライアントの最大数の設定FileMaker Server に同時にアクセスできる FileMaker Pro クライアントの最大数を指定することができます。

注意 FileMaker Server および FileMaker Server Advanced に必要なメモリは、クライアントの数と開いているファイルの数に直接関係します。これらの数に大きい値を指定する場合は、データベースキャッシュ用に予約する RAM の量も増やす必要があります。詳細については、36ページの「FileMaker Server の使用メモリ量の変更」を参照してください。

FileMaker Server Advanced クライアントの最大数の設定

FileMaker Server Advanced をお持ちの場合は、ODBC および JDBCデータソース接続と FileMaker Web 公開エンジンセッションを有効にすることができます。[Web 公開エンジンセッション:] オプションや [Server Advanced 設定...] オプションは、FileMaker ServerAdvanced でのみ利用できます。

FileMaker Pro 接続と ODBC/JDBC 接続の組み合わせの数の設定

FileMaker Server Advanced を使用している場合は、FileMaker Serverに同時にアクセスできる FileMaker Pro および ODBC/JDBC クライアントの数を指定することができます。

FileMaker Server の [設定] 画面の [クライアント] タブ

FileMaker Server Advanced の [プロパティ ] ダイアログボックスの [クライアント] タブ

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第 5 章 | FileMaker Server の設定 35

Web 公開エンジンセッションの数の設定

FileMaker Server Advanced を使用している場合は、FileMaker ServerWeb 公開エンジン経由で接続する Web ブラウザセッションの最大数を指定することができます。

ヒント クライアントの使用状況を継続的に監視して、一定数を超える各タイプのクライアントが同時にアクティブになることがほとんどないと判明した場合、これらのオプションは、サーバーで最高のパフォーマンスが得られるように、その数よりも少し多い接続数を許可するように設定します。

ODBC および JDBC 接続の有効化FileMaker Server Advanced を使用して FileMaker データベースファイルをデータソースとしてホストし、ODBC および JDBC を使用して他のアプリケーションとデータを共有できます。

ドライバのインストールの詳細については、『FileMaker ODBC および JDBC クライアントドライバのインストール』を参照してください。FileMaker Server Advanced を ODBC および JDBC 用に設定する方法の詳細については、『FileMaker ODBC および JDBC デベロッパーズガイド』を参照してください。

xDBC プラグインの有効化

xDBC プラグインは製品とともにインストールされていますが、ODBC および JDBC を使用して他のアプリケーションとデータを共有するには、プラグインを有効にする必要があります。

詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

Web 公開エンジンの登録Web 公開エンジンを FileMaker Server に登録することによって、Web公開エンジンに対し、ホストされたデータベースへのアクセスを許可することができます。Web 公開エンジンサーバーは、識別子文字列とパスコードによって FileMaker Server に登録されます。Web 公開エンジンのインストールと設定の詳細については、『FileMaker Server Advanced Web 公開インストールガイド』を参照してください。

FileMaker Pro クライアントの最大アイドル時間の設定FileMaker Pro クライアントがアイドル状態の場合に、FileMakerServer でホストされたデータベースから接続が解除されるまでの時間を設定することができます。接続を解除されたクライアントはファイルを再度開く必要があるため、接続が頻繁に解除されることがないように、余裕のあるアイドル時間を設定する必要があります。

注意 FileMaker Pro で、クライアントがアイドル状態のときに、アクセス権セットを有効にして FileMaker Server との接続を解除することができます。このアクセス権が有効な場合、FileMaker Proは FileMaker Server からクライアントの接続を解除します。アクセス権セットの詳細については、『FileMaker Pro ユーザーズガイド』を参照してください。

FileMaker Pro クライアントによって更新を自動的にダウンロードできるようにするための設定FileMaker Server コンピュータにプラグインファイルを保存しておき、FileMaker Pro クライアントが FileMaker Server でホストされたデータベースファイルを開いたときに、これらのファイルを自動的にダウンロードできるように設定することができます。たとえば、FileMaker Pro データベースで必要になることがあるプラグインライセンスファイルなどを自動的にダウンロードすることができます。FileMaker Pro ファイルが FileMaker Server でホストされている場合、ホストされたファイルに必要なプラグインは、データベースを開くために使用する各クライアントコンピュータに存在する必要があります。最新のプラグインを自動的にダウンロードできるようにすることで、クライアントが初めてデータベースを開いたときに、すべてのクライアントがデータベースに必要なプラグインに確実にアクセスできるようにすることができます。さらに、データベースの開発者がプラグインを変更した場合も、新しいバージョンを FileMaker Server コンピュータに保存しておけばよいため、管理者がクライアントコンピュータのプラグインを更新する必要はありません。

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36 FileMaker Server 管理者ガイド

ファイルの自動ダウンロード機能を正しく動作させるには、最新のプラグインファイルを次のフォルダに配置する必要があります。Windows: Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Databases¥AutoUpdate¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Databases/AutoUpdate/

さらに、プラグインが必要なホストされたファイルを開く前に、FileMaker Pro の [環境設定] で Auto Update プラグインを有効にします。

注意 FileMaker Pro は、ホストされたデータベースに必要なプラグインファイルのバージョンを確認して、クライアントコンピュータに最新バージョンがない場合はプラグインを更新することができます。プラグインの自動ダウンロードの詳細については、『プラグインの更新ガイド』を参照してください。

データベースのプロパティの設定Windows: データベースのプロパティを変更するには、[データベース共有] アシスタントを使用するか、またはホストを選択して、[操作]メニューから [プロパティ ] を選択し、[データベース] タブをクリックします。

Mac OS: データベースのプロパティを変更するには、[表示] メニューから [設定] を選択して、[データベース] タブをクリックします。

ファイルの最大数の設定FileMaker Server で同時にホストできるデータベースファイルの最大数を指定することができます。データベースの使用状況を継続的に監視すると、サーバーで最高のパフォーマンスが得られるようにファイルの最大数を設定することができます。パフォーマンスおよびメモリ設定の最適化の詳細については、ヘルプを参照してください。

FileMaker Server の使用メモリ量の変更

[データベースキャッシュのために予約する RAM n MB] を使用して、FileMaker Server のキャッシュサイズを指定します。特に、大容量のファイル、または多数のクライアントやファイルをサーバーでホストする場合は、データベースキャッシュ用に予約するRAM を増やすと、適切に設計されたデータベースの全体的なパフォーマンスを向上させることができます。

パフォーマンスおよびメモリのプロパティの最適化の詳細については、ヘルプを参照してください。

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第 5 章 | FileMaker Server の設定 37

キャッシュフラッシュの間隔の設定FileMaker Server ではキャッシュは継続的にフラッシュされます。キャッシュフラッシュルーチンによってキャッシュがスキャンされ、変更されたページが検索されます。FileMaker Server は、最大でキャッシュの1/60 を調べ、変更されたページを発見した場合はディスクに書き込みます。この処理は継続的に繰り返され、スケジュールバックアップの実行中も、1秒ごとにキャッシュの 1/60がディスクに書き込まれます。

たとえば、64 MB のキャッシュの場合、FileMaker Server はキャッシュの 1/60(1メガバイト強)を調べて、見つかった変更レコードをすべてフラッシュします。続いて、1秒待機してから再び処理を開始し、最大でキャッシュの 1/60 を調べて、変更されたレコードを検索します。このキャッシュフラッシュ方法によって、ハードディスクへの書き込みは1分間の範囲に均等に分散されます。

デフォルトでは、キャッシュフラッシュ機能は、キャッシュ全体を1分間でスキャンしようとします。つまり、ほとんどの場合、サーバー上でキャッシュされている変更内容の中に1分以上経過したものはないことになりますが、これらの結果は、データベースのサイズとハードディスクの速度によって変わることがあります。

この動作を変更して、キャッシュフラッシュをより長い間隔で実行するには、[キャッシュフラッシュの間隔: (時:分)] を選択します。FileMaker Server 内の未保存の変更は、指定した間隔よりも古くなることはありません。FileMaker Server が1秒ごとに調べるデータの量は、より小さい値(最小で 128 K/秒)に減ります。

このプロパティによって、1秒ごとにフラッシュされるキャッシュの量が決まります。管理者は、このプロパティを変更する前に、コンピュータに障害が発生した場合のデータ損失のリスクを考慮して、キャッシュのサイズを調整する必要があります。最大限のパフォーマンスが必要で、データ損失の可能性に関してそれほど不安がない場所では、より長いキャッシュフラッシュ間隔を使用することができますが、データの整合性を最大限に保つ必要がある場所では、より短いキャッシュフラッシュ間隔を使用する必要があります。

たとえば、キャッシュが 64 MB の場合にキャッシュフラッシュの値を 10 分に設定すると、1秒ごとにキャッシュの 1/600、つまりキャッシュの約 110 K(これは最小の量より小さいので、実際にはキャッシュの 128 K)がエンジンによって調べられ、変更のあったデータのみがディスクに書き込まれます。一方、キャッシュが500 MB の場合にこの間隔を 10 分に設定すると、デフォルト値であるキャッシュの 1/60(8.5 MB)ではなく、853 K のみが調べられます。このような方法によって、サーバーは、ディスクへの書き込みを一定の時間内に分散することができます。したがって、8.5 MB と比べると 853 K を調べる方がはるかに短時間で済むため、サーバーの CPU は、クライアントリクエストへのサービスに、より高い優先度を割り当てることができます。

ランタイムソリューションを自動的に開く方法ランタイムソリューションは FileMaker Pro Advanced で作成されたデータベースファイルで、通常は、FileMaker Pro アプリケーションの専用の「バインド」コピーとともに使用されます。FileMakerPro Advanced で作成されたランタイムデータベースソリューションをホストする場合、指定された場所の1つにランタイムソリューションが保存されていれば、FileMaker Server の起動時にFileMaker Server でランタイムソリューションを自動的に開くことができます。詳細については、47ページの「FileMaker Server の起動(Windows)」を参照してください。

ランタイムソリューションのファイル拡張子が .fp7 でない場合は、FileMaker Server にファイル拡張子を登録する必要があります。Windows: ランタイムソリューションのプロパティを設定するには、データベース共有アシスタントを使用するか、またはホストを選択し、[操作] メニューから [プロパティ ] を選択して、[ランタイムソリューション] タブをクリックします。

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38 FileMaker Server 管理者ガイド

Mac OS: ランタイムソリューションのプロパティを設定するには、[表示] メニューから [設定] を選択して、[ランタイム] タブをクリックします。

追加データベースフォルダとデフォルトバックアップフォルダの指定Windows: デフォルトフォルダのプロパティを変更するには、[操作]メニューから [プロパティ ] を選択し、[デフォルトフォルダ] タブをクリックします。

Mac OS: デフォルトフォルダのプロパティを変更するには、[表示] メニューから [設定] を選択して、[デフォルトフォルダ] タブをクリックします。

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第 5 章 | FileMaker Server の設定 39

FileMaker Server は、起動時に、デフォルトデータベースフォルダおよびオプションで指定した追加データベースフォルダで、ホストするデータベースを検索します。これらの各場所で、FileMakerServer は、ルートレベルにあるファイルと、1レベル下のフォルダ内にあるファイルのみを開きます。

追加データベースフォルダの指定データベースをホストするための追加フォルダのパスを指定します。

デフォルトバックアップフォルダの指定[データベースのバックアップ] タスクスケジュールの実行時にFileMaker Server によって使用されるフォルダのパスを指定します。詳細については、59ページの「管理タスクのスケジュール」を参照してください。重要 ホストされるデータベースと同じフォルダ、またはそのフォルダ内のサブフォルダにあるデータベースは、FileMaker Server の起動時にすべて自動的に開かれるため、これらのフォルダ内にはデフォルトバックアップフォルダを配置しないでください。

管理プロパティの設定Windows: 管理プロパティを設定するには、管理アシスタントを使用するか、またはホストを選択し、[操作] メニューから [プロパティ ] を選択して、[管理] タブをクリックします。

Mac OS: 管理プロパティを設定するには、[表示] メニューから [設定]を選択して、[管理] タブをクリックします。

カスタムサーバー名の指定FileMaker Server を実行するコンピュータに対して、オペレーティングシステムによって登録された名前とは異なるサーバー名を指定することができます。カスタム名を定義した場合、FileMaker Pro クライアントが [共有ファイルを開く] ダイアログボックスを開くと、この新しい名前が表示されます。また、FileMaker Server Admin を使用して接続した場合にも、そのカスタム名が表示されます。

管理者の認証

次の情報を要求することによって、FileMaker Server Admin を保護することができます。

1 アクセスのためのパスワード1 管理者が、FileMaker Server が実行されているシステム上の管理グループアカウントである fmsadmin のメンバーであること

注意 [リモートユーザに FileMaker Server の管理を許可する] が有効な場合を除き、設定は、FileMaker Server が実行されているシステム上のローカルユーザにのみ適用されます。

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40 FileMaker Server 管理者ガイド

重要 セキュリティ上の理由からパスワードまたは認証を要求する場合は、必ずサーバーコンピュータへのアクセスも制限してください。セキュリティ対策が施されていない部屋にコンピュータを配置しないでください。

リモート管理の有効化FileMaker Server Admin アプリケーションを使用して、FileMakerServer がインストールされていてデータベースがホストされているコンピュータとは異なるコンピュータから、FileMaker Server をリモートで制御(管理)することができます。リモート管理を有効にするには、[リモートユーザに FileMaker Server の管理を許可する] を選択します。

重要 リモート管理を有効にする際は、FileMaker Server と同じコンピュータにインストールされた FileMaker Server Admin アプリケーションのみを使用してください。リモート管理は、リモートコンピュータから無効にすることができます。

リモート管理を有効にしたら、リモートコンピュータ上でFileMaker Server Admin を使用して、FileMaker Server のプロパティの設定、ホストされたデータベースの一覧の表示、それらを使用しているクライアントの表示、およびパフォーマンス状況の監視を行うことができます。また、クライアントへのメッセージの送信、クライアントの接続解除、およびホストされたデータベースを開いたり閉じたりする操作もリモートで行うことができます。

使用状況ログの記録とログサイズの制限の設定Windows: ログファイルのプロパティを設定するには、管理アシスタントを使用するか、またはホストを選択し、[操作] メニューから [プロパティ ] を選択して、[ログ] タブをクリックします。

Mac OS: ログファイルのプロパティを設定するには、[表示] メニューから [設定] を選択して、[ログ] タブをクリックします。

使用状況ログの収集の制御[使用状況データを次の時間ごとに収集して表示をアップデートする n(分:秒)] を使用して、使用状況ログの収集間隔を設定します。この情報は、FileMaker Server によってログファイルに書き込まれます。FileMaker Server の使用状況ログを有効にすると、「FileMakerServer/Data/Logs/」フォルダにログファイルが作成されます。

オペレーティングシステム

使用状況ログの名前 ログの表示に使用するアプリケーション

Windows Stats.log 1 パフォーマンス ログと警告(Windows 2000 Server)1 システム モニタ(Windows Server 2003)

Mac OS Stats.log 1 コンソールアプリケーション1 タブ区切りデータを読み込み可能なアプリケーション

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第 5 章 | FileMaker Server の設定 41

これらの使用状況情報を表示するには、タブ区切りデータを読み込み可能なアプリケーション(FileMaker Pro、スプレッドシート、テキストエディタ(Windows)、コンソールアプリケーション(Mac OS)など)で「Stats.log」ファイルを開きます。また、FileMaker

Server Admin の [使用状況] 画面で、リアルタイムの使用状況を表示することもできます。

注意 Mac OS のコンソールアプリケーションでは、ログファイルを表示しながら、ログファイルへの更新内容を表示することもできます。

使用状況ログで収集される使用状況のタイプの詳細については、52ページの「FileMaker Server の使用状況の表示」を参照してください。

ログファイルの管理

「Stats.log」が最大サイズに達すると、FileMaker Server によって「Stats-old.log」に名前が変更され、新しい「Stats.log」が作成されます。

使用状況の表示

Windows では、FileMaker Server のパフォーマンスのさまざまな面に関するリアルタイムの使用状況をグラフに表示することができます。53ページの「サーバーのパフォーマンスの監視 (Windows)」を参照してください。

FileMaker Server イベントのログへの記録FileMaker Server の実行中に発生するイベントは、タイムスタンプとともにログに記録されます。ログに記録される代表的なイベントには、FileMaker Server の起動と停止、データベースファイルの開閉、クライアントのログインとログアウト、タスクスケジュールの実行、および FileMaker Server のプロパティへの変更があります。

Windows では、イベントは Windows アプリケーションログに記録されます。詳細については、54ページの「イベントビューアでのアクティビティの表示 (Windows)」を参照してください。Mac OSでは、イベントは、「FileMaker Server/Data/Logs/」フォルダに作成される「Event.log」ファイルにタブ区切り付きで記録されます。このファイルが 40 MB に達すると、「Event-old.log」に名前が変更され、新しい「Event.log」ファイルが作成されます。詳細については、54ページの「「Event.log」のアクティビティの参照(Mac OS)」を参照してください。

イベント ビューアの設定(Windows)デフォルトの設定では、ログファイルがいっぱいになるとイベントの記録が停止されるため、イベント情報を上書きするようにイベント ビューアのログファイルを設定することができます。多くのデータベースを開いていて、多くのユーザがアクセスしている場合や、キャッシュを頻繁にフラッシュする場合は、ログファイルが短時間でいっぱいになり、ログファイルの情報がすぐに古くなってしまう可能性があります。

イベント ビューアのログファイルを設定するには、[コンソールルート] でログファイルを選択して、[操作] メニューから [プロパティ ] を選択します。

サーバーコンピュータで予想される FileMaker Server のアクティビティの量に応じて、[最大ログ サイズ:] の設定をデフォルトの512 KB から増やすことができます。また、[必要に応じてイベントを上書きする] を選択して、ログがいっぱいになった後にイベントの記録を続けることもできます。

ディレクトリサービスの設定Windows: ディレクトリサービスのプロパティを変更するには、ディレクトリサービスアシスタントを使用するか、またはホストを選択し、[操作] メニューから [プロパティ ] を選択して、[ディレクトリサービス] タブをクリックします。

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42 FileMaker Server 管理者ガイド

Mac OS: ディレクトリサービスのプロパティを変更するには、[表示]メニューから [設定] を選択して、[ディレクトリサービス] タブをクリックします。

Microsoft Active Directory、Netscape Directory、OpenLDAP、OpenDirectory(Mac OS X 10.4)などの LDAP(Lightweight Directory AccessProtocol)に準拠したディレクトリサービスが組織で使用されている場合は、FileMaker Server をディレクトリサービスに登録することによって、ホストされたデータベースを一元管理することができます。FileMaker Server が LDAP 準拠のディレクトリサービスに登録されると、サーバー名と IP アドレスがディレクトリサービスに公開されます。FileMaker Server 管理者の連絡先情報も公開することができます。

ディレクトリサービスへの FileMaker Server の登録ディレクトリサービス設定を完了するために必要な情報については、システム管理者に問い合わせてください。

1 ログイン設定の指定ユーザ認証の次のオプションを選択します。

詳細については、43ページの「クライアントログインの認証」を参照してください。

1 ディレクトリサービスへの連絡先情報の公開FileMaker Server 管理者は、管理者の名前、場所、電話番号、および電子メールアドレスをディレクトリサービスに公開することができます。これは、クライアントがホストされたデータベースにアクセスできない場合など、ディレクトリサービスの管理者が FileMakerServer 管理者に問い合わせる必要がある場合に便利です。

選択する項目 目的

Windows 認証を使用する

Windows ドメインのアカウント名とパスワードを使用して、Microsoft Active Directory にアクセスします。

現在のユーザとしてログイン

[Windows 認証を使用する] が選択されている場合に、現在の Windows アカウントを使用してログオンします。

匿名ログオン アカウント名とパスワードを指定せずにログオンします(このオプションは、[Windows 認証を使用する] が選択されている場合は利用できません)。

次のアカウントを使用してログイン:

指定したアカウント名とパスワードを使用してログオンします。

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第 5 章 | FileMaker Server の設定 43

Windows: これらのフィールドにアクセスするには、[オプション...] ボタンをクリックします。

1 ポート番号の変更ポート番号の設定は、ディレクトリサービスに必要なポートのタイプを示します。LDAP 準拠のディレクトリサービスの中には、デフォルトの 389 以外のポート番号を使用するものもあります。

Windows: LDAP ポート番号を変更するには、[詳細...] ボタンをクリックします。

FileMaker Server のセキュリティの設定[セキュリティ ] タブを使用して、クライアント認証の設定、表示されるデータベースファイルのフィルタ、および FileMaker Serverへの保護された接続の有効化を行います。Windows: FileMaker Server のセキュリティを設定するには、セキュリティアシスタントを使用するか、またはホストを選択し、[操作]メニューから [プロパティ ] を選択して、[セキュリティ ] タブをクリックします。

Mac OS: FileMaker Server のセキュリティを設定するには、[表示]メニューから [設定] を選択して、[セキュリティ ] タブをクリックします。

セキュリティ機能とともに使用するためのグループの定義(Windows)

外部サーバーアカウントを使用するファイルを提供している場合に、管理者認証またはクライアント認証を使用したり、ローカルユーザまたはドメインユーザに対して表示されるデータベースファイルをフィルタするには、次の作業を行う必要があります。

1. ローカルシステムまたはドメインコントローラ上にグループを定義する。グループの定義の詳細については、Windows ヘルプを参照してください。重要 管理者認証を行うには、このアカウントを fmsadmin という名前にする必要があります。

2. 外部サーバー認証を使用するユーザアカウントをこのグループに割り当てます。

クライアントログインの認証ホストされたデータベースにクライアントがアクセスできるかどうかは、FileMaker Pro で定義されたアカウントによって決まります。FileMaker Pro クライアントが FileMaker Server でホストされたデータベースに接続する際の認証方法を選択することができます。

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44 FileMaker Server 管理者ガイド

[FileMaker アカウントのみ] を選択した場合、クライアントのアクセス権は、ホストされたデータベースで定義されたアカウントによって決まります。[FileMaker と外部サーバーアカウント] を選択した場合、クライアントのアクセス権は、ホストされたデータベースで定義されたアカウント、および FileMaker Server と同じコンピュータ(ローカル)に設定されたアカウントまたは Mac OS X Server や Windowsドメインサーバーなどの認証サーバーに設定されたアカウントによって決まります。これにより、ホストされた各データベースファイルで別個のアカウントの一覧を管理することなく、既存の認証サーバーを使用してデータベースへのアクセスを制御することができます。詳細については、FileMaker Pro ヘルプの「外部サーバーで認証するアカウントの作成」を参照してください。Windows: [FileMaker と外部サーバーアカウント] を選択した場合、すべてのログオン試行のレコードが Windows セキュリティログに記録されます。セキュリティログの詳細については、Windows のマニュアルを参照してください。

クライアントが FileMaker Pro のデータ、スクリプト、およびレイアウトを表示または変更できないようにするには、FileMaker Proで、ホストされた各ファイルにアクセス権セットを作成します。詳細については、FileMaker Pro ヘルプの「アカウントとアクセス権セットによるデータベースの保護」を参照してください。

ファイルの表示のフィルタFileMaker Pro には、FileMaker Server でホストされたデータベースの一覧が表示されます。この一覧を、各クライアントがアクセスできるデータベースのみに制限することができます。[各ユーザがアクセスを許可されているデータベースのみを表示する] を選択した場合、表示されるデータベースの一覧は、ホストされた各データベースに対するクライアントのアクセス権によって決まります。[すべてのデータベースを表示する] を選択した場合は、FileMaker Serverでホストされているすべてのデータベースがクライアントに表示されます。

注意 この設定は、FileMaker Server でホストされるデータベースの表示のみを制御します。FileMaker Pro を使用してピアトゥピアでホストされているデータベースは制御されません。

FileMaker Server への接続の保護重要なデータを保護するために、FileMaker Server とクライアントの間で渡されるデータを暗号化することができます。[FileMakerServer への接続を保護する] を有効にすると、ODBC および JDBC接続を除くすべての FileMaker Server クライアント接続で SecureSockets Layer が使用されます。データのセキュリティの詳細については、『FileMaker セキュリティガイド』を参照してください。

重要 保護された接続を使用すると、データが暗号化されるため速度が低下します。データの転送速度は、クライアントの数と転送されるデータの量に応じて変わります。

注意 保護された接続のプロパティを変更した場合は、FileMakerServer を再起動してください。

アカウントとアクセス権によるファイルの保護ネットワーク上でファイルを共有する場合は、FileMaker Pro のアクセス権を使用することが重要です。FileMaker Pro を使用してアカウントとアクセス権を定義することによって、ユーザが表示および操作するデータベースファイル内の項目を制限できます。アカウントを使用して、保護されたファイルを開こうとしているクライアントを認証します。アクセス権セットを使用して、データベースファイルへのアクセスのレベルを指定し、クライアントがレイアウトに対して実行できる操作と、クライアントが表示できるフィールドを制限します。

重要 共有された FileMaker Pro ファイルは、FileMaker Pro のアカウントとアクセス権セットを使用して保護してください。共有された FileMaker Pro ファイルは、独自のセキュリティスキームを持つファイルサーバー上に配置することができますが、FileMaker Pro クライアントが利用可能なファイルでは、ネットワークおよびファイルサーバーによる保護は使用されません。ファイルの保護の詳細については、『FileMaker Pro ユーザーズガイド』または FileMaker Pro ヘルプを参照してください。

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第 5 章 | FileMaker Server の設定 45

FileMaker Server のデフォルトの設定の復元デフォルトの設定をすべて復元するには、FileMaker Server をアンインストールして再インストールします。詳細については、第 3章「FileMaker Server のインストール」を参照してください。

システムスリープまたは異常なシャットダウンの際の FileMaker Server の動作Windows では電源節約モードがサポートされており、サーバーコンピュータをスリープ状態(休止状態またはスタンバイモード)にすることができます。スリープ状態になると、ホストされたデータベースへのアクセスが中断されます。Mac OS コンピュータでは、省エネルギー設定によりコンピュータがシステムスリープ状態になると、処理が中断される可能性があります。FileMaker では、FileMaker Server を実行するコンピュータのスリープモードを無効にすることをお勧めします。

システムがスリープ状態を開始しないようにするには、次の操作を行います。

1 Windows: FileMaker Server を実行するコンピュータの [電源オプション] コントロールパネルで、[休止状態] を無効にします。

1 Mac OS: [省エネルギー] 環境設定で、[コンピュータがスリープするまでの静止している時間:] 領域のスライダつまみを [しない]に設定して、システムスリープを無効にします。

FileMaker Server を実行するコンピュータでスリープ状態を有効にする場合は、コンピュータがスリープモードを開始した際にFileMaker Server がどのように反応するかを理解することが重要です。

1 スリープ状態になることがオペレーティングシステムからFileMaker Server に通知された際に、ホストされたファイルに接続しているクライアントがいない場合、FileMaker Server は、キャッシュをディスクにフラッシュして、ホストされたデータベースを開いたままにします。コンピュータがスリープ状態になる前にキャッシュがディスクに保存されるので、オペレーティングシステムがスリープモードから復旧したときに、ホストされたデータベースのデータが失われることはなく、データベースは開かれています。

注意 FileMaker Server でスケジュールされているデータベースのバックアップまたはスクリプトは、オペレーティングシステムのスリープ状態の間は実行されません。

1 スリープ状態が開始されることがオペレーティングシステムから FileMaker Server に通知された際に、FileMaker Server に接続しているクライアントがいる場合、FileMaker Server は、オペレーティングシステムに応答し、FileMaker Server の実行中はスリープ状態を開始しないように命令します。

クライアントが接続している際に、キャッシュがディスクに書き込まれる前にオペレーティングシステムが予期せずシャットダウンした場合(たとえば、バッテリの残量が著しく低下したり、コンピュータがオーバーヒートしたり、緊急時にユーザがサーバーコンピュータの電源をオフにしたりした場合など)、FileMaker Server は、再起動時に、ホストされたデータベースの状態の回復を試みます。FileMaker Server は、デフォルトデータベースフォルダおよび追加データベースフォルダ内にあるファイルを開く際に、各ファイルに対して一貫性のチェックを実行します。ファイルが壊れている場合は、アプリケーションログ(Windows)または「Event.log」(Mac OS)に、ファイルが壊れていることを示すイベントが記録されます。

スリープ状態または強制シャットダウンの後に FileMaker Serverが再起動したら、データベースが壊れたことを示す通知がないかどうか、アプリケーションログ(Windows)または「Event.log」(Mac OS)を確認する必要があります。イベントの表示の詳細については、「イベントビューアでのアクティビティの表示(Windows)」または 54ページの「「Event.log」のアクティビティの参照(Mac OS)」を参照してください。

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46 FileMaker Server 管理者ガイド

また、タスクスケジュールを確認して、重要なバックアップやスクリプトの実行が、オペレーティングシステムがスリープしているときやオフのときにスケジュールされていないことを確認します。このようなタスクは、FileMaker Server が実行中でオペレーティングシステムがスリープしていない次回のスケジュール時刻まで実行されません。

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第 6 章FileMaker Server の管理

この章では、FileMaker Server の開始と停止、FileMaker Server のイベント、使用状況、パフォーマンスの監視、プラグインの有効化、Mac OS での FileMaker Server の使用について説明します。

FileMaker Server の起動(Windows)Windows 上で実行される FileMaker Server には、FileMaker ServerAdmin という管理アプリケーションと、FileMaker Server を構成するサービスの2つの主要なコンポーネントがあります。Windows の起動時に FileMaker Server を自動的に起動するよう選択していない場合や、FileMaker Server を停止した場合、FileMakerServer を手動でもう一度起動することができます。

FileMaker Server サービスをローカルで開始するには、次の操作を行います。

1. [スタート] ボタンをクリックして、[プログラム] から [FileMakerServer Admin] を選択します。2. [コンソール ルート] で [Windows 管理ツール] ノードを展開します。3. [サービス (ローカル)] を選択します。4. 詳細ウインドウで [FileMaker Server 8] を選択します。5. [操作] メニューから [開始] を選択します。FileMaker Server サービスを開始すると、FileMaker Server Helperサービスも開始されます。

リモートコンピュータ上で FileMaker Server を開始するには、次の操作を行います。

1. [スタート] ボタンをクリックして、[プログラム] から [FileMakerServer Admin] を選択します。2. [操作] メニューから [FileMaker Server に接続...] を選択します。

3. [FileMaker Server に接続] ダイアログボックスで、下部にある[アドレス:] にリモートサーバーの IP アドレスを入力するか、または上部にあるリストから [お気に入りのサーバー ] を選択します。注意 サーバーの IP アドレスがすでにお気に入りのサーバーとして保存されている必要があります。

4. 接続するサーバーを選択します。必要なサーバーが表示されない場合は、FileMaker Server Helperサービスが実行されていない可能性があります。リモートコンピュータ上で FileMaker Server Helper サービスが実行されていて、[リモートユーザに FileMaker Server の管理を許可する] が有効になっている必要があります。

5. [接続] をクリックします。次のメッセージが表示されます。

「FileMaker Server「サーバー名」(IP アドレス)は実行していません。FileMaker Server を開始してから接続しますか?」

6. [はい] をクリックします。管理者が FileMaker Server に接続するには、FileMaker Server Helperサービスが実行されている必要があります。実行されていない場合は、接続できないことを示すメッセージが表示されます。

FileMaker Server によって FileMaker Pro ファイルが開かれ、ネットワーク上の FileMaker Pro クライアントがアクセスできるようになります。コマンドプロンプトからの FileMaker Server サービスの開始の詳細については、57ページの「コマンドラインを使用したタスクの自動化」を参照してください。

注意

1 FileMaker Server Admin へのショートカットは作成できますが、FileMaker Server アプリケーションへのショートカットを作成することはできません。

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48 FileMaker Server 管理者ガイド

1 一般的に、FileMaker Server はコンピュータの起動時に自動的に起動されます。これは、インストール時、またはサービスのプロパティのダイアログボックスで指定できます。

FileMaker Server の停止(Windows)FileMaker Server サービスを停止すると、FileMaker Pro クライアントの接続がすべて解除され、FileMaker Server でホストされているすべてのデータベースファイルが閉じられて、FileMaker ServerAdmin のすべてのインスタンスの接続が解除されます。この処理は、接続されているサーバー上でのみ行われ、数分かかる場合があります。

FileMaker Server サービスをローカルで停止するには、次の操作を行います。

1. [スタート] ボタンをクリックして、[プログラム] から [FileMakerServer Admin] を選択します。2. [コンソール ルート] で [Windows 管理ツール] ノードを展開します。3. [サービス (ローカル)] を選択します。4. 詳細ウインドウで [FileMaker Server 8] を選択します。5. [操作] メニューから [停止] を選択します。Windows によってローカルコンピュータ上の FileMaker Server が停止されることを通知するメッセージが表示されます。

リモートコンピュータ上で FileMaker Server サービスを停止するには、次の操作を行います。

1. [スタート] ボタンをクリックして、[プログラム] から [FileMakerServer Admin] を選択します。2. 停止する FileMaker Server に接続します。3. [操作] メニューから [FileMaker Server の停止] を選択します。4. FileMaker Server の停止を確認するメッセージが表示されます。

5. [はい] をクリックします。容量の大きいデータベースファイル、または多くのクライアントが接続しているファイルを閉じる処理には、数分かかる場合があります。問題が発生する場合は、クライアントの接続を解除してください。詳細については、30ページの「クライアントの接続解除」を参照してください。また、ホストされたファイルを閉じてみてください。詳細については、30ページの「ホストされたファイルの閉じ方」を参照してください。

注意

1 FileMaker Server Admin を終了しても、FileMaker Server サービスは停止しません。

1 FileMaker Server サービスを停止しても、FileMaker Server Helperサービスは停止しません。

1 クライアントは、FileMaker Server でホストされているファイルを閉じるよう要求されます。

FileMaker Server の起動(Mac OS)Mac OS 上で実行される FileMaker Server には、FileMaker ServerAdmin という管理アプリケーションと、FileMaker Server を構成するデーモン(インターフェースを持たない UNIX プロセス)の2つの主要なコンポーネントがあります。

FileMaker Server デーモンをローカルで起動するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server Admin で、[サーバー ] メニューから [FileMakerServer ローカル管理...] を選択します。2. カギのアイコンをクリックします。3. プロンプトが表示されるので、OS レベルのユーザ名とパスワードを入力します。使用するアカウントには管理アクセス権が必要です。

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第 6 章 | FileMaker Server の管理 49

4. [FileMaker Server プロセスを起動] をクリックします。FileMaker Server と FileMaker Server Helper デーモンの両方が起動します。

リモートコンピュータ上で FileMaker Server デーモンを起動するには、次の操作を行います。

注意 リモートコンピュータ上で FileMaker Server Helper デーモンが実行されていて、[リモートユーザに FileMaker Server の管理を許可する] が有効になっている必要があります。

1. FileMaker Server Admin で、[サーバー ] メニューから [FileMakerServer に接続...] を選択します。2. 接続するサーバーを選択します。3. [FileMaker Server への接続] ダイアログボックスで、[お気に入りのサーバー ] の一覧で項目が選択されていない状態で、[お気に入りに追加] をクリックします。4. 一覧の [FileMaker Server] をダブルクリックして、ホスト名を入力します。5. [アドレス/ホスト名] をダブルクリックして、IP アドレスを入力します。6. [接続...] をクリックします。次のメッセージが表示されます。

「FileMaker Server「サーバー名」(IP アドレス)は実行していません。FileMaker Server を開始してから接続しますか?」

7. [はい] をクリックします。FileMaker Server によって FileMaker Pro ファイルが開かれ、ネットワーク上の FileMaker Pro クライアントがアクセスできるようになります。コマンドプロンプトからの FileMaker Server サービスの開始の詳細については、57ページの「コマンドラインを使用したタスクの自動化」を参照してください。

注意

1 Mac OS: アクティビティモニタアプリケーションを使用して、FileMaker Server または FileMaker Server Helper が実行されているかどうかを確認することができます。プロセスフィルタとしてfms を使用します。詳細については、Mac OS ヘルプを参照してください。

1 FileMaker Server Adminへのエイリアスは作成できますが、FileMaker Server アプリケーションへのエイリアスを作成することはできません。

1 一般的に、FileMaker Server はコンピュータの起動時に自動的に起動されます。これは、インストール時、または [FileMaker Serverローカル管理] ダイアログボックスで指定できます。

FileMaker Server の停止(Mac OS)FileMaker Server デーモンを停止すると、FileMaker Pro クライアントの接続がすべて解除され、FileMaker Server でホストされているすべてのデータベースファイルが閉じられて、FileMaker ServerAdmin のすべてのインスタンスの接続が解除されます。この処理は、接続されているサーバー上でのみ行われ、数分かかる場合があります。

FileMaker Server と FileMaker Server Helper デーモンの両方をローカルで停止するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server Admin で、[サーバー ] メニューから [FileMakerServer ローカル管理...] を選択します。2. カギのアイコンをクリックします。3. プロンプトが表示されるので、OS レベルのユーザ名とパスワードを入力します。注意 使用するアカウントには管理アクセス権が必要です。

4. [FileMaker Server プロセスを停止] をクリックします。

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50 FileMaker Server 管理者ガイド

5. FileMaker Server と FileMaker Server Helper デーモンの両方が停止します。

ローカルまたはリモートコンピュータ上で FileMaker Server デーモンを停止するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server Admin を使用して、停止する FileMaker Serverに接続します。2. FileMaker Server Admin で、[サーバー ] メニューから [FileMakerServer を停止] を選択します。FileMaker Server の停止を確認するメッセージが表示されます。

3. [はい] をクリックします。容量の大きいデータベースファイル、またはクライアントが接続しているファイルを閉じる処理には、数分かかる場合があります。問題が発生する場合は、クライアントの接続を解除してください。詳細については、30ページの「クライアントの接続解除」を参照してください。また、ホストされたファイルを閉じてみてください。詳細については、30ページの「ホストされたファイルの閉じ方」を参照してください。

注意

1 FileMaker Server Admin を終了しても、FileMaker Server デーモンは停止しません。

1 FileMaker Server デーモンを停止しても、FileMaker Server Helperデーモンは停止しません。

1 クライアントは、FileMaker Server でホストされているファイルを閉じるよう要求されます。

FileMaker Server Admin を使用したFileMaker Server の起動と停止の概要

Mac OS X Windows

FileMaker

Server の起動ローカルで次の操作を行います。1 [サーバー ] メニューから

[FileMaker Server ローカル管理 ...] を選択して、[FileMaker Server プロセスを起動 ] ボタンをクリックします。

fmserver デーモンおよび Helper

デーモンが起動します。1 [サーバー ] メニューから

[FileMaker Server に接続 ...] を選択します。

Helper デーモンがすでに実行されている場合は、これによって fmserver デーモンが起動されます。

ローカルで次の操作を行います。1 [サービス (ローカル )] ノードを選択します。

fmserver サービスおよび

Helper サービスが起動します。1 [操作 ] メニューから

[FileMaker Server に接続 ...] を選択します。

Helper サービスがすでに実行されている場合は、これによって fmserver サービスが開始されます。

リモートコンピュータ上で次の操作を行います。1 [サーバー ] メニューから

[FileMaker Server に接続 ...] を選択します。

Helper デーモンがリモートで実行されていて、[リモートユーザに FileMaker Server の管理を許可する] が有効な場合は、fmserver デーモンが起動されます。

リモートコンピュータ上で次の操作を行います。1 [操作 ] メニューから

[FileMaker Server に接続 ...] を選択します。

Helper サービスがリモートで実行されていて、[リモートユーザに FileMaker Server の管理を許可する] が有効な場合は、fmserver サービスが開始されます。

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第 6 章 | FileMaker Server の管理 51

FileMaker Server Admin を使用したFileMaker Server への接続FileMaker Server を起動したら、FileMaker Server Admin を使用してローカルまたはリモートで接続することができます。

FileMaker Server に接続するには、次の操作を行います。

1. FileMaker Server Admin を起動します。Windows: [スタート] ボタンをクリックして、[プログラム] から[FileMaker Server Admin] を選択します。

Mac OS: 「アプリケーション/FileMaker Server 8/」フォルダにあるFileMaker Server Admin のアイコンをダブルクリックします。

2. Windows: [コンソール ルート] で [FileMaker Server] を選択して、[操作] メニューから [FileMaker Server に接続...] を選択します。

Mac OS: [サーバー ] メニューから [FileMaker Server に接続...] を選択します。

3. [FileMaker Server に接続] ダイアログボックスの上部にあるポップアップメニューから、[ローカルサーバー ]、[お気に入りのサーバー ]、または [LDAP で一覧表示されるサーバー ] を選択します。FileMaker Server が実行されているコンピュータと同じコンピュータで FileMaker Server Admin を使用している場合は、[お気に入りのサーバー ] 画面で [(localhost)] を選択することができます。

リモートサーバーの場合は、その IP アドレスを [お気に入りのサーバー] に追加します。[ローカルサーバー] の一覧からサーバーを選択して [お気に入りに追加] をクリックすると、[お気に入りのサーバー ] の一覧にサーバーを追加することができます。

[LDAP で一覧表示されるサーバー ] の一覧には、[FileMaker Serverをディレクトリサービスに登録する] プロパティが有効なFileMaker Server が表示されます。

4. 管理する FileMaker Server を選択して、[接続] をクリックします。5. ユーザ名とパスワードを入力するようメッセージが表示された場合は、入力します。

これで、FileMaker Server Admin を使用して FileMaker Server を管理する準備が整いました。29ページの「ホストされたデータベースの管理」 を参照してください。

プラグインファイルのデフォルトのフォルダFileMaker Server を起動する前に、正しいフォルダにプラグインが入っていることを確認します。

サーバープラグインWindows: Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Extensions¥Plugins¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server/Extensions/Plugins/

FileMaker

Server の停止ローカルで次の操作を行います。1 [サーバー ] メニューから

[FileMaker Server ローカル管理 ...] を選択して、[FileMaker Server プロセスを停止 ] ボタンをクリックします。

fmserver デーモンおよび Helper

デーモンが停止します。

ローカルで次の操作を行います。1 [サービス (ローカル )] ノードを選択します。

fmserver サービスのみを停止する場合は fmserver サービスを選択します。両方のサービスを停止する場合は Helper

サービスを選択します。

リモートコンピュータ上で次の操作を行います。1 [サーバー ] メニューから

[FileMaker Server を停止 ] を選択します。[はい ] をクリックします。

FileMaker Server Admin を使用して接続しているサーバー上の fmserver デーモンのみが停止されます。

リモートコンピュータ上で次の操作を行います。1 [操作 ] メニューから

[FileMaker Server の停止 ] を選択します。

FileMaker Server Admin を使用して接続しているサーバー上の fmserver サービスのみが停止されます。

Mac OS X Windows

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52 FileMaker Server 管理者ガイド

クライアントコンピュータ上で自動的に更新するプラグインWindows: Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Databases¥AutoUpdate¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Databases/AutoUpdate/

適切なフォルダへのデータベースファイルの配置の詳細については、26ページの「手順2. データベースファイルの適切な場所への配置」を参照してください。適切なフォルダへのスクリプトファイルの配置の詳細については、60ページの「スクリプトファイルのデフォルトのフォルダ」を参照してください。

データベースプラグインの有効化FileMaker Server で、ホストされたデータベースとともにプラグインを使用することができます。ホストされたデータベースによってプラグインが使用される場合、FileMaker Server が実行されているコンピュータでフィールドの計算式を実行できます。ホストされたデータベースで必要なプラグインを FileMaker Server の「Extensions」フォルダにコピーします。その後、[コンソール ルート] で [サーバープラグイン] を選択するか(Windows)、または [表示] メニューから[プラグイン] を選択して(Mac OS)、サーバープラグインの表示や管理を行うことができます。詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

プラグインの作成の詳細については、『FileMaker Pro Advancedデベロップメントガイド』の「サードパーティ FileMaker プラグインの開発」を参照してください。

Mac OS プラグインファイルの .tar 形式への変換の準備FileMaker Server によって .tar 形式に変換される前に、リソースフォーク情報を保存するソフトウェアを使用して、Mac OS プラグインファイルとリソースフォークを処理する必要があります。

詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照してください。

注意 クライアントコンピュータ上のプラグインを自動的に更新する方法の詳細については、35ページの「FileMaker Pro クライアントによって更新を自動的にダウンロードできるようにするための設定」を参照してください。

FileMaker Server の使用状況の表示

FileMaker Server のパフォーマンスや、FileMaker Server にログインしているクライアントの数などの使用状況を表示することができます。FileMaker Server の使用状況を表示するには、[コンソール ルート]で [使用状況] を選択するか(Windows)、または [表示] メニューから [使用状況] を選択します(Mac OS)。[使用状況] の一覧が表示されます。

次の使用状況が表示されます。

使用状況 説明

ネットワーク(KB/秒)

ネットワークで転送されているデータの量。

FileMaker Pro クライアント

接続している FileMaker Pro クライアントの数。この情報を使用して、同時接続クライアントの最大数を設定することができます。

ファイル 開いているデータベースの数。この情報を使用して、[共有する最大のファイル数:] オプションを設定します。

ディスク KB/秒 ディスクに書き込まれているデータの量。

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第 6 章 | FileMaker Server の管理 53

有効な場合、[使用状況] の一覧は、FileMaker Server によって 15 秒(またはそれ以下)ごとに更新されますが、1秒に1回以上更新されることはありません。これによって、使用状況を計算するために必要なオーバーヘッドが低減される反面、使用状況はFileMaker Server がリソースをどのように使用しているかを示す概算値になります。

使用状況の保存場所の詳細については、40ページの「使用状況ログの記録とログサイズの制限の設定」を参照してください。

サーバーのパフォーマンスの監視(Windows)

FileMaker Server コンピュータの使用状況を監視するには、[コンソール ルート] で [Windows 管理ツール] ノードを展開して、[システム モニタ] を選択します。Windows のシステム モニタを使用して、FileMaker Server のパフォーマンスのさまざまな面に関するリアルタイムの使用状況をグラフに表示したり、使用状況をグラフ、ヒストグラム、またはレポートの形式で表示したりすることができます。グラフに表示する使用状況を設定するには、ツールバーの [+] ボタンをクリックします。

表示する内容をカスタマイズするには、FileMaker Server コンピュータを選択して、[パフォーマンス オブジェクト:] で FileMakerServer を選択し、カウンタを選択します。カウンタとは使用状況のことです。52ページの「FileMaker Server の使用状況の表示」を参照してください。

注意 [ネットワーク KB/秒]、[ディスク KB/秒]、[キャッシュヒット %]、および [保存していないキャッシュ %] を選択すると、システムのパフォーマンスに関するほとんどの情報を確認することができます。

保存していないキャッシュ %

現在保存されていないキャッシュの割合。システムクラッシュが発生した場合にデータが失われないよう、これは0や5など、比較的低い数字である必要があります。この数字が常に高い場合は、キャッシュフラッシュの間隔を短くすることをお勧めします。

キャッシュヒット %

FileMaker Server がデータをハードディスクからではなくキャッシュ(RAM)から取得した回数の割合。RAM からの読み取りはハードディスクからの読み取りよりもはるかに効率的なので、この値は、90 や 95 などの高い数字である必要があります。この値が高くない場合は、FileMaker Server データベースキャッシュにより多くのメモリを割り当てなければならないことがあります。

使用状況 説明

FileMaker Server を選択します。

監視しているサーバーの名前

クリックして、選択したカウンタをグラフに追加します。

グラフに追加するFileMaker Server の使用状況カウンタを選択します。

FileMaker Server の使用状況カウンタ

使用状況はここにリアルタイムでグラフに表示されます。

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54 FileMaker Server 管理者ガイド

報告されたイベントを使用したアクティビティの追跡

FileMaker Server は、サーバーに関するアクティビティを簡単に追跡できるようにするために、Windows のイベント ビューアを使用するか(Windows)、または「Event.log」を作成します(Mac OS)。これらのログファイルには、タイムスタンプが記録された次の情報が含まれます。

1 FileMaker Server の起動と停止

1 FileMaker Server によって開かれたデータベースファイルと閉じられたデータベースファイル

1 正しく閉じられなかった、または FileMaker 8 製品で開かれたことがないファイルに対する一貫性のチェック

1 FileMaker Server に接続したクライアントまたは接続を解除したクライアント、およびクライアントがアクセスしたファイル

1 FileMaker Server によって接続が解除されたクライアント

1 新しいスケジュール、完了したスケジュール、予定されたスケジュール、および実行中のスケジュール

1 現在の設定で FileMaker Server によって検出された、あらかじめ定義されたエラーと状態

1 FileMaker Server が起動したときの最新のプロパティの設定、および FileMaker Server セッション中に変更された設定

イベントビューアでのアクティビティの表示(Windows)

FileMaker Server のアクティビティに関する情報を表示するには、[コンソール ルート] の [Windows 管理ツール] ノードを展開して、[イベント ビューア (ローカル)] を選択します。続いて、イベントビューアを開いて、アプリケーション、セキュリティ、システム、および FileMaker Server のログを選択します。

FileMaker Server イベントの一覧が表示されます。イベントをダブルクリックしてイベントの詳細を表示します。

ログファイルの内容をテキストファイルに保存するには、[操作]メニューから [一覧のエクスポート] を選択して、イベント ビューアに表示される情報をタブ区切りテキストファイル(.TXT)に保存します。その後、情報を FileMaker Pro データベースにインポートして、さらに細かく分析することができます。

イベントログに報告されるエラー状態の詳細については、ヘルプで、イベントログメッセージおよびトラブルシューティングに関するトピックを参照してください。

「Event.log」のアクティビティの参照(Mac OS)「Event.log」ファイルは、「FileMaker Server /Data/Logs/」フォルダに作成されます。標準のテキストファイルを開くことができるアプリケーションまたは Mac OS のコンソールアプリケーションを使用して、このファイルを開いたり、印刷することができます。FileMaker Server の実行中に、Mac OS のコンソールアプリケーションでログファイルを開いておくことができます。イベントは継続的に記録され、最新のログエントリは、コンソールアプリケーションのウインドウの末尾に表示されます。「Event.log」は、既存の「Event.log」が存在しない場合にのみ、FileMaker Server の起動時に作成されます。アクティビティは、ログのサイズが最大サイズに達するまで「Event.log」に追加されます。最大サイズに達すると、「Event-old.log」に名前が変更されて、新しい「Event.log」が作成されます。Mac OS の「Event.log」の最大サイズは 40 MB です。詳細については、41ページの「FileMaker Server イベントのログへの記録」を参照してください。

イベントログに報告されるエラー状態の詳細については、ヘルプでイベントログメッセージおよびトラブルシューティングに関するトピックを参照してください。

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第 6 章 | FileMaker Server の管理 55

Mac OS での FileMaker Server の使用Mac OS で、FileMaker Server と、すべてのデータベースファイル、プラグイン、およびスクリプトが正しく機能するには、これらに正しいアクセス権を設定する必要があります。Mac OS は UNIX ベースのオペレーティングシステムです。Mac OSで実行されている場合、FileMaker Server は単一の実行可能ファイルとして実行されているわけではなく、2つのバックグラウンドプロセス(デーモン)として実行されています。これらのデーモンは、ファイルシステムへのアクセスが制限された制限付きアクセス権で実行されます。

Mac OS に FileMaker Server をインストールする際には、次の点に注意してください。

1 fmserver という名前のユーザと、fmsadmin という名前のグループが作成されます。

1 正しいアクセス権を持つクライアントがデータベースを編集できるように、FileMaker Server でホストされるすべてのデータベースが fmsadmin グループに属していて、[読み/書き] アクセス権が有効になっている必要があります。

1 FileMaker Server をインストールしたユーザアカウントは、自動的に fmsadmin グループに追加されます。

1 FileMaker Server は、このユーザ/グループとして制限付きアクセス権で実行されます。

FileMaker Server はサーバーアプリケーションなので、管理者またはルートレベルのアクセス権ではなく、FileMaker Server のタスクを実行する上で必要最低限のアクセス権で実行してください。

FileMaker Server デーモンについてFileMaker Server をインストールすると、fmserver_helperd およびfmserverd というデーモンが作成されます。これらのデーモンは、ユーザ fmserver およびグループ fmsadmin によって所有されます。これら2つのデーモンのアクセス権には、SUID ビットとも呼ばれる Set User ID が含まれます。

これらのデーモンは、ユーザ ID fmserver およびグループ IDfmsadmin で起動されます。システムまたはユーザによってこれらのデーモンが実行されるときに、デーモンに設定されたアクセス権によって、ユーザまたはシステムを現在のユーザ ID から fmserver のID に切り替えることができます。ユーザが fmsadmin グループに属しているか、またはルートである場合、これは自動的に処理されます。その他の場合、システムは、ファイルを実行するためのアクセス権がユーザにないことを示すエラーを返します。

ファイルシステムのアクセス権についてfmserver_helperd および fmserverd デーモンは、アクセス権によってアクセスが許可されているフォルダに対してのみ、読み取りと書き込みを行うことができます。

通常、FileMaker Server はバックグラウンドアプリケーションとしてシステムによって自動的に実行されるため、主に「[ハードディスク]/ライブラリ/」フォルダにインストールされます。FileMakerServer に必要なファイルは、FileMaker Server Admin アプリケーションと管理マニュアルを除き、「/ライブラリ/FileMaker Server/」にまとめられています。

「/ライブラリ/FileMaker Server」フォルダは、fmserver ユーザ ID とfmsadmin グループ ID によって所有されています。つまり、FileMaker Server デーモンはこのフォルダを読み書きできます。また、fmsadmin グループに属するユーザもこのフォルダに書き込むことができます。

Mac OS での FileMaker Server のフォルダ

フォルダ 目的 注意

/ライブラリ/FileMaker Server/Data/

Databases/

メインのデータベースフォルダ

このフォルダとサブフォルダは、fmsadmin グループが所有する必要があります。「Databases」フォルダとサブフォルダに配置されたデータベースは、グループが読み/書き可能であることが重要です。

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56 FileMaker Server 管理者ガイド

次の点に注意してください。

1 データベース、バックアップ、スクリプトファイル、またはプラグインが含まれる Mac OS のサブフォルダも、fmsadmin グループによって読み込み、および実行可能でなければなりません。環境設定や追加ファイルのフォルダを使用するプラグインやスクリプトでは、それらのファイルやフォルダへの書き込みアクセス権が必要になる場合があります。

1 管理者によってデフォルトのバックアップ場所が変更されている場合や、異なるバックアップ場所が指定されている場合、そのフォルダは、グループ fmsadmin によって書き込み可能である必要があります。書き込み可能でない場合、バックアップは失敗します。

1 シェルスクリプトは、fmserver ユーザ ID および fmsadmin グループ ID で実行されます。したがって、アクセス権が設定されているコマンドの中には、スクリプトから呼び出すことができないものがあります。たとえば、スクリプトには「/etc」フォルダを削除するためのアクセスはありません。スクリプトに対して何らかの形式のログを有効にして、発生する可能性があるアクセス権の問題をトラブルシューティングできるようにすることをお勧めします。Mac OS でのログファイルの作成の詳細については、Appleの Web サイトを参照してください。

スクリプトとプラグインのファイルアクセス権の変更

スクリプトとプラグインのグループとファイルアクセス権を変更するには、次の操作を行います。

1. ターミナルアプリケーション([ハードディスク]/アプリケーション/ユーティリティ /ターミナル)を起動します。2. ファイルまたはフォルダが存在するディレクトリに移動します。

cd <ファイルパス>

3. 必要に応じて、次のコマンドを入力して、項目の所有者をfmserver に変更します。

chown fmserver <ファイル名>

または

chown -R fmserver <フォルダ>

/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Backups/

デフォルトバックアップフォルダ

このフォルダとサブフォルダは、fmsadmin グループが読み/書き、および実行可能である必要があります。

/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Logs/

「Event.log」および「Stats.log」の出力フォルダ

サーバー管理者は、ログファイルを読み込んだり削除できるように、fmsadmin グループのメンバーである必要があります。

/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Scripts/

シェルスクリプトと他のスクリプトファイルの場所

管理者は、スケジュールスクリプトのタスクとして実行されるシェルスクリプトや他のスクリプトファイルをこのフォルダに配置できます。このフォルダまたはサブフォルダに配置されたスクリプトファイルは、fmsadmin

グループによって所有され、グループが読み込み、および実行可能であることが重要です。

/ライブラリ/FileMaker Server/Extensions/

Plugins/

FileMaker Server でホストされるプラグインの場所

「Plugins」フォルダまたはサブフォルダに配置されたプラグインは、fmsadmin

グループによって所有され、グループが読み込み、および実行可能であることが重要です。

/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Databases/

AutoUpdate/

AutoUpdate プラグインの機能を使用して更新されるプラグインの場所。詳細については、『プラグインの更新ガイド』を参照してください。

「AutoUpdate」フォルダまたはサブフォルダに配置されたプラグインは、fmsadmin

グループによって所有され、グループが読み込み、および実行可能であることが重要です。

フォルダ 目的 注意

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第 6 章 | FileMaker Server の管理 57

4. 必要に応じて、次のコマンドを入力して、項目のグループをfmsadmin に変更します。

chgrp fmsadmin <ファイル名>

または

chgrp -R fmsadmin <フォルダ>

5. 次のようにアクセス権を設定します。chmod 660 <ファイル名>

または

chmod -R 770 <フォルダ>

6. コマンドラインで次のコマンドを入力して、グループの読み込み、および実行ビットを有効にします。

chmod g+rx <ファイルパス>

または

chmod g+wrx <ファイルパス>

スクリプトとプラグインでは、グループの読み込み、および実行のビットが有効になっている必要があるため、g+rx が必要です。g+wrx 形式を使用して、書き込みアクセス権も許可します。環境設定や追加ファイルのフォルダを使用するプラグインやスクリプトでは、それらのファイルやフォルダへの書き込みアクセス権が必要になる場合があります。

詳細については、FileMaker Server ヘルプ、Mac OS ヘルプ、および chgrp(1)、chmod(1)、sudo(8) の man(UNIX のオンラインマニュアル)ページを参照してください。たとえば、ターミナルのプロンプトで“man chgrp”と入力します。

コマンドラインを使用したタスクの自動化コマンドプロンプト(Windows)またはターミナルアプリケーション(Mac OS)でコマンド fmsadmin を使用して、データベースの開閉、プラグインの有効化/無効化、スケジュールの有効化/無効化、およびタスクスケジュールの実行などのタスクについて、FileMaker Server を管理することができます。

注意 FileMaker Server のコマンドには、オプションでユーザ名とパスワードを含めることができます。コマンドを対話的に使用すると、名前とパスワードが表示され、他のユーザがそれらを参照することができます。スクリプトやバッチファイルでコマンドに名前とパスワードを含める必要がある場合は、パスワードの所有者だけがスクリプトやバッチファイルを参照できるようにしてください。

次の表は、fmsadmin コマンドの概要を示します。詳細なコマンド構文については、ヘルプを参照してください。

fmsadmin コマンド 説明

Backup データベースをバックアップする

Close データベースを閉じる

Delete スケジュールを削除する

Disable プラグインまたはタスクスケジュールを無効にする

Disconnect クライアントの接続を解除する

Enable プラグインまたはタスクスケジュールを有効にする

Help fmsadmin コマンドのヘルプページを表示する

List ファイル、クライアント、プラグイン、またはスケジュールの一覧を表示する

Open データベースを開く

Pause データベースアクセスを一時的に停止する

Reload 設定プロパティを再度読み込む

Resume データベースを使用可能にする

Run スケジュールを実行する

Send メッセージを送信する

Status クライアントまたはファイルのステータスを取得する

Stop サーバーをシャットダウンする

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58 FileMaker Server 管理者ガイド

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第 7 章管理タスクのスケジュール

FileMaker Server のタスクスケジュールアシスタント(Windows)またはスケジュール画面(Mac OS)を使用して、3種類のタスクを定義し、タスクの実行時刻を設定することができます。次の操作を行うことができます。

1 データベースバックアップのスケジュール1 スクリプトファイルの実行1 ホストされたデータベースのクライアントへのメッセージの送信

新しいタスクスケジュールはデフォルトで有効になります。つまり、[スケジュール] ウインドウを閉じると、タスクはスケジュール時刻に実行されます。タスクスケジュールの有効化と無効化の詳細については、61ページを参照してください。FileMaker Server では、最大で 50 のスケジュールを定義することができます。重なり合うスケジュールを設定した場合は、最初のタスクが開始され、次のタスクはキューに入れられます。最初のタスクが完了すると、次のタスクが開始されます。Windows または Mac OS のコマンドラインインターフェースから、タスクスケジュールに関連するさまざまな操作を実行することができます。詳細については、57ページの「コマンドラインを使用したタスクの自動化」を参照してください。また、タスクウィザード(Windows)や cron(Mac OS のコマンドラインインターフェース)などのユーティリティを使用して、FileMaker Server で提供されているものと同様の自動化タスクを実行することもできます。

注意 タスクスケジュールの定義と管理に関する手順ごとの操作の詳細については、ヘルプを参照してください。

データベースバックアップのスケジュール

次の処理を行うことができます。

1 ホストされて開かれているすべてのデータベースのバックアップ

1 選択したフォルダ内にあるホストされたデータベースのバックアップ

データベースのバックアップは、デフォルトバックアップフォルダ、または指定したフォルダに保存されます。デフォルトバックアップフォルダを設定するには、[プロパティ ] ダイアログボックスで [デフォルトフォルダ] を選択するか(Windows)、または [設定] 画面で [デフォルトフォルダ] を選択します(Mac OS)。

バックアップの際には、データベースはアクティブな状態なままFileMaker Server によってコピーされ、ユーザは引き続き変更を加えることができます。コピーが完了すると、データベースは一時停止され、バックアップファイルが最新のデータベースと同期されてから再開されます。

ホストされたファイルとバックアップの保存先のディスクに十分な空き容量が必要です。ファイルの変更中にハードディスクの容量が足りなくなったり、データベースファイルが8テラバイトのサイズ制限に達した場合、ファイルは圧縮されます。

バックアップ中にハードディスクの容量が足りなくなった場合、バックアップは停止してバックアップファイルが削除され、FileMaker Server によって、アプリケーションログ(Windows)または「Event.log」(Mac OS)にエラーが記録されます。スケジュールリストで、[前回の実行] 列にエラー状態が報告されているどうかを確認することをお勧めします。ファイルのバックアップ中にディスク容量が足りなくなるのを避けるには、バックアップの保存先として、テープまたは別のハードディスクを選択します。

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60 FileMaker Server 管理者ガイド

スクリプトファイルの実行スクリプトを使用して、FileMaker Server によって実行される管理タスクを自動化することができます。詳細については、FileMakerServer ヘルプを参照してください。

スクリプトファイルのデフォルトのフォルダ

FileMaker Server を起動する前に、正しいフォルダにコマンドファイル(Windows)またはシェルスクリプト(Mac OS)が入っていることを確認します。Windows: Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Scripts¥

Mac OS: [ハードディスク]/ライブラリ/FileMaker Server/Data/Scripts/

詳細については、55ページの「Mac OS での FileMaker Serverのフォルダ」を参照してください。

シェルスクリプトのファイルアクセス権の変更(Mac OS)シェルスクリプトは、fmserver ユーザ ID および fmsadmin グループ ID で実行されます。したがって、アクセス権が設定されているコマンドの中には、スクリプトから呼び出すことができないものがあります。たとえば、スクリプトは「/etc」フォルダにアクセスできません。

スクリプトに対して何らかの形式のログを有効にして、発生する可能性があるアクセス権の問題をトラブルシューティングできるようにすることをお勧めします。Mac OS でのログファイルの作成の詳細については、Apple の Web サイトを参照してください。

ホストされたデータベースのクライアントへのメッセージの送信

次の処理を行うことができます。

1 ホストされたデータベースに現在接続しているすべてのクライアントにメッセージを送信する

1 選択したフォルダ内にある、開いているすべてのデータベースのクライアントにメッセージを送信する

スケジュールリストでのタスクスケジュールの表示(Windows)タスクスケジュールを作成すると、スケジュールリストに表示されます。このリストには、前回の実行時刻および次回の実行時刻など、定義されている各スケジュールの概要が表示されます。

スケジュールリストを表示するには、[コンソール ルート] で [スケジュール] ノードを選択します。

タスクスケジュールのこの画面を使用して、タスクの変更、複製、有効化、無効化、および手動での実行を行うことができます。

スケジュール画面でのタスクスケジュールの表示(Mac OS)タスクスケジュールを作成すると、スケジュール画面に表示されます。

ツールバーのボタンをクリックして、タスクスケジュールを管理します。

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第 7 章 | 管理タスクのスケジュール 61

スケジュール画面を表示するには、[スケジュール] を選択します。

このリストには、スケジュールで実行するタスク、前回の実行時刻、および次回の実行時刻など、定義されている各スケジュールの概要が表示されます。

タスクスケジュールのこの画面を使用して、スケジュールの変更、複製、有効化、無効化、および手動での実行を行うことができます。

手動でのタスクスケジュールの実行スケジュールを手動で実行するには、スケジュールリストでスケジュールを選択して [操作] メニューから [今すぐ実行] を選択するか(Windows)、または [アクション] メニューの [スケジュール] サブメニューから [スケジュールを今実行] を選択します(Mac OS)。[前回の実行] の列が現在の日付と時刻に更新されます。

タスクスケジュールの編集スケジュールリストでタスクスケジュールを選択して [プロパティ] を選択するか(Windows)、または [アクション] メニューの [スケジュール] サブメニューから [スケジュール編集] を選択します(Mac OS)。タスクスケジュールを変更して、変更を保存します。

タスクスケジュールの複製場合によっては、まったく新しいスケジュールを定義するよりも、既存のタスクスケジュールをテンプレートとして使用した方が効率的です。Windows: 1つまたは複数のタスクスケジュールを選択して、[操作] メニューから [複製] を選択します。複製されたスケジュールの名前に「コピー」が追加されて、スケジュールが表示されます。Mac OS: タスクスケジュールを選択して、[アクション] メニューの [スケジュール] サブメニューから [スケジュール複製] を選択します。複製されたスケジュールの名前に「コピー」が追加されて、スケジュールが表示されます。

タスクスケジュールの削除Windows: スケジュールリストから1つまたは複数のタスクスケジュールを選択して、[操作] メニューから [削除] を選択します。Mac OS: タスクスケジュールを選択して、[アクション] メニューの [スケジュール] サブメニューから [スケジュール削除] を選択します。

選択されたスケジュールの削除を確認するよう求めるメッセージが表示されます。

注意 削除したスケジュールを元に戻すことはできません。

タスクスケジュールの有効化と無効化選択したスケジュールを有効または無効にしたり、すべてのタスクを一度に無効にしたりすることができます。

タスクスケジュールを有効または無効にするには、チェックボックスをクリックします。

列幅を変更するには、境界線をドラッグします。

列でリストをソートするには、列タイトルをクリックします。

実行する操作 実行方法

スケジュールの作成時または編集時にスケジュールを有効にする

タスクスケジュールの [プロパティ ] ダイアログボックス(Windows)または [スケジュール編集] ダイアログボックス(Mac OS)で、[スケジュールを有効にする] が選択されていることを確認します。スケジュールは、作成時にデフォルトで有効になります。

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62 FileMaker Server 管理者ガイド

スケジュールを有効または無効にする

Windows: スケジュールリストで1つまたは複数のスケジュールを選択または選択解除して、[操作] メニューから

[有効にする] を選択します。[操作] メニューの [有効にする] コマンドの横にチェックマークが表示され、現在選択されているスケジュールが有効であることを示します。Mac OS: スケジュールリストで、スケジュール名の横にある空のチェックボックスを選択します。チェックマークが表示され、タスクスケジュールが有効であることを示します。

すべてのスケジュールの実行を禁止または許可する

Windows: [操作] メニューから [スケジュールを実行可能にする] を選択します。Mac OS: スケジュールリストを選択し、スケジュールリストの下部にある [スケジュールを実行可能にする] チェックボックスを選択します。この設定は、有効になっている個々のスケジュール設定よりも優先されます。リストのチェックマークはすべてグレー表示され、タスクスケジュールの [次回の実行] 列には [無効] と表示されます。ただし、無効になっているタスクスケジュールの [プロパティ ] ダイアログボックス(Windows)または [スケジュール編集] ダイアログボックス(Mac OS)を開くと、[スケジュールを有効にする] オプションのチェックボックスが引き続き選択されていることがあります。

実行する操作 実行方法

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索引

A

ACL ファイルアクセス権 17Auto Update プラグイン 30, 35

B

Back Up Settings ツール 13, 14

C

cron 59

E

Event.log(Mac OS) 12, 41, 54「Extensions」フォルダ 52

F

FileMaker ProFileMaker Server、比較 10ファイルのアクセス権 44プラグインのダウンロード 35

FileMaker Pro Advanced(旧版「FileMaker Developer」) 37FileMaker Server

FileMaker Pro、比較 10インストール

Mac OS 20Windows 19

起動 47–48使用されるポート 22新機能 12説明 9–10ソフトウェアライセンスのユーザ登録 8

停止Mac OS 49Windows 48

必要条件 17FileMaker Server Adminインストール

Mac OS 21Windows 20

起動と停止の概要 50説明 10

FileMaker Server Admin のインストールMac OS 21Windows 20

FileMaker Server AdvancedODBC/JDBC 34Web 公開 19, 35Web 公開と ODBC/JDBC の有効化 34インストール 17更新 9説明 9

FileMaker Server から FileMaker Server Advanced へのアップグレード 9

FileMaker Server のアンインストールMac OS 15, 20, 22Windows 14, 19, 20

FileMaker Server のインストールMac OS 20Windows 19インストールの確認 22推奨事項 17

FileMaker Server の起動手動

Mac OS 21Windows 19, 47

自動Mac OS 21Windows 19

FileMaker Server の旧バージョンからの移行 13–16

FileMaker Server の停止Mac OS 49Windows 48

FileMaker Server のユーザ登録 8FileMaker Server を起動手動

Mac OS 48

FileMaker Server ライセンスの更新 9FileMaker Server 設定

FileMaker Server Admin を参照fmsadmin グループ(Mac OS) 27, 39, 43, 55, 27fmserver ユーザ(Mac OS) 55, 27fmserver_helperd デーモン 55FMServer_Sample.fp7 12, 22

fmserverd デーモン 55

H

Helper サービス 19, 47Helper デーモン 49, 21

I

IP アドレス 11, 18, 24DHCP 18およびディレクトリサービス 42静的 18

J

JDBCおよび FileMaker Server Advanced 9クライアント数 34ドライバのインストール 17有効化 35

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64 FileMaker Server 管理者ガイド

L

LDAP 11, 42

M

Mac OS X Server 27, 44Microsoft Active Directory 42

N

NetInfo マネージャ(Mac OS) 27Netscape Directory 42NIC 11

O

ODBCおよび FileMaker Server Advanced 9クライアント数 34ドライバのインストール 17有効化 35

Open Directory 42OpenLDAP 42

R

Restore Settings ツール 13, 15

S

SATFileMaker Server Admin を参照

Server Admin ツールFileMaker Server Admin を参照

SSL 11, 44

T

TCP/IP 18

TechInfo データベース 8

V

VPN 22

W

Web 公開 10, 19SSL による保護 11, 44Web 公開エンジンのインストール 17クライアント数 35有効化 35

Web 公開エンジン 13, 16Web サイト、FileMaker 8Web 公開エンジン 9, 17

あアイドル状態のクライアント、接続解除 35アカウント 43, 44アクセス権アクセス権セット 44拡張 10

アクセス権(Mac OS)グループ 27, 55ファイル 55

アクセス権、FileMaker Pro 44アクティビティモニタ(Mac OS) 49圧縮ファイル 59アプリケーションログ(Windows) 41暗号化、データ 11, 44一貫性のチェック、ファイル 12, 16, 45, 54イベントファイルの損傷のチェック 45ログ 41

イベント ビューア(Windows) 41, 54エラーメッセージ 54お気に入りのサーバー追加(Mac OS) 49追加(Windows) 47

オペレーティングシステム環境設定とプロパティ 54グループのアクセス権 39

か拡張アクセス権 10, 12, 25拡張子、ファイル名 26ランタイムソリューション 37

カスタマサポート 8管理クライアントの接続解除 30コマンドラインの使用 57使用状況の表示 52ファイルを閉じる 30ファイルを開く 28リモート 50有効化 40

外部サーバー 26, 44外部認証 26, 43

www.filemaker.co.jp も参照概要

FileMaker Server 9–10FileMaker Server Admin を使用した起動と停止 50

FileMaker Server の旧バージョンからの移行 13データベースのホスト 25

画面読み上げプログラム 8キャッシュヒット率 53フラッシュの設定 37保存していない割合 53

休止状態(Windows) 45

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| 索引 65

クライアント数 9, 34接続解除 30, 35認証 43メッセージの送信 30

クライアント数、設定 34クライアント接続アシスタント 33クライアントの最大数 9設定 34

クライアントの接続解除 30, 35クライアントへのメッセージの送信スケジュール 60すべて、リモート 30

クラッシュ、システム 45グラフ、使用状況(Windows) 53グループ

FileMaker Proアカウントを参照 44オペレーティングシステムのアクセス権 39セキュリティの定義(Windows) 43

グループアクセス権(Mac OS) 27, 55ゲストクライアントを参照コマンドファイル、フォルダの設定 60コマンドラインインターフェース 57壊れたデータベース 45コンソール ルート(Windows) 10コンソールアプリケーション(Mac OS) 41, 54

さサーバー、外部 43サーバーに名前を付ける 39サーバー名、設定 39サイズキャッシュ 36ファイル 59ログファイル 40

サブフォルダ 26

サンプルデータベース 12, 22システムクラッシュ、ファイルの損傷のチェック 45システム必要条件 17シャットダウン、ファイルの損傷のチェック 45障害者支援技術 8障害をお持ちの方のアクセス 8詳細ウインドウ(Windows) 10使用状況収集 40表示 52システム モニタ(Windows) 53

ログ 40スクリプト

fmsadmin コマンドの使用 57およびシステムスリープ 45シェル 56, 60スケジュールでの実行 60フォルダの設定 60保護 44, 56

スケジュールクライアントへのメッセージ 60手動での実行 61バックアップ 59表示 60有効化と無効化 61

スケジュールのコピー 61スコープペイン(Windows) 10スタンバイモード(Windows) 45スリープ、オペレーティングシステム 45制限 9クライアントの設定 34ファイルの設定 36

静的 IP アドレス 18セキュリティクライアントの認証 43推奨事項 40設定 43データの暗号化 44リモート管理 22

設定キャッシュのフラッシュ 37クライアント数 34サーバー名のカスタマイズ 39セキュリティ 43ディレクトリサービス 42データベースのプロパティ 36デフォルトの復元 45ファイル数 36プラグインの自動ダウンロード 35メモリに関する考慮事項 34リモート管理の有効化 40

設定アシスタント(Windows) 33ソートスケジュール 60ファイルの一覧 29

ソフトウェアの必要条件 17ソリューション、ランタイム 37

たターミナル(Mac OS) 56タイムスタンプ 30, 41タスク、スケジュールスケジュールを参照テクニカルサポート、お問い合わせ 8ディスククライアントデータの書き込み 37バックアップ用の容量 59ログファイルへの使用状況の書き込み 40

ディスク KB/秒の使用状況、説明 52ディスクへのクライアントデータの書き込み 37ディレクトリフォルダを参照ディレクトリサービス説明 42ポート番号、指定 43

データベースファイルを参照

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66 FileMaker Server 管理者ガイド

データベースフォルダ 38追加 39

デーモン(Mac OS)起動 48説明 55

デフォルトの設定、復元 45電源節約モード(Windows) 45トラブルシューティング 54システムクラッシュ 45

ドメイン(Windows) 42, 43ドメインコントローラ 11

な認証管理者 39, 43クライアント 44詳細は www.filemaker.co.jp を参照

ネットワーク KB/秒の使用状況、説明 52ネットワーク、説明 11ネットワークの必要条件

Mac OS 18Windows 18

のじゅんび 25–29

はハードウェアの必要条件 17バグレポート 54バックアップ移行 13およびシステムスリープ 45スケジュール 59ディスク容量の不足 59

バックアップフォルダ 39, 59バッチファイル 57パスワード、設定 39パフォーマンス 18キャッシュのフラッシュ 37使用状況 40, 53

ヒット率、キャッシュ 53必要条件、ハードウェアとソフトウェア 17表示

FileMaker Server イベント 54使用状況 52タスクスケジュール 60保護されたファイル 43ホストされたファイルの一覧 29

開いているファイルの一覧の表示 29ファイアウォール 22ファイル拡張アクセス権の有効化 10アクセス 27, 44, 55一貫性のチェック 12, 16, 45, 54拡張アクセス権の有効化 25数 9, 36再起動後の損傷 45サイズ 59サンプル 22手動で開く 28使用状況 52自動的に開く 28閉じる 30バックアップ 59プロパティの設定 36

ファイルアクセス権ACL 17Mac OS 27, 55

ファイル拡張子 26, 37ファイルの最大数 9設定 36

ファイルの表示のフィルタ 44ファイルのホストの準備 25–29最大数 9, 36

ファイルを閉じるFileMaker Server Admin の使用 30コマンドプロンプト(Windows) 30ターミナル(Mac OS) 30

ファイルを開くランタイムソリューション 37FileMaker Server の起動後 28コマンドプロンプト(Windows) 28手動 28ターミナル(Mac OS) 28プラグイン 35保護 44リモート 24, 29, 40

フォルダおよび Mac OS のアクセス権 55データベースのデフォルト 26デフォルト説明 51, 60追加フォルダの指定 38

バックアップ 39ログファイル 40

プラグイン 30, 52自動ダウンロード 35フォルダの設定 52

保存していないキャッシュ % 53ポート番号 22ディレクトリサービス用の指定 43

まマニュアル (PDF) 7無効化システムスリープ 45タスクスケジュール 61リモート管理 40

メッセージエラー 54クライアントへの送信 30スケジュール 60

メモリ調整 36必要条件 17

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| 索引 67

や有効化

JDBC と ODBC 35Web 公開 35拡張アクセス権 12, 25タスクスケジュール 61プラグイン 52リモート管理 40

ユーザ名管理者 39クライアント 43

らライセンスキー 8更新 9

ランタイムソリューション 37リモート管理

FileMaker Server Admin の使用 11FileMaker Server での有効化 40概要 50セキュリティ 22ファイルのホスト 28

ルート(Mac OS) 55レイアウト、保護 44列スケジュールのソート 60ファイルのソート 29

ログファイルEvent.log(Mac OS) 54イベント ビューア(Windows) 41, 54使用状況ログ最大サイズ 40ディスクへの書き込み 40

フォルダ 40

わワークグループマネージャ(Mac OS) 27