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サステナブル建築事例集/一般社団法人日本建設業連合会
※本事例シートおよび記載内容の二次利用を禁止します
主要な採用技術(CASBEE準拠)
階数
構造
延床面積
敷地面積
竣工年
建物データ
所在地
カテゴリー
施工
発注者
設計・監理
㎡
㎡
年
No.18-012-2014作成
35%
23%
兵庫県西宮市 Q2. 2. 耐用性・信頼性(PCa免震構造)
Q3. 1. 生物環境の保全と創出(外構緑化、豊かな中間領域)
LR1.1. 建物外皮の熱負荷抑制(断熱性能の高い外皮の形成)
LR1.2. 自然エネルギー利用(太陽光発電)
LR2.1. 水資源保護(井水・雨水利用)
LR3.2. 地域環境への配慮(交通負荷軽減)
GLP Naruohama
GLP鳴尾浜
西松建設株式会社 関西支店
デロイト トーマツ PRS株式会社
西松建設株式会社一級建築士事務所
グローバル・ロジスティック・プロパティーズ株式会社
工場・物流施設
新築
D. 評価技術/FB
K. その他J. 生物多様性I. 周辺・地域への配慮
H. 生産・施工との連携G. 建物基本性能確保F. 長寿命化E. リニューアル
C. 各種制度活用B. 省エネ・省CO2技術A. 環境配慮デザイン
地上5階
PCaPC造、一部S造
47,841
110,984
2015 0.54
LCCO2削減
BEI(通常の計算法)
PAL削減
自治体提出
2014年度版
BEE=1.7
Aランク
事業継続性を確保する先進的な物流施設
CASBEE評価省エネルギー性能
IN OUTOUT
36m
免震部分
非免震部分
UP
UP
UP
UP
UP
消火ポンプ室
ろ過機・ポンプ室
メンテナンスハッチ
キュービクル
燃料小出槽
発電機
雨水貯留槽(地下)
受水槽
雑用水槽
免震装置
扁平梁
▽1FL 1階大梁
上部基礎ハーフPC化
場所打ち杭
免震構造
倉 庫
海
阪神高速 5号湾岸線
トラックバース
トラックバース
エントランスメインコア
サブコア
トラックバース
上りランプ 下りランプ
トラックバース トラックバース
車 路倉 庫
屋根:ダブル折板断熱工法
事務室
外壁:断熱サンドイッチパネル 一部 ALC
設備機器置場(上りランプ下部)
ランプウェイ:PCa造
屋根:鉄骨造
本体:PCa造
免震装置
構造架構形式
断面図
198m
112m
倉 庫
トラックバース
事務室
メインコア
サブコア
サブコア
基準階平面図
「GLP鳴尾浜」外観イメージ
「GLP鳴尾浜」全体配置図
■計画コンセプト
「GLP鳴尾浜」はアジア最大級の物流施設プロバイダーであるグ
ローバル・ロジスティック・プロパティーズ株式会社(GLP)が開
発する床面積11万㎡の大型物流施設である。
大阪、神戸などの主要都市へのアクセシビリティに優れ、阪神
高速5号湾岸線「鳴尾浜IC」、阪神高速3号神戸線「武庫川IC」に
至近し、プレキャストコンクリート(PCa)による大空間を擁する、
ワンフロアオペレーション対応も可能な先進的マルチテナント型
物流施設である。
独自工法の採用による“PCaPC+免震構造による人・荷の安全性の
確保”、津波・浸水対策、井水(地下水)利用やバックアップ電源
などによる“防災拠点として対応可能なBCP対策”、LEED(GOLD)、
CASBEE(Aランク)の取得を可能とする“地球環境への配慮”、景観
や周辺との調和を図る“地域環境への配慮”にも寄与する次世代
に向けた先進的物流施設となっている。
設計担当者
統括:廣瀬智之、建築:木村暁彦、三ヶ尻幸生/構造:宮岡友之、武田啓志/設備:加藤卓也、福嶋篤史
■PCaPC+免震構造による人・荷の安全性の確保
PCaPC(プレキャストプレストレストコンクリート造)の採用、
GLPの独自特許である免震システム「GLPパイルキャップ免
震工法」の採用により、巨大地震にも対応可能な大スパン架
構を実現しつつ、倉庫内の人・荷の安全性を高いレベルで確
保している。
建物本体構造のみならず、ランプを含めPCa化を採用すること
により、中性化防止・塩害による劣化防止等の耐久性の向上
により長寿命化を図る計画としている。
また、最新の応答解析手法を活用したGLPパイルキャップ免
震工法と扁平基礎梁との組み合わせ、およびPCa化を採用す
ることにより、現場作業省力化による工期短縮・工事費削減
を図っている。
■防災拠点として対応可能なBCP対策
計画地は津波や浸水リスクが重要視される埋立て湾岸エリアに位置するため、想定される最大津波高さ及び津波による浸水レベルより、
建物FLレベルを2m以上高く設定し、各設備機器も浸水レベルより高く設置することで、津波による被害を防止する計画としている。
また、井水(地下水)・雨水利用設備の採用及び自家発電機を設置した上で、キュービクルや発電機、給水ポンプ、消火ポンプを免震側
に設置することにより、巨大地震時でも最低限の電源供給及び給排水、消火活動を可能としている。
前項の地震対策を含めて、津波・浸水対策、井水・雨水利用、バックアップ電源、停電対策など、総合的なBCP対策を行う事で災害
時に防災拠点として対応可能な施設としている。
■地球環境・地域環境への配慮
外壁及び屋根への断熱性能の高い材料の採用や、屋根の大部
分への太陽光発電パネルの設置、建物全体で最もエネルギー
消費量の多い照明設備への高効率なLED照明の採用等により
環境負荷を低減し、LEED(GOLD)、CASBEE(A)の取得を可能にする
地球環境へ配慮した計画としている。
また、敷地内周囲において十分な緑地面積を確保する事で景観
や周辺環境との調和を図り、敷地内に十分な車輌動線を確保
することで、物流施設として機能上必要な車輌入出庫に対し
て周辺の交通負荷を軽減するなど、"地域環境に配慮"した
計画としている。
倉庫
2.5m
海
▽想定津波高さ(OP+3900)
△H.W.L(OP+2100)
▽護岸レベル(OP+6400)
△L.W.L(OP-600)
△地下水位(OP+1900)
▽1FL(OP+7000)▽GL(OP+6000)
想定津波高さ関係図
00 50 100
Q
S A B+
B-
C
L
100
50 0.5
3.0 1.5 BEE=1.0
27
49
1.7