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HPタワーUPS ユーザーガイド 摘要 このガイドは、HP UPS製品の取り付けおよびメンテナンスの担当者を対象とし、高電圧製品の保守の 資格があり、高電圧製品の危険性について理解していることを前提としています。 部品番号792523-001 2014年11月17日 版数:1

HPタワーUPS ユーザーガイド HP T750 G4 NA/JP UPS、HP T1000 G4 NA/JP UPS、HP T1500 G4 NA/JP UPS .....16 6.2 HP T750 G4 INTL UPS、HP T1000 G4 INTL UPS、HP T1500 G4 INTL

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HPタワーUPS

ユーザーガイド

摘要

このガイドは、HP UPS製品の取り付けおよびメンテナンスの担当者を対象とし、高電圧製品の保守の資格があり、高電圧製品の危険性について理解していることを前提としています。

部品番号792523-001

2014年11月17日

版数:1

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ページ 2 792523-001 第1版

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特殊記号

重要な情報をお知らせするためにUPSで使用されている記号の例を以下に示します:

感電に危険-感電の危険記号の付いた警告を順守してください。

常に従うべき重要な注意事項。

UPSやUPSのバッテリをゴミ箱に捨てないでください。 この製品には、密閉型鉛酸畜バッテリを含みますので、本書の記載に従って適切に廃棄してください。 詳細に関しては、現地のリサイクル/再利用センターまたは危険廃棄物センターまでご連絡ください。

この記号は、廃電気・電子製品(WEEE)をゴミ箱に廃棄してはならないことを表しています。適切に廃棄するには、最寄のリサイクル/再利用あるいは有害廃棄物センターに連絡してください。

安全に関する重要な注意事項

このガイドを大切に保管しておいてください。このガイドには、UPSとバッテリの取り付け、およびメンテナンスの際に従うべき重要な注意事項が示されています。

本書で説明するタワーUPSモデルは、温度範囲0~40°C/32~100°F、導電性の汚染物質の無い環境で使用してください。

全モデル:

• FCC/EN55022 クラスB IEC62040-2 C1

認証標準

• UPS指令:UL 1778 第4版(UL認証済み)

• 性能:IEC 62040-3:2001.

• 放射線:FCC CFR 47 パート15、サブパートB、クラスB、VCCI。

• 耐サージ特性:IEEE ANSI C62.41カテゴリーA2(UL認証済み)。

規制に関する注意

HP EGの規制に関する注意をご覧ください:http://www.hp.com/support/Safety-Compliance-EnterpriseProducts。

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人員に対する安全

• このシステムにはバックアップ用電源として内部にバッテリが組み込まれています。従ってシステムがAC電源から切り離されている場合でもコンセントには電気が供給されています。

• システム内部には危険な電圧がかかっています。資格のあるサービス要員のみが筐体を開くようにしてください。

• システムには適切なアースを施してください。

• 筐体内部には、交換可能なバッテリ以外はユーザーの修理、保守できる部品はありません。

• システム同梱のバッテリには少量の有毒物質が含まれています。

• 次の注意に従って事故の無いようにしてください。 - バッテリの取り扱いは、バッテリおよび必要とされる安全上の注意に関して知識のあるスタッフが行うか、監視する必要があります。 - バッテリを交換する際は、同じ種類と番号のバッテリやバッテリパックをご使用ください。 - 火の中にバッテリを捨てないでください。バッテリが爆発する恐れがあります。 - バッテリには危険が伴います(感電、火傷)。短絡電流は非常に大きくなることがあります。

取り扱いには常に次の注意を払ってください。

• ゴム製の手袋及びブーツを着用してください。

• バッテリの上に工具や金属製の部品を置かないでください。

• バッテリ端子の取り付け、または取り外しの前に、充電源を切ってください。

• バッテリが不適切にアースされていない事をご確認ください。アースが不適切な場合、そのアースから電源を切り離してください。アースされたバッテリに接触すると、接触箇所にかかわらず感電する可能性があります。取り付けおよびメンテナンス中にアースから切り離すと、感電の可能性を減らすことができます(電源がアースされていない機器やリモートバッテリ電源の場合)。

製品に関する安全

• 本書でのUPS接続と運転についての説明には、本書に示す順番で従ってください。

• 上流側には保護用ブレーカーを設け、これは容易に手が届くようにしておいてください。 このシステムは、このブレーカーをオフにするとAC電源から切り離せます。

• 定格銘板に表示された値が、使用するAC電源システムと、実際にシステムに接続された機器すべての電力消費量に対応していることを確認してください。

• プラグでの着脱可能な機器では、電源出力を機器の近辺に取り付け、使用しやすい場所に置いてください。

• 液体の近く、過度に湿った場所にはシステムを設置しないでください。

• システム内部には決して異物を挿入しないでください。

• システムの換気口は決してふさがないでください。

• システムは直射日光または熱源には決してさらさないでください。

• 取り付けに先立ってシステムを保管する必要のある場合は、保管は乾燥した場所で行ってください。

• 保管温度範囲は-15~40ºC/5~104°Fです。

• このシステムは、情報機器の保護、ANSI/NFPA 75で定めるように、コンピューター室内での使用は避けてください(米国での使用のみ)。

具体的な注意事項

• 取り扱いには常に最低2名が必要です(開梱、ラックシステムへの取り付け)。

• 取り付けの前後にUPSが長期にわたって電源に接続されていない場合は、UPSは6ヶ月間に1度以上、最低24時間電源に接続してください(通常の保管温度25°C/77°F未満の場合)。これでバッテリが充電され、元に戻らない損傷を避けることができます。

• バッテリモジュール交換時には、UPS同梱の元のバッテリモジュールと同じタイプとエレメント数のものと交換して、同レベルの性能と安全性を保つことが非常に重要です。お問い合わせはHP代理店にお寄せください。

重要:HPの同じタイプのバッテリモジュールと交換してください。

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目次

目次

目次 .......................................................... 4

1.概要 ........................................................ 5

1.1 環境保護 ....................................................................5

1.2 重量および寸法 ..............................................................6

1.3 リアパネル ..................................................................6

2.ユーザーインターフェイス .................................... 8

2.1 コントロールパネル ..........................................................8

2.2 LCDウィンドウ ...............................................................8

2.3 LCDからのUPS設定 ............................................................9

3.取り付け ................................................... 10

3.1 開梱と内容物の確認 .........................................................10

3.2 バッテリモジュールの接続 ...................................................10

3.3 通信ポート ................................................................11

3.4 アース用ケーブルの接続 .....................................................11

4.操作 ....................................................... 12

4.1 起動と通常の操作 ...........................................................12

4.2 バッテリでのUPSの起動 ......................................................12

4.3 UPSのシャットダウン ........................................................12

4.4 バッテリ電力での動作 .......................................................12

4.5 AC入力電源の回復 ...........................................................12

5.メンテナンス ............................................... 13

5.1 トラブルシューティング .....................................................13

5.2 UPSファームウェアの更新 ....................................................13

5.3 バッテリモジュールの交換 ...................................................13

5.4 予備部品 ...................................................................15

6.技術仕様書 ................................................. 16

6.1 HP T750 G4 NA/JP UPS、HP T1000 G4 NA/JP UPS、HP T1500 G4 NA/JP UPS .........16

6.2 HP T750 G4 INTL UPS、HP T1000 G4 INTL UPS、HP T1500 G4 INTL UPS ............17

7.サポートと他のリソース ..................................... 18

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1.概要

このガイドを大切に保管しておいてください。このガイドには、UPSとバッテリの取り付け、操作、およびメンテナンスの際に従うべき安全に関する重要な注意事項が示されています。

1.1 環境保護

製品はエコデザインのアプローチに従って設計しています。

物質

この製品はCFC、HCFCまたはアスベストを使用していません。

梱包

梱包材は種類毎に分けて、廃棄物処理とリサイクルをやりやすくしてください。

• 段ボールには50%以上リサイクル成分を含む段ボールを使用しています。

• 袋類にはポリエチレン製を使用しています。

• 梱包材はリサイクル可能で、識別シンボル 01

PET

が付いています。

素材 略称 識別シンボル内の数字

ポリエチレン・テレフタレート PET 01

高密度ポリエチレ HDPE 02

ポリ塩化ビニル PVC 03

低密度ポリエチレン LDPE 04

Polypropylene PP 05

ポリスチレン PS 06

梱包材の廃棄に当たっては現地の規制にすべて従ってください。

製品寿命終了後

HPでは、製品寿命終了品を現地の規制に準じて処分します。

HPでは、回収業者と協力して、寿命の終了した製品を撤去します。

製品

この製品はリサイクルされた素材で製造しました。

分解、破壊に際しては廃棄物に関するすべての現地規制に従ってください。

寿命の終了した製品は電気電子廃棄物処理センターにお持ちください。

バッテリ

この製品には鉛酸バッテリを搭載しており、これはバッテリに関して該当する現地の規制に従って処分する必要があります。

バッテリは取り外して、規制に従って適切に処分してください。

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1.概要

1.2 重量および寸法

奥行き

高さ

内容 重量 (kg/lb.)

寸法 (mm/インチ) 奥行き x 幅 x 高さ

HP T750 G4 NA/JP UPS 10.9 kg/24 lb. 345 x 150 x 231 mm/13.6 x 5.9 x 9.1 in.

HP T1000 G4 NA/JP UPS 11.3 kg/25 lb. 345 x 150 x 231 mm/13.6 x 5.9 x 9.1 in.

HP T1500 G4 NA/JP UPS 16.3 kg/36 lb. 445 x 150 x 231 mm/17.5 x 5.9 x 9.1 in.

HP T750 G4 INTL UPS 10.4 kg/23 lb. 345 x 150 x 231 mm/13.6 x 5.9 x 9.1 in.

HP T1000 G4 INTL UPS 10.4 kg/23 lb. 345 x 150 x 231 mm/13.6 x 5.9 x 9.1 in.

HP T1500 G4 INTL UPS 15.2 kg/33.5 lb.

445 x 150 x 231 mm/17.5 x 5.9 x 9.1 in.

1.3 リアパネル

HP T750 G4 NA/JP UPS HP T1000 G4 NA/JP UPS

INPUT

OUTPUT

OUTPUT

RS232 OR5

3

4

1

2

Refer to the Bottom ofthe unit for caution markings!

HP T1500 G4 NA/JP UPS

INPUT

OUTPUT

RS232 OR

Refer to the Bottom ofthe unit for caution markings!

5

3

4

1

2 (1) USB通信ポート

(2) RS-232通信ポート

(3) 重要機器接続用コンセント

(4) AC電源からの電力供給コード、6フィート

(5) アースネジ

INPUT

OUTPUT

OUTPUT

RS232 OR

Refer to the Bottom ofthe unit for caution markings!

5

3

4

1

2

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1.概要

HP T750 G4 INTL UPS HP T1000 G4 INTL UPS

INPUT

OUTPUT

Refer to the Bottom ofthe unit for caution markings!

RS232 OR5

4

3

2

1

INPUT

OUTPUT

OUTPUT

Refer to the Bottom ofthe unit for caution markings!

RS232 OR5

4

3

2

1

HP T1500 G4 INTL UPS

INPUT

OUTPUT

Refer to the Bottom ofthe unit for caution markings!

RS232 OR5

4

3

2

1

(1) USB通信ポート

(2) RS-232通信ポート

(3) 重要機器接続用コンセント

(4) AC電源への接続用ソケット

(5) アースネジ

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2.ユーザーインターフェイス

2.1 コントロールパネル

UPSには、3つのボタンのコントロールパネルがあります。

AVR

%MinHzkVAkW

6

7

8

6 オン/オフボタン

7 スクロール

8 アラーム消音

2.2 LCDウィンドウ

LCDウィンドウは、負荷ステータス、イベント、測定値、設定と言った、UPSに関して役に立つ情報を表示します。

16

15

14

17

1110

9 12

13

9 UPSオンラインモード

10 自動電圧調整(AVR、Automatic Voltage Regulation)モード

11 バッテリモード

12 内部障害

13 出力負荷レベル

14 バッテリレベル

15 入力測定値

16 出力測定値

17 測定単位

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2.3 LCDからのUPS設定

タワーUPS HP T750 G4 NA/JP UPS、HP T1000 G4 NA/JP UPS、HP T1500 G4 NA/JP UPS

メニューを選択するにはスクロールダウンボタンから指を離してください。

5s 2s 2s

AlarmOutput voltage Sensitivity (1)

2s

タワーUPS HP T750 G4 INTL UPS、HP T1000 G4 INTL UPS、HP T1500 G4 INTL UPS

メニューを選択するにはスクロールダウンボタンから指を離してください。

5s 2s 2s 2s

Output voltage Alarm Sensitivity (1)

注意:Lo(低感度)モードでは、UPSは電源電圧のより大きな変動を許容し、バッテリ電源への移行が少なくなります。接続した負荷が電源変動に敏感な場合は、感度をStd(標準)にしておいてください。

設定例

新しい値を保存

10s 5s 5s

注意:3分間何も操作をしなければ、LCDは消灯します。

2.ユーザーインターフェイス

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3.取り付け

3.1 開梱と内容物の確認

(1) HPタワーUPS

(2) ドキュメント

(4) 保護機器接続用ケーブル2本(HP T750 G4 INTL UPS、HP T1000 G4 INTL UPS、HP T1500 G4 INTL UPS)

(5) RS-232通信ケーブル

(6) USB通信ケーブル

梱包材は廃棄物に関する現地の規制にすべて準じて廃棄してください。 梱包材には分別のためのリサイクルシンボルが付いています。

1

2

4

5

6

3.2 バッテリモジュールの接続

この作業はUPSをAC電源から切り離し、オフにした状態で行ってください。また、AC電源での動作中、またはリザーブモードでは、コネクターを抜かないでください。

注意:内部バッテリはUPS始動に先立って接続してください。バッテリを接続する際に、少量のアーク放電が起こることがあります。これは正常であり、装置に損傷を与えたり、安全にかかわる心配はありません。

B

A

C

A ベゼルを取り外します。

B バッテリモジュールを接続します。 ワイヤーで引っ張らないでください。

C ベゼルを取り付けます。

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3.取り付け

3.3 通信ポート

RS-232またはUSB通信ポートの接続

RS-232とUSB通信ポートは同時には動作できません。

21

5

6

A RS-232 5 またはUSB 6 通信ケーブルを、コンピューター機器のシリアルポートまたはUSBポートに接続してください。

通信ケーブルのもう片端を、UPSのUSB 1 またはRS-232 2

通信ポートに接続します。

これでUPSはHP Power Protectorと通信できるようになります。

3.4 アース用ケーブルの接続

B

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4.操作

4.1 起動と通常の操作

以下の方法でUPSを起動します:

1. UPSの電源コードが差し込まれていることを確認します。

2. UPSのコントロールパネルにある ボタンを3秒間押します。

3. UPSのLCDウィンドウディスプレイで、アクティブなアラームを確認します。

のインジケーターがオンの場合は、すべてのアラームがクリアになるまで先に進まないでください。 アラームを解消して、必要に応じて再起動します。

4. のインジケーターが点灯して、UPSの正常な動作と、負荷に電源が供給されて保護されていることを確認します。

4.2 バッテリでのUPSの起動

この機能を使用する前に、UPSは最低一度外部電力での作動で出力を有効にしてください。

UPSをバッテリで起動するには、次の手順に従ってください:

1. UPSのコントロールパネルで、UPSのLCDウィンドウが点灯するまで ボタンを押します。

UPSは、スタンバイモードからバッテリモードへ、周期的にモードの移行を繰り返します。 インジケーターが点灯します。 UPSが、お使いの機器に電力を供給します。

2. UPSのLCDウィンドウディスプレイで、アクティブなアラームを確認します。続ける前に、作動中の警告を解決してください。 "5.1 Troubleshooting", page 13を参照してください。

4.3 UPSのシャットダウン

以下の方法でUPSをシャットダウンします:

1. UPSのコントロールパネルにある ボタンを3秒間押します。

2. アラームが鳴って、UPS shutting OFF...(UPSシャットダウン中)のステータスが表示されます。UPSはスタンバイモードに移行し、 インジケーターが消灯します。

3.アラームが鳴り止みます。

4.4 バッテリ電力での動作

バッテリ電力への移行

• AC電源が無くなった後でも、接続されたデバイスには継続してUPSから電力が供給されます。必要なエネルギーはバッテリから供給されます。

• インジケーターが点灯します。

• 10秒間ごとにアラーム音が鳴ります。

接続されたデバイスはバッテリから電力供給されます。

バッテリ低下警告

• インジケーターが点灯します。

• 3秒間ごとにアラーム音が鳴ります。

• バッテリの残りの容量が低下しています。UPSの自動シャットダウンがもうすぐ起こりますので、接続された機器のすべてのアプリケーションをシャットダウンしてください。

バッテリバックアップ時間終了

• LCDディスプレイにEnd of backup time(バックアップ時間終了)が表示されます。

• LEDはすべて消灯します。

• アラームが鳴り止みます。

4.5 AC入力電源の回復

停電後AC入力電力が回復すると、UPSは自動的に再起動し(再起動機能をオフにしていない場合)、負荷には再び電力が供給されます。

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5.メンテナンス

5.1 トラブルシューティング

オペレーションステータス 可能性のある原因 アクション

過負荷 電力要件がUPSの容量を上回っています(公称容量の105%以上)

UPSから機器のいくつかを取り外します。UPSは動作を継続しますが、負荷が増えるとシャットダウンする可能性があります。過負荷状態が無くなるとアラームはリセットされます。

短絡障害 短絡が起こりました。 デバイスの接続、状態を確認してください。

エラーが消えない場合は、アラームのメッセージとUPSのシリアル番号を書き留め、サービス担当に連絡してください。

バッテリ障害 UPS内のバッテリが切断されています。

すべてのバッテリが正しく接続されているかご確認ください。

エラーが消えない場合は、アラームのメッセージとUPSのシリアル番号を書き留め、サービス担当に連絡してください。

バッテリが寿命に達しました。

交換用バッテリについてサービス担当にご連絡ください。

ファン故障 UPSのファンが故障しています。

障害物がファンを遮っていないことを確認してください。

エラーが消えない場合は、アラームのメッセージとUPSのシリアル番号を書き留め、サービス担当に連絡してください。

充電器故障 UPSの充電器が故障しています。

UPSはもうバッテリを充電しません。

アラームのメッセージとUPSのシリアル番号を書き留め、サービス担当に連絡してください。

5.2 UPSファームウェアの更新

UPSのファームウェアを更新するには、HPのWebサイト(http://www.hp.com/go/rackandpower)を参照してください。

5.3 バッテリモジュールの交換

安全上の推奨事項

警告:高電圧による感電を防止するために、次の点に注意してください。

• この作業はUPSをAC電源から切り離し、オフにした状態で行ってください。

• AC電源での動作中、またはリザーブモードでは、コネクターを抜かないでください。

• リザーブモードでの動作中はバッテリへの接続を外さないでください。

• バッテリは感電と高い短絡電流を起こすことがあります。バッテリ部品の保守、修理には次の安全上の注意事項を守ってください。

• 腕と手から腕時計、指輪、腕輪その他の金属製品を外してください。

• 絶縁材でできた持ち手のある工具を使用してください。

• バッテリの上に工具や金属製の部品を置かないでください。

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バッテリの交換

• バッテリモジュール交換前に、このセクションの「バッテリを安全に使用していただくために」と「バッテリの手入れと保管に関するガイドライン」の要件を読んでください。

• バッテリモジュールの交換にはこのセクションの指示に従ってください。

注意:バッテリモジュールはすべてまとめて交換してください。

バッテリを安全に使用していただくために

警告:この装置には、密閉式鉛蓄電池モジュールが入っています。発火や化学火傷を防止するために、 次の注意事項を守ってください。

• 装置から取り外した後のバッテリを再充電しないでください。

• バッテリを分解、押しつぶし、穴開けしないでください。

• バッテリの外部接触部分を短絡させないでください。

• バッテリを水に浸けないでください。

• 60ºC(140°F)以上の高温にさらさないでください。

バッテリの手入れと保管に関するガイドライン

注意:バッテリの保管可能期間は短いため、予備として交換用バッテリを保管することは

避けてください。保管しているバッテリを常に充電された状態に保つための手順が励行されている場合を除いて、

現場での交換用バッテリの保管は避けてください。

バッテリのメンテナンスは、以下のように行ってください。

• UPSの設定を商用電圧に合わせて、UPSがバッテリ電源を使用する時間を最小にしてください("6.1 HP T750 G4 NA/JP UPS, HP T1000 G4 NA/JP UPS, and HP T1500 G4 NA/JP UPS", page 16および"6.2 HP T750 G4 INTL UPS, HP T1000 G4 INTL UPS, and HP T1500 G4 INTL UPS", page 17参照)。

• UPSの周辺は、清潔でほこりの少ない状態に保ってください。ほこりの多い環境では、UPSの外側を定期的に掃除機で掃除してください。

バッテリモジュールの取り外し

5.メンテナンス

A

B

A ベゼルを取り外します。

B コネクターを抜いてバッテリモジュールを切り離します。 ワイヤーで引っ張らないでください。

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5.メンテナンス

バッテリトレイの取り外し(続き)

C

D

新しいバッテリモジュールの取り付け

取り外し手順を逆の順番で行ってください。

● 安全と性能のため、HP純正品バッテリのみを使用してください。● 取り付けに際しては、コネクターの2つの部分を互いにしっかりと押し合わせてください。

5.4 予備部品

予備部品のご注文

予備部品のご注文は、HPウェブサイト (http://www.hp.com/buy/parts) をご利用ください。

保証期間中の部品の交換は、HPの公認サービス担当へご連絡ください。

UPS予備部品リスト

項目 予備部品番号

SPS-UPS T750 G4 NA/JP 796774-001

SPS-UPS T750 G4 INTL 796775-001

SPS-UPS T1000 G4 NA/JP 796763-001

SPS-UPS T1000 G4 INTL 796771-001

SPS-UPS T1500 G4 NA/JP 796772-001

SPS-UPS T1500 G4 INTL 796773-001

SPS-BATTERY KIT UPS T750 765781-001

SPS-BATTERY KIT UPS T1000 796779-001

SPS-BATTERY KIT UPS T1500 796780-001

C バッテリ前面のプラスチックの保護カバーを取り外します。

D プラスチックのタブを引っ張ってバッテリブロックを取り外し、ブロックを元に戻します。

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ページ 16 792523-001 第1版

日本語

6.技術仕様書

6.1 HP T750 G4 NA/JP UPS、HP T1000 G4 NA/JP UPS、HP T1500 G4 NA/JP UPS

HP T750 G4 NA/JP UPS

HP T1000 G4 NA/JPUPS

HP T1500 G4 NA/JP UPS

出力電力 @ 120V 北アメリカ:750VA525W

北アメリカ:1000VA700W

北アメリカ:1440VA1080W

出力電力 @ 110V 北アメリカ:750VA525W

北アメリカ:1000VA700W

北アメリカ:1440VA1080W

出力電力 @ 100V JPN:750VA500W

JPN:1000VA680W

JPN:1200VA980W

AC入力電源

• 定格入力電圧 単相100~120V

• 入力電圧範囲 96~144V

• 入力周波数範囲 45~55 Hz (50Hz地域)、55~65 Hz (60Hz地域)

バッテリ電源での出力

• 電圧 100/110/120V (-10%~+5%) (1)

• 周波数 50/60Hz ±0.1Hz

バッテリ(密封鉛酸型、メンテナンスフリー)

• 標準 2 x 12V 7 Ah

2 x 12V 9Ah

3 x 12V 9Ah

環境

• 動作温度範囲 0~35°C/32~95°F

• 保管温度範囲 -15~+40°C/5~104°F

• 相対湿度 0~90% (結露無きこと)

• ノイズレベル < 40 dBA(通常モード)

(1) 100/110/120Vに調節可能ですが、AC電源値と同じに設定する必要があります。

注意:火災の危険を減らすため、米国電気工事規定(NEC)のANSI/NFPA 70に従って、過電流保護最大20Aの分岐回路にのみ接続してください。

フィルター変圧器AVR 充電器 インバータ

バッテリ

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792523-001 第1版ページ 17

日本語

日本語

6.技術仕様書

6.2 HP T750 G4 INTL UPS、HP T1000 G4 INTL UPS、HP T1500 G4 INTL UPS

HP T750 G4 INTL UPS HP T1000 G4 INTL UPS HP T1500 G4 INTL UPS

出力電力 @ 230V 750VA525W

1000VA700W

1500VA1100W

AC入力電源

• 定格入力電圧 単相220~240V

• 入力電圧範囲 184~276V

• 入力周波数範囲 45~55 Hz (50Hz地域)、55~65 Hz (60Hz地域)

バッテリ電源での出力

• 電圧 220/230/240V (-10%~+5%) (1)

• 周波数 50/60Hz ±0.1Hz

バッテリ(密封鉛酸型、メンテナンスフリー)

• 標準 1 x 12V 9 Ah

2 x 12V 7 Ah

3 x 12V 9Ah

環境

• 動作温度範囲 0~35°C/32~95°F

• 保管温度範囲 -15~+40°C/5~104°F

• 相対湿度 0~90% (結露無きこと)

• ノイズレベル < 40 dBA(通常モード)

(1) 220/230/240Vに調節可能ですが、AC電源値と同じに設定する必要があります。

UPSをEU圏内で使用する場合は、IEC/EN 60898-1標準に準拠した16A、250Vの外部ブレーカーをUPSへの給電線に使用してください。

UPSをNA圏内で使用する場合は、20A、250Vの外部ブレーカーをUPSへの給電線に使用してください。

フィルター変圧器AVR 充電器 インバータ

バッテリ

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ページ 18 792523-001 第1版

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7.サポートと他のリソース

安全と規定準拠

安全、環境、および規定に関する情報については、

『サーバー、ストレージ、電源、ネットワーク、およびラック製品の安全と準拠に関する情報』

(HPのWebサイトhttp://www.hp.com/support/Safety-ComplianceEnterpriseProducts)を参照してください。

保証情報

HP ProLiantとX86サーバーおよびオプション (http://www.hp.com/support/ProLiantServers-Warranties)

ご連絡の前にご用意いただく情報

ご連絡いただく前に、次の情報をお手元にご用意ください。

• Active Health Systemログ(HP ProLiant Gen8以降の製品の場合)

• 障害が検出される前の7日間のActive Health Systemログをダウンロードして使用できます。詳しくは、『HP iLO 4ユーザーガイド』または『HP Intelligent Provisioningユーザーガイド』(HPのWebサイト(http://www.hp.com/jp/servers/ilo)または(http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual))を参照してください。

• Onboard Administrator SHOW ALLレポート(HP BladeSystem製品のみが対象)

• Onboard Administrator SHOW ALL レポートの入手に関する詳細は、HPウェブサイト (http://www.hp.com/go/OAlog)をご覧ください。

• テクニカルサポート登録番号(該当する場合)

• 製品のシリアル番号

• 製品モデル名と製品番号

• 製品の識別番号

• 該当するエラーメッセージ

• 追加したボードおよびハードウェア

• 他社製品のハードウェアまたはソフトウェア

• オペレーティングシステムの種類とリビジョン・レベル

HPの連絡先

米国および世界各地の連絡先については、Contact HPのWebサイトhttp://www.hp.com/go/assistanceを参照してく ださい。

米国では、次の方法をご利用ください。

• HPに電話で問い合わせる場合は、1-800-334-5144にお電話ください。品質向上のため、お電話の内容を録音またはモニターさせていただくことがあります。

• Care Pack(サービスアップグレード)を購入されている場合は、サポートおよびドライバーのWebサイト http://www8.hp.com/us/en/support-drivers.html(英語)を参照してください。Webサイトで問題を解決でき ない場合は、1-800-633-3600まで電話でお問い合わせください。Care Packの詳細は、HPのWebサイト http://pro-aq-sama.houston.hp.com/services/cache/10950-0-0-225-121.html(英語)を参照してください。Care Packの詳細は、HPのWebサイト http://pro-aq-sama.houston.hp.com/services/cache/10950-0-0-225-121.html(英語)を参照してください。

製品のQuickSpecs

製品の特長、仕様、オプション、構成、および互換性について詳しくは、HPのWebサイト(http://www.hp.com/go/qs(英語))にある製品のQuickSpecsを参照してください。

ドキュメントについてのご意見・ご質問

弊社ではお客様のニーズにかなうドキュメントの提供に全力で取り組んでいます。ドキュメントを改善するために役立てさせていただきますので、誤り、提案、コメントなどがございましたら、ドキュメントフィードバック担当([email protected]) へお寄せください。この電子メールには、ドキュメントのタイトルと製品番号、バージョン番号、または URL をご記載ください。