23
理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作 3 年 単位数: 2 単位 30 時間 担当教員名: 小川 真 (図書館棟2階9) コード:RBB215 〔授業の到達目標及びテーマ〕 高齢者の身体機能と疾患について、専門学会等による老年病についての研究成果などを活用しながら、病 態の特性をふまえた観点から教授する。授業では老化に伴った臓器や身体機能の変化とその失調について、 さらに高齢者のリハビリテ-ション医療における問題点と対策を学修する。目標としては 高齢者に特有の生理的変化や頻度の高い疾患を挙げ、概要を説明できる 高齢者の理学・作業療法を計画し、それを遂行する課程でどのような事態が想定され、どのように問 題を解決すべきかについて概要を説明できる。 〔授業の概要〕 老化の意味、高齢者の生理、頻度の多い症候・病態の概要について講義を行う。具体的な症例を提示して 教科書的な知識を臨床にどう活かすかについても学修させる。授業終了時には理解確認のため小テストや、 老年病に関する小論文の要約あるいは感想文提出を課題とする。次回の授業時には解答と解説を提示して教 科書的知識の確認・修正・定着を促し、文献からはば広く、深い知識を得る重要性についても自得させる。 キーワード:キーワード: 老化、加齢、老年病、サルコペニア、フレイル 〔授業計画〕 回 数 テ ー マ 内 容 第1回(4/11) 老年病総論 高齢化社会の現状と今後の課題 第3回(4/18) 加齢とは 加齢による身体機能変化、フレイル、サルコペニア 第4回(4/25) 免疫系の老化と感染症 加齢による生体防御機構の変化と感染症 誤嚥性肺炎 第5回(5/9) 呼吸器系の老化と疾患 高齢者の非感染性呼吸器疾患 第6回(5/16) 循環器系の老化と疾患 高齢者の心・血管病変、動脈硬化 第7回(5/23) 代謝・内分泌系の老化と疾患 高齢者の糖尿病・脂質異常、内分泌異常 第 8 回(6/6) 神経・感覚器系の老化と疾患 1 高齢者の脳血管障害、神経・感覚器疾患 第9回(6/13) 神経・感覚器系の老化と疾患 2 認知症・パーキンソン病 第 10 回(6/20) 消化器系の老化と疾患 1 高齢者の消化器疾患 第 11 回(6/27) 消化器系の老化と疾患 2 高齢者の嚥下困難・誤下障害 第 12 回(7/4) 高齢者の悪性腫瘍 高齢者に多い悪性腫瘍、癌患者の理学・作業療法 第 13 回(7/11) 腎泌尿器系の老化と疾患 高齢者の腎泌尿器疾患 第 14 回(7/18) 老化と薬物代謝 高齢者に使用頻度の高い薬剤、注意すべき薬剤 第 15 回(7/25) 総括 老年科学学修のまとめ 履修条件 特になし 予習・復習 予習:教科書の該当部分を熟読 復習:配布プリントと教科書内容の対応確認/指定された課題(レポート・演習) テキスト コメディカルのための専門分野テキスト 内科学 改訂6版 中外医学社 参考書・参考資料等 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 内科学(第 3 版) 医学書院 学生に対する評価 定期試験(85%)学習態度(課題の提出状況を含む)15

単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

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Page 1: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理23

授業科目名:老年科学

(Gerontology) 必修:理・作3年

単位数:

2単位 30時間

担当教員名:

小川 真

(図書館棟2階9) コード:RBB215

〔授業の到達目標及びテーマ〕

高齢者の身体機能と疾患について、専門学会等による老年病についての研究成果などを活用しながら、病

態の特性をふまえた観点から教授する。授業では老化に伴った臓器や身体機能の変化とその失調について、

さらに高齢者のリハビリテ-ション医療における問題点と対策を学修する。目標としては

① 高齢者に特有の生理的変化や頻度の高い疾患を挙げ、概要を説明できる

② 高齢者の理学・作業療法を計画し、それを遂行する課程でどのような事態が想定され、どのように問

題を解決すべきかについて概要を説明できる。

〔授業の概要〕

老化の意味、高齢者の生理、頻度の多い症候・病態の概要について講義を行う。具体的な症例を提示して

教科書的な知識を臨床にどう活かすかについても学修させる。授業終了時には理解確認のため小テストや、

老年病に関する小論文の要約あるいは感想文提出を課題とする。次回の授業時には解答と解説を提示して教

科書的知識の確認・修正・定着を促し、文献からはば広く、深い知識を得る重要性についても自得させる。

キーワード:キーワード: 老化、加齢、老年病、サルコペニア、フレイル

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 第1回(4/11) 老年病総論 高齢化社会の現状と今後の課題

第3回(4/18) 加齢とは 加齢による身体機能変化、フレイル、サルコペニア

第4回(4/25) 免疫系の老化と感染症 加齢による生体防御機構の変化と感染症 誤嚥性肺炎

第5回(5/9) 呼吸器系の老化と疾患 高齢者の非感染性呼吸器疾患

第6回(5/16) 循環器系の老化と疾患 高齢者の心・血管病変、動脈硬化

第7回(5/23) 代謝・内分泌系の老化と疾患 高齢者の糖尿病・脂質異常、内分泌異常

第8回(6/6) 神経・感覚器系の老化と疾患1 高齢者の脳血管障害、神経・感覚器疾患

第9回(6/13) 神経・感覚器系の老化と疾患2 認知症・パーキンソン病

第10回(6/20) 消化器系の老化と疾患1 高齢者の消化器疾患

第11回(6/27) 消化器系の老化と疾患2 高齢者の嚥下困難・誤下障害

第12回(7/4) 高齢者の悪性腫瘍 高齢者に多い悪性腫瘍、癌患者の理学・作業療法

第13回(7/11) 腎泌尿器系の老化と疾患 高齢者の腎泌尿器疾患

第14回(7/18) 老化と薬物代謝 高齢者に使用頻度の高い薬剤、注意すべき薬剤

第15回(7/25) 総括 老年科学学修のまとめ

履修条件 特になし

予習・復習 予習:教科書の該当部分を熟読 復習:配布プリントと教科書内容の対応確認/指定された課題(レポート・演習)

テキスト コメディカルのための専門分野テキスト 内科学 改訂6版 中外医学社 参考書・参考資料等 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 内科学(第3版) 医学書院

学生に対する評価 定期試験(85%)学習態度(課題の提出状況を含む)15%

Page 2: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理24

授業科目名:

小児科学

( Pediatrics )

履修年次 3年

必修:理学療法学科・作業療

法学科専攻

単位数: 担当教員名:

高柳 正樹

(非常勤講師室) コード:

RBB216

〔授業の到達目標及びテーマ〕

本授業では、本授業では、療法士として健康と病気の小児を扱うのに必要な小児科学の知識を習得す

ることを目標に、以下のテーマで講義を進めていく。

① 臓器別小児科学各論 ② 神経系の発達生物学と発達行動学 ③ 発達障害に関連する事項

〔授業の概要〕

授業は講義形式でおこなわれる。小児科学概論には成長と発達の他の小児保健学が含まれる。小児科

学各論には感染症が含まれる。神経系の授業には、脳性麻痺を含む行動発達障害が含まれる。

キーワード:正常発達、発達障害、心身障害児、遺伝疾患

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 第1回(4/9 ) 新生児疾患 新生児疾患について解説

第2回(4/16 ) 遺伝、奇形、先天代謝異常症 遺伝、遺伝子に関する問題を中心に解説

第3回(4/23 ) 神経、筋、骨系統疾患 その1 小児リハに関連する疾患を中心に解説

第4回(5/07 ) 神経、筋、骨系統疾患 その2 小児リハに関連する疾患を中心に解説

第5回(5/14 ) 小児感染症 小児感染症ついて解説

第6回(5/21 ) 呼吸器、循環器疾患 小児呼吸器疾患、循環器疾患を中心に解説

第7回(5/28) 消化器、内分泌疾患 小児に特有な疾患を中心に解説

第8回(6/04 ) アレルギー、血液疾患、腫瘍性疾患 小児に特有な疾患を中心に解説

第9回(6/11) 腎・泌尿器,眼科・耳鼻科疾患 小児に特有な疾患を中心に解説

第10回 (6/18 ) ASD、ADHDなどの発達障害 発達障害の解説

第11回( 6/25) 心身症、重症心身障害児(者) 心身症および重症心身障害児の解説

第12 回(7/02 ) 原始反射、低緊張の評価 原始反射、姿勢反射の説明。

第13 回(7/09 ) 正常発育・発達およびその評価 正常小児発達とその評価について解説。

第14 回(7/16 ) 事故、虐待、小児救急疾患 小児救急疾患の理解と対応

第15 回(7/23) 講義全体を通じての重要項目の整理 重要項目の整理

履修条件 特になし。

予習・復習 予習:テキストにおける授業範囲を一回読む。授業当日配布された資料で復習

テキスト 医学書院 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 小児科学

参考書・参考資料等 指定しない。授業の中で適宜紹介する。

学生に対する評価 定期試験(90%)、日ごろの学習態度(10%)により、総合的に評価する。

Page 3: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理24

Page 4: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理25

授業科目名:

臨床医学概論

Outline of clinical medicine

必修:理・作3年

単位数:

1単位 30時間 担当教員名:

山本 達也

(研究室:仁戸名9) コード:RBB217

〔授業の到達目標及びテーマ〕

本授業では、リハビリテーションを実施する際に理解しておくべき症状や病態について、脳神経内科で

よくみられる症候を題材として、診断から治療にいたるプロセスの習得を目標とする。

以下のテーマで講義・グループ学習・発表を進めていく。

①突然発症の片麻痺、②緩徐進行性の物忘れ、③手指振戦・動作緩慢、④意識障害、⑤急速進行性の四

肢麻痺

〔授業の概要〕

理学療法、作業療法を行う際によく見聞きする症候を題材に、その症候から考えるべき病態、疾患、

対処法について学習する。次に、グループ学習・発表を通じて、複数の症状を総合的にとらえる考え方

を学ぶ。

キーワード:臨床医学、症候、病態、診断、治療

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 第1回(4/10) 突然発症の片麻痺(1) 講義(脳血管障害)

第2回(4/17) 突然発症の片麻痺(2) グループ学習

第3回(4/24) 突然発症の片麻痺(3) 発表(課題レポート提出)

第4回(5/8) 緩徐進行性の物忘れ(1) 講義(認知症) 第5回(5/15) 緩徐進行性の物忘れ(2) グループ学習 第6回(5/22) 緩徐進行性の物忘れ(3) 発表(課題レポート提出) 第7回(5/29) 手指振戦・動作緩慢(1) 講義(パーキンソン病、パーキンソン症候群) 第8回(6/5) 手指振戦・動作緩慢(2) グループ学習 第9回(6/12) 手指振戦・動作緩慢(3) 発表(課題レポート提出) 第10回(6/19) 意識障害(1) 講義(脳炎、てんかん) 第11回(6/26) 意識障害(2) グループ学習 第12回(7/3) 意識障害(3) 発表(課題レポート提出) 第13回(7/10) 急速進行性の四肢麻痺(1) 講義(脊髄炎、ギランバレー症候群) 第14回(7/17) 急速進行性の四肢麻痺(2) グループ学習 第15回(7/24) 急速進行性の四肢麻痺(3) 発表(課題レポート提出)

履修条件 神経内科学総論・各論を履修していることが望ましい。

予習・復習 予習としてテキストを熟読のこと。復習にはノートの見直しを推奨。

テキスト 「脳神経内科学」 高橋伸佳編・著 理工図書

参考書・参考資料等 指定しない。授業の中で適宜紹介する。

学生に対する評価 定期試験(25%)、学習態度(25%)、課題レポート(50%)等により、総合的に評

価する。

Page 5: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理26

授業科目名:

リハビリテーション医学

Rehabilitation Medicine

履修年次:3年

必修:理・作

単位数:1単位 担当教員名:吉永 勝訓

(非常勤講師室) コード:RBB308

〔授業の到達目標及びテーマ〕

リハビリテーション(以下、リハ)は他職種チームでの協働により、対象となる患者や障害者に社会参

加を実現していただくプロセスである。医療の分野では医学的リハの理解に基づいた典型的なチームアプ

ローチが求められる。下記の授業概要に記載した内容を理解できるようにする。

〔授業の概要〕 理学療法・作業療法に関わるリハ医学について、その基本的な事項を修得する。医学的

リハにおけるチーム医療のあり方、リハの流れ、各種障害の捉え方と評価方法などを学習し、そして代表

的な疾患についてはその障害特性の把握に基づいたリハの展開と各スタッフの役割を理解する。授業の理

解には機能解剖学の基礎知識が必須であるため、「基礎運動学」テキスト「4章:四肢と体幹の運動」の

知識を確認しておくように。講師の都合により、何回か授業時間・授業内容の変更がある。

キーワード:疾患理解、障害評価、リハビリテーション、チームアプローチ

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容

第1回(4/11) リハ医学総論 リハ概論の確認、障害の理解、リハの展開

第2回(4/18) 脊髄損傷に対するリハ(1) 脊髄損傷により生ずる障害

第3回(4/25) 脊髄損傷に対するリハ(2) 脊髄損傷に対するリハの展開

第4回(5/9) 末梢神経障害に対するリハ 障害の理解とリハの展開

第5回(5/16) 脳卒中に対するリハ(1) 脳卒中により生ずる障害

第6回(5/23) 脳卒中に対するリハ(2) 脳卒中に対する早期リハ

第7回(5/30) 脳卒中に対するリハ(3) 脳障害へのその他の取り組み、演習

第8回(6/6) リウマチに対するリハ 障害の理解とリハの展開

第9回(6/13) 課題作成 未定

第10回(6/20) 切断に対するリハ 障害の理解とリハの展開

第11回(6/27/) 神経疾患に対するリハ 障害の理解、パーキンソン病のリハ

第12回(7/4) 小児疾患に対するリハ(1) 脳性麻痺児の理解とチームアプローチ

第13回(7/11) 小児疾患に対するリハ(2) その他の小児疾患対するリハ

第14回(7/18) 課題作成 未定

第15回(7/25/) 内部障害に対するリハ 各種内部障害のリハ

履修条件 特になし

予習・復習 予習より復習が重要。授業の復習と教科書当該部分の精読を勧める。

テキスト 標準リハビリテーション医学(医学書院)

参考書・参考資料等 テキスト、リハビリテーション医学関係の学術雑誌

学生に対する評価 試験(80%)、そのほかは課題、授業態度

Page 6: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理27

授業科目名:

理学療法概論

(Principal of Physical Therapy)

必修:理1年

単位数:

1単位:30時間

担当教員名:三和 真人

(仁戸名研究室1)

堀本佳誉、大谷拓哉 コード:RPB300

〔授業の到達目標及びテーマ〕

本授業では、理学療法士としての基本的知識、態度を身につけることを目標に、以下の講義内容に演習形式の講義を加えて、授業を進めていきます。 ① 理学療法の位置づけとその範囲を学ぶ。 ② 理学療法の歴史と関連する法制度を知る。 ③ 専門職種としての資質向上のための知識と適正を習得する。

〔授業の概要〕

理学療法とは何か、理学療法学の倫理・哲学を考え、理学療法の歴史辿ってリハビリテーション医学における理学療法の占める位置や法制度を考える。理学療法を実践するための目的や原理、国際障害分類と理学療法思考モデルといった流れなどについて理解し、海外と本邦、そして千葉県の首都圏近郊型特性と農業・漁業中心の地域型特性を踏まえた上で、各々の生活形態の特徴に応じた理学療法の相違も併せて考える。理学療法の評価および治療体系を学び、基本的な知識と理学療法士としての適性を修得する。本科目は、講義により、専門職種としての資質向上のため学習する。

キーワード:理学療法学、運動療法、物理療法、適性、臨床実習

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1回(4/10) 理学療法とは何か 定義と歴史 三和真人

第2回(4/17) リハビリと理学療法 リハビリテーション医療における理学療法の

位置づけ 三和真人

第3回(4/24) 理学療法と評価 理学療法の治療効果と判定 三和真人

第4回(5/8) 理学療法の治療手段1 治療方法の基礎 三和真人

第5回(5/15) 理学療法の治療手段2 治療方法の臨床応用 三和真人

第6回(5/22) 理学療法教育制度 理学療法教育制度(指定規則) 三和真人

第7回(5/29) 理学療法士・専門職団体 社会における専門職としての位置づけ 三和真人

第8回(6/5) 理学療法の診療報酬体系 診療報酬体系の変遷 三和真人

第9回(6/12) 理学療法士の適正 理学療法士としての「適性」 堀本佳誉

第10回(6/19) 理学療法の実践に向けて 理学療法実習等に関連した感染症などの基礎

医学知識を考える。 大谷拓哉

第11回(6/26) 理学療法技術体験① 運動器系障害の治療技術(筋・骨格系障害) 三和真人

第12回(7/3) 理学療法技術体験② 運動器系障害の治療技術(歩行障害) 三和真人

第13回(7/10) 理学療法技術体験③ 中枢神経系障害の治療技術 三和真人

第14回(7/17) 理学療法技術体験④ 中枢神経系障害の治療技術 三和真人

第15回(7/24) まとめ 理学療法の全般を通して 三和真人

履修条件 授業の後半で技術体験を交える第 11 回目の講義からは、体操服(ジャージ)を持参するようにしてください。

予習・復習 シラバスにそって授業を展開します。事前に予習をしておいてください。

テキスト 「理学療法概論」奈良 勲著(医歯薬出版社)。

参考書・参考資料等 参考書・資料などは、授業の中で適宜お知らせします。

学生に対する評価 定期試験(70%)、日ごろの学習態度や出席状況(30%)を勘案し、総合的に評価します。欠席が授業の3分の1を超えた場合は、定期試験は受けられません。

Page 7: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理28

授業科目名:

理学療法管理学

(Science of physical therapy

management)

履修年次:

必須:理4年

単位数:

1単位15時間

担当教員名:

科目責任者 村永信吾

(非常勤講師) コード:RPB200

〔授業の到達目標及びテーマ〕

① 職場における部門管理(マネージメント)を理解する

② 多職種連携、チーム医療に期待される職場環境について理解する

③ 理学療法の「質」に影響する力量(知識や技術)の確保について理解する

④ 労務管理について理解する

〔授業の概要〕

理学療法管理学では、保健・医療・介護領域において、質の高い理学療法を提供し続けるために必要な継続

的改善を推進するための部門マネージメント(プロセス管理、時間管理、人材管理など)を学ぶ。加えてや

職業人としての働き方(個人のマネージメント)についても学ぶ。

キーワード: マネージメント、リーダーシップ、医療の質、チーム医療、働き方改革

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1回(10/16) 医療介護を取り巻く環境の変化の

理解

理学療法管理学の必要性を理解

する。 村永

第2回(10/16) マネージメントの理解 マネージメントとは、組織の統

制と成長を目指す。

村永

第3回(10/23) 医療の質とは何か 医療の質とは何か?それを達成

するには何が必要かを理解する

村永

第4回(10/23) 医療の質の指標化 医療の質改善にむけた数値化を

理解する。

村永

第5回(10/30)

チーム医療① 医療安全とチーム医療について

TeamSTEPPSを通して理解す

村永

第6回(10/30) チーム医療② 同上 村永

第7回(11/6) 労務管理・ハラスメント 労務管理について理解する 村永

第8回(11/6) 働き方改革(ワークライフバラン

ス)

ワークライフバランスを理解す

る。

村永

履修条件 特になし

予習・復習 予習:キーワードに対して事前に調べておく、復習:毎回前回講義の確認を行う

テキスト 資料配布

参考書・参考資

料等

理学療法管理学 監修 植松光俊 (南江堂)

リハビリテーション管理・運営実践ガイドブック 編集 金谷さとみ他 メディカルビュー

学生に対する評

価 レポート提出(60%)、学習態度(40%)

Page 8: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理29

授業科目名:

運動療法学

Therapeutic Exercise

必修:理2年

単位数:

2単位 30時間

担当教員名:

科目責任者 竹内弥彦

(仁戸名研究室2)

藤尾公哉 稲垣武 コード:RPB201

〔授業の到達目標及びテーマ〕

各種疾患の理学療法に応用できる運動療法の基礎知識を習得する。

〔授業の概要〕

理学療法の中核的治療手段である運動療法の科学的根拠について学ぶ。理学療法の治療技術はバイオメ

カニクス、トレーニング科学、運動生理学、神経科学などの隣接基礎科学をその背景に持っている。本科

目は、こうした隣接基礎科学について理解を深めると同時に、機能・構造障害に対する運動療法を展開し

ていくための基礎知識を習得する。

キーワード:運動療法学総論、機能・構造障害、evidence-based medicine

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当者

第1回(4/10) ガイダンス 受講に関する注意事項、成績評価方法などの説明 竹内

第2回(4/17) 運動療法総論 運動療法の定義、目的、種類、対象疾患 竹内

第3回(4/24) 組織の病態生理と修復 運動器系、神経系の病態生理と可逆性 竹内

第4回(5/8) 関節の構造と運動 関節の分類・機能、運動様式、関節運動の制限因子 竹内

第5回(5/15) 関節可動域運動 関節可動域制限のメカニズム、可動域運動の種類・方法 竹内

第6回(5/22) 筋力・筋持久力 筋のエネルギー供給機構、筋線維の種類、収縮様式 竹内

第7回(5/29) 筋力・持久力増強運動 筋力増強の基礎理論、筋力・持久力増強の原則・方法 竹内

第8回(6/5) 全身持久力 全身持久力の評価・増強運動 竹内

第9回(6/12) 運動と代謝 運動と代謝のメカニズム、代謝調整 藤尾

第10回(6/19) 協調性運動 協調性障害に対する運動療法 藤尾

第11回(6/26) 運動制御と運動学習 運動制御理論、姿勢制御のメカニズム、運動療法と学習課題 藤尾

第12回(7/3) 運動と呼吸 呼吸のメカニズム、呼吸応答とその調節 稲垣

第13回(7/10) 運動と循環 運動時の循環器系の適応 稲垣

第14回(7/17) 認知神経リハビリテー

ション 認知過程の障害と運動療法(特別講義)

特別講

義講師

第15回(7/24) 総 括 科目全体に関する総括、質疑応答 竹内

履修条件 特になし

予習・復習 予習として各単元のテキストを熟読する。復習は配布資料を基に、適宜テキストを参照する。

テキスト 標準理学療法学「運動療法学 総論」 医学書院

参考書・参考資料等 「運動療法学‐障害別アプローチの理論と実際」文光堂

学生に対する評価 定期試験(80%)、授業時の学習態度(20%)により、総合的に評価する。

Page 9: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理30

授業科目名:

理学療法測定学

Physical Therapy

Assessment

必修:理2年

単位数:

2単位 30時間 担当教員名:

科目責任者:大谷拓哉

(研究室:仁戸名東校舎研究室1)

雄賀多聡 コード:RPB202

〔授業の到達目標及びテーマ〕

・理学療法における測定および評価の意義・位置づけと構成要素を説明できる。

・関節可動域検査、整形外科的検査の意義および方法を説明でき、健常者に対し適切に実践できる。

・統合と解釈について理解し、その方法を説明できる。

〔授業の概要〕

総論では理学療法における測定・検査および評価の意義や目的、測定・評価の進め方、統合と解釈に

関する知識を修得する。各論では理学療法を行う上で頻度が高く広汎な疾患に共通して行われる関節可

動域検査、整形外科的検査について、基本的な実施方法とそこから得られる生体情報の意味、異常値な

どについて理解を図る。

キーワード:理学療法、測定、評価、関節可動域検査、整形外科的検査

〔授業計画〕

回 数 テーマ 内 容 担 当 者

第1回(4/11 Ⅲ) 総論Ⅰ オリエンテーション

理学療法過程における評価の意義 大谷拓哉

第2回(4/11 Ⅳ) 総論Ⅱ 理学療法評価の進め方(1)

構成要素と情報収集 大谷拓哉

第3回(4/18 Ⅲ) 各論Ⅰ 関節可動域検査1 股関節 大谷拓哉

第4回(4/18 Ⅳ) 各論Ⅱ 関節可動域検査2 膝関節・足関節 大谷拓哉

第5回(4/25 Ⅲ) 各論Ⅲ 関節可動域検査3 肩関節 大谷拓哉

第6回(4/25 Ⅳ) 各論Ⅳ 関節可動域検査4 肘・前腕・手関節 大谷拓哉

第7回(5/9 Ⅲ) 各論Ⅴ 関節可動域検査5 まとめ 大谷拓哉

第8回(5/9 Ⅳ) 各論Ⅵ 関節可動域検査6 まとめ 大谷拓哉

第9回(5/16 Ⅲ) 各論Ⅶ 整形外科的検査(頸椎・胸郭出口)p231-233 雄賀多聡

第10回 (5/16 Ⅳ) 各論Ⅷ 整形外科的検査(肩関節)p235-237 雄賀多聡

第11回(5/23 Ⅲ) 各論Ⅸ 整形外科的検査(腰椎・股関節・骨盤)p234,240-241 雄賀多聡

第12 回(5/23 Ⅳ) 各論Ⅹ 整形外科的検査(膝関節)p241-244 雄賀多聡

第13 回(5/30 Ⅲ) 各論Ⅹ

Ⅰ 整形外科的検査(手指・足関節)p237-239,244-245 雄賀多聡

第14 回(5/30 Ⅳ) 各論Ⅹ

Ⅱ 整形外科的検査(まとめ) 雄賀多聡

第15 回(6/6 Ⅲ) 総論Ⅲ 理学療法評価の進め方(2)

統合と解釈、再評価、記録方法 大谷拓哉

履修条件 「人体の構造Ⅰ」「人体の構造Ⅱ」「人体の構造実習」「運動学Ⅰ」「機能解剖学」の

単位を全て修得していること。

予習・復習

予習として、テキストの該当箇所を読んできてください。

復習として、テキストと配布資料の確認および実技練習の実施により、知識・技術

の定着をはかってください。

テキスト 理学療法評価法(九州神陵文庫)

参考書・参考資料等 指定しない。授業の中で適宜紹介する。

学生に対する評価 実技・筆記試験(90%)、学習態度(10%)により、総合的に評価する。

Page 10: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理31

授業科目名:

理学療法測定学演習

Physical Therapy Assessment

(practice)

必修:理2年

単位数:

1単位 30時間

担当教員名:

科目責任者:大谷拓哉

(研究室:仁戸名東校舎研究室1)

藤尾公哉 コード:RPB301

〔授業の到達目標及びテーマ〕

・各測定の意義・目的および実施方法を理解し、説明できる。

・健常者に対し各測定を適切に実施できる。

〔授業の概要〕

理学療法を行う上で頻度が高く広汎な疾患に対し共通して行われる形態測定と徒手筋力検査法について、

その意義と目的および基本的な測定方法に関する知識・技術について、講義および演習を通じて修得する。

キーワード:理学療法、評価、測定、形態測定、徒手筋力検査法

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担 当 者 第1回 (6/6 Ⅳ) 各論Ⅰ オリエンテーション 形態測定(周径) 大谷拓哉

第2回 (6/13 Ⅲ) 各論Ⅱ 形態測定(四肢長) 大谷拓哉

第3回 (6/13 Ⅳ) 各論Ⅲ 徒手筋力検査法(股) 藤尾・大谷

第4回 (6/20 Ⅲ) 各論Ⅳ 徒手筋力検査法(膝) 藤尾・大谷 第5回 (6/20 Ⅳ) 各論Ⅴ 徒手筋力検査法(足) 藤尾・大谷 第6回 (6/27 Ⅲ) 各論Ⅵ 実技チェック(1) 大谷・藤尾 第7回 (6/27 Ⅳ) 各論Ⅶ 実技チェック(2) 大谷・藤尾 第8回 (7/4 Ⅲ) 各論Ⅷ 徒手筋力検査法(肩甲帯・肩) 藤尾・大谷 第9回 (7/4 Ⅳ) 各論Ⅸ 徒手筋力検査法(肩・肘) 藤尾・大谷

第10回 (7/11 Ⅲ) 各論Ⅹ 徒手筋力検査法(前腕・手) 藤尾・大谷

第 11回 (7/11 Ⅳ) 各論ⅩⅠ 徒手筋力検査法(体幹) 藤尾・大谷 第12回 (7/18 Ⅲ) 各論ⅩⅡ 実技チェック(3) 大谷・藤尾 第13回 (7/18 Ⅳ) 各論ⅩⅢ 実技チェック(4) 大谷・藤尾 第14回 (7/25 Ⅲ) 各論ⅩⅣ 徒手筋力検査法(頸部) 藤尾・大谷 第15回 (7/25 Ⅳ) まとめ 授業まとめ 大谷・藤尾

履修条件 「人体の構造Ⅰ」「人体の構造Ⅱ」「人体の構造実習」「運動学Ⅰ」「機能解剖学」

の単位を全て修得していること

予習・復習

予習として、テキストの該当箇所を読んできてください。

復習として、テキストと配布資料の確認および実技練習の実施により、知識・

技術の定着をはかってください。

テキスト 理学療法評価法(九州神陵文庫)、新・徒手筋力検査法(協同医書出版)

参考書・参考資料等 指定しない。授業の中で適宜配布・紹介する。

学生に対する評価 実技・筆記試験(90%)、学習態度(10%)により総合的に評価する。

Page 11: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理32

授業科目名:

理学療法臨床測定学

(Clinical measurement of Physical

Therapy)

必修:理2年

単位数:

1単位:30時間

担当教員名:堀本 佳誉

(仁戸名研究室10)

三和真人、大谷拓哉、藤尾

公哉、江戸優裕 コード:RPB303

〔授業の到達目標及びテーマ〕

臨床現場の雰囲気に慣れ、理学療法評価学で学習した成果を実践することを目的とします。 ① 理学療法評価学で学んだ評価方法の確認をします。 ② 現場での正確な計測ができるよう、経験を積みます。

〔授業の概要〕

理学療法評価学で学習した知識と技術を確認作業をしてもらいます。なお、本授業は学内での講義・演習と臨床現場での実習とを組み合わせて進めます。

キーワード:検査・測定、評価方法の確認

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1・2回(10 /17 ) 検査・測定の基礎① オリエンテーション 実習の心得 学内演習(全員) 堀本佳誉、三

和真人、大谷

拓哉、藤尾公

哉、江戸優裕

第3・4回(10/24 ) 検査・測定の基礎② 学内演習(全員)

第5・6回(10 /31 ) 検査・測定の基礎③ 学内演習(全員)

第7・8回(11/7) 検査・測定の実践 実習先 更生園(A)、(B) 学内演習(CDEFGHグループ)

堀本佳誉、三

和真人

第9・10回(11/14) 検査・測定の実践 実習先 更生園(C)、(D) 学内演習(ABEFGHグループ)

大谷拓哉、藤

尾公哉

第11・12回(11/21) 検査・測定の実践 実習先 更生園(E)、(F) 学内演習(ABCDGHグループ)

三和真人、藤

尾公哉

第13・14回(11/28) 検査・測定の実践 実習先 更生園(G)、(H) 学内演習(ABCDEFグループ)

堀本佳誉、江

戸優裕

第15回(12/5) まとめ 授業全体を通したまとめ 個別発表・レポート提出

担当の教員

全員

履修条件 臨床実習の服装・身なり。評価器具を準備すること。

予習・復習 シラバスに沿って、実習を行います。

テキスト 「新・徒手筋力検査法(第9版)」を使用します。

参考書・参考資料等 授業の中で適宜紹介します。

学生に対する評価 臨床総合評価(70%)、課題レポート・セミナーでの発表等(30%)を勘案し、総合的に評価します。なお、実習中の欠席が実習の5分の1を超えた場合は、臨床実習Ⅲは認められません。

Page 12: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理33

授業科目名:

日常生活活動学

(Daily of Life)

必修:理2年

単位数:2単位

30時間

担当教員名: 三和真人

(仁戸名研究室1) コード:RPB204

〔授業の到達目標及びテーマ〕

人間の日常生活(ADL)の重要性や文化的背景を含んだ生活環境を理解し、日常生活における身体機能や運動動作について、様々な疾患を通して下記の項目を理解することを目標にします。 ① 運動機能障害によるADLの制限。 ② ADL評価方法の理解(FIM、Barthel Indexなど)。 ③ ADL訓練方法、補助具・機器の利用方法。

〔授業の概要〕

人間の日常生活(ADL)の重要性や文化的背景を含んだ生活環境を理解し、日常生活における身体機能や運動動作について、脳血管障害、脊髄損傷、関節リウマチ、各種神経難病などの疾患を通して理解を深める。ADL 障害は理学療法の治療と関係が深く、運動機能障害としてリハビリテーションに占める割合が高い。基本動作の動作分析や各種 ADL 評価方法について、機能障害と関連付けて学ぶと同時に、ADL の訓練方法や各種補助具など学習する。

キーワード: ADL・ICIDH・ICF・Nagi Model

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容

第1回(4/11) 日常生活活動の概念 ADL概念と範囲

第2回(4/18) 国際生活機能(ICF) 障害構造とADLの関係、Nagiモデルも検討する

第3回(4/25) ADLとQOL QOLへの影響

第4回(5/9) ADLと運動学1 ADLにおける身体動作

第5回(5/16) ADLと運動学2 基本動作(寝返り、起き上がり、座位など)

第6回(5/23) ADLと運動学3 基本動作(歩行、階段昇降などの移動動作)

第7回(5/30) ADLと運動学4 基本動作(洗面、風呂、排泄、家事など)

第8回(6/6) ADL評価1 評価内容の概観

第9回(6/13) ADL評価2 評価方法、評価項目の紹介

第10回(6/20) 床上介助方法 起き上がり⇔座位(長座位、端座位まで)

第11回(6/27) トランスファー1 ベッド上座位⇔車いす

第12回(7/4) トランスファー2 車いす⇔トイレ、風呂移乗

第13回(7/11) 移動介助方法1 車いす操作(屋外の移動と問題点を探る)

第14回(7/18) 移動介助方法2 介助機器、歩行介助、階段昇降

第15回(7/25) 生活環境整備 家屋改造、社会資源の活用方法を学ぶ

履修条件 人体の構造や運動学で学んだ知識が必要となります。

予習・復習 シラバスに沿って授業を進めます。テキストを予め学習しておいてください。

テキスト 標準理学療法学「日常生活活動学・生活環境学」(医学書院)。

参考書・参考資料等 「ADLとその周辺 評価・指導・介護の実際」(医学書院)ほか、必要に応じて授業の中で適宜紹介します。

学生に対する評価 定期試験(70%)、日ごろの学習態度や出席状況(30%)を勘案し、総合的に評価します。欠席が授業の3分の1を超えた場合は、定期試験は受けられません。

Page 13: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理34

授業科目名:

日常生活活動学演習

(Practice for Daily of Life)

履修年次:

必修:理2年

単位数:1単位

30時間

担当教員名:三和 真人

(仁戸名研究室1)

堀本佳誉、大谷拓哉、藤尾

公哉、江戸優裕

コード:RPB304

〔授業の到達目標及びテーマ〕

寝返り、起き上がりなど基本動作や食事や排泄までも含めた日常生活活動(ADL)の知識について演習を通して理解することを目標にします。併せて、ADL評価、基本動作の指導方法、介助方法などを習得します。 ① 日常生活動作を観察により分析し、説明できる。 ② 日常生活における動作や活動の評価方法を習得する。 ③ 代表的な疾患・障害に対するADL評価、指導、介助の要点を理解する。

〔授業の概要〕

寝返り、起き上がりなどの基本動作や食事や排泄等までも含めた日常生活活動(ADL)について演習を通して理解をする。ADLについての基本的評価技術や基本動作方法の実践や、対象者への介助方法などを修得する。本科目は学生相互の実技実習を取り入れた演習形式により、FIM、Barthel Index などの基本的評価方法や寝返り、起き上がり、車椅子移乗などの動作方法と介助方法を体験し、諸外国での ADL 訓練内容や指導方法との相違について比較し、学生が ADL 訓練を臨機応変に工夫する能力を身につける。また脳血管疾患や脊髄損傷、関節リウマチなどの代表的疾患について VTR などを用いて演習し、各疾患における ADL 訓練や指導方法を理解する。

キーワード:脳血管障害・脊髄損傷・関節リウマチ・筋ジストロフィー・筋萎縮生側索硬化症

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1回(10/3) ADL評価の実際 Barthel Index、FIMの評価実習 三和真人

第2回(10/10) ADLの動作指導Ⅰ 寝返り、起き上がり、立ち座り 三和真人

第3回(10/10) ADLの動作指導Ⅱ 移乗、移動、歩行 三和真人

第4回(10/17) 疾患障害別のADL指導① 脳血管障害 大谷拓哉

第5回(10/17) 疾患障害別のADL介助法 〃 大谷拓哉

第6回(10/24) 疾患障害別のADL指導② 脊髄損傷 三和真人

第7回(10/24) 疾患障害別のADL介助法 〃 三和真人

第8回(10/31) 疾患障害別のADL指導③ 関節リウマチ 藤尾拓哉

第9回(10/31) 疾患障害別のADL介助法 〃 藤尾拓哉

第10回(11/7) 疾患障害別のADL指導④ 人工関節、切断 江戸優裕

第11回(11/7) 疾患障害別のADL介助法 〃 江戸優裕

第12回(11/14) 疾患障害別のADL指導⑤ 神経難病患者(筋ジストロフィー) 堀本佳誉

第13回(11/14) 疾患障害別のADL介助法 〃 堀本佳誉

第14回(11/21) ICFによる障害構造の分析と理解 Nagi、Schenkmanモデル 三和真人

第15回(11/21) まとめ 授業全体を通したまとめ 三和真人

履修条件 前期科目「日常生活活動論」を終了していること。また、人体の構造や運動学で学んだ知識が必

要となります。授業で実技を交える場合には、事前に体操服に着替えるようにお知らせします。

予習・復習 シラバスに沿って授業を進めます。テキストを予め学習しておいてください。

テキスト 標準理学療法学「日常生活活動学・生活環境学」(医学書院)。

参考書・参考資料等 「ADL とその周辺 評価・指導・介護の実際」(医学書院)ほか、必要に応じて授業の中で適宜

紹介します。

学生に対する評価 課題レポート(70%)、日ごろの学習態度や出席状況(30%)を勘案し、総合的に評価します。欠

席が授業の3分の1を超えた場合は、レポートを受けとりません。

Page 14: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理35

授業科目名:

物理療法学

(Physical Modalities) 必修:理2年

単位数:

1単位:15時間

担当教員名:

科目責任者 三和 真人

(仁戸名研究室1)

大谷拓哉

コード:RPB205

〔授業の到達目標及びテーマ〕

物理療法は温熱療法、光線療法、牽引療法、低周波療法などから構成され、それぞれの治療方法の作用機序やエネルギー交換による生体反応の基礎を理解し、臨床で実践できる能力を身につけることを目標にします。 ① 物理療法の作用機序と生体反応の基礎を学びます。 ② 物理療法の適応と、注意および禁忌を学びます。 ③ 物理療法の治療効果を理解します。

〔授業の概要〕

熱エネルギー、光エネルギー、力学的エネルギー、電気エネルギーといった物理エネルギーを理学療法の一つの治療方法として用いる。この物理療法は温熱療法、光線療法、牽引療法、低周波療法などから構成され、それぞれの治療方法の作用機序やエネルギー交換による生体反応の基礎を理解する。またそれぞれのエネルギーには特性があるため、治療法の特性と適応・注意、および禁忌を理解する。また治療の効果判定方法も併せて理解する。

キーワード:温熱療法・光線療法・牽引療法・電気刺激療法

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1回(10/ 1) 物理療法学総論 物理療法の全般について 三和真人

第2回(10/ 8) 疼痛・炎症の回復機序 物理療法による炎症の回復メカ

ニズムと除痛効果 三和真人

第3回(10/15) 温熱療法 熱伝導、熱による生理学的作用、

適応と禁忌 大谷拓哉

第4回(10/29) 水治療法 水治療の生理学的作用、適応と

禁忌 大谷拓哉

第5回(11/ 5) 寒冷療法 寒冷による生理学的作用、適応

と禁忌 大谷拓哉

第6回(11/12) 光線療法 赤・紫外線、レーザー光線によ

る生理学的作用、適応と禁忌 三和真人

第7回(11/19) 電気刺激療法 電気刺激の生理学的作用、適応

と禁忌、経皮的電気刺激 三和真人

第8回(11/26) マッサージ療法・牽引療法 マッサージの生理学的作用、牽

引の力学的作用、適応と禁忌 大谷拓哉

履修条件 人体の機能(生理学)をはじめとする基礎医学を復習しておいてください。勿論、基

礎物理を含まない高校の「物理」を事前に学んでおいてください。

予習・復習 シラバスに沿って授業を展開します。「物理療法学」を予習して臨んでください。

テキスト 標準理学療法学「物理療法学」医学書院。

参考書・参考資料等 「EBM物理療法」(医歯薬出版)第4版、理学療法MOOK5「物理療法」(三輪書店) 「物理療法マニュアル」(医歯薬出版)。必要に応じて授業の中で適宜紹介します。

学生に対する評価 定期試験(70%)、日ごろの学習態度や出席状況(30%)を勘案して、総合的に評価します。欠席が授業の3分の1を超えた場合は、定期試験は受けられません。

Page 15: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理36

授業科目名:

物理療法学演習

Intervention of Physical

Therapy Modalities

必修:理2年

単位数:

1単位 30時間

担当教員名:

科目責任者 竹内弥彦

(仁戸名研究室2)

藤尾公哉、江戸優裕 コード:RPB305

〔授業の到達目標及びテーマ〕

「物理療法学」で学習した内容について、各種物理療法機器を用い、その使用方法や治療効果判定、

および生体に与える影響について学習する。

〔授業の概要〕

物理エネルギーを利用した温熱療法、光線療法、牽引療法、低周波療法などの物理療法に用いられる

各種の機器について、その使用方法や治療効果、生体への影響等に関する知識を習得する。本科目は実

際の物理療法機器を使用し学生相互で実技実習しながら体験する演習形式をとり、機器の使用方法や治

療手順について学習する。

キーワード:物理療法学、物理療法機器、演習

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1回(12/3) ガイダンス 受講に関する注意事項、成績評価方法などの説明 竹内

第2回(12/10) 温熱療法 1) ホットパック 竹内

第3回(12/10) 温熱療法 2) パラフィン浴 竹内

第4回(12/17) 寒冷療法 1) コールドパック 竹内

第5回(12/17) 寒冷療法 2) クリッカー、コールドスプレー、極寒冷 竹内

第6回(1/7) 光線療法 1) 紫外線 江戸

第7回(1/7) 光線療法 2) 赤外線、LASER 江戸

第8回(1/14) 電気療法 1) クロナキシー検査 藤尾

第9回(1/14) 電気療法 2) TENS、 SSP 藤尾

第10回(1/21) 電気療法 3) 干渉波、TES 藤尾

第11回(1/21) 電気療法 4) 機能的電気刺激 藤尾

第12回(1/28) エネルギー変換熱 極超短波、超音波 江戸

第13回(1/28) 水治療法 部分浴、全身浴 竹内

第14回(2/4) 機械的療法 牽引、メドマー 竹内

第15回(2/4) 総 括 科目全体に関する総括、質疑応答 全員

履修条件 「物理療法学」を履修していること

予習・復習 予習として各単元のテキストを熟読する。復習は授業内容を基に、適宜テキストを参照する。

テキスト 標準理学療法学「物理療法学」 医学書院

参考書・参考資料等 「EBM物理療法」医歯薬出版、 「物理療法マニュアル」医歯薬出版

学生に対する評価 実技試験(80%)、授業時の学習態度(20%)により、総合的に評価する

Page 16: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理37

授業科目名:

義肢装具学

(Prosthetics and

Orthotics)

履修年次

必修:理3年

単位数:

2単位30時間

担当教員名:前田雄(非常勤講師室)

田口直枝 須田裕紀 郷貴博 鈴

木啓太 コード:RPB206

〔授業の到達目標及びテーマ〕

1.義肢装具の適応となる疾患、障害が説明できる。

2.義肢装具の定義、種類、名称について説明ができる。

〔授業の概要〕

本授業では、四肢の欠損に用いられる義肢(義手・義足)、四肢体幹の運動機能障害等に用いられる装具、移動機

器等について理解を深めるために、これらを必要とする対象者とその定義、種類、名称などについて学ぶ。

(本授業はオムニバス方式により行い、主に義肢については、前田雄、装具については須田裕紀が担当する。)

キーワード:義手,義足,装具,車椅子,福祉用具,バイオメカニクス

回 数 テ ー マ 内 容 担当者

第1回 (4/12) ガイダンス・義肢装具総論 シラバス説明・義肢装具総論 郷貴博

第2回 (4/12) 義肢概論 義肢の分類、定義、切断レベル、断端管理 郷貴博

第3回 (4/19) 下腿義足 下腿義足ソケットの種類、構成要素、足部 前田雄

第4回 (5/10) 大腿義足 大腿義足ソケットの種類、構成要素、膝継手 郷貴博

第5回 (5/24) 特殊義足 サイム義足、膝義足、股義足の種類 郷貴博

第6回 (5/24) 義手 義手の種類、機能による分類と特徴 郷貴博

第7回 (5/31) 小テスト1 義肢の確認試験 郷貴博

第8回 (5/31) 装具概論 装具の分類、定義、装具の機能と役割 郷貴博

第9回 (6/7) 短下肢装具 短下肢装具の種類、適応疾患 須田裕紀

第10回(6/21) 長下肢装具 長下肢装具の種類、適応疾患 郷貴博

第11回(6/28) 体幹装具・上肢装具 体幹装具、上肢装具、の種類と適応疾患 鈴木啓太

第12 回(6/28) 特殊装具 特殊装具の種類と適応疾患 鈴木啓太

第13 回(7/5) シーティング 車椅子シーティングの種類と各部の名称と適応 前田 雄

第14 回(7/12) その他の移動・移動補助機器 その他の移動・移動補助機器の種類と適応疾患 田口直枝

第15 回(7/12) 小テスト2 装具、車いす、シーティングの確認試験 田口直枝

履修条件 特になし

予習・復習 予習はテキストを用いて,各回の該当内容を熟読のこと.復習はノートと配布資料の見直し

を推奨.

テキスト 「義肢装具学 第4版」 編集 川村次郎 他、医学書院、¥7,350(内税5%含む) 参考書・参考資料等 理学療法テキスト 義肢学(中山書店)、理学療法テキスト 装具学(中山書店)、配布資料

学生に対する評価 義肢装具学と義肢装具学演習は並行して授業を実施するため、評価および成績は同じとす

る。評価内容は小テスト(20%)、定期試験(80%)により行う。

Page 17: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理38

授業科目名:

義肢装具学演習

(Practice of

Prosthetics and

Orthotics)

履修年次

必修:理3年生

選択:

単位数:

1単位30時間

担当教員名:須田裕紀(非常

勤講師室)田口直枝 前田雄

郷貴博 鈴木啓太

講義協力者 コード:RPB306

〔授業の到達目標及びテーマ〕

1.義肢装具を必要とする対象者の評価が実践できる。2.義肢装具の装着おとび訓練方法について説明ができる。

〔授業の概要〕

本授業では、義肢装具を必要とする対象者を評価し訓練するための基礎的な知識と技術を習得するために、義肢装具の評

価方法、訓練方法などについて学ぶ。(本授業はオムニバス方式により行い、主に義肢については、前田 雄、装具につい

ては須田裕紀、髙橋素彦が担当する。また対象者の評価に関することについては、田口直枝が担当する。)

キーワード:義肢、装具、切断、麻痺、リハビリテーション

回 数 テ ー マ 内 容 担当者

第1回(4/19) 義足部品Ⅰ(義足足部等) 義足足部の構造と機能を 前田雄

第2回(4/26) 下腿切断者の身体評価 下腿切断者をモデルに評価方法を学ぶ 須田裕紀

田口直枝

鈴木啓太

講義協力者

第3回(4/26) 下腿義足の適合評価 下腿切断者をモデルに適合評価方法を学ぶ

第4回(4/26) 下腿義足の装着訓練 下腿切断者をモデルに装着訓練方法を学ぶ

第5回(5/10) 義足部品Ⅱ(義足膝継手等) 義足膝継手の構造と機能を学ぶ 郷貴博

第6回(5/17) 大腿切断者の身体評価 大腿切断者をモデルに評価方法を学ぶ 前田雄

田口直枝

郷貴博

講義協力者

第7回(5/17) 大腿義足の適合評価 大腿切断者をモデルに適合評価方法を学ぶ

第8回(5/17) 大腿義足の装着訓練 大腿切断者をモデルに装着訓練方法を学ぶ

第9回(6/7) 装具部品Ⅰ(装具足継手等) 下肢装具の足継手の構造と機能を学ぶ 須田裕紀

第10回 (6/14) 脳血管障害片麻痺者の身体評価 脳血管片麻痺者をモデルに評価方法を学ぶ 須田裕紀

田口直枝

郷貴博

講義協力者

第11回(6/14) 短下肢装具の適合評価 脳血管片麻痺者をモデルに適合評価方法を学ぶ

第12 回(6/14) 短下肢装具の装着訓練 脳血管片麻痺者をモデルに装着訓練方法を学ぶ

第13 回(6/21) 装具部品Ⅱ(装具膝継手等) 下肢装具の膝継手の構造と機能を学ぶ 郷貴博

第14 回(7/5) 車椅子の身体評価 車椅子の評価方法を学ぶ 前田雄

鈴木啓太 第15 回(7/5) 車椅子等の適合評価 車椅子の適合方法を学ぶ

履修条件 特になし

予習・復習 予習はテキストを用いて,各回の該当内容を熟読のこと.復習はノートと配布資料の見直しを推奨.

テキスト 15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト「義肢学」石川朗 他、中山書店 15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト「装具学」石川朗 他、中山書店

参考書・参考資料等 理学療法学テキストⅥ 義肢装具学(神陵文庫)、配布資料

学生に対する評価 義肢装具学と義肢装具学演習は並行して授業を実施するため、評価および成績は同じとする。評価

内容は小テスト(20%)、定期試験(80%)により行う。

Page 18: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理39

授業科目名:

理学療法研究方法論

(Research Methods of Physical

Therapy)

必修:理3年

単位数:

1単位:30時間

担当教員名:

科目責任者 三和 真人

(仁戸名研究室1)

大谷拓哉、藤尾公哉

コード:RPB307

〔授業の到達目標及びテーマ〕

理学療法士もしくは、臨床研究の一端を担う者としての素養を身につけることを目的とします。下記の項目は少なくとも卒業研究に必要な項目ですので、理解できるようにしてください。

① 理学療法領域における研究の必要性を理解する ② 研究方法の概略をと諸過程を理解する ③ 学術論文の読み方を理解し、論文の評価ができる ④ 文献検索ができる

〔授業の概要〕

理学療法の考察や発展に重要な研究手法について知識を修得する。本科目は、研究課題の設定からのプロセスを学生相互で体験する演習形式により、理学療法の根拠を示すことを目的とした手法で、事例研究や統計課題によるデータ分析等の各手法の特徴や結果の分析を理解する。

キーワード:研究方法・研究論文・文献レビュー・統計学

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1回(4/8) 研究法と何か 研究の必要性を理解する 三和真人

第2回(4/15) 文献の種類と論文の読み方 研究のレビューを理解する 三和真人

第3回(4/22) 研究方法の種類 質的研究も含め、諸研究方法を理解する。 三和真人

第4回(5/13) 研究・実験の倫理 研究に関する倫理を理解する 三和真人

第5回(5/20) 研究計画の立て方 実験計画(実験時期や手続き)を理解する 三和真人

第6回(5/27) 研究申請手続きと利益相反の関係 研究申請書類とCOIを理解する 三和真人

第7回(6/3) 文献レビューの検索 研究デザインへのレビューを学習する 藤尾公哉

第8回(6/10) 統計学① 基本統計、分散分析など理解する 大谷拓哉

第9回(6/17) 統計学② 偽データを用いて統計演習する 大谷拓哉

第10回(6/24) 統計学③ 偽データを用いて統計演習する 大谷拓哉

第11回(7/1) 研究論文の作成 研究論文の書き方・まとめ方を理解する 藤尾公哉

第12回(7/8) プレゼンテーション プレゼンテーション方法を理解する 藤尾公哉

第13回(7/22) 卒業研究デザイン作成① 4 グループに分かれて、ゼミ形式で研究デ

ザインを作成する 三和真人

第14回(7/29) 卒業研究デザイン作成② 研究デザインを作成する(つづき) 〃

第15回(7/30) まとめ 英文輪読 〃

履修条件 基本的研究法の講義と演習を行いますので、主体的に参加してください

予習・復習 シラバスに沿って「よくわかる医療統計「なぜ?」にこたえる道しるべ」對馬栄輝著(東京図書)

を事前に学習してください。

テキスト 「よくわかる医療統計「なぜ?」にこたえる道しるべ」對馬栄輝著(東京図書)

参考書・参考資料等 授業の中で、教材は適宜お知らせします

学生に対する評価 レポート(60%)、日ごろの学習態度や出席状況(30%)、発表(10%)を勘案して評価します。欠

席が授業の3分の1を超えた場合、レポートを受けとりません。

Page 19: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理40

授業科目名: 運動器障害理学療法学

Musculoskeletal Physical Therapy

履修年次 必修:理学 3年

単位数: 2単位30時間

担当教員名:

竹内弥彦、江戸優裕

(研究室:仁戸名研究室2)

コード:RPB207

〔授業の到達目標及びテーマ〕 本授業では、運動器障害に対する理学療法を展開する上で基礎となる姿勢・動作および疼痛や関節機能の評価

を習得するとともに、代表的な疾患に対する病期に応じた評価とアプローチを実践できる能力の習得を目標とす

る。 〔授業の概要〕 本授業は、講義、グループ発表、発表内容の実技練習という形で構成される。代表的な運動器障害に関する基

礎理論の講義と、病期に応じた評価と介入についてのグループ発表を行い、発表内容に関する実習を行う。 キーワード:運動器障害 外傷 疼痛 姿勢 変形性関節症 〔授業計画〕

回 数 テーマ 内 容 担 当 者 第1回(4/10) オリエンテーション 受講に関する注意事項、成績評価方法などの説明 竹内弥彦

第2回(4/17) 総論 運動器系障害学総論 江戸優裕

第3回(4/24) 肩関節疾患 肩関節周囲炎の理学療法 江戸優裕

第4回(5/8) 脊椎・脊髄疾患 脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアの理学療法 江戸優裕

第5回(5/15) 変形性関節症 1) 変形性膝関節症(TKA術後)の理学療法 江戸優裕

第6回(5/22) 腱損傷 アキレス腱損傷の理学療法 江戸優裕

第7回(5/29) 靭帯・半月板損傷 前十字靭帯(ACL)・半月板損傷の理学療法 江戸優裕

第8回(6/5) 関節リウマチ 関節リウマチの理学療法 江戸優裕

第9回(6/12) 下肢骨折 大腿骨頸部骨折(CHS術後)の理学療法 竹内弥彦

第10回(6/19) 変形性関節症 2) 変形性股関節症(THA術後)の理学療法 竹内弥彦

第11回(6/26) 症例検討 1) グループ発表1): 肩関節周囲炎 竹内・江戸

第12回(7/3) 症例検討 2) グループ発表2): TKA術後 竹内・江戸

第13回(7/10) 症例検討 3) グループ発表3): ACL損傷、再建術術後 竹内・江戸

第14回)(7/17) 症例検討 4) グループ発表4): THA術後 竹内・江戸

第15回(7/24) 症例検討 5) グループ発表5):

脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア 竹内・江戸

履修条件 特になし

予習・復習 予習は整形外科の授業資料を熟読する。復習は配布資料を基に適宜参考資料を参照する。

テキスト 授業時配布資料

参考書 2年次の整形外科総論・各論の授業資料.シンプル理学療法学シリーズ運動器障害理学療法

学テキスト改訂第2版(南江堂). 学生に対する評価 筆記試験(80%)、グループ発表(20%)

Page 20: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理41

授業科目名: 運動器障害理学療法

演習 Physical therapy of movement

disorder; extremities, low back

and neck

履 修

年次:

修:理

単位数:1単位

30時間

担当教員名:

科目責任者 鈴木勝

石田佳子、加藤邦大、

高間省吾 コード:RPB308

〔授業の到達目標及びテーマ〕

① 解剖学、運動学の基礎知識を踏まえて、運動器障害の理学療法の基本的考え方を習得する.

② 豊富な実技演習を通じて、四肢の大関節や腰部・頸部の運動機能評価の基本技術を習得する.

〔授業の概要〕運動器障害理学療法の評価・治療では、四肢・体幹の関節や筋の機能評価に関する知識と評価技術が不可

欠である.本講義では講師によるデモンストレーションや学生の実技練習を通じて、机上の学習だけでは得ることが難し

いアライメント、可動性、筋パフォーマンス、姿勢・運動パターンなどの評価技術が習得できるようにする.第1~3回

の総論、第4~15回の各論の中で、評価技術に加えて時間の許す限り問題点抽出から治療の流れまでを示し、実際の臨

床をイメージできるようにしたい.皆さんの運動器障害に対する興味が高まり、将来の臨床活動につながることを期待す

る.

キーワード:運動器障害、運動機能評価、可動性、筋パフォーマンス

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1回(10/4) 関節の機能評価について 関節可動性の理論の解説(実技を含む) 鈴木

第2回(10/4) 筋の機能評価について 筋パフォーマンスの理論を解説(実技を含む) 鈴木

第3回(10/11) 運動器障害の理学療法評価 評価の流れの解説(デモンストレーション含む) 鈴木

第4回(10/18) 足関節・足部① 足関節・足部の機能評価に必要な知識(講義) 石田

第5回(10/18) 足関節・足部② 足関節・足部の機能評価(デモ、実技練習) 石田

第6回(10/25) 膝関節① 膝関節の機能評価に必要な知識(講義) 石田

第7回(10/25) 膝関節② 膝関節の機能評価(デモ、実技練習) 石田

第8回(11/1) 股関節① 股関節の機能評価に必要な知識(講義) 加藤

第9回(11/1) 股関節② 股関節の機能評価(デモ、実技練習) 加藤

第10回(11/8) 腰部① 腰部の機能評価に必要な知識(講義) 加藤

第11回(11/8) 腰部② 腰部の機能評価(デモ、実技練習) 加藤

第12回(11/15) 肩関節① 肩関節の機能評価に必要な知識(講義) 高間

第13回(11/15) 肩関節② 肩関節の機能評価(デモ、実技練習) 高間

第14回(11/22) 頚部① 頸部の機能評価に必要な知識(講義) 高間

第15回(11/22) 頚部② 頸部の機能評価(デモ、実技練習) 高間

履修条件 特になし

予習・復習 各論では、該当する関節・部位の機能解剖について復習しておくこと.

テキスト 講義ごとに資料を配布する.

参考書・参考資料等 指定しない.講義の中で適宜紹介する.

Page 21: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理41

学生に対する評価 定期試験にて評価する.

Page 22: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理42

授業科目名:

運動器障害理学療法学特論

(Clinical Issue of

Musculoskeletal Physical Therapy)

選択:理3年

単位数:

1単位:30時間

担当教員名:三和 真人

(仁戸名研究室1)

竹内弥彦、山本喜美夫、山

内弘喜、石川修平

コード:RPB317

〔授業の到達目標及びテーマ〕

運動器疾患を中心とした理学療法について、最新のトピックスを講義と演習などを交えながら臨床に沿った技術を身に

つけることを目標にします。 ① 運動器疾患の理学療法評価の流れを理解します。

② 代表的な疾患の今日の取り組みについて理解します。

③ 理学療法評価の流れの理解では、問診、視診、触診、理学的検査等を組み合わせて、その問題構造(障害構造)の

抽出プロセスを体系的に理解します。

〔授業の概要〕

理学療法対象の整形外科疾患を中心とした障害に対する近年の理学療法について、神経科学や治療法のトピックスを含

め、オムニバス形式で講義します。講義や演習等の形式にとらわれずに、臨床の現場での取り組みを理解し、技術を習得

することにあります。 (本授業は、臨床における運動器障害の講義は山内、山本、石川が担当します。歩行のバイオメカニクスは竹内、脊髄損

傷、末梢神経損傷などは三和がそれぞれオムニバス形式で講義と実技を行います。)

キーワード: スポーツ障害・変形性関節症・骨疾患系歩行分析・熱傷・末梢神経障害・脊髄損傷

回 数 テ ー マ 内 容 担当

第1回(10/1) スポーツ外傷の理学療法① 機能障害のメカニズム、評価と治療 山内弘喜

第2回(10/1) スポーツ外傷の理学療法② 機能障害のメカニズム、評価と治療 山内弘喜

第3回(10/29) 変形性関節症の理学療法① 変形性膝関節症の障害像、評価と治療 山本喜美夫

第4回(10/29) 変形性関節症の理学療法② 変形性膝関節症の障害像、評価と治療 山本喜美夫

第5回(11/5) 変形性関節症の理学療法③ 頸椎症、腰椎症の障害像、評価と治療 石川修平

第6回(11/5) 変形性関節症の理学療法④ 頸椎症、腰椎症の障害像、評価と治療 石川修平

第7回(11/12) 股関節のバイオメカニクス 運動と股関節荷重,股関節に関連する下肢・体幹のアライメント異常

山本喜美夫

第8回(11/12) 変形性股関節症の理学療法 変形性股関節症の病態,障害像、評価治療 山本喜美夫

第9回(11/12) THA術後の理学療法 術後のリスク管理,評価・治療・ADL指導 山本喜美夫

第10回(11/19) 歩行のバイオメカニクス 歩行中の重心移動と効率性,ロッカー機構 竹内弥彦

第11回(11/19) 骨関節疾患患者の歩行観察と分析 主な骨関節疾患(股・膝)患者の歩行の特徴 竹内弥彦

第12回(11/26) 頸髄損傷の理学療法 臨床における運動療法を実習 三和真人

第13回(11/26) 脊髄損傷の理学療法 電気刺激療法による運動機能の改善 三和真人

第14回(12/3) 熱傷における理学療法 臨床における運動療法を実習 三和真人

第15回(12/3) 末梢神経損傷と理学療法 末梢神経損傷の運動機能改善 三和真人

履修条件 人体の構造(解剖学)や運動学など基礎理学療法分野の科目を履修済みのこと。

予習・復習 上記のシラバスに沿って授業を展開します。事前に講義内容の学習をしておいてください。

テキスト 各講師が資料を提供します。

参考書・参考資料等 参考資料などは授業の中で適宜お知らせします。

学生に対する評価 定期試験(70%)、日ごろの学習態度や出席状況(30%)を勘案し、総合的に評価します。欠席が

授業の3分の1を超えた場合は、定期試験は受けられません。

Page 23: 単位数: 担当教員名: 2単位 30時間 小川 真 …...理23 授業科目名:老年科学 (Gerontology) 必修:理・作3年 単位数: 2単位 30時間 担当教員名:

理43

授業科目名:

神経系障害評価学

(Assessment of Neurological

Physical Therapy)

必修:理3年

単位数:

1単位:15時間 担当教員名:堀本 佳誉 (仁戸名研究室10号)

コード:RPB202

〔授業の到達目標及びテーマ〕

本授業では、神経系障害対する検査・測定の基本的手技を実施し、その結果を評価することを目標に、

以下のテーマで講義を進めていく。

① 神経系の障害に由来する神経学的徴候を説明することが出来る。

② 各神経学的徴候に対する検査・測定の基本的手技を実施することが出来る。

③ 検査・測定の結果を記載し、評価することが出来る。

〔授業の概要〕

理学療法の対象となる神経系障害の臨床徴候とそのメカニズムを理解し、その検査・測定の基本的手技

を習得する。神経障害由来の異常所見を理解した上で、検査・測定結果を評価することができることを目

標とする。

キーワード: 神経系障害、検査、測定、評価

〔授業計画〕

回 数 テ ー マ 内 容 第1回

(4/11・Ⅱ) 概論 神経系障害における理学療法評価の流れ

第2回

(4/18・Ⅱ) 神経系障害評価1 感覚検査・知覚検査

第3回

(4/25・Ⅱ) 神経系障害評価2 反射検査・病的反射検査

第4回

(5/9・Ⅱ) 神経系障害評価3 協調性検査

第5回

(5/16・Ⅱ) 神経系障害評価4 筋緊張検査

第6回

(5/23・Ⅱ) 神経系障害評価5 運動麻痺検査

第7回

(5/30・Ⅱ) 神経系障害評価6 脳神経検査、バランス検査

第8回

(6/6・Ⅱ) 神経系障害評価7 姿勢反射検査・平衡機能検査

履修条件 動きやすい服装、膝・肘を露出できる服装で参加してください。

予習・復習 各機能に関する解剖学および生理学的な知識を復習しておくこと。

テキスト 「神経診察クローズアップ(第2版)」 メディカルビュー 「リハビリテーションにおける評価Ver.3」 医歯薬出版

参考書・参考資料等 指定しない。授業の中で適宜配布・紹介する。

学生に対する評価 定期試験(90%)、学習態度(10%)により、総合的に評価する。