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2013 オープンラボ エネルギーナノテクノロジー2大 をアピール エネルギー 福島再生可能エネルギー研究所の完成予想図 TIA―nano つくイノベーションアリーナナノテクノロジー (TIA―nano) TIA 学ツアー(11 1 ) interview にオープンしたTIA 、1、2 オープンス ペースを し、 するほか、 きる。 TIA ツアー コア ほかに、 ある (NIMS) 大学、 エネルギー (KEK) るこ きる。TIA 学ツア 【特別企画】 2013年 平成25年 10月9日 水曜日

( ) 2013年 平成25年 10月9日 水曜日 再生可能エネルギーと ......2013年産総研オープンラボ特別展示 再生可能エネルギーとナノテクノロジー2大研究拠点をアピール

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2013年産総研オープンラボ特別展示

再生可能エネルギーとナノテクノロジー2大研究拠点をアピール 産業技術総合研究所

産総

1日

につくば市の産総

研つくばセンターで「産総研

オープンラボ」を開催する。

2014年4月に開所予定の

「福島再生可能エネルギー研

究所」の研究内容紹介、新た

に開設した「つくばイノベー

ションアリーナナノテクノロ

ジー拠点

TIA―nan

」の見学会、会場ごとに

テーマ分けした講演会を行

う。また、全国の研究拠点か

ら集めた約500件の研究テ

ーマをパネル展示し、約10

0カ所の研究室

ラボ

を公

開する。開場は9時

分から

時まで、2日目は

まで。参加無料。

福島再生可能エネルギー研究所復興と研究加速両輪に大和田野芳郎氏福島再生可能エネルギー研究所所長

被災地企業と共同でおおわだの・よしろう 

東大院

電気工学

博士課程

修了、同年電子技術総合研究

現産総研

入所。

年産

総研企画本部企画副本部長。

北九州市出身、

歳。

 東日本大震災後、大きな

注目を集める再生可能エネ

ルギー。日本で初めてとな

る再生可能エネルギーの総

合研究所である産総研の

「福島再生可能エネルギー

研究所」

福島県郡山市

は、2014年4月の開所

を目指し、急ピッチで工事

が進んでいる。

月1日に

は組織が立ち上がり、所長

には産総研企画本部企画副

本部長の大和田野芳郎氏が

就任した。産総研は被災地

の震災からの復興と日本の

再生可能エネルギーの発展

を両輪に、研究開発に挑む。

◇ ◇

 ―被災地の復興と再生可

能エネルギーの研究加速に

同時に挑みます。

 「きっかけは福島県から

再生可能エネルギーで復興

したい、国に研究開発拠点

を作ってほしいという要望

が寄せられたことだ。それ

に国が応えて産総研が引き

受けた。再生可能エネルギ

ーの総合的な研究所は日本

ではこれが初めてだ。復興

支援と研究開発をぜひ両立

させたい」

 「このプロジェクトを始

めるにあたり、産総研の中

で意義をいろいろと考え

た。日本は太陽光発電など

個々の研究テーマでは有名

な研究者がいて、優れた技

術がたくさんある。しか

し、今後再生可能エネルギ

ーを多量に取り入れるとき

に必要な、発電量の変動や

コストなどの課題を総合的

に解決する必要がある。こ

うした課題をいち早く解決

し、世界をリードする研究

拠点としたい」

 ―岩手、宮城、福島3県

の被災地企業との共同研究

も特徴です。

 「いきなり再生可能エネ

ルギーの技術と言ってもハ

ードルが高いかもしれない

ので、こちらの研究に必要

で企業にやってもらえそう

なものを持ちかけている。

まだ採択テーマは少ない

が、具体的な共同研究の例

を早めに公開すれば企業も

イメージしやすく、応募が

増えるのではないか。我々

だけではできないことを被

災地の企業にも担ってほし

い」

 ―最後に研究所にかける

意気込みをお願いします。

 「再生可能エネルギーに

関連する技術課題を常に追

いかけて解決していき、

年、

年続く研究所とした

い。研究所は広い実証フィ

ールドを持っており、企業

で開発した新しい技術をこ

こで試してみるなど、ぜひ

施設を活用してほしい」

福島再生可能エネルギー研究所の完成予想図

郡山市に来年4月開所広い実証フィールド整備

 福島再生可能エネルギー研究所は

郡山市の西部第2工業団地内に建設

中で、敷地面積は約5・5

。研究

本館や実験別棟のほか、最大の特徴

である約2万5000平方

の実証

実験フィールドを備える。

月末に

実験別棟が完成し、来年1月には研

究本館が完成する。総事業費は約1

01億円。総人員は約

人。

 再生可能エネルギーや水素などを

効果的に組み合わせたマネジメント

を実証する「エネルギーネットワー

ク」、再生可能エネルギーで生じた

電力から水素を貯蔵する「水素キャ

リア」のほか、「風力エネルギー」

「太陽光」「地熱」「地中熱」の6

チームで構成される。

 日本は再生可能エネルギーで個別

のテーマでは優れた研究成果が出て

いるが、総合的な研究施設は存在し

ていなかった。個々の研究を伸ばし

つつ、効果的な組み合わせや実証試

験なども総合的に行うことで、日本

の再生可能エネルギー技術と産業の

研究開発促進を狙う。

 実証フィールドでは最大500

の太陽光パネルを敷き詰め、各メ

ーカーのパネルの実証実験のほか、

水素エネルギーの貯蔵・利用、風力

発電設備も建設する。研究所内の電

力の相当量を敷地内の再生可能エネ

ルギーで賄う計画で、大和田野所長

は「開所から3、4年で

%程度、

将来的には100%に近づけたい」

と話す。

 また、文部科学省の地域イノベー

ション戦略支援プログラム事業とし

て、会津大学、いわき明星大学、日

本大学工学部、福島大学の県内4大

学と福島県ハイテクプラザ、地域企

業などと連携して、再生可能エネル

ギーの研究開発や人材育成、産業集

積や雇用創出などの取り組みを行っ

ている。福島再生可能エネルギー研

究所は、連携を強め、支援してい

く。

 このほか、岩手、宮城、福島の被

災3県の企業を対象に、再生可能エ

ネルギーに関連した技術シーズ評価

の公募を行っており、採択された技

術は産総研と共同研究を進め、最終

的には商用化を目指し、被災地の復

興につなげていく考えだ。

 産総研の中鉢良治理事長は9月

日に行われた研究所のメディア向け

事前説明会の席上で、「半年前に先

行して組織を設立することで、研究

体制の構築に万全を期し、来年4月

には本格的な活動をスタートする」

と述べたうえで、「産総研がオープ

ンイノベーションのハブになり、産

業集積を通じて福島の復興に寄与す

る。福島をはじめとする東北の被災

地の思いや日本の大きな期待をしっ

かりと受け止め、活動に取り組む決

意だ」と意気込みを述べている。

オープンラボ 主な講演会

分―

「テクノロジーは世界を変える?」

 慶応義塾大学大学院教授石倉

 洋子氏

月1日

時―

革新的太陽電池の研究開発拠点形成

東京工業大学大学院教授、太陽光発電

システム研究センター長小

長井 誠氏

◆特別講演会

◆福島拠点講演会

 「新研究拠点で取り組む再生可能エネル

  ギー技術開発」

時―

 福島再生可能エネルギー研究所所長 

大和田野 芳郎氏

  福島県商工労働部再生可能エネルギー

 産業推進監兼次長

 吉田  孝 氏

 福島県産業振興センター技術支援部

 プロジェクトディレクター 

服部 靖弘氏

TIA―nano企画講演月日西会場 

時からTIA―nanoで

「TIA―nano企画講演」が行われる。

分からはTIA討論会「産総研TIA―nan

o拠点の魅力と課題」を開催する。外部利用者が

語るスーパークリーンルーム

SCR

や、TIA―nano拠点の強みと弱み、より使

いやすい共用施設を目指した討論を行う。

 

分からはTIA中核4機関外部公開共用

施設利用説明会「TIAの最先端分析装置・微細

加工施設を使ってみませんか?」を開催する。産

総研、物質・材料研究機構、筑波大学、高エネル

ギー加速器研究機構の共用施設や、最先端分析装

置や、微細加工施設を企業や大学などの外部に公

開。「各機関の装置・施設にはどんなものがある

のか」「装置や施設はどうしたら利用できるの

か」などの疑問に答える。また運用を開始した

「つくば共用研究施設・装置データベース」を紹

介する。

つくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点(TIA―nano)

TIA施設見学ツアー(11月1日)

interview

 今年6月にオープンしたTIA連携棟では、1、2階のオープンスペースを利用し、研究風景や装置などの写真展を開催するほか、棟内の常設展示などを自由に見学できる。なかでも目玉はTIA施設見学ツアーで、産総研内のコア研究領域のほかに、中核機関である物質・材料研究機構(NIMS)や筑波大学、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の研究施設を見て回ることができる。TIA施設見学ツアーは事前登録制で、参加無料。

( ) 【特別企画】 2013年 平成25年 10月9日 水曜日