39
教科等別ワーキンググループ等の議論の進捗状況等(新科目関係) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <総論> ・現在の高等学校の教科・科目構成(全学科共通教科等) ・高等学校の教科・科目構成について(案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <国語> ・高等学校国語科の現行の課題と改訂の方向性(たたき台) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <外国語> ・高等学校における英語科目の改訂の方向性として考えられる構成(たた き台) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <地理> ・高等学校学習指導要領における地理科目の改訂の方向性(たたき台案) ・「地理総合(仮称)」において重視する思考力等と授業イメージ(たたき 台案) ・高等学校学習指導要領における地理科目の改訂の方向性として考えられ る構成(たたき台案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <歴史> ・高等学校学習指導要領における「歴史総合(仮称)」の改訂の方向性とし て考えられる構成(たたき台) ・高等学校学習指導要領における歴史科目の改訂の方向性として考えられ る構成(たたき台) ・高等学校学習指導要領における世界史科目の改訂の方向性として考えら れる構成(たたき台) ・高等学校学習指導要領における日本史科目の改訂の方向性として考えら れる構成(たたき台) 平成28 年4月13日 資料3-4

き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

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Page 1: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

教科等別ワーキンググループ等の議論の進捗状況等(新科目関係)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<総論> 1

・現在の高等学校の教科・科目構成(全学科共通教科等)

・高等学校の教科・科目構成について(案)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<国語> 3

・高等学校国語科の現行の課題と改訂の方向性(たたき台)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<外国語> 4

・高等学校における英語科目の改訂の方向性として考えられる構成(たた

き台)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<地理> 6

・高等学校学習指導要領における地理科目の改訂の方向性(たたき台案)

・「地理総合(仮称)」において重視する思考力等と授業イメージ(たたき

台案)

・高等学校学習指導要領における地理科目の改訂の方向性として考えられ

る構成(たたき台案)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<歴史> 9

・高等学校学習指導要領における「歴史総合(仮称)」の改訂の方向性とし

て考えられる構成(たたき台)

・高等学校学習指導要領における歴史科目の改訂の方向性として考えられ

る構成(たたき台)

・高等学校学習指導要領における世界史科目の改訂の方向性として考えら

れる構成(たたき台)

・高等学校学習指導要領における日本史科目の改訂の方向性として考えら

れる構成(たたき台)

平 成 2 8 年 4 月 1 3 日教 育 課 程 部 会高 等 学 校 部 会

資料3-4

Page 2: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<公民> 13

・「公共(仮称)」の方向性として考えられる構成(たたき台案)

・公民科目新設の方向性として考えられる構成(たたき台案)

・高等学校学習指導要領における公民科目の改訂の方向性として考えられ

る構成(たたき台案)

・高等学校学習指導要領における公民科目の改訂の方向性として考えられ

る構成(たたき台案)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<数理探究> 19

・新科目の基本原理(案)

・育成すべき資質・能力(案)

・新科目の学習過程のイメージ

・新科目の構造について(案)

・実施に当たっての留意事項(案)

・評価の観点(案)

・指導の視点(例)

・新科目に係る全体像

・カリキュラムの難易度等の設定について

・諸条件の整備について

・新科目の位置づけについて(案)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<情報> 37

・情報科新科目のイメージ(案)

Page 3: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

現在の高等学校の教科・科目構成(全学科共通教科等)

特別活動は単位数が設定されていない。ホームルーム活動に年間

35単

位時間以上、生徒会活動及び学校行事については、学校の実態に応じ

て、それぞれ適切な授業時数を充てることとされている。

平成27年7月16日

中央教育審議会

初等中等教育分科会

資料3-4

1

Page 4: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

地理歴史

歴史総合(仮称)

日本史に関わ

る探究科目

(仮称)

世界史に関わ

る探究科目

(仮称)

地理総合

(仮称)

地理に関わ

る探究科目

(仮称)

公民

公共(仮称)

倫理に

関する

新選択科目

政治・経済に

関する

新選択科目

数学

数理探究(仮称)

高等学校の教科・科目構成について(案)

総合的な学習の時間

・数理探究の新設などの状況も踏まえ、高等学校における総合的な学習の時間の活性化

へ向けた改善方策について検討が必要。

国語

言語文化

(仮称)

論理国語

(仮称)

現代の国語

(仮称)

…共通必履修

情報

情報Ⅰ

(仮称)

情報Ⅱ

(仮称)

外国語

※英語力調査の結果やCEFRのレベル、高校生

の多様な学習ニーズへの対応なども踏まえ検討。

英語コミュニケーションⅠ(仮称)

(4技能統合型)

論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

(仮称)

スピーチやプレゼンテーショ

ン、ディベート、

ディスカッション等

英語コミュニケーション

Ⅱ・Ⅲ(仮称)

(4技能統合型)

物理

基礎

物理

化学

基礎

化学

生物

基礎

生物

地学

基礎

地学

科学と

人間生活

数学 Ⅱ数学 Ⅲ

数学 A数学 B

数学Ⅰ

…選択必履修

理科

文学国語

(仮称)

国語表現

(仮称)

古典探究

(仮称)

2

Page 5: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

高等学校国語科の改訂の方向性(素案) 国語総合

【共通必履修科目】

国語表現

現代文A

現代文B

古典A

古典B

≪現行科目≫

≪改訂の方向性(案)≫

【言語文化(仮称)】

上代(万葉集の歌が詠まれた時代)から近現代につながる

我が国の言語文化への理解・関心を深める科目

・言語の文化的側面(我が国の歴史の中で創造され、上代

から近現代まで継承されてきた文化的に高い価値をもつ

言語そのもの)への理解・関心を深め、これを継承していく

一員として、自身の言語による諸活動に生かす能力

【現代の国語(仮称)】

実社会・実生活に生きて働く国語の能力を育成する科目

・実社会・実生活における言語による諸活動に必要な国語

の能力

(根拠に基づいて論述したり議論したりするために必要な

能力、また、それらの能力の育成に必要となる、多様な

資料等を収集して解釈する能力等)

【文学国語(仮称)】

小説、随筆、詩歌、脚本等に

描かれた人物の心情や情景

等を読み味わい、表現の仕

方等を評価するとともに、そ

れらの創作に関わる能力を

育成する科目

【古典探究(仮称)】

古文・漢文を主体的に読み

深めることを通して、我が国

の伝統的な言語文化への理

解・関心を深める科目

【論理国語(仮称)】

多様な文章等を、多角的な

視点から理解し、創造的に

思考して自分の考えを形成

し、論理的に表現する能力を

育成する科目

【国語表現(仮称)】

表現の特徴や効果を理解し

た上で、自分の思いや考え

をまとめ、適切かつ効果的に

表現して他者と伝え合う能力

を育成する科目

選 択 科 目 ( 案 )共 通 必 履 修 科 目 ( 案 )

平成28年3月14日

教育

課程

部会

国語ワーキンググループ

資料3(一部修正)

3

Page 6: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

・「話すこと」「書くこと」を中心とした発信力の強化

・スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディス

カッションなどの言語活動が中心

・聞いたり読んだりして得た情報や考えなどを活用して

アウトプットする技能統合型の言語活動

・4技能を総合的に育成(受信・発信のバランス)

・明確な目標(英語を用いて何ができるようになるか)

を達成するための構成・内容

・複数の技能を統合させた言語活動が中心

・「英コミュⅠ」は中学校段階での学習の確実な定着

(高等学校への橋渡し)を含む。

高等学校における英

語科

目の

改訂の方

向性

とし

て考えられる構成

(たたき台)

・生徒の英語力について,4技能全般,特に「話すこと」と「書くこと」の能力が課題

・英語の学習意欲に課題

・言語活動、特に、統合型の言語活動(例:聞いたり読んだりしたことに基づいて話したり書いたりする活動)が十分

ではない

・グローバル時代において、英語学習に関する生徒の多様化への対応が必要

外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、他者を尊重し、聞き手・話し手・読み手・書き手

に配慮しながら、コミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図るとともに、日常的な話題から

時事問題や社会問題まで幅広い話題について、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝え合った

りする能力を養う

外 国 語

現 行 科 目 ၖ भ ਙ ␟ ੧ ␠

コミュニ

ケーショ

ン英語Ⅲ

コミュニ

ケーショ

ン英語Ⅱ

コミュニ

ケーショ

ン英語

基礎

英語

表現 Ⅱ

英語

表現Ⅰ

英語

会話

Ⅰ ↓ Ⅲ へ 内 容 の 高 度 化 ・ 話 題 の 多 様 化

コミュニ

ケーショ

ン英語

Ⅰ(必履修)

発信力が弱い

4技能総合型

(必履修科目を含む

)の科目を核とする

発信能力の育成をさらに強化する

生徒が実社会や実生活の中で、自らが課題を発見し、主体的・協働的に探求し、英語で考えや気持ち

を互いに伝え合うことを目的とした学習

英語による思考力・判断力・表現力を高める見直し

ਛ घ स ऌ

ৱ ସ ؞ ચ ৡ ಉ

学習指導要

領に掲げられ

る資質・能力

を確実に育

成するための

指標形式の

目標を段階

的に設定

英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ(仮称)

論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(仮称)

併せて専門教科「英語」の各科目も見直し

⇒総合英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(仮称),ディベート&ディスカッションⅠ・Ⅱ

(仮称),エッセー・ライティングⅠ・Ⅱ(仮称)

別添

11

4

Page 7: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

(参考)現行学習指導要領の高等学校における英語科目の見直し等

(たたき台)

平成

28年

1月12日

現在

英語Ⅰ

(3単位)

英語Ⅱ

(4単位)

OCⅠ(2単位)

リーディング

(4単位)

(旧)

4技能

を総合

的,統

合的に

育成

読む中

書く中心

(現行)

聞く,話

す中心

(※)OC:「オーラルコミュニケーション」の略

ライティング

(4単位)

OCⅡ(4単位)

(新) 【専門教科(英語)】

コミュニケーション

英語Ⅰ(3単位)

コミュニケーション

英語Ⅱ(4単位)

コミュニケーション

英語Ⅲ(4単位)

身近な話題

について英

語で会話す

る能力の育

コミュニケーション

英語基礎(2単位)

4技能

の総合

的,統

合的な

育成の

一層の

強化

論理的に

表現する

能力の育

成に焦点

英語表現Ⅰ

(2単位)

英語表現Ⅱ

(4単位)

英語会話

(2単位)

(※)矢印は教科内容再編のイメージ

英語コミュニケーション

Ⅰ(仮称)(3単位)

※中学校との円滑な接続を図るための改善

英語コミュニケーション

Ⅱ(仮称)(4単位)

英語コミュニケーション

Ⅲ(仮称)(4単位)

4技能

の総合

的,統

合的な

育成の

一層の

強化

論理的に

表現する能

力の育成

に焦点

必 論理・表現Ⅲ(仮称)

(2単位)

論理・表現Ⅱ(仮称)

(2単位)

総合英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(仮称)

ディベート&ディスカッション

Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(仮称)

エッセイ・ライティング(仮称)

より高度

な4技能

の育成

より高度

な討論・議

論をする

能力の育

論理・表現Ⅰ(仮称)

(2単位)

5

Page 8: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

(1)現

代世

界の

特色

と諸

課題

の地

理的

考察

(2)生

活圏

の諸

課題

の地

理的

考察

(1)現

代世

界の

特色

と諸

課題

の地

理的

考察

(2)生

活圏

の諸

課題

の地

理的

考察

ア地球儀や地図からとらえる

現代世界

イ世界の生活・文化の多様性

ウ地球的課題の地理的考察

ア日常生活と結び付いた地図

イ自然環境と防災

ウ生活圏の地理的な諸課題と

地域調査

地理A

高等学校学習指導要領における地理科目の改訂の方向性(たたき台案)

1

○地

理的

な技

能「実

践的

な社

会的

スキ

ルと

して

のG

IS活

用」

○地

理的

知識

と地

理的

理解

「地

球規

模(グ

ロー

バル

)の

自然

シス

テム

,社

会・経

済シ

ステ

ムの

知識

と理

解」

資質

・能

力現

行地

理A

科目

新必

履修

科目

(案)

⇒以

降の

地理

学習

等の

基盤

とな

るよ

う,

地理

を学

ぶ意

義を

確認

する

とと

もに

,地

図や

地理

情報

シス

テム

(G

IS)な

どに

関わ

る汎

用的

な地

理的

技能

を身

に付

ける

⇒自

然と

社会

・経

済シ

ステ

ムの

調和

を図

った

,世

界の

多様

性の

ある

生活

・文

化に

つい

て理

解す

る。

⇒地

球規

模の

諸課

題と

その

解決

に向

けた

国際

協力

の在

り方

につ

いて

考察

する

⇒日

本国

内や

地域

の自

然環

境と

自然

災害

との

関わ

りや

,そ

こで

の防

災対

策に

つい

て考

察す

る。

⇒生

活圏

の課

題を

,観

察や

調査

・見

学等

を取

り入

れた

授業

を通

じて

捉え

,持

続可

能な

社会

づくり

のた

めの

改善

,解

決策

を探

究す

る。

ア多

様な

生活

・文

化と

国際

理解

イ地

球的

な諸

課題

と国

際協

持続

可能

な社

会づ

くり

に求

めら

れる

地理

科目

⑶防

災と

持続

可能

な社

会の

構築

ア自

然環

境と

災害

対応

イ生

活圏

の調

査と

持続

可能

な社

会づ

くりG

IS

グロ

ーバ

ル化 防災

ES

「地理総合」(仮称)

○地

理的

な見

方や

考え

方「空

間概

念を

捉え

る力

」○

態度

「地

域,

国家

的及

び国

際的

な課

題解

決を

模索

する

献身

的努

力」

<参

考>

・中

学校

地理

的分

野に

おい

て充

実し

た地

誌学

習に

より

獲得

した

知識

等を

活用

し,

国内

外の

諸課

題等

を主

題的

に扱

う。

・本

科目

履修

後の

地理

歴史

科の

科目

や他

教科

にお

いて

活用

でき

る,

GIS

をは

じめ

とす

る地

理的

な技

能や

,世

界の

グロ

ーバ

ル化

,持

続可

能な

社会

づく

りと

いっ

た考

え方

を身

に付

けさ

せる

(「

ルツ

ェル

ン宣

言に

おけ

る『

持続

可能

な開

発を

実行

する

地理

的能

力』

によ

る」

⑵国

際理

解と

国際

協力

⑴地

図と

地理

情報

シス

テム

の活

平成

27

年1

2月

21

日教

育課

程部

会高

等学

校の

地歴

・公

民科

科目

の在

り方

に関

する

特別

チー

ム資

料4

6

Page 9: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

「地理総合(仮称)」において重視する思考力等と授業イメージ(たたき台案)

項目

構成

(案

)と

授業

展開

のイ

メー

ジ問

出生

率の

高い

地域

が必

ずし

も人

口増

加率

が高

いわ

けで

はな

いこ

とを

,G

ISを

用い

て階

級区

分図

の重

ね合

せを

行い

,そ

の地

域的

な要

因を

考察

する

。〔他

に,

統計

資料

の分

析,

主題

図の

作成

など

の主

題を

設定

㋐な

ぜ出

生率

と,

人口

増加

率は

一致

しな

いの

だろ

アン

デス

高地

の地

形や

気候

等の

自然

環境

の特

徴か

ら,

湖上

で生

活す

る理

由を

見出

し,

生活

の多

様性

とそ

の必

然性

につ

いて

考察

させ

,異

文化

理解

を図

る。

〔他

に,

衣・食

や宗

教な

どの

主題

㋑ど

うし

てア

ンデ

スで

は,

湖上

で生

活す

る人

々が

いる

のだ

ろう

食料

難に

悩む

ウガ

ンダ

に対

して

,ど

のよ

うな

手段

で食

料増

産を

促す

ため

の支

援が

可能

なの

か。

支援

で直

面し

た課

題と

その

要因

を探

り,

国際

協力

の在

り方

につ

いて

考察

する

。〔他

に,

地球

温暖

化対

策な

どの

主題

㋒な

ぜウ

ガン

ダで

は,

生産

性で

劣る

陸稲

が生

産さ

れて

いる

のだ

ろう

複数

のハ

ザー

ドマ

ップ

から

地域

の自

然環

境の

特徴

を読

み取

り,

その

情報

を比

較,

関連

付け

て,

各地

域で

想定

され

る災

害を

考え

,地

域な

らで

はの

対応

策を

考察

する

。〔他

に,

災害

復旧

・復

興,

都市

計画

など

の主

題〕

㋓ハ

ザー

ドマ

ップ

を読

んで

,私

たち

の町

の防

災に

つい

て考

えよ

中心

業務

地区

の衰

退等

を背

景に

,今

後ど

のよ

うな

まち

づくり

を行

うべ

きか

,地

域調

査に

より

収集

した

諸資

料を

分析

し,

分析

結果

を踏

まえ

た生

活圏

の在

るべ

き姿

を構

想す

る。

〔他

に,

環境

対策

など

の主

題〕

㋔フ

ード

デザ

ート

解消

のた

め,

どの

よう

なま

ちづ

くり

を目

指す

べき

重視

する

思考

力,判

断力

,表

現力

○地

図上

に表

され

た事

象と

実際

ので

きご

とを

関連

付け

て考

察す

る力

○考

察し

たこ

とを

,目

的に

応じ

て地

図等

にま

とめ

,効

果的

に説

明す

る力

○自

然環

境等

に対

応し

た世

界の

多様

な生

活・

文化

の意

味や

意義

を理

解し

,自

他の

文化

を尊

重し

つつ

考察

する

力○

考察

した

こと

を,

資料

を踏

まえ

て説

明す

る力

○地

球規

模で

見ら

れる

諸課

題(環

境,

資源

・エネ

ルキ

゙ー,

人口

,食

料,

住居

・都

市,

民族

・領土

等)に

つい

て多

面的

・多

角的

に考

察す

る力

○考

察し

たこ

とを

,根

拠を

明確

にし

て議

論す

る力

○国

内各

地の

自然

環境

とそ

こで

現れ

る災

害の

傾向

性を

関連

付け

て課

題を

把握

し,

多面

的・

多角

的に

考察

する

力○

考察

した

こと

を,

資料

にま

とめ

て説

明す

る力

○生

活圏

に見

られ

る課

題に

つい

て,

その

背景

や要

因等

の分

析に

基づ

き,

様々

な解

決策

を吟

味し

,構

想す

る力

○構

想し

たこ

とを

,実

現可

能性

を指

標に

議論

する

(⇒

詳細

は,

別紙

資料

参照

ア生

活・文

化の

多様

性と

国際

理解

イ地

球的

な諸

課題

と国

際協

⑶防

災と

持続

可能

な社

会の

構築

ア自

然環

境と

災害

対応

イ生

活圏

の調

査と

持続

可能

な社

会づ

くり

「地理総合」(仮称)

⑵国

際理

解と

国際

協力

⑴地

図と

地理

情報

シス

テム

の活

<補

足;

「学

習の

系統

性,

段階

性」

>・

(1)の

学習

によ

って

培っ

た地

理的

な技

能を

,後

の(2

),(3

)の学

習や

他教

科・

科目

等の

学習

にお

いて

実践

的に

活用

する

。・

(2)と

(3)の

それ

ぞれ

「ア

」で

把握

,考

察し

たこ

とを

基に

,「

イ」

で議

論,

構想

(展

望)

する

。・

(2)で

学ん

だ各

地の

諸課

題へ

の対

応策

を,

(3)の

生活

圏の

諸課

題解

決の

構想

に生

かす

。(T

hin

k G

lobally

, Act

Loca

lly)

問 い を 重 視 し た 授 業 展 開

「 地 理 的 な 見 方 や 考 え 方 」 を 用 い た 授 業 設 計

平成

28

年1

月2

5日

教育

課程

部会

社会

・地

理歴

史・

公民

ワー

キン

ググ

ルー

プ資

料8

-1

7

Page 10: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

高等学校学習指導要領における地理科目の改訂の方向性として考えられる構成(たたき台案)

「地

理総

合(

仮称

)」

は,

主題

を基

に課

題解

決的

な学

習に

より

,社

会で

生き

て働

く地

理的

実践

力の

育成

の場

とし

て,

「新

選択

科目

」は

,地

理総

合で

習得

した

地理

的な

技能

,見

方や

考え

方を

基に

,世

界の

諸事

象の

規則

性や

傾向

性な

どを

系統

的に

,世

界の

諸地

域の

構造

や変

容な

どを

地誌

的に

考察

した

上で

,現

代日

本に

求め

られ

る国

土像

の在

り方

につ

いて

展望

する

こと

によ

り,

高等

教育

での

学び

にも

繋が

る本

格的

な地

理的

探究

の場

とし

て構

成す

る。

(1)様

々な

地図

と地

理的

技能

(2)現

代世

界の

系統

地理

的考

(3)現

代世

界の

地誌

的考

ア地理情報と地図

イ地図の活用と地域調査

ア自然環境

イ資源,産業

ウ人口,都市・村落

エ生活文化,民族・宗教

ア現代世界の地域区分

イ現代世界の諸地域

ウ現代世界と日本

移行

拡充

地理B

現行

地理

B科

⇒現

代世

界に

おけ

る日

本の

国土

の特

色に

つい

て多

面的

・多

角的

に考

察し

,我

が国

が抱

える

地理

的な

諸課

題を

探究

する

活動

を通

して

,そ

の解

決の

方向

性や

将来

の国

土の

在り

方な

どに

つい

て展

望す

る。

新選

択科

目(案

)地理

に関

わる

探究

科目

⑶現

代日

本に

求め

られ

る国

土像

⇒地

域の

概念

,地

域区

分の

意義

を考

察し

,実

際に

地域

を区

分す

る。

⇒地

誌的

に地

域の

構造

や変

容な

どを

考察

する

。⇒

地域

なら

では

の諸

課題

と地

球的

課題

の関

連性

を追

究す

る。

⑵現

代世

界の

地誌

的考

⇒系

統地

理的

に事

象の

規則

性や

傾向

性な

どを

考察

する

。⇒

それ

ぞれ

に環

境問

題,

食料

問題

など

の関

連諸

課題

を追

究す

る。

⑴現

代世

界の

系統

地理

的考

察事

象か

らの

アプロ

ーチ

地域

から

のア

プロ

ーチ

新必履修科目

「地理総合」(仮称)

⑴地

図と

地理

情報

シス

テム

の活

⑵国

際理

解と

国際

協力

⑶防

災と

持続

可能

な社

会の

構築

ア自

然環

境イ

資源

,産

業ウ

人口

,都

市・村

落エ

生活

文化

,民

族・宗

教オ

観光

,交

通,

通信

ア現

代世

界の

地域

区分

イ現

代世

界の

諸地

総合

的な

地理

的ア

プロ

ーチ

新必

履修

科目

で身

に付

けた

学習

の成

果を

活用

し,探

究を

深め

る科

既得の

地理的な技能,

世界のグローバル化や

持続可能な社会づくり

といった考え方など

を踏まえて

既得の

地理的な技能,

世界のグローバル化や

持続可能な社会づくり

といった考え方など

を踏まえて

資質

・能

○世

界の

空間

的な

諸事

象の

規則

性,

傾向

や,

世界

の諸

地域

構造

や変

容に

つい

の理

解な

○世

界や

日本

の望

まれ

る国

土像

や地

域像

構築

のた

め,

進ん

参加

し貢

献し

よう

とす

る態

度な

○世

界の

諸事

象を

系統

地理

的に

考察

する

や,

世界

の諸

地域

地誌

的に

考察

する

力 など

構 成 原 理

平成

28

年3

月4

日教

育課

程部

会社

会・

地理

歴史

・公

民ワ

ーキ

ング

グル

ープ

資料

8

Page 11: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

●近代化はどのような動きか?

●なぜ社会の大衆化が進み、それは人々の暮らしをどう変えてきたか?

●グローバル化は私たちに何をもたらしているか?

〔単元〕

・産業社会の到来、政治の変革

・日本の改革、アジア・アフリカの変容

など

〔単元〕

・多極化と地域統合

・地域紛争と国際秩序

・グローバル化する国際社会

(持続可能な社会への展望)など

・現代的な諸課題の背景にある歴史を、近現代の歴史の転換(「近代化」「大衆化」「グローバル化」)に着目して追究する。

・学習課題によって,取り上げる時期を広げて設定したり,多様な地域を取り上げたりすることで理解を深めることも考えられる。

〔考察を深める問い〕(例)a,bなどから

・工業化と政治変革は何をもたらしたか

・日本、アジア・アフリカはどのように変化したか

(まとめ)社会の近代化は何をもたらしたかなど

〔考察を深める問い〕(例)

a~cなどから

・なぜ政治参加と文化活動が拡大したか

・人々の暮らしと政治がどのように結びついたか

・世界大戦・冷戦に人々はどう対処したか

(まとめ)社会の大衆化は何をもたらしたかなど

〔考察を深める問い〕(例)a~eのいくつかから

・冷戦構造の変化は何をもたらしたか。

・冷戦終結後も、なぜ地域紛争は続くのか。

(まとめ)現代的な諸課題にどのように取り組んでいる

か、あなたはどのような世界・日本を求めるかなど

18世紀後半

~(現在)

19世紀後半

~(現在)

20世紀後半

~現在

・産業社会と国民国

家を形成する方向に

社会が変化した。

・大衆が社会全体の

在り方を規定するよ

うになりはじめた。

・人・モノ・カネ・情報

等が国境を越えて

一層流動するように

なった。

〔単元〕

・大衆社会の形成

・政治と世論

・国際紛争と国際協調など

●歴史学習の扉~歴史をなぜ学ぶか、どう学ぶか~(例:近世の日本・アジアを事例に)

取り上げることが考えられる題材

産業革命、市民革命、近代科学、

立憲政治、資本主義・社会主義、

明治維新、政党政治、国民国家、

消費社会、国民文化、マスコミュ

ニケーション、移民、帝国主義、総

力戦、植民地、世界恐慌、ファシ

ズム、冷戦、地域紛争、地域統合

、民族主義、難民、高度経済成長

、多国籍企業、市場経済

…など

〔参考〕

高等学校学習指導要領における「歴史総合(仮称)」の改訂の方向性として考えられる構成(たたき台)

○歴史的な見方や考え方を用い

て学ぶ方法

(例)

・推移や変化に着目して、

・比較して相違や共通性を明確に

して、

・原因と結果を関連付けて、

・相互作用に着目して、

⇒歴史の転換の様子や変化の特

色、意味を多面的・多角的に考察

する「歴史総合(仮称)」の学び方(例)

<〔比較〕を中心に,〔因果〕〔相互作用〕にも着目する>

<〔因果〕を中心に,〔比較〕〔相互作用〕にも着目する>

<〔相互作用〕を中心に,〔比較〕〔因果〕にも着目する>

現代的な諸課題につながる歴史的な状況(例)

(学習内容の焦点化)

)<

a自由と制限><

b富裕と貧困><

c対立と協調>

<d統合と分化><

e開発と保全>など

平成28年4月11日

教育課程部会社会・地理歴史・公民

ワーキンググループ資料9

9

Page 12: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

高等学校学習指導要領における歴史科目の改訂の方向性として考えられる構成(たたき台)

(1)原始・古代

(2)中世

(3)近世

(4)近代

(5)両大戦期

(6)現代

現行科目「日本史B」

(2)形成

(3)交流と再編

(4)結合と変容

(5)地球世界の

到来

(1)扉

現行科目「世界史B」

新選択科目(案)

(世界史に関わる探究科目)新必履修科目「歴史総合

(仮称

)」

○諸地域世界の歴史の大きな枠組と展開を広く深く考察する。

○前近代では、

・「歴史総合(仮称)」で育んだ技能を生かして、諸資料を活用

して歴史を考察し表現する。

・近現代につながる諸地域世界の文化の多様性や複合性を

時間軸(タテ)と空間軸(ヨコ)の変化に着目して理解する。

○近現代では、

・諸地域世界の歴史の相互依存性や多元性に着目して、諸資

料を活用し、広い視野から考察し表現する学習を通して、現

代につながる諸課題を多面的・多角的、歴史的に追究、探

究する。

・「歴史総合(仮称)」で獲得した概念に加え,さらに考察を深

めるために必要な歴史的な概念を習得する。

新選択科目(案)

(日本史に関わる探究科目

)

表 現問 い

考察・話し合い

資料の活用

◎新必修科

目で習得した

「歴史の学び

方」を活用し、

追究,探究を

深める科目

○現代的な諸課題の背景にある歴史を、グローバル化につながる近現代の歴史の転換に着目して追究する。

◎単元の基軸となる本質的で大きな問いを設け、諸資料を適切に活用しながら、比較や因果関係を追究するなど歴史的な見方や考

え方を用いて考察する「歴史の学び方」を身に付ける。

○我が国の歴史の展開について、歴史を構成する様々な要素か

ら総合的に幅広く考察する。

○前近代では、

・「歴史総合(仮称)」で育んだ技能を一層高め、多様な資料を

活用して歴史を考察し表現する。

・近現代につながる各時代の展開に関わる重要な概念を習得

するとともに、我が国の伝統や文化への理解を深める。

○近現代では、

・「歴史総合(仮称)」で獲得した概念や,前近代の学習で高め

た歴史を解釈、説明し考察する力を用い,地域等の多様な資

料を活用し、現代につながる諸課題を多面的・多角的,歴史

的に追究,探究する。

・「歴史総合(仮称)」で獲得した概念に加え,さらに考察を深め

るために必要な歴史的な概念を習得する。

※歴史用語の在り方について、研究者と教員との対話を通じて、歴史を考察する手立てに着目するなどして構造化を図る。

平成28年4月11日

教育

課程

部会

社会・地理歴史・公民

ワーキンググループ

資料10

10

Page 13: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

(2)諸地域世界の形成

ア西アジア世界・地中海世界

イ南アジア世界・東南アジア世界

ウ東アジア世界・内陸アジア世界

エ時間軸からみる諸地世界

0

現行世界史B科目

・「歴史総合(仮称)」で習得した「歴史の学び方」を活用し,広い視野に立って深く考察する科目とする。

・前近現代では,近現代につながる諸地域世界の文化の多様性,複合性を,時間軸(タテ)と空間軸(ヨコ)の変化に着目して理解する。

・近現代では,諸地域世界の歴史の相互依存性や多元性に着目して,諸資料を活用し,「歴史総合(仮称)」で扱わなかった概念を習得するとともに,考

察し表現する学習を通して,現代世界の特質を多面的・多角的に広く深く追究,探究する。

(3)諸地域世界の交流と再編

アイスラーム世界の形成と拡大

イヨーロッパ世界の形成と展開

ウ内陸アジアの動向と諸地域世界

エ空間軸からみる諸地域世界

(1)世界史への扉

世界史に関わる探究科目(仮称)

○諸地域世界の接触と交流

複合性

接触と交流に

よる文化の融

資質・能力

移行

(4)諸地域世界の結合と変容

アアジア諸地域の繁栄と日本

イヨーロッパの拡大と大西洋世界

ウ産業社会と国民国家の形成

エ世界市場の形成と日本

オ資料からよみとく歴史の世界

○諸地域世界の結合と変容

○諸地域世界の歴史的特質

多様性

地域性豊かな

諸文明の形成

○地球世界の到来

世界

多元性

多くの要素から

成り立つ社会・

世界

新必履修科目で習得

した「歴史の学び方」

を活用し,追究,探究

を深める科目

地球環境,文明,都市,信仰,港市,奴隷制,カースト制

度,華夷秩序

…等

冊封・朝貢,世俗と聖俗,イスラーム・ネットワーク,スー

フィズム

…等

環大西洋革命,征服王朝,アジアの開化,啓蒙思想

…等 宥和政策,人民戦線,新植民地主義,人間の安全保障

…等

(5)地球世界の到来

ア帝国主義と社会の変容

イ二つの世界大戦と大衆社会の出現

ウ米ソ冷戦と第三世界

エグローバル化した世界と日本

オ資料活用して探究する地球世界の

課題

→諸地域世界の歴史の多様性を把握

→複合性を強める諸地域世界の特質を理解

→長期的視野から学習課題を設定し探究

→相互依存性を高め一体化に向かう現代世界の特質を追究

○諸地域世界の歴史の

多様性や複合性,相互

依存性や多元性に着目

して考察し,選択や判断

について構想する力

○持続可能な社会づくり

に向けて,広い視野に

立って,世界や日本の在

り方を意欲的に探究しよ

うとする態度

など

新必履修科目

「歴史総合(仮称)」

●現代的な諸課題の背景にある歴史を,近現代

の歴史の転換に着目して考察する。●単元の基

軸となる問いを設け,諸資料を適切に活用し,歴

史的な見方や考え方を用いて追究する「歴史の

学び方」を身に付ける。

相互依存性

結び付きを強

める世界

高等学校学習指導要領における世界史科目の改訂の方向性として考えられる構成(たたき台)

<参考>

○諸地域世界の歴史に

関わる諸事象について

の知識や,諸地域世界

の歴史の大きな枠組み

と展開の考察に関わる

概念の理解

○諸資料を収集する,

読み取る,まとめる技

取り上げることが考えられる題材

平成

28年

4月

11日

教育

課程

部会

社会

・地

理歴

史・公

ワーキンググループ資料11

11

Page 14: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

高等学校学習指導要領における日本史科目の改訂の方向性として考えられる構成(たたき台案)

0

現行

日本

史B

科目

<参考>

・「歴史総合(仮称)」で習得した「歴史の学び方」を活用し,歴史を構成する様々な要素から総合的に幅広く考察する科目とする。

・前近代では,近現代につながる各時代の展開に関わる重要な概念を習得するとともに,我が国の伝統文化への理解を深め,解釈・説明し,多様な資料を活

用して歴史を考察し表現する力や「歴史総合(仮称)」で育てた技能を一層高める。

・近現代では,「歴史総合(仮称)」で獲得した概念や,前近代の学習で高めた資料に基づいて歴史を解釈・説明し考察する力を活用して,地域と日本,世

界を取り巻く諸課題について,地域等の多様な資料を活用し現代につながる諸課題を多面的・多角的に深く追究,探究する。

日本

史に

関わ

る探

究科

目(仮

称)

新必履修科目

「歴史総合(仮称)」

●現

代的

な諸

課題

の背

景に

ある

歴史

を,

近現

代の

歴史

の転

換に

着目

して

考察

する

。●

単元

の基

軸と

なる

問い

を設

け,

諸資

料を

適切

に活

用し

,歴

史的

な見

方や

考え

方を

用い

て追

究す

る「歴

史の

●現

代的

な諸

課題

の背

景に

ある

歴史

を,

近現

代の

歴史

の転

換に

着目

して

考察

する

。●

単元

の基

軸と

なる

問い

を設

け,

諸資

料を

適切

に活

用し

,歴

史的

な見

方や

考え

方を

用い

て追

究す

る「歴

史の

学び

方」を

身に

付け

る。

資質

・能

○歴

史の

展開

と資

料-原

始・古

代の

日本

と東

アジ

ア-

考古資料や文献資料を踏まえて歴史が叙述

て考察する。

考古資料や文献資料を踏まえて歴史が叙述

されること等の理解をもとに,原始・古代

の社会や文化の特色を国際環境と関連づけ

て考察する。

新必

履修

科目

で習

得し

た「歴

史の

学び

方」

を活

用し

,追

究,探

究を

深め

る科

アニ

ミズ

ム,

神仏

習合

,令

外官

(1) 原

始・古

代の

日本

と東

アジ

アア

歴史

と資

料イ

日本

文化

の黎

明と

古代

国家

の形

成ウ

古代

国家

の推

移と

社会

の変

(2) 中

世の

日本

と東

アジ

アア

歴史

の解

釈イ

中世

国家

の形

成ウ

中世

社会

の展

(3) 近

世の

日本

と世

界ア

歴史

の説

明イ

近世

国家

の形

成ウ

産業

経済

の発

展と

幕藩

体制

の変

(4) 近

代日

本の

形成

と世

界ア

明治

維新

と立

憲体

制の

成立

イ国

際関

係の

推移

と立

憲国

家の

展開

ウ近

代産

業の

発展

と近

代文

(5) 両

世界

大戦

期の

日本

と世

界ア

政党

政治

の発

展と

大衆

社会

の形

成イ

第一

次世

界大

戦と

日本

の経

済・社

会ウ

第二

次世

界大

戦と

日本

(6) 現

代の

日本

と世

界ア

現代

日本

の政

治と

国際

社会

イ経

済の

発展

と国

民生

活の

変化

ウ歴

史の

論述

-近

世の

日本

と世

界-

○歴

史の

展開

と説

明-近

世の

日本

と世

界-

歴史事象の多様な解釈を根拠や論理を踏

いて考察する。

歴史事象の多様な解釈を根拠や論理を踏

まえて説明する活動等を通して,近世社

会の安定と動揺,変化への胎動などにつ

いて考察する。

○歴

史の

構造

と地

域・日

本・世

界-近

代の

日本

と世

界-

秩禄

処分

,金

本位

制,

超然

主義

,憲

政の

常道

,統

帥権

,新

体制

運動

-現

代の

日本

と世

界-

○歴

史の

記録

と論

述-現

代の

日本

と世

界-

適切な主題を設けて、根拠となる資料や事

象をふまえ,現代の日本を歴史的な視点か

ら探究し,自らの考えを論述する。

民主

化,

55年

体制

,中

流意

識,

経済

大国

,市

場開

放,

国際

貢献

○持

続可

能な

社会

づくり

向け

て,

歴史

の展

開の

合的

な理

解を

踏ま

えて

,地

域や

日本

,世

界の

在り

方を

意欲

的に

探究

しよ

うと

する

態度

など

○我

が国

の歴

史の

展開

つい

て,

歴史

を構

成す

様々

な要

素か

ら総

合的

に捉

えた

幅広

い諸

事象

の理

○多

様な

資料

を効

果的

収集

する

,読

み取

る,

まと

める

技能

石高

制,

村請

制,

大名

知行

制,

町人

文化

,問

屋制

家内

工業

,経

世論

,雄

藩等

-中

世の

日本

と東

アジ

ア-

○歴

史の

展開

と解

釈-中

世の

日本

と東

アジ

ア-

連づけて考察する。

諸資料を活用して諸事象の意味や意義を

解釈する活動等を通して,中世の分立す

る権力の在り方や,社会変動や文化の主

体の多様化などについて,国際環境と関

連づけて考察する。

荘園

・公

領,

得宗

専制

,国

人一

揆等

○我

が国

の歴

史に

かか

る様

々な

分野

に着

目し

,自

ら課

題を

設定

して

考察

した

り,

選択

や判

断に

つい

て構

想す

る力

変化と多様な展開について考察する。

必履修科目で学んだ概念などを用い,地域

と日本,世界の歴史の相互の関係を地域の

資料等を活用して捉え,日本の近代社会の

変化と多様な展開について考察する。

取り

上げ

るこ

とが

考え

られ

る題

平成

28

年4

月1

1日

教育

課程

部会

社会

・地理

歴史

・公民

ワー

キン

ググ

ルー

プ資

料1

12

Page 15: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

「公共(

仮称

)」

の方

向性

とし

て考

えら

れる

構成①(たたき台案)

新必

履修

科目

(案)

「公共(仮称)」

⇒今

まで

受け

継が

れて

きた

蓄積

や先

人の

取組

、知

恵な

どを

踏ま

え、

・様

々な

立場

や文

化等

を背

景に

して

社会

が成

立し

てい

るこ

と・①

「自

分ら

しい

生き

方」を

問い

、自

らの

体験

や悩

みを

振り

返る

こと

を通

して

自ら

を成

長さ

せる

こと

、②

人間

は社

会的

な存

在で

ある

こと

を認

識し

、対

話を

通じ

てお

互い

を高

め合

うこ

と、

両者

によ

って

より

よい

集団

、社

会(公

共的

な空

間)を

作り

出し

てい

くこ

と(勤

労観

・職

業観

の育

成を

含む

)につ

いて

学ぶ

⇒社

会に

参画

し、

他者

と協

働す

る倫

理的

主体

とし

て個

人が

判断

する

ため

の手

掛か

りと

なる

、①

「行

為の

結果

にお

ける

効用

とし

て、

個人

の幸

福と

とも

に、

社会

全体

の幸

福を

重視

する

考え

方」、

②「(行

為の

結果

より

も、

)行

為の

動機

とな

る人

間的

責務

とし

ての

公正

など

を重

視す

る考

え方

」、

につ

いて

理解

させ

る。

その

際、

・人

が追

求す

るも

のは

経済

的価

値に

限ら

れる

もの

では

なく、

多義

的で

ある

こと

・両

者と

もに

活用

し、

自分

も他

者も

とも

に納

得で

きる

解を

見出

そう

と考

えて

いくこ

とが

重要

であ

るこ

と・行

為の

結果

にお

ける

効用

につ

いて

、多

面的

・多

角的

に考

えて

いくこ

とが

重要

であ

るこ

・行

為の

動機

につ

いて

、個

々の

動機

に留

まら

ず、

それ

らを

継続

的に

考え

てい

くこ

とに

より

、人

間と

して

の在

り方

生き

方に

つい

て考

えて

いくこ

とが

重要

であ

るこ

など

を取

り上

げる

※指

導の

ねら

いを

明確

にし

た上

で、

囚人

のジ

レン

マ、

共有

地の

悲劇

、最

後通

牒ゲ

ーム

等の

思考

実験

や、

環境

保護

、生

命倫

理等

につ

いて

概念

的に

考え

る学

習活

動を

取り

入れ

るこ

と。

その

際、

(3)「

持続

可能

な社

会づ

くり

の主

体と

なる

ため

に」で

取り

扱う

課題

と連

動し

た課

題を

取り

上げ

るよ

うに

する

⇒個

人と

社会

との

関わ

りに

おい

て、

社会

にお

ける

基本

的な

原理

に焦

点を

置い

て考

える

。具

体的

には

、個

人の

尊重

を前

提に

、協

働関

係の

共時

性と

通時

性に

関す

る比

較衡

量な

どを

通し

て、

人間

の尊

厳と

平等

、社

会の

安定

性を

とも

に成

り立

たせ

るこ

とが

、公

共的

な空

間の

中で

協働

する

ため

に必

要で

ある

こと

につ

いて

理解

させ

る。

その

際、

・民

主主

義、

自由

・権

利と

責任

・義

務、

相互

承認

・・・

など

を取

り上

げる

(1)

「公

共」の

ア公

共的

な空

間を

作る

私た

イ公

共的

な空

間に

おけ

る人

間と

して

の在

り方

生き

倫理

的主

体と

なる

私た

<参考>学校における道徳教育は、…人間としての在り方生き方に関する教育を学校の教育活動全体を通じて行うことにより、その充実を図るものとし、各教科の属する

科目、総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて、適切な指導を行わなければならない。(「高等学校学習指導要領総則第1款

教育課程編成の一般方針」)

ウ公

共的

な空

間に

おけ

る基

本的

原理

「平

和で

民主

的な

国家

及び

社会

の形

成者

」を

育成

平成

28

年2

月2

9日

教育

課程

部会

社会

・地

理歴

史・

公民

ワー

キン

ググ

ルー

プ資

料6

13

Page 16: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

公民

科目

新設

の方

向性

とし

て考

えら

れる

構成②(たたき台案)

「公共」(仮称)

(2)自

立し

た主

体と

して

社会

に参

画し

、他

者と

協働

する

ため

<留

意点

>(3

)「持

続可

能な

社会

づくり

の主

体と

なる

ため

に」に

おい

て課

題を

探究

する

学習

を行

うこ

とに

留意

し、

個別

的・網

羅的

に題

材を

取り

扱う

こと

なく、

主体

相互

の有

機的

な関

連を

図る

よう

にす

るこ

とが

求め

られ

る。

⇒・小

・中

学校

社会

で習

得し

た知

識等

を基

盤に

、社

会的

事象

の見

方や

考え

方を

働か

せな

がら

、(1

)「「公

共」の

扉」で

身に

付け

た選

択・判

断の

手掛

かり

とな

る考

え方

や公

的な

空間

にお

ける

基本

的原

理等

を活

用し

て現

実の

社会

的事

象に

つい

て考

察、

追究

する

・社

会を

構成

する

主体

とな

るた

めに

、協

働の

必要

な理

由、

協働

を可

能と

する

条件

、協

働を

阻害

する

要因

など

につ

いて

考察

を深

める

。そ

の際

、自

立し

た主

体と

して

生き

るた

めに

必要

な知

識を

身に

付け

る。

契約

、メ

ディ

ア、

情報

リテ

ラシ

ー、

男女

共同

参画

・・・

(ア

~エ

の主

体の

うち

二つ

、あ

るい

は三

つの

主体

が複

合的

に関

連し

合う

題材

を取

り扱

うこ

とが

考え

られ

る)

<考え

られ

る学

習活

動の

例>

討論

、デ

ィベ

ート

、模

擬選

挙、

模擬

投票

、模

擬裁

判、

外部

の専

門家

の講

演、

新聞

を題

材に

した

学習

、体

験活

動、

イン

ター

ンシ

ップ

の準

備と

振り

返り

・・・

※様

々な

主体

とな

る個

人を

支え

る家

族・家

庭や

地域

等に

ある

コミ

ュニ

ティ

⇒世

代間

協力

・交

流、

自助

・共

助・公

助等

によ

る社

会的

基盤

の強

家族

・家

庭、

消費

者等

に関

する

個人

を起

点と

した

自立

した

主体

とな

る力

を育

む家

庭科

、情

報リ

テラ

シー

を扱

う情

報科

、個

人の

安全

指導

を行

う保

健体

育科

と連

(1) 「公

共」の

別紙

<題

材の

例>

イ経

済的

主体

とな

る私

たち

ア政

治的

主体

とな

る私

たち

⇒協

働に

より

目指

すべ

きも

の(議

論に

より

、意

見や

信念

、利

害の

対立

状況

を調

整し

、合

意形

成す

るこ

とを

通し

て、

より

よい

社会

を築

くこ

と)

⇒協

働に

より

目指

すべ

きも

の(公

正な

ルー

ルを

作っ

てそ

の下

で経

済活

動を

行う

こと

を通

して

、個

人の

尊重

とよ

り活

発な

経済

活動

をと

もに

成り

立た

せる

こと

。ま

たそ

の補

完を

政府

等が

担っ

てい

るこ

と)

エ様

々な

情報

を発

信・受

信す

る知

的主

体と

なる

私た

ちウ

法的

主体

とな

る私

たち

⇒協

働に

より

目指

すべ

きも

の(公

正な

手続

きに

則り

比較

衡量

を行

うこ

とを

通し

て、

個人

や社

会の

紛争

を調

停・解

決す

るこ

と)

⇒協

働に

より

目指

すべ

きも

の(情

報に

関す

る責

任や

、利

便性

と安

全性

を多

面的

・多

角的

に考

えて

いくこ

とを

通し

て、

望ま

しい

情報

社会

を築

くこ

と)

財政

と税

、社

会保

障、

市場

経済

の機

能と

限界

、雇

用、

労働

問題

(労

働関

係法

制を

含む

)・・・

司法

参加

・・・

契約

、消

費者

の権

利や

責任

・・・

情報

モラ

ル・・・

政治

参加

、世

論の

形成

、国

際貢

献・・・

職業

選択

、金

融の

働き

、経

済の

グロ

ーバ

ル化

と相

互依

存関

係の

深ま

り・・・

14

Page 17: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

公民

科目

新設

の方

向性

とし

て考

えら

れる

構成③(たたき台案)

「公共」(仮称)

(3)持

続可

能な

社会

づくり

の主

体と

なる

ため

⇒(1

)「「公

共」の

扉」で

身に

付け

た選

択・判

断の

手掛

かり

とな

る考

え方

や公

共的

な空

間に

おけ

る基

本的

原理

等を

活用

する

とと

もに

、(2

)「自

立し

た主

体と

して

社会

に参

画し

他者

と協

働す

るた

めに

」で

行っ

た課

題追

究的

な学

習で

扱っ

た現

実社

会の

諸課

題へ

の関

心を

一層

高め

、個

人を

起点

とし

て、

自立

、協

働の

観点

から

、今

まで

受け

継が

れて

きた

蓄積

や先

人の

取組

、知

恵な

どを

踏ま

えつ

つ多

様性

を尊

重し

、持

続可

能な

地域

、国

家、

国際

社会

づくり

に向

けた

役割

を担

う主

体と

なる

こと

につ

いて

探究

を行

う。

ア地

域の

創造

への

主体

的参

画イ

より

よい

社会

の構

築へ

の主

体的

参画

ウ我

が国

と国

際社

会へ

の主

体的

参画

<題材

の例

>公

共的

な場

づくり

や安

全を

目指

した

地域

の活

性化

、受

益と

負担

の均

衡や

世代

間の

調和

がと

れた

社会

保障

、文

化と

宗教

の多

様性

、国

際平

和・・・な

どに

つい

て探

家族

・家

庭、

消費

者等

に関

する

個人

を起

点と

した

自立

した

主体

とな

る力

を育

む家

庭科

、情

報リ

テラ

シー

を扱

う情

報科

、個

人の

安全

指導

を行

う保

健体

育科

と連

(2)自

立し

た主

体と

して

社会

に参

画し

、他

者と

協働

する

ため

(1) 「公

共」の

別紙

別紙

<留

意点

>(1

)「「公

共」の

扉」、

(2)「

自立

した

主体

とし

て社

会に

参画

し、

他者

と協

働す

るた

めに

」の

学習

を踏

まえ

て、

科目

のま

とめ

とし

て(3

)「持

続可

能な

社会

づくり

の主

体と

なる

ため

に」に

おけ

る課

題を

探究

する

学習

が行

われ

るこ

とに

留意

し、

(1)、

(2)に

おい

ては

、(3

)で課

題を

探究

する

学習

が効

果的

に行

われ

るよ

う課

題意

識の

醸成

に努

める

こと

が求

めら

れる

<「公

共(仮

称)」の

学習

にお

いて

関係

する

専門

家・機

関>

選挙

管理

委員

会、

企業

、経

済団

体、

起業

家、

弁護

士、

報道

機関

、消

費者

セン

ター

、留

学生

、N

PO

、N

GO

・・・

<「公

共(仮

称)」に

おい

て考

えら

れる

学習

活動

の例

>討

論、

ディ

ベー

ト、

模擬

選挙

、模

擬投

票、

模擬

裁判

、外

部の

専門

家の

講演

、新

聞を

題材

にし

た学

習、

体験

活動

、イ

ンタ

ーン

シッ

プの

準備

と振

り返

り・・・

※「公

共(仮

称)」に

おい

ては

、キ

ャリ

ア教

育の

観点

から

、経

済、

法、

情報

発信

など

に対

して

主体

的に

参画

する

力を

育む

中核

的機

能を

担う

こと

が求

めら

れる

15

Page 18: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

現代

社会

の課

題を

捉え

、考

察す

るた

めの

基準

とな

る概

念や

理論

を、

古今

東西

の知

的蓄

積を

通し

て習

得す

る。

立場

や文

化に

よっ

て意

見の

異な

る様

々な

課題

につ

いて

、そ

の背

景に

ある

考え

方を

踏ま

えて

より

よい

解決

の在

り方

を協

働的

に考

察し

、公

正に

判断

、合

意形

成す

る力

を養

う。

持続

可能

な社

会づ

くり

の主

体と

なる

ため

に、

様々

な課

題の

発見

・解

決に

向け

た探

究を

行い

、「平

和で

民主

的な

国家

及び

社会

の形

成者

」と

して

必要

な資

質・能

力を

養う

新選

択科

目「政

治・経

済」

(仮称

)

新選

択科

「倫

理」

(仮称

)

公共

的な

事柄

に自

ら参

画し

よう

とす

る意

欲や

態度

を育

み、

現代

社会

に生

きる

人間

とし

ての

在り

方生

き方

につ

いて

の自

覚を

一層

深め

る学

習を

充実

新必

履修

科目

「公

共」

(仮称

)の構

自立

して

思索

を行

うと

とも

に、

他者

と共

に生

きる

主体

を育

む「倫

理」

※思

想史

的知

識の

習得

に終

始し

ない

よう

にす

る。

国家

及び

社会

の形

成に

、よ

り積

極的

な役

割を

果た

す主

体を

育む

「政

治・経

済」

※制

度・仕

組み

の知

識の

習得

に終

始し

ない

よう

にす

る。

高等学校学習指導要領における公民科目の改訂の方向性として考えられる構成(たたき台案)

※現

行の

選択

必履

修科

目「現

代社

会」同

様に

1科

目で

もっ

て公

民科

の教

科目

標を

達成

する

こと

ので

きる

新必

履修

科目

「公

共」

(仮称

)を設

置す

るこ

とと

なっ

てい

る。

この

科目

は、

「現

代社

会」に

おけ

る三

つの

大項

目相

互の

関係

や学

習内

容に

おい

て共

通す

る点

が多

く、

その

発展

と捉

える

こと

もで

きる

こと

から

、「現

代社

会」に

つい

ては

科目

を設

置し

ない

こと

も含

め検

討す

る。

平成

28

年2

月2

9日

教育

課程

部会

社会

・地

理歴

史・

公民

ワー

キン

ググ

ルー

プ資

料7

16

Page 19: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

(1)現

代に

生き

る自

己の

課題

(2)人

間と

して

の在

り方

生き

(3)現

代と

倫理

ア人間としての自覚

イ国際社会に生きる

日本人としての自覚

倫理

現行

公民

科目

<科目構成の考え方>

・新必履修科目「公共(仮称)」で習得した個人が判断するための手掛かりとなる考え方を基盤とし、古今東西の幅広い知的蓄積を通して

より深く思索するための概念や理論を理解し、それらを活用して現代の倫理的諸課題を探究し、人間としての在り方生き方をより深く自覚

し、人格の完成に向けて自己の生き方の確立を図る主体を育む「倫理」に発展させる。そのために、思想史の断片的な知識の暗記中心から、

「倫理的価値の理解」を基にした「考える倫理」に転換する。

ア現代に生きる

人間としての倫理

イ現代の諸課題と倫理

⇒現

代に

生き

る人

間の

倫理

的課

題に

つい

て思

索を

深め

、論

理的

思考

力を

身に

付け

、自

己の

生き

方の

確立

を図

るた

めに

探究

する

。(例

)生

命、

環境

、家

族、

地域

社会

、情

報社

会、

文化

と宗

教、

国際

平和

と人

類の

福祉

、科

学・技

術、

動物

、経

済社

会な

どに

おけ

る倫

理的

課題

新選

択科

目(案

)

⇒自

己の

生き

方を

見つ

め直

し、

自ら

の悩

みや

体験

を振

り返

り、

「公

共(仮

称)」で

取り

扱っ

た社

会と

の関

わり

に加

えて

、自

己の

課題

を他

者、

集団

、生

命や

自然

など

との

関わ

りも

視点

とし

て捉

え、

多面

的・多

角的

に考

察し

、思

索を

深め

る。

(考

察の

対象

)人

間存

在。

愛、

正義

、幸

福な

どの

倫理

的な

価値

(1)

自己

の課

題と

人間

とし

ての

在り

方生

き方新必履修科目

「公共」(仮称)

⑴「公

共」の

扉⑴

「公

共」の

新必

履修

科目

で育

まれ

た資

質・能

力を

活用

し、思

索を

深め

る科

⑵自

立し

た主

体と

して

社会

に参

画し

、他

者と

協働

する

ため

に⑵

自立

した

主体

とし

て社

会に

参画

し、

他者

と協

働す

るた

めに

⑶持

続可

能な

社会

づくり

の主

体と

なる

ため

に⑶

持続

可能

な社

会づ

くり

の主

体と

なる

ため

新選択科目

「倫理」(仮称)

資質

・能

○現

代社

会に

生き

る人

間と

して

の在

り方

生き

方に

つい

ての

より

深い

自覚

○現

代の

諸課

題を

捉え

、よ

り深

く思

索す

るた

めの

概念

や理

論の

理解

○課

題を

解決

する

ため

に概

念や

理論

を活

用し

、論

理的

に思

考し

、思

索を

深め

、説

明す

る力

一部

移行

拡充

高等学校学習指導要領における公民科目の改訂の方向性として考えられる構成(たたき台案)Ⅰ

(2)

現代

の諸

課題

と倫

理探

【学習活動

の例】

・我

が国

を含

む古

今東

西の

先哲

たち

の基

本的

な考

え方

を手

掛か

りと

する

ため

、先

哲の

原典

を読

・哲

学に

関わ

る対

話的

手法

等も

活用

17

Page 20: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

(1)現

代の

政治

(2)現

代の

経済

(3)現

代社

会の

諸課

ア現代経済の 仕組みと特質

イ国民経済と国際経済

政治・経済

現行

公民

科目

<科目構成の考え方>

・小・中学校社会で身に付けた社会的事象の見方や考え方を基盤に、新必履修科目で習得した選択・判断の基準となる概念を活用し、現代

日本の政治や経済の諸課題や国際社会における日本の役割など、正解が一つに定まらない現実社会の諸課題を協働して探究し、国家・社

会の形成により積極的な役割を果たす主体を育む「政治・経済」に発展させる。

ア現代日本の

政治や経済の諸課題

イ国際社会の

政治や経済の諸課題

新選

択科

目(案

)

⇒現

代の

国際

政治

・経

済に

関わ

る概

念や

理論

、複

雑な

国際

政治

・経

済の

特質

を捉

え、

それ

を説

明す

ると

とも

に、

その

解決

策を

探究

する

(課

題例

)国

際平

和と

人類

の福

祉に

寄与

する

日本

の役

割、

国際

経済

にお

ける

日本

の役

割、

地球

環境

と資

源・エ

ネル

ギー

問題

・・・

(2) グ

ロー

バル

化が

進む

国際

政治

・経

⇒「公

共(仮

称)」で

取り

扱っ

た法

や民

主政

治、

現代

経済

につ

いて

、そ

れら

を構

成す

る様

々な

専門

領域

を深

く追

究し

、複

雑な

現代

政治

・経

済の

特質

を捉

える

とと

もに

、そ

の解

決策

を探

究す

る。

(課

題例

)望

まし

い政

治の

仕組

み及

び主

権者

とし

ての

政治

参加

の在

り方

、経

済活

動の

在り

方と

福祉

の向

上の

関連

、少

子高

齢社

会と

社会

保障

制度

・・・

(1) 民

主政

治の

基本

原理

と現

代の

経済

新必履修科目

「公共」(仮称)

⑴「公

共」の

新必

履修

科目

で育

まれ

た資

質・能

力を

活用

し、

社会

形成

に向

かう

科目

⑵自

立し

た主

体と

して

社会

に参

画し

、他

者と

協働

する

ため

に⑵

自立

した

主体

とし

て社

会に

参画

し、

他者

と協

働す

るた

めに

⑶持

続可

能な

社会

づくり

の主

体と

なる

ため

に⑶

持続

可能

な社

会づ

くり

の主

体と

なる

ため

新選択科目

「政治・経済」(仮称)

資質

・能

高等学校学習指導要領における公民科目の改訂の方向性として考えられる構成(案)Ⅱ

ア民主政治の基本原理と

日本国憲法

イ現代の国際政治

○国

際社

会に

おい

て、

国家

・社

会の

形成

によ

り積

極的

な役

割を

果た

そう

とす

る意

欲や

態度

○正

解が

一つ

に定

まら

ない

、現

実社

会の

複雑

な諸

課題

の解

決策

を探

究す

るた

めに

必要

な概

念の

理解

○社

会に

見ら

れる

複雑

な課

題を

把握

し、

説明

する

とと

もに

、身

に付

けた

判断

基準

を根

拠に

解決

策を

構想

する

○構

想し

たこ

との

妥当

性や

効果

、実

現可

能性

など

を踏

まえ

て議

論し

、合

意形

成に

向か

う力

探究

探究

探究

【学習活動

の例】

・複

雑な

現実

社会

の諸

課題

を取

り扱

い、

協働

して

課題

の解

決策

を探

究す

・討

論、

ディ

ベー

トな

どの

手法

等も

活用

18

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数学・理科にわたる探究

的科目の在り方について

平成28年4月13日

教育課程部会

高等学校の数学・理科に

わたる探究的科目の在り方

に関する特別チーム

資料3

19

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1.新科目の基本原理(案)

①様々な事象に対して知的好奇心を持つとともに、

教科・科目の枠にとらわれない多角的、複合的

な視点で事象をとらえ(総合性)、

②科学的な見方・考え方

※や数学的な見方・考え

方を豊かな発想で活用したり、組み合わせたり

しながら(融合性)、

③探究的な学習を行うことを通じて(手立て)

④新たな価値の創造に向けて粘り強く挑戦する

力の基礎を培う(挑戦性、アイディアの創発)

※学習指導要領においては、理科の分野における見方・考え方を「科学的な見方・考え方」としている。

基本原理

2

20

Page 23: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

知識や技能

思考力・判断力・表現力等

学びに向かう力、人間性等

●探究的な活動を自ら遂行するための

知識・技能

例:研究テーマの設定方法

先行研究の調査方法

研究計画の立案方法

研究の進め方

データの処理、分析

研究成果のまとめ方

研究成果の発表方法

についての知識・技能

●既に有している知識・技能の活用及

び探究を通じて得られる内容に関する

知識や探究に関する技能

●探究を通して新しい知見を得る意義

についての認識

●研究倫理(生命倫理等を含む。)につ

いての基本的な理解

●教科・科目の枠にとらわれない多角

的、複合的な視点で事象をとらえ、

科学的・数学的な課題として設定す

ることができる力

●科学的な見方・考え方や数学的な見

方・考え方を豊かな発想で活用した

り、組み合わせたりできる力

●多様な価値観や感性を有する人々と

の議論等を積極的に行い、それを基

に多面的に思考する力

●探究的な学習を通じて課題解決を実

現するための能力

例:観察・実験デザイン力

構想力

実証的に考察する力

論理的に考察する力

分析的に考察する力

統合的に考察する力

文章にまとめる力

発表・表現力

●様々な事象に対して知的好奇心を

持って科学的・数学的にとらえよう

とする態度

●科学的、数学的課題や事象に徹底的

に向き合い、考え抜いて行動する態

●見通しを立てたり、振り返ったりす

るなど、内省的な態度

●新たな価値の創造に向けて積極的に

挑戦しようとする態度

●主体的・自律的に探究を行っていく

ために必要な研究に対する倫理的な態

2.育成すべき資質・能力(案)

3

21

Page 24: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

数学的な見

方・考え方

科学的な見

方・考え方

発想の拡大、思考の深化

科学的な見方・考え方や数学的

な見方・考え方を豊かな発想で活

用したり、組み合わせたりする。

4

様々な事象を知的好奇心を持って観察する

多角的、複合的な視点で事象をとらえ問題を見出す

科学的・数学的な課題として設定(課題化)

情報収集と分類

探究のプロセス

仮説の設定→検証計画の立案→観察・実験→結果の処理

分析・考察・推論

表現・伝達(報告書作成、発表等)

振 り 返 り

見 通 し

次 の 課 題 の 発 見 、 次 の 探 究 の プ ロ セ ス へ

3.新科目の学習過程のイメージ

22

Page 25: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

4.新科目の構造について(案)

•基礎で身につけた資質・能力を活用して自ら課題を

設定し、探究活動を行う。

•課題に関する内容に関する知識や課題を解決する

ための技能を自ら身につけ、より深い探究活動を志

向させる(共通ではない学び)。

•探究に当たっては、質を高めるため大学・企業等の

外部機関を積極的に活用する。

•実験や分析自体の成否より、試行錯誤し、失敗のリ

スクも引き受けながら自分たちでやりきる過程を重

視する。

•自ら探究プロセスを回し、質の高い深い探究活動を

行うためには、そのために必要な資質・能力をあら

かじめ身につけておくことが必要。

•新たな価値の創造に向けて挑戦することの意義等

について理解を深めさせることで、主体的に探究に

取り組む態度を身につけさせることが必要。

•研究倫理等についての基本的な知識を身につけさ

せることが必要。

基礎の習得段階の必要性

探究の手法に

ついて学ぶ

研究倫理に

ついて学ぶ

教員の指導のもと、研

究の進め方や分析の

手法を考え、選択した

課題等の研究を実施

する

校 内 等 で 成 果 を 発 表 す る

基礎で学ん

だことを用い

て、自ら課題

を設定し、探

究活動を実

施する。

校内・校外にお

いて探究の成果

を発表する。

大学・企業等

からの支援

探究を深める段階の考え方

プロセスの例

実施段階

基礎段階

5

23

Page 26: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

5.実施に当たっての留意事項(案)

探究のテーマの設定等に係る考え方

生徒の実態を踏まえつつ、主体的にテーマを設定させる(自由な発想と実現可

能性のバランスに留意しつつ適宜示唆等を与えることは必要。テーマ例を示し

て選択させることや、先輩が取り上げたテーマを掘り下げることも考えられる。)

テーマについては幅広い分野から選択することを可能とするが、手法について

は、数学及び理科に係るものとする。

先行研究に係る考え方

先行研究については、高校生に可能な範囲で求め、その意義を理解させるこ

とを目的とする(図書館、インターネットでの検索等)。

評価の考え方

探究した結果として生み出された成果における新たな知見の有無や価値より

も、探究プロセスにおいて先に掲げた資質・能力を身につけることができたか

どうかや探究プロセスをメタ認知できることを重視する。

評価に際しては、研究報告書や発表の内容のほかに、研究における生徒の

創造的な思考や研究の過程における態度を重視したり、発表会における生

徒の自己評価や相互評価を取り入れたりするなど、多様な方法を用いる。

6

24

Page 27: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

評価の観点

知識・技能

思考・判断・表現

主体的に学習に取り組む態度

数理探究( 仮称)探究的な活動を自ら遂行するための知識及

び技能や,研究倫理にかかわる基本的な知

識を身に付けている。

・多角的,複合的な視点で事象をとらえ,

科学的・数学的な課題として設定すること

ができる。

・多様な価値観や感性を有する人々との

議論や探究的な学習を通して課題を解決

することができる。

・様々な事象に対して知的好奇心をもって科

学的・数学的にとらえようとしたり,新たな価

値の創造に向けて積極的に挑戦したりしよ

うとする。

・科学的,数学的な課題や事象に徹底的に

向き合い考え抜こうとする。

・問題解決の過程において,見通しを立てた

り振り返ったりして主体的に探究を行おうと

する。

7

6.評価の観点(案)

25

Page 28: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

7.指導の視点(例)①

①様々な事象に対して知的好奇心を持つとともに、教

科・科目の枠にとらわれない多角的、複合的な視点

で事象をとらえ(総合性)、

常に知的好奇心を持って様々な視点から社会事象や自然事象等を観察し、そ

の中で得た様々な気付きから疑問を形成させる。

各科目の内容のほか、先端科学や学際的領域の内容からもテーマを選択する

ことができるようにするなど、生徒の興味・関心等に応じて柔軟に対応する。

テーマの選択に先立ち、他の教科や基礎段階の学びを通して、様々な視点を提

示し、視野を広げさせる。

基礎段階では、現在や過去の研究者の研究に対する姿勢や考え方、発想法、

テーマにたどり着いた経緯や新たな知見を得るまでの試行錯誤などを紹介する

ことを通して、探究に対する視点の持ち方や研究する意義等について理解を促

す。

8

26

Page 29: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

7.指導の視点(例)②

②科学的な見方・考え方や数学的な見方・考え方を

豊かな発想で活用したり、組み合わせたりしながら

(融合性)、

課題を解決するための手法については、数学や理科における既習の手法のほ

か、設定した課題を解決するために主体的に学び身に付ける手法も含め、数学

及び理科の手法を幅広くとらえて指導する(必ずしも高校段階で履修するものに

限る必要はない。)。

課題の内容とそれを解決するための手法は様々な組み合わせがあり得ることに

気付かせる。

科学的、数学的な手法により探究が可能な課題として設定(課題化)させる。

身に付けた手法を適用できる課題を探すような順序とならないよう留意する。

教員は、生徒の主体性を尊重しつつ、探究の実現可能性を考慮して指導を行う。 9

27

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7.指導の視点(例)③

③探究的な学習を行うことを通じて(手立て)

10

仮説の設定、実験の計画、実験による検証、実験データの分析・解釈、推論な

どの方法を用いて探究を行わせ、科学的、数学的に探究する能力と態度を育

成を図る。

探究の途中で、生徒同士で互いの探究の内容等について議論し、協議する場

を設け、自らの探究の在り方について振り返る機会を設ける。

仮説的推論の繰り返しを重視し、一つの手法や考え方に拘泥するのではなく、

振り返りと見通しを繰り返して、様々な視点から解決しようと考える姿勢を身に

付けるよう促す。

生命倫理、情報倫理等を含む研究倫理に留意して探究を進めるよう指導する。

大学や企業等の外部の協力を得て、探究の進め方等について助言等を受ける

ことができるような環境を整備する。

28

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7.指導の視点(例)④

④新たな価値の創造に向けて粘り強く挑戦する力の

基礎を培う(挑戦性、アイディアの創発)

11

研究の成果は、観察、実験などの結果を単に記述するだけではなく、生徒自身

が課題を解決する過程を表した研究報告書を作成するように指導する。

研究報告書の作成に当たっては、研究の目的、方法、結果、考察、結論、参考

文献などの必要事項を含むように指導し、研究報告書の作成を通して、論理的

な思考力や判断力、表現力の育成を図るようにする。

研究発表会など発表を行う機会を設けて、発表により表現力を高めたり、互い

の研究について質疑応答を行って理解を深め、研究の達成感をもたせる。

発表会等においては、大学や企業等の外部の者からの指摘も受けることがで

きるような体制を整備する。

29

Page 32: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

探求の手法を

学ぶ

探究の一連の

流れの体験

成果をまとめ

発表する経験

知的好奇心を

もって事象に接

して課題を設定

探究の主体的

な実施

校内外での成

果の発表

探究を深める段階

基礎の習得段階

8.新科目に係る全体像

他者との議論等

を通じて多面的

に思考する力

探究に

係る知

識・技能

知的好奇心を

持って事象に接

し、課題を見出

し設定する力

高等学校における評価の視点(考えられる例)

・本質を見抜き、批判的にとらえ

る思考力と感覚

・複雑な事象からでも必要な情

報を抽出し、定量化できる力

・複雑な対象の理解や課題解決

に向けた高度な認識力、分析

力、判断力

・既知の事柄を一般化したり類

推したりして、新しい局面を切

り開く力

・多面的な視点から考察し、総

合的な判断を下す力

・物事を簡潔に表現し、的確に

説明する力

・未知の問題に積極的に立ち向

かい、冷静に分析し対処して

いく態度

高大接続の場

面における適

切な評価

必要と考えられ

る諸条件

学校全体とし

ての指導体制

の整備

生徒が取り組

む探究活動に

必要な経費の

確保

基本的な観

察・実験設備

の整備

大学・企業等

との連携協力

体制の構築

(出典)日本学術会議「大学教育の分野別質保

障のための教育課程編成上の参照基準」

数理科学分野、生物学分野、地球惑星科

学分野

探究のプロ

セスを主体

的に行う力

大学での学び

果敢に

挑戦す

る態度

12

教員の指導力

の育成(養成・

研修)

適切な教材の

提供、指導事

例の共有化

30

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13

9.カリキュラムの難易度等の設定について

生徒の到達度のイメージ

進路先のイメージ

○自ら探究のプロセスを一貫して実施できる能力を身に付けるとともに、探究のプロ

セスをメタ認知できる生徒。

○高等学校卒業後に、大学・大学院等に進学し、主として数学や理科の分野におけ

る研究に向けた学習を継続する意思を有する生徒。

※カリキュラムの設定に際してのイメージであり、学校や生徒の状況に応じ

て、科目を開設し、履修を認めることを制限するものではない。

※特に分野を限定することなく、探究的な学習等を行うものとして「総合的な

学習の時間」が設定されていることにも留意。

数理探究(仮称)は、選択科目とすることを予定しており、以下のような到達度を想定するととも

に、卒業後の進路についても以下のような方向性に進むことを想定し、カリキュラムの内容、難

易度等を設定することとしてはどうか。

31

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10.諸条件の整備について①

指導体制

数学及び理科の教員を中心に全校的な指導体制を整えることが必要。

探究を深める段階の指導に当たっては、40人の生徒に対し複数の教員で対

応する体制が必要。

教員の指導力の育成

探究を指導するために必要な指導法等を、教員研修等を通じて習得させること

が必要(研修の企画・立案に当たっては、スーパーサイエンスハイスクールの

指導法等のノウハウを生かす)。

養成段階においても、探究的な学習を指導するための能力の育成に取り組む

ことが必要。

14

教材、指導事例集等

基礎を習得する段階の指導に当たっては、探究のプロセスや手法等について

教科書等適切な教材を用いて指導することが必要。

指導のノウハウを共有化できるよう指導事例の収集・紹介を行うことが必要。

32

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10.諸条件の整備について②

必要経費の確保

生徒たちが探究を実施するために必要な物品等(書籍、試料、実験器具等)の

購入に係る費用を用意することが必要。

外部との連携協力体制

生徒が探究を進めるに当たって、大学や研究機関、企業等からの助言等の支

援を受けられる体制を確保することが必要。

学校の立地等によって直接的に支援を受けることが難しい場合にも対応でき

るよう、遠隔による支援等を行う仕組みについて検討することが必要。

15

環境整備

理科室や実験器具等、探究を実施するに当たって必要な施設・設備等を整備

することが必要。

調査をしたり、データを分析・処理したりするための

ICT環境の整備が必要。

33

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16

11.新科目の位置づけについて(案)

教科

科目

○各学科に共通する科目

○主として専門学科において

開設される科目

※専門学科「理数科」における開設科目

理数探究(仮称)(3~6)

理数探究基礎(仮称)(1)

理数数学Ⅰ、理数数学Ⅱ

理数物理、理数化学、理数生物、

理数地学

※主として専門学科において開設される科目として

設定されている「理数」の「課題研究」は廃止する。

「理数」

理数探究(仮称)(2~5)

(案の1)

(案の2)

※「理数探究基礎」の学習内容を「総合的な学習の時間」や他

の教科・科目において十分に習得している場合には、「理数探

究」のみを履修することを認めることも考えられる。

34

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参考:名称の考え方①

○現在の教科「理数」の用語の意味

→理科と数学を対象とする教科であるということ。

○「数理」という文言を使うことについて

・数学を用いて探究的な学習を行うことが明確に示せる一方、数学の科目と

解される可能性が高い。

・教科「理数」との違いの説明が困難。

「理数」と「数理」

17

「数理」よりも、

「理数」の方が、

科目の内容等

について誤解を

生じさせず、適

当ではないか。

○辞書における説明

「数理」

・数学の理論。俗に、算数・計算のこと(広辞苑)

・数学の理論。計算の方法。(大辞林)

・数学の理論。計算など、数的な方面。(明鏡国語辞典)

「理数」

・理科と数学(広辞苑)(大辞林)(明鏡国語辞典)

35

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参考:名称の考え方②

「探究」と「研究」

○辞書における説明

「探究」

・物事の真の姿をさぐって見きわめること(広辞苑)

・物事の真相・価値・在り方などを深く考えて、明らかにすること(大辞林)

・物事の真の姿を明らかにし、見きわめようとすること。(明鏡国語辞典)

「探究学習」

・探究の過程(観察、分類、測定、伝達、予測等)に児童生徒が主体的に参加すること

によって、探究能力

(観察能力、分類能力等

)、科学概念、望ましい態度の育成をねら

うもの(新教育学大辞典)

「研究」

・よく調べ考えて真理をきわめること(広辞苑)

・物事について深く考えたり調べたりして真理を明らかにすること。(大辞林)

・物事を学問的に深く調べたり考えたりして、事実や理論を明らかにすること。

また、その内容(明鏡国語辞典)

新科目では、①成

果の質よりも、学

習の過程を重視

すること、②学習

活動としての性格

が明確になること

から、「探究」とい

う文言の方が適

当ではないか。

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○学習指導要領における用例

高等学校学習指導要領解説「物理」においては、「自然の事物・現象の中

から物理学的な立場で問題を見いだし、観察、実験を中心に科学の方法

を適用しながら問題を解決していくという探究の過程をたどらせることに

よって、科学の方法を習得させ、物理学的に探究する能力や態度を育て

る」としている。

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Page 39: き台)...化 へ 向 け た 改 善 方 策 に つ い て 検 討 が 必 要 。 国 語 言 語 文 化 ( 仮 称 ) 論 理 国 語 ( 仮 称 ) 現 代 の 国 語

情報科新科目のイメージ(案)

情報科各科目の項目構成の考え方

項目(1)

・情報社会との関わりについて考える

・問題の発見・解決に情報技術を活用

することの有用性について考える

※項目(2)~(5)の導入として位置付ける

項目(2)~(5)(情報Ⅱ(仮称)は(2)~(4))

①(各項目に応じた)情報、情報技術や

問題解決の手法等を理解する

②問題の発見・解決に情報技術を活用

するとともに、自らの情報活用を評

価・改善する

※②においては、①において習得した知識

の概念化を図るほか、問題の発見・解決

に情報技術を活用する能力の向上、情報

社会に参画する態度の育成を図る

※主として②において、情報科における「見

方・考え方」を働かせるとともに成長させ

※必ずしも①、②の順に学習するものでは

なく、「情報科における学習プロセスの例」

に示すように、学びのつながりと広がりと

を意図して、情報や情報技術等に関する

知識の習得と、それらの知識の問題発

見・解決への活用を並行して行うことも考

えられる。

「情報Ⅰ(仮称)」( 情報と情報技術を問題の発見と解決に活用するための科学的な考え方等を育成する共通必履修科目

問題の発見・解決に向けて、事象を情報とその結び付きの視点から捉え、情報技術を適切かつ効果

的に活用する力を育む科目

(項目の構成案)

「情報Ⅱ(仮称)」(発展的な内容の選択科目)

「情報Ⅰ(仮称)」において培った基礎の上に、問題の発見・解決に向けて、情報システムや多様な

データを適切かつ効果的に活用し、あるいは情報コンテンツを創造する力を育む科目

(項目の構成案)

(1) 情報社会の問題解決

中学校までに経験した問題解決の手法を振り返り、これを情報社会の

問題の発見と解決に適用する。

(2) コミュニケーションと情報デザイン

情報デザインに配慮した的確なコミュニケーションの力を育む。

(3) コンピュータとプログラミング

プログラミングによりコンピュータを活用する力を育む。

(4) モデル化とシミュレーションの考え方

事象をモデル化して問題を発見したり、シミュレーションを通してモデ

ルを評価したりする力を育む。

(5) 情報通信ネットワークとデータの利用

情報通信ネットワークを用いてデータを活用する力を育む。

(1) 情報社会の進展と情報技術

情報社会の進展と情報技術との関係について歴史的に捉え、

AI等の

技術も含め将来を展望する。

(2) コミュニケーションと情報コンテンツ

画像や音、動画を含む情報コンテンツを用いた豊かなコミュニケーショ

ンの力を育む。

(3) 情報とデータサイエンス

データサイエンスの手法を活用して情報を精査する力を育む。

(4) 情報システムとプログラミング

情報システムを活用するためのプログラミングの力を育む。

○ 課題研究

情報Ⅰ

(仮称

)及び情報Ⅱ

(仮称

)の(1

)~(4

)における学習を総合し深化

させ、問題の発見・解決に取り組み、新たな価値を創造する。

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