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No.298 (平成 21 年 11 月) 編集・発行 石川県立図書館 〒920-0964 金沢市本多町 3-2-15 TEL 076-223-9581 FAX 076-222-2531 い方も興味を持 人事 れます 機会があればW坂や大野からくり記念館 等も訪れてみたい舞台のひとつです。 「金沢美術の小径」 「島田荘司展」 島田荘司展 in 金沢開催 & 文化の森ミュージアムウィーク協賛 「金沢ミステリ紀行」 10月 1日から石川県立図書館のライブラ リーサロンと閲覧室で『島田荘司展 in 沢』を開催しました。これはミステリ作家 島田荘司氏ご自身と東京のミステリ文学資 料館の協力を受け、貴重な写真パネルや直 筆原稿の複写、ワープロに設計図等が展示 され、島田荘司氏を知らな たれたことと思います。 また10月3日には東京創元社相談役の戸 川安宣氏をお迎えして、「金沢ミステリ紀 行 」を 行 い ま し た 。参 加 者 は 5 5 名 で 、金 沢 や能登など石川県を舞台としたミステリの 紹介があり、それぞれの作家や作品に関し て戸川氏からコメントがありました。そし て参加者が『ゼロの焦点』や『金沢殺 件』等の文章を朗読するという斬新な形式 で、ミステリの世界に浸りました。 会の後、戸川氏とともに、内田康夫氏の 『金沢殺人事件』の舞台となった「美術の 小径」や、恩田陸氏の『ユージニア』の原 点となった「成巽閣」、そしていくつかの作 品の舞台となった「兼六園」を見てまわる 金沢ミステリツアーを行いました。金沢は 三文豪の町で、文学散歩はよく行わ 、ミステリ作品の現場を見て歩くのは目 新しく、参加者にも好評でした。 - 1 -

(平成21年11月) 編集・発行 TEL 076-223-9581No.298 (平成21年11月) 編集・発行 石川県立図書館 〒920-0964 金沢市本多町3-2-15 TEL 076-223-9581 FAX

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Page 1: (平成21年11月) 編集・発行 TEL 076-223-9581No.298 (平成21年11月) 編集・発行 石川県立図書館 〒920-0964 金沢市本多町3-2-15 TEL 076-223-9581 FAX

No.298 (平 成 21 年 11 月 )

編 集 ・発 行

石 川 県 立 図 書 館 〒920-0964

金 沢 市 本 多 町 3-2-15TEL 076-223-9581

FAX 076-222-2531

い方も興味を持

人事

れます

機会があればW坂や大野からくり記念館

等も訪れてみたい舞台のひとつです。

「金沢美術の小径」「島田荘司展」

島田荘司展 in 金沢開催 &

文化の森ミュージアムウィーク協賛「金沢ミステリ紀行」

10 月 1 日から石川県立図書館のライブラ

リーサロンと閲覧室で『島田荘司展 in 金

沢』を開催しました。これはミステリ作家

島田荘司氏ご自身と東京のミステリ文学資

料館の協力を受け、貴重な写真パネルや直

筆原稿の複写、ワープロに設計図等が展示

され、島田荘司氏を知らな

たれたことと思います。

また 10月 3日には東京創元社相談役の戸

川安宣氏をお迎えして、「金沢ミステリ紀

行」を行いました。参加者は 55 名で、金沢

や能登など石川県を舞台としたミステリの

紹介があり、それぞれの作家や作品に関し

て戸川氏からコメントがありました。そし

て参加者が『ゼロの焦点』や『金沢殺

件』等の文章を朗読するという斬新な形式

で、ミステリの世界に浸りました。

会の後、戸川氏とともに、内田康夫氏の

『金沢殺人事件』の舞台となった「美術の

小径」や、恩田陸氏の『ユージニア』の原

点となった「成巽閣」、そしていくつかの作

品の舞台となった「兼六園」を見てまわる

金沢ミステリツアーを行いました。金沢は

三文豪の町で、文学散歩はよく行わ

、ミステリ作品の現場を見て歩くのは目

新しく、参加者にも好評でした。

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石 川 県 立 図 書 館 報 第 298 号(平成 21 年 11 月)

開架雑誌が増えました 特別整理休館日について

9 月から、閲覧室内で手にとってご覧いただける

雑誌が増えました。今まで、閲覧室内には、雑誌の 石川県立図書館では、毎年、春と秋に特別整理休

館日を設けています。今年の秋は9月 1日(火)~9

月 14日(火)が休館日でした。

最新号のみが並べてありましたが、それに加えて、

雑誌の別冊・増刊号、各種団体の広報誌や専門誌な

どは最新号とバックナンバーを併せて並べてありま

す。場所は閲覧室内新聞コーナー隣です。閲覧室内

でご覧いただける雑誌は約500タイトルになり、

今までの2倍になりました。これまでは書庫にあり、

なかなか目にする機会がなかった雑誌が見つかるか

もしれません。

特別整理休館中に図書館ではどんなことをしてい

るのですか、というご質問を受けることがあります。

この期間中、図書館では閲覧室や書庫内の本が順番

どおり並んでいるか、なくなってしまった資料はな

いかを点検したり、古くなった本を修理したりなど、

日ごろはなかなかできない作業を行っています。新

しい本を入れるために本棚の場所を空ける作業も行

いますが、たくさんの本をずらすため時間も人出も

かかります。その他にも、ブックスタートルームで

はおもちゃの虫干しや整理、カーペット清掃なども

行っています。

閲覧室内に見当たらない雑誌やバックナンバーは、

書庫に入っています。職員が出してきますので、お

気軽にカウンターに声をかけて下さい。

図書館は本だけではなく、雑誌もたくさん所蔵し

ています。皆様のご利用をお待ちしています。

休館中は、利用者の皆様にご不便をおかけします

が、県立図書館がより利用しやすく、また、気持ち

よく利用していただけるよう、努めていきたいと思

います。ご理解いただきますようお願いいたします。

平成 21 年第2回子どもの本の講座

北 欧 の子 どもの本 ~昔 ばなしとトロル~

県立図書館では、子どもの本や読書について学び、

知識・技術を深めるため、子どもの本の講座を開催

しています。

今年度第2回目の子どもの本の講座は、『子どもに

語る北欧の昔話』(こぐま社)の編訳者であり、北欧

の子どもの本を研究されている福井信子氏(東海大

学教授)をお迎えして11月 14日(土)午後2時よ

り「北欧の子どもの本~昔ばなしとトロル~」と題

して講演会を行います。

北欧の昔話を親しみやすく面白いものにしている

のが「トロル」の存在です。北欧の各地にはトロル

にまつわる伝説もあり、北欧の風土と深く関わって

います。多くの画家がトロルを描いており、トロル

の代表的なイメージを形作ったものもあります。当

日は、北欧の子どもの本の世界を豊かにしているト

ロルについて様々な映像を交え、お話いただきます。

お問合せ、お申込は子どもの本のひろば(TEL

076-223-9587)までどうぞ。

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石 川 県 立 図 書 館 報 第 298 号(平成 21 年 11 月)

資 料 紹 介 ⑧

当館所蔵の珍書・稀書、貴重な資料をご紹介します。 講座 はじめての古文書

―古文書解読入門― 『解体新書』(李花亭文庫)

安永 3年(1774)刊

当館では、昨年度より、「講座 はじめての古文書

―古文書解読入門―」として、文字通り初めて古文

書に接する県民の方々を対象として、古文書解読の

入門講座を開催しています。

今年度は、5月19日(火)よりほぼ隔週、10

月13日(火)まで、それぞれ、昼コース(14:00

~16:00)と夜コース(18:00~20:00)に分かれて、

それぞれ10回、石川県の歴史に造詣の深い先生方

による、「白山信仰の古文書」「直江状を読む」「前田

利長の書状を読む」「古文書に見る幕末動乱期」「加

賀一向一揆史料を読む」など多彩な講義を受講して

いただきました。

閉講式では、計65名の方々に当館館長村井加代

子より修了書が手渡されました(上の写真)。 杉田玄白(1733~1817)が訳した西洋解

剖書のわが国における本格的翻訳書です。日本史の

教科書に載っていたのを覚えている方も多いのでは

ないでしょうか?原書はドイツ人医師ヨハン・アダ

ムス・クルムス著「Anatomische Tabellen(解剖図

表)」をオランダ人医師ディクテンが蘭訳したものの

1743年版です。

平成 21 年度 講座「加能史料」はいま

日時:11月 30日(月)13:30~15:30

会場:石川県立生涯学習センター

講師:冷泉貴実子氏

(財)冷泉家時雨亭文庫常務理事

演題:冷泉家の歴史と文化

「李花亭文庫」は金沢出身の国文学者藤岡作太郎

博士(1870~1910)が愛蔵していたもので、

蔵書の内容は国文学、美術、国史関係の図書をはじ

め、多方面にわたっています。

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石 川 県 立 図 書 館 報 第 298 号(平成 21 年 11 月) 【 行 事 案 内 】

当館HPでもご覧いただけます。 第1部会

「子どもの未来を拓くための読書活動とはなにか」 (http:www.library.pref.ishikawa.lg.jp/)

パネラー:農中 仁美(福井市立みどり図書館)

(略歴)昭和 23(1948)年、高知県に生まれる。昭和41年、都立世田谷工業高校電子科を卒業。会社員を経て、平成9年、『蒼龍』で第77回オール讀物新人賞を受賞。平成12年に初の単行本『損料屋喜八郎始末控え』を上梓。平成14年には『あかね空』で第126回直木賞を受賞。その他の著書に『だいこん』『峠越え』『辰巳八景』『銭売り賽蔵』『菜種晴れ』『銀しゃり』などがある。最新刊は『八つ花ごよみ』(新潮社刊)東京都江東区在住。

・11月7日

日本報道写真連盟、金沢和紙文化交流会 高村 武 氏

「 昭和ノスタルジー

- 昭和世代の歴史エピソード・作家の思い出など - 」

・12月12日 石川郷土史学会 安井 史郎 氏

「 金沢城の鉛瓦を探る 」

平成22年

・1月16日 こくきん創業支援センター北陸 遠藤 恭司 氏

「 事例に学ぶ 成功する創業 」

・1月23日 当館職員 池田 良治

「 源氏物語の世界

-江戸時代の人が楽しんだ源氏物語要約本の世界-」

問合先:総務グループ

(Tel 076-223-9565)

★日 時:11月14日(土)午後2時~3時30分

講 師:福井 信子 氏(北欧文学研究家)

会 場:石川県立図書館

対 象:一般

問合、申込先:子どもの本のひろば

(Tel 076-223-9587)

★日 時:11 月6日(金)

記念講演「さし絵の窓から」

講 師:西 のぼる 氏(さし絵画家)

:山崎 京子(野々市町立図書館)

コーディネーター:柏田 剛明(加賀市立中央図書館)

第2 部会

「生涯にわたる読書意欲を図書館はどう支援するか」

パネラー:三宅 正記(高月町立図書館)

:梅田 幸依(羽咋市立図書館)

コーディネーター:越野 正勝(かほく市立七塚図書館)

会 場:石川県立生涯学習センター

対 象:図書館関係者、一般

問合・申込先:企画協力グループ

(Tel 076-223-9581)

★12 月4日(土)午後2時~3時30分

語り手:県立図書館職員

会 場:石川県立図書館 2階 県民交流室

対 象:幼児(4歳程度)~ 一般

問合先:子どもの本のひろば

(Tel 076-223-9587)

会 場:石川県社会福祉会館

対 象:一般 (申込不要)

問合先:企画協力グループ(Tel 076-223-9581)

おしゃべりサロン

土曜日 午後13時30分~

お気軽にご参加下さい!

ふゆのおはなし会

平成21年度 第2回子どもの本の講座

「 北欧の子どもの本

~昔ばなしとトロル~ 」

(略歴) 北海道生まれ。 東京大学大学院修士課程修了。東海大学文学部北欧学科教授。専門はデンマークの言語と文学。訳書に『子どもに語る北欧の昔話』(こぐま社)、『本当に読みたかったアンデルセン童話』(NTT出版)、『内なるミューズ』(NHKブックス)ほか。

山本一力氏講演会

「生き方雑記帖」 ★日 時 平成 22 年2月6日(土)

午後2時~3時30分

石川県図書館大会

(略歴)1946 年石川県珠洲市生まれ。1993 年第2回日本文藝家クラブ大賞美術部門賞受賞。1997年珠洲市文化功労賞受賞。1999年石川テレビ賞受賞。2001年第32回講談社出版文化賞「さしえ賞」受賞。重厚で明るい独特の作風で、数々の歴史時代小説の装画、挿絵、装丁を手がける。著書『さし絵の周辺』。共著『能登の細道』、『加賀の細道』。

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